JP2012162808A - 合成繊維からなる基布 - Google Patents

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Abstract

【課題】乗員の衝撃を緩和出来るエアバッグの作製に適した基布を提供すること。
【解決手段】7cN/dtexの応力下でのヤング率が経緯平均で2〜6GPaであることを特徴とする基布。
【選択図】なし

Description

本発明は合成繊維からなる基布に関し、特にエアバッグ製造用途に適した基布に関する。更に詳しくは、展開時には過剰な圧力上昇を抑制し、人に対する障害が起きにくいエアバッグ用基布に関する。
昨今のエアバッグは、車両の小型化および安全性向上の観点より高速に展開することが望まれている。このために、インフレータのガス出力を高く設定し、高速化に対応することもある。しかしながら高速化によるガス出力増加は、袋内圧を高め、硬い袋となり、乗員が袋体に接触した場合、障害となる場合がある。
エアバッグのコンパクト性、高速展開性、軽量化および搭乗員保護(柔軟化)を実現するために、下記特許文献1にはエアバッグ用モノフィラメントの繊度及び応力−ひずみ曲線を調節することが開示されている。これは初期モジュラスの調整にて展開時の衝撃を受け止め、バッグ破壊を防止し、中期応力の特性にてバッグ通気性を維持し、展開時の高温ガスより乗員を守るものである。しかしながら、通気性は特に袋部と一重部の境界部分にて発生する目開きが主であり、この部分についての記載がない。また、特許文献1の記述の如く乗員へのダメージとして火傷も考えられるが、これよりも衝撃による障害をより低減することが重要であり、この部分についても記載されていない。さらに乗員への衝撃は展開終末の基布の状態に影響されるために、特許文献1に記載されているものは乗員保護の観点からも必ずしも満足するものではなかった。
特開2005−194682号公報
本発明の目的は、従来技術での上記問題を解決するために、乗員の衝撃を緩和出来るエアバッグの作製に適した基布を提供することである。
本発明者等は、上記目的を達成するために鋭意検討した結果、特定荷重時におけるヤング率が特定範囲にある基布が上記目的を達成することを見出し、本発明を完成した。即ち、本発明は下記の発明を提供する。
(1)7cN/dtexの応力下でのヤング率が経緯平均で2〜6GPaであることを特徴とする基布。
(2)総繊度が200〜550dtexおよび単糸繊度が2.0〜7.0dtexのマルチフィラメント合成繊維から構成される上記(1)に記載の基布。
(3)合成繊維がナイロン66である上記(2)に記載の基布。
(4)上記(1)〜(3)いずれか一項に記載の基布からなるエアバッグ。
本発明の基布でエアバッグを作製した場合、搭乗員とバッグが接触した場合に発生する応力がかかった状態において基布が柔軟性を有することにより、搭乗員に対する障害性の低いエアバッグを得ることができる。
以下に、本発明を詳細に説明する。
本発明の基布は、後述する方法によって測定した7cN/dtex応力下でのヤング率が2〜6GPaであることを特徴とする。より好ましくは3〜4GPaである。2GPa未満であると基布の変位が大きくなりすぎて、このような基布から製作されたエアバッグは、縫目部分や袋部と一重部の境界部分(袋織の場合)の目開きが大きくなり内圧低下が起こる。また、6GPaを超えると縫目部分や袋部と一重部の境界部分に応力が掛かりすぎ、この部分よりエアバッグ破壊が起こりやすくなったり、展開後のエアバッグが硬く乗員への障害値が上がる傾向がある。
基布の7cN/dtex応力下でのヤング率の調整は、原糸製造時の延伸倍率や延伸時の温度パターン等を調整することにより行なうことができ、また、製織時の織密度および加工時の温度や張力の調整によっても行なうことが出来る。具体的には溶融ポリマーを紡糸口金より吐出後、冷却し、次いで紡糸油剤を付与後、プリテンションロールと第1段ロール間で1%程度のストレッチを非加熱環境下にて実施し、次に100℃以下の環境にて第1段ロールと第2段ロールにて第1段の延伸を全延伸倍率の25〜60%実施し、更に第2段ロールと第3段ロールで第2段階延伸を180〜240℃の環境下で全延伸倍率の40〜75%の延伸を実施する。このとき第1段延伸を2段階に分けたり、第2段延伸を2段階に分けたり、必要な特性を得るために使い分けする場合がある。この後最終段ロールと巻き取り機間にて若干の弛緩をさせて巻き取るが、このとき全延伸倍率が高い程、また最終段ロールの温度が低い程、糸条のヤング率は増加の傾向を示す。また、製織時においては織密度が低い程、加工時においては熱セット温度が低い程また熱セット時張力が高い程、ヤング率の増加を示す。これらの因子を最適化することにより、7cN/dtex応力下での所望のヤング率をもつ基布を製造できる。
原糸製造時の全延伸倍率は4.8〜5.5の範囲が好ましく、最終段ロールの温度は150〜220℃の範囲が好ましい。織密度は後述のカバーファクターとして1800〜2400の範囲が好ましい。また加工時においては熱セット温度を150℃〜200℃に、経方向を加工前反物送りに対し5〜10%オーバーフィードに、緯方向を熱処理前反幅に対し0〜4%の緯入れに調整することが好ましい。加工温度が200℃を超えると布の組織が緩み、ヤング率が小さくなり、通気量が増大し、展開速度の低下を起こす場合がある。また、150℃未満であるとヤング率が大きくなり、縫目部分や袋部と一重部の境界部分に応力が掛かりすぎ、この部分よりエアバッグ破壊が起こりやすくなったり、展開後のエアバッグが硬く乗員への障害値が上がる傾向がある。経方向の送り出しのオーバーフィードが10%を超えたり、緯方向の緯入れが4%を超えると十分な張力が発生せず、炉内にて弛緩し、反物組織が緩む結果、ヤング率が小さくなり、通気量の増大を招く場合がある。また、経方向の反物送り出しのオーバーフィードが5%未満や緯方向の緯入れが0%未満であると過剰な応力が反物に発生し、ヤング率が大きくなり、縫目部分や袋部と一重部の境界部分でのエアバッグ破壊が起こりやすくなったり、展開後のエアバッグが硬く乗員への障害値が上がる傾向がある。
使用する原糸の初期引張り抵抗が大きい程、得られる基布のヤング率は大きくなる傾向にあるが、そういった原糸は伸度も低下傾向に有り、よってエネルギー低下傾向となるために注意が必要である。ヤング率の高い原糸を使用した場合、原糸のエネルギーが2mJ/dtex未満であると、基布の吸収できるエネルギーが小さく、更にヤング率が大きくなって、エアバッグ展開時に一重部と袋部の境界や縫い目部分の破壊の可能性が大きくなる。よって適切に調整された原糸にて破断エネルギーが2mJ/dtex以上を用いることで、基布を袋体にした場合、一重部と袋部の境界や縫目部分がバッグ展開時の衝撃吸収の点において優れる。
原糸強度が大きい程、基布のヤング率は大きくなる傾向にある。原糸強度は8〜10cN/dexであることがバッグ展開時の耐破壊性能の点から好ましい。原糸強度が10cN/dtexを超えると、ヤング率が大きくなり、また、繊維軸と垂直な方向の耐性が低くなり、特に縫い目部分や一重部と袋部の境界部分の破壊の可能性が大きくなる。また、8cN/dtex未満では強度自身の低下により展開時のバッグ破壊の可能性が大きくなる。
基布を構成する繊維の総繊度は基布強力の観点から200〜550dtexが好ましい。更に好ましくは、230〜350dtexの繊維を用いることであり、エアバッグの破壊耐性と展開速度が向上する。200dtex未満であれば布の強力が低くなり、展開時にバッグの破壊を起こす可能性が増加する。また、550dtexを超える場合は布の重量が大きくなり、展開速度が低下する場合がある。
基布を構成する繊維の打ち込み密度は下式(1)に示すカバーファクター(CF)を1800〜2400にすることが好ましい。さらに好ましくは2000〜2300であり、特に好ましくは2100〜2300である。1800未満であると基布を構成する経緯糸間の目ずれが起きやすく、とくに袋部と一重部の境界部分がより大きく目ずれし、バッグ破壊を起こす可能性がある。2400を超えると製織性が損なわれたり、基布重量が大きくなり、展開速度が遅くなる場合がある。
CF=T0.5*(Dw+Df) (1)
上式(1)において、CFはカバーファクターであり、Tは全繊度(dtex)であり、Dwは経密度(本/inch)であり、Dfは緯密度(本/inch)である。
また、基布を構成する繊維の単糸繊度は、展開速度向上と縫製時のミシン針からのダメージ耐性の観点より、2.0〜7.0dtexであることが好ましく、さらに好ましくは3.0〜5.0dtexの範囲である。7.0dtexを超えると通気量が増加する可能性がある。
乗員障害値は400以下であることが乗員に対する加害性の点から好ましい。400を超えると乗員の頭部に傷害を起こす可能性が大きくなる。
基布を構成する糸条の素材としては合成繊維が好ましい。合成繊維の中でもポリアミド類が高強力で好ましく、ポリアミド類の例としては、例えば、ナイロン66、612、46、6T、およびこれらの共重合体または混合物からなる繊維等が挙げられる。特に、ナイロン66が熱容量および柔軟性や価格の面から更に好適である。これらの糸条成分ポリマー及び糸条表面には工程性改善や後加工性および耐熱性能向上のために添加剤を加える場合もある。添加剤としては、例えば、酸化防止剤、熱安定剤、平滑剤および帯電防止剤等が挙げられる。
本発明の基布に用いる原糸の製造は、通常の溶融紡糸法を用いることが出来、ポリマー紡出後、冷却、紡糸油剤付与、熱延伸および冷却等を経て巻き取られる。
製織に使用される織機についてはウォータージェットルーム、エアージェットルーム、レピア等々、既存に存在する織機が適用でき、開口機はジャガード等の既知の装置が使用でき、目的の基布が製造可能であれば特に限定されない。
織組織についても特に限定されないが、強度の観点から平織り組織が好ましい。袋織りする場合、袋部(膨張部)と非膨張部の境界部分の織り組織構成は既知の構成を用いることが出来る。製織時には例えば経糸に糊剤付与等の収束性向上を行ってもよいが、これを行なわない方がコストの面でより好ましい。
製織後の加工においては、60〜100℃の水浴槽を用い、一旦乾燥させることが望ましい。これは一旦収縮した基布を安定平均化させ、通気量の分布を均一にできるからである。この後にテンター等にて熱セットし、冷却の後、巻き取ることが好ましい。
以下に、本発明を実施例に基づいてさらに説明する。しかし、本発明はこれらの実施例のみに限定されるものではない。実施例に記述される各種評価は以下のごとく行なった。
(1)原糸の総繊度:JIS L1013 8.3.1に準じて求めた。
(2)単糸繊度:フィラメント数を測定し、総繊度との商により求めた。
(3)原糸強力および原糸エネルギー:JIS L1013 8.5に準じて、つかみ間隔250mm、引張り速度300mm/minにて測定した。
(4)7cN/dtex応力下のヤング率:JIS L1096 8.12.1法に従って、試料幅30mm、試料長200mm、引張り速度200mm/minにてSS曲線を求め、得られたSS曲線の強力(cN)と、布を構成する繊維の総繊度(T)および布を構成する繊維の打ち込み本数(D)とから単位総繊度あたりの強力を算出し、横軸を伸度(%)、縦軸を単位総繊度当たりの強力(cN/dtex)としてプロットし直した。プロットし直したSS曲線の傾きを7cN/dtex及び7.1cN/dtexの2点の値より求め、この値を1dtex当たりの断面積で割り、7cN/dtex応力下のヤング率を求めた。
(5)乗員障害値:2枚の円形の布を縫い糸1350dtexのナイロン66糸を用いて10cm当たり65針にて本縫いにて縫製して内容積45Lの袋を作成し、出力1.3モルのパイロ型インフレータを用いて展開させた。FMVSS201uを参考に、展開し切ったタイミングにて4.5kgの頭部形状の衝突体を24km/hの速度で衝突させて、そのときの衝突体の加速度を時間変化について計測し、下記式(2)より乗員障害値を求めた。
乗員障害値=[∫t2 t1adt]2.5(t2−t1)-1.5 (2)
(但し、式(2)式において、aは加速度(m/s2)であり、(t2−t1)は35msであり、t1およびt2はaピーク値の前後17.5msを指す。)
なお、測定結果における「底付き」とは、バッグが衝突体の衝撃を受け止める事が出来ない状態になり、バッグ取り付け架台に接触した状態をいう。このとき、加速度が減少から急激な上昇を示すことより確認できる。
乗員障害値が400以下をエアバッグとして適するもの(○)と判定し、400超えおよび底付きをエアバッグとして不適(×)と判定した。
[実施例1]
90%蟻酸相対粘度80のナイロン66ポリマーを300℃にて溶融し、紡糸口金より押し出し後、油剤を繊維に対し1%となるように付与後、1%の予備ストレッチを掛け、第1段ロール60℃、第2段ロール220℃間で2.8倍の第1段延伸後、第2段と第3段ロール間で1.8倍延伸し、第3段ロールと巻き取り機間の応力を0.18cN/dtexに調節して2700m/minにて巻き取った。このとき第3段ロールは220℃とした。得られたポリアミド66糸条の特性を表1に示す。このポリアミド66糸条を糊剤及び整経油剤を用いることなくインチ当たり73本になるように製織ビームに巻き、これを経糸とした製織をウォータージェットルームにて実施した。打ち込む緯糸は上述の糸条と同じもので、経糸と同じ密度にし、500rpmで製織した。得られた反物を開放型水浴槽にて60℃の湯に通した後、ドラム密着型乾燥機を用いて300N/mにて110℃×90秒で乾燥の後、乾燥上がりに対し経オーバーフィード8%、緯入れ3%にて200℃×60秒の熱セットを実施し、冷却ロールにて30秒冷却し巻き取った。得られた基布の評価結果を表1に併せて示す。乗員障害値は低い値であった。
[実施例2]
実施例1のポリマー及び紡糸機を用い、第3段ロールの温度を150℃とした以外は同じ条件で紡糸し、同じ条件にて試織、熱セットを実施した。得られた基布の評価結果を表1に示す。乗員障害値は低い値であった。
[実施例3]
総繊度を472dtex、フィラメント数を136としたことを除いて、実施例1と同じ方法で紡糸し、原糸を得た。得られた原糸の特性を表1に示す。この原糸を用いて、インチ当たり53本としたことを除いて実施例1と同様に製織および後加工を行い、基布を得た。得られた基布の評価結果を表1に併せて示す。乗員障害値は低い値であった。
[実施例4]
総繊度を235dtex、フィラメント数を36としたことを除いて、実施例1と同じ方法で紡糸し、原糸を得た。得られた原糸の特性を表1に示す。この原糸を用いて、実施例1と同様に製織および後加工を行い、基布を得た。得られた基布の評価結果を表1に併せて示す。乗員障害値は低い値であった。
[比較例1]
90%蟻酸相対粘度80のナイロン66ポリマーを300℃にて溶融し、紡糸口金より押し出し後、油剤を繊維に対し1%となるように付与後、1%の予備ストレッチを掛け、第1段ロール60℃、第2段ロール220℃間で2.8倍の第1段延伸後、第2段ロールと第3段ロール150℃間で2.1倍の第2段延伸後を実施し、第3段ロールと巻き取り機間の応力を0.18cN/dtexに調節して2700m/minにて巻き取った。得られたポリアミド66糸条の特性を表1に示す。この高強力高収縮糸を用い、実施例1と同じ条件にて製織した。得られた反物は乾燥のみを実施し、後の熱セットを実施せずに、実施例1と同様の評価を行なった。その結果7cN/dtex応力下のヤング率が本発明の範囲よりも大きくなり、乗員障害値が大きい結果となった。
[比較例2]
90%蟻酸相対粘度80のナイロン66ポリマーを300℃にて溶融し、紡糸口金より押し出し後、油剤を繊維に対し1%となるように付与後、1%の予備ストレッチを掛け、第1段ロール60℃、第2段ロール220℃間で2.6倍の第1段延伸後、第2段ロールと第3段ロール220℃間で1.7倍の第2段延伸後を実施し、第3段ロールと巻き取り機間の応力を0.18cN/dtexに調節して2700m/minにて巻き取った。得られたポリアミド66糸条の特性を表1に示す。この低強力低収縮糸を用いて、実施例1と同様な製織を実施した。得られた反物を60℃の湯に通し、300N/mにて一旦110℃×90秒で乾燥した後、乾燥上がりに対しテンターにて経オーバーフィード5%、緯入れ1%にて200℃×60秒の熱セットを実施し、冷却ロールにて30秒冷却し巻き取った。得られた基布について実施例1と同様の評価を行なった結果を表1に併せて示す。この基布の7cN/dtex応力下のヤング率は本発明の範囲よりも小さくなった。その結果、乗員障害値測定時にバッグ把持物にダミーが接触し、測定不能となった。
[比較例3]
実施例1の原糸を実施例1と同じ条件にて製織した。得られた反物を湯通しせず、テンターにて経オーバーフィード0%、緯方向にも加工前反物と同じ幅セットにてセットした。得られた基布について実施例1と同様の評価を行なった結果を表1に示す。この基布の7cN/dtex応力下のヤング率は本発明の範囲より大きくなった。その結果乗員障害値が大きくなった。
Figure 2012162808
本発明の基布で作製したエアバッグは、展開速度が速く、かつ、乗員が衝突した場合の応力がかかった状態でも袋体が硬くなり過ぎず、よって乗員への障害を低減できる。

Claims (4)

  1. 7cN/dtexの応力下でのヤング率が経緯平均で2〜6GPaであることを特徴とする基布。
  2. 総繊度が200〜550dtexおよび単糸繊度が2.0〜7.0dtexのマルチフィラメント合成繊維から構成される請求項1に記載の基布。
  3. 合成繊維がナイロン66である請求項2に記載の基布。
  4. 請求項1〜3いずれか一項に記載の基布からなるエアバッグ。
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