JP2012149527A - ガスタービンのシール構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】局所的な大きな面圧の発生を防いで信頼性を向上させたガスタービンのシール構造を提供することにある。
【解決手段】複数のロータディスクの隣接する面にロータ軸を囲んで互いに対向するように環状の張出部101,103が形成され、張出部101,103の対向面に周方向に沿って溝部102,104が形成され、対向するロータディスク201,202のうちの一方のロータディスク202の対向面に外切欠部114が形成され、溝部102,104に、複数の外側シール板13と外側シール板13の内周側に配置された複数の内側シール板12とを廻り止め部材16で一体化されたシール板組品11の両端部11a,11bが挿入されるとともに、廻り止め部材16が外切欠部114に挿入されたガスタービンのシール構造10であって、シール板組品11の端部の剛性がそれ以外の部分と比べて低下されるようにした。
【選択図】図1

Description

本発明は、ガスタービンのロータディスク間における燃焼ガス又は冷却媒体の漏洩を防止するガスタービンのシール構造に関する。
ガスタービンのロータディスク間をシールするガスタービンのシール構造が種々開発されており、例えば、特許文献1に記載のシール構造を備えたガスタービンが知られている。このガスタービンでは、シールディスクと1段目のタービンディスク間、1段目と2段目のタービンディスク間、2段目と3段目のタービンディスク間、3段目と4段目のタービンディスク間のそれぞれにシール板組品が配置されている。
具体的には、図5および図6に示すように、ガスタービンのシール構造100では、シール板組品(バッフルプレート)105が対向するロータディスク201,202間に配置され、シール板組品105の両端部105a,105bがロータディスク201,202の張出部101,103に形成された溝部102,104にそれぞれ挿入されている。シール板組品105は、周方向にて4分割した円弧状の外側シール板106と、周方向にて4分割した円弧状の内側シール板107とが周方向にて端部同士が重ならないように配置され、外側シール板106および内側シール板107に廻り止め部材108が周方向4か所に取り付けられて一体化して構成されている。廻り止め部材108は、略U字状の把持部材109と、中間保持部材110と、固定ネジ111とで構成されている。シール板組品105に廻り止め部材108を取り付け、廻り止め部材108の基端部側を一方のロータディスク202の張出部103の外周面側に形成された外切欠部114に配置すると共に、廻り止め部材108の先端部側を他方のロータディスク201の張出部101の内周面側に形成された内切欠部113に配置して、シール板組品105の周方向への移動を防止している。
ガスタービンのシール構造が記載されている他の先行技術文献としては、特許文献2がある。
特開2006−214401号公報(例えば、明細書の段落[0029]〜[0033]、[図1]〜[図4]など参照) 特許2941698号(例えば、明細書の段落[0007]〜[0008]、[図1]〜[図3]など参照)
ところで、上述したガスタービンのシール構造100では、シール板組品105はロータディスク201,202に固定されず、遠心力により溝部102,104に張り付いて係止されることにより、冷却媒体(冷却空気)の漏洩を防止している。
ガスタービンの起動と停止の過渡期では、遠心力と熱伸びにより、各ロータディスクが半径方向に伸びて、対向するロータディスクにて段差が生じる。これにより、シール板組品の外周面がロータディスクの溝部の上面部に面接触せずに、シール板組品の外周面の一部のみがロータディスクの溝部の上面部に接触する片あたりが生じ、段差が大きくなると片あたりした部分の面圧が局所的に大きくなることがある。例えば、図7に示すように、外側シール板106の一方の端部106bが一方のロータディスク202の溝部104の上面部104aに片あたりし、この箇所にて局所的に大きな面圧P1が発生することがある。また、外側シール板106の上面部106aの一部が一方のロータディスク202に対向する他方のロータディスク201の溝部102の上面部102aに片あたりし、この箇所にて局所的に大きな面圧P2が発生することがある。
さらに、外切欠部が形成されたロータディスク202の端部では、このロータディスク202に対向するロータディスク201と比べて、シール板組品105と廻り止め部材による遠心力で応力が高くなり、加えて、図8に示すように、ロータ自重たわみにより1回転ごとに軸方向に微小な変位を繰り返すため、ロータディスク201,202の溝部102,104の上面部102a,104aと外側シール板106の上面部106aにて摩擦が生じ、変動応力P3,P4が発生している。
これら面圧P1,P2および変動応力P3,P4が相乗的に作用して、ロータディスク202の外切欠部114付近に局所的に負荷がかかってしまい、ガスタービンのシール構造の信頼性を低下させる可能性があった。
以上のことから、本発明は、前述した課題を解決するために為されたもので、局所的に大きな面圧の発生を防いで信頼性を向上させたガスタービンのシール構造を提供することを目的としている。
上述した課題を解決する第1の発明に係るガスタービンのシール構造は、
複数のロータディスクの隣接する面にロータ軸を囲んで互いに対向するように環状の張出部が形成され、前記張出部の対向面に周方向に沿って溝部が形成され、対向するロータディスクのうちの一方のロータディスクの対向面に切欠部が形成され、前記溝部に、複数の外側シール板と当該外側シール板の内周側に配置された複数の内側シール板とを廻り止め部材で一体化されたシール板組品の両端部が挿入されるとともに、前記廻り止め部材が前記切欠部に挿入されたガスタービンのシール構造であって、
前記シール板組品の端部の剛性がそれ以外の部分と比べて低下される
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第2の発明に係るガスタービンのシール構造は、
第1の発明に係るガスタービンのシール構造であって、
前記外側シール板の両端部にテーパ部が設けられる
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第3の発明に係るガスタービンのシール構造は、
第2の発明に係るガスタービンのシール構造であって、
前記テーパ部が、前記外側シール板の内面部に形成される
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第4の発明に係るガスタービンのシール構造は、
第2または第3の発明に係るガスタービンのシール構造であって、
前記内側シール板の板幅が、前記外側シール板よりも狭く形成される
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第5の発明に係るガスタービンのシール構造は、
第4の発明に係るガスタービンのシール構造であって、
前記内側シール板が、前記外側シール板の板幅方向中央に配置される
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第6の発明に係るガスタービンのシール構造は、
第4の発明に係るガスタービンのシール構造であって、
前記内側シール板の一方の端部が前記外側シール板の一方の端部に揃えて配置される
ことを特徴とする。
上述した課題を解決する第7の発明に係るガスタービンのシール構造は、
第4または第6の発明に係るガスタービンのシール構造であって、
前記外側シール板の他方の端部と前記ロータディスクの前記溝部の間にシール部材が配置される
ことを特徴とする。
前記シール部材としては、オメガ形状のシール材などが挙げられる。
本発明に係るガスタービンのシール構造によれば、シール板組品の端部の剛性をそれ以外の部分と比べて低下させたことにより、対向するロータディスクにて段差が生じても、シール板組品の遠心力が前記シール板組品の端部以外の部分を介してロータディスクの溝部に作用することになり、局所的に大きな面圧の発生を防ぐことができる。これにより、信頼性を向上させることができる。
本発明の第一番目の実施形態に係るガスタービンのシール構造の概略構成図である。 ガスタービンのシール構造が具備するシール板組品の説明図である。 本発明の第二番目の実施形態に係るガスタービンのシール構造の説明図である。 本発明の第三番目の実施形態に係るガスタービンのシール構造の説明図である。 従来のガスタービンのシール構造の断面図である。 従来のガスタービンのシール構造の平面図である。 従来のガスタービンのシール構造の説明図である。 従来のガスタービンのシール構造の説明図である。
本発明に係るガスタービンのシール構造について、各実施形態にて具体的に説明する。
[第一番目の実施形態]
本発明の第一番目の実施形態に係るガスタービンのシール構造について、図1および図2を参照して説明する。本実施形態に係るガスタービンのシール構造は、従来のガスタービンのシール構造が具備するシール板組品を変更した構造であって、それ以外は従来のガスタービンのシール構造と同じ部材を具備する。本実施形態では、従来のガスタービンのシール構造と同じ部材には同一符号を付記する。
本実施形態に係るガスタービンのシール構造10では、図1および図2に示すように、対向するロータディスク201,202間にシール板組品10が配置されて、ロータディスクを冷却する冷却媒体の半径方向への漏洩を防止している。シール板組品11の両端部11a,11bが、対向するロータディスク201,202の張出部101,103の対向面に形成された溝部102,104に挿入されている。なお、張出部101,103は、ロータ軸(図示せず)を囲んで対向するように環状に形成されている。溝部102,104は、張出部101,103の周方向に沿って形成されている。
シール板組品11は、複数の内側シール板12と、内側シール板12の外周側に配置された複数の外側シール板13とを備えている。複数の内側シール板12は、周方向にて複数に分割した円弧状の板材である。複数の外側シール板13は、周方向にて複数に分割した円弧状の板材である。複数の内側シール板12と複数の外側シール板13はこれらの端部同士が周方向にて重ならないように配置され、これらシール板12,13に廻り止め部材16が周方向複数箇所に取り付けられる。すなわち、シール板組品11は、複数の内側シール板12と複数の外側シール板13とが廻り止め部材16により一体化して構成されている。なお、廻り止め部材16は、上述した従来のガスタービンのシール構造100が具備する廻り止め部材108と同様、略U字状の把持部材と、中間保持部材と、固定ネジとで構成される。廻り止め部材16の基端部側が一方のロータディスク202の張出部103の外周面側に形成された外切欠部114に配置されると共に、廻り止め部材16の先端部側が一方のロータディスク202に対向して配置される他方のロータディスク201の張出部101の内周面側に形成された内切欠部113に配置される。これにより、シール板組品11の周方向への移動を防止している。
外側シール板13の板幅は、内側シール板12の板幅と略同じに形成される。外側シール板13の内周面13bには、その両端部13c,13dに沿って周方向に延在するテーパ部14,15がそれぞれ形成されている。これにより、外側シール板13の両端部13c,13d側の剛性がそれ以外の部分と比べて低下し、シール板組品11の両端部11a,11b側の剛性がそれ以外の部分と比べて低下することになる。
したがって、本実施形態に係るガスタービンのシール構造10によれば、外側シール板13の内周面13bの両端部13c,13dに沿って延在するテーパ部14,15を設けてシール板組品11の両端部11a,11bの剛性をそれ以外の部分と比べて低下させたことにより、シール板組品11の両端部11a,11bが挿入されるロータディスク201,202間の溝部102,104にて段差が生じても、シール板組品11に作用した遠心力が外側シール板13の上面部13aにおける両端部13c,13d以外の部分を介してロータディスク201,202の溝部102,104の上面部102a,104aに作用することになり、シール板組品11による局所的に大きな面圧の発生を防ぐことができる。これにより、信頼性を向上させることができる。
[第二番目の実施形態]
本発明の第二番目の実施形態に係るガスタービンのシール構造について、図3を参照して説明する。本実施形態に係るガスタービンのシール構造は、上述した第一番目の実施形態に係るガスタービンのシール構造10が具備するシール板組品を変更した構造であって、それ以外はガスタービンのシール構造10と同じ部材を具備する。本実施形態では、ガスタービンのシール構造10と同じ部材には同一符号を付記する。
本実施形態に係るガスタービンのシール構造20は、図3に示すように、対向するロータディスク201,202の溝部102,104に両端部21a,21bが挿入されたシール板組品21を具備する。シール板組品21は、複数の内側シール板22と、内側シール板22の外周側に配置された複数の外側シール板23とを備えている。複数の内側シール板22は、周方向にて複数に分割した円弧状の板材である。複数の外側シール板23は、周方向にて複数に分割した円弧状の板材である。内側シール板22と外側シール板23はこれらの端部同士が周方向にて重ならないように配置され、これらシール板22,23に廻り止め部材(図示せず)が周方向複数箇所に取り付けられる。すなわち、シール板組品21は、複数の内側シール板22と複数の外側シール板23とが廻り止め部材により一体化して構成されている。なお、廻り止め部材は、上述した従来のガスタービンのシール構造100が具備する廻り止め部材108と同様、略U字状の把持部材と、中間保持部材と、固定ネジとで構成される。
内側シール板22の板幅W1は、外側シール板23の板幅W2と比べて狭く形成される。内側シール板22は、その板幅方向の中央が外側シール板23の板幅方向の中央と略一致して配置される。よって、シール板組品21では、その両端部21a,21b側の剛性がそれ以外の部分と比べて低下している。シール板組品21の重心は、その幅方向の中央部分となる。そのため、ロータディスク201,202に遠心力が作用し、ロータディスク201,202の溝部102,104の先端側がその奥側と比べてロータ軸(図示せず)から離れる方向へ移動し、いわゆる口開き状態になると、それに追随するように外側シール板23の幅方向中央にて撓みが生じることになる。よって、外側シール板23の上面部23aはロータディスク201,202の溝部102,104の上面部102a,104aに面接触することになる。
したがって、本実施形態に係るガスタービンのシール構造20によれば、内側シール板22の板幅W1を外側シール板23の板幅W2と比べて狭く形成し、内側シール板22の幅方向中央と外側シール板23の幅方向中央とを一致して配置して、シール板組品21の両端部21a,21bの剛性をそれ以外の部分と比べて低下させたことにより、シール板組品21の両端部21a,21bが挿入されるロータディスク201,202間の溝部102,104にて段差が生じても、シール板組品21に作用した遠心力が外側シール板23の上面部23aの一部ではなくその全体を介してロータディスク201,202の溝部102,104の上面部102a,104aに作用することになり、シール板組品21による局所的に大きな面圧の発生を防ぐことができる。これにより、信頼性を向上させることができる。
[第三番目の実施形態]
本発明の第三番目の実施形態に係るガスタービンのシール構造について、図4を参照して説明する。本実施形態に係るガスタービンのシール構造は、上述した第一番目の実施形態に係るガスタービンのシール構造10が具備するシール板組品を変更した構造であって、それ以外はガスタービンのシール構造10と同じ部材を具備する。本実施形態では、ガスタービンのシール構造10と同じ部材には同一符号を付記する。
本実施形態に係るガスタービンのシール構造30は、図4に示すように、対向するロータディスク201,202の溝部102,104に両端部31a,31bが挿入されたシール板組品31を具備する。シール板組品31は、複数の内側シール板32と、内側シール板32の外周側に配置された複数の外側シール板33とを備えている。複数の内側シール板32は、周方向にて複数に分割した円弧状の板材である。複数の外側シール板33は、周方向にて複数に分割した円弧状の板材である。内側シール板32と外側シール板33はこれらの端部同士が周方向にて重ならないように配置され、これらシール板32,33に廻り止め部材(図示せず)が周方向複数箇所に取り付けられる。すなわち、シール板組品31は、複数の内側シール板32と複数の外側シール板33とが廻り止め部材により一体化して構成されている。なお、廻り止め部材は、上述した従来のガスタービンのシール構造100が具備する廻り止め部材108と同様、略U字状の把持部材と、中間保持部材と、固定ネジとで構成される。
内側シール板32の板幅W11は、外側シール板33の板幅W12と比べて狭く形成される。内側シール板32の一方の端部32aが外側シール板33の一方の端部33aに揃えて配置される。すなわち、内側シール板32と外側シール板33とは、一方の端部32a,33c同士が径方向で一致して配置される。よって、シール板組品31では、その他方の端部31b側の剛性がそれ以外の部分と比べて低下している。シール板組品31の重心は、その板幅方向の中央部分から一方の端部31a側へとずれた部分となる。そのため、対向するロータディスク201,202にて、定格起動時に段差を生じるように設計している場合、例えば、図4に示すガスタービンのシール構造30にて、一方のロータディスク202がこれに対向する他方のロータディスク201と比べて半径方向に延びて段差が生じると、シール板組品31の他方の端部31b側の曲げ剛性がこの箇所以外の部分と比べて弱くシール板組品31の他方の端部31bが一方のロータディスク202の溝部104aの上面部104aに片あたりしようとするが、シール板組品31に作用する遠心力は、シール板組品31の一方の端部31a側の上面部、具体的には外側シール板33の一方の端部33c近傍の上面部33aを介して他方のロータディスク201の溝部102の上面部102aに作用することになる。
シール板組品31の他方の端部31b近傍、具体的には、外側シール板33の他方の端部33d近傍の上面部(外周面)33aと一方のロータディスク202の溝部104の上面部104aの間には、シール材34が配置される。シール材34は、周方向に延在するものであって、軸方向にて3つ配置される。シール材34としては、耐熱性を有し、オメガ状などに形成されたシール材が挙げられる。このような箇所にシール材34を配置することにより、ロータ側の冷却媒体の外部への漏出を防止することができる。
したがって、本実施形態に係るガスタービンのシール構造30によれば、内側シール板32の板幅W11を外側シール板33の板幅W12と比べて狭く形成し、内側シール板32の一方の端部32aと外側シール板33の一方の端部33cとを径方向にて一致して配置し、シール板組品31の他方の端部31b側の剛性を低下させ、シール板組品31の重心をその幅方向中央から一方の端部31a側へとずらしたことで、シール板組品31に作用した遠心力が外側シール板33の上面部33aの一部ではなく全体を介してロータディスク201の溝部102の上面部102aに作用することになり、シール板組品31による局所的に大きな面圧の発生を防ぐことができる。これにより、信頼性を向上させることができる。
なお、上記では、基端部が一方のロータディスク202に形成された外切欠部114に配置されると共に、先端部が他方のロータディスク201に形成された内切欠部113に配置される廻り止め部材16により内側シール板と外側シール板を一体化したシール板組品を具備するガスタービンのシール構造10,20,30を用いて説明したが、把持部材の先端部側を短くし、基端部が一方のロータディスク202に形成された外切欠部114に配置される廻り止め部材により内側シール板と外側シール板を一体化したガスタービンのシール構造とすることも可能である。
本発明に係るガスタービンのシール構造によれば、シール板組品の上面全体ではなく端部のみがロータディスクの溝部の上面部に接触することによる局所的に大きな面圧の発生を防いで、信頼性を向上させることができるため、ガスタービンを用いる発電産業などで有益に利用することができる。
10 ガスタービンのシール構造
11 シール板組品
12 内側シール板
13 外側シール板
14 テーパ部
15 テーパ部
16 廻り止め部材
20 ガスタービンのシール構造
21 シール板組品
22 内側シール板
23 外側シール板
30 ガスタービンのシール構造
31 シール板組品
32 内側シール板
33 外側シール板
34 シール材
100 ガスタービンのシール構造
101 張出部
102 溝部
103 張出部
104 溝部
105 シール板組品
106 外側シール板
107 内側シール板
108 廻り止め部材
109 把持部材
110 中間保持部材
111 固定ネジ
113 内切欠部
114 外切欠部
201 ロータディスク
202 ロータディスク
W1 内側シール板の板幅
W2 外側シール板の板幅
W11 内側シール板の板幅
W12 外側シール板の板幅

Claims (7)

  1. 複数のロータディスクの隣接する面にロータ軸を囲んで互いに対向するように環状の張出部が形成され、前記張出部の対向面に周方向に沿って溝部が形成され、対向するロータディスクのうちの一方のロータディスクの対向面に切欠部が形成され、前記溝部に、複数の外側シール板と当該外側シール板の内周側に配置された複数の内側シール板とを廻り止め部材で一体化されたシール板組品の両端部が挿入されるとともに、前記廻り止め部材が前記切欠部に挿入されたガスタービンのシール構造であって、
    前記シール板組品の端部の剛性がそれ以外の部分と比べて低下される
    ことを特徴とするガスタービンのシール構造。
  2. 請求項1に記載されたガスタービンのシール構造であって、
    前記外側シール板の両端部にテーパ部が設けられる
    ことを特徴とするガスタービンのシール構造。
  3. 請求項2に記載されたガスタービンのシール構造であって、
    前記テーパ部は、前記外側シール板の内面部に形成される
    ことを特徴とするガスタービンのシール構造。
  4. 請求項2または請求項3に記載されたガスタービンのシール構造であって、
    前記内側シール板の板幅は、前記外側シール板よりも狭く形成される
    ことを特徴とするガスタービンのシール構造。
  5. 請求項4に記載されたガスタービンのシール構造であって、
    前記内側シール板は、前記外側シール板の板幅方向中央に配置される
    ことを特徴とするガスタービンのシール構造。
  6. 請求項4に記載されたガスタービンのシール構造であって、
    前記内側シール板の一方の端部が前記外側シール板の一方の端部に揃えて配置される
    ことを特徴とするガスタービンのシール構造。
  7. 請求項4または請求項6に記載されたガスタービンのシール構造であって、
    前記外側シール板の他方の端部と前記ロータディスクの前記溝部の間にシール部材が配置される
    ことを特徴とするガスタービンのシール構造。
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