JP2012154466A - ダンパー - Google Patents

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Abstract

【課題】装置の複雑化を抑制しつつ、制動力の大きさを可変とすることができるダンパーを提供する。
【解決手段】ピストン部16は、流体を通過させるための孔部19が少なくとも1つ設けられてロッド12に固定されるピストン本体16aと、孔部19と連通することでオリフィスを構成する連通孔が少なくとも1つ設けられロッド12に対して回動可能に設けられるオリフィスプレート25とを備え、オリフィスプレート25とハウジング11とには、オリフィスプレート25をハウジング11に対して固定可能な固定構造が設けられるとともに、オリフィスプレート25が固定構造によりハウジング11に対して固定された状態で、ロッド12を回動させてオリフィスプレート25に対するピストン本体16aの周方向における位置を変更することにより孔部19と連通孔との連通状態を変更して、オリフィスの総流路断面積を可変とする。
【選択図】図1

Description

この発明は、流体を封入したハウジング内でロッドと一体をなすピストンを摺動させるダンパーに関する。
従来より、外部から加えられた衝撃を緩衝するダンパーとしては、流体を封入したハウジング内でロッドと一体をなすピストン部を摺動させる、いわゆるピストンダンパー(又はピストン式ダンパー)が知られている。この構成のダンパーは、ピストン部に、該ピストン部によって2分割されたハウジング内の空間を連通するオリフィスを設け、ピストン部がハウジング内を摺動する際の流体抵抗により制動力を発生させている。
このような構成のダンパーにおいて制動力を変更する場合には、ピストン部を、異なるオリフィス径を有する新たなピストン部に交換する必要があり、手間及びコスト高を招来していた。
一方、部品交換をすることなく、制動力の大きさを調整するダンパーが知られている(例えば、特許文献1参照)。このダンパーでは、シリンダ内に挿入されるピストンロッドの内側に、オリフィス径を変更可能な調整ロッドを備えている。調整ロッドは、その一端に複数の異径オリフィスを穿設したオリフィスプレートを係合し、他端にはアジャスタを備え、このアジャスタを介して回動されるようになっている。オリフィスプレートには、油孔を有するプレートが当接しており、油孔を、異径オリフィスの一つに適合させることにより、流動抵抗を変えて制動力(反発荷重)を調整している。
実公昭62−16519号公報
しかし、従来構成の上記ダンパーは、ピストンロッドの内側に調整ロッドを挿入した二重構造を採用しているため、装置が複雑化している。従って、部品点数が多いだけでなく、組み立て時には、ピストンロッドの内側に調整ロッドを挿入し、且つピストンロッドの両端に、オリフィスプレート及び油孔を有するプレートと、アジャスタとをそれぞれ取り付けるといった煩雑な工程を踏まなければならず、組立工数も多くなるといった問題がある。
本発明は、こうした実情に鑑みてなされたものであり、その目的は、装置の複雑化を抑制しつつ、制動力の大きさを可変とすることができるダンパーを提供することにある。
また、本発明の別の目的は、部品点数及び組立工数を低減しつつ、制動力の大きさを可変とすることができるダンパーを提供することにある。
上記問題点を解決するために、請求項1に記載の発明は、流体を封入したハウジングと、前記ハウジング内に摺動可能に設けられたピストン部と、前記ピストン部に連結されたロッドとを備え、前記ロッドの移動に伴う流体抵抗により制動力を発生させるダンパーにおいて、前記ピストン部は、前記流体を通過させるための孔部が少なくとも1つ設けられて前記ロッドに固定されるピストン本体と、前記孔部と連通することでオリフィスを構成
する連通孔が少なくとも1つ設けられ前記ロッドに対して回動可能に設けられる連通孔形成部材とを備え、前記連通孔形成部材と前記ハウジングとには、前記連通孔形成部材を前記ハウジングに対して固定可能な固定構造が設けられるとともに、前記連通孔形成部材が前記固定構造により前記ハウジングに対して固定された状態で前記ロッドを回動させることにより前記孔部と前記連通孔との連通状態を変更して、前記オリフィスの総流路断面積を可変とすることを要旨とする。
上記構成によれば、連通孔形成部材とハウジングとには、連通孔形成部材をハウジングに対して固定する固定構造が設けられているので、ロッドをハウジングに対して押し込み、さらに回動させるといった操作で、ロッドに連結されたピストン本体を連通孔形成部材に対して回動させることができる。そして、そのピストン本体の回動により、連通孔とピストン本体の孔部との連通状態を変更してオリフィスの総流路断面積を変えることで、制動力の大きさを可変とすることができる。即ち、ピストン本体の周方向における位置を変更するための構成は、ピストン本体とハウジングとに形成される固定構造のみであるため、装置の複雑化を抑制しつつ、制動力の大きさを可変とすることができる。また、ピストン本体の周方向における位置を変更する構成のための部品点数及び組立工数を増加させることなく、制動力の大きさを可変とすることができる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のダンパーにおいて、前記固定構造は、前記連通孔形成部材の一側面と、該一側面に対向する前記ハウジングの側面に形成された互いに嵌合可能な凹凸構造であることを要旨とする。
上記構成によれば、固定構造は、互いに嵌合可能な凹凸構造であるため、連結孔形成部材及びハウジングに一体に形成することが可能となり、装置の複雑化を抑制することができる。
請求項3に記載の発明は、請求項1又は2に記載のダンパーにおいて、前記ピストン本体と前記連通孔形成部材とには、該連通孔形成部材が前記固定構造により固定されていない際に前記連通孔形成部材を前記ピストン本体に対して連結する連結構造が設けられていることを要旨とする。
上記構成によれば、ピストン部が終端位置以外の位置にある際に、上記連結構造により、連通孔形成部材がピストン本体に対して固定されるので、ピストン部がハウジング内を摺動する際にも、終端位置で連通孔と孔部とを連通させた状態を保持することができる。
請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか1項に記載のダンパーにおいて、前記連通孔形成部材は、流路断面積が互いに異なる複数の前記連通孔を備え、前記ピストン本体を前記ハウジングに対して固定された前記連通孔形成部材に対して回動させて、前記ピストン本体の前記孔部に前記各連通孔をそれぞれ連通することにより前記オリフィスの総流路断面積を変更することを要旨とする。
上記構成によれば、連通孔形成部材は、流路断面積が互いに異なる複数の連通孔を、ピストン本体の孔部にそれぞれ連通させることでオリフィスの総流路断面積を変更するため、制動力を可変とするためにはピストン本体に孔部を最低限1つだけ設ければよい。このため、孔部が形成されるスペースが限られたピストン本体であっても、制動力を可変とすることができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1又は2に記載のダンパーにおいて、前記連通孔形成部材は、前記孔部の少なくとも一部を閉塞可能な閉塞部を備え、前記連通孔と前記孔部とを連通させるとともに前記閉塞部と前記孔部との重複範囲を変更することにより前記オリ
フィスの総流路断面積を変更することを要旨とする。
上記構成によれば、孔部のうち閉塞部によって閉塞される重複範囲を変更することによりオリフィスの総流路断面積を連続的に変更することができる。このため、制動力の大きさの微調整が可能となる。
請求項6に記載の発明は、請求項1又は2に記載のダンパーにおいて、前記ピストン本体には複数の前記孔部が設けられるとともに、前記連通孔形成部材には複数の前記連通孔が設けられ、前記連通孔に連通される前記孔部の個数を変更することにより前記オリフィスの総流路断面積を変更することを要旨とする。
上記構成によれば、孔部及び連通孔はそれぞれ複数設けられ、連通孔に連通される孔部の個数を変更することによりオリフィスの総流路断面積を変更するので、孔部の個数及び連通孔の個数を変えることで、制動力の大きさを多段階的に変更可能となり、装置の自由度を向上することができる。
以上のように、この発明によれば、装置の複雑化を抑制しつつ、制動力の大きさを可変とするダンパーを提供することができるという効果を奏する。また、この発明によれば、部品点数及び組立工数を低減しつつ、制動力の大きさを可変とするダンパーを提供することができるという効果を奏する。
本発明に係るダンパーの第1実施形態を示す縦断面図。 同ダンパーのオリフィスプレートの斜視図。 (a)は同ダンパーのオリフィスプレート及びスライダの分解斜視図、(b)はその部分断面図。 同ダンパーの全体斜視図。 ピストン部の片側断面図を含む同ダンパーの要部断面図であって、(a)は同ダンパーの孔部と第1連通孔とが連通し且つオリフィスプレートが固定されていない状態、(b)はオリフィスプレートがハウジングに固定された状態、(c)はオリフィスの流路断面積が変更された状態、(d)は流路断面積が変更された後にピストン部が移動した状態を示す。 本発明に係るダンパーの第2実施形態を示すオリフィスプレート及びスライダの分解斜視図。 同スライダにオリフィスプレートを重ねた状態の平面図。 本発明に係るダンパーの第3実施形態を示すオリフィスプレート及びスライダの分解斜視図。 同スライダにオリフィスプレートを重ねた状態の平面図であって、(a)はオリフィスが2つである状態、(b)はオリフィスが1つである状態を示す。 本発明に係るダンパーの一変形例を示す要部断面図。 本発明に係るダンパーの一変形例を示す要部断面図。
(第1実施形態)
以下、本発明に係るダンパーを具体化した一実施形態を図1〜図5にしたがって説明する。本実施形態では、ダンパーを、住宅設備の引出しや扉等の開閉体と、開閉体を開閉可能に固定する本体との間に設けられ、開閉体と本体とが衝突する際の衝撃や騒音を緩衝するものとして説明する。
図1に示すように、ダンパー10は、流体としてのシリコンオイルを封入した略有底円筒状のハウジング11と、ハウジング11内を移動可能に貫挿された棒状のロッド12とを有する。ロッド12の一方の端部はハウジング11から突出し、該端部は引出し等の開閉体側に固定される。そしてロッド12は、その開閉体の開閉動作に従動して、ハウジング11の中心軸と平行な方向に往復動する。
また、ロッド12のうち、ハウジング11に収容された他方の端部には、ハウジング11内を摺動可能なピストン部16が外嵌されている。ピストン部16は、ロッド12の先端部に固定されたピストン本体16aと、ピストン部16よりもロッド12の先端側に回動可能に設けられたオリフィスプレート25とを有している。
さらにピストン本体16aは、摺動部17とスライダ18とを有しており、摺動部17は、ハウジング11の内周面を摺動可能な大きさに形成されている。また、摺動部17には、ロッド12を内嵌するための嵌合孔17aと、シリコンオイルを通過させる貫通孔17bとがそれぞれ貫通形成されている。
スライダ18は、二重の筒状構造を有し、環状の溝部18aと、溝部18aの内側に設けられた嵌合孔18bとを備えている。嵌合孔18bには、ロッド12を嵌合孔17aに貫挿した摺動部17が内嵌されている。また、溝部18aの底部には、シリコンオイルを通過させる孔部19が1つ貫通形成されている。さらに溝部18aには圧縮ばね18cが収容されており、該圧縮ばね18cは、スライダ18を摺動部17に対して離間させる方向に付勢している。従って、ロッド12に大きな押圧力が加えられない場合には、スライダ18と摺動部17との間には隙間Sが設けられた状態となっている。
また、オリフィスプレート25は、圧縮ばね18cによってスライダ18と当接した状態となっている。図2に示すように、このオリフィスプレート25は、略円盤状をなし、その中央にはロッド12を内嵌する貫挿孔25hが形成されている。この貫挿孔25hよりも径方向外側には、ピストン本体16aの孔部19と連通することでオリフィスOLを構成する第1連通孔26及び第2連通孔27が貫通形成されている。各連通孔26,27は、円形状に形成され、第1連通孔26の内径φ1は、スライダ18の孔部19の内径と同一又は若干大きく、第2連通孔27の内径φ2よりも大きくなっている。また、第2連通孔27の内径φ2は、孔部19の内径よりも小さい。即ち、第1連通孔26の流路断面積は、第2連通孔27の流路断面積よりも大きくなっている。また本実施形態では、各連通孔26,27の中心とオリフィスプレート25の中心軸X1とを結ぶ各直線がなす相対角度α(円周方向における各連通孔26,27の相対角度)は、90°未満である。
また、各連通孔26,27は、ピストン本体16aを、オリフィスプレート25に対して回動させた際の孔部19の移動軌跡と重なる位置に設けられ、孔部19にそれぞれ連通可能となっている。従って、第1連通孔26及び孔部19、第2連通孔27及び孔部19により、シリコンオイルを通過させるオリフィスOLが構成される。
また、オリフィスプレート25の一側面25aとハウジング11の底部とには、ピストン部16が摺動可能範囲の底部側の終端位置に移動した際に、オリフィスプレート25をハウジング11に対して回動不能に固定する固定構造が設けられている。この固定構造は、オリフィスプレート25の一側面25aに突出形成された係止片25cと、その一側面25aに対向するハウジング11の側面に設けられた嵌合孔11aといった互いに嵌合可能な凹凸構造から構成される。ロッド12が押圧されて、ピストン本体16aがハウジング11の底部に移動すると、その係止片25cがハウジング11の嵌合孔11aに内嵌される。その結果、ロッド12が軸中心に回動しても、オリフィスプレート25は回動不能にハウジング11に固定される。
また、オリフィスプレート25とスライダ18とが互いに対向する面には、ピストン部16が上記終端位置以外の位置にある際に、オリフィスプレート25をピストン本体16aに対して固定する連結構造が設けられている。この連結構造は、図3(a)に示すように、オリフィスプレート25の他側面25bに突出形成された突起28と、スライダ18の一側面18sに設けられた噛合部18dとから構成される。
図3(b)に示すように、噛合部18dは、複数の係合歯18tと各係合歯18tの間に設けられた谷部を有し、突起28と係合可能な形状をなす。また、係合歯18tは、その先端が一側面18sから突出しないような高さに形成されている。さらに、噛合部18dは、一側面18sの円周方向に沿って、各連通孔26,27の周方向における相対角度α以上の範囲に亘って設けられている。この噛合部18dは、摺動部17とスライダ18との間に介在する上記圧縮ばね18cによって、突起28に圧接されている。これらの突起28及び噛合部18dとの係合により、その係合状態を解除可能な大きさの回転力がピストン部16に加えられない限り、ピストン本体16aはオリフィスプレート25に対して連結され、回動することがない。
また、図1に示すように、ハウジング11には、ピストン本体16aが移動することで生じるシリコンオイルの圧力変化を吸収するアキュムレータ機構20が設けられている。アキュムレータ機構20は、エラストマーやフィルム状の樹脂等の弾性部材からなるアキュムレータ21と、アキュムレータ21をハウジング11に固定するインナーライナー22とを備えている。
インナーライナー22は、その中央にロッド12が摺動可能に貫挿される貫通孔22hを備えている。また、インナーライナー22は、一方の側面に固定穴31を備え、該固定穴31には、ハウジング11内を密封するオイルシール30が圧入されている。また、オイルシール30の外側からは、キャップ39がハウジング11の開口部に対して固定されている。さらにインナーライナー22の他方の側面には、インナーライナー22がハウジング11内に収容された際に、インナーライナー22によって区切られたハウジング11内の空間を軸方向に連通するスリット36が形成されている。
アキュムレータ21は、その中央部21aが、内側と外側との圧力差によって変位可能となるようにインナーライナー22に固定されている。ピストン部16が、ハウジング11の底部から開口部側に向かって移動すると、インナーライナー22のスリット36から、インナーライナー22とアキュムレータ21の中央部21aとにより囲まれた空間にシリコンオイルが圧送される。この空間にシリコンオイルが満たされると、中央部21aの内側と外側との圧力差により、中央部21aが外側(ハウジング11の側壁部に向かう方向)に向かって撓み、ハウジング11内の圧力変化を吸収する。
次に、上記ダンパー10の作用について図4及び図5(a)〜(d)にしたがって説明する。尚、ここではロッド12の先端を、キャビネットの引出しに直接的又は間接的に固定し、ハウジング11をキャビネット本体(いずれも図示略)に固定する場合を例にして説明する。
ダンパー10の制動力を調整する場合、ダンパー10をキャビネットに固定する前にその調整を行う。本実施形態のダンパー10は、制動力の大きさを2段階に調整可能であり、第1連通孔26と孔部19とからオリフィスOLを構成することにより制動力を比較的小さくする第1のモードと、第2連通孔27と孔部19とからオリフィスOLを構成することにより制動力を大きくする第2のモードとを有する。
ロッド12が第1のモードとなる位置にあるとき、図4に示すように、ロッド12のうちハウジング11から突出した部分の外周面に刻印された回転位置合わせマークML1と、キャップ39に設けられた第1のマークM1とが合致した状態にある。意図しない要因により回転位置合わせマークML1と第1のマークM1とがずれている場合には、ロッド12を押圧しないまま、回転位置合わせマークML1と第1のマークM1とを合致させる。回転位置合わせマークML1と第1のマークM1とが合致すると、図5(a)に示すように、オリフィスプレート25の係止片25cとハウジング11の嵌合孔11aの位置とが、周方向において同位置となる。そして、第1のモードから第2のモードにする場合には、回転位置合わせマークML1と第1のマークM1とを合致させた状態のまま、ロッド12をハウジング11に押し込んでいく。
さらにロッド12を押し込んでいくと、ロッド12のスライド位置合わせマークML2とキャップ39の側面との位置が合致した状態となる。尚、ダンパー10がキャビネットに取り付けられた際に、ロッド12がスライド位置合わせマークML2がキャップ39の側面に到達するまでハウジング11に押し込まれることはなく、スライド位置合わせマークML2がキャップ39の側面に到達する状態は、制動力を変更する場合のみに限られる。
ロッド12がスライド位置合わせマークML2がキャップ39の側面に到達するまでハウジング11に押し込まれると、図5(b)に示すように、オリフィスプレート25の係止片25cがハウジング11の嵌合孔11aに内嵌される。上記したようにオリフィスプレート25はロッド12に対して回動可能に設けられているため、オリフィスプレート25のみがハウジング11に対して回動不能に固定され、ピストン本体16aは、ロッド12が回転すれば、ロッド12と一体に回転する。
さらに、ロッド12の回転位置合わせマークML1と図4に示すキャップ39の第2のマークM2とを合致させるように、ロッド12を所定角度だけ回転させる。この際の所定角度は、連通孔26,27の相対角度αとほぼ同じである。また、ロッド12に印加される回転力は、スライダ18の噛合部18dと突起28の係合を解除可能な大きさである。また、ロッド12を回転させることにより、突起28が噛合部18dの各係合歯18tの山部を乗り越えていくので、操作に伴う節度感(クリック感)が与えられる。
ロッド12を、回転位置合わせマークML1と第2のマークM2とが合致するまで回転させると、オリフィスプレート25に対する摺動部17の周方向における位置が変更され、孔部19と連通孔26,27との連通状態が変更される。具体的には、図5(c)に示すように、スライダ18の孔部19が第1連通孔26に連通した第1のモードから、孔部19が第2連通孔27に連通し、孔部19と第2連通孔27とからオリフィスOLが構成される第2のモードに移行する。この際、上記係合歯18t及び突起28の位置は、係合は8tの谷部に突起28が係合したところで、第2連通孔27と孔部19とが正確に連通するように調整されているため、第2連通孔27と孔部19とを、操作上容易に、且つ正確に重ね合わせることができる。第2連通孔27に孔部19が連通すると、その総流路断面積(有効流路断面積)が小さくなり、圧力損失が大きくなるため、ロッド12に加わる制動力は大きくなる。
このように制動力を調整すると、ロッド12の先端を引き出しに固定し、ハウジング11をキャビネット本体に固定する。そして、引出しがキャビネット本体から引き出されると(引出しの開操作)、ロッド12は引出しの移動に従動して、ハウジング11から引き出される方向に移動する。このとき圧縮ばね18cの付勢力により、スライダ18はオリフィスプレート25に圧接され、スライダ18及びオリフィスプレート25はハウジング11内を一体となって移動する。
また、ロッド12が引き出されると、上記したように、摺動部17とアキュムレータ機構20との間に封入されていたシリコンオイルは、インナーライナー22のスリット36を介してアキュムレータ21側に圧送され、アキュムレータ21はシリコンオイルによる内側の圧力によって、外側に撓んで圧力変化を吸収する。
このようにピストン部16がハウジング11内を摺動する際、上記連結構造によりオリフィスプレート25とピストン本体16aとは互いに結合されている。このため、シリコンオイルの流体抵抗やハウジング内周面との摩擦等といった比較的小さい外力がピストン部16に印加されても、終端位置で調整したオリフィスプレート25とピストン本体16aとの相対位置がずれたりすることがなく、終端位置で調整された連通孔26,27と孔部19との連通状態を保持することができる。
そして、開状態にある引出しが、キャビネット本体に対して押し込まれると(引出しの閉操作)、ロッド12の先端部に、引出しに対して加えられた押圧力が伝達される。その結果、ピストン部16とハウジング11の底部との間に存在するシリコンオイルは、第2連通孔27及び孔部19から構成されるオリフィスOLと、摺動部17とスライダ18との間に設けられた隙間Sを介して、ピストン本体16aを挟んだ反対側、即ちピストン本体16aとインナーライナー22との間の空間に移動する。この際、シリコンオイルの流体抵抗によりロッド12に制動力が発生し、引出しからロッド12に伝達される押圧力が減衰されることで、引出しとキャビネット本体との衝撃や衝突音を緩衝することができる。また、ロッド12が押し込まれるに伴い、アキュムレータ21とインナーライナー22との間のシリコンオイルが、スリット36を介して、該空間に送出される。これにより、アキュムレータ21の撓みが解消される。
また、引出しをキャビネット本体へ急激に押し込んだ場合には、ロッド12に圧縮ばね18cの付勢力を上回る押圧力が加わるので、摺動部17がスライダ18に押し付けられ、隙間Sが無くなる。その結果、ピストン本体16a内における圧力損失が増大するため、ロッド12に加わる制動力が増大されて、引出しとキャビネット本体とが勢いよく衝突することを防止することができる。
第1実施形態によれば、以下のような効果を得ることができる。
(1)第1実施形態では、オリフィスプレート25をハウジング11に対して回動不能に固定する固定構造を、オリフィスプレート25の係止片25c及び該係止片25cを内嵌する嵌合孔11aといった互いに嵌合可能な凹凸構造から構成した。即ち、固定構造を構成する係止片25c及び嵌合孔11aを、オリフィスプレート25及びハウジング11に一体に形成することができるので、固定構造を構成するために部品点数を増やしたり、装置を複雑化させることなく、制動力の大きさを可変とすることができる。また、固定構造を構築するために、特別な組立工程は必要なく、従来構成のダンパーと同様に組立を行うことができるため、組立工程を低減させつつ、制動力の大きさを可変とすることができる。
(2)第1実施形態では、ピストン部16が終端位置以外の位置にある際にオリフィスプレート25をピストン本体16aに対して固定する連結構造を、オリフィスプレート25の他側面25bに形成された突起28と、スライダ18の一側面18sに形成された噛合部18dとから構成した。このため、ピストン部16がハウジング11内を摺動する際にも、終端位置で連通孔26,27と孔部19とを連通させた状態を保持することができる。また、ピストン本体16aは、オリフィスプレート25に対して周方向における両方の方向に回動可能であるため、孔部19と連通孔26,27との連通状態を切り替えるための操作量(回転量)を少なくすることができる。さらに、突起28が噛合部18dに係
合(噛合)しながら移動することで、節度感(クリック感)を付与することができ、孔部19と連通孔26,27との位置合わせも容易となる。
(3)第1実施形態では、オリフィスプレート25の流路断面積が互いに異なる2つの連通孔26,27を、ピストン本体16aに設けられた1つの孔部19にそれぞれ連通させることでオリフィスOLの総流路断面積を変更する。即ち、ピストン本体16aには、最低限1個の孔部19を形成すればよい。このため、圧縮ばね18cを収容するための溝部18aを内側に有することでスペースが限られたピストン本体16aにもオリフィスOLの一部を設けることができる。また、各連通孔26,27の間隔は適宜調整可能であるため、間隔が短すぎてロッド12の回動操作が難しくなったり、間隔が大きすぎてロッド12の回動操作量が大きくなったりすることなく、各連通孔26,27の間隔を、ロッド12を回動操作しやすいような間隔にして操作性を向上することができる。
(第2実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態を図6及び図7にしたがって説明する。尚、第2実施形態は、第1実施形態のピストン部の一部を変更したのみの構成であるため、同様の部分については同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
図6に示すように、オリフィスOLを構成する孔部19Aは、スライダ18の一側面18sに、円弧状且つ細長状に貫通形成されている。また、オリフィスプレート25は、スライダ18の孔部19に連通可能な円弧状且つ細長状の連通孔40を備えている。連通孔40は、孔部19Aとほぼ同じ形状に形成され、孔部19Aに重ね合わされた際にその開口全てを開放可能となっている。
孔部19の開口が連通孔40を介して全開放されている状態から、所定の角度だけピストン本体16aを回転させると、図7に示すように、孔部19の一部が、オリフィスプレート25によって閉塞され、孔部19の他方の一部のみが連通孔40に連通された状態になる。即ち、オリフィスプレート25のうち連通孔40を除く領域が、孔部19の少なくとも一部を閉塞する閉塞部として機能する。
また、キャップ39には、孔部19の全開口が連通孔40に連通する状態で、ロッド12の回転位置合わせマークML1と合致する位置に第1のマークM1が設けられている。さらに、孔部19の全開口がオリフィスプレート25によって閉塞された状態で、ロッド12の回転位置合わせマークML1と合致する位置に第2のマークM2が設けられている。従って、ロッド12を、その回転位置合わせマークML1が第1のマークM1と合致する位置から、第2のマークM2と合致する位置までの範囲内で回動させることにより、オリフィスプレート25のうち連通孔40を除く領域と孔部19との重複範囲を連続的に変更することができる。そしてそのように重複範囲を変更することにより、オリフィスOLの総流路断面積を連続的に変更することが可能となり、オリフィスOLにおける圧力損失の微調整が可能となる。
従って、第2実施形態によれば、第1実施形態の(1)及び(2)に記載の効果に加えて以下の効果を得ることができる。
(4)第2実施形態によれば、孔部19のうちオリフィスプレート25によって閉塞される重複範囲を連続的に変更することにより、オリフィスOLの総流路断面積を連続的に変更することができる。このため、ダンパー10の制動力の大きさの微調整が可能となる。
(第3実施形態)
次に、本発明を具体化した第2実施形態を図8及び図9にしたがって説明する。尚、第
3実施形態は、第1実施形態のピストン部の一部を変更したのみの構成であるため、同様の部分については同一符号を付してその詳細な説明を省略する。
図8に示すように、スライダ18は、その一側面18sに、2つの円形状の孔部19B,19Cを有している。これらの孔部19B,19Cは、スライダ18の中心軸X1を中心とした同じ円周上に配置されている。また、孔部19B,19Cは同じ内径を有している。
また、オリフィスプレート25は、各孔部19B,19Cにそれぞれ連通可能な第1連通孔46及び第2連通孔47を備えている。各連通孔46,47は、孔部19B,19Cと同じ内径を有している。
図9(a)は、第1連通孔46を孔部19Bに連通させ、第2連通孔47を孔部19Cに連通させた状態を示している。この際、オリフィスOLは、2つとなり、孔部19B及び第1連通孔46と,孔部19C及び第2連通孔47とからそれぞれ構成される。このときのオリフィスOLの総流路断面積は、孔部19B及び第1連通孔46からなるオリフィスOLの流路断面積と、孔部19C及び第2連通孔47とからなるオリフィスOLの流路断面積との和になる。
この状態からピストン本体16aをオリフィスプレート25に対して、例えば上記相対角度αだけ回転させると、図9(b)に示すように、第2連通孔47が孔部19Bに連通し、孔部19Cはオリフィスプレート25によって完全に閉塞された状態となる。このため、オリフィスOLとして機能するのは孔部19B及び第2連通孔47のみとなり、このときのオリフィスOLの総流路断面積は、孔部19B及び第2連通孔47からなるオリフィスOLの流路断面積となる。
従って、このように各連通孔46,47に連通される孔部19B,19Cの個数を変更することでも、オリフィスOLの総流路断面積を変更することができる。
従って、第3実施形態によれば、第1実施形態の(1)及び(2)に記載の効果に加えて以下の効果を得ることができる。
(5)第3実施形態では、2つの孔部19B,19Cのうち、連通孔46,47に連通される孔部19B,19Cの個数を変更することによりオリフィスOLの総流路断面積を変更する。このため、スライダ18に形成される孔部の個数や内径、オリフィスプレート25に形成される連通孔の個数や内径を変更し、各孔部と各連通孔とを組み合わせることで、制動力の大きさを多段階的に変更可能となり、装置の自由度を向上することができる。
尚、上記実施形態は以下のように変更してもよい。
・ダンパー10に収容される流体は、シリコンオイルとしたが、粘性抵抗を発生する流体であれば良く、例えば、エステル系のオイルや、不活性ガス等の気体等、他の材料からなる流体を用いることも可能である。
・上記各実施形態では、連通孔形成部材を円盤状のオリフィスプレート25から構成したが、円柱状等その他の形状の摺動部材から構成してもよい。
・上記各実施形態では、ピストン本体16aは、摺動部17とスライダ18とから構成したが、2つの部材から構成せず、一体に形成してもよい。
・上記各実施形態では、ハウジング内の圧力変化を吸収するアキュムレータ機構は、アキュムレータ21及びインナーライナー22以外の機構から構成してもよい。
・上記各実施形態では、ハウジング11の嵌合孔11aは、ピストン部16の摺動可能範囲の終端位置であれば、底部以外の位置に設けられていてもよい。例えば、底部の手前の位置であって、ハウジングの内周面から突出形成された壁部に設けるようにしてもよい。
・第1実施形態では、連通孔の内径を互いに異なる大きさとしたが、連通孔の形状を変更することにより流路断面積を変更するようにしてもよい。
・第1実施形態では、第1連通孔26の中心と上記中心軸X1とを結ぶ直線と、第2連通孔27の中心と上記中心軸X1とを結ぶ直線とがなす相対角度αは、90°未満であるとしたが、90°以上でもよい。
・第2実施形態では、連通孔40を、円弧状且つ細長状の形状としたが、孔部19との重複範囲によって孔部19の開口面積を可変である形状及び面積を有していればよい。例えば、オリフィスプレート25に形成された切欠きから構成してもよいし、円形状又は楕円形状の貫通孔から構成してもよい。
・第3実施形態では、各孔部19B,19Cは同じ内径を有するとしたが、異なる内径でもよい。また、各連通孔46,47は同じ内径を有するとしたが、異なる内径でもよい。例えば、各孔部19B,19Cの内径が異なり、且つ各連通孔46,47の内径が異なる場合、制動力を調整する5つのモードが選択可能となる。即ち、孔部19Bのみが開放された状態であって、孔部19Bに連通孔46が連通するモード及び孔部19Bに連通孔47が連通するモードと、孔部19Cのみが開放された状態であって、孔部19Cに連通孔46が連通するモード及び孔部19Cに連通孔47が連通するモードと、孔部19Bに連通孔46が連通し且つ孔部19Cに連通孔47が連通するモードである。この場合、各内径を調整することによって、制動力を5段階の大きさから選択可能とすることができる。また、孔部及び連通孔の個数を変更してもよい。
・上記実施形態では、固定構造を、係止片25cと嵌合孔11aといった凹凸構造から構成したが、ピストン部16を終端位置に配置して、オリフィスプレート25を回動不能に固定できる構成であれば、他の構成でもよい。他の形状の凹凸構造としては、例えば、係止片25cに替えて、オリフィスプレート25に環状の突部を形成し、ハウジング11に、その環状突部を内嵌可能な環状凹部を形成してもよい。或いは、オリフィスプレート25に凹部を設け、ハウジング11に突部を設けてもよい。また、凹凸構造以外の固定構造としては、例えば、図10に示すように、オリフィスプレート25の一側面25aと、ハウジング11底部のうち、この一側面25aに対向する側面50とを、ある相対位置のみで当接可能な傾斜面からそれぞれ構成するようにしてもよい。オリフィスプレート25がハウジング11の側面50に当接した状態で押圧されると、オリフィスプレート25はロッド12が回動されても従動し難くなる。或いは、ハウジング11の底部とオリフィスプレート25の一側面25aとに、互いに吸引する磁石を設けてもよい。この磁石の間に働く吸引力は、ロッド12の回転力によって解除されない大きさとする。
・上記各実施形態では、連結構造として、オリフィスプレート25に突起28を1つ形成するようにしたが、ロッド12の回転により、突起28と噛合部18dとの係合状態を解除可能であれば、突起28を複数形成するようにしてもよい。また、噛合部18dは、図11に示すように、ラチェット構造でもよい。即ち、図11に示すように、スライダ18の一側面18sに、複数のラチェット歯54tからなる噛合部54を設け、オリフィスプレート25の他側面25bに噛合部54に対して一方向のみに相対移動可能な爪部53を設けてもよい。この場合、ピストン本体16aがオリフィスプレート25に対して一方向のみに回転可能になるので、ピストン部16がハウジング11内を移動する際等に、オリフィスプレート25をピストン部16に対してさらに強固に連結することができる。
・ダンパー10は、キャビネット等の引出しや扉等と、これを固定する固定側部材との間に設けられるダンパーとして説明したが、本発明のダンパーの用途はこれに限定されない。上記開閉体と固定部材とを有するものであれば、上記したキャビネット等の家具や住宅設備の他、自動車、建築物の建具等に用いてもよい。
φ1,φ2…内径、OL…オリフィス、10…ダンパー、11…ハウジング、11a…固定構造を構成する嵌合孔、12…ロッド、16…ピストン部、16a…ピストン本体、18s,25a…一側面、18d…連結構造を構成する噛合部、19,19A,19B,19C…孔部、25…連通孔形成部材及び閉塞部としてのオリフィスプレート、25c…固定構造を構成する係止片、26,27,40,46,47…連通孔、28…連結構造を構成する突起、50…側面。

Claims (6)

  1. 流体を封入したハウジングと、前記ハウジング内に摺動可能に設けられたピストン部と、前記ピストン部に連結されたロッドとを備え、前記ロッドの移動に伴う流体抵抗により制動力を発生させるダンパーにおいて、
    前記ピストン部は、前記流体を通過させるための孔部が少なくとも1つ設けられて前記ロッドに固定されるピストン本体と、前記孔部と連通することでオリフィスを構成する連通孔が少なくとも1つ設けられ前記ロッドに対して回動可能に設けられる連通孔形成部材とを備え、
    前記連通孔形成部材と前記ハウジングとには、前記連通孔形成部材を前記ハウジングに対して固定可能な固定構造が設けられるとともに、
    前記連通孔形成部材が前記固定構造により前記ハウジングに対して固定された状態で前記ロッドを回動させることにより、前記孔部と前記連通孔との連通状態を変更して、前記オリフィスの総流路断面積を可変とすることを特徴とするダンパー。
  2. 前記固定構造は、前記連通孔形成部材の一側面と、該一側面に対向する前記ハウジングの側面に形成された互いに嵌合可能な凹凸構造であることを特徴とする請求項1に記載のダンパー。
  3. 前記ピストン本体と前記連通孔形成部材とには、該連通孔形成部材が前記固定構造により固定されていない際に前記連通孔形成部材を前記ピストン本体に対して連結する連結構造が設けられている請求項1又は2に記載のダンパー。
  4. 前記連通孔形成部材は、流路断面積が互いに異なる複数の前記連通孔を備え、前記ピストン本体を前記ハウジングに対して固定された前記連通孔形成部材に対して回動させて、前記ピストン本体の前記孔部に前記各連通孔をそれぞれ連通することにより前記オリフィスの総流路断面積を変更する請求項1〜3のいずれか1項に記載のダンパー。
  5. 前記連通孔形成部材は、前記孔部の少なくとも一部を閉塞可能な閉塞部を備え、前記連通孔と前記孔部とを連通させるとともに前記閉塞部と前記孔部との重複範囲を変更することにより前記オリフィスの総流路断面積を変更する請求項1〜4のいずれか1項に記載のダンパー。
  6. 前記ピストン本体には複数の前記孔部が設けられるとともに、前記連通孔形成部材には複数の前記連通孔が設けられ、
    前記連通孔に連通される前記孔部の個数を変更することにより前記オリフィスの総流路断面積を変更する請求項1〜5のいずれか1項に記載のダンパー。
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