JP2012168213A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】より破損し難い画像形成装置を提供する。
【解決手段】記録媒体に対して圧力及び熱を加えながら当該記録媒体を搬送するニップ部を有する定着装置20と、気体の噴流を生じさせる圧縮機43と、ニップ部に対して記録媒体の搬送方向の下流側に設けられて、圧縮機43により生じた気体の噴流を、ニップ部により搬送されて定着装置20の定着ベルト21に付着した記録媒体と定着ベルト21との間に噴射させる第1ノズル40のノズル部41と、ノズル部41を支持する支持部材42と、を備え、ノズル部41は、少なくとも支持部材から先端側へ延設された部分が可撓性を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、画像形成装置に関する。
従来、記録媒体(例えば、用紙等)に形成された画像(例えば、トナー画像)を当該記録媒体に定着させる定着装置を備えた画像形成装置がある。定着装置は、例えば、複数のローラに担持されたベルトと、当該ベルトを担持するローラのうち一つと対向するよう設けられたローラとの当接によりニップ部を形成し、ニップ部により用紙を挟み込んで用紙に対して圧力を加える。また、ヒータ等によりベルトに対して熱が加えられ、定着装置は、ニップ部に挟み込まれた用紙に対して圧力と同時に熱を加えることにより、用紙に画像を定着させる。
定着装置は、各ローラの回転により、ニップ部に挟まれた用紙に定着処理を施しながら搬送し、用紙を所定の搬送経路へ搬出する。ここで、搬出される用紙が、ニップ部を形成するベルトの外周面に付着することがある。この場合、用紙は所定の搬送経路へ搬出されない(搬出不良)。また、ベルトに用紙が付着したままでは、定着装置は以後の定着処理を良好に行うことができない。そこで、ベルトから用紙を剥離させるため、ニップ部を通過して搬出された用紙とベルトとの間に気体を噴射するノズルを備えた画像形成装置がある(例えば、特許文献1、2等)。
特開平3−164777号公報 特開2005−49647号公報
ところで、ノズルから噴射された気体は、噴射されてから用紙とベルトとの間に入り込むまでの経路においてその流速が低下する。一方、用紙をベルトから良好に剥離させるためには、用紙とベルトとの間に高速の気体を噴射することが望ましい。よって、噴射された気体の圧力低下を最小限とするため、ノズルの先端は、可能な限り定着装置のベルトに近接させることが望ましい。
しかしながら、従来の画像形成装置においてノズルの先端を定着装置のベルトに近接させた場合、用紙が定着装置を破損させることがあった。
具体的には、ニップ部を通過して搬出された用紙が何らかの原因で十分にベルトから剥離されなかった場合、用紙の端部がノズルの先端に係止されることがある。この場合、剥離が不十分な用紙は、ベルトの稼動に伴ってノズルの先端とベルトとの間に、蛇腹状に押し込まれて詰まり(例えば、紙詰まり)を生じさせる。このとき、押し込まれて詰まった用紙が、定着装置のベルト等を破損させる。また、用紙を送り出してから所定時間内に定着ニップ後の検知装置へ用紙が到達しないことをもって、紙詰まりを検出して、定着装置を停止させて定着器動作に伴う定着ベルトなどの破損を防止しても、その後ノズルと定着ベルト間に入り込んだ用紙を除去する作業において、しばしば定着ベルトを破損する事故が発生する。
なお、上記の記載では、ベルトに用紙が付着する場合を例としているが、ローラに用紙が付着する場合についても同様に、ノズルの先端とローラとの間の狭い空間に押し込まれて詰まった記録媒体がローラを破損させる。
本発明の課題は、記録媒体の詰まりによる定着装置の破損を抑止することができる画像形成装置を提供することである。
請求項1に記載の発明による画像形成装置は、記録媒体に対して圧力及び熱を加えながら当該記録媒体を搬送するニップ部を有する定着手段と、気体の噴流を生じさせる第1の噴流発生手段と、前記ニップ部に対して前記記録媒体の搬送方向の下流側に設けられて、前記第1の噴流発生手段により生じた気体の噴流を、前記ニップ部により搬送されて前記定着手段に付着した記録媒体と当該定着手段との間に噴射させる第1ノズルと、前記第1ノズルを支持する支持部材と、を備え、前記第1ノズルは、少なくとも支持部材から先端側へ延設された部分が可撓性を有することを特徴とする。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の画像形成装置であって、前記第1ノズルは、少なくとも先端側の一部分が管状であることを特徴とする。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載の画像形成装置であって、前記第1ノズルの少なくとも前記支持部材から先端側へ延設された部分は、ゴムを素材とすることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、前記支持部材は少なくとも二つの部材を有し、当該二つの部材により前記第1ノズルを挟持することを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項1から4のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、前記第1ノズルは、先端側に向かって気体の流路が先細りとなる形状であることを特徴とする。
請求項6に記載の発明は、請求項1から5のいずれか一項に記載の画像形成装置であって、気体の噴流を生じさせる第2の噴流発生手段と、前記ニップ部に対して前記記録媒体の搬送方向の下流側に設けられて、前記第2の噴流発生手段により生じた気体の噴流を、前記ニップ部により搬送された記録媒体と前記定着手段との間に噴射させる第2ノズルと、を備えることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項6に記載の画像形成装置であって、前記第2ノズルは、前記第1ノズルと前記ニップ部により搬送された前記記録媒体の搬送経路との間に設けられ、前記第2ノズルから噴射される気体の流速は、前記第1ノズルから噴射される気体の流速よりも低いことを特徴とする。
本発明によれば、記録媒体の詰まりによる定着装置の破損を抑止することができる画像形成装置を提供することができる。
本発明の一実施形態である画像形成装置の概略構成を示すブロック図である。 画像形成部の主要構成を示す図である。 定着装置の構成の一例を示す図である。 第1ノズルの上面図を示す。 ノズル部が設けられた側から第1ノズルを見た図を示す。 第1ノズルの断面図である。 変形例における第1ノズルの断面図である。
以下、本発明の一実施形態である画像形成装置1について、図面を用いて詳細に説明する。なお、実施形態は本発明の一例であり、これに限定されるものではない。
図1は、本発明の一実施形態である画像形成装置1の概略構成を示すブロック図である。
画像形成装置1は、例えば、図1に示すように、制御部101、記憶部102、操作表示部103、送受信部104、画像処理部105、画像形成部106等を備え、各部はバス107により接続されている。
制御部101は、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)、RAM(Random Access Memory)等により構成される。制御部101のCPUは、ROMに記憶されているシステムプログラムや各種処理プログラムを読み出してRAMに展開し、展開されたプログラムに従って、画像形成装置1の各部の動作を集中制御する。
記憶部102は、例えば、フラッシュメモリ等により構成され、画像形成装置1の各部により用いられる各種のプログラムやデータ等を記憶する。
操作表示部103は、例えば、LCD(Liquid Crystal Display)等の表示装置(図示略)を有し、制御部101から出力される表示信号に基づいて表示画面上に各種操作ボタンや装置の状態表示、各機能の動作状況等の表示を行う。LCDの表示画面上は、例えば、透明電極を格子状に配置して構成された感圧式(抵抗膜圧式)のタッチパネル(図示略)に覆われている。タッチパネルは、手指やタッチペン等で押下された力点のXY座標を電圧値で検出し、検出された位置信号を操作信号として制御部101に出力する。また、操作表示部103は、数字ボタン、スタートボタン等の各種操作ボタン(図示略)を備え、ボタン操作による操作信号を制御部101に出力する。
送受信部104は、例えば、通信回路(図示略)等を備え、有線LAN(Local Area Network)や無線LAN等の所定の通信規格により、通信ネットワークIを介して接続された外部の機器との間で情報の通信制御を行う。
具体的には、送受信部104は、外部の機器から通信ネットワークIを介して送信された画像データ等を受信する。
なお、通信ネットワークIは、例えば、専用線や既存の一般公衆回線を利用して構築された通信ネットワークIであり、LANやWAN(Wide Area Network)等の様々な回線形態を適用することが可能である。また、通信ネットワークIには、例えば、電話回線網、ISDN(Integrated Services Digital Network)回線網、専用線、移動体通信網、通信衛星回線、CATV回線網等の各種通信回線網と、それらを接続するインターネットサービスプロバイダ等が含まれる。
また、送受信部104は、例えば、所定のインタフェース(例えば、USB:Universal Serial Bus)等による接続を介して外部の機器と画像形成装置1とを接続するものであってもよい。
画像処理部105は、画像データ(例えば、送受信部104により受信された画像データ等)に対して所定の色変換処理(例えば、YMCKデータ生成処理)、YMCKデータのγ補正処理、中間調処理等の画像処理を施し、画像処理が施された画像データ(プリントデータ)を画像形成部106に出力する。
画像形成部106は、画像処理部105から出力されたプリントデータに基づいて、記録媒体(例えば、用紙等)に画像形成を行う。
本実施形態における画像形成部106は、例えば、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の4色それぞれを個別の静電ドラムで転写する構成(タンデム方式)である。
図2は、画像形成部106の主要構成を示す図である。
図2に示すように、画像形成部106は、カセット11、給紙ローラ12、搬送ローラ13、搬送ベルト14、静電ドラム15Y、15M、15C、15K、プリントユニット16Y、16M、16C、16K、レーザユニット17Y、17M、17C、17K、転写ローラ18Y、18M、18C、18K、定着装置20、排紙ローラ19等を備える。
カセット11は、用紙を格納する。
給紙ローラ12は、カセット11に格納されている用紙を一枚ずつ引き出す。
搬送ローラ13は、給紙ローラ12により引き出された用紙を、搬送ベルト14へ搬送する。
搬送ベルト14は、静電ドラム15Y,15M,15C,15Kと協働して用紙にトナー画像を転写する。
ここで、トナー画像の転写について、静電ドラム15Yによるイエロー(Y)のトナー画像の転写を一例として説明する。
静電ドラム15Yは、駆動部(図示略)により回転駆動される円筒状の部材であり、帯電ユニット(図示略)によりその円筒の外周面が帯電している。レーザユニット17Yは、静電ドラム15Yの外周面に静電潜像を形成する。具体的には、レーザユニット17Yは、帯電した静電ドラム15Yの外周面に対して、プリントデータに基づいて用紙に形成されるイエローの画像に応じたレーザを照射する。
プリントユニット16Yは、静電ドラム15Yの外周面にイエロー(Y)のトナー画像を形成する。
具体的には、プリントユニット16Yは、トナーカートリッジと、現像ユニットとを有する。トナーカートリッジは、イエロー(Y)のトナーを備蓄し、現像ユニットに供給する。現像ユニットは、静電ドラム15Yの外周面に形成された静電潜像に対して、トナーカートリッジのトナーを付着させる現像処理を行う。現像処理により、イエロー(Y)のトナー画像が静電ドラム15Yの外周面に形成される。
転写ローラ18Yは、静電ドラム15Yの外周面に形成されたイエロー(Y)のトナー画像を用紙へ転写する。
転写ローラ18Yは、搬送ベルト14を挟んで静電ドラム15Yと対向する位置に設けられている。転写ローラ18Yは、搬送ベルト14と静電ドラム15Yとによって用紙が挟まれるタイミングで、用紙をトナー画像と逆の電荷により帯電させる(逆帯電処理)。逆帯電処理により、静電ドラム15Yの外周面に形成されたイエロー(Y)のトナー画像が用紙に転写される(二次転写)。
前述の静電ドラム15Yによるイエロー(Y)のトナー画像の転写と同様の仕組みにより、静電ドラム15Mはマゼンタ(M)のトナー画像を転写し、静電ドラム15Cはシアン(C)のトナー画像を転写し、静電ドラム15Kはブラック(K)のトナー画像を転写する。
また、搬送ベルト14は、4色のトナー画像が重ねて転写された用紙を、定着装置20へ搬送する。
定着装置20は、用紙に転写されたトナー画像を定着させる。定着装置20の詳細については、後述する。
排紙ローラ19は、定着装置20によりトナー画像が定着された用紙を搬送し、排紙トレイ上に排出する。
図3は、定着装置20の構成の一例を示す図である。
定着装置20は、定着ベルト21及び加圧ローラ22を備える。
定着ベルト21及び加圧ローラ22は協働により、定着ベルト21の外周面と加圧ローラ22の外周面との圧接部(ニップ部N)を形成する。駆動部(図示略)により駆動された加圧ローラ22および加圧ローラ22と転接する定着ベルト21は、ニップ部Nにおいて用紙を挟み込んで加圧、加熱し、当該用紙に定着処理を施す。また、定着ベルト21及び加圧ローラ22は、ニップ部Nにおいて用紙に定着処理を施しながら、用紙を所定の方向(例えば、図3に示す矢印Vの方向)へ搬送する。
以下、定着装置20について詳細に説明する。
定着ベルト21は、複数のローラ(例えば、図3に示すローラ21a、ローラ21b)を囲むように一帯に連続するベルトである。
ローラ21a、ローラ21bは、定着ベルト21の内側に設けられたローラである。ローラ21a、ローラ21bは、外周面を定着ベルト21の内側に当接させるよう設けられ、協働により、定着ベルト21を張架する。
加圧ローラ22は、定着ベルト21を挟んで、定着ベルト21を張架する複数のローラのうち一つ(例えば、図3に示すローラ21a)と対向する位置に設けられる。加圧ローラ22は、ローラ21aと協働して定着ベルト21を挟み込み、定着ベルト21の外周面と加圧ローラ22の外周面との圧接部(ニップ部N)を形成する。
ローラ21a及び加圧ローラ22は共に、駆動部(図示略)により回転駆動される。ローラ21aの回転により、定着ベルト21は駆動される。また、加圧ローラ22は、ローラ21aの回転方向と逆方向に回転駆動される。駆動された定着ベルト21及び加圧ローラ22は協働により、ニップ部Nにおいて用紙を挟み込み、加圧しながら用紙を搬送する。ローラ21aは、ワンウェイクラッチを介して、加圧ローラ22の周速より小さな周速で駆動され、定着ベルト21と加圧ローラ22が圧着されているときは、加圧ローラ22がその速度を支配する。
また、複数のローラのうち少なくとも一方(例えば、図3に示すローラ21b)は、加熱部(例えば図3に示す、ローラ21bの内側に設けられた加熱部21c)により加熱される。加熱部21cにより加熱されたローラ21bは、その熱を定着ベルト21へ伝達させる。ローラ21bから熱を伝達されることにより、定着ベルト21は加熱される。加熱された定着ベルト21は、ニップ部Nにおいて挟み込まれた用紙に熱を伝達させることにより、用紙を加熱する。
定着ベルト21及び加圧ローラ22は、ニップ部Nにおいて用紙に定着処理を施しながら、定着処理が施された用紙を搬送し、当該搬送方向の下流側へ用紙を排出する。以下、「上流側」又は「下流側」と記載するものは、用紙の搬送方向に基づく記載である。
ニップ部Nの下流側には、分離補助部30が設けられている。分離補助部30は、ニップ部Nの下流側において、定着ベルト21に付着した用紙を定着ベルト21から剥離させる。
分離補助部30は、図3に示すように、第1ノズル40、第2ノズル50及び吸引部60を有する。
第1ノズル40は、ニップ部Nに対して用紙の搬送方向の下流側に設けられて、気体の噴流を生じさせる第1の噴流発生手段(例えば、図1に示す圧縮機43)により生じた気体の噴流を、ニップ部Nにより搬送(排出)されて定着ベルト21に付着した用紙と定着ベルト21との間に噴射させる。
図4〜図6は、第1ノズル40の詳細構成の一例を示す図である。図4は、第1ノズル40の上面図を示す。図5は、ノズル部41が設けられた側から第1ノズル40を見た図を示す。図6は、第1ノズル40の断面図である。
第1ノズル40は、例えば、図4〜6に示すように、複数のノズル部41及び支持部材42等を備えている。
ノズル部41は、一端側が支持部材42により支持され、他端側(図4、図6に示すノズル部41の先端41a側)が支持部材42の側部から外側に向かって延設されるよう設けられている。ノズル部41は、支持部材42の内側に位置する一端(根元)から先端まで貫通した孔(例えば、図6に示す孔41b)を有する。ノズル部41は、当該孔により、ノズル部41の内側に気体(例えば、空気等)を通過させることができる。
本実施形態のノズル部41は、一端側から他端側までほぼ均一の内径(例えば、φ0.6[mm])の孔を有する。このようなノズル部41は、孔の内部を通過する気体を層流とするので、ノズル部41の先端側におけるノズル部41内外の圧力差を小さくすることができる。このため、ノズル部41は、孔の内部を通過する気体の圧力によるノズル部41の先端側の拡張を良好に抑止することができ、ノズル部41の先端の位置精度即ちノズル部41から噴射させる気体の噴射位置を良好に維持することができる。もし何らかの要因で、ノズル部41が曲がろうとすると、孔41bを通過する気体は直進しようとするため曲がりを矯正する力をノズル部41に与え、ノズル部41の先端位置精度を維持する。
また、ノズル部41は、可撓性を有する素材により構成される。具体的には、ノズル部41は、例えば、シリコンゴムやフッ素ゴム等のゴムにより構成される。つまり、ノズル部41は、少なくとも支持部材42から先端側へ延設された部分が可撓性を有する。これによって、ノズル部41は、外部からの押圧に応じて変形することができる。
例えば、定着装置20のニップ部Nの下流側において、定着ベルト21に付着した用紙を定着ベルト21から良好に剥離させることができず、第1ノズル40と定着ベルト21との間に用紙が入り込んだとしても、第1ノズル40のノズル部41は、可撓性を有するので、第1ノズル40と定着ベルト21との間に入り込んだ用紙と当接して押圧されることにより、容易に変形する。これにより、第1ノズル40と定着ベルト21との間に入り込んだ用紙は、第1ノズル40と定着ベルト21との間を容易に通過することができ、第1ノズル40と定着ベルト21との間における詰まり(例えば、紙詰まり)を生じさせない。よって、従来の画像形成装置のように、ノズルの先端との定着装置のベルトとの間に押し込まれて詰まった用紙が、定着装置のベルト等を破損させることがなくなる。
なお、本実施形態のノズル部41は、支持部材42から先端側へ10[mm]延設されているが、当該ノズル部41の延設長は一例であり、これに限られるものではない。
支持部材42は、ノズル部41を支持する。
支持部材42は、ノズル部41の孔と空間が連続する中空部(例えば、図6に示す中空部42a)を有する。支持部材42は、圧縮機43(図1参照)と接続されており、圧縮機43により圧縮された気体(例えば、空気等)が中空部42aを通過してノズル部41から噴射されるよう設けられている。
圧縮機43は、気体を圧縮し、第1ノズル40を介して圧縮された気体を吐出する。
圧縮機43は、例えば、コンプレッサ43a及びレギュレータ43bを有している。コンプレッサ43aは、気体を圧縮し、圧縮された気体を吐出する。レギュレータ43bは、コンプレッサ43aにより吐出される気体の圧力を調節する。本実施形態のコンプレッサ43aは、定格圧力が0.8[MPa]、気体吐出量が0.00125[m/s]、蓄圧タンク容量が0.03[m]であり、本実施形態のレギュレータ43bによる圧力調整値は、0.2[MPa]であるが、これらの性能に関する数値は一例であり、これに限られるものではない。
また、圧縮機43と第1ノズル40との間には、電磁弁44が設けられている。
電磁弁44は、圧縮機43と支持部材42との間の気体の通過経路の開放と閉鎖とを切替可能に当該通過経路を接続する。電磁弁44が気体の通過経路を開放した場合、圧縮機43から吐出された気体により、第1ノズル40のノズル部41は気体を噴射させる。一方、電磁弁44が気体の通過経路を閉鎖した場合、圧縮機43から吐出された気体が第1ノズルに送られないので、第1ノズル40のノズル部41は気体を噴射させない。
第1ノズル40は、ローラ21a、21bに張架された定着ベルト21の外周面の所定位置に対して、気体を噴射する。具体的には、例えば、第1ノズル40は、ノズル部41により、ニップ部Nの下流側の端部から所定の長さ(例えば、8[mm])だけ下流側に位置する定着ベルト21の外周面に対して気体を噴射させる。さらに、本実施形態の第1ノズル40は、ノズル部41の先端41aが、定着装置20のニップ部Nの下流側の端部に対して所定距離(例えば、25[mm])の間隔を有する。本実施形態の第1ノズル40は、これらの条件を満たす位置に設けられるが、当該位置は一例であり、これに限られるものではない。
なお、支持部材42は、圧縮機により圧縮された気体の圧力を維持してノズル部41から噴射させる強度及び密閉性能を満たすよう設けられることが望ましい。
例えば、本実施形態の支持部材42は、アルミニウムを素材とし、ダイカスト鋳造方式により成型された二つの部品42b、42cを、図6に示す一点鎖線により示した位置で接合させたものである。支持部材42は、二つの部品42b、42cによりノズル部41を挟持する。具体的には、二つの部品42b、42cの各々は、接合されたときに挟み込むノズル部41の位置決めを行うための半円状の溝を、ノズル部41が挟持される側の側部の接合部分に有する。当該溝は、二つの部品42b、42cが接合されることにより、ノズル部41が挟持される側の支持部材42の側部に孔を形成する。二つの部品42b、42cは、ノズル部41が挟持される側に形成された孔の内周面によりノズル部41の一端側を挟持する。ここで、支持部材42の側部の孔の内径(例えば、1.0[mm])は、ノズル部41の外周径(例えば、1.2[mm])未満であり、当該孔の内周面によりノズル部41に圧力を加えてノズル部41を挟持する。
また、ノズル部41、支持部材42のうち少なくともいずれか一方は、支持部材42がノズル部41を支持(例えば、挟持)することにより当接する部分(例えば、ノズル部41を挟持する支持部材42の孔の内周面や、当該孔により挟持されるノズル部41の外周面)に接着剤を塗布されてもよい。
また、二つの部材(例えば二つの部品42b、42c)は一例であり、これに限られるものではない。例えば、三つ以上の部材(例えば、ノズル部41を挟持する二つの部材と、当該二つの部材によるノズル部41の挟持を固定する別部材等)を用いてもよい。
本実施形態の複数のノズル部41は、各々が一の管状の部材として設けられている。そして、複数のノズル部41が、用紙の搬送方向に対して略直交する方向に沿って並べて設けられている。例えば、図4、図5に示すように、複数のノズル部41の各々は、隣接する他のノズル部41に対して、定着装置20により搬送される用紙の面にほぼ沿う方向であって、かつ、用紙の搬送方向に略直交する方向について所定の間隔(例えば、15[mm])で配置されるが、当該配置は一例であり、これに限られるものではない。
第2ノズル50は、ニップ部Nに対して用紙の搬送方向の下流側に設けられて、気体の噴流を生じさせる第2の噴流発生手段(例えば、図1に示す分離補助ファン51)により生じた気体の噴流を、第1ノズル40より定着装置20のニップ部Nに対して遠い位置から、ニップ部Nにより搬送(排出)された用紙と定着ベルト21との間に噴射させる。
第2ノズル50は、例えば、図3に示すように、定着装置20のニップ部Nに対して第1ノズル40より遠い位置であって、第1ノズル40とニップ部Nにより搬送(排出)された用紙の搬送経路との間に設けられるノズルである。本実施形態の第2ノズル50の噴射口は、中空の連結部52を介して分離補助ファン51の吐出口(図示略)と連続している。
分離補助ファン51は、例えば、所定の径(例えば、φ90[mm])のシロッコファンであり、羽根51aの回転により、気体を押し出して吐出口(図示略)から吐出する。当該吐出口から吐出された気体は、連結部52を介して第2ノズル50の噴射口から噴流となって噴射される。
分離補助ファン51は、分離補助ファン駆動制御部53(図1参照)により駆動される。
分離補助ファン駆動制御部53は、分離補助ファン51の駆動制御を行うファンコントローラである。
なお、本実施形態において、第2ノズル50及び第2ノズル50の協働により噴射される気体の流速は、第1ノズル40から噴射される気体の流速よりも低いが、風量は大きい。第1のノズルで紙先端が剥離されたあとは、風を受ける紙の面積が大きくなり、低風速でも風量で十分であれば、十分な剥離力を与えて剥離を継続させることができるためである。これにより、より低電力で分離補助できる。
具体的には、本実施形態において、第2ノズル50を介して分離補助ファンから吐出する風量は0.01[m/s]程度なのに対し、第1のノズルを介してコンプレッサから吐出する空気は、0.001[m/s]程度である。
吸引部60は、ニップ部Nにより搬送(排出)された用紙の搬送経路に用紙を引き寄せる。
吸引部60は、例えば、吸引ファン61、吸引ファン駆動制御部62(図1参照)等を有する。吸引ファン61は、用紙の搬送方向の上流側から下流側に向かって空気を吸引する。当該送風により、吸引ファン61は、加圧ローラ22と、ニップ部Nの下流側に設けられてニップ部Nにより搬送(排出)された用紙の搬送をガイドするガイド板63との間の隙間から、ガイド板63の下方を通過して吸引ファン61へ到る気体の流れを生じさせる。つまり、吸引ファン61は、ニップ部Nにより搬送(排出)された用紙をガイド板63側へ吸引する方向の気体の流れを生じさせ、ニップ部Nにより搬送(排出)された用紙の搬送経路に設けられたガイド板63側に、用紙を引き寄せる。
吸引ファン駆動制御部62は、吸引ファン61の駆動制御を行うファンコントローラである。
以下、制御部101による分離補助部30の動作制御について説明する。
画像形成部106による画像形成が開始されると、制御部101は、分離補助ファン駆動制御部53に分離補助ファン51を駆動させる。分離補助ファン51が駆動されることにより、第2ノズル50は、例えば、約40[m/s]の噴流を、第1ノズル40と用紙の搬送経路との間に噴射させる。また、制御部101は、吸引ファン駆動制御部62に、吸引部60の吸引ファン61を駆動させる。
また、制御部101は、圧縮機43を動作させて、電磁弁44の開放により第1ノズル40から気体を噴射させることが可能な状態とする。そして、制御部101は、定着装置20の動作により、用紙がニップ部Nにより搬送(排出)されるタイミングに合わせて、電磁弁44を動作させ、圧縮機43と支持部材42との間の気体の通過経路を開放させる。これにより、第1ノズル40及び圧縮機43は協働により、定着ベルト21と定着ベルト21に付着した用紙との間に気体を噴射し、噴射された気体が、用紙と定着ベルト21の間に押し込まれることによって定着ベルト21から用紙を剥離させる。具体的には、制御部101は、例えば、用紙の下流側の端部が、ニップ部Nから所定の幅(例えば、10[mm])程度だけニップ部Nにより排出されるより早く、第1ノズル40のノズル部41から噴射される気体の流量が最大となるよう、圧縮機43及び電磁弁44を制御する。これにより、第1ノズル40から噴射される気体は、定着ベルト21に付着した状態でニップ部Nにより排出される用紙の下流側の端部の幅が所定の幅(例えば、10[mm])に達する前に、定着ベルト21から用紙を剥離させることができる。また、制御部101は、電磁弁44の動作により圧縮機43と支持部材42との間の気体の通過経路を開放させてから、所定の時間(例えば、50[ms])の経過後に、電磁弁44を動作させて圧縮機43と支持部材42との間の気体の通過経路を閉鎖させる。
なお、本実施形態の制御部101は、二次転写が行われる前の用紙の供給信号を取得し、当該供給信号に基づいて、用紙がニップ部Nにより搬送(排出)されるタイミングを算出し、タイミング制御を行うが、当該タイミング制御は一例であり、これに限られるものではない。例えば、制御部101は、定着装置20の上流側に設けられた、用紙等の記録媒体の通過を検知する記録媒体検知手段から出力される検知信号に基づいてタイミング制御を行ってもよい。
また、第2ノズル50により噴射される気体が、第1ノズル40により定着ベルト21から剥離された用紙の剥離を継続する。さらに、吸引ファン61の駆動により生じた気体の流れ即ちニップ部Nにより搬送(排出)された用紙をガイド板63側へ吸引する方向の気体の流れが、ガイド板63側に用紙を引き寄せる。
以上のように、分離補助部30は、定着装置20のニップ部Nの下流側において、定着ベルト21に付着した用紙を定着ベルト21から剥離させる。これによって、ニップ部Nにより搬送(排出)された用紙は、ガイド板63に沿って搬送され、定着装置20の下流側に設けられた排紙ローラ19により排紙トレイ(不図示)上に排出される。
以上のように、本実施形態の画像形成装置1によれば、第1ノズル40は、少なくとも支持部材42から先端側へ延設された部分(例えば、ノズル部41)が可撓性を有するので、当該部分は、第1ノズル40と定着手段(例えば、定着ベルト21)との間に入り込んだ記録媒体(例えば、用紙等)と当接して押圧されることにより、容易に変形する。これにより、第1ノズル40と定着ベルト21との間に入り込んだ用紙は、第1ノズル40と定着ベルト21との間を容易に通過することができ、第1ノズル40と定着ベルト21との間における詰まり(例えば、紙詰まり)を生じさせない。よって、従来の画像形成装置のように、ノズルの先端との定着装置のベルトとの間に押し込まれて詰まった記録媒体が、定着装置のベルト等を破損させることがなくなるので、記録媒体の詰まりによる定着装置の破損を抑止することができる。
加えて、第1ノズル40と定着ベルト21との間に入り込んだ用紙の第1ノズル40と定着ベルト21との間における詰まりが無くなることから、第1ノズル40のノズル部41の先端部を、従来のノズルに比して、定着ベルト21により近づけて設けることができ、第1ノズル40から噴射させる気体による用紙の剥離をより確実に行うことができる。
また、ノズル部41は、少なくとも先端側の一部分が管状であり、周囲に空間を有するので、定着ベルト21に付着した用紙と定着ベルトとの間に噴射された気体は、噴射された後、ノズル部41の管状の先端側の間を通って周囲の空間に逃がされる。
これによって、第1ノズル40により噴射され、定着ベルト21から用紙を剥離させた後の気体が、ニップ部Nの下流側周囲で渦流を生じたりして、ニップ部Nにより搬送された用紙に対して必要以上の圧力をかけることがなくなるので、用紙の周囲の気体の圧力の変化による用紙搬送の乱れ(例えば、紙暴れ等)を良好に抑止することができる。
また、第1ノズル40は、少なくとも支持部材42から先端側へ延設されたノズル部41がゴムを素材とするので、入手が容易な一般的な材料により可撓性を有するノズル部41を供給することができ、本実施形態の画像形成装置1の安定した供給と低コスト化を実現することができる。
また、支持部材42は少なくとも二つの部材(例えば、二つの部品42b、42c)を有し、当該二つの部材によりノズル部41を挟持するので、ノズル部41を良好に支持可能な支持部材42の製造をより容易に行うことができ、本実施形態の画像形成装置1の安定した供給と低コスト化を実現することができる。
また、第1ノズル40に加えて、さらに、第2ノズル50が、ニップ部Nにより搬送された記録媒体(例えば、用紙等)と定着手段(例えば、定着ベルト21)との間に気体を噴射させる。
これによって、用紙を定着ベルト21からより確実に剥離させ、ニップ部Nにより搬送された用紙を用紙の搬送経路により確実に誘導することができる。
また、第2ノズル50は、第1ノズル40とニップ部Nにより搬送された記録媒体(例えば、用紙等)の搬送経路との間に設けられる。
これによって、第1ノズル40をより定着ベルト21に近接して配置することができるので、用紙先端により速度の大きい空気を送り込むことができ、トナー付着量が大きかったり、先端余白部分が狭かったり、用紙剥離に不利な条件でもより良好に剥離することができる。
さらに、吸引ファン61の駆動により生じた気体の流れ即ちニップ部Nにより搬送(排出)された用紙をガイド板63側へ吸引する方向の気体の流れが、ガイド板63側に用紙を引き寄せるので、用紙搬送の乱れ(例えば、紙暴れ等)をより良好に抑止することができる。
なお、本発明の実施の形態は、今回開示された実施の形態はすべての点で例示であって制限的なものではないと考えられるべきである。本発明の範囲は上記した説明ではなくて特許請求の範囲によって示され、特許請求の範囲と均等の意味および範囲内でのすべての変更が含まれることが意図される。
例えば、第1ノズルのノズル部は、図7に示す変形例のように、先端側に向かって気体の流路が先細りとなる形状であってもよい。
図7に示す変形例の第1ノズル40Aのノズル部41Aは、先端側に向かって気体の流路が先細りとなる形状を有する。具体的には、ノズル部41Aは、支持部材42に支持された一端側の内径(例えば、φ1.5[mm])から、当該一端側の内径に比して小さく設けられた他端側(先端側)の内径(例えば、φ0.6[mm])に向かって先細りとなる形状を有する。
ノズル部41Aのように、第1ノズルのノズル部の形状を先端側に向かって気体の流路が先細りとなる形状とすることにより、第1の噴流発生手段(例えば、図1に示す圧縮機43)により吐出された気体がノズル部を通過するとき、ノズル部の孔の径が均一である場合に比して、ノズル部の内部の圧力が高くなる。このため、ノズル部は、当該ノズル部内を通過する気体の圧力を受けて、形状が一定に保たれる。つまり、噴射される気体の圧力により、気体を噴射させるノズル部の先端の位置をより良好に維持することができる。例えば、ノズル部のうち可撓性を有する部分は、用紙との当接に伴う変形や経時劣化等により製造時の形状から変形することがあるが、ノズル部内を通過する気体の圧力を孔の内側から受けることにより、最も径を拡張した状態即ち製造時の形状に戻され、形状及び先端の位置が一定に保たれる。よって、第1ノズルのノズル部の形状を先端側に向かって気体の流路が先細りとなる形状とすることにより、気体を噴射させるノズル部の先端の位置を、一定内径のノズル41よりも更に良好に維持することができる。
また、上記の実施形態では、定着ベルト21に用紙が付着する場合を例としているが、これに限られるものではない。例えば、定着ベルト21に代えて加熱ローラを用いた定着装置や、加圧ローラ22に代えて設けられたニップ部Nを形成するベルト部材を張架する構成を用いた定着装置及びこれらの組み合わせ等についても、加熱ローラに付着した用紙を剥離させる構成として本発明を適用することができる。また、ベルトを張架するローラは3本以上であってもよい。
また、上記の実施形態のノズル部41は、一端側から他端側までほぼ同じ外径となるよう設けられた管状の部材であるが、このようなノズル部41の構成は一例であり、これに限られるものではない。例えば、ノズル部は、他端側の一部分が管状であって、他端側が支持部材と係合するための形状(例えば、凸部や凹部等)を有するものであってもよい。また、複数の貫通孔を有する一体成型されたノズル部であってもよいし、一体成型されたノズル部の貫通孔の先端側が管状となるよう設けられてもよい。
また、ノズル部の素材は、ゴムに限らないが、可撓性と、画像形成装置内で生じる熱に対する耐熱性とを両立する素材(例えば、可撓性と耐熱性を有する樹脂等)であることが望ましい。
また、ノズル部の素材は、複数の素材の組み合わせであってもよい。例えば、ノズル部は、ゴム(例えば、シリコンゴムやフッ素ゴム等)により形成された所定の形状(例えば、管状)のノズル部の外周面を、別の素材(例えば、ポリイミドやパーフルオロアルコキシ等)により被覆したものであってもよい。
また、上記の実施形態における画像形成は、4色のトナー画像を用紙に転写するカラープリント処理であるが、カラープリント処理は画像形成の一例であり、これに限られるものではない。例えば、画像形成装置1は、1色(例えば、ブラック(K))のみのトナー画像を用紙に転写するモノクロプリント処理を実行することとしてもよい。
また、用紙に対する画像形成の工程を説明したが、画像形成装置1は、用紙以外の記録媒体に対しても、用紙に対する画像形成と同様の仕組みによる画像形成を行うことができる。
また、画像形成部106は、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の4色それぞれを個別の静電ドラムで転写する構成(タンデム方式)としたが、当該構成は一例であり、これに限られるものではない。例えば、1つの静電ドラムで転写する構成としてもよい。
また、ノズル部41の素材や孔の内径、ノズル部41の管状の部分の厚み、支持部材42からのノズル部41の延設長等は、定着装置20の構成、画像形成装置1の印刷速度(例えば、ppm:page per minute)、記録媒体の素材や厚み、圧縮機43により気体に加えられる圧力の値等の各種条件に応じて適宜選択することができる。例えば、画像形成装置1の印刷速度が30〜200[ppm]であり、記録媒体である用紙の厚みが50〜400[g/m]であり、圧縮機43の定格圧力が0.1〜0.8[MPa]である場合、ノズル部41は、素材がシリコンゴムであり、孔の内径がφ0.3〜2.0[mm]、管状の部分の厚みが0.5〜1.2[mm]であり、支持部材42からの延設長が5〜25[mm]であることを満たすことで、記録媒体の詰まりによる定着装置の破損の抑止及び定着装置に付着した用紙の剥離を良好に行うことができるが、これらの数値条件は一例であり、これに限られるものではない。
1 画像形成装置
20 定着装置
21 定着ベルト
22 加圧ローラ
30 分離補助部
40 第1ノズル
41 ノズル部
42 支持部材
43 圧縮機
50 第2ノズル
51 分離補助ファン
52 連結部
60 吸引部
61 吸引ファン
63 ガイド板

Claims (7)

  1. 記録媒体に対して圧力及び熱を加えながら当該記録媒体を搬送するニップ部を有する定着手段と、
    気体の噴流を生じさせる第1の噴流発生手段と、
    前記ニップ部に対して前記記録媒体の搬送方向の下流側に設けられて、前記第1の噴流発生手段により生じた気体の噴流を、前記ニップ部により搬送されて前記定着手段に付着した記録媒体と当該定着手段との間に噴射させる第1ノズルと、
    前記第1ノズルを支持する支持部材と、を備え、
    前記第1ノズルは、少なくとも支持部材から先端側へ延設された部分が可撓性を有することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記第1ノズルは、少なくとも先端側の一部分が管状であることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記第1ノズルの少なくとも前記支持部材から先端側へ延設された部分は、ゴムを素材とすることを特徴とする請求項1又は2に記載の画像形成装置。
  4. 前記支持部材は少なくとも二つの部材を有し、当該二つの部材により前記第1ノズルを挟持することを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  5. 前記第1ノズルは、先端側に向かって気体の流路が先細りとなる形状であることを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  6. 気体の噴流を生じさせる第2の噴流発生手段と、
    前記ニップ部に対して前記記録媒体の搬送方向の下流側に設けられて、前記第2の噴流発生手段により生じた気体の噴流を、前記ニップ部により搬送された記録媒体と前記定着手段との間に噴射させる第2ノズルと、を備えることを特徴とする請求項1から5のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  7. 前記第2ノズルは、前記第1ノズルと前記ニップ部により搬送された前記記録媒体の搬送経路との間に設けられ、
    前記第2ノズルから噴射される気体の流速は、前記第1ノズルから噴射される気体の流速よりも低いことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
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