JP2004326927A - 光ディスク装置及び光ディスク反り検出方法 - Google Patents

光ディスク装置及び光ディスク反り検出方法 Download PDF

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Abstract

【課題】光ディスクを回転することなくその反りを検出可能にする光ディスク装置とそのための光ディスク反り検出方法を提供する。
【解決手段】装着された光ディスク1を回転駆動するディスクモータ2と、光ディスクの半径方向に移動可能で光ビームを光ディスク表面に照射しながら情報を記録又は再生するピックアップ3と、これらの動作を制御するシステムコントローラ6を備え、光ディスクを回転駆動しながら光ビームをその表面に照射して情報の記録又は再生を行う光ディスク装置では、前記光ディスクを回転駆動する前に、装置内部に装着された前記光ディスク表面の反り又は面振れを検出してディスクの回転を伴う記録/再生動作の可非を判定する。特に、厚さが10mm以下の光ディスク装置において有効である。
【選択図】 図1

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、円盤状の光ディスクと呼ばれる情報記憶媒体に光ビームを照射して記録情報を記録又は再生する光ディスク装置に関わり、特に、記録情報を記録又は再生すべき光ディスクの反りを検出する光ディスク装置とそのための光ディスク反り検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
光ディスク装置では、円盤状の光ディスクと呼ばれる情報記憶媒体を装着した後、この光ディスクを高速で回転しながらその情報記録面に光ビームを照射することによって記録情報を記録又は再生する。そこで、従来、高速回転された光ディスクのフォーカスサーボを安定して行なえるようにするために、例えば、以下の特許文献1によれば、光ディスクを低速で回転させながら、面振れ成分検出部によって光ディスクの面振れを検出することが既に知られている。
【0003】
より具体的には、この面振れ量を表す信号に基づいて、実際にディスクを高速で回転させた時にアクチュエータが光ディスクの面振れに追従するようなアクチュエータ駆動信号を生成するデータを計算により求めてメモリに記憶する。その後、実際に光ディスクを高速で回転しながらフォーカスサーボをかける時には、上記の記憶したデータを利用して得られるアクチュエータ駆動信号によってアクチュエータを駆動制御する。すなわち、光ディスクの面振れ量を予め調べて、その面振れ量に基づいてアクチュエータを駆動するフィードフォワード制御と、スポットの焦点のずれ量に基づいてアクチュエータを駆動するフィードバック制御とを組み合わせて、アクチュエータを制御するものである。
【0004】
特許文献1:特開2000−339712号公報
【0005】
また、従来、以下の特許文献2によれば、ディスク装着後の初期立上げ状態において、ディスクが駆動されている状態で、標準的なディスクに対するサーボ設定を行ない、その後、フォーカスサーボをオンとして、ある任意の期間、LPFの出力信号であるFODRV信号の低域成分をモニターし、ディスクのそり量に対応するDC成分及び面振れ量に対応するAC成分を計測することが記載されている。
【0006】
すなわち、この特許文献2に記載された発明によれば、標準ディスク/そりディスク/面振れディスク/偏心ディスク/偏重心ディスク等のディスク種別を検出して、ディスク種別に応じたサーボ上の設定切換えを可能とし、これにより、標準的なディスクに対しては消費電流を抑制し、特殊ディスク(そりディスク/面振れディスク/偏心ディスク/偏重心ディスク等)に対してのみ必要最小限の電流をかけてデータ再生を可能とする超低消費な光ディスク装置を実現するものである。
【0007】
特許文献2:特開2001−43547号公報
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、近年、かかる光ディスク装置において、特に、携帯用の光ディスク装置への需要が高まるのに伴って、市場からは、例えば、装置の厚さが10mm以下といった、薄型のディスク装置に対する要求が高まっている。そして、このような薄型の装置では、光ディスクと、装置内部に配置された各種部品との間のクリアランスも狭くする必要がある。しかしながら、かかる要求に迫られて狭いクリアランスの光ディスク装置内に、例えば、反りのある光ディスクを装着/挿入して記録情報を記録又は再生しようとする場合、かかる反りのある光ディスクをそのまま回転させると、回転する光ディスクが装置内部の部品等に接触してしまい、そのため、その表面などに傷を付けてしまうという問題点があった。
【0009】
加えて、一旦、光ディスクの記録表面に傷を付けた場合には、反りや面振れのある光ディスクに対しても情報を記録又は再生することの出来る比較的大型の他の装置によれば、なお、記録又は再生することの可能な光ディスクをも使用不能にしてしまうことともなり、利用者にとってはリスクであり、これに対する新たな解決手段を提供することが強く望まれていた。
【0010】
すなわち、上記の従来技術では、記録/再生しようとする光ディスクの反り及び/又は面振れを検出する場合、必ず、光ディスクの回転を行ってフォーカスサーボを掛けた状態でディスクの反りを検出しており、上述した問題点を解決するため十分な対策は講じられてはいなかった。
【0011】
そこで、本発明では、上述した従来技術における問題点に鑑み、特に、装置の厚さが10mm以下といった超薄型のディスク装置において、反りや面振れのある光ディスクを装着して記録又は再生しようとする場合、光ディスクの回転を伴うフォーカスサーボなどを行なうことなく、すなわち、光ディスクの表面に傷などを付けることなく、光ディスクの反りを検出することを可能にする光ディスク装置、及び、そのための光ディスク反り検出方法を提供することをその目的とするものである。
【0012】
すなわち、光ディスクの回転を伴わない本発明になる光ディスク反り検出方法によれば、反りや面振れのある光ディスクに対しても、その回転によって表面に傷を付けるというリスクなしに、確実に、その反りを検出することが可能となる。その結果、利用者にとっては、反りが検出された光ディスクは、反りや面振れがあっても情報を記録又は再生することの出来る比較的大型の光ディスクを利用することにりよって、光ディスクに傷を付けずに記録・再生を行なうことが可能でありという利点を生じることともなる。
【0013】
【課題を解決するための手段】
本発明によれば、上述した目的を達成するため、まず、少なくとも、装置内部に装着された光ディスクを回転駆動する手段と、上記装着された光ディスクの半径方向に移動可能であり、かつ、光ビームを上記光ディスク表面に照射しながら情報を記録又は再生する手段と、前記回転駆動手段、前記記録/再生手段、前記移動手段の動作を制御する制御手段とを備えた光ディスク装置において、前記制御手段は、前記回転駆動手段により装置内部に装着された前記光ディスクを回転駆動する前に、当該装置内部に装着された前記光ディスク表面の反り又は面振れを検出する機能を備えている光ディスク装置が提供される。
【0014】
また、本発明によれば、前記に記載した光ディスク装置において、前記制御装置は、装置内部に装着された前記光ディスク表面の外周近傍における反り又は面振れを検出するものであり、又は、前記記録/再生手段に設けられた集光手段を駆動する信号の大きさにより、前記光ディスク表面の反り又は面振れを検出するものである。更には、上記において、前記記録/再生手段は、前記集光手段としてフォーカスレンズと、前記光ビームを発生する手段と、前記フォーカスレンズを前記光ディスク表面に対して移動するフォーカスコイルの駆動信号を制御する手段と、前記光ビーム発生手段からの光ビームの前記光ディスク表面でのフォーカス状態を検出する手段とを備えており、前記制御装置は、前記フォーカス状態検出手段がフォーカス状態を検出した時の前記フォーカスコイル駆動信号制御手段からの駆動信号により、前記光ディスク表面の反り又は面振れを検出するものであることが好ましい。
【0015】
さらに、本発明によれば、前記の光ディスク装置において、前記制御手段が前記光ディスク表面に所定以上の反り又は面振れを検出した場合、前記光ディスク装置における、当該装置内部に装着された前記光ディスクの回転を伴う動作を停止するものであり、さらに、当該装置内部に装着された前記光ディスクの排出、又は、排出指示を行なうものであってもよく、また、前記制御手段は、前記光ディスク表面の反り又は面振れを、前記光ディスク表面の半径方向の複数の位置で検出して反り又は面振れ情報を演算し、当該演算した反り又は面振れ情報に基づいて、当該装置内部に装着された前記光ディスクの回転を伴う動作の可非を決定するものであり、特に、当該装置内部に装着された前記光ディスクの回転を伴う動作が可能と決定した場合、当該演算して求められた反り又は面振れ情報に基づいて、前記集光手段の前記光ディスク表面に対する傾きを制御するものである。更に、本発明では、前記制御手段は、当該装置内部に装着された前記光ディスクの回転を伴う動作が不可能と決定した場合、当該装置内部に装着された前記光ディスクの排出、又は、排出指示を行なうものである。
【0016】
そして、本発明によれば、前記に記載した光ディスク装置は、その厚さが10mm以下であるものであることが好ましい。
【0017】
加えて、本発明によれば、やはり、上述した目的を達成するため、装置内部に装着された光ディスクを回転駆動しながら光ビームをその表面に照射して情報の記録又は再生を行う光ディスク装置において、当該装置内部に装着された光ディスクの反り又は面振れを検出する方法において、前記光ディスクの回転駆動を行なう前に、前記光ディスク表面の反り又は面振れを検出する光ディスク反り検出方法が提案されている。
【0018】
なお、本発明によれば、前記に記載した光ディスク反り検出方法において、装置内部に装着された前記光ディスク表面の外周近傍における反り又は面振れを検出することが好ましく、又は、装置内部に装着された前記光ディスク表面の径方向における複数の位置における反り又は面振れを検出するものであってもよい。そして、本発明によれば、前記の光ディスク反り検出方法において、前記光ディスクに照射した光ビームの前記光ディスクの表面でのフォーカス状態における集光手段の駆動信号の大きさによって前記光ディスク表面の反り又は面振れを検出するものである。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態について、添付の図面を用いて詳細に説明する。
まず、添付の図2は、本発明になる第1の実施の形態になる光ディスク装置の概略構成を示すブロック図である。
【0020】
この図2において、光ディスク装置は、ディスクモータ2を備えており、その回転軸の先端には、情報を記録又は再生すべき光ディスクを着脱可能に装着するためのターンテーブル11が取り付けられている。なお、この光ディスク1は、場合によっては、その円盤状の表面において、反り及び/又は面振れを有している。また、図中の符号3は、ターンテーブに装着されて回転駆動される上記光ディスク1に対し、レーザ光のビームをフォーカスした状態で照射しながら、その情報信号面に対して情報の記録又は再生を行なうピックアップを示しており、この記録/再生手段であるピックアップ3は、例えば、ガイドシャフトなどのガイド手段31によって上記光ディスク1の半径方向に自在に移動可能に取り付けられている。
【0021】
更に、図2において、符号4は、光ディスク1を所定の回転速度で回転駆動する上記ディスクモータ2を駆動制御するためのディスク駆動回路であり、また、図中の符号5は、上記したピックアップ3から出力によりフォーカス(Focus)信号を生成するためのフォーカス(Focus)信号生成回路である。一方、上記のピックアップ3は、図に符号8で示すACTドライバICからの制御信号により、その位置や傾斜角度などが制御されており、また、その一部の信号は、装置全体の動作を制御するためのシステムコントローラ6に出力されている。なお、このシステムコントローラ6には、上記したフォーカス(Focus)信号生成回路5からのフォーカス(Focus)信号が入力されている。一方、このシステムコントローラ6は、上記ピックアップ3の動作を制御するPickup Act制御回路7に制御信号を出力し、もって、上記ACTドライバIC8を介して、上記ピックアップ3の各種の動作を制御する。
【0022】
なお、ここでは具体的に図示しないが、上述したように、近年、光ディスク装置において、特に、携帯用の光ディスク装置への需要が高まるのに伴って、市場からは、例えば、装置の厚さが10mm以下(例えば、9.5mm。但し、下限としては、現在、設計上は9mm程度が限度)といった、薄型のディスク装置に対する要求が高まっている。その結果、上記した光ディスク装置を構成するための基本的な要素部品、更には、必要に応じて搭載されるその他の部品は、この厚さが10mm以下という極めて薄い(狭い)空間内に、適宜、配置されることとなり、他方、その内部に着脱自在に装着される、通常、1.2mm程度の厚さを有する光ディスク1も、かかる薄型の光ディスク装置による記録/再生動作においては、かかる薄い(狭い)空間(各種部品との間の狭いクリアランス)内で、高速で回転されることとなる。
【0023】
このように、極めて薄型のディスク装置を設計する場合には、勿論、上述した光ディスク装置を構成する各部品を、その内部で通常、1.2mm程度の厚さを有する光ディスク1が回転しても、それらの部品と接触/衝突しないように各部品の配置が設定されることとなる。しかしながら、装置に装着される光ディスク1によっては、円盤状の表面において、反り及び/又は面振れを有しているものも存在することとなる。そして、そのような(即ち、回転すると部品と接触/衝突するような)反り/面振れを有する光ディスク1を装着し、装置が情報の記録/再生動作のために光ディスク1を回転した場合には、その記録面を含めた表面に、部品との接触/衝突によって、傷を生じてしまうこととなり、場合によっては、当該光ディスク1のその後の使用を不可能にしてしまうことともなってしまう。このように、上記のような薄型のディスク装置で反り及び/又は面振れを有する光ディスクをその回転を伴う動作、即ち、情報の記録/再生動作を行うことは、上記薄型のディスク装置とは異なり、例えば、比較的大型のディスク装置を利用した場合、光ディスク1のかかる表面の反り/面振れにもかかわらず、アクチュエータ駆動においてフォーカスサーボが得られれば、少なくとも記録された情報の再生が可能であった光ディスクであるにもかかわらず、その記録表面に不要な傷を生じてしまうこととなる。
【0024】
そこで、本発明者は、上記のような認識に基づいて、光ディスク1の記録/再生動作に必要なディスクの回転駆動を実行する前に、当該回転駆動すべき光ディスク1の表面における反り/面振れを、単に、光ディスク1を装置内部に装着した状態のままで、即ち、静止したままの状態において検出することの可能な光ディスク装置、及び、そのための光ディスク反り検出方法を提供するものである。
【0025】
次に、添付の図3及び図4により、上記光ディスク装置における、本発明になる光ディスク1の表面の反り/面振れの検出方法の原理について説明する。
図3は、上記ターンテーブル21に装着されて装置内に配置され光ディスク1の情報信号面(図の下面)に対向してピックアップ3を配置し、その内部に備えた、図示しないが、例えば、波長780nmのレーザ光源(半導体レーザ)を用いてレーザ光を発光させた状態を示している。なお、この時、光ディスク1を回転駆動するためのディスクモータ2は、停止(静止)した状態である。
【0026】
そこで、上記ピックアップ3内部に備えられたフォーカスレンズ32を駆動し(例えば、駆動コイルによって電磁的に駆動する)、また、これもやはりピックアップ3内に設置された図示しない受光素子(例えば、フォトトランジスタ等により構成される)を利用することにより、上記光ディスク1からの反射光を検出する。これによって、光ディスク1の情報信号面と合焦する点をサーチするフォーカシングを実行する。このことによれば、上記光ディスク1の情報信号面(実際には、円盤の厚さ方向の内側に存在する面)の位置(即ち、光ディスク1の情報信号面とピックアップ3との間の距離)を検出することが可能となる。一方、上記ピックアップ3は、ガイド手段31であるガイドシャフト上に設置されていることから、本来、光ディスク1の情報信号面に沿って平行に移動可能に配置されており、そのため、この情報信号面とピックアップ3との間の距離(即ち、ディスクの高さ情報)を検出ことによれば、光ディスク1の表面の反り/面振れを検出することが可能になる。
【0027】
図4は、この時のピックアップ3において発生される信号として、具体的には、例えば、フォーカスエラー信号(Focus Error Signal)とフォーカスコイル(Focus Coil)印加電圧(又は電流)が示されている。
【0028】
この図4からも明らかなように、ピックアップ3において、フォーカスコイル(Focus Coil)印加電圧(又は電流)を徐々に上昇しながら、フォーカスレンズの位置を、その最下点から最上点へ向けて移動する。その移動の間において、フォーカスエラー信号(Focus Error Signal)によってフォーカス(Focus)が検出された時点(即ち、フォーカスエラー信号が最大になった時)におけるフォーカスコイル(Focus Coil)印加電圧(例えば、図のV1)が、上記装着した光ディスク1の情報信号面とピックアップ3との間の距離、即ち、光ディスク1の表面の反り/面振れを示すこととなる。
【0029】
次に、上記にその検出原理を説明した本発明による光ディスクの反り/面振れの検出方法を採用した薄型のディスク装置における動作について、添付の図1のフローチャートにより、更には、添付の図5及び図6の説明図を参照しながら説明する。なお、以下に説明する動作は、例えば、CPU等により構成される上記したシステムコントローラ6により、その内部に記憶されたソフトウェアを起動することにより実行されることとなる。
【0030】
まず、ディスク装置では、例えば、電源の投入等により、まず、そのピックアップ3の位置を、装着される光ディスクの外周位置付近に移動して待機させておく(ステップS11)。この状態が、図5の右側に示されている。続いて、例えば、装置のカバーに連動するスイッチ等の働きによって、装置内に光ディスクが挿入されたことを検出する(ステップS12)。
【0031】
そして、装置内への光ディスクの挿入が検出された場合、ピックアップ3内の半導体レーザを駆動してレーザ(例えば、CDの場合にはCDレーザ(波長780nm))をオンにし、同時に、フォーカスコイル(Focus Coil)へ印加するフォーカスコイル(Focus Coil)印加電圧(又は電流)を、最下点から最上点へ(又は、最上点から最下点へ)向けて移動する(ステップS13)。そして、上記挿入した光ディスク1からの反射光(戻り光)を検出してフォーカス(Focus)信号を検出し(ステップS14)、このフォーカス(Focus)信号を検出した場合には、速やかに、フォーカスアップを停止し(ステップS15)、そして、その時のフォーカスコイル印加電圧又は電流(フォーカスコイル電圧:V1(mV))を検出する(ステップS16)。なお、これらの動作は、図6において、その右側に示されている。
【0032】
その後、ピックアップ3を光ディスク1の内周位置へ送る(ステップS17)。具体的には、ピックアップ3の送り機構を駆動するためのモータを回転駆動して光ディスクの内周位置へ移動する。なお、この状態が、図5の左側に示されている。そして、再び、ピックアップ3内の半導体レーザを駆動してレーザをオンにし、同時に、フォーカスコイル(Focus Coil)へ印加するフォーカスコイル(Focus Coil)印加電圧(又は電流)を、やはり、最下点から最上点へ向けて移動する(ステップS18)。その後、上記挿入した光ディスク1からの反射光(戻り光)を検出してフォーカス(Focus)信号を検出し(ステップS19)、このフォーカス(Focus)信号を検出した場合には、速やかに、フォーカスアップを停止し(ステップS20)、そして、その時のフォーカスコイル印加電圧又は電流(フォーカスコイル電圧:V2(mV))を検出する(ステップS21)。なお、これらの動作は、図6において、その左側に示されている。
【0033】
さらに、上記図1のフローチャートに戻り、上記により得られたフォーカスコイル電圧V1及びV2との差分(V1−V2)を計算し、挿入された光ディスクの反り/面振れ(反り/面振れ情報)を求める(ステップS22)。そして、この得られた計算結果に基づいて、当該挿入された光ディスクが薄型のディスク装置によって再生が可能か否かを判定する(ステップS23)。具体的には、当該薄型のディスク装置内で回転してもその表面に傷等が付かない程度の反り/面振れの量を予め求めて閾値を決定しておき、上記の計算により演算される反り/面振れをこの閾値と比較することにより判定を行なうことが出来る。
【0034】
そして、上記の判定の結果、挿入されたディスクの再生が可能(「Yes」)であると判定された場合(即ち、反り/面振れが上記閾値以下)であれば、上記ディスクモータ2を回転して光ディスク1からの記録情報の再生動作を開始する(ステップS24)。他方、挿入されたディスクの再生不可能(「No」)と判定された場合(即ち、反り/面振れの量が上記閾値以上)であれば、挿入された光ディスクへ損傷を考慮し、ディスクモータ2による回転を伴う再生を行なうことなく(ステップS25)、例えば、ディスクを排出し(ステップS26)、処理を終了する。
【0035】
なお、上記図5及び図6には、挿入された光ディスクに反り/面振れがない(少ない)ことから再生が可能な場合について示しているが、他方、挿入された光ディスクに反り/面振れがある(大きい)場合については、添付の図7及び図8に示している。
【0036】
ところで、上記の説明では、光ディスクの再生における動作についてのみ説明したが、光ディスクへの情報の記録動作においても、上記と同様の方法により、挿入された光ディスクの反り/面振れを求め、もって、挿入した薄型ディスク装置による情報記録の可・非を判定することが可能であることは言うまでもなかろう。また、上記の図1のフローチャートにおいては、上記ステップS23における判定の結果、再生可能(「Yes」)であり、再生動作を開始する(ステップS24)ものとして説明したが、しかしながら、本発明はそれのみに限定されるものではない。例えば、更に、図に破線の矢印で示すように、再生/記録動作を実行する際に、上記のステップで求めた光ディスクの反り/面振れの情報に基づいて、以下に説明するピックアップ3におけるピックアップレンズの傾き制御を行なうことも可能である(ステップS27)。
【0037】
加えて、上記に詳細を説明した光ディスクの反り/面振れの検出方法では、挿入された光ディスク1に対し、その径方向において、外周と内周(近傍)の2点におけるフォーカスコイル電圧V1とV2の差分を求めているが、しかしながら、本発明は、これのみに限定されるものではなく、例えば、上述した装置内に挿入された光ディスクの外周と内周の2点に加え、それらの中間位置における一又は複数の点において、上記フォーカスコイル電圧を検出して反り/面振れ量を演算することも可能である。なお、これによれば、特に、その中央部において反り/面振れが大きな光ディスクを検出する場合に好適である。
【0038】
更には、特に本発明を簡便に実施するためには、例えば、挿入された光ディスク1に対し、その半径方向の代表的な位置だけを、一点だけで反り/面振れを検出し、もって、再生/記録動作の実行の可非を判定することも可能である。なお、この場合、その反り/面振れを検出すべき位置としては、光ディスクの半径方向における外周(近傍)が望ましい。これは、一般に、薄型のディスクで採用されているターンテーブル21では、装着される光ディスクは、その内周の孔においてこのターンテーブル21上へ保持(固定)されることから、反り/面振れが存在する場合には、特に、その外周部において大きく現われることによる。また、この場合、上記図1に示したフローチャートにおいて、ステップS11〜S16を実行することにより可能であることから、その処理時間も短く、特に、薄型で小型の携帯型のディスク装置にとって好適であろう。
【0039】
次に、添付の図9には、上記の方法により求められる、装置に挿入された光ディスクの反り/面振れ(情報)により、ピックアップ3におけるピックアップレンズ32の傾きを制御する場合を示している。すなわち、ピックアップレンズの位置を駆動・制御する電磁コイルに供給する電流を制御することにより、図に破線で示すように、ピックアップレンズ32に傾斜を与える。このことによれば、ピックアップ3から光ディスク1に入射するレーザ光を、その情報信号面に対して直角に入射することが可能となることから、ディスク装置の情報の記録/再生特性が向上される。なお、光ディスク1の表面における反り/面振れの量は、例えば図示のように、一般に、その外周側に近くなる位置ほど大きくなることから、例えば、光ディスク1の最内周からのピックアップ3の位置(距離)に比例しながら、上記求められた反り/面振れに基づいてピックアップレンズの傾きを制御することが好ましいであろう。
【0040】
また、上記においては、装置に挿入された光ディスクを、通常の12センチCDとして説明したが、しかしながら、その他のそれよりも小型(例えば、8センチCD)の光ディスクに対しても、本発明を実施することも可能である。その場合、上記ピックアップ3を12センチCDの外周部分に移動して光ビームのフォーカス状態を検出しようとするが、これが検出されない場合には、8センチCDの光ディスクの外周近傍に上記ピックアップ3を移動させ、上記の検出動作を行うようにすればよい。
【0041】
【発明の効果】
以上の詳細な説明からも明らかなように、本発明になる光ディスク装置及び光ディスク反り検出方法によれば、装置内に装着した光ディスクを回転することなく、光ディスク反りを検出することを可能にすることから、特に、装置の厚さが10mm以下といった超薄型のディスク装置において、反りや面振れのある光ディスクを装着した場合にも、その回転によって表面に傷を付けるというリスクをなくし、もって、安全かつ確実に光ディスクの記録/再生を行なう光ディスク装置を提供することが可能となるという優れた効果を発揮する。
【0042】
すなわち、利用者にとっては、本発明になる光ディスク装置及び光ディスク反り検出方法によって反りが検出された光ディスクは、その回転によって表面が傷つけられることなく、反りや面振れがあっても情報を記録又は再生することの出来る比較的大型の光ディスクを利用することにりよって、光ディスクに傷を付けずに、その記録情報を、安全かつ確実に、記録・再生を行なうことができることともなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明になる光ディスクの反り/面振れの検出方法を採用した薄型のディスク装置における動作について説明するフローチャート図である。
【図2】上記本発明になる第1の実施の形態になる光ディスク装置の概略構成を示すブロック図である。
【図3】上記光ディスク装置における、本発明になる光ディスクの表面の反り/面振れの検出方法の原理について説明する図である。
【図4】やはり、上記光ディスク装置における光ディスクの表面の反り/面振れの検出方法の原理について説明するため、各部の信号波形を示す図である。
【図5】上記光ディスクの反り/面振れの検出方法を採用した薄型のディスク装置における動作を説明するための図である。
【図6】やはり、上記光ディスクの反り/面振れの検出方法を採用した薄型のディスク装置における動作を説明するための各部の信号波形図である。
【図7】挿入された光ディスクに反り/面振れがある(大きい)場合のディスク装置における動作を説明するための図である。
【図8】やはり、挿入された光ディスクに反り/面振れがある(大きい)場合のディスク装置における動作を説明するための各部の信号波形図である。
【図9】上記の方法により求められる光ディスクの反り/面振れ(情報)により、ピックアップにおけるピックアップレンズの傾きを制御する一例を示す図である。
【符号の説明】
1 光ディスク
11 ターンテーブル
2 ディスクモータ
3 ピックアップ
31 ガイド手段
32 フォーカスレンズ
5 フォーカス(Focus)信号生成回路
6 システムコントローラ。

Claims (14)

  1. 少なくとも、装置内部に装着された光ディスクを回転駆動する手段と、上記装着された光ディスクの半径方向に移動可能であり、かつ、光ビームを上記光ディスク表面に照射しながら情報を記録又は再生する手段と、前記回転駆動手段、前記記録/再生手段、前記移動手段の動作を制御する制御手段とを備えた光ディスク装置において、前記制御手段は、前記回転駆動手段により装置内部に装着された前記光ディスクを回転駆動する前に、当該装置内部に装着された前記光ディスク表面の反り又は面振れを検出する機能を備えていることを特徴とする光ディスク装置。
  2. 前記請求項1に記載した光ディスク装置において、前記制御装置は、装置内部に装着された前記光ディスク表面の外周近傍における反り又は面振れを検出することを特徴とする光ディスク装置。
  3. 前記請求項1に記載した光ディスク装置において、前記制御装置は、前記記録/再生手段に設けられた集光手段を駆動する信号の大きさにより、前記光ディスク表面の反り又は面振れを検出することを特徴とする光ディスク装置。
  4. 前記請求項3に記載した光ディスク装置において、前記記録/再生手段は、前記集光手段としてフォーカスレンズと、前記光ビームを発生する手段と、前記フォーカスレンズを前記光ディスク表面に対して移動するフォーカスコイルの駆動信号を制御する手段と、前記光ビーム発生手段からの光ビームの前記光ディスク表面でのフォーカス状態を検出する手段とを備えており、前記制御装置は、前記フォーカス状態検出手段がフォーカス状態を検出した時の前記フォーカスコイル駆動信号制御手段からの駆動信号により、前記光ディスク表面の反り又は面振れを検出することを特徴とする光ディスク装置。
  5. 前記請求項1〜4の何れかに記載した光ディスク装置において、前記制御手段が前記光ディスク表面に所定以上の反り又は面振れを検出した場合、前記光ディスク装置における、当該装置内部に装着された前記光ディスクの回転を伴う動作を停止することを特徴とする光ディスク装置。
  6. 前記請求項5に記載した光ディスク装置において、さらに、当該装置内部に装着された前記光ディスクの排出、又は、排出指示を行なうことを特徴とする光ディスク装置。
  7. 前記請求項3又は4の何れかに記載した光ディスク装置において、前記制御手段は、前記光ディスク表面の反り又は面振れを、前記光ディスク表面の半径方向の複数の位置で検出して反り又は面振れ情報を演算し、当該演算した反り又は面振れ情報に基づいて、当該装置内部に装着された前記光ディスクの回転を伴う動作の可非を決定することを特徴とする光ディスク装置。
  8. 前記請求項7に記載した光ディスク装置において、前記制御手段が、当該装置内部に装着された前記光ディスクの回転を伴う動作が可能と決定した場合、当該演算して求められた反り又は面振れ情報に基づいて、前記集光手段の前記光ディスク表面に対する傾きを制御することを特徴とする光ディスク装置。
  9. 前記請求項7に記載した光ディスク装置において、前記制御手段が、当該装置内部に装着された前記光ディスクの回転を伴う動作が不可能と決定した場合、当該装置内部に装着された前記光ディスクの排出、又は、排出指示を行なうことを特徴とする光ディスク装置。
  10. 前記請求項1〜9の何れかに記載した光ディスク装置において、前記光ディスク装置の厚さは10mm以下であることを特徴とする光ディスク装置。
  11. 装置内部に装着された光ディスクを回転駆動しながら光ビームをその表面に照射して情報の記録又は再生を行う光ディスク装置において、当該装置内部に装着された光ディスクの反り又は面振れを検出する方法において、前記光ディスクの回転駆動を行なう前に、前記光ディスク表面の反り又は面振れを検出することを特徴とする光ディスク反り検出方法。
  12. 前記請求項11に記載した光ディスク反り検出方法において、装置内部に装着された前記光ディスク表面の外周近傍における反り又は面振れを検出することを特徴とする光ディスク反り検出方法。
  13. 前記請求項11に記載した光ディスク反り検出方法において、装置内部に装着された前記光ディスク表面の径方向における複数の位置における反り又は面振れを検出することを特徴とする光ディスク反り検出方法。
  14. 前記請求項11〜13の何れかに記載した光ディスク反り検出方法において、前記光ディスクに照射した光ビームの前記光ディスクの表面でのフォーカス状態における集光手段の駆動信号の大きさによって前記光ディスク表面の反り又は面振れを検出することを特徴とする光ディスク反り検出方法。
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