JP2012143482A - 食器洗い機 - Google Patents
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Abstract
【課題】食器洗い機の洗浄ポンプにエア噛みしない最少水量を判定し、必要かつ十分な洗浄水量で食器洗いを行う食器洗い機を実現する。
【解決手段】水位センサ13によって給水量が検知される第一の給水手段10と、流量センサ15によって給水量が検知される第二の給水手段14を有し、第一の給水手段10から一定の給水を行った後、光センサ6でエア噛み検知を行いながら第二の給水手段14から給水を行い、エア噛み検知がされなくなったら給水を停止するように構成したもので、エア噛みを起こさない適正な量の洗浄水で食器などの被洗浄物3を洗浄することができる。
【選択図】図1
【解決手段】水位センサ13によって給水量が検知される第一の給水手段10と、流量センサ15によって給水量が検知される第二の給水手段14を有し、第一の給水手段10から一定の給水を行った後、光センサ6でエア噛み検知を行いながら第二の給水手段14から給水を行い、エア噛み検知がされなくなったら給水を停止するように構成したもので、エア噛みを起こさない適正な量の洗浄水で食器などの被洗浄物3を洗浄することができる。
【選択図】図1
Description
本発明は洗浄槽内に収納した食器類を洗浄する食器洗い機に関するものである。
家庭用の食器洗い機は、食器類を収容した洗浄槽に給水源から水を供給し、洗浄槽の底に水を溜め、その水を洗浄ポンプにより吸引して洗浄ノズルへと圧送し、洗浄ノズルに設けた水噴射穴から食器類に水を噴射することによって食器類の洗い及びすすぎを行う構成となっている。食器類や洗浄槽内壁に当たった水は洗浄槽の底に戻り、フィルタによって残菜等が除去された後に再び洗浄ポンプに吸引され、洗浄槽内を循環する。洗浄槽内の循環水は節水の観点からすると、できるだけ少なくしたいのであるが、少なすぎると循環水の中にエアが混入し、水中に発生した泡によって洗浄ポンプの能力が発揮されなくなったり、異音がしたりするエア噛みと呼ばれる現象が起こることがある。
従来の食器洗い機では、洗浄時の給水量を、フロートスイッチと呼ばれる水位センサで食器洗い機の洗浄槽の底にたまった水の水位を検知することによって決める方式が多かった。しかし、水位センサによる給水量の検知は、食器洗い機設置時の水平度による検知水位のばらつきや、洗浄槽の底面積が大きくて給水量に比例した水位変化が得にくいなどという問題点があり、水量不足によるエア噛みの発生を回避するために、水位センサの検知ばらつきを勘案して多目の水量を供給して洗浄を行っていた。しかし多目の水量を供給することでエア噛みは避けることができるというものの、節水の観点から見て適正な洗浄水量の供給方法が模索されていた。
上記課題の解決手段として、洗浄水の循環経路に光センサを設置してエア噛みを検知し、給水量を適正化しようとするものがあった(たとえば、特許文献1参照)。
すなわち、図9に示すように、まず給水手段から洗浄槽に洗浄水を供給する(S101)。その洗浄水を用いて洗浄ポンプを動作させて(S102)、洗浄ポンプのエア噛み発生を確認する。この時の光センサからの出力値を閾値として保存しておく(S103)。その後、食器洗い機の洗浄運転を停止させる(S104)。次にセンサ出力を比較して(S105)、出力が閾値以下であれば(S106)、洗浄運転を開始する(S107)。閾値以上であれば、給水を続行(S101)する。以上のような工程でエア噛みしない給水量を決めて節水を図ろうとするものであった。
しかしながら、上述の光センサを用いたエア噛み検知法でエア噛みの有無を検出したとしても、給水手段が光センサの信号に見合った精度で、給水を行わなければ、せっかくの光センサによるエア噛み検知も食器洗い機の節水に結びつかないという課題があった。本発明は、以上のような従来の食器洗い機が有している課題を解決するものである。
水位センサの制御によって洗浄水を供給する方式は、水量を正確に設定するには精度に問題はあるものの、短時間に給水を完了できるという利点がある。一方、給水量を計量しつつ給水する流量センサによる洗浄水の供給制御方式では、流路内部にプロペラなどの可
動部があり、流路容量が小さく、給水に時間が掛かるものの、精度良く給水できるという利点がある。
動部があり、流路容量が小さく、給水に時間が掛かるものの、精度良く給水できるという利点がある。
本発明は、食器洗い機の給水手段を、水位センサ制御による給水手段と、流量センサの制御による給水手段との二系統にして両者の利点を活かした給水制御を行うことによって、洗浄に必要な最低限の洗浄水を水位センサによる制御で短時間で供給すると共に、光センサによってエア噛み検知が検出された時は、必要な追加給水を流量センサ制御で精度良く行い、食器洗い機の給水時間を短かく、しかも洗浄ポンプがエア噛みを起こさない適正な量の洗浄水で洗浄する、時短節水式の食器洗い機を提供することを目的とするものである。
前記従来の課題を解決するために、本発明の食器洗い機は、被洗浄物を収納する洗浄槽と、洗浄槽内に給水を行う、水位センサで給水量が検知される第一の給水手段と、流量センサで給水量が検知される第二の給水手段と、洗浄槽内の洗浄水を循環させるための循環経路と、循環経路内に設けられた洗浄ポンプと、水位センサならびに流量センサと、循環経路内の洗浄水の光透過率を測定して洗浄水中の気泡の発生量を検知する光センサよりなるエア噛み検知手段とからの信号によって第一ならびに第二の給水手段及び洗浄ポンプを制御する制御手段とを有し、制御手段は、エア噛み検知手段の測定結果に基づいて洗浄水中の気泡が所定値以下になる給水量を判定するとともに第二の給水手段からの給水量を設定するものである。
このように、本発明の食器洗い機は、光センサで気泡検知を行うことにより、エア噛みしない給水量が把握でき、かつ各洗浄工程毎に適切な追加給水を行うことによって、洗浄ポンプの能力を効率よく発揮できる適正水量を供給しつつ節水もするという食器洗い機の洗浄・すすぎ動作を実現することができる。
第1の発明は、被洗浄物を収納する洗浄槽と、前記洗浄槽内に給水を行う、水位センサで給水量が検知される第一の給水手段と、流量センサで給水量が検知される第二の給水手段と、前記洗浄槽内の洗浄水を循環させるための循環経路と、前記循環経路内に設けられた洗浄ポンプと、前記水位センサならびに前記流量センサと、前記循環経路内の洗浄水の光透過率を測定して洗浄水中の気泡の発生量を検知する光センサよりなるエア噛み検知手段とからの信号によって前記第一ならびに第二の給水手段及び前記洗浄ポンプを制御する制御手段とを有し、前記制御手段は、前記エア噛み検知手段の測定結果に基づいて洗浄水中の気泡が所定値以下になる給水量を判定するとともに前記第二の給水手段からの給水量を設定するものであり、光センサによってエア噛み検知をした時には、最適な追加水量を設定することによってエア噛み状態を解消し、給水に要する時間も長くならず、エア噛みしない最適水量を供給するので時短節水性能に優れた食器洗い機を実現することができる。
第2の発明は、特に第1の発明において、前記水位センサによって前記第一の給水手段からの給水量が検知されてから、前記第二の給水手段からの給水が行われるものであり、迅速かつ精度良く最適な洗浄水量を設定できる。
第3の発明は、特に第1〜第2の発明のいずれか1つの発明において、前記制御手段は、前記第二の給水手段で一定量の給水を行うごとに前記エア噛み検知手段にエア噛み検知を指示し、エア噛みが検知されなくなったら前記流量センサによる前記第二の給水手段からの給水を停止するものであり、精度良く最適な追加給水量を設定して節水効果を向上させることができる。
第4の発明は、特に第1〜第3の発明のいずれか1つの発明において、前記制御手段は、前記流量センサによる前記第二の給水手段からの給水量を記憶する不揮発メモリーを有するものであり、流量センサにより一度設定した給水量を保持することで、次工程でのエア噛み検知を行うことなく、適正給水量を供給することが可能であり、洗浄の時間短縮を行うことができる。
第5の発明は、特に第4の発明において、前記制御手段は、前記不揮発メモリーに記憶された給水量を、次回の食洗動作開始時に前記第二の給水手段から供給するものであり、最適な給水量を一度設定すれば、食器洗浄に適した水量を短時間に供給することができる。
第6の発明は、特に第4〜第5のいずれか1つの発明において、前記制御手段は、所定回数食洗動作を行った後、再び前記第二の給水手段からの給水を制御し、前記エア噛み検知手段によるエア噛み検知動作を開始し、前記不揮発メモリーに記憶された内容を更新するものであり、経時的に設置状況の変化など水量が変化した場合に最適な給水量に補正することができる。
第7の発明は、特に第1〜第6のいずれか1つの発明において、前記エア噛み検知手段によるエア噛み検知を開始する入力手段を有するもので、機器の設置状態が変えられたような時、強制的に最適な給水量を検出するようにすることが可能となる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は本発明の第1の実施の形態における食器洗い機の模式図である。図1において、洗浄槽1は食器載置体である食器かご2を収納し、食器かご2に食器などの被洗浄物3を
収納し、洗浄槽1の下部の洗浄手段を構成する洗浄ノズル4は洗浄ポンプ5によって加圧された洗浄水を被洗浄物3に噴射する。また、光センサ6(エア噛み検知手段)は、洗浄ポンプ5が動作した場合における洗浄槽1内の水位より低い循環経路7の側壁に設けられ、循環経路7内の洗浄水の光の透過率を測定する。光センサ6の出力信号から洗浄水中の気泡の発生量を判断する制御手段9は給水量を設定し、食器洗い機の洗浄・すすぎの各工程を制御する。
図1は本発明の第1の実施の形態における食器洗い機の模式図である。図1において、洗浄槽1は食器載置体である食器かご2を収納し、食器かご2に食器などの被洗浄物3を
収納し、洗浄槽1の下部の洗浄手段を構成する洗浄ノズル4は洗浄ポンプ5によって加圧された洗浄水を被洗浄物3に噴射する。また、光センサ6(エア噛み検知手段)は、洗浄ポンプ5が動作した場合における洗浄槽1内の水位より低い循環経路7の側壁に設けられ、循環経路7内の洗浄水の光の透過率を測定する。光センサ6の出力信号から洗浄水中の気泡の発生量を判断する制御手段9は給水量を設定し、食器洗い機の洗浄・すすぎの各工程を制御する。
洗浄槽1への給水は、まず、第一の給水手段10から給水され、フロート11とマイクロスイッチ12から構成される水位センサ13によって所定水位が検知され、洗浄槽1内に給水される。また第二の給水手段14からは流量センサ15で流量が測定されつつ、洗浄槽1の内部に給水される。排水手段16は洗浄槽1内の洗浄水を排水する。
洗浄槽1の底部には、洗浄ノズル4の下方に位置させて加熱手段としてのヒータ17が配設されている。洗浄槽1内において、洗浄ノズル4の上方に位置させて食器かご2が出し入れ可能に収納されている。
洗浄ポンプ5の吐出口は横方向に延在して配設された循環経路7を介して洗浄ノズル4及び図示しない他のノズルアームの水路に連通している。また、洗浄槽1の外底部に設けられた循環経路7は洗浄ポンプ5の吸入口に接続され、残菜フィルタ18の取り付けてある循環口19を介して洗浄槽1にも連通している。このように、洗浄槽1内の洗浄水を循環させるための循環経路7内に洗浄ノズル4等の洗浄ノズルと洗浄ポンプ5とを設けることで、洗浄ポンプ5によって圧送された洗浄水を洗浄ノズル4等から噴射し、循環させて被洗浄物3の洗浄を行う。
一方、図示していないが、排水手段16の吸入口は残菜フィルタ18の下部の循環経路7側壁に設けられた排水口に接続され、排水手段16の吐出口は排水ホースを介して機外に連通している。
洗浄槽1の底部に洗浄水が貯留された状態で洗浄ポンプ5が正回転すると、洗浄水は循環口19を通して循環経路7を介して洗浄ノズル4へと圧送される。そして洗浄ノズル4の上面に設けられた水噴射穴から洗浄水が噴出し、その水勢によって洗浄ノズル4は垂直な軸を中心に所定方向に回転する。一方、洗浄ポンプ5が逆方向に駆動されると洗浄ポンプ5は排水口を通して吸い込んだ洗浄水を排水手段16の排水ホースを通じて機外へと排水する。この洗浄ポンプ5および洗浄ノズル4の間の循環経路7には、本実施の形態の食器洗い機の特徴の一つである光センサ6が取り付けられている。
また開閉部22は前方に開くことによって被洗浄物3を入れる洗浄槽1が現れる構成となっている。開閉部22には、最少給水量設定を指示する節水設定ボタン23、食器洗い機の運転開始を指示する運転開始ボタン24、節水設定がなされたことを表示する節水表示ランプ26が設置されている。また、開閉部22の下方には、制御手段9、流量センサ15を通過する水量を記憶する不揮発メモリー25が配置されている。
図2は本実施の形態で用いるエア噛み検知に用いる光センサ6の模式図である。光センサ6は循環経路7をはさんで対向する位置に取り付けられた発光素子20と受光素子21とから成っている。発光素子20としては例えば赤外LEDを、受光素子21としてはフォトトランジスタを用い、これらはいずれも発光波長に対して透明な取り付けケースに収容され、機密性および水封性を確保するためのシール部材を介して循環経路7の壁面に取り付けられる。発光素子20から発せられた光は循環水中を横切って進み受光素子21に受光され、循環水中の気泡27の存在によって反射、屈折することによって受光素子21の出力信号が変動する。
循環経路7内を流れる洗浄水の流れに対して発光素子20と受光素子21の光軸が垂直になるように配置し、さらにこの光軸が洗浄槽1内に貯留する洗浄水の水平面とも垂直方向になるように設置する。このような位置関係に設定することによって洗浄水中の気泡27を高精度に検出することが可能となる。
図3は本発明の実施の形態1における食器洗い機の信号制御のブロック図である。制御手段9が各要素間との信号のやり取りを行い、食器洗い機の動作制御を行っている。
次に図1に示された食器洗い機において、その動作、作用について図4から図8を参照しながら説明する。図4から図6は本実施の形態に関わる食器洗い機の給水量の設定過程を示す第一から第三のフローチャートである。以下に本実施の形態における処理の流れを図4から図6に基づいて説明する。
図4において、まず開閉部22(図4においては扉と記載)を前方に開くと被洗浄物3を入れる洗浄槽1が現れる(ステップS1)。この洗浄槽1に被洗浄物3を入れて食器かご2に収納する(ステップS2)。被洗浄物3が収納されると、開閉部22を閉め洗浄槽1を閉じる(ステップS3)。次に使用者によって開閉部22に設置された運転開始ボタン24が押下されたら、短時間で給水ができる第一の給水手段10から給水が開始され(ステップS4)、水位センサ13で洗浄槽1内の水位が測られ(ステップS5)、一定の水位に達したことがマイクロスイッチ12の接点信号から確認されたら、第一の給水手段10からの給水を停止する(ステップS6)。
次に洗浄ポンプ5が運転を開始(ステップS7)し、光センサ6によって循環経路7内を循環する洗浄水中の気泡の発生量検知および給水量の制御を行う光センサ制御を行う。まず、光センサ6で洗浄ポンプ5のエア噛みを確認する(ステップS8)。この時、光センサ6の受光素子21(フォトトランジスタ)を流れる電流を定抵抗の両端電圧として取り出し測定すると、出力電圧の時間変化からエア噛みの状態を把握することができる。
光センサ6の出力をチェックして、NG、すなわちエア噛みしていると判断したら、高精度で水量を制御して供給することができる第二の給水手段14からの給水を行い(ステップS9)、光センサ6でのエア噛みの確認を継続(ステップS8)する。一方、OKすなわちエア噛みしていないと判断したら第二の給水手段14からの給水を停止(ステップS10)する。そして不揮発メモリー25に第二の給水手段14からの給水量を記憶させ(ステップS11)、節水表示ランプ26を表示し(ステップS12)、節水モードに入ったことを知らせ、次の仕事に進む。
このように、給水の時間が短い第一の給水手段10と給水量の精度が優れた第二の給水手段14を設け、第一の給水手段10からの給水を行った後、エア噛み発生の有無の判定を光センサ6によって行いながら、第二の給水手段14からの給水量が正確な給水を行うことによって時間的にも短く、かつ循環時にエア噛みしない最少の給水量の設定が出来、時短でありかつ、給水量が少なくてすむ食器洗い機を実現することができる。
また図4では、ステップS8での光センサ6でのエア噛み確認を連続的に行うようにしたが、第二の給水手段14からの給水量が所定量増加するのを確認して間欠的に行うことで、光センサ6の出力チェック回数を減らすこともでき、結果的に給水時間を短縮することも可能となる。
図5は本実施の形態に関わる食器洗い機の給水量の設定過程を示す第二のフローチャートである。図4との違いは、図4は被洗浄物3を設置してから予洗い等の最初の工程なの
に対し、図5はそれ以降の工程である点である。図5は不揮発メモリー25に第二の給水手段14からの給水量が書き込まれているかどうかをチェックし、書き込まれていた時に動作を変えるところが異なっている。なお、図4に示したステップと同じ動作を行うステップには同じ符号を付して説明する。
に対し、図5はそれ以降の工程である点である。図5は不揮発メモリー25に第二の給水手段14からの給水量が書き込まれているかどうかをチェックし、書き込まれていた時に動作を変えるところが異なっている。なお、図4に示したステップと同じ動作を行うステップには同じ符号を付して説明する。
図5において、まず短時間で給水ができる第一の給水手段10から給水が開始され(ステップS4)、水位センサ13で洗浄槽1内の水位が測られ(ステップS5)、一定の水位に達したことがマイクロスイッチ12の接点信号から確認されたら、第一の給水手段10からの給水を停止する(ステップS6)。次に洗浄ポンプ5が運転を開始(ステップS7)した後、不揮発メモリー25に給水量の書き込み(記憶された給水量情報)があるかどうかをチェック(ステップS13)し、書き込みがなければ、光センサ6による給水量設定ルーチン(図4中の光センサ制御と記したルーチン)へ移行する。一方不揮発メモリー25に書き込み(記憶)がされていたら、以下に説明するメモリー給水を行う。まず、不揮発メモリー25に書き込まれていた(記憶されていた)給水量を第二の給水手段14から給水(ステップS14)する。その後、光センサ6でエア噛みの検知を行い(ステップS15)、エア噛みを起こしておれば、第二の給水手段14から給水を行い(ステップS16)、エア噛みを起こしていなければ給水停止する(ステップS17)。
上記のように給水を行うことによって、一度給水の工程で給水量が決めれば、以降の工程での給水は、第一の給水手段10に引き続いて、第二の給水手段14から最初の工程で記憶された必要量を一気に給水することができるので、正確にエア噛みを起こさない水量を短時間で供給することが可能となる。
図6は本実施の形態に関わる食器洗い機の給水量の設定過程を示す第三のフローチャートである。これは、複数回洗浄動作を繰り返した時の給水量の設定を行うものである。不揮発メモリー25に第二の給水手段14からの給水量が書き込まれていても、所定回数食器の洗浄動作を繰り返した時は再度、最適給水量を不揮発メモリー25に更新して設定するようにしている。
図4とステップS1からステップS7までは同じであるが、洗浄ポンプ5の運転を開始した(ステップS7)後、食器洗浄を所定回数を行ったかどうかをチェック(ステップS18)して、達していれば、制御手段9に備えた回数カウンタをクリア(ステップS19)し、光センサ6による給水量設定ルーチン(図4中の光センサ制御と記したルーチン)へ移行する。一方、洗浄の回数が所定回数に達していなければ、回数カウンタを+1(ステップS20)して、不揮発メモリー25の情報で給水を行うメモリー給水工程(図5中のメモリー給水と記した工程)へ進む。
上記のような給水を行うことによって、所定回数食器洗いを実行するごとに改めて最適給水量を決めることが出来、給水経路や設置条件の変更によって変化する給水量の再校正を行うことができる。上記校正の時期は食器洗い機の使用回数で計数するとしたが、使用時間で計数しても同じ効果を得ることができる。
また、図1の開閉部22に節水設定ボタン23(エア噛み検知を開始する入力手段)を設置し、節水設定ボタン23を押下すると、不揮発メモリー25の内容をクリア、また回数カウンタをクリアすることで、強制的に、第二の給水手段14からの最適給水量を決定することが可能となる。これによって、食器洗い機の設置場所を変えたり、給水経路を変更したりした時に最適給水量を簡単に設定することができる。
次に光センサ6の信号出力について説明する。図7は洗浄ポンプ5がエア噛みを起こした(すなわち洗浄水内に気泡が発生している状態)の光センサ6の信号出力の時間変化を
示す図であり、図7(a)は出力のアナログデータとしての信号強度(ボルト)の時間変化を示す図、図7(b)はA/D変換後のデジタルデータとしての信号強度(レベル)の時間変化を示す図である。
示す図であり、図7(a)は出力のアナログデータとしての信号強度(ボルト)の時間変化を示す図、図7(b)はA/D変換後のデジタルデータとしての信号強度(レベル)の時間変化を示す図である。
例えば、波長1ミクロンの赤外線を発しているLEDを発光素子20に用いて、このLEDから発した光の強度を対向した受光素子21で検知する。洗浄ポンプ5がエア噛み状態になった時、図7(a)のような光センサ6の出力が得られる。この信号を制御手段9に1秒間隔で16個のデータをA/D変換してデジタルデータとして取り込んで時系列で表示したのが図7(b)である。
図8は洗浄ポンプ5のエア噛みのない(すなわち洗浄水内に気泡が発生していない状態)の光センサの信号出力の時間変化を示す図であり、図8(a)は出力のアナログデータとしての信号強度(ボルト)の時間変化を示す図、図8(b)はA/D変換後のデジタルデータとしての信号強度(レベル)の時間変化を示す図である。図7および図8において、(1)から(2)の区間で洗浄ポンプ5が動作している。
制御手段9に取り込んだデータの演算を行うのが、図4の光センサ出力チェック(ステップS8)である。エア噛みが起こると、デジタルデータとしての信号強度(レベル)のばらつき幅値が大きくなるのであるが、気泡はランダムに発生するので、例えばデータの最大値と最小値の差をばらつき幅値と考えると収集データのばらつき幅値が大きくなる。そこで、図7ならびに図8の(b)の16個のA/D変換データをデータ処理する際、まず、取得データを最小から最大に並べ替え、上位3個のデータの平均値(以下、大平均と言う)と下位3個のデータの平均値(以下、小平均と言う)を求める。そして大平均−小平均の演算結果が所定値以上になった時をエア噛みと定義して判定を行う(図4のステップS8)。エア噛みと判定する上記の所定値は、実際にエア噛みが起こった状態と演算結果を対照して実験的に決定しておく。
以上のように、本実施の形態の構成によると、水位センサ13によって制御された第一の給水手段10から一定量の給水を短時間に行い、その後に循環経路7を流れる洗浄水のエア噛みを光センサ6で監視して、流量センサ15による第二の給水手段14から給水量を測定しつつ給水を行うことによって、洗浄ポンプ5がエア噛みを起こさない水量を給水できるので、短時間でかつ正確な給水をし、最適水量でエア噛みを起こさず効率の良い洗浄・すすぎを行うことができるので、水道等の給水源から給水し洗浄槽の底に溜めた洗浄水を循環させ、複数回給水および排水を繰り返して洗浄・すすぎを行う食器洗い機、特に家庭用の食器洗い機の給水制御方式として有効である。
以上のように、本発明は、短時間でかつ正確な給水をし、最適水量でエア噛みを起こさず効率の良い洗浄・すすぎを行うことができるので、洗浄槽内に収納した食器類を洗浄する食器洗い機はもとより、食器以外の容器などの洗浄装置等にも適用することが可能である。
1 洗浄槽
2 食器かご
3 被洗浄物
4 洗浄ノズル
5 洗浄ポンプ
6 光センサ(エア噛み検知手段)
7 循環経路
9 制御手段
10 第一の給水手段
11 フロート
12 マイクロスイッチ
13 水位センサ
14 第二の給水手段
15 流量センサ
22 開閉部
23 節水設定ボタン(エア噛み検知を開始する入力手段)
24 運転開始ボタン
25 不揮発メモリー
26 節水表示ランプ
27 気泡
2 食器かご
3 被洗浄物
4 洗浄ノズル
5 洗浄ポンプ
6 光センサ(エア噛み検知手段)
7 循環経路
9 制御手段
10 第一の給水手段
11 フロート
12 マイクロスイッチ
13 水位センサ
14 第二の給水手段
15 流量センサ
22 開閉部
23 節水設定ボタン(エア噛み検知を開始する入力手段)
24 運転開始ボタン
25 不揮発メモリー
26 節水表示ランプ
27 気泡
Claims (7)
- 被洗浄物を収納する洗浄槽と、前記洗浄槽内に給水を行う、水位センサで給水量が検知される第一の給水手段と、流量センサで給水量が検知される第二の給水手段と、前記洗浄槽内の洗浄水を循環させるための循環経路と、前記循環経路内に設けられた洗浄ポンプと、前記水位センサならびに前記流量センサと、前記循環経路内の洗浄水の光透過率を測定して洗浄水中の気泡の発生量を検知する光センサよりなるエア噛み検知手段とからの信号によって前記第一ならびに第二の給水手段及び前記洗浄ポンプを制御する制御手段とを有し、前記制御手段は、前記エア噛み検知手段の測定結果に基づいて洗浄水中の気泡が所定値以下になる給水量を判定するとともに前記第二の給水手段からの給水量を設定する食器洗い機。
- 前記水位センサによって前記第一の給水手段からの給水量が検知されてから、前記第二の給水手段からの給水が行われる請求項1記載の食器洗い機。
- 前記制御手段は、前記第二の給水手段で一定量の給水を行うごとに前記エア噛み検知手段にエア噛み検知を指示し、エア噛みが検知されなくなったら前記流量センサによる前記第二の給水手段からの給水を停止する請求項1又は2に記載の食器洗い機。
- 前記制御手段は、前記流量センサによる前記第二の給水手段からの給水量を記憶する不揮発メモリーを有する請求項1〜3のいずれか1項に記載の食器洗い機。
- 前記制御手段は、前記不揮発メモリーに記憶された給水量を、次回の食洗動作開始時に前記第二の給水手段から供給する請求項4記載の食器洗い機。
- 前記制御手段は、所定回数食洗動作を行った後、再び前記第二の給水手段からの給水を制御し、前記エア噛み検知手段によるエア噛み検知動作を開始し、前記不揮発メモリーに記憶された内容を更新する請求項4又は5に記載の食器洗い機。
- 前記エア噛み検知手段によるエア噛み検知を開始する入力手段を有する請求項1〜6のいずれか1項に記載の食器洗い機。
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JP (1) | JP2012143482A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2016205780A (ja) * | 2015-04-28 | 2016-12-08 | 株式会社Lixil | 温水器 |
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2011
- 2011-01-14 JP JP2011005799A patent/JP2012143482A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2016205780A (ja) * | 2015-04-28 | 2016-12-08 | 株式会社Lixil | 温水器 |
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