JP6007536B2 - 光走査装置および画像形成装置 - Google Patents

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    • G02B26/12Scanning systems using multifaceted mirrors
    • G02B26/124Details of the optical system between the light source and the polygonal mirror

Description

本発明は、光走査装置およびこの光走査装置を用いた画像形成装置に関する。
電子写真方式の画像形成装置に用いられる光走査装置においては、光源からの光ビームを感光体ドラムなどの被走査面上に点状に結像させ、この像を感光体ドラムの軸方向(主走査方向)に走査させる。この光走査装置は、主走査方向に光ビームを偏向させる偏向器を有し、偏向器の前段には、入射光学系が設けられ、後段には、走査光学系が設けられる。入射光学系は、偏向器の近傍において光ビームを副走査方向に結像させるとともに、主走査方向には光ビームを僅かに収束光にしている。一方、走査光学系は、偏向器からの光ビームを被走査面上に点状に結像させる機能を有する。
特許文献1の光走査装置の入射光学系は、上述したような光の変換を行うため、主走査方向のパワー(屈折力)と、副走査方向のパワーが異なるアナモフィック集光レンズを用いている。そして、このアナモフィック集光レンズは、感光体ドラムの感度が大きい790nm前後の波長変化に対し波面収差が補正されている。そして、この技術では、波長の変化量が小さいため、球面収差の変化を考慮する必要が無かった。
従来、このようなアナモフィック集光レンズの透過波面を評価する場合、使用波長である790nm前後の光源を有した干渉計を用いていた。
特開2006−154748号公報
しかし、790nm前後の光源を有した干渉計は入手が困難であったり、高精度な干渉計が市販されていないという問題がある。これに対し、波長が633nmのHeNeレーザを光源とした干渉計は高精度であり、入手も容易である。そこで、使用波長と異なる波長で評価した場合にも、使用波長で良好な性能が得られる入射光学系が望まれる。
そこで、アナモフィック集光レンズのレンズ面の構成において非球面項と回折光学面の位相関数の4次の項以上を導入した場合、波長が790nm前後と633nmで異なると波長の違いにより4次以上の項による球面収差の変化が発生し、この球面収差を抑えた設計が必要となる。
本発明は、以上の背景に鑑みて創案されたもので、使用波長と異なる波長での評価によっても、使用波長において良好な性能を得ることができる光走査装置および画像形成装置を提供することを目的とする。
前記した課題を解決するため、本発明の光走査装置は、光源と、光源からの光を主走査方向に偏向する偏向手段と、光源と偏向手段の間に設けられ光源からの光を偏向手段の偏向面上または当該偏向面の近傍で主走査方向に長い線状に結像させる入射光学系と、偏向手段により偏向された光を被走査面上に点状に結像させる走査レンズとを備える。
この光走査装置において、入射光学系は、主走査方向のパワーと副走査方向のパワーが異なるアナモフィック集光レンズを有する。アナモフィック集光レンズは、少なくとも1つのレンズ面に回折レンズ構造を有し、当該回折レンズ構造による光路長の付加量φ[rad]を、光軸からの高さhの関数で次のように定義し、
φ(h)=M(P2・h+P4・h+・・・)
(ここで、
Pn:高さhのn次(nは偶数)の項の係数
M :回折次数
とする)
主走査方向の有効径hmmax[mm]、主走査方向の焦点距離fm[mm]、主走査方向の開口数NAmが、
−216≦P2≦−49
1100≦P4・(hmmax)/(fm・NAm)≦3800
10≦fm≦35
を満たす。また、アナモフィック集光レンズは、第1波長λ1[nm]における波面収差WFE1[λrms]が、
WFE1≦0.01
を満たす。
このような光走査装置によれば、第1波長λ1において波面収差を良好に抑えることができるとともに、第1波長λ1と異なる波長においても主走査方向の波面収差を良好に抑えることができるので、使用波長と異なる波長で評価を行って、使用波長において良好な性能を得ることができる。そのため、例えば、HeNeレーザを光源とした干渉計を使用して、波長633nm前後で評価を行えば、790nm前後での性能を擬似的に評価することができる。
前記した光走査装置において、アナモフィック集光レンズは、副走査方向の有効径hsmax[mm]、副走査方向の焦点距離fs[mm]、副走査方向の開口数NAsが、
380≦P4・(hsmax)/(fs・NAs)≦780
8≦fs≦21
を満たすことが望ましい。
このような光走査装置によれば、副走査方向の波面収差を抑制することができる。
また、前記した光走査装置において、アナモフィック集光レンズは、第1波長λ1を788[nm]、第2波長λ2を633[nm]としたとき、第2波長λ2[nm]における波面収差WFE2[λrms]が、
|WFE1−WFE2|≦0.005
を満たすことが望ましい。
このような光走査装置によれば、第1波長λ1と第2波長λ2において、共に良好な性能を得ることができ、第2波長λ2での光学系の評価により、第1波長λ1での性能を十分に保証することができる。
前記した課題を解決する本発明は、画像形成装置として提供することができる。すなわち、画像形成装置は、前記した光走査装置を備えることが望ましい。
本発明の光走査装置および画像形成装置によれば、使用波長と異なる波長での評価によっても、使用波長において良好な性能を得ることができる。
一実施形態に係る画像形成装置の断面図である。 光走査装置の平面図である。 一実施形態の光学系のデータである。 各実施例の光学系のデータである。 各実施例におけるP2,P4の計算結果である。 各実施例における計算結果をまとめた表である。 各実施例について、fmと、P4・(hmmax)/(fm・NAm)の関係をプロットした図である。 各実施例について、fsと、P4・(hsmax)/(fs・NAs)の関係をプロットした図である。
次に、本発明に係る画像形成装置および光走査装置の一実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。
<レーザプリンタの全体構成>
画像形成装置の一例としてのレーザプリンタ1は、本体ケーシング2内に用紙3を給紙するためのフィーダ部4や、給紙された用紙3に画像を形成するための画像形成部5などを備えている。
本体ケーシング2の前側(以下の説明において、図1における右を前、左を後とする。)には、開閉自在なフロントカバー11が設けられており、フロントカバー11を開いたときにできる開口から、後述するプロセスカートリッジ30が着脱自在となっている。
<フィーダ部の構成>
フィーダ部4は、本体ケーシング2内の底部に着脱可能に装着される給紙トレイ12と、給紙トレイ12内に設けられた用紙押圧板13を備えている。また、フィーダ部4は、給紙トレイ12の一端側端部の上方に設けられる給紙ローラ14および給紙パットド15と、給紙ローラ14に対し用紙3の搬送方向の下流側に設けられる紙粉取りローラ16,17を備えている。さらに、フィーダ部4は、紙粉取りローラ16,17に対して下流側に設けられるレジストローラ18を備えている。
そして、このように構成されるフィーダ部4では、給紙トレイ12内の用紙3が、用紙押圧板13によって給紙ローラ14側に寄せられ、この給紙ローラ14および給紙パット15で送り出されて各種ローラ16〜18を通った後一枚ずつ画像形成部5に搬送されるようになっている。
<画像形成部の構成>
画像形成部5は、光走査装置の一例としてのスキャナ20、プロセスカートリッジ30、定着装置40などを備えている。
<スキャナの構成>
スキャナ20は、本体ケーシング2内の上部に設けられている。このスキャナ20は、入力される画像データに応じてレーザ光を明滅させながら、プロセスカートリッジ30の感光体ドラム32の表面上に走査させる。スキャナ20の構成の詳細は後述する。
<プロセスカートリッジの構成>
プロセスカートリッジ30は、スキャナ20の下方に配設され、本体ケーシング2に対して着脱自在に装着される構造となっている。そして、このプロセスカートリッジ30は、感光体カートリッジ31と現像装置の一例としての現像カートリッジ33を備えている。
<現像カートリッジの構成>
現像カートリッジ33は、感光体カートリッジ31の外枠を構成する中空の感光体フレーム31Aに対して着脱自在に装着されており、現像ローラ36、層厚規制ブレード37、供給ローラ38およびトナーホッパ39を備えている。現像ローラ36および供給ローラ38は、現像カートリッジ33の外枠を構成する中空の現像フレーム33Aに回転可能に支持されている。そして、トナーホッパ39内の現像剤の一例としてのトナーは、供給ローラ38の矢印方向(反時計方向)への回転により、現像ローラ36に供給され、このとき、供給ローラ38と現像ローラ36との間で正に摩擦帯電される。現像ローラ36上に供給されたトナーは、現像ローラ36の矢印方向(反時計方向)への回転に伴って、層厚規制ブレード37と現像ローラ36との間に進入し、一定厚さの薄層として現像ローラ36上に担持される。
<感光体カートリッジの構成>
感光体カートリッジ31には、感光体ドラム32、スコロトロン型帯電器34、転写ローラ35が主に設けられている。感光体ドラム32は、感光体フレーム31Aに、矢印方向(時計方向)へ回転可能に支持されている。この感光体ドラム32は、ドラム本体が接地されるとともに、その表面部分が正帯電性の感光層により形成されている。
スコロトロン型帯電器34は、感光体ドラム32の上方に、感光体ドラム32に接触しないように、所定間隔を隔てて対向配置されている。このスコロトロン型帯電器34は、タングステンなどの帯電用ワイヤからコロナ放電を発生させる正帯電用のスコロトロン型の帯電器であり、感光体ドラム32の表面を一様に正極性に帯電させるように構成されている。
転写ローラ35は、感光体ドラム32の下方において、この感光体ドラム32に対向して接触するように配置され、感光体フレーム31Aに、矢印方向(反時計方向)へ回転可能に支持されている。この転写ローラ35は、金属製のローラ軸に、導電性のゴム材料が被覆されて構成されている。この転写ローラ35には、転写時に、定電流制御によって転写バイアスが印加される。
そして、感光体ドラム32の表面は、スコロトロン型帯電器34により一様に正帯電された後、スキャナ20からのレーザビームの高速走査により露光される。これにより、露光された部分の電位が下がって、画像データに基づく静電潜像が形成される。次いで、現像ローラ36の回転により、現像ローラ36上に担持されているトナーが、感光体ドラム32に対向して接触する時に、感光体ドラム32の表面上に形成される静電潜像に供給される。そして、トナーは、感光体ドラム32の表面上で選択的に担持されることによって可視像化され、これによって反転現像によりトナー像が形成される。
その後、感光体ドラム32と転写ローラ35とは、用紙3を両者間で挟持して搬送するように回転駆動され、感光体ドラム32と転写ローラ35との間を用紙3が搬送されることにより、感光体ドラム32の表面に担持されているトナー像が用紙3上に転写される。
<定着装置の構成>
定着装置40は、プロセスカートリッジ30の下流側に配設され、加熱ローラ41、加熱ローラ41と対向配置され加熱ローラ41との間で用紙3を挟持する加圧ローラ42、および、これら加熱ローラ41および加圧ローラ42の下流側に設けられる1対の搬送ローラ43を備えている。そして、このように構成される定着装置40では、用紙3上に転写されたトナーを、用紙3が加熱ローラ41と加圧ローラ42との間を通過する間に熱定着させ、その後、その用紙3を搬送ローラ43およびフラッパ49によって、排紙パス44に搬送するようにしている。排紙パス44に送られた用紙3は、排紙ローラ45によって排紙トレイ46上に排紙される。
<スキャナの詳細構成>
図1および図2に示すように、スキャナ20は、光源の一例としての半導体レーザ21、入射光学系を構成するアナモフィック集光レンズ22、偏向手段の一例としてのポリゴンミラー23、走査レンズ24、反射鏡25,26,28、開口絞り29などを備えている。これらの各素子は、筐体20Aに支持されている。半導体レーザ21から出射されるレーザ光は、鎖線で示すように、アナモフィック集光レンズ22、開口絞り29、ポリゴンミラー23、走査レンズ24、反射鏡25,26、反射鏡28の順に通過あるいは反射して感光体ドラム32に照射される。
半導体レーザ21は、やや発散性のレーザ光を発する装置である。半導体レーザ21の発光素子は、図示しない制御装置により、感光体ドラム32の表面に露光すべき画像に対応して明滅される。
アナモフィック集光レンズ22は、半導体レーザ21とポリゴンミラー23の間に設けられ、主走査方向のパワーと副走査方向のパワーが異なることで、半導体レーザ21から出射した光を、ポリゴンミラー23のミラー面(偏向面)23A上またはその近傍で主走査方向に長い線状に結像させるレンズである。なお、主走査方向とは、ポリゴンミラー23により偏向される方向であり、副走査方向とは、主走査方向およびレーザ光の進行方向に直交する方向である。
アナモフィック集光レンズ22は、少なくとも1つのレンズ面に回折レンズ構造を有している。例えば、アナモフィック集光レンズ22の一方の面、例えば、光の入射側は回折面であり、出射側は屈折面として形成されている。アナモフィック集光レンズ22は、コスト削減の観点からは、望ましくは1枚の樹脂レンズからなる。もっとも、本発明にいう入射光学系は、1枚の樹脂レンズには限られず、ガラスからなるレンズであってもよいし、屈折面が少なくとも1つ、回折面が少なくとも1つある限り、レンズの枚数は問わない。
アナモフィック集光レンズ22の回折レンズ構造(第1面)は、ベース面を平面とし、光路長の付加量φ[rad]を、光軸からの高さhの関数で次のように定義できる。
φ(h)=M(P2・h+P4・h+・・・) (1)
(ここで、
Pn:高さhのn次(nは偶数)の項の係数
M :回折次数
とする)
ここで、本実施形態においては、回折次数Mは1とする。上記の式(1)の位相関数の4次の項の係数P4は、波長変化が生じたときの球面収差の変化に影響があるので、本実施形態では、この係数P4を調整することで波長の違いによる波面収差の変化を抑制している。
具体的には、アナモフィック集光レンズ22は、主走査方向の有効径hmmax[mm]、主走査方向の焦点距離fm[mm]、主走査方向の開口数NAmが、
−216≦P2≦−49 (2)
1100≦P4・(hmmax)/(fm・NAm)≦3800 (3)
10≦fm≦35 (4)
を満たし、第1波長λ1[nm]における波面収差WFE1[λrms]が、
WFE1≦0.01 (5)
を満たす構造を有している。ここでの第1波長は、スキャナ20の使用波長(半導体レーザ21が発する光の波長)であり、例えば、790nm前後である。
また、アナモフィック集光レンズ22は、副走査方向の有効径hsmax[mm]、副走査方向の焦点距離fs[mm]、副走査方向の開口数NAsが、
380≦P4・(hsmax)/(fs・NAs)≦780 (6)
8≦fs≦21 (7)
を満たすことが望ましい。
そして、アナモフィック集光レンズ22は、第2波長λ2[nm]における波面収差WFE2[λrms]が、
|WFE1−WFE2|≦0.005 (8)
を満たすことが望ましい。ここでの第2波長λ2は、アナモフィック集光レンズ22の評価(検査)をする波長であり、例えば、高精度な干渉計を比較的容易に入手し易い633nm前後である。
アナモフィック集光レンズ22の屈折面(第2面)は、一例として、下記の式(9)により表されるバイコーニック面である。
Figure 0006007536
アナモフィック集光レンズ22の光の出射側には、開口絞り29が設けられ、アナモフィック集光レンズ22を通過した光の副走査方向の大きさを規定している。
ポリゴンミラー23は、複数のミラー面23Aが、回転軸23Bから等距離に配置された部材であり、図2では、6つミラー面23Aを有するものを例示している。ポリゴンミラー23は、回転軸23Bを中心に一定速度で回転され、開口絞り29を通過した光を主走査方向に偏向する。
走査レンズ24は、ポリゴンミラー23で反射されることで偏向された光を感光体ドラム32の表面に点状に結像させるレンズである。また、走査レンズ24は、ポリゴンミラー23で等角速度で偏向された光を、感光体ドラム32の表面上に等速で走査するようなfθ特性を有している。
図3には、以上のような一実施形態のスキャナ20の光学系のデータを示した。
以上のような構成、特に前記式(2)〜(5)の条件を満たすスキャナ20およびレーザプリンタ1によれば、後述する実施例で示すように、第1波長λ1において、波面収差WFE1を良好に抑えられるとともに、第1波長λ1と異なる第2波長λ2においても主走査方向の波面収差WFE2を良好に抑えられるので、使用波長と異なる波長で評価を行って、使用波長において良好な性能を得ることができる。そのため、例えば、HeNeレーザを光源とした干渉計を使用して、波長633nm前後で評価を行えば、790nm前後での性能を擬似的に評価することができる。
また、前記式(6),(7)の条件を満たすスキャナ20およびレーザプリンタ1によれば、副走査方向についても波面収差を良好に抑えることができる。
さらに、前記式(8)の条件を満たすスキャナ20およびレーザプリンタ1によれば、第1波長λ1と第2波長λ2において、共に良好な性能を得ることができ、第2波長λ2での光学系の評価により、第1波長λ1での性能を十分に保証することができる。
以上に本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記した実施形態に限定されるものではない。具体的な構成については、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜変更が可能である。
例えば、前記実施形態においては、アナモフィック集光レンズ22の入射側を回折面とし、出射側を屈折面としたが、これを逆にして、入射側を屈折面とし、出射側を回折面としてもよい。
また、前記実施形態においては、画像形成装置の一例としてモノクロのレーザプリンタ1を示したが、画像形成装置としては、カラーのレーザプリンタや、複写機、複合機などを採用することもできる。
本願の発明者等は、アナモフィック集光レンズ22を2つの波長において良好に波面収差を抑えるため、いくつかの実施例に係る光学系の最適化の計算を行い、前記式(1)における係数P4の範囲を特定した。
具体的には、図3に示した代表的な光学系において、図4に示す線膨張係数αと、半導体レーザ21とアナモフィック集光レンズ22の距離を変えることで、主走査方向の焦点距離fm、副走査方向の焦点距離fsを変更した。線膨張係数αは、半導体レーザ21とアナモフィック集光レンズ22を支持する部材(この2つの素子間を規定する部材)の線膨張係数である。ここで、半導体レーザの波長変化率を0.25[nm/℃]とし、温度範囲−5〜55[℃]の温度変化が生じた際に像面付近での主方向の焦点移動が最少になるようにRy及びP2が設定されている。
そして、図4および図5に示すパラメータを用い、WFE1を最適化するように(最小となるように)して、P2,P4,A,Bの値を得た。また、P4の値を上下に振って、WFE1が0.01になったときのP4の値のずれ(Min,Max)を求めた。この結果が図5である。
この図5の結果から最適な係数P4から求めたP4・(hmmax)/(fm・NAm),P4・(hsmax)/(fs・NAs)の値、係数P4の上限値、下限値から求めたP4・(hmmax)/(fm・NAm),P4・(hsmax)/(fs・NAs)の上限値、下限値を図6に示した。また、これらをそれぞれ図7および図8でグラフに示した。なお、図7、図8において、◆は最適値である。
図7に示したプロット点は、主走査方向に関して波面収差WFE1を良好に抑えることができた点であり、図8に示したプロット点は、副走査方向に関して、波面収差WFE1を良好に抑えることができた点である。
図7に示すように、fmが10〜35mmの範囲において、
1100≦P4・(hmmax)/(fm・NAm)≦3800
の範囲で、WFE1を0.01以下に抑えることができた。
また、図8に示すように、fsが8〜21mmの範囲において、
380≦P4・(hsmax)/(fs・NAs)≦780
の範囲で、WFE1を0.01以下に抑えることができた。
そして、以上の実施例においは、図6の最右欄に示したように、第1波長λ1における波面収差WFE1と第2波長λ2おける波面収差WFE2の差が、0.001〜0.0028の範囲に抑えられており(いずれも0.005以下であり)、前記のレンズの良否の基準とした0.01よりはるかに小さな違いしかでなかった。すなわち、上記の各実施例のアナモフィック集光レンズにおいては、第2波長λ2において波面収差WFE2を測定して評価を行えば、第1波長λ1においても波面収差WFE1が十分小さくなり(大きくなったとしても高々0.0028程度であり)、良好な性能を発揮できることが確認できた。すなわち、係数P4を調整することで、異なる波長(ここでは、波長の違い|λ1−λ2|=145nmの場合)においても、波面収差を良好に抑えることができた。
なお、ここでは、波長が145nm異なる場合について確認を行ったが、波長790nm前後のレーザは、810nm程度まで変化するので、波長の違い|λ1−λ2|は、望ましくは180nm(=810nm−633nm)以下であり、より望ましくは145nm以下である。
1 レーザプリンタ
5 画像形成部
20 スキャナ
20A 筐体
21 半導体レーザ
22 アナモフィック集光レンズ
23 ポリゴンミラー
23A ミラー面
24 走査レンズ
27 補正レンズ
30 プロセスカートリッジ
40 定着装置

Claims (4)

  1. 光源と、前記光源からの光を主走査方向に偏向する偏向手段と、前記光源と前記偏向手段の間に設けられ前記光源からの光を前記偏向手段の偏向面上または当該偏向面の近傍で主走査方向に長い線状に結像させる入射光学系と、前記偏向手段により偏向された光を被走査面上に点状に結像させる走査レンズとを備えた光走査装置であって、
    前記入射光学系は、主走査方向のパワーと副走査方向のパワーが異なるアナモフィック集光レンズを有し、
    前記アナモフィック集光レンズは、
    少なくとも1つのレンズ面に回折レンズ構造を有し、当該回折レンズ構造による光路長の付加量φ[rad]を、光軸からの高さhの関数で次のように定義し、
    φ(h)=M(P2・h+P4・h+・・・)
    (ここで、
    Pn:高さhのn次(nは偶数)の項の係数
    M :回折次数
    とする)
    主走査方向の有効径hmmax[mm]、主走査方向の焦点距離fm[mm]、主走査方向の開口数NAmが、
    −216≦P2≦−49
    1100≦P4・(hmmax)/(fm・NAm)≦3800
    10≦fm≦35
    を満たし、
    第1波長λ1[nm]における波面収差WFE1[λrms]が、
    WFE1≦0.01
    を満たすことを特徴とする光走査装置。
  2. 前記アナモフィック集光レンズは、
    副走査方向の有効径hsmax[mm]、副走査方向の焦点距離fs[mm]、副走査方向の開口数NAsが、
    380≦P4・(hsmax)/(fs・NAs)≦780
    8≦fs≦21
    を満たすことを特徴とする請求項1に記載の光走査装置。
  3. 前記アナモフィック集光レンズは、第1波長λ1を788[nm]、第2波長λ2を633[nm]としたとき、第2波長λ2[nm]における波面収差WFE2[λrms]が、
    |WFE1−WFE2|≦0.005
    を満たすことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の光走査装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の光走査装置を備えることを特徴とする画像形成装置。
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