JP2012159821A - 波長板及びこれを用いた偏光変換素子、照明光学系、画像表示装置 - Google Patents

波長板及びこれを用いた偏光変換素子、照明光学系、画像表示装置 Download PDF

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Abstract

【課題】耐熱性を備え、かつ大型化の図れる波長板、及びこれを備えた偏光変換素子、照明光学系、画像表示装置を安価に提供することを目的とする。
【解決手段】複数の水晶板が、その主面を同一平面上に配置して継ぎ合わされた第1の水晶板ユニット1と、複数の水晶板が、その主面を第1の水晶板ユニット1の主面上に配置して、第1の水晶板ユニットの継ぎ目位置とは異なる位置で継ぎ合わされた第2の水晶板ユニット2と、によって波長板を構成し、この波長板を偏光変換素子、照明光学系、画像表示装置に用いる。
【選択図】図1

Description

本発明は、透過する光の偏光方向を変える波長板、及びこれを用いた偏光変換素子、照明光学系、画像表示装置に関する。
従来より、投射型画像表示装置(プロジェクタ)には、光の利用効率を上げるために偏光変換素子が用いられている。この偏光変換素子には、光の偏光方向を変えるために1/2波長板が用いられている。
こうした用途の1/2波長板は、可視域の波長全般において良好な偏光変換を行うことが必要であり、広帯域の1/2波長が用いられている。
1/2波長板の材料としては、ポリカーボネート等のフィルムが一般的であるが、耐熱性や耐候性が低く、劣化しやすいという問題があった。このため、例えば下記特許文献1では、2枚の水晶板を重ね合わせることにより1/2波長板を構成している。
また、下記特許文献2では、互いの光学軸が所定の角度で交差するように2枚の水晶板を重ね合わせることで、1/2波長板を広帯域化できるとしている。
水晶板によって1/2波長板を構成することにより、波長板そのものの耐熱性や、耐候性は向上する。しかし、これには二つの問題が存在している。
第1の問題は、水晶板によって構成した波長板を用いて偏光変換素子を組み立てると、偏光変換素子の耐熱性や耐候性に難が生じることである。
偏光変換素子は、一般的に、偏光ビームスプリッタ膜を形成して配列された複数個のガラスプリズム上に、1/2波長板を固定している。接着剤によってガラスプリズム上に1/2波長板を貼り付けると、偏光変換素子を透過する光の熱による接着剤の劣化や、ガラスと水晶の熱膨張率の差によって1/2波長板が剥がれやすくなる。
この問題を解決する方法として、下記特許文献3では、ガラスプリズム等によって構成される偏光パネルの周縁部、すなわち、光を透過させない領域に接着剤を配し、1/2波長板の端部のみを接着固定することが開示されている。
この方法では、光の透過領域に接着剤が存在しないので、固着箇所が剥がれる等の劣化が生じないとしている。
また、下記特許文献4に開示された偏光変換素子では、位相差板(波長板)の端部を両面テープによって板ガラスに貼り付けている。この方法においても、光の透過領域に両面テープが存在していない。特に下記特許文献4では、両面テープで貼着することにより板ガラスと位相差板との間に微小なクリアランスを設け、干渉縞の発生を抑えることができるとしている。
第2の問題は、波長板の大型化が困難なことである。
波長板の作製には、そのサイズに合った水晶板を用意する必要がある。水晶板は、水晶の結晶塊から切り出すことによって作製されるため、大きなサイズの水晶板を得るには、大きな結晶塊を用意しなければならない。大きな結晶塊を用意することは難しく、また、用意できたとしてもコストが高くなるため、水晶板によって構成する波長板の大型化が困難になる。
これについて、下記特許文献5に開示された偏光変換素子では、分割された複数の水晶板を位置決めして透明部材に貼り付け、一つの位相差板(波長板)としての機能を持たせることで、擬似的に波長板の大型化を図っている。
一方、下記特許文献6では、水晶板の分割数を二つにすることが記載されている。二つに分割された水晶板によって一つの位相差板(波長板)が構成されるものである。
二つに分割された水晶板の継ぎ目位置には位相差板支持部材が配置され、位相差板支持部材により水晶板を押圧する。これにより、二つに分割された水晶板を一つの位相差板として偏光分離素子(板ガラス)に固定している。
また、二つに分割された水晶板からなる位相差板の両端部は、偏光分離素子の周辺部、すなわち、光が透過しない領域に配置され、偏光分離素子の周縁に設けられた枠部に熱カシメによって固定される。
上記特許文献5に開示された方法では、分割された複数の水晶板それぞれを、接着剤によって透明部材に貼り付けなければならない。透明部材の中心領域、すなわち、光が透過する領域に配置された水晶板も接着剤によって透明部材に固定されている。したがって、この領域に配置された水晶板は、光の熱による接着剤の劣化や、水晶とガラスの熱膨張率の差によって剥がれやすくなるという、上述の第1の問題を有していることになる。
これに対し、上記特許文献6に開示された方法では、二つに分割された水晶板によって一つの位相差板を構成することで、位相差板の大型化を図れる。また、位相差板の両端部をカシメによって固定しているので、接着剤の劣化といった問題も無い。したがって、上記特許文献6の方法は、上述の二つの問題を解決することが可能である。
特開2003−302523号公報 特許第4277514号公報 特開2009−288262号公報 特許第4329852号公報 特開2007−58018号公報 特開2010−8827号公報
しかし、上記特許文献6に開示された方法では、位相差板支持部材といった新たな部材を設ける必要があり、部品点数が多くなるので、コストが高くなる。
また、位相差板支持部材は、水晶板の上に配置されるので、位相差板支持部材と偏光分離素子との間には隙間が生じる。すなわち、位相差板支持部材を偏光分離素子に直接固定することができないので、偏光分離素子の周縁に枠部を設け、位相差板支持部材を枠部に固定させる必要がある。したがって、メカ構造が複雑となってしまう。
上述の点を鑑みて、本開示は、耐熱性を備え、かつ大型化の図れる波長板、及びこれを備えた偏光変換素子、照明光学系、画像表示装置を安価に提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本開示の波長板は、複数の水晶板が、その主面を同一平面上に配置して継ぎ合わされた第1の水晶板ユニットを備える。
また、本開示の波長板は、複数の水晶板が、その主面を第1の水晶板ユニットの主面上に配置して、第1の水晶板ユニットの継ぎ目位置とは異なる位置で継ぎ合わされた第2の水晶板ユニットを備える。
また、偏光変換素子は、入射光をp偏光とs偏光とに分割する偏光分割素子と、偏光分割素子により分割された一方の偏光の光路上に配設された波長板と、を含む。
そして、この波長板に上述の波長板を用いるものである。
また、照明光学系は、光源と、この光源から出射された光の照度ムラを軽減するインテグレータ素子と、インテグレータ素子を透過した光の光路上に配置される偏光変換素子と、を含む。
そして、この偏光変換素子に上述の偏光変換素子を用いるものである。
また、画像表示装置は、照明光学系と、照明光学系から出射された光を分光する分光光学系と、分光された光をそれぞれ変調する液晶パネルと、この液晶パネルによって変調された光を合成する光合成部と、光合成部により合成された光を投射するレンズと、を含む。
そして、この照明光学系に上述の照明光学系を用いるものである。
本開示の波長板及びこれを用いた偏光変換素子、照明光学系、画像表示装置によれば、複数個の水晶板が継ぎ合わされた二つの水晶板ユニットを重ね合わせることで、波長板が構成される。
また、重ね合わされた水晶板の継ぎ目位置は、二つの水晶板ユニットで異なるように構成される。このため水晶板の継ぎ目位置における波長板の強度を高めることができる。
本開示の波長板及びこれを用いた偏光変換素子、照明光学系、画像表示装置によれば、水晶板を継ぎ合わせたとしても、その継ぎ目における強度を確保できる。このため、継ぎ目位置を支持する部材を設けることなく、簡易に大型化を図ることが可能であり、低コストでの製造を実現できる。
本開示の第1の実施の形態に係る波長板の構成を示す概略斜視図である。 図2Aは、本開示の第1の実施の形態に係る偏光変換素子の概略上面図であり、図2Bは、その概略正面図であり、図2Cは、その概略側面図である。 図3Aは、同一の6個の水晶板によって構成された波長板を示す説明図であり、図3Bは、3種類の長さの水晶板を2個ずつ用いて構成された波長板を示す説明図である。 本開示の第2の実施の形態に係る照明光学系の構成を示す概略構成図である。 本開示の第2の実施の形態に係る照明光学系の第2のフライアイレンズと偏光変換素子の概略構成を拡大して示した説明図である。 光源から平行光を出射させた場合に、偏光変換素子の配置位置近傍で観測される光の強度分布を示した説明図である。 光源から発散光を出射させた場合に、偏光変換素子の配置位置近傍で観測される光の強度分布を示した説明図である。 水晶板の継ぎ目が、第2のフライアイレンズを構成する各レンズ同士の境界から、その光軸方向延長上に配置される状態を示す説明図である。 本開示の第3の実施の形態に係る画像表示装置の構成を示す概略構成図である。
説明は以下の順序で行う。
1.第1の実施の形態(波長板と、これを用いた偏光変換素子)
2.第2の実施の形態(照明光学系)
3.第3の実施の形態(画像表示装置)
1.第1の実施の形態(波長板と、これを用いた偏光変換素子)
図1は、第1の実施の形態による波長板100の概略構成を示す斜視図であり、また、図2は、この波長板100を用いた偏光変換素子を示す概略構成図である。
本実施の形態による波長板100は、複数個の水晶板が継ぎ合わされた第1の水晶板ユニット1と、第1の水晶板ユニット1上に配置され、複数個の水晶板が継ぎ合わされた第2の水晶板ユニット2を備えている。
本実施の形態において、第1の水晶板ユニット1は、略矩形形状をした一個の水晶板3と、その長手方向の長さが水晶板3よりも短い2個の水晶板4との合計3個の水晶板によって構成されている。また、第1の水晶板ユニット1の主面のうち、第2の水晶板ユニットに接していない主面には反射防止膜が形成されている。
水晶板3の短手方向の長さは、例えば約4mmであり、長手方向の長さは、例えば約33mmである。また、水晶板4の短手方向の長さは例えば約4mmであり、長手方向の長さは例えば約27mmである。また、水晶板3及び水晶板4の厚さは、例えば0.15mmである。
水晶板3の長手方向両端にそれぞれ水晶板4が配されており、その長手方向に一列に密接して並べられている。これら水晶板3及び水晶板4は、それぞれの主面が同一平面上に配置されている。水晶板3と水晶板4との継ぎ目6a,6bにおける接触面は、場合に応じて接着剤等により固着させていてもよい。
また、第2の水晶板ユニット2は、略矩形形状をした3個の水晶板5によって構成されている。水晶板5の短手方向の長さは水晶板3及び水晶板4と同じであるが、長手方向の長さは、水晶板3よりも短く、水晶板4よりも長い。水晶板5の短手方向の長さは、例えば4mmであり、長手方向の長さは29mmである。また、水晶板5の厚さは例えば0.15mmである。
また、第2の水晶板ユニット2の主面のうち、第1の水晶板ユニット1に接していない主面には、反射防止膜が形成されている。
3個の水晶板5は、第1の水晶板ユニット1の主面上に配置され、その長手方向に一列に密接して並べられている。隣り合う水晶板5同士の継ぎ目6c,6dは、接着剤等により固着させてもよい。
また、3個の水晶板5からなる第2の水晶板ユニット2は、第1の水晶板ユニット1の主面に対して、例えば光透過性の接着剤や、紫外線硬化樹脂等により接着されている。
水晶板3,4,5は、例えば結晶の光学軸を斜めに切断、いわゆるZカットによって形成されており、一枚の水晶板で0次の1/2波長板として機能することが可能である。
第1の水晶板ユニット1を構成する水晶板3及び水晶板4の光学軸方向は同一である。また、第2の水晶板ユニット2を構成する水晶板5の光学軸方向は、水晶板3及び水晶板4の光学軸方向と異なっている。水晶板3及び水晶板4の光学軸と、水晶板5の光学軸との交差角を適宜設定することで、1/2波長板として作用可能な光の波長帯域を調節できる。
なお、図1に示しているように、本実施の形態による波長板100は、第1の水晶板ユニット1を構成する水晶板3と水晶板4の継ぎ目6a,6bの位置と、第2の水晶板ユニットを構成する水晶板5の継ぎ目6c,6dの位置が異なっている。
つまり、第1の水晶板ユニット1に係る継ぎ目6a,6bと、第2の水晶板ユニット2に係る継ぎ目6c,6dは、水晶板3,4(水晶板5)の主面の法線方向において、その位置が一致せず、ずれている。
従来は、複数個の水晶板を継ぎ合わせた波長板の強度が弱いという問題があり、その問題点を解決するために、水晶板の継ぎ目位置に指示部材を設けていた。
本実施の形態では、第1の水晶板ユニット1と第2の水晶板ユニット2の接着は、同じ材料同士の接着なので、熱膨張による影響は小さく、強固に固定される。また、継ぎ目6a,6cの位置が異なっていることにより、継ぎ目6aは、水晶板5によって支えられ、継ぎ目6cは、水晶板3によって支えられる。継ぎ目6bは、水晶板5によって支えられ、継ぎ目6dは、水晶板3によって支えられる。
このように、第1の水晶板ユニット1を構成する水晶板3,4の継ぎ目6a,6bの位置と、第2の水晶板ユニット2を構成する水晶板5の継ぎ目6c,6dの位置とを異ならせることで、それぞれの継ぎ目位置における強度を高めることができる。このため、複数個の水晶板を継ぎ合わせたとしても、従来のような支持部材を新たに設けることなく、一つの波長板として用いることができるので、容易に大型化を図ることが可能であり、コストも低減できる。
また、本実施の形態では、同じ長さの水晶板5によって第2の水晶板ユニット2を構成し、水晶板5よりも長手方向の長さが長い水晶板3と、水晶板5よりも長手方向の長さが短い水晶板4とによって第1の水晶板ユニット1を構成している。
それぞれ3個の水晶板を継ぎ合わせて、第1の水晶板ユニット1及び第2の水晶板ユニット2を形成する場合には、水晶板の長さを上述のように設定することにより、長さの異なる3種類の水晶板のみによって波長板100を構成できる。このため、製造を容易にすることが可能である。
図2は、この波長板100を用いて構成された偏光変換素子200の構成を示す概略構成図である。図2Aは、偏光変換素子200の平面図であり、図2Bは図2AのA矢視図、図2Cは図2AのB矢視図である。
本実施形態の偏光変換素子200は、入射した光を偏光方向が互いに直交する偏光に分割する偏光分割素子7と、偏光分割素子7により分割された一方の偏光の光路上に配設された複数の波長板100と、を備える。
偏光分割素子7は、例えば平行六面体形状の複数個のプリズム8を貼り合わせることによって構成されている。プリズム8同士の張り合わせ面には、例えばs偏光を反射し、p偏光を透過するPBS面9aと、PBS面9aによって反射されたs偏光を再び反射する反射面9bとが交互に形成されている。
また、PBS面9aを透過したP偏光が出射するプリズム8の出射面には、上述の波長板100が配設されている。
波長板100は、例えばその長手方向の両端部が、偏光分割素子7(プリズム8)に対して固定される。固定の方法は、接着剤を用いて接着してもよいし、波長板100と偏光分割素子7とをメカ的に挟み込むようにしてもよく、ここでは特に限定するものではない。
偏光分割素子7の周縁部において波長板100の長手方向の両端部を固定することで、偏光変換素子200を透過する光による接着の劣化が抑制される。
また、出射面に波長板100の設けられたプリズム8において、光の入射側の面には遮光板10を設けてもよい。
図2Bの矢印A1に示すように、本実施の形態における偏光変換素子200に入射したs偏光は、プリズム8のPBS面9aによって反射され、反射面9bに入射する。そして反射面9bによって再び反射され、s偏光としてそのまま出射される。
一方、本実施の形態による偏光変換素子200に入射したp偏光は、矢印A2に示すように、プリズム8のPBS面9aを透過して波長板100に入射する。そして、波長板100に入射したp偏光は、180度の位相差(λ/2)が発生することにより偏光変化し、s偏光として出射される。
既述のように、本実施の形態による波長板100は、第1の水晶板ユニット1を構成する水晶板の継ぎ目位置と、第2の水晶板ユニット2を構成する水晶板の継ぎ目位置が異なるので、それぞれの継ぎ目位置において従来よりも高い強度が確保されている。
したがって、継ぎ目位置に支持部材を配することなく波長板100を偏光分割素子7に固定することが可能である。このため、本実施の形態による偏光変換素子200は低コストで製造でき、容易に大型化を図れる。
また、本実施形態による偏光変換素子200では、波長板100の長手方向の両端が、偏光分割素子7の周縁部において固定される。したがって、波長板100と偏光分割素子7との固定を接着剤にて行ったとしても、光は接着剤に入射しない。このため、波長板100と偏光分割素子7との間の接着力の低下を防ぐことができ、耐熱性も確保されている。
特に、図2Cに示すように、波長板100は、水晶板3と水晶板4からなる第1の水晶板ユニット1側が偏光分割素子7に固定されている。
第1の水晶板ユニット1を構成する水晶板のうち、両端に配置される2個の水晶板4は、その端部において偏光分割素子7に固定されている。すなわち、水晶板4は偏光分割素子7の周縁部において固定されるので、透過する光の影響を受けず、耐熱性が確保される。
また、水晶板4と水晶板4上に配置される水晶板5との固定は、同じ材料同士の固定なので、熱膨張しても両者のずれが生じ難く、耐熱性を確保することができる。
したがって、水晶板4と、水晶板4上に配置されている水晶板5は、耐熱性が確保された状態で偏光分割素子7に固定されている。
一方、2個の水晶板4の間に配置された水晶板3は、偏光分割素子7に対して直接は固定されていない。しかし、水晶板4の上に配置された水晶板5によって両端部を固定されているので、水晶板3は、主面の法線方向に偏光分割素子7から剥がれることはない。また、水晶板3上に配置された水晶板5は、接着剤等によって水晶板3に接着されるが、同じ材料同士の接着であるので、熱膨張しても両者のずれが生じ難い。
このように、第1の水晶板ユニット1側を偏光分割素子7に配置することで、より確実に固定することが可能である。
なお、ここでは、第1の水晶板ユニット1の長手方向の両端の端面と、第2の水晶板ユニット2の長手方向の両端の端面とが一致するように波長板100を構成しているが、必ずしも端面が一致している必要は無い。
例えば、図3Aに示す波長板110では、同じ3個の水晶板11を、その長手方向に一列に並べ、同一平面上に継ぎ合わせることによって第1の水晶板ユニット1aを形成している。
また、第2の水晶板ユニット2aも同様に、同じ3個の水晶板11をその長手方向に一列に並べ、同一平面上に継ぎ合わせることによって構成されている。
第2の水晶板ユニット2aは、この第1の水晶板ユニット1aの主面上に重ね合わせて配置され、接着剤により固定されている。
第2の水晶板ユニット2aは、第1の水晶板ユニット1aに対して、その長手方向にずらして第1の水晶板ユニット1a上に配置されている。これにより、第2の水晶板ユニット2aの継ぎ目12c,12cが、第1の水晶板ユニット1aの継ぎ目12a,12bと異なる位置に配置され、継ぎ目位置における波長板110の強度を高めることができる。
第2の水晶板ユニット2aを、その長手方向にずらして配置することにより、第1の水晶板ユニット1aの長手方向の端面と第2の水晶板ユニット2aの端面とは一致しないが、波長板として有効な領域の面積を十分に確保可能であれば、このように構成してもよい。
この場合には、1種類の水晶板のみによって波長板110を構成できるので、コストを低減できる。
また、図3Bに示すように波長板120を構成することも可能である。波長板120は、複数個の水晶板が同一平面上に継ぎ合わされた第1の水晶板ユニット1bと、複数個の水晶板が、第1の水晶板ユニット1bの主面上において継ぎ合わされた第2の水晶板ユニット2bによって構成されている。
第1の水晶板ユニット1bは、略矩形形状をした水晶板13と、その長手方向の長さが水晶板13よりも長い水晶板14と、その長手方向の長さが水晶板13よりも短い水晶板15とによって形成されている。
また、第2の水晶板ユニット2bも同様に、略矩形形状をした水晶板13と、その長手方向の長さが水晶板13よりも長い水晶板14と、その長手方向の長さが水晶板13よりも短い水晶板15とによって形成されている。
ただし、第1の水晶板ユニット1bにおける水晶板14と、第2の水晶板ユニット2bにおける水晶板15とが重ね合わされ、第1の水晶板ユニット1bにおける水晶板15と、第2の水晶板ユニット2bにおける水晶板14とが重ね合わされている。
また、第1の水晶板ユニット1b及び第2の水晶板ユニット2bともに、水晶板14と水晶板15の間に水晶板13が配設されている。
このような構成でも、第1の水晶板ユニット1bの継ぎ目16c,16dを、第2の水晶板ユニット2bの継ぎ目16a,16bと異なる位置に配置することができ、継ぎ目位置における強度を高めることが可能である。また、この場合には、第1の水晶板ユニット1bと第2の水晶板ユニット2bの長手方向の端面を一致させることができる。
本実施の形態では、3個の水晶板を同一平面上に並べて継ぎ合わせる例としたが、2個又は4個以上の水晶板によって第1の水晶板ユニットと第2の水晶板ユニットを構成してもよい。
この場合においても、第1の水晶板ユニットの継ぎ目位置と、第2の水晶板ユニットの継ぎ目位置が異なるように構成することで、継ぎ目位置においても強度を確保できる。また、その際の各水晶板の長さや配置等は、適宜決定してよいが、より少ない種類の水晶板で構成することが好ましい。
2.第2の実施の形態(照明光学系に用いる例)
図4は、本開示の第2の実施の形態を示す照明光学系300の概略構成図である。本実施形態の照明光学系300は、光を出射する光源20と、光源20から出射された光の輝度ムラを低減するインテグレータ素子25と、インテグレータ素子25を透過した光の偏光方向を揃える偏光変換素子26を含む。
光源20には、例えば超高圧水銀ランプ等が用いられる。光源20から出射された光は、リフレクタ21によって反射され、リフレクタ21の光出射口を覆う防爆ガラス22を透って出射される。防爆ガラス22は光源20を損傷等から保護するために設けられている。
防爆ガラス22を透過した光は、インテグレータ素子25により、その光軸に垂直な面内における輝度分布のムラが低減される。本実施の形態においてインテグレータ素子25は、第1のフライアイレンズ23と、第2のフライアイレンズ24とによって構成されている。
また、光源20とインテグレータ素子25との間に紫外線カットフィルタ等を配設してもよい。
インテグレータ素子25を透過した光は、偏光変換素子26によってその偏光方向が一方向に揃えられた光に変換され、照明光学系300より出射される。
この偏光変換素子26には、第1の実施の形態において示した偏光変換素子200を用いることができる。
偏光変換素子200は、既述のように、複数個の水晶板を継ぎ目位置が異なるように継ぎ合わせた波長板を用いて構成される。したがって、耐熱性に優れ、かつ大型化が容易である。このため、本実施の形態による照明光学系300では、例えば広範囲を照らし、かつ大出力な照明を簡易に低コストで実現することができる。
図5は、この照明光学系300の第2のフライアイレンズ24と偏光変換素子26の概略構成を拡大して示した説明図である。偏光変換素子26は、入射した光を偏光方向が互いに直交する偏光に分割する偏光分割素子29と、偏光分割素子29により分割された一方の偏光の光路上に配設された波長板27を備えている。
波長板27は、第1の実施の形態において示した波長板100、または波長板110、または波長板120等を用いることができる。したがって、波長板27は、3個の水晶板を同一平面上に継ぎ合わせた第1の水晶板ユニット27aと、3個の水晶板を第1の水晶板ユニット27a上において継ぎ合わせた第2の水晶板ユニット27bによって構成されている。
また、第1の水晶板ユニット27aの継ぎ目28a,28bの位置と、第2の水晶板ユニット27bの継ぎ目28c,28dの位置は異なっている。
本実施の形態では、第2のフライアイレンズ24を構成する各レンズの光軸方向から見ると、第1の水晶板ユニット27aの水晶板の継ぎ目28aと、第2の水晶板ユニット27bの水晶板の継ぎ目28cとの間に、隣り合うレンズの境界が位置している。
また同様に、第1の水晶板ユニット27aの水晶板の継ぎ目28bと、第2の水晶板ユニット27bの継ぎ目28dとの間に、隣り合うレンズの境界が位置している。
図6は、光源20,リフレクタ21,防爆ガラス22から構成される光源ユニットを平行光に近い光を出射する光源に変更した場合に、偏光変換素子26の配置位置近傍で観測される光の強度分布を示したものである。光源20から平行光が出射されると、インテグレータ素子25における集光率は高くなる。このため、図6に示すように、第2のフライアイレンズ24を透過した後の各光束の幅は小さくなり、各光束の間には隙間が生じている。
したがって、図5で示したように、第1の水晶板ユニット27aの水晶板の継ぎ目と、第2の水晶板ユニット27bの水晶板の継ぎ目において、最も近接する二つの継ぎ目の間に、第2のフライアイレンズ24におけるレンズの境界を配置させることが好ましい。
これにより、水晶板の継ぎ目は、インテグレータ素子25を透過した各光束の間に位置することになり、水晶板の継ぎ目への光の入射を回避できる。したがって、水晶板の継ぎ目による光の散乱や反射等が抑制される。
一方、図7は、光源20から発散光を出射させた場合において、同様に観測される光の強度分布を示している。光源20から発散光が出射される場合には、第2のフライアイレンズ24によって結像される光源20の像には収差が生じる。したがって、図7に示すように、第2のフライアイレンズ24を透過した各光束の幅は大きくなり、各光束間の隙間は狭くなってしまう。
このような場合には、図8に示すような構成とすることで、水晶板の継ぎ目への光の入射をより効果的に防ぐことが可能である。
図8において、偏光変換素子30は、入射した光を偏光方向が互いに直交する偏光に分割する偏光分割素子31と、偏光分割素子31により分割された一方の偏光の光路上に配設された波長板32を備えている。
波長板32は、第1の実施の形態において示した波長板100、または波長板110、または波長板120が用いられる。なお、ここでは、波長板100と同等の構成の波長板を図示している。
波長板32は、3個の水晶板を同一平面上に継ぎ合わせた第1の水晶板ユニット32aと、3個の水晶板を第1の水晶板ユニット32aの主面上において継ぎ合わせた第2の水晶板ユニット32bによって構成されている。
また、第1の水晶板ユニット32aの継ぎ目33a,33bの位置と、第2の水晶板ユニット27bの継ぎ目33c,33dの位置は異なっている。
図8に示すように、これらの継ぎ目33a,33b,33c,33dは、第2のフライアイレンズ24を構成する隣り合うレンズ同士の境界から、その光軸方向延長上に配置されている。また、図8においては、レンズの光軸は第1の水晶板ユニット32aの主面と垂直に交わっている。したがって、継ぎ目33a,33b,33c,33dから水晶板ユニット32aの法線方向に、第2のフライアイレンズ24の隣り合うレンズの境界が位置している。
図5に示した構成では、第2のフライアイレンズ24を透過した各光束の隙間に、水晶板の継ぎ目が二つずつ配置される、これに対し、図8に示す構成とすることにより、第2のフライアイレンズを透過した各光束の隙間に、水晶板の継ぎ目が一つずつ配置される。このため、図5に示した構成よりも確実に水晶板の継ぎ目への光の入射を抑制可能である。
3.第3の実施の形態(画像表示装置に用いる例)
上述の照明光学系を用いて、例えばプロジェクタ等の画像表示装置を構成することにより、明るくかつサイズの大きい映像を低コストで提供できる。図9は、第3の実施の形態の画像表示装置400の構成を示す概略構成図である。
本実施の形態による画像表示装置400は、偏光を出射する照明光学系40と、照明光学系40から出射された光を分光する分光光学系50と、分光光学系50によって分光された光をそれぞれ変調する液晶パネル63,68,73を備える。
また、液晶パネル63,68,73によって変調されたそれぞれの光を合成する光合成部80と、光合成部80により合成された光を投射する投射レンズ90を備える。
照明光学系40には、第2の実施の形態(図4参照)において示した照明光学系300を用いることができる。例えば、超高圧水銀ランプ等の光源41から出射された白色光は、リフレクタ42によって反射され、防爆ガラス43を透過して出射される。なお、本実施の形態では、照明光学系40内にUVカットフィルタ44を配設しており、防爆ガラス43を透過した光から紫外線が除去される。
UVカットフィルタ44を透過した光は、第1のフライアイレンズ45及び第2のフライアイレンズ46によって輝度ムラが低減され、偏光変換素子47に入射する。偏光変換素子47には、第1の実施の形態(図2参照)において示した偏光変換素子200が用いられ、入射した光を例えばS偏光に変換する。そしてこのS偏光が照明光学系40から出射される。
照明光学系40から出射された光は、例えばコンデンサーレンズ48によってコリメートされ、分光光学系50に入射する。
分光光学系50は、例えば照明光学系40からの白色光のうち青色光を透過し、赤色光及び緑色光を反射するダイクロイックミラー49を含む。また、分光光学系50はダイクロイックミラー49によって反射された光の光路上に配置され、緑色光を反射し、赤色光を透過するダイクロイックミラー53を含んで構成される。
分光光学系50に入射した光は、例えばまずダイクロイックミラー49に入射する。ダイクロイックミラー49は、青色光を透過せさ、赤色光及び緑色光を反射させる。
ダイクロイックミラー49を透過した青色光は、UV吸収フィルタ51を透過することにより紫外線がカットされる。UV吸収フィルタ51を透過した青色光は、ミラー52によって反射されるとともに、進路を変え、コンデンサーレンズ61に入射する。
コンデンサーレンズ61によって集光された青色光は、入射側偏光板62によって直線偏光に偏光方向が揃えられ、液晶パネル63に入射する。液晶パネル63の後段には、検光子として出射側偏光板64が配設されており、液晶パネル63を透過した光のうち、所定の偏光方向の光のみを透過させる。
入射側偏光板62と出射側偏光板64との偏光面は例えば一致するように配設される。また液晶パネル63には、例えばツイストネマチック型のものを用いることができる。この場合、例えば液晶パネル63の各画素には、画像情報に応じた青色光用の信号電圧が印加され、この電圧に応じて、各画素を透過する青色光の偏光方向が回転される。画素毎に偏光方向の異なったこの青色光を出射側偏光板64に透すことにより、画像情報に対応した強弱を有する青色光が得られる。
出射側偏光板64を透過した青色光は、例えば光合成部80の入射面に設けられた1/2波長フィルム65を透過することによって偏光方向が90度回転された後、例えば合成プリズム等の光合成部80に入射する。
また、ダイクロイックミラー49によって反射された赤色光及び緑色光は、ダイクロイックミラー53に入射する。ダイクロイックミラー53は緑色光を反射し、赤色光を透過する。
ダイクロイックミラー53によって反射された緑色光は、コンデンサーレンズ66に入射する。
コンデンサーレンズ66によって集光された緑色光は、入射側偏光板67によって直線偏光となり、液晶パネル68に入射する。液晶パネル68は、画像情報に応じて、各画素を透過する緑色光の偏光方向を回転させる。液晶パネル68を透過した緑色光が出射側偏光板69を透過することによって、画像情報に応じた強度分布を有する緑色像光となり、光合成部80に入射する。
一方、ダイクロイックミラー53を透過した赤色光は、集光レンズ54を透過するとミラー55によって反射される。
ミラー55によって反射された赤色光の光路上には、バンドパスフィルタ等の波長選択フィルタ56が配設され、有効な赤色光のみを後段に透過させる。
波長選択フィルタ56を透過した赤色光は、集光レンズ57を透過した後、ミラー58によって反射されて進路を変える。
また、この赤色光は緑色光や青色光に比べてその光路が長いため拡散しやすく、集光レンズ54、57により赤色光を収束させている。
ミラー58によって反射された赤色光は、コンデンサーレンズ71によって集光された後、入射側偏光板72に入射する。入射側偏光板72を透過することにより赤色光は直線偏光となり、液晶パネル73に入射する。
液晶パネル73では、画像情報に基づいた電圧信号が各画素に印加される。また、透過する赤色光の偏光方向はその電気信号に応じて回転される。液晶パネル73を透過した赤色光は出射側偏光板74に入射し、画像情報に応じた強度分布を有する赤色像光となる。
なお、ここでは、画像情報に応じて光を変調する変調器として透過型の液晶パネルを示したが、反射型液晶パネルや、GLV(Grating Light Valve)等を用いた他の方式により変調を行ってもよい。
出射側偏光板74を透過した赤色光は、例えば合成プリズム等の光合成部80の入射面に設けられた1/2波長フィルム75によって偏光方向が90度回転された後、光合成部80に入射する。
光合成部80は、p偏光である緑色光を透過し、s偏光である青色光及び赤色光を反射することによって、赤色光と緑色光と青色光とを同一光路上に合成する。そして合成プリズムから出射された合成光は、投射レンズ90によって、例えばスクリーンに拡大投射される。
このように、本実施の形態の画像表示装置400には、第2の実施の形態において示した照明光学系300と同一の照明光学系40が用いられている。したがって、偏光変換素子47の波長板は、複数個の水晶板が同一平面上に継ぎ合わされた第1の水晶板ユニットと、第1の水晶板ユニットの主面上に重ね合わされ、複数個の水晶板が継ぎ合わされた第2の水晶板ユニットによって構成される。第1の水晶板ユニットの継ぎ目と、第2の水晶板ユニットの継ぎ目の位置は異なっているので、既述のように、この波長板は耐熱性に優れ、かつ低コストで大型化を図れる。
この波長板を照明光学系40に用いることにより、光源41を大出力化しても、光の熱による波長板の剥がれが抑制される。また、波長板の大型化を容易に図れることから、広範囲を照射する照明にも対応できる。
したがって、本実施の形態の画像表示装置では、大画面表示を低コストで実現可能である。
以上、波長板、及びこれを用いた偏光変換素子、照明光学系、画像表示装置の実施の形態について説明した。本技術は上記実施の形態にとらわれることなく、特許請求の範囲に記載した本技術の要旨を逸脱しない限りにおいて、考えられる種々の形態を含むものである。
1,1a,2,2a,27a,27b,32a,32b・・・水晶板ユニット、3,4,5,11,13,14,15・・・水晶板、6a,6b,6c,6d,12a,12b,12c,12d,16a,16b,16c,16d,28a,28b,28c,28d,33a,33b,33c,33d・・・継ぎ目、7,29,31・・・偏光分割素子、8・・・プリズム、9a・・・PBS面、9b・・・反射面、10・・・遮光板、20,41・・・光源、21,42・・・リフレクタ、22,43・・・防爆ガラス、23,24・・・フライアイレンズ、25・・・インテグレータ素子、26,30・・・偏光変換素子、27,32,100,110,120・・・波長板、44,51・・・UV吸収フィルタ、48,54,57,61,66,71・・・レンズ、49,53・・・ダイクロイックミラー、50・・・分光光学系、52,55,58・・・ミラー、56・・・波長選択フィルタ、62,64,67,69,72,74・・・偏光板、63,68,73・・・液晶パネル、65,75・・・1/2波長フィルム、80・・・光合成部、90・・・投射レンズ、200・・・偏光変換素子、300・・・照明光学系、400・・・画像表示装置。

Claims (9)

  1. 複数の水晶板が、その主面を同一平面上に配置して継ぎ合わされた第1の水晶板ユニットと、
    複数の水晶板が、その主面を前記第1の水晶板ユニットの主面上に配置して、前記第1の水晶板ユニットの継ぎ目位置とは異なる位置で継ぎ合わされた第2の水晶板ユニットと、
    を備えた
    波長板。
  2. 前記第1の水晶板ユニットを構成する前記水晶板は、前記第2の水晶板ユニットを構成する前記水晶板と大きさが異なる請求項1に記載の波長板。
  3. 前記第2の水晶板ユニットを構成する複数の前記水晶板は、全て同じ大きさである請求項2に記載の波長板。
  4. 前記第1の水晶板ユニットは、前記第1の水晶板ユニットを構成する前記水晶板よりも大きい水晶板と、前記第1の水晶板ユニットを構成する前記水晶板よりも小さい水晶板とが交互に継ぎ合わされている請求項3に記載の波長板。
  5. 入射光をp偏光とs偏光とに分割する偏光分割素子と、
    前記偏光分割素子により分割された一方の偏光の光路上に配設された波長板と、
    を含み、前記波長板は、複数の水晶板が、その主面を同一平面上に配置して継ぎ合わされた第1の水晶板ユニットと、複数の水晶板が、その主面を前記第1の水晶板ユニットの主面上に配置して、前記第1の水晶板ユニットの継ぎ目位置とは異なる位置で継ぎ合わされた第2の水晶板ユニットと、を備えた
    偏光変換素子。
  6. 光源と、
    前記光源から出射された光の照度ムラを軽減するインテグレータ素子と、
    前記インテグレータ素子を透過した光の光路上に配置され、入射光をp偏光とs偏光とに分割する偏光分割素子と、前記偏光分割素子により分割された一方の偏光の光路上に配設された波長板と、を含む偏光変換素子と、
    を含み、前記偏光変換素子の前記波長板は、複数の水晶板が、その主面を同一平面上に配置して継ぎ合わされた第1の水晶板ユニットと、複数の水晶板が、その主面を前記第1の水晶板ユニットの主面上に配置して、前記第1の水晶板ユニットの継ぎ目位置とは異なる位置で継ぎ合わされた第2の水晶板ユニットと、を備えた
    照明光学系。
  7. 前記インテグレータ素子の光軸方向から見て、前記第1の水晶板ユニット及び前記第2の水晶板ユニットの継ぎ目のうち、互いに最も近接する二つの継ぎ目の間に、前記インテグレータ素子を構成する複数のレンズにおける隣り合うレンズの境界を配置させる請求項6に記載の照明光学系。
  8. 前記第1の水晶板ユニット及び前記第2の水晶板ユニットの継ぎ目は、前記インテグレータ素子を構成する複数のレンズにおいて、隣り合うレンズの境界から、その光軸方向延長上に配置される請求項6に記載の照明光学系。
  9. 光源と、前記光源から出射された光の照度ムラを軽減するインテグレータ素子と、前記インテグレータ素子を透過した光の光路上に配置され、入射光をp偏光とs偏光とに分割する偏光分割素子と、前記偏光分割素子により分割された一方の偏光の光路上に配設された波長板と、を含む偏光変換素子と、を含む照明光学系と、
    前記照明光学系から出射された光を分光する分光光学系と、
    前記分光された光をそれぞれ変調する液晶パネルと、
    前記液晶パネルによって変調された光を合成する光合成部と、
    前記光合成部により合成された光を投射するレンズと、
    を含み、前記照明光学系の前記波長板は、複数の水晶板が、その主面を同一平面上に配置して継ぎ合わされた第1の水晶板ユニットと、複数の水晶板が、その主面を前記第1の水晶板ユニットの主面上に配置して、前記第1の水晶板ユニットの継ぎ目位置とは異なる位置で継ぎ合わされた第2の水晶板ユニットと、を備えた
    画像表示装置。
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