JP2013152414A - 波長選択スイッチ - Google Patents
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Abstract
【課題】広い透過帯域を保ちながら入出力ポートを増加させる。
【解決手段】波長選択スイッチ100は入出力ユニット101と分散部105と集光光学系104と偏向部106とを有する。入出力ユニット101は入出力ポートを有する。分散部105は入出力ポートから入射される信号光を分散する。集光光学系104は分散部105により分散された複数の信号光それぞれを集光する。偏向部104は複数の偏向素子106a〜106eを有する。偏向素子106a〜106eは集光光学系104に集光された信号光を第2の方向に沿って偏向する。集光光学系104において入射する信号光の第2の方向の高さが一定の入射位置における、集光光学系の光軸と入出力部から集光光学系に入射する信号光とのなす角にかかわらすサジタルコマ収差のメリジオナル成分の収差量が実質的に一致する。
【選択図】図1
【解決手段】波長選択スイッチ100は入出力ユニット101と分散部105と集光光学系104と偏向部106とを有する。入出力ユニット101は入出力ポートを有する。分散部105は入出力ポートから入射される信号光を分散する。集光光学系104は分散部105により分散された複数の信号光それぞれを集光する。偏向部104は複数の偏向素子106a〜106eを有する。偏向素子106a〜106eは集光光学系104に集光された信号光を第2の方向に沿って偏向する。集光光学系104において入射する信号光の第2の方向の高さが一定の入射位置における、集光光学系の光軸と入出力部から集光光学系に入射する信号光とのなす角にかかわらすサジタルコマ収差のメリジオナル成分の収差量が実質的に一致する。
【選択図】図1
Description
本発明は、異なる波長の光を分岐可能な波長選択スイッチに関する。
従来、複数の入出力光ポートを有する波長選択スイッチを光波長多重通信に用いることが知られている(特許文献1参照)。
波長選択スイッチ100’の性能を示す指標である透過帯域は、所望の広さを有することが求められる。近年のネットワークの大規模化に対して、広い透過帯域を有し、入出力ポートの数を増加することが求められている。しかし、従来の波長選択スイッチにおいては、良好な透過帯域を維持するために、入出力ポートを11以上に増やすことが困難であった。
従って、上記のような問題点に鑑みてなされた本発明では、良好な透過帯域を備えさせながら入出力ポートの数を従来より増加させ得る波長選択スイッチの提供を目的とする。
上述した諸課題を解決すべく、本発明による波長選択スイッチは、
少なくとも20の入出力ポートを有する入出力部と、
入出力ポートから入射される波長多重された信号光を分散する分散部と、
分散部により分散された複数の信号光それぞれを集光する集光光学系と、
集光光学系により集光された複数の信号光を、いずれかの入出力ポートに入射可能なように、分散部の分散方向に垂直な第2の方向に沿って偏向する複数の偏向素子を有する偏向部とを備え
集光光学系において、入射する信号光の第2の方向の高さが一定の入射位置における、集光光学系の光軸と入出力部から集光光学系に入射する信号光とのなす角にかかわらずサジタルコマ収差のメリジオナル成分の収差量が実質的に一致する
ことを特徴とするものである。
少なくとも20の入出力ポートを有する入出力部と、
入出力ポートから入射される波長多重された信号光を分散する分散部と、
分散部により分散された複数の信号光それぞれを集光する集光光学系と、
集光光学系により集光された複数の信号光を、いずれかの入出力ポートに入射可能なように、分散部の分散方向に垂直な第2の方向に沿って偏向する複数の偏向素子を有する偏向部とを備え
集光光学系において、入射する信号光の第2の方向の高さが一定の入射位置における、集光光学系の光軸と入出力部から集光光学系に入射する信号光とのなす角にかかわらずサジタルコマ収差のメリジオナル成分の収差量が実質的に一致する
ことを特徴とするものである。
上記のように構成された本発明に係る波長選択スイッチによれば、20以上の入出力ポートに対しても偏向素子における集光位置の位置ズレを低減化し、良好な透過帯域を備えた波長選択スイッチを提供することが可能である。
以下、本発明を適用したある態様に係る波長選択スイッチの実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、第1の実施形態に係る波長選択スイッチの概略構成を示す平面図である。図2は、図1を側面から見た光路の展開図である。
波長選択スイッチ100は、入出力ユニット101、マイクロレンズアレイ102、第1の集光レンズ103、第2の集光レンズ104(集光光学系)、分散部105、および偏向部106などを含んで構成される。
入出力ユニット101には、少なくとも20の入出力ポートが設けられる。ただし、図2においては、説明の都合から、5の入出力ポート101a〜101eのみを図示している。
複数の入出力ポート101a〜101eは互いに光軸が平行となるように並べられる。入出力ポート101a〜101eは、例えば光ファイバであり、波長選択スイッチ100の外部からの波長多重された信号光を入力させ、また、信号光を外部に出力させる。各光ファイバの一端は波長選択スイッチ100内にあり、他端は波長選択スイッチ100の外部と接続される。少なくともいずれか一つの入出力ポート101a〜101eに信号光が入力される。
各入出力ポート101a〜101eとマイクロレンズアレイ102に設けられる各マイクロレンズは対となるように、入出力ユニット101とマイクロレンズアレイ102は配置される。各マイクロレンズは、入出力ポート101a〜101eから入力される光を平行光束に変換し、また、入出力ポート101a〜101eに向けて出力される平行光束を光ファイバに入射させる。
以下の説明において、入出力ポート101a〜101eおよびマイクロレンズアレイ102を透過した平行光束の進行方向を光軸方向(z方向)とする。この光軸方向は、第1の集光レンズ103および第2の集光レンズ104の光軸方向でもある。また、入出力ポート101a〜101eおよびマイクロレンズの配列された方向を第1の方向(x方向)とする。光軸方向と第1の方向とは、互いに直交する。さらに、光軸方向および第1の方向(x方向)のそれぞれに直交する方向を第2の方向(y方向)とする。
なお、現実の波長選択スイッチの光路中に、図示しないミラー、プリズム等の偏向部材が光路を折り曲げるために配置されている場合には、x方向およびy方向との説明は、このような偏向部材が無いものとした仮想的な光学系を前提として用いられることとする。
第1の集光レンズ103は、いずれかの入出力ポート101a〜101eから入力された信号光をx方向において一次集光点PCPに集光させる(図2参照)。第2の集光レンズ104は、一次集光点PCPから第2の集光レンズ104までの距離が第2の集光レンズ104の焦点距離に等しくなるように配置される。したがって、一次集光点PCPを通過し、第2の集光レンズ104から出た信号光は、第2の集光レンズ104によってx方向において第2の集光レンズ104の光軸に平行となる。
分散部105は、第2の集光レンズ104から分散部105までの距離が第2の集光レンズ104の焦点距離に等しくなるように配置される。分散部105は、例えば、分散面上にx方向に平行な格子が形成された回折格子である。分散部105としては、波長毎の光の分解性能が高くより分散角が大きいものが望ましい。
図1、図2に示すように、一次集光点PCPから第2の集光レンズ104を透過した信号光は、略平行光束となって分散部105に入射し、分散部105の分散面上でy方向に波長毎に異なる角度で回折される。すなわち、分散部105は信号光を信号光に含まれる波長毎の光に分離する。なお、簡単のために、図1、図2では入出力ユニット101から偏向部106に至るz方向の光路を、直線的に示している。
なお、一次集光点PCPを通過した信号光の第2の集光レンズ104における入射位置よりも、分散部105により分散された信号光の第2の集光レンズ104における入射位置がy方向において第2の集光レンズ104の光軸に近くなるように、分散部105は設計され、配置される。また、分散部105により分散された複数の信号光の中で、一つの信号光はy方向において第2の集光レンズ104の光軸に重なるように、分散部105は設計され、配置される。
偏向部106は、第2の集光レンズ104から偏向部106の入射面までの距離が第2の集光レンズ104の焦点距離に等しくなるように配置される。このような構成により、分散部105によって分散された波長毎の信号光は、第2の集光レンズ104により互いに平行な収斂光束となって、偏向部106の入射面のy方向において略垂直に入射する。
また、図2に示すように、一次集光点PCPを通過した信号光は、分散部105で分散された後、yz平面内で第2の集光レンズ104の光軸と偏向部106に設けられる偏向素子106a〜106eとが交わる高さ位置(x方向の位置)に集光する。したがって、いずれの入出力ポート101a〜101eから入力された信号光も、偏向素子106a〜106eに集光される。
偏向部106は、例えば、MEMSミラーアレイであり、偏向素子106a〜106eは、MEMSミラーアレイを構成するマイクロミラーである。偏向素子106a〜106eは、分離される波長に対応して、第2の集光レンズ104の光軸を通るyz平面において、y方向に並列に配置される。
偏向素子106a〜106eは、それぞれのミラーを独立に制御して傾きを変えることができる。特に、xz平面に対する傾きを変えることにより(図2参照)、入射した波長毎の光を入射方向とは異なる高さ方向へ反射する。
各偏向素子106a〜106eにより反射された波長毎の光は、それぞれ第2の集光レンズ104を通り分散部105で回折され、入力された信号光と反対方向の光路を経て、入出力ユニット101の中で入力用に用いられた以外の入出力ポート101a〜101eに出力される。図1、2において、実線は入出力ポート101a〜101eから偏向素子106a〜106eに向かう信号光であり、点線は偏向素子106a〜106eから入出力ポート101a〜101eに向かう信号光である。
図3に示すように、分散部105により分散され、第2の集光レンズ104に入射する光と第2の集光レンズ104の光軸とのyz平面におけるy方向のなす角をωとし、この光が第2の集光レンズ104を通過し、第2の集光レンズ104から出る光と第2の集光レンズ104の光軸とのy方向のなす角をεとする。
第2の集光レンズ104の少なくとも一方の面は、第2の集光レンズ104に入射する光のx方向の高さが一定の入射位置における、なす角ω(図3参照)にかかわらずサジタルコマ収差のメリジオナル成分の収差量が、実質的に一定にさせるように、非球面状に形成される。なお、サジタルコマ収差のメリジオナル成分とは、図4に示すように、像面における光軸から離れた位置に生じるサジタルコマフレアCFの放射線方向成分である。
なお、第2の集光レンズ104に形成された非球面の透過面が、以下の(1)式
の最大値が0.2未満となるような非球面形状であれば、なす角ωにかかわらずサジタルコマ収差のメリジオナル成分の収差量を実質的に一定にさせることが可能である。
(1)式において、
fは第2の集光レンズ104の焦点距離であり、
Hは第2の集光レンズ104を通過する光のx方向の高さであり、
Zasp(h)は(2)式により定められる非球面のz方向に平行な面のサグ量であり、
Zsp(h)は(3)式により定められる球面のz方向に平行な面のサグ量であり、
hは第2の集光レンズ104を通過する光のy方向の高さである。
fは第2の集光レンズ104の焦点距離であり、
Hは第2の集光レンズ104を通過する光のx方向の高さであり、
Zasp(h)は(2)式により定められる非球面のz方向に平行な面のサグ量であり、
Zsp(h)は(3)式により定められる球面のz方向に平行な面のサグ量であり、
hは第2の集光レンズ104を通過する光のy方向の高さである。
(2)式および(3)式において、
cは曲率であり、
kはコーニック係数であり、
Ai(iは2以上の整数)は、2i次の非球面係数である。
cは曲率であり、
kはコーニック係数であり、
Ai(iは2以上の整数)は、2i次の非球面係数である。
本実施形態では、図3に示すように、角度εは略ゼロであるため、サジタルコマ収差のメリジオナル成分の収差量が光の入射位置によらず一定なので、いずれの入出力ポートから信号光を入力した場合でもあっても、第2の集光レンズ104におけるサジタルコマ収差のメリジオナル成分の収差量は一定である。また、なす角ωにかかわらずサジタルコマ収差のメリジオナル成分の収差量が実質的に一定である。
以上のような構成の第1の実施形態の波長選択スイッチ100によれば、良好な透過帯域を有しながら、入出力ポートの数を20以上設けることを同時に実現させることが可能である。このような効果について、以下に詳細に説明する。
前述のように透過帯域は、所望の広さを有することが求められる。透過帯域は、偏向素子106a〜106eに入射する信号光の収斂位置および偏向素子106a〜106eのy方向に沿った中心の位置ズレSと、偏向素子106a〜106eのy方向における幅Wとによって変動する。
幅Wに対する位置ズレSの比(S/W)が小さくなるほど、透過帯域は大きくなる。したがって、所望の広さの透過帯域を得るために、幅Wに対する位置ズレSの比(S/W)には上限値、例えば0.07が存在する。比を小さくするには、位置ズレSを小さくすることが求められる。
ところで、第1の実施形態における第2の集光レンズ104と異なる集光レンズを用いる場合には、入出力ポートの数により位置ズレSが増大することがある。位置ズレSの増大について説明する。
図5、6に第1の実施形態における第2の集光レンズ104と異なる集光レンズを用いた波長選択スイッチ100’を示す。波長選択スイッチ100’の第2の集光レンズ104’以外の構成は、すべて第1の実施形態の波長選択スイッチ100と同じである。
第2の集光レンズ104’は、第1の実施形態と異なり、第2の集光レンズ104’に入射する光のx方向の高さが一定の入射位置における、なす角ωにかかわらず、サジタルコマ収差のメリジオナル成分の収差量が実質的に一致するようには設計されていない。例えば、第2の集光レンズ104’は両面が球面状に形成される。第2の集光レンズ104’は、単に分散部105’によって分散された信号光を互いに平行な収斂光束にして偏向部106’の入射面のy方向において略垂直に入射させるように、設計され、配置される。
この場合、入力光を入力する入出力ポート101a’〜101e’がx方向において第2の集光レンズ104’の光軸から離れるほど、位置ズレSが大きくなる。それゆえ、入出力ポートを増やすと、光軸から離れた入出力ポートでは幅Wに対する位置ズレSの比が上限を超えることが起こり得る。
そこで、波長選択スイッチ100’では、波長選択スイッチ100’に設ける入出力ポートの数を、例えば10に制限することにより、幅Wに対する位置ズレSの比(S/W)が上限値以下になるように維持していた。
本願発明者は、偏向素子106a〜106eに入射する信号光の収斂位置および偏向素子106a〜106eの中心のy方向に沿った位置ズレSと、第2の集光レンズ104によって生じるサジタルコマ収差のメリジオナル成分とが高い相関性を有することを見出した。相関性について以下に説明する。
波長選択スイッチ100’においては、第2の集光レンズ104’によって生じるサジタルコマ収差のメリジオナル成分の収差量は、第2の集光レンズ104’の光軸から離れた位置を通る程、大きくなる。
それゆえ、分散部105’に分散された光の第2の集光レンズ104’へのy方向における入射位置が第2の集光レンズ104’の光軸から離れるほど(図5参照)、収差量は大きくなる。y方向における入射位置が第2の集光レンズ104’の光軸から離れるということは同時に第2の集光レンズ104’の光軸と分散された光のyz平面におけるy方向のなす角ωの値も大きくなり、収差量も大きくなる。
また、信号光が入力される入出力ポートがx方向において第2の集光レンズ104’の光軸から離れるほど第2の集光レンズ104’への入射位置がx方向において第2の集光レンズ104’の光軸から離れ(図6参照)、収差量が大きくなる。
例えば、第2の集光レンズ104’の光軸と分散された光のyz平面におけるy方向のなす角ωを画角に、第2の集光レンズ104’を透過する入出力ポート101’a〜101’eの信号光の中でx方向に沿った両端の信号光の間隔D(図6参照)とする絞りを第2の集光レンズ104’の前側焦点位置に配置した場合のサジタルコマ収差は、図7のように求められる。
図7では、Field Heightのゼロから左側に画角別のサジタルコマ収差のメリジオナル成分が示され、ゼロから右側に画角別のサジタルコマ収差のサジタル成分が示される。図7に示すように、サジタルコマ収差のメリジオナル成分は画角によって異なる曲線を描き、異なる画角に対するメリジオナル成分の収差量の差分はField Heightが高くなる程大きくなっている。
したがって、分散部105’から第2の集光レンズ104’に入射する光の像におけるサジタルコマ収差のメリジオナル成分の収差量は、第2の集光レンズ104’の光軸と分散された光のyz平面におけるy方向のなす角ωによって異なり、かつ、その収差量の差分は、図8に示すように、第2の集光レンズ104’を通過する光のx方向の高さH(Field Height)が高くなる程大きくなる。
第2の集光レンズ104’によって生じるサジタルコマ収差のメリジオナル成分の収差量が、入射する光の画角(ω)によって異なっている場合に、信号光を入力する入出力ポート101a〜101eのx方向における第2の集光レンズ104の光軸からの高さ(H)に応じた位置ズレSが生じる。さらに、収差量の差分が大きくなる程、位置ズレSは大きくなる。
発明者によって見出されたこのような事象に対して、本実施形態においては、第2の集光レンズ104に入射する光のx方向の高さが一定の入射位置における、なす角ωにかかわらずサジタルコマ収差のメリジオナル成分の収差量が実質的に一定となるように、第2の集光レンズ104は形成される。それゆえ、入出力ポート101a〜101eのx方向における第2の集光レンズ104の光軸からの距離が大きくなっても、位置ズレSは大きく増加することはない。
したがって、入出力ポート101a〜101eがx方向において第2の集光レンズ104の光軸から離れても、位置ズレSの増加量が低下するので、偏向素子106a〜106eの幅Wに対する位置ズレSの比の上限値に達するまで入出力ポート101a〜101eを増加させることが可能である。すなわち、少なくとも20以上の入出力ポート101a〜101eを有しながら、所望の広さの透過帯域である波長選択スイッチ100を提供することが可能となる。
次に、第2の実施形態に係る波長選択スイッチについて説明する。第2の実施形態では第1の集光レンズおよび第2の集光レンズがミラーである点において第1の実施形態と異なっている。以下に、第1の実施形態と異なる点を中心に第2の実施形態について説明する。なお、第1の実施形態と同じ機能および構成を有する部位には同じ符号を付して説明を省略する。
図9、10に示すように、波長選択スイッチ1000は、入出力ユニット1010、マイクロレンズアレイ102、第1の凹面ミラー1070、第2の凹面ミラー1080(集光光学系)、分散部105、偏向プリズム1090、および偏向部106などを含んで構成される。
第1の実施形態と同様に、入出力ユニット1010には、少なくとも20の入出力ポートが設けられる。ただし、図10においては、説明の都合から、5の入出力ポート101a〜101eのみを図示している。入出力ユニット1010に対するマイクロレンズアレイ102の配置も第1の実施形態と同じである。
第1の凹面ミラー1070は、z方向に平行な入射光線を反射して、一次集光点PCPに集光する(図10参照)。したがって、いずれかの入出力ポート101a〜101eに入射した光は、第1の凹面ミラー1070により一次集光点PCPに集光する。また、第1の凹面ミラー1070は後述するように設計され、サジタルコマ収差を発生させる。
第2の凹面ミラー1080は、一次集光点PCPから第2の凹面ミラー1080までの距離が第2の凹面ミラー1080の焦点距離fとなるように、配置される(図10参照)。また、第2の凹面ミラー1080は、第1の凹面ミラー1070と第2の凹面ミラー1080との光軸を含む平面がyz平面に平行になるように、配置される。このような構成により、第2の凹面ミラー1080は一次集光点PCPを通過した光をyz平面に平行な方向に偏向する(図10参照)。
分散部105により分散され、第2の凹面ミラー1080に入射する信号光と第2の凹面ミラー1080の光軸とのyz平面におけるy方向のなす角をωとし、第2の凹面ミラー1080は、第2の凹面ミラー1080に入射する光のx方向の高さが一定の入射位置における、なす角ωにかかわらずサジタルコマ収差のメリジオナル成分の収差量が実質的に一定になるように、非球面状に形成される。なお、第1の凹面ミラー1070は、第2の凹面ミラー1080において任意の画角の信号光のサジタルコマ収差をキャンセルさせるサジタルコマ収差を第1の凹面ミラー1070で発生させるように設計される。
なお、第2の凹面ミラー1080の反射面が、(1)式の最大値が0.02未満となる非球面形状であれば、なす角ωにかかわらずサジタルコマ収差のメリジオナル成分の収差量を実質的に一定にさせることが可能である。
分散部105は、第2の凹面ミラー1080から分散部105までの距離が第2の凹面ミラー1080の焦点距離fに等しくなるように配置される。したがって、図9に示すように、一次集光点PCPから偏向プリズム1090および第2の凹面ミラー1080に反射された信号光は、略平行光束となって分散部105に入射する。第1の実施形態と同様に、分散部105は信号光を信号光に含まれる波長毎の光に分離する。
偏向部106は、第2の凹面ミラー1080から偏向部106の入射面までの距離が第2の凹面ミラー1080の焦点距離fに等しくなるように配置される。第1の実施形態と同様に、偏向部106の入射面には、y方向に沿って複数の偏向素子106a〜106eが並べられる。このような構成により、分散部105によって分散された信号光は、第2の凹面ミラー1080により互いに平行な収斂光束となって、偏向部105の入射面に入射する。
偏向プリズム1090は、第2の凹面ミラー1080と、一次集光点PCPおよび偏向部106との間に配置される。偏向プリズム1090は第2の凹面ミラー1080から偏向部106に向かう各信号光を、その主光線がyz平面において偏向部106の入射面のy方向に垂直になるように偏向する。
第1の実施形態と同様に、一次集光点PCPを通過した信号光は、分散部105で分散された後、yz平面内で第2の凹面ミラー1080の光軸と偏向素子とが交わる高さ位置(x方向の位置)に集光する。したがって、第1の実施形態と同様に、いずれの入出力ポート101a〜101eから入力された信号光も、偏向素子106a〜106eに集光される。
偏向部106の構成は第1の実施形態と同じである。したがって、各偏向素子106a〜106eは、入射した波長毎の信号光を入射方向とは異なる高さ方向へ反射する。各偏向素子106a〜106eにより反射された波長毎の信号光は、それぞれ第2の凹面ミラー1080を通り分散部105で回折され、入力された信号光とは反対方向の光路を経て、入出力ユニット1010の中で入力用に用いられた入出力ポート101a〜101e以外の入出力ポート101a〜101eに出力される。
以上のような構成の第2の実施形態の波長選択スイッチ1000によれば、良好な透過帯域を有しながら、入出力ポートの数を20以上設けることを同時に実現させることが可能である。
第2の凹面ミラー1080は第1の実施形態における第2の集光レンズ104と同様の集光作用を有している。それゆえ、第2の凹面ミラー1080に入射する光のx方向の高さが一定の入射位置における、なす角ωにかかわらずサジタルコマ収差のメリジオナル成分の収差量が実質的に一定となるように第2の凹面ミラー1080は形成される。それゆえ、入出力ポート101a〜101eのx方向における第2の凹面ミラー1080の光軸からの距離が大きくなっても、位置ズレSは大きく増加することがない。
したがって、第1の実施形態と同様に、入出力ポート101a〜101eがx方向において第2の凹面ミラー1080の光軸から離れても、位置ズレSの増加量が低下するので、偏向素子106a〜106eの幅Wに対する位置ズレSの比の上限値に達するまで入出力ポート101a〜101eを増加させることが可能である。
また、第2の実施形態の波長選択スイッチ1000では、第2の集光レンズ104の代わりに第2の凹面ミラー1080を用いるので、第2の凹面ミラー1080から、偏向部106側に分散部105を配置することが可能である。このような配置により、yz平面における波長選択スイッチ1000の小型化を図ることが可能である。
次に、第3の実施形態に係る波長選択スイッチについて説明する。第3の実施形態では、第2の凹面ミラー1080の代わりにマンギンミラーを用いている点において第2の実施形態と異なっている。以下に、第2の実施形態と異なる点を中心に第3の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態と同じ機能および構成を有する部位には同じ符号を付して説明を省略する。
図11に示すように、第3の実施形態の波長選択スイッチ1001において、マンギンミラー1101以外の構成、機能、および配置は第2の実施形態の波長選択スイッチ1000と同一である。第2の実施形態と同様に、マンギンミラー1101と、一次集光点PCP、分散部105、および偏向部106との距離がマンギンミラー1101の焦点距離に等しくなるように、マンギンミラー1101は配置される。なお、マンギンミラー1101の表面は球面状に形成することが可能である。
一次集光点PCPを通過した信号光は、マンギンミラー1101の透過面1101tおよび媒質内を透過して反射面1101rに入射する。信号光は反射面1101rによって分散部105に反射される。
以上のような構成の第3の実施形態の波長選択スイッチ1001によれば、良好な透過帯域を有しながら、入出力ポート101a〜101eの数を20以上設けることを同時に実現させることが可能である。
マンギンミラー1101を用いることによる効果を説明するために、反射面が球面形状である凹面ミラーを用いることを検討する。なお、反射面が球面形状である凹面ミラーを用いる場合、凹面ミラーの形状が球面形状であるため、光軸が規定できない。したがって光軸は、図12に示すように、凹面ミラーに例えば1つの光線のみ入射する場合において凹面ミラーの球面形状の球心位置と光線の入射位置を結んだ線とする。また、図13に示すように、凹面ミラーに複数の光線が入射する場合、球心位置と複数の光が入射する位置の真中近傍を結んだ線を光軸とする。
焦点距離がマンギンミラー1101と同じである球面形状の凹面ミラーをマンギンミラー1101の代わりに用いると、信号光の光学像に生じるサジタルコマ収差は比較的大きくなる。
それゆえ、画角が異なる複数の信号光の光学像において球面形状の凹面ミラーを用いることによって生じるサジタルコマ収差のメリジオナル成分の収差量の差は比較的大きい。一方、マンギンミラー1101では、信号光はマンギンミラー1101の媒質内部を透過して反射面1101rにおいて反射される構成なので、以下に説明するように、球面形状の凹面ミラーよりも曲率半径を大きくすることが可能である。
球面形状の凹面ミラーの曲率半径をRとすると、球面形状の凹面ミラーの焦点距離はR/2である。一方、マンギンミラー1101の媒質の屈折率をn、透過面1101tの曲率半径を無限大、反射面1101rの曲率半径をR’とすると、マンギンミラー1101の焦点距離はR’/(2×n)である。両者の焦点距離が等しいとすると、マンギンミラー1101の曲率半径R’はn×Rである。したがって、マンギンミラー1101の曲率半径は、球面形状の凹面ミラーの曲率半径に屈折率を乗じた値になる。
このように、マンギンミラー1101の反射面1101rの曲率半径を大きくすることができるので、球面形状の凹面ミラーに比べて反射面1101rの球欠量を小さくでき、マンギンミラー1101の形状を平板形状に近づけることができる。マンギンミラー1101の形状が平板形状に近寄るので、球面形状の凹面ミラーを用いる場合に比べて、全画角に対してサジタルコマ収差そのものを低減化することが可能である。したがって、第3の実施形態でも、マンギンミラー1101に入射する光のx方向の高さが一定の入射位置における、なす角ωにかかわらずサジタルコマ収差のメリジオナル成分の収差量を実質的に一定にさせることが可能である。
それゆえ、入出力ポート101a〜101eのx方向におけるマンギンミラー1101の光軸からの距離が大きくなっても、位置ズレSは大きく増加することがない。したがって、第1の実施形態と同様に、入出力ポート101a〜101eがx方向においてマンギンミラー1101の光軸から離れても、位置ズレSの増加量が低下するので、偏向素子106a〜106eの幅Wに対する位置ズレSの比の上限値に達するまで入出力ポート101a〜101eを増加させることが可能である。
なお、マンギンミラー1101の透過面が第1の実施形態の集光レンズ104の非球面と同じ形状であってもよい。すなわち、マンギンミラー1101の透過面が、(1)式の最大値が0.2未満となる非球面形状であってもよい。また、マンギンミラー1101の反射面が第2の実施形態の第2の凹面ミラー1080の非球面と同じ形状であってもよい。すなわち、マンギンミラー1101の反射面が、(1)式の最大値が0.02未満となる非球面形状であってもよい。
マンギンミラー1101の透過面および/または反射面が上述のような非球面であれば、サジタルコマ収差のメリジオナル成分の収差量の一定化をより向上させることが可能である。
次に、第4の実施形態に係る波長選択スイッチについて説明する。第4の実施形態では、マンギンミラーの構成が第3の実施形態と異なっている。以下に、第3の実施形態と異なる点を中心に第4の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態と同じ機能および構成を有する部位には同じ符号を付して説明を省略する。
第4の実施形態では、マンギンミラー1101がシリコンによって形成される。シリコンの屈折率は3.4であり、マンギンミラー1101の形成に一般的に用いられるガラスなどの部材の屈折率より大きい。それゆえ、マンギンミラー1101の反射面の球欠量を小さくでき、マンギンミラー1101の形状を平板形状に近づけることができる。したがって、全画角に対するコマ収差そのものがさらに低減化される。
次に、第5の実施形態に係る波長選択スイッチについて説明する。第5の実施形態では、第2の凹面ミラーの構成が第2の実施形態と異なっている。以下に、第2の実施形態と異なる点を中心に第5の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態と同じ機能および構成を有する部位には同じ符号を付して説明を省略する。
第5の実施形態では、第2の凹面ミラー1082の以外の部位の構成、機能、および配置は第2の実施形態と同一である。図14に示すように、第2の凹面ミラー1082は、x方向にのみ不連続な球面が形成される。
以上のような構成の第5の実施形態の波長選択スイッチによれば、良好な透過帯域を有しながら、入出力ポートの数を20以上設けることを同時に実現させることが可能である。
球面形状の凹面ミラーを用いた場合には、図15に示すように、どの画角に対しても、光軸から離れField Heightが高くなるほど、サジタルコマ収差のメリジオナル成分は増加する。一方、第2の凹面ミラー1082のx方向にのみ不連続な球面が形成されると、図16に示すように、不連続な位置においてサジタルコマ収差のメリジオナル成分の収差量がゼロとなる。それゆえ、画角の異なる信号光に対するサジタルコマ収差のメリジオナル成分の収差量のそれぞれの差は、光軸から離れField Heightが高くなる位置においても、球面形状である凹面ミラーに比べて小さい。
それゆえ、第2の凹面ミラー1082に入射する光のx方向の高さが一定の入射位置における、なす角ωにかかわらずサジタルコマ収差のメリジオナル成分の収差量が、実質的に一定であるとみなせる。それゆえ、入出力ポート101a〜101eのx方向における第2の凹面ミラー1082の光軸からの距離が大きくなっても、位置ズレSは大きく増加することはない。
したがって、第1の実施形態と同様に、入出力ポート101a〜101eがx方向において第2の凹面ミラー1082の光軸から離れても、位置ズレSの増加量が低下するので、偏向素子106a〜106eの幅Wに対する位置ズレSの比の上限値に達するまで入出力ポート101a〜101eを増加させることが可能である。
次に、第6の実施形態に係る波長選択スイッチについて説明する。第6の実施形態では、偏向素子の間隔に基づいて第2の凹面ミラーを形成する点において第2の実施形態と異なっている。以下に、第2の実施形態と異なる点を中心に第6の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態と同じ機能および構成を有する部位には同じ符号を付して説明を省略する。
第6の実施形態では、(4)式を満たすように、波長選択スイッチは形成される。
ただし、(4)式において、
ω1は、最小画角であり、
ω2..mは、最大画角ωからω1の範囲における任意の画角であり、
α1は、第2の凹面ミラー1080の前側焦点位置に、x方向に沿って配置した入出力ポート101a〜101eの両端の距離Dを直径とする絞りを配置したと仮定して、画角がω1であった場合に絞りの位置で絞りの中心を通る光線による像面のy方向の法線に対する光線の角度であり、
β1は、前述の絞りを配置したと仮定して、画角がω1であった場合に絞りの位置で絞りの大きさDの範囲内である任意の高さHを通る光線による像面のy方向の法線に対する光線の角度であり、
α2..mは、前述の絞りを配置したと仮定して、画角がω2..mであった場合に絞りの位置で絞りの中心を通る光線による像面のy方向の法線に対する光線の角度であり、
β2..mは、前述の絞りを配置したと仮定して、画角がω2..mであった場合に絞りの位置で任意の高さHを通る光線による像面のy方向の法線に対する光線の角度であり、
W(GHz)は、偏向素子の間隔である。
ω1は、最小画角であり、
ω2..mは、最大画角ωからω1の範囲における任意の画角であり、
α1は、第2の凹面ミラー1080の前側焦点位置に、x方向に沿って配置した入出力ポート101a〜101eの両端の距離Dを直径とする絞りを配置したと仮定して、画角がω1であった場合に絞りの位置で絞りの中心を通る光線による像面のy方向の法線に対する光線の角度であり、
β1は、前述の絞りを配置したと仮定して、画角がω1であった場合に絞りの位置で絞りの大きさDの範囲内である任意の高さHを通る光線による像面のy方向の法線に対する光線の角度であり、
α2..mは、前述の絞りを配置したと仮定して、画角がω2..mであった場合に絞りの位置で絞りの中心を通る光線による像面のy方向の法線に対する光線の角度であり、
β2..mは、前述の絞りを配置したと仮定して、画角がω2..mであった場合に絞りの位置で任意の高さHを通る光線による像面のy方向の法線に対する光線の角度であり、
W(GHz)は、偏向素子の間隔である。
以上のような構成の第6の実施形態の波長選択スイッチによれば、(4)式の左辺を0.003未満にすることにより、以下に説明するように、偏向素子106a〜106eの幅Wに対する位置ズレSの比を上限値未満に抑えることが可能である。
(1)式の左辺と偏向素子106a〜106eの幅Wに対する位置ズレSの比(S/W)は比例関係を有している。例えば、第2の実施形態において第2の凹面ミラー1080の代わりに、(4)式の左辺がそれぞれ異なるように設計した複数の球面形状を有する凹面ミラーを用いた場合において、(4)式の左辺と比(S/W)とをグラフ上にプロットすると、図17のグラフが得られる。
図17から分かるように、(4)式の左辺が0.003未満であれば、比(S/W)を0.07未満に抑えることが可能である。しかし、(4)式の左辺が0.003未満となるように設計した球面レンズでは、入出力ポート101a〜101eの数を11以上に増やすことが困難だった。
一方、第2の実施形態において、(4)式の左辺がそれぞれ異なるように設計した第2の凹面ミラー1080を用いた場合において、(4)式の左辺と比(S/W)とをグラフ上にプロットすると、図18のグラフが得られる。また、第3の実施形態において、(4)式の左辺がそれぞれ異なるように設計したマンギンミラー1101を用いた場合において、(4)式の左辺と比(S/W)とをグラフ上にプロットすると、図19のグラフが得られる。
図18、19に示すように、非球面である凹面ミラーやマンギンミラーを用いることにより、(4)式の左辺は0.003に比較してはるかに小さい。それゆえ、(4)式の左辺が0.003未満になるように設計した非球面状の凹面ミラーおよびマンギンミラーを用いれば、入出力ポート101a〜101eの数を11以上に増やすことが可能である。
次に、第7の実施形態に係る波長選択スイッチについて説明する。第7の実施形態では、偏向素子の間隔および入出力ポート数に基づいて第2の凹面ミラーを形成する点において第2の実施形態と異なっている。以下に、第2の実施形態と異なる点を中心に第7の実施形態について説明する。なお、第2の実施形態と同じ機能および構成を有する部位には同じ符号を付して説明を省略する。
第7の実施形態では、(5)式を満たすように、波長選択スイッチは形成される。
ただし、(5)式において、
Nは、入出力ポートの総数であり、
uは、偏向素子106a〜106eのx方向の光強度の最大値を1とした場合における光強度が1/e2になるスポット半径の大きさである。
Nは、入出力ポートの総数であり、
uは、偏向素子106a〜106eのx方向の光強度の最大値を1とした場合における光強度が1/e2になるスポット半径の大きさである。
以上のような構成の第7の実施形態の波長選択スイッチによれば、偏向素子106a〜106eの幅Wに対する位置ズレSの比を上限値未満に抑えることが可能である。したがって、少なくとも20以上の入出力ポート101a〜101eを有しながら、所望の広さの透過帯域である波長選択スイッチを提供することが可能となる。
次に、実施例を説明するが、本実施例はあくまでも本発明の一例に過ぎず、本発明を限定するものではない。
以下の条件のデータを用いて実施例1の第2の集光レンズ104を設計した。第2の集光レンズ104の焦点距離は69.98である。第1面は非球面であって、曲率半径は103.01792であり、面頂点における曲率cは0.009707であり、コーニック係数kは−1.000695であり、4次の非球面係数A2は−4.80724E―07であって、非球面式(2)を満たす非球面であり、レンズの光軸中心厚は9である。Eは、10のべき乗を示す。例えば、「E―07」とは、10のマイナス7乗を示す。なお、第2面は球面であって、曲率半径は−100である。また、第2の集光レンズ104のガラス基材としてS−LAH66(オハラ社)を用いた。
実施例1の第2の集光レンズ104の非球面の設計条件において算出される(1)式の最大値は0.105であって、0.2未満である。ただし、この最大値が算出されるのは、第2の集光レンズ104を通過する光のy方向の高さhの範囲の最大が5であり、第2の集光レンズ104を通過する光のx方向の高さをHの範囲の最大が5であり、第2の集光レンズ104に入射する光と第2の集光レンズ104の光軸とのyz平面におけるy方向のなす角ωの範囲の最大が4.1度である場合である。
以下の条件のデータを用いて実施例2の第2の凹面ミラー1080を設計した。第2の凹面ミラー1080の焦点距離は70.184であり、凹面は非球面であって、曲率半径は−140.368であり、面頂点における曲率cは−0.00712であり、コーニック係数kが8.420737であり、4次の非球面係数A2が3.50E―07であって、非球面式(2)を満たす非球面である。
実施例2の第2の凹面ミラー1080の非球面の設計条件で算出される(1)式の最大値は、0.0008であって、0.02未満である。ただし、この最大値が算出されるのは、第2の凹面ミラー1080を通過する光のy方向の高さhの範囲の最大が5であり、第2の凹面ミラー1080を通過する光のx方向の高さをHの範囲の最大が5であり、第2の集光レンズ104に入射する光と第2の凹面ミラー1080の光軸とのyz平面におけるy方向のなす角ωの範囲の最大が4.1度である場合である。
以下の条件のデータを用いて実施例3のマンギンミラー1101を設計した。マンギンミラー1101の焦点距離は70であり、第1面は球面であって、曲率半径R1は222.65である。第2面は球面であって、曲率半径は−450であり、レンズの光軸中心厚は4である。また、マンギンミラー1101のガラス基材としてS−LAH66(オハラ社)を用いた。
以下の条件のデータを用いて実施例4のマンギンミラー1101を設計した。マンギンミラー1101の焦点距離は70であり、第1面は非球面であって、曲率半径R1は222.65であり、面頂点における曲率cは0.00449であり、コーニック係数kはー4.78であり、4次の非球面係数A2は−1.873E―08であり、 6次の非球面係数A3は―1.066E―10であって、非球面式(2)を満たす非球面である。第2面は球面であって、曲率半径は−450であり、レンズの光軸中心厚は4である。また、マンギンミラー1101のガラス基材としてS−LAH66(オハラ社)を用いた。
実施例4のマンギンミラー1101の非球面の設計条件において算出される(1)式の最大値は0.0028であって、0.2未満である。ただし、この最大値が算出されるのは、マンギンミラー1101を通過する光のy方向の高さhの範囲の最大が5であり、マンギンミラー1101を通過する光のx方向の高さをHの範囲の最大が5であり、マンギンミラー1101に入射する光とマンギンミラー1101の光軸とのyz平面におけるy方向のなす角ωの範囲の最大が4.1度である場合である。
以下の条件のデータを用いて実施例5のマンギンミラー1101を設計した。マンギンミラー1101の焦点距離は70であり、第1面は球面であって、曲率半径R1は222.65である。第2面は非球面であって、曲率半径は−450であり、面頂点における曲率cは−0.002222であり、コーニック係数kは−17.0521であり、4次の非球面係数A2は6.55E―09であって、 6次の非球面係数A3は4.605E―11であって、非球面式(2)を満たす非球面であり、レンズの光軸中心厚は4である。また、マンギンミラー1101のガラス基材としてS−LAH66(オハラ社)を用いた。
実施例5のマンギンミラー1101の設計条件で算出される(1)式の最大値は0.0023であって、0.02未満である。ただし、この最大値が算出されるのは、マンギンミラー1101を通過する光のy方向の高さhの範囲の最大が5であり、マンギンミラー1101を通過する光のx方向の高さをHの範囲の最大が5であり、マンギンミラー1101に入射する光とマンギンミラー1101の光軸とのyz平面におけるy方向のなす角ωの範囲の最大が4.1度である場合である。
以下の条件のデータを用いて実施例6のマンギンミラー1101を設計した。マンギンミラー1101の焦点距離は70であり、第1面は平面であり、第2面は球面であって、曲率半径は−460.72であり、レンズの光軸中心厚は4である。また、マンギンミラー1101のガラス基材としてシリコンを用いた。
以下の条件のデータを用いて実施例7のマンギンミラー1101を設計した。マンギンミラー1101の焦点距離は70であり、第1面は球面であって、曲率半径R1は2000である。第2面は球面であって、曲率半径は−431.4であり、レンズの光軸中心厚は4である。また、マンギンミラー1101のガラス基材としてアンチモン化アルミニウムを用いた。
以下の条件のデータを用いて比較例1のレンズを設計した。レンズの焦点距離は70である。第1面は球面であって、曲率半径R1は77.03である。第2面は球面であって、曲率半径R2は−153.82であり、レンズの光軸中心厚は9である。レンズのガラス基材としてS−LAH66(オハラ社)を用いた。
以下の条件のデータを用いて比較例2の凹面ミラーを設計した。凹面ミラーの焦点距離は70であって、第1面は球面であって、曲率半径R1は−140である。
実施例1および比較例1のレンズと、実施例2および比較例2の凹面ミラーと、実施例3〜7のマンギンミラー1101とを設計し、サジタルコマ収差をシミュレーションによって求めた。
なお、サジタルコマ収差を求めるために、D=2×f×sin(2×θ)を直径とする絞りを、集光素子、すなわち、レンズ、凹面ミラー、およびマンギンミラーの前側焦点に配置したと仮定した。ただし、fは、集光素子、すなわち、レンズ、凹面ミラー、およびマンギンミラーの焦点距離である。また、θは、偏向素子106a〜106eのx方向の最大振れ角度幅である。また、サジタルコマ収差を求めるために、第1の画角ω1を分散部105による全分散方向の真ん中の方向に分散される光線の集光素子への入射角と仮定し、第3の画角ω3を分散部105による全分散方向の端部の方向に分散される光線の集光素子への入射角と仮定し、第2の画角ω2を、第1の画角ω1と第3の画角ω2の平均とした。
実施例1〜7のサジタルコマ収差の収差図を、図20〜26に示した。また、比較例1、2のサジタルコマ収差の収差図を、図27、28に示した。図20〜26および図27、28において、Field Heightがゼロから左側に画角別のサジタルコマ収差のメリジオナル成分を示し、ゼロから左側にサジタルコマ収差のサジタル成分を示した。
実施例1(図20)と比較例1(図27)とを比較すると、一方の面に非球面を形成したレンズによって、サジタルコマ収差のメリジオナル成分の収差量は、画角およびField Heightの大きさによらず略ゼロであって、実質的に一定であることが分かる。
実施例2〜7(図21〜26)と比較例2(図28)とを比較すると、反射面を非球面にしたり、集光素子としてマンギンミラーを用いたり、マンギンミラーの媒質を高屈折率部材によって形成することにより、サジタルコマ収差のメリジオナル成分の収差量は、画角およびField Heightの大きさによらず略ゼロであって、実質的に一定であることが分かる。
また、実施例3〜5(図22〜24)を比較すると、両面が球面であるマンギンミラーよりも、反射面または透過面を非球面にしたマンギンミラーの方が、画角およびField Heightに対するサジタルコマ収差のメリジオナル成分の収差量の変化がさらに小さいことが分かる。
次に、第1の実施形態の第2の集光レンズ104として実施例1および比較例1のレンズとを用いた波長選択スイッチと、第2の実施形態の第2の凹面ミラー1080として実施例2および比較例2の凹面ミラーとを用いた波長選択スイッチと、第3の実施形態のマンギンミラー1101として実施例3〜5のマンギンミラーを用いた波長選択スイッチを設計した。各波長選択スイッチにおける偏向素子106a〜106eの幅Wに対する位置ズレSの比(S/W)を求めた。
実施例1〜5の波長選択スイッチにおける、ミラー番号、すなわちy方向に沿って並べられる偏向素子の一端から多端の偏向素子に付けられる番号と、幅Wに対する位置ズレSの比との関係を示すグラフを図29〜33に示した。また、比較例1、2の波長選択スイッチにおける、ミラー番号、すなわちy方向に沿って並べられる偏向素子の一端から他端の偏向素子に付けられる番号と、幅Wに対する位置ズレSの比との関係を示すグラフを図34、35に示した。
なお、ミラー番号と位置ズレSの比との関係は、x方向に沿った入出力ポート101a〜101eの位置によって異なる。そこで、当該関係を、xz平面において集光素子の光軸と等しい入出力ポート101c、その一つ隣の入出力ポート101b、および、さらに隣の入出力ポート101aに対して求めた。
図34、35に示すように、入出力ポートのx方向に沿った位置が集光素子の光軸から離れるほど、比(S/W)の絶対値は大きくなり、特にミラー番号が中央の番号、すなわち50から離れるほど大きくなる。比較例1、2のいずれにおいても、比(S/W)が上限値0.07を超える場合があり得る。
一方、図29〜33に示すように、実施例1〜5においては、いずれにおいても、比(S/W)が上限値0.07を超えていないことが分かる。それゆえ、比較例1、2に比べて、透過帯域に影響を与えない入出力ポートの数の上限は大きい。したがって、実施例1〜5の構成によれば、比較例1、2に比べて、透過帯域に影響を与えることなく、波長選択スイッチの入出力ポートの数を増加させることが可能であることが分かる。
また、図31と、図32および図33とを比較すると、両面が球面であるマンギンミラーよりも、透過面または反射面を非球面であるマンギンミラーの方が、比(S/W)が小さくなる。したがって、実施例4、5の構成によれば、実施例3に比べて、透過帯域に影響を与えることなく、波長選択スイッチの入出力ポートの数を、さらに増加させることが可能である。
本発明のある態様を諸図面や実施例に基づき説明してきたが、当業者であれば本開示に基づき種々の変形や修正を行うことが容易であることに注意されたい。従って、これらの変形や修正は本発明の範囲に含まれることに留意されたい。
例えば、第1の実施形態における第2の集光レンズ104および第2の実施形態における第2の凹面ミラー1080においては、(1)式を用いて非球面形状の満たすべき条件を限定する構成であるが、そのような条件式を満たさなくてもよい。集光機能を有する光学素子であり、光学素子に入射する光のx方向の高さが一定の入射位置における、なす角ωにかかわらずサジタルコマ収差のメリジオナル成分の収差量が実質的に一定になる光学素子であれば、(1)式を用いた条件を満たさなくてもよい。
また、第1の実施形態における第2の集光レンズ104および第2の実施形態における第2の凹面ミラー1080は非球面形状に形成されるが、x方向とy方向の曲率半径の異なるアナモルフィック光学素子であってもいし、自由曲面光学素子であってもよい。集光機能を有する光学素子であり、光学素子に入射する光のx方向の高さが一定の入射位置における、なす角ωにかかわらずサジタルコマ収差のメリジオナル成分の収差量が実質的に一定になる光学素子であれば、いかなる光学素子を用いてもよい。
また、(1)式の最大値が0.2未満であることを満たすべき非球面は、第1の実施形態における第2の集光レンズ104の透過面であるが、この面に限定されない。分散部105により分散された信号光それぞれを集光する集光光学系が透過面を有する光学素子を含み、当該光学素子の透過面が(1)式の最大値が0.2未満である非球面形状であれば、なす角ωにかかわらずサジタルコマ収差のメリジオナル成分の収差量を実質的に一定にさせることが可能である。
また、(1)式の最大値が0.02未満であることを満たすべき非球面は、第2の実施形態における第2の凹面ミラー1080の反射面であるが、この面に限定されない。分散部105により分散された信号光それぞれを集光する集光光学系が反射面を有する光学素子を含み、当該光学素子の反射面が(1)式の最大値が0.02未満である非球面形状であれば、なす角ωにかかわらずサジタルコマ収差のメリジオナル成分の収差量を実質的に一定にさせることが可能である。
また、第6の実施形態においてシリコン(屈折率3.4)を用いてマンギンミラー1101を形成した構成であるが、高屈折部材はシリコンに限定されない。高屈折率部材としては、ガリウムヒ素(屈折率3.4)、ヒ化アルミニウム(屈折率3.3)、リン化ガリウム(屈折率3.1)、アンチモン化アルミニウム(屈折率2.8)などを用いてもよい。また、高屈折率部材はこれらの材料に限定されない。波長選択スイッチが使用される1.5ミクロン帯域において屈折率が2.8以上の部材であれば、上述の効果を得ることが可能である。
なお、第6の実施形態のマンギンミラー1101の一つの面の曲率半径を大きくさせることを許容する方法は、媒質に高屈折率部材を用いることに限定されない。例えば、Grinレンズを用いたり、マンギンミラー1101の少なくとも一方の面をフレネル形状に形成することによっても曲率半径を大きくすることは可能である。
また、第1の実施形態では、第2の集光レンズ104を形成する部材について限定していない構成であるが、第4の実施形態と同様に、高屈折率部材を用いることによって、さらにサジタルコマ収差のメリジオナル成分の収差量を低減化させることが可能である。
また、第1〜第7の実施形態において、分散部105により分散された信号光を集光させる集光素子は、単一の集光レンズ、単一の凹面ミラー、および単一のマンギンミラーによって構成されるが、複数の光学素子を用いた集光光学系を用いてもよい。
例えば、第3の実施形態におけるマンギンミラーとしては、図36に示すように、様々な面形状を有する単一の光学素子を用いてもよいし(図36(a)〜36(c)参照)、複数の光学素子を組合わせてマンギンミラーとして用いてもよい(図36(d)〜36(f)参照)。
また、第1〜第7の実施形態において、入出力ポート数は少なくとも20であるが、各実施形態における条件を満たせば、例えば30、40、50以上設けることも可能である。
100、1000、1001、100’ 波長選択スイッチ
101、101’ 入出力ユニット
101a〜101e、101a’〜101e’ 入出力ポート
102、102’ マイクロレンズアレイ
103、103 第1の集光レンズ
104、104’ 第2の集光レンズ
105、105’ 分散部
106、106’ 偏向部
106a〜106e、106a’〜106e’ 偏向素子
1070 第1の凹面ミラー
1080、1082 第2の凹面ミラー
1090 偏向プリズム
1101 マンギンミラー
1101r 反射面
1101t 透過面
CF サジタルコマフレア
PCP 一次集光点
101、101’ 入出力ユニット
101a〜101e、101a’〜101e’ 入出力ポート
102、102’ マイクロレンズアレイ
103、103 第1の集光レンズ
104、104’ 第2の集光レンズ
105、105’ 分散部
106、106’ 偏向部
106a〜106e、106a’〜106e’ 偏向素子
1070 第1の凹面ミラー
1080、1082 第2の凹面ミラー
1090 偏向プリズム
1101 マンギンミラー
1101r 反射面
1101t 透過面
CF サジタルコマフレア
PCP 一次集光点
Claims (14)
- 少なくとも20の入出力ポートを有する入出力部と、
前記入出力ポートから入射される波長多重された信号光を分散する分散部と、
前記分散部により分散された複数の信号光それぞれを集光する集光光学系と、
前記集光光学系により集光された複数の信号光を、いずれかの前記入出力ポートに入射可能なように、前記分散部の分散方向に垂直な第2の方向に沿って偏向する複数の偏向素子を有する偏向部とを備え
前記集光光学系において、入射する前記信号光の前記第2の方向の高さが一定の入射位置における、前記集光光学系の光軸と前記入出力部から前記集光光学系に入射する前記信号光とのなす角にかかわらすサジタルコマ収差のメリジオナル成分の収差量が実質的に一致する
ことを特徴とする波長選択スイッチ。 - 請求項1に記載の波長選択スイッチにおいて、前記集光光学系は前記分散方向に非球面形状である曲面を有することを特徴とする波長選択スイッチ。
- 請求項1に記載の波長選択スイッチにおいて、前記集光光学系は自由曲面である曲面を有することを特徴とする波長選択スイッチ。
- 請求項2に記載の波長選択スイッチにおいて、
前記曲面は反射面であって、
Zasp(h)は前記非球面形状のサグ量であり、cを曲率、kをコーニック係数、およびAi(iは2以上の整数)を2i次の非球面係数として(1)式により定められ、
ことを特徴とする波長選択スイッチ。 - 請求項2に記載の波長選択スイッチにおいて、
前記曲面は透過面であって、
Zasp(h)は前記非球面形状のサグ量であり、cを曲率、kをコーニック係数、およびAi(iは2以上の整数)を2i次の非球面係数として(4)式により定められ、
ことを特徴とする波長選択スイッチ。 - 請求項2から請求項4のいずれか1項に記載の波長選択スイッチにおいて、前記集光光学系は前記曲面を有するミラーを含むことを特徴とする波長選択スイッチ。
- 請求項2または請求項5のいずれか1項に記載の波長選択スイッチにおいて、前記集光光学系は前記曲面を有するレンズを光学素子として含むことを特徴とする波長選択スイッチ。
- 請求項1から請求項5のいずれか1項に記載の波長選択スイッチにおいて、
前記集光光学系は、前記信号光の入射する入射面と前記入射面に入射した前記信号光を反射する曲面とを有し、前記入射面から前記反射面に伝達する前記信号光を屈折させる光学素子を含むことを特徴とする波長選択スイッチ。 - 請求項7または請求項8に記載の波長選択スイッチにおいて、前記曲面を有する前記光学素子は屈折率が2.8以上で、前記信号光を透過する媒質であることを特徴とする波長選択スイッチ。
- 請求項9に記載の波長選択スイッチにおいて、前記光学素子の媒質がシリコン、ガリウム砒素、ヒ化アルミニウム、リン化ガリウム、およびアンチモン化アルミニウムの何れかであることを特徴とする波長選択スイッチ。
- 請求項7または請求項8に記載の波長選択スイッチにおいて、前記曲面を有する前記光学素子はGrinレンズであることを特徴とする波長選択スイッチ。
- 請求項7または請求項8に記載の波長選択スイッチにおいて、前記曲面を有する前記光学素子はフレネル形状に形成された面を有することを特徴とする波長選択スイッチ。
- 請求項1に記載の波長選択スイッチにおいて、前記集光光学系は前記第2の方向に対して不連続である曲面を有することを特徴とする波長選択スイッチ。
- 請求項1に記載の波長選択スイッチにおいて、
前記20の入出力ポートを通る光の中で、前記分散方向に垂直な第2の方向において前記分散部の両端を通る光の通過位置を結んだ距離Dを大きさとする絞りを前記集光光学系の前側焦点位置に配置されていると仮定し、
前記分散部の波長域に対する全分散角をγとして、最大画角ωが以下の(7)式で表され、
ことを特徴とする波長選択スイッチ。
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