JP2012173659A - マルチビーム光走査装置およびその製造方法 - Google Patents

マルチビーム光走査装置およびその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】複数のレーザビームの副走査方向のピッチ精度を向上させることができるマルチビーム光走査装置およびその製造方法を提供する。
【解決手段】マルチビーム半導体レーザを内側に保持した円筒状保持部材51の周面に設置基準面51Aが加工されており、この設置基準面51Aが筐体(ケース59)の取付面55Aに面接触した状態で円筒状保持部材51がケース59の取付面55Aに固定されることにより、マルチビーム半導体レーザの複数の発光点の副走査方向のピッチが正確に調整される。
【選択図】図8

Description

本発明は、レーザプリンタやデジタル複写機などの画像形成装置のスキャナ部を構成する光走査装置およびその製造方法に関し、詳しくは、複数の発光点を有するマルチビーム光走査装置およびその製造方法に関する。
レーザプリンタやデジタル複写機などの画像形成装置のスキャナ部を構成する光走査装置として、複数の発光点を有するマルチビーム半導体レーザがカップリングレンズ(コリメートレンズ)や偏向器と共に筺体に組み付けられたマルチビーム光走査装置(マルチビームレーザユニット)が従来一般に知られている(例えば特許文献1参照)。
この種のマルチビーム光走査装置では、複数のレーザビームを主走査方向と直交する副走査方向に所定のピッチで照射することにより、1回の走査で感光体上を効率的に走査できる。
ここで、レーザビームの複数の発光点の副走査方向におけるピッチは、解像度に応じて設定される。この副走査方向のピッチの調整に当たり、特許文献1に記載されたマルチビーム光走査装置(マルチビームレーザユニット)では、マルチビーム半導体レーザの外周と、これが圧入されるホルダの嵌合孔との間に凹凸係合部を設けることにより、マルチビーム半導体レーザの軸周りの回転位置を所定の回転位置に調整している。
特開平11−064765号公報
しかしながら、特許文献1に記載のように、マルチビーム半導体レーザをホルダの嵌合孔に圧入する際に、その凹凸係合部によりマルチビーム半導体レーザの軸周りの回転位置を調整する方式では、凹凸係合部の加工誤差に基づくガタなどにより、複数のレーザビームの発光点を副走査方向に微小なピッチで正確に調整することは難しい。その結果、レーザビームの光学系として、副走査倍率の高い走査レンズを備えたマルチビーム光走査装置においては、複数のレーザビームを副走査方向に微小なピッチで照射することが困難になってきている。
そこで、本発明は、複数のレーザビームの副走査方向のピッチ精度を向上させることができるマルチビーム光走査装置およびその製造方法を提供することを目的とする。
前記課題を解決するため、本発明に係るマルチビーム光走査装置は、複数の発光点を有するマルチビーム半導体レーザと、マルチビーム半導体レーザを内側に保持した略円筒形状の部材であり、周面に設置基準面が加工された円筒状保持部材と、マルチビーム半導体レーザから出射された複数のレーザ光を偏向させて走査する偏向器と、円筒状保持部材に保持されたマルチビーム半導体レーザおよび偏向器を収容する筐体とを備え、筐体は、円筒状保持部材を取り付ける取付面を有し、円筒状保持部材は、その設置基準面が筐体の取付面に面接触した状態で筐体に固定されていることを特徴とする。
本発明に係るマルチビーム光走査装置では、マルチビーム半導体レーザを内側に保持した円筒状保持部材の周面に設置基準面が加工されており、この設置基準面が筐体の取付面に面接触した状態で円筒状保持部材が筐体に固定されることにより、マルチビーム半導体レーザの複数の発光点のピッチが副走査方向に正確に調整される。
一方、前記課題を解決するため、本発明に係るマルチビーム光走査装置の製造方法は、複数の発光点を有するマルチビーム半導体レーザと、このマルチビーム半導体レーザを内側に保持した円筒状保持部材と、マルチビーム半導体レーザから出射される複数のレーザビームを偏向させて走査する偏向器と、円筒状保持部材に保持されたマルチビーム半導体レーザおよび偏向器を収容する筐体とを備えるマルチビーム光走査装置の製造方法であって、マルチビーム半導体レーザのレーザビーム出射方向を円筒状保持部材の軸方向に合わせた状態で円筒状保持部材の内側にマルチビーム半導体レーザを保持する工程と、円筒状保持部材に保持されたマルチビーム半導体レーザから出射されるレーザビームを、所定の光学系を介して角度測定装置に入射することにより、複数の発光点が並ぶ方向の角度を測定して基準の角度に対する角度差を計測する工程と、計測した角度差を校正するように円筒状保持部材の周面に設置基準面を加工する工程と、加工された設置基準面を筐体の取付面に面接触させた状態で円筒状保持部材を筐体に固定する工程とを備えていることを特徴とする。
本発明に係るマルチビーム光走査装置の製造方法では、円筒状保持部材に保持されたマルチビーム半導体レーザの複数の発光点が並ぶ方向の角度を角度測定装置により測定し、測定した角度と基準の角度との角度差を校正するように円筒状保持部材の周面に設置基準面を加工し、この設置基準面を筐体の取付面に面接触させた状態で円筒状保持部材を筐体に固定するため、マルチビーム半導体レーザの複数の発光点の副走査方向のピッチが正確に調整される。
本発明に係るマルチビーム光走査装置およびその製造方法では、マルチビーム半導体レーザを内側に保持した円筒状保持部材の周面に加工された設置基準面が筐体の取付面に面接触した状態で円筒状保持部材が筐体に固定されることにより、マルチビーム半導体レーザの複数の発光点の副走査方向のピッチが正確に調整される。従って、本発明に係るマルチビーム光走査装置およびその製造方法によれば、マルチビーム半導体レーザの複数の発光点のピッチを副走査方向に正確に調整することができ、そのピッチ精度の向上により解像度の向上に寄与できる。
本発明の一実施形態に係るマルチビーム光走査装置を含むレーザプリンタの側断面図である。 マルチビーム光走査装置の概略構造を示す平面図である。 2つの発光点を示すマルチビーム半導体レーザの正面図である。 マルチビーム光走査装置の製造方法の第1の工程を示す斜視図である。 マルチビーム光走査装置の製造方法の第2の工程を示す斜視図である。 マルチビーム半導体レーザの2つの発光点を結ぶ基準直線と測定直線との示す説明図である。 マルチビーム光走査装置の製造方法の第3の工程を示す斜視図である。 マルチビーム光走査装置の製造方法の第4の工程を示す斜視図である。 本発明の他の実施形態を示す図7に対応した斜視図である。 本発明の他の実施形態を示す図8に対応した斜視図である。
次に、本発明に係るマルチビーム光走査装置の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。一実施形態のマルチビーム光走査装置は、画像形成装置のスキャナ部を構成するものであり、例えば図1に示すようなレーザプリンタ1に組み込まれている。
<レーザプリンタの全体構成>
レーザプリンタ1は、本体ケーシング2内に用紙3を給紙するためのフィーダ部4や、給紙された用紙3に画像を形成するための画像形成部5などを備えている。
本体ケーシング2の前側(以下の説明において、図1における右を前、左を後とする。)には、開閉自在なフロントカバー11が設けられており、フロントカバー11を開いたときにできる開口から、後述するプロセスカートリッジ30が着脱自在となっている。
<フィーダ部の構成>
フィーダ部4は、本体ケーシング2内の底部に着脱可能に装着される給紙トレイ12と、給紙トレイ12内に設けられた用紙押圧板13を備えている。また、フィーダ部4は、給紙トレイ12の一端側端部の上方に設けられる給紙ローラ14および給紙パット15と、給紙ローラ14に対し用紙3の搬送方向の下流側に設けられる紙粉取りローラ16,17を備えている。さらに、フィーダ部4は、紙粉取りローラ16,17に対して下流側に設けられるレジストローラ18を備えている。
そして、このように構成されるフィーダ部4では、給紙トレイ12内の用紙3が、用紙押圧板13によって給紙ローラ14側に寄せられ、この給紙ローラ14および給紙パット15で送り出されて各種ローラ16〜18を通った後一枚ずつ画像形成部5に搬送されるようになっている。
<画像形成部の構成>
画像形成部5は、スキャナ部20、プロセスカートリッジ30、定着装置40などを備えている。
<スキャナ部の構成>
スキャナ部20は、一実施形態に係るマルチビーム光走査装置50により構成され、本体ケーシング2内の上部に設けられている。このスキャナ部20は、後述するマルチビーム半導体レーザ52(図2参照)、偏向器として回転駆動されるポリゴンミラー21、fθレンズ22、補正レンズ23、反射鏡24,25,26などを備えている。マルチビーム半導体レーザ52(図2参照)から出射されるレーザビームは、鎖線で示すように、ポリゴンミラー21、fθレンズ22、反射鏡24,25、補正レンズ23、反射鏡26の順に通過あるいは反射して、プロセスカートリッジ30の感光体ドラム32の表面上に高速走査にて照射される。
<プロセスカートリッジの構成>
プロセスカートリッジ30は、スキャナ部20の下方に配設され、本体ケーシング2に対して着脱自在に装着される構造となっている。そして、このプロセスカートリッジ30は、感光体カートリッジ31と現像装置の一例としての現像カートリッジ33を備えている。
<現像カートリッジの構成>
現像カートリッジ33は、感光体カートリッジ31の外枠を構成する中空の感光体フレーム31Aに対して着脱自在に装着されており、現像ローラ36、層厚規制ブレード37、供給ローラ38およびトナーホッパ39を備えている。現像ローラ36および供給ローラ38は、現像カートリッジ33の外枠を構成する中空の現像フレーム33Aに回転可能に支持されている。そして、トナーホッパ39内の現像剤の一例としてのトナーは、供給ローラ38の矢印方向(反時計方向)への回転により、現像ローラ36に供給され、このとき、供給ローラ38と現像ローラ36との間で正に摩擦帯電される。現像ローラ36上に供給されたトナーは、現像ローラ36の矢印方向(反時計方向)への回転に伴って、層厚規制ブレード37と現像ローラ36との間に進入し、一定厚さの薄層として現像ローラ36上に担持される。
<感光体カートリッジの構成>
感光体カートリッジ31には、感光体ドラム32、スコロトロン型帯電器34、転写ローラ35が主に設けられている。感光体ドラム32は、感光体フレーム31Aに、矢印方向(時計方向)へ回転可能に支持されている。この感光体ドラム32は、ドラム本体が接地されるとともに、その表面部分が正帯電性の感光層により形成されている。
スコロトロン型帯電器34は、感光体ドラム32の上方に、感光体ドラム32に接触しないように、所定間隔を隔てて対向配置されている。このスコロトロン型帯電器34は、タングステンなどの帯電用ワイヤからコロナ放電を発生させる正帯電用のスコロトロン型の帯電器であり、感光体ドラム32の表面を一様に正極性に帯電させるように構成されている。
転写ローラ35は、感光体ドラム32の下方において、この感光体ドラム32に対向して接触するように配置され、感光体フレーム31Aに、矢印方向(反時計方向)へ回転可能に支持されている。この転写ローラ35は、金属製のローラ軸に、導電性のゴム材料が被覆されて構成されている。この転写ローラ35には、転写時に、定電流制御によって転写バイアスが印加される。
そして、感光体ドラム32の表面は、スコロトロン型帯電器34により一様に正帯電された後、スキャナ部20からのレーザビームの高速走査により露光される。これにより、露光された部分の電位が下がって、画像データに基づく静電潜像が形成される。次いで、現像ローラ36の回転により、現像ローラ36上に担持されているトナーが、感光体ドラム32に対向して接触する時に、感光体ドラム32の表面上に形成される静電潜像に供給される。そして、トナーは、感光体ドラム32の表面上で選択的に担持されることによって可視像化され、これによって反転現像によりトナー像が形成される。
その後、感光体ドラム32と転写ローラ35とは、用紙3を両者間で挟持して搬送するように回転駆動され、感光体ドラム32と転写ローラ35との間を用紙3が搬送されることにより、感光体ドラム32の表面に担持されているトナー像が用紙3上に転写される。
<定着装置の構成>
定着装置40は、プロセスカートリッジ30の下流側に配設され、加熱ローラ41、加熱ローラ41と対向配置され加熱ローラ41との間で用紙3を挟持する加圧ローラ42、および、これら加熱ローラ41および加圧ローラ42の下流側に設けられる1対の搬送ローラ43を備えている。そして、このように構成される定着装置40では、用紙3上に転写されたトナーを、用紙3が加熱ローラ41と加圧ローラ42との間を通過する間に熱定着させ、その後、その用紙3を搬送ローラ43およびフラッパ49によって、排紙パス44に搬送するようにしている。排紙パス44に送られた用紙3は、排紙ローラ45によって排紙トレイ46上に排紙される。
<マルチビーム光走査装置の構成>
図2に示すように、マルチビーム光走査装置50は、円筒状保持部材51の内側に保持されたマルチビーム半導体レーザ52、コリメートレンズ53、シリンドリカルレンズ54、偏向器の一例としてのポリゴンミラー21、fθレンズ22などを含んで構成されており、これらは筐体の一例としてのケース59に収容されている。シリンドリカルレンズ54は、ポリゴンミラー21の面倒れを補正するために、マルチビーム半導体レーザ52からのレーザビームを副走査方向に絞ってポリゴンミラー21に入射させる。ポリゴンミラー21は、正六角形の各辺の部分に鏡が形成されたもので、それ自身回転されつつ、シリンドリカルレンズ54を通過したレーザビームを反射することで、主走査方向にレーザビームを偏向および走査する。fθレンズ22は、ポリゴンミラー21により等角速度で走査されたレーザビームを、感光体ドラム32の表面において等速度で走査するように変換する。
ここで、図3に示すように、マルチビーム半導体レーザ52は、1回の走査により感光体ドラム32上を複数点で効率的に走査できるように構成されたものであり、感光体ドラム32の回転方向に沿う副走査方向に所定のピッチPsで配列される2つの発光点LP,LPを有する。そして、マルチビーム半導体レーザ52は、円筒状保持部材51に形成された設置基準面51A(図8参照)が取付台55の取付面55Aに面接触した状態で取付台55に固定され、さらに、取付台55がケース59に固定されることで、ケース59に固定されている。
<マルチビーム光走査装置の製造方法>
図2に示したマルチビーム光走査装置50は、以下の製造方法により製造される。
先ず、第1の工程では、図4に示すように、レーザビームの出射方向を円筒状保持部材51の軸方向に合わせた状態でマルチビーム半導体レーザ52を円筒状保持部材51の内側に圧入して保持させる。
第2の工程では、図5に示すように、円筒状保持部材51をロボットハンド61で把持し、円筒状保持部材51の内側に保持されたマルチビーム半導体レーザ52の2つの発光点LP,LPから出射されるレーザビームを検査用コリメートレンズ62を介して角度測定装置としてのオートコリメータ63に入射する。そして、オートコリメータ63により、2つの発光点LP,LPが並ぶ方向の角度を測定して基準の角度に対する角度差を計測する。すなわち、図6に示すように、2つの発光点LP,LPが副走査方向に所定のピッチPsで並ぶ基準直線Lnの角度と、レーザビームが入射された2つの発光点LP,LPを結ぶ測定直線Lmの角度との角度差αを計測する。
第3の工程では、図7に示すように、ロボットハンド61に把持された円筒状保持部材51の周面に設置基準面51Aを加工する。すなわち、図示しないNC工作機械に装着された適宜の切削工具、例えばエンドミル64を使用して、円筒状保持部材51の軸方向に沿う平坦面の設置基準面51Aを軸方向の全長に亘って円筒状保持部材51の周面に形成する。この場合、図6に示した基準直線Lnの角度に対する測定直線Lmの角度の角度差αを校正するように、その角度差αだけロボットハンド61により円筒状保持部材51をその軸周りに回動させ、この回動後の状態で設置基準面51Aをエンドミル64により加工する。
第4の工程では、図8に示すように、円筒状保持部材51の周面に加工された設置基準面51Aを、筺体の一部を構成し、ケース59に固定される取付台55の取付面55Aに面接触させた状態で円筒状保持部材51をケース59に接着して固定する。このとき、円筒状保持部材51は、取付台55に対する位置を規定するために、ケース59の取付面55Aの両側に立設された左右一対の位置決め壁部55B,55Bの間に挟み込まれる。そして、マルチビーム半導体レーザ52からレーザ光を出射して、レーザ光の像の状態を確認しながらコリメートレンズ53の位置を調整し、所定の性能の像が得られる位置および姿勢で、取付台55にコリメートレンズ53を接着する。
このような第1〜第4の各工程を経て製造されるマルチビーム光走査装置50では、マルチビーム半導体レーザ52を内側に保持した円筒状保持部材51の周面に加工された設置基準面51Aが筺体としてのケース59の取付面55Aに面接触した状態で円筒状保持部材51がケース59の取付面55Aに固定されることにより、マルチビーム半導体レーザ52の2つの発光点LP,LPの副走査方向のピッチPsが正確に調整される。従って、本発明に係るマルチビーム光走査装置50およびその製造方法によれば、マルチビーム半導体レーザ52の2つの発光点LP,LPのピッチPsを感光体ドラム32の回転方向に沿う副走査方向に正確に調整することができ、そのピッチ精度の向上により解像度の向上に寄与できる。特に、本実施形態の製造方法で形成される設置基準面51Aは、円筒状保持部材51の全長に亘り、また、円筒状保持部材51の一部を平面で切り取るようなカット面になっているので、加工が容易である。
以上に本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記した実施形態に限定されるものではない。具体的な構成については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
例えば、円筒状保持部材51の周面に加工される平坦面の設置基準面51A(図7参照)は、これに限らず、図9に示すような設置基準面51Bとしてもよい。すなわち、円筒状保持部材51の軸方向に沿って周面に長溝を加工し、この長溝の内面、ここでは、側面に比較して広い面になるように加工した底面を設置基準面51Bとしてもよい。この場合、図10に示すように、ケース59には、円筒状保持部材51の周面に加工された長溝が嵌る凸条が形成され、この凸条の天面(上面)が長溝の底面の設置基準面51Bに面接触する取付面55Cとされる。このように、設置基準面51Bを溝により形成した場合には、切削加工量を少なくすることができる。
ここで、図9に示した長溝からなる設置基準面51Bと凸条からなる取付面55Cとの面接触する断面形状は、山形断面や台形断面などの適宜の断面形状に変更可能である。
なお、図示省略したが、円筒状保持部材51の周面の一部に底が平坦な座繰り形状を加工し、この座繰り形状の底面を設置基準面としてもよい。
また、マルチビーム半導体レーザ52は、副走査方向に所定のピッチPsで配列される3つ以上の発光点LPを有するものとしてもよい。
前記した第3の工程では、角度差αを校正するために、円筒状保持部材51をその軸周りに回転させていたが、切削工具を回転させてもよい。
また、本発明のマルチビーム光走査装置は、モノクロプリンタに適用されるものに限らず、カラープリンタや、コピー機、複合機、その他、フォトリソグラフィーを利用した生産機械にも適用することができる。
1 レーザプリンタ
20 スキャナ部
50 マルチビーム光走査装置
51 円筒状保持部材
51A 設置基準面
52 マルチビーム半導体レーザ
53 コリメートレンズ
54 シリンドリカルレンズ
55 取付台
55A 取付面
59 ケース
61 ロボットハンド
62 検査用コリメートレンズ
63 オートコリメータ
64 エンドミル
LP 発光点

Claims (5)

  1. 複数の発光点を有するマルチビーム半導体レーザと、このマルチビーム半導体レーザを内側に保持した円筒状保持部材と、前記マルチビーム半導体レーザから出射される複数のレーザビームを偏向させて走査する偏向器と、前記円筒状保持部材に保持されたマルチビーム半導体レーザおよび前記偏向器を収容する筐体とを備えるマルチビーム光走査装置の製造方法であって、
    前記マルチビーム半導体レーザのレーザビーム出射方向を前記円筒状保持部材の軸方向に合わせた状態で円筒状保持部材の内側にマルチビーム半導体レーザを保持する工程と、
    前記円筒状保持部材に保持されたマルチビーム半導体レーザから出射されるレーザビームを、所定の光学系を介して角度測定装置に入射することにより、前記複数の発光点が並ぶ方向の角度を測定して基準の角度に対する角度差を計測する工程と、
    計測した角度差を校正するように前記円筒状保持部材の周面に設置基準面を加工する工程と、
    加工された設置基準面を前記筐体の取付面に面接触させた状態で前記円筒状保持部材を筐体に固定する工程とを備えていることを特徴とするマルチビーム光走査装置の製造方法。
  2. 前記設置基準面を、前記円筒状保持部材の全長に亘って加工することを特徴とする請求項1に記載のマルチビーム光走査装置の製造方法。
  3. 前記設置基準面を、前記円筒状保持部材の軸方向に沿って加工した溝の内面により形成することを特徴とする請求項1または2に記載のマルチビーム光走査装置の製造方法。
  4. 前記設置基準面を、前記円筒状保持部材の周面の一部に加工したカット面により形成することを特徴とする請求項1または2に記載のマルチビーム光走査装置の製造方法。
  5. 複数の発光点を有するマルチビーム半導体レーザと、
    前記マルチビーム半導体レーザを内側に保持した略円筒形状の部材であり、周面に設置基準面が加工された円筒状保持部材と、
    前記マルチビーム半導体レーザから出射された複数のレーザ光を偏向させて走査する偏向器と、
    前記円筒状保持部材に保持されたマルチビーム半導体レーザおよび前記偏向器を収容する筐体とを備え、
    前記筐体は、前記円筒状保持部材を取り付ける取付面を有し、前記円筒状保持部材は、前記設置基準面が前記取付面に面接触した状態で前記筐体に固定されていることを特徴とするマルチビーム光走査装置。
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