JP2012147247A - Ofdm受信装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】OFDM受信装置で、伝送路推定の精度を向上させる。
【解決手段】受信信号を周波数軸の信号へ変換する手段2、パイロットキャリアを補間して第一の伝送路特性を推定する手段3、第一の等化信号を算出する手段4、第一の等化信号を判定する手段5、第二の伝送路特性を推定する手段6、第二の伝送路特性から伝送路の複素インパルス応答を算出する手段7、複素インパルス応答からパスを検索してパスに対する窓関数と複素インパルス応答を乗算する手段8、乗算結果を周波数軸の信号へ変換して第三の伝送路特性を取得する手段9、第二の等化信号を算出する手段10、第一の等化信号と第二の等化信号のうちの一方を選択する手段11、選択された信号を判定する手段12を備えた。
【選択図】 図1
【解決手段】受信信号を周波数軸の信号へ変換する手段2、パイロットキャリアを補間して第一の伝送路特性を推定する手段3、第一の等化信号を算出する手段4、第一の等化信号を判定する手段5、第二の伝送路特性を推定する手段6、第二の伝送路特性から伝送路の複素インパルス応答を算出する手段7、複素インパルス応答からパスを検索してパスに対する窓関数と複素インパルス応答を乗算する手段8、乗算結果を周波数軸の信号へ変換して第三の伝送路特性を取得する手段9、第二の等化信号を算出する手段10、第一の等化信号と第二の等化信号のうちの一方を選択する手段11、選択された信号を判定する手段12を備えた。
【選択図】 図1
Description
本発明は、直交周波数分割多重(OFDM:Orthogonal Frequency Division Multiplexing)方式の受信装置に関し、特に、伝送路推定の精度を向上させるOFDM方式の受信装置(OFDM受信装置)に関する。
例えば、FPU(Field Pickup Unit)や地上デジタル放送(ISDB−T)では、直交周波数分割多重(OFDM)方式が採用されている。各サブキャリアの変調方式としては64QAM(Quadrature Amplitude Modulation)や16QAM等が用いられているため、復調時には受信サブキャリアの振幅及び位相を正確に再生する必要がある。
このため、図7や図8に示されるように、振幅と位相が既知であるパイロットキャリアを数キャリア毎に配置することにより、受信装置側で伝送路の特性を把握する構成が用いられている。
図7には、連続パイロット(CP:Continuous Pilot)キャリアの配置の一例を示してある。これは、パイロットキャリアを同一のキャリアに配置させた構成であり、連続パイロット(CP)と称されている。なお、図7において、横軸はキャリア(周波数)を表しており、縦軸はシンボル(時間)を表している。
図8には、散乱パイロット(SP:Scattered Pilot)キャリアの配置の一例を示してある。これは、パイロットキャリアの配置をシンボル毎にずらして配置させた構成であり、散乱パイロット(SP)と称されている。なお、図8において、横軸はキャリア(周波数)を表しており、縦軸はシンボル(時間)を表している。
図7には、連続パイロット(CP:Continuous Pilot)キャリアの配置の一例を示してある。これは、パイロットキャリアを同一のキャリアに配置させた構成であり、連続パイロット(CP)と称されている。なお、図7において、横軸はキャリア(周波数)を表しており、縦軸はシンボル(時間)を表している。
図8には、散乱パイロット(SP:Scattered Pilot)キャリアの配置の一例を示してある。これは、パイロットキャリアの配置をシンボル毎にずらして配置させた構成であり、散乱パイロット(SP)と称されている。なお、図8において、横軸はキャリア(周波数)を表しており、縦軸はシンボル(時間)を表している。
パイロットキャリアによる受信装置側での等化処理に関し、図7に示されるCPのパイロット配置では、高速の移動伝送のように変動が激しい伝送路に適しており、逆に、図8に示されるSPのパイロット配置では、時間応答性は低くなるが、等化可能なマルチパスの遅延時間が長くなるという特徴がある。
受信装置では、受信信号から上記のようなパイロットキャリアを抽出し、図9に示されるように、抽出したパイロットキャリアを内挿フィルタにより内挿処理することで、パイロットキャリアが配置されていないサブキャリアの伝送路特性を推定する。
図9には、内挿フィルタによるパイロットキャリアの内挿補間処理の一例を示してある。図9において、横軸は周波数を表しており、縦軸はレベルを表しており、そして、受信パイロット信号と、内挿補間結果を示してある。
図9には、内挿フィルタによるパイロットキャリアの内挿補間処理の一例を示してある。図9において、横軸は周波数を表しており、縦軸はレベルを表しており、そして、受信パイロット信号と、内挿補間結果を示してある。
推定した伝送路特性を用いてデータキャリア信号の振幅、位相の等化を行う。図10を参照して、この処理について説明する。
図10には、従来技術に係るOFDM受信装置の構成例を示してある。
本例のOFDM受信装置は、A/D(Analog to Digital)変換器101、FFT(Fast Fourier Transform)部102、伝送路推定部103、第一等化部104、第一判定部105、誤り訂正部106を備えている。
図10には、従来技術に係るOFDM受信装置の構成例を示してある。
本例のOFDM受信装置は、A/D(Analog to Digital)変換器101、FFT(Fast Fourier Transform)部102、伝送路推定部103、第一等化部104、第一判定部105、誤り訂正部106を備えている。
本例のOFDM受信装置において行われる動作の例を示す。
送信信号をD(ω)とし、受信信号をX(ω)とし、伝送路特性をH(ω)とし、雑音をN(ω)とすると、受信信号は(式1)により表される。ここで、ωは、角周波数を表している。
送信信号をD(ω)とし、受信信号をX(ω)とし、伝送路特性をH(ω)とし、雑音をN(ω)とすると、受信信号は(式1)により表される。ここで、ωは、角周波数を表している。
受信信号がA/D変換器101に入力されてアナログ信号からデジタル信号へ変換され、A/D変換器101からの受信時間信号がFFT部102で高速フーリエ変換されることで周波数軸の信号へ変換されて、伝送路推定部103に入力される。
伝送路推定部103は、FFT部102からの信号に基づいて、パイロットキャリアから伝送路特性を推定する。この伝送路特性をH’(1)(ω)とすると、それを第一等化部104で等化した信号D’(1)(ω)は(式2)により表される。
伝送路推定部103は、FFT部102からの信号に基づいて、パイロットキャリアから伝送路特性を推定する。この伝送路特性をH’(1)(ω)とすると、それを第一等化部104で等化した信号D’(1)(ω)は(式2)により表される。
第一等化部104による等化結果の信号D’(1)(ω)は、第一判定部105で判定される。その判定結果をD’(2)(ω)とする。
第一判定部105による判定結果D’(2)(ω)について、誤り訂正部106で符号誤りを訂正する。
第一判定部105による判定結果D’(2)(ω)について、誤り訂正部106で符号誤りを訂正する。
マルチパスが複数存在する環境下の受信信号を正しく等化するための内挿補間処理の実現手法として、図11に示されるようなFIR(Finite Impulse Response)フィルタなどで実現する内挿フィルタがよく用いられている。
図11には、遅延プロファイルと内挿フィルタの関係の一例を示してある。具体的には、遅延プロファイルを表すマルチパスと、内挿フィルタの特性と、OFDM方式のガードインターバル長を示してある。
図11には、遅延プロファイルと内挿フィルタの関係の一例を示してある。具体的には、遅延プロファイルを表すマルチパスと、内挿フィルタの特性と、OFDM方式のガードインターバル長を示してある。
マルチパスの最大遅延時間がガードインターバル長である受信信号を正しく等化するためには、内挿フィルタの通過域幅を少なくともガードインターバル長に設定する必要がある。しかしながら、フィルタの通過域幅が広くなると、通過域中に含まれる雑音成分も通過域幅に比例して大きくなり、その結果、伝送路特性の推定結果H’(1)(ω)にも雑音が混入してしまう。
雑音信号をN(1)(ω)とすると、伝送路特性の推定結果H’(1)(ω)は(式3)のように表される。
雑音信号をN(1)(ω)とすると、伝送路特性の推定結果H’(1)(ω)は(式3)のように表される。
(式4)の演算結果において、第一項は信号成分を示し、第二項は雑音成分を示している。第一項において、雑音N(1)(ω)が0である場合には、正しい等化処理が為されるが、雑音N(1)(ω)が大きくなると、等化誤差が大きくなることが分かる。従って、雑音が混入した伝送路特性の推定結果を用いて等化した場合には、その結果D’(1)(ω)にも雑音が混入してしまい、後段の符号判定処理において符号誤りをもたらしてしまう。内挿フィルタの通過域幅にも依存するが、この問題により、C/N(Carrier to Noise)特性は理論特性に対して1.5〜2dBの劣化が生じてしまう。
このように、パイロットキャリアに基づいて等化処理するOFDM受信装置では、受信パイロットキャリアを内挿補間処理することで伝送路特性を推定するが、推定の際に用いる内挿フィルタの通過域幅に応じて推定伝送路特性結果に重畳する雑音電力が増加し、このような推定伝送路特性結果を用いて等化処理を行うと、等化精度が劣化してしまう、といった問題があった。
本発明は、このような従来の事情に鑑み為されたもので、伝送路推定の精度を向上させることができるOFDM受信装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明では、所定数のキャリア毎に振幅、位相が既知であるパイロットキャリアが挿入されているOFDM方式の信号を受信するOFDM受信装置において、次のような構成とした。
すなわち、第1のフーリエ変換手段が、受信信号をフーリエ変換して周波数軸の信号へ変換する。第1の伝送路推定手段が、前記第1のフーリエ変換手段により変換された周波数軸の信号から抽出したパイロットキャリアを補間して第一の伝送路特性を推定する。第1の等化手段が、前記第1のフーリエ変換手段により変換された周波数軸の信号を前記第1の伝送路推定手段により推定された第一の伝送路特性で複素除算して第一の等化信号を算出する。第1の判定手段が、前記第1の等化手段により算出された第一の等化信号を判定する。第2の伝送路推定手段が、前記第1のフーリエ変換手段により変換された周波数軸の信号を前記第1の判定手段による判定結果で複素除算して第二の伝送路特性を推定する。逆フーリエ変換手段が、前記第2の伝送路推定手段により推定された第二の伝送路特性を逆フーリエ変換して伝送路の複素インパルス応答を算出する。パス窓手段が、前記逆フーリエ変換手段により算出された複素インパルス応答からパスを検索して、当該パスに対する窓関数と当該複素インパルス応答を乗算する。第2のフーリエ変換手段が、前記パス窓手段による乗算結果をフーリエ変換して周波数軸の信号へ変換して第三の伝送路特性を取得する。第2の等化手段が、前記第1のフーリエ変換手段により変換された周波数軸の信号を前記第2のフーリエ変換手段により取得された第三の伝送路特性で複素除算して第二の等化信号を算出する。選択手段が、前記第1の等化手段により算出された第一の等化信号と前記第2の等化手段により算出された第二の等化信号のうちの一方を選択する。第2の判定手段が、前記選択手段により選択された信号を判定する。
すなわち、第1のフーリエ変換手段が、受信信号をフーリエ変換して周波数軸の信号へ変換する。第1の伝送路推定手段が、前記第1のフーリエ変換手段により変換された周波数軸の信号から抽出したパイロットキャリアを補間して第一の伝送路特性を推定する。第1の等化手段が、前記第1のフーリエ変換手段により変換された周波数軸の信号を前記第1の伝送路推定手段により推定された第一の伝送路特性で複素除算して第一の等化信号を算出する。第1の判定手段が、前記第1の等化手段により算出された第一の等化信号を判定する。第2の伝送路推定手段が、前記第1のフーリエ変換手段により変換された周波数軸の信号を前記第1の判定手段による判定結果で複素除算して第二の伝送路特性を推定する。逆フーリエ変換手段が、前記第2の伝送路推定手段により推定された第二の伝送路特性を逆フーリエ変換して伝送路の複素インパルス応答を算出する。パス窓手段が、前記逆フーリエ変換手段により算出された複素インパルス応答からパスを検索して、当該パスに対する窓関数と当該複素インパルス応答を乗算する。第2のフーリエ変換手段が、前記パス窓手段による乗算結果をフーリエ変換して周波数軸の信号へ変換して第三の伝送路特性を取得する。第2の等化手段が、前記第1のフーリエ変換手段により変換された周波数軸の信号を前記第2のフーリエ変換手段により取得された第三の伝送路特性で複素除算して第二の等化信号を算出する。選択手段が、前記第1の等化手段により算出された第一の等化信号と前記第2の等化手段により算出された第二の等化信号のうちの一方を選択する。第2の判定手段が、前記選択手段により選択された信号を判定する。
以上説明したように、本発明に係るOFDM受信装置によると、伝送路推定の精度を向上させることができる。
本発明に係る実施例を図面を参照して説明する。
本発明の第1実施例を説明する。
図1には、本発明の一実施例に係るOFDM受信装置の構成例を示してある。
本例のOFDM受信装置は、A/D変換器1、FFT部2、伝送路推定部3、第一等化部4、第一判定部5、複素除算部6、IFFT(Inverse FFT)部7、パス窓処理部8、FFT部9、第二等化部10、選択部11、第二判定部12、誤り訂正部13を備えている。
図1には、本発明の一実施例に係るOFDM受信装置の構成例を示してある。
本例のOFDM受信装置は、A/D変換器1、FFT部2、伝送路推定部3、第一等化部4、第一判定部5、複素除算部6、IFFT(Inverse FFT)部7、パス窓処理部8、FFT部9、第二等化部10、選択部11、第二判定部12、誤り訂正部13を備えている。
本例のOFDM受信装置において行われる動作の例を示す。
受信信号は、A/D変換器1でアナログからデジタルサンプル系列へ変換され、シンボル間干渉が生じないようなタイミングで有効シンボル長のFFT時間窓が設けられる。
FFT時間窓内の時間軸データは、FFT部2で高速フーリエ変換処理され、周波数軸信号へ変換される。
受信信号は、A/D変換器1でアナログからデジタルサンプル系列へ変換され、シンボル間干渉が生じないようなタイミングで有効シンボル長のFFT時間窓が設けられる。
FFT時間窓内の時間軸データは、FFT部2で高速フーリエ変換処理され、周波数軸信号へ変換される。
伝送路推定部3は、例えば図10に示される従来技術に係る伝送路推定部103と同様に、FFT部2からの信号に基づいて、受信パイロットキャリアに対して所定の通過域幅を持つ内挿フィルタを用いて内挿補間を行い、パイロットキャリアが配置されないサブキャリアの第一伝送路特性H’(1)(ω)を算出する。
第一等化部4は、FFT部2からの受信信号X(ω)及び伝送路推定部3からの第一伝送路特性H’(1)(ω)に基づいて、受信信号X(ω)を第一伝送路特性H’(1)(ω)で複素除算することにより、等化処理を行い、絶対的な振幅、位相を算出する。
第一等化部4は、FFT部2からの受信信号X(ω)及び伝送路推定部3からの第一伝送路特性H’(1)(ω)に基づいて、受信信号X(ω)を第一伝送路特性H’(1)(ω)で複素除算することにより、等化処理を行い、絶対的な振幅、位相を算出する。
第一判定部5は、図2(a)、(b)に示されるように、第一等化部4からの等化結果D’(1)(ω)と雑音が混入していない理想受信点との距離を算出し、この距離が最も小さくなる信号点に置き換える判定処理を行う。この判定処理の関数をdec[]とおくと、第一判定処理後の信号D’(2)(ω)は(式5)により表される。
図2(a)には第一等化信号D’(1)(ω)の一例を示してあり、図2(b)には第一判定信号D’(2)(ω)の一例を示してある。
図2(a)には第一等化信号D’(1)(ω)の一例を示してあり、図2(b)には第一判定信号D’(2)(ω)の一例を示してある。
複素除算部6は、FFT部2からの受信信号X(ω)及び第一判定部5からの第一判定信号D’(2)(ω)に基づいて、受信信号X(ω)を第一判定処理により得られた推定送信信号D’(2)(ω)で複素除算することで、第二の伝送路特性H’(2)(ω)として推定する。
この処理について(式6)を用いて説明する。
この処理について(式6)を用いて説明する。
(式6)において、仮に、送信信号D(ω)と第一判定結果D’(2)(ω)が完全に一致して(D(ω)=D’(2)(ω))、雑音も無い(N(ω)=0)とすると、(式6)の演算により伝送路特性H(ω)を正しく算出することができる。
このように、複素除算部6では伝送路特性の推定値H’(2)(ω)を算出し、この場合に、第一判定部5で行った非線形処理の雑音除去により、第一の伝送路推定結果H’(1)(ω)と比較して、高い精度の推定を行うことが可能となる。
このように、複素除算部6では伝送路特性の推定値H’(2)(ω)を算出し、この場合に、第一判定部5で行った非線形処理の雑音除去により、第一の伝送路推定結果H’(1)(ω)と比較して、高い精度の推定を行うことが可能となる。
第二の伝送路推定結果H’(2)(ω)はIFFT部7で逆フーリエ変換され、時間軸の信号h’(2)(t)へ変換される。ここで、tは時間を表す。
この時間軸信号h’(2)(t)は、図3に示されるように、伝送路の複素インパルス応答を表わす、いわゆる遅延プロファイル信号である。
図3には、伝送路の複素インパルス応答h’(2)(t)の一例を示してある。図3において、3つの軸はそれぞれ、時間、レベルの実部(real)、レベルの虚部(imag)を表している。
この時間軸信号h’(2)(t)は、図3に示されるように、伝送路の複素インパルス応答を表わす、いわゆる遅延プロファイル信号である。
図3には、伝送路の複素インパルス応答h’(2)(t)の一例を示してある。図3において、3つの軸はそれぞれ、時間、レベルの実部(real)、レベルの虚部(imag)を表している。
図4(a)、(b)、(c)を参照して、パス窓処理部8の処理を説明する。
パス窓処理部8は、IFFT部7からの時間軸信号h’(2)(t)に基づいて、図4(a)に示されるように、この時間軸信号の絶対値|h’(2)(t)|2に対して所定の閾値(thr)を設け、この絶対値|h’(2)(t)|2が閾値(thr)以上となる(又は、閾値を超える)パスのピーク位置p(i)(iはパス番号の値で、例えば、0、1、2、・・・など)を算出する。なお、ピーク位置p(i)は、例えば、時間を単位とした位置を表す。
ここで、複数のマルチパスが存在する環境下では、パス位置p(i)の検索結果は複数となる。
パス窓処理部8は、IFFT部7からの時間軸信号h’(2)(t)に基づいて、図4(a)に示されるように、この時間軸信号の絶対値|h’(2)(t)|2に対して所定の閾値(thr)を設け、この絶対値|h’(2)(t)|2が閾値(thr)以上となる(又は、閾値を超える)パスのピーク位置p(i)(iはパス番号の値で、例えば、0、1、2、・・・など)を算出する。なお、ピーク位置p(i)は、例えば、時間を単位とした位置を表す。
ここで、複数のマルチパスが存在する環境下では、パス位置p(i)の検索結果は複数となる。
次に、パス窓処理部8は、図4(b)に示されるように、伝送路の複素インパルス応答h’(2)(t)に対して、検索したパス位置p(i)の周辺に窓関数w(k)を設ける。そして、パス窓処理部8は、図4(c)に示されるように、(式7)により、処理結果h’(3)(t)を求める。
(式7)において、Tは設ける窓関数w(k)の幅を示しており、k=−T/2〜T/2である。
図4(b)に示されるように、窓関数w(k)は端の値が小さくなるようなハニング窓、ハミング窓等を用いることが望ましい。
この処理により、等化対象とするマルチパスが存在しない時間は、その値を0(又は、例えば、小さい値)に置き換えることで、雑音を低減することが可能となる。
図4(b)に示されるように、窓関数w(k)は端の値が小さくなるようなハニング窓、ハミング窓等を用いることが望ましい。
この処理により、等化対象とするマルチパスが存在しない時間は、その値を0(又は、例えば、小さい値)に置き換えることで、雑音を低減することが可能となる。
パス窓処理部8での処理結果h’(3)(t)は、FFT部9で高速フーリエ変換処理されて、周波数軸信号へ変換された第三の伝送路推定特性H’(3)(ω)が得られる。
ここで、第三の伝送路推定特性H’(3)(ω)は、第二の伝送路推定特性H’(2)(ω)と比較して、更に高精度な推定結果が得られている。
ここで、第三の伝送路推定特性H’(3)(ω)は、第二の伝送路推定特性H’(2)(ω)と比較して、更に高精度な推定結果が得られている。
第二等化部10は、FFT部2からの受信信号X(ω)及びFFT部9からの第三の伝送路推定特性H’(3)(ω)に基づいて、第一等化部4と同様に、受信信号X(ω)を第三の伝送路推定特性H’(3)(ω)で複素除算することで、等化処理し、第二の等化信号D’(3)(ω)を算出する。
選択部11は、第二等化部10からの等化結果(第二の等化信号)D’(3)(ω)と、第一等化部4からの出力信号(第一の等化信号)D’(1)(ω)を切り替えて、第二判定部12へ出力する。
ここで、パス窓処理部8で行った窓処理により、帯域内部については雑音が軽減されているため等化精度は向上しているが、帯域端に関しては本来時間的な拡がりのある複素インパルス応答を窓幅で打ち切ってしまうため、図5(a)、(b)に示されるように、伝送路推定精度が劣化してしまう。
ここで、パス窓処理部8で行った窓処理により、帯域内部については雑音が軽減されているため等化精度は向上しているが、帯域端に関しては本来時間的な拡がりのある複素インパルス応答を窓幅で打ち切ってしまうため、図5(a)、(b)に示されるように、伝送路推定精度が劣化してしまう。
このため、帯域端においては第二の等化信号D’(3)(ω)よりも第一の等化信号D’(1)(ω)の方が高精度な等化処理が施されている。従って、選択部11では、帯域の端のKキャリア(Kは整数)では第一の等化信号D’(1)(ω)を出力し、帯域内部では第二の等化信号D’(3)(ω)を出力するように、選択を行う。
ここで、いずれの等化信号を選択するかについては、例えば、第一の等化信号D’(1)(ω)を選択する領域Kを、予めシミュレーション等により算出した所定の値としてもよく、或いは、理想受信点と第一の等化信号D’(1)(ω)との距離と、理想受信点と第二の等化信号D’(3)(ω)との距離をそれぞれ算出して、距離が小さい方の信号を選択するように適応的に制御してもよい。
ここで、いずれの等化信号を選択するかについては、例えば、第一の等化信号D’(1)(ω)を選択する領域Kを、予めシミュレーション等により算出した所定の値としてもよく、或いは、理想受信点と第一の等化信号D’(1)(ω)との距離と、理想受信点と第二の等化信号D’(3)(ω)との距離をそれぞれ算出して、距離が小さい方の信号を選択するように適応的に制御してもよい。
図5(a)、(b)には、第一の等化信号D’(1)(ω)の精度(第一の等化精度)と第二の等化信号D’(3)(ω)の精度(第二の等化精度)の比較と選択部11による選択処理の様子の一例を示してある。
図5(a)において、横軸は周波数を表しており、縦軸は等化精度を表しており、そして、第一の等化精度と第二の等化精度を示してある。
図5(b)には、選択部11により第一等化信号を選択する周波数領域(K)と、選択部11により第二等化信号を選択する周波数領域を示してある。
図5(a)において、横軸は周波数を表しており、縦軸は等化精度を表しており、そして、第一の等化精度と第二の等化精度を示してある。
図5(b)には、選択部11により第一等化信号を選択する周波数領域(K)と、選択部11により第二等化信号を選択する周波数領域を示してある。
第二判定部12で、第一判定部5と同様な判定処理が施され、送信信号D(ω)を推定して、その判定結果に基づいて推定送信符号D’(4)(ω)を出力する。
誤り訂正部13は、第二判定部12からの推定送信符号D’(4)(ω)について、誤り訂正処理を行い、OFDM伝送処理が完了する。
誤り訂正部13は、第二判定部12からの推定送信符号D’(4)(ω)について、誤り訂正処理を行い、OFDM伝送処理が完了する。
上記のような処理により、周波数領域と時間領域の非線形処理を施すことで雑音を軽減し、伝送路の推定精度を向上させることが可能となる。そして、推定結果に基づいて等化処理を行うことで、理論特性に近いC/N対符号誤り率特性を得ることが可能となる。
以上のように、本例では、Mキャリア(Mは整数)毎に振幅、位相が既知であるパイロットキャリアが挿入されている直交周波数分割多重(OFDM)方式で変調された信号を受信するOFDM受信装置において、受信信号に対して適切な位置に時間窓を設けて時間窓内の信号に対してフーリエ変換することで周波数軸の信号へ変換する機能(FFT部2の機能)と、この受信周波数信号(周波数軸信号)から抽出したパイロットキャリア信号を内挿補間処理して第一の伝送路特性を推定して第一の伝送路推定信号を算出する機能(伝送路推定部3の機能)と、受信周波数信号を第一の伝送路推定信号で複素除算することで等化して第一の等化信号を算出する機能(第一等化部4の機能)と、第一の等化信号の演算結果を判定して距離が最も近い理想受信点へ置き換える機能(第一判定部5の機能)と、受信周波数信号を判定結果で複素除算することで第二の伝送路特性を推定する機能(複素除算部6の機能)と、第二の伝送路推定結果を逆フーリエ変換して伝送路の複素インパルス応答を算出する機能(IFFT部7の機能)と、複素インパルス応答結果を絶対値化して絶対値結果に対して所定の閾値を設けて閾値以上となる(又は、閾値を超える)複素インパルス応答結果(複素インパルス応答から有効な等化すべきパスを検索したそのパス)の周辺mサンプル幅(mは整数)に窓関数を設けて複素インパルス応答信号と窓関数を乗算して窓関数を設けないサンプルを0(又は、例えば、小さい値)へ置き換えることで雑音を軽減する機能(パス窓処理部8の機能)と、窓関数処理結果信号を再度フーリエ変換して周波数軸信号へ変換することで第三の伝送路推定結果を算出する機能(FFT部9の機能)と、受信周波数信号を第三の伝送路推定信号で複素除算することで等化して第二の等化信号を算出する機能(第二等化部10の機能)と、第一の等化結果と第二の等化結果を選択する機能(選択部11の機能)と、選択結果を距離が最も近い理想受信点で判定する機能(第二判定部12の機能)を備えた。この場合に、第一の等化結果と第二の等化結果について等化精度が高い方を選択することにより、符号誤り率を軽減することができる。
このように、本例のOFDM受信装置では、等化処理結果を判定処理して、受信信号を判定結果で複素除算することで第二の伝送路推定を行い、第二の伝送路推定結果を逆フーリエ変換して伝送路の複素インパルス応答を算出し、複素インパルス応答において有効なパスが存在しない時間についてはその値を0(又は、例えば、小さい値)へ置き換えることで雑音の軽減を図り、この0(又は、例えば、小さい値)への置換結果を再度フーリエ変換することで第三の伝送路推定を行い、これらの段階を経て雑音を軽減した伝送路推定結果を使用可能として、等化処理を行うことで、等化精度を向上させることが可能となる。
従って、本例のOFDM受信装置では、パイロットキャリアが挿入されたOFDM方式による変調信号を受信するに際して、伝送路推定精度を向上させることができる。
従って、本例のOFDM受信装置では、パイロットキャリアが挿入されたOFDM方式による変調信号を受信するに際して、伝送路推定精度を向上させることができる。
(以下、構成例の説明)
一構成例を示す。
所定数のキャリア毎に振幅、位相が既知であるパイロットキャリアが挿入されているOFDM方式の信号を受信するOFDM受信装置において、
受信信号をフーリエ変換して周波数軸の信号へ変換する第1のフーリエ変換手段(本例では、FFT部2の機能)と、
前記第1のフーリエ変換手段により変換された周波数軸の信号から抽出したパイロットキャリアを補間して第一の伝送路特性を推定する第1の伝送路推定手段(本例では、伝送路推定部3の機能)と、
前記第1のフーリエ変換手段により変換された周波数軸の信号を前記第1の伝送路推定手段により推定された第一の伝送路特性で複素除算して第一の等化信号を算出する第1の等化手段(本例では、第一等化部4の機能)と、
前記第1の等化手段により算出された第一の等化信号を判定する第1の判定手段(本例では、第一判定部5の機能)と、
前記第1のフーリエ変換手段により変換された周波数軸の信号を前記第1の判定手段による判定結果で複素除算して第二の伝送路特性を推定する第2の伝送路推定手段(本例では、複素除算部6の機能)と、
前記第2の伝送路推定手段により推定された第二の伝送路特性を逆フーリエ変換して伝送路の複素インパルス応答を算出する逆フーリエ変換手段(本例では、IFFT部7の機能)と、
前記逆フーリエ変換手段により算出された複素インパルス応答からパスを検索して、当該パスに対する窓関数と当該複素インパルス応答を乗算するパス窓手段(本例では、パス窓処理部8の機能)と、
前記パス窓手段による乗算結果をフーリエ変換して周波数軸の信号へ変換して第三の伝送路特性を取得する第2のフーリエ変換手段(本例では、FFT部9の機能)と、
前記第1のフーリエ変換手段により変換された周波数軸の信号を前記第2のフーリエ変換手段により取得された第三の伝送路特性で複素除算して第二の等化信号を算出する第2の等化手段(本例では、第二等化部10の機能)と、
前記第1の等化手段により算出された第一の等化信号と前記第2の等化手段により算出された第二の等化信号のうちの一方を選択する選択手段(本例では、選択部11の機能)と、
前記選択手段により選択された信号を判定する第2の判定手段(本例では、第二判定部12の機能)と、
を備えたことを特徴とするOFDM受信装置。
一構成例を示す。
所定数のキャリア毎に振幅、位相が既知であるパイロットキャリアが挿入されているOFDM方式の信号を受信するOFDM受信装置において、
受信信号をフーリエ変換して周波数軸の信号へ変換する第1のフーリエ変換手段(本例では、FFT部2の機能)と、
前記第1のフーリエ変換手段により変換された周波数軸の信号から抽出したパイロットキャリアを補間して第一の伝送路特性を推定する第1の伝送路推定手段(本例では、伝送路推定部3の機能)と、
前記第1のフーリエ変換手段により変換された周波数軸の信号を前記第1の伝送路推定手段により推定された第一の伝送路特性で複素除算して第一の等化信号を算出する第1の等化手段(本例では、第一等化部4の機能)と、
前記第1の等化手段により算出された第一の等化信号を判定する第1の判定手段(本例では、第一判定部5の機能)と、
前記第1のフーリエ変換手段により変換された周波数軸の信号を前記第1の判定手段による判定結果で複素除算して第二の伝送路特性を推定する第2の伝送路推定手段(本例では、複素除算部6の機能)と、
前記第2の伝送路推定手段により推定された第二の伝送路特性を逆フーリエ変換して伝送路の複素インパルス応答を算出する逆フーリエ変換手段(本例では、IFFT部7の機能)と、
前記逆フーリエ変換手段により算出された複素インパルス応答からパスを検索して、当該パスに対する窓関数と当該複素インパルス応答を乗算するパス窓手段(本例では、パス窓処理部8の機能)と、
前記パス窓手段による乗算結果をフーリエ変換して周波数軸の信号へ変換して第三の伝送路特性を取得する第2のフーリエ変換手段(本例では、FFT部9の機能)と、
前記第1のフーリエ変換手段により変換された周波数軸の信号を前記第2のフーリエ変換手段により取得された第三の伝送路特性で複素除算して第二の等化信号を算出する第2の等化手段(本例では、第二等化部10の機能)と、
前記第1の等化手段により算出された第一の等化信号と前記第2の等化手段により算出された第二の等化信号のうちの一方を選択する選択手段(本例では、選択部11の機能)と、
前記選択手段により選択された信号を判定する第2の判定手段(本例では、第二判定部12の機能)と、
を備えたことを特徴とするOFDM受信装置。
ここで、所定数のキャリア毎に振幅、位相が既知であるパイロットキャリアにおける当該所定数としては、種々な値が用いられてもよく、例えば、1又は2以上の値を用いることができる。
また、パイロットキャリアを補間する手法としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、内挿補間ばかりでなく、外挿補間が用いられてもよい。
また、パスを検索する手法としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、複素インパルス応答の絶対値などの所定のレベルと所定の閾値との大小関係により検索することができる。
また、パスに対する窓関数としては、種々なものが用いられてもよい。
また、第一の等化信号と第二の等化信号のうちの一方を選択する手法としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、予め、選択の仕方が設定される態様や、或いは、予め設定されたアルゴリズムなどに従って適応的に選択を行う態様などを用いることができる。
(以上、構成例の説明)
また、パイロットキャリアを補間する手法としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、内挿補間ばかりでなく、外挿補間が用いられてもよい。
また、パスを検索する手法としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、複素インパルス応答の絶対値などの所定のレベルと所定の閾値との大小関係により検索することができる。
また、パスに対する窓関数としては、種々なものが用いられてもよい。
また、第一の等化信号と第二の等化信号のうちの一方を選択する手法としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、予め、選択の仕方が設定される態様や、或いは、予め設定されたアルゴリズムなどに従って適応的に選択を行う態様などを用いることができる。
(以上、構成例の説明)
本発明の第2実施例を説明する。
図6には、本発明の一実施例に係るOFDM受信装置の構成例を示してある。
本例のOFDM受信装置は、A/D変換器21、FFT部22、伝送路推定部23、IFFT部24、パス窓処理部25、FFT部26、選択部27、等化部(第二等化部)28、判定部(第二判定部)29、誤り訂正部30を備えている。
図6には、本発明の一実施例に係るOFDM受信装置の構成例を示してある。
本例のOFDM受信装置は、A/D変換器21、FFT部22、伝送路推定部23、IFFT部24、パス窓処理部25、FFT部26、選択部27、等化部(第二等化部)28、判定部(第二判定部)29、誤り訂正部30を備えている。
ここで、本例のOFDM受信装置は、上記した第1実施例に係る図1に示されるOFDM受信装置に対して、そのハードウエアを削減した構成となっている。このため、本例では、説明の便宜上から、上記した第1実施例に係る図1の説明で使用した処理部の名称(例えば、「第二等化部」や「第二判定部」)や、信号の名称(例えば、「第三の伝送路推定結果」)や、記号(例えば、h’(2)(t)、h’(3)(t)、H’(3)(ω)、D’(3)(ω)、D’(4)(ω))を使用して説明する。
上記した第1実施例に係る図1に示されるOFDM受信装置では、第一の伝送路特性の推定、第二の伝送路特性の推定、第三の伝送路特性の推定と段階を経るに従って、推定の精度が向上していく。
これに対して、本例の図6に示されるOFDM受信装置では、図1に示される第一等化部4、第一判定部5、複素除算部6を省略しており、また、選択部27により選択する対象とする信号が、上記した第1実施例では等化信号であったのに対して、本例では伝送路推定部23からの第一の伝送路推定結果H’(1)(ω)とFFT部26からの伝送路推定結果(第三の伝送路推定結果)H’(3)(ω)とを切り替える構成となっており、また、第二等化部28が選択部27の後段で且つ第二判定部29の前段に設けられている。
これに対して、本例の図6に示されるOFDM受信装置では、図1に示される第一等化部4、第一判定部5、複素除算部6を省略しており、また、選択部27により選択する対象とする信号が、上記した第1実施例では等化信号であったのに対して、本例では伝送路推定部23からの第一の伝送路推定結果H’(1)(ω)とFFT部26からの伝送路推定結果(第三の伝送路推定結果)H’(3)(ω)とを切り替える構成となっており、また、第二等化部28が選択部27の後段で且つ第二判定部29の前段に設けられている。
本例では、このように等化処理を簡略化することにより、ハードウエアの削減を図っている。
また、本例では、上記した相違点以外について、個々の処理部21〜30の機能は、それぞれ、上記した第1実施例に係る図1に示される対応する処理部の機能と同様であるため、詳しい説明を省略する。
なお、本例のOFDM受信装置では、上記した第1実施例に係るOFDM受信装置と比較して、ハードウエアの規模の削減を図った構成となっており、第一の判定処理を省略していることから、比較すると、若干の伝送路推定精度の劣化が生じ得るが、実用可能な程度であると考えられる。
また、本例では、上記した相違点以外について、個々の処理部21〜30の機能は、それぞれ、上記した第1実施例に係る図1に示される対応する処理部の機能と同様であるため、詳しい説明を省略する。
なお、本例のOFDM受信装置では、上記した第1実施例に係るOFDM受信装置と比較して、ハードウエアの規模の削減を図った構成となっており、第一の判定処理を省略していることから、比較すると、若干の伝送路推定精度の劣化が生じ得るが、実用可能な程度であると考えられる。
以上のように、本例では、Mキャリア(Mは整数)毎に振幅、位相が既知であるパイロットキャリアが挿入されている直交周波数分割多重(OFDM)方式で変調された信号を受信するOFDM受信装置において、受信信号に対して適切な位置に時間窓を設けて時間窓内の信号に対してフーリエ変換することで周波数軸の信号へ変換する機能(FFT部22の機能)と、この受信周波数信号(周波数軸信号)から抽出したパイロットキャリア信号を内挿補間処理して第一の伝送路特性を推定して第一の伝送路推定信号を算出する機能(伝送路推定部23の機能)と、第一の伝送路推定結果を逆フーリエ変換して伝送路の複素インパルス応答を算出する機能(IFFT部24の機能)と、複素インパルス応答結果を絶対値化して絶対値結果に対して所定の閾値を設けて閾値以上となる(又は、閾値を超える)複素インパルス応答結果(複素インパルス応答から有効な等化すべきパスを検索したそのパス)の周辺mサンプル幅(mは整数)に窓関数を設けて複素インパルス応答信号と窓関数を乗算して窓関数を設けないサンプルを0(又は、例えば、小さい値)へ置き換えることで雑音を軽減する機能(パス窓処理部25の機能)と、窓関数処理結果信号を再度フーリエ変換して周波数軸信号へ変換することで第二の伝送路推定結果(上記した第1実施例に係る図1との対応では、「第三の伝送路推定結果」)を算出する機能(FFT部26の機能)と、第一の伝送路推定結果と第二の伝送路推定結果(上記した第1実施例に係る図1との対応では、「第三の伝送路推定結果」)を選択する機能(選択部27の機能)と、受信周波数信号を選択結果の信号で複素除算することで等化して等化信号(上記した第1実施例に係る図1との対応では、「第二の等化信号」)を算出する機能(等化部28の機能)と、等化信号を距離が最も近い理想受信点で判定する機能(判定部29の機能)を備えた。この場合に、第一の伝送路推定結果と第二の伝送路推定結果(上記した第1実施例に係る図1との対応では、「第三の伝送路推定結果」)について良好な方(例えば、等化の精度が高くなる方)を選択することにより、符号誤り率を軽減することができる。
ここで、選択部27において、いずれの伝送路推定結果を選択するかについては、例えば、周波数帯などに応じて、予め設定されてもよく、或いは、適応的に制御されてもよい。
ここで、選択部27において、いずれの伝送路推定結果を選択するかについては、例えば、周波数帯などに応じて、予め設定されてもよく、或いは、適応的に制御されてもよい。
(以下、構成例の説明)
一構成例を示す。
所定数のキャリア毎に振幅、位相が既知であるパイロットキャリアが挿入されているOFDM方式の信号を受信するOFDM受信装置において、
受信信号をフーリエ変換して周波数軸の信号へ変換する第1のフーリエ変換手段(本例では、FFT部22の機能)と、
前記第1のフーリエ変換手段により変換された周波数軸の信号から抽出したパイロットキャリアを補間して第一の伝送路特性を推定する伝送路推定手段(本例では、伝送路推定部23の機能)と、
前記伝送路推定手段により推定された第一の伝送路特性を逆フーリエ変換して伝送路の複素インパルス応答を算出する逆フーリエ変換手段(本例では、IFFT部24の機能)と、
前記逆フーリエ変換手段により算出された複素インパルス応答からパスを検索して、当該パスに対する窓関数と当該複素インパルス応答を乗算するパス窓手段(本例では、パス窓処理部25の機能)と、
前記パス窓手段による乗算結果をフーリエ変換して周波数軸の信号へ変換して第二の伝送路特性を取得する第2のフーリエ変換手段(本例では、FFT部26の機能)と、
前記伝送路推定手段により推定された第一の伝送路特性と前記第2のフーリエ変換手段により取得された第二の伝送路特性のうちの一方を選択する選択手段(本例では、選択部27の機能)と、
前記第1のフーリエ変換手段により変換された周波数軸の信号を前記選択手段により選択された伝送路特性で複素除算して等化信号を算出する等化手段(本例では、等化部28の機能)と、
前記等化手段により算出された等化信号を判定する判定手段(本例では、判定部29の機能)と、
を備えたことを特徴とするOFDM受信装置。
一構成例を示す。
所定数のキャリア毎に振幅、位相が既知であるパイロットキャリアが挿入されているOFDM方式の信号を受信するOFDM受信装置において、
受信信号をフーリエ変換して周波数軸の信号へ変換する第1のフーリエ変換手段(本例では、FFT部22の機能)と、
前記第1のフーリエ変換手段により変換された周波数軸の信号から抽出したパイロットキャリアを補間して第一の伝送路特性を推定する伝送路推定手段(本例では、伝送路推定部23の機能)と、
前記伝送路推定手段により推定された第一の伝送路特性を逆フーリエ変換して伝送路の複素インパルス応答を算出する逆フーリエ変換手段(本例では、IFFT部24の機能)と、
前記逆フーリエ変換手段により算出された複素インパルス応答からパスを検索して、当該パスに対する窓関数と当該複素インパルス応答を乗算するパス窓手段(本例では、パス窓処理部25の機能)と、
前記パス窓手段による乗算結果をフーリエ変換して周波数軸の信号へ変換して第二の伝送路特性を取得する第2のフーリエ変換手段(本例では、FFT部26の機能)と、
前記伝送路推定手段により推定された第一の伝送路特性と前記第2のフーリエ変換手段により取得された第二の伝送路特性のうちの一方を選択する選択手段(本例では、選択部27の機能)と、
前記第1のフーリエ変換手段により変換された周波数軸の信号を前記選択手段により選択された伝送路特性で複素除算して等化信号を算出する等化手段(本例では、等化部28の機能)と、
前記等化手段により算出された等化信号を判定する判定手段(本例では、判定部29の機能)と、
を備えたことを特徴とするOFDM受信装置。
ここで、所定数のキャリア毎に振幅、位相が既知であるパイロットキャリアにおける当該所定数としては、種々な値が用いられてもよく、例えば、1又は2以上の値を用いることができる。
また、パイロットキャリアを補間する手法としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、FIRフィルタを用いた内挿補間ばかりでなく、線形内挿などを用いても良い。
また、パスを検索する手法としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、複素インパルス応答の絶対値などの所定のレベルと所定の閾値との大小関係により検索することができる。
また、パスに対する窓関数としては、種々なものが用いられてもよい。
また、第一の伝送路特性と第二の伝送路特性のうちの一方を選択する手法としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、予め、選択の仕方が設定される態様や、或いは、予め設定されたアルゴリズムなどに従って適応的に選択を行う態様などを用いることができる。
(以上、構成例の説明)
また、パイロットキャリアを補間する手法としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、FIRフィルタを用いた内挿補間ばかりでなく、線形内挿などを用いても良い。
また、パスを検索する手法としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、複素インパルス応答の絶対値などの所定のレベルと所定の閾値との大小関係により検索することができる。
また、パスに対する窓関数としては、種々なものが用いられてもよい。
また、第一の伝送路特性と第二の伝送路特性のうちの一方を選択する手法としては、種々なものが用いられてもよく、例えば、予め、選択の仕方が設定される態様や、或いは、予め設定されたアルゴリズムなどに従って適応的に選択を行う態様などを用いることができる。
(以上、構成例の説明)
ここで、本発明に係るシステムや装置などの構成としては、必ずしも以上に示したものに限られず、種々な構成が用いられてもよい。また、本発明は、例えば、本発明に係る処理を実行する方法或いは方式や、このような方法や方式を実現するためのプログラムや当該プログラムを記録する記録媒体などとして提供することも可能であり、また、種々なシステムや装置として提供することも可能である。
また、本発明の適用分野としては、必ずしも以上に示したものに限られず、本発明は、種々な分野に適用することが可能なものである。
また、本発明に係るシステムや装置などにおいて行われる各種の処理としては、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウエア資源においてプロセッサがROM(Read Only Memory)に格納された制御プログラムを実行することにより制御される構成が用いられてもよく、また、例えば当該処理を実行するための各機能手段が独立したハードウエア回路として構成されてもよい。
また、本発明は上記の制御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスクやCD(Compact Disc)−ROM等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体や当該プログラム(自体)として把握することもでき、当該制御プログラムを当該記録媒体からコンピュータに入力してプロセッサに実行させることにより、本発明に係る処理を遂行させることができる。
また、本発明の適用分野としては、必ずしも以上に示したものに限られず、本発明は、種々な分野に適用することが可能なものである。
また、本発明に係るシステムや装置などにおいて行われる各種の処理としては、例えばプロセッサやメモリ等を備えたハードウエア資源においてプロセッサがROM(Read Only Memory)に格納された制御プログラムを実行することにより制御される構成が用いられてもよく、また、例えば当該処理を実行するための各機能手段が独立したハードウエア回路として構成されてもよい。
また、本発明は上記の制御プログラムを格納したフロッピー(登録商標)ディスクやCD(Compact Disc)−ROM等のコンピュータにより読み取り可能な記録媒体や当該プログラム(自体)として把握することもでき、当該制御プログラムを当該記録媒体からコンピュータに入力してプロセッサに実行させることにより、本発明に係る処理を遂行させることができる。
1、21、101・・A/D変換器、 2、9、22、26、102・・FFT部、 3、23、103・・伝送路推定部、 4、104・・第一等化部、 5、105・・第一判定部、 6・・複素除算部、 7、24・・IFFT部、 8、25・・パス窓処理部、 10・・第二等化部、 11、27・・選択部、 12・・第二判定部、 13、30、106・・誤り訂正部、 28・・等化部、 29・・判定部、
Claims (1)
- 所定数のキャリア毎に振幅、位相が既知であるパイロットキャリアが挿入されているOFDM方式の信号を受信するOFDM受信装置において、
受信信号をフーリエ変換して周波数軸の信号へ変換する第1のフーリエ変換手段と、
前記第1のフーリエ変換手段により変換された周波数軸の信号から抽出したパイロットキャリアを補間して第一の伝送路特性を推定する第1の伝送路推定手段と、
前記第1のフーリエ変換手段により変換された周波数軸の信号を前記第1の伝送路推定手段により推定された第一の伝送路特性で複素除算して第一の等化信号を算出する第1の等化手段と、
前記第1の等化手段により算出された第一の等化信号を判定する第1の判定手段と、
前記第1のフーリエ変換手段により変換された周波数軸の信号を前記第1の判定手段による判定結果で複素除算して第二の伝送路特性を推定する第2の伝送路推定手段と、
前記第2の伝送路推定手段により推定された第二の伝送路特性を逆フーリエ変換して伝送路の複素インパルス応答を算出する逆フーリエ変換手段と、
前記逆フーリエ変換手段により算出された複素インパルス応答からパスを検索して、当該パスに対する窓関数と当該複素インパルス応答を乗算するパス窓手段と、
前記パス窓手段による乗算結果をフーリエ変換して周波数軸の信号へ変換して第三の伝送路特性を取得する第2のフーリエ変換手段と、
前記第1のフーリエ変換手段により変換された周波数軸の信号を前記第2のフーリエ変換手段により取得された第三の伝送路特性で複素除算して第二の等化信号を算出する第2の等化手段と、
前記第1の等化手段により算出された第一の等化信号と前記第2の等化手段により算出された第二の等化信号のうちの一方を選択する選択手段と、
前記選択手段により選択された信号を判定する第2の判定手段と、
を備えたことを特徴とするOFDM受信装置。
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