JP2012165635A - ワイヤレス受電装置およびワイヤレス電力伝送システム - Google Patents

ワイヤレス受電装置およびワイヤレス電力伝送システム Download PDF

Info

Publication number
JP2012165635A
JP2012165635A JP2012018298A JP2012018298A JP2012165635A JP 2012165635 A JP2012165635 A JP 2012165635A JP 2012018298 A JP2012018298 A JP 2012018298A JP 2012018298 A JP2012018298 A JP 2012018298A JP 2012165635 A JP2012165635 A JP 2012165635A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
power
coil
circuit
power receiving
wireless power
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP2012018298A
Other languages
English (en)
Inventor
Takashi Urano
高志 浦野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
TDK Corp
Original Assignee
TDK Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by TDK Corp filed Critical TDK Corp
Publication of JP2012165635A publication Critical patent/JP2012165635A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J50/00Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power
    • H02J50/10Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power using inductive coupling
    • H02J50/12Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power using inductive coupling of the resonant type
    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02JCIRCUIT ARRANGEMENTS OR SYSTEMS FOR SUPPLYING OR DISTRIBUTING ELECTRIC POWER; SYSTEMS FOR STORING ELECTRIC ENERGY
    • H02J50/00Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power
    • H02J50/40Circuit arrangements or systems for wireless supply or distribution of electric power using two or more transmitting or receiving devices

Abstract

【課題】直流・交流混在環境に対応可能な磁場共振型のワイヤレス電力伝送システムを実現する。
【解決手段】
給電コイルL2から受電コイルL3には、磁気共振により電力が伝送される。ワイヤレス受電装置118の調整回路104は、受電コイルL3が受電した第1の交流電力を供給される。調整回路104は、直流回路106と交流回路150を含む。直流回路106は、第1の交流電力を直流電力に変換する。交流回路150は、この直流電力を更に第2の交流電力に変換する。調整回路104は、これらの直流電力および第2の交流電力を別系統から同時または選択的に出力する。
【選択図】図2

Description

本発明は、ワイヤレス送電された電力を受電するためのワイヤレス受電装置、および、ワイヤレス電力伝送システムに関する。
電源コードなしで電力を供給するワイヤレス給電技術が注目されつつある。現在のワイヤレス給電技術は、(A)電磁誘導を利用するタイプ(近距離用)、(B)電波を利用するタイプ(遠距離用)、(C)磁場の共振現象を利用するタイプ(中距離用)の3種類に大別できる。
電磁誘導を利用するタイプ(A)は、電動シェーバーなどの身近な家電製品において一般的に利用されているが、距離を大きくすると電力伝送効率が急激に低下してしまうため数cm程度の近距離でしか使えないという課題がある。電波を利用するタイプ(B)は、遠距離で使えるが電力が小さいという課題がある。磁場共振現象を利用するタイプ(C)は、比較的新しい技術であり、数m程度の中距離でも高い電力伝送効率を実現できることから特に期待されている。たとえば、EV(Electric Vehicle)の車両下部に受電コイルを埋め込み、地中の給電コイルから非接触にて電力を送り込むという案も検討されている。ワイヤレスであるため完全に絶縁されたシステム構成が可能であり、特に、雨天時の給電に効果的であると考えられる。以下、タイプ(C)を「磁場共振型」とよぶ。
磁場共振型は、マサチューセッツ工科大学が2006年に発表した理論をベースとしている(特許文献1参照)。特許文献1では、4つのコイルを用意している。これらのコイルを給電側から順に「エキサイトコイル」、「給電コイル」、「受電コイル」、「ロードコイル」とよぶことにする。エキサイトコイルと給電コイルは近距離にて向かい合わされ、電磁結合する。同様に、受電コイルとロードコイルも近距離にて向かい合わされ、電磁結合する。これらの距離に比べると、給電コイルから受電コイルまでの距離は「中距離」であり、比較的大きい。このシステムの目的は、給電コイルから受電コイルにワイヤレス給電することである。
エキサイトコイルに交流電力を供給すると、電磁誘導の原理により給電コイルにも電流が流れる。給電コイルが磁場を発生させ、給電コイルと受電コイルが磁気的に共振すると、受電コイルには大きな電流が流れる。電磁誘導の原理によりロードコイルにも電流が流れ、ロードコイルと直列接続される負荷から交流電力が取り出される。磁場共振現象を利用することにより、給電コイルから受電コイルまでの距離が大きくても高い電力伝送効率を実現できる。
米国公開2008/0278264号公報 特開2006−230032号公報 国際公開2006/022365号公報 米国公開2009/0072629号公報 米国公開2009/0015075号公報 特開2006−74848号公報 特開2008−288889号公報 特開2002−124694号公報 特開2009−159683号公報 米国公開2011/0037322号公報
本発明者は、ワイヤレス給電の利用可能性を拡げるためには、給電側の駆動周波数に関わらず、受電側にて所望の出力電圧波形を生成する仕組みが必要であると考える。たとえば、商用周波数である50Hzや60Hzの出力電圧を生成したい場合、給電側の駆動周波数を商用周波数帯に調整するよりも、受電された電力の周波数を商用周波数帯に調整する方が合理的である。電力伝送効率という観点からは、共振周波数に近い駆動周波数にて給電する方が望ましいためである。また、1つのワイヤレス給電装置から複数のワイヤレス受電装置に同時給電したい場合にも、受電側で出力電圧波形を個々に調整する方が合理的である。
近年では、太陽電池や燃料電池などの分散型直流電源が徐々に普及しつつある。また、交流電力ではなく直流電力で動作する家電製品も多い。ワイヤレス給電は、このような直流・交流混在環境にも対応していく必要があると考えられる。
本発明の主たる目的は、直流・交流混在環境に対応可能な磁場結合型のワイヤレス電力伝送システムを実現することである。
本発明に係るワイヤレス受電装置は、給電コイルと受電コイルの磁場共振現象に基づき、給電コイルからワイヤレスにて送電される交流電力を受電コイルにて受電する装置である。この装置は、受電コイルと、受電コイルが受電した第1の交流電力を供給される調整回路と、を備える。調整回路は、第1の交流電力を直流電力に変換する第1変換回路と、直流電力を更に所定周波数の第2の交流電力に変換する第2変換回路と、を含む。調整回路は、直流電力および第2の交流電力を別系統から出力する。
このような構成によれば、1つのワイヤレス受電装置により、交流電力で駆動される電子機器と直流電力で駆動される電子機器の双方に同時または選択的に給電できる。
この装置は、受電コイルと磁気結合することにより受電コイルから第1の交流電力を受電するロードコイル、を更に備えてもよい。調整回路は、ロードコイルを介して第1の交流電力を供給されてもよい。
第1変換回路から出力される直流電力は家屋の壁面に設置されるDCコネクタに供給されてもよい。また、第2変換回路から出力される第2の交流電力も家屋の壁面に設置されるACコネクタに供給されてもよい。
第2変換回路は、更に、基準周波数にて基準信号を発生させる基準信号発生回路と、基準周波数よりも低い周波数成分を含む入力信号を供給され、基準信号の信号レベルと入力信号の信号レベルの大小関係を示す制御信号を発生させる制御信号発生回路と、を含み、制御信号に応じて、直流電力から第2の交流電力を生成してもよい。
制御信号発生回路は、基準信号の信号レベルと入力信号の信号レベルの大小関係に応じて制御信号のデューティ比を変化させてもよい。
本発明に係るワイヤレス電力伝送システムは、上述のワイヤレス受電装置と、給電コイルと、給電コイルに交流電力を供給することにより、給電コイルから受電コイルに交流電力を給電させる送電制御回路と、を備える。
給電コイルは屋外に設置され、受電コイルは屋内に設置されてもよい。
本発明に係る別のワイヤレス電力伝送システムは、給電コイルと受電コイルの磁場結合に基づき、給電コイルから受電コイルにワイヤレス給電するためのシステムである。このシステムは、給電コイルと、複数の受電コイルと、給電コイルに交流電力を供給することにより、給電コイルから複数の受電コイルに交流電力を給電させる送電制御回路と、受電コイルが受電した第1の交流電力を直流電力に変換する第1変換回路と、直流電力を更に所定周波数の第2の交流電力に変換する第2変換回路と、を備える。複数の受電コイルには、第1変換回路を介して直流電力を出力する第1の受電コイルと、第1および第2変換回路の双方を介して第2の交流電力を出力する第2の受電コイルが含まれる。
なお、以上の構成要素の任意の組み合わせ、本発明の表現を方法、装置、システムなどの間で変換したものもまた、本発明の態様として有効である。
本発明によれば、直流・交流混在環境に対応可能な磁場結合型のワイヤレス電力伝送システムを実現できる。
第1実施形態におけるワイヤレス電力伝送システムの原理図である。 第1実施形態におけるワイヤレス電力伝送システムの模式図である。 第1実施形態におけるワイヤレス電力伝送システムのシステム構成図である。 入力信号と基準信号の関係を示すタイムチャートである。 高領域における入力信号、基準信号および制御信号の関係を示すタイムチャートである。 中領域における入力信号、基準信号および制御信号の関係を示すタイムチャートである。 低領域における入力信号、基準信号および制御信号の関係を示すタイムチャートである。 入力信号と出力電圧の関係を示すタイムチャートである。 一般家庭にワイヤレス電力伝送システムを適用した場合を示す概念図である。 第2実施形態におけるワイヤレス電力伝送システムの模式図である。 第3実施形態におけるワイヤレス電力伝送システムの適用例である。 第4実施形態におけるワイヤレス電力伝送システムの原理図である。 第4実施形態におけるワイヤレス電力伝送システムのシステム構成図である。 ワイヤレス給電対応のドラム式洗濯機を示す図である。 ワイヤレス給電対応のテレビとテレビ台を示す図である。 ワイヤレス給電対応の燃料電池を示す図である。 燃料電池を含むワイヤレス電力伝送システムの応用例を示す図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明の好ましい実施形態を説明する。
[第1実施形態]
図1は、第1実施形態におけるワイヤレス電力伝送システム100の原理図である。第1実施形態におけるワイヤレス電力伝送システム100は、ワイヤレス給電装置116とワイヤレス受電装置118を含む。ワイヤレス給電装置116は給電LC共振回路300を含む。ワイヤレス受電装置118は、受電コイル回路130とロード回路140を含む。そして、受電コイル回路130により受電LC共振回路302が形成される。
給電LC共振回路300は、キャパシタC2と給電コイルL2を含む。受電LC共振回路302は、キャパシタC3と受電コイルL3を含む。給電コイルL2と受電コイルL3の磁場結合を無視できるほど両者が充分に離れた状態において給電LC共振回路300および受電LC共振回路302それぞれの共振周波数が同一となるように、キャパシタC2、給電コイルL2、キャパシタC3、受電コイルL3が設定される。この共通の共振周波数をfr0とする。
給電コイルL2と受電コイルL3を充分に磁場結合できる程度に近づけた状態では、給電LC共振回路300、受電LC共振回路302およびその間に発生する相互インダクタンスにより新たな共振回路が形成される。この新共振回路は、相互インダクタンスの影響により2つの共振周波数fr1、fr2を有する(fr1<fr0<fr2)。ワイヤレス給電装置116が、給電源VGから共振周波数fr1にて交流電力を給電LC共振回路300に供給すると、新共振回路の一部である給電LC共振回路300は共振点1(共振周波数fr1)で共振する。給電LC共振回路300が共振すると、給電コイルL2は共振周波数fr1の交流磁場を発生させる。同じく新共振回路の一部である受電LC共振回路302もこの交流磁場により共振する。給電LC共振回路300と受電LC共振回路302が同一の共振周波数fr1にて共振するとき、給電コイルL2から受電コイルL3に最大の電力伝送効率にてワイヤレス給電がなされる。ワイヤレス受電装置118の負荷LDから受電電力が出力電力として取り出される。なお、新共振回路は、共振点1(共振周波数fr1)だけでなく共振点2(共振周波数fr2)でも共振可能である。
図2は、第1実施形態におけるワイヤレス電力伝送システム100の模式図である。送電制御回路200は、VCO(Voltage Controlled Oscillator)を含み、直流電源206から駆動周波数foの交流電流を生成する。電流検出回路204は、給電コイルL2に流れる交流電流の電流位相を計測する。位相検出回路202は、送電制御回路200が発生させる電圧Voの電圧位相と電流検出回路204により検出される電流位相を比較する。駆動周波数foが共振周波数fr1と一致していれば、電流位相と電圧位相も一致する。送電制御回路200は、電流位相と電圧位相のずれ(位相差)から駆動周波数foと共振周波数fr1のずれを検出し、周波数のずれが解消されるように駆動周波数foを調整する。このような構成により、ワイヤレス給電装置116は駆動周波数foを共振周波数fr1に追随させる。こうして、給電コイルL2から受電コイルL3に、共振周波数fr1の交流電力がワイヤレス給電される。
ワイヤレス受電装置118は、受電コイル回路130とロード回路140を含む。受電コイル回路130においては、受電コイルL3とキャパシタC3により受電LC共振回路302が形成される。受電コイル回路130が受電した交流電力(第1の交流電力)は、更に、ロード回路140に供給される。
ロード回路140は、直流回路106(第1変換回路)と接続される。受電された交流電力は直流回路106により整流・平滑化され、直流電力となる。直流電力で駆動される家電製品等の負荷(以下、「直流負荷170」とよぶ)には、直流回路106が出力する直流電力がそのまま供給される。DC/DCコンバータ152により、直流電圧のレベル調整を行ってもよい。また、直流回路106から出力される直流電力の一部は、交流回路150(第2変換回路)により所望の周波数の交流電力(第2の交流電力)に変換される。すなわち、交流回路150は、一種のDC/ACコンバータである。交流電力で駆動される家電製品等の負荷(以下、「交流負荷160」とよぶ)には、交流回路150が出力する交流電力が供給される。
直流回路106と交流回路150を含む調整回路104により、ロード回路140は、直流電力と交流電力を別系統から同時または選択的に出力できる。いいかえれば、1つのロード回路140により、交流負荷160および直流負荷170に同時または選択的に給電できる。たとえば、直流回路106にスイッチを設け、直流負荷170への出力系統および交流負荷160への出力系統の双方または一方を出力先として指定すればよい。あるいは、直流負荷170および交流負荷160のどちらが出力系統に接続されているかに応じて直流電力または交流電力を選択的に出力してもよい。交流回路150が出力する交流電力の周波数は交流負荷160に応じて任意に調整可能である。
図3は、ワイヤレス電力伝送システム100のシステム構成図である。ワイヤレス電力伝送システム100は、給電側のワイヤレス給電装置116と、受電側のワイヤレス受電装置118を含む。ワイヤレス給電装置116は、交流電源102、キャパシタC2および給電コイルL2を含む。図3におけるワイヤレス給電装置116は、エキサイトコイルを介さずに、給電コイルL2を直接駆動する簡易構成となっている。ワイヤレス受電装置118は、受電コイル回路130とロード回路140を含む。
ワイヤレス給電装置116が有する給電コイルL2と、受電コイル回路130が有する受電コイルL3の間には0.2〜1.0m程度の距離(以下、「コイル間距離」とよぶ)がある。ワイヤレス電力伝送システム100の主目的は、給電コイルL2から受電コイルL3にワイヤレスにて交流電力を送ることである。本実施形態においては共振周波数fr1=100kHzであるとして説明する。なお、本実施形態におけるワイヤレス電力伝送システムは、たとえば、ISM(Industry-Science-Medical)周波数帯のような高周波数帯にて動作させることも可能である。低周波数帯には、スイッチングトランジスタ(後述)のコストおよびスイッチング損失を抑制しやすい、電波法の規制が緩いといったメリットがある。
給電コイルL2の巻き数は7回、導体直径は5mm、給電コイルL2自体の形状は280mm×280mmの正方形である。給電コイルL2とキャパシタC2それぞれの値は、共振周波数fr1が100kHzとなるように設定される。図3では、わかりやすさのため、給電コイルL2を円形に描いている。他のコイルについても同様である。図3に示す各コイルの材質はいずれも銅である。ワイヤレス給電装置116には交流電流I2が流れる。
受電コイル回路130は、受電コイルL3とキャパシタC3が直列接続された回路である。給電コイルL2と受電コイルL3は互いに向かい合っている。受電コイルL3の巻き数は7回、導体直径は5mm、受電コイルL3自体の形状は280mm×280mmの正方形である。受電コイル回路130の共振周波数fr1も100kHzとなるように、受電コイルL3とキャパシタC3それぞれの値が設定されている。給電コイルL2と受電コイルL3は同一形状である必要はない。給電コイルL2が共振周波数fr1=100kHzにて磁界を発生させると、給電コイルL2と受電コイルL3は磁気的に共振し、受電コイル回路130にも交流電流I3が流れる。
ロード回路140は、ロードコイルL4が調整回路104を介して負荷LDと接続される構成を有する。受電コイルL3とロードコイルL4は互いに向かい合っている。本実施形態においては、受電コイルL3のコイル平面とロードコイルL4のコイル平面は略同一である。このため、受電コイルL3とロードコイルL4は電磁的に強く結合している。ロードコイルL4の巻き数は1回、導体直径は5mm、ロードコイルL4自体の形状は300mm×300mmの正方形である。受電コイルL3に電流I3が流れることにより、ロード回路140に起電力が発生し、ロード回路140に交流電流I4が流れる。交流電流I4は調整回路104により整流され、負荷LDには電流ISが流れる。調整回路104については後述する。
ワイヤレス給電装置116の給電コイルL2から送電された交流電力は、ワイヤレス受電装置118の受電コイルL3により受電され、最終的には、負荷LDから出力電圧V5が取り出される。
負荷LDを受電コイル回路130に直接接続すると、受電コイル回路130のQ値が悪くなる。このため、受電用の受電コイル回路130と電力取り出し用のロード回路140を分離している。電力伝送効率を高めるためには、給電コイルL2、受電コイルL3およびロードコイルL4の中心線を揃えることが好ましい。
調整回路104は、直流回路106を含む。直流回路106に含まれるキャパシタCA、CBは受電電力(交流電力)によって充電され、直流電圧源として機能する。キャパシタCAは図3に示す点Aと点Cの間、キャパシタCBは点Cと点Bの間に設けられる。キャパシタCAの電圧(AC間の電圧)をVA、キャパシタCBの電圧(CB間の電圧)をVBとする。以下、VA+VB(AB間の電圧)を「直流電源電圧」とよぶ。
ロードコイルL4に流れる電流I4は、交流電流であるため、第1経路と第2経路を交互に流れる。第1経路は、ロードコイルL4の端点EからダイオードD1、点A、キャパシタCA、点C、点Dを経由してロードコイルL4の端点Fに帰還する経路である。第2経路は、第1の経路の逆であり、ロードコイルL4の端点Fから点D、点C、キャパシタCB、点B、ダイオードD2を経由してロードコイルL4の端点Eに帰還する経路である。この結果、キャパシタCA、CBは受電電力により充電される。
また、点AはスイッチングトランジスタQ1のドレインに接続され、点BはスイッチングトランジスタQ2のソースに接続される。スイッチングトランジスタQ1のソースとスイッチングトランジスタQ2のドレインは点Hにて接続される。点Hは、インダクタL5、点J、キャパシタC5を介して点Dと接続される。インダクタL5とキャパシタC5を接続する点Jは負荷LDの一端と接続され、負荷LDの他端は点Dと接続される。
スイッチングトランジスタQ1とスイッチングトランジスタQ2は同一特性のエンハンスメント型MOSFET(Metal Oxide Semiconductor Field Effect Transistor)であるが、バイポーラ・トランジスタなど他のトランジスタでもよい。トランジスタの代わりにリレースイッチ等、他のスイッチを用いてもよい。
スイッチングトランジスタQ1が導通(オン)するとき、スイッチングトランジスタQ2は非導通(オフ)となる。具体的な制御方法については後述する。このときのメインの電流経路(以下、「ハイ電流経路」とよぶ)は、キャパシタCAの正極から点A、スイッチングトランジスタQ1、点H、インダクタL5、点J、負荷LD、点Dを経由して負極に帰還する経路となる。スイッチングトランジスタQ1は、ハイ電流経路の導通・非導通を制御するスイッチとして機能する。
スイッチングトランジスタQ2が導通(オン)するとき、スイッチングトランジスタQ1は非導通(オフ)となる。このときのメインの電流経路(以下、「ロー電流経路」とよぶ)は、キャパシタCBの正極から点C、点D、負荷LD、点J、インダクタL5、スイッチングトランジスタQ2、点Bを経由して負極に帰還する経路となる。スイッチングトランジスタQ2は、ロー電流経路の導通・非導通を制御するスイッチとして機能する。
負荷LDを流れる電流ISは交流電流であり、ハイ電流経路を流れるときを正方向、ロー電流経路を流れるときを負方向とする。
調整回路104は、更に、制御信号発生回路108、基準信号発生回路110、インバータ112、ハイサイドドライブ122およびローサイドドライブ124を含む。制御信号発生回路108には入力信号が供給される。入力信号の電圧波形は任意である。調整回路104は、キャパシタCA、CBを直流電圧源として、この入力信号を増幅した出力電圧V5を負荷LDに供給する。本実施形態においては、商用周波数の1種である50Hz・正弦波の出力電圧V5を生成するため、50Hz・正弦波の入力信号を制御信号発生回路108に供給するものとして説明する。また、出力電圧V5の実効値を100(V)とするため、直流電源電圧は、141(V)以上に設定されるものとする。
基準信号発生回路110は、入力信号の周波数(以下、「信号周波数」とよぶ)よりも高い周波数(以下、「基準周波数」とよぶ)を有する基準信号を発生させる。本実施形態における基準信号は、20kHz・三角波の交流信号である。
制御信号発生回路108は、この入力信号と基準信号の大小関係を示す制御信号を発生させる。制御信号は、入力信号と基準信号の大小関係に応じてそのデューティ比が変化する矩形波状の交流信号である。詳細については後述する。
ハイサイドドライブ122やローサイドドライブ124は、制御信号発生回路108とスイッチングトランジスタQ1、Q2を物理的に分離するために挿入されるフォトカプラである。制御信号がハイレベルのときには、ハイサイドドライブ122を介してスイッチングトランジスタQ1がオンとなる。一方、インバータ112が制御信号を反転させるため、スイッチングトランジスタQ2はオフとなる。制御信号がローレベルのときには、スイッチングトランジスタQ1はオフとなる。インバータ112がローレベルの制御信号を反転させるのでスイッチングトランジスタQ2はオンとなる。このように、制御信号によってスイッチングトランジスタQ1、Q2は相補的に導通する。
直流回路106のVA+VBの直流電源電圧は、そのまま直流負荷170(図3では負荷LEが相当する)に供給されてもよい。あるいは、先述のようにDC/DCコンバータ152によりレベル変換された上で直流負荷170に供給されてもよい。直流電源電圧は、図9に関連して後述するように直流コネクタ154(直流アウトレット)を介して直流負荷170に供給されてもよい。
交流出力電圧V5は、交流負荷160(負荷LD)に供給される。すなわち、点D−J間から交流電力(第2の交流電力)が取り出される。この交流電圧V5は、図9に関連して後述するように交流コネクタ156(交流アウトレット)を介して交流負荷160に供給されてもよい。
図4は、入力信号と基準信号の関係を示すタイムチャートである。時刻t1からt5までが入力信号126の1周期に相当する。本実施形態における入力信号126は、信号周波数50Hzの正弦波交流信号であるため、1周期は20msecとなる。一方、基準信号128は基準周波数20kHzの三角波交流信号であるため、1周期は50μsecとなる。図4ではわかりやすさのため基準信号128の周期を長めに描いている。基準信号128の振幅は入力信号126の振幅以上であることが望ましい。本実施形態においては、入力信号126の振幅と基準信号128の振幅は同一である。また、入力信号126および基準信号128は、いずれも正成分のみを有する。
制御信号発生回路108は、このような入力信号126と基準信号128を比較して、適宜、制御信号のデューティ比を変化させる。入力信号126が最大値付近となる高領域P1、入力信号126が中間値付近となる中領域P2、入力信号126が最小値付近となる低領域P3それぞれについて、入力信号126、基準信号128および制御信号の関係を図5から図7に関連して詳述する。
図5は、高領域P1における入力信号、基準信号および制御信号の関係を示すタイムチャートである。図5は、図4に示す高領域P1近辺を時間方向に拡大させた図である。高領域P1においては入力信号126の信号レベルが高いため、ほとんどの期間において入力信号126の信号レベルは基準信号128の信号レベルよりも高い。制御信号発生回路108は、入力信号126と基準信号128を比較し、入力信号126>基準信号128のときにはハイレベルの制御信号を出力し、入力信号126≦基準信号128のときにはローレベルの制御信号を出力する。制御信号はハイサイド制御信号132としてスイッチングトランジスタQ1のゲートに供給される一方、インバータ112により反転されてローサイド制御信号134としてもスイッチングトランジスタQ2に供給される。
ハイサイド制御信号132のデューティ比は50%以上となり、ローサイド制御信号134のデューティ比は50%未満となるため、スイッチングトランジスタQ1がオンとなる時間の方がスイッチングトランジスタQ2がオンとなる時間よりも長くなる。ハイサイド制御信号132とローサイド制御信号134により制御される電流ISは、インダクタL5とキャパシタC5により積分され平均化される。この結果、負荷LDには正方向に電流ISが流れやすくなり、出力電圧V5は正となる。
図6は、中領域P2における入力信号、基準信号および制御信号の関係を示すタイムチャートである。図6は、図4に示す中領域P2近辺を時間方向に拡大させた図である。中領域P2においては入力信号126の信号レベルが基準信号128の中間となる。ハイサイド制御信号132のデューティ比は50%近辺となり、ローサイド制御信号134のデューティ比も50%近辺となるため、スイッチングトランジスタQ1がオンとなる時間とスイッチングトランジスタQ2がオンとなる時間は拮抗する。この結果、負荷LDの出力電圧V5はゼロ近辺となる。
図7は、低領域P3における入力信号、基準信号および制御信号の関係を示すタイムチャートである。図7は、図4に示す低領域P3近辺を時間方向に拡大させた図である。低領域P3においては入力信号126の信号レベルが低いため、ほとんどの期間において入力信号126の信号レベルは基準信号128の信号レベルよりも低い。
ハイサイド制御信号132のデューティ比は50%以下となり、ローサイド制御信号134のデューティ比は50%以上となるため、スイッチングトランジスタQ1がオンとなる時間の方がスイッチングトランジスタQ2がオンとなる時間よりも短くなる。この結果、負荷LDには負方向に電流ISが流れやすくなり、出力電圧V5は負となる。
図8は、入力信号126と出力電圧V5の関係を示すタイムチャートである。出力電圧V5は、入力信号126を増幅した電圧波形を有する。基準信号128によって入力信号126の信号レベルを定期的に計測し、計測結果に応じて制御信号のデューティ比を適宜変化させ、デューティ比の変化により出力電圧V5の電圧レベルが制御される。出力電圧V5の振幅Bを141(V)に設定すれば、商用周波数50Hz、実効値100(V)の交流電圧をワイヤレス受電装置118側にて生成できる。したがって、共振周波数fr1=100kHzの近辺の交流電力が受電コイルL3にて受電された場合でも、商用電源として利用可能な出力電圧V5を生成できる。
交流負荷160に供給される交流電力の周波数は商用周波数である必要はない。入力信号の周波数を制御することにより、任意の周波数を生成できる。したがって、交流負荷160となる電気機器は、商用周波数で交流電力を受け取ることを前提条件として設計される必要もなくなる。
図9は、一般家庭にワイヤレス電力伝送システム100を適用した場合を示す概念図である。屋根144の上面に給電コイルL2や送電制御回路200等のワイヤレス給電装置116が設置され、その上に太陽電池142が設置される。太陽電池142は、直流電源206として機能する。太陽電池142により生成される直流電力の一部は、地下に埋設される別の送電制御回路200によって共振周波数fr1の交流電力に変換され、地中の給電コイルL2からEV158の受電コイルL3にワイヤレス給電される。EV158に内蔵されるリチウムイオン電池等(図示せず)は、ワイヤレス給電により充電される。
太陽電池142が生成する残りの直流電力は、屋根144の上の給電コイルL2から屋内の受電コイルL3に交流電力としてワイヤレス給電される。屋内の受電コイルL3が受電した交流電力は、直流回路106により直流電力に変換され、交流回路150により更に商用周波数の交流電力に変換される。
直流回路106が生成する直流電力は、屋内に設けられる直流コネクタ154を介して直流負荷170a〜170dに供給される。一方、交流回路150が生成する交流電力は従来型の交流コネクタ156を介して交流負荷160a〜160dに供給される。直流コネクタ154や交流コネクタ156は、家屋の壁面に設置されればよい。
一般的な家電製品は、商用周波数の交流電力を受け取ることを前提として設計されているが、その多くは実際には直流駆動される。このために、外付けまたは内蔵のAC/DCコンバータにより、交流電力を直流電力に変換することが多い。一方、本実施形態においては、直流回路106が生成する直流電力をそのまま直流負荷170a〜170dに提供できるため、変換ロスを抑制できる。更に、太陽電池142が生成する電力をワイヤレス給電にて屋内に供給できるため、配線工事が実質的に不要となる。屋根144の上に太陽電池142を設置し、同じく屋根144の上のワイヤレス給電装置116と接続するだけで屋内のワイヤレス受電装置118に太陽電池142をつなぐことができる。
[第2実施形態]
図10は、第2実施形態におけるワイヤレス電力伝送システム100の模式図である。第2実施形態におけるワイヤレス電力伝送システム100は、1つのワイヤレス給電装置116に対して複数のワイヤレス受電装置118a、118bが対応付けられている。ワイヤレス受電装置118aは、直流回路106により、交流電力を直流電力に変換して直流負荷170に供給する、いわば「直流型」のワイヤレス受電装置118である。一方、ワイヤレス受電装置118bは、直流回路106および交流回路150により生成した交流電力を交流負荷160に供給する、いわば「交流型」のワイヤレス受電装置118である。このように、直流型のワイヤレス受電装置118aと交流型のワイヤレス受電装置118bをそれぞれ併用することにより、交流負荷160および直流負荷170に同時または選択的に給電してもよい。
[第3実施形態]
図11は、第3実施形態におけるワイヤレス電力伝送システム100の適用例である。太陽電池142により発電された直流電力の一部は、図9と同様の経路によりEV158に供給される。また、直流電力の一部は、いったん屋内に有線にて引き込まれ、ワイヤレス給電により直流負荷170a〜170eに供給される。第3実施形態では、直流負荷170a〜170eごとにワイヤレス給電装置116とワイヤレス受電装置118を設けている。更に、太陽電池142の直流電力の一部は、交流回路120により所定周波数の交流電力に変換される。交流回路120は、一般的なDC/ACコンバータである。交流回路120が生成する交流電力は、屋内配線を介して交流負荷160a〜160cに供給される。
第3実施形態においては、太陽電池142(直流電源206)から直流電力と交流電力を生成し、それらを同時に屋内配線に供給している。第1および第2実施形態のようにワイヤレス受電装置118側ではなく、電源から直流電力と交流電力を別系統にて同時供給してもよい。
[第4実施形態]
図12は、第4実施形態におけるワイヤレス電力伝送システム100の原理図である。第4実施形態におけるワイヤレス電力伝送システム100も、ワイヤレス給電装置116とワイヤレス受電装置118を含む。ただし、ワイヤレス受電装置118は受電LC共振回路302を含むが、ワイヤレス給電装置116は給電LC共振回路300を含まない。すなわち、給電コイルL2は、LC共振回路の一部とはなっていない。より具体的には、給電コイルL2は、ワイヤレス給電装置116に含まれる他の回路要素とは共振回路を形成しない。給電コイルL2に対しては、直列・並列のいずれにもキャパシタが挿入されない。したがって、電力を伝送するときの周波数においては、給電コイルL2は非共振となる。
給電源VGは、共振周波数fr1の交流電流を給電コイルL2に供給する。給電コイルL2は共振しないが、共振周波数fr1の交流磁場を発生させる。受電LC共振回路302は、この交流磁場により共振する。この結果、受電LC共振回路302には大きな交流電流が流れる。本発明者の検討により、ワイヤレス給電装置116においては必ずしもLC共振回路を形成する必要がないことが判明した。給電コイルL2は、給電LC共振回路の一部ではないため、ワイヤレス給電装置116としては共振周波数fr1にて共振状態には移らない。一般的には、磁場共振型のワイヤレス給電は、給電側と受電側双方に共振回路を形成し、それぞれの共振回路を同一の共振周波数fr1(=fr0)で共振させることにより、大電力の送電が可能となると解釈されている。しかし、給電LC共振回路300を含まないワイヤレス給電装置116であっても、ワイヤレス受電装置118が受電LC共振回路302を含んでさえいれば、磁場共振型のワイヤレス給電を実現可能であることがわかった。
給電コイルL2と受電側コイルL3とが磁場結合しても、キャパシタC2が省略されているため新たな共振回路(共振回路同士の結合による新たな共振回路)が形成されない。この場合、給電コイルL2と受電側コイルL3との磁場結合は、その結合が強くなればなるほど受電LC共振回路302の共振周波数に影響を及ぼす。この共振周波数、すなわち共振周波数fr1近傍の周波数の交流電流を給電コイルL2に供給することにより、磁場共振型のワイヤレス給電が実現可能となる。また、キャパシタC2が不要であるためサイズやコスト面でも有利となる。
図13は、第4実施形態におけるワイヤレス電力伝送システム100のシステム構成図である。第4実施形態のワイヤレス電力伝送システム100においては、キャパシタC2が省略されている。その他の点は、第1実施形態と同様である。
なお、図9〜図11に示した各構成においても、第4実施形態のようにキャパシタC2を省略可能である。
最後に、各実施形態に示したワイヤレス電力伝送システム100のより具体的な応用例について説明する。
図14は、ワイヤレス給電対応のドラム式洗濯機136を示す図である。家屋の壁面には給電コイルL2が埋め込まれ、ドラム式洗濯機136は受電コイルL3、ロードコイルL4を内蔵する。このような態様によれば、受電コイルL3が給電コイルL2に向かい合う位置にドラム式洗濯機136を設置するだけで、ドラム式洗濯機136に電力を供給できる。配線も不要化できる。ドラム式洗濯機136に限らず、冷蔵庫やテレビなど他の家電製品についても同様である。
図15は、ワイヤレス給電対応のテレビ138とテレビ台146を示す図である。同図右側はテレビ138を正面から見た図であり、同図左側はテレビ138を上方から見た図である。テレビ台146は給電コイルL2を内蔵し、テレビ138は受電コイルL3、ロードコイルL4を内蔵する。このような態様によれば、受電コイルL3が給電コイルL2に向かい合う位置にテレビ138を設置するだけで、テレビ138に電力を供給できる。テレビ138に限らず、卓上扇風機や携帯デバイスなど他の家電製品についても同様である。
図16は、ワイヤレス給電対応の燃料電池148を示す図である。燃料電池148は、改質装置164、セルスタック166、送電制御回路200、熱回収装置168および給電コイルL2を含む。いいかえれば、燃料電池148はワイヤレス給電装置116を内蔵している。改質装置164は、都市ガス等に含まれるメタノールから水素を取り出し、セルスタック166に供給する。セルスタック166は、改質装置164から供給される水素と空気中から取り入れる酸素の化学反応により電気を生成する直流電源206である。
セルスタック166が生成した直流電力は、送電制御回路200により駆動周波数fr1の交流電力に変換され、給電コイルL2を介して受電コイルL3(図16には示さず)にワイヤレス給電される。
水素と酸素の化学反応により生成される水と熱は、温水として熱回収装置168に回収され、タンク162に貯蔵される。この温水は家庭用水として使用される。
図17は、燃料電池148を含むワイヤレス電力伝送システム100の応用例を示す図である。図17に示す燃料電池148は、ワイヤレス給電装置116だけでなくワイヤレス受電装置118bも含む。燃料電池148が生成する電力は、屋内のワイヤレス受電装置118aに供給される。受電コイルL3に接続されるスイッチSW1がオフとなるときには、ワイヤレス受電装置118aへの給電は停止される。一方、燃料電池148の電力の一部は、ワイヤレス受電装置118bにも供給される。ワイヤレス受電装置118bへの給電はスイッチSW2により制御される。ワイヤレス受電装置118bが受電した電力は、パワーコンディショナー172を介して送電網に供給される。このように、燃料電池148の余剰電力を売電することもできる。
以上、実施形態に基づいてワイヤレス電力伝送システム100を説明した。ワイヤレス電力伝送システム100によれば、受電側に供給される入力信号の波形に基づいて負荷LDの出力電圧V5を制御できる。したがって、給電側が交流電源102の駆動周波数を調整して最大電力効率を追求しても、受電側は受電電力から所望の出力電圧V5を安定的に生成できる。
また、ワイヤレス給電の場合、屋外から屋内への配線を不要化できるため(図9、図17等参照)、屋外に太陽電池142や燃料電池148を設置するだけで屋内のワイヤレス受電装置118とこれらの電源を接続できる。また、太陽電池142や燃料電池148などの直流電源206や、交流負荷160と直流負荷170などにも対応可能である。
以上、本発明を実施の形態をもとに説明した。実施の形態は例示であり、いろいろな変形および変更が本発明の特許請求範囲内で可能なこと、またそうした変形例および変更も本発明の特許請求の範囲にあることは当業者に理解されるところである。従って、本明細書での記述および図面は限定的ではなく例証的に扱われるべきものである。
基準信号発生回路110が発生させる基準信号は交流信号であればよく、三角波に限らず、ノコギリ波や正弦波、矩形波などでもよい。本実施形態においては、制御信号のデューティ比が入力信号の信号レベルを示すとして説明したが、制御信号の振幅や周波数により入力信号の信号レベルを表現してもよい。また、受電電力を直流回路106により直流化するプロセスは必須ではない。たとえば、交流の受電電力を制御信号によって制御することにより、出力電圧V5を制御してもよい。
ワイヤレス電力伝送システム100において伝送される「交流電力」は、エネルギーに限らず、信号として伝送されてもよい。アナログ信号やデジタル信号をワイヤレスにて送電する場合にも、本発明におけるワイヤレス電力伝送方法を適用可能である。
本実施形態においては、磁場の共振現象を利用する「磁場共振型」を対象として説明したが、本発明においては磁場の共振は必須要件ではない。たとえば、「磁場共振型」と同様に給電コイルと受電コイルとが磁場結合する、上述の(A)電磁誘導を利用するタイプ(近距離用)にも適用可能である。
100 ワイヤレス電力伝送システム、102 交流電源、104 調整回路、106 直流回路、108 制御信号発生回路、110 基準信号発生回路、112 インバータ、116 ワイヤレス給電装置、118 ワイヤレス受電装置、120 交流回路、122 ハイサイドドライブ、124 ローサイドドライブ、126 入力信号、128 基準信号、130 受電コイル回路、132 ハイサイド制御信号、134 ローサイド制御信号、136 ドラム式洗濯機、138 テレビ、140 ロード回路、142 太陽電池、148 燃料電池、150 交流回路、152 DC/DCコンバータ、154 直流コネクタ、156 交流コネクタ、158 EV、160 交流負荷、162 タンク、164 改質装置、166 セルスタック、168 熱回収装置、170 直流負荷、172 パワーコンディショナー、200 送電制御回路、202 位相検出回路、204 電流検出回路、206 直流電源、300 給電LC共振回路、302 受電LC共振回路、L2 給電コイル、L3 受電コイル、L4 ロードコイル。

Claims (8)

  1. 給電コイルと受電コイルの磁場結合に基づき、前記給電コイルからワイヤレスにて送電される交流電力を前記受電コイルにて受電する装置であって、
    前記受電コイルと、
    前記受電コイルが受電した第1の交流電力を供給される調整回路と、を備え、
    前記調整回路は、
    前記第1の交流電力を直流電力に変換する第1変換回路と、
    前記直流電力を更に所定周波数の第2の交流電力に変換する第2変換回路と、を含み、
    前記調整回路は、前記直流電力および前記第2の交流電力を別系統から出力することを特徴とするワイヤレス受電装置。
  2. 前記受電コイルと磁気結合することにより前記受電コイルから前記第1の交流電力を受電するロードコイル、を更に備え、
    前記調整回路は、前記ロードコイルを介して前記第1の交流電力を供給されることを特徴とする請求項1に記載のワイヤレス受電装置。
  3. 前記第1変換回路から出力される前記直流電力は家屋の壁面に設置されるDCコネクタに供給され、
    前記第2変換回路から出力される前記第2の交流電力は家屋の壁面に設置されるACコネクタに供給されることを特徴とする請求項1に記載のワイヤレス受電装置。
  4. 前記第2変換回路は、更に、
    基準周波数にて基準信号を発生させる基準信号発生回路と、
    前記基準周波数よりも低い周波数成分を含む入力信号を供給され、前記基準信号の信号レベルと前記入力信号の信号レベルの大小関係を示す制御信号を発生させる制御信号発生回路と、を含み、
    前記制御信号に応じて、前記直流電力から前記第2の交流電力を生成することを特徴とする請求項1に記載のワイヤレス受電装置。
  5. 前記制御信号発生回路は、前記基準信号の信号レベルと前記入力信号の信号レベルの大小関係に応じて前記制御信号のデューティ比を変化させることを特徴とする請求項4に記載のワイヤレス受電装置。
  6. 請求項1に記載のワイヤレス受電装置と、
    前記給電コイルと、
    前記給電コイルに交流電力を供給することにより、前記給電コイルから前記受電コイルに前記交流電力を給電させる送電制御回路と、を備えることを特徴とするワイヤレス電力伝送システム。
  7. 前記給電コイルは屋外に設置され、前記受電コイルは屋内に設置されることを特徴とする請求項6に記載のワイヤレス電力伝送システム。
  8. 給電コイルと受電コイルの磁場結合に基づき、前記給電コイルから前記受電コイルにワイヤレス給電するためのシステムであって、
    前記給電コイルと、
    前記複数の受電コイルと、
    前記給電コイルに交流電力を供給することにより、前記給電コイルから前記複数の受電コイルに前記交流電力を給電させる送電制御回路と、
    前記受電コイルが受電した第1の交流電力を直流電力に変換する第1変換回路と、
    前記直流電力を更に所定周波数の第2の交流電力に変換する第2変換回路と、を備え、
    前記複数の受電コイルには、前記第1変換回路を介して前記直流電力を出力する第1の受電コイルと、前記第1および第2変換回路の双方を介して前記第2の交流電力を出力する第2の受電コイルが含まれることを特徴とするワイヤレス電力伝送システム。
JP2012018298A 2011-02-08 2012-01-31 ワイヤレス受電装置およびワイヤレス電力伝送システム Pending JP2012165635A (ja)

Applications Claiming Priority (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
US201161440636P 2011-02-08 2011-02-08
US61/440,636 2011-02-08

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012165635A true JP2012165635A (ja) 2012-08-30

Family

ID=46600184

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2012018298A Pending JP2012165635A (ja) 2011-02-08 2012-01-31 ワイヤレス受電装置およびワイヤレス電力伝送システム

Country Status (2)

Country Link
US (1) US20120200169A1 (ja)
JP (1) JP2012165635A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014233113A (ja) * 2013-05-28 2014-12-11 パナソニックIpマネジメント株式会社 非接触式の電力伝送システム及び受電装置
KR20170031561A (ko) * 2015-09-11 2017-03-21 삼성전자주식회사 전자 장치의 무선 전력 송출 방법 및 이를 사용하는 전자 장치
JP2019047546A (ja) * 2017-08-29 2019-03-22 株式会社日建ハウジングシステム 給電システム

Families Citing this family (24)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2293411B1 (en) * 2009-09-03 2021-12-15 TDK Corporation Wireless power feeder and wireless power transmission system
JP5736991B2 (ja) * 2010-07-22 2015-06-17 Tdk株式会社 ワイヤレス給電装置およびワイヤレス電力伝送システム
NZ589865A (en) * 2010-12-10 2013-06-28 Auckland Uniservices Ltd Inductive power transfer pick-up with separate AC and DC outputs
US9300147B2 (en) * 2011-06-29 2016-03-29 Lg Electronics Inc. Method for avoiding signal collision in wireless power transfer
JP5748628B2 (ja) * 2011-09-28 2015-07-15 株式会社アドバンテスト ワイヤレス受電装置およびワイヤレス給電装置
CN102983638B (zh) * 2012-11-01 2014-08-06 重庆大学 一种电压型无线供电系统负载识别方法
JP6167395B2 (ja) * 2013-03-22 2017-07-26 パナソニックIpマネジメント株式会社 給電装置
CN103501060A (zh) * 2013-10-21 2014-01-08 哈尔滨工业大学 中继式桌面多负载无线供电系统
CN103779971B (zh) * 2014-01-29 2015-12-09 中国科学院电工研究所 一种采用分段供电的移动式无接触供电系统
US10135299B2 (en) * 2015-08-25 2018-11-20 Otis Elevator Company Elevator wireless power transfer system
CN106477436B (zh) * 2015-08-25 2019-11-12 奥的斯电梯公司 具有无线电力传输系统的机电式推进系统
EP3361487B1 (en) * 2015-10-05 2021-09-22 Amogreentech Co., Ltd. Magnetic sheet, module comprising same, and portable device comprising same
US10284018B2 (en) * 2015-10-30 2019-05-07 Shenzhen Yichong Wirless Power Technology Co. Ltd System, apparatus and method for adaptive tuning for wireless power transfer
KR101847256B1 (ko) * 2016-01-11 2018-05-28 한국전자통신연구원 무선전력 수신장치, 그를 포함하는 무선전력 전송 시스템 및 수신단의 유효부하저항 변환비율을 자동으로 제어하는 방법
US10491041B2 (en) 2017-09-06 2019-11-26 Apple Inc. Single-structure wireless charging receiver systems having multiple receiver coils
US11426091B2 (en) 2017-09-06 2022-08-30 Apple Inc. Film coatings as electrically conductive pathways
US10381881B2 (en) * 2017-09-06 2019-08-13 Apple Inc. Architecture of portable electronic devices with wireless charging receiver systems
CN114114111B (zh) * 2020-08-26 2024-02-20 西门子(深圳)磁共振有限公司 一种局部线圈、磁共振成像系统的功率控制系统和方法
US11764617B2 (en) 2021-02-10 2023-09-19 Nucurrent, Inc. Wireless power receivers for virtual AC power signals
US11942797B2 (en) * 2021-02-10 2024-03-26 Nucurrent, Inc. Virtual AC power signal transfer using wireless power transfer system
US11444492B2 (en) 2021-02-10 2022-09-13 Nucurrent, Inc. Wireless power transfer systems for kitchen appliances
US11289952B1 (en) 2021-02-10 2022-03-29 Nucurrent, Inc. Slotted communications in virtual AC power signal transfer with variable slot width
US11791663B2 (en) * 2021-02-10 2023-10-17 Nucurrent, Inc. Slotted communications in virtual AC power signal transfer
US11923695B2 (en) * 2021-02-10 2024-03-05 Nucurrent, Inc. Wireless power transmitters for virtual AC power signals

Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003219652A (ja) * 2002-01-17 2003-07-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電力変換装置
JP2006136045A (ja) * 2004-11-02 2006-05-25 Sharp Corp 電力供給システム及びこれを用いた電力供給サービス
JP2010041758A (ja) * 2008-07-31 2010-02-18 Panasonic Electric Works Co Ltd 配電システム
JP2010279239A (ja) * 2009-05-28 2010-12-09 Korea Electronics Telecommun 無線電力伝送装置および電子装置

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8855554B2 (en) * 2008-03-05 2014-10-07 Qualcomm Incorporated Packaging and details of a wireless power device
KR101394963B1 (ko) * 2010-07-29 2014-05-16 한국전자통신연구원 무선 전력 송신기, 무선 전력 수신기, 및 그것들을 이용한 무선 전력 전송 방법

Patent Citations (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003219652A (ja) * 2002-01-17 2003-07-31 Matsushita Electric Ind Co Ltd 電力変換装置
JP2006136045A (ja) * 2004-11-02 2006-05-25 Sharp Corp 電力供給システム及びこれを用いた電力供給サービス
JP2010041758A (ja) * 2008-07-31 2010-02-18 Panasonic Electric Works Co Ltd 配電システム
JP2010279239A (ja) * 2009-05-28 2010-12-09 Korea Electronics Telecommun 無線電力伝送装置および電子装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2014233113A (ja) * 2013-05-28 2014-12-11 パナソニックIpマネジメント株式会社 非接触式の電力伝送システム及び受電装置
KR20170031561A (ko) * 2015-09-11 2017-03-21 삼성전자주식회사 전자 장치의 무선 전력 송출 방법 및 이를 사용하는 전자 장치
KR102457368B1 (ko) * 2015-09-11 2022-10-21 삼성전자 주식회사 전자 장치의 무선 전력 송출 방법 및 이를 사용하는 전자 장치
JP2019047546A (ja) * 2017-08-29 2019-03-22 株式会社日建ハウジングシステム 給電システム

Also Published As

Publication number Publication date
US20120200169A1 (en) 2012-08-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2012165635A (ja) ワイヤレス受電装置およびワイヤレス電力伝送システム
JP5664019B2 (ja) ワイヤレス給電装置、ワイヤレス電力伝送システムおよびそれらを利用したテーブルと卓上ランプ
KR101910194B1 (ko) 멀티 충전이 가능한 무선 전력 송수신 시스템
US11626759B2 (en) System and method for providing inductive power at multiple power levels
US20110241439A1 (en) Wireless power receiver and wireless power transmission system
EP2587625A1 (en) Electronic device, power supply method thereof and wireless power supply system thereof
WO2014010518A1 (ja) 受電機器及び電力伝送システム
WO2013076936A1 (ja) 発電システムおよび無線電力伝送システム
EP2843790B1 (en) Power supply device
KR20130042992A (ko) 무선 전력의 크기를 조정하는 무선 전력 수신기
WO2007123433A1 (fr) Système de chargement sans fil avec rétroaction
JPWO2014126181A1 (ja) ワイヤレス給電装置
WO2011027627A1 (ja) 非接触給電装置用延長コード
JP2011101575A (ja) ワイヤレス給電装置およびワイヤレス電力伝送システム
US20180205268A1 (en) Method for operating wireless power transmission device
JP2012010586A (ja) ワイヤレス受電装置およびワイヤレス給電システム
CN105340154B (zh) 电力传输系统
JP2011078267A (ja) 直流給電システム
WO2011160409A1 (zh) 无线供电检测控制方法与系统
US9899138B1 (en) Coil structure for generating a uniform magnetic field and coil apparatus having the same
JP6714908B1 (ja) 非接触給電システム
KR20140067443A (ko) 무선 전력 수신기
CN206908386U (zh) 无线充电系统
CN207652116U (zh) 一种使用自激式辅助电源的非接触充电装置
Yamamoto et al. A new type of single-ended wireless V2H system with dual-active phase-shift control

Legal Events

Date Code Title Description
RD05 Notification of revocation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7425

Effective date: 20131004

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20141118

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20150827

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20150901

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20160106