JP2012164404A - 光ディスク装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】ビームエキスパンダに可動レンズを備えた光ディスク装置においてステッピングモータの励磁回数を減らすことでスピンアップ時間を短縮し、電力も削減することである。
【解決手段】可動レンズ及び該可動レンズを駆動するステッピングモータ14を有するビームエキスパンダ20を備えた光ディスク装置1では、ビームエキスパンダ20の初期化からリードインデータの読み込みまでの期間において、ステッピングモータ14は、光ディスク15の各層の読み込み調整中以外における所定の駆動後に励磁されない構成とする。
【選択図】図1

Description

本発明は、ビームエキスパンダを備えた光ディスク装置に関する。
従来、CD、DVD、BD(Blu-ray Disc)等の光ディスクを再生又は再生及び記録する光ディスク装置においては、光ピックアップ装置に球面収差補正を行うビームエキスパンダを備えているものがある。そして、このビームエキスパンダの可動レンズの駆動には通常ステッピングモータが使われている。ビームエキスパンダは再生や記録を開始する前に駆動し、この時間はスピンアップ時間と呼ばれている。したがって、スピンアップ時間を短くできれば、より早く再生や記録を開始できる。
また、ビームエキスパンダに液晶素子を用いた光ディスク装置もあり、液晶素子を効率良く駆動させる様々な手法が提案されている。
例えば特許文献1には、マイクロプロセッサは、位置センサからの検出信号を基にステッピングモータに噛み込み状態が発生したと判定したとき、EEPROMに噛み込み状態を示すフラグと検出信号の極性を記憶しておき、装置起動時にEEPROMを参照し、噛み込み状態を示すフラグが記憶され、現在の検出信号の極性と異なる場合は、ステッピングモータを通常より減速して駆動させるように制御する光ディスク装置が開示されている。
また特許文献2には、マイクロコンピュータは、ビームエキスパンダの可動レンズを移動するステッピングモータの動作時間と休止時間を管理して、直前の休止時間の長さに応じてそれに続くステッピングモータの連続駆動回数を許容回数以下に制限し、休止時間の長さが閾値よりも短いとき、またはステッピングモータの連続駆動回数が許容回数に達したとき、所定の待機時間をおいて次のステッピングモータの駆動を開始させる、あるいは、ステッピングモータの動作時間と休止時間からその累積動作時間を算出し、累積動作時間が閾値を超えたら所定の待機時間をおいて次のステッピングモータの駆動を開始させる、光ディスク装置が開示されている。
また特許文献3には、液晶ドライバは、発振子から分周回路を介して得られる周期信号とCPUからの制御信号とが入力される2つの入力を有し、この制御信号により、2つの出力に繰り返し信号とその反転信号とを液晶駆動電圧として出力し液晶セルの電極に電位差を与える第1の状態と、2つの出力に同じ信号を出力し液晶セルの電極に電位差を与えない第2の状態とを切り換え、液晶セルを駆動状態あるいは非駆動状態とする光ディスク装置が開示されている。
このように、特許文献1は、ビームエキスパンダ用ステッピングモータが既に噛み込み状態に陥っている場合、再起動のための処理時間を短縮するものである。特許文献2は、ビームエキスパンダの発熱を抑えつつアクセス時間を短縮させるものである。特許文献3は、光学系に設けた液晶の電気化学反応による劣化を防ぎ、光ディスク装置としての寿命や信頼性を確保するものである。
特開2010−3336号公報 特開2010−3344号公報 特開平11−126364号公報
上にもあるように、ビームエキスパンダの可動レンズの駆動はステッピングモータで行われ、その位置制御はμm単位である。ステッピングモータはその構造上、振動が大きい。ステッピングモータの振動は他の光学部品に伝わって影響を与えるので、通常、駆動終了時にステッピングモータの電磁石のコイルに数十ms間電流を流して磁束を発生させる励磁を行い、振動を抑制している。
励磁を行うことで振動は抑えられるが、その分スピンアップ時間に加算されることになる。スピンアップ中にビームエキスパンダの可動レンズは少なくとも10回以上は移動するため、その移動毎に励磁に要する時間がスピンアップ時間に加算され、無視できない時間となる。
また、ビームエキスパンダに液晶素子を用いている場合は、液晶素子の駆動終了時に液晶素子の傾きが安定するまでに待ち時間が発生し、この待ち時間はスピンアップ時間に加算されることになる。スピンアップ中にビームエキスパンダの液晶素子は少なくとも10回以上は駆動するため、その駆動毎に発生する待ち時間がスピンアップ時間に加算され、無視できない時間となる。
本発明は、ビームエキスパンダに可動レンズを備えた光ディスク装置においてステッピングモータの励磁回数を減らすことでスピンアップ時間を短縮し、電力も削減することを目的とする。またビームエキスパンダに液晶素子を備えた光ディスク装置において液晶素子の特定の駆動に対して駆動終了後の待ち時間を省略することでスピンアップ時間を短縮することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明は、可動レンズ及び該可動レンズを駆動するステッピングモータを有するビームエキスパンダを備えた光ディスク装置であって、前記ビームエキスパンダの初期化からリードインデータの読み込みまでの期間において、前記ステッピングモータは、光ディスクの各層の読み込み調整中以外における所定の駆動後に励磁されないことを特徴とする。
上記の光ディスク装置において、前記所定の駆動は、前記ビームエキスパンダの初期化時の駆動、光ディスクの有無判別時の駆動、光ディスクの種類判別時の駆動、光ディスクの種類に合った光を発光させる準備時の駆動、光ディスクの各層間の移動時の駆動、の少なくとも1つである。
また上記の光ディスク装置において、前記読み込み調整中におけるジッタ調整時には、前記ステッピングモータは駆動後に励磁されないことが好ましい。
また上記の光ディスク装置において、光ディスクの再生中は、前記ステッピングモータは、駆動後に励磁されなくてもよい。
また本発明は、液晶素子を有するビームエキスパンダを備えた光ディスク装置であって、前記ビームエキスパンダの初期化からリードインデータの読み込みまでの期間において、光ディスクの各層の読み込み調整中以外における前記液晶素子の所定の駆動後、前記液晶素子の傾きが安定するまで待たずに次の動作を開始することを特徴とする。
上記の光ディスク装置において、前記液晶素子の所定の駆動は、前記ビームエキスパンダの初期化時の駆動、光ディスクの有無判別時の駆動、光ディスクの種類判別時の駆動、光ディスクの種類に合った光を発光させる準備時の駆動、光ディスクの各層間の移動時の駆動、の少なくとも1つである。
また上記の光ディスク装置において、前記読み込み調整中におけるジッタ調整時には、前記液晶素子の駆動後、前記液晶素子の傾きが安定するまで待たずに次の動作を開始することが好ましい。
また上記の光ディスク装置において、光ディスクの再生中は、前記液晶素子の駆動後、前記液晶素子の傾きが安定するまで待たずに次の動作を開始するようにしてもよい。
本発明によると、ビームエキスパンダの初期化からリードインデータの読み込みまでの期間において、ステッピングモータは、光ディスクの各層の読み込み調整中以外における所定の駆動後に励磁されないことにより、ステッピングモータの励磁回数を減らすことでスピンアップ時間を短縮できる。つまり、再生する場合は出画するまでの時間が短縮される。また、励磁の回数を減らすことで省電力にもなる。
また本発明によると、ビームエキスパンダの初期化からリードインデータの読み込みまでの期間において、光ディスクの各層の読み込み調整中以外における液晶素子の所定の駆動後、液晶素子の傾きが安定するまで待たずに次の動作を開始することにより、スピンアップ時間を短縮できる。つまり、再生する場合は出画するまでの時間が短縮される。
本発明の光ディスク装置の構成の一部を示すブロック図である。 本発明の光ディスク装置における光ピックアップ装置の光学系の構成を示す概略図である。 本発明の光ディスク装置におけるビームエキスパンダの可動レンズの移動が必要となる処理を順に示した図である。
図1は、本発明の光ディスク装置の構成の一部を示すブロック図である。光ディスク装置1は、光ディスク15の情報の再生、及び光ディスク15への情報の記録を行うことができる。2は、スピンドルモータであり、光ディスク15は、このスピンドルモータ2の上部に設けられるチャック部(図示せず)に着脱可能に保持される。そして、光ディスク15の情報の記録再生を行う際に、スピンドルモータ2は光ディスク15を連続回転する。スピンドルモータ2の回転制御は、スピンドルモータ制御部3によって行われる。
4は、光ピックアップ装置であり、光源から出射される光ビームを光ディスク15に照射し、光ディスク15への情報の書き込みと、光ディスク15に記録されている情報の読み取りを可能とする。図2は、光ディスク装置1における光ピックアップ装置4の光学系の構成を示す概略図である。図2に示すように、光ピックアップ装置4においては、光源16から出射された光ビームは、コリメートレンズ17で平行光となり、ビームスプリッタ18を透過し、立ち上げミラー19で反射されてその光軸が光ディスク15の記録面15aと略垂直とされ、ビームエキスパンダ20を通過して対物レンズ21によって光ディスク15の情報が記録される記録面15aに集光される。
光ディスク15で反射された反射光は、対物レンズ21、ビームエキスパンダ20の順に通過し、立ち上げミラー19で反射された後、更にビームスプリッタ18で反射されて集光レンズ22によって光検出器23の受光部(図示せず)に集光される。光検出器23は受光した光ビームが有する光情報を電気信号に変換する。これらの信号情報は再生信号として、また、サーボ信号等として使用される。
なお、本実施形態においては、光源16にはBD、DVD、CDに対応したレーザビームを出射する3つの半導体レーザ素子を用い、光ピックアップ装置4は、BDとDVDとCDの3種類の光ディスクの記録再生に対応している。
また、本実施形態の光ピックアップ装置4はビームエキスパンダ20を備えており、このビームエキスパンダ20は、ビームエキスパンダ20が有する可動レンズの移動によって、ビームエキスパンダ20に入射する平行光のビーム径及び平行度を調整して射出することが可能となっている。そして、このビームエキスパンダ20の存在により、光ディスク15の記録面15aを保護する保護層15bの厚みが異なる複数種類の光ディスク15や2層の記録面を有する光ディスクに対して球面収差の補正を適切に行うことが可能となる。
ビームエキスパンダ20に備わる可動レンズはステッピングモータ14の駆動によって移動される。ステッピングモータ14の駆動の制御は、信号処理部8からの収差情報を取得するビームエキスパンダ制御部6(図1参照)によって行われる。
図1に戻って、光ディスク装置1には信号処理部8が設けられており、この信号処理部8は、少なくともRF信号処理部9とトラックエラー信号処理部10とフォーカスエラー信号処理部11とを含んでいる。そして、この信号処理部8において、光検出器23(図2参照)で変換された電気信号に基づいて、RF信号、トラックエラー信号(TE信号)、フォーカスエラー信号(FE信号)を生成する。RF信号はデータ復調部12でデータに復調される。
TE信号及びFE信号は、アクチュエータ制御部7に出力される。アクチュエータ制御部7は、これらの信号に基づいて、対物レンズ21を移動可能とする図示しないアクチュエータに駆動信号を供給する。駆動信号が供給されたアクチュエータは、信号に基づいて各部を作動させて、対物レンズ21を光軸と平行な方向に移動して、光ディスク15の記録面15aにフォーカスを追従させるフォーカス制御や対物レンズ21を光ディスク15の半径方向と平行な方向に移動して光ビームのスポット位置を光ディスク15に形成されるトラック位置に追従させるトラッキング制御を行う。
その他、レーザ制御部5は、光ピックアップ4に備えられる半導体レーザから成る光源16(図2参照)のレーザ出力を制御する。また、全体制御部13は、スピンドルモータ制御部3、レーザ制御部5、ビームエキスパンダ制御部6、アクチュエータ制御部7、信号処理部8、及びデータ復調部12等を制御して、装置全体のコントロールを行う。
次に、ビームエキスパンダ20の可動レンズの移動とステッピングモータ14の制御方法について詳しく説明する。図3に、ビームエキスパンダ20の可動レンズの移動が必要となる処理を順に示している。
まず、光ディスク装置1の電源がオンになると、光ディスク装置1はビームエキスパンダ20を初期化する。すなわち、ビームエキスパンダ制御部6の制御によりステッピングモータ14を駆動させて可動レンズを予め定められた初期位置に移動させる。このとき、ステッピングモータ14は駆動後に励磁されない。なお、従来の制御では、ステッピングモータの駆動終了時にステッピングモータの電磁石のコイルに数十ms(例えば、20〜40ms)間余計に電流を流し続けて磁束を発生させる励磁を行い、ステッピングモータ14の駆動後の振動を抑えていた。
次に、光ディスク装置1は光ディスクの有無を判別する。すなわち、ビームエキスパンダ20の初期化でステッピングモータ14を駆動させた直後、従来なら励磁している期間に、ビームエキスパンダ制御部6の制御によりステッピングモータ14を駆動させて可動レンズを光ディスクの有無を判別する際の位置(例えば、BD用の半導体レーザ素子の照射に合わせた位置)に移動させる。このとき、ステッピングモータ14は駆動後に励磁されない。したがって、ステッピングモータ14を駆動させた直後、従来なら励磁している期間に、光源16からレーザを出射することができる。励磁しないことでステッピングモータ14が多少振動していても、光ディスクの有無を判別できないほど振動しているわけではない。
光ディスクが有ることを確認できると、次に、光ディスク装置1は光ディスクの種類を判別する。すなわち、光ディスクの有無を判別した直後に、光源16を例えばCD用、DVD用、BD用の半導体レーザ素子の順で発光させて光ディスクからの反射光を光検出器23で受光して光ディスクの種類を判別する。この処理を行うため、ビームエキスパンダ制御部6の制御によりステッピングモータ14を駆動させて可動レンズを各半導体レーザ素子の発光に合った位置に順に3回移動させる。このとき、ステッピングモータ14は駆動後に励磁されない。したがって、ステッピングモータ14を駆動させた直後、従来なら励磁している期間に、光源16からレーザを出射することができる。励磁しないことでステッピングモータ14が多少振動していても、光ディスクの種類を判別できないほど振動しているわけではない。
光ディスクの種類を判別できると、次に、光ディスク装置1は光ディスクの種類に合った光を発光させる準備を行う。すなわち、光ディスクの種類を判別した直後に、光ディスクの種類に合った光が発光できるように、光学系を調整する。この処理を行うため、ビームエキスパンダ制御部6の制御によりステッピングモータ14を駆動させて可動レンズを所定の半導体レーザ素子の発光に合った位置に移動させる。このとき、ステッピングモータ14は駆動後に励磁されない。したがって、ステッピングモータ14を駆動させた直後、従来なら励磁している期間に、次の動作を開始できる。励磁しないことでステッピングモータ14が多少振動していても、その間に発光させない場合は振動の影響はない。
次に、2層ディスクであれば、第1層に対して再生・記録する際のデータ品質の確保やサーボ系の調整をするために各種調整(読み込み調整)を行う。この調整中には、ビームエキスパンダ20の可動レンズを移動させることもあるが、このとき、ステッピングモータ14は駆動後に励磁される。ステッピングモータ14の振動を抑えてからでないと精度良く調整できないおそれがあるためである。
第1層に対する各種調整が終わると、次に第2層に対する各種調整を行うため、第2層へ光学系を合わせる。この処理を行うため、ビームエキスパンダ制御部6の制御によりステッピングモータ14を駆動させて可動レンズを第2層に合った位置に移動させる。このように、ビームエキスパンダ20を光ディスクの各層間で移動(ここでは第1層から第2層への移動)させる場合、可動レンズを一気に移動させるとサーボが外れることがあるので、可動レンズを移動の中間位置で一旦停止させる。したがって、ステッピングモータ14は、可動レンズが光ディスクの第1層から第2層へ合う位置に移動するのに、2回駆動することになる。このとき、ステッピングモータ14は2回とも駆動後に励磁されない。したがって、ステッピングモータ14を駆動させた直後、従来なら励磁している期間に、次の動作を開始できる。励磁しないことでステッピングモータ14が多少振動していても、その間に発光させない場合は振動の影響はない。
光学系が第2層に合わせられると、第2層に対して再生・記録する際のデータ品質の確保やサーボ系の調整をするために各種調整を行う。この調整は第1層に対する調整と同様である。したがって、この調整中には、ビームエキスパンダ20の可動レンズを移動させることもあるが、このとき、ステッピングモータ14は駆動後に励磁される。ステッピングモータ14の振動を抑えてからでないと精度良く調整できないおそれがあるためである。
なお、第1層及び第2層の各種調整のうち、ジッタ調整時などデータ取得に時間を要する調整時においては、ステッピングモータ14は駆動後に励磁されなくてもよい。データ取得までにステッピングモータ14の振動が収まるからである。
第2層に対する各種調整が終わると、次に第1層のリードインデータを読み込むため、第1層へ光学系を合わせる。この処理を行うため、ビームエキスパンダ制御部6の制御によりステッピングモータ14を駆動させて可動レンズを第1層に合った位置に移動させる。この場合も、可動レンズを一気に移動させるとサーボが外れることがあるので、可動レンズを移動の中間位置で一旦停止させる。したがって、ステッピングモータ14は、可動レンズが光ディスクの第2層から第1層へ合う位置に移動するのに、2回駆動することになる。このとき、ステッピングモータ14は2回とも駆動後に励磁されない。したがって、ステッピングモータ14を駆動させた直後、従来なら励磁している期間に、次の動作を開始できる。励磁しないことでステッピングモータ14が多少振動していても、その間に発光させない場合は振動の影響はない。
光学系が第1層に合わせられると、リードインデータを読み込む。その後、ユーザデータの再生又は記録を開始する。なお、再生中は、ビームエキスパンダ20の可動レンズを移動させた場合、つまりステッピングモータ14を駆動した場合に、ステッピングモータ14は駆動後に励磁されなくてもよい。読み出したコンテンツデータはある程度の量がバッファリングされているので、ステッピングモータ14の振動により一時的にコンテンツデータが読み出せなくても問題ないからである。
以上のように、ビームエキスパンダ20の初期化からリードインデータの読み込みまでの期間において、ステッピングモータ14は、光ディスクの各層の読み込み調整中以外における駆動後に励磁されないことにより、ステッピングモータの励磁回数を減らすことでスピンアップ時間を短縮できる。つまり、再生する場合は出画するまでの時間が短縮される。例えば、上述した励磁回数削減の合計はジッタ調整時を除いても10回であるので、1回の励磁期間が40msだとすると、スピンアップ時間は少なくとも0.4秒短縮される。そして、ステッピングモータ14の駆動には通常8〜10Vの電圧が必要となるので、励磁の回数を減らすことで省電力にもなる。
なお、駆動後に励磁しないのは上述した全ての場合に適用しなくても、少なくとも1以上の所定の駆動後に励磁しないようにすれば、スピンアップ時間の短縮及び省電力という上記の効果は得られる。
次に、上記実施形態のビームエキスパンダ20として液晶素子(不図示)及び液晶駆動回路(不図示)を用い、ビームエキスパンダ制御部6が液晶素子の動作を制御する構成例について説明する。その他の構成は図1、図2と同様である。この構成によると、液晶素子に通電することで液晶素子を傾け、球面収差補正を行うことになる。この場合、液晶素子に所定の電圧を印加し続けることで液晶素子が駆動して所定角度に傾いた状態で維持されるが、液晶素子の駆動後に傾きが安定するまで数十ms要する。そのため、従来の制御では、液晶素子の駆動後はその傾きが安定するまで待ってから次の動作を実行していた。本実施形態では液晶素子の所定の駆動後、液晶素子の傾きが安定するまで待たずに次の動作を開始する構成とする。
以下に、ビームエキスパンダの液晶素子の制御方法について詳しく説明する。液晶素子の駆動が必要となる処理は図3と同様であるので、図3を参照して説明する。
まず、光ディスク装置1の電源がオンになると、光ディスク装置1はビームエキスパンダ20を初期化する。すなわち、ビームエキスパンダ制御部6の制御により液晶素子を駆動させて予め定められた初期位置に傾けさせる。このとき、液晶素子の駆動後、液晶素子の傾きが安定するまで待たずに次の動作(光ディスクの有無判別)を開始する。
次に、光ディスク装置1は光ディスクの有無を判別する。すなわち、ビームエキスパンダ20の初期化で液晶素子を駆動させた直後、従来なら液晶素子の傾きが安定するまで待っている期間に、ビームエキスパンダ制御部6の制御により液晶素子を駆動させて光ディスクの有無を判別する際の傾き(例えば、BD用の半導体レーザ素子の照射に合わせた傾き)にさせる。このとき、液晶素子の駆動後、液晶素子の傾きが安定するまで待たずに次の動作を開始する。したがって、ステッピングモータ14を駆動させた直後、従来なら液晶素子の傾きが安定するまで待っている期間に、光源16からレーザを出射することができる。液晶素子の傾きが多少不安定であっても、光ディスクの有無を判別できないほど動いているわけではない。
光ディスクが有ることを確認できると、次に、光ディスク装置1は光ディスクの種類を判別する。すなわち、光ディスクの有無を判別した直後に、光源16を例えばCD用、DVD用、BD用の半導体レーザ素子の順で発光させて光ディスクからの反射光を光検出器23で受光して光ディスクの種類を判別する。この処理を行うため、ビームエキスパンダ制御部6の制御により液晶素子を駆動させて各半導体レーザ素子の発光に合った位置に順に3回駆動させる。このとき、液晶素子の駆動後、液晶素子の傾きが安定するまで待たずに次の動作を開始する。したがって、ステッピングモータ14を駆動させた直後、従来なら液晶素子の傾きが安定するまで待っている期間に、光源16からレーザを出射することができる。液晶素子の傾きが多少不安定であっても、光ディスクの種類を判別できないほど動いているわけではない。
光ディスクの種類を判別できると、次に、光ディスク装置1は光ディスクの種類に合った光を発光させる準備を行う。すなわち、光ディスクの種類を判別した直後に、光ディスクの種類に合った光が発光できるように、光学系を調整する。この処理を行うため、ビームエキスパンダ制御部6の制御により液晶素子を駆動させて所定の半導体レーザ素子の発光に合った位置に駆動させる。このとき、液晶素子の駆動後、液晶素子の傾きが安定するまで待たずに次の動作を開始する。したがって、ステッピングモータ14を駆動させた直後、従来なら液晶素子の傾きが安定するまで待っている期間に、次の動作を開始できる。液晶素子の傾きが多少不安定であっても、その間に発光させない場合は液晶素子の不安定さによる影響はない。
次に、2層ディスクであれば、第1層に対して再生・記録する際のデータ品質の確保やサーボ系の調整をするために各種調整(読み込み調整)を行う。この調整中には、ビームエキスパンダ20の液晶素子を駆動させることもあるが、このとき、液晶素子の駆動後、液晶素子の傾きが安定するまで待ってから次の動作を開始する。液晶素子の傾きが安定してからでないと精度良く調整できないおそれがあるためである。
第1層に対する各種調整が終わると、次に第2層に対する各種調整を行うため、第2層へ光学系を合わせる。この処理を行うため、ビームエキスパンダ制御部6の制御により液晶素子を駆動させて第2層に合った位置に駆動させる。このように、ビームエキスパンダ20を光ディスクの各層間で移動(ここでは第1層から第2層への移動)させる場合、液晶素子を一気に回転させるとサーボが外れることがあるので、液晶素子を回転の中間位置で一旦停止させる。したがって、液晶素子は、光ディスクの第1層から第2層へ合う位置に駆動するのに、2回駆動することになる。このとき、液晶素子の2回の駆動後とも、液晶素子の傾きが安定するまで待たずに次の動作を開始する。したがって、液晶素子を駆動させた直後、従来なら液晶素子の傾きが安定するまで待っている期間に、次の動作を開始できる。液晶素子の傾きが多少不安定であっても、その間に発光させない場合は液晶素子の不安定さによる影響はない。
光学系が第2層に合わせられると、第2層に対して再生・記録する際のデータ品質の確保やサーボ系の調整をするために各種調整を行う。この調整は第1層に対する調整と同様である。したがって、この調整中には、ビームエキスパンダ20の液晶素子を駆動させることもあるが、このとき、液晶素子の駆動後、液晶素子の傾きが安定するまで待ってから次の動作を開始する。液晶素子の傾きが安定してからでないと精度良く調整できないおそれがあるためである。
なお、第1層及び第2層の各種調整のうち、ジッタ調整時などデータ取得に時間を要する調整時においては、液晶素子の駆動後に液晶素子の傾きが安定するまで待たずに次の動作を開始してもよい。データ取得までに液晶素子の動きが収まるからである。
第2層に対する各種調整が終わると、次に第1層のリードインデータを読み込むため、第1層へ光学系を合わせる。この処理を行うため、ビームエキスパンダ制御部6の制御により液晶素子を駆動させて第1層に合った位置に回転させる。この場合も、液晶素子を一気に回転させるとサーボが外れることがあるので、液晶素子を回転の中間位置で一旦停止させる。したがって、液晶素子は、光ディスクの第2層から第1層へ合う位置に駆動するのに、2回駆動することになる。このとき、液晶素子の2回の駆動後とも、液晶素子の傾きが安定するまで待たずに次の動作を開始する。したがって、液晶素子を駆動させた直後、従来なら液晶素子の傾きが安定するまで待っている期間に、次の動作を開始できる。液晶素子の傾きが多少不安定であっても、その間に発光させない場合は液晶素子の不安定さによる影響はない。
光学系が第1層に合わせられると、リードインデータを読み込む。その後、ユーザデータの再生又は記録を開始する。なお、再生中は、ビームエキスパンダ20の液晶素子を駆動させた場合に、液晶素子の傾きが安定するまで待たずに次の動作を開始してもよい。読み出したコンテンツデータはある程度の量がバッファリングされているので、液晶素子の不安定さにより一時的にコンテンツデータが読み出せなくても問題ないからである。
以上のように、ビームエキスパンダ20の初期化からリードインデータの読み込みまでの期間において、光ディスクの各層の読み込み調整中以外における液晶素子の駆動後、液晶素子の傾きが安定するまで待たずに次の動作を開始することにより、スピンアップ時間を短縮できる。つまり、再生する場合は出画するまでの時間が短縮される。例えば、上述した待ち時間削減の合計はジッタ調整時を除いても10回であるので、1回の励磁期間が40msだとすると、スピンアップ時間は少なくとも0.4秒短縮される。
なお、液晶素子の駆動後、液晶素子の傾きが安定するまで待たずに次の動作を開始することは上述した全ての場合に適用しなくても、少なくとも1以上の所定の駆動後に適用すれば、スピンアップ時間の短縮という上記の効果は得られる。
本発明は、CD、DVD、BD等の光ディスクを再生するプレーヤや光ディスクを再生及び光ディスクに記録するレコーダなどの光ディスク装置をはじめ、該光ディスク装置にHDDやビデオカセット等の他の記録媒体の再生機能や記録機能を付加した複合機、テレビジョン受像機に上記プレーヤやレコーダを付加した複合機などに利用することができる。
1 光ディスク装置
4 光ピックアップ装置
6 ビームエキスパンダ制御部
13 全体制御部
14 ステッピングモータ
15 光ディスク
16 光源
20 ビームエキスパンダ

Claims (8)

  1. 可動レンズ及び該可動レンズを駆動するステッピングモータを有するビームエキスパンダを備えた光ディスク装置であって、
    前記ビームエキスパンダの初期化からリードインデータの読み込みまでの期間において、
    前記ステッピングモータは、光ディスクの各層の読み込み調整中以外における所定の駆動後に励磁されないことを特徴とする光ディスク装置。
  2. 前記所定の駆動は、前記ビームエキスパンダの初期化時の駆動、光ディスクの有無判別時の駆動、光ディスクの種類判別時の駆動、光ディスクの種類に合った光を発光させる準備時の駆動、光ディスクの各層間の移動時の駆動、の少なくとも1つであることを特徴とする請求項1記載の光ディスク装置。
  3. 前記読み込み調整中におけるジッタ調整時には、前記ステッピングモータは駆動後に励磁されないことを特徴とする請求項1又は2記載の光ディスク装置。
  4. 光ディスクの再生中において、
    前記ステッピングモータは、駆動後に励磁されないことを特徴とする請求項1〜3の何れかに記載の光ディスク装置。
  5. 液晶素子を有するビームエキスパンダを備えた光ディスク装置であって、
    前記ビームエキスパンダの初期化からリードインデータの読み込みまでの期間において、
    光ディスクの各層の読み込み調整中以外における前記液晶素子の所定の駆動後、前記液晶素子の傾きが安定するまで待たずに次の動作を開始することを特徴とする光ディスク装置。
  6. 前記液晶素子の所定の駆動は、前記ビームエキスパンダの初期化時の駆動、光ディスクの有無判別時の駆動、光ディスクの種類判別時の駆動、光ディスクの種類に合った光を発光させる準備時の駆動、光ディスクの各層間の移動時の駆動、の少なくとも1つであることを特徴とする請求項5記載の光ディスク装置。
  7. 前記読み込み調整中におけるジッタ調整時には、前記液晶素子の駆動後、前記液晶素子の傾きが安定するまで待たずに次の動作を開始することを特徴とする請求項5又は6記載の光ディスク装置。
  8. 光ディスクの再生中において、
    前記液晶素子の駆動後、前記液晶素子の傾きが安定するまで待たずに次の動作を開始することを特徴とする請求項5〜7の何れかに記載の光ディスク装置。
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