JP2012167110A - 糖尿病、肥満症若しくは動脈硬化症の治療又は予防剤 - Google Patents
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Abstract
Description
[1]式(1):
[2]糖尿病がインスリン非依存性糖尿病であることを特徴とする前記[1]に記載の予防又は治療剤、
[3]インスリン非依存性糖尿病が、肥満症又は/及び動脈硬化症を伴うことを特徴とする前記[2]に記載の予防又は治療剤、
[4]肥満症又は/及び動脈硬化症を抑制することを特徴とする前記[3]に記載の予防又は治療剤、
[5]肥満症が内臓脂肪型肥満症であることを特徴とする前記[3]又は[4]に記載の予防又は治療剤、
[6]インスリン非依存性糖尿病がインスリン抵抗性であることを特徴とする前記[2]〜[5]のいずれかに記載の予防又は治療剤、
[7]肝臓の機能障害を誘発しないことを特徴とする前記[1]〜[6]のいずれか1つに記載の予防又は治療剤、
[8]式(1)で表される化合物又はその製薬上許容される塩の1回当たりの投与量が0.5〜30mgであり、1日当たりの投与量が0.5〜30mgであることを特徴とする前記[1]〜[7]のいずれか1つに記載の予防又は治療剤、
[10]肥満症が内臓脂肪型肥満症であることを特徴とする前記[9]に記載の予防又は治療剤、
[11]内臓脂肪型肥満症が、インスリン非依存性糖尿病又は/及び動脈硬化症を伴うことを特徴とする前記[10]に記載の予防又は治療剤、
[12]インスリン非依存性糖尿病又は/及び動脈硬化症を抑制することを特徴とする前記[11]に記載の予防又は治療剤、
[13]インスリン非依存性糖尿病がインスリン抵抗性であることを特徴とする前記[11]または[12]に記載の予防又は治療剤、
[14]肝臓の機能障害を誘発しないことを特徴とする前記[9]〜[13]のいずれか1つに記載の予防又は治療剤、
[15]式(1)で表される化合物又はその製薬上許容される塩の1回当たりの投与量が0.5〜30mgであり、1日当たりの投与量が0.5〜30mgであることを特徴とする前記[9]〜[14]のいずれか1つに記載の予防又は治療剤、
[17]動脈硬化症が、インスリン非依存性糖尿病又は/及び内臓型肥満症を伴うことを特徴とする前記[16]に記載の予防又は治療剤、
[18]インスリン非依存性糖尿病又は/及び内臓型肥満症を抑制することを特徴とする前記[17]に記載の予防又は治療剤、
[19]インスリン非依存性糖尿病がインスリン抵抗性であることを特徴とする前記[17]または[18]に記載の予防又は治療剤、
[20]肝臓の機能障害を誘発しないことを特徴とする前記[16]〜[19]のいずれか1つに記載の予防又は治療剤、および
[21]式(1)で表される化合物又はその製薬上許容される塩の1回当たりの投与量が0.5〜30mgであり、1日当たりの投与量が0.5〜30mgであることを特徴とする前記[16]〜[20]のいずれか1つに記載の予防又は治療剤、
に関する。
[22]糖尿病を予防又は治療する医薬を製造するための、式(1):
[23]糖尿病がインスリン非依存性糖尿病であることを特徴とする前記[22]に記載の使用、
[24]インスリン非依存性糖尿病が、肥満症又は/及び動脈硬化症を伴うことを特徴とする前記[23]に記載の使用、
[25]肥満症又は/及び動脈硬化症を抑制することを特徴とする前記[24]に記載の使用、
[26]肥満症が内臓脂肪型肥満症であることを特徴とする前記[24]又は[25]に記載の使用、
[27]インスリン非依存性糖尿病がインスリン抵抗性であることを特徴とする前記[23]〜[26]のいずれかに記載の使用、
[28]肝臓の機能障害を誘発しないことを特徴とする前記[22]〜[27]のいずれか1つに記載の使用、
[29]式(1)で表される化合物又はその製薬上許容される塩の1回当たりの投与量が0.5〜30mgであり、1日当たりの投与量が0.5〜30mgであることを特徴とする前記[22]〜[28]のいずれか1つに記載の使用、
[31]肥満症が内臓脂肪型肥満症であることを特徴とする前記[30]に記載の使用、
[32]内臓脂肪型肥満症が、インスリン非依存性糖尿病又は/及び動脈硬化症を伴うことを特徴とする前記[31]に記載の使用、
[33]インスリン非依存性糖尿病又は/及び動脈硬化症を抑制することを特徴とする前記[32]に記載の使用、
[34]インスリン非依存性糖尿病がインスリン抵抗性であることを特徴とする前記[32]または[33]のいずれかに記載の使用、
[35]肝臓の機能障害を誘発しないことを特徴とする前記[30]〜[34]のいずれか1つに記載の使用、
[36]式(1)で表される化合物又はその製薬上許容される塩の1回当たりの投与量が0.5〜30mgであり、1日当たりの投与量が0.5〜30mgであることを特徴とする前記[30]〜[35]のいずれか1つに記載の使用、
[38]動脈硬化症が、インスリン非依存性糖尿病又は/及び内臓型肥満症を伴うことを特徴とする前記[37]に記載の使用、
[39]インスリン非依存性糖尿病又は/及び動脈硬化症を抑制することを特徴とする前記[38]に記載の使用、
[40]インスリン非依存性糖尿病がインスリン抵抗性であることを特徴とする前記[38]または[39]のいずれかに記載の使用、
[41]肝臓の機能障害を誘発しないことを特徴とする前記[37]〜[40]のいずれか1つに記載の使用、および
[42]式(1)で表される化合物又はその製薬上許容される塩の1回当たりの投与量が0.5〜30mgであり、1日当たりの投与量が0.5〜30mgであることを特徴とする前記[37]〜[41]のいずれか1つに記載の使用、
に関する。
[43]式(1):
[44]糖尿病がインスリン非依存性糖尿病であることを特徴とする前記[43]に記載の予防又は治療方法、
[45]インスリン非依存性糖尿病が、肥満症又は/及び動脈硬化症を伴うことを特徴とする前記[44]に記載の予防又は治療方法、
[46]肥満症又は/及び動脈硬化症を抑制することを特徴とする前記[45]に記載の予防又は治療方法、
[47]肥満症が内臓脂肪型肥満症であることを特徴とする前記[45]又は[46]に記載の予防又は治療方法、
[48]インスリン非依存性糖尿病がインスリン抵抗性であることを特徴とする前記[44]〜[47]のいずれか1つに記載の予防又は治療方法、
[49]肝臓の機能障害を誘発しないことを特徴とする前記[43]〜[48]のいずれか1つに記載の予防又は治療方法、
[50]式(1)で表される化合物又はその製薬上許容される塩の1回当たりの投与量が0.5〜30mgであり、1日当たりの投与量が0.5〜30mgであることを特徴とする前記[43]〜[49]のいずれか1つに記載の予防又は治療方法、
[52]肥満症が内臓脂肪型肥満症であることを特徴とする前記[51]に記載の予防又は治療方法、
[53]内臓脂肪型肥満症が、インスリン非依存性糖尿病又は/及び動脈硬化症を伴うことを特徴とする前記[52]に記載の予防又は治療方法、
[54]インスリン非依存性糖尿病又は/及び動脈硬化症を抑制することを特徴とする前記[53]に記載の予防又は治療方法、
[55]インスリン非依存性糖尿病がインスリン抵抗性であることを特徴とする前記[53]又は[54]のいずれか1つに記載の予防又は治療方法、
[56]肝臓の機能障害を誘発しないことを特徴とする前記[51]〜[55]のいずれか1つに記載の予防又は治療方法、
[57]式(1)で表される化合物又はその製薬上許容される塩の1回当たりの投与量が0.5〜30mgであり、1日当たりの投与量が0.5〜30mgであることを特徴とする前記[51]〜[56]のいずれか1つに記載の予防又は治療方法、
[59]動脈硬化症が、インスリン非依存性糖尿病又は/及び内臓型肥満症を伴うことを特徴とする前記[58]に記載の予防又は治療方法、
[60]インスリン非依存性糖尿病又は/及び内臓型肥満症を抑制することを特徴とする前記[59]に記載の予防又は治療方法、
[61]インスリン非依存性糖尿病がインスリン抵抗性であることを特徴とする前記[59]又は[60]のいずれか1つに記載の予防又は治療方法、
[62]肝臓の機能障害を誘発しないことを特徴とする前記[58]〜[61]のいずれか1つに記載の予防又は治療方法、および
[63]式(1)で表される化合物又はその製薬上許容される塩の1回当たりの投与量が0.5〜30mgであり、1日当たりの投与量が0.5〜30mgであることを特徴とする前記[58]〜[62]のいずれか1つに記載の予防又は治療方法、
に関する。
1.造粒工程
(1)有効成分としての適量の化合物(1)を、アセトン、無水エタノール等の適当な有機溶媒またはこれらの混合溶媒に溶解させる。該有機溶媒は、次工程で添加される高分子物質を溶解するのに十分な量とする。しかし、不要に多くの溶媒を使用した場合、後々の操作が煩雑になるばかりか、製剤にも悪影響を及ぼすので、溶媒の使用量は、高分子物質の1重量倍量から2重量倍量が適切である。攪拌溶解は、例えばプロペラミキサーを用いることによって行うことができる。
(2)適量の化合物(1)を溶解させた有機溶媒中に水溶性高分子物質を添加し、更に攪拌混合して、化合物(1)と水溶性高分子物質の両者を十分に溶解させる。このとき、溶解を促進させるために、必要により溶媒を加熱してもよい。
(3)これとは別に、混合攪拌機等を用いて、賦形剤としての軽質無水ケイ酸等の無機多孔性物質と必要に応じてカルボキシメチルセルロースカルシウム等の崩壊剤を攪拌混合しておく。
(4)次に上記(3)で用意した無機多孔性物質と崩壊剤からなる混合物と、(2)で得られた化合物(1)と高分子物質の両者を溶解した溶液を混合し、常法に従ってこれを造粒する。
操作性の観点からすると、(3)で得られた混合物に対して(2)の溶液を加えて混合するのが好ましいが、特に制限されるものではなく、(2)の溶液中に(3)の混合物を添加して混合してもよい。
(5)次いで、これを造粒し、引き続き、真空乾燥などにより減圧下または常圧下で有機溶媒を溜去して乾燥させる。
(6)最後に、ふるい等を用いて、乾燥造粒物を整粒し、顆粒とする。
錠剤を所望のときは、更に、上記造粒工程で得られた整粒された粒状物にカルボキシメチルセルロースカルシウム、架橋ポリビニルピロリドン等の崩壊剤とステアリン酸マグネシウム等の滑沢剤を加えて均一に混合した後、常法に従って打錠することによって錠剤を得ることができる。
また、糖衣錠等を所望の場合は、製剤表面を適当なコーテイング組成物でコーティングしてもよい。
さらに、本発明の固形製剤は、溶解性の改善のみなら、卓越した安定性を維持した。
硬カプセル剤は、例えば化合物(1)含む散剤または上記顆粒を、例えばゼラチン、プルラン又はセルロースなどの可食性皮膜で成型された、例えば硬カプセル(00号、0号、1号、2号、3号、4号又は5号カプセル等)に充填すればよい。
前記溶媒としては、精製水、エタノール又は植物油等が挙げられ、中でもエタノール、又は精製水とエタノールの混合液を用いるのが好ましく、とりわけ無水エタノールを用いるのが好ましい。添加剤としては、カプセル剤製造の際に通常用いられる添加剤を特に制限なく用いることができる。前記添加剤としては、例えば、プロピレングリコール脂肪酸エステル類;ポリエチレングリコール200〜600等の低分子量ポリエチレングリコールやそのグリセリン脂肪酸エステル及び中鎖脂肪酸トリグリセライド;例えばステアリルアルコール、セタノール、ポリエチレングリコール等のアルコール/多価アルコール類又はそのエステル体;例えば、ゴマ油、大豆油、落花生油、コーン油、硬化油、パラフィン油、サラシミツロウ等の油脂類;例えば、クエン酸トリエチル、トリアセチン、ステアリン酸、パルミチン酸、ミリスチン酸等の脂肪酸及びその誘導体等を挙げることができ、液状又は半固形状の内容物の作製に適したものである。本発明のカプセル剤においては、添加剤としてプロピレングリコール脂肪酸エステル類を用いることが好ましい。プロピレングリコール脂肪酸エステル類としては、例えば、プロピレングリコールモノカプリレート(Capmul PG−8(商品名)、Sefol218(商品名)、Capryol90(商品名))、プロリレングリコールモノラウレート(Lauroglycol FCC(商品名))、プロピレングリコールモノオレアート(Myverol P−O6(商品名))、プロピレングリコールミリステート、プロピレングリコールモノステアラート、プロピレングリコールリシノレート(Propymuls(商品名))、プロピレングリコールジカプリレート/ジカプラート(Captex(登録商標)200(商品名))、プロリレングリコールジラウレート、プロピレングリコールジステアラート、及びプロピレングリコールジオクタノエート(Captex(登録商標)800(商品名))が挙げられる。本発明のカプセル基剤は、特に限定されないが、例えば、寒天、アルギン酸塩、デンプン、キサンタン若しくはデキストラン等の天然由来の多糖類;ゼラチン若しくはカゼイン等のタンパク;例えばデンプン(例えば、トウモロコシデンプン等)由来の糖アルコール;ヒドロキシデンプン、プルラン、ヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、ポリビニルアルコール若しくはその誘導体、ポリアクリル誘導体、ポリビニルピロリドン若しくはその誘導体、又はポリエチレングリコール等の化学処理品;例えば、精製水等の溶剤等が挙げられる。
さらに、過血糖における余剰のグルコースは脂肪として蓄積されるので、2型糖尿病は同時に肥満(特に内臓脂肪型肥満)を誘発し得る。また、高血糖に起因して血管壁マトリックスタンパク質の増加や石灰化等により動脈硬化を併発し得る。本発明の有効成分である化合物(1)は、2型糖尿病の予防又は治療と同時に、2型糖尿病(特にインスリン抵抗性を伴う2型糖尿病)に伴う、肥満症(特に内臓脂肪型肥満症)や動脈硬化症に対しても顕著な予防又は治療効果を有する。
(1)有効成分としての化合物(1)の溶解;
418.5gのアセトンと46.5gの無水エタノール(重量%比;9対1)をプロペラミキサー機に注入して攪拌混合して得られたアセトン/無水エタノール混合溶液に化合物(1)30.0gを加えて十分に溶解させた。
(2)高分子物質の溶解;
化合物(1)が溶解された上記溶媒中に、水溶性高分子物質として300.0gのポリビニルピロリドン(ポビドンK30)を徐々に添加して更に攪拌混合して溶解させた。
(3)賦形剤の準備;
これとは別に、混合攪拌機を用いて、賦形剤としての軽質無水ケイ酸239.1gと崩壊剤としての150.0gのカルボキシメチルセルロースカルシウム混合攪拌造粒機を用いて均一に攪拌混合しておいた。
(4)賦形剤と高分子物質溶液の混合;
(2)の工程で準備しておいた化合物(1)とポリビニルピロリドンを溶液させた有機混合溶媒を、(3)の工程で準備した軽質無水ケイ酸混合物に徐々に加えて均質になるまで混合攪拌した。
(5)粗造粒;
上記(4)で得られた混合物を常法に従ってこれを造粒し、次いで、これを、真空乾燥機で乾燥させた。
(6)整粒;
更に、粒度を均一にするため目開き600μmのふるいを用いて常法に従って整粒操作を行った。
上記造粒工程を2回繰り返し、その結果得られた粒状物1438.2gに崩壊剤としての架橋ポリビニルピロリドン(クロスポビドン)150.0gと滑沢剤としてのステアリン酸マグネシウム7.8gを加えてW型混合機を用いて均一に混合した後、ロータリー打錠機を用いて打錠することによって1錠当たり約133mg(有効成分としての化合物(1)は約5mg/錠)の錠剤を約1,200錠製造した。
抗糖尿病作用
本試験には遺伝的に糖尿病の病態(インスリン抵抗性)を示す雄性KKAyマウス(日本クレア社製)を7週齢で使用した。粉末通常飼料(CRF−1、オリエンタル酵母社製)飼育下で馴化した動物の眼窩静脈叢から前採血し、血漿中の各パラメータ(中性脂肪値、遊離脂肪酸値、インスリン値、血糖値)において群間に差が生じないように6匹ずつ5群に群分けした。化合物(1)を、1、3、10及び30mg/kg/日となるように粉末飼料にそれぞれ添加し、混餌飼料を調製した。各飼料を14日間自由摂食させ、15日目の朝、動物の眼窩静脈叢から再度採血して上記血漿パラメータを測定した。その結果を下記表6に示す。
抗肥満作用
試験には日本白色種ウサギ(北山ラベス社製)を9週齢で使用した。高脂肪食飼料(0.3%コレステロール−3%ピーナッツオイル含有RC−4、オリエンタル酵母社製)飼育下で馴化した動物の耳介動脈から前採血し、体重及び血漿中の各パラメータ(中性脂肪値、総コレステロール値、HDLコレステロール値)において群間に差が生じないように12匹ずつ4群に群分けした。化合物(1)の摂取量が3、10及び30mg/kg/100g飼料/日となるように、高脂肪食飼料に化合物(1)を添加し、混餌飼料を調製した。各飼料を12週間100g飼料/日の制限下に摂取させ、12週間後、体重及び体重増加量を測定した。その結果を下記表7に示す。
内臓脂肪低下作用
試験にはSDラット(日本チャールス・リバー社製)を8週齢で使用した。35%(w/w)高脂肪食飼料飼育下で1週間馴化した動物を、コントロール群と化合物(1)投与群の2群に分け、試験に供した。コントロール群には、35%(w/w)高脂肪食飼料を、化合物(1)投与群には、35%(w/w)高脂肪食飼料に化合物(1)を0.029%(w/w)となるよう添加した飼料を3ヶ月投与した。なお、試験中、動物には水道水を自由摂取させた。
3ヶ月投与後に実験動物用X線CT装置(アロカ社製)により脂肪重量を測定した。その結果を表8に示した。
本発明に係る化合物は優れた抗肥満作用により、コントロールと比較し、筋肉重量を低下させることなく脂肪重量低下作用を示した。結果として、化合物(1)は、肥満の予防薬または治療薬として有用であることを示すものである。
抗動脈硬化作用
試験には日本白色種ウサギ(北山ラベス社製)を9週齢で使用した。高脂肪食飼料(0.3%コレステロール−3%ピーナッツオイル含有RC−4、オリエンタル酵母社製)飼育下で馴化した動物の耳介動脈から前採血し、体重及び血漿中の各パラメータ(中性脂肪値、総コレステロール値、HDLコレステロール値)において群間に差が生じないように12匹ずつ4群に群分けした。化合物(1)の摂取量が3、10及び30mg/kg/100g飼料/日となるように、高脂肪食飼料に化合物(1)を添加し、混餌飼料を調製した。各飼料を12週間100g飼料/日の制限下に摂取させ、大動脈の脂質を染色し、染色される領域を動脈硬化領域とした。動脈硬化領域面積率を下式により算出した。その結果を下記表9に示す。
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