JP2012172657A - 副室式火花点火ガスエンジン - Google Patents

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Abstract

【課題】副室内の圧力を検出せずに、他のパラメータを用いて簡易にさらなる安定燃焼を可能にする。
【解決手段】主室68に燃料ガスgを供給する主室ガス供給分岐管28aには主室ガス圧力調整弁48aが設けられ、副室72に燃料ガスgを供給する副室ガス供給分岐管28bには副室ガス圧力調整弁48bが設けられている。コントローラ50により、主室燃料ガス圧Pmと給気圧Psとの差圧ΔPmと、副室燃料ガス圧Ppと給気圧Psとの差圧ΔPpとの比ΔPp/ΔPmを制御することで、副室内空気過剰率λを理論空燃比となるように制御する。これによって、主室68の安定燃焼を可能にする。
【選択図】図1

Description

本発明は、副室内の空気過剰率を適正に制御して、安定燃焼を可能にした副室式火花点火ガスエンジンに関する。
副室式火花点火ガスエンジンは、シリンダヘッドに副室が設けられ、副室内に燃料ガスの一部を供給し、着火装置により着火させるものである。シリンダヘッドの内側とピストン上面間に主室が形成され、副室内で着火した燃焼ガスは、副室に設けられた噴孔を介して主室内の混合ガスを燃焼させる。これによって、主室内の混合ガスが希薄混合ガスであっても燃焼可能にすることで、低燃費を実現している。また、主室での希薄混合ガスの燃焼は、比較的低温の燃焼であるため、NO等の発生量を低減し、低公害を実現できる。
この副室式火花点火ガスエンジンでは、出力向上や熱効率向上を図る上で、ノッキングや失火の発生が問題となる。特許文献1には、副室式火花点火ガスエンジンにおいて、副室及び主室に燃料ガスを供給する供給管に、夫々圧力調整弁及び燃料ガス供給弁を介設した構成が開示されている。特許文献1では、ノッキング、失火を防止するためには、主室内の状態だけでなく、副室内の状態を検出し、副室内の状態を適正に制御する必要があるとの認識の下に、副室内の圧力を検出する圧力検出器を設け、副室内圧力を適正に制御することで、副室に供給する燃料ガス量を適正に制御するようにした安定燃焼手段を採用している。
該安定燃焼手段は、副室内ガス圧に基づき、副室に供給される燃料ガス量を調整する副室ガス圧力調整弁の開度を制御するコントローラを備え、圧縮行程における副室内ガス圧のピーク値を検出し、該ピーク値が許容範囲外であるとき、該コントローラによって副室ガス圧力調整弁の開度を増減し、副室に供給される燃料ガス量を調整し、これによって、副室内の燃料ガス濃度を常に適正濃度に保ち、副室内の燃焼のばらつきを抑えるようにしている。
特開2009−203952号公開公報
特許文献1に開示された安定燃焼手段は、副室内圧力を検出する圧力検出器を設ける必要があり、そのため、制御手段が高価になる。
本発明は、かかる従来技術の課題に鑑み、副室式火花点火ガスエンジンにおいて、副室内の圧力を検出せずに、他のパラメータを用いて簡易かつ低コストでさらなる安定燃焼を可能にする制御手段を実現することを目的とする。
かかる目的を達成するため、本発明の副室式火花点火ガスエンジンは、シリンダと、シリンダ内に収納され往復運動するピストンと、ピストンにより回転駆動されるクランク軸と、シリンダヘッドに設けられた副室と、シリンダヘッドの内側とピストンの上面間に形成された主室とを備えた副室式火花点火ガスエンジンにおいて、副室に供給される燃料ガス圧を調整する副室ガス圧力調整弁と、主室に給気する給気ポートに接続された燃料ガス供給管に設けられ、主室に供給される燃料ガス圧を調整する主室ガス圧力調整弁と、主室ガス圧力調整弁によって調整された主室燃料ガス圧Pmと給気ポートから主室に供給される給気の圧力Psとの差ΔPmと、副室ガス圧力調整弁によって調整された副室燃料ガス圧Ppと給気圧Psとの差ΔPpとを制御して副室内空気過剰率を制御するコントローラと、を備えているものである。
本発明者等は、副室式火花点火ガスエンジンにおいて、主室内の安定燃焼を実現するためには、副室内の空気過剰率を理論空燃比に制御することが極めて重要であるとの知見を得た。この知見に基き、本発明は、主室及び副室に供給する燃料ガスの圧力を給気圧に対して適正に制御することで、副室内空気過剰率を理論空燃比となるように制御するようにしたものである。
副室内空気過剰率は、主室から噴孔を介して副室に流入する混合ガスの流量と、副室内に供給される燃料ガス量とによって決まる。そのため、コントローラによって、ΔPm及びΔPpを制御することにより、副室内空気過剰率を理論空燃比となるように制御し、副室内での着火を安定化させる。これによって、主室の安定燃焼を可能にし、ガスエンジンの出力及び熱効率をさらに向上できる。また、副室内ガス圧を検出する圧力検出器が不要になり、制御機構を簡素化かつ低コスト化できる。
本発明装置において、コントローラによって、ΔPp/ΔPmが0.5〜0.7となるように制御するとよい。これによって、燃焼時に発生する主室内の最高圧力のばらつきを最小限に抑えることができ、さらなる安定燃焼を可能にする。
本発明装置において、主室ガス圧力調整弁及び副室ガス圧力調整弁が機械式圧力調整弁であり、ΔPm及びΔPpが異なるエンジン負荷に対して常に一定値となるように構成されているとよい。このように、主室ガス圧力調整弁及び副室ガス圧力調整弁を機械式としたことにより、これらの圧力調整弁を電気的に制御するための制御機構が不要となり、これら圧力調整弁の制御機構を簡素化かつ低コスト化できる。
本発明装置において、主室ガス圧力調整弁及び副室ガス圧力調整弁が電気式圧力調整弁であり、コントローラによって、異なるエンジン負荷に対してΔPm及びΔPpが可変となるように構成されているとよい。このように、圧力差ΔPm及びΔPpを可変とすることで、副室内空気過剰率をより高精度に制御でき、これによって、主室の燃焼状態をさらに安定化できる。
本発明装置において、異なるエンジン負荷毎に、エンジン負荷と目標とする副室内空気過剰率となるΔPm及びΔPpとの関係を示すマップを予め作成しておき、コントローラにより、前記マップに基づいてエンジン負荷の変動に応じてΔPm及びΔPpを制御するようにするとよい。これによって、エンジン負荷が変動したときでも、常に安定燃焼を可能にし、ガスエンジンの出力向上及び熱効率向上を達成できる。
本発明装置によれば、シリンダと、シリンダ内に収納され往復運動するピストンと、ピストンにより回転駆動されるクランク軸と、シリンダヘッドに設けられた副室と、シリンダヘッドの内側とピストンの上面間に形成された主室とを備えた副室式火花点火ガスエンジンにおいて、副室に供給される燃料ガス圧を調整する副室ガス圧力調整弁と、主室に給気する給気ポートに接続された燃料ガス供給管に設けられ、主室に供給される燃料ガス圧を調整する主室ガス圧力調整弁と、主室ガス圧力調整弁によって調整された主室燃料ガス圧Pmと給気ポートから主室に供給される給気の圧力Psとの差ΔPmと、副室ガス圧力調整弁によって調整された副室燃料ガス圧Ppと給気圧Psとの差ΔPpと制御して副室内空気過剰率を理論空燃比となるように制御するコントローラと、を備えているので、副室での着火を安定化できる。これによって、主室内の燃焼状態を安定化でき、出力及び熱効率を向上できる。また、副室内ガス圧を検出する圧力検出器が不要になり、制御機構を簡素化かつ低コスト化できる。
本発明装置の第1実施形態に係るガスエンジンの系統図である。 前記ガスエンジンのシリンダヘッドの断面図である。 主室の燃焼安定度を示す実験データ線図である。 副室内空気過剰率が1のときの主室の燃焼安定度を示す実験データ線図である。 前記第1実施形態で、エンジン負荷に対して給気圧及び燃焼ガス圧を設定したマップである。 本発明装置の第2実施形態に係るガスエンジンの系統図である。 前記第2実施形態で、エンジン負荷に対して給気圧及び燃焼ガス圧を設定したマップである。
以下、本発明を図に示した実施形態を用いて詳細に説明する。但し、この実施形態に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではない。
(実施形態1)
本発明装置の第1実施形態を図1〜図5に基づいて説明する。本実施形態の副室式火花点火ガスエンジン10Aは、エンジン本体12に4個のシリンダ14を備えている。給気aは、過給機18のコンプレッサ18bによって給気管20に導入される。給気管20に導入された給気aは、インタークーラ22で冷却された後、給気枝管24を経て、夫々のシリンダ14のシリンダヘッド14aに供給される。
一方、燃料ガスgは、ガス供給主管26に供給され、その後主室ガス供給分岐管28a及び副室ガス供給分岐管28bに分岐される。主室ガス供給分岐管28aに分岐した燃料ガスgは、主室ガス供給電磁弁32を備えた主室ガス供給枝管30を経て、各シリンダ14のシリンダヘッド14aに導入される。副室ガス供給分岐管28bに分岐した燃料ガスgは、副室ガス供給電磁弁36を備えた副室ガス供給分岐管34を経て、シリンダヘッド14aに設けられた副室72(図2参照)に供給される。副室ガス供給分岐管34には、副室72に供給された燃料ガスgが逆流するのを防止する逆止弁37が介設されている。
各シリンダ14で燃焼した後の排気eは、各シリンダ14の排気枝管38から排気集合管40に排出される。その後、過給機18の排気タービン18aを駆動し、排気出口管42から排気される。また、排気集合管40には、排気タービン18aをバイパスする排気バイパス管44が設けられ、排気バイパス管44には、排気流量を調整する排気バイパス弁46が設けられている。排気バイパス管44を流れる排気流量を調整することで、排気タービン18aの回転数を調整し、これによって、給気管20に導入される給気aの流量を調整できる。
主室ガス供給分岐管28a及び副室ガス供給分岐管28bには、夫々主室ガス圧力調整弁48a及び副室ガス圧力調整弁48bが設けられている。これら圧力調整弁は機械式圧力調整弁であり、給気管20の給気圧Psを主室ガス圧力調整弁48a及び副室ガス圧力調整弁48bに伝達する給気パイロット管27が設けられている。給気パイロット管27を介して伝達される給気圧Psに基づいて、これら圧力調整弁に内蔵されたバネ等の機械式開度調整機構によって弁開度が設定され、主室ガス供給分岐管28aを流れる燃料ガスgの圧力Pm、及び副室ガス供給分岐管28bを流れる燃料ガスgの圧力Ppを設定する。即ち、Pp<Pmの条件の下で、給気圧Psに応じて、ΔPm(=Pm−Ps)及びΔPp(=Pp−Ps)を設定する。
また、主室ガス供給分岐管28a及び副室ガス供給分岐管28bには、夫々これら分岐管内を流れる燃料ガスgの圧力を検出する圧力センサ49a及び49bが設けられている。これら圧力センサの検出信号はコントローラ50に送られる。
給気管20には、給気管20を流れる給気aの圧力Psを検出する給気圧力センサ52が設けられている。給気圧力センサ52の検出値がコントローラ50に送られ、コントローラ50により、排気バイパス弁46の開度を制御することで、給気圧Psが制御される。
また、コントローラ50に発電出力信号(エンジン負荷信号)が送られる。
図2はシリンダヘッド14aを示す。図2において、シリンダ14の内部にピストン60が収納され、ピストン60は、クランク室に設けられたクランク軸62の回転により、往復動する。クランク軸62のクランク角θは、クランク角検出器63で検出され、この検出値はコントローラ50に入力される。シリンダヘッド14aには、給気ポート64と排気ポート66とが接続されている。給気ポート64には給気枝管24が接続され、給気枝管24から給気ポート64に給気aが供給される。また、給気ポート64にはガス供給枝管30が接続され、燃料ガスgがガス供給枝管30を介して給気ポート64に供給される。Ps<Pmでないと、燃料ガスgが給気ポート64に供給されない。
シリンダヘッド14aの内側とピストン60の上面間に主室68が形成されている。シリンダヘッド14aの上面には点火栓取付金物70が設けられ、点火栓取付金物70の先端には、副室72が形成されている。副室72にはガス供給分岐管34が接続されており、ガス供給分岐管34から点火栓取付金物70の内部に設けられたガス導入路74を介して、燃料ガスgが副室72の内部に供給される。また、点火栓取付金物70には点火プラグ76が設けられ、点火プラグ76によって副室72内の燃料ガスgが点火される。
図3は、給気圧Ps及び主室68に供給する燃料ガスgの供給圧力Pmを一定とし、即ち、ΔPmを一定とし、副室72に供給する燃料ガスgの供給圧力Ppを変更して主室68の燃焼状態を検証した時の実験データ線図である。図3において、縦軸は、主室68の燃焼ガス圧の最高圧力Pmaxのばらつき度を示す主室COV-Pmax比(最も燃焼が安定している試験ケースを基準としたCOV-Pmaxの比)、及び副室72に燃料ガスgが供給される燃料ガス供給期間Tであり、横軸は副室内空気過剰率λである。図中、燃料ガス供給期間Tは、本実験における燃料ガス供給期間の最小値を基準(1.0)とし、該基準に対する比で表している。副室λが1.0(理論空燃比)のとき、最もPmax比のばらつき度が小さくなる。
ラインAは、ΔPp/ΔPm=1.0とし、ラインBはΔPp/ΔPm=0.7とし、ラインCはΔPp/ΔPm=0.5とし、ラインDはΔPp/ΔPm=0.2としたときの実験データである。ΔPpが大きいほど、即ち、副室72に供給する燃焼ガスの圧力Ppが大きいほど、燃料ガス供給期間Tが短くなる。
図4は、副室内空気過剰率λが理論空燃比(λ=1.0)のときの実験データ線図であり、主室COV-Pmax比及びΔPp/ΔPmを縦軸に、燃料ガス供給期間Tを横軸に取った場合を示している。図中、燃料ガス供給期間Tは、本実験における燃料ガス供給期間の最小値を基準(1.0)とし、該基準に対する比で表している。図4から、燃料ガス供給期間Tが3.0〜5.0のとき、主室COV-Pmax比のばらつき度が最も小さくなることがわかる。図4から、燃料ガス供給期間Tが3.0〜5.0のときに相当するΔPp/ΔPmの値は、0.5〜0.7であることがわかる。従って、ΔPp/ΔPm=0.5〜0.7としたとき、主室68の燃焼状態が最も安定することがわかる。
これより、副室内空気過剰率λが1.0であっても、燃料ガス供給期間Tが異なれば、燃焼状態が異なり、最適なガス供給期間が存在することがわかる。これは、燃料ガス供給期間Tの相違により、副室内の混合状態が変化するためと推察される。
図5は、副室内空気過剰率λが目標値(理論空燃比)となるように、給気圧Ps、燃焼ガス圧Pm、Ppとエンジン負荷Lとの関係を設定したマップである。主室ガス供給分岐管28a及び副室ガス供給分岐管28bは、機械式圧力調整弁であり、給気圧Psに対して一定のΔPm及びΔPpが機械的(スプリング等のバネ力設定により)に設定される。そのため、ΔPm及びΔPpは、給気圧Psに対して常に一定となるように設定される。その結果、給気圧Psをエンジン負荷Lに対して図5のマップを基に排気バイパス弁46で調整すれば、ΔPp/ΔPmをエンジン負荷Lの変動に対して常に一定に制御できる。
本実施形態によれば、主室68及び副室72に供給する燃料ガスgの供給圧Pm及びPpと給気圧Psとの関係を、ΔPp/ΔPm=0.5〜0.7としたことにより、副室内空気過剰率λを理論空燃比に制御でき、主室68の燃焼状態を最も安定させることができる。これによって、ガスエンジン10Aの出力及び熱効率を極大にすることができる。また、副室72の内部圧力を検出する圧力検出器を設ける必要がないので、制御機構を簡素化かつ低コスト化できる。
また、主室ガス圧力調整弁48a及び副室ガス圧力調整弁48bを機械式としたので、これらの圧力調整弁を電気的に制御するための制御機構が不要となり、これら圧力調整弁の制御機構を簡素化かつ低コスト化できる。さらに、図5に示すマップを予め作成しておき、エンジン負荷Lの変動に応じてこのマップに基づいて、コントローラ50により給気圧Psを制御し、その結果、ΔPm及びΔPpを制御するようにしているので、エンジン負荷が変動したときでも、常に安定燃焼を可能にし、ガスエンジン10Aの出力向上及び熱効率向上を達成できる。
(実施形態2)
次に、本発明装置の第2実施形態を図6及び図7により説明する。図6において、本実施形態の副室式火花点火ガスエンジン10Bは、主室ガス供給分岐管28a及び副室ガス供給分岐管28bに、コントローラ50によってその作動が制御される電磁弁で構成された主室ガス圧力調整弁80a及び副室ガス圧力調整弁80bが設けられている。そのため、主室燃料ガス圧Pm及び副室燃料ガス圧Ppは、コントローラ50によって可変とすることができる。従って、夫々給気圧Psとの差圧ΔPm及びΔPpを任意に設定できる。
図7は、異なるエンジン負荷Lに対して、副室内空気過剰率λが目標値(理論空燃比)となるように、給気圧Psに対するPm及びPpを設定したマップである。図7に示すように、ΔPm及びΔPpは、前記第1実施形態のように異なるエンジン負荷Lに対して常に一定ではなく、任意に設定できる。例えば、図7に示すように、ΔPm及びΔPpを、エンジン負荷Lの変動に対して、減少又は増加させるようにする。あるいはΔPm又はΔPpの一方をエンジン負荷Lの変動に対して一定としてもよい(図示省略)。本実施形態のその他の構成は、第1実施形態と同一である。
本実施形態によれば、任意のエンジン負荷Lにおいて、ΔPm及びΔPpを任意に設定できるので、任意のエンジン負荷Lに対して、常に副室内空気過剰率を理論空燃比となるように高精度に制御可能になる。従って、ガスエンジンの負荷が変動したときでも、常に安定燃焼を可能にし、ガスエンジンの出力向上及び熱効率向上を達成できる。
本発明によれば、副室式火花点火ガスエンジンにおいて、副室内空気過剰率を理論空燃比となるように制御することで、さらなる安定燃焼を実現できる。
10A,10B 副室式火花点火ガスエンジン
12 エンジン本体
14 シリンダ
14a シリンダヘッド
18 過給機
18a 排気タービン
18b コンプレッサ
20 給気管
22 インタークーラ
24 給気枝管
26 ガス供給主管
27 給気パイロット管
28a 主室ガス供給分岐管
28b 副室ガス供給分岐管
30 主室ガス供給枝管
32 主室ガス供給電磁弁
34 副室ガス供給枝管
36 副室ガス供給電磁弁
37 逆止弁
38 排気枝管
40 排気集合管
42 排気出口管
44 排気バイパス管
46 排気バイパス弁
48a、80a 主室ガス圧力調整弁
48b、80b 副室ガス圧力調整弁
49a、49b 圧力センサ
50 コントローラ
52 給気圧力センサ
60 ピストン
62 クランク軸
63 クランク角検出器
64 給気ポート
66 排気ポート
68 主室
70 点火栓取付金物
72 副室
74 ガス導入路
76 点火プラグ
Pm 主室燃料ガス圧
Pp 副室燃料ガス圧
Ps 給気圧
a 給気
g 燃料ガス
λ 副室内空気過剰率

Claims (5)

  1. シリンダと、該シリンダ内に収納され往復運動するピストンと、該ピストンにより回転駆動されるクランク軸と、シリンダヘッドに設けられた副室と、シリンダヘッドの内側とピストンの上面間に形成された主室とを備えた副室式火花点火ガスエンジンにおいて、
    前記副室に供給される燃料ガス圧を調整する副室ガス圧力調整弁と、
    前記主室に給気する給気ポートに接続された燃料ガス供給管に設けられ、主室に供給される燃料ガス圧を調整する主室ガス圧力調整弁と、
    主室ガス圧力調整弁によって調整された主室燃料ガス圧Pmと給気ポートから主室に供給される給気の圧力Psとの差ΔPmと、副室ガス圧力調整弁によって調整された副室燃料ガス圧Ppと給気圧Psとの差ΔPpとを制御して副室内空気過剰率を理論空燃比となるように制御するコントローラと、を備えていることを特徴とする副室式火花点火ガスエンジン。
  2. 前記コントローラによって、ΔPp/ΔPmが0.5〜0.7となるように制御することを特徴とする請求項1に記載の副室式火花点火ガスエンジン。
  3. 前記主室ガス圧力調整弁及び前記副室ガス圧力調整弁が機械式圧力調整弁であり、ΔPm及びΔPpが異なるエンジン負荷に対して常に一定値となるように構成されていることを特徴とする請求項1又は2に記載の副室式火花点火ガスエンジン。
  4. 前記主室ガス圧力調整弁及び前記副室ガス圧力調整弁が電気式圧力調整弁であり、前記コントローラによって異なるエンジン負荷に対してΔPm及びΔPpが可変となるように制御されることを特徴とする請求項1又は2に記載の副室式火花点火ガスエンジン。
  5. 異なるエンジン負荷毎に、エンジン負荷と目標とする副室内空気過剰率となるΔPm及びΔPpとの関係を示すマップを予め作成しておき、前記コントローラにより、前記マップに基づいてエンジン負荷の変動に応じてΔPm及びΔPpを制御することを特徴とする請求項1〜4のいずれかの項に記載の副室式火花点火ガスエンジン。
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