JP6491563B2 - 光クロスコネクト装置 - Google Patents

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本発明は、光通信ネットワークに用いられる光クロスコネクト装置に関するものである。
インターネットの普及に伴い、データ通信ネットワークに対する需要が爆発的に伸びており、これを支える光通信ネットワークに対する大容量化と柔軟なカスタマイズ機能の要求がますます大きくなっている。このような光通信ネットワークに対する要求に対し、大容量化の観点では波長多重(WDM: Wavelength Division Multiplexing)通信が実用化されており、柔軟なカスタマイズ機能の観点ではWDM化された信号波長ごとに方路を選択するスイッチング機能を備える1入力N出力(あるいはN入力1出力)波長選択スイッチ(WSS: Wavelength Selective Switch)が開発され、WSSを活用した光クロスコネクト(OXC: Optical Cross Connect)装置が導入されつつある。
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導入されつつある光クロスコネクト装置においては、一般にブロードキャスト&セレクト型と呼ばれる構成が採用されている。当該の典型的な構成は、N個の1入力N出力の光スプリッタと、N個のN入力1出力WSSとを編込んで接続する構成である(非特許文献1)。
一般に通信装置は、局舎内での占有容積を削減することで、設置コストを低減することが求められるが、既存のブロードキャスト&セレクト型の光クロスコネクト装置では、N個のWSSモジュールが必要となるため、少なくともWSS N台分のサイズ(容積)を占有せざるを得ず、このサイズ(容積)が制限要因となって小型化できないという課題があった。
本発明は上記の課題を解決するものであり、従来の光クロスコネクト装置ではN個のWSSモジュールで構成されていた回路を1つの(WSSモジュールの大きさとほとんど変わらない)モジュールで構成し、サイズを約1/Nに小さくすることによって、従来と比較して抜本的な小型化を実現可能な以下のような光クロスコネクト装置を提供するものである。すなわち、
(発明の構成1)
装置の入力ポートに接続された1個の入力ポートとL個の出力ポートを備える光分流手段をN組備え、
M個の入力ポートと1個の出力ポートを有し、入力された波長多重信号のうち所望のポートの所望の波長の信号を空間光学回路を経由して装置の出力ポートに結合させる光スイッチ手段からなる波長選択スイッチ手段をN組備え、
各光分流手段の出力ポートは、それぞれ異なる波長選択スイッチ手段の入力ポートに接続されるか、直接装置の出力ポートとされ、
各波長選択スイッチ手段の入力ポートは、それぞれ異なる光分流手段の出力ポートに接続されるか、直接装置の入力ポートとされるか、装置内で終端され、
光分流手段と波長選択スイッチ手段の入出力ポートが同一平面上の単一の平面光波回路として集積されている構造を有し、
前記N組の波長選択スイッチ手段の出力ポートが隣接して配置される構造を有し、
前記N組の前記波長選択スイッチ手段は、おのおの光分流手段に接続されたM組のSBT(Spatial Beam Transformer)回路、および装置の出力ポートに接続された1つのSBT回路を含み、
前記N組の波長選択スイッチ手段のそれぞれのi番目(1≦i≦M)の入力ポートが隣接して配置されて前記M組のSBT回路の1つに接続されており、
前記N組の波長選択スイッチ手段の出力ポートが前記1つのSBT回路に接続されており、
前記入力ポートおよび前記出力ポートのうち、SBT回路から空間に対して所定の角度でビームを出射する、または空間からSBT回路にビームが入射するポート群によって1つの前記波長選択スイッチ手段が構成される
ことを特徴とする光クロスコネクト装置。
(発明の構成
発明の構成1記載の前記光クロスコネクト装置において、
前記光分流手段は、Y分岐の光スプリッタ、方向性結合器、MMIスプリッタのいずれかからなることを特徴とする光クロスコネクト装置。
(発明の構成
発明の構成1記載の光クロスコネクト装置において、
前記組の波長選択スイッチ手段を構成する光スイッチ手段は、空間光学回路側に設けられた単一の光スイッチ素子を含んで構成されることを特徴とする光クロスコネクト装置。
(発明の構成
装置の入力ポートに接続された1個の入力ポートとL個の出力ポートを備える光分流手段をN組備え、
M個の入力ポートと1個の出力ポートを有し、入力された波長多重信号のうち所望のポートの所望の波長の信号を空間光学回路を経由して装置の出力ポートに結合させる光スイッチ手段からなる波長選択スイッチ手段をN組備え、
各光分流手段の出力ポートは、それぞれ異なる波長選択スイッチ手段の入力ポートに接続されるか、直接装置の出力ポートとされ、
各波長選択スイッチ手段の入力ポートは、それぞれ異なる光分流手段の出力ポートに接続されるか、直接装置の入力ポートとされるか、装置内で終端され、
光分流手段と波長選択スイッチ手段の入出力ポートが同一平面上の単一の平面光波回路として集積されている構造を有し、
前記光分流手段の分流比は、前記波長選択スイッチ手段のそれぞれが有する平均損失を相殺し、
前記光分流手段の入力ポートから、前記波長選択スイッチ手段の出力ポートに至る経路の損失を平均化できるように分流比が設定されていることを特徴とする光クロスコネクト装置。
(発明の構成
装置の入力ポートに接続された1個の入力ポートとL個の出力ポートを備える光分流手段をN組備え、
M個の入力ポートと1個の出力ポートを有し、入力された波長多重信号のうち所望のポートの所望の波長の信号を空間光学回路を経由して装置の出力ポートに結合させる光スイッチ手段からなる波長選択スイッチ手段をN組備え、
各光分流手段の出力ポートは、それぞれ異なる波長選択スイッチ手段の入力ポートに接続されるか、直接装置の出力ポートとされ、
各波長選択スイッチ手段の入力ポートは、それぞれ異なる光分流手段の出力ポートに接続されるか、直接装置の入力ポートとされるか、装置内で終端され、
光分流手段と波長選択スイッチ手段の入出力ポートが同一平面上の単一の平面光波回路として集積されている構造を有し、
前記光分流手段は光減衰機能も備え、
前記光分流手段の光減衰量は、前記波長選択スイッチ手段における挿入損失の入力ポート依存性を相殺し、
前記光分流手段の入力ポートから、前記波長選択スイッチ手段の出力ポートに至る経路の損失を平均化できるように光減衰量が設定されていることを特徴とする光クロスコネクト装置。
本発明の実施の形態1の光クロスコネクト装置を示す図である。 本発明の実施の形態2の光クロスコネクト装置を示す図である。 本発明の実施の形態3の光クロスコネクト装置を示す図である。 本発明の実施の形態4の光クロスコネクト装置における、SBT回路の挿入損失と光分流手段の分岐損失のポート依存性関係を示す図である。 本発明の実施の形態5の光クロスコネクト装置における、光分流手段の光減衰量と波長選択スイッチ手段の挿入損失のSBT回路依存性の関係を示す図である。 SBT(Spatial Beam Transformer)回路の概略の構成を示す図である。
[実施の形態1]
本実施の形態1では、本発明の光クロスコネクト装置の一例を開示する。図1はその光学系の概要を示すものである。以下、図を持って本発明を説明する際に、同一の構成要素は同一の番号をもって記述する。
本実施の形態では、光分流手段の出力ポート数をL、波長選択スイッチ手段の入力ポート数をM、光分流手段および波長選択スイッチ手段の数をN組とし、全体でN入力N出力の光クロスコネクト装置(L=M=N)を構成する例として、L=4、M=4、N=4の場合を例に説明するが、入出力ポート等の数はこの例に限らないことは明らかである。
図1において、In1からIn4と記載された4つ(N=4)の光クロスコネクト装置の入力ポートから入力された光信号は平面光波回路(PLC:Planar Light wave Circuit)に入力される。平面光波回路内には、入力ポート毎に1入力4出力(L=4)の光分流手段101−1〜101−4が設けられており、入力信号を4つの出力ポートに分岐して出力する。光分流手段としては、Y分岐の光スプリッタ、方向性結合器、MMIスプリッタ等を用いることができる。
光分流手段から出力された信号は、同じ平面光波回路内に形成されたSBT(Spatial Beam Transformer)回路102−1〜102−4に入力される。SBT回路について、例えば、前記非特許文献2に示されている。
図6にその概略の構成を示すが、SBT回路はスラブ導波路およびアレイ導波路から構成される光回路であり、その設計により、平面光波回路側(図6左側)の所定の導波路から入力された光信号(図6左側の矢印実線)を、所定の角度で平面光波回路の出力端から空間光学回路側に出射する(図6右側の矢印実線)機能を有する。
また逆に、空間光学回路側(図6右側)から平面光波回路に所定の角度で入力された光信号(図6右側の矢印点線)を、平面光波回路側の所定の導波路に出力する(図6左側の矢印点線)機能も有する。
SBT回路102を使うことにより、各光分流手段が分離されていて、光分流手段間で導波路の交差が無い回路構成とすることができる。
ここでSBT回路102の数は、波長選択スイッチ手段の入力ポート数と等しい4個(M=4)である。各SBT回路は波長選択スイッチ手段と同数の4本(N=4)の光導波路を収容し、それぞれから入力された光信号を空間光学回路の異なる方向に出射する。
SBT回路から空間光学回路に出射された光信号は、回折格子104、レンズ105等からなる空間光学回路を経由して、光スイッチ素子106(例えばLCOS:Liquid Crystal On Silicon)上に到達する。ここで、4つのSBT回路それぞれのj番目(1≦j≦N(=4))の入力導波路に入力された同一波長の光信号が、光スイッチ素子の同一地点に照射されるよう、光学系を設計するものとする。
光スイッチ素子106は、素子上の地点ごとに光信号の反射方向を設定する機能を有し、4つのSBT回路102−1〜4それぞれのj番目の入力導波路に入力された各波長の光信号のうちのいずれかが、光スイッチ素子106で反射され、レンズ105、回折格子104等からなる空間光学回路を経由して、SBT回路103(SBT回路102と同一の構造を有し、光信号は逆方向に伝播する)に入力され、そのj番目の出力導波路から光クロスコネクト装置の出力として出力ポートOut1〜4へ出力されるように設定する。
この時、4つのSBT回路102それぞれのj番目の入力導波路と、SBT回路103のj番目の出力導波路との間で得られる機能は、入力された波長多重信号のうち所望のポートの所望の波長の信号を出力ポートから出力する、4入力1出力の光スイッチ手段からなる波長選択スイッチ手段の機能となっており、全体として当該の波長選択スイッチ手段が4つ集積されている構成となっている点に注目されたい。
SBT回路103の4本の出力導波路は、そのまま装置の出力ポートとなり、図1においてOut1からOut4と記載された出力ポートとして使用される。本実施形態の構成では、出力ポートにつながる導波路にも交差がない点に注目されたい。
以上で示した実施の形態1により、ブロードキャスト&セレクト型と呼ばれる光クロスコネクト装置の空間光学系以外の部分を同一平面上の単一の平面光波回路として集積された1つのデバイスとして、従来と比較して大幅に小型に製造することが可能となる。
[実施の形態2]
本実施の形態2では、本発明の光クロスコネクト装置の異なる一例を開示する。図2はその光学系の概要を示すものである。本実施の形態では、光分流手段の出力ポート数をL、波長選択スイッチ手段の入力ポート数をM、光分流手段および波長選択スイッチ手段の数をN組とし、全体でN入力N出力の光クロスコネクト装置(L=M>N)を構成する例として、L=5、M=5、N=4の場合を例に説明するが、入出力ポート等の数はこの例に限らないことは明らかである。
図2に示す光学系は、図1と比較して以下の点が異なる。
光分流手段101−1〜101−4の出力ポート数が、4から5に変化している。増加した光分流手段101の出力ポートは、直接装置の出力ポートとして取り出される。取り出された出力ポートは、Drop1〜Drop4と呼ぶこととする。
SBT回路102の数が4から5に変化している。これは、波長選択スイッチ手段の入力ポート数が、4から5に変化したことを意味している。増加した波長選択スイッチ手段の入力ポートは、直接装置の入力ポートとして取り出され、Add1〜Add4と呼ぶことにする。
本構成では、AddポートおよびDropポートの先に波長合分波回路を接続し、トランスポンダを設置することで、光信号の始点・終点機能を設けることができる。
[実施の形態3]
本実施の形態3では、本発明の光クロスコネクト装置の異なる一例を開示する。図3はその光学系の概要を示すものである。本実施の形態では、光分流手段の出力ポート数をL、波長選択スイッチ手段の入力ポート数をM、光分流手段および波長選択スイッチ手段の数をN組とし、全体でN入力N出力の光クロスコネクト装置(L≧N、M>N)を構成する例として、L=4、M=5、N=4の場合を例に説明するが、入出力ポート等の数はこの例に限らないことは明らかである。
図3に示す光学系は、図2と比較して以下の点が異なる。
光分流手段101−1〜101−4の出力ポート数が、5から4に変化している。減少した光分流手段101の出力ポートは、以下の方針で削減されている。
「k番目(1≦k≦N)の光分流手段101−kの出力ポートのうち、SBT回路102−kのk番目の入力導波路に接続されていたものを削除する。」
これに連動して、SBT回路102−kのk番目の入力導波路は、平面光波回路内で終端される。
本構成は、光クロスコネクト装置が入出力ポート対を1組として使用される点に着目しており、ある方向の伝送路から入力された光信号が、光クロスコネクト装置内で折り返され、当該方向の伝送路に出力されるような使われ方がされないことを前提に、折り返し経路に相当する接続を削減したものである。
本構成を適用することで、ポート数に比例して増加する光分流手段の損失を、1ポート分削減することができる。例えば、実施の形態2の場合、1入力5出力の光分流手段を適用するため、出力光レベルは入力光レベルに対して最大でも20%(=1/5)であり、80%の損失が生じる。
これに対し、実施の形態3の場合、1入力4出力の光分流手段を適用するため、出力光レベルは入力光レベルに対して最大で25%(=1/4)となり、75%の損失となるので、実施の形態2と比較して5%の損失低減が見込める。
[実施の形態4]
本実施の形態4では、本発明の光クロスコネクト装置における光分流手段の設計例を開示する。その装置構成は実施の形態1〜3で開示した構成のいずれに対しても適用可能であるが、本実施の形態では、実施の形態1と同一の装置構成を例に説明する。同様の設計が、実施の形態2および3においても適用可能であることは、明らかである。
実施の形態1に示す光学系において、SBT回路102−1〜4および103は、例えば図6に示すように、その動作原理に光の回折現象を用いているため、SBT回路から見た直進方向から、斜めに光の出射角度がずれるに従って回折効率が低下、即ち挿入損失が増加する。
具体的には、図4の●に示すように、各SBT回路102−1〜4および103の平面光波回路側の入力ポートを順にポート1からポート4とするときに、外側のポート1および4から空間光学回路側の所定の方向に出射される信号光は、内側のポート2および3からのものと比較してレベルが低い(挿入損失が大きい)傾向がある。
この現象に対し、本実施の形態4では、光分流手段101のポート別の分流比(分岐損失)に違いを設けるため、例えば光分流手段の分岐部における相互作用長をポートごとの分流比にしたがって適切に設計することで、SBT回路で生じる上記のポート別の挿入損失の差を光分流手段のポート別の分岐損失の差で相殺し、光分流手段の入力ポートから波長選択スイッチ手段の出力ポートに至る経路で生じる損失を均一化、平均化する。
図4に示すように、例えば、各SBT回路102−1〜4および103において、平均的にポート1で生じる損失がポート2で生じる損失よりΔ(dB)大きい場合、光クロスコネクト装置全体ではSBT回路を2回通過することから、光分流手段101−1〜4において、ポート1に繋がる経路の分岐損失をポート2に繋がる経路の分岐損失より2Δ(dB)小さくなるように設計する。ポート3あるいはポート4に繋がる経路の分岐損失についても、同様に設計する。
このように光分流手段におけるポート別の分流比率(分岐損失)に対して、波長選択スイッチ手段のそれぞれの平均損失を考慮した設計を適用することにより、SBT回路から大きな回折角度で出射される経路の損失を減らしながら、損失が均一な光クロスコネクト装置を得ることができる。また、SBT回路の回折角以外の要因であっても、波長選択スイッチ手段ごとに異なる損失は、同様の考え方で相殺して損失を均一化できる。
[実施の形態5]
本実施の形態5では、本発明の光クロスコネクト装置における光分流手段の別の設計例を開示する。その装置構成は実施の形態1〜4で開示した構成のいずれに対しても適用可能であるが、本実施の形態では、実施の形態1と同一の装置構成を例に説明する。同様の設計が、実施の形態2から4においても適用可能であることは、明らかである。
実施の形態1に示す光学系において、光スイッチ素子106は、素子上の地点ごとに光信号の反射方向を設定する機能を有するが、同機能の実現に光の回折現象を用いる場合、偏向角(即ち、光スイッチ素子を鏡面と考えた場合の反射角と実際の出射角のズレ)が大きくなるにしたがって、スイッチ効率が低下、即ち挿入損失が増加する。
具体的には、図5の●に示すように、波長選択スイッチ手段の挿入損失は、偏向角の大きいSBT回路102−1および4を経由する経路で、偏向角の小さいSBT回路102−2および3を経由する経路と比較して大きくなる傾向がある。
この現象に対し、本実施の形態5では、各光分流手段101に、対応するSBT回路ごとに異なる適切な減衰率を与えるため、例えば同一の比率で光分流手段の全てのポートの光信号を分岐し、平面光波回路内に拡散させる光減衰機能(光分流手段自体と同一の構造を適用できる)を設けることで、波長選択スイッチ手段で生じるSBT回路単位の損失の差を相殺し、光分流手段の入力ポートから波長選択スイッチ手段の出力ポートに至る経路で生じる損失を均一化、平均化する。
前述の本実施の形態4では光分流手段の分流比率(分岐損失)をポート毎に調整したが、これに加えて、本実施の形態5の光減衰機能によりSBT回路単位で調整することもできるのは明らかである。
図5に示すように、例えば、波長選択スイッチ手段において、平均的にSBT回路102−1を経由する経路で生じる損失がSBT回路102−2を経由する経路で生じる損失よりΔ(dB)大きい場合、別に設ける光減衰手段によって、光分流手段101−2の平均損失を光分流手段101−1の平均損失よりΔ(dB)大きくなるように設定する。光分流手段101−3あるいは101−4の平均損失についても、同様に設定する。
このように光分流手段の平均損失を設定することで、波長選択スイッチ手段で生じるSBT回路単位の損失の差を光減衰手段によって相殺して、損失が均一な光クロスコネクト装置を得ることができる。また、光スイッチ素子の偏向角以外の要因であっても、波長選択スイッチ手段のポートごとに異なる損失は、同様の考え方で相殺して損失を均一化できる。
以上述べた構成により本発明は、ブロードキャスト&セレクト型光クロスコネクト装置において、従来と比較して抜本的な小型化を実現可能な光クロスコネクト装置を提供するものであり、光通信装置の局舎内での占有容積を削減することで、設置コストを大幅に低減することを可能とするものである。
In1〜4:入力ポート
Out1〜4:出力ポート
Add1〜4:Addポート
Drop1〜4:Dropポート
101−1〜4:光分流手段
102−1〜5、103:SBT回路
104:回折格子
105:レンズ
106:光スイッチ素子

Claims (5)

  1. 装置の入力ポートに接続された1個の入力ポートとL個の出力ポートを備える光分流手段をN組備え、
    M個の入力ポートと1個の出力ポートを有し、入力された波長多重信号のうち所望のポートの所望の波長の信号を空間光学回路を経由して装置の出力ポートに結合させる光スイッチ手段からなる波長選択スイッチ手段をN組備え、
    各光分流手段の出力ポートは、それぞれ異なる波長選択スイッチ手段の入力ポートに接続されるか、直接装置の出力ポートとされ、
    各波長選択スイッチ手段の入力ポートは、それぞれ異なる光分流手段の出力ポートに接続されるか、直接装置の入力ポートとされるか、装置内で終端され、
    光分流手段と波長選択スイッチ手段の入出力ポートが同一平面上の単一の平面光波回路として集積されている構造を有し、
    前記N組の波長選択スイッチ手段の出力ポートが隣接して配置される構造を有し、
    前記N組の前記波長選択スイッチ手段は、おのおの光分流手段に接続されたM組のSBT(Spatial Beam Transformer)回路、および装置の出力ポートに接続された1つのSBT回路を含み、
    前記N組の波長選択スイッチ手段のそれぞれのi番目(1≦i≦M)の入力ポートが隣接して配置されて前記M組のSBT回路の1つに接続されており、
    前記N組の波長選択スイッチ手段の出力ポートが前記1つのSBT回路に接続されており、
    前記入力ポートおよび前記出力ポートのうち、SBT回路から空間に対して所定の角度でビームを出射する、または空間からSBT回路にビームが入射するポート群によって1つの前記波長選択スイッチ手段が構成される
    ことを特徴とする光クロスコネクト装置。
  2. 請求項1記載の前記光クロスコネクト装置において、
    前記光分流手段は、Y分岐の光スプリッタ、方向性結合器、MMIスプリッタのいずれかからなることを特徴とする光クロスコネクト装置。
  3. 請求項1記載の光クロスコネクト装置において、
    前記組の波長選択スイッチ手段を構成する光スイッチ手段は、空間光学回路側に設けられた単一の光スイッチ素子を含んで構成されることを特徴とする
    光クロスコネクト装置。
  4. 装置の入力ポートに接続された1個の入力ポートとL個の出力ポートを備える光分流手段をN組備え、
    M個の入力ポートと1個の出力ポートを有し、入力された波長多重信号のうち所望のポートの所望の波長の信号を空間光学回路を経由して装置の出力ポートに結合させる光スイッチ手段からなる波長選択スイッチ手段をN組備え、
    各光分流手段の出力ポートは、それぞれ異なる波長選択スイッチ手段の入力ポートに接続されるか、直接装置の出力ポートとされ、
    各波長選択スイッチ手段の入力ポートは、それぞれ異なる光分流手段の出力ポートに接続されるか、直接装置の入力ポートとされるか、装置内で終端され、
    光分流手段と波長選択スイッチ手段の入出力ポートが同一平面上の単一の平面光波回路として集積されている構造を有し、
    前記光分流手段の分流比は、前記波長選択スイッチ手段のそれぞれが有する平均損失を相殺し、
    前記光分流手段の入力ポートから、前記波長選択スイッチ手段の出力ポートに至る経路の損失を平均化できるように分流比が設定されていることを特徴とする
    光クロスコネクト装置。
  5. 装置の入力ポートに接続された1個の入力ポートとL個の出力ポートを備える光分流手段をN組備え、
    M個の入力ポートと1個の出力ポートを有し、入力された波長多重信号のうち所望のポートの所望の波長の信号を空間光学回路を経由して装置の出力ポートに結合させる光スイッチ手段からなる波長選択スイッチ手段をN組備え、
    各光分流手段の出力ポートは、それぞれ異なる波長選択スイッチ手段の入力ポートに接続されるか、直接装置の出力ポートとされ、
    各波長選択スイッチ手段の入力ポートは、それぞれ異なる光分流手段の出力ポートに接続されるか、直接装置の入力ポートとされるか、装置内で終端され、
    光分流手段と波長選択スイッチ手段の入出力ポートが同一平面上の単一の平面光波回路として集積されている構造を有し、
    前記光分流手段は光減衰機能も備え、
    前記光分流手段の光減衰量は、前記波長選択スイッチ手段における挿入損失の入力ポート依存性を相殺し、
    前記光分流手段の入力ポートから、前記波長選択スイッチ手段の出力ポートに至る経路の損失を平均化できるように光減衰量が設定されていることを特徴とする
    光クロスコネクト装置。
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