JP2012168290A - 波長選択スイッチ - Google Patents

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Abstract

【課題】クロストークの発生を低減した波長選択スイッチを提供する。
【解決手段】波長選択スイッチ1は、少なくとも一つの入力ポート10aおよび少なくとも一つの出力ポート10b〜10eを含む入出力部10の入力ポート10aから波長多重された入力光を入射させ、分散素子15により波長毎の光に分散させ、それぞれの波長毎の光をレンズ16により偏向素子18に集光して反射させ、出力ポート10b〜10eに出射させる。入出力部10と分散部15との間には、偏向素子15に集光する波長毎の光のスポット20を楕円形状にするシリンドリカルレンズ13を配置する。このシリンドリカルレンズ13は、少なくとも入力光が通過する2つの面13a,13bを有し、この2つの面13a,13bのそれぞれにより入力光の一部が反射され、出力ポートの波長毎の光を出射させる出射面の位置において出射面より径の広い光束を形成する。
【選択図】図1B

Description

本発明は、異なる波長の光を分岐させまたは結合させることが可能な波長選択スイッチに関する。
光波長多重通信に用いられる波長選択スイッチでは、より波長分解能が高い装置が求められている。このため、直線状に配列された入力ポートおよび出力ポートと、入力ポートから入力された一以上の波長を含む光を一次集光点に収束させるためのレンズと、該レンズと一次集光点との間に設けられレンズを通過した光を入力ポートおよび出力ポートの配列方向と直交する方向により大きな収束度で収束させるシリンドリカル凸レンズとを有する波長選択スイッチが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような波長選択スイッチは、シリンドリカル凸レンズによって、分散方向により収束した、すなわち分散方向によりスポット幅の小さい楕円形のスポットを、一次集光点に収束させる。一次集光点を通過した光は、レンズにより平行光に変換され、ポートの配列方向と直交する方向に光を分散させる分散素子により分散され、集光レンズにより波長毎に対応して配列された複数のマイクロミラーに再び楕円形のスポットとして集光される。マイクロミラーで反射された波長毎に分離された光は、往路と逆の経路を通って所定の出力ポートに出力される。
この波長選択スイッチは、マイクロミラー上に分散方向の幅が狭い楕円形のスポットを形成することによって、回折格子の分解能が高く、波長透過帯特性に優れている。
特開2009−009073号明細書
ところで、入力ポートから入力された光を、分散素子の分散方向により大きな収束度で収束させるため、上述のような波長選択スイッチではシリンドリカルレンズを使用している。一般に、シリンドリカルレンズは、円筒形の屈折面とこの屈折面の裏面側に設けられた平面とを有する。このため、入力ポートから入力された光は、屈折面と平面との双方を透過するが、その際に一部の光がシリンドリカルレンズの平面により反射され、迷光となって入力ポートおよび出力ポートに戻ることがある。
図5は、従来例による波長選択スイッチの入力ポートおよび出力ポートから、一次集光点までの構成を示す側面図である。入力用の光ファイバ101aから入力された光は、マイクロレンズアレイ102の対応するマイクロレンズにより平行光に変換され、レンズ103およびシリンドリカルレンズ104により一次集光点105に集光されている。シリンドリカルレンズ104は、この場合入力光の出射側にシリンドリカル面104aを有して配置されている。このような配置において、入力光が略平面の波面を有し、その一部の光がシリンドリカルレンズ104の入射側の平面104bにより反射されると、この平面104bで反射された反射光はレンズ103およびマイクロレンズアレイ102の対応するマイクロレンズを通り、例えば出力用の光ファイバ101cに結合し得る。このような場合、光ファイバ101cには、本来信号光として入射すべき波長分離された光(正規光)に加えて、波長毎の光に分離されていない反射光が加わりクロストーク(迷光による混信)を発生させることが懸念される。
図6Aは、図5の波長選択スイッチの入力光の光束を示す上面図であり、破線は入力光の波面を示している。この図において、入力光の波面を破線で示している。この図では、入力光が、レンズ103およびシリンドリカルレンズ104で屈折されて、一次集光点105に集光する様子を示している。一方、図6Bは、入射側の平面104bで一部の入力光が反射された反射光の光路を示している。図6Bのように、入力光の波面とシリンドリカルレンズ104の平面104bとは、ほぼ同等の形状となっているので、平面104bで反射された光は、レンズ103を介して出力ポートの近傍で集光され、出力用の光ファイバ101cに結像する。この場合、光ファイバ101cに入射した反射光はクロストークを発生させる。
なお、シリンドリカルレンズ104の向きを変えて、入出力ポート側にシリンドリカル面、一次集光点側に平面を向けて配置した場合も、出射側の平面に反射された入力光が光ファイバに結像して、クロストークを発生させるおそれがある。
したがって、これらの点に着目してなされた本発明の目的は、クロストークの発生を低減した波長選択スイッチを提供することにある。
上記目的を達成する波長選択スイッチの発明は、
少なくとも一つの入力ポートおよび少なくとも一つの出力ポートを含む入出力部と、
前記入力ポートから入射される波長多重された入力光を、波長毎の光に分散する分散部と、
該分散部により分散される前記波長毎の光を集光する集光素子と、
該集光素子により集光される前記波長毎の光をそれぞれ偏向して、前記出力ポートに出射させる偏向部と、
前記入出力部と前記分散部との間に配置され、前記偏向部に集光する前記波長毎の光のスポットを楕円形状にする楕円化素子と、
を備え、
前記楕円化素子は、少なくとも前記入力光が通過する2つの面を有し、該2つの面のそれぞれにより反射される前記入力光の一部が、前記出力ポートの前記波長毎の光を出射させる出射面の位置において該出射面より径の広い光束を形成するものである。
好ましくは、前記入力ポートは、前記波長多重された光を平行光として入射させ、前記楕円化素子の前記2つの面は、何れも曲面である。
また、前記楕円化素子の前記2つの面は、シリンドリカル面である。さらに、それらのシリンドリカル面は、共通の中心軸線を有することが好ましい。
本発明によれば、楕円化素子の2つの面のそれぞれにより反射された入力光の一部が、出力ポートの波長毎の光を出射させる出射面の位置において出射面より径の広い光束を形成するようにしたので、クロストークの発生を低減することができる。
本発明の第1実施の形態に係る波長選択スイッチの構成を示す側面図である。 本発明の第1実施の形態に係る波長選択スイッチの構成を示す上面図である。 図1の波長選択スイッチの入出力ポートから一次集光点までの入力光の光束を示す上面図である。 シリンドリカルレンズの入射側の面で反射された反射光の光束を示す上面図である。 シリンドリカルレンズの出射側の面で反射された反射光の光束を示す上面図である。 シリンドリカルレンズの形状を説明する図である。 シリンドリカルレンズの他の例を説明する図である。 従来例による波長選択スイッチの入力ポートおよび出力ポートから、一次集光点までの構成を示す側面図である。 図5の波長選択スイッチの入力光の光束を示す上面図である。 図5の波長選択スイッチのシリンドリカルレンズ入射側の平面による入力光の反射光の光路を示す図である。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して説明する。
図1Aおよび図1Bは、それぞれ本発明の実施の形態に係る波長選択スイッチ1の構成を示す側面図および上面図である。
波長選択スイッチ1は、入出力部10、レンズ12、シリンドリカルレンズ13、レンズ14、分散部を構成する分散素子15、集光素子であるレンズ16、偏向部を構成する偏向器17を含んで構成されている。
入出力部10には光ファイバアレイ5の光ファイバの端部がアレイ状に(直列に)配列され、これに対応した複数のマイクロレンズがアレイ状に配置されたマイクロレンズアレイ11が設けられている。一組の光ファイバとマイクロレンズとは、入力ポート10aおよび出力ポート10b〜10eのうちの一つのポートを構成する。この入力ポート10aおよび出力ポート10b〜10eは、それぞれ、波長選択スイッチ1の外部からの波長多重された信号光を入力させ、また、外部へ信号光を出力させるものである。以下、説明の便宜上、入力ポート10aおよび出力ポート10b〜10eを、適宜、入出力ポート10a〜10eとまとめて表記する。入出力ポートの数は例えば10以上とし、出力ポートの数を入力ポートの数よりも多数設けることができるが、図1Aにおいては、説明の都合から、入出力ポート10cを中心とする5つの入出力ポート10a〜10eのみを図示している。
入出力用の光ファイバアレイ5の他端は、波長選択スイッチ1の外部と接続されている。マイクロレンズアレイ11のマイクロレンズは、光ファイバから入射する光を平行光束に変換し、また、波長選択スイッチ1内で各入出力ポート10b〜10eに向けて出力される平行光束を光ファイバアレイ5の対応する光ファイバに結合させる。このように、入出力ポート10aから波長選択スイッチ1内に入射する入力光、および、波長選択スイッチ1内で各入出力ポート10b〜10eに向かう出力光は、平行な光束となる。
以下において、入出力ポート10aから入力された平行光の進行方向を光軸方向(z方向)とする。この光軸方向は、レンズ12およびレンズ14を含む光学系の光軸方向でもある。また、入出力ポート10a〜10eの配列された方向を第1の方向(y方向)とする。光軸方向と第1の方向とは、互いに直交する。さらに、光軸方向および第1の方向(y方向)のそれぞれに直交する方向を第2の方向(x方向)と呼ぶ。なお、現実の波長選択スイッチの光路中に、図示しないミラー、プリズム等の偏向部材が光路を折り曲げるために配置されている場合には、x方向及びy方向との説明は、このような偏向部材が無いものとした仮想的な光学系を前提として用いられることとする。
シリンドリカルレンズ13は、入射側と出射側の双方にシリンドリカル面を有し、第2の方向(x方向)に光束を縮める、すなわち、第2の方向(x方向)にのみ屈折力を有するレンズである。シリンドリカルレンズ13は、第1の方向(y方向)についてはレンズ12からの収束光をそのまま収束させ、第2の方向(x方向)についてはより大きな収束度で収束させる。このためレンズ12およびシリンドリカルレンズ13を透過した入力光は、レンズ12の焦点近傍の一次集光点20で第2の方向(x方向)により狭い楕円形のスポットを形成する。すなわち、本実施の形態では、シリンドリカルレンズ13は、光束を楕円化させる楕円化素子である。
レンズ14とレンズ16とは、例えば、焦点距離fの等しいレンズであり、レンズ14、分散素子15、レンズ16および偏向器17は、一次集光点20、レンズ14、分散素子15の分散面、レンズ16、および、偏向器17の偏向素子(ミラー)18の形成する偏向素子面との距離がそれぞれ焦点距離fに等しくなるように配置される。これによって、一次集光点20を通った光束は、レンズ14で平行光となり、レンズ16により偏向器17の偏向素子18に集光される。なお、レンズ14とレンズ16の焦点距離は、異ならせる構成も可能である。
分散素子15は、例えば、分散面上に第1の方向(y方向)に平行な格子が形成された回折格子である。分散素子としては、波長毎の光の分解性能が高くより分散角が大きいものが望ましい。図1Bに示すように、レンズ14を透過した入力光は、略平行光となって分散素子15に入射し、分散素子15の分散面上で第2の方向(x方向)に波長毎に異なる角度で分散される。すなわち、分散素子15は入力光を入力光に含まれる波長毎の光に分離する。なお、分散素子15には入力光を第2の方向(x方向)に斜めに入射させて回折させるが、図1Aおよび図1Bでは、簡単のために、入力部10から偏向器17に至る光路を、z方向に直線的に示している。
図1Bに示すように、分散素子15で分散された波長毎の光は、レンズ16により互いに平行な光束となって、各波長に対応した偏向素子18に第2の方向(x方向)に略垂直に入射する。また、側面から見た場合には、図1Aに示すように、一次集光点を通過した入力光は、分散素子15で分散された後、yz平面内でレンズ16の光軸と偏向素子18の偏向素子面とが交わる高さ位置に集光する。
偏向器17は、例えば、MEMSミラーアレイであり、偏向素子18は、MEMSミラーアレイを構成する複数の第1の方向(y方向)に長い矩形状のマイクロミラーである。偏向素子18は、分離されるそれぞれの波長の光に対応して、上述のレンズ16の光軸の高さ位置に、第2の方向(x方向)に並列に配置される。この偏向器17は、それぞれの偏向素子18を独立に制御して傾きを変えることができる。特に、図1Aにおけるyz平面内での傾きを変えることにより、入射した波長毎の光を入射方向とは異なる高さ方向へ反射する。なお、偏向器17は、MEMSミラーアレイに限られず、液晶素子や光学結晶を用いて構成することもできる。また、図1Bにおいて、偏向素子18は、9つのみ図示されているが、偏向素子18の数は、9つに限定されない。
各偏向素子18により反射された波長毎の光は、それぞれレンズ16を通り分散素子15で回折され、入力光と反対方向の光路を経て、入出力部10のうち入力用に用いられた以外のいずれかの入出力ポート10b〜10eまたは図示しない他の入出力ポートに正規光として出力される。
なお、何れの入出力ポート10a〜10eを入力用または出力用として用いるかは、適宜設計することが可能である。図1Aおよび図1Bでは、入出力ポート10aが入力ポートであり、入出力ポート10b〜10eが出力ポートである場合において、入出力ポート10aから波長多重された入力光が入力され、特定の波長の出力光が入出力ポート10cから出力される場合を図示している。
ここで、複数の偏向素子18に入射した光のうち、少なくとも1つの波長の光を入出力ポート10cから出力する場合は、対応する偏向素子18の偏向方向を制御して、図1Aに破線で示すように、所定の方向に特定の波長の光を反射させる。偏向素子18によって反射された特定波長の光は、レンズ16を通り、分散素子15、レンズ14、シリンドリカルレンズ13、レンズ12を経て、入出力ポート10cから出力される。同じ入出力ポート10cに出力する波長の光が複数ある場合は、それら複数の波長の光が分散素子15で合波される。
次に、シリンドリカルレンズ13による入力光の反射について説明する。図2Aは、図1の波長選択スイッチ1の入出力ポート10aから一次集光点20までの入力光の光束を示す上面図である。この図では、入力光が、レンズ12およびシリンドリカルレンズ13で収束されて、一次集光点20に集光する様子を示している。また、入出力部10の光ファイバアレイ5とマイクロレンズアレイ11との間、マイクロレンズアレイ11とレンズ12との間、および、レンズ12とシリンドリカルレンズ13との間のそれぞれについて、入力光の波面Sa,SbおよびScを示している。
図2Bは、シリンドリカルレンズ13の入射側の面(入射面)13aで反射された反射光の光束を示す上面図である。図2Bに示すように、入射面13aは入射側に凸に湾曲した曲面であるのに対して、この入射面13aに入射する直前の入力光の波面Scは略平面に近い形状をしている。このため、入射面13aで入力光の一部が反射されると、その反射光は入出力ポート10a〜10eに向けて第1の方向(x方向)に径の広がった光束となる。そのため、この反射光は、入出力ポート10cの出射面すなわち、マイクロレンズアレイ11の位置で、この出射面の径よりも広い光束を形成する。また、マイクロレンズアレイ11に入射する反射光は、マイクロレンズアレイ11を構成するマイクロレンズの径に制限されるため、その広い光束の一部しかマイクロレンズに入射しない。このため、光ファイバアレイ5を構成する光ファイバに入射する、入射面13aにより反射された光の反射光の光量は小さくなる。さらに、進行方向に径の広がる反射光は、その反射光の一部がマイクロレンズアレイ11を通過しても光ファイバ5の端面に結像しないので、光ファイバ内にもほとんど入射しない。従って、この反射光によって生じるクロストークの大きさを低減することができる。
また、図2Cは、入力光がシリンドリカルレンズ13の出射側の面(出射面)13bで反射された反射光の光束を示す上面図である。この場合、出射面13bは入射側に凹に湾曲した曲面であるのに対して、この出射面13bに入射する直前の入力光の波面Sdは入射面13aで屈折を受けて、進行方向に凹面形状となっている。このため、出射面13bで入力光の一部が反射されると、その反射光は入出力ポート10a〜10eに向けて第1の方向(x方向)に径を狭める方向の光束となる。この反射光は、第1の方向(x方向)に一旦収束した後発散し、入出力ポート10cの出射面すなわち、マイクロレンズアレイ11の対応するマイクロレンズのレンズ面の位置で、このレンズの径よりも広い光束を形成する。したがって、図2Bの場合と同様に、マイクロレンズに入射する反射光の光量は小さくなる。また、図2Bの場合と同様に、この反射光によって生じるクロストークの大きさを低減することができる。
図3は、図1Aおよび図1Bのシリンドリカルレンズの形状の一例を説明する上面図である。シリンドリカルレンズ13は、共通の中心軸線(図3において中心Cを通り紙面に垂直な直線)を有して対向する2つの曲率半径Rのシリンドリカル面を有するように構成される。すなわち、このシリンドリカルレンズ13は、一つの円柱状のガラス等の透明部材から、切り出して作成することができる。
図4は、本実施の形態の変形例としての、シリンドリカルレンズの他の形状を説明する上面図である。この図のシリンドリカルレンズ23は、入射側の面23aが凸面のシリンドリカル面であり、出射側の面23bが、入射側のシリンドリカル面よりも曲率半径が大きい、すなわち、曲率の小さい凹面のシリンドリカル面である。このようなレンズを用いると、入射側の面23aの屈折力と出射側の面23bの屈折力とを合成した屈折力は正の屈折力を有するシリンドリカルレンズと同等となる。さらに、入射側の面23aと出射側の面23bとは、双方ともに曲面により形成されているので、シリンドリカルレンズ13を用いた場合と同様に反射光によるクロストークの発生を抑制することができる。
以上説明したように、本実施の形態によれば、波長選択スイッチ1において楕円形状のスポットを形成するために配置されるシリンドリカルレンズ13を、入力光が通過する入射側と出射側の双方にシリンドリカル面を有するように構成したので、これら入射側の面13aと出射側の面13bとのいずれで反射された入力光の反射光も、出力ポートの出射面の位置において径の広がった光束となるので、クロストークの発生を抑制することができる。
特に、本実施の形態では入力光は略平行光としてシリンドリカルレンズ13に入射するので、シリンドリカルレンズ13の入射側の面13aと出射側の面13bとのいずれも平面ではなく曲面として形成したことにより、反射光がマイクロレンズアレイ11により光ファイバ5の端面に結像して、光ファイバに入射してクロストークを発生させることを抑制することができる。
また、シリンドリカルレンズ13の2つの面を、共通の中心軸線を有して対向するシリンドリカル面としたことにより、シリンドリカルレンズを一つの円柱状の部材から切り出して容易に製造することが可能になる。
なお、本発明は、上記実施の形態にのみ限定されるものではなく、幾多の変形または変更が可能である。例えば、楕円化素子は入力光の通過する2つの面をシリンドリカル面とするシリンドリカルレンズとしたが、これに限られない。例えば、シリンドリカル面の何れか一方または双方に代えて、フレネル形状を設けてシリンドリカル面と同様の屈折面を形成してもよい。あるいは、楕円化素子は、第2の方向(x方向)にのみ屈折力を有するレンズに限られず、例えば、第1の方向(y方向)と第2の方向(x方向)の双方に屈折力を有するが、第1の方向(y方向)により大きな屈折力を有するレンズとすることもできる。
また、本実施の形態において、入出力ポートから出力された入力光の光軸方向(z方向)に直交する鉛直方向を第1の方向(y方向)、水平方向を第2の方向(x方向)方向としたが、第1の方向(y方向)は鉛直方向に限られず、第2の方向(x方向)は水平方向に限られない。第1の方向(y方向)および第2の方向(x方向)は、入力光の進行方向に略直交し且つ互いに略直交する2方向であれば良い。また、本実施の形態において、マイクロレンズアレイ11は、必ずしも配置されなくても構わない。この場合、出力ポートの出射面とは、入出力ポート10のうち出力ポートとして機能するポートにおける、光ファイバの端面を指す。また、レンズ12、レンズ14、レンズ17は、集光作用を奏すればよく、集光ミラーや、回折型集光素子等を用いることができる。また、分散素子15は、分散素子と反射面とを組み合わせたリットマン−メトカルフ型の構成であってもよい。この場合、レンズ14およびレンズ16を共通化させることができる。また、分散素子15は、透過型に限られず、反射型回折格子、Grism、スーパープリズム等を用いることもできる。
1 波長選択スイッチ
5 光ファイバアレイ
10 入出力部
10a〜10e 入出力ポート
11 マイクロレンズアレイ
12 レンズ
13 シリンドリカルレンズ
14 レンズ
15 分散素子
16 レンズ
17 偏向器
18 偏向素子
20 一次集光点

Claims (4)

  1. 少なくとも一つの入力ポートおよび少なくとも一つの出力ポートを含む入出力部と、
    前記入力ポートから入射される波長多重された入力光を、波長毎の光に分散する分散部と、
    該分散部により分散される前記波長毎の光を集光する集光素子と、
    該集光素子により集光される前記波長毎の光をそれぞれ偏向して、前記出力ポートに出射させる偏向部と、
    前記入出力部と前記分散部との間に配置され、前記偏向部に集光する前記波長毎の光のスポットを楕円形状にする楕円化素子と、
    を備え、
    前記楕円化素子は、少なくとも前記入力光が通過する2つの面を有し、該2つの面のそれぞれにより反射される前記入力光の一部が、前記出力ポートの前記波長毎の光を出射させる出射面の位置において該出射面より径の広い光束を形成する波長選択スイッチ。
  2. 前記入力ポートは、前記波長多重された光を平行光として入射させ、前記楕円化素子の前記2つの面は、何れも曲面である請求項1に記載の波長選択スイッチ。
  3. 前記楕円化素子の前記2つの面は、シリンドリカル面である請求項1または2に記載の波長選択スイッチ。
  4. 前記シリンドリカル面は、共通の中心軸線を有する請求項3に記載の波長選択スイッチ。
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