JP2012156559A - 半導体レーザ装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】電気変換効率を十分に向上させた半導体レーザ装置を得る。
【解決手段】n型クラッド層73、n型クラッド層側ガイド層74、活性層54、p型クラッド層側ガイド層76、および、p型クラッド層77を有し、n型クラッド層側ガイド層74およびp型クラッド層側ガイド層76を介して、活性層54に対し垂直方向に電子およびホールが注入される半導体レーザ装置であって、n型クラッド層側ガイド層74およびp型クラッド層側ガイド層76は、InGaAsPにより構成され、n型クラッド層73およびp型クラッド層77は、Al組成比が0.1未満のAlGaInPにより構成される。
【選択図】図22

Description

この発明は、DVD書き込み用の情報処理用の半導体レーザ装置、または、NdドープYAG(Nd:YAG)レーザやYbドープYAG(Yb:YAG)レーザなどの固体レーザ、Ybドープファイバーレーザ、Erドープファイバアンプなどの励起光源用または光通信用の半導体レーザ装置に関するものである。
従来から、高出力動作を可能とする半導体レーザ装置を提供するために、GaAsP活性層を、厚さおよび組成が同じであるAlGa1−xAs光ガイド層で挟んだ構造が提案されている(たとえば、非特許文献1参照)。
また、この種の半導体レーザ装置において、p側ガイド層内のキャリア分布の傾きは、n側ガイド層内キャリア分布の傾きのμ/μとなる(たとえば、非特許文献2参照)。
J.Sebastian et.al.,「High−Power 810−nm GaAsP−AlGaAs Diode Lasers With Narrow Beam Divergence」IEEE J.Select. Topics Quantum Electron.,vol.7,No.2,pp.334−339,2001 M.Alamand M.Lundstrom,「Simple Analysis of Carrier Transport and Buildup in Separate Confinement Heterostructure Quantum Well Lasers」IEEE Photonics Technol.Lett.、vol.6、No.12、pp.1418−1420、1994
従来の半導体レーザ装置では、消費電力を低減するために、電気変換効率(光出力/入力電力)を向上させる要求が高まっているが、ガイド層厚を厚くすることによって光吸収を低減してスロープ効率を向上する技術も限界に達しつつあるという課題があった。
この発明は、上記の要求を満たすために、電気変換効率を十分に向上させた半導体レーザ装置を得ることを目的とする。
この発明に係る半導体レーザ装置は、n型クラッド層、n型クラッド層側ガイド層、活性層、p型クラッド層側ガイド層、および、p型クラッド層を有し、n型クラッド層側ガイド層およびp型クラッド層側ガイド層を介して、活性層に対し垂直方向に電子およびホールが注入される半導体レーザ装置であって、n型クラッド層側ガイド層およびp型クラッド層側ガイド層は、InGaAsPにより構成され、n型クラッド層およびp型クラッド層は、Al組成比が0.1未満のAlGaInPにより構成されたものである。
この発明によれば、活性層をp型クラッド層側に近づけるとともに、p型クラッド層側ガイド層の屈折率を高い値に設定することにより、活性層への光閉じ込め率の低減を抑制しつつ、ガイド層内の光吸収を減少させて、半導体レーザ装置の電気変換効率を高めることができる。
この発明の実施の形態1に係る半導体レーザ装置を示す斜視図である。 この発明の実施の形態1に係る半導体レーザ装置におけるキャリア分布および光強度分布を示す説明図である。 この発明の実施の形態1と比較するための一般的な半導体レーザ装置におけるキャリア分布および光強度分布を示す説明図である。 この発明の実施の形態2に係る半導体レーザ装置を示す斜視図である。 この発明の実施の形態3に係る半導体レーザ装置を示す斜視図である。 この発明の実施の形態4に係る半導体レーザ装置を示す斜視図である。 この発明の実施の形態5に係る半導体レーザ装置を示す斜視図である。 この発明の実施の形態6に係る半導体レーザ装置を示す斜視図である。 この発明の実施の形態7に係る半導体レーザ装置を示す斜視図である。 この発明の実施の形態8に係る半導体レーザ装置を示す斜視図である。 この発明の実施の形態8に係る半導体レーザ装置におけるキャリア分布および光強度分布を示す説明図である。 この発明の実施の形態9に係る半導体レーザ装置を示す斜視図である。 この発明の実施の形態10に係る半導体レーザ装置を示す斜視図である。 この発明の実施の形態11に係る半導体レーザ装置を示す斜視図である。 この発明の実施の形態12に係る半導体レーザ装置を示す斜視図である。 この発明の実施の形態13に係る半導体レーザ装置を示す斜視図である。 この発明の実施の形態14に係る半導体レーザ装置を示す斜視図である。 この発明の実施の形態15に係る半導体レーザ装置を示す斜視図である。 この発明の実施の形態16に係る半導体レーザ装置を示す斜視図である。 この発明の実施の形態17に係る半導体レーザ装置を示す斜視図である。 この発明の実施の形態18に係る半導体レーザ装置を示す斜視図である。 この発明の実施の形態19に係る半導体レーザ装置を示す斜視図である。 この発明の実施の形態20に係る半導体レーザ装置を示す斜視図である。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1を示す斜視図であり、たとえば発振波長810nm帯の半導体レーザ装置を示している。
図1において、半導体レーザ装置は、下層から順に、n電極1と、n型GaAs基板2と、n型AlGa1−xAsクラッド層(n型クラッド層)3と、n側AlGa1−yAsガイド層(n型クラッド層側ガイド層)4と、AlGa1−zAs活性層(活性層)5と、p側AlGa1−sAsガイド層(p型クラッド層側ガイド層)6と、p型AlGa1−tAsクラッド層7(p型クラッド層)と、p型GaAsコンタクト層8と、p電極9とを備えている。
また、p型AlGa1−tAsクラッド層7およびp型GaAsコンタクト層8の側部には、Z軸(レーザ光出射方向)に延長されたプロトン注入領域10が形成されている。
n型クラッド層3は、Al組成比x=0.55、層厚=1.5μmであり、n型クラッド層側ガイド層(n側ガイド層)4は、Al組成比y=0.35、層厚=700nmであり、活性層5は、Al組成比z=0.10、層厚=10nmであり、p型クラッド層側ガイド層(p側ガイド層)6は、Al組成比s=0.30、層厚=300nmであり、p型クラッド層7は、Al組成比t=0.55、層厚=1.5μmである。
n側ガイド層4およびp側ガイド層6は、結晶成長およびウエハプロセスにおいて不純物のドーピングが意識的に行われることがないので、アンドープか、またはアンドープに近いドーピング状態となっている。
ここで、図1に示した半導体レーザ装置の基本的な動作について説明する。
まず、p電極9およびn電極1に順方向のバイアス(p電極9に正電圧、n電極1に正電圧以下の電圧たとえば負電圧)を印加する。
この状態で、n型AlGa1−xAsクラッド層3から、n側AlGa1−yAsガイド層4を介して、AlGa1−zAs活性層5に対し垂直方向に電子を注入するとともに、p型AlGa1−tAsクラッド層7から、p側AlGa1−sAsガイド層6を介して、AlGa1−zAs活性層5に対し垂直方向にホール(正孔)を注入する。
これにより、AlGa1−zAs活性層5からZ軸方向(正負2方向)にレーザ光が出射される。
図2は図1の半導体レーザ装置の光強度分布(1点鎖線参照)を模式的に示す説明図であり、n側AlGa1−yAsガイド層(n側ガイド層)4およびp側AlGa1−sAsガイド層(p側ガイド層)6の各層内でのキャリア(電子およびホール)分布(太実線参照)および屈折率分布により決定される近視野像(NFP)の光強度分布を示している。
図2において、破線は伝導帯(各クラッド層3、7、各ガイド層4、6、および、活性層5)のバンド構造を示し、太実線は電子およびホールのキャリア分布(キャリア濃度)を示し、1点鎖線は光強度分布を示している。
一般に、各ガイド層4、6内では、それぞれ電荷中性条件が保たれる必要性から、Y軸の任意位置(y)での電子密度n(y)とホール密度p(y)とが同じ値となる。
すなわち、各ガイド層4、6内の任意位置(y)で、電子およびホールの存在数は常に同数であり、n(y)=p(y)の関係が成り立つ。
また、図2のように、活性層5の中心をY軸方向の原点とすると、キャリア密度(太実線参照)は、活性層5に接する場所で最も小さくなり、各クラッド層3、7に向かうにつれて直線的に増加する。
さらに、電子およびホールの各移動度を、それぞれμ、μとすると、p側ガイド層6内のキャリア分布(図2内の左側の太実線参照)の傾きは、n側ガイド層4内のキャリア分布(図2内の右側の太実線参照)の傾きのμ/μ倍となる(たとえば、前述の非特許文献2参照)。
また、図2において、光強度分布(1点鎖線参照)は、活性層5およびp側ガイド層6(屈折率が高い値に設定されている)に引き寄せられた状態で非対称形となる。
図3は一般的な半導体レーザ装置におけるキャリア分布および光強度分布を模式的に示す説明図であり、この発明の実施の形態1による光強度分布(図2参照)と比較するための図である。
図3においては、n側AlGa1−yAsガイド層4と、p側AlGa1−sAsガイド層6とが、それぞれ等しいAl組成比y、sおよび層厚を有する場合(Al組成比y=s=0.30、層厚=500nm)のキャリア分布および光強度分布を示している。
図3において、キャリア密度(キャリア分布:太実線参照)は、図2と同様に、活性層5に接する場所で最も小さくなり、各クラッド層3、7に向かうにつれて直線的に増加する。ただし、図3の場合、p側ガイド層6の層厚(500nm)がこの発明の実施の形態1(図1および図2)の場合(300nm)よりも大きいので、p側ガイド層6内のキャリア分布の傾きがn側ガイド層4内キャリア分布の傾きのμ/μ倍となることから、図2と比べて、p側ガイド層6内に多くのキャリアが存在することが分かる。また、光強度分布(1点鎖線参照)は、図2とは異なり、活性層5を中心として対称形に分布している。
一方、この発明の実施の形態1においては、p側ガイド層6の層厚(300nm)が薄く設定され、n側ガイド層4の層厚(700nm)が厚く設定されているので、図2のように、p側ガイド層6内のキャリア密度を大幅に低減することができる。
これにより、各ガイド層4、6内のキャリアによる光吸収を低減することができ、ひいてはスロープ効率(単位駆動電流当たりの光出力増加分の傾き)を向上させることができる。
また、p側AlGa1−sAsガイド層(s=0.30)6の屈折率を、n側AlGa1−yAsガイド層(y=0.35)4の屈折率よりも高い値に設定して、光強度分布(図2内の1点鎖線参照)の中心を活性層5の近傍に設定するとともに、光強度分布自体を非対称形状とすることにより、光閉じ込め率(活性層5に閉じ込められる光密度の割合)の低下を抑制することができる。
これにより、しきい値電流の増加を招くことなく、電気変換効率の高い半導体レーザ装置を実現することができる。
また、n側およびp側の各ガイド層4、6は、p型またはn型のドーパント(不純物)の意識的なドーピングが行われておらず、アンドープ(または、アンドープに近い)状態となっている。これは、意図的なドーピングが行われない状態を意味しており、完全なアンドープでなくてもよく、アンドープに近い状態も含まれる。よって、n側およびp側の各ガイド層4、6は、ドーパント濃度に起因した損失を回避することができ、さらに電気変換効率を向上させることができる。
なお、図1においては、プロトン注入領域10を形成し、発振効率を高めるための電流狭窄方法としてプロトン注入による方法を適用したが、この方法に限定されることはなく、絶縁膜によるストライプ形成方法、または、リッジ形成などの導波路による方法を適用することもでき、さらに、n−GaAs半導体層を埋め込むなどの電流ブロック層を挿入する方法などを適用可能なことは言うまでもない。
また、上記各層3〜7の層厚および組成は一例であり、これに限定されることはない。
実施の形態2.
上記実施の形態1(図1)では、活性層としてAlGa1−zAs活性層5を用い、p側ガイド層としてp側AlGa1−sAsガイド層6を用いたが、図4のように、InGa1−zAs活性層13およびp側GaAsガイド層(Al組成比=0)14を用いてもよい。
図4はこの発明の実施の形態2を示す斜視図であり、たとえば発振波長980nm帯の半導体レーザ装置を示している。
図4において、前述(図1)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
この場合、半導体レーザ装置は、前述の各層1、2、8〜10に加えて、前述の各層3〜7とは異なる組成の層として、n型AlGa1−xAsクラッド層11と、n側AlGa1−yAsガイド層12と、InGa1−zAs活性層13と、p側GaAsガイド層14と、p型AlGa1−tAsクラッド層15とを備えている。
n型クラッド層11は、Al組成比x=0.30、層厚=1.5μmであり、n側ガイド層12は、Al組成比y=0.05、層厚=700nmであり、活性層13は、In組成比z=0.20、層厚=10nmであり、p側ガイド層14は、層厚=300nmであり、p型クラッド層15は、Al組成比t=0.30、層厚=1.5μmである。
図4においても、p側GaAsガイド層14の層厚(=300nm)が、n側ガイド層(AlGaAs)12の層厚(=700nm)よりも薄く設定されており、活性層13の中心位置がp型クラッド層15側にシフトされているので、p側ガイド層14内のキャリアは減少する。
これにより、レーザ光のキャリアによる吸収が減少して、スロープ効率が向上する。
また、p側GaAsガイド層14の屈折率は、n側AlGa1−yAsガイド層(y=0.05)12の屈折率よりも高い値に設定されているので、光強度分布は、前述(図2参照)のように、p側ガイド層14に偏った非対称形となり、光閉じ込め率の低下を招くことはない。
これにより、しきい値電流の増加がなく、電気変換効率の高い半導体レーザ装置を実現することができる。
以上のように、この発明の実施の形態2(図4)によれば、前述の実施の形態1と同様に、p型クラッド層側ガイド層14の層厚(300nm)を、n型クラッド層側ガイド層12の層厚(700nm)よりも薄く設定して、活性層13の中心位置をp型クラッド層15に近づけるとともに、p型クラッド層側ガイド層14の屈折率を、n型クラッド層側ガイド層12の屈折率よりも高い値に設定したので、活性層13への光閉じ込め率の低減を抑制しつつ、各ガイド層12、14内のキャリアによる光吸収を減少させることができ、半導体レーザ装置の電気変換効率を高めることができる。
なお、発振効率を高めるための電流狭窄方法として、前述と同様のプロトン注入による方法を示したが、これに限定されることはなく、絶縁膜によるストライプ形成方法、リッジ形成などの導波路による方法、n−GaAs半導体層を埋め込むなどの電流ブロック層を挿入する方法などでも実現できることは言うまでもない。
また、上記各層11〜15の層厚および組成は一例であり、これに限定されることはない。
実施の形態3.
上記実施の形態2(図4)では、p側ガイド層としてp側GaAsガイド層14を用いたが、図5のように、p側AlGa1−sAsガイド層19を用いてもよい。
図5はこの発明の実施の形態3を示す斜視図であり、たとえば発振波長940nm帯の半導体レーザ装置を示している。
図5において、前述(図4)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
この場合、半導体レーザ装置は、前述の各層1、2、8〜10に加えて、前述の各層11〜15とは異なる組成の層として、n型AlGa1−xAsクラッド層16と、n側AlGa1−yAsガイド層17と、InGa1−zAs活性層18と、p側AlGa1−sAsガイド層19と、p型AlGa1−tAsクラッド層20とを備えている。
n型クラッド層16は、Al組成比x=0.40、層厚=1.5μmであり、n側ガイド層17は、Al組成比y=0.10、層厚=700nmであり、活性層18は、In組成比z=0.10、層厚=10nmであり、p側ガイド層19は、Al組成比s=0.05、層厚=300nmであり、p型クラッド層20は、Al組成比t=0.40、層厚=1.5μmである。
図5においても、前述の実施の形態2と同様に、p側ガイド層19の層厚(300nm)が、n側ガイド層17の層厚(700nm)よりも薄く設定されており、InGa1−zAs活性層18の中心位置がp型クラッド層20側にシフトされているので、p側ガイド層19内のキャリアは減少する。
これにより、レーザ光のキャリアによる吸収が減少して、スロープ効率が向上する。
また、p側AlGa1−sAsガイド層(s=0.05)19の屈折率は、n側AlGa1−yAsガイド層(y=0.10)17の屈折率よりも高い値に設定されているので、光強度分布は、前述(図2参照)と同様に、p側ガイド層19に偏った非対称形となり、光閉じ込め率の低下を招くことはない。
これにより、しきい値電流の増加がなく、電気変換効率の高い半導体レーザ装置を実現することができる。
以上のように、この発明の実施の形態3(図5)によれば、前述の実施の形態1、2と同様に、p型クラッド層側ガイド層19の層厚(300nm)を、n型クラッド層側ガイド層17の層厚(700nm)よりも薄く設定して、InGa1−zAs活性層18の中心位置をp型クラッド層20に近づけるとともに、p側ガイド層19の屈折率を、n側ガイド層17の屈折率よりも高い値に設定したので、活性層18への光閉じ込め率の低減を抑制しつつ、各ガイド層17、19内のキャリアによる光吸収を減少させることができ、半導体レーザ装置の電気変換効率を高めることができる。
なお、発振効率を高めるための電流狭窄方法として、前述と同様のプロトン注入による方法を示したが、これに限定されることはなく、絶縁膜によるストライプ形成方法、リッジ形成などの導波路による方法、n−GaAs半導体層を埋め込むなどの電流ブロック層を挿入する方法などでも実現できることは言うまでもない。
また、上記各層16〜20の層厚および組成は一例であり、これに限定されることはない。
実施の形態4.
上記実施の形態3(図5)では、各クラッド層としてn型AlGa1−xAsクラッド層16およびp型AlGa1−tAsクラッド層20を用い、各ガイド層としてn側AlGa1−yAsガイド層17およびp側AlGa1−sAsガイド層19を用いたが、図6のように、n型In0.49Ga0.51Pクラッド層21およびp型In0.49Ga0.51Pクラッド層25と、n側In1−xGaAs1−yガイド層22およびp側In1−xGaAs1−yガイド層24とを用いてもよい。
図6はこの発明の実施の形態4を示す斜視図であり、たとえば発振波長940nm帯の半導体レーザ装置を示している。
図6において、前述(図5)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
この場合、半導体レーザ装置は、前述の各層1、2、8〜10に加えて、前述の各層16〜20とは異なる組成の層として、n型In0.49Ga0.51Pクラッド層21と、n側In1−xGaAs1−yガイド層22と、InGa1−zAs活性層23と、p側In1−xGaAs1−yガイド層24と、p型In0.49Ga0.51Pクラッド層25とを備えている。
n型クラッド層21は、層厚=1.5μmであり、n側ガイド層22は、Ga組成比x=0.80、As組成比y=0.60、層厚=800nmであり、活性層23は、In組成比z=0.10、層厚=12nmであり、p側ガイド層24は、Ga組成比x=0.85、y=0.70、層厚=400nmであり、p型クラッド層25は、層厚=1.5μmである。
図6においても、p側ガイド層(InGaAsP)24の層厚(400nm)が、n側ガイド層(InGaAsP)22の層厚(800nm)よりも薄く設定されており、InGa1−zAs活性層23の中心位置がp型クラッド層25側にシフトされているので、p側ガイド層24内のキャリアは減少する。
これにより、レーザ光のキャリアによる吸収が減少してスロープ効率が向上する。
また、p側In1−xGaAs1−yガイド層(x=0.85、y=0.70)24の屈折率は、n側In1−xGaAs1−yガイド層(x=0.80、y=0.60)22の屈折率よりも高い値に設定されているので、光強度分布は、前述(図2参照)のように、p側ガイド層24に偏った非対称形となり、光閉じ込め率の低下を招くことはない。
これにより、しきい値電流の増加がなく、電気変換効率の高い半導体レーザ装置を実現することができる。なお、各ガイド層(InGaAsP)22、24のAs組成比およびGa組成比は、GaAsとほぼ格子定数が一致するように設定されている。
以上のように、この発明の実施の形態4(図6)によれば、前述の実施の形態1〜3と同様に、p型クラッド層側ガイド層24の層厚(400nm)を、n型クラッド層側ガイド層22の層厚(800nm)よりも薄く設定して、InGa1−zAs活性層23の中心位置をp型クラッド層25に近づけるとともに、p側ガイド層24の屈折率を、n側ガイド層22の屈折率よりも高い値に設定したので、活性層23への光閉じ込め率の低減を抑制しつつ、各ガイド層22、24内のキャリアによる光吸収を減少させることができ、半導体レーザ装置の電気変換効率を高めることができる。
なお、発振効率を高めるための電流狭窄方法として、前述と同様のプロトン注入による方法を示したが、これに限定されることはなく、絶縁膜によるストライプ形成方法、リッジ形成などの導波路による方法、n−GaAs半導体層を埋め込むなどの電流ブロック層を挿入する方法などでも実現できることは言うまでもない。
また、上記各層21〜25の層厚および組成は一例であり、これに限定されることはない。
実施の形態5.
上記実施の形態4(図6)では、各クラッド層としてn型In0.49Ga0.51Pクラッド層21およびp型In0.49Ga0.51Pクラッド層25を用い、活性層としてInGa1−zAs活性層23を用いたが、図7のように、n型AlGa0.51−xIn0.49Pクラッド層26およびp型AlGa0.51−xIn0.49Pクラッド層30と、GaAs1−z活性層28とを用いてもよい。
図7はこの発明の実施の形態5を示す斜視図であり、たとえば発振波長810nm帯の半導体レーザ装置を示している。
図7において、前述(図6)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
この場合、半導体レーザ装置は、前述の各層1、2、8〜10に加えて、前述の各層21〜25とは異なる組成の層として、n型AlGa0.51−xIn0.49Pクラッド層26と、n側In1−xGaAs1−yガイド層27と、GaAs1−z活性層28と、p側In1−xGaAs1−yガイド層29と、p型AlGa0.51−xIn0.49Pクラッド層30とを備えている。
n型クラッド層26は、Al組成比x=0.15、層厚=1.5μmであり、n側ガイド層27は、Ga組成比x=0.56、As組成比y=0.10、層厚=700nmであり、活性層28は、P組成比z=0.12、層厚=12nmであり、p側ガイド層29は、Ga組成比x=0.61、As組成比y=0.20、層厚=300nmであり、p型クラッド層30は、Al組成比x=0.15、層厚=1.5μmである。
図7においても、p側ガイド層(InGaAsP)29の層厚(300nm)が、n側ガイド層(InGaAsP)27の層厚(700nm)よりも薄く設定されており、GaAs1−z活性層28の中心位置がp型クラッド層30側にシフトされているので、p側ガイド層29内のキャリアは減少する。
これにより、レーザ光のキャリアによる吸収が減少して、スロープ効率が向上する。
また、p側In1−xGaAs1−yガイド層(x=0.61、y=0.20)29の屈折率は、n側In1−xGaAs1−yガイド層(x=0.56、y=0.10)27の屈折率よりも高い値に設定されているので、光強度分布は、前述(図2参照)のようにp側ガイド層に偏った非対称形となり、光閉じ込め率の低下を招くことはない。
これにより、しきい値電流の増加がなく、電気変換効率の高い半導体レーザ装置を実現することができる。
以上のように、この発明の実施の形態5(図7)によれば、前述の実施の形態1〜4と同様に、p型クラッド層側ガイド層29の層厚(300nm)を、n型クラッド層側ガイド層27の層厚(700nm)よりも薄く設定して、GaAs1−z活性層28の中心位置をp型クラッド層30に近づけるとともに、p側ガイド層29の屈折率を、n側ガイド層27の屈折率よりも高い値に設定したので、活性層30への光閉じ込め率の低減を抑制しつつ、各ガイド層27、29内のキャリアによる光吸収を減少させることができ、半導体レーザ装置の電気変換効率を高めることができる。
なお、発振効率を高めるための電流狭窄方法として、前述と同様のプロトン注入による方法を示したが、これに限定されることはなく、絶縁膜によるストライプ形成方法、リッジ形成などの導波路による方法、n−GaAs半導体層を埋め込むなどの電流ブロック層を挿入する方法などでも実現できることは言うまでもない。
また、上記各層26〜30の層厚および組成は一例であり、これに限定されることはない。
実施の形態6.
上記実施の形態5(図7)では、各ガイド層としてn側In1−xGaAs1−yガイド層27およびp側In1−xGaAs1−yガイド層29を用い、活性層としてGaAs1−z活性層28を用いたが、図8のように、n側AlGa0.51−xIn0.49Pガイド層32およびp側AlGa0.51−xIn0.49P34と、In1−zGaP活性層33とを用いてもよい。
図8はこの発明の実施の形態6を示す斜視図であり、たとえば発振波長670nm帯の半導体レーザ装置を示している。
図8において、前述(図7)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
この場合、半導体レーザ装置は、前述の各層1、2、8〜10に加えて、前述の各層26〜30とは異なる組成の層として、n型AlGa0.51−xIn0.49Pクラッド層31と、n側AlGa0.51−xIn0.49Pガイド層32と、In1−zGaP活性層33と、p側AlGa0.51−xIn0.49Pガイド層34と、p型AlGa0.51−xIn0.49Pクラッド層35とを備えている。
n型クラッド層31は、Al組成比x=0.35、層厚=1.5μmであり、n側ガイド層32は、Al組成比x=0.23、層厚=700nmであり、活性層33は、Ga組成比z=0.44、層厚=10nmであり、p側ガイド層34は、Al組成比x=0.20、層厚=300nmであり、p型クラッド層35は、Al組成比x=0.35、層厚=1.5μmである。
図8においても、p側ガイド層(AlGaInP)34の層厚(300nm)をn側ガイド層(AlGaInP)32の層厚(700nm)よりも薄く設定されており、In1−zGaP活性層33の中心位置がp型クラッド層35側にシフトされているので、p側ガイド層34内のキャリアは減少する。
これにより、レーザ光のキャリアによる吸収が減少して、スロープ効率が向上する。
また、p側AlGa0.51−xIn0.49Pガイド層(x=0.20)34の屈折率は、n側AlGa0.51−xIn0.49Pガイド層(x=0.23)32の屈折率よりも高い値に設定されているので、光強度分布は、前述(図2参照)のように、p側ガイド層34に偏った非対称形となり、光閉じ込め率の低下を招くことはない。
これにより、しきい値電流の増加がなく、電気変換効率の高い半導体レーザ装置を実現することができる。
以上のように、この発明の実施の形態6(図8)によれば、前述の実施の形態1〜5と同様に、p型クラッド層側ガイド層34の層厚(300nm)を、n型クラッド層側ガイド層34の層厚(700nm)よりも薄く設定して、In1−zGaP活性層33の中心位置をp型クラッド層35に近づけるとともに、p側ガイド層34の屈折率を、n側ガイド層32の屈折率よりも高い値に設定したので、活性層33への光閉じ込め率の低減を抑制しつつ、各ガイド層32、34内のキャリアによる光吸収を減少させることができ、半導体レーザ装置の電気変換効率を高めることができる。
なお、発振効率を高めるための電流狭窄方法として、前述と同様のプロトン注入による方法を示したが、これに限定されることはなく、絶縁膜によるストライプ形成方法、リッジ形成などの導波路による方法、n−GaAs半導体層を埋め込むなどの電流ブロック層を挿入する方法などでも実現できることは言うまでもない。
また、上記各層31〜35の層厚および組成は一例であり、これに限定されることはない。
実施の形態7.
上記実施の形態1〜6(図1、図4〜図8)では、各電極1、9に隣接する層としてn型GaAs基板2、p型GaAsコンタクト層8およびプロトン注入領域10を用いたが、図9のように、n型InP基板36、p型InPコンタクト層42およびSiN膜43を用いてもよい。
図9はこの発明の実施の形態7を示す斜視図であり、たとえば発振波長1300nm帯の半導体レーザ装置を示している。
図9において、前述(図1、図4〜図8)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
この場合、半導体レーザ装置は、前述のn電極1とp電極9との間に、下層から順に、n型InP基板36と、n型In1−xGaAs1−yクラッド層37と、n側In1−xGaAs1−yガイド層38と、量子井戸活性層39と、p側In1−xGaAs1−yガイド層40と、p型In1−xGaAs1−yクラッド層41と、p型InPコンタクト層42と、SiN膜43とを備えている。
n型クラッド層37は、Ga組成比x=0.183、As組成比y=0.40、層厚=1.5μmであり、n側ガイド層38は、ga組成比x=0.262、As組成比y=0.568、層厚=700nmであり、p側ガイド層40は、Ga組成比x=0.348、As組成比y=0.750、層厚=300nmであり、p型クラッド層41は、Ga組成比x=0.183、As組成比y=0.40、層厚=1.5μmである。
また、量子井戸活性層39は、5つのIn1−xGaAs1−y活性層の間に、4つのIn1−xGaAs1−yバリア層が挿入された構成からなる。
量子井戸活性層39において、各In1−xGaAs1−y活性層(×5)は、Ga組成比x=0.443、As組成比y=0.95、層厚=10nmであり、各In1−xGaAs1−yバリア層(×4)は、Ga組成比x=0.183、As組成比y=0.40、層厚=10nmである。
図9においても、p側ガイド層(InGaAsP)40の層厚(300nm)が、n側ガイド層(InGaAsP)38の層厚(700nm)よりも薄く設定されており、量子井戸活性層39の中心位置がp型クラッド層41側にシフトされているので、p側ガイド層40内のキャリアは減少する。
これにより、レーザ光のキャリアによる吸収が減少してスロープ効率が向上する。
また、p側In1−xGaAs1−yガイド層(x=0.348、y=0.750)40の屈折率は、n側In1−xGaAs1−yガイド層(x=0.262、y=0.568)の屈折率よりも高い値に設定されているので、光強度分布は、前述(図2参照)のように、p側ガイド層に偏った非対称形となり、光閉じ込め率の低下を招くことはない。
これにより、しきい値電流の増加がなく、電気変換効率の高い半導体レーザ装置を実現することができる。
以上のように、この発明の実施の形態7(図9)によれば、前述の実施の形態1〜6と同様に、p型クラッド層側ガイド層40の層厚(300nm)を、n型クラッド層側ガイド層38の層厚(700nm)よりも薄く設定して、量子井戸活性層39の中心位置をp型クラッド層41に近づけるとともに、p側ガイド層40の屈折率を、n側ガイド層38の屈折率よりも高い値に設定したので、量子井戸活性層39への光閉じ込め率の低減を抑制しつつ、各ガイド層38、40内のキャリアによる光吸収を減少させることができ、半導体レーザ装置の電気変換効率を高めることができる。
なお、発振効率を高めるための電流狭窄方法として、SiN膜43による方法を示したが、これに限定されることはなく、前述の実施の形態1〜6と同様のプロトンなどのイオン注入方法、リッジ形成などの導波路による方法、n−InP半導体層やp−InP半導体層を多層に埋め込むなどの電流ブロック層を挿入する方法などでも実現できることは言うまでもない。
また、上記各層37〜41の層厚および組成は一例であり、これに限定されることはない。
実施の形態8.
上記実施の形態1〜7(図1、図4〜図9)では、n型クラッド層の屈折率について特に考慮しなかったが、図10のように、n型クラッド層としてn型AlGa1−xAsクラッド層(Al組成比x=0.50、層厚=2.0μm)44を用い、n型クラッド層44の屈折率を、p型AlGa1−tAsクラッド層7の屈折率よりも高い値に設定してもよい。
図10はこの発明の実施の形態8を示す斜視図であり、たとえば発振波長810nm帯の半導体レーザ装置を示している。
図10において、前述(図1)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
この場合、半導体レーザ装置は、前述の各層1〜10のうち、n型クラッド層3に代えて、n型AlGa1−xAsクラッド層(Al組成比x=0.50、層厚=2.0μm)44を備えている。
図10の半導体レーザ装置において、順方向のバイアスを印加し、n型AlGa1−xAsクラッド層44から、n側AlGa1−yAsガイド層4を介して、AlGa1−zAs活性層5に対し垂直方向に電子を注入するとともに、p型AlGa1−tAsクラッド層7から、p側AlGa1−sAsガイド層6を介して、AlGa1−zAs活性層5に対し垂直方向にホール(正孔)を注入すると、前述と同様に、Z軸方向(正負の2方向)にレーザ光が出射される。
図11は図10の半導体レーザ装置の光強度分布(1点鎖線参照)を模式的に示す説明図であり、n側AlGa1−yAsガイド層4およびp側AlGa1−sAsガイド層6の各層内でのキャリア(電子およびホール)分布(太実線参照)および屈折率分布により決定される近視野像(NFP)の光強度分布を示している。
図11において、破線は伝導帯(各クラッド層44、7、各ガイド層4、6、および、活性層5)のバンド構造を、太実線は電子およびホールのキャリア濃度を、1点鎖線は光強度分布を示している。
図11に示すように、各ガイド層4、6内のキャリア分布(太実線)に関しては、前述の実施の形態1と同様の作用効果が得られる。
また、光強度分布(1点鎖線)に関しては、p側AlGa1−sAsガイド層(Al組成比s=0.30)6の屈折率が、n側AlGa1−yAsガイド層(Al組成比y=0.35)4の屈折率よりも高い値に設定されているので、光強度分布がp側ガイド層6に偏った非対称形となり、光閉じ込め率の低下を招くことはなく、しきい値電流の増加を防止することができる。
さらに、光強度分布に関して、n型AlGa1−xAsクラッド層(Al組成比x=0.50)44の屈折率は、p型AlGa1−tAsクラッド層(Al組成比t=0.55)7の屈折率よりも高い値に設定されているので、クラッド層内光強度は、p型クラッド層7よりもn型クラッド層44に多く分布することになる。
通常、電子はホールよりも移動度が高いので、n型クラッド層44のキャリア濃度は、p型クラッド層7のキャリア濃度よりも大幅に小さい値に設定される。この結果、p型クラッド層7よりもn型クラッド層44に光強度分布が多いということは、クラッド層でのキャリア吸収が低減されることになる。
これにより、スロープ効率の向上が実現して、しきい値電流の増加がなく、電気変換効率の高い半導体レーザ装置を実現することができる。
以上のように、この発明の実施の形態8(図10)によれば、前述と同様に、活性層5の中心位置をp型クラッド層7側に近づけるとともに、p型クラッド層側ガイド層6の屈折率を高い値に設定したので、活性層5への光閉じ込め率の低減を抑制しつつ、各ガイド層4、6内の光吸収を減少させることができ、半導体レーザ装置の電気変換効率を高めることができる。
また、n型クラッド層44の屈折率をp型クラッド層7の屈折率よりも高い値に設定したので、p型クラッド層7内の光吸収も低減することができるので、半導体レーザ装置の電気変換効率をさらに高めることができる。
なお、発振効率を高めるための電流狭窄方法としてプロトン注入による方法を示したが、これに限定されることはなく、絶縁膜によるストライプ形成方法、リッジ形成などの導波路による方法、n−GaAs半導体層を埋め込むなどの電流ブロック層を挿入する方法などでも実現できることは言うまでもない。
また、上記各層44、4〜7の層厚および組成は一例であり、これに限定されることはない。
実施の形態9.
上記実施の形態8(図10)では、前述の実施の形態1(図1)の構成にn型クラッド層44を適用した場合を示したが、図12に示すように、前述の実施の形態2(図4)の構成にn型AlGa1−xAsクラッド層(Al組成比x=0.25、層厚=2.0μm)45を適用してもよい。
図12はこの発明の実施の形態9を示す斜視図であり、たとえば発振波長980nm帯の半導体レーザ装置を示している。
図12において、前述(図4)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
この場合、半導体レーザ装置は、前述の各層1、2、8〜15のうち、n型クラッド層11に代えて、n型AlGa1−xAsクラッド層(Al組成比x=0.25、層厚=2.0μm)45を備えている。
図12の半導体レーザ装置により、各ガイド層12、14内のキャリア分布に関しては、前述の実施の形態2と同様の作用効果が得られる。
また、光強度分布に関しては、p側GaAsガイド層14の屈折率が、n側AlGa1−yAsガイド層(Al組成比y=0.05)12の屈折率よりも高い値に設定されているので、光強度分布がp側ガイド層12に偏った非対称形となり、光閉じ込め率の低下を招くことはなく、しきい値電流の増加を防止することができる。
さらに、光強度分布に関して、n型AlGa1−xAsクラッド層(Al組成比x=0.25)45の屈折率は、p型AlGa1−tAsクラッド層(Al組成比t=0.55)15の屈折率よりも高い値に設定されているので、クラッド層内光強度は、p型クラッド層15よりもn型クラッド層45に多く分布することになる。
また、キャリア濃度の低いn型クラッド層45に多くの光が分布するので、クラッド層でのキャリア吸収が低減される。
これにより、スロープ効率の向上が実現して、しきい値電流の増加がなく、電気変換効率の高い半導体レーザ装置を実現することができる。
以上のように、この発明の実施の形態9(図12)によれば、前述と同様に、活性層13の中心位置をp型クラッド層15側に近づけるとともに、p型クラッド層側ガイド層14の屈折率を高い値に設定したので、活性層13への光閉じ込め率の低減を抑制しつつ、各ガイド層12、14内の光吸収を減少させることができ、半導体レーザ装置の電気変換効率を高めることができる。
また、n型クラッド層45の屈折率をp型クラッド層15の屈折率よりも高い値に設定したので、p型クラッド層15内の光吸収も低減することができるので、半導体レーザ装置の電気変換効率をさらに高めることができる。
なお、発振効率を高めるための電流狭窄方法としてプロトン注入による方法を示したが、これに限定されることはなく、絶縁膜によるストライプ形成方法、リッジ形成などの導波路による方法、n−GaAs半導体層を埋め込むなどの電流ブロック層を挿入する方法などでも実現できることは言うまでもない。
また、上記各層45、12〜15の層厚および組成は一例であり、これに限定されることはない。
実施の形態10.
上記実施の形態9(図12)では、前述の実施の形態2(図4)の構成にn型クラッド層45を適用した場合を示したが、図13に示すように、前述の実施の形態3(図5)の構成にn型AlGa1−xAsクラッド層(Al組成比x=0.35、層厚=2.0μm)46を適用してもよい。
図13はこの発明の実施の形態10を示す斜視図であり、たとえば発振波長940nm帯の半導体レーザ装置を示している。
図13において、前述(図5)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
この場合、半導体レーザ装置は、前述の各層1、2、8〜10、16〜20のうち、n型クラッド層16に代えて、n型AlGa1−xAsクラッド層(Al組成比x=0.35、層厚=2.0μm)46を備えている。
図13の半導体レーザ装置により、各ガイド層17、19内のキャリア分布に関しては、前述の実施の形態3と同様の作用効果が得られる。
また、光強度分布に関しては、p側AlGa1−sAsガイド層(s=0.05)19の屈折率が、n側AlGa1−yAsガイド層(y=0.10)17の屈折率よりも高い値に設定されているので、光強度分布がp側ガイド層19に偏った非対称形となり、光閉じ込め率の低下を招くことはなく、しきい値電流の増加を防止することができる。
さらに、光強度分布に関して、n型AlGa1−xAsクラッド層(Al組成比x=0.35)46の屈折率は、p型AlGa1−tAsクラッド層(t=0.40)20の屈折率よりも高い値に設定されているので、クラッド層内光強度は、p型クラッド層20よりもn型クラッド層46に多く分布することになる。
また、キャリア濃度の低いn型クラッド層46に多くの光が分布するので、クラッド層でのキャリア吸収が低減される。
これにより、スロープ効率の向上が実現して、しきい値電流の増加がなく、電気変換効率の高い半導体レーザ装置を実現することができる。
以上のように、この発明の実施の形態10(図13)によれば、前述と同様に、活性層18の中心位置をp型クラッド層20側に近づけるとともに、p型クラッド層側ガイド層19の屈折率を高い値に設定したので、活性層18への光閉じ込め率の低減を抑制しつつ、各ガイド層17、19内の光吸収を減少させることができ、半導体レーザ装置の電気変換効率を高めることができる。
また、n型クラッド層46の屈折率をp型クラッド層20の屈折率よりも高い値に設定したので、p型クラッド層20内の光吸収も低減することができ、半導体レーザ装置の電気変換効率をさらに高めることができる。
なお、発振効率を高めるための電流狭窄方法としてプロトン注入による方法を示したが、これに限定されることはなく、絶縁膜によるストライプ形成方法、リッジ形成などの導波路による方法、n−GaAs半導体層を埋め込むなどの電流ブロック層を挿入する方法などでも実現できることは言うまでもない。
また、上記各層46、17〜20の層厚および組成は一例であり、これに限定されることはない。
実施の形態11.
上記実施の形態10(図13)では、前述の実施の形態3(図5)の構成にn型クラッド層46を適用した場合を示したが、図14に示すように、前述の実施の形態4(図6)の構成にn型In1−xGaAs1−yクラッド層(Ga組成比x=0.56、As組成比y=0.10、層厚=2.0μm)47を適用してもよい。
図14はこの発明の実施の形態11を示す斜視図であり、たとえば発振波長940nm帯の半導体レーザ装置を示している。
図14において、前述(図6)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
この場合、半導体レーザ装置は、前述の各層1、2、8〜10、21〜25のうち、n型クラッド層21に代えて、n型In1−xGaAs1−yクラッド層(Ga組成比x=0.56、As組成比y=0.10、層厚=2.0μm)47を備えている。
図14の半導体レーザ装置により、各ガイド層22、24内のキャリア分布に関しては、前述の実施の形態4と同様の作用効果が得られる。
また、光強度分布に関しては、p側In1−xGaAs1−yガイド層(x=0.85、y=0.70)24の屈折率が、n側In1−xGaAs1−yガイド層(x=0.80、y=0.60)22の屈折率よりも高い値に設定されているので、光強度分布がp側ガイド層24に偏った非対称形となり、光閉じ込め率の低下を招くことはなく、しきい値電流の増加を防止することができる。
さらに、光強度分布に関して、n型In1−xGaAs1−yクラッド層(Ga組成比x=0.56、As組成比y=0.10)47の屈折率は、p型In0.49Ga0.51Pクラッド層25の屈折率よりも高い値に設定されているので、クラッド層内光強度は、p型クラッド層25よりもn型クラッド層47に多く分布することになる。
また、キャリア濃度の低いn型クラッド層47に多くの光が分布するので、クラッド層でのキャリア吸収が低減される。
これにより、スロープ効率の向上が実現して、しきい値電流の増加がなく、電気変換効率の高い半導体レーザ装置を実現することができる。
以上のように、この発明の実施の形態11(図14)によれば、前述と同様に、活性層23の中心位置をp型クラッド層25側に近づけるとともに、p型クラッド層側ガイド層24の屈折率を高い値に設定したので、活性層23への光閉じ込め率の低減を抑制しつつ、各ガイド層22、24内の光吸収を減少させ、半導体レーザ装置の電気変換効率を高めることができる。
また、n型クラッド層47の屈折率をp型クラッド層25の屈折率よりも高い値に設定したので、p型クラッド層25内の光吸収も低減することができ、半導体レーザ装置の電気変換効率をさらに高めることができる。
なお、発振効率を高めるための電流狭窄方法としてプロトン注入による方法を示したが、これに限定されることはなく、絶縁膜によるストライプ形成方法、リッジ形成などの導波路による方法、n−GaAs半導体層を埋め込むなどの電流ブロック層を挿入する方法などでも実現できることは言うまでもない。
また、上記各層47、22〜25の層厚および組成は一例であり、これに限定されることはない。
実施の形態12.
上記実施の形態11(図14)では、前述の実施の形態4(図6)の構成にn型クラッド層47を適用した場合を示したが、図15に示すように、前述の実施の形態5(図7)の構成にn型AlGa0.51−xIn0.49Pクラッド層(Al組成比x=0.10、層厚=2.0μm)48を適用してもよい。
図15はこの発明の実施の形態12を示す斜視図であり、たとえば発振波長810nm帯の半導体レーザ装置を示している。
図15において、前述(図7)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
この場合、半導体レーザ装置は、前述の各層1、2、8〜10、26〜30のうち、n型クラッド層26に代えて、n型AlGa0.51−xIn0.49Pクラッド層(As組成比x=0.10、層厚=2.0μm)48を備えている。
図15の半導体レーザ装置により、各ガイド層22、24内のキャリア分布に関しては、前述の実施の形態5と同様の作用効果が得られる。
また、光強度分布に関しては、p側In1−xGaAs1−yガイド層(x=0.61、y=0.20)29の屈折率が、n側In1−xGaAs1−yガイド層(x=0.56、y=0.10)27の屈折率よりも高い値に設定されているので、光強度分布がp側ガイド層29に偏った非対称形となり、光閉じ込め率の低下を招くことはなく、しきい値電流の増加を防止することができる。
さらに、光強度分布に関して、n型AlGa0.51−xIn0.49Pクラッド層(x=0.10)48の屈折率は、p型AlGa0.51−xIn0.49Pクラッド層(x=0.15)30の屈折率よりも高い値に設定されているので、クラッド層内光強度は、p型クラッド層30よりもn型クラッド層48に多く分布することになる。
また、キャリア濃度の低いn型クラッド層48に多くの光が分布するので、クラッド層でのキャリア吸収が低減される。
これにより、スロープ効率の向上が実現して、しきい値電流の増加がなく、電気変換効率の高い半導体レーザ装置を実現することができる。
以上のように、この発明の実施の形態12(図15)によれば、前述と同様に、活性層28の中心位置をp型クラッド層30側に近づけるとともに、p型クラッド層側ガイド層29の屈折率を高い値に設定したので、活性層28への光閉じ込め率の低減を抑制しつつ、各ガイド層27、29内の光吸収を減少させることができ、半導体レーザ装置の電気変換効率を高めることができる。
また、n型クラッド層48の屈折率をp型クラッド層30の屈折率よりも高い値に設定したので、p型クラッド層30内の光吸収も低減することができ、半導体レーザ装置の電気変換効率をさらに高めることができる。
なお、発振効率を高めるための電流狭窄方法としてプロトン注入による方法を示したが、これに限定されることはなく、絶縁膜によるストライプ形成方法、リッジ形成などの導波路による方法、n−GaAs半導体層を埋め込むなどの電流ブロック層を挿入する方法などでも実現できることは言うまでもない。
また、上記各層48、27〜30の層厚および組成は一例であり、これに限定されることはない。
実施の形態13.
上記実施の形態12(図15)では、前述の実施の形態5(図7)の構成にn型クラッド層48を適用した場合を示したが、図16に示すように、前述の実施の形態6(図8)の構成にn型AlGa0.51−xIn0.49Pクラッド層(Al組成比x=0.30、層厚=2.0μm)49を適用してもよい。
図16はこの発明の実施の形態13を示す斜視図であり、たとえば発振波長670nm帯の半導体レーザ装置を示している。
図16において、前述(図8)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
この場合、半導体レーザ装置は、前述の各層1、2、8〜10、31〜35のうち、n型クラッド層31に代えて、n型AlGa0.51−xIn0.49Pクラッド層(Al組成比x=0.30、層厚=2.0μm)49を備えている。
図16の半導体レーザ装置により、各ガイド層32、34内のキャリア分布に関しては、前述の実施の形態6と同様の作用効果が得られる。
また、光強度分布に関しては、p側AlGa0.51−xIn0.49Pガイド層(x=0.20)34の屈折率が、n側AlGa0.51−xIn0.49Pガイド層(x=0.23)32の屈折率よりも高い値に設定されているので、光強度分布がp側ガイド層34に偏った非対称形となり、光閉じ込め率の低下を招くことはなく、しきい値電流の増加を防止することができる。
さらに、光強度分布に関して、n型AlGa0.51−xIn0.49Pクラッド層(x=0.30)49の屈折率は、p型AlGa0.51−xIn0.49Pクラッド層(x=0.35)35の屈折率よりも高い値に設定されているので、クラッド層内光強度は、p型クラッド層35よりもn型クラッド層49に多く分布することになる。
また、キャリア濃度の低いn型クラッド層49に多くの光が分布するので、クラッド層でのキャリア吸収が低減される。
これにより、スロープ効率の向上が実現して、しきい値電流の増加がなく、電気変換効率の高い半導体レーザ装置を実現することができる。
以上のように、この発明の実施の形態13(図16)によれば、前述と同様に、活性層33の中心位置をp型クラッド層35側に近づけるとともに、p型クラッド層側ガイド層34の屈折率を高い値に設定したので、活性層33への光閉じ込め率の低減を抑制しつつ、各ガイド層32、34内の光吸収を減少させ、半導体レーザ装置の電気変換効率を高めることができる。
また、n型クラッド層49の屈折率をp型クラッド層35の屈折率よりも高い値に設定したので、p型クラッド層35内の光吸収も低減することができ、半導体レーザ装置の電気変換効率をさらに高めることができる。
なお、発振効率を高めるための電流狭窄方法としてプロトン注入による方法を示したが、これに限定されることはなく、絶縁膜によるストライプ形成方法、リッジ形成などの導波路による方法、n−GaAs半導体層を埋め込むなどの電流ブロック層を挿入する方法などでも実現できることは言うまでもない。
また、上記各層49、32〜35の層厚および組成は一例であり、これに限定されることはない。
実施の形態14.
上記実施の形態13(図16)では、前述の実施の形態6(図8)の構成にn型クラッド層49を適用した場合を示したが、図17に示すように、前述の実施の形態7(図9)の構成にn型In1−xGaAs1−yクラッド層(Ga組成比x=0.230、As組成比y=0.50、層厚=1.5μm)50を適用してもよい。
図17はこの発明の実施の形態14を示す斜視図であり、たとえば発振波長1300nm帯の半導体レーザ装置を示している。
図17において、前述(図9)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
この場合、半導体レーザ装置は、前述の各層1、9、36〜43のうち、n型クラッド層37に代えて、n型In1−xGaAs1−yクラッド層(x=0.230、y=0.50、層厚=1.5μm)50を備えている。
図17の半導体レーザ装置により、各ガイド層38、40内のキャリア分布に関しては、前述の実施の形態7と同様の作用効果が得られる。
また、光強度分布に関しては、p側In1−xGaAs1−yガイド層(x=0.348、y=0.750)40の屈折率が、n側In1−xGaAs1−yガイド層(x=0.262、y=0.568)38の屈折率よりも高い値に設定されているので、光強度分布がp側ガイド層40に偏った非対称形となり、光閉じ込め率の低下を招くことはなく、しきい値電流の増加を防止することができる。
さらに、光強度分布に関して、n型In1−xGaAs1−yクラッド層(x=0.230、y=0.50)50の屈折率は、p型In1−xGaAs1−yクラッド層(x=0.183、y=0.40)41の屈折率よりも高い値に設定されているので、クラッド層内光強度は、p型クラッド層41よりもn型クラッド層50に多く分布することになる。
また、キャリア濃度の低いn型クラッド層50に多くの光が分布するので、クラッド層でのキャリア吸収が低減される。
これにより、スロープ効率の向上が実現して、しきい値電流の増加がなく、電気変換効率の高い半導体レーザ装置を実現することができる。
以上のように、この発明の実施の形態14(図17)によれば、前述と同様に、量子井戸活性層39の中心位置をp型クラッド層41側に近づけるとともに、p型クラッド層側ガイド層40の屈折率を高い値に設定したので、量子井戸活性層39への光閉じ込め率の低減を抑制しつつ、各ガイド層38、40内の光吸収を減少させ、半導体レーザ装置の電気変換効率を高めることができる。
また、n型クラッド層50の屈折率をp型クラッド層41の屈折率よりも高い値に設定したので、p型クラッド層41内の光吸収も低減することができ、半導体レーザ装置の電気変換効率をさらに高めることができる。
なお、発振効率を高めるための電流狭窄方法として、SiN膜43による方法を示したが、これに限定されることはなく、プロトンなどのイオン注入方法、リッジ形成などの導波路による方法、n−InP半導体層やp−InP半導体層を多層に埋め込むなどの電流ブロック層を挿入する方法などでも実現できることは言うまでもない。
また、上記各層50、37〜41の層厚および組成は一例であり、これに限定されることはない。
実施の形態15.
上記実施の形態1〜14では、n型クラッド層側ガイド層およびp型クラッド層側ガイド層を各1層で構成したが、図15のように、それぞれ、As組成比の異なる複数層(2層以上)のInGaAsPガイド層52、53、55、56により構成してもよい。
図18はこの発明の実施の形態15を示す斜視図であり、たとえば発振波長810nm帯の半導体レーザ装置を示している。
図18において、前述と同様の各層1、2、8〜10については、詳述を省略する。
この場合、半導体レーザ装置は、前述のn型GaAs基板2とプロトン注入領域10との間に、下層から順に、n型In0.49Ga0.51Pクラッド層51と、n側In1−xGaAs1−y外側ガイド層(n側外側ガイド層)52と、n側In1−xGaAs1−y内側ガイド層(n側内側ガイド層)53と、GaAs1−z活性層54と、p側In1−xGaAs1−y内側ガイド層(p側内側ガイド層)55と、p側In1−xGaAs1−y外側ガイド層(p側外側ガイド層)56と、p型In0.49Ga0.51Pクラッド層57とを備えている。
n型クラッド層51は、層厚=1.5μmであり、n側外側ガイド層52は、Ga組成比x=0.56、As組成比y=0.10、層厚=300nmであり、n側内側ガイド層53は、Ga組成比x=0.61、As組成比y=0.20、層厚=300nmであり、活性層54は、P組成比z=0.12、層厚=14nmであり、p側内側ガイド層55は、Ga組成比x=0.61、As組成比y=0.20、層厚=300nmであり、p側外側ガイド層56は、Ga組成比x=0.56、As組成比y=0.10、層厚=300nmであり、p型クラッド層57は、層厚=1.5μmである。
図18において、n側およびp側の各ガイド層は、それぞれ、外側および内側の2層構造(52、53、および、55、56)からなり、いずれも同一の層厚(300nm)を有している。
なお、n型クラッド層51およびp型クラッド層57は、InGaPにより構成されているが、前述のようにAlGaInPにより構成されてもよい。
一般に、電気変換効率(光出力/入力電力)を高めるためには、前述の実施の形態1〜14のようにスロープ効率を向上させて光出力を増大させる方法と、この発明の実施の形態15(図18)のように入力電力を低減させる方法とがある。
入力電力は、動作電流と動作電圧との積で表されるので、動作電流および動作電圧の少なくとも一方を低減させると、電気変換効率が向上する。ここでは、動作電圧を低減させる場合を例にとって説明する。
図18のように各ガイド層が2層構造の半導体レーザ装置において、共振器長=1000μm、ストライプ幅=1μmとして、電圧−電流特性をシミュレーションしたところ、「20mA」の電流注入時の動作電圧は「1.725V」であった。
一方、各2層構造のn側ガイド層52、53およびp側ガイド層55、56を、それぞれ1層構造として、n側In1−xGaAs1−yガイド層(x=0.56、y=0.10、層厚=600nm)およびp側In1−xGaAs1−yガイド層(x=0.56、y=0.10、層厚=600nm)として、上記条件における電圧−電流特性をシミュレーションしたところ、動作電圧は「1.754V(>1.725V)」であった。
したがって、各ガイド層を1層構造から2層構造とすることにより、動作電圧が低減することが分かる。
以上のように、この発明の実施の形態15(図18)によれば、n側およびp側の各ガイド層を、それぞれAs組成比の異なる複数層のInGaAsP(52、53、および、55、56)とし、各クラッド層51、57をInGaP(または、AlGaInP)としたので、ジャンクション電圧を低減し、ひいては動作電圧を低減することができるので、半導体レーザ装置の電気変換効率を高めることができる。
なお、n側およびp側の各2層のガイド層52、53、55、56は、結晶成長およびウエハプロセスにおいて不純物を意識的にドーピングしない構造としてもよいが、各外側層にドーピングを施してもよい。
すなわち、n側In1−xGaAs1−y外側ガイド層(x=0.56、y=0.10、層厚=300nm)52をn型にドーピングし、p側In1−xGaAs1−y外側ガイド層(x=0.56、y=0.10、層厚=300nm)56をp型にドーピングしてもよい。
これにより、さらに動作電圧を低減させることができる。
また、発振効率を高めるための電流狭窄方法としてプロトン注入による方法を示したが、これに限定されることはなく、絶縁膜によるストライプ形成方法、リッジ形成などの導波路による方法、n−GaAs半導体層を埋め込むなどの電流ブロック層を挿入する方法などでも実現できることは言うまでもない。
また、上記各層51〜57の層厚および組成は一例であり、これに限定されることはない。
実施の形態16.
上記実施の形態15(図18)では、n側ガイド層52、53およびp側ガイド層55、56を、それぞれ同一の層厚で構成したが、図19のように、n側In1−xGaAs1−y内側ガイド層60の層厚(450nm)よりも、p側In1−xGaAs1−y内側ガイド層61の層厚(150nm)を薄く設定してもよい。
図19はこの発明の実施の形態16を示す斜視図であり、たとえば発振波長810nm帯の半導体レーザ装置を示している。
図19において、前述(図18)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
この場合、半導体レーザ装置は、前述の各層53、55に代えて、それぞれ層厚の異なるn側In1−xGaAs1−y内側ガイド層60およびp側In1−xGaAs1−y内側ガイド層61を備えている。
n側内側ガイド層60は、Ga組成比x=0.61、As組成比y=0.20、層厚=450nmであり、p側内側ガイド層61は、Ga組成比x=0.61、As組成比y=0.20、層厚=150nmである。
図19のように、n側In1−xGaAs1−y内側ガイド層60の層厚(450nm)よりも、p側In1−xGaAs1−y内側ガイド層61の層厚(150nm)が薄く設定されることにより、前述の実施の形態1〜14と同様に、活性層54の中心位置がp型クラッド層57側にシフトされるので、p側ガイド層61、56内のキャリアは減少する。
これにより、レーザ光のキャリアによる吸収が減少して効率が向上する。
なお、半導体レーザ装置の動作電圧をさらに低減させるために、n型In1−xGaAs1−y外側ガイド層52およびp型In1−xGaAs1−y外側ガイド層56に対して、それぞれ、n型ドーピングおよびp型ドーピングを施してもよい。
また、図19において、n側およびp側の各ガイド層52、60、61、56および各クラッド層51、57の屈折率は、いずれも同じ値に設定されていてもよい。なぜなら、n側およびp側の各ガイド層を、それぞれ内側と外側との2層構造(52、60、および、61、56)としたことから、光が各内側ガイド層60、61内に強く閉じ込められるので、図19のように活性層54の中心位置をシフトしても、光閉じ込め率が大きく変化することがないからである。
ただし、前述の実施の形態1〜14のように、2層構造のp側ガイド層56、61の一方または両方の屈折率を高い値に設定することにより、また、さらにn型クラッド層51の屈折率を高い値に設定することにより、しきい値電流増加が抑制されるとともに、スロープ効率が向上し、そのうえ動作電圧も低くすることができる。
以上のように、この発明の実施の形態16(図19)によれば、各ガイド層をそれぞれAs組成比の異なる複数層のInGaAsP(2層構造)とし、各クラッド層51、57をInGaP(または、AlGaInP)としたことにより、前述の実施の形態15と同様に、ジャンクション電圧を低減し、ひいては動作電圧を低減することができるので、半導体レーザ装置の電気変換効率を高めることができる。
また、活性層54をp型クラッド層57側に近づけるとともに、p型クラッド層側ガイド層56、61の屈折率を高い値に設定したので、活性層54への光閉じ込め率の低減を抑制しつつ、各ガイド層52、60、61、56内の光吸収を減少させることができ、半導体レーザ装置の電気変換効率を高めることができる。
さらに、n型クラッド層51の屈折率をp型クラッド層57の屈折率よりも高い値に設定したので、活性層54への光閉じ込め率の低減を抑制しつつ、各ガイド層内の光吸収を減少させるとともに、p型クラッド層57内の光吸収も減少させることができ、半導体レーザ装置の電気変換効率を高めることができる。
なお、発振効率を高めるための電流狭窄方法としてプロトン注入による方法を示したが、これに限定されることはなく、絶縁膜によるストライプ形成方法、リッジ形成などの導波路による方法、n−GaAs半導体層を埋め込むなどの電流ブロック層を挿入する方法などでも実現できることは言うまでもない。
また、上記各層51、52、54、56、57、60、61の層厚および組成は一例であり、これに限定されることはない。
実施の形態17.
上記実施の形態15、16(図18、図19)では、各クラッド層として、n型In0.49Ga0.51Pクラッド層51およびp型In0.49Ga0.51Pクラッド層57を用いたが、図20のように、n型AlGa0.51−xIn0.49Pクラッド層62およびp型AlGa0.51−xIn0.49Pクラッド層67を用いてもよい。
図20はこの発明の実施の形態17を示す斜視図であり、たとえば発振波長810nm帯の半導体レーザ装置を示している。
図20において、前述(図18、図19)と同様の各層1、2、8〜10、54については、詳述を省略する。
この場合、半導体レーザ装置は、前述(図18)の各層51〜53、55〜57に代えて、n型AlGa0.51−xIn0.49Pクラッド層62と、n側In1−xGaAs1−y外側ガイド層63と、n側In1−xGaAs1−y内側ガイド層64と、p側In1−xGaAs1−y内側ガイド層65と、p側In1−xGaAs1−y外側ガイド層66と、p型AlGa0.51−xIn0.49Pクラッド層67とを備えている。
n型クラッド層62は、Al組成比x=0.15、層厚=1.5μmであり、n側外側ガイド層63は、Ga組成比x=0.51、As組成比y=0、層厚=300nmであり、n側内側ガイド層64は、Ga組成比x=0.56、As組成比y=0.10、層厚=300nmであり、p側内側ガイド層65は、Ga組成比x=0.56、As組成比y=0.10、層厚=300nmであり、p側外側ガイド層66は、Ga組成比x=0.51、As組成比y=0、層厚=300nmであり、p型クラッド層67は、Al組成比x=0.15、層厚=1.5μmである。
図20において、それぞれ外側層および内側層の2層構造からなるn側およびp側の各ガイド層63〜66は、いずれも同一の層厚(300nm)を有している。
図20のように、n側およびp側の各ガイド層をそれぞれ2層構造とすることにより、前述の実施の形態15、16と同様に、動作電圧の低減を実現することができる。
また、n側およびp側の各2層のガイド層63〜66は、いずれもドーピングを施さない構造としてもよいが、n側In1−xGaAs1−y外側ガイド層(x=0.56、y=0.10、層厚=300nm)63をn型にドーピングし、p側In1−xGaAs1−y外側ガイド層(x=0.56、y=0.10、層厚=300nm)66をp型にドーピングしてもよい。
これにより、さらに動作電圧の低減を実現することができる。
以上のように、この発明の実施の形態17(図20)によれば、各ガイド層を、それぞれAs組成比の異なる複数層(2層構造)のInGaAsP(63、64、および65、66)により構成し、各クラッド層62、67をAlGaInP(または、InGaP)により構成したので、ジャンクション電圧を低減し、ひいては動作電圧を低減することができるので、半導体レーザ装置の電気変換効率を高めることができる。
なお、発振効率を高めるための電流狭窄方法としてプロトン注入による方法を示したが、これに限定されることはなく、絶縁膜によるストライプ形成方法、リッジ形成などの導波路による方法、n−GaAs半導体層を埋め込むなどの電流ブロック層を挿入する方法などでも実現できることは言うまでもない。
また、上記各層54、62〜67の層厚および組成は一例であり、これに限定されることはない。
実施の形態18.
上記実施の形態17(図20)では、各2層構造からなるn側およびp側の各ガイド層63〜66を、すべて同一の層厚(300nm)で構成したが、図21のように、n側ガイド層69、70の層厚(400nm、450nm)よりも、p側ガイド層71、72の層厚(150nm、200nm)を薄く設定してもよい。
図21はこの発明の実施の形態18を示す斜視図であり、たとえば発振波長810nm帯の半導体レーザ装置を示している。
図21において、前述(図20)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
この場合、半導体レーザ装置は、前述の各層62〜66に代えて、n型AlGa0.51−xIn0.49Pクラッド層68と、n側In1−xGaAs1−y外側ガイド層69と、n側In1−xGaAs1−y内側ガイド層70と、p側In1−xGaAs1−y内側ガイド層71と、p側In1−xGaAs1−y外側ガイド層72とを備えている。
n型クラッド層68は、Al組成比x=0.10、層厚は1.5μmであり、n側外側ガイド層69は、Ga組成比x=0.51、As組成比y=0、層厚=400nmであり、n側内側ガイド層70は、Ga組成比x=0.56、As組成比y=0.10、層厚=450nmであり、p側内側ガイド層71は、Ga組成比x=0.59、As組成比y=0.15、層厚=150nmであり、p側外側ガイド層72は、Ga組成比x=0.54、As組成比y=0.05、層厚=200nmである。
図21のように、内側および外側のp側ガイド層71、72の層厚(150nm、200nm)を、内側および外側のn側ガイド層70、69の層厚(450nm、400nm)よりも薄く設定することにより、前述と同様に、活性層54の中心位置がp型クラッド層68側にシフトされるので、各p側ガイド層71、72内のキャリアは減少する。
これにより、レーザ光のキャリアによる吸収が減少してスロープ効率が向上する。
また、各p側ガイド層71、72の屈折率は、各n側ガイド層69、70の屈折率よりも高い値に設定されるとともに、n型クラッド層68の屈折率は、p型クラッド層67の屈折率よりも高い値に設定されている。
これにより、活性層54の光閉じ込め率を変えることなく、光強度分布をn型クラッド層68に拡大することができ、スロープ効率を向上させるとともに、動作電圧の低い半導体レーザを実現することができる。
以上のように、この発明の実施の形態18(図21)によれば、活性層54をp型クラッド層67側に近づけるとともに、2層構造のp側ガイド層71、72の屈折率を高い値に設定したので、活性層54への光閉じ込め率の低減を抑制しつつ、各ガイド層69〜72内の光吸収を減少させることができ、半導体レーザ装置の電気変換効率を高めることができる。
また、n型クラッド層68の屈折率も高い値に設定したので、活性層54への光閉じ込め率の低減を抑制しつつ、各ガイド層69〜72内の光吸収を減少させるとともに、p型クラッド層67内の光吸収も減少させることができ、半導体レーザ装置の電気変換効率を高めることができる。
さらに、各ガイド層69〜72を、それぞれAs組成比の異なる複数層のInGaAsPにより構成し、各クラッド層67、68をAlGaInP(または、InGaP)により構成したので、ジャンクション電圧を低減し、ひいては動作電圧を低減することができるので、半導体レーザ装置の電気変換効率をさらに高めることができる。
なお、発振効率を高めるための電流狭窄方法としてプロトン注入による方法を示したが、これに限定されることはなく、絶縁膜によるストライプ形成方法、リッジ形成などの導波路による方法、n−GaAs半導体層を埋め込むなどの電流ブロック層を挿入する方法などでも実現できることは言うまでもない。
また、上記各層54、67〜72の層厚および組成は一例であり、これに限定されることはない。
実施の形態19.
上記各実施の形態では、各クラッド層のAl組成比を0.1以上に設定したが、図22のように、各ガイド層74、76をInGaAsPにより構成し、各クラッド層(AlGaInP)73、77のAl組成比を0.1未満に設定してもよい。
図22はこの発明の実施の形態19を示す斜視図であり、たとえば発振波長810nm帯の半導体レーザ装置を示している。
図22において、前述(図7、図21)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
この場合、半導体レーザ装置は、前述の各層1、2、8〜10、54に加えて、n型AlGa0.51−xIn0.49Pクラッド層73と、n側In1−xGaAs1−yガイド層74と、p側In1−xGaAs1−yガイド層76と、p型AlGa0.51−xIn0.49Pクラッド層77とを備えている。
n型クラッド層73は、Al組成比x=0.075、層厚=1.5μmであり、n側ガイド層74は、Ga組成比x=0.59、As組成比y=0.15、層厚=600nmであり、p側ガイド層76は、Ga組成比x=0.59、As組成比y=0.15、層厚=600nmであり、p型クラッド層77は、Al組成比x=0.075、層厚=1.5μmである。
図22のように、各ガイド層74、76をInGaAsPにより構成することにより、動作電圧の低減を実現することができ、また、各クラッド層73、77をAl組成比x=0.075(<0.1)のAlGaInPにより構成することにより、垂直方向の発散角を小さくすることができる。
以上のように、この発明の実施の形態19(図22)によれば、n型クラッド層側ガイド層74およびp型クラッド層側ガイド層76は、InGaAsPにより構成され、n型クラッド層73およびp型クラッド層77は、Al組成比x=0.075(<0.1)のAlGaInPにより構成されているので、動作電圧の低減を実現するとともに、垂直方向の発散角を小さくすることができ、半導体レーザ装置の電気変換効率を高めることができる。
なお、発振効率を高めるための電流狭窄方法としてプロトン注入による方法を示したが、これに限定されることはなく、絶縁膜によるストライプ形成方法、リッジ形成などの導波路による方法、n−GaAs半導体層を埋め込むなどの電流ブロック層を挿入する方法などでも実現できることは言うまでもない。
また、上記各層54、73、74、76、77の層厚および組成は一例であり、これに限定されることはない。
実施の形態20.
上記実施の形態19(図22)では、各ガイド層74、76を同一層厚(600nm)に設定したが、図23のように、p側ガイド層79の層厚(300nm)をn側ガイド層78の層厚(900nm)よりも薄く設定してもよい。
図23はこの発明の実施の形態20を示す斜視図であり、たとえば発振波長810nm帯の半導体レーザ装置を示している。
図23において、前述(図22)と同様のものについては、前述と同一符号を付して詳述を省略する。
この場合、半導体レーザ装置は、前述の各層74、76に代えて、n側In1−xGaAs1−yガイド層78と、p側In1−xGaAs1−yガイド層79とを備えている。
n側ガイド層78は、Ga組成比x=0.59、Al組成比y=0.15、層厚=900nmであり、p側ガイド層79は、Ga組成比x=0.61、Al組成比y=0.20、層厚=300nmである。
また、p側ガイド層79の屈折率は、n側ガイド層78の屈折率よりも高い値に設定されている。
図23の半導体レーザ装置においては、p側ガイド層(InGaAsP)79の層厚(300nm)n側ガイド層(InGaAsP)78の層厚(900nm)よりも薄く設定されており、活性層54の中心位置がp型クラッド層77側にシフトされているので、p側ガイド層78内のキャリアは減少する。
これにより、レーザ光のキャリアによる吸収が減少して効率が向上する。
また、p側In1−xGaAs1−yガイド層(x=0.61、y=0.20)の屈折率は、n側In1−xGaAs1−yガイド層(x=0.59、y=0.15)の屈折率よりも高い値に設定されているので、光強度分布はp側ガイド層79に偏った非対称形となり、光閉じ込め率の低下を招くことはない。
これにより、しきい値電流の増加がなく、スロープ効率の高い半導体レーザ装置を実現することができる。
以上のように、この発明の実施の形態20(図23)によれば、活性層54をp型クラッド層77側に近づけるとともに、p型クラッド層側ガイド層79の屈折率を高い値に設定したので、活性層54への光閉じ込め率の低減を抑制しつつ、各ガイド層78、79内の光吸収を減少させることができ、半導体レーザ装置の電気変換効率を高めることができる。
なお、発振効率を高めるための電流狭窄方法としてプロトン注入による方法を示したが、これに限定されることはなく、絶縁膜によるストライプ形成方法、リッジ形成などの導波路による方法、n−GaAs半導体層を埋め込むなどの電流ブロック層を挿入する方法などでも実現できることは言うまでもない。
また、上記各層54、43、77〜79の層厚および組成は一例であり、これに限定されることはない。
1 n電極、2 n型GaAs基板、3 n型AlGa1−xAsクラッド層(x=0.55、1.5μm)、4 n側AlGa1−yAsガイド層(y=0.35、700nm)、5 AlGa1−zAs活性層(z=0.10、10nm)、6 p側AlGa1−sAsガイド層(s=0.30、300nm)、7 p型AlGa1−tAsクラッド層(t=0.55、1.5μm)、8 p型GaAsコンタクト層、9 p電極、10 プロトン注入領域、11 n型AlGa1−xAsクラッド層(x=0.30、1.5μm)、12 n側AlGa1−yAsガイド層(y=0.05、700nm)、13 InGa1−zAs活性層(z=0.20、10nm)、14 p側GaAsガイド層(300nm)、15 p型AlGa1−tAsクラッド層(t=0.30、1.5μm)、16 n型AlGa1−xAsクラッド層(x=0.40、1.5μm)、17 n側AlGa1−yAsガイド層(y=0.10、700nm)、18 InGa1−zAs活性層(z=0.10、10nm)、19 p側AlGa1−sAsガイド層(s=0.05、300nm)、20 p型AlGa1−tAsクラッド層(t=0.40、1.5μm)、21 n型In0.49Ga0.51Pクラッド層(1.5μm)、22 n側In1−xGaAs1−yガイド層(x=0.80、y=0.60、800nm)、23 InGa1−zAs活性層(z=0.10、12nm)、24 p側In1−xGaAs1−yガイド層(x=0.85、y=0.70、400nm)、25 p型In0.49Ga0.51Pクラッド層(1.5μm)、26 n型AlGa0.51−xIn0.49Pクラッド層(x=0.15、1.5μm)、27 n側In1−xGaAs1−yガイド層(x=0.56、y=0.10、700nm)、28 GaAs1−z活性層(z=0.12、12nm)、29 p側In1−xGaAs1−yガイド層(x=0.61、y=0.20、300nm)、30 p型AlGa0.51−xIn0.49Pクラッド層(x=0.15、1.5μm)、31 n型AlGa0.51−xIn0.49Pクラッド層(x=0.35、1.5μm)、32 n側AlGa0.51−xIn0.49Pガイド層(x=0.23、700nm)、33 In1−zGaP活性層(z=0.44、10nm)、34 p側AlGa0.51−xIn0.49Pガイド層(x=0.20、300nm)、35 p型AlGa0.51−xIn0.49Pクラッド層(x=0.35、1.5μm)、36 n型InP基板、37 n型In1−xGaAs1−yクラッド層(x=0.183、y=0.40、1.5μm)、38 n側In1−xGaAs1−yガイド層(x=0.262、y=0.568、700nm)、39 In1−xGaAs1−y活性層(x=0.443、y=0.95、10nm)×5/In1−xGaAs1−yバリア層(x=0.183、y=0.40、10nm)×4、40 p側In1−xGaAs1−yガイド層(x=0.348、y=0.750、300nm)、41 p型In1−xGaAs1−yクラッド層(x=0.183、y=0.40、1.5μm)、42 p型InPコンタクト層、43 SiN膜、44 n型AlGa1−xAsクラッド層(x=0.50、2.0μm)、45 n型AlGa1−xAsクラッド層(x=0.25、2.0μm)、46 n型AlGa1−xAsクラッド層(x=0.35、2.0μm)、47 n型In1−xGaAs1−yクラッド層(x=0.56、y=0.10、2.0μm)、48 n型AlGa0.51−xIn0.49Pクラッド層(x=0.10、2.0μm)、49 n型AlGa0.51−xIn0.49Pクラッド層(x=0.30、2.0μm)、50 n型In1−xGaAs1−yクラッド層(x=0.230、y=0.50、1.5μm)、51 n型In0.49Ga0.51Pクラッド層(1.5μm)、52 n側In1−xGaAs1−y外側ガイド層(x=0.56、y=0.10、300nm)、53 n側In1−xGaAs1−y内側ガイド層(x=0.61、y=0.20、300nm)、54 GaAs1−z活性層(z=0.12、14nm)、55 p側In1−xGaAs1−y内側ガイド層(x=0.61、y=0.20、300nm)、56 p側In1−xGaAs1−y外側ガイド層(x=0.56、y=0.10、300nm)、57 p型In0.49Ga0.51Pクラッド層(1.5μm)、60 n側In1−xGaAs1−y内側ガイド層(x=0.61、y=0.20、450nm)、61 p側In1−xGaAs1−y内側ガイド層(x=0.61、y=0.20、150nm)、62 n型AlGa0.51−xIn0.49Pクラッド層(x=0.15、1.5μm)、63 n側In1−xGaAs1−y外側ガイド層(x=0.51、y=0、300nm)、64 n側In1−xGaAs1−y内側ガイド層(x=0.56、y=0.10、300nm)、65 p側In1−xGaAs1−y内側ガイド層(x=0.56、y=0.10、300nm)、66 p側In1−xGaAs1−y外側ガイド層(x=0.51、y=0、300nm)、67 p型AlGa0.51−xIn0.49Pクラッド層(x=0.15、1.5μm)、68 n型AlGa0.51−xIn0.49Pクラッド層(x=0.10、1.5μm)、69 n側In1−xGaAs1−y外側ガイド層(x=0.51、y=0、400nm)、70 n側In1−xGaAs1−y内側ガイド層(x=0.56、y=0.10、450nm)、71 p側In1−xGaAs1−y内側ガイド層(x=0.59、y=0.15、150nm)、72 p側In1−xGaAs1−y外側ガイド層(x=0.54、y=0.05、200nm)、73 n型AlGa0.51−xIn0.49Pクラッド層(x=0.075、1.5μm)、74 n側In1−xGaAs1−yガイド層(x=0.59、y=0.15、600nm)、76 p側In1−xGaAs1−yガイド層(x=0.59、y=0.15、600nm)、77 p型AlGa0.51−xIn0.49Pクラッド層(x=0.075、1.5μm)、78 n側In1−xGaAs1−yガイド層(x=0.59、y=0.15、900nm)、79 p側In1−xGaAs1−yガイド層(x=0.61、y=0.20、300nm)。

Claims (2)

  1. n型クラッド層、n型クラッド層側ガイド層、活性層、p型クラッド層側ガイド層、および、p型クラッド層を有し、
    前記n型クラッド層側ガイド層および前記p型クラッド層側ガイド層を介して、前記活性層に対し垂直方向に電子およびホールが注入される半導体レーザ装置であって、
    前記n型クラッド層側ガイド層および前記p型クラッド層側ガイド層は、InGaAsPにより構成され、
    前記n型クラッド層およびp型クラッド層は、Al組成比が0.1未満のAlGaInPにより構成されたことを特徴とする半導体レーザ装置。
  2. 前記p型クラッド層側ガイド層の層厚は、前記n型クラッド層側ガイド層の層厚よりも薄く設定され、
    前記p型クラッド層側ガイド層の屈折率は、前記n型クラッド層側ガイド層の屈折率よりも高い値に設定されたことを特徴とする請求項1に記載の半導体レーザ装置。
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