JP2012163859A - レンズ鏡筒および撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】高精度の動作が可能なレンズ鏡筒を提供する。
【解決手段】このレンズ鏡筒は、合焦レンズ222を保持するレンズ保持枠223と、レンズ保持枠223を光軸方向へ案内する直進ガイド軸31と、この直進ガイド軸31を保持する後方固定部23と、レンズ保持枠223と後方固定部23とを、光軸と直交する方向に磁力により付勢する駆動用マグネット261および片寄せ用マグネット41とを備える。
【選択図】図6

Description

本開示は、レンズを移動可能に保持するレンズ鏡筒およびこれを備えた撮像装置に関する。
一般に、デジタルスチルカメラやデジタルビデオカメラなどの撮像装置には、被写体像を撮像する撮像素子と、その前方(被写体側)に配置されるレンズ鏡筒とが設けられている。このようなレンズ鏡筒としては、例えば被写体からの光線を撮像素子に導くレンズと、レンズを保持するレンズ保持枠と、このレンズ保持枠を光軸方向に移動させる駆動機構とを有するものが知られている(例えば特許文献1参照)。駆動機構においては、例えばステータ(固定子)に対してロータ(回転子)を回転させる回転型モータが採用されている。このほか、ステータに対してロータが直線状に移動するいわゆるリニアモータを採用した例も開示されている(例えば特許文献2参照)。
特開2002−296480号公報 特開2006−65129号公報
駆動源としてリニアモータを使用することで、レンズ鏡筒全体としての小型軽量化を図るのに有利となる。しかしながら、リニアモータを使用したレンズ鏡筒では、ステッピングモータによりスクリュー状の回転子を回転させるような駆動源を使用した場合と比較して、例えば固定筒と移動筒とのクリアランス、あるいはガイド軸と移動筒とのクリアランスなどに起因する軸ぶれやがたつきが生じやすい傾向にある。
本開示はかかる問題点に鑑みてなされたもので、その目的は、コンパクトな構成でありながら高精度の動作が可能なレンズ鏡筒、およびそれを備えた撮像装置を提供することにある。
本開示のレンズ鏡筒は、レンズを保持するレンズ保持部と、このレンズ保持部を光軸方向へ案内するガイド軸と、このガイド軸を保持する固定部と、レンズ保持部と固定部とを光軸と直交する方向に磁力により付勢する一対の付勢部材とを備えたものである。
本開示の撮像装置は、上記のレンズ鏡筒を備えたものである。
本開示のレンズ鏡筒およびそれを備えた撮像装置では、一対の付勢部材が、レンズ保持部と固定部とを光軸と直交する方向に磁力によって付勢するようにした。これにより、レンズ保持部がガイド軸に沿って移動する際、レンズの振動やがたつきが生じにくくなる。
本開示のレンズ鏡筒では、レンズ保持部が固定部に対して移動する際の振動やがたつきを低減することができるので、高精度の動作を行うことが可能である。よって、このレンズ鏡筒を備えた撮像装置では、より高度の撮像性能を得ることができる。
本開示の一実施の形態に係るレンズ鏡筒を備えた撮像装置を表す斜視図である。 図1に示した撮像装置の機構を説明するためのブロック図である。 図1に示したレンズ鏡筒を分解して表す分解斜視図である。 図1に示したフォーカシング部の要部構成を拡大して表す分解斜視図である。 図1に示したフォーカシング部の要部構成を、図4とは異なる角度から眺めた状態の分解斜視図である。 図5に示した角度から眺めたフォーカシング部の要部構成を、組み立てた状態で表す斜視図である。 図3に示したフォーカシング部のうちの移動部を拡大して表す分解斜視図である。 図7に示した移動部を組み立てた状態で表す斜視図である。 図4などに示した移動部、後方固定部および駆動部の一部を、前方から眺めた平面図である。 図9の一部を拡大した拡大平面図である。 図1に示したフォーカシング部の変形例を拡大して表す斜視図である。
以下、本開示の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図1は、本実施の形態としてのレンズ鏡筒10を備えた撮像装置100の全体構成を表す。図1は、撮像装置100を前方から見た斜視図であり、図2は撮像装置100の機構を説明するためのブロック図である。撮像装置100は例えばデジタルスチルカメラであり、外装部材としての筐体102の被写体側の面(前面)に、沈胴機構を有するレンズ鏡筒10が取り付けられたものである。レンズ鏡筒10には、撮影光学系104が収容保持されている。筐体102の内部には、レンズ鏡筒10の後方に電荷結合素子(CCD)やCMOSなどの撮像素子140(図2)が配置されている。撮像素子140は、撮影光学系104によって結像された被写体像を撮像するものである。なお、本明細書では、撮像装置100におけるある対象部材を基準として、物体側もしくは被写体側(原則として紙面左方向もしくは上方)を前方と呼び、像側もしくは撮像素子側(原則として紙面右方向もしくは下方)を後方と呼ぶこととする。
レンズ鏡筒10における撮影光学系104を保持する部分は、筐体102の内部に組み込まれた駆動部146(図2)により、筐体102の前面から前方に繰り出した撮影位置(広角状態、望遠状態、およびその中間状態)と筐体ケース102の前面に収容された収容位置(沈胴位置)との間を光軸Z1に沿って移動可能となっている。
筐体102の前面には、レンズ鏡筒10のほか、閃光を発光するフラッシュ部106などが設けられている。また、筐体102の上端面には、撮像を行うためのシャッタボタン108、撮影光学系104のズームを調整するためのズーム操作スイッチ110、再生モードの切り換えなどを行なうためのモード切り換えスイッチ112、電源の投入および切断を行うための電源スイッチ114などが設けられている。また、筐体102の後面には、撮像した映像を表示するディスプレイ116(図2)のほか、撮影、記録、映像表示などの種々の動作にまつわる操作を行うための複数の操作スイッチ、あるいはディスプレイ上に表示されるメニューを選択するなどの操作を行うための制御スイッチなどが設けられている(いずれも図示せず)。
図2に示したように、撮像装置100は、筐体102の内部に、撮像素子140のほか、記憶媒体141、画像処理部142、表示処理部144、駆動部146、制御部148などを備えている。画像処理部142は、撮像素子140から出力された撮像信号に基づいて画像データを生成し、メモリカードなどの記憶媒体141に記録するものである。表示処理部144は、画像データをディスプレイ116に表示させるものである。駆動部146は、例えばレンズ鏡筒10でのズーミング操作およびフォーカシング動作を行う部分である。制御部148は、シャッタボタン108、ズーム操作スイッチ110、モード切替スイッチ112、電源スイッチ114、操作スイッチ(図示せず)、制御スイッチ(図示せず)の操作に応じて画像処理部142、表示処理部144、駆動部146を制御するものであり、制御プログラムによって動作を行うCPUを有している。
[レンズ鏡筒]
次にレンズ鏡筒10の構成について説明する。図3は、第1の実施の形態としてのレンズ鏡筒を各部材ごとに分解して表した斜視図である。なお、本明細書では、ある対象部材を基準として物体側(原則として紙面左方向もしくは上方)を前方と呼び、像側(原則として紙面右方向もしくは下方)を後方と呼ぶこととする。
図3に示したように、本実施の形態のレンズ鏡筒は、繰り出し位置(撮影位置)と沈胴位置との間を光軸Z1の方向に移動する移動筒を有するズーミング部1と、光軸Z1の方向に移動する合焦レンズを有するフォーカシング部2と、ズーミング部1を駆動するためのズーミング用駆動部3(以下、単に駆動部3という。)とを備えている。
(ズーミング部)
ズーミング部1では、例えば化粧リング11、シャッタ12、レンズ群G1、レンズ保持枠13、群間ばね14、レンズ群G2、レンズ保持枠15、カム環16、直進環17、直進環18および固定環19が、前方から順に光軸Z1上に配置されている。レンズ群G1はレンズ保持枠13に保持され、レンズ群G2はレンズ保持枠15に保持されている。レンズ保持枠13,15は、固定環19に対してカム環16が光軸Z1を中心として回転することにより、光軸Z1上を移動するようになっている。また、レンズ保持枠13,15は、互いに所定の間隔を維持するように群間ばね14によって付勢されている。
(駆動部)
駆動部3は、前方から順にズーミング部駆動用のDCモータ24と、駆動回路等を含むフレキシブル配線ユニット25とが光軸Z1上に配置されたものである。DCモータ24は、図2に示した駆動部146の一部を構成するものである。
(フォーカシング部)
フォーカシング部2は、ズーミングによる焦点距離の変化に伴う合焦位置の微妙な変化に応じて合焦レンズ222(後出)を移動させ、適切にフォーカシングを行う機構である。フォーカシング部2は、例えば前方固定部21と、移動部22と、後方固定部23とが前方から順に光軸上に配置されたものである。後方固定部23には、駆動部26、磁気スケール27および防塵テープ28などが設けられている。なお、レンズ群G1,G2および合焦レンズ222は、図1などに示した撮影光学系104の構成要素である。
図4に、フォーカシング部2の要部を拡大して示す。また、図5には、別角度からのフォーカシング部2の分解斜視構成を表し、図6には、その角度における組み立てた状態のフォーカシング部2の斜視構成を表す。図4〜図6に示したように、移動部22は、センサ部221と、合焦レンズ222と、合焦レンズ222を保持するレンズ保持枠223とが一体となったものである。また、駆動部26は、図2に示した駆動部146の一部を構成するものであり、駆動用マグネット261がインナーヨーク262とアウターヨーク263との間に挟まれた構造を有している。駆動用マグネット261は、例えばネオジム系強磁性合金からなる板状の永久磁石であり、光軸Z1に沿って延在する姿勢で後方固定部23に固定配置されている。また、前方固定部21と後方固定部23とを繋ぐように、直進ガイド軸31と回転ガイド軸32とが光軸Z1に沿って互いに平行に配置されている。すなわち、直進ガイド軸31および回転ガイド軸32は、各々の両端が前方固定部21と後方固定部23とによってそれぞれ支持されている。直進ガイド軸31は、レンズ保持枠223を光軸Z1方向へ案内する案内部材として機能するものであり、例えばステンレス鋼やパーマロイ(NiFe)などの磁気シールド材料として好適な軟質磁性材料からなる。一方、回転ガイド軸32は、光軸Z1と直交する面内におけるレンズ保持枠223の回転を抑制するための係止部材として主に機能する。回転ガイド軸32は、例えばステンレス鋼などによって構成される。
図7に、移動部22を分解して拡大した斜視構成を表すと共に、図8に、その角度における組み立てた状態の移動部22の拡大斜視構成を表す。図7および図8に示したように、レンズ保持枠223には軸穴223A,223Bが設けられている。軸穴223Aには直進ガイド軸31が挿通され、回転ガイド軸32には軸穴223Bが挿通される。これにより、レンズ保持枠223は、前方固定部21および後方固定部23に対して光軸Z1方向へ移動可能に保持された状態となっている。光軸Z1に対する合焦レンズ222の傾きを最小限としつつ、レンズ保持枠223の円滑な移動を維持するため、直進ガイド軸31の外径と、軸穴223Aの内径とのクリアランスは必要最小限に抑えられている。
レンズ保持枠223には、開口を有する把持部223Cがさらに設けられており、その把持部223Cに合焦レンズ222が固定されるようになっている。また、軸穴223Aの近傍には、(組み立てた状態において)後方固定部23に固定された駆動用マグネット261と対向する位置に片寄せ用マグネット41が取り付けられている。この片寄せ用マグネット41は、例えばネオジム系強磁性合金からなるブロック状の永久磁石であり、後方固定部23に固定された駆動用マグネット261と常に引き合う状態(あるいは斥け合う状態)となっている。軸穴223Aの近傍には、誘導磁界を発生し、移動部22を前方固定部21および後方固定部23に対して相対的に移動させるための駆動用コイル42も取り付けられている。駆動部26および駆動用コイル42は、レンズ保持枠223を光軸Z1方向へ駆動するためのリニアアクチュエータとして機能するものである。図6に示したように、駆動用マグネット261は駆動用コイル42が巻回する空間を貫くように配置されている。このリニアアクチュエータでは、コイル42に駆動電流が供給されると、コイル42から、その駆動電流の向きに応じた駆動磁界が発生する。コイル42から発生した磁界と、駆動用マグネット261によって常に存在する磁界との磁気相互作用、すなわちフレミング左手の法則に従い、コイル42に対し、光軸Z1に沿って前方あるいは後方へ向かう駆動力が付与される。これにより、コイル42を搭載したレンズ保持枠223(移動部22)が、光軸Z1に沿って前方あるいは後方に移動することとなる。
センサ部221は、支持体221Aの一部に磁気抵抗センサ素子221Bが搭載されたものである。支持体221Aは、レンズ保持枠223に固定される。このセンサ素子221Bは、後方固定部23に固定された磁気スケール27と共に位置検出部を構成し、後方固定部23に対するレンズ保持枠223(移動部22)の光軸Z1上の相対位置を検出するものである。センサ素子221Bとしては、例えば磁気抵抗効果(MR)素子やホール素子などを用いることができる。また、磁気スケール27は、図4〜図6に示したように、光軸Z1に沿って延在する柱状または板状の磁性部材である。より詳細には、磁気スケール27は、例えば光軸Z1と直交する面内において互いに逆向きに固定された磁化を有する第1および第2の領域(図示せず)が、光軸Z1に沿って所定のピッチで交互に繰り返し配置された構造を有する。センサ素子221Bは、外部磁界(磁気スケール27の第1および第2の領域が各々形成する磁界)の向きおよび強度に応じて抵抗変化を示すものである。よって、センサ素子221Bに対して一定の電流を流しつつ、その出力電圧の変化をモニタリングすることにより、磁気スケール27に対するセンサ素子221Bの相対位置を特定することが可能となっている。
図9は、移動部22、後方固定部23および駆動部26などを前方から眺めた光軸Z1と直交する平面を表すものであり、図10は、その要部を拡大して表した平面図である。図9および図10に示したように、位置検出部としてのセンサ素子221Bおよび磁気スケール27は、直進ガイド軸31を挟んで駆動用マグネット261および片寄せ用マグネット41と反対側に位置する。このような構成により、直進ガイド軸31が磁気シールドとして機能し、センサ素子221Bおよび磁気スケール27に対し、駆動用マグネット261および片寄せ用マグネット41が発生する磁界が及ぶのを回避することができる。
[レンズ鏡筒の動作]
次に、レンズ鏡筒の動作について説明する。
(ズーミング部の動作)
ズーミング部1では、制御部148(図2)からの指令により駆動部146(図2)における駆動用モータ(図示せず)に所定の駆動電流を供給することで、レンズ群G1,G2を光軸Z1に沿って所定位置へ移動させることができる。具体的には、固定環19に対してカム環16を、光軸Z1を中心として回転させることにより、レンズ群G1,G2をそれぞれ保持するレンズ保持枠13,15を、光軸Z1上を移動させる。
(フォーカシング部の動作)
フォーカシング部2では、制御部148(図2)からの指令によりコイル42に所定の駆動電流を供給することで、合焦レンズ222(レンズ保持枠223)を光軸Z1に沿って所定位置へ移動させることができる。具体的には、コイル42から所定の向きの駆動磁界を発生させ、駆動用マグネット261との磁気相互作用を利用して、コイル42およびそれを保持するレンズ保持枠223に対し光軸Z1に沿った駆動力を付与する。ここで、レンズ保持枠223の移動動作は、それ自体の、前方固定部21および後方固定部23に対する光軸Z1上の相対位置を検出しながら行う。具体的には、センサ部221のセンサ素子221Bに対して一定の電流を供給しつつ、その出力電圧の変化をモニタリングすることにより、磁気スケール27に対するセンサ素子221Bの相対位置を特定する。その結果、レンズ保持枠223、すなわち、合焦レンズ222を、撮影光学系104における他のレンズ群に対して適切な位置に配置することができ、適切なフォーカシングを行うことが可能となる。この際、レンズ保持枠223に固定された片寄せ用マグネット41と、後方固定部23に固定された駆動用マグネット261とが、互いに対向する位置となっているため、それらが互いに引き合う状態(あるいは斥け合う状態)が常に維持されている。なお、片寄せ用マグネット41と駆動用マグネット261との磁気的な引力(斥力)は、レンズ保持枠223の光軸Z1方向の移動を妨げるほど強力なものではない。よって、レンズ保持枠223の円滑な移動を確保しつつ、合焦レンズ222と後方固定部23との(特に光軸Z1と直交する面内における)相対位置のずれやがたつきを極めて小さく抑えることができる。これにより、高精度のフォーカシングを実現することができる。
このように、本実施の形態では、駆動用マグネット261と片寄せ用マグネット41との磁気的な引力(斥力)を利用して、後方固定部23とレンズ保持枠223とを常に付勢させ、その状態でフォーカシングを行うようにした。そのため、レンズ保持枠223が直進ガイド軸31に沿って移動する際、合焦レンズ222の振動やがたつき、あるいは傾きが生じにくくなる。したがって、より精度の高いフォーカシングを行うことができ、より良好な撮像性能を得ることができる。また、このような一対の付勢部材を設けることで、光軸Z1と直交する面内における直進ガイド軸31と合焦レンズ222との距離が大きくなったとしても、合焦レンズ222の振動やがたつき、あるいは傾きの発生を抑えることができる。このため、直進ガイド軸31をズーミング部1の外側に配置することでレンズ鏡筒10としての沈胴厚を縮小するなど、全体構成のコンパクト化を図ることもできる。
また、センサ素子221Bおよび磁気スケール27を、直進ガイド軸31を挟んで駆動用マグネット261および片寄せ用マグネット41と反対側に配置するようにした。これにより、直進ガイド軸31を磁気シールドとしても利用し、センサ素子221Bおよび磁気スケール27に対して不要な磁界の影響が及ぶのを回避することができる。その結果、より高精度の位置検出によって極めて高精度のフォーカシングを行うことができ、極めて良好な撮像性能を得ることができる。
さらに、センサ素子221Bを可動部であるレンズ保持枠223に搭載し、磁気スケール27を固定部である後方固定部23に搭載するようにした。これにより、これと反対の構成(センサ素子221Bを固定部に搭載し、磁気スケール27を可動部に搭載する構成)と比較して、レンズ鏡筒10の全体構成のコンパクト化を図りつつ、レンズ保持枠223の可動範囲を広げることができる。これは以下の理由による。すなわち、機構上、磁気スケール27はセンサ素子221Bと比べて光軸Z1方向の寸法が著しく大きいものであり、これを光軸Z1方向へ移動する可動部としてしまうと、繰り出し動作および沈胴動作の際により大きな空間が必要となる。しかしながら、より大きな寸法を有する磁気スケール27を固定した状態とし、微小な寸法を有するセンサ素子221Bを移動させることで、必要な空間を最小限に抑えることができる。
以上、実施の形態を挙げて本技術を説明したが、本技術は上記実施の形態に限定されるものではなく、種々変形が可能である。例えば、上記実施の形態では、レンズ保持部の移動のための駆動部としてリニアアクチュエータを用いるようにしたが、本技術はこれに限定されるものではない。例えば図11に示したように、ステッピングモータ51を駆動部として用い、リードスクリュー52を回転させることによりレンズ保持枠223の移動を行うようにしてもよい。但し、この場合、リニアアクチュエータ(駆動部)を構成する駆動用マグネットが存在しないので、固定部に設ける第1の付勢部材を別途設ける必要がある。具体的には、例えば後方固定部23に、第1の付勢部材としての片寄せ用マグネット43を立設する。なお、駆動部としてステッピングモータ51を用いる本形態では、ステッピングモータの回転数によりレンズ保持枠223の位置検出を行うことができる。このため、位置検出部を別途設ける必要はない。
また、上記実施の形態では、第1および第2の付勢部材として、一対の永久磁石を用いるようにしたが、本技術はこれに限定されるものではない。例えばいずれか一方を、それ自体が(常温下において外部磁場が存在しない状態では)磁力を発現しない軟質磁性体や常磁性体などによって構成してもよい。あるいは、双方もしくはいずれか一方を電磁石としてもよい。いずれにせよ、磁力によって互いに引き合い、もしくは斥け合う関係にある一対の付勢部材を用いればよい。但し、固定部に設ける第1の付勢部材を永久磁石としない場合には、リニアアクチュエータ(駆動部)を構成する駆動用マグネットを別途設ける必要がある。このため、第1の付勢部材は永久磁石とすることが望ましい。第1の付勢部材を駆動用マグネットとしても用いることで、構成の簡素化を図ることができるからである。なお、上記実施の形態では、第1の付勢部材を駆動用マグネットとしても用いるようにしたが、第1の付勢部材を永久磁石とした場合であっても、駆動用マグネットを別途配置するようにしてもよい。
また、上記実施の形態では、位置検出部として磁気抵抗効果素子などの磁気を利用したセンサを用いるようにしたが、これに限定されるものではない。例えば光ピックアップセンサや静電容量センサ、光位置センサ(PSD:Position Sensitive Detector)、機械的な接点を有する位置センサなど、種種のセンサを位置検出部に用いることも可能である。
また、上記実施の形態では、レンズ鏡筒のうち、フォーカシングを行う部分において一対の付勢部材を用いたレンズ移動を行うようにした。しかしながら、本技術はこれに限定されず、例えばズーミングを行う部分において一対の付勢部材を用いたレンズ移動を行う場合にも適用可能なものである。
また、本技術は以下のような構成を取り得るものである。
(1)レンズを保持するレンズ保持部と、
前記レンズ保持部を光軸方向へ案内するガイド軸と、
前記ガイド軸を保持する固定部と、
前記レンズ保持部と前記固定部とを、光軸と直交する方向に磁力により付勢する第1および第2の付勢部材と
を備えた
レンズ鏡筒。
(2)前記第1および第2の付勢部材のうち少なくとも一方は永久磁石を含むものである
上記(1)記載のレンズ鏡筒。
(3)前記レンズ保持部に搭載され、前記光軸に沿った前記レンズ保持部の位置を検出する位置検出部をさらに備え、
前記ガイド軸は軟質磁性材料からなり、
前記位置検出部は、磁気抵抗効果素子と、磁気スケールとを含んで構成され、前記ガイド軸を挟んで前記第1および第2の付勢部材と反対側に位置する
上記(1)または(2)に記載のレンズ鏡筒。
(4)前記第1の付勢部材は前記固定部に搭載され、前記第2の付勢部材が前記レンズ保持部に搭載されている
上記(1)から(3)のいずれかに記載のレンズ鏡筒。
(5)前記第1の付勢部材は永久磁石からなり、
前記レンズ保持部はコイルを搭載し、
前記第1の付勢部材およびコイルは、前記レンズ保持部を光軸方向へ駆動するためのリニアアクチュエータを構成する
上記(4)記載のレンズ鏡筒。
(6)上記(1)から(5)のいずれかに記載のレンズ鏡筒を備えた撮像装置。
1…ズーミング部、2…フォーカシング部、10…レンズ鏡筒、21…前方固定部、22…移動部、221…センサ部、221A…センサ素子、222…合焦レンズ、223…レンズ保持枠、23…後方固定部、26…駆動部、261…駆動用マグネット、31…直進ガイド軸、32…回転ガイド軸、41…片寄せ用マグネット、42…コイル、100…撮像装置、140…撮像素子、Z1…光軸。

Claims (7)

  1. レンズを保持するレンズ保持部と、
    前記レンズ保持部を光軸方向へ案内するガイド軸と、
    前記ガイド軸を保持する固定部と、
    前記レンズ保持部と前記固定部とを、光軸と直交する方向に磁力により付勢する第1および第2の付勢部材と
    を備えた
    レンズ鏡筒。
  2. 前記第1および第2の付勢部材のうち少なくとも一方は永久磁石を含むものである
    請求項1記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記レンズ保持部に搭載され、前記光軸に沿った前記レンズ保持部の位置を検出する位置検出部をさらに備え、
    前記ガイド軸は磁気シールド材料からなり、
    前記位置検出部は、磁気スケールと、磁気抵抗効果素子とを含んで構成され、前記ガイド軸を挟んで前記第1および第2の付勢部材と反対側に位置する
    請求項2記載のレンズ鏡筒。
  4. 前記磁気スケールは前記固定部に設けられており、
    前記磁気抵抗効果素子は前記レンズ保持部に設けられている
    請求項3記載のレンズ鏡筒。
  5. 前記第1の付勢部材は前記固定部に設けられ、前記第2の付勢部材は前記レンズ保持部に設けられている
    請求項1記載のレンズ鏡筒。
  6. 前記第1の付勢部材は永久磁石からなり、
    前記レンズ保持部はコイルを搭載し、
    前記第1の付勢部材およびコイルは、前記レンズ保持部を光軸方向へ駆動するためのリニアアクチュエータを構成する
    請求項5記載のレンズ鏡筒。
  7. レンズ鏡筒を備えた撮像装置であって、
    前記レンズ鏡筒は、
    レンズを保持するレンズ保持部と、
    前記レンズ保持部を光軸方向へ案内するガイド軸と、
    前記ガイド軸を保持する固定部と、
    前記レンズ保持部と前記固定部とを、光軸と直交する方向に磁力により付勢する一対の付勢部材と
    を備えた
    撮像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2006178006A (ja) * 2004-12-20 2006-07-06 Sony Corp 撮像用レンズ装置
JP2006201593A (ja) * 2005-01-21 2006-08-03 Canon Inc 撮像装置及びその制御方法

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