JP2012157647A - 遊技機 - Google Patents

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Abstract

【課題】限られた処理能力の下、遊技の進行を妨げることなく、限られた時期に、遊技者の操作に従って表示装置に表示する画像として変化に富む演出を行う。
【解決手段】2層の画像(表層画像202及び内部画像204)の関連付けとして同一の人物画像206が表示され、表層画像202と内部画像204とで、人物画像206の着衣形態を異ならせている。操作ボタン50の操作で表層画像202の破断を指示する。破断量は、特別図柄抽選の結果に依存して予め定められているが、操作ボタン50の操作量に応じて、破断する速度に変化を持たせている。従って、遊技者の操作ボタン50の操作如何によって、表層画像202が早く破断したり、破断しない場合もある。
【選択図】図4

Description

本発明は、予め定めた遊技仕様の下で遊技を進行する際に、遊技に係る情報を視覚を通じて報知する表示装置を備えた遊技機に関するものである。
従来、遊技機、例えば、パチンコ機やパチスロ機においては、LCD表示部を備えており、遊技の進行に応じて、当該LCD表示部に演出画像を表示し、遊技を盛り上げるようにしている。また、LCD表示部では、遊技の進行の下で重要な情報を予告報知したり、結果を報知することもなされている。
LCD表示部等、画像表示を用いて視覚的演出を行う技術として、所謂PC(パーソナルコンピュータ)上等、処理速度や画像容量等の制限があまり必要ない環境下では、層状に2種の画像が存在するかのような重畳画像を表示し、かつそれぞれの画像が紙等の薄肉で破れ易い質感であって、表層の画像が破れていく動画を表示すると共に、破かれた後の領域に対し、裏側に隠れている画像(表層画像によって隠蔽された内部画像)が見えてくるといった視覚的演出がなされている。このようなPC上で表示される視覚的演出は、操作者がどの部分を起点として、どの方向にどのような勢いで破っていき、それが設定された紙の質感に対してどのように影響して、破断面が形成されていくか等、複雑な演算処理がなされている。
ところが、上記重畳画像技術は、遊技機に搭載されたLCD表示部においては、遊技の進行を妨げることはできず、処理能力的制限、時期的制限等、解決するべき課題が多く、実用するに至っていない。
なお、遊技機における。LCD表示部等への表示演出技術として、特許文献1には、障子を象った開閉扉(実物の役物装置)が閉止位置にあるとき、その背後にある液晶表示部に表示したキャラクタ画像が開閉扉を突き破ったかのような演出を実行する構成の発明が記載されている。
また、特許文献2には、画像表示手段の複数種のテクスチャを重ね貼りして形成された描画画像情報が表示されるように構成された発明が記載されている。
さらに、予め表示層の重ね合わせの優先順位を設定し、必然的に前側の位置付けとなる画像データが表示されるように制御する発明が記載されている。
しかしながら、上記特許文献1〜特許文献3の表示制御技術は、前画像を排除して後画像を表示するような演出についての記載はない。
特開2010−63785号公報 特開2003−228727号公報 特開2008−125994号公報
本発明は上記事実を考慮し、限られた処理能力の下、遊技の進行を妨げることなく、限られた時期に、遊技者の操作に従って表示装置に表示する画像として変化に富む演出を行うことができる遊技機を得ることが目的である。
本発明は、予め定めた遊技仕様の下で遊技を進行する際に、前記遊技の進行に応じた遊技情報を視覚を通じて報知する表示装置を備えた遊技機であって、前記表示装置に表示される画像の表示状態に影響を与える指示信号を、遊技者の操作によって入力可能な操作部と、前記遊技の進行中において当該遊技の進行の妨げとならない予め定めた条件が成立した場合に、前記表示装置に、複数層の画像が重ねられ、下層側の画像が上層側の画像によって隠蔽されていることが表現された擬装重畳画像を表示すると共に、前記擬装重畳画像が表示されている状態で、前記操作部の操作に基づいて実行され、前記上層側として表現されている画像が破断されている様子を動画として表示すると同時に、破断によって露呈した領域に前記下層側として表現されている画像を表示する擬装重畳画像表示制御手段と、前記擬装重畳画像表示制御手段による擬装重畳画像が表示された時点で、前記操作部の操作による破断指示の入力を許可する操作入力許可手段と、を有している。
本発明によれば、遊技の進行中において予め定めた条件が成立すると、擬装重畳画像表示制御手段では、表示装置に、擬装重畳画像を表示する。擬装重畳画像の表示時期を、予め定めた条件によって制限することで、遊技の進行を妨げることなく表示制御を実行することができる。
擬装重畳画像が表示されている状態では、操作入力許可手段で操作部による破断信号の入力が可能となり、例えば、遊技者が操作部を操作すると、上層側として表現されている画像が破断されている様子を動画として表示すると同時に、破断によって露呈した領域に前記下層側として表現されている画像を表示する。遊技者は操作部の操作によって画像の変化を楽しむことができる。
本発明において、前記擬装重畳画像の各層の画像が、予め定められた遊技仕様のテーマに応じた対象物の表層画像と、当該表層画像に隠蔽された前記対象物の内部画像であるかのように相互に関連付けられていることを特徴としている。
擬装重畳画像は、上層側と下層側とで相互に関連付けられており、表層画像が破れるとその内部画像が表示されるため、遊技者は表層画像として表示された対象物の内部がどうなっているかを興味を持って表層画像を破断していくことができる。
本発明において、遊技盤面に設けられた始動入賞口に遊技球が入賞することで抽選が実行され、当該抽選の結果が当選のとき、遊技盤面上に設けられ通常遊技状態では閉塞状態である大入賞口を開放することで遊技球の入賞に応じた賞球を可能とする大役ゲームの権利を得る特別遊技状態に移行する遊技進行制御手段をさらに有し、前記擬装重畳画像表示制御手段は、前記抽選の結果の報知のための演出として、前記表示装置に擬装重畳画像を表示する場合があることを特徴としている。
遊技進行制御手段では、遊技盤面に設けられた始動入賞口に遊技球が入賞することで抽選が実行され、当該抽選の結果が当選のとき、遊技盤面上に設けられ通常遊技状態では閉塞状態である大入賞口を開放することで遊技球の入賞に応じた賞球を可能とする大役ゲームの権利を得る特別遊技状態に移行する。従って、前記抽選は遊技者にとって遊技の進行を左右する重要な要素である。擬装重畳画像表示制御手段は、この遊技の進行にとって重要な抽選の結果の報知のための演出として、表示装置に擬装重畳画像を表示する場合がある。これにより、遊技を趣向性を高めることができる。
本発明において、前記擬装重畳画像表示制御手段による前記擬装重畳画像の表示後において、前記操作部の操作による破断指示が遊技者によって実行された場合に、この操作部の操作に応じた前記上層側の画像の破断量が多ければ多いほど、前記抽選に当選する可能性が高いことを報知することを特徴としている。
操作部の操作による破断指示が遊技者によって実行された場合に、この操作部の操作に応じた前記上層側の画像の破断量が多ければ多いほど、前記抽選に当選する可能性が高いので、遊技者は操作部の操作を興味を持って実行することができる。
本発明は、遊技盤面に設けられた始動入賞口に遊技球が入賞することで抽選が実行され、当該抽選の結果が当選のとき、遊技盤面上に設けられ通常遊技状態では閉塞状態である大入賞口を開放することで遊技球の入賞に応じた賞球を可能とする大役ゲームの権利を得る特別遊技状態に移行する遊技進行制御手段と、予め定めた遊技仕様の下で遊技を進行する際に、前記遊技の進行に応じた遊技情報を視覚を通じて報知する表示装置とを備えた遊技機であって、前記表示装置に表示される画像の表示状態に影響を与える指示信号を、遊技者の操作によって入力可能な操作部と、前記遊技の進行中において当該遊技の進行の妨げとならない予め定めた条件が成立した場合に、前記表示装置に、予め定められた遊技仕様のテーマに応じた対象物の表層画像と、当該表層画像に隠蔽された前記対象物の内部画像であるかのように相互に関連付けられた複数層の画像が重ねられ、前記内部画像が前記表層画像によって隠蔽されていることが表現された擬装重畳画像を表示すると共に、前記擬装重畳画像が表示されている状態で、前記操作部の操作に基づいて実行され、前記表層画像が破断されている様子を動画として表示すると同時に、破断によって露呈した領域に前記内部画像を表示する擬装重畳画像表示制御手段と、前記擬装重畳画像表示制御手段による擬装重畳画像が表示された時点で、前記操作部の操作による破断指示の入力を許可する操作入力許可手段と、前記擬装重畳画像表示制御手段は、前記抽選の結果の報知のための演出として、前記表示装置に擬装重畳画像を表示する場合があり、前記擬装重畳画像の表示後において、前記操作部の操作による破断指示が遊技者によって実行された場合に、この操作部の操作に応じた前記上層側の画像の破断量が多ければ多いほど、前記抽選に当選する可能性が高いことを報知することを特徴としている。
本発明によれば、遊技の進行中において予め定めた条件が成立すると、擬装重畳画像表示制御手段では、表示装置に、擬装重畳画像を表示する。
擬装重畳画像が表示されている状態では、操作入力許可手段で操作部による破断信号の入力が可能となり、例えば、遊技者が操作部を操作すると、上層側として表現されている画像が破断されている様子を動画として表示すると同時に、破断によって露呈した領域に前記下層側として表現されている画像を表示する。遊技者は操作部の操作によって画像の変化を楽しむことができる。
擬装重畳画像は、上層側と下層側とで相互に関連付けられており、表層画像が破れるとその内部画像が表示されるため、遊技者は表層画像として表示された対象物の内部がどうなっているかを興味を持って表層画像を破断していくことができる。
遊技進行制御手段では、遊技盤面に設けられた始動入賞口に遊技球が入賞することで抽選が実行され、当該抽選の結果が当選のとき、遊技盤面上に設けられ通常遊技状態では閉塞状態である大入賞口を開放することで遊技球の入賞に応じた賞球を可能とする大役ゲームの権利を得る特別遊技状態に移行する。従って、前記抽選は遊技者にとって遊技の進行を左右する重要な要素である。擬装重畳画像表示制御手段は、この遊技の進行にとって重要な抽選の結果の報知のための演出として、表示装置に擬装重畳画像を表示する場合がある。これにより、遊技を趣向性を高めることができる。
操作部の操作による破断指示が遊技者によって実行された場合に、この操作部の操作に応じた前記上層側の画像の破断量が多ければ多いほど、前記抽選に当選する可能性が高いので、遊技者は操作部の操作を、興味を持って実行することができる。
本発明において、前記抽選に当選する可能性が最も高い報知に相当する前記上層側の画像の破断量であった場合に、その破断によって露呈した領域に表示される下層側の画像によって、遊技の進行にとって重要な情報が報知されることを特徴としている。
抽選に当選する可能性が最も高い報知に相当する前記上層側の画像の破断量であった場合に、その破断によって露呈した領域に表示される下層側の画像によって、遊技の進行にとって重要な情報が報知されるので、遊技者は当該重要な情報の報知を受けるために、操作部の操作を、興味をもって実行することができる。
以上説明した如く本発明では、限られた処理能力の下、遊技の進行を妨げることなく、限られた時期に、遊技者の操作に従って表示装置に表示する画像として変化に富む演出を行うことができるという優れた効果を有する。
本実施の形態に係るパチンコ機の正面図である。 本実施の形態に係る遊技盤の正面図である。 本実施の形態に係る制御系のハード構成を示すブロック図である。 本実施の形態に係り、演出制御部における擬装重畳画像表示制御のための機能ブロック図である。 本実施の形態に係り、演出制御部における擬装重畳画像表示制御ルーチンを示すフローチャートである。 本実施の形態に係る擬装重畳画像表示制御に画像が受け継がれるときの演出受継画像が表示されたLCD表示部の正面図である。 本実施の形態に係る擬装重畳画像表示制御における初期画像が表示されたLCD表示部の正面図である。 本実施の形態に係る擬装重畳画像表示制御における破断中間画像が表示されたLCD表示部の正面図である。 本実施の形態に係る擬装重畳画像表示制御における破断最終画像が表示されたLCD表示部の正面図である。 本実施の形態に係る擬装重畳画像表示制御における破断最終画像の拡大画像が表示されたLCD表示部の正面図である。 変形例に係る擬装重畳画像表示制御における破断最終画像が表示されたLCD表示部の正面図である。
(パチンコ機の構成)
図1に示されるように、パチンコ機10の前面下部には、化粧パネルとなる下飾り12が取り付けられている。
また、パチンコ機10の下飾り12の上部には、互いに平行、かつ奥行き方向に所定の間隔をおいて配置された一対のガラス板14を装着したガラス枠16が配置されており、ガラス枠16は左側端部が軸支されて開閉可能に取り付けられている。このガラス枠16の奥側には、着脱交換可能な遊技盤18がセットされており、遊技盤18は、ガラス枠16で閉塞された状態でガラス板14に対向するようになっている。
ガラス枠16の下部には、一体皿24が配置されている。一体皿24の図1の右端部には、鍵穴27が設けられ、この鍵穴27にキーを差し込み、左右の内、一方に回すとガラス枠16が開放し、他方に回すと一体皿24が開放する。
一体皿24には、上皿部28と、下皿部30とが設けられている。上皿部28を形成する周縁壁部32には、上皿球抜きレバー34が設けられ、この上皿球抜きレバー34を操作することで、上皿部28に貯留された遊技球を下皿部30へ送り出すことができるようになっている。また、下皿部30には、下皿球抜きボタン36が設けられ、この下皿球抜きボタン36を操作することで、下皿部30に貯留された遊技球PBを外部(例えば、所謂「ドル箱」)へ排出することができるようになっている。
上皿部28の周縁壁32における図1の右端部には、球貸ボタン42と、返却ボタン44が設けられている。
また、一体皿24の右側下部には打球の発射力(飛距離)を調整するためのグリップユニット(発射ハンドル)26が取り付けられ、左側下部には、灰皿46が取り付けられている。
一体皿24における下皿部30の図1の右側には受け皿スピーカ60Uが配置されている。
ここで、一体皿24における上皿部28の周縁壁32には、遊技者が操作可能な操作ボタン50が設けられている。この操作ボタン50は、遊技中において、操作有効期間中に操作することで、演出画像に対して介入することができるようになっており、それぞれの遊技仕様によって設定される。
ガラス枠16におけるガラス板14の周囲には、アーチ状に遊技の進行に応じて点灯、消灯、及び点滅し照明による視覚的効果や、音声等による聴覚的効果等の演出効果を生み出す上部演出部52が配置されている。この上部演出部52の下端部は、一体皿24の周囲に略U字型に配置された下部演出部54の上端部と連結されている。
この結果、上演出部52と下演出部54とで、遊技盤18の周囲を取り囲むように、演出部56が形成されている。
この演出部56は、上演出部52及び下演出部54共に、照明部材(LED等)が取り付けられた基板(図示省略)と、この基板を覆うように、所定の意匠で形成されたレンズカバー58が取り付けられている。
レンズカバー58は、前記照明部材が点灯する領域を区画するよう凹凸状にカットされており、区画された領域(以下、必要に応じて「レンズ部58」という)毎に照明部材の点灯制御がなされる。なお、照明部材は基本的にR(赤色)、G(緑色)、B(青色)の3色に点灯するLEDが1組となっており、それぞれの点灯時の光量比により、様々な配色の点灯が可能となっている。また、ガラス枠の上部角部には、それぞれ三連表示62が設けられ、遊技状態の報知(エラー報知等を含む)に適用される。
また、前記上演出部52における、ガラス枠16の上部円弧の約1/3に相当する領域の中央及び両端には、ガラス枠スピーカ60C、60L、60Rが内蔵され、照明と同時に、音声を出力する。
なお、以下では、前述した受け皿スピーカ60Uと、このガラス枠スピーカ60C、60L、60Rを総称して、「スピーカ60」という。
(遊技盤の構成)
図2に示される遊技盤18は、基板となるベニヤ板に樹脂製シート状のセルが貼着されてそのセルの表面が盤面となっており、盤面の外周端部付近に、円弧状の外レール102及び内レール104が取り付けられている。
前記外レール102及び内レール104との間は、一定の間隔を持って球案内流路197が形成されている。球案内流路197は、発射装置165(図3参照)から発射された遊技球PBを遊技盤18の円形状の領域(遊技領域)へ案内する役目を有している。なお、この球案内流路197の終端には、球逆流防止弁199が取り付けられている。球逆流防止弁199は、その基部が内レール104の先端部に取り付けられ、外レール102方向に延長されている。
前記遊技盤18における、外レール102(並びに一部が内レール104)によって囲まれた円形状の領域は、発射装置165(図3参照)から発射されて、前記球案内流路197を介して打ち込まれた遊技球PBが自重落下により移動可能とされ、この領域が遊技を行う遊技領域とされている。
遊技盤18の遊技領域には、遊技釘及び風車21が点在して打ち込まれている。また、遊技領域におけるほぼ中央には、センター役物105が配置されている。センター役物105は、各種演出等の映像を表示する液晶表示部(LCD表示部)106を備えている。
LCD表示部106では、例えば、3列の図柄列が独立して変動し、最終的に3列の図柄列が同一図柄で停止した場合に特別図柄抽選の当選を報知するといった、図柄変動パターン演出が実行される。なお、3列の内、先に2列が同一図柄で停止(仮停止)して、残りの1列が変動中の場合を、「リーチ」という。
センター役物105の下辺部は、ステージ105Sが形成されている。ステージ105Sには、釘等で跳ね返えることで受け入れた遊技球PB、或いは図示しないワープ路に案内されて受け入れた遊技球PBが送り込まれるようになっている。
ステージ105Sは、傾斜面や突起部等が形成され、前記遊技球PBの移動が当該傾斜面や突起部等により不規則に変化し、最終的に下辺手前から遊技盤18へ戻されるようになっている。
図2に示される如く、センター役物105の図2に向かって左側には、普通図柄抽選の始動機能を持つ通過ゲート118が配置されている。
また、センター役物105の下部には、特別図柄始動入賞口(A)130と特別図柄始動入賞口(B)134とが縦列に配置されている。
特別図柄始動入賞口(A)130が常時入賞可能に上部が開口しており、一方、特別図柄始動入賞口(B)134の上部開口は、特別図柄始動入賞口(A)130が閉塞している。
この特別図柄始動入賞口(B)134には、電動チューリップ136が取り付けられている。電動チューリップ136は、遊技盤18の裏面側に配設された電チューソレノイド138(図3参照)の通電・非通電によって開閉する構成となっている。
ここで、電動チューリップ136が開放状態になると、特別図柄始動入賞口(B)の入賞開口部へのパチンコ球PBの受け入れが可能となり、パチンコ球PBの入賞が可能となる。
さらに、図2に示される如く、前記特別図柄始動入賞口(B)134のさらに下部には、遊技領域の下端部付近に位置してアタッカー112が配置されている。
アタッカー112には、開閉扉116が設けられている。この開閉扉116が、アタッカーソレノイド148(図3参照)の通電・非通電によって開放又は閉塞する。すなわち、開閉扉116の開放時には、開閉扉116上に落下した遊技球PBが開閉扉116に案内されてアタッカー112へ入賞する。
また、遊技領域の最下位置には、外れ球を遊技盤18の裏側へ排出するアウト口124が設けられている。
さらに、センター役物105よりも下、かつ特別図柄始動入賞口(A)130と特別図柄始動入賞口(B)134の左右には、複数の一般入賞口120(本実施の形態では、図2に向かって左側に2個の一般入賞口120A、120C、右側に1個の一般入賞口120Cとする。)が設けられている。なお、一般入賞口120は、3個に限られるものではなく、例えば、入賞率等の設計上の演算によってその数を決めればよい。
また、この遊技領域に設けられたセンター役物105や盤面周縁には、遊技の進行に応じて点灯、消灯、及び点滅し照明による演出効果を生み出す照明演出用の発光素子136(図3参照)が多数設けられている。
ここで、特別図柄始動入賞口(A)130又は特別図柄始動入賞口(B)134に遊技球PBが入賞すると、特別図柄抽選が実行され、この特別図柄抽選に当選すると、前記アタッカー112の開閉扉116が所定のパターンで開閉動作し、これを所定回数(所定ラウンド)繰り返すようになっている(「特別遊技状態」又は「大役処理」等と言う場合がある)。
なお、前記特別図柄抽選の当選/落選は、主としてLCD表示部106の図柄変動表示演出において報知され、この図柄変動パターン演出中、或いは、前記大役処理中の場合は、抽選結果を保留し、順次報知していくようになっている。また、図柄変動表示演出と共に、動物などが擬人化されたキャラクタが表示され、抽選で当選した旨を暗示させることにより、遊技者に期待感を持たせるといった、視覚的な演出をすることがあり、その場合は効果音によって聴覚からも遊技者の興趣を増大させる。
なお、本実施の形態では、1個の特別図柄始動入賞口に対して最大4個(本実施の形態では、特別図柄始動入賞口(A)130及び特別図柄始動入賞口(B)134の2個の特別図柄始動入賞口なので、8個となる。)の保留が可能となっている。なお、この保留球数に限定されるものではない。
保留球数は、センター役物105における、図2に向かって右下に配置され、主として特図表示部を備えた遊技進行ガイドランプユニット109の一部である保留ランプによって報知される他、LCD表示部106の一部を用いて、遊技者に見易く表示するようになっている。
(制御系の構成)
次に、図3を用いてパチンコ機10の制御系について説明する。
図3に示されるように、本実施形態に係るパチンコ機10の制御系は、主制御部150を中心として構成されており、この主制御部150には、演出制御部152と払出制御部154とが接続されている。主制御部150には、遊技に関する基本的なプログラムが記憶されており、この主制御部150からの命令信号に基づいて、各部の動作が制御されるようになっている。
主制御部150からは盤用外部端子190を介してホールコンピュータ(図示省略)へ遊技の進行状態を示す情報(始動入賞信号や大当たり信号、図柄確定回数信号)が送信される。
主制御部150には、入力系として、通過ゲート118を通過する遊技球PBを検出する通過ゲートセンサ118S、特別図柄始動入賞口(A)130への入賞球を検出する特図A始動口センサ130S、特別図柄始動入賞口(B)134への入賞球を検出する特図B始動口センサ134S、特別遊技状態の際に開放するアタッカー112への入賞球を検出するアタッカーセンサ112S、一般入賞口120A、120B、120Cへの入賞球を検出する一般入賞センサ120AS、120BS、120CSが接続されている。
また、主制御部150には、出力系として、遊技情報をランプの点灯状態で報知するガイドランプユニット109、電動チューリップ136を開閉する電チューソレノイド138、アタッカー112の開閉扉116を開閉するためのアタッカーソレノイド148が接続されている。
演出制御部152には、入力系として、操作ボタン50が接続されている。また、演出制御部152には、出力系として、パチンコ機10の各種遊技部品に設けられた照明演出用の発光素子136、スピーカ60が接続されている。
さらに、演出制御部152には、図柄制御部156を介してLCD表示部106が接続されている。
払出制御部154には、払出装置160及び発射制御部164が接続され、発射制御部164には発射装置165が接続されている。この払出制御部154は、パチンコ機10内に設けられた払出装置160を作動させて、賞球又は貸し球の払い出し及び停止動作と払出数を制御する。また、発射制御部164は、遊技者によるグリップユニット26(図1参照)の操作により発射装置165を作動させて、遊技球PBの発射開始、及び、グリップユニット26の操作量に応じた発射力を制御する。
さらに、払出制御部154では、枠用外部端子191を介して払出情報をホールに設置されたホールコンピュータ(図示省略)へ送信するようになっている。
ここで、前記演出制御部152では、通常遊技中において、LCD表示部106を制御して、帯状に所定ピッチで図柄が配置された3列の図柄列と、その大当たり画像データ記憶部画像を表示し、特別図柄始動入賞口(A)130又は特別図柄始動入賞口(B)134に遊技球PBが入賞したことにより実行される特別図柄抽選の結果を、前記3列の図柄列を独立して変動し、最終的に停止したときの3列の図柄列の種類によって報知している。前述の如く、3列の図柄列の停止図柄の内、2図柄と同一図柄となるとリーチ状態となり(ノーマルリーチ、スーパーリーチ、プレミアムリーチ等の種類がある)、その後全て同一図柄で停止した場合に特別図柄抽選は「当選」となり、特別遊技状態(大当たり処理)へ移行することになる。
前記演出制御部152では、特別遊技中において、LCD表示部106を制御して、一般的に、予め定めた当選を祝福し、遊技を盛り上げることを目的とした大当たり用画像が表示されるようになっている。大当たり用画像は、遊技機10のテーマに即して複数種類の画像が準備されており、自動的或いは遊技者の操作ボタン50による指定操作を絡めて特定され、実行されるようになっている。
ここで、本実施の形態では、LCD表示部106を用いた視覚的演出の一つとして、予め定められた条件が成立した場合に、擬装重畳画像200(図8に示す表層画像202と内部画像204の総称)の表示制御を行い、かつ遊技者介入を含めた演出を行うようにしている。
予め定められた条件としては、以下の条件の1つ又は2以上の組み合わせを条件としている。なお、組み合せときに矛盾する場合は、何れか一方とする。
(条件1) 擬装重畳画像の表示演出が、遊技の進行に妨げない処理能力配分であること
(条件2) 前述したリーチ状態となり、かつ当たりの期待値(前記リーチの出現度合いに対する当選の割合)が所定値以上(当選確定を含む)であること
(条件3) 特別図柄抽選の結果が当選であり、特別遊技終了後の通常遊技で確変とするか否かを決定するとき
なお、擬装重畳画像200の表示制御は、上記条件1〜3に限られるものではない。
擬装重畳画像200とは、本実施の形態では、2種類の互いに関連付けられた画像を表層画像202及び内部画像204として生成し、初期表示では、表層画像202が上層側、内部画像204が下層側として、重畳して表示された画像(図7の状態)を言う。
この擬装重畳画像200の表示制御として、表層画像202を紙のような質感に設定し、その一部から破れていく様子を動画像として表示する(図8、図9参照)。表層画像202が破れていくと、破れた後の領域には、内部画像204が露呈する。
本実施の形態では、2層の画像(表層画像202及び内部画像204)の関連付けとして同一の人物画像206が表示され、表層画像202と内部画像204とで、人物画像206の着衣形態を異ならせている。
演出制御部152では、擬装重畳画像200の表示制御を実行するにあたり、遊技者介入として、前記操作ボタン50(図2参照)の操作の操作を有効(入力許可)とする。このときの操作ボタン50の操作は、擬装重畳画像200の表層画像202の破断を指示する操作となる。
表層画像202の破断量は、前記特別図柄抽選の結果に依存して予め定められているが、操作ボタン50の操作量(連打数)に応じて、破断する速度に変化を持たせている。従って、遊技者の操作ボタン50の操作如何によって、表層画像202が早く破断したり、破断しない場合もある。なお、図7に示される如く、破断可能となってから所定の期間、操作ボタン50の操作を促すための操作部画像208が、前記擬装重畳画像200に重なるように表示されるようになっている。
また、予め定められている表層画像202の破断量が最大である場合、その最大の破断によって見ることができる内部画像204の領域には、抽選の結果等、遊技者にとって重要な情報が表示されるようになっており、操作ボタン50の操作量(連打数)が今後の遊技の進行を知る上で重要な役目を持つことになる。
図4は、演出制御部152における前記擬装重畳画像の表示制御を主体とした機能ブロック図である。なお、この図4は、演出制御部152のハード構成を限定するものではない。
主制御部150からのコマンドは、演出制御部152のコマンド受付部210で受け付けられ、コマンド受付部210では、当該受け付けたコマンドを、特別遊技関連指示コマンド、通常遊技関連指示コマンドに分類すると共に、本実施の形態では、特別遊技関連指示コマンド、通常遊技関連指示コマンドに加え、擬装重畳画像表示指示を抽出する。
コマンド受付部210は、特別遊技実行中画像表示制御部212及び図柄変動パターン演出表示制御部214が接続されている。
コマンド受付部210で受け付けた特別遊技関連指示コマンドは、前記特別遊技実行中画像表示制御部212に送出される。また、コマンド受付部210で受け付けた通常遊技関連指示コマンドは、前記図柄変動パターン演出表示制御部214に送出される。
特別遊技実行中画像表示制御部212及び図柄変動パターン演出表示制御部214はそれぞれ表示指示部216に接続されている。
特別遊技実行中画像表示制御部212では、特別遊技中において、LCD表示部106上に遊技機10のテーマに沿った背景画像と、アタッカー112の開閉回数であるラウンド表示や当選図柄等を表示するように表示指示部216に指示する。
また、図柄変動パターン演出表示制御部214では、通常遊技中において、LCD表示部106上に遊技機10のテーマに沿った背景画像と、3列の図柄列の変動パターン演出を実行するように表示指示部216に指示する。
表示指示部216は、図柄制御部156を介してLCD表示部106を制御して、それぞれの遊技状態で指示された画像を表示する。
一方、前記コマンド受付部210において抽出された擬装重畳画像表示指示コマンドは、表示時期取得部218に入力されるようになっている。この表示時期取得部218には、前記図柄変動パターン演出表示制御部214からの実行条件信号が入力されるようになっており、擬装重畳画像表示指示コマンドと、実行条件信号との論理積で(双方の入力があった時点で)、初期表示画像編集部220へ表示開始指示を出力するようになっている。
初期表示画像(表層画像)編集部220には、表層画像データメモリ222が接続されており、初期表示画像としての表層画像データが読み出され、擬装重畳画像表示制御部224へ送出される。擬装重畳画像表示制御部224は、前記表示指示部216に接続されており、初期表示画像(表層画像)編集部220で編集された初期画像(図7に示す表層画像202)をLCD表示部106に表示する。
この初期画像である表層画像202は、例えば、それ以前にLCD表示部106に表示されていたリーチ演出(図示省略)から、図6に示す演出受継用画像209を介して表示される場合がある。本実施の形態では、この演出受継画像209としてフィルムがスクロールする様子を表現している。
前記初期表示画像(表層画像)編集部220は、操作部操作状態受付部226及び動画像(破断遷移画像)編集部228のそれぞれに接続されている。
初期表示画像(表層画像)編集部220では、当該初期表示画像(表層画像)編集部220から擬装重畳画像表示制御部224へ、前記初期画像である表層画像データを送出した時点で、操作部操作状態受付部226及び動画像(破断遷移画像)編集部228のそれぞれに対して起動信号を送出する。
初期表示画像(表層画像)編集部220から起動信号を受けた操作部操作状態受付部226では、操作ボタン50による操作を破断信号として受け付け、その操作ボタン50の操作状態(例えば、連打速度)を前記動画像(破断遷移画像)編集部228へ送出するようになっている。
また、初期表示画像(表層画像)編集部220から起動信号を受け付けた動画像(破断遷移画像)編集部228では、前記操作部操作状態受付部226からの操作状態に基づいて、表層画像202を破断していく様子を表現する動画像を表示する。例えば、操作ボタン50の連打速度(単位時間当たりの操作回数)が所定以上となった場合に破断を実行し、所定未満のときは破断を停止する(或いは破断速度を遅くする)といったように、破断遷移を操作ボタン50の操作に依存させる。
また、動画像(破断遷移画像)編集部228には、内部画像データメモリ230が接続されており、表層画像202が判断された領域に、内部画像204(図8参照)を当てはめるようになっている。
動画像(破断遷移画像)編集部228は、前記擬装重畳画像表示制御部224に接続されており、前記表層画像202の破断遷移画像である動画像と内部画像204とが編集された画像が送出される。これにより、LCD表示部106では、初期画像として表層画像202が表示されると共に、操作ボタン50の操作状態に基づいて、徐々に表層画像202が破断されていき、当該破断されていくことで徐々に拡大する領域には内部画像204が順次当てはめられ、擬装として上層側の画像が紙の質感で破かれていき、下層側の画像が見えてくる様子を表示するようになっている。
以下に本実施の形態の作用を説明する。
パチンコ機10による遊技では、遊技者がグリップユニット26を操作すると、一球ずつ発射装置165によって上方へ発射される。発射された遊技球PBは、外レール102に沿って遊技盤18の遊技領域19に打ち込まれ、遊技釘や風車に当たり方向を変えながら遊技領域19内を落下する。そして、入賞せずに遊技領域19の下端部に至った遊技球PBはアウト口40からパチンコ機10内に回収される。
また、遊技球PBが遊技領域19内に設けた始動入賞口20に入賞したり、通過ゲート22を通過すると、それぞれの遊技仕様に基づく処理(例えば、抽選等)が実行されると共に、LCD表示部106への画像表示演出、スピーカ60を用いた音演出等が実行される。また、図示は省略したが、普通入賞口に入賞すると、予め定めた賞球(払い出し)が実行される。
(遊技仕様の概要)
まず、主制御部150における抽選処理を中心とした遊技制御について説明する。
特別図柄始動入賞口(A)130又は特別図柄始動入賞口(B)134に、遊技球PBが入賞すると、有効始動入賞か否かが判断される。この有効始動入賞とは、保留球が満杯(例えば、1個の始動口に対して4個)ではなく、かつ特別図柄始動入賞口(A)130又は特別図柄始動入賞口(A)134へ遊技球PBが入賞したことを言い、これによって抽選権利を得ることになる。なお、無効始動入賞時は、抽選の権利は与えられないが、所定数(3〜5個程度)の賞球払出しがなされる場合もある。
上記始動入賞が有効始動入賞であった場合には、乱数を取得し、予め記憶されている当り値を読み出し、双方を比較して、抽選が当りか外れかを判定する。
なお、現在の遊技状態が大当たり処理中、或いは図柄変動パターン演出中の場合は、抽選の権利を保留にするべく、保留数を1つ加算(+1)し、現在の遊技状態が大当たり処理中ではなく、或いは図柄変動パターン演出中でもなくなったときに、保留数を1つ減算して抽選処理が実行される。
この抽選の当り/外れに基づいて、図柄変動パターン演出時間を設定し、抽選結果、図柄変動パターン時間を含むコマンドを演出制御部152へ送出する。
演出制御部152では、抽選の結果を、設定された演出時間を使って報知する。
この報知後、抽選の結果が当たりの場合には、特別遊技状態(大当たり処理)が実行される。通常遊技状態では常に閉止状態のアタッカー112を所定のラウンド数(例えば4〜16Rの内、特別図柄抽選の当選時に決定されるラウンド数)だけ開閉する。なお、アタッカー112の開放時間は最大30秒であり、アタッカー112が開放中に所定数(例えば、8〜10個)の遊技球の入賞があった時点で閉止し、所定の閉止時間をおいて、次のラウンド(開放)に移行する。これにより、遊技者は短時間で多くの遊技球の賞球を受けることができる。
ここで、本実施の形態では、通常遊技中における図柄変動パターン演出とは別に、予め定められた条件(前述した条件1〜条件3等)が成立した場合に、擬装重畳画像表示制御を実行する。この擬装重畳画像表示制御は、例えば、遊技者に特別図柄抽選における当選の期待値が高いとき(図柄変動パターン演出でプレミアムリーチまで発展したとき等)に実行される。
図5は、演出制御部152における擬装重畳画像表示制御ルーチンを示すフローチャートである。
ステップ250では、主制御部150から擬装重畳画像の表示指示があったか否かが判断され、否定判定された場合は、このルーチンは終了する。
また、ステップ250で肯定判定されると、ステップ252へ移行して表示時期か否か(実行条件が成立したか否か)が判断され、肯定判定されるとステップ254へ移行して、表層画像データを読み出してステップ256へ移行する。
ステップ256では、表層画像202の表示を指示し、次いでステップ258へ移行して操作ボタン50の操作を有効する。これにより、LCD表示部106には、図6に示す演出受継画像209に続いて、表層画像202並びに操作部画像208が表示され、操作ボタン50が操作は表層画像202の破断指示となる。
次のステップ260では、動画像の再生を開始する。このとき、初期状態ではポーズ状態とされ、LCD表示部106には依然として表層画像202が表示されている。
次のステップ262では、内部画像データを読み出し、ステップ264へ移行する。
ステップ264では、操作ボタン50の操作があったか否かが判断される。このステップ264で否定判定されると、ステップ276へ移行して、前記表層画像202の表示開始から所定時間が経過したか否かが判断され、否定判定されると、ステップ264へ戻る。すなわち、ステップ264で肯定判定(操作ボタン50の操作があった)、或いは、ステップ276肯定判定(表層画像202の表示開始から所定時間経過した)の何れかになるまで、ステップ264とステップ276を繰り返す(ループ処理)。
ステップ264で肯定判定、すなわち、操作ボタン50の操作があったと判定されると、ステップ266へ移行して、操作状態(連打数、連打速度等)を演算して、ステップ268へ移行する。ステップ268では、得操作状態が予め設定したしきい値を超えたか否かが判断される。
このステップ268で肯定判定されると、ステップ270へ移行して動画再生を指示して、ステップ274へ移行する。また、ステップ268で否定判定されると、ステップ272へ移行して動画のポーズ状態を指示してステップ274へ移行する。
ステップ274では、表示されている動画像が最終画像か否かが判断され、否定判定された場合は、ステップ276へ移行して、前述したステップ264とステップ276のループ処理の戻る。なお、最終画像とは、ステップ250の擬装重畳画像の表示指示の際に決められているものであり、特別図柄抽選の期待値に応じて、表層画像202の破断量が異なった最終画像が設定される。例えば、特別図柄抽選の期待値が高ければ高い方が破断量が多く、内部画像204が表示される領域が増えるようにする等である。
また、ステップ274で肯定判定されると、ステップ278へ移行する。また、前記ループ処理において、ステップ276で肯定判定された場合、ステップ278へ移行する。
ステップ278では、現在表示されている画像を一定時間表示(ポーズ状態)を指示し、当該表示が終了すると、ステップ280へ移行して擬装重畳画像演出終了処理を実行して、このルーチンは終了する。
すなわち、操作ボタン50の操作状態がしきい値を超えない機会が多いときは、図8のように中途半端な破れ方で終了する場合があり、操作ボタン50の操作状態がしきい値を超える機会が多いときは、図9のように、予め設定した最大の破断量まで表層画像202が破れ、例えば、遊技者が目的とする領域まで剥がすことができる。
なお、ステップ278において、最終画像が破断量が最も多い(内部画像204の表示量が最も多い)場合、さらに、図10に示すように、破断領域を拡大表示し、当該最も多いときのみに表示される内部画像204に、「大当たり」等の遊技者に有利となる情報が表示するようにしており、これにより、遊技者はこの情報を取得するために、操作ボタン50の操作に力を注ぐことになり、遊技者を介入した遊技性を確立することができる。
なお、遊技者間の不公平感を無くすため、遊技者の操作ボタン50の操作量が足らなくても、表層画像202が表示されてから所定時間経過した場合に、最終画像を表示するようにしてもよい。この場合、ステップ278の「現表示画像を一定時間表示(ポーズ状態)を指示」を『最終画像を一定時間表示(ポーズ状態)を指示』と読み替えればよい。
また、表層画像202の破断速度は、操作ボタン50の操作状態に正比例するのではなく、破れ始めはある程度簡単に(早期に)破ることでき(例えば、操作ボタン50の初操作で図8に示す程度まで破断して、破れることを遊技者に明確に認識させ)、最終画像に近づくにつれて破断速度が遅くなるように、所謂「じらす」ようにしてもよい(例えば、図8から図9までの破断の過程を困難とする)。
以上説明したように本実施の形態では、2層の画像(表層画像202及び内部画像204)の関連付けとして同一の人物画像206が表示され、表層画像202と内部画像204とで、人物画像206の着衣形態を異ならせるようにし、擬装重畳画像200の表示制御を実行するにあたり、遊技者介入として、前記操作ボタン50(図2参照)の操作の操作を有効(入力許可)とした。これにより、遊技者は自身の操作ボタン50の操作によって、表層画像202を破断するという擬似的体験をすることができる。
表層画像202の破断量は、前記特別図柄抽選の結果に依存して予め定められているが、操作ボタン50の操作量(連打数)に応じて、破断する速度に変化を持たせているので、遊技者の操作ボタン50の操作如何によって、表層画像202が早く破断したり、破断できないといった変化をもたらすことができる。
また、予め定められている表層画像202の破断量が最大である場合、その最大の破断によって見ることができる内部画像204の領域には、抽選の結果等、遊技者にとって重要な情報が表示されるので、遊技者は、操作ボタン50の操作を興味を持って実行することができる。
なお、本実施の形態では、擬装重畳画像200として、人物画像206の着衣の状態が変化する表層画像202と内部画像204を示したが、図11に示される如く、車両の外観を示す表層画像202Aと、車両の内部構造を示す内部画像204Aとで擬装重畳画像200Aを生成してもよく、その他、カラー/白黒の違い、現在/過去、或いは油絵/水彩画の違い等、上層画像の画像と下層側の画像とで何らかの共通テーマを持ち異なる形態で構成すれば、画像内容が特定されるものではない。また、上層画像の画像と下層側の画像とに共通テーマ等が全く異なる画像同士でもよい。
PB 遊技球
10 パチンコ機(遊技機)
18 遊技盤
19 遊技釘
28 上皿部
50 操作ボタン(操作部)
60(60L、60C、60R、60U) スピーカ
105 センター役物
106 LCD表示部(表示装置)
130 特別図柄始動入賞口(A)
130S 特図A始動口センサ
134 特別図柄始動入賞口(B)
134S 特図B始動口センサ
136 電動チューリップ
112 アタッカー
112S アタッカーセンサ
138 電チューソレノイド
148 アタッカーソレノイド
150 主制御部(遊技進行制御手段)
152 演出制御部
154 払出制御部
200 擬装重畳画像
202 表層画像
204 内部画像
206 人物画像
208 操作部画像
209 演出受継画像
210 コマンド受付部
212 特別遊技実行中画像表示制御部
214 図柄変動パターン演出表示制御部
216 表示指示部
218 表示時期取得部
220 初期表示画像編集部(操作入力許可手段)
222 表層画像データメモリ
224 擬装重畳画像表示制御部(擬装重畳画像表示制御手段)
226 操作部操作状態受付部
228 動画像(破断遷移画像)編集部
230 内部画像データメモリ

Claims (6)

  1. 予め定めた遊技仕様の下で遊技を進行する際に、前記遊技の進行に応じた遊技情報を視覚を通じて報知する表示装置を備えた遊技機であって、
    前記表示装置に表示される画像の表示状態に影響を与える指示信号を、遊技者の操作によって入力可能な操作部と、
    前記遊技の進行中において当該遊技の進行の妨げとならない予め定めた条件が成立した場合に、前記表示装置に、複数層の画像が重ねられ、下層側の画像が上層側の画像によって隠蔽されていることが表現された擬装重畳画像を表示すると共に、前記擬装重畳画像が表示されている状態で、前記操作部の操作に基づいて実行され、前記上層側として表現されている画像が破断されている様子を動画として表示すると同時に、破断によって露呈した領域に前記下層側として表現されている画像を表示する擬装重畳画像表示制御手段と、
    前記擬装重畳画像表示制御手段による擬装重畳画像が表示された時点で、前記操作部の操作による破断指示の入力を許可する操作入力許可手段と、
    を有する遊技機。
  2. 前記擬装重畳画像の各層の画像が、予め定められた遊技仕様のテーマに応じた対象物の表層画像と、当該表層画像に隠蔽された前記対象物の内部画像であるかのように相互に関連付けられていることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 遊技盤面に設けられた始動入賞口に遊技球が入賞することで抽選が実行され、当該抽選の結果が当選のとき、遊技盤面上に設けられ通常遊技状態では閉塞状態である大入賞口を開放することで遊技球の入賞に応じた賞球を可能とする大役ゲームの権利を得る特別遊技状態に移行する遊技進行制御手段をさらに有し、
    前記擬装重畳画像表示制御手段は、前記抽選の結果の報知のための演出として、前記表示装置に擬装重畳画像を表示する場合があることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の遊技機。
  4. 前記擬装重畳画像表示制御手段による前記擬装重畳画像の表示後において、前記操作部の操作による破断指示が遊技者によって実行された場合に、この操作部の操作に応じた前記上層側の画像の破断量が多ければ多いほど、前記抽選に当選する可能性が高いことを報知することを特徴とする請求項3又は請求項4記載の遊技機。
  5. 遊技盤面に設けられた始動入賞口に遊技球が入賞することで抽選が実行され、当該抽選の結果が当選のとき、遊技盤面上に設けられ通常遊技状態では閉塞状態である大入賞口を開放することで遊技球の入賞に応じた賞球を可能とする大役ゲームの権利を得る特別遊技状態に移行する遊技進行制御手段と、予め定めた遊技仕様の下で遊技を進行する際に、前記遊技の進行に応じた遊技情報を視覚を通じて報知する表示装置とを備えた遊技機であって、
    前記表示装置に表示される画像の表示状態に影響を与える指示信号を、遊技者の操作によって入力可能な操作部と、
    前記遊技の進行中において当該遊技の進行の妨げとならない予め定めた条件が成立した場合に、前記表示装置に、予め定められた遊技仕様のテーマに応じた対象物の表層画像と、当該表層画像に隠蔽された前記対象物の内部画像であるかのように相互に関連付けられた複数層の画像が重ねられ、前記内部画像が前記表層画像によって隠蔽されていることが表現された擬装重畳画像を表示すると共に、前記擬装重畳画像が表示されている状態で、前記操作部の操作に基づいて実行され、前記表層画像が破断されている様子を動画として表示すると同時に、破断によって露呈した領域に前記内部画像を表示する擬装重畳画像表示制御手段と、
    前記擬装重畳画像表示制御手段による擬装重畳画像が表示された時点で、前記操作部の操作による破断指示の入力を許可する操作入力許可手段と、
    前記擬装重畳画像表示制御手段は、前記抽選の結果の報知のための演出として、前記表示装置に擬装重畳画像を表示する場合があり、前記擬装重畳画像の表示後において、前記操作部の操作による破断指示が遊技者によって実行された場合に、この操作部の操作に応じた前記上層側の画像の破断量が多ければ多いほど、前記抽選に当選する可能性が高いことを報知することを特徴とする遊技機。
  6. 前記抽選に当選する可能性が最も高い報知に相当する前記上層側の画像の破断量であった場合に、その破断によって露呈した領域に表示される下層側の画像によって、遊技の進行にとって重要な情報が報知されることを特徴とする請求項5記載の遊技機。
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