JP2011078267A - 直流給電システム - Google Patents

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Abstract

【課題】入力電圧の異なる複数の直流負荷に安定した電圧を供給すること。
【解決手段】直流電力生成部と、直流電力生成部からの電力を負荷に対して供給する直流配線系統と、直流配線系統と負荷との間に介在しソケット部およびプラグ部からなる非接触給電コンセントとを備え、ソケット部は、直流配線系統から供給される直流電圧を高周波電圧に変換する直流/交流変換部と、変換された高周波電圧が印加される1次側コイルとを備え、プラグ部は1次側コイルと電磁結合するための2次側コイルと、2次側コイルに誘起する高周波電圧を直流電圧に変換して負荷に印加する交流/直流変換部とを備え、前記ソケット部は、異なる駆動電圧で作動する複数種類の負荷に対し、対応するプラグ部を用いて電力供給可能であることを特徴とする直流給電システム。
【選択図】図4

Description

この発明は、直流給電システムに関し、特に分散電源や直流負荷を持つ一般家屋および商業施設で用いる直流給電システムに関する。
従来、一般家屋や商業施設に対する給電は、商用電力による交流給電が主体となっている。これに対し、分散電源として太陽電池や燃料電池のような直流発電装置、あるいは鉛蓄電池のような蓄電装置を設備した場合には、得られた直流電力を直流−交流電力変換装置により交流に変換して商用電力の交流給電系統に供給していた。
一方、近年、オーディオ機器、テレビ、パソコン等の直流負荷が家庭内に普及してきおり、太陽電池や燃料電池等の直流発電装置により得られる直流電力をこのような直流負荷へ給電を行う際には、従来の給電システムでは、直流発電により得られた直流電力を交流電力へ変換し、得られた交流電力を直流電力へ変換した後に直流負荷へ給電している。これに対して、直流発電装置から直流負荷へ給電するシステムとして、直流−交流電力への変換を行わずに直接直流負荷へ給電を行う直流配電システムが知られている(例えば、特許文献1参照)。
このような従来の直流給電システム(以下、従来形直流給電システムという)は、直流発電装置と、双方向電力変換装置と、直流電力変換装置とを備え、直流発電装置の出力側の端子に直流電力変換装置の入力端子が接続され、直流電力変換装置の出力端子には直流負荷を接続する多数の直流コンセントが接続されている。
特開2003−204682号公報
しかしながら、従来形直流給電システムでは、直流電力変換装置の出力電圧が機器の最適入力電圧や、逆潮流可能な電圧との不整合が生じた際、更に直流電力変換装置が必要となる。また、商用電力系統から電力を受電する際に電力変換の回数が増えることで電力給電効率を低下させる問題がある。
この発明は、このような事情を考慮してなされたもので、入力電圧および消費電力の異なる複数の直流負荷に対して、安定した電圧を供給することができる直流給電システムを提供するものである。
この発明は、直流電力生成部と、直流電力生成部からの電力を負荷に対して供給する直流配線系統と、直流配線系統と負荷との間に介在しソケット部およびプラグ部からなる非接触給電コンセントとを備え、ソケット部は、直流配線系統から供給される直流電圧を高周波電圧に変換する直流/交流変換部と、変換された高周波電圧が印加される1次側コイルとを備え、プラグ部は1次側コイルと電磁結合するための2次側コイルと、2次側コイルに誘起する高周波電圧を直流電圧に変換して負荷に印加する交流/直流変換部とを備え、前記ソケット部は、異なる駆動電圧で作動する複数種類の負荷に対し、対応するプラグ部を用いて電力供給可能であることを特徴とする直流給電システムを提供するものである。
この発明によれば、ソケット部毎に1次側コイルと直流/交流変換部が設けられ、負荷の駆動電圧と電力容量に応じたプラグ部が選択されるので、供給電圧の安定化が図られると共に、入力電圧が異なる直流負荷に対して容易に対応することができる。
この発明の第1実施形態を示すブロック図である。 この発明の第2実施形態を示すブロック図である。 この発明の第3実施形態を示すブロック図である。 この発明の第4実施形態を示すブロック図である。 この発明の第5実施形態を示すブロック図である。 この発明の第6実施形態を示すブロック図である。 この発明の第7実施形態を示すブロック図である。 この発明の第8実施形態を示すブロック図である。 この発明の第9実施形態を示すブロック図である。 この発明の第1実施形態に用いる非接触給電コンセントを示すブロック図である。
この発明による直流給電システムは、直流電力生成部と、直流電力生成部からの電力を負荷に対して供給する直流配線系統と、直流配線系統と負荷との間に介在しソケット部およびプラグ部からなる非接触給電コンセントとを備え、ソケット部は、直流配線系統から供給される直流電圧を高周波電圧に変換する直流/交流変換部と、変換された高周波電圧が印加される1次側コイルとを備え、プラグ部は1次側コイルと電磁結合するための2次側コイルと、2次側コイルに誘起する高周波電圧を直流電圧に変換して負荷に印加する交流/直流変換部とを備え、前記ソケット部は、異なる駆動電圧で作動する複数種類の負荷に対し、対応するプラグ部を用いて電力供給可能であることを特徴とする。
コイルとは電線を巻いた受動素子であり、これには、鉄心を有しない空芯コイルや、鉄心に電線を巻いたコアコイル、ドーナツ型の鉄心に電線を巻いたトロイダルコイルなどがある。1次側と2次側の磁束の結合により電力を給電するため、空芯コイルやコアコイルが好ましく用いられる。つまり、ここでいうコイルとは、電線を巻いた鉄心を有さない巻き線および、鉄心に電線を巻いた複合体を含む。
前記直流電力生成部から交流電力系統への逆潮流と、交流電力系統から前記非接触給電コンセントのソケット部への給電とを行う双方向電力変換装置をさらに備え、双方向電力変換装置は前記直流電力生成部と並列に前記直流配線系統に接続され、前記直流電力生成部は双方向電力変換装置が逆潮流可能な電圧以上の電圧を非接触給電コンセントと双方向電力変換装置に供給するようにしてもよい
前記非接触給電コンセントが複数の非接触給電コンセントからなり、前記直流配線系統は、単一の直流電圧を複数の非接触給電コンセントに給電するようにしてもよい。
前記1次側コイルが巻数および/または鉄心の大きさの異なる複数の1次側コイルからなり、ソケット部は、ソケット部に装着されるプラグ部の種類を検知する検知部と、検知されたプラグ部に対応した1次側コイルを前記複数の1次側コイルから選択して前記直流/交流変換部に接続する選択部を有するようにしてもよい。
前記検知部はソケット部に装着されるプラグ部の突起部のような形態的特徴に基づいてプラグ部の種類を検知するようにしてもよい。
プラグ部がプラグ部の種類を表す情報を送信する送信手段を備え、前記検知部がソケット部に装着されるプラグ部からの情報を受信する受信手段を備えてもよい。
前記直流/交流変換部は前記選択部が直流/交流変換部に1次側コイルを接続した後に、1次側コイルへ出力することが好ましい。
選択部は、負荷の電力容量に応じて1次側コイルを選択するようにしてもよい。
ソケット部は軽負荷判断手段を備え、前記直流/交流変換部は軽負荷時に1次側コイルへの入力電力を低下させるようにしてもよい。
入力電力を低下させる場合、直流/交流変換部は軽負荷時にデューティ比を小さくするようにしてもよい。
以下、図面に示す実施形態に基づいて、この発明の直流給電システムを詳細に説明する。
第1実施形態
直流給電システム
この発明に係る第1実施形態のブロック図を図1に示す。図1に示すように直流給電システム100は、直流発電装置101と、直流電力変換装置102と、双方向電力変換装置103と、複数の非接触給電コンセント200を備えている。本実施形態では直流電力生成部104は直流発電装置101と直流電力変換装置102と双方向電力変換装置103から構成される。直流発電装置101の出力端子1は直流電力変換装置102の入力端子2に接続されている。
直流電力変換装置102の出力端子3は双方向電力変換装置103の入出力端子4と非接触給電コンセント200の入力端子5に並列に接続されており、双方向電力変換装置103の入出力端子4と非接触給電コンセントの入力端子5は相互に接続されている。双方向電力変換装置103の入出力端子6は商用電力系統105の入力端子7に接続されている。この実施形態では、単一の直流配線系統106に複数の非接触給電コンセント200が接続されているが、複数の配線系統に非接触給電コンセント200が接続されていてもよいし、配線系統の電圧は単一に限らず、複数種類の電圧であってもよい。たとえば、ある配線系統の電圧は24Vで、別の配線系統の電圧は100Vであってもよい。それぞれの配線系統毎に複数の非接触給電コンセント200が接続されていることが好ましい。また、図示していないが、それぞれの配線系統毎に配線ブレーカーが備えられていることが好ましい。さらに、直流配線系統に漏電ブレーカーを備えていることが好ましい。配線ブレーカーおよび漏電ブレーカーは直流に対応している。以下に、直流発電装置101、直流電力変換装置102、双方向電力変換装置103、非接触給電コンセント200について詳しく説明する。
直流発電装置
直流発電装置101としては、太陽電池、燃料電池等の再生可能エネルギーを利用した発電装置が挙げられる。これらは単独で用いられてもよいし、複数組み合わせて用いてもよい。太陽電池は太陽光により発電し、直流の電力を発生する。燃料電池は燃料として還元剤(水素、メタノール等)と酸化剤(酸素、過酸化水素)を用いて発電し、直流の電力を発生する。風力発電や水力発電などのように交流で発電した後、直流に変換して給電する発電装置を直流発電装置として用いてもよい。
直流電力変換装置
直流電力変換装置102は、太陽電池や燃料電池から得られる直流の出力電圧を所定の電圧に安定化する目的で用いられる。また、直流電力変換装置102は直流発電装置101が太陽電池の場合、日射に対して得られる電力量が最大になるような電流−電圧特性の動作点となる最大電力点追尾動作となるように制御することが好ましい。また、燃料電池は還元剤、酸化剤の供給状態、温度、湿度などの環境に応じて、発電効率と寿命を考慮し最適な電流−電圧特性の動作点での運転となるように制御することが好ましい。
双方向電力変換装置
双方向電力変換装置103は、太陽電池や燃料電池から得られる直流電力を商用電力系統へ逆潮流する方向と、電力会社からの商用の交流電力系統の電力を家屋または商業施設に給電する潮流方向との双方向に出力電圧を調整して電力を給電する装置である。
非接触給電コンセント
非接触給電コンセント200は図10に示すように、ソケット側、つまりソケット部201に直流電圧を高周波電圧に変換する直流/交流変換部202と、1次側コイル203および1次側鉄心204とを有し、プラグ側、つまりプラグ部205に2次側コイル206および2次側鉄心207と、交流電圧を直流電圧に変換して直流負荷209へ供給する交流/直流変換部208を有している。基本の回路構成はトランスを用いた絶縁型のDC/DCコンバータ回路と等価である。ここで、高周波の周波数とは、人間の可聴領域より高い、20kHz以上が好ましい。また、周波数が高くなるとトランスの鉄心のヒステリシス損が大きくなることから、数百kHz以下の範囲であることが好ましい。
直流/交流変換部202は、トランジスタQA,QBとダイオードDA,DBと、コンデンサCA,CBからなるハーフブリッジ式のコンバータ211と、トランジスタQA,QBをON/OFFさせるパルス信号を発生するパルス信号発生装置212を備える。パルス信号発生装置212は数十kHzの高周波パルスを発生し、外部から信号Sをうけるとパルス周期に対するON期間の比、つまりデューティ比を変化させ、コンバータ211の出力する交流電圧を制御するようになっている。そして、ソケット部201とプラグ部205は、DC/DCコンバータ回路におけるトランスの1次側と2次側が分離可能に構成されたものであり、トランスの2次側と交流/直流変換部がプラグ部205としてソケット部201に着脱可能に装着される。つまり、非接触給電コンセント200は、ソケット部201とプラグ部205のコイル203,206の電磁結合により電力の授受を行うコンセントである。
ソケット部201の1次側コイル203の巻き線数に対し、負荷によって異なる様々なプラグ部205のコイル206の巻き線数の比を変更することによって、負荷に最適な入力電圧に調整して、給電することができる。デューティ比の調整は2次側コイル206の出力電圧のフィードバックが必要であり、多くの場合、2次側の交流/直流変換部208で直流に変換された後の直流の出力電圧の情報をフォトカプラやトランス等を用いて1次側へ送り、デューティ比の制御を行っている。また、フライバック・コンバータ方式のDC/DCコンバータ回路構成を用いた非接触給電コンセントでは、2次側からのフィードバックをなくし、1次側に補助巻線を備え、1次側の帰還方式で2次側の出力電圧を推定してデューティ比を制御する制御IC(例えば、カナダ・アイワット社製iW1692型PWMコントローラ)を用いてもよい。
また、入力電圧が安定化されている場合、デューティ比は無負荷時、軽負荷時を除いて一定であることが好ましい。これにより、2次側出力電圧のフィードバック制御によるデューティ比の調整が必要でなくなり、直流/交流変換部202を簡単な回路構成にすることができる。効率の観点から、無負荷時、軽負荷時にはデューティ比を小さくし、更にONパルス信号の間引き動作である間欠発振動作させることが好ましい。また、負荷を接続すると2次側の出力電圧が低下し、無負荷時、軽負荷時には出力電圧が上昇する傾向がある。そのため、無負荷時、軽負荷時にはデューティ比を下げることにより、出力電圧を一定にすることが好ましい。
後述するように、複数種類の電圧の電力を負荷に給電するためのソケット部201に複数種類のプラグ部205を選択的に接続し、コイル203と206の巻線数比を調整することで異なる所望の電圧の電力を給電することができる。従って、複数種類のプラグ部205に対して複数種類のソケット部201を備える必要がなく、ソケット部205の設置数を低減させることができる。さらに、プラグ部205を接続するために適したソケット部201を選択する必要がないため、利用者の利便性を向上させることができる。
直流給電システムの動作
次に、図1に示す直流給電システム100の動作について説明する。直流発電装置101から得られた直流電圧は上述のように不安定であるため、直流電力変換装置102で所定の定格電圧に安定化され直流配線系統106を介して一般家屋やコンビニなどの店舗や駅、商業施設等に給電される。ここで、「安定化」とは電圧の変動幅が瞬時停電を除いて、定格電圧の±6%以内であることが好ましい。
それは、現在の電力系統では電気事業法第26条および同法施行規則第44条の規定より、低圧需要家の電圧は標準電圧100Vに対しては101±6V、標準電圧200Vに対しては202±20V以内に維持する必要があるとされているからである。また、従来の商用電力系統では±10%の電圧変動が生じる可能性があるとして、機器の電源回路の設計がなされているからである。ここでの「安定化」は従来の設計ルールを阻害することない範囲において、安定した定格電圧にて給電するようにしている。ここで、定格電圧としては100Vや150Vなどのような電圧を用いてもよい。定格電圧は、配線ロスや機器の低消費電力化の観点から、比較的高電圧であることが好ましい。
直流電力変換装置102は直流発電装置101の電圧を逆潮流可能な直流電圧に変換して安定化し、給電するようになっている。一般家屋に給電する商用電力系統の電圧は交流200Vである。従って、逆潮流可能な電圧は、逆潮流を行う装置と系統のインピーダンスのため、線間電圧DC350V以上が好ましい。なお、安全性を考慮したパワートランジスタやコンデンサなどの電子デバイスの選定、設計、コスト等の面からは線間電圧DC400V以下であることが好ましい。
従来の商用電力系統の電圧よりも、高電圧で配電することにより、給電電流が少なくなり、配線の抵抗による損失を低減することができる。配線による損失は配線の抵抗値×電流×電流で表せるため、電圧を高くして電流を低減することにより、再生可能エネルギーで得られた電力を有効に利用することができ、電気代の節約になり、経済的にメリットが生じる。また、配線の抵抗値の許容値が増え、配線の太さ、または本数を減らすことができ、施工や配線材料のコストを低減することができる。更に、エアコンや冷蔵庫、洗濯機、IHクッキングヒーター、電子レンジなどの比較的大電力を消費する家電機器をその動作電圧が高くなるように改造することが好ましく、これにより家電機器内に流れる電流が減少し、家電機器の電力損失を低下させることができる。
直流電力変換装置102は、逆潮流可能な直流電圧に変換することで、1台で済むが、例えば、100Vや150Vの電圧で家屋内配電をした場合、双方向電力変換装置103で350V以上に昇圧しなければならず、電圧の昇圧時に変換ロスが生じる。その為、逆潮流する場合、双方向電力変換装置103での損失と昇圧時の変換ロスが生じ、損失が大きくなる。このように配線での損失を考慮した場合、給電電圧は高い方が好ましく、また、さらに系統への逆潮流可能な電圧以上にすることで、昇圧の変換ロスを亡くすことができるため、逆潮流可能な電圧の単一の電圧で家屋のすべての直流配線系統を給電することが好ましい。単一の電圧とすることで、直流電力変換装置の数を減らすことにもなり、コストを低減することができる。一方、非接触給電コンセント200への給電電圧は一定に安定であることが好ましい。
給電電圧が一定かつ、安定であることにより、デューティ比を所定値に固定したときに非接触給電コンセント200では、1次側コイル203と2次側コイル206の巻き線比で出力電圧を調整することができるようになる。2次側の出力電圧を1次側へフィードバックして給電しても当然よく、その場合においても、1次側の入力電圧が安定していることにより、2次側の出力電圧を安定に制御して出力することができる。従来形直流配電システムのように直流発電装置から得られる直流電圧を直流電力変換装置を介した後、更に従来の接触式コンセントへ給電する場合を考えると、直流電力変換装置がコンセントの数だけ必要になる。つまり、従来の一般家庭のコンセントでは、さまざまな機器の最適入力電圧に対応できるように交流100VからACアダプタを解して、電圧変換を行っている。
また、ほとんどの機器は内部で交流を直流に変換し、最適な電圧に変換している。その電圧は様々であり、携帯電話やワンセグつきPDAは5V、ビデオカメラは9Vや16.7V、ノートパソコンでは9.5Vや19.5V、LED照明は形状や明るさにより、12V、30.3V、テレビは画面の大きさにより16.5V、24V、エアコンは280V等、様々な最適電圧が挙げられる。このような電気機器はこのように最適な電圧に設計することで小型化、薄型、軽量化、低消費電力化を実現しているが、前述の従来形直流配電システムのような構成であると、さまざまな機器に対する電圧に対して、直流電力変換装置ですべて網羅することは実質的に不可能である。
また、今後も半導体デバイスの進化により、機器の省エネ化などの進化がなされ、様々な電圧の変化が考えられるが、すでに施工してある従来形直流配電システムのような施設では、そのような電圧の変化に対応することができない。しかし、図1に示す実施形態によれば、非接触給電コンセント200で機器毎に最適な電圧に変換して給電できる。さらに、家屋および施設内で電力の使用量が少なく、直流電力変換装置102を商用電力系統に接続する際、逆潮流可能な電圧で安定化されているため、高効率に逆潮流することができる。
従来型直流給電システムでは、金属と金属による機械的な接触式のコンセントを用いるため、給電中に引き抜かれた場合にアーク放電、感電、火花など危険性が伴う。また、室内に直流高電圧の配線を這わすことも危険であるため、コンセント部で感電の恐れのない電圧まで下げる必要がある。また、コンセントの直前で電圧を下げて、機械的接触式コンセントの使用が可能な電圧まで下げたとしても、上述のように、コンセントから負荷となる機器の間で各機器に最適な電圧にさらに変換する必要があるうえ、大電流が流れている場合、低電圧でもアーク放電が切れない可能性があり大変危険である。
従って、直流発電装置から機器までの間において、直流発電装置の電圧を所定の値に安定化させるための電力変換と、コンセント部で安全な電圧まで下げるための電力変換と、機器に最適な電圧に調整するための電力変換の合計3回の電力変換が必要になる。そのため、電力変換に伴う変換損失が大きくなり、直流発電装置の電力を高効率に有効利用できない。これに対し、この発明は、非接触給電コンセントを備えることにより、直流発電装置の電力を高効率に利用することができる。また、給電中にコンセントが外れても非接触で電気接点がないため、アーク放電が生じることなく、感電の恐れもなく安全である。上述のように、室内を這う電線は低電圧であることが安全上、好ましく、直流電線系統が高電圧の場合、壁や配管、筐体の中など、人が触れないように配置されていることが好ましく、本実施例に拠れば、コンセント部にて安全な電圧以下に変換してから、部屋の中を這わせることができる。
また、図示しないが、非接触給電コンセントは過電流保護機能の有するか過電流保護回路を備えていることが好ましい。過電流保護回路は1次側(ソケット側)および2次側(プラグ側)に備えられていることが更に好ましい。過電流保護回路はパワートランジスタなどのスイッチ部と入力電流検出部、制御部から構成され、入力電流検出部は所定値以上の大電流が流れた際に、制御部に信号を送り、制御部はスイッチ部に信号を送ることで、スイッチ部が開になり、そのまま開の状態を保持するよう制御することが好ましい。ソケット側においては、直流電線系統と直流/交流変換部との間に設けることが好ましい。いわゆる配線ブレーカーの機能が各非接触給電コンセントに設けられていることが好ましい。プラグ側も同様に前記過電流保護回路が備えられていることが好ましく、2次側コイル206と交流/直流変換部208の間に備えられていることが好ましい。このような構成では、1つのコンセントに障害が発生した場合、そのコンセントのみが安全に停止され、他のコンセントは継続して安定に給電することができる。
また、図1に示す直流給電システム100では、直流電力変換装置102により、双方向電力変換装置103と非接触給電コンセント200に安定な直流電圧を給電し、双方向電力変換装置103は入出力端子6を商用電力系統105へ、入出力端子4を非接触給電コンセント200に接続して商用電力系統105への逆潮流と商用電力系統105から受電し、非接触給電コンセント200への給電を可能とする。双方向電力変換装置103は直流発電装置101が十分な電力を発電し、家屋、または施設内に電力が余剰している場合は、商用電力系統105に連携し、逆潮流を行う。
直流発電装置101が発電する電力が十分でなく、家屋、または施設内での需要電力の方が大きい場合には、商用電力系統105から電力を非接触給電コンセント200へ給電することができる。適当な制御コントローラをさらに備えれば、上述のように直流電力変換装置102と双方向電力変換装置103の電力供給の制御を行うこともできる。このようにして、安定して非接触給電コンセント200へ電力を供給することができる。また、停電時に商用電力系統105からの電力が途絶えた際は、直流発電装置101から直流電力変換装置102を介して、非接触給電コンセント200へ給電することができる。
また、図10に示す1次側コイル203とプラグ側コイル206の巻き数比で電圧を調整可能であるため、直流高電圧のみの家屋内配線(壁や床、天井など、人に触れられないように工夫した配線)とすることができ、配線ロスの低減による再生可能エネルギーの高効率利用、配線材や施工コストなどのコスト削減が可能となる。更に、家電機器にとって最適な電圧で動作させることができるようになり、LED照明器具や家電機器に内蔵されたDC/DCコンバータの削減も可能となる。
従来形直流給電システムでは複数の電圧を家屋内に引き回すことによる施工のコスト化、複数種類の電圧のコンセントが必要になり、必要以上のコンセントの数が設定されるだけでなく、家屋の施工後に家電機器の最適動作電圧が変化した場合、コンセントから家電機器の間で直流電力変換器が必要となる。直流電力変換器は電力変換時に損失が発生するため、直流発電装置から家電機器までの間に電力変換される数が多いと損失が増え、電力を高効率で利用できない。トータル損失は直流電力変換機の効率の掛け算になるため、例えば、効率90%の電力変換器を2つ使って変換した場合、90%×90%=81%となり、損失は19%となる。また、従来形直流給電システムでは接続される機器の電圧があらかじめ用意されていない場合、商用電力系統から双方向電力変換機とコンセント部の電力変換機と更にもうひとつ電力変換器が必要となり、3回の電力変換を経て給電することとなり、電力損失が大きい。
直流発電装置に関して、燃料電池は一定の電力を発電するのは適しているが、負荷が急激に増減する場合、追従できず、商用系統電力からの給電を受けることが少なくない。また、太陽電池や風力発電、水力発電は天候や季節の影響を受けるなど、商用系統電力からの給電を受けることが少なくない。この発明のシステムではどのような電圧の機器が接続されても、直流発電装置101から直流電力変換装置102により、高電圧で給電された後、非接触給電コンセント200での2回の電力変換で給電することができる。
また、商用電力系統115から給電される場合も、商用電力系統105から双方向電力変換装置103と非接触給電コンセント200での2回の電力変換で給電することができる。従来の家電機器は商用コンセントの交流100VをACアダプタや家電機器内部で各家電機器に最適な電圧に調整していた。しかし、この発明による非接触給電コンセントを使用することにより、商用コンセントからの電圧を機器内部で変換せず、非接触給電コンセントで変換可能となり、家電機器のアダプタまたは家電機器内部の電力変換器を削減することができる。このため、家電機器の小型、軽量化、低コスト化が可能となる。
第2実施形態
直流給電システム
図2にこの発明の第2の実施形態のブロック図を示す。直流給電システム110は、直流発電装置101と、双方向直流電力変換装置108と、双方向電力変換装置103と、非接触給電コンセント200と、蓄電装置107を備えている。直流発電装置101の出力端子1と蓄電装置107の充放電端子10は双方向直流電力変換装置108の入出力端子8に接続されている。双方向直流電圧変換装置108の入出力端子9は双方向電力変換装置103の入出力端子4と非接触給電コンセント200の入力端子5に並列に接続されており、双方向電力変換装置103の入出力端子4と非接触給電コンセント200の入力端子5は相互に接続されている。双方向電力変換装置の入出力端子6は商用電力系統105の入出力端子7に接続されている。
蓄電装置
蓄電装置107としてはリチウムイオン二次電池やニッケル水素二次電池、レドックスフロー二次電池、NAS電池などの種々の二次電池、電気二重層キャパシタなどが適用される。
双方向直流電力変換装置
図2に示されている双方向直流電力変換装置108は直流発電装置101と蓄電装置107からの電力を家屋、または施設内に給電する方向と、直流発電装置101が停止時に商用電力系統105の電力を蓄電装置107へ蓄電する方向の双方向の入出力を実現することができる。双方向直流電力変換装置108は、蓄電装置107から非接触給電コンセント200と双方向電力変換装置103に電力を供給する際に、図1の直流電力変換装置102と同様に逆潮流可能な電圧に変換して給電することができる。
この実施形態によれば、直流発電装置101に並列に蓄電装置107が接続されていることにより、安定して家庭内に直流発電装置101により発電した電力を供給することができる。また、急激な負荷変動により、直流発電装置101の運転動作状態が急激に変化することを抑えることができ、直流発電装置101の寿命を長くすることができる。直流発電装置101に蓄電装置107を直接接続することによって、充放電効率を高め、電力変換装置が不要となって、低コスト化を実現することができる。
図示しない、制御コントローラを用いて、直流発電装置101の発電電力および蓄電装置107の充電状態をモニターし、直流発電装置101の発電電力が家屋、または施設が要求する電力に対して十分にある場合、蓄電装置107に充電しながら、双方向直流電力変換装置108を通って、非接触給電コンセント200へ給電することができる。蓄電装置107に十分な電力が蓄電されている場合、双方向電力変換装置103から商用電力系統105へ、逆潮流することもできる。直流発電装置101の出力端子1にはダイオードまたはスイッチ素子が設けられ、直流発電装置101に逆電圧が印加されないように制御されることが好ましい。
直流発電装置101の電力が家屋、または施設が要求する電力に対して十分でない場合は、蓄電装置107と直流発電装置101から双方向直流電力変換装置108を通って、非接触給電コンセント200と双方向電力変換装置103に給電することができる。直流発電装置101が発電しない場合は、蓄電装置107から双方向直流電力変換装置108を通って、非接触給電コンセント200と双方向電力変換装置103に給電することができる。直流発電装置101からの蓄電装置107への充電電力が所定値以下の場合は、商用電力系統105から非接触給電コンセント200へ給電し、直流発電装置101は蓄電装置107への充電を行い、双方向直流電力変換装置108は入出力端子9から出力しない。また、直流発電装置101の発電電力が所定値以下の場合、商用電力系統105の電力から双方向直流電力変換装置108をとおって、入出力端子8から蓄電装置107へ充電する。非接触給電コンセント200の動作は第1実施形態と同様である。
第3実施形態
図3に本発明の第3実施形態のブロック図を示す。直流給電システム120は、直流発電装置101と、直流電力変換装置102と、双方向電力変換装置103と、双方向電力変換装置103aと、非接触給電コンセント200と、蓄電装置107を備えている。直流発電装置101の出力端子1は直流電力変換装置102の入力端子2に接続されており、蓄電装置107の充放電端子10は双方向電力変換装置103aの入出力端子4aに接続されている。直流電力変換装置102の出力端子3は双方向電力変換装置103の入出力端子4と双方向電力変換装置103aの入出力端子6aと非接触給電コンセント200の入力端子5に並列に接続されている。双方向電力変換装置103の入出力端子4と非接触給電コンセント200の入力端子5は相互に接続されている。双方向電力変換装置103の入出力端子6は商用電力系統105の入出力端子7に接続されている。
図3に図示されている双方向電力変換装置103aは蓄電装置107からの電力を家屋、または施設内に給電する方向と、直流発電装置101や商用電力系統105の電力を蓄電する方向の双方向の入出力を実現する。双方向電力変換装置103aは蓄電装置107から非接触給電コンセント200や双方向電力変換装置103に電力を供給する際に、直流電力変換装置102と同様に逆潮流可能な電圧に変換して給電するようになっている。
図示しない、制御コントローラを用いて、直流発電装置101と蓄電装置107と商用電力系統105の各電力供給源からの出力電力をコントロールするようになっている。直流発電装置101の発電電力が家屋、または施設が要求する電力に対して十分にある場合、直流電力変換装置102と双方向電力変換装置103aを通って、蓄電装置107に充電しながら、非接触給電コンセント200へ給電することができる。また、電力会社に直流の発電装置101の発電電力を買い取ってもらえるような場合には、双方向電力変換装置103を通って、逆潮流することが好ましい。
また、蓄電装置107に十分な電力が蓄電されている場合、直流発電装置101の電力を直流電力変換装置102から双方向電力変換装置103を通って、商用電力系統105へ逆潮流することが好ましい。直流発電装置101の電力が家屋、または施設が要求する電力に対して十分でない場合は、蓄電装置107から双方向直流電力変換装置103aを通って、非接触給電コンセント200と双方向電力変換装置103に給電することができる。その際、商用電力系統105へは逆潮流せずに、直流発電装置101が発電する電力が家屋、および施設の要求消費電力に対して、不足する分のみを蓄電装置107から給電することができる。
直流発電装置101が発電しない場合は、蓄電装置107から双方向直流電力変換装置103aを通って、非接触給電コンセント200に給電することができる。直流発電装置101が家屋、または施設が要求する電力に対して不十分で、且つ、蓄電装置107の充電電力が所定値以下の場合は、商用電力系統105から双方向電力変換装置103と双方向電力変換装置103aをとおって蓄電装置107への充電と、双方向電力変換装置103をとおって非接触給電コンセント200への給電とを行うことができる。直流発電装置101はその出力しうる電力を直流電力変換装置102をとおって非接触給電コンセント200へ給電し、かつ双方向電力変換装置107をとおって蓄電装置107への充電を行うことができる。その他の動作は第1実施形態と同様である。
この実施形態によれば、直流発電装置101と直流電力変換装置102に対し、並列に蓄電装置107と双方向電力変換装置103aが接続されていることにより、安定して家庭内に直流発電装置101により発電した電力を供給することができるとともに、直流電力変換装置102により直流発電装置101の運転動作を最適化することができる。また、蓄電装置107への最適な充放電制御を行うことにより、蓄電装置107の寿命を長くすることができる。
第4実施形態
図4は、本発明の直流給電システムに用いられる非接触給電コンセントの他の例を示すブロック図である。図4(a)と(b)に示される非接触給電コンセント200aはソケット部201cを備え、ソケット部201cは直流/交流変換部202c,202d、第1の1次側コイル203c、第2の1次側コイル203d、第1の1次側鉄心204c、第2の1次側鉄心204d、制御部30、第1のリレー接点33、第2のリレー接点34、第1の検知部31、第2の検知部32を有する。そして、ソケット部201cには、図4(a)に示すプラグ部205c又は図4(b)に示すプラグ部205dが選択的に装着される。プラグ部205cは、2次側コイル206c、2次側鉄心207c、交流/直流変換部208c、検知対象部35を有する。また、プラグ部205dは、2次側コイル206d、2次側鉄心207d、交流/直流変換器208d、検知対象部36を有する。なお、ソケット部201cにおいて、第1の1次側コイル203cは、第1の1次側鉄心204cに巻きつけられ、第1のリレー接点33を介し直流/交流変換部202cと電気的に接続されている。第2の1次側コイル203dは、第2の1次側鉄心204dに巻きつけられ、第2のリレー接点34を介して直流/交流変換部202dと電気的に接続されている。そして、直流/交流変換部202c,202dは、それぞれ図10に示すコンバータ211とパルス発生装置212を備える。
本実施例ではそれぞれのコイルに2つの直流/交流変換部202c,202dを備えたが、必ずしも2つ備える必要はなく、1つの直流/交流変換部からリレーを介して、第1の1次側コイル203c、第2の1次側コイル203dに接続し、リレーの切り替えによって1次側コイルを選択して、高周波交流を選択的に印加する構成にしてもよい。
第1の1次側コイル203cと第1の1次側鉄心204cは、それぞれ第2の1次側コイル203dと第2の1次側鉄心204dと大きさが異なっており、第1の1次側コイル203c、第1の1次側鉄心204c、第2の1次側コイル203d、第2の1次側鉄心204dは1つのソケット部201cに収容されている。このような構成にすることで、1つのソケット部201cで第1の1次側コイル203cおよび第2の1次側コイル203dに適した消費電力の直流負荷に効率よく給電することができる。
また、第1の1次側コイル203cと第2の1次側コイル203dに適した消費電力の需要を満たすため各コイルを有するソケット部を設ける必要がなく、施工工事やコンセントの使用数を低減させることができる。また、異なる消費電力の直流負荷のプラグ部を共通のソケット部201cに接続できるため、ユーザーの利便性も向上させることができる。
第2の1次側鉄心204dは第1の1次側鉄心204cよりも小さいので、第2の1次側鉄心204dは、図4に示すように第1の1次側鉄心204cの2本の脚部の間に収まるように重ねられて配置される。このように配置することでソケット部201cの体積を小さくすることができる。第1の1次側コイル203cと第2の1次側コイル203dは、図4に示すように同一方向になるように重ねて配置してもよいが、第1の1次側コイル203cと第2の1次側コイル203dを交差させて重ねてもよい。
また、1次側鉄心204c,204dを重ねずに並列に並べて配置してもよい。そして、コンセント部にプラグ部を接続した場合、2次側の鉄心が対応する1次側の鉄心に合致し、検知部により、1次側のコイルが選択されることが好ましい。
また、第1の1次側コイル203cと第2の1次側コイル203dのまき数は同じであっても良いし、異なっていても良い。一般にノートPCや携帯機器などの小電力の機器は電圧が低く、400V程度の高電圧から12Vや24Vへ降圧する場合の1次側のコイルと2次側のコイルの巻き数の比は100対3や100対6になる。そのため、1次側コイルでは巻き数を多くすることにもなる。この時、巻き数が多くなると銅損と呼ばれる配線の抵抗が大きくなるが、小電力のため、電流が少なく、損失を減らすための配線の選択肢が広い。しかしながら、大電力の機器では大電流が流れるため、巻き数が多いことは抵抗損失が大きくなるため、好ましくない。掃除機や電子レンジなどの比較的大電力の機器を直流給電システムで駆動する場合、機器への給電電圧を高く(例えば、交流100Vの整流電圧である141V程度)することにより電流を抑えることができるため、抵抗損失を低く抑えられる点で好ましく、その場合、1次側と2次側の巻き数比は2対1や3対1等に低く抑えることができる。その場合、1次側コイルの巻き数は少なくすることができ、抵抗損失を低減することができる。このように、1次側に異なる巻き数のコイルを複数備えることで、複数種類のコンセントソケットを用いずに、共通のコンセントソケットにおいても、異なる様々な電圧および消費電力の機器に高効率に給電することが可能になる。
また、第1の1次側鉄心204cと第2の1次側鉄心204dは互いの磁束の影響を大きく受けない距離だけ離れていることが好ましい。また鉄心204cと204dの間に防磁シールドを備え、互いの磁束の影響を大きく受けないようにしてもよい。この実施形態では、2種類のコイルおよび鉄心を有するソケット部を例示したが、利用する直流負荷の消費電力範囲に応じて3種類以上のコイルおよび鉄心を備えることもできる。また、鉄心を用いずに異なる径のコイルのみを備えた空芯コイルを用いることもできる。
第1の検知部31および第2の検知部32は、プラグ部のソケット部への接続の有無と接続されたプラグ部の種類を検知する機能を有している。制御部30は第1および第2の検知部31,32によりプラグ部205c,205dが装着されていないと判断した場合、直流/交流変換部202c,202dに信号を送り、直流/交流変換部202c,202dをスタンバイ状態にして、その出力を停止させる。これにより、プラグ部205cを抜いた状態において、ソケット部201cの消費電力を削減することができる。
図4(a)に示すように、ソケット部201cにプラグ部205cが接続され、検知部31が検知対象部35を検知し、制御部30が第1の検知部31からプラグ部205cが接続されたという信号を受け取ると、制御部30はリレー接点33を閉じる。それによって、第1の1次側コイル203cが選択される。次に、直流/交流変換部202cがスタンバイ状態から復帰し、高周波電圧が第1の1次側コイル203cへ印加され、2次側鉄心207cに巻かれた2次側コイル206cの出力は、交流/直流変換部208cを介して直流負荷209cへ供給される。
逆に、プラグ部205cの取り外し時は、制御部30が検知部31を介してプラグ部205cが取り外されたと判断すると、まず、制御部30は直流/交流変換部202cへ信号を送り、直流/交流変換部202cをスタンバイ状態に戻して、コイル203cへの給電を停止させる。その後、制御部30はリレー接点33を開く。これにより、プラグ部205cが不意に取り外されたとき、電流が流れた状態でのリレー接点の開閉を避けることができ、リレー接点におけるアークの発生を回避することができる。
また、図4(b)に示すように、ソケット部201cにプラグ部205dが接続されると、検知部32が検知対象部36を検知する。制御部30が第2の検知部32からプラグ部205dが接続されたという信号を受け取ると、制御部30はリレー接点34を閉じる。それによって第2の1次側コイル203dが選択される。次に、直流/交流変換部202dはスタンバイ状態から復帰し、高周波電圧が第2の1次側コイル203dへ印加され、2次側鉄心207dに巻かれた2次側コイル206dの出力は、交流/直流変換部208dを介して直流負荷209dへ供給される。
また、プラグ部205dの取り外し時には、制御部30がプラグ部205dが取り外されたと、検知部32を介して判断すると、制御部30は直流/交流変換部202dをスタンバイ状態に戻してコイル203dへの給電を停止する。その後、制御部30はリレー接点34を開くようになっている。
第1の検知部31および第2の検知部32としては、磁気センサーや、圧力センサーなどがあり、それらに対応するマグネットや、圧力を与える突起部のような検知対象部35,36がプラグ部205c,205dに備えられることによって、第1および第2の検知部31,32はプラグ部205c,205dの接続と種類を検知することができる。第1の検知部31と第2の検知部32はプラグ部205c,205dにおいて互いに異なる位置に配置される。つまり、第1の1次側コイル203cに適した消費電力を有する直流負荷209cへ直流電力を給電するプラグ部205cには、ソケット部201cへの接続時に第1の検知部31に検知されるように検知対象物35が配置される。第2の1次側コイル203dに適した消費電力を有する直流負荷209dへ直流電力を給電するプラグ部205dには、ソケット部201cへの接続時に第2の検知部32に検知されるように検知対象部36が配置される。
したがって、第1の1次側コイル203cに適した消費電力を有する直流負荷209cのプラグ205cが接続されると、第1の1次側コイル203cへ高周波電流が供給される。また、第2の1次側コイル203dに適した消費電力を有する直流負荷209dのプラグ部205dが接続されると、第2の1次側コイル203dへ高周波電流が供給される。このような構成をとることで、共通のソケット部201cへ消費電力の異なるプラグ部205c又は205dを接続しても、それに適した1次側コイル203c又は203dが選択されて、高周波電流が供給されるため、直流負荷209c又は209dへの給電効率を高めることができ、消費電力を節減することが可能となる。
また、この実施形態においては、前述のように、第1の1次側コイル203cおよび第1の1次側鉄心204cは、それぞれ第2の1次側コイル203dおよび第2の1次側鉄心204dと大きさがそれぞれ異なっており、第1の1次側鉄心204cは第2の1次側鉄心204dよりも大きく、第1の1次側鉄心204cに巻きつけられる第1の1次側コイル203cは、第2の1次側鉄心204dに巻きつけられる第2の1次側コイル203dよりも大きなコイル径を有している。そこで、図4の非接触給電コンセント200aでは、ソケット部201cに対して、鉄心サイズとコイル径が対応するようにプラグ部205c,205dが組合される。
従って、プラグ部205c,205dのコイル径に応じて電力を効率よく直流負荷209c,209dに給電することができる。そのため、小負荷の機器に対し、小型のプラグを用いることで、小型軽量化し、持ち運びが容易になる。また、鉄心の大きさでプラグのコストに大きく影響するため、低コストのコンセントを提供することができる。鉄心の大きさは給電可能な電力に起因するため、大電力の機器には大きな鉄心を用い、小電力の機器には小さな鉄心を用いることができる。なお、必ずしも鉄心は必要でなく、1次側および2次側のコイルに鉄心を用いない空心コイルを用いてもよい。
また、非接触給電コンセントに接続される負荷、つまり機器の消費電力によって、鉄心の大きさを変えることで、非接触給電コンセントでの給電効率を向上させることができる。鉄心には鉄損(コアロス)と呼ばれる交流で磁化したときに失われるエネルギー損失が存在し、ヒステリシス損と渦電流損に分けられる。ヒステリシス損は鉄心の磁区が交番磁界によって磁界の向きを変えるときの損失であり、渦電流損は鉄心の中に生じる渦電流によって生じる損失である。そのため、鉄心に巻いたコイルに交流を印加したときに、固定の損失が生じる。鉄損はヒステリシス損の割合が多く、ヒステリシス損は鉄損の大きさに比例して大きくなる。
大電力の機器がつながるときは大きな鉄心が必要なため、固定損失が大きくなるが、例えば、1kWの大電力の消費電力の機器に対しては、鉄損が10Wあっても、1%の損失であるが、同じ鉄心を用いた場合に、20Wの小電力の消費電力の機器に対しては鉄損が10Wあると、それだけで損失が33%程度低下になってしまう。そのため、20Wの小電力の消費電力の機器に対しては小さな鉄心を用いて、鉄損を小さくすることにより、高効率に機器に給電することができる。
本実施形態では、説明を簡略化するため、1つの非接触給電コンセントのソケット部に2種類のコイルおよび鉄心を備えた例を説明したが、利用する直流負荷の消費電力範囲に応じて3種類以上のコイルおよび鉄心を備えていてもよい。
第5実施形態
図5は第5実施形態、つまり、図4に示す非接触給電コンセントの変形例を示すブロック図である。
図5のコンセント200fにおいては、図4のソケット部201cがソケット部201hに、図4のプラグ部205c,205dがプラグ部205j,205kにそれぞれ置換されている。そして、図4ではプラグ部205c,205dは外形が同じ大きさを有するが、図5においてはプラグ部205j,205kはそれぞれ鉄心207c,207dのサイズに対応するように異なる大きさを有している。また、ソケット部201hは、図5に示すように、大きさの異なるプラグ部205j,205kを選択的に接続可能な接続構造を有する。その他の構成は図4に示すコンセントと同等であり、動作は第4実施形態と同様である。
この実施形態では、小電力機器用のプラグ部はコイル及び鉄心の大きさに対応して、小さなプラグにすることができるので、プラグ部の小型、軽量、低コスト化が可能となる。また、図5のように1口のコンセントのソケット部に様々な大きさのプラグを接続しても、2次側コイルに適した1次側のコイルを選択して給電することができるので、様々な電圧および消費電力の機器に対して高効率に給電することが可能となる。
第6実施形態
図6は、本発明の直流給電システムに用いられる非接触給電コンセントの他の例を示すブロック図である。図6(a),(b)に示される非接触給電コンセント200bは、第4の実施形態の図4(a),(b)における非接触給電コンセント200aの第1のリレー接点33と、第2のリレー接点34と、制御部30と、第1の検知部31と、第2の検知部32との代わりに、第1押ボタンスイッチ37、第2押ボタンスイッチ38を備え、プラグ部205c,205dの検知対象部35,36の代わりに突起部35a,36aを備える。それ以外は、第4実施形態と同様の構成である。
直流/交流変換部202cと第1の1次側コイル203cは第1押ボタンスイッチ37を介して接続され、直流/交流変換部202dと第2の1次側コイル203dは第2押ボタンスイッチ38を介して接続されている。第1押ボタンスイッチ37および第2押ボタンスイッチ37は、それぞれプラグ部205e,205fの接続時に突起部35a,36aに押込まれることによって閉じるようになっている。第1押ボタンスイッチ37又は第2押ボタンスイッチ38が閉じることによって、それぞれ第1の1次側コイル203c又は第2の1次側コイル203dへ高周波電圧が供給される。第1押ボタンスイッチ37と第2押ボタンスイッチ38は、ソケット部201dの異なる位置に配置され、第1の1次側コイル203cからの供給電力に適した直流負荷209cのプラグ部205eの突起部35aが、プラグ部205eのソケット部201dへの接続時に第1押ボタンスイッチ37を押し込むように配置される。
また、第2の1次側コイル203dからの供給電力に適した直流負荷209dのプラグ部205fの突起部36aが、プラグ部205fのソケット部201dへの接続時に第2押ボタンスイッチ38に押し込むように配置される。また、このような構成をとることによって、ソケット部201dには制御回路やセンサーを必要とせず、プラグ部205e,205fにも特別な検知対象部を必要せずに、プラグ部に応じて適当な1次側コイル203c,203dを選択することができ、コンセントの小型化や低コスト化を図ることができる。
第7実施形態
図7は、本発明の直流給電システムに用いられる非接触給電コンセントの他の例を示すブロック図である。図7に示される非接触給電コンセント200cのプラグ部205gは、図4に示す実施形態において、図4(a)に示すプラグ部205cに発光素子39と、発光素子駆動回路40と、出力電流検出回路41とを追加したものであり、ソケット部201eは、図4(a),(b)に示すソケット部201cに、受光素子42と信号処理回路43とを追加したものである。
出力電流検出回路41は直流負荷209cに流れる負荷電流値を検出し、発光素子駆動回路40に信号を送る。発光素子駆動回路40は信号を受信後、負荷電流が所定の電流値以下であることを判断した時、発光素子39に電流を流し、受光素子42に光信号を送る。受光素子42は光信号を電気信号に変換して信号処理回路43を介して直流/交流変換部202cへ送る。直流/交流変換部202cは図10に示すようにデューティ比を制御するパルス信号発生回路212を備えており、負荷電流値が所定の電流値以下の場合は無負荷乃至軽負荷状態にあると判断し、デューティ比を小さくして1次コイル203cに高周波電圧を印加する。出力電流値が所定値以上の時にはデューティ比を通常値に戻して、給電する。なお、図4(b)に示すプラグ部205dにプラグ部205gと同様に発光素子39と、発光素子駆動回路40と、出力電流検出回路41を追加して、上述のようにデューティ比を制御してもよい。
第8実施形態
図8は、本発明の直流配給電システムに用いられる非接触給電コンセントの他の例を示すブロック図である。図8に示される非接触給電コンセント200dのソケット部201fは、図4に示す実施形態のソケット部201cに、入力電流検出回路44を追加したものである。例えば、リレー接点33が閉の時、直流負荷209cに電流が流れると、直流/交流変換部202cへの入力電流を入力電流検出回路44が検知し、直流/交流変換部202cへ信号を送る。
これにより、直流/交流変換部202cは入力電流検出回路44からの情報を基に直流負荷209cが軽負荷であるか否かを判断する。軽負荷の状態にあると判断した場合には、デューティ比を小さくして1次コイル203cに高周波電圧を印加する。軽負荷でない時にはデューティ比を通常値に戻して給電する。これにより、軽負荷時に1次コイルに流れる電流値を小さくすることができ、それにより、鉄心の磁束の変化を小さくすることができ、鉄心の損失を低減することができる。これにより、軽負荷時にも高効率で給電することが可能となる。リレー接点34が閉の時は、直流/交流変換部202cと1次コイル203cが、それぞれ直流/交流変換部202dと1次コイル203dに代わるだけで、動作は同様である。
第9実施形態
図9は、本発明の直流給電システムに用いられる非接触給配電コンセントの他の例を示すブロック図である。図9(a),(b)に示される非接触給電コンセント200eのソケット部201gは、図4に示す実施形態における非接触給電コンセント200aのソケット部201cの第2の検知部32の代わりに1次側通信手段45を備え、図9(a)のプラグ部205hは2次側通信手段46と記憶素子47を備え、図9(b)のプラグ部205iは図4の検知対象部36の代わりに検知対象部35を備え、さらに2次側通信手段46と記憶素子47を備える。それ以外は図4の実施形態のソケット部201c、プラグ部205c,205dと同様の構成である。
1次側通信手段45と2次側通信手段46は、互いに通信を行う機能を有しており、その手段としては、例えば、赤外光などを利用した光通信手段、誘導磁界を利用した通信手段などが挙げられる。ソケット部201gにプラグ部205h又は205iが接続された際に、互いに通信可能となるように、1次側通信手段45と2次側通信手段46は、配置される。
プラグ部205h又は205iがソケット部201gに接続されていない状態では、リレー接点33,34は開の状態である。プラグ部205h又は205iがソケット部201gに装着されることで、検知部31から、制御部30へ信号が送られ、第1および第2のリレー接点33,34の両方が閉の状態となる。その後、直流/交流変換部202c,202dにより、高周波電圧が第1および第2の1次側コイル203c,203dに予備的に印加される。このような制御を行うことで、プラグ部205h,205iが接続されていないときに、ソケット部201gの待機時消費電力を削減することができる。また、予備的に高周波電圧を印加する際、周波数を通常の電力給電時よりも低く、また、デューティ比も通常よりも小さいことが好ましい。こうすることで出力電流を押さえられ、2次側に負荷の接続されていない1次側コイルに流れる電流が小さくなるため、損失を低減することができる。
このように電流を抑えながら起動し、予備的に印加される電圧により第2の鉄心207c又は207dで発生される磁界によって、2次側コイル206c又は206dに高周波電流が発生し、交流/直流変換部208c又は208dを経て直流負荷209c又は209dへ給電され、所定値まで電圧が上昇する。その電力により、プラグ部205h又は205iに備えられた記憶素子47の情報を2次側通信手段46から1次側通信手段45に通信し、接続されたプラグ部205h又は205iを認証する。制御部30はその情報に基づいて、最適な1次側のコイルを選択するようにリレー接点34,33のいずれかを開く。
つまり、制御部30は、直流負荷209c又は209dの消費電力に適した給電を行うことが可能な1次側コイル203c又は203dへ高周波電流が供給されるように、リレー接点33,34の開閉制御を行う。リレー接点33,34が選択された後、1次側コイルへ所定の周波数およびデューティ比にて動作し、2次側へ電力を供給する。このような構成をとることによって、共通のソケット部201gへ消費電力の異なるプラグ部205h又は205iを接続しても、ソケット部201gとプラグ部間の通信手段によって、適した1次側コイル203c又は203dを選択することができ、高周波電流が適した1次側コイルへ供給されるため、直流負荷への給電効率を高めることができ、消費電力量を削減することが可能となる。
また、図示しないが、本発明の直流給電システムにおいて、同一の一般家屋または商業施設内に交流電力系統および従来の交流用コンセントを備え、ある一部の機器においては、直接、電力会社からの商用の交流電力系統から電力を受電するようにしても当然良い。さらに、機器の改造等により、直流配線系統の電圧がそのまま機器の入力電圧に適応可能である場合、本発明の直流給電システムにおいて、直流配線から直接、機器に接続する構成を含んでいても当然良い。そのような機器としては、頻繁に給電の接続部の着脱を行わず、設置場所が定まっている機器、例えば、エアコン、IH、エコキュート(登録商標)、洗濯機、床暖房などが好ましい。その場合、着脱機構は容易に着脱できない機構とし、更に筐体のカバー等により、接続部が抜けたり、破損しないよう保護されていることが好ましい。
1 出力端子
2 入力端子
3 出力端子
4 入出力端子
5 入力端子
6 入出力端子
7 入力端子
8 入出力端子
9 入出力端子
10 充放電端子
30 制御部
31 検知部
32 検知部
33 リレー接点
34 リレー接点
35 検知対象部
35a 突起部
36 検知対象部
36a 突起部
37 第1押ボタンスイッチ
38 第2押ボタンスイッチ
39 発光素子
40 発光素子駆動回路
41 出力電流検出回路
42 受光素子
43 信号処理回路
44 入力電流検出回路
45 1次側通信手段
46 2次側通信手段
47 記憶素子
100 直流給電システム
101 直流発電装置
102 直流電力変換装置
103、103a 双方向電力変換装置
104 直流電力生成部
105 商用電力系統
106 直流配線系統
107 蓄電装置
108 双方向直流電力変換装置
110 直流給電システム
120 直流給電システム
200、200a〜200e 非接触給電コンセント
201、201c〜201h ソケット部
202、202c〜202d 直流/交流変換部
203、203c〜203d 1次側コイル
204、204c〜204d 1次側鉄心
205、205c〜205k プラグ部
206、206c〜206d 2次側コイル
207、207c〜207d 2次側鉄心
208、208c〜208d 交流/直流変換部
209、209c〜209d 直流負荷
211 コンバータ
212 パルス信号発生回路

Claims (10)

  1. 直流電力生成部と、直流電力生成部からの電力を負荷に対して供給する直流配線系統と、直流配線系統と負荷との間に介在しソケット部およびプラグ部からなる非接触給電コンセントとを備える直流給電システムであって、前記ソケット部は、直流配線系統から供給される直流電圧を高周波電圧に変換する直流/交流変換部と、変換された高周波電圧が印加される1次側コイルとを備え、前記プラグ部は、1次側コイルと電磁結合するための2次側コイルと、2次側コイルに誘起する高周波電圧を直流電圧に変換して負荷に印加する交流/直流変換部とを備え、前記ソケット部は、異なる駆動電圧で作動する複数種類の負荷に対応する複数種類のプラグ部を用いることで、前記複数種類の負荷に対し電力を供給することを特徴とする直流給電システム。
  2. 前記直流電力生成部から交流電力系統への逆潮流と、交流電力系統から前記非接触給電コンセントのソケット部への給電とを行う双方向電力変換装置をさらに備え、双方向電力変換装置は前記直流電力生成部と並列に前記直流配線系統に接続され、前記直流電力生成部は、少なくとも前記双方向電力変換装置が逆潮流可能な電圧以上の電圧で非接触給電コンセント及び/または双方向電力変換装置に電力を供給することを特徴とする請求項1に記載の直流給電システム。
  3. 前記非接触給電コンセントが複数の非接触給電コンセントからなり、前記直流配線系統は、単一の直流電圧を複数の非接触給電コンセントに給電することを特徴とする請求項1又は2に記載の直流給電システム。
  4. 前記1次側コイルが巻数および/または鉄心の大きさの異なる複数の1次側コイルからなり、ソケット部は、ソケット部に装着されるプラグ部の種類を検知する検知部と、検知されたプラグ部に対応した1次側のコイルを前記複数の1次側コイルから選択して前記直流/交流変換部に接続する選択部を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の直流給電システム。
  5. 前記検知部はソケット部に装着されるプラグ部の形態的特徴に基づいてプラグ部の種類を検知することを特徴とする請求項4に記載の直流給電システム。
  6. プラグ部がプラグ部の種類を表す情報を送信する送信手段を備え、前記検知部がソケット部に装着されるプラグ部からの情報を受信する受信手段を備えることを特徴とする請求項4に記載の直流給電システム。
  7. 前記直流/交流変換部は、前記選択部が直流/交流変換部に1次側コイルを接続した後に、1次側コイルへ出力することを特徴とする請求項4に記載の直流給電システム。
  8. 前記選択部は、負荷の電力容量に応じて1次側コイルを選択することを特徴とする請求項4に記載の非接触直流給電システム。
  9. ソケット部は軽負荷判断手段を備え、前記直流/交流変換部は軽負荷時に1次側コイルへの入力電力を低下させることを特徴とする請求項1〜8のいずれか1つに記載の直流給電システム。
  10. 直流/交流変換部は軽負荷時にデューティ比を小さくすることを特徴とする請求項9に記載の非接触直流給電システム。
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