JP2012152162A - 釣用仕掛巻 - Google Patents

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Abstract

【課題】釣針等の付属物の収容および引き出しが簡単で、収容後に釣針等の付属物や釣糸が解れて脱落してしまうのを好適に防止する。
【解決手段】仕掛巻本体10は、基部と、基部に開閉可能に設けられた蓋部とを有するケース20内に回転可能に保持されるようになっており、蓋部は、ケース20内に保持された仕掛巻本体10のカバー部材15の略全体が外部に臨む開口部25を有しており、開口部25は、カバー部材15と同心円状に形成され、その内径D1は、カバー部材15の外径D2よりも小さいことを特徴とする。
【選択図】図3

Description

本発明は、釣用の仕掛けを巻き込んで携帯することのできる釣用仕掛巻に関する。
従来の釣用仕掛巻としては、特許文献1に開示されたものが知られている。この釣用仕掛巻では、フランジを有する糸巻の内側に凹所が設けられており、この凹所の中央部にカバー部材が揺動可能に支持された構成を有している。そして、カバー部材は、例えば、任意位置を押圧されたときの揺動によって、糸巻に対して傾斜するようになっており、この傾斜により、カバー部材と糸巻との間には、仕掛けの付属物を挿通することのできる隙間が形成されるようになっている。
このような釣用仕掛巻では、カバー部材と糸巻との間に形成される隙間を通じて凹所内に釣針等の付属物を収容して、糸巻に釣糸を巻き付けることができる。
また、糸巻をケース内に回転可能に保持するように構成した釣用仕掛巻も知られている(特許文献2参照)。
この釣用仕掛巻では、糸巻の上面に4つの蓋体が配置されており、各蓋体は、フランジ部の外周縁に連結部を介して連結されることで糸巻の上面に対して起倒可能に設けられている。
このような釣用仕掛巻によれば、蓋体を糸巻の上面から起こすことで凹所を露出させ、開口を通じて凹所内に釣針等の付属物を収容することができる。そして、ケース内に糸巻を装着して、これを回転操作することでケース内において糸巻を回転させることができ、これによって糸巻に釣糸を容易に巻き付けることが可能である。
特許第3748345号公報 実開平09−299007号公報
特許文献1に記載の釣用仕掛巻では、カバー部材の任意位置を押圧されたときの揺動によって隙間が形成されるようになっているので、釣針等の付属物を挿通する際の操作が行い易く付属物の収容が容易である。その一方で、釣用仕掛巻に対しては、収容後には凹所から釣針等の付属物が脱落することや釣糸が解れて脱落することを確実に防止して、利便性の向上を図りたいという要望があった。
その点、特許文献2に記載の釣用仕掛巻では、糸巻をケース内に保持することができるので、釣針等の付属物や釣糸が露出し難くなり、収容後に凹所から釣針等の付属物が脱落することや釣糸が解れて脱落することを好適に防止することができる。
しかしながら、特許文献2に記載の釣用仕掛巻では、蓋体をいちいち起倒させる操作を行うことで、凹所内に釣針等を収容する構成であるので、収容操作が煩雑であるとともに構成が複雑でコスト高になるという問題があった。
特に、鮎の友釣りに使用する仕掛けのように、鼻環、背針、逆針等といった種類の異なる複数の釣針等を有するものにあっては、収容操作がより一層煩雑であり利便性に劣るという問題があった。
本発明は、このような問題を解決するためになされたものであり、釣針等の付属物の収容および引き出しが簡単であるとともに、収容後に釣針等の付属物や釣糸が解れて脱落してしまうのを好適に防止することができる釣用仕掛巻を提供することを課題とする。
このような課題を解決する本発明の釣用仕掛巻は、仕掛けの付属物を収容可能な凹所が形成された糸巻と、前記凹所の中央部に設けられた支持部を中心として揺動可能かつ前記支持部周りに回転不能に設けられ、当該凹所を閉じる姿勢、および任意位置を押圧されたときの揺動により、前記糸巻との間に前記付属物の挿通用隙間を形成する姿勢となる円板状のカバー部材と、を含んでなる仕掛巻本体を備え、前記仕掛巻本体は、基部と、前記基部に開閉可能に設けられた蓋部とを有するケース内に回転可能に保持されるようになっており、前記蓋部は、前記ケース内に保持された前記仕掛巻本体の前記カバー部材の略全体が外部に臨む開口部を有しており、前記開口部は、前記カバー部材と同心円状に形成され、その内径は、前記カバー部材の外径よりも小さいことを特徴とする。
この釣用仕掛巻によれば、円板状のカバー部材の任意位置を押圧して、糸巻との間に付属物の挿通用隙間を形成する姿勢にカバー部材を揺動させることで、挿通用隙間を通じて仕掛けの付属物である釣針等を凹所に収容することができる。
カバー部材は、凹所の中央部に設けられた支持部を中心として揺動可能かつ支持部周りに回転不能に設けられているので、押圧操作時に、糸巻に対してカバー部材が回転してしまうことがない。
また、蓋部は、ケース内に保持された仕掛巻本体のカバー部材の略全体が外部に臨む開口部を有しているので、開口部を通じて仕掛巻本体のカバー部材の外周縁部に指を添えるようにして仕掛巻本体を回転操作することができる。
さらに、開口部は、カバー部材と同心円状に形成されており、その内径は、カバー部材の外径よりも小さいので、ケース内に仕掛巻本体を収容して開口部を通じて糸巻の軸心方向からカバー部材を目視すると、カバー部材の外周縁部には、周方向全体に亘って開口部の内周縁部が重なるように位置することとなる。したがって、ケース内に仕掛巻本体が収容された状態では、開口部の内周縁部に抑えられてカバー部材の揺動が規制されることとなる。
また、本発明は、前記カバー部材と前記開口部の内周縁部とは、前記糸巻の軸心方向に間隔を空けて配置されており、前記開口部の内周縁部が、前記仕掛巻本体を指で回転操作するための回転操作ガイドとして機能することを特徴とする。
この釣用仕掛巻によれば、開口部の内周縁部に指を当てるようにしながら内周縁部に沿って指を移動させるようにして仕掛巻本体を回転操作することができる。
本発明によれば、挿通用隙間を生じさせるためのカバー部材の押圧操作時に、糸巻に対してカバー部材が回転してしまうことがないので、押圧操作時のカバー部材の安定性がよくなり、所望の位置に挿通用隙間を生じさせることができ、釣針等の付属物の収容および引き出しが簡単で行い易い。したがって使い勝手のよい釣用仕掛巻が得られる。
また、蓋部に設けられた開口部の内径は、カバー部材の外径よりも小さくなっており、ケース内に仕掛巻本体が収容された状態では、開口部の内周縁部に抑えられてカバー部材の揺動が規制されることとなるので、これが邪魔になって糸巻との間に付属物の挿通用隙間が形成されなくなり、凹所内に収容された仕掛けの付属物である釣針等が凹所から脱落してしまうのを好適に防止できる。また、付属物が凹所から脱落してしまうのを防止できるので、糸巻に巻き付けられた釣糸も弛み難くなり、ケース内に仕掛巻本体が収容されていることと相俟って、釣糸が解れて(外れて)脱落してしまうのを好適に防止することができる。
また、カバー部材と開口部の内周縁部とが、糸巻の軸心方向に間隔を空けて配置され、開口部の内周縁部が、仕掛巻本体を指で回転操作するための回転操作ガイドとして機能する構成では、開口部の内周縁部に指を当てるようにしながら内周縁部に沿って指を移動させるようにして仕掛巻本体を回転操作することができるので、仕掛巻本体の回転操作が行い易くなり、糸巻に釣糸をスムーズに巻き付けることができる。したがって使い勝手のよい釣用仕掛巻が得られる。
また、係止手段をなす案内部が、ガイド部に対して軸心方向に移動可能かつカバー部材の径方向に移動不能に係止している構成では、カバー部材が径方向に移動不能である状態を維持したままカバー部材の揺動が許容され、糸巻との間に付属物の挿通用隙間が生じることとなるので、押圧操作時のカバー部材の安定性がよくなり、釣針等の付属物の収容および引き出しが簡単で行い易い。したがって使い勝手のよい釣用仕掛巻が得られる。
本発明の一実施形態に係る釣用仕掛巻を示した斜視図である。 ケースに仕掛巻本体を装着する際の様子を示した斜視図である。 (a)は本発明の一実施形態に係る釣用仕掛巻を示した平面図、(b)は図3(a)におけるA−A線拡大断面図(一部省略)、(c)は図3(a)におけるB−B線拡大断面図(一部省略)である。 仕掛巻本体の分解斜視図である。 カバー部材を揺動させて凹所に付属物を収容する際の様子を示す斜視図である。 変形例の釣用仕掛巻を示した拡大断面図である。
以下、本発明に係る釣用仕掛巻の実施の形態について図面を参照しながら説明する。なお、説明において、「前後」、「左右」をいうときは、図1に示した方向を基準としている。
図1に示すように、本実施形態の釣用仕掛巻は、全体が円板状を呈しており、仕掛巻本体10と、この仕掛巻本体10を回転可能に保持して収容するケース20とを備えている。
図2に示すように、仕掛巻本体10は、有底円筒状(図3(b)(c)参照)を呈する糸巻11と、この糸巻11に揺動可能(傾斜揺動可能)に取り付けられたカバー部材15とを備え、糸巻11の内側には、仕掛けの付属物である釣針等を収容することが可能な平面視略円形の中空状の凹所12(図3(b)(c)、図4参照、以下同じ)が形成されている。凹所12は、開口縁部がカバー部材15で閉じられるようになっている。糸巻11およびカバー部材15は、樹脂等によってそれぞれ一体的に設けられている。
糸巻11は、図3(b)、図4に示すように、外周部の上下にフランジ部11a,11bを有しており、これらのフランジ部11a,11bの間に釣糸が巻き付けられる溝部11cを有している。
上側のフランジ部11aには、図4に示すように、凹所12に連通する連通溝11dが形成されている。連通溝11dは、仕掛けの釣糸を挿通可能な溝幅を有しており、凹所12内に仕掛けの付属物である釣針等を収容して、凹所12からこの連通溝11dを通じて糸巻11の外部に付属物に接続された釣糸を引き出すことができる。
連通溝11dの溝深さは、図3(b)において破線で示すように、凹所12がカバー部材15で閉じられた状態において、溝部11cと凹所12との間がこの連通溝11dを通じて連通する深さに切りこまれている。本実施形態では、フランジ部11aの周方向に等間隔(120度間隔)を置いて計3つの連通溝11dが形成されている(図4参照)。
下側のフランジ部11bは、図3(b)に示すように、上側のフランジ部11aに比べて分厚く形成されており、その外周部には、複数の縦リブ11e(図4参照)が形成されている。
凹所12は、糸巻11の外形(フランジ部11aの外形)と同心円状とされた内壁面12aと、この内壁面12aに連続する略円形状の底面12bとで囲われて縦断面略コ字状(図3(b)参照)に形成されており、釣針等の付属物F(図5参照、以下同じ)を複数個同時に収容するのに十分な容積を備えている。
内壁面12aには、図4に示すように、糸巻11の軸心方向に延びる係止手段としての半円柱状のガイド部13が突設されている。本実施形態では、内壁面12aの周方向に等間隔(120度間隔)を置いて計3つのガイド部13が設けられている。
なお、前記したフランジ部11aの連通溝11dとガイド部13とは、内壁面12aの周方向に交互に60度間隔で配置されている。
凹所12の底面12bには、図3(c)、図4に示すように、その中央部(糸巻11の中央部)に、凹所12の深さの略半分の突出高さを有する支持部14が突設されている。支持部14には、クリップ16を介してカバー部材15が取り付けられる。
支持部14は、円筒部14aと、円筒部14aの上端部に設けられ、上面が平らに形成された折返し部14bと、折返し部14bの中央部に形成され、クリップ16のピン16bが挿通されて係止される係止孔14eとを有している。
円筒部14aと折返し部14bには、図4に示すように、平面視(図4では斜視で図示)で十字状に交差するように切欠き14cが形成されている。切欠き14cは、支持部14の周りの底面12bに及んでおり、これによって、支持部14は、弾性変形により軸心方向へ変位可能となっている。
なお、底面12bには、支持部14を囲うように環状溝部14dが形成されており、切欠き14cは、この環状溝部14dに交差する位置まで形成されている。これにより、支持部14は、環状溝部14dの内側において、弾性変形により軸心方向へ変位可能となっており、支持部14の変位が底面12bの全体に及ぶことが防止されている。
本実施形態では、環状溝部14dが周方向に連続する溝であるものを示したが、これに限られることはなく、例えば、円弧状で周方向に所定間隔を置いて形成された溝であってもよい。
カバー部材15は、凹所12に対応した円板状を呈しており、図3(b)に示すように、クリップ16で凹所12の支持部14に取り付けられる。支持部14に取り付けられた状態で、カバー部材15は、その外周縁部15dが凹所12の内壁面12aに対して若干の隙間を有するように配置されるようになっている。これによって、カバー部材15は、支持部14の弾性変形を利用して凹所12の内側に入り込むようにして揺動可能となっている。
カバー部材15の中央部には、支持部14に向けて有底円筒状に凹設された取付部15aが設けられている。取付部15aの底部15bには、クリップ16のピン16bが挿通されて係止される係止孔15cが形成されている。
底部15bの下面は、支持部14の折返し部14bに対応して平らに形成されており、これによってカバー部材15は、支持部14に取り付けられた状態で、凹所12の開口縁にカバー部材15の外周縁部15dが周方向全体に対峙するようにして、凹所12を均一に閉じる姿勢となる。
また、カバー部材15は、その任意位置の一箇所が指で押圧されると、支持部14の前記した軸心方向への変位によって支持部14(取付部15a)を中心(支点)として揺動し、凹所12の開口縁(糸巻11)との間に、釣針等の付属物Fの挿通用隙間Sを形成する姿勢となる(図5参照)。また、押圧している指を離すと、支持部14の弾性による復元力でカバー部材15が凹所12を閉じる元の姿勢に戻される。
カバー部材15の上面には、指掛け用の湾曲凹状の凹部17が形成されている。凹部17は、カバー部材15の周方向に等間隔を置いて計3つ形成されている。
また、カバー部材15の上面は、図3(b)(c)に示すように、中央部に向けて上方へ膨出している。
また、カバー部材15において隣接する凹部17,17同士の間には、図4に示すように、凹所12のガイド部13に係止される係止手段としての半円凹状の案内部18が形成されている。
案内部18は、凹所12の支持部14にカバー部材15が取り付けられた状態において、凹所12のガイド部13に対して、カバー部材15の揺動を可能とする隙間をもって対峙するようになっている(図3(b)参照)。これによって、カバー部材15は、糸巻11(仕掛巻本体10)の軸心方向に移動可能かつカバー部材15の径方向に移動不能となっている。つまり、カバー部材15の上面における任意位置を指で押圧すると、凹所12における3つのガイド部13のうち、押圧した箇所の近くに位置する1つまたは2つのガイド部13に沿って案内部18が係止状態を維持しながら移動する。これによって、カバー部材15が支持部14を中心として回転不能に揺動することとなる。
クリップ16は、樹脂材から形成されており、図4に示すように、円板状のフランジ16aと、このフランジ16aに立設された半割状のピン16bとを有している。このようなクリップ16は、凹所12の支持部14の下側から支持部14の内空に挿入され、支持部14の係止孔14e、およびカバー部材15の取付部15aの係止孔15cに対してピン16bが弾性的に挿入される。これによって、フランジ16aとピン16bの頭部との間に、支持部14の折返し部14bとカバー部材15の取付部15aの底部15bとが挟持されるようになっている。
ここで、カバー部材15の取付部15aの底部15bの外径D3は、図3(b)に示すように、凹所12の支持部14の折返し部14bの外径D4よりも大きく形成されている。これにより、クリップ16によって、支持部14に取付部15aが連結された状態では、折返し部14bの上面の周縁よりも径方向外側に底部15bの下面がはみ出すように位置し、これによって、折返し部14bの上面に底部15bの下面が確実に当接する状態となる。したがって、カバー部材15を押圧したときの操作力が取付部15aから支持部14に確実に伝達されるようになり、支持部14が弾性変形により軸心方向へ好適に変位する。これにより、カバー部材15のスムーズな揺動を実現することができる。
ケース20は、図2に示すように、一体的に形成された基部としての下蓋21と蓋部としての上蓋22とを備えており、ヒンジ部24を介して開閉可能に形成されている。なお、下蓋21を略平板状に形成して、これに被さるように上蓋22を形成してケース20を構成してもよし、下蓋21と上蓋22とを任意の形状に形成してもよい。
下蓋21の内面の中央部には、仕掛巻本体10を回転可能に保持するための円筒軸21aが形成されている。円筒軸21aは、糸巻11の支持部14の内空に挿入可能な大きさを有している。
ケース20は、ヒンジ部24に向けて窄まるように延設された延設部21dを有しており、この延設部21dにおいて下蓋21に係合部材23が取り付けられている。係合部材23は、円筒軸21aへ向けて突出する板ばね状の係合片23aを有している。この係合片23aは、仕掛巻本体10のフランジ部11bの外周部に弾力をもって当接可能であり、フランジ部11bの縦リブ11eに対して係合するようになっている。
これによって、ケース20内に取り付けられた仕掛巻本体10が自由に回転することが抑制されるようになっている。なお、係合片23aと縦リブ11eとの係合は、仕掛巻本体10を回転させるために指で回転方向に力を加えたときに、仕掛巻本体10の回転を妨げない程度の係合となるように設定されている。
上蓋22には、下蓋21の円筒軸21aと同心円状に形成された開口部25が設けられている。開口部25は、図1に示すように、下蓋21に上蓋22を閉じてケース20内に仕掛巻本体10を収容した状態で、カバー部材15の略全体(軸心方向から見て外周縁部15dを除く略全体が)が外部に臨む大きさを有しており、また、前記したように、開口部25は、下蓋21の円筒軸21aと同心円状とされているので、ケース20内に仕掛巻本体10が保持された状態では、開口部25とカバー部材15とが同心円状に位置することとなる。
さらに、図3(a)に示すように、開口部25の内径D1は、カバー部材15の外径D2よりも小さくなっている。つまり、図3(b)にも示すように、開口部25の内周縁部25aがカバー部材15の外周縁部15dよりも周方向全体にわたって径方向内側に位置するようになっている。したがって、ケース20内に仕掛巻本体10が収容された状態では、図3(c)に示すように、開口部25の内周縁部25aに抑えられて(当接して)カバー部材15の揺動が規制されるようになっている。
また、カバー部材15の上面と、開口部25の内周縁部25a(内周縁部25aの下端部)とは、糸巻11の軸心方向に間隔L1を空けて配置されるように構成されている。これにより、開口部25の内周縁部25aが、カバー部材15の上面から間隔L1分、上方に位置することとなり、仕掛巻本体10を指で回転操作するための回転操作ガイドとして機能することとなる。
なお、上蓋22の端部には、図2に示すように、下蓋21の係止部21bに係止されるフック部22bが設けられている。また、上蓋22の周壁には、フック部22bを挟んで、釣糸の引き出し巻き取りを可能とする引き出し孔22aが左右一対設けられている。この引き出し孔22aを通じて、ケース20を閉じた状態においても、仕掛けの釣糸の引き出しや巻き取りを好適に行うことができる。
また、図3(b)に示すように、下蓋21と上蓋22との組付け面には、インロー部21c,22cがそれぞれ形成されている。
以上のように構成された釣用仕掛巻を用いて仕掛けを巻回する場合には、仕掛巻本体10をケース20から取り出した状態で、図5に示すように、上下方向から掴み、カバー部材15の任意の位置を指で押圧してカバー部材15を支持部14(図4参照)を中心として揺動させる。
そうすると、カバー部材15の指で押圧した部分と径方向反対となる側が糸巻11のフランジ部11a(開口縁)から浮き上がり、この状態で生じた挿通用隙間Sを通じて、釣針や錘等の付属物Fを凹所12内に収容する。
そして、付属物Fに連結されている釣糸を、近くにあるいずれかの連通溝11dを通じて凹所12から外部に引き出し、これを糸巻11の溝部11cに巻回する。この巻回操作に際して、別の付属物Fが近付いてきたら、その度に、前記した操作によって挿通用隙間Sを生じさせ、凹所12内にその付属物Fを収容する。特に、例えば、鮎の友釣り用の仕掛けのように鼻環、背針、逆針等の複数の付属物Fを有する仕掛けでは、これらを順に凹所12に収容しながら釣糸を巻き付けることができるので、使い勝手がよい。
最後の付属物Fを収容したら、ケース20を空けて下蓋21に仕掛巻本体10を装着し、釣糸をケース20の引き出し孔22aに通すようにして、上蓋22を閉じる。
その後、上蓋22の開口部25を通じて、仕掛巻本体10のカバー部材15の凹部17に指を掛け、仕掛巻本体10を回転操作して、糸巻11に釣糸を巻き取る。この際、開口部25の内周縁部25aに指を当てるようにしながら内周縁部25aに沿って指を移動させることができる。
なお、糸巻11に釣糸を巻き取ったら、釣糸の端部を糸巻11の連通溝11dに挿通して固定してもよいし、固定することなくケース20内に巻き取ったまま収容しておいてもよい。
以上説明した本実施形態の釣用仕掛巻によれば、カバー部材15は、凹所12の支持部14を中心として揺動可能かつ支持部14周りに回転不能に設けられているので、押圧操作時に糸巻11に対してカバー部材15が回転してしまうことがなくなり、押圧操作時のカバー部材15の安定性がよくなる。したがって、釣針等の付属物Fの収容および引き出しが簡単で行い易く、使い勝手のよい釣用仕掛巻が得られる。
また、上蓋22に設けられた開口部25の内径D1は、カバー部材15の外径D2よりも小さくなっており、ケース20内に仕掛巻本体10が収容された状態では、開口部25の内周縁部25aに抑えられてカバー部材15の揺動が規制されることとなるので、糸巻11との間に付属物Fの挿通用隙間Sが生じることがなくなり、凹所12内に収容された仕掛けの付属物Fである釣針等が凹所12から脱落してしまうのを好適に防止できる。また、付属物Fが凹所12から脱落してしまうのを防止できるので、糸巻11に巻き付けられた釣糸が解け難くなり、ケース20内に仕掛巻本体10が収容されていることと相俟って釣糸が外れて脱落してしまうのを好適に防止することができる。
また、カバー部材15と開口部25の内周縁部25aとが、糸巻11の軸心方向に間隔L1を空けて配置され、開口部25の内周縁部25aが、仕掛巻本体10を指で回転操作するための回転操作ガイドとして機能するので、開口部25の内周縁部25aに指を当てるようにしながら内周縁部25aに沿うようにして指を移動させることができ、仕掛巻本体10の回転操作が行い易い。
これによって、糸巻11に釣糸をスムーズに巻き付けることができる。したがって使い勝手のよい釣用仕掛巻が得られる。
また、係止手段をなす案内部18が、ガイド部13に対して糸巻11の軸心方向に移動可能かつカバー部材15の径方向に移動不能に係止し、カバー部材15が径方向に移動不能である状態を維持したままカバー部材15の揺動が許容されて、糸巻11との間に付属物Fの挿通用隙間Sが形成されることとなるので、押圧操作時のカバー部材15の安定性がよくなり、釣針等の付属物Fの収容および引き出しが簡単で行い易い。したがって使い勝手のよい釣用仕掛巻が得られる。
図6は本実施形態の釣用仕掛巻の変形例を示す縦断面図であり、この変形例では、カバー部材15の上面に開口部25の内周縁部25aが当接する状態で、ケース20内に仕掛巻本体10が収容されるようになっている。
この釣用仕掛巻では、カバー部材15の上面に開口部25の内周縁部25aが当接しているので、カバー部材15の揺動が確実に抑えられ、凹所12内に収容された仕掛けの付属物Fである釣針等が凹所12から脱落するのを確実に防止できる。
また、ケース20内における仕掛巻本体10の保持性が高まり、回転操作時の剛性感や操作感が高まる。
また、前記した間隔L1を有していないので、上下方向の小型化を図ることができる。
なお、前記実施形態では、凹所12に半円突状のガイド部13を設け、カバー部材15に半円凹状の案内部18を設けたが、これに限られることはなく、凹所12に糸巻11の軸心方向に延びる半円凹状の縦溝(ガイド部)を設け、カバー部材15にこの縦溝に挿入されて係止される半円突片状の案内部を設けてもよい。
また、ガイド部13、案内部18の形状や数、凹部17の形状や数は任意に設定することができる。
また、クリップ16の材質については、特に限定されることはないが、弾性を有する材料、例えば、合成ゴムや樹脂材、ばね等を用いてもよい。
さらに、カバー部材15の全体、あるいはカバー部材15の取付部15aを弾性を有する材料で構成してもよい。
また、仕掛巻本体10やケース20は、その一部または全体を透孔性を有する材料で形成することにより、内部の視認性を高めることができる。
10 仕掛巻本体
11 糸巻
11d 連通溝
12 凹所
12a 内壁面
12b 底面
13 ガイド部
15 カバー部材
15c 係止孔
15d 外周縁部
18 案内部
20 ケース
25 開口部
25a 内周縁部
F 付属物
L1 間隔
S 挿通用隙間

Claims (3)

  1. 仕掛けの付属物を収容可能な凹所が形成された糸巻と、前記凹所の中央部に設けられた支持部を中心として揺動可能かつ前記支持部周りに回転不能に設けられ、当該凹所を閉じる姿勢、および任意位置を押圧されたときの揺動により、前記糸巻との間に前記付属物の挿通用隙間を形成する姿勢となる円板状のカバー部材と、を含んでなる仕掛巻本体を備え、
    前記仕掛巻本体は、基部と、前記基部に開閉可能に設けられた蓋部とを有するケース内に回転可能に保持されるようになっており、
    前記蓋部は、前記ケース内に保持された前記仕掛巻本体の前記カバー部材の略全体が外部に臨む開口部を有しており、
    前記開口部は、前記カバー部材と同心円状に形成され、その内径は、前記カバー部材の外径よりも小さいことを特徴とする釣用仕掛巻。
  2. 前記カバー部材と前記開口部の内周縁部とは、前記糸巻の軸心方向に間隔を空けて配置されており、前記開口部の内周縁部が、前記仕掛巻本体を指で回転操作するための回転操作ガイドとして機能することを特徴とする請求項1に記載の釣用仕掛巻。
  3. 前記カバー部材は、係止手段により前記糸巻に対して回転不能に設けられており、
    前記係止手段は、前記凹所の内壁に設けられ前記糸巻の軸心方向に延びるガイド部と、前記カバー部材に設けられ前記ガイド部に係止される案内部と、を備え、
    前記案内部は、前記ガイド部に対して軸心方向に移動可能かつ前記カバー部材の径方向に移動不能に係止していることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の釣用仕掛巻。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2014143935A (ja) * 2013-01-28 2014-08-14 Yashima Seiko:Kk スプール

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