JP2012169742A - 光路長調整装置及び光路長調整方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 偏波保持光ファイバを用いた二重化光線路の分岐点に偏波分離カプラ11を配置し、また二重化光線路の合波点に偏波合成カプラ12を配置する。さらに、二重化光線路のそれぞれに光線路長を一定長のステップで変化させる光ファイバ切替装置13,14を配置し、かつ上記一定長の半分の長さを有する光ファイバ15を二重化光線路の一方のみに配置する構成とする。各光線路には分岐カプラ16,17及び光パワーモニタ用の受光素子191,192を配置し、この構成で上記一定長のステップを組み合わせて切り替えることにより光路長調整を行う。
【選択図】 図1
Description
本技術は、迂回回線を用意して現用回線との一時的な二重化を行った後、通信光を迂回回線のみで伝送することにより、現用回線の工事を可能とするものである。通信サービスを維持しながら回線を二重化するには、現用回線と迂回回線の光路長差を規定の誤差範囲内に収める必要がある。このため、迂回回線に光路長を調整するための手段が不可欠となる。
(1)一対の偏波分離カプラと偏波合成カプラにより二重化形成される偏波保持光ファイバによる第1及び第2の光線路それぞれの光路長を調整する光路長調整装置であって、前記第1及び第2の光線路それぞれに設けられ、各光線路の光線路長を一定長ステップで任意に変化させる第1及び第2の光線路長切替手段と、前記第1及び第2の光線路のいずれか一方に配置され、前記一定長の半分の長さを有する光ファイバと、前記第1及び第2の光線路それぞれに導通する光パワーをモニタする光パワーモニタ手段と、前記偏波分離カプラの入力ポート側に設けられ、前記光パワーをモニタ手段からのモニタ結果に基づいて外部からの選択指示信号に従って入力光の偏波を制御することで、前記第1及び第2の光線路のいずれか一方の入力光の光パワーレベルをゼロにする偏波制御手段とを具備し、前記第1及び第2の光線路の光パワーレベルを交互にゼロにするように前記偏波制御手段に指示することを特徴とする態様とする。
(4)一対の偏波分離カプラと偏波合成カプラにより二重化形成される偏波保持光ファイバによる第1及び第2の光線路それぞれに、各光線路の光線路長を一定長ステップで任意に変化させる光線路長切替器を配置し、前記第1及び第2の光線路のいずれか一方に前記一定長の半分の長さを有する光ファイバを配置し、前記第1及び第2の光線路それぞれに導通する光パワーをモニタし、前記偏波分離カプラの入力ポート側にて、前記光パワーをモニタ手段からのモニタ結果に基づいて外部からの選択指示信号に従って入力光の偏波を制御することで、前記第1及び第2の光線路の入力光の光パワーレベルをゼロにしてその間に当該光線路を前記一定長ステップだけ延伸することを特徴とする態様とする。
図1は本実施形態の光路長調整装置が適用される二重化光線路の構成を示している。一対の偏波分離カプラ11と偏波合成カプラ12により偏波保持光ファイバによる二重化光線路(AルートとBルート)が構成されており、光ファイバ切替装置として、長さの異なる2種類の光ファイバを選択可能な偏波保持光スイッチの多段接続系13,14が二重化光線路の各ルートに配置されている。光スイッチにより選択される2種類のファイバはそれぞれ2のべき乗に比例した長さの差分を有しており、短い方の長さは全ての光スイッチで共通である。したがって、光スイッチの段数をNとすると、これらのON/OFFの組み合わせにより単位長さL毎にL×2N-1の光路長延長が可能になっている。
また、A、B両ルートのパワーモニタ用の分岐カプラ16,17は、例えば10:90のような分岐比を用いて各線路に大きな損失がでないようにすればよい。また、非特許文献1の光路長調整装置に用いられていた空間光学系の光路長をメカニカルに変化させる方法に比較して、本発明では光スイッチや偏波コントローラなど全てが電子制御により駆動されるため、高速な光路長延伸が可能になっている。
以上説明したように、本実施形態の構成によれば、偏波制御によるA,Bルート二重化光線路のルーティングを行うことにより、二つの光線路の光路長を所定の単位長ステップで交互に延長しながら全体としての光路長を延伸していくことが可能となる。その際、光スイッチ群13,14や偏波コントローラ18を電子制御により駆動することができるので、空間光学系の光路長をメカニカルに延長する従来方式に比べて高速かつコンパクトなシステム構成が可能になる。
Claims (4)
- 一対の偏波分離カプラと偏波合成カプラにより二重化形成される偏波保持光ファイバによる第1及び第2の光線路それぞれの光路長を調整する光路長調整装置であって、
前記第1及び第2の光線路それぞれに設けられ、各光線路の光線路長を一定長ステップで任意に変化させる第1及び第2の光線路長切替手段と、
前記第1及び第2の光線路のいずれか一方に配置され、前記一定長の半分の長さを有する光ファイバと、
前記第1及び第2の光線路それぞれに導通する光パワーをモニタする光パワーモニタ手段と、
前記偏波分離カプラの入力ポート側に設けられ、前記光パワーをモニタ手段からのモニタ結果に基づいて外部からの選択指示信号に従って入力光の偏波を制御することで、前記第1及び第2の光線路のいずれか一方の入力光の光パワーレベルをゼロにする偏波制御手段と
を具備し、
前記第1及び第2の光線路の光パワーレベルを交互にゼロにするように前記偏波制御手段に指示することを特徴とする光路長調整装置。 - 前記光パワーモニタ手段は、前記第1及び第2の光線路に配置され、配置された光線路の入力光の一部を分岐する第1及び第2の分岐カプラと、前記第1及び第2の分岐カプラの分岐光を受光して光パワーレベル信号を得る第1及び第2の受光素子とを備えることを特徴とする請求項1記載の光路長調整装置。
- 前記光パワーモニタ手段は、前記第1及び第2の光線路のいずれか一方に配置され、配置された光線路の入力光の一部を分岐する分岐カプラと、前記分岐カプラの分岐光を受光して光パワーレベル信号を得る受光素子と、前記受光素子で得られる光パワーレベル信号を反転出力する反転手段とを備え、前記光パワーレベル信号とその反転信号をモニタ結果として出力することを特徴とする請求項1記載の光路長調整装置。
- 一対の偏波分離カプラと偏波合成カプラにより二重化形成される偏波保持光ファイバによる第1及び第2の光線路それぞれに、各光線路の光線路長を一定長ステップで任意に変化させる光線路長切替器を配置し、前記第1及び第2の光線路のいずれか一方に前記一定長の半分の長さを有する光ファイバを配置し、
前記第1及び第2の光線路それぞれに導通する光パワーをモニタし、
前記偏波分離カプラの入力ポート側にて、前記光パワーをモニタ手段からのモニタ結果に基づいて外部からの選択指示信号に従って入力光の偏波を制御することで、前記第1及び第2の光線路の入力光の光パワーレベルをゼロにしてその間に当該光線路を前記一定長ステップだけ延伸することを特徴とする光路長調整方法。
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JP2014099680A (ja) * | 2012-11-13 | 2014-05-29 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 離散的光路長調整装置及び離散的光路長調整方法 |
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WO2010064561A1 (ja) * | 2008-12-02 | 2010-06-10 | 日本電信電話株式会社 | 光線路切替方法及び装置 |
JP2011166367A (ja) * | 2010-02-08 | 2011-08-25 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 光線路の光路長調整方法及び装置 |
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JPN6013054042; 吉田耕一,田中郁昭,納戸一貴,真鍋哲也,東裕司: '偏波保持光スイッチによるサービス無瞬断光媒体切替技術の検討' 電子情報通信学会技術研究報告. OPE, 光エレクトロニクス VOL.110,No.437, 20110225, P.21-P.26 * |
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