JP2012158555A - 白濁ローション - Google Patents
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Abstract
【課題】
本発明の目的は経時安定性が高い白濁ローションを得ることである。
【解決手段】
フェニル変性シリコーンと、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸と、ソルビタン不飽和脂肪酸エステルと、ポリオキシエチレンソルビタン不飽和脂肪酸エステルと、エタノールとを配合する。
さらに、フェニル変性シリコーンが比重が0.99以上で、屈折率が1.450以上、さらに好ましくは比重が1.00以上で、屈折率が1.500以上である場合がより目的を達成する。
このようなフェニル変性シリコーンの1つにトリメチルペンタフェニルトリシロキサンがある。
【選択図】 なし
本発明の目的は経時安定性が高い白濁ローションを得ることである。
【解決手段】
フェニル変性シリコーンと、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸と、ソルビタン不飽和脂肪酸エステルと、ポリオキシエチレンソルビタン不飽和脂肪酸エステルと、エタノールとを配合する。
さらに、フェニル変性シリコーンが比重が0.99以上で、屈折率が1.450以上、さらに好ましくは比重が1.00以上で、屈折率が1.500以上である場合がより目的を達成する。
このようなフェニル変性シリコーンの1つにトリメチルペンタフェニルトリシロキサンがある。
【選択図】 なし
Description
本発明は、経時安定性が高い白濁ローションに関する。
白濁ローションは、乳液ほど、油量が必要ではないが、普通のローションではエモリエント効果が不足する場合等に利用される製剤の一つであり、化粧水と乳液の使用感を1つの製剤により得ることを目的としたものも提案されている。
しかしながら、クリーミングや分離等の問題を起こしやすく、製剤の経時安定性を得ることはなかなか困難であり、その対応として、マイクロフルイダイザーやマントンガウリンに代表される高圧ホモジナイザーによる強力な機械的剪断力を用いる方法、界面活性剤の組合せ等の改良がなされているが満足する製剤は得られていない。
しかしながら、クリーミングや分離等の問題を起こしやすく、製剤の経時安定性を得ることはなかなか困難であり、その対応として、マイクロフルイダイザーやマントンガウリンに代表される高圧ホモジナイザーによる強力な機械的剪断力を用いる方法、界面活性剤の組合せ等の改良がなされているが満足する製剤は得られていない。
本発明の目的は経時安定性を向上させ、使用感も充分に満足する製剤を得ることにある。
本発明者らが鋭意検討した結果、フェニル変性シリコーンと、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸と、ソルビタン不飽和脂肪酸エステルと、ポリオキシエチレンソルビタン不飽和脂肪酸エステルとを配合することによって本課題が解決されることがわかった。
フェニル変性シリコーンとは、フェニル基を持つシリコーン化合物であり、例えばINCI名(International Nomenclature Cosmetic Ingredient labeling names)で例示すれば、ジフェニルジメチコン、ジフェニルシロキシフェニルトリメチコン、トリメチルペンタフェニルトリシロキサンが挙げられる。
この中で、比重が0.99以上で、屈折率が1.450以上、さらに好ましくは比重が1.00以上で、屈折率が1.500以上のフェニル変性シリコーンが本発明の用途に適当である。
粘度も1000mm2/s以下、さらに好ましくは500mm2/s以下が本発明の用途に適当である。
以上の条件を満たす、フェニル変性シリコーンはいくつかあるがその中でもトリメチルペンタフェニルトリシロキサンが、本発明で求められる最も好ましいフェニル変性シリコーンの1つであることが判った。
フェニル変性シリコーンの製剤への配合量は0.01〜3.0重量%が適当である。
なお、ここでの比重、屈折率、粘度は医薬部外品原料規格2006の通則の中の以下の方法で測定した。
比重 比重及び密度測定法の第1法、C(浮ばかりによる測定法)に規定する方法に準じて25℃にて測定した。
屈折率 屈折率測定法に規定する方法に準じて、アッベ屈折計を用い、25℃にて測定した。
粘度 第1法(毛細管粘度計法)に規定する方法に準じて25℃にて測定した。
このほか、油分として、種々の油剤、油溶性薬剤を配合することは可能であるが、配合量は0.01〜3.0重量%が適当である。
但し、フェニル変性シリコーンを含む油分1に対してフェニル変性シリコーンは0.5以上(重量比)が好ましい。
この中で、比重が0.99以上で、屈折率が1.450以上、さらに好ましくは比重が1.00以上で、屈折率が1.500以上のフェニル変性シリコーンが本発明の用途に適当である。
粘度も1000mm2/s以下、さらに好ましくは500mm2/s以下が本発明の用途に適当である。
以上の条件を満たす、フェニル変性シリコーンはいくつかあるがその中でもトリメチルペンタフェニルトリシロキサンが、本発明で求められる最も好ましいフェニル変性シリコーンの1つであることが判った。
フェニル変性シリコーンの製剤への配合量は0.01〜3.0重量%が適当である。
なお、ここでの比重、屈折率、粘度は医薬部外品原料規格2006の通則の中の以下の方法で測定した。
比重 比重及び密度測定法の第1法、C(浮ばかりによる測定法)に規定する方法に準じて25℃にて測定した。
屈折率 屈折率測定法に規定する方法に準じて、アッベ屈折計を用い、25℃にて測定した。
粘度 第1法(毛細管粘度計法)に規定する方法に準じて25℃にて測定した。
このほか、油分として、種々の油剤、油溶性薬剤を配合することは可能であるが、配合量は0.01〜3.0重量%が適当である。
但し、フェニル変性シリコーンを含む油分1に対してフェニル変性シリコーンは0.5以上(重量比)が好ましい。
ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸は陰イオン界面活性剤の1つで、アルキルの炭素数12〜15でエチレンオキサイドの付加モル数は1〜30が本特許の目的に適う。
なお、ジエステルでもモノエステルでもそれらの混合物でも用いることができる。
ソルビタン不飽和脂肪酸エステル及びポリオキシエチレンソルビタン不飽和脂肪酸エステルの不飽和脂肪酸の炭素数は12〜22で、不飽和の数は1〜2、エステル化度は1〜3、ポリオキシエチレンソルビタン不飽和脂肪酸エステルのエチレンオキサイドの付加モル数は5〜100が適当である。
これら界面活性剤をフェニル変性シリコーンを含む油分1に対して、0.3〜3.0の量を配合する。
このほかの界面活性剤を配合することも可能であるが、本発明の目的に合致するような種類と量を配合する。
さらにエタノールを配合する。これは安定性が増すことと配合の割合で透明度の調整ができる。エタノールは1〜40%、好ましくは3〜20%配合する。
なお、ジエステルでもモノエステルでもそれらの混合物でも用いることができる。
ソルビタン不飽和脂肪酸エステル及びポリオキシエチレンソルビタン不飽和脂肪酸エステルの不飽和脂肪酸の炭素数は12〜22で、不飽和の数は1〜2、エステル化度は1〜3、ポリオキシエチレンソルビタン不飽和脂肪酸エステルのエチレンオキサイドの付加モル数は5〜100が適当である。
これら界面活性剤をフェニル変性シリコーンを含む油分1に対して、0.3〜3.0の量を配合する。
このほかの界面活性剤を配合することも可能であるが、本発明の目的に合致するような種類と量を配合する。
さらにエタノールを配合する。これは安定性が増すことと配合の割合で透明度の調整ができる。エタノールは1〜40%、好ましくは3〜20%配合する。
このほか必要な原料を加え、エマルジョンとする。
例示すれば、グリセリン、1,3ブチレングリコール、1,2ペンタンジオール、ソルビトール、マルチトール等の多価アルコール、ヒアルロン酸、カルボキシビニルポリマー、キサンタンガム等の水溶性高分子、アミノ酸、アスコルビン酸またはその水溶性誘導体等の水溶性薬剤等を挙げることができる。
また、ここで言う白濁ローションとは750nmで1cmセルで透過率を測定したとき10〜80%の値になる液状のエマルジョンを言う。
例示すれば、グリセリン、1,3ブチレングリコール、1,2ペンタンジオール、ソルビトール、マルチトール等の多価アルコール、ヒアルロン酸、カルボキシビニルポリマー、キサンタンガム等の水溶性高分子、アミノ酸、アスコルビン酸またはその水溶性誘導体等の水溶性薬剤等を挙げることができる。
また、ここで言う白濁ローションとは750nmで1cmセルで透過率を測定したとき10〜80%の値になる液状のエマルジョンを言う。
以下に実施例を記すがこれに限定されるものではない。数値は重量部を表す。
なお、表中の注の原料は以下の商品を用いた。
注1)信越化学工業株式会社製、商品名シリコーン KF−54
注2)日光ケミカルズ株式会社製、商品名NIKKOL DDP−8
注3)日光ケミカルズ株式会社製、商品名NIKKOL DDP−4
注4)日光ケミカルズ株式会社製、商品名NIKKOL DDP−10
注5)信越化学工業株式会社製、商品名シリコーン KF−56A
注6)ワッカーケミー社株式会社製、商品名PDM 350 VP
注7)信越化学工業株式会社製、商品名シリコーン KF−96A 200CS
なお、表中の注の原料は以下の商品を用いた。
注1)信越化学工業株式会社製、商品名シリコーン KF−54
注2)日光ケミカルズ株式会社製、商品名NIKKOL DDP−8
注3)日光ケミカルズ株式会社製、商品名NIKKOL DDP−4
注4)日光ケミカルズ株式会社製、商品名NIKKOL DDP−10
注5)信越化学工業株式会社製、商品名シリコーン KF−56A
注6)ワッカーケミー社株式会社製、商品名PDM 350 VP
注7)信越化学工業株式会社製、商品名シリコーン KF−96A 200CS
以上の実施例は、使用感もよく、40℃、6ヶ月間安定であった。
以下の表3の比較例はいずれも安定な白濁ローションにはならなかった。
以下の表3の比較例はいずれも安定な白濁ローションにはならなかった。
Claims (4)
- フェニル変性シリコーンと、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸と、ソルビタン不飽和脂肪酸エステルと、ポリオキシエチレンソルビタン不飽和脂肪酸エステルと、エタノールとを配合した白濁ローション
- フェニル変性シリコーンが比重が0.99以上で、屈折率が1.450以上であるフェニル変性シリコーンから選択された1種以上を含む請求項1の白濁ローション
- フェニル変性シリコーンが比重が1.00以上で、屈折率が1.500以上であるフェニル変性シリコーンから選択された1種以上を含む請求項1の白濁ローション
- フェニル変性シリコーンがトリメチルペンタフェニルトリシロキサンである請求項1の白濁ローション
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011019821A JP2012158555A (ja) | 2011-02-01 | 2011-02-01 | 白濁ローション |
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JP2011019821A JP2012158555A (ja) | 2011-02-01 | 2011-02-01 | 白濁ローション |
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JP2012158555A true JP2012158555A (ja) | 2012-08-23 |
Family
ID=46839396
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Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2001278771A (ja) * | 2000-03-30 | 2001-10-10 | Kose Corp | 化粧料 |
JP2001294515A (ja) * | 2000-02-08 | 2001-10-23 | Shiseido Co Ltd | メーキャップ化粧料 |
US20090202600A1 (en) * | 2008-02-13 | 2009-08-13 | Shiseido Company Ltd. | Oil-In-Water Emulsified Milky Skin Cosmetic Preparation |
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2011
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JP2009215283A (ja) * | 2008-02-13 | 2009-09-24 | Shiseido Co Ltd | 水中油型乳化白濁皮膚化粧料 |
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