JP5894904B2 - 離散的光路長調整装置及び離散的光路長調整方法 - Google Patents

離散的光路長調整装置及び離散的光路長調整方法 Download PDF

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Description

この発明は、光線路の光路長を一定長間隔で変化させる光路長調整技術に係り、特に二重化した光線路の光路長が同じになるように調整するための離散的光路長調整装置及び離散的光路長調整方法に関する。
近年、光線路の支障移転工事等において通信サービスを途絶させることなく既設伝送路から迂回伝送路に通信回線を移転させることを可能とするサービス無瞬断切替技術が開発されている。この技術は、迂回伝送路を用意して、既設伝送路と一時的な通信回線の二重化を行った後に、既設伝送路側の通信光を停止することにより通信回線の移転を行う方式である。ただし、単に回線を二重化するだけでは、光の位相ずれに起因する光干渉が発生するため、通信サービスを維持することができない。従って、現用伝送路と迂回伝送路の光路長差を所定の許容範囲内に収めるための光路長調整技術が不可欠となる。
これまでの離散的光路長調整装置としては、光路長差が2のべき乗に単位長を乗じて与えられるmセットの光ファイバ対が2×2光スイッチをm+1個介在して直列接続された構成の光路長調整装置がある(非特許文献1参照)。
しかしながら、この技術では、2×2光スイッチの4つの入出力光ファイバについて光路長を調整する必要があり、製作に時間が掛かるという問題点があった。
吉田他:偏波保持光スイッチによるサービス無瞬断光媒体切替技術の検討,信学技法OFT2011-02-25,vol.110(436),pp.21-26,2008 東他:光アクセス媒体切り替え方式の基礎検討−サービス無瞬断光媒体切り替えシステム−,信学技法OFT2008-52,pp.27-31,2008 田中他:サービス無瞬断光線路切替技術の信頼性向上,信学技法OFT2010-18, pp,11-16,2010
以上のように、従来技術では2×2光スイッチの4つの入出力光ファイバの光路長を調整する必要があり、製作に時間が掛かるという問題点があった。
この発明は上記事情に着目してなされたもので、その目的とするところは、2×2光スイッチの入出力光ファイバの光路長の調整数を削減し、製作に掛かる時間を短縮することのできる離散的光路長調整装置及び離散的光路長調整方法を提供することにある。
上記目的を達成するためにこの発明に係る離散的光路長調整装置は、以下のような態様とする。
(1)光信号の遅延時間を変化させる離散的光路長調整装置において、光路長が20,21,22,…,2n-1のように順に2のべき乗に単位長を乗じて与えられるn本の光ファイバの両端をそれぞれ異なるn個の2×2光スイッチの入力と出力に接続し、前記n個の2×2光スイッチを任意の光路長の光ファイバを介して直列接続してなる光スイッチ線路による離散的光路長調整部と、前記2×2光スイッチの出力選択設定を行う制御装置とを具備し、前記2×2光スイッチは、入力2ポートと出力2ポートをストレートまたはクロス結合する2つの切替モードを持ち、n番目の2×2光スイッチは第1の入力ポートから入力された光が第1の出力ポートから出力される切替モードがストレートの光経路と前記第1の入力ポートから入力された光が第2の出力ポートから出力された後に第2の入力ポートから入力された光が第1の出力ポートから出力される切替モードがクロスの光経路との間で、光路長が単位長×2n-1だけ異なるように導波路により接続され、前記n番目の2×2光スイッチとn+1番目の2×2光スイッチはn番目の2×2光スイッチの第1の出力ポートとn+1番目の2×2光スイッチの第1の入力ポートで任意の長さの導波路により接続される態様とする。
(2)(1)において、さらに、前記光スイッチ線路の片方の端に光遮断スイッチを接続する態様とする。
(3)光信号の遅延時間を変化させる離散的光路長調整装置において、光路長差が20,21,22,…,2m-1のように順に2のべき乗に単位長を乗じて与えられるmセットの光ファイバ対が低ビット2×2光スイッチm+1個を介在して直列接続されて構成される低ビット光スイッチ線路と、光路長が2m,2m+1,2m+2,…,2n-1のように2のべき乗に単位長を乗じて与えられるn−m本の光ファイバの両端をそれぞれ異なるn−m個の高ビット2×2光スイッチの入力と出力に接続したn−m個の高ビット2×2光スイッチを任意の光路長の光ファイバを介して直列接続されてなる高ビット光スイッチ線路とを直列に接続されて構成される離散的光路長調整部と、前記低ビット2×2光スイッチおよび前記高ビット2×2光スイッチの出力選択設定を行う制御装置とを具備し、前記2×2光スイッチは、入力2ポートと出力2ポートをストレートまたはクロス結合する2つの切替モードを持ち、n番目の2×2光スイッチは第1の入力ポートから入力された光が第1の出力ポートから出力される切替モードがストレートの光経路と前記第1の入力ポートから入力された光が第2の出力ポートから出力された後に第2の入力ポートから入力された光が第1の出力ポートから出力される切替モードがクロスの光経路との間で、光路長が単位長×2n-1だけ異なるように導波路により接続され、前記n番目の2×2光スイッチとn+1番目の2×2光スイッチはn番目の2×2光スイッチの第1の出力ポートとn+1番目の2×2光スイッチの第1の入力ポートで任意の長さの導波路により接続され、m+1個の光スイッチのi番目の第1の出力ポートとi+1番目の第1の入力ポートを接続している光ファイバと2×2光スイッチのi番目の第2の出力ポートとi+1番目の第2の入力ポートを接続している光ファイバは、光路長が単位長×2i-1だけ異なる一組の導波路により接続される態様とする。
(4)(3)において、さらに、前記低ビット光スイッチ線路および前記高ビット光スイッチ線路のどちらか一方の片方の端に光遮断スイッチを接続する態様とする。
また、この発明に係る離散的光路長調整方法は、以下のような態様とする。
(5)光路長が20,21,22,…,2n-1のように順に2のべき乗に単位長を乗じて与えられるn本の光ファイバの両端をそれぞれ異なるn個の2×2光スイッチの入力と出力に接続し、前記n個の2×2光スイッチを任意の光路長の光ファイバを介して直列接続してなる光スイッチ線路による離散的光路長調整部を備え、前記2×2光スイッチは、入力2ポートと出力2ポートをストレートまたはクロス結合する2つの切替モードを持ち、n番目の2×2光スイッチは第1の入力ポートから入力された光が第1の出力ポートから出力される切替モードがストレートの光経路と前記第1の入力ポートから入力された光が第2の出力ポートから出力された後に第2の入力ポートから入力された光が第1の出力ポートから出力される切替モードがクロスの光経路との間で、光路長が単位長×2n-1だけ異なるように導波路により接続され、前記n番目の2×2光スイッチとn+1番目の2×2光スイッチはn番目の2×2光スイッチの第1の出力ポートとn+1番目の2×2光スイッチの第1の入力ポートで任意の長さの導波路により接続される離散的光路長調整装置に適用され、前記2×2光スイッチの切替モードを任意の遅延に合わせてストレートまたはクロスの結合に切り替えて、単位長で延伸させる態様とする。
(6)光路長差が20,21,22,…,2m-1のように順に2のべき乗に単位長を乗じて与えられるmセットの光ファイバ対が低ビット2×2光スイッチm+1個を介在して直列接続されて構成される低ビット光スイッチ線路と、光路長が2m,2m+1,2m+2,…,2n-1のように2のべき乗に単位長を乗じて与えられるn−m本の光ファイバの両端をそれぞれ異なるn−m個の高ビット2×2光スイッチの入力と出力に接続したn−m個の高ビット2×2光スイッチを任意の光路長の光ファイバを介して直列接続されてなる高ビット光スイッチ線路とを直列に接続されて構成される離散的光路長調整部を備え、前記2×2光スイッチは、入力2ポートと出力2ポートをストレートまたはクロス結合する2つの切替モードを持ち、n番目の2×2光スイッチは第1の入力ポートから入力された光が第1の出力ポートから出力される切替モードがストレートの光経路と前記第1の入力ポートから入力された光が第2の出力ポートから出力された後に第2の入力ポートから入力された光が第1の出力ポートから出力される切替モードがクロスの光経路との間で、光路長が単位長×2n-1だけ異なるように導波路により接続され、前記n番目の2×2光スイッチとn+1番目の2×2光スイッチはn番目の2×2光スイッチの第1の出力ポートとn+1番目の2×2光スイッチの第1の入力ポートで任意の長さの導波路により接続され、m+1個の光スイッチのi番目の第1の出力ポートとi+1番目の第1の入力ポートを接続している光ファイバと2×2光スイッチのi番目の第2の出力ポートとi+1番目の第2の入力ポートを接続している光ファイバは、光路長が単位長×2i-1だけ異なる一組の導波路により接続される離散的光路長調整装置に適用され、前記2×2光スイッチの切替モードを任意の遅延に合わせてストレートまたはクロスの結合に切り替えて、単位長で延伸させる態様とする。
すなわちこの発明は、装置を構成する調整用光ファイバ余長の設置位置と2×2光スイッチ間の接続経路に着目し、これらの関係について工夫することで、従来、1系統につき2経路を有していた2×2光スイッチ間の接続経路を、1系統につき1経路の構成としたものであり、これにより2×2光スイッチ間の接続ファイバをスイッチ状態(straight/cross)によらず共通経路とすることができ、そのファイバ長の調整を不要としたものである。したがって、この発明によれば、2×2光スイッチの入出力光ファイバの光路長の調整数を削減し、製作に掛かる時間を短縮することのできる離散的光路長調整装置及び離散的光路長調整方法を提供することができる。
本発明に係る光路長調整装置の第1の実施形態の構成を示す光回路図。 第1の実施形態の光スイッチの切替モードを示す光回路図。 第1の実施形態の初段光スイッチ(S0)がストレートモードの場合の単位長延伸切替動作を示す光回路図。 第1の実施形態の初段光スイッチ(S0)がクロスモードの場合の単位長延伸切替動作を示す光回路図。 本発明に係る光路長調整装置の第2の実施形態の構成を示す光回路図。 第2の実施形態の初段光スイッチ(S0)がクロスモードの場合の単位長延伸切替動作を示す光回路図。 第2の実施形態の光スイッチ(S1)がクロスモードの場合の単位長延伸切替動作を示す光回路図。 第2の実施形態の光スイッチ(S1)がストレートモードの場合の単位長延伸切替動作を示す光回路図。 第2の実施形態の初段光スイッチ(S0)がストレートモードの場合の単位長延伸切替動作を示す光回路図。
以下、図面を参照してこの発明に係わる実施形態を説明する。
(第1の実施形態)
図1は本発明に係る離散的光路長調整装置の第1の実施形態の構成を示すブロック図である。図1において、19〜26は2×2の光スイッチ、17〜18は波長無依存光カプラ、74は制御装置、16は光ファイバである。波長依存性の小さい2×2ポートの光スイッチ群からなる2系統の光線路が一組の波長無依存光カプラ(WIC)17,18によりA系統27とB系統28が結合され、これによって二重化光線路が構成されている。
図2は本実施形態に用いられる2×2光スイッチの切替モードについて示している。29〜30は2×2光スイッチ、70は第1の入力ポート、71は第2の入力ポート、72は第1の出力ポート、73は第2の出力ポートである。図2(a),(b)に示すように、2×2光スイッチ29〜30は入力2ポートと出力2ポートをストレート(straight)またはクロス(cross)結合する2つの切替モードを持ち、2つのモードにおける内部光路差は無視できるものとする。
A系統27およびB系統28それぞれの系統のn番目の2×2光スイッチ29〜30は、第1の入力ポート70から入力された光が第1の出力ポート72から出力される切替モードがストレートの光経路(図2(a))の光路長と、第1の入力ポート70から入力された光が第2の出力ポート73から出力された後に第2の入力ポート71から入力された光が第1の出力ポート72から出力される切替モードがクロスの光経路(図2(b))の光路長との差が単位長×2n-1だけ異なるように導波路(光ファイバ)により接続されている。各系統のn番目の2×2光スイッチとn+1番目の2×2光スイッチはn番目の2×2光スイッチの第1の出力ポート72とn+1番目の2×2光スイッチの第1の入力ポート70で任意の長さの導波路(光ファイバ)により接続されている。また、分解能を簡易に向上させるために、A系統27あるいはB系統28に単位長×1/2の長さのオフセットを与える導波路(光ファイバ)を接続してもよい。
図3は初段光スイッチ31(S0)がストレートモードの場合の単位長延伸切替動作を示す。31〜33は2×2光スイッチである。単位光路長をl0、各系統に対応する2×2光スイッチ31〜33を光路長差が短い方からS0,S1,…,Sn-1とする。2×2光スイッチ31〜33の切替モードが全てストレートのとき光路長は最短となる。図3(a)に示すように、2×2光スイッチ31(S0)の切替モードがストレートの場合に、2×2光スイッチ31(S0)のモードを図3(b)に示すようにクロスに切り替えることによって、2×2光スイッチ32(S1)から2×2光スイッチ33(Sn-1)までは同じ光路が選択されているので、l0×20(=単位長)の光ファイバが光路の一部として選択されることになり、結果的にl0だけ光路長が延伸される。
図4に初段光スイッチ31(S0)がクロスモードの場合の単位長延伸切替動作を示す。31〜35は2×2光スイッチである。図4では図3と同じものは共通の符号(数字)を用いて示した。図4(a)に示すように2×2光スイッチ31(S0)の切替モードがクロスの場合に、2×2光スイッチ31(S0)の切替モードを図4(b)に示すようにストレートに切り替えて、かつ2×2光スイッチ32(S1)から2×2光スイッチ33(Sn-1)までの間で、光路長差が短い方から数えて初めて2×2光スイッチの切替モードがストレートになっている2×2光スイッチ34(Sk)の切替モードをクロスに切り替えて、かつ2×2光スイッチ(Sk-1)から2×2光スイッチ32の(S1)までの切替モードをストレートに切り替えることによって、2×2光スイッチ35(Sk+1)から2×2光スイッチ33(Sn-1)までは同じ光路が選択され、2×2光スイッチ31(S0)から2×2光スイッチ34(Sk)までは光路長がl0×(20+…+2k-1)からl0×2kまで延伸されているので、結果的にl0だけ光路長が延伸される。
以上のことから、常に2×2光スイッチのモードを切り替えることによって光路長を単位光路長ずつ延伸していくことができることになる。以下、同様の手順によりA系統27及びB系統28それぞれにおいて単位光路長ステップでl0 (2n-1)までの光路長延伸が可能になる。したがって、図1の系において通信光を通しながら両系統で単位長ずつ延伸していったとしても、A系統27及びB系統28の光路差は単位光路長l0を超えることがない。このときデジタル光通信に用いられる信号のパルス幅が単位光路長l0より十分大きければ、A系統27およびB系統28が二重化されていても通信に及ぼす影響は無視できると考えられる。
一方、2×2光スイッチ31〜35の切り替え時に入出力2ポートの間にクロストークが存在する場合、2×2光スイッチ31〜35の切替モードを切り替えることで複数の光経路が発生する可能性がある。図4に示すように2×2光スイッチ34(Sk)の切替モードを切り替えたとき、2×2光スイッチ34(Sk)の切替モードの切替動作が完了するまでの間に反転前後の2つのパスがアクティブとなれば、2×2光スイッチ群を通過する通信光パルスに光路差l0×2k-1に対応する遅延差が生じることになり、延伸動作中の系統の光路長ともう片側の系統の光路長との間に大きな光路長差が発生し、通信状態に大きな影響を及ぼすことになる。この場合、光遮断スイッチを各系統の2×2光スイッチ31(S0)の第1の入力ポート70あるいは2×2光スイッチ33(Sn-1)の第1の出力ポート72に設けて2×2光スイッチによる経路組み換えの最中には光の導通を遮断してもよい。
また、A系統27およびB系統28を最も光路長が短くなる全ての2×2光スイッチの切替モードをストレートにした場合に、A系統27とB系統28に光路長差が発生する場合には、発生した光路長差分だけどれか1つの2×2光スイッチの第1入力ポート70あるいは第1出力ポート72に接続されている光ファイバの光路長を調整する。あるいは、2×2光スイッチの出力選択設定を行う制御装置74で発生した光路長差が最小になるように、光路長が短い系統を2×2光スイッチ群の経路パターンを変更し、光路長差が最小になった2×2光スイッチ群の経路パターンを初期値として設定してもよい。光路長が短い系統に初期値を設定する場合、オフセットを設定した後の最小光路長が短い系統から延伸する方が両系統の光路長差が小さくなるため望ましい。
また、本実施形態を非特許文献2のような無瞬断切替システムの光路長調整装置として用いて現用光線路との二重化を行う場合には、非特許文献2に示されているように、先ず通信光とは異なる試験光によるチャープパルスの干渉を利用した光路差計測手段により光路長調整装置が実現するべき光路長を求める。これに応じて何れかの系統を現用線路と二重化する迂回路とするために必要な光スイッチ群の経路パターン(オン・オフパターン)を求めることになる。
そのパターンが実際に実現されるまでの間は両系統の導通は遮断されていなければならないが、これは、例えば光遮断スイッチをオフにしておけばよい。そして先ず、現用線路と二重化を行う系統において、2×2光スイッチ群が構成すべき経路パターンを2×2光スイッチの出力選択設定を行う制御装置74で実現した後、オフにしておいた光遮断スイッチをオンにさせれば、全体として必要な経路パターンが完成すると同時に当該経路に光が導通し、現用線路との二重化が達成される。
(第2の実施形態)
本発明は図1に示した第1の実施形態の構成に限定されるものではない。図5に本発明に係る第2の実施形態を示す。図5において、45〜60は2×2光スイッチ、36〜37は波長無依存光カプラ、41〜44は無反射終端、38は光ファイバ、40はA系統、39はB系統である。
図5に示す第2の実施形態の離散的光路長調整装置は、A系統40及びB系統39において、前段に、光路長差が20,21,22,…,2m-1のように順に2のべき乗に単位長を乗じて与えられるmセットの光ファイバ対が低ビット2×2光スイッチm+1個を介在して直列接続されて構成される低ビット光スイッチ線路を備える。また、後段に、光路長が2m,2m+1,2m+2,…,2n-1のように2のべき乗に単位長を乗じて与えられるn−m本の光ファイバの両端を、それぞれ異なるn−m個の高ビット2×2光スイッチ線路の入力と出力に接続したn−m個の高ビット2×2光スイッチを任意の光路長の光ファイバを介して直列接続されて構成される高ビット光スイッチ線路を備える。そして、低ビット光スイッチ線路と高ビット光スイッチ線路とを直列に接続してなる離散的光路長調整部と、低ビット2×2光スイッチおよび高ビット2×2光スイッチの出力選択設定を行う制御装置74とを組み合わせて構成される。
この場合には、m+1個の光スイッチのi番目の第1の出力ポート72とi+1番目の第1の入力ポート70を接続している光ファイバと2×2光スイッチのi番目の第2の出力ポート73とi+1番目の第2の入力ポート71を接続している光ファイバは、光路長が単位長×2i-1だけ異なる一組の導波路(光ファイバ)により接続されている。
図6に単位長延伸切替動作を示す。61〜63は2×2光スイッチ、66〜67は無反射終端である。単位光路長をl0、2×2光スイッチ61−63を光路長差が短い方からS0,S1,…,Smとする。図6(a)に示すように、2×2光スイッチ61(S0)と2×2光スイッチ63(Sm)がクロス接続、その他の2×2光スイッチがストレート接続のとき、光スイッチ群の光路長は最短となる。ここで、図6(b)に示すように、S0とSのモードを反転させれば、l0×20(=単位長)の光ファイバが光路の一部として選択されることになり、この分だけ光路長が延伸される。
図7及び図8に本実施形態での光スイッチ61(S0)がクロスモードの場合の単位長延伸切替動作を示す。図7はS1がクロスモードの場合、図8はS1がストレートモードの場合を示している。図7及び図8において、61〜63は2×2光スイッチ、66〜67は無反射終端である。図7及び図8では図6と同一部分には同じ符号を付して示している。
図7(a)、図8(a)に示すように、S0がクロスモードでS0の入力ポートからSmの出力ポートまで光路が形成されている場合、図7(b)、図8(b)に示すように、S0をストレートに切り替えてl0×20の光ファイバを選択し、かつS1を反転させれば、S1の出力ポート以降は同じ光路が選択されているので、結果的にl0だけ光路長が延伸されたことになる。
図9に図5の実施形態の初段光スイッチ61(S0)がストレートモードの場合の単位長延伸切替動作を示す。61および64〜65は2×2光スイッチ、66は無反射終端である。図9では図7および図8と同一部分には同一符号を付して示す。図9のようにS0がストレートで、Sk (k≦m)で初めてクロスとなって光路が形成されている場合、S0をクロスに切り替えて、かつSk+1を反転させれば、Sk+1の出力ポート以降の光路はそのままで、これ以前の光路長がl0×(20+…+2k-1)からl0×2kまでl0だけ延伸されたことになる。従って、常に2つの光スイッチのモードを反転させることによって、光路長を単位光路長ずつ延伸していくことができる。
ここで、光路長差が小さい2×2光スイッチS0からSmが全てストレートモードで最大の光路長が形成されている場合は、S0とSmを反転させ、最小光路長を選択すると同時に、光路長差が大きい2×2光スイッチSm+1からSnの中で光路長差が短い方から数えて初めて2×2光スイッチの切替モードがストレートになっている2×2光スイッチSj(m<j≦n)の切替モードをクロスに切り替えて、かつ2×2光スイッチSj-1から2×2光スイッチSm+1までの切替モードをストレートに切り替える。これによって、2×2光スイッチSj+1から2×2光スイッチSnまでは同じ光路が選択され、2×2光スイッチS0から2×2光スイッチSjまでは光路長がl0×(20+…+2j-1)からl0×2jまで延伸されているので、結果的にl0だけ光路長が延伸される。
従って、常に2×2光スイッチのモードを切り替えることによって光路長を単位光路長ずつ延伸していくことができることになる。以下、同様の手順によりA系統40及びB系統39それぞれにおいて単位光路長ステップでl0×(2n-1)までの光路長延伸が可能になる。この光路長延伸時にも光スイッチの切り替え時に入出力2ポートの間にクロストークが存在する場合、光スイッチの切替モードを切り替えることで複数の光経路が発生する可能性がある。この場合においても、光遮断スイッチを各系統の光スイッチS0の第1の入力ポートあるいは2×2光スイッチSnの第1の出力ポートに設けて光スイッチによる経路組み換えの最中には光の導通を遮断してもよい。
なお、本発明における2系統の二重化、またはその何れかと現用線路との二重化に際して、同一波長の光どうしが干渉を起こして合波光のレベルが不安定になる可能性が存在するが、これは例えば非特許文献3に示されている方法により回避することができる。
以上説明したように、第1及び第2の実施形態によれば、2系統の光スイッチ群を一対の光パワー分岐カプラにより並列接続して構成される二重化線路によりデジタル光通信サービスを途絶させることなく光分岐カプラ間の光路長を延伸していくことを可能になる。したがって、第1及び第2の実施形態の離散的光路長調整装置は、光スイッチ間を接続している光経路が任意の光路長の1経路であるため、従来の光スイッチ間を、光路長差を付けた光ファイバで接続する方式と比べ、光路長を調整する箇所が少ない構造となっている。このため、本実施形態に係る離散的光路長調整装置は、光通信サービス提供中の現用線路に対して光路長の等しい迂回路を構成して二重化することにより実行されるサービス無瞬断切替オペレーションにおけるコンパクトかつ高速な光路長調整装置としての適用が可能となる。
なお、この発明は上記実施形態に限定されるものではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形して実施可能である。要するにこの発明は、上記実施形態そのままに限定されるものではなく、実施段階ではその要旨を逸脱しない範囲で構成要素を変形して具体化できる。また、上記実施形態に開示されている複数の構成要素の適宜な組み合せにより種々の発明を形成できる。例えば、実施形態に示される全構成要素から幾つかの構成要素を削除してもよい。さらに、異なる実施形態に亘る構成要素を適宜組み合せてもよい。
1〜2,17〜18,36〜37 波長無依存光カプラ
3〜6,41〜44,66〜67 無反射終端
7〜14,19〜26,29〜35,45〜65 2×2光スイッチ
15〜16,38 光ファイバ
27,40 A系統
28,39 B系統
70 第1の入力ポート
71 第2の入力ポート
72 第1の出力ポート
73 第2の出力ポート
74 制御装置

Claims (3)

  1. 光信号の遅延時間を変化させる離散的光路長調整装置において、
    光路長差が20,21,22,…,2m-1のように順に2のべき乗に単位長を乗じて与えられるmセットの光ファイバ対が低ビット2×2光スイッチm+1個を介在して直列接続されて構成される低ビット光スイッチ線路と、光路長が2m,2m+1,2m+2,…,2n-1のように2のべき乗に単位長を乗じて与えられるn−m本の光ファイバの両端をそれぞれ異なるn−m個の高ビット2×2光スイッチの入力と出力に接続したn−m個の高ビット2×2光スイッチを任意の光路長の光ファイバを介して直列接続されてなる高ビット光スイッチ線路とを直列に接続されて構成される離散的光路長調整部と、
    前記低ビット2×2光スイッチおよび前記高ビット2×2光スイッチの出力選択設定を行う制御装置と
    を具備し、
    前記2×2光スイッチは、入力2ポートと出力2ポートをストレートまたはクロス結合する2つの切替モードを持ち、
    n番目の2×2光スイッチは第1の入力ポートから入力された光が第1の出力ポートから出力される切替モードがストレートの光経路と前記第1の入力ポートから入力された光が第2の出力ポートから出力された後に第2の入力ポートから入力された光が第1の出力ポートから出力される切替モードがクロスの光経路との間で、光路長が単位長×2n-1だけ異なるように導波路により接続され、
    前記n番目の2×2光スイッチとn+1番目の2×2光スイッチはn番目の2×2光スイッチの第1の出力ポートとn+1番目の2×2光スイッチの第1の入力ポートで任意の長さの導波路により接続され、
    m+1個の光スイッチのi番目の第1の出力ポートとi+1番目の第1の入力ポートを接続している光ファイバと2×2光スイッチのi番目の第2の出力ポートとi+1番目の第2の入力ポートを接続している光ファイバは、光路長が単位長×2i-1だけ異なる一組の導波路により接続されることを特徴とする離散的光路長調整装置。
  2. さらに、前記低ビット光スイッチ線路および前記高ビット光スイッチ線路のどちらか一方の片方の端に光遮断スイッチを接続するようにしたことを特徴とする請求項記載の離散的光路長調整装置。
  3. 光路長差が20,21,22,…,2m-1のように順に2のべき乗に単位長を乗じて与えられるmセットの光ファイバ対が低ビット2×2光スイッチm+1個を介在して直列接続されて構成される低ビット光スイッチ線路と、光路長が2m,2m+1,2m+2,…,2n-1のように2のべき乗に単位長を乗じて与えられるn−m本の光ファイバの両端をそれぞれ異なるn−m個の高ビット2×2光スイッチの入力と出力に接続したn−m個の高ビット2×2光スイッチを任意の光路長の光ファイバを介して直列接続されてなる高ビット光スイッチ線路とを直列に接続されて構成される離散的光路長調整部を備え、
    前記2×2光スイッチは、入力2ポートと出力2ポートをストレートまたはクロス結合する2つの切替モードを持ち、n番目の2×2光スイッチは第1の入力ポートから入力された光が第1の出力ポートから出力される切替モードがストレートの光経路と前記第1の入力ポートから入力された光が第2の出力ポートから出力された後に第2の入力ポートから入力された光が第1の出力ポートから出力される切替モードがクロスの光経路との間で、光路長が単位長×2n-1だけ異なるように導波路により接続され、前記n番目の2×2光スイッチとn+1番目の2×2光スイッチはn番目の2×2光スイッチの第1の出力ポートとn+1番目の2×2光スイッチの第1の入力ポートで任意の長さの導波路により接続され、m+1個の光スイッチのi番目の第1の出力ポートとi+1番目の第1の入力ポートを接続している光ファイバと2×2光スイッチのi番目の第2の出力ポートとi+1番目の第2の入力ポートを接続している光ファイバは、光路長が単位長×2i-1だけ異なる一組の導波路により接続される離散的光路長調整装置に適用され、
    前記2×2光スイッチの切替モードを任意の遅延に合わせてストレートまたはクロスの結合に切り替えて、単位長で延伸させることを特徴とする離散的光路長調整方法。
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