JP2012151088A - リチウムイオン二次電池用負極材、リチウムイオン二次電池用負極及びリチウムイオン二次電池 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】リチウムイオン二次電池用負極材を、炭素粒子群を含み、前記炭素粒子群の粒子径分布において小径側から体積累積分布を描き、累積90%となる粒子径D90の0.9倍以上1.1倍以下の粒子径を有する炭素粒子を第一の炭素粒子とし、累積10%となる粒子径D10の0.9倍以上1.1倍以下の粒子径を有する炭素粒子を第二の炭素粒子とした場合に、前記第一の炭素粒子の平均破壊強度(PD90)に対する、前記第二の炭素粒子の平均破壊強度(PD10)の比率(PD10/PD90)が1.7以上75以下となるように構成する。
【選択図】なし
Description
更なる高容量化のためには、活物質を高密度に充填するか、または電極に対して高負荷(加圧)プレスして電極の体積密度を高くする必要がある。これに関連して例えば、活物質を高密度に充填するために粒度分布を変える試みが行われているが(例えば、特許文献2参照)、高容量化にはまだ不十分であり、さらに高負荷(加圧)プレスして電極の密度を上げることが必要となっている。
本発明は、高密度化が可能で、電解液浸透性に優れるリチウムイオン二次電池用負極材、並びにこれを用いたリチウムイオン二次電池用負極及びリチウムイオン二次電池を提供することを課題とする。
<1> 炭素粒子群を含み、前記炭素粒子群の粒子径分布において小径側から体積累積分布を描き、累積90%となる粒子径D90の0.9倍以上1.1倍以下の粒子径を有する炭素粒子を第一の炭素粒子とし、累積10%となる粒子径D10の0.9倍以上1.1倍以下の粒子径を有する炭素粒子を第二の炭素粒子とした場合に、前記第一の炭素粒子の平均破壊強度(PD90)に対する前記第二の炭素粒子の平均破壊強度(PD10)の比率(PD10/PD90)が1.7以上75以下であるリチウムイオン二次電池用負極材。
破壊強度比率(PD10/PD90)が、1.7未満であると、十分な電解液浸透性が得られない場合がある。これは例えば負極材を加圧プレスする際、第一の炭素粒子と第二の炭素粒子が同様に変形するため、空隙が維持され難くなるためと考えることができる。
また破壊強度比率が75を超えると十分な電解液浸透性が得られない場合がある。これは例えば、負極材を加圧プレスする際に、第二の炭素粒子が第一の炭素粒子中にもぐりこんでしまい、空隙が維持できないためと考えることができる。
前記炭素粒子群において、粒子径を横軸に出現頻度を縦軸にとった粒子径分布の形状は特に制限されず、単一ピークの粒子径分布であっても、複数のピークを有する粒子径分布であってもよい。電解液浸透性の観点から、複数のピークを有する粒子径分布であることが好ましく、2つのピークを有する粒子径分布であることがより好ましい。
また粒子径D90に対する粒子径D10の比率(粒子径D10/粒子径D90)は特に制限されないが、0.1〜0.8であることが好ましく、0・2〜0.6であることがより好ましい。
尚、これらの炭素粒子は、当業界で通常用いられる天然黒鉛、人造黒鉛、非晶質炭素等から適宜選択して用いることができる。さらに炭素粒子とその他の材質の物質(例えば、金属、金属酸化物等)とが複合化した複合粒子や前記その他の材質の物質によって表面をある程度改質したような表面改質粒子から選択されてもよい。
平均破壊強度が150MPa以下であると、電極材を加圧プレスするのに要する圧力を抑制することができ、高密度化が容易になる。また1MPa以上であると、電極材の加圧プレス時において目標密度への調整が容易になり、さらに粒子の破壊が抑制される。
尚、本発明において、炭素粒子群全体としての平均破壊強度は、炭素粒子群について小径側から体積累積分布を描き、累積50%となる体積平均粒子径(D50)の0.9倍以上1.1倍以下の粒子径を有する炭素粒子10個について、それぞれの炭素粒子の破壊強度の算術平均値として与えられる。
第一の炭素粒子の平均破壊強度が1MPa以上であると加圧プレス時の目標密度への調整が容易になり、生産性が向上する。また第一の炭素粒子の平均破壊強度が88MPa以下であると加圧プレス時に掛かる圧力が低減でき、容易に高密度化ができる。一方、第二の炭素粒子の平均破壊強度が1.7MPa以上であると第一の粒子が1MPa程度の破壊強度でも電解液浸透性向上の効果が期待できる。また第二の炭素粒子の平均破壊強度が150MPa以下であると加圧プレス時に必要な圧力が上昇することが抑制され、高密度化が容易になる。
なお、炭素粒子A及び炭素粒子Bの平均破壊強度は、体積平均粒子径(D50)の0.9倍以上1.1倍以下の粒子径を有する炭素粒子10個について、それぞれの炭素粒子の破壊強度の算術平均値としてそれぞれ与えられる。
平均粒子径比が1以上であると加圧プレス時における炭素粒子Aに含まれる炭素粒子の変形が抑制され、空隙が維持されやすくなり、電解液浸透性が良好になる。また平均粒子径比が50以下であると加圧プレス時に炭素粒子Bに含まれる炭素粒子が炭素粒子Aに含まれる炭素粒子に埋もれることが抑制され、空隙が維持され易くなり、電解液浸透性が良好になる。
前記負極材における炭素粒子A及び炭素粒子Bの総含有量に対する炭素粒子Bの含有比率が1質量%以上であると十分な空隙が形成され易く電解液の浸透性が向上する。また50質量%以下であると、加圧プレスによる炭素粒子群Bの圧縮が抑制され、電解液浸透性の低下が抑制される。
中でも前記結着方法は、電解液浸透性と電池特性の観点から、等方加圧処理を行って結着させる方法であることが好ましい。
尚、等方加圧処理は例えば、水等の液体を加圧媒体とする静水圧プレス機や空気等を加圧媒体とする空圧による市販の等方性プレス機を用いて行うことができる。具体的には例えば、前記炭素粒子群Aと炭素粒子群Bの混合物をゴム製等の容器に充填、密閉した後、市販の等方プレス機を用いて容器ごと加圧処理することで等方加圧処理を行うことができる。
熱処理により炭素化可能な有機化合物(炭素前駆体)としては特に制限はない。具体的には、エチレンヘビーエンドピッチ、原油ピッチ、コールタールピッチ、アスファルト分解ピッチ、ポリ塩化ビニル等を熱分解して生成するピッチ、ナフタレン等を超強酸存在下で重合させて作製される合成ピッチ等を挙げることができる。またポリ塩化ビニル、ポリビニルアルコール、ポリ酢酸ビニル、ポリビニルブチラール等の熱可塑性合成樹脂を用いることもできる。さらにデンプンやセルロース等の天然高分子化合物を用いることもできる。
上記炭素前駆体は、500℃〜3000℃の不活性雰囲気中で焼成・炭素化することで混合物を結着させることができる。
また、バインダ等を加えて結着させる方法におけるバインダの含有比率は特に制限されない。例えば後述するリチウムイオン二次電池用負極における有機結着剤と同様の含有比率とすることができる。なお、バインダの含有比率はバインダとして炭素前駆体を使用した場合には、熱処理後に残る炭素化されたものの質量を基準とする。
体積平均粒子径が、1μm以上であると比表面積が大きくなりすぎることが抑制され、リチウムイオン二次電池の初回充放電効率が向上すると共に、粒子間の空隙が十分に保たれ入出力特性が向上する。一方、体積平均粒子径が40μm以下であると形成される電極面に凸凹が発生することが抑制され電池の信頼性が向上すると共に、炭素粒子の表面から内部へのLiの拡散距離が短くなりリチウムイオン二次電池の入出力特性が向上する傾向がある。
尚、体積平均粒子径(D50)は、界面活性剤を含んだ精製水に試料を分散させ、レーザー回折式粒度分布測定装置(例えば、(株)島津製作所製SALD−3000J)で測定することができる。
最大粒子径Dmaxが70μm以下であると、電極を薄膜化することができ、入出力特性やハイレートサイクル特性が向上する。なお、最大粒子径Dmaxは、粒子径分布において小径側から体積累積分布を描いた場合に累積99.9%となる粒子径D99.9を意味する。
R値が、0.10以上であると寿命特性及び入出力特性に優れる傾向があり、1.5以下であると不可逆容量の増大を抑制できる傾向がある。
尚、R値はラマンスペクトル測定装置(例えば、日本分光(株)製NSR−1000型、励起波長532nm)を用い、測定範囲(830cm−1〜1940cm−1)全体をベースラインとして求めることができる。
タップ密度が0.3g/cm3以上であると、負極を作製する際の有機結着剤量を抑制でき、形成されるリチウムイオン二次電池のエネルギー密度が大きくなる傾向がある。
前記リチウムイオン二次電池用負極材における、第一の炭素粒子及び第二の炭素粒子を含む炭素粒子群の含有比率は例えば75質量%以上とすることができ、90質量%以上であることが好ましい。
本発明のリチウムイオン二次電池用負極は、集電体と、前記集電体上に設けられ、前記リチウムイオン二次電池用負極材を含有する負極材層とを有し、必要に応じてその他の構成要素を含んで構成される。これにより、高密度で電解液浸透性に優れるリチウムイオン二次電池用負極を構成することが可能になる。
有機結着剤の含有比率が0.5質量部以上であることで密着性が良好で、充放電時の膨張・収縮によって負極が破壊されることが抑制される。一方、20質量部以下であることで、電極抵抗が大きくなることを抑制できる。
また、シート状、ペレット状等の形状に成形された負極材スラリーと集電体との一体化は、例えば、ロール、プレス、もしくはこれらの組み合わせ等、公知の方法により行うことができる。
この熱処理により溶媒の除去、バインダの硬化による高強度化が進み、粒子間及び粒子と集電体間の密着性が向上できる。尚、これらの熱処理は、処理中の集電体の酸化を防ぐため、ヘリウム、アルゴン、窒素等の不活性雰囲気、又は真空雰囲気で行うことが好ましい。
本発明のリチウムイオン二次電池は、既述の本発明のリチウムイオン二次電池用負極と、正極と、電解質とを含んで構成されることを特徴とする。例えば、上記本発明のリチウムイオン二次電池用負極と正極とを、必要に応じてセパレータを介して対向して配置し、電解質を含む電解液を注入することにより構成することができる。
本発明のリチウムイオン二次電池は、特に限定されないが、ペーパー型電池、ボタン型電池、コイン型電池、積層型電池、円筒型電池、角型電池などとして使用される。
体積平均粒子径が23μmで平均破壊強度が28MPaの球状化天然黒鉛粒子と、体積平均粒子径が10μmで平均破壊強度が51MPaの球状化天然黒鉛粒子とを用いて、黒鉛粒子の総含有量に対する体積平均粒子径が10μmで平均破壊強度が51MPaの黒鉛粒子の含有比率が10質量%となるように混合して、リチウムイオン二次電池用負極材1を得た。
上記で得られたリチウムイオン二次電池用負極材1について、レーザー回折式粒度分布測定装置(例えば、(株)島津製作所製SALD−3000J)を用いて粒子径分布を測定したところ、小径側から体積累積分布を描いた場合に、累積90%となる粒子径D90は33μmであり、累積10%となる粒子径D10は14μmであった。
次いで、光学顕微鏡(500倍)を用いて粒子径D90の0.9倍から1.1倍となる長径を有する炭素粒子10個を選択し、微小圧縮試験機(例えば、(株)島津製作所製MCT−W500)を用いて、それぞれ破壊強度を測定し、その算術平均値として平均破壊強度を求めたところ、20MPaであった。また同様に粒子径D10の0.9倍から1.1倍となる長径を有する炭素粒子10個について、それぞれ破壊強度を測定し、その算術平均値として平均破壊強度を求めたところ41MPaであった。破壊強度比率(PD10/PD90)は2.1であった。
上記で得られたリチウムイオン二次電池用負極材1について、容量100cm3のメスシリンダーに試料粉末100cm3をゆっくり投入し、メスシリンダーに栓をし、このメスシリンダーを5cmの高さから250回落下させた後の試料粉末の質量及び容積からタップ密度を測定した。タップ密度は1.2g/cm3であった。
負極材スラリーの全固形分を100質量%とした場合に、上記で得られたリチウムイオン二次電池用負極材1を96質量%、導電助剤としてアセチレンブラックを1質量%となるように混合し、さらに有機結着剤としてPVDF(ポリフッ化ビニリデン、クレハ化学製、#9305)5質量%溶液を固形分で3質量%となるように加えて30分間混練を行った。ついで固形分濃度が40〜50質量%となるようにN−メチル−2ピロリドン(和光化学製)を加えて、20分間混合してペースト状の負極材スラリーを作製した。
体積平均粒子径が23μmで平均破壊強度が28MPaの球状化天然黒鉛粒子と、体積平均粒子径が10μmで平均破壊強度が51MPaの球状化天然黒鉛粒子とを用いて、黒鉛粒子の総含有量に対する体積平均粒子径が10μmで平均破壊強度が51MPaの球状化天然黒鉛粒子の含有比率が20質量%となるように混合して、リチウムイオン二次電池用負極材2を得た。
また、リチウムイオン二次電池用負極材2を用いたこと以外は実施例1と同様にして、リチウムイオン二次電池用負極2を作製した。
体積平均粒子径が23μmで平均破壊強度が28MPaの球状化天然黒鉛粒子と、体積平均粒子径が10μmで平均破壊強度が51MPaの球状化天然黒鉛粒子とを用いて、黒鉛粒子の総含有量に対する体積平均粒子径が10μmで平均破壊強度が51MPaの球状化天然黒鉛粒子の含有比率が50質量%となるように混合して、リチウムイオン二次電池用負極材3を得た。
また、リチウムイオン二次電池用負極材3を用いたこと以外は実施例1と同様にして、リチウムイオン二次電池用負極3を作製した。
体積平均粒子径が20μmで平均破壊強度が5MPaの球状化天然黒鉛粒子と、体積平均粒子径5μmで平均破壊強度105MPaの鱗片状非晶質炭素粒子とを用いて、黒鉛粒子及び非晶質炭素粒子の総含有量に対する体積平均粒子径5μmで平均破壊強度105MPaの鱗片状非晶質炭素粒子の含有比率が20質量%となるように混合して、リチウムイオン二次電池用負極材4を得た。
また、リチウムイオン二次電池用負極材4を用いたこと以外は実施例1と同様にして、リチウムイオン二次電池用負極4を作製した。
体積平均粒子径が20μmで平均破壊強度が5MPaの球状化天然黒鉛粒子と、体積平均粒子径が5μmで平均破壊強度が105MPaの鱗片状非晶質炭素粒子とを用いて、黒鉛粒子及び非晶質炭素粒子の総含有量に対する体積平均粒子径が5μmで平均破壊強度が105MPaの鱗片状非晶質炭素粒子の含有比率が10質量%となるように混合した。
これをゴム製の容器に充填、密閉したのち、該ゴム製容器を静水圧プレス機で、加圧媒体の圧力9.8×107Pa(1000kgf/cm2)で、等方性加圧処理を行った。次いでカッターミルを用いて解砕処理を行った後に250meshの篩に通して、リチウムイオン二次電池用負極材5を得た。
また、リチウムイオン二次電池用負極材5を用いたこと以外は実施例1と同様にして、リチウムイオン二次電池用負極5を作製した。
体積平均粒子径が20μmで平均破壊強度が5MPaの球状化天然黒鉛粒子と、体積平均粒子径が5μmで平均破壊強度が105MPaの鱗片状非晶質炭素粒子とを用いて、黒鉛粒子及び非晶質炭素粒子の総含有量に対する体積平均粒子径が5μmで平均破壊強度が105MPaの鱗片状非晶質炭素粒子の含有比率が20質量%となるように混合した。
これをゴム製の容器に充填、密閉したのち、該ゴム製容器を静水圧プレス機で、加圧媒体の圧力9.8×107Pa(1000kgf/cm2)で、等方性加圧処理を行った。次いでカッターミルを用いて解砕処理を行った後に250meshの篩に通して、リチウムイオン二次電池用負極材6を得た。
また、リチウムイオン二次電池用負極材6を用いたこと以外は実施例1と同様にして、リチウムイオン二次電池用負極6を作製した。
リチウムイオン二次電池用負極材C1として、体積平均粒子径が20μmで、平均破壊強度が28MPaの球状化天然黒鉛粒子を用いたこと以外は実施例1と同様にして、リチウムイオン二次電池用負極C1を作製した。
上記で得られたリチウムイオン二次電池用負極について、以下のようにして電解液浸透性の評価を行なった。結果を表1に示す。
上記で得られたリチウムイオン二次電池用負極をそれぞれ、14mmφの円形に打ち抜き、ハンドプレスで加圧成型し、電極密度を1.6g/cm3に調整し、これを評価用試料として使用した。
電解液として、エチルカーボネートとメチルエチルカーボネートを体積比3対7の混合溶媒に、LiPF6を1mol/Lの濃度になるように溶解させ、これに0.5質量%のビニルカーボネートを添加したものを使用した。
マイクロシリンジに電解液を1μLとり、得られた評価用試料上に滴下し、目視で観察して、液滴が消失するまでの時間として浸透時間(秒)を測定した。
電気化学的測定は、以下のようにして評価用のリチウムイオン二次電池(コインセル)を作製して放電容量維持率を測定することで行った。
(リチウムイオン二次電池用正極の作製)
正極材スラリーの全固形分を100質量%とした場合に、正極活物質としてLiCoO2を94質量%、導電助剤としてアセチレンブラックを3質量%となるように混合し、さらに有機結着剤としてPVDF(ポリフッ化ビニリデン、クレハ化学製、#1120)12質量%溶液を固形分で3質量%となるように加えて30分間混練を行った。ついで固形分濃度が50質量%〜60質量%となるようにN−メチル−2ピロリドン(和光化学製)を加えて、20分間混合してペースト状の正極材スラリーを作製した。
布し、80℃で15分乾燥した。さらに大気中105℃で1時間熱処理後、14mmφの円形に打ち抜いた。ハンドプレスで加圧成型して、電極密度を3.2g/cm3に調整し、リチウムイオン二次電池用正極を作製した。
実施例6及び比較例1で得られたリチウムイオン二次電池用負極材をそれぞれ、14mmφの円形に打ち抜いた。ハンドプレスで加圧成型して、電極密度を1.7g/cm3に調整し、これを断面観察用試料として使用した。
断面観察用試料のそれぞれについて、イオンミリング装置((株)日立ハイテク製:E−3500)を用いて断面を作製した。走査型電子顕微鏡(キーエンス社製:VE−7800)を用いて、断面における粒子の状態を観察した。比較例1の電極断面のSEM画像を図1及び図2に、実施例6の電極断面のSEM画像を図3及び図4にそれぞれ示す。
Claims (6)
- 炭素粒子群を含み、
前記炭素粒子群の粒子径分布において小径側から体積累積分布を描き、累積90%となる粒子径D90の0.9倍以上1.1倍以下の粒子径を有する炭素粒子を第一の炭素粒子とし、累積10%となる粒子径D10の0.9倍以上1.1倍以下の粒子径を有する炭素粒子を第二の炭素粒子とした場合に、
前記第一の炭素粒子の平均破壊強度(PD90)に対する前記第二の炭素粒子の平均破壊強度(PD10)の比率(PD10/PD90)が1.7以上75以下であるリチウムイオン二次電池用負極材。 - 前記第一の炭素粒子の平均破壊強度が、1MPa以上88MPa以下であり、
前記第二の炭素粒子の平均破壊強度が、1.7MPa以上150MPa以下である、
請求項1に記載のリチウムイオン二次電池用負極材。 - 前記炭素粒子群は、4.9×106Pa以上4.9×108Pa以下の圧力による等方加圧処理物である請求項1又は請求項2に記載のリチウムイオン二次電池用負極材。
- 前記炭素粒子群は、平均破壊強度が互いに異なる複数の炭素粒子の混合物である請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載のリチウムイオン二次電池用負極材。
- 集電体と、前記集電体上に設けられ、請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載のリチウムイオン二次電池用負極材を含有する負極材層とを含むリチウムイオン二次電池用負極。
- 請求項5に記載のリチウムイオン二次電池用負極と、正極と、電解質とを含むリチウムイオン二次電池。
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