JP2012161730A - 除湿機 - Google Patents

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Abstract

【課題】タンクの水量を検知しタンク満タン時間を演算するとともに、タンク容量と除湿運転状況から除湿効率を演算し補正する除湿乾燥機を提供する。
【解決手段】室内の空気を循環させる送風ファン2とその送風経路8中にあり、空気中の水分を分離する除湿装置3と除湿装置3にて分離した水分を貯蔵する水量タンク4と除湿乾燥機本体1の運転状況を表示する表示部5と運転を操作する操作部6で構成され、水量タンク中にはタンクの水量を計測するためのタンク水量計測装置9が設けてある。また、送風経路8中には温度センサ10と湿度センサ11を設け、除湿乾燥機本体1に流入する空気の温湿度を計測するようにしておき、タンクの水量状況からタンク満水予定時間を演算する制御演算部7とタンク満水予定時間を表示する表示部5を設けることで、タンクの満水までの時間を演算し、タンク水量増加量と運転時間から現在の除湿効率を求め、次からの計算に反映する。
【選択図】図1

Description

空気中の湿気を除去する除湿装置に関するものである。
従来の除湿装置は、空気中の水分を除湿する除湿乾燥機本体101と、この除湿乾燥機本体101の下部に出し入れ自在に設けられる貯水タンク102と、貯水タンク102内部に貯水された貯水量に合わせて動作する水位を検知するための水位検知フロート106と水位検知フロート106に設けられた磁石109a、109bを検知するための磁気センサ110a、110b、110cと、除湿乾燥機本体101外郭に水位を表示するための水位表示部117と除湿乾燥機本体101を制御する制御部111を備え、前記制御部111は前記磁気センサの検出信号を受け、水位表示部117及び除湿乾燥機本体101の運転を制御していた。
特開2007−237068号公報
このような従来の除湿装置では、運転可能時間の演算において除湿乾燥機のタンク水量状況を反映していないため、タンクが満水直前であった場合は、数分の運転後、満水になるため運転が停止され、除湿運転を行なわずに放置してしまう可能性がある。また、単位時間当たりの除湿量を考慮した演算も、商品使用状況により変化してしまうため補正が必要になる。
本発明は、このような従来の課題を解決するものであり、タンクの水量を検知し、その検知結果からタンク満タン時間を演算し、相手に伝えつつ、タンク容量と除湿運転状況から除湿効率を演算し補正するものである。
空気中の水分を除湿する除湿手段と室内の空気を循環させるためのファンと前記除湿手段により、集積した水分を貯蓄するタンクにより構成される除湿乾燥機において、除湿乾燥機本体に流入する室内空気の温湿度を検出する温湿度検知手段と検知した温湿度を記録する温湿度記録手段と温湿度毎及び運転状況毎の除湿効率のバックデータを記憶した記憶部とタンクには溜まった水量を計測するタンク水量計測手段を設け、温湿度の時間変化と運転状況による除湿効率を照らし合わせ、タンクの水量状況からタンク満水予定時間を演算する制御部とタンク満水予定時間を表示する表示部を設けることで、タンクの満水までの時間を演算し、使用者に伝えつつ、タンク水量増加量と運転時間から現在の除湿効率を求め、次からの計算に反映することを特徴としたものである。
この手段により、除湿乾燥機起動時にタンクの満水直前であることを表示することができるため、従来のように起動後すぐに満水になって動作が止まることを防ぐと同時に、水の捨てるタイミングを使用者が把握することができ、また経年劣化等により、除湿機の効率が変化した際も補正することが可能な除湿乾燥機が得られる。
また、前記タンク水量計測手段は、磁性体を内蔵した浮遊体をタンク内部の側面に設置し、前記浮遊体からの磁界を検知するための磁界検知手段を浮遊体からタンクの壁を挟んだ除湿乾燥機本体に設けることで、浮遊体の位置によりタンク水面の高さを計測することを特徴としたものである。
この手段により、除湿乾燥機のタンクに貯蓄された水を正確に把握することができる除湿乾燥機が得られる。
また、前記タンク水量計測手段において磁界検知手段が浮遊体からの磁界を検知できなくなった場合、タンクが除湿乾燥機本体から取り出されたと判断するタンク有無判定手段を備えたことを特徴とするものである。
この手段により、除湿乾燥機本体がタンクの有無を確認することができる除湿乾燥機が得られる。
また、前記制御部による除湿効率の補正値が、初期除湿効率と比較して一定値以上下がった場合は、表示部に除湿効率の劣化を表示することを特徴としたものである。
この手段により、使用者が本体の劣化を把握することができる除湿乾燥機が得られる。
また、前記タンク水量計測手段において、タンク水量が減少した場合はタンクから水漏れが発生したと判断し、除湿乾燥機本体の運転を停止することを特徴としたものである。
この手段により、水漏れが発生しても、除湿乾燥機本体の運転を止めるため、それ以降除湿作業により水が発生しないため被害が増加するのを防ぐことができる除湿乾燥機が得られる。
また、前記タンク水量計測手段において、タンク水量が減少した場合はタンクから水漏れが発生したと判断し、表示部に水漏れを表示することを特徴としたものである。
この手段により、水漏れが発生した場合、使用者に水漏れを伝えることができる除湿乾燥機が得られる。
また、前記タンク水量計測手段は、上方に光を反射する板を備えた浮遊体をタンク内部の側面に設置し、前記浮遊体の上方の本体内部に発光体と発光体から発射された光が浮遊体により反射した光を受信する受信体により構成される浮遊体距離検知手段を設け、浮遊体の位置によりタンク水面の高さを計測することを特徴としたものである。
この手段により、除湿乾燥機のタンクに貯蓄された水を正確に把握することができる除湿乾燥機が得られる。
また、前記タンク水量計測手段において、上方に光を反射する板を備えた浮遊体をタンク内部の側面に設置し、前記浮遊体の上方の本体内部に発光体と発光体から発射された光が浮遊体により反射した光を受信する受信体により構成される浮遊体距離検知手段の受信体が、発光体からの光を受信できなかった場合は、タンクが取り出されたと判断することを特徴としたものである。
この手段により、タンクの有無を確認できる除湿乾燥機が得られる。
本発明によれば、通空気中の水分を除湿する除湿手段と室内の空気を循環させるためのファンと前記除湿手段により、集積した水分を貯蓄するタンクにより構成される除湿乾燥機において、除湿乾燥機本体に流入する室内空気の温湿度を検出する温湿度検知手段と検知した温湿度を記録する温湿度記録手段と温湿度毎及び運転状況毎の除湿効率のバックデータを記憶した記憶部とタンクには溜まった水量を計測するタンク水量計測手段を設け、温湿度の時間変化と運転状況による除湿効率を照らし合わせ、タンクの水量状況からタンク満水予定時間を演算する制御部とタンク満水予定時間を表示する表示部を設けることで、タンクの満水までの時間を演算し、使用者に伝えつつ、除湿効率タンク水量増加量と運転時間から現在の除湿効率を求め、次からの計算に反映するため使用者にタンクの水を捨てるタイミングを表示できる上、満タン直前の水の捨て時を使用者に伝えることのできる除湿乾燥機が得られる。
本発明の実施形態1の除湿乾燥機の構成を示す図 同浮遊体の構成を示す図 同タンク水量計測装置の構成を示す図 同制御部の構成を示す図 同温湿度毎の除湿効率図 同満水時間の演算を示すブロック図 同除湿効率補正の演算を示すブロック図 同劣化具合を判断を示すブロック図 同実施の形態2の演算を示すブロック図 同実施の形態3の浮遊体の構成を示す図 同実施の形態3のタンク水量計測装置の構成を示す図 先行技術の構成を示す図
本発明の請求項1の除湿乾燥機は、空気中の水分を除湿する除湿手段と室内の空気を循環させるためのファンと前記除湿手段により、集積した水分を貯蓄するタンクにより構成される除湿乾燥機において、除湿乾燥機本体に流入する室内空気の温湿度を検出する温湿度検知手段と検知した温湿度を記録する温湿度記録手段と温湿度毎及び運転状況毎の除湿効率のバックデータを記憶した記憶部とタンクには溜まった水量を計測するタンク水量計測手段を設け、温湿度の時間変化と運転状況による除湿効率を照らし合わせ、タンクの水量状況からタンク満水予定時間を演算する制御部とタンク満水予定時間を表示する表示部を設けることで、タンクの満水までの時間を演算し、使用者に伝えつつ、タンク水量増加量と運転時間から現在の除湿効率を求め、次からの計算に反映する特徴を有する。
これにより、タンク水量計測手段はタンクに貯蓄された水を把握するとともに、温湿度検知手段からの温湿度の値と除湿乾燥機の運転モードから、あらかじめ測定しておいた除湿乾燥機の除湿効率とを照らし合わせ、現タンクの水量状況からタンクの満水時間を演算し、使用者に満水時間を伝えることができ、制御部に学習機能をつけることで、演算による水量増加量と実際のタンク内の水分増加量に差が生じた際は、次からの演算にこの結果を反映させることとなるので、除湿乾燥機起動時にタンクの満水直前であることを表示することができるため、従来のように起動後すぐに満水になって動作が止まることを防ぐとともに、水の捨てるタイミングを使用者が把握することができ、また経年劣化等により、除湿機の効率が変化した際にも補正することが可能な除湿乾燥機が得られる。
また、請求項2記載の除湿乾燥機は、前記タンク水量計測手段は、磁性体を内蔵した浮遊体をタンク内部の側面に設置し、前記浮遊体からの磁界を検知するための磁界検知手段を浮遊体からタンクの壁を挟んだ除湿乾燥機本体に設けることで、浮遊体の位置によりタンク水面の高さを計測するという特徴を有する。
これにより、タンク水量計測手段は、磁界検知手段がタンク内部の側面に設置した磁性体内臓の浮遊体の磁界を検知して、タンク内水位の上昇を把握することとなるので、除湿乾燥機のタンクに貯蓄された水を正確に把握することができる除湿乾燥機が得られる。
また、請求項3記載の除湿乾燥機は、前記タンク水量計測手段において磁界検知手段が浮遊体からの磁界を検知できなくなった場合、タンクが除湿乾燥機本体から取り出されたと判断するタンク有無判定手段を備えたという特徴を有する。
これにより、タンク有無判定手段により除湿乾燥機本体がタンクの有無を確認することができるので、タンクの有無を確認できる除湿乾燥機が得られる。
本発明の請求項4記載の発明は、前記制御部による除湿効率の補正値が、初期除湿効率と比較して一定値以上下がった場合は、表示部に除湿効率の劣化を表示することを特徴としたものである。
これにより、補正された除湿効率が、初期値に対しあまりにも減少している際は、除湿乾燥機本体のどこかに劣化が生じていることを把握することができる効果がある。
本発明の請求項5記載の発明は、前記タンク水量計測手段において、タンク水量が減少した場合はタンクから水漏れが発生したと判断し、除湿乾燥機本体の運転を停止することを特徴としたものである。
これにより、水分貯蓄タンクからの水量が変化した場合は水漏れが発生したとし、それ以上の被害を防ぐために除湿乾燥機本体の運転を停止することができる効果が得られる。
本発明の請求項6記載の発明は、前記タンク水量計測手段において、タンク水量が減少した場合はタンクから水漏れが発生したと判断し、表示部に水漏れを表示することを特徴としたものである。
これにより、水分貯蓄タンクからの水量が変化した場合は水漏れが発生したとし、表示部に表示することで使用者に伝えることができる効果が得られる。
本発明の請求項7記載の発明は、前記タンク水量計測手段は、上方に光を反射する板を備えた浮遊体をタンク内部の側面に設置し、前記浮遊体の上方の本体内部に発光体と発光体から発射された光が浮遊体により反射した光を受信する受信体により構成される浮遊体距離検知手段を設け、浮遊体の位置によりタンク水面の高さを計測することを特徴としたものである。
これにより、浮遊体の光の反射により距離を測定し、タンク内水位の上昇を把握する効果が得られる。
本発明の請求項8記載の発明は、前記タンク水量計測手段において、上方に光を反射する板を備えた浮遊体をタンク内部の側面に設置し、前記浮遊体の上方の本体内部に発光体と発光体から発射された光が浮遊体により反射した光を受信する受信体により構成される浮遊体距離検知手段の受信体が、発光体からの光を受信できなかった場合は、タンクが取り出されたと判断することを特徴としたものである。
これにより、除湿乾燥機本体がタンクの有無を確認することができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら説明する。
(実施の形態1)
図1は本発明の実施の形態における除湿機の構成の例を示す図である。
除湿乾燥機本体1は、室内の空気を循環させる送風ファン2とその送風経路8中にあり、空気中の水分を分離する除湿装置3と除湿装置3にて分離した水分を貯蔵するタンクとして水量タンク4と除湿乾燥機本体1の運転状況を表示する表示部5と運転を操作する操作部6で構成され、水量タンク中にはタンクの水量を計測するためのタンク水量計測装置9が設けてある。また、送風経路8中には温度センサ10と湿度センサ11を設け、除湿乾燥機本体1に流入する空気の温湿度を計測するようにしておく。そして除湿乾燥機本体1の中にこれらの計測値を受信し、制御及び演算する制御演算部7を設置する。
尚、除湿装置3については、コンプレッサ等にて空気中の水分を結露させる方法やゼオライトやシリカゲル等にて構成される吸湿材を送風経路8中に設け、付着した水分を熱で分離し、冷却し結露する方法などが上げられるが本発明においてはいずれの方法でも実施可能である。
タンク水量計測装置9の構成例について図2、図3にて示す。図2は水量を検知するための浮遊体の構成を示している。浮遊体は棒状の磁石13を発砲スチロール等の水に浮く物質で覆ったものである。このようにすることで水位の指標となる磁石を水に浮かべることができる。タンク水量計測装置9はこの磁石の磁気を検知することで位置を検知する。この浮遊体を使用したタンク水量計測装置9の構成を図3に示す。図2のように構成される浮遊体をタンクの側面に設置する。このままでは浮遊体がタンク内を不規則に移動してしまうため、ストッパー16にて位置を固定する。ストッパー16は水量タンク4と同様の素材の棒により浮遊体を縦に長い檻で閉じ込めるように配置する。このようにすることで浮遊体が水量タンク4の中を上下にしか移動しなくなり、水量の増減でしか移動しなくなる。また、浮遊体は正立方体にカットし、檻の中で回転しないよう檻の大きさ等を調整する必要がある。このような構成にすることで浮遊体からの磁気の方向が左右にずれるのを防ぐことができる。次に、この浮遊体からタンク壁14を挟んだ除湿乾燥機本体1に浮遊体からの磁気を検知するホールIC15を縦に複数個設置する。このとき、浮遊体の位置に対応した高さにあるホールIC15が反応するため、水位を計測することが可能になる。本実施の形態ではこの水位によってタンク水量を把握する。また、水量タンク4が取り出されたときはどのホールIC15も反応しなくなるため、それによってタンクの有無を認知することも可能である。本実施の形態では水量タンク4の有無の確認をこの方法にて実施するものとする。
次に、制御演算部7の構成について図4に示す。制御演算部7は演算部7aと記憶部7bにて構成されており、温度センサ10及び湿度センサ11とタンク水量計測装置9から出力された値を演算部7aに受信し、その結果から記憶部7bに記憶されたバックデータを読み込み、演算し、それらの結果を元に表示部5や送風ファン2及び除湿装置3の運転を制御する構成になっている。
また、記憶部7bには、図5のような各温湿度毎のタンク水量と時間の相関関係をバックデータとしてとっておき、その除湿効率を記憶しておく。尚、除湿効率は運転モードが複数通りある場合はすべてプロットしておくことが望ましい。また、このデータは除湿装置3の方法や構成により異なるため、一種一種の商品毎測定しておく必要がある。さらに、起動してからタンク水量計測装置9が認識できる量の水が水量タンク4に溜まるまでのタイムラグも十分に把握しておく必要がある。尚、除湿効率とは単位時間あたりの水量増加率で計算するため図5においては傾きにて判断する。
次に、本実施の形態における演算のブロック図について図6に示す。
まず、電源ON時に除湿運転が駆動しているかどうかを判定する。このとき、駆動していなければ演算を開始しない。駆動していた場合は、まず室内の温湿度を測定し、その後、タンク内の水量を計測する。このとき、現在のタンクの水量をN、タンクの満水の水量をFとし、タンク満水までに必要な水量F−Nを求める。次に、記憶部7bと通信し、先に測定した温湿度状況下における除湿効率を引き出す。この結果をもとに満水までの水量F−Nに到達する時間を演算し、表示部5に表記する。尚、タンク満水量F等のパラメータは除湿乾燥機ごとに違うため個別に設定すること。その後1時間経過後、再度演算を開始する。ただし、運転モードが複数ある場合は現在のモードでの満水までの時間を表記し、使用者がモードを変更した場合は、満水までの時間が変化するためこの演算をはじめからやり直す必要がある。このようにすることで1時間毎に表記を更新することができる除湿乾燥機が得られる。
また、除湿効率の補正に関する演算の実施例のブロック図を図7に示す。まず、電源がONしたときに除湿運転が駆動しているかどうかの判定をし、駆動していれば室内の温湿度の測定と水量測定を行なう。このとき、使用者が水量タンク4を取り出した際は、再度電源ON時からのステップに戻る。このようにすることで水量タンク4の水が捨てられた際の水量減少に対する矛盾を解決することができる。さらに、運転モードが複数ある除湿乾燥機の場合、運転モードが変化したかの判断を行なう。ここで変化していた場合、初期のステップまで戻り、変化がなかった場合はこのような作業を時間T経過するまで続ける。このような動作を行なうため、記憶部7bでは運転モード毎の除湿効率を更新することが可能になる。また、このT時間は除湿乾燥機ごとに変化するが設定の基準は、短すぎると除湿された水が水量タンク4に流入するまでのタイムラグが反映されないため長めに設定した方がよい。また、可能ならば高温高湿等の水が発生しやすい環境では短く、逆に発生しにくい低温低湿のときは長くするなど温湿度によってTの時間を変化させると効果的である。そして、T時間経過後、温湿度の変化が2%以内であるかどうかを判定する。2%以上であった場合は演算の最初のステップまで戻る。2%以下であった場合はT時間の水量増加量Wと単位時間あたりの水量増加量W/Tを計測する。これを除湿効率の変化とし、記憶部7bと通信し、水量増加量の予想値Eと単位時間当たりの予想増加量E/Tの値として補正し、最初のステップまで戻る。尚、Eは前回までの値であり初期値はE1とする。これらの動作の意味合いとしてはまず、2%と変化の少ない環境下において計算することで除湿効率の補正ミスを無くす意図がある。これは環境の変化が激しい場合は、補正値としての信頼性が低いため一定環境が保たれた状況で演算を行なうのが好ましいからである。また、2%という数値も本実施の形態での暫定値であり、実験結果によってはもっと高くても問題ない場合は変更しても差し支えない。このような演算を行なうことで図6のような演算の結果の信頼性を上げることができる。
また、これらの演算によって図8に示すようなことも可能になる。図8で示すフローチャートは図7の除湿効率演算結果に対し、初期値と比較するものである。演算としては図7で示す水量増加量の演算までは同じであるため説明を省略する。水量増加量の予測値Eおよび単位時間当たりの水量増加量E/Tが更新されたあと、初期水量増加量E1と比較する。このとき、最新のEの値がE1に対しD低ければ、製品が劣化していると判断し表示部に表記し、開始のステップまで戻る。尚、Dの値は製品劣化とみなす基準はそれぞれであるためどのように判断しても良いが、実施例として除湿効率が3分の2程度に減少した場合等が上げられる。このようにすることで、製品の劣化を使用者に施すことができ、たとえば、除湿装置3からタンクまでの経路に汚れが詰まった等の簡単なメンテナンスで終わることものから、除湿装置3の劣化などを使用者が理解することができるため修理や買い替え等の指標にすることができる。
(実施の形態2)
本実施の形態基本的な構成及び基本的な演算については実施の形態1と同等であるため説明を省略する。
本実施の形態は、実施の形態1に対し、付加機能を追加したものである。追加機能についてのブロック図について図9に示す。図9に示すように電源を入れたときに除湿運転の有無を確認し、水量を測定するこのあとタンクの取り出しが行なわれた際は最初のステップに戻る。取り出しがなかった場合は水量増加量を測定する。このとき、水量増加量がマイナスになることは水量が減少したものと判断できるため、商品に水漏れ等の異常が発生したものと判断し、運転を停止する。また、そのことを表示部5に表記することで水漏れを使用者に伝えることができる。このような演算を行なうことで、水量タンク4からの水漏れを使用者に伝えられるとともに、被害の拡大を防ぐことができる除湿乾燥機が得られる。
(実施の形態3)
本実施の形態の基本的な構成については実施の形態1のタンク水量計測装置9の構成を変化させたものでそれ以外の構成および演算方法は実施の形態1と同等であるため説明を省略する。
本実施の形態におけるタンク水量計測装置9の構成は、図10に示すような浮遊体を図11のようにタンク内に浮かせる構成である。浮遊体の構成は図10に示すように発泡スチロール12の上面に光の反射する鏡面体17を張りつけたものである。その浮遊体を図11で示すようにタンク内を漂わないようにストッパー16を設け、鏡面体17が上方になるように設置する。その上方の除湿乾燥機本体1に発光体18と受信体19を設置し、鏡面体により発光体18の光が反射し、その光を受信体19が受信できるように設置するよう構成される。
水量の計測方法は発光体18の光の照射から受信体19の受信までの時間によって、浮遊体の位置を計測し、浮遊体の位置により水位を検知し水量を把握する。また、水量タンク4が水の廃棄等で取り出されたときも発光体18からの光を反射するものがないため、受信できなくなる。このとき、本実施の形態では水量タンク4が使用者に取り出されたものとして判断する。
本実施の形態のような構成のタンク水量計測装置9にすることでも、タンク水量を把握することが可能になる。
本発明は除湿乾燥機だけでなく、加湿機等のタンクを有する水使用機器の残量検知にも応用することができる。
1 除湿乾燥機本体
2 送風ファン
3 除湿装置
4 水量タンク
5 表示部
6 操作部
7 制御演算部
8 送風経路
9 タンク水量計測装置
10 温度センサ
11 湿度センサ
12 発泡スチロール
13 磁石
14 タンク壁
15 ホールIC
16 ストッパー
17 鏡面体
18 発光体
19 受信体
101 除湿乾燥機本体
102 貯水タンク
106 水位検知フロート
109a−b 磁石
110a−c 磁気センサ
111 制御部
117 水位表示部

Claims (8)

  1. 空気中の水分を除湿する除湿手段と室内の空気を循環させるためのファンと前記除湿手段により、集積した水分を貯蓄するタンクにより構成される除湿乾燥機において、除湿乾燥機本体に流入する室内空気の温湿度を検出する温湿度検知手段と検知した温湿度を記録する温湿度記録手段と温湿度毎及び運転状況毎の除湿効率のバックデータを記憶した記憶部とタンクには溜まった水量を計測するタンク水量計測手段を設け、温湿度の時間変化と運転状況による除湿効率を照らし合わせ、タンクの水量状況からタンク満水予定時間を演算する制御部とタンク満水予定時間を表示する表示部を設けることで、タンクの満水までの時間を演算し、使用者に伝えつつ、タンク水量増加量と運転時間から現在の除湿効率を求め、次からの計算に反映することを特徴とした除湿乾燥機。
  2. 前記タンク水量計測手段は、磁性体を内蔵した浮遊体をタンク内部の側面に設置し、前記浮遊体からの磁界を検知するための磁界検知手段を浮遊体からタンクの壁を挟んだ除湿乾燥機本体に設けることで、浮遊体の位置によりタンク水面の高さを計測することを特徴とした請求項1記載の除湿乾燥機。
  3. 前記タンク水量計測手段において磁界検知手段が浮遊体からの磁界を検知できなくなった場合、タンクが除湿乾燥機本体から取り出されたと判断するタンク有無判定手段を備えたことを特徴とする請求項2記載の除湿乾燥機。
  4. 前記制御部による除湿効率の補正値が、初期除湿効率と比較して一定値以上下がった場合は、表示部に除湿効率の劣化を表示することを特徴とした請求項1記載の除湿乾燥機。
  5. 前記タンク水量計測手段において、タンク水量が減少した場合はタンクから水漏れが発生したと判断し、除湿乾燥機本体の運転を停止することを特徴とした請求項1記載の除湿乾燥機。
  6. 前記タンク水量計測手段において、タンク水量が減少した場合はタンクから水漏れが発生したと判断し、表示部に水漏れを表示することを特徴とした請求項1記載の除湿乾燥機。
  7. 前記タンク水量計測手段は、上方に光を反射する板を備えた浮遊体をタンク内部の側面に設置し、前記浮遊体の上方の本体内部に発光体と発光体から発射された光が浮遊体により反射した光を受信する受信体により構成される浮遊体距離検知手段を設け、浮遊体の位置によりタンク水面の高さを計測することを特徴とした請求項1記載の除湿乾燥機。
  8. 前記タンク水量計測手段において、上方に光を反射する板を備えた浮遊体をタンク内部の側面に設置し、前記浮遊体の上方の本体内部に発光体と発光体から発射された光が浮遊体により反射した光を受信する受信体により構成される浮遊体距離検知手段の受信体が、発光体からの光を受信できなかった場合は、タンクが取り出されたと判断することを特徴とした請求項1または7記載の除湿乾燥機。
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