JP2012166319A - 自動製本機の穿孔装置の構造 - Google Patents

自動製本機の穿孔装置の構造 Download PDF

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Abstract

【課題】穿孔ドリルの回転と昇降を一つのモーターで実現し、かつ、その主軸が短くても必要な昇降高さを得ることができる穿孔装置を提供する。
【解決手段】本体内に架設する基台に、中空ドリルを取付けたドリルソケットを昇降可能に取付け、ドリルソケットはベース板に回転可能に保持すると共に、ベース板にはドリルソケットの駆動モーターを取り付け、ドリルソケットの回転に伴って、ドリルソケットと駆動モーターを取り付けたベース板が昇降して中空ドリルの昇降と回転を同時に行う。基台に雌ネジを刻設したナットを組み付け、ドリルソケットの外周面に雄ネジを刻設して両者を螺合してドリルソケットを昇降可能とし、ドリルソケットの回転で生じる軸力でベース板が昇降する。駆動モーターの駆動プーリとドリルソケットの伝動プーリの間に伝動ベルトを架け渡し、クラッチ構造でドリルソケットを回転する。
【選択図】図2

Description

この発明は、自動製本機の穿孔装置において、書類等に綴孔を穿孔するドリルを回転させる機構と、そのドリルを昇降させる機構とを、一つのモーターの動作で実現した穿孔装置の構造に関するものである。
従来、出願人は、合成樹脂管を綴じ杆として使用して書類を製本するようにした自動製本機を製造、販売している。この自動製本機における紙葉の綴じ合わせ方法の基本原理は、特許文献1に示すように、紙葉に設けた綴じ孔に合成樹脂管を挿通し、この合成樹脂管の両端を加熱して鍔状の張り出しを成型させるようにしたものである。また、この自動製本機の基本的な構造は、例えば特許文献2に示したようなものである。即ち、この装置の構造を当該特許文献2に係る特許公報に付された番号を引用して要約すれば、この製本装置は、基盤1に対して、製本する目的において積み重ねられた書類に綴り穴を穿つための装置2と、綴杆を形成するための合成樹脂管を所望の長さずつ供給する装置3と、その供給された合成樹脂管により綴杆を形成する装置4とがそれぞれ装着されている。
このうち、書類に綴り穴を穿つための装置2は、同公報の第1図から第3図を参照すれば、ドリル22を具備するドリルモーター221の支持板222が昇降作動螺杆21を介して下降し、更には上昇して書類に綴り穴を穿つものである。そして、この昇降作動螺杆21の駆動用モーター211の回転切換はリミットスイッチの作動によって行われるが、その作動手段の一つとして、同公報の第4図および第5図に示されているように、通電板232の表面を弾性絶縁板233で被覆したものが使用される。即ち、ドリルに所定の電圧をかけておき、ドリル22が下降して積み重ねられた書類に対する綴り穴の穿孔が終わり、ドリル22の先端が書類下面の弾性絶縁板233を通過して通電板232に接触すれば、瞬間的に強い電流がドリルを通じて流れ、リミットスイッチを作動して駆動用モーター211の回転を逆転させ、ドリル22等を上昇させるのである。
次に、合成樹脂管により綴杆を形成する装置4について説明すると、合成樹脂管を綴杆に形成するのは、上部加熱型41と下部加熱型42とによって合成樹脂管の上下部を押圧し、その上下端部をそれぞれ溶融変形させて鍔とすることにより行われる。即ち、上部加熱型41は、押え金具の内側下面に対して摺動自在に設けられており、ドリル22が綴り穴を穿つ時にはそのドリル22の通過を妨害しないように後退し、合成樹脂管により綴杆を形成する時にはドリル22が穿設した綴り穴位置まで前進するようになっている。この上部加熱型41の摺動は操作レバー43の操作によって行われるが、同時に、操作レバー43の動きと連動して腕44が回動され、敷板23を前後に摺動し基盤1の通孔15を開閉するようにしている。即ち、敷板23は押さえ金具24の内側を前後摺動する上部加熱型41とは逆に、ドリル22が綴り孔を穿つ時には下降するドリル22の対向位置に前進して設けられており、穿設した綴り孔に合成樹脂管を挿通し綴杆を形成する時には後退して基盤1の通孔15を開放するようになっている。また、下部加熱型42は、綴杆用の合成樹脂管供給位置と、綴り孔の開口する通孔15位置とを往復運動するように回動支持板421に支持されており、これも、操作レバー43の操作と連動して作動するようになっている。その後、下部加熱型42は上昇し、その中央受け針36に挿通してある合成樹脂管を綴り孔に対して下側より挿入して上部加熱型41に当接させ、さらに押圧する。そして、第14図に示されたように、上部加熱型41と下部加熱型42とによって合成樹脂管の上下部は溶融変形されて鍔を形成することにより、合成樹脂管を綴杆として製本を完了する。
そして、出願人は、この種の自動製本機の各部分装置について、日々改良を行っているが、書類に綴り穴を穿つための穿孔装置に関して次のような課題が残されていた。
即ち、上記特許文献2の自動製本機の穿孔装置や、その後に改良された装置において、通常、ドリルを回転させる手段とドリルを昇降させる手段は、それぞれに専用のモーターを設けて実現していた。そのため、装置全体が比較的大きなものとなって設置に広い面積を必要とすると共に、重量が重くなるので、移動などの取扱いにも利便性を欠くものであった。
一方、製本機能を有さない、穿孔装置の分野では、例えば特許文献3や特許文献4のように、一つのモーターでドリルの回転と昇降を実現するものが提案されている。即ち、先端にドリルを取り付ける主軸に雄ネジ部を設け、この雄ネジ部を基台に固定する雌ネジ部に螺合させるようにすると共に、上記主軸に駆動モーターの回転力を伝達することで、ドリルの回転とドリルの昇降を一つのモーターで行うようにしたものである。
これにより、装置の軽量化や省電力化を図ることが可能となっている。
特公昭53-5574号公報 特公昭55-25076号公報 特許第3198030号公報 特開2006-51565号公報
しかしながら、上述した穿孔装置においても、なお、次のような課題が残されている。即ち、上記穿孔装置において、モーターの駆動力はベルトを介して主軸に取り付けたプーリーに伝達され、そのプーリーの回転が主軸に設けたキー溝に嵌合するキーによって主軸に伝達されて主軸を回転させる。この主軸の回転により、ドリルは回転し、同時に、主軸の雄ネジ部と基台の雌ネジ部との螺合により、主軸は上下動が可能となる。
この場合、雌ネジ部とプーリーは共に固定されているので、穿孔(製本)に必要なドリルの昇降高さは、主軸における雄ネジ部の長さとなる。そして、同時に同じ長さで主軸の昇降に必要なキー溝も必要となる。この雄ネジ部とキー溝は主軸の同じ場所に設けることができないから、主軸の長さは、この雄ネジ部の長さとキー溝の長さの合計以上の長さが必要となる。
そのため、このような穿孔装置をそのまま自動製本機に採用したとしても、ドリルを取り付ける主軸が長尺となるので、その分、装置全体の高さが高くなり、外装カバー等はさらに高い形状のものが必要であった。
本発明は、かかる実情に鑑みて発明をしたものであって、穿孔ドリルの回転と昇降を一つのモーターで実現して装置の軽量化や省電力化を図ると共に、その主軸の長さを短くしても必要な昇降高さを得ることが可能となる穿孔装置を提供するものである。
上記課題を解決するため本発明は、次のような構成を採用した。即ち、自動製本機本体内に架設する基台に、中空ドリルを取り付けたドリルソケットを昇降可能に取り付け、このドリルソケットはソケットホルダを介してベース板に回転可能に保持すると共に、前記ベース板には前記ドリルソケットを回転させる駆動モーターを取り付け、ドリルソケットの回転に伴って、前記ドリルソケットを保持すると共に前記駆動モーターを取り付けた前記ベース板が昇降して前記中空ドリルの昇降と回転を同時に行う自動製本機の穿孔装置の構造である。
上記構成の穿孔装置は、駆動モータの駆動力を伝達してドリルソケット及び中空ドリルを回転させると同時に、上記ドリルソケットを保持すると共に上記駆動モーターを取り付けた上記ベース板が昇降するものである。
そして、具体的には、上記基台に雌ネジを刻設したナットを組み付け、上記ドリルソケットの外周面に雄ネジを刻設して両者を螺合してドリルソケットを昇降可能とし、このドリルソケットの回転で生じる軸力でドリルソケットを保持すると共に駆動モーターを取り付けた上記ベース板が昇降するという手段を採用した。
ナットとドリルソケットが螺合しているので、ドリルソケットが回転するとその回転力が軸力に変換され、ドリルソケットが昇降可能となり、これに伴って、ベース板も昇降するのである。
そして、駆動モーターの回転力をドリルソケットに伝達するために、上記駆動モーターの回転軸に駆動プーリを取り付け、上記ドリルソケットには伝動プーリを嵌着し、この駆動プーリと伝動プーリの間に伝動ベルトを架け渡すという手段を採用した。
また、上記駆動モータの回転軸及びドリルソケットのそれぞれにチェーンスプロケットを取り付け、両チェーンスプロケット間にチェーンを架け渡して、駆動モーターの回転力をドリルソケットに伝達するという手段を採用してもよい。
これらの手段によって、駆動モーターの回転駆動力が、確実にドリルソケットに伝達され、穿孔のための中空ドリルを回転させることができる
さらに、上記ドリルソケットに回動自在に嵌着する伝動プーリ又はチェーンスプロケットの上面にその回転軸と平行して1本又は2本のピンを立設する一方、ドリルソケットの周面の上記ピンと対応する位置にピンを突出させて貫設し、伝動プーリが一定角度自由回転した後に上記ピンとピンが当接係合するようにしたクラッチ構造によって伝動プーリ又はチェーンスプロケットとドリルソケットを共回りさせるという手段を採用した。
かかるクラッチ構造によって、駆動モーターが必要な駆動トルクを得るまでの時間的余裕を調整できるから、ドリルソケットを確実に回転させることができ、ドリルソケット及び中空ドリルの回転と穿孔ユニットの昇降動作を極めて円滑に作動させることができる。
なお、ピンにはそれぞれ緩衝ゴムを取り付けるという手段を採用した。
これにより、ピンの当接時の衝撃を緩和して折損等を防止するとともに、衝撃音を発生させないようにしている。
また、上記基台の下に昇降案内軸を設け、この昇降案内軸に上記ベース板を嵌装して、このベース板が昇降案内軸に沿って昇降するという手段を採用した。
昇降案内軸を設けることによって、ベース板が確実にこの昇降案内軸に沿って昇降するので、安定した動作を得ることができる。
上記構成にかかる本発明の穿孔装置の構造は、一つの駆動モーターによって、中空ドリルの回転とドリルを含む穿孔ユニットの昇降を同時に実現したものであるから、装置の軽量化や、省電力化に大きく貢献する優れた発明である。
また、ドリルソケットの外周面に設けた雄ネジとナットに設けた雌ネジの螺合により、回転力を軸力に変換して穿孔ユニットを昇降させると共に、クラッチ構造によって伝動プーリ又はチェーンスプロケットとドリルソケットを共回りさせるようにしたので、従来必要としていた、キーとキー溝による回転、昇降手段を省略できるので、ドリルソケットの全長を従来より遙かに短くすることが可能となった。これによって、自動製本機全体の高さを低くしてコンパクト化することができ、軽量化や省材料化に貢献できるものである。
本発明に係る穿孔装置の構造を有する自動製本機の全体斜視図である。 穿孔装置の全体斜視図である。 図2の穿孔装置から基台を取り除いた状態の斜視図である。 穿孔開始前の状態の穿孔装置の(a)正面図、及び、(b)右側面図である。 穿孔直前の状態の穿孔装置の(a)正面図、及び、(b)右側面図である。 穿孔終了後の状態の穿孔装置の(a)正面図、及び、(b)右側面図である。 ドリルソケットを回転させるクラッチ構造の説明図である。
以下、本発明に係る自動製本機の穿孔装置の構造の好ましい実施形態を、添付した図面に従って詳細に説明する。図1において、101は自動製本機本体、102はその前カバー、103は書類載置台であり、本発明の穿孔装置104は上記前カバー102の内側に内装されている。
次に、図2から図6において、1は穿孔装置の基台であって、支柱2、2・・によって、図示しない自動製本機本体の基盤上に架設するものである。3、3は上記基台1と本体基盤の間に設ける2本の昇降案内軸であって、この昇降案内軸3、3に沿って下述するベース板を含む穿孔ユニット(A)が昇降する。さらに、この昇降案内軸3、3には、紙押さえ具4が昇降可能に装着され、昇降案内軸3、3に嵌装されたバネ5、5の弾性力によって、上記穿孔ユニット(A)の昇降と連動して書類載置台におかれた書類束を押圧固定し、穿孔時に書類束が動かないようにしている。
続いて、穿孔ユニット(A)は以下のような構成となる。即ち、6はモーターベースで、駆動モーター7を、その回転軸を下方に突出させて取り付けている。8は上記モーターベース6の横に延長して取り付けた昇降案内軸ベースで、上述した昇降案内軸3、3に摺動自在に嵌装して、穿孔ユニット(A)全体を昇降案内軸3、3に沿って昇降可能としている。9は上記昇降案内軸ベース8にさらに延長して取り付けたドリルベースで、その下面にはソケットホルダ10を形成し、先端に書類束穿孔用の中空ドリル11を固定可能としたドリルソケット12を、このソケットホルダ10に内装する軸受を介して回転可能に保持している。そして、上記モーターベース6と昇降案内軸ベース8とドリルベース9とでベース板13を形成し、このベース板13が昇降案内軸3、3に沿って昇降することになる。
まず、ドリルソケット12及び中空ドリル11を回転させる手段について説明する。このドリルソケット12には伝動プーリ14が嵌着され、上記駆動モーター7の回転軸に取り付けた駆動プーリ15との間に架け渡した伝動ベルト16によって駆動モーター7の回転駆動力を伝動プーリ14及びドリルソケット12に伝達し、ドリルソケット12を回転させる。これにより、書類束穿孔用の中空ドリル11が回転する。
なお、駆動モータ7の回転駆動力をドリルソケット12に伝達する手段としては、上記伝動ベルト16による伝達手段の他、例えば、駆動モータ7及びドリルソケット12のそれぞれに適宜なチェーンスプロケットを取り付け、両チェーンスプロケット間にチェーンを架け渡して回転駆動力を伝達する手段や、歯車列で伝達する手段など、公知の手段を採用することができる。
このように、ドリルソケット12を回転させるための駆動モーター7を取り付けたモーターベース6と、昇降案内軸3、3に嵌装する昇降案内軸ベース8と、ソケットホルダ10を介してドリルソケット12を保持するドリルベース9とからなるベース板13と、これに取り付けるドリルソケット12や駆動モーター7とが一体となって穿孔ユニット(A)を構成し、その全体がドリルソケット12の回転に伴って昇降し、そのとき昇降案内軸3、3に案内されて昇降するのである。
次に、この穿孔ユニット(A)を昇降させる手段について具体的に説明する。上記ドリルソケット12には外周面に雄ネジが刻設してあり、基台1に組み付けたナット17に刻設した雌ネジと互いに螺合している。このため、ドリルソケット12が駆動モーター7の回転駆動力によって回転するとドリルソケット12の回転力がナット17の雌ネジとの螺合により軸方向の力に変換され、ドリルソケット12はその回転方向に従って上下に昇降することになる。このとき、ドリルソケット12はソケットホルダ10を介してドリルベース9に保持されており、穿孔ユニット(A)の一部であるので、結果的に、ベース板13を含む穿孔ユニット(A)全体が昇降案内軸3、3に沿って昇降する。なお、不慮の動作不能時にドリルソケット12が回転しない場合に備えて、ドリルソケット12の上部先端にはマイナスドライバーの差込溝を設けている。
また、ドリルソケット12の回転は、具体的には、図7に示すようなクラッチ構造で行っている。即ち、伝動プーリ14はドリルソケット12に対して回動自在に嵌着されており、その上面には回転軸と平行して2本のピン14a、14aを立設している。一方、ドリルソケット12の周面の上記ピン14aと対応する位置には、ロールピン12aを一方端を突出させて貫設している。また、各ピンには、必要に応じて緩衝ゴムを取り付けている。このようなクラッチ構造により、先ず駆動モーター7が一方向に回転すると、駆動プーリ15、伝動ベルト16によってその回転力が伝動プーリ14に伝達され、伝動プーリ14はドリルソケット12の周りで一定角度(最大約180度)、自由回転する。その後、伝動プーリ14に立設したピン14aの一方がドリルソケット12に設けたロールピン12aに当接係合し、それより以降は伝動プーリ14とドリルソケット12は同じ方向に共回りする。これにより、ドリルソケット12の先端に取り付けた中空ドリル11が回転し、書類束に綴孔を穿孔することができる。
なお、上記ピン14aは1本であっても同様の作用効果を奏する。即ち、ピン14aが1本の場合は、伝動プーリ14はドリルソケット12の周りでほぼ1周、自由回転する。そしてその後、ピン14aがドリルソケット12に設けたロールピン12aに当接係合し、それより以降は伝動プーリ14とドリルソケット12は同じ方向に共回りするので、中空ドリル11の回転によって穿孔することができる。また、ロールピン12aも、通常のネジ止めするピンであっても良い。
また、それぞれのピンに緩衝ゴムを設けることによって、ピン相互の当接係合時の衝撃を緩和し、ピンの折損等を防止すると共に、衝撃音を発生させないようにしている。
なお、前述したように、駆動モーター7の回転駆動力の伝達がチェーンスプロケットとチェーンによって行われる場合は、チェーンスプロケット上面に上記ピンを設ける。
次に、図示しない検知装置、制御装置によって穿孔の完了を確認すると、この制御装置の信号によって駆動モーター7が反転する。そうすると、駆動プーリ15、伝動ベルト16によってその回転力が伝動プーリ14に伝達され、伝動プーリ14はドリルソケット12の周りで逆回転する。このとき、伝動プーリ14に立設した一方のピン14aはロールピン12aから離れ、一定角度(最大約180度)、逆方向に自由回転し、その後、他方のピン14aがドリルソケット12に設けたロールピン12aに当接係合し、それより以降は伝動プーリ14とドリルソケット12は先程と逆方向に共回りする。
上記記載から明らかなように、穿孔ユニット(A)において、駆動モーター7を回転させるとドリルソケット12が回転する。ドリルソケット12が回転すると、その外周面の雄ネジがナット17の雌ネジと螺合しているので、前述したように、軸方向に昇降する。その昇降動作と同時に、ドリルソケット12の先端には中空ドリル11が固定されているので、回転しながら書類束を穿孔する。このような一連の動作が同時に行われるので、一つの駆動モーター7によって、穿孔用の中空ドリル11の回転と、これを含む穿孔ユニット(A)全体の昇降が、同時に実現できるのである。これにより、装置の軽量化や省電力化を図るものである。
そして、かかる構成においては、従来のように、キーとキー溝による回転力の伝達が必要でないから、従来設けていたキー溝が必要としていた所要長さだけ、ドリルソケット12の長さを短くすることが可能となっている。そのため、装置全体の高さを低くすることが可能となるのである。
なお、上記ドリルソケット12の回転を上記クラッチ構造によって行うのは、以下の理由による。即ち、上述したように、駆動モーター7は穿孔動作に応じて正転又は逆転を繰り返して使用している。一般にモーターの回転には始動トルクが必要であるが、上記クラッチ構造を採用せず、伝動プーリによって直接ドリルソケットを回転させようとすると、必要なトルクを得ることができず、ドリルソケットが回転しないことになる。特に、本願発明の構成のように、ドリルソケットの回転と同時に、穿孔ユニット(A)を昇降させようとする場合には、ドリルソケットの雄ネジとナットの雌ネジとの螺合によって回転力を軸力に変換する際にも多くのトルクが必要となるので尚更である。このとき、上記クラッチ構造を採用すれば、駆動モーターの始動時及び反転始動時に、それぞれ約半周分(約180度)、自由回転する余裕があるので、この間に、駆動モーターは必要なトルクまで回転力を上昇させることができる。これによって、ドリルソケットの回転と穿孔ユニットの昇降が極めて円滑に作動するのである。なお、ピン14aを設ける位置は互いに180度の角度を形成することに限定するものではない。即ち、ピンの相互角度を適宜設定することによって、伝動プーリ14が自由回転する時間を調整することが可能となる。これにより、駆動モーター7が必要なトルクを得るまでの時間的余裕を調整できる。また、ピンを1本とした場合は、より長い調整時間を得ることができる。
次に、改めてこの穿孔装置の全体の動作を、図4から図6に従って説明する。図4は自動製本開始前の状態である。即ち、ドリルソケット12を含む穿孔ユニット(A)は最上位位置で停止している。この状態で書類載置台に書類をセットし、製本開始スイッチをオンにすると、駆動モーター7が回転を開始する。その回転力は伝動ベルト16を介して伝動プーリ14に伝達されるが、伝動プーリ14には上述したクラッチ構造があるので、伝動プーリ14が半周した後にドリルソケット12は回転を開始する。駆動モーター7は十分な回転トルクを得ているので、ドリルソケット12の回転は円滑に行える。このとき、ドリルソケット12の先端に固定した中空ドリル11が回転するので、書類に穿孔することができる。
ドリルソケット12が回転すると、その雄ネジと基台1に組み付けたナット17の雌ネジが螺合しているので、軸力を受けてドリルソケット12は下降する。このとき、ドリルソケット12はソケットホルダ10によって保持しているので、ソケットホルダ10を取り付けたドリルベース9、昇降案内軸ベース8、駆動モーター7を取り付けたモーターベース6などで構成されるベース板13を含む穿孔ユニット(A)全体が昇降案内軸3、3を摺動して下降する。このとき、バネ5の作用によって紙押さえ具4も自動的に下降し、書類を押圧固定する。この穿孔直前の状態を示すのが図5である。
穿孔ユニット(A)がさらに下降すると、中空ドリル11の先端が書類に当接し、穿孔を開始する。書類の穿孔が終了して穿孔ユニット(A)が最下位位置にある状態を示すのが図6である。穿孔が完了した状態は従来公知の検知手段によって検知されるので、制御装置を介して瞬時に駆動モーター7は回転を停止し、逆方向へ回転を開始する。このとき、上述したように、伝動プーリ14には上述したクラッチ構造があるので、伝動プーリ14が半周した後にドリルソケット12は逆方向への回転を開始する。そうすると、ドリルソケット12の雄ネジとナット17の雌ネジの螺合による軸力によって、ドリルソケット12は上昇を開始し、最終的に先の図4の位置まで戻り、同時に紙押さえ具4も上昇し、一連の穿孔作業は完了する。
上記穿孔作業と平行または継続して、従来の自動製本機と同様に合成樹脂管の切断、移送等が行われ、さらに穿孔した綴孔に合成樹脂管が挿入され、上下部を溶融変形して鍔を形成することにより、合成樹脂管を綴杆とした製本が完了する。
1 基台
2 支柱
3 昇降案内軸
4 紙押さえ具
5 バネ
6 モーターベース
7 駆動モーター
8 昇降案内軸ベース
9 ドリルベース
10 ソケットホルダ
11 中空ドリル
12 ドリルソケット
12a ロールピン
13 ベース板
14 伝動プーリ
14a ピン
15 駆動プーリ
16 伝動ベルト
17 ナット

Claims (7)

  1. 自動製本機本体内に架設する基台に、中空ドリルを取り付けたドリルソケットを昇降可能に取り付け、
    このドリルソケットはソケットホルダを介してベース板に回転可能に保持すると共に、前記ベース板には前記ドリルソケットを回転させる駆動モーターを取り付け、
    ドリルソケットの回転に伴って、前記ドリルソケットを保持すると共に前記駆動モーターを取り付けた前記ベース板が昇降して前記中空ドリルの昇降と回転を同時に行うこと、
    を特徴とする自動製本機の穿孔装置の構造。
  2. 上記基台に雌ネジを刻設したナットを組み付け、上記ドリルソケットの外周面に雄ネジを刻設して両者を螺合してドリルソケットを昇降可能とし、このドリルソケットの回転で生じる軸力でドリルソケットを保持すると共に駆動モーターを取り付けた上記ベース板が昇降する請求項1記載の自動製本機の穿孔装置の構造。
  3. 上記駆動モーターの回転軸に駆動プーリを取り付け、上記ドリルソケットには伝動プーリを嵌着し、この駆動プーリと伝動プーリの間に伝動ベルトを架け渡して、駆動モーターの回転力をドリルソケットに伝達する請求項1または請求項2記載の自動製本機の穿孔装置の構造。
  4. 上記駆動モータの回転軸及びドリルソケットのそれぞれにチェーンスプロケットを取り付け、両チェーンスプロケット間にチェーンを架け渡して、駆動モーターの回転力をドリルソケットに伝達する請求項1または請求項2記載の自動製本機の穿孔装置の構造。
  5. ドリルソケットに回動自在に嵌着する伝動プーリ又はチェーンスプロケットの上面にその回転軸と平行して1本又は2本のピンを立設する一方、ドリルソケットの周面の上記ピンと対応する位置にピンを突出させて貫設し、伝動プーリが一定角度自由回転した後に上記ピンとピンが当接係合するようにしたクラッチ構造によって伝動プーリ又はチェーンスプロケットとドリルソケットを共回りさせる請求項3または請求項4記載の自動製本機の穿孔装置の構造。
  6. ピンにはそれぞれ緩衝ゴムを取り付けた請求項5記載の自動製本機の穿孔装置の構造。
  7. 上記基台の下に昇降案内軸を設け、この昇降案内軸に上記ベース板を嵌装して、このベース板が昇降案内軸に沿って昇降する請求項1から請求項6のいずれか1項記載の自動製本機の穿孔装置の構造。
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