JP2012150398A - レンズ鏡筒及び撮像装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】像ブレ補正機構と絞り機構とを同一の部材に取り付けた場合でも、光軸方向の厚さを小さくして、レンズ鏡筒ひいては撮像装置の薄型化を図ることができる仕組みを提供する。
【解決手段】レンズ鏡筒は、開閉動作により絞り開口径を変化させる絞り羽根と、外周部の一部に径方向外方に突出するギア部240aが設けられ、ギア部240aに伝達された駆動力により回転駆動されることで、絞り羽根を開閉動作させる絞り風車240と、絞り風車240を光軸を中心に回転可能に保持するベース部材と、光軸と直交する方向に移動可能とされ、像ブレを補正する補正レンズを保持するレンズホルダと、ベース部材に固定され、レンズホルダを駆動するコイル151b,152bと、を備える。絞り風車240は、ベース部材に対してコイル151b,152bより径方向内側に配置され、ギア部240aがコイル151b,152bに干渉しない回転範囲で回転駆動される。
【選択図】図9

Description

本発明は、デジタルカメラ等の撮像装置に搭載されるレンズ鏡筒に関し、特に像ブレ補正機能、及び光量調節機能を備えるレンズ鏡筒、及びレンズ鏡筒を備える撮像装置に関する。
デジタルカメラ等の撮像装置に搭載されるレンズ鏡筒では、振れ検出手段によって検出された手振れ量に従って補正レンズを光軸と直交する方向に移動させる像ブレ補正機構や、シャッタ機構や絞り(NDフィルタ)機構等の光量調節機構を備えるものがある。
このようなレンズ鏡筒では、補正レンズを出来るだけ撮影光束の絞られた位置に配置することで、補正レンズの軽量化が図れて補正レンズを駆動するコイルの小型化が可能になる。また、光量調節機構についても、出来るだけ撮影光束の絞られた位置に配置することで絞り機構等の駆動機構の小型化が可能になる。つまり、撮像装置を小型化するには、像ブレ補正機構と光量調節機構とを近接した位置に配置するのが望ましいことになる。
そこで、補正レンズを駆動するコイルと、絞り羽根を駆動する駆動機構とを、補正レンズを光軸と直交する方向に移動可能に支持するベース部材に取り付けた撮像装置が提案されている(特許文献1)。
特開2007−219338号公報
しかし、上記特許文献1では、絞り羽根を駆動する駆動機構をベース部材の補正レンズを搭載した面とは反対側の面に補正レンズを駆動するコイルと光軸方向に重なるように配置することになる。このため、光軸方向の厚さが増してレンズ鏡筒ひいては撮像装置の小型化を妨げる原因になる。
そこで、本発明は、像ブレ補正機構と絞り機構とを同一の部材に取り付けた場合でも、光軸方向の厚さを小さくして、レンズ鏡筒ひいては撮像装置の薄型化を図ることができる仕組みを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明のレンズ鏡筒は、開閉動作により絞り開口径を変化させる絞り羽根と、外周部の一部に駆動力伝達部が径方向外方に突出して設けられ、前記駆動力伝達部に伝達された駆動力により回転駆動されることで、前記絞り羽根を開閉動作させる羽根駆動機構と、前記羽根駆動機構を光軸を中心に回転可能に保持するベース部材と、光軸と直交する方向に移動可能とされ、像ブレを補正する補正レンズを保持するレンズホルダと、前記ベース部材に固定され、前記レンズホルダを駆動するコイルと、を備え、前記羽根駆動機構は、前記ベース部材に対して前記コイルより径方向内側に配置され、前記駆動力伝達部が前記コイルに干渉しない回転範囲で回転駆動されることを特徴とする。
本発明によれば、像ブレ補正機構と絞り機構とを同一の部材に取り付けた場合でも、光軸方向の厚さを小さくすることができるので、レンズ鏡筒ひいては撮像装置の薄型化を図ることができる。
本発明の第1の実施形態であるレンズ鏡筒の正面側に配置される部材の分解斜視図である。 図1に示すレンズ鏡筒の背面側に配置される部材の分解斜視図である。 レンズホルダの正面図である。 レンズ鏡筒を正面側から見た図である。 図4のX−X線断面図である。 絞り機構の分解斜視図である。 図4のY−Y線断面図である。 シャッタ羽根を駆動するアクチュエータの背面図である。 シャッタ羽根を駆動するアクチュエータ、絞り風車を駆動するステッピングモータ、レンズホルダを駆動するコイル、及び絞り風車の背面図である。 図9に示す部材をベース部材に組み込んだ状態を示す図である。 本発明の第2の実施形態であるレンズ鏡筒の正面側に配置される部材の分解斜視図である。 図11に示すレンズ鏡筒の背面側に配置される部材の分解斜視図である。 レンズホルダの正面図である。 レンズ鏡筒を正面側から見た図である。 図14のX−X線断面図である。 絞り機構の分解斜視図である。 図14のY−Y線断面図である。 NDフィルタ羽根を駆動するアクチュエータの背面図である。 シャッタ羽根を駆動するアクチュエータ、NDフィルタ羽根を駆動するアクチュエータ、レンズホルダを駆動するコイル、及び絞り風車の背面図である。 図19に示す部材をベース部材に組み込んだ状態を示す図である。 図19の矢印Z方向から見た図である。
以下、本発明の実施形態を図面を参照して説明する。
(第1の実施形態)
図1は、本発明の第1の実施形態であるレンズ鏡筒の正面側に配置される部材の分解斜視図である。
図1に示すように、本実施形態のレンズ鏡筒の正面側には、シャッタ羽根291,292(図2参照)を駆動するアクチュエータ120が設けられる。アクチュエータ120は、ロータ121とステータ122とで構成される。カバー130は、アクチュエータ120をベース部材110に固定するための部材である。ステッピングモータ140は、絞り風車240(図2参照)を駆動するためのモータであり、ベース部材110にビス141により固定される。
レンズホルダ190は、像ブレ補正用の補正レンズ160を保持する。レンズホルダ190には、2つのマグネット190a,190bが互いに周方向に略90°離間して設けられており、本実施形態では、レンズホルダ190、及びマグネット190a,190bはインサート成形により一体に形成される。また、レンズホルダ190は、2つのばね170の付勢力によって3つのボール180をベース部材110との間に挟み込む構造となっており、ボール180が転動することで、ベース部材110に対して光軸と直交する方向に移動可能となっている。
コイルボビン151a,152aは、それぞれコイル151b,152bを保持する。コイルボビン151a,152aの端部は、フレキシブルプリント基板220の導通パターンに電気的に接続され、これにより、不図示の制御回路からコイル151b,152bに電力が供給される。
素子ホルダ200は、フレキシブルプリント基板220に実装されるホール素子210a,210bを保持する。カバー部材230は、素子ホルダ200とフレキシブルプリント基板220をベース部材110に固定するための部材である。
図2は、図1に示すレンズ鏡筒の背面側に配置される部材の分解斜視図である。図2に示すように、本実施形態のレンズ鏡筒の背面側には、絞り羽根260を駆動するための円環状の絞り風車240が設けられ、絞り風車240は、ベース部材110に対して回転可能に保持される。ここで、絞り風車240は、本発明の羽根駆動機構の一例に相当する。
また、絞り風車240の外周部の一部には、円弧状部が径方向外方に突出して設けられている。円弧状部には、周方向の一端から他端側に向けてギア部240aが形成されており、ギア部240aは、ステッピングモータ140(図1参照)によって駆動されるギア列250に噛合する。また、絞り羽根260は、絞り風車240と絞り羽根カバー270との間に挟まされた状態で、回転軸穴260aがベース部材110に設けられた回転軸に嵌合される。ここで、ギア部240aは、本発明の駆動力伝達部の一例に相当する。
シャッタ羽根291,292は、回転軸穴291a,292aがそれぞれベース部材110に設けられた回転軸110a,110bに嵌合される。また、シャッタ羽根291,292は、長穴部291b,292bにロータ121に設けられた腕部121bが摺動可能に嵌合することで、開閉動作が可能となる。シャッタ羽根291,292が開閉動作する際には、仕切りシート280とシャッタカバー部材300により、スラスト方向の走行スペースが確保される。
次に、図3〜図5を参照して、像ブレ補正機構について説明する。
図3はレンズホルダの正面図、図4はレンズ鏡筒を正面側から見た図、図5は図4のX−X線断面図である。
レンズホルダ190に設けられたマグネット190a,190bは、図3に示すように、S極とN極が着磁されている。そして、図4及び図5に示すように、コイル151bに通電すると、マグネット190aには、図4中のA方向に駆動量が発生する。同様に、コイル152bに通電すると、マグネット190bには、図4中のB方向に駆動力が発生する。このA及びB方向の2方向の合力によって、レンズホルダ190は、光軸と直交する方向に移動が可能となる。
ホール素子210a,210bは、それぞれマグネット190a,190bの磁界を検出し、その出力信号に基づきレンズホルダ190の位置を検出して手振れを補正する方向にレンズホルダ190を駆動する。
図1に戻って、素子ホルダ200には、ホール素子210a,210bを保持する矩形状の穴部200a,200bが設けられている。矩形状の穴部200a,200bの一辺は、弾性変形が可能な形状となっており、ホール素子210a,210bは、それぞれ穴部200a,200bの弾性変形可能な一辺に押し付けられた状態で素子ホルダ200に固定される。これにより、フレキシブルプリント基板220に実装されるホール素子210a,210bの光軸と直交する方向の位置ずれを吸収し、ホール素子210a,210bの出力のばらつきを低減させることができる。
また、カバー部材230の一部には、光軸方向に弾性変形が可能なばね形状部が設けられており、このばね形状部により、フレキシブルプリント基板220を素子ホルダ200に対して光軸方向に押しつけるように固定する。これにより、ホール素子210a,210bとマグネット190a,190bとの距離を一定に保つことができ、ホール素子210a,210bの出力を安定させることができる。
次に、図6を参照して、絞り機構について説明する。図6は、絞り機構の分解斜視図である。
図6に示すように、ステッピングモータ140には、不図示の回転軸にギア列250のギア250aが圧入される。そして、ステッピングモータ140の駆動により、回転軸の回転がギア250a及びギア250bを介して絞り風車240のギア部240aへ伝達され、これにより、絞り風車240が回転駆動される。
絞り羽根260は、長穴部260bに摺動可能に嵌合する絞り羽根カバー270の固定軸270aが、絞り風車240の穴部240bに圧入されることにより、回転動作が可能な状態で絞り風車240と絞り羽根カバー270との間に挟み込まれる。また、絞り羽根260の回転軸穴260aは、ベース部材110に設けられた回転軸に回転可能に嵌合される。
そして、絞り風車240がステッピングモータ140によって回転駆動されると、絞り羽根カバー270は絞り風車240と一体となって回転するので、固定軸270aが長穴部260bで摺動しながら絞り羽根260を開閉動作させる。これにより、3枚の絞り羽根260で形成する絞り開口径を変化させることが可能となる。
次に、図7及び図8を参照して、シャッタ機構について説明する。図7は図4のY−Y線断面図、図8はシャッタ羽根291,292を駆動するアクチュエータ120の背面図である。
図7及び図8に示すように、ロータ121は、2極に着磁されたマグネット121aと、シャッタ羽根291,292を開閉動作させる腕部121bとで構成される。腕部121bは、ベース部材110の背面側へ延出しており、シャッタ羽根291,292の長穴部291b,292bに対して摺動可能に嵌合する。
ステータ122は、コイルが巻回されたコイルボビン122aと、コイルボビン122aに挿通されるヨーク122bと、ヨーク122bの両端部に接続されてコイルボビン122の軸方向に対向する磁極部122c,122dと、規制部122eとを備える。規制部122eは、ロータ121のスラスト方向の位置を規制して、マグネット121aとコイルとが接触するのを防ぐためのものである。
ロータ121及びステータ122は、ともにベース部材110に対して位置決めされているため、マグネット121a及び磁極部122c,122dも精度良く位置決めされることになる。
そして、コイルに正方向の通電が行われると、ヨーク122bがコイルボビン122aに挿通されているため電磁石となり、互いに対向する磁極部122c,122dが磁極となる。そのため、磁極部122c,122dとマグネット121aとの間で、引力、斥力が作用し、ロータ121が磁気的に安定した位相まで回転する。
コイルに逆方向の通電が行われると、磁極部122c,122dの磁極は反転し、マグネット121aとの間の引力、斥力の方向も逆転するので、ロータ121は、正方向の通電時とは逆方向に回転する。
このロータ121の回転動作が腕部121bを介してシャッタ羽根291,292に伝達され、シャッタ羽根291,292は、回転軸110cを中心として回転することで開閉動作する。
なお、コイルに通電が行われていない場合でも、ディテントトルクによってシャッタ羽根291,292が開閉のいずれかの状態に保持されるように、マグネット121aの着磁位相が決められている。
次に、図5、図9及び図10を参照して、像ブレ補正機構のレンズホルダ190を駆動するコイル151b,152bと絞り機構の絞り風車240との配置について説明する。
図9は、シャッタ羽根291,292を駆動するアクチュエータ120、絞り風車240を駆動するステッピングモータ140、レンズホルダ190を駆動するコイル151b,152b、及び絞り風車240の背面図である。図10は、図9に示す部材をベース部材110に組み込んだ状態を示す図である。
図9及び図10に示すように、絞り風車240は、ステッピングモータ140の駆動により、摺動部240cがベース部材110に設けられた摺動部110cを摺動しながら、光軸回りに回転する。このとき、絞り風車240の回転範囲は、ベース部材110に設けられた絞り開きストッパ110dと絞り閉じストッパ110eによって、ギア部240aが形成された円弧状部がコイル151b,152bに干渉しない範囲に規制される。
これにより、絞り風車240の摺動部240cの外径をコイル151b,152bの内接円径D1よりも小さい径にすることができる。この結果、図9に示すように、アクチュエータ120をベース部材110の径方向内側に寄せて絞り風車240の摺動部240cに近接して配置することができ、ベース部材110の外径D2ひいてはレンズ鏡筒の外径を小さくすることができる。また、図5に示すように、コイル151b,152bの内接円径D1よりも径方向内側に絞り風車240を配置することができるので、コイル151b,152bと絞り風車240が光軸方向に重なることがなく、レンズ鏡筒ひいては撮像装置の薄型化が図れる。
(第2の実施形態)
次に、図11〜図21を参照して、本発明の第2の実施形態であるレンズ鏡筒について説明する。
図11は、本発明の第2の実施形態であるレンズ鏡筒の正面側に配置される部材の分解斜視図である。
図11に示すように、本実施形態のレンズ鏡筒の正面側には、シャッタ羽根2810,2820(図12参照)を駆動するアクチュエータ1200、及びNDフィルタ羽根3000(図12参照)を駆動するアクチュエータ1300が設けられる。アクチュエータ1200は、ロータ1210とステータ1220とで構成され、アクチュエータ1300は、ロータ1310とステータ1320とで構成される。カバー部材1400は、アクチュエータ1200,1300をベース部材1100に固定するための部材であり、ビス1410によってベース部材1100に固定される。
レンズホルダ1900は、像ブレ補正用の補正レンズ1600を保持する。レンズホルダ1900には、2つのマグネット1900a,1900bが互いに周方向に略90°離間して設けられており、本実施形態では、レンズホルダ1900、及びマグネット1900a,1900bはインサート成形により一体に形成される。また、レンズホルダ190は、2つのばね1700の付勢力によって3つのボール1800をベース部材1100との間に挟み込む構造となっており、ボール1800が転動することで、ベース部材1100に対して光軸と直交する方向に移動可能となっている。
コイルボビン1510a,1520aは、それぞれコイル1510b,1520bを保持する。コイルボビン1510a,1520aの端部は、フレキシブルプリント基板2200の導通パターンに電気的に接続され、これにより、不図示の制御回路からコイル1510b,1520bに電力が供給される。
素子ホルダ2000は、フレキシブルプリント基板2200に実装されるホール素子2100a,2100bを保持する。カバー部材2300は、素子ホルダ2000とフレキシブルプリント基板2200をベース部材1100に固定するための部材である。
図12は、図11に示すレンズ鏡筒の背面側に配置される部材の分解斜視図である。図12に示すように、本実施形態のレンズ鏡筒の背面側には、絞り羽根2600を駆動するための円環状の絞り風車2400が設けられ、絞り風車2400は、ベース部材1100に対して回転可能に保持される。
絞り風車2400の外周部の一部には、径方向外方に突出する突出部2400dが設けられており、突出部2400dの先端には、不図示の回転筒の内周部に設けられたカムに係合するフォロア部2400aが設けられている。また、絞り羽根2600は、回転軸穴2600aがベース部材1100に設けられた回転軸に嵌合するように組み込まれる。ここで、フォロア部2400aは、本発明の駆動力伝達部の一例に相当する。
シャッタ羽根2810,2820は、回転軸穴2810a,2820aがそれぞれベース部材1100に設けられた回転軸1100a,1100bに嵌合される。また、シャッタ羽根2810,2820は、長穴部2810b,2820bにロータ1210に設けられた腕部1210bが摺動可能に嵌合することで、開閉動作が可能となる。シャッタ羽根2810,2820が開閉動作する際には、仕切り板2700と仕切り板2900により、スラスト方向の走行スペースが確保される。
NDフィルタ羽根3000は、回転軸穴3000aがベース部材1100に設けられた回転軸1100cに嵌合される。また、NDフィルタ羽根3000は、長穴部3000bにロータ1310に設けられた腕部1310bが摺動可能に嵌合することによって、開閉動作が可能となる。NDフィルタ羽根3000の開閉動作の際には、仕切り板2900とNDカバー部材3100により、スラスト方向の走行スペースが確保される。
次に、図13〜図15を参照して、像ブレ補正機構について説明する。
図13はレンズホルダの正面図、図14はレンズ鏡筒を正面側から見た図、図15は図14のX−X線断面図である。
レンズホルダ1900に設けられたマグネット1900a,1900bは、図13に示すように、S極とN極が着磁されている。そして、図14及び図15に示すように、コイル1510bに通電すると、マグネット1900aには、図14中のA方向に駆動量が発生する。同様に、コイル1520bに通電すると、マグネット1900bには、図14中のB方向に駆動力が発生する。このA及びB方向の2方向の合力によって、レンズホルダ1900は、光軸と直交する方向に移動が可能となる。
ホール素子2100a,2100bは、それぞれマグネット1900a,1900bの磁界を検出し、その出力信号に基づきレンズホルダ1900の位置を検出して手振れを補正する方向にレンズホルダ190を駆動する。
図11に戻って、素子ホルダ2000には、ホール素子2100a,2100bを保持する矩形状の穴部2000a,2000bが設けられている。矩形状の穴部2000a,2000bの一辺は、弾性変形が可能な形状となっており、ホール素子2100a,2100bは、それぞれ穴部2000a,2000bの弾性変形可能な一辺に押し付けられた状態で素子ホルダ2000に固定される。これにより、フレキシブルプリント基板2200に実装されるホール素子2100a,2100bの光軸と直交する方向の位置ずれを吸収し、ホール素子2100a,2100bの出力のばらつきを低減させることができる。
また、カバー部材2300の一部には、光軸方向に弾性変形が可能なばね形状部が設けられており、このばね形状部により、フレキシブルプリント基板2200を素子ホルダ2000に対して光軸方向に押しつけるように固定する。これにより、ホール素子2100a,2100bとマグネット1900a,1900bとの距離を一定に保つことができ、ホール素子2100a,2100bの出力を安定させることができる。
次に、図16を参照して、絞り機構について説明する。図16は、絞り機構の分解斜視図である。
前述したように、絞り風車2400の突出部2400dの先端に設けられたフォロア部2400aは、不図示のカムに係合し、そのカム軌跡にならって回転する。このとき、絞り風車2400の突出部2400dの先端に設けられたばね掛け部2400cとベース部材1100に設けられたばね掛け部1100d(図20参照)との間には、ばね2500が掛けられ、フォロア部2400aは、カムに係合する方向に付勢される。
絞り羽根2600は、絞り風車2400に設けられた長穴部2400bに摺動可能に嵌合する軸部2600bを有する。また、絞り羽根2600は、回転軸穴2600aがベース部材1100に設けられた回転軸と嵌合するように組み込まれる。
そして、絞り風車2400がカム軌跡にならって回転させられると、軸部2600bが長穴部2400bに摺動しながら絞り羽根2600を回転させる。これにより、3枚の絞り羽根2600で形成する絞り開口径を変化させることが可能となる。
次に、図17及び図18を参照して、NDフィルタ羽根3000を駆動するアクチュエータ1300について説明する。なお、シャッタ羽根2810,2820を駆動するアクチュエータ1200については、アクチュエータ1300と同様の構造であるため、その説明を省略する。図17は図14のY−Y線断面図、図18はアクチュエータ1300の背面図である。
図17及び図18に示すように、ロータ1310は、2極に着磁されたマグネット1310aと、NDフィルタ羽根3000を駆動する腕部1310bとで構成される。腕部1310bは、ベース部材1100の背面側へ延出しており、NDフィルタ羽根3000の長穴部3000bに対して摺動可能に嵌合する。
ステータ1320は、コイルが巻回されたコイルボビン1320aと、コイルボビン1320aに挿通されるヨーク1320bと、ヨーク1320bの両端部に接続される磁極部1320c,1320dと、規制部1320eとを備える。磁極部1320c,1320dは、コイルボビン1320の軸方向に対向して配置されている。また、規制部1320eは、ロータ1310のスラスト方向の位置を規制して、マグネット1310aとコイルとが接触するのを防ぐためのものである。
ロータ1310、及びステータ1320は、ともにベース部材1100に対して位置決めされているため、マグネット1310a、及び磁極部1320c、1320dも精度良く位置決めされることになる。
そして、コイルに正方向の通電が行われると、ヨーク1320bがコイルボビン1320aに挿通されているため電磁石となり、互いに対向する磁極部1320c,1320dが磁極となる。そのため、磁極部1320c,1320dとマグネット1310aとの間で、引力、斥力が作用し、ロータ1310が磁気的に安定した位相まで回転する。
コイルに逆方向の通電が行われると、磁極部1320c,1320dの磁極は反転し、マグネット1310aとの間の引力、斥力の方向も逆転するので、ロータ1310は、正方向の通電時とは逆方向に回転する。
このロータ1310の回転動作が腕部1310bを介してNDフィルタ羽根3000に伝達され、NDフィルタ羽根3000は、回転軸1100cを中心として回転することで開閉動作する。
なお、コイルに通電が行われていない場合でも、ディテントトルクによってNDフィルタ羽根3000が開閉のいずれかの状態に保持されるように、マグネット1310aの着磁位相が決められている。
同様にして、シャッタ羽根2810,2820についても、アクチュエータ1200の駆動により、それぞれ回転軸1100a,1100bを中心にして互いに逆方向に回転することで、シャッタの開閉動作を行うことが可能となる。
次に、図19〜図21を参照して、像ブレ補正機構のレンズホルダ1900を駆動するコイル1510b,1520bと絞り機構の絞り風車2400との配置例について説明する。
図19は、シャッタ羽根2810,2820を駆動するアクチュエータ1200、NDフィルタ羽根3000を駆動するアクチュエータ1300、レンズホルダ1900を駆動するコイル1510b,1520b、及び絞り風車2400の背面図である。図20は図19に示す部材をベース部材1100に組み込んだ状態を示す図、図21は図19の矢印Z方向から見た図である。
図19及び図20に示すように、絞り風車2400は、突出部2400dの先端のフォロア部2400aと不図示のカムとのカム作用により、摺動部2400eがベース部材1100に設けられた摺動部1100eを摺動しながら、光軸を中心にして回転する。
このとき、絞り風車2400は、突出部2400dが2つのコイル1510b,1520bに干渉しない範囲でコイル1510b,1520bの間を回転する。
これにより、絞り風車2400の摺動部2400eの外径をコイル1510b,1520bの内接円径D1よりも小さい径にすることができる。この結果、図19に示すように、アクチュエータ1200,1300をベース部材1100の径方向内側に寄せて摺動部2400eに近接して配置することができる。これにより、ベース部材1100の外径D2ひいてはレンズ鏡筒の外径を小さくすることができる。また、図21に示すように、コイル1510b,1520bの間に絞り風車2400の突出部2400dを配置しているので、コイル1510b,1520bと突出部2400dとが光軸方向に重なることがなく、レンズ鏡筒ひいては撮像装置の薄型化が図れる。
なお、本発明の構成は、上記各実施形態に例示したものに限定されるものではなく、材質、形状、寸法、形態、数、配置箇所等は、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更可能である。
110 ベース部材
151b,152b コイル
160 補正レンズ
190 レンズホルダ
240 絞り風車
240a ギア部
260 絞り羽根

Claims (4)

  1. 開閉動作により絞り開口径を変化させる絞り羽根と、
    外周部の一部に駆動力伝達部が径方向外方に突出して設けられ、前記駆動力伝達部に伝達された駆動力により回転駆動されることで、前記絞り羽根を開閉動作させる羽根駆動機構と、
    前記羽根駆動機構を、光軸を中心に回転可能に保持するベース部材と、
    光軸と直交する方向に移動可能とされ、像ブレを補正する補正レンズを保持するレンズホルダと、
    前記ベース部材に固定され、前記レンズホルダを駆動するコイルと、を備え、
    前記羽根駆動機構は、前記ベース部材に対して前記コイルより径方向内側に配置され、前記駆動力伝達部が前記コイルに干渉しない回転範囲で回転駆動されることを特徴とするレンズ鏡筒。
  2. 前記駆動力伝達部は、モータにより駆動されるギア列に噛合するギア部であることを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  3. 前記駆動力伝達部は、回転筒に設けられたカムに係合するフォロア部であることを特徴とする請求項1に記載のレンズ鏡筒。
  4. レンズ鏡筒を備える撮像装置であって、
    前記レンズ鏡筒として、請求項1乃至3のいずれか一項に記載のレンズ鏡筒が用いられることを特徴とする撮像装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2016122049A (ja) * 2014-12-24 2016-07-07 キヤノン株式会社 像振れ補正装置、撮像装置、および光学装置

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