JP2012146414A - コネクタの電線保護カバー構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】衝撃によるカバーやヒンジの破損を防ぎ、カバーに起因する構造や金型の大型化を防ぎ、電線の強い引張によるカバーの開きを防ぎ、電線の配索を容易にする。
【解決手段】左右一対のコネクタハウジング2を下側の連結壁3で後側の左右一対の筒状壁4に連結し、一対の筒状壁を上部後側の連結壁5で連結し、一対の筒状壁の前面側に一対のヒンジ6を介してカバー7を開閉自在に連結し、各筒状壁に各端子付き電線22を上向きに挿通して一対の筒状壁の間で下向きに折り返し、各端子25を各コネクタハウジング内に上向きに挿入し、カバーを開き状態で一対のコネクタハウジングの間に位置させ、閉じ状態で一対の筒状壁の上部と上部間を覆うコネクタ1の電線保護カバー構造を採用する。
【選択図】図1

Description

本発明は、例えば自動車のサンバイザ用コネクタ等において、電線をカバーで覆って外部との干渉等から保護するコネクタの電線保護カバー構造に関するものである。
図16は、従来のコネクタの電線保護カバー構造の一形態を示すものである(特許文献1参照)。
このコネクタの電線保護カバー構造は、左右一対のコネクタハウジング52を連結壁53で連結し、連結壁53の一側に左右一対の薄板状の不図示のヒンジを介してカバー18を開閉自在に設け、連結壁53に一対の不図示のバスバーを配置し、各バスバーの雄端子を各コネクタハウジング52内に突出させてコネクタ部を構成し、コネクタハウジング52と連結壁53とに沿ってフラットケーブル54を配索し、各バスバーの圧接端子にフラットケーブル54の各電線(符号54で代用)を圧接し、フラットケーブル54をカバー18で覆って保護したものである。コネクタハウジング52と連結壁53とカバー18とバスバー等とでコネクタ51が構成される(特許文献1ではブラケットと呼称している)。
カバー18は閉じ時にヒンジとは反対側の先端壁18aの不図示の係止突起でコネクタハウジング52側に係止される。コネクタハウジング52は先端側にフランジ55を有し、フランジ55を自動車のトリム56の表面に当接させ、フランジ55に突設したフック57をトリム56の孔58に貫通させ、トリム56の裏面に当接させた不図示の相手コネクタの凹溝にフック57を係合させると共に、相手コネクタの雌端子を収容したコネクタ部をコネクタハウジング52内に挿入接続させる。
フック57と凹溝の係合は、フック57を孔58に貫通させてコネクタ51をトリム56に沿って90°回転させることで行われる。相手コネクタは、トリム56の孔58を貫通するねじで自動車の不図示のパネルに固定される。上記コネクタ51は例えばサンバイザ用の夜間照明具等に給電するものとして機能する。
特許第3891962号公報
しかしながら、上記従来のコネクタの電線保護カバー構造にあっては、カバー18がコネクタハウジング52の外側(図16で後側)に開くために、カバー18を開いた状態でコネクタ51を落下等させた場合に、衝撃でカバー18やヒンジが破損し兼ねないという懸念があった。また、カバー18が開いた状態でコネクタハウジング52の外側に大きく出っ張るために、構造が大型化し、コネクタ51を樹脂成形するための金型が大型化・高コスト化するという懸念があった。また、電線54が強く引っ張られた際に、カバー18が浮き方向の力を受けて開き兼ねないという懸念があった。
本発明は、上記した点に鑑み、落下時等の衝撃でカバーやヒンジが破損する心配がなく、また、カバーに起因する構造や金型の大型化を抑止でき、それに加えて、電線が強く引っ張られたりした場合でもカバーが開く心配がなく、さらに、電線の配索作業を容易に行うことのできるコネクタの電線保護カバー構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係るコネクタの電線保護カバー構造は、左右一対のコネクタハウジングが下側の連結壁で後側の左右一対の筒状壁に連結され、該一対の筒状壁が上部後側の連結壁で連結され、該一対の筒状壁の前面側に一対のヒンジを介してカバーが開閉自在に連結され、各筒状壁に各端子付き電線が上向きに挿通されて該一対の筒状壁の間で下向きに折り返され、各端子が各コネクタハウジング内に上向きに挿入され、該カバーが開き状態で該一対のコネクタハウジングの間に位置し、閉じ状態で該一対の筒状壁の上部と上部間を覆うことを特徴とする。
上記構成により、各電線が各筒状壁の上部で内向きに屈曲しつつ折り返されて下向きに配索され、カバーの閉止により電線が各筒状壁の上部と各上部の間とでカバーに覆われて外部との干渉等なく保護されると共に、屈曲及び折り返し状態を維持される。カバーは開き時に筒状壁からヒンジを支点に前方に回動して一対のコネクタハウジングの間に位置し、一対のコネクタハウジングで落下等による外部との干渉等から保護される。各コネクタハウジングと各筒状壁と各連結壁とカバーとヒンジとでハウジング構造体が構成される。コネクタハウジングに端子が挿入されてコネクタ部を成し、コネクタ部に相手コネクタ部が上方から嵌合接続される。
請求項2に係るコネクタの電線保護カバー構造は、左右一対のコネクタハウジングが下側の連結壁で後側の左右一対の筒状壁に連結され、該一対の筒状壁が上部後側の連結壁で連結され、片側の筒状壁の前面側に片側の幅広のヒンジを介してカバーが開閉自在に連結され、各筒状壁に各端子付き電線が上向きに挿通されて該一対の筒状壁の間で下向きに折り返され、各端子が各コネクタハウジング内に上向きに挿入され、該カバーが開き状態で該一対のコネクタハウジングの間に配置され、且つ該ヒンジとは反対側の該カバーの側端と該コネクタハウジングとの間に電線挿通用の隙間が設けられ、該カバーが閉じ状態で該一対の筒状壁の上部のうちの片側の上部と一対の上部間を覆うことを特徴とする。
上記構成により、各電線が各筒状壁の上部で内向きに屈曲しつつ折り返されると共に、折り返され部がカバーの側端と一方のコネクタハウジングとの間の隙間を通って外側からカバーの内側に挿通されて一対の筒状壁の間で下向きに配索され、カバーの閉止により電線が片側の筒状壁の上部と各筒状壁の上部の間とでカバーに覆われて外部との干渉等なく保護されると共に、屈曲及び折り返し状態を維持される。カバーは開き時に片側の筒状壁からヒンジを支点に前方に回動して一対のコネクタハウジングの間に位置し、一対のコネクタハウジングで落下等による外部との干渉等から保護される。各コネクタハウジングと各筒状壁と各連結壁とカバーとヒンジとでハウジング構造体が構成される。コネクタハウジングに端子が挿入されてコネクタ部を成し、コネクタ部に相手コネクタ部が上方から嵌合接続される。
請求項3に係るコネクタの電線保護カバー構造は、請求項1又は2記載のコネクタの電線保護カバー構造において、前記上部後側の連結壁の前側において前記各端子付き電線が下向きに折り返され、該電線の折り返され部分の左右両側に請求項1記載の前記カバーの閉じ状態における前記一対のヒンジが位置し、該電線の折り返され部分の左右片側に請求項2記載の前記カバーの閉じ状態における前記片側のヒンジが位置することを特徴とする。
上記構成により、カバーの閉じ時に、折り返された電線が上部後側の連結壁で後方への移動(飛び出し)を阻止され、且つ前方のヒンジ寄りに位置する。この状態で、電線に後向きの強い引張力が作用した場合は、電線が上部後側の連結壁に当接して、カバーに開き方向の力を加えることができない。また、電線に前向きの強い引張力が作用した場合は、電線とヒンジとが同じ側(前側)に位置するから(カバーはヒンジを支点としてヒンジ側すなわち前側に開くので)、カバーに開き方向の力を加えることができず、かえって閉じ方向の力を付与する。このようにしてカバーの不意な開きが防止される。
請求項4に係るコネクタの電線保護カバー構造は、請求項2記載のコネクタの電線保護カバー構造において、前記片側のヒンジとは反対側の前記筒状壁の上部に、前記電線を覆う前後一対の補助覆い壁が立設されたことを特徴とする。
上記構成により、ヒンジとは反対側でカバーの側端とコネクタハウジングとの間に電線挿通用の隙間を構成するために、カバーを短く形成したことに伴う、ヒンジとは反対側の筒状壁の上部における電線の外部への露出が前後一対の補助覆い壁で防止され、一対の補助覆い壁で電線を前後から囲むことで、電線が外部との干渉等なく保護される。
請求項1記載の発明によれば、カバーを開き状態で一対のコネクタハウジングの間に位置させることで、例えばコネクタを落下等させた際に、一対のコネクタハウジングでカバーを保護して、カバーやヒンジの破損や変形等を確実に防ぐことができる。また、運搬時等にカバーを一対のコネクタハウジングの間に配置することで、荷姿を小型化することができる。また、コネクタハウジングと筒状壁と各連結壁とカバーとヒンジとを一体樹脂成形する際に、カバーを内側すなわち一対のコネクタハウジングの間に配置することで、樹脂成形用の金型を小型化・低コスト化することができる。
請求項2記載の発明によれば、カバーを開き状態で一対のコネクタハウジングの間に位置させることで、例えばコネクタを落下等させた際に、一対のコネクタハウジングでカバーを保護して、カバーやヒンジの破損や変形等を確実に防ぐことができる。また、運搬時等にカバーを一対のコネクタハウジングの間に配置することで、荷姿を小型化することができる。また、コネクタハウジングと筒状壁と各連結壁とカバーとヒンジとを一体樹脂成形する際に、カバーを内側すなわち一対のコネクタハウジングの間に配置することで、樹脂成形用の金型を小型化・低コスト化することができる。また、カバーの開き状態でカバーの側端とコネクタハウジングとの間の隙間から、折り返した電線をカバーの内側に挿通させることで、電線の配索作業を容易に行うことができる。
請求項3記載の発明によれば、カバーを閉じた状態で、電線に強い引張力等が作用した場合でも、カバーに開き方向の力が作用しないから、カバーの不意な開きを防止することができる。
請求項4記載の発明によれば、カバーの側端とコネクタハウジングとの間に電線挿通用の隙間を形成するべくカバーを短く形成したことに起因する、ヒンジとは反対側の筒状壁の上部における電線の露出を前後一対の補助覆い壁で防いで、電線を確実に保護することができる。
本発明のコネクタの電線保護カバー構造におけるハウジング構造体の第一の実施形態を示す斜視図である。 ハウジング構造体を従来例と比較して示す平面図である。 ハウジング構造体を示す正面図である。 ハウジング構造体を示す側面図である。 ハウジング構造体に端子付き電線を組み付ける状態を示す斜視図である。 ハウジング構造体に端子を収容し電線を挿通した状態を示す斜視図である。 電線を折り返してカバーとの間に挿通させた組付状態を示す斜視図である。 カバーを閉止して電線を保護した状態すなわちコネクタの電線保護カバー構造を示す斜視図である。 本発明のコネクタの電線保護カバー構造におけるハウジング構造体の第二の実施形態を示す斜視図である。 ハウジング構造体の要部を示す平面図である。 ハウジング構造体の要部を示す正面図である。 ハウジング構造体の要部を示す側面図である。 ハウジング構造体に電線を組み付けた状態を示す平面図である。 ハウジング構造体に電線を組み付けた状態を示す斜視図である。 カバーを閉止して電線を保護した状態すなわちコネクタの電線保護カバー構造を示す斜視図である。 従来のコネクタの電線保護カバー構造の一形態を示す分解斜視図である。
図1〜図8は、本発明に係るコネクタの電線保護カバー構造の第一の実施形態を示すものである。
図1の如く、このコネクタの電線保護カバー構造は、絶縁樹脂製のハウジング構造体1を備え、ハウジング構造体1は、左右一対の垂直なコネクタハウジング2と、各コネクタハウジング2の底部から後方に水平に延長された中空樋状の左右一対の電線挿通用の連結壁3と、連結壁3から上向にコネクタハウジング2よりも高く突出形成された左右一対の電線挿通用の筒状壁4と、各筒状壁4の上部を連結する水平な連結杆5と、筒状壁4の前面に左右一対の薄板可撓性のヒンジ6を介して各筒状壁4の上部を開閉自在とする電線保護カバー(以下カバーと言う)7とを備えたものである。
カバー7は開いた状態で左右一対のコネクタハウジング2の間に配置される。左右一対のヒンジ6はカバー7の開き状態でカバー7の左右端部の後端に連結され、上向き円弧状(略半円状)に位置する。カバー7は開き状態で縦断面略凹字状に形成され、垂直な先端壁7aと基端壁7bと水平な天壁7cと、天壁7cの内面に横断方向に設けられた左右一対の電線押さえ用のリブ8と、先端壁7aの中央に垂設された可撓性の係止爪9とを備えている。
各筒状壁4の前面上部に凹字状の枠壁10と枠壁10内の凹溝(ヒンジ収容溝)11とが垂直に設けられ、凹溝11は上端を開口され、下端を枠壁10の下部で封止されている。各筒状壁4は横断面略矩形状に形成され、各筒状壁4の上部は内向きに湾曲している。各筒状壁4の上部開口4aから内向きに電線支持用の水平な短い支持壁12が対向して突設され、各支持壁12の間に電線挿通用の矩形状の隙間13が設けられ、支持壁12は下向きの傾斜面14で枠壁に続いている。支持壁12の後端に板状の連結杆(上部後側の連結壁)5が立設され、連結杆5は水平な電線ガイドと、カバー7の係止爪9の内向きの爪部9aを係合させる被係止部として作用する。連結杆5の後側に各筒状壁4の上部後端の水平なリブ15が続いている。
各コネクタハウジング2は横断面矩形状に形成され、上端に不図示の相手コネクタの雄端子に対する挿入口2aを有し、下端に電線付き端子に対する挿入口2b(図5)を有し、各挿入口(開口)2a,2bはコネクタハウジング2内の不図示の端子収容室に連通している。各コネクタハウジング2の下端に前向きの爪部(フック)16が突設され、各筒状壁4の下端に後向きの爪部17が突設されている。各爪部16,17は例えば不図示のトリムの孔を貫通して相手コネクタの凹溝に嵌合する固定部として作用する。トリム等については従来例の図16参照。
図2(平面図)の如く、カバー7は開き状態で左右一対のコネクタハウジング2の間に少しの隙間を存して水平に位置し、カバー7の先端7aはコネクタハウジング2の前端と略同一垂直面上に位置し、下端の爪部16の先端(前端)よりも少し後方に位置する。
図2に鎖線で従来例(図16)のカバー18とヒンジ19の開き位置を示す如く、従来例に較べて本例のカバー7が一対のコネクタハウジング2の間で左右を囲まれて位置し、左右のヒンジ6も一対のコネクタハウジング1の間で奥側(筒状壁4寄り)に位置するので、例えば作業者が床等にハウジング構造体1を落下させた際に、カバー7やヒンジ6が左右のコネクタハウジング2で保護されて破損等を防止される。
また、本例のハウジング構造体1に対して従来例のカバー18を外開きに設けた場合は、カバー開き時の前後方向の寸法Lが肥大化するが、本例のカバー7は内向きに開く、すなわち一対のコネクタハウジング2の間の空間を利用して開くようにしたことで、前後方向の寸法L1がコンパクト化され、ハウジング構造体1を樹脂成形するための金型も小型化・低コスト化される。
図2でコネクタハウジング2の上部後半に相手端子挿入口2a、上部前半に端子係止ランス型抜き孔2cがそれぞれ配置されている。符号9は係止爪、8は電線押さえ用のリブをそれぞれ示す。筒状壁4の上部には電線挿通用の開口4aが前後方向に長い長円状に位置している。12は電線支持壁であり、各電線支持壁12の間の切欠部状の幅狭の空間(隙間)13は各ヒンジ6の間の幅広の空間20に連通して略T字状の空間すなわち孔をなしている。カバー係止用の連結杆(リブ)5の後側に係止爪9を係合させる凹溝5aが形成されている。符号3は下部連結壁を示す。
図3(正面図)の如く、各コネクタハウジング2の下部は水平方向の連結壁21で連結補強されている。図2,図4(側面図)の如く、下部連結壁21は後側の爪部(フック)17の先端と略同一垂直面上まで平面視で略凹字状に突出している。図3の如く、筒状壁4の上部は外側壁のみが内向きに湾曲し(湾曲部を符号4bで示す)、内側壁4cは真直(垂直)に立ち上げられている。筒状壁4内の電線22(図6)は湾曲状の外側壁4bの内面に沿って内向きに湾曲する。
図3,図4の如く、カバー7は開き状態で天壁7cが各コネクタハウジング2の上部の内側に位置する。カバー7の係止爪9と基端壁7bとヒンジ6はコネクタハウジング2よりも上方に位置するが、筒状壁4よりも低く位置するので、落下時等にたとえ係止爪9が外部と干渉しても、ヒンジ6の可撓性でカバー7全体が一対のコネクタハウジング2の間に速やかに押し込まれ(収容され)、それ以上の干渉が防止され、カバー7が各コネクタハウジング2間で安全に保護される(コネクタハウジング2の外面が外部と干渉する)から、カバー7の有害な損傷等が起こらない。
カバー7の先端壁7aは縦方向に短く、基端壁7bは縦方向に長く形成され、上側の連結壁5とその後側のリブ15がカバー7の閉じ時の先端壁7aに対応(当接)し、各筒状壁4の前端上部と後端上部とに短いリブ23,24が突設され、左右のリブ23の間で各支持壁12の上面に沿ってカバー7の閉じ時の基端壁7bが位置する。ヒンジ6は自由状態においてカバー7を略水平に開いて各コネクタハウジング2間に位置させるように付勢することが好ましい。
図5の如く、各筒状壁4内に下部開口4dから各電線22が挿通(貫通)され、電線22に接続された端子25が各コネクタハウジング2内に下部開口2bから挿入される。電線22は絶縁被覆電線である。端子25はL字状に屈曲されたL字状端子で、垂直な雌型の電気接触部25aと水平な電線圧着部(接続部)25bとを有する。コネクタハウジング2と端子25とでコネクタ部(符号2で代用)が構成され、電線22付き端子25とハウジング構造体1とでコネクタ26(図6)が構成される。
下側の連結壁3はコネクタハウジング2の下部開口2bと筒状壁4の下部開口4dとに連通する水平な空間3aを有しており、空間3aに端子25の電線圧着部25bが収容される。これにより、L字状端子25と電線接続部25bとがコネクタハウジング2と連結壁3との内側で保護絶縁される。電線22は電線圧着部25bから上向きに屈曲されて、端子25と電線22とが略コ(凹)字状に交差(屈曲)している。各電線22は筒状壁4の上部外側の湾曲面4bに沿って内向きに湾曲して二本近接して左右並列に配置される。
図6の如く、各端子25を各コネクタハウジング2内に挿入した状態で、各電線22を矢印の如く下向きに折り返してカバー7と左右のヒンジ6と上側の連結壁5とで囲まれた幅広の空間20に挿通させつつ、左右の支持壁12の間の幅狭の空間13に挿通させる(組み込む)。ヒンジ6間の広い空間20があるので電線22の挿通作業は容易に行われる。
図7の如く、各筒状壁4の上部開口4aから水平な各電線部分22aが各支持壁12の上面に沿って配索され、水平な各電線部分22aから下向きに垂直に左右の支持壁12の間の隙間13を通って左右の筒状壁4の間の空間27を経て、下側の連結壁21の内面に沿って外部に導出される。電線22の上部は筒状壁4の上部開口4aから支持壁12と支持壁12間の隙間13に沿って略コの字(逆凹字)状に屈曲し、上部から垂直な電線部分(折り返され部分)22bが空間27内を垂下される。
図7の湾曲状のヒンジ6を支点にカバー7を上向きに回動させて、図8の如く、カバー7を支持壁12の上側に被せて、カバー7の内側に支持壁12上の水平な電線部分22aを収容保護する。電線部分22aはカバー7の内面の押さえ用のリブ8(図1)で押圧されてコの字状の屈曲状態を維持する。カバー7の後側の係止爪9は上側の連結杆5に係合してロックされる。係止爪9の垂直な板部分(符号9で代用)が連結杆5の垂直な後面に接し、板部分の先端の爪部9aが連結杆5の水平な下面に係合する。ヒンジ6は枠壁10の凹溝11内に垂直に収容されて外部への出っ張りを防止される。
カバー7の左右両側で筒状壁4の上部開口4aは外部に連通するが、水平な電線部分22aよりも高く筒状壁4の上端の前後のリブ23,24が突出して電線部分22aの外側に続く屈曲部22cを保護する。
図8のカバー7の閉止状態で、左右の支持壁12の間の凹部空間(切欠部)13において例えば突起物等がカバー7の基端壁7bに引っ掛かって、カバー7が上向きに押圧された場合でも(カバー7の先端壁7aは後側の連結杆5で保護されるので突起物等が引っ掛かることはない)、垂直なヒンジ6と凹部空間13とが同じ側すなわち図8で前側に配置されているので、カバー7が不意に開く心配はない。
従来例においては、図2の如く凹部空間13が前側、ヒンジ19が後側というように異なる側(方向)に配置されるので、凹部空間13において閉じ状態のカバー18の先端壁に突起物等が引っ掛かった場合にカバー18が不意に開きやすい。この問題を本例のカバー構造で解消している。
また、カバー7を含むハウジング構造体1は、カバー7を開いた形態で一体樹脂成形されるが、開き状態のカバー7がハウジング構造体1の外側ではなく内側(一対のコネクタハウジング2の間)に位置するから、樹脂成形用の金型が小型化・低コスト化される。これは後述の第二の実施形態においても同様である。
図9〜図15は、本発明に係るコネクタの電線保護カバー構造の第二の実施形態を示すものである。
図9の如く、コネクタの電線保護カバー構造は、絶縁樹脂製のハウジング構造体31を備え、ハウジング構造体31は図1の実施形態のハウジング構造体1と較べて、カバー32のヒンジ33が一つであり、カバー32の開き状態で、ヒンジ33のない側のカバー32の端部(右端)とコネクタハウジング2との間に電線挿通用の隙間34が形成された点で大きく相違している。
また、カバー32は図1のカバー7よりも右側(ヒンジ33のない側)が短く形成され、右側の筒状壁4の上部に、カバー32の代わりに電線22を保護する前後の補助覆い壁35,36を立設した点でも相違している。これら以外の構成は第一の実施形態と概ね同様であるので、同じ構成部分には同じ符号を付して詳細な説明を省略する。
図9の如く、カバー32は左端側を図1の例よりも幅広のヒンジ33で左側の筒状壁4の前面に連結され、カバー32の右端側は自由端で且つ天壁32cの右端から立設された側部覆い壁(側端)32dを有している。側部覆い壁32dは先端壁32aと同じ高さに形成され、基端壁32bは先端壁32aよりも高く突設されている。側部覆い壁32dは右端のみに形成されており、天壁32cと基壁32bと先端壁32aとで縦断面略樋状をなし、左端は略樋状のまま開口している。カバー32の左端は閉じ状態で左側の筒状壁4の上部の外側(左側)の壁部4eの上端に近接しつつ、前後の壁部から立ち上げられた短いリブ壁23,24に接触して隙間を防ぐ(図15参照)。
カバー32の先端壁32aの右寄りに係止爪9が立設されている。側部覆い壁32dは右側のコネクタハウジング2の左壁2eに対向し、側部覆い壁32dと左壁2eとの間にほぼコネクタハウジング2の幅と同程度の広い隙間34が設けられている。隙間34は電線挿通隙間として作用する(図13の矢印37の電線挿入路参照)。図1の例よりも幅広のヒンジ33はカバー32を開き状態で上下方向の傾きなく略水平に支える。ヒンジ33が幅広になった分、左側の筒状壁4の前面の枠壁38と枠壁38内の凹溝38aが幅広に形成されている。
左右一対のコネクタハウジング2と左右一対の筒状壁4とは、上側の板状の連結杆(壁)5と下側の中空樋状の連結壁3と各筒状壁4間の下側の連結壁21とで連結され、各コネクタハウジング2の下端と各筒状壁4の下端とは相手コネクタへの固定用の爪部(フック)16,17を有している。コネクタハウジング2と下側の連結壁3と筒状壁4とで側面視コの字状をなし、これらは内側のリブ39で補強されている。これらの構造は図1の例と同様である。
右側の筒状壁4は上半部前面に略三角形状の垂直な壁部40を有し、壁部40の下端の左上りの傾斜面40aは図1の例の傾斜面14よりも下方まで長く延長形成され(図11参照)、カバー32とコネクタハウジング2との間の隙間34から導入された電線22(図13)を傾斜面40aに沿ってスムーズに上側の左右一対の支持壁12の間の矩形切欠部状(凹溝状)の空間13に案内する。
三角状の壁部40の右側上部に垂直な略矩形ないし台形状の補助覆い壁35が突設され(図11,図12,図14参照)、補助覆い壁35の後側で三角状の壁部40の上端に直交して水平な支持壁12が設けられている(図10参照)。支持壁12は電線22の水平部22a(図13)を支持する。右側の筒状壁4の後壁部の上端に前側の補助覆い壁35と対向して矩形状の補助覆い壁36が垂直に立設されている(図12,図14参照)。後側の補助覆い壁36の左端の前側に連結杆5が一体に続き(図10参照)、連結杆5の左端の後側に左側の筒状壁4の上部の水平なリブ15がラップして位置し(図13参照)、右後側の補助覆い壁36と左側のリブ15との間にカバー32の係止爪9を係合させる凹溝5a(図10)が形成されている。
図10の如く、開き時のカバー32の前端はコネクタハウジング2の前端と略同一垂直面上に位置する。カバー32の左端は右側の筒状壁4の上部前側の補助覆い壁35の左端と略同一垂直面上に位置する。本例の右側の支持壁12は左側の支持壁12よりも幅狭に形成されている。カバー32の左半部の内面に電線押さえ用のリブ8が設けられ、カバー32の閉止時に左端の覆い壁(リブ)32dと共に各電線22の水平部22aを押圧する(図15参照)。カバー32の閉止時に左側のリブ8は左側の支持壁12に対応し、右側のリブ32dは右側の支持壁12に対向して位置する。
図11の如く、前側の補助覆い壁35は筒状壁4の前側上端のリブ23よりも高く突出している。三角形状の垂直な壁部40の傾斜面40aはカバー32の先端壁32aや天壁32cよりも高く位置し、係止爪9は傾斜面40aの上端よりも低く、左右のコネクタハウジング2の中央に位置する。
図12の如く、前後の補助覆い壁35,36は同じ高さに突出し、両補助覆い壁35,36の間に電線挿通(配索)用の水平な溝41が形成されている。カバー32の天壁32cはコネクタハウジング2の上端よりもやや低く位置し(図11参照)、カバー2の先端壁32aと係止爪9がコネクタハウジング2の前面と略同一垂直面上に位置し、基端壁32cがコネクタハウジング2の後面と略同一垂直面上に位置し、基端壁32cからヒンジ33が上向きに半円状に湾曲して筒状壁4の高さ方向中間部に交差して続いている。
図13,図14の如く、コネクタハウジング2内にL字状端子25を挿入し、端子付きの電線22を筒状壁4の下部開口から上部開口4aに貫通させ、前例の図6におけると同様に上向きの電線22を下向きに折り返し、図13の矢印37の如くカバー32の右端と右側のコネクタハウジング2の左端との間の隙間34からカバー32の後端と筒状壁4の前端との間の隙間20を経て左右の支持壁12の間の切欠部状の空間13に下向きに挿通させる。図14の如く、電線22は筒状壁4の上部開口4aから支持壁12に沿って内向きに屈曲し、支持壁12から下向きに、左右の筒状壁4の下側の板状の連結壁21すなわちガイド壁に沿って下方(外部)へ導出される。L字状端子25や電線22は図5の例におけると同じである。
図13の矢印37の如く、カバー32とコネクタハウジング2との間を経て電線22をカバー32の内側に挿通させることで、図6の例に較べて折り返した電線部分(折り返され部分)22bをカバー32の内側に挿通(貫通)させる作業を容易に行うことができる。
図14の如く、右側の筒状壁4の上部で前後一対の補助覆い壁35,36の間に電線22が水平に挿通され、各補助覆い壁35,36は電線22の水平部分22aよりも高く位置して、電線22の水平部分22aをカバー32なしで外部からの干渉等なく安全に保護する。各補助覆い壁35,36の左端部35a,36aは内向きに屈曲して電線22の通路を狭めて電線22のガタつきを防ぐ。
図15の如く、カバー32を閉止することで、左側の支持壁12上の電線22の水平部分22aと右側の支持壁12上の電線22の水平部分22aの左半部とが覆われて外部との干渉等なく保護されると共に、カバー32の内側の各リブ8,32d(図10)で電線部分22aの浮き上がりが阻止される。カバー32の係止爪9は後側の連結杆5(図14)に係合する。ヒンジ33は枠壁38内の凹溝38aに収容される。
左右の支持壁12間の凹部13においてカバー32の基端壁32bに突起物等が引っ掛かった場合でも、基端壁32bがヒンジ33と同じ側に位置しているので、カバー32が不意に開く心配がない。右側の筒状壁4の上部に露出した電線22の屈曲部22cと屈曲部22cに続く水平部22aは前後の補助覆い壁35,36で覆われて保護される。
本発明に係るコネクタの電線保護カバー構造は、例えば自動車のサンバイザ用のコネクタとして、製造過程における落下等の衝撃によるカバーやヒンジの破損を防ぐと共に、カバーに起因する構造の大型化を抑止し、しかも電線の強い引張力によるカバーの不意な開きを防止するために利用することができる。
1 コネクタ
2 コネクタハウジング
3 下側の連結壁
4 筒状壁
5 連結杆(上部後側の連結壁)
6 一対のヒンジ
7 カバー
22 電線
22b 折り返され部分
25 端子
31 コネクタ
32 カバー
32d 側部覆い壁(側端)
33 片側のヒンジ
34 隙間
35,36 補助覆い壁

Claims (4)

  1. 左右一対のコネクタハウジングが下側の連結壁で後側の左右一対の筒状壁に連結され、該一対の筒状壁が上部後側の連結壁で連結され、該一対の筒状壁の前面側に一対のヒンジを介してカバーが開閉自在に連結され、各筒状壁に各端子付き電線が上向きに挿通されて該一対の筒状壁の間で下向きに折り返され、各端子が各コネクタハウジング内に上向きに挿入され、該カバーが開き状態で該一対のコネクタハウジングの間に位置し、閉じ状態で該一対の筒状壁の上部と上部間を覆うことを特徴とするコネクタの電線保護カバー構造。
  2. 左右一対のコネクタハウジングが下側の連結壁で後側の左右一対の筒状壁に連結され、該一対の筒状壁が上部後側の連結壁で連結され、片側の筒状壁の前面側に片側の幅広のヒンジを介してカバーが開閉自在に連結され、各筒状壁に各端子付き電線が上向きに挿通されて該一対の筒状壁の間で下向きに折り返され、各端子が各コネクタハウジング内に上向きに挿入され、該カバーが開き状態で該一対のコネクタハウジングの間に配置され、且つ該ヒンジとは反対側の該カバーの側端と該コネクタハウジングとの間に電線挿通用の隙間が設けられ、該カバーが閉じ状態で該一対の筒状壁の上部のうちの片側の上部と一対の上部間を覆うことを特徴とするコネクタの電線保護カバー構造。
  3. 前記上部後側の連結壁の前側において前記各端子付き電線が下向きに折り返され、該電線の折り返され部分の左右両側に請求項1記載の前記カバーの閉じ状態における前記一対のヒンジが位置し、該電線の折り返され部分の左右片側に請求項2記載の前記カバーの閉じ状態における前記片側のヒンジが位置することを特徴とする請求項1又は2記載のコネクタの電線保護カバー構造。
  4. 前記片側のヒンジとは反対側の前記筒状壁の上部に、前記電線を覆う前後一対の補助覆い壁が立設されたことを特徴とする請求項2記載のコネクタの電線保護カバー構造。
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