JP2012147358A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】 ノイズの少ないかつ振れによる像流れ成分を含まない画像を得る。
【解決手段】 三脚・夜景モードに対応したTV値、AV値、ISO値を算出し、ブレ検出を行いながら露光する。ノイズ量から最低露光時間・ブレ検出タイミングによるブレ影響度を監視し、ブレ検出時に、露光中断するか否かを判定し、ノイズ量・ブレ影響度の両方を考慮し高画質となるように制御することを特徴とするデジタルカメラ装置。
【選択図】 図1
【解決手段】 三脚・夜景モードに対応したTV値、AV値、ISO値を算出し、ブレ検出を行いながら露光する。ノイズ量から最低露光時間・ブレ検出タイミングによるブレ影響度を監視し、ブレ検出時に、露光中断するか否かを判定し、ノイズ量・ブレ影響度の両方を考慮し高画質となるように制御することを特徴とするデジタルカメラ装置。
【選択図】 図1
Description
本発明は手振れ防止機能を備えたデジタルカメラなどの撮像装置に関する。
従来からデジタルカメラによる撮影時の手振れが問題となっており、特に図6に示したα(X-Z面内に含まれる回転移動)、β(Y-Z面内に含まれる回転移動)、γ(X-Y面内に含まれる回転移動)の各方向の回転が手振れとして撮影画像に影響していた。手振れ原因としては他に図6に示したX、Y、Z方向の平行移動があるが、これら方向の移動は撮影画面に対する影響は少ないとされ、手振れ補正の対象には含まれていない。厳密に言えば、これら六変位方向の、変位量、変位速度、変位加速度を検出して補正機構を作動させることにより手振れによる像流れを含まない画像を得ることが可能である。
これら手振れ補正の方法は、特開平3−188430や特開平4−21831にあるように撮影光学系の一部分を移動させて手振れを低減させたり(シフト式)、プリズムを通すことにより手振れを低減させている(VAP式)。さらに撮像エリアの一部を切り出し手振れを低減させる方法などが開示されている。
また、露出を開始した時点からの露出量又は露出時間を検出し、露出中において手ブレ量が、所定値以上であるか否かを判断する判断手段と、検出された露出量又は露出時間が所定の最低値以上である場合に露出を強制終了させる制御手段と、を持つ方法が、特許文献1に開示されている。また、デジタルカメラにおいて、1コマの画像の撮影時(記録時)に複数コマ分の画像が連続して撮像され、角速度センサ70により手振れ等による像振れ量が検出される。各コマの画像を重み付け変換処理した後、その重み付け変換処理された各コマの画像を画素ずらし合成処理することによって像振れを低減した1コマ分の画像を生成する。重み付け変換処理では、各コマの画像を撮像している露光期間中での像振れを考慮した重み付け係数(重み付けテーブル)により各コマの画像の各画素の画素値が変換される方法も開示されている(特許文献2参照)。
しかしながら、前述した従来のカメラにあっては、角速度検出手段によって検出される角速度が許容値以上となったときには、適正露出となる前でもシャッターを強制的に閉じることから、カメラに手ブレが生じた場合には、露出不足の画像が撮影されることとなる。したがって、手ブレのない画像を撮影することができ、手ブレによる画質低下を防止することができる反面、撮影された画像に露出不足による画質低下が生じてしまう。
また、この課題を解決した特許文献1においては、露出不足による画質低下を防ぐことは可能であるが、ブレの目立つ画像を生成してしまう課題がある。
特許文献2においては、手ブレや一部でも動体が含まれると、連続性が失われ、不自然な画像となる。また、画素ずらしをすると、手ブレ量により写らないエリアができてしまう課題がある。
本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなされたものであり、ブレ及び露出に起因する画質低下を防止しつつ撮影を行うことのできる撮像装置を提供することを目的とする。
本発明の撮像装置は、変位センサ装置を有し、該変位センサ装置が検出した変位量と、撮像素子能力と現在の環境に応じて、最少蓄積時間と最大蓄積時間を算出するする蓄積時間算出部、ブレ影響度を算出するブレ影響度算出部を有し、ブレ発生時に最大蓄積時間まで露光した場合と最少蓄積時間まで露光した場合の、ブレ前後の時間比率とノイズ予想量を算出し、露光を続行するべきか否かを判定し、その判定結果から露出時間を制御する。
本発明の撮像装置によれば、ブレが発生しなければ、ノイズの少ない高画質な画像を得ることが可能となり、万が一ブレが発生しても、変位センサ装置が検出したブレ発生タイミングとノイズ量から、露光を中止するか否かを判定することによって、ノイズの少ないかつブレの影響を抑えた画像データを得ることができる。
以下、図面を参照しつつ本発明の実施例を説明する。
図1は本発明の実施例の構成を示す図である。
[実施例1]
図1は撮像装置としてのデジタルカメラの構成を簡略的に示している。図中11はレンズ装置、12は手振れ補正レンズ、13は絞り装置、14はレンズ装置11に入射した光の経路を制御するミラー装置、15はシャッター装置、16はCCDやCMOS等により光信号を電気信号に変換する撮像素子、17はアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換装置、18はガンマ補正等の映像信号処理を行う画像処理装置、19は画像データの圧縮処理を行う圧縮処理装置、20は画像データを一時的に保存したり、プログラムやデータ変数を格納保持するメモリ装置、21はメモリカードやハードディスクなどで画像データを記録する記録媒体、22は光学ファインダ装置、23は光学ファインダ内または/かつカメラ外周上に設けられた表示装置、24は撮像素子16やA/D変換装置17を駆動する駆動装置、25はシャッター装置15を制御して露光時間を調整するシャッター制御装置、26は撮影のモードを変更する撮影モード変更装置、27は撮影画像の解像度を変更する撮影解像度変更装置、28は撮影時の感度を変更するISO値変更装置、29は撮像を指示するシャッタースイッチ装置、30は本デジタルカメラの電源を入/切制御する主電源スイッチ、31は単写と連写を切り替える単写連写スイッチ、32は絞り装置13を制御して撮像素子16に到達する光の量を調節する絞り制御装置、33は補正レンズ12を制御して撮像素子16に入射する光を位置安定させる補正レンズ制御装置、34はレンズ装置11内のフォーカシングレンズを駆動して焦点距離を調節するフォーカス制御装置、35は警告音や確認音を発音する発音体、36はオートフォーカス用補助光の投光やフラッシュ調光機能を持つフラッシュ装置、37は補正レンズ12の移動量を検知する補正レンズ位置検出装置、38は図6におけるx、y、z、α、β、γの各方向の変位量を検出する変位センサ、39は合焦を検出する測距装置、40は被写体の明るさを検出する測光装置であり、41はデジタルカメラ全体の制御、周辺制御装置の制御、スイッチ類からの入力に応じた制御、焦点距離の調節や露光量の調節、メモリや記録媒体への書き込み読み出し制御等を行うシステム制御装置である。
図1は撮像装置としてのデジタルカメラの構成を簡略的に示している。図中11はレンズ装置、12は手振れ補正レンズ、13は絞り装置、14はレンズ装置11に入射した光の経路を制御するミラー装置、15はシャッター装置、16はCCDやCMOS等により光信号を電気信号に変換する撮像素子、17はアナログ信号をデジタル信号に変換するA/D変換装置、18はガンマ補正等の映像信号処理を行う画像処理装置、19は画像データの圧縮処理を行う圧縮処理装置、20は画像データを一時的に保存したり、プログラムやデータ変数を格納保持するメモリ装置、21はメモリカードやハードディスクなどで画像データを記録する記録媒体、22は光学ファインダ装置、23は光学ファインダ内または/かつカメラ外周上に設けられた表示装置、24は撮像素子16やA/D変換装置17を駆動する駆動装置、25はシャッター装置15を制御して露光時間を調整するシャッター制御装置、26は撮影のモードを変更する撮影モード変更装置、27は撮影画像の解像度を変更する撮影解像度変更装置、28は撮影時の感度を変更するISO値変更装置、29は撮像を指示するシャッタースイッチ装置、30は本デジタルカメラの電源を入/切制御する主電源スイッチ、31は単写と連写を切り替える単写連写スイッチ、32は絞り装置13を制御して撮像素子16に到達する光の量を調節する絞り制御装置、33は補正レンズ12を制御して撮像素子16に入射する光を位置安定させる補正レンズ制御装置、34はレンズ装置11内のフォーカシングレンズを駆動して焦点距離を調節するフォーカス制御装置、35は警告音や確認音を発音する発音体、36はオートフォーカス用補助光の投光やフラッシュ調光機能を持つフラッシュ装置、37は補正レンズ12の移動量を検知する補正レンズ位置検出装置、38は図6におけるx、y、z、α、β、γの各方向の変位量を検出する変位センサ、39は合焦を検出する測距装置、40は被写体の明るさを検出する測光装置であり、41はデジタルカメラ全体の制御、周辺制御装置の制御、スイッチ類からの入力に応じた制御、焦点距離の調節や露光量の調節、メモリや記録媒体への書き込み読み出し制御等を行うシステム制御装置である。
表示装置23は例えば、露光時間、絞り数値、撮影可能枚数、露出補正値、撮影モード、圧縮率、合焦、フラッシュ充電完了、ビジー、さらには各種設定用メニュー画面や再生画像、その他警告文等を表示する。
撮影モード変更装置26によって例えば、自動、プログラム、シャッター速度優先、絞り優先、マニュアル、焦点深度優先、ポートレート、風景、接写、スポーツ、夜景、パノラマ、動画記録などの各撮影モードの選択が可能である。
シャッタースイッチ29はいわゆるSW1、SW2の2段階スイッチからなり、SW1のONでオートフォーカス処理、自動露出処理、オートホワイトバランス処理、フラッシュ調光処理等の動作を開始する。さらにSW2のONでシャッター装置15が開き、撮像素子16から出力された信号がA/D変換装置17、画像処理装置18、圧縮処理装置19を通過することにより画像データが生成され、記録媒体21に保存されるという一連の処理が行なわれる。
また、単写連写スイッチ31によりカメラ装置はSW2の押下後、SW2が離されるまで、連続的に撮影を繰り返すモード(連写)と、SW1を離放するまで1回の撮影しか行わないモード(単写)を切り替える。
もちろん一般的な技術として、露光時間の制御は、シャッター装置15により直接制御する場合もあるし、電子シャッターと呼ばれる撮像装置16の蓄積時間で制御する方法もよく使われている。
測距、測光(すなわちオートフォーカス処理、自動露出処理、フラッシュ調光処理)は測距装置39、測光装置40を用いて行う例をあげたが、画像処理装置18およびシステム制御装置41によって代用することも可能である。
また、光学ファインダ22の代りに撮像装置16に入る像を表示装置23に表示し、ファインダとして利用するビューファインダとする構成も考えられる。
図1に示した手振れ補正レンズ12は、光軸に対して鉛直な面に含まれる方向(図6におけるαとβの変位によって起因する像振れ)の向きの振れ量を変位センサ装置38で検出し、システム制御装置41と補正レンズ制御装置33によって補正用レンズ12を入射光と鉛直の向きにシフト移動させ、撮像装置16に入射する像光を安定させるものである。その他にもレンズ装置内に設けた可変頂角プリズムによって代替する方法もある。さらに、レンズ装置内に可動部を設けるのではなく、撮像素子16に入射した像光の切り出し領域をずらすことによって手振れ補正を行う方法もある。
本発明のデジタルカメラ装置は、変位センサを装備することによって構成される。また別の構成例として既存の手振れ補正機能に使用されている変位センサを流用することも可能である。また、既存の手振れ補正機能によって補正しきれない像振れを本発明によって補正することも可能である。特に本発明では既存の手振れ機能を限定してはいない。
図2はデジタルカメラおよび本発明の主たる処理を表したものである。図2を用いて図1に示したデジタルカメラ装置の処理の概要について説明する。
システム制御装置41は、単写/連写の撮影を切り替える単写連写スイッチ31の設定状態を調べ(S101)、単写設定されていれば、単写フラグ(メモリ装置20に存在する)を設定し(S102)、連写設定がされていれば、連写フラグ(メモリ装置20に存在する)を設定する(S103)。なお、単写フラグ、連写フラグはシステム制御装置41の内部のメモリに記録してもよい。次に補正レンズを初期位置に置くとともに変位センサ38などの初期化を行う(S104)。
シャッタースイッチ29のSW1がおされていないならば(S105)、S101に戻る。シャッタースイッチ29のSW1が押されていた場合(S105)、システム制御装置41は補正レンズ制御装置33とともに補正レンズ12の補正動作を起動する(S106)。さらに、システム制御装置41は測距・測光処理を行う(S107)(S108)。
S109ではシャッタースイッチ29のSW2が押されているか判定する。シャッタースイッチSW1が放されるまで(S110)SW1、SW2の判定を繰り返す。SW1が放されたならばS120で補正レンズ12等で行っていた補正処理を終了し、S101へ戻る。シャッタースイッチSW2が押されたならば、システム制御装置41は、撮影した画像データの記憶が可能な領域がメモリ装置20にあるかどうかを判断し(S111)、無ければ表示装置22に所定の警告表示を行い(S112)、S120で防振動作を終了し、S101に戻る。
メモリ装置20に撮影した画像データの記憶可能な領域があるならば、S113で撮影処理を行い、S114で現像処理を行う。
S114の現像処理は必要なWB(ホワイトバランス)積分演算、OB(オプティカルブラック)積分演算を行い、演算結果をシステム制御装置41の内部メモリ(非図示)あるいはメモリ装置20に記憶する。そして、システム制御装置41は画像処理装置18を用いてメモリ装置20の所定の領域に書き込まれた撮影画像データを読み出して、システム制御装置41の内部メモリあるいはメモリ装置20に記憶した前記演算結果を用いて、AWB(オートホワイトバランス)処理、ガンマ変換処理、色変換処理を含む各種現像処理を行う(S114)。
また撮影処理S113中の露光時間を検査し、測光値から制御値として設定されている、絞り値・シャッタ速度・ISO値と実際に露光された時間情報から、増感が必要か判定し(S115)、必要な場合に、増感処理を行う(S116)。増感処理の方法としては、γ=1.0以上のγ補正を適応する方法や、Y信号成分に一定値を加算または乗算することによって可能である。また、A/D変換直後の信号を保存しておき、一定値を乗ずる方法もある。S115の判定とS116の増感処理はS114の現像処理内部で行ってもよい。
メモリ装置20に一旦格納された画像データに対し、システム制御装置41は、設定したモードに応じた画像圧縮処理を行い(S117)、ハードディスクやメモリカード等の記録媒体装置21に保存処理を開始する(S118)。
記録が開始された後、S119でシャッタースイッチSW1が押されているか判断し、放されていればS120で防振処理を終了する。シャッタースイッチSW1が押されていれば、S121で連写か単写かを判定し、単写ならS119へ戻り、連写ならS108へ戻る。連写の場合、S108へ戻って再度測光処理から繰り返しているが、S107へ戻り測距処理から繰り返してもよい。
図3を用いて測距処理(図2におけるS107)を説明する。
システム制御装置41と撮像素子16と測距装置39とフォーカス制御装置34を用いて、レンズ装置11のフォーカス駆動を行い、合焦処理を行う(S501)。レンズ装置11に入射した光線は、ミラー装置14で測距装置39に入射され、光学像として結像した画像の合焦状態を判断し合焦と判定する。システム制御装置41とフォーカス制御装置34によりレンズ装置11内の合焦用レンズを移動し(S501)、測距装置33が捕らえる像の状態により、システム制御装置41が判定する(S502)。合焦が得られることによりレンズ位置を決定し、測距点決定が行われる(S503)。この時、複数の測距点の中から合焦した測距点を選択し、測距点データや距離データ、レンズデータ等をシステム制御装置41の内部メモリあるいはメモリ装置20に保存する。
図4を用いて測光処理(図2におけるS108)を説明する。
システム制御装置41は測光装置40を用いて自動露出処理を行う。レンズ装置11に入射した光線を測光装置40に入射させることにより、光学像として結像された画像の露出状態を測定し(S601)、実撮影時に最適な露出(AE)が得られるように演算を繰り返す(S602)。適正な露出を得られる設定値が決定したならば(S603)、システム制御回路41は測光値を含む測光データおよびあるいは設定パラメータをシステム制御装置41の内部メモリあるいはメモリ装置20に記憶し、S604に進む。
なお、測光処理S603で検出した露光量と、モードダイアルによって設定された撮影モードに応じて、システム制御装置41は、絞り値(Av値)、シャッター速度(Tv値)を決定する。この値に応じて、シャッター制御装置25と絞り制御装置32がコントロールされ、撮影が行われる。
さらにシステム制御装置41は、フラッシュが必要か否かを判断し(S604)、フラッシュが必要ならばフラッシュフラグをセットし、フラッシュ36の充電が完了するまで(S606)充電を行う(S605)。
図8は、本発明のブレ発生した場合の判定処理を示したフローチャートである。
シーン認識を開始すると、システム制御装置41は、変位センサ38から変位量を読み出し、撮像面での振れ量を計算し、ブレ情報取得する(S401)する。三脚装着を判定するために設けられた閾値時間、ブレ検出があったか否かにより、三脚装着の判定を行う(S402)。三脚装着と判定した場合に、図4の一例のように測光値を取得する(S403)。
測光結果より、輝度値・点光源の有無などの画像解析により、夜景か否かを判定する(S404)。また、顔認識や撮像した画像を分割し、前後の画像を比較し、被写体動き量を検出し(S405)、被写体の動き量情報により、静物か否かを判定する(S406)。シーン解析部42により、その判定結果を元にシーンを特定し(S407)、シーンに合わせた撮影パラメータを算出し(S408)、シーン認識を終了する(S409)。
ここで三脚装着+夜景+生物と判断された場合、通常測光値から算出したISO値で撮影した場合にはノイズ量が多いと判定した場合に、露光時間(Tv値)を延長しISO値を下げることで、高画質を狙うことが可能となる。しかしながら、露光時間が延びただけ、万が一風などの影響でブレが発生した際には、ブレの多い画像となってしまうことになる。
本発明では、決められた露出時間ではなく、ブレ発生の有無と発生タイミングにより、露光時間を制御することにより、従来よりも高画質を狙うことを目的とする。
本発明では、決められた露出時間ではなく、ブレ発生の有無と発生タイミングにより、露光時間を制御することにより、従来よりも高画質を狙うことを目的とする。
シャッタースイッチが押され、撮影開始すると、
システム制御装置41は、ミラー14を不図示のミラー駆動手段によってミラーアップ位置に移動すると共に(S201)、システム制御装置41の内部メモリあるいはメモリ装置20に記憶された測光データに従い、絞り制御装置32によって絞り装置13を所定の絞り量まで駆動する(S202)。
システム制御装置41は、ミラー14を不図示のミラー駆動手段によってミラーアップ位置に移動すると共に(S201)、システム制御装置41の内部メモリあるいはメモリ装置20に記憶された測光データに従い、絞り制御装置32によって絞り装置13を所定の絞り量まで駆動する(S202)。
システム制御装置41は撮像素子16の電荷クリアを行い、撮像素子の電荷蓄積を開始する(S203)、シャッター制御装置25によってシャッター15を開き(S204)、
撮像素子16の露光を開始する(S205)。
撮像素子16の露光を開始する(S205)。
露光を開始すると共に露光時間計測を始め(S216)、このとき変位センサ38から変位量を読み出し、撮像面での振れ量を計算し初期位置としてメモリ装置20またはシステム制御装置41の内部メモリに保持する。例えば点Qが点Q’の位置に動き、この振れ量dx、dyを考える。変位センサ38はここでは入射光軸と鉛直の向きに配された2個以上の振動ジャイロによる角速度センサによって構成されており、角速度情報からβ方向の振れ角度β1を計算し、dy=Ltanβ1 の式によって振れ量dyを計算している(図9)。同様にα方向の振れ角度α1によって発生する像面の振れ量dxも dx=Ltanα1によって得られる。この得られたブレ情報と、現在のレンズ焦点距離、被写体距離から、撮影画像に対する移動量(Pixel数)を算出し、ブレ影響度を算出する。
ここでは変位センサを使用した一例を用いて説明するが、変位センサ38はシフト式やバリアングル式の手振れ補正レンズ、2つ以上の撮像画像を比較し移動量を算出する方法を用いてもよい。
レンズ内手ブレ補正ができるレンズを装着している場合においては、
レンズ内手振れ補正機能で補正できる変位角をθcとした場合、像面の補正量 Dc は Dc=Ltanθc となり、半径Dcで示される円に納まる偏移は、レンズによる手振れ補正機能で補正されることになる。よって像流れとならない限界、手振れの許容量の半径 Dmax を加えた円Mを考えた場合、変位センサ38の限界変位角θonは、(Dmax+Dc)=Ltanθon を満たす θon となり、θonの振れまで許容すればよい。逆に、手振れ補正機能を動作させていない場合には、純粋に手振れ許容量半径Dmaxからなる円Nを考え、Dmax=Ltanθoff を満たすθoff までを補正することなる。
レンズ内手振れ補正機能で補正できる変位角をθcとした場合、像面の補正量 Dc は Dc=Ltanθc となり、半径Dcで示される円に納まる偏移は、レンズによる手振れ補正機能で補正されることになる。よって像流れとならない限界、手振れの許容量の半径 Dmax を加えた円Mを考えた場合、変位センサ38の限界変位角θonは、(Dmax+Dc)=Ltanθon を満たす θon となり、θonの振れまで許容すればよい。逆に、手振れ補正機能を動作させていない場合には、純粋に手振れ許容量半径Dmaxからなる円Nを考え、Dmax=Ltanθoff を満たすθoff までを補正することなる。
変位センサからブレ情報取得を行い(S206)、画像に影響するブレが検出されたか否かを判定する(S207)。影響なしと判定した場合は露光を続行し、影響ありと判定した場合は、S216で計測している時間から、最低露光時間を超えているか判定する(S208)。越えていなければ、露光へ(S205)、越えていなければ、過去にブレ検出をあったか否かを判定し、なかった場合は露光終了へ(S212)、あった場合は、ブレ影響度の検出を行う(S210)。ブレ影響度の判定方法については後述する。ブレ影響度検出結果により露光中止か否かの判定を行い(S211)、露光続行の場合には露光(S205)へ、中止の場合は、露光終了(S212)となり、
露光が終了した場合、システム制御装置41はシャッター制御装置25によってシャッター15を閉じ(S213)、絞り制御装置24によって絞り装置12を開放の絞り値まで駆動すると共に(S214)、ミラー14をミラーダウン位置に移動する(S215)。
システム制御装置41は撮像素子16の電荷蓄積を終了し(S216)、画像生成開始へと進む。
露光が終了した場合、システム制御装置41はシャッター制御装置25によってシャッター15を閉じ(S213)、絞り制御装置24によって絞り装置12を開放の絞り値まで駆動すると共に(S214)、ミラー14をミラーダウン位置に移動する(S215)。
システム制御装置41は撮像素子16の電荷蓄積を終了し(S216)、画像生成開始へと進む。
画像生成を開始すると、撮像素子に蓄積された画像の読出を行い(S301)、露光時間計測(S216)と測光したTv・Av・ISO制御値と比較し、不足露光量を算出する(S302)。不足露光量・ISO制御値から、デジタルゲイン処理(S303)、画像補正処理(S304)を必要に応じて行い、エンコード処理(S305)を行い、画像ファイルとしてメモリカードやハードディスクなどの記憶媒体に書込を行い(S306)、画像生成を完了する。
図5はブレ発生した場合の記録画像例を示したものである。
Fは、露出適、Eは90%、Dは70%、Cは50%、Bは30%、Aは10%の例である。
A(10%)+E(90%)=100%
B(30%)+D(70%)=100%
C(50%)+C(50%)=100%
A(10%)+A(10%)=20% × 5(ゲイン量)=100%
A(10%)+C(50%)=60% × 1.66(ゲイン量)=100%
F(100%)
A、B、C、D、Eの画像に対して、露出を最適化するために、ゲイン量を制御することで、ブレ発生時に緊急停止処理を行えば、ブレのない画像を生成することは可能であるが、ゲイン量が大きくなればなるほど、ノイズ量が増える課題が存在する。
A(10%)+E(90%)=100%
B(30%)+D(70%)=100%
C(50%)+C(50%)=100%
A(10%)+A(10%)=20% × 5(ゲイン量)=100%
A(10%)+C(50%)=60% × 1.66(ゲイン量)=100%
F(100%)
A、B、C、D、Eの画像に対して、露出を最適化するために、ゲイン量を制御することで、ブレ発生時に緊急停止処理を行えば、ブレのない画像を生成することは可能であるが、ゲイン量が大きくなればなるほど、ノイズ量が増える課題が存在する。
ただし、ノイズ量は、撮像素子自体の温度や被写体の色輝度に依存し、ゲイン量は少ないほど良いが、上限ISO相当の境界付近だからと言って、常に同等とは限らない。本発明では上限ISO相当で説明をしているが、撮像素子温度、明暗の比率、被写体情報、蓄積画像、ユーザが設定している画像パラメータ(彩度、カラー/モノクロ、ノイズ処理方法、トーンカーブ)などからノイズ量を算出し、高画質を維持できるか否かの判定でも良い。
画像例AE、BD,CC,AA×5、AC×1.66、Fもそれぞれ露出適ではあるが、ブレ発生タイミングにより、画像に対するブレ影響度が異なる。AE、BD、CCの順に、ブレが目立つ画像となることがわかる。
また、AA×5画像とCC画像はブレ影響度はほぼ同じとなるが、AAの方がゲイン量が大きいのでノイズ量が多くなる。ACはAAよりも、ブレ前後の時間比率が異なり、ゲイン量も少ないので、ブレ影響度・ノイズ量共に良好である。
上限ISO相当まで、ノイズ量の観点から必ず露光する場合において、以下の判定式が成り立ち、判定式は、
上限ISO相当のゲイン量に到達する露光時間/2 < 手ブレ発生時間
上記判定式=真の場合、
上限ISOを越えた時点では、露光中止処理をせず、次のブレ発生時に中止する。
上記判定式=偽の場合、
上限ISOを越えた時点で、露光中止処理を行う。
であらわせられる。
上限ISO相当のゲイン量に到達する露光時間/2 < 手ブレ発生時間
上記判定式=真の場合、
上限ISOを越えた時点では、露光中止処理をせず、次のブレ発生時に中止する。
上記判定式=偽の場合、
上限ISOを越えた時点で、露光中止処理を行う。
であらわせられる。
図7は、ブレ影響度検出(S210)の、ブレ発生タイミングにより、露光を続けるか否かの一例を示したものである。
7Aは、露光中にブレが発生せずに、あらかじめ設定した制御値で撮影した場合の例であり、ブレ影響度、ノイズ量ともに一番良い状態である。
7Bは、露光中にブレが発生し、中間ISO相当のゲイン量となる露光時間で撮影した場合の例、7Cは、露光中にブレが発生し、下限ISO相当のゲイン量となる露光時間で撮影した場合の例である。
7D、7E、7Fは、露光中にブレが発生し、下限ISO相当のゲイン量を上回る露光時間で撮影した場合の例であり、下限ISOまでブレが発生しないと仮定しても、(1)(2)、(1)(3)、(1)(4)の比率を比較した場合、7Dの(1)(2)の時間比率が一番異なり、露光時間を増やせば増やすほど、ブレ前後の比率は高くなるため、上限ISO相当のゲイン量となる露光時間で撮影を中止する判定を行う。
7G、7H、7Iは、露光中にブレが発生し、下限ISO相当のゲイン量を上回る露光時間で撮影した場合の例であり、下限ISOまでブレが発生しないと仮定した場合、(4)(5)、(4)(6)、(4)(7)の比率を比較した場合、7Iの(4)(7)の時間比率が一番異なり、露光時間を増やせば増やすほど、ブレ前後の比率は良くなるため、上限ISO相当のゲイン量となる露光時間で撮影を中止せず、次のブレ発生タイミングあるいは下限ISO相当のゲイン量となる露光時間まで中止判定を行わない。
11 レンズ装置
12 手振れ補正レンズ
13 絞り装置
14 ミラー装置
15 シャッター装置
16 光信号を電気信号に変換する撮像素子
17 A/D変換装置
18 映像信号処理を行う画像処理装置
19 圧縮処理を行う圧縮処理装置
20 メモリ装置
21 記録媒体
22 光学ファインダ装置
23 表示装置
24 撮像素子16やA/D変換装置17を駆動する駆動装置
25 シャッター装置15を制御するシャッター制御装置
26 撮影のモードを変更する撮影モード変更装置
27 撮影画像の解像度を変更する撮影解像度変更装置
28 撮影時の感度を変更するISO値変更装置
29 撮像を指示するシャッタースイッチ装置
30 電源を入/切制御する主電源スイッチ
31 単写と連写を切り替える単写連写スイッチ
32 絞り装置13を制御する絞り制御装置
33 補正レンズ12を制御する補正レンズ制御装置
34 フォーカス制御装置
35 発音体
36 フラッシュ装置
37 補正レンズ位置検出装置
38 変位センサ
39 合焦を検出する測距装置
40 被写体の明るさを検出する測光装置
41 システム制御装置
42 シーン解析部
43 蓄積時間算出部
44 ブレ影響度算出部
12 手振れ補正レンズ
13 絞り装置
14 ミラー装置
15 シャッター装置
16 光信号を電気信号に変換する撮像素子
17 A/D変換装置
18 映像信号処理を行う画像処理装置
19 圧縮処理を行う圧縮処理装置
20 メモリ装置
21 記録媒体
22 光学ファインダ装置
23 表示装置
24 撮像素子16やA/D変換装置17を駆動する駆動装置
25 シャッター装置15を制御するシャッター制御装置
26 撮影のモードを変更する撮影モード変更装置
27 撮影画像の解像度を変更する撮影解像度変更装置
28 撮影時の感度を変更するISO値変更装置
29 撮像を指示するシャッタースイッチ装置
30 電源を入/切制御する主電源スイッチ
31 単写と連写を切り替える単写連写スイッチ
32 絞り装置13を制御する絞り制御装置
33 補正レンズ12を制御する補正レンズ制御装置
34 フォーカス制御装置
35 発音体
36 フラッシュ装置
37 補正レンズ位置検出装置
38 変位センサ
39 合焦を検出する測距装置
40 被写体の明るさを検出する測光装置
41 システム制御装置
42 シーン解析部
43 蓄積時間算出部
44 ブレ影響度算出部
Claims (3)
- 変位センサ装置(図1−38)を有し、該変位センサ装置が検出した変位量と時間、最少蓄積時間と最大蓄積時間を算出する蓄積時間算出部(図1−43)、ブレ影響度を算出するブレ影響度算出部(図1−44)を有し、ブレ発生時に、最大蓄積時間から最少蓄積時間まで露光した場合の、ブレ前後の時間比率とノイズ予想量を算出し、露光を続行するべきか否かを判定し、その判定結果から露出時間を制御することを特徴とする撮像装置。
- 撮影する際に、変位センサ装置(図1−38)が検出する変位量が、所定の時間なかった場合に、請求項1の制御を行うことを特徴とする撮像装置。
- シーンを解析するシーン解析部(図1−42)を有し、夜景と判定し、さらに変位センサ装置(図1−38)が検出する変位量が、所定の時間なかった場合に、請求項1の制御を行うことを特徴とする撮像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011005678A JP2012147358A (ja) | 2011-01-14 | 2011-01-14 | 撮像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2011005678A JP2012147358A (ja) | 2011-01-14 | 2011-01-14 | 撮像装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012147358A true JP2012147358A (ja) | 2012-08-02 |
Family
ID=46790443
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2011005678A Pending JP2012147358A (ja) | 2011-01-14 | 2011-01-14 | 撮像装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2012147358A (ja) |
-
2011
- 2011-01-14 JP JP2011005678A patent/JP2012147358A/ja active Pending
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