JP2012143284A - 走査型レーザー検眼装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】複数枚の撮影画像を精度よく重ね合わせることが可能な走査型レーザー検眼装置を提供する。
【解決手段】走査型レーザー検眼装置は、第1のレーザー光の反射光に基づく第1画像、及び第2のレーザー光の反射光に基づく第2画像を生成する画像生成部を有する。また関連付け部は、走査部により並行して走査された第1のレーザー光、及び第2のレーザー光に基づく第1画像及び第2画像を関連付ける処理を行う。また変位量算出部は、複数の第1画像について、画像間の変位量を算出する。また位置合わせ部は、関連付け部による処理結果及び変位量に基づいて、複数の第2画像間の位置合わせを行う。また重畳部は、位置合わせが行われた複数の第2画像を重畳する。また表示部は、複数の第2画像を重畳して得られた画像を表示する。
【選択図】図2

Description

この発明は、被検眼の眼底に対してレーザー光を走査させることにより被検眼の眼底像を撮影する走査型レーザー検眼装置に関する。
従来、眼底に対して2次元的にレーザー光を走査し、その反射光を受光することにより眼底像を得る走査型レーザー検眼装置(Scanning Laser Ophthalmoscope。以下、「SLO」という場合がある)が知られている。
SLOは様々なレーザー光を用いた撮影が可能である。例えば、レーザー光として赤外光を用いた撮影を行うことにより、眼底深部の血管等を撮影することが可能である。或いはレーザー光として、励起光を用いた撮影を行うことにより、眼底における血管の走行状態等を撮影することが可能である。
なお蛍光撮影においては、フルオレセインやインドシアニングリーンのような薬剤に基づく蛍光を撮影する場合や、眼底内に存在する特定物質に基づく蛍光(自家蛍光)を撮影する場合がある。
特開2008−228781号公報
SLOを用いた蛍光撮影において、眼底における血管の走行状態を把握するため、被検体に対して蛍光薬剤を静注し、その蛍光薬剤が眼底で広がる様子を連続して撮影し、撮影された蛍光画像を重ね合わせてモニタ等に表示させることがある。このとき蛍光は微弱であるため、複数枚の蛍光画像を重ね合わせて表示することが一般的である。
このように眼底における血管の走行状態を把握する場合、蛍光薬剤が眼底に浸透するまでは真っ暗の状態で撮影を行うことになる。また蛍光薬剤が浸透し始めた初期段階においても薄暗い状態で撮影を行うことになる。
ここで一般に、被検眼は固視微動等の眼球運動や拍動の影響により固定された状態にない。従って、被検眼を複数回撮影した画像をズレが生じないように重ね合わせるためには、何らかの基準が必要となる。
しかし上述の通り、蛍光撮影を行う場合等には真っ暗な状態で撮影を開始することから、撮影初期に撮影された画像内には重ね合わせの基準となるものがない。従って、複数枚の蛍光画像を精度よく重ね合わせることが難しいという問題があった。
この発明は、以上のような問題を解決するためになされたもので、その目的は、複数枚の撮影画像を精度よく重ね合わせることが可能な走査型レーザー検眼装置を提供することにある。
上記目的を達成するために、請求項1に記載の走査型レーザー検眼装置は、第1のレーザー光と、第1のレーザー光と波長が異なる第2のレーザー光とを出射する光源部を有する。また走査部は、被検眼の眼底において、第1のレーザー光及び第2のレーザー光をそれぞれ2次元的に走査する。また受光部は、走査部によって眼底に照射された第1のレーザー光及び第2のレーザー光の反射光をそれぞれ受光する。また画像生成部は、第1のレーザー光の反射光に基づく第1画像、及び第2のレーザー光の反射光に基づく第2画像を生成する。また関連付け部は、走査部により並行して走査された第1のレーザー光及び第2のレーザー光に基づく第1画像及び第2画像を関連付ける。また変位算出部は、複数の第1画像について、画像間の変位を算出する。また位置合わせ部は、関連付け部による処理結果及び変位に基づいて、複数の第2画像間の位置合わせを行う。また重畳部は、位置合わせが行われた複数の第2画像を重畳する。また表示部は、複数の第2画像を重畳して得られた画像を表示する。
請求項1に記載の発明によれば、並行して走査された第1のレーザー光及び第2のレーザー光に基づく第1の画像及び第2の画像を関連付ける処理を行う。また、複数の第1画像間で算出された変位と関連付け部による処理結果及び変位に基づいて、複数の第2画像間の位置合わせを行う。位置合わせ部と関連付け部による処理結果に基づいて、複数の第2画像間の位置合わせを行う。更に、位置合わせが行われた複数の第2画像を重畳して得られた表示部に表示させることができる。従って、重ね合わせる基準となるものがない場合であっても、複数の第2画像を精度よく重ね合わせることが可能となる。
本実施形態に係る走査型レーザー検眼装置の光学系を示す図である。 第1実施形態に係る走査型レーザー検眼装置のブロック図である。 第1実施形態に係る走査型レーザー検眼装置の動作を示すフローチャートである。 第1実施形態に係る走査型レーザー検眼装置の動作の一例を示すタイミングチャートである。 第1実施形態に係る走査型レーザー検眼装置の動作の一例を示すタイミングチャートである。 第2実施形態に係る走査型レーザー検眼装置のブロック図である。 第2実施形態に係る走査型レーザー検眼装置の動作を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る走査型レーザー検眼装置のブロック図である。 第3実施形態に係る走査型レーザー検眼装置の動作を示すフローチャートである。 第4実施形態に係る走査型レーザー検眼装置の動作を示すフローチャートである。
[光学系の構成]
はじめに、各実施形態に共通する走査型レーザー検眼装置1の光学系の構成について図1を参照しながら説明する。
走査型レーザー検眼装置1の光学系は、2つの照明光学系100a、100bと2つの撮影光学系120a、120bを含んで構成される。照明光学系100a、100bは、それぞれ被検眼Eの眼底Efに波長の異なるレーザー光を照射する。撮影光学系120a、120bは、レーザー光の眼底反射光をそれぞれ撮影装置2、3に導く。なお、図1における一点鎖線は光軸Oを表している。
〔照明光学系〕
照明光学系100aは、レーザー光源101a、コリメートレンズ102a、偏光ビームスプリッター103a、ハーフミラー104、第1スキャナー105、リレーレンズ系106、第2スキャナー107、対物レンズ108、及び合焦レンズ109を含んで構成されている。
また照明光学系100bは、レーザー光源101b、コリメートレンズ102b、偏光ビームスプリッター103b、ハーフミラー104、第1スキャナー105、リレーレンズ系106、第2スキャナー107、対物レンズ108、及び合焦レンズ109を含んで構成されている。
なお本実施形態において、ハーフミラー104、第1スキャナー105、リレーレンズ系106、第2スキャナー107、対物レンズ108、及び合焦レンズ109は照明光学系100a、100bの双方に共通とされている。また本実施形態ではレーザー光源101a及びレーザー光源101bが「光源部」として機能する。
レーザー光源101aは、眼底Efを撮影するための第1のレーザー光を出射する。またレーザー光源101bは、眼底Efを撮影するための第2のレーザー光を出射する。レーザー光源101a・101bは、例えば半導体レーザーやHe−Neレーザー、またはArレーザーを含んで構成される。レーザー光源101aとレーザー光源101bは異なる波長のレーザー光を出射させることが可能である。本実施形態においてはレーザー光源101aが第1のレーザー光として赤外光を出射し、レーザー光源101bが第2のレーザー光として励起光を出射する。本実施形態においては、パルス状の第1のレーザー光とパルス状の第2のレーザー光が交互に出射される。なお「交互」とは、第1のレーザー光と第2のレーザー光が所定回数づつ順次に出射するものであればよい。すなわち、例えば第1のレーザー光を1回出射し、第2の光を2回出射し、第1の光を1回出射し、・・・という繰り返しも、本実施形態における「交互」に含まれるものとする。
コリメートレンズ102aはレーザー光源101aから出射されたレーザー光をコリメートする。コリメートレンズ102bはレーザー光源101bから出射されたレーザー光をコリメートする。
偏光ビームスプリッター103aは、コリメートレンズ102aでコリメートされたレーザー光から特定の偏光成分を有する光のみを反射させ、ハーフミラー104に導く。また偏光ビームスプリッター103bは、コリメートレンズ102bでコリメートされたレーザー光から特定の偏光成分を有する光のみを反射させ、ハーフミラー104に導く。そしてハーフミラー104は、偏光ビームスプリッター103a・103bで反射されたレーザー光を第1スキャナー105に導く。
第1スキャナー105及び第2スキャナー107は、ハーフミラー104から導かれたレーザー光を対物レンズ108経由で眼底Efに対して二次元的に走査させる。具体的には、第1スキャナー105及び第2スキャナー107の反射面は互いに直交する方向に向きを変更できるようになっている。そして制御部210(後述)が第1スキャナー105と第2スキャナー107とを個別に駆動させ、それぞれのスキャナーの反射面の向きを変更することにより眼底Efの二次元走査を行うことが可能となる。本実施形態では、第1スキャナー105及び第2スキャナー107が「走査部」として機能する。
第1スキャナー105及び第2スキャナー107は例えばガルバノミラーやポリゴンミラーが用いられる。また、より高速にスキャンを行うためには、レゾナントスキャナーを用いてもよい。なお、第1スキャナー105と第2スキャナー107の間にはリレーレンズ系106が配設されている。
〔撮影光学系〕
次に撮影光学系120a、120bについて説明する。
撮影光学系120aは、対物レンズ108、合焦レンズ109、第2スキャナー107、リレーレンズ系106、第1スキャナー105、ハーフミラー104、偏光ビームスプリッター103a、集光レンズ110a、共焦点絞り111a、及び撮影装置2を含んで構成されている。
撮影光学系120bは、対物レンズ108、合焦レンズ109、第2スキャナー107、リレーレンズ系106、第1スキャナー105、ハーフミラー104、偏光ビームスプリッター103b、集光レンズ110b、共焦点絞り111b、及び撮影装置3を含んで構成されている。
なお本実施形態において、ハーフミラー104、第1スキャナー105、リレーレンズ系106、第2スキャナー107、対物レンズ108は照明光学系100a、100bと共通の光学系を用いている。
合焦レンズ109は、被検眼Eの視度に合わせてピント調整を行う。
照明光学系100a、100bにより眼底Efに照射された光の反射光は、対物レンズ108・合焦レンズ109を通過し、第2スキャナー107で反射され、リレーレンズ系106を通過し、更に第1スキャナー105で反射されることによりハーフミラー104に至る。なお本実施形態における「(眼底)反射光」には、励起光によって発生する「蛍光」も含まれるものとする。
撮影光学系120aにおいて、ハーフミラー104は、照明光学系100aで照射された光に基づく反射光を偏光ビームスプリッター103aに向けて反射させる。またハーフミラー104は、照明光学系100bで照射された光に基づく反射光を偏光ビームスプリッター103bに向けて透過させる。
偏光ビームスプリッター103a・103bは、ハーフミラー104からの光(眼底Efでの反射光)のうち特定の偏光成分をもった光のみを透過させる。
集光レンズ110aは、偏光ビームスプリッター103aを透過した光を集光する。また集光レンズ110bは、偏光ビームスプリッター103bを透過した光を集光する。
共焦点絞り111aは、集光レンズ110aで集光された光の一部を通過させる。また共焦点絞り111bは、集光レンズ110bで集光された光の一部を通過させる。共焦点絞り111a・110bは、例えばピンホールが用いられる。なお共焦点絞り111a・110bは、眼底Efとそれぞれ共役な位置に配設されている。
共焦点絞り111aを通過した光は、撮影装置2に導かれる。撮影装置2はその内部に受光素子2aを有している。また共焦点絞り111bを通過した光は、撮影装置3に導かれる。撮影装置3はその内部に受光素子3aを有している。受光素子2a・3aは眼底Efの反射光を受光する。本実施形態においては受光素子2a・3aが「受光部」として機能している。受光素子としては例えばAPD(Avalanche Photodiode)、MPPC(登録商標。Multi−Pixel Photon Counter)、或いはPMT(Photomultiplier Tube)が用いられる。
[第1実施形態]
次に図2から図4を用いて第1実施形態に係る走査型レーザー検眼装置について説明を行う。
[制御系の構成]
図2は第1実施形態に係る走査型レーザー検眼装置1の制御系を示す図である。制御系は、制御部210、記憶部220、ユーザインターフェイス(UI)230、及び画像処理部240を含んで構成されている。
[制御部]
制御部210は、本実施形態に係る走査型レーザー検眼装置1の各部を制御する。例えば制御部210は、レーザー光源101a・101bの点灯/消灯の制御を行う。また制御部210は、第1スキャナー105・第2スキャナー107を駆動させることにより、レーザー光を眼底Ef上で二次元的に走査させる制御を行う。また、制御部210は、撮影装置2・3で撮影された画像を記憶部220に記憶させる制御を行う。更に制御部210は、記憶部220に記憶されている画像情報を読み出し、画像処理部240に画像処理を実行させる制御を行う。
また、制御部210は、撮影装置2・3における撮影動作の制御を行う。具体的には、レーザー光源101aが点灯された場合、その眼底反射光が受光素子2aで受光されるよう、撮影装置2を駆動させる。一方レーザー光源101bが点灯された場合、その眼底反射光が受光素子3aで受光されるよう、撮影装置3を駆動させる。
制御部210は、例えばCPU等のマイクロプロセッサ、RAMやROMやハードディスクドライブ等の記憶装置と通信するためのインターフェイスなどを含んで構成される。ハードディスクドライブ等の記憶装置には、この発明に特徴的な動作を走査型レーザー検眼装置1に実行させるためのコンピュータプログラムが予め記憶されている。
[記憶部]
記憶部220は各種の情報を記憶する。特に、記憶部220は、走査型レーザー検眼装置1により撮影された眼底像を記憶する。各眼底像は、患者ID等の患者識別情報、被検眼Eが左眼か右眼かを示す左右眼情報、撮影日時情報、撮影種別(赤外光撮影、蛍光撮影等)、撮影条件(照明光量等)などの各種情報に関連付けられて記憶される。また後述する蛍光画像を重畳して得られる画像を記憶することも可能である。
[ユーザインターフェイス]
ユーザインターフェイス(UI)230には表示部231と操作部232が設けられている。
[表示部]
表示部231は、制御部210により制御され、各種の画面や情報を表示する。表示部231は、例えばLCD(Liquid Crystal Display)等の任意の表示デバイスを含んで構成される。表示部231は、例えば、走査型レーザー検眼装置1に設けられた表示デバイスなどを含む。
[操作部]
操作部232は、走査型レーザー検眼装置1を操作するためにオペレータにより使用される。操作部232は、表示部231に表示される操作デバイスや入力デバイス、例えば操作キーや操作ボタン等のGUI(Graphical User Interface)を含む。また、操作部232は、操作デバイスや入力デバイス、例えばキーボードやマウスを含む。
[画像処理部]
画像処理部240は、画像生成部241、関連付け部242、変位算出部243、位置合わせ部244、及び重畳部245を含んで構成される。
画像生成部241は、第1のレーザー光の反射光の受光結果に基づいて第1画像を生成する機能、及び第2のレーザー光の反射光の受光結果に基づいて第2画像を生成する機能を有している。本実施形態において第1画像は赤外画像であり、第2画像は、励起光によって発生した蛍光を撮影した蛍光画像である。
関連付け部242は、画像生成部241で生成された第1画像と、第1画像と並行して撮影された第2画像とを関連付ける処理を行う機能を有している。関連付け部242により関連付けがなされる第1画像と第2画像は、並行(後述)して走査された第1のレーザー光及び第2のレーザー光に基づいて得られた画像である。関連付け処理の詳細については後述する。なお「撮影」とは、画像を生成するためのレーザー光の一連の走査、及び眼底反射光の受光動作をいう。
変位算出部243は、画像生成部241で生成された複数の第1画像について、画像間の変位を算出する機能を有している。変位算出の詳細については後述する。
位置合わせ部244は、関連付け部242による処理結果、及び変位算出部243により算出された変位に基づいて、画像生成部241で生成された複数の第2画像間の位置合わせを行う機能を有している。位置合わせの詳細については後述する。
重畳部245は、位置合わせが行われた複数の第2画像を重畳する機能を有している。重畳部245によって重畳された画像は静止画像或いは動画像として表示部231に表示される。
[第1実施形態の動作]
図3及び図4を用いて第1実施形態に係る走査型レーザー検眼装置1の動作説明を行う。本実施形態においては静止画像を表示させる場合について説明を行う。
本実施形態においては、蛍光画像を重畳して表示させる一連の動作について説明を行う。被検体には予めフルオレセイン等の蛍光薬剤が静注されているものとする。なお、以下の動作は、自家蛍光の観察にも適用可能である。
走査型レーザー検眼装置1は、眼底Efを複数の走査点Pij(i=1〜M、j=1〜N)で走査し、それぞれの走査点Pijから得られる反射光に基づいて一枚の画像を形成するものである。
操作部232等からの撮影開始指示に基づき、制御部210は、第1スキャナー105・第2スキャナー107を駆動させ、レーザー光源101aからの赤外光及びレーザー光源101bからの励起光を照射する眼底Efのある一点(P11)に対して位置合わせを行う(S10)。
次に、第1スキャナー105・第2スキャナー107によりレーザー光源101aからの赤外光をP11に対して照射する(S11)。そして受光素子2aは、S11で照射された赤外光の眼底反射光を受光する(S12)。
同様に、第1スキャナー105・第2スキャナー107によりレーザー光源101bからの励起光をS11で赤外光を照射した眼底Efの位置と同じ位置(P11)に対して照射する(S13)。そして受光素子3aは、S13で照射された励起光によって発生する眼底反射光(薬剤蛍光)を受光する(S14)。
S11からS14までの動作は、1枚の画像(赤外画像と蛍光画像それぞれ1枚づつ)を生成するために必要な情報を得ることができるまで(P11からPMNまで。S15:Y)繰り返される。1枚の画像を生成するために必要な情報を得ることができていない場合(S15:N)、制御部210により第1スキャナー105及び第2スキャナー107が駆動(スキャン)され(S10)、先に撮影した位置とは異なる位置においてS11からS14までと同様の動作を実行する。
図4Aは、レーザー光源101a・レーザー光源101bの発光タイミングを示したタイミングチャートである。ここでは2次元的に配列された走査点Pijに対してレーザー光源101a(赤外光)を発光するタイミングをA(i=1〜n。n=M×N)とし、Aとほとんど差が無いタイミングで発光されるレーザー光源101b(励起光)の発光タイミングをB(i=1〜n。n=M×N)とする。またタイミングAとタイミングBで発光されたレーザー光に基づく反射光は、実質的に同時のタイミングで受光素子2a・3aによりそれぞれ受光される。そしてタイミングA〜Aで発光されたレーザー光に基づく反射光に基づき、画像生成部241は第1画像Gを生成する。またタイミングB〜Bで発光されたレーザー光に基づく反射光に基づき、画像生成部241は第2画像Hを生成する。つまり本実施形態において、第1画像Gと第2画像Hは「並行して走査された第1レーザー光及び第2レーザー光に基いて撮影された」画像であるといえる。
なお、レーザー光源101a・レーザー光源101bの発光タイミングは、図4Aに示すものに限られない。2次元的に配列された走査点Pijに対して、例えば図4Bに示すようにレーザー光源101a(赤外光)を発光するタイミングA(i=1〜n。n=M×N)とし、Aとレーザー光源101b(励起光)を発光するタイミングをB(i=1〜n。n=M×N)を同時にすることも可能である。この場合、タイミングAとタイミングBで発光されたレーザー光に基づく反射光は、同時のタイミングで受光素子2a・3aによりそれぞれ受光される。そしてタイミングA〜Aで発光されたレーザー光に基づく反射光に基づき、画像生成部241は第1画像Gを生成する。またタイミングB〜Bで発光されたレーザー光に基づく反射光に基づき、画像生成部241は第2画像Hを生成する。つまりこの場合も第1画像Gと第2画像Hは「並行して走査された第1レーザー光及び第2レーザー光に基いて撮影された」画像であるといえる。
このように本実施形態において、「並行して」とは「実質的に(ほぼ)同時」を意味する。「実質的」とは、第1画像G用と第2画像H用の同一走査点Pijにおける計測を、眼球運動が無い状態で行えるだけのタイムラグを許容するものである。
更に、タイミングA(i=1〜n)及びタイミングB(i=1〜n)で1枚目の画像を生成するために必要な情報を得た後(P11〜PMNまでの走査が完了した後)、2枚目の画像を生成するために必要な情報を取得するため、タイミングA(i=1〜n)及びタイミングB(i=1〜n)で再度P11〜PMNまでの走査を行う(S10〜S15)。この2回目の走査に基づいて得られる眼底反射光を受光することで、画像生成部241は、第1画像G、及び第2画像Hを生成する。この場合には、第1画像Gと第2画像Hが「並行して走査された第1レーザー光及び第2レーザー光に基いて撮影された」画像である。
このようにS11からS14までの動作を繰り返し、ある撮影範囲(P11〜PMN)の撮影が所定の回数(例えば40回)完了した場合(S16でYの場合)、画像処理部240が画像処理を実行する。一方、所定の回数の撮影が完了していない場合(S16でNの場合)、制御部210により第1スキャナー105及び第2スキャナー107が駆動され(S10)、P11に戻って撮影が継続される(S11〜S14)。
S16でYの場合、画像生成部241は、受光素子2aで受光した眼底反射光に基づいて赤外画像を複数枚生成する。また画像生成部241は、受光素子3aで受光した眼底反射光(薬剤蛍光)に基づいて蛍光画像を複数枚生成する(S17)。
次に関連付け部242は、S16で生成された赤外画像と蛍光画像の関連付けを行う(S18)。例えば関連付け部242は、赤外画像Gと、実質的に同時のタイミングで受光された(つまり「並行して撮影された」)反射光に基づく蛍光画像Hとを対として関連付けを行う。関連付け部242は、これらの関連付けを撮影した画像全てについて行う。それにより、第1画像Gと第2画像Hとが関連付けられる(k=1〜K。Kは画像の枚数を示す)。
また変位算出部243は、S16で生成された複数枚の赤外画像間における変位を算出する(S19)。具体的には、例えば変位算出部243は、赤外画像Gのフレーム内における特徴部位α(乳頭、血管、血管の分岐部、病変部等)の位置と、赤外画像G(k≧2)のフレーム内における特徴部位αの位置を比較し、その変位を算出する。この処理は、例えば撮影された赤外画像Gを基準として、これに対する赤外画像G〜G各々の変位を求める。なお、S18とS19はこの順番で行われる必要はない。またS18とS19の処理を同時に行うことも可能である。
次に位置合わせ部244は、S18の処理結果及びS19で算出された変位に基づいて蛍光画像間の位置合わせを行う(S20)。具体的には、赤外画像Gと赤外画像G(k≧2)との間の変位がβの場合、蛍光画像Hに対する蛍光画像Hの変位もβであると仮定する。この仮定は、関連付け部242により、ほぼ同時に撮影された赤外画像Gと蛍光画像Hとが関連付けられており、且つほぼ同時に撮影された赤外画像Gと蛍光画像Hとが関連付けられていることにより妥当であるといえる。従って位置合わせ部244は、蛍光画像Hに対して蛍光画像Hを変位−βだけずらす処理により位置合わせを行う。位置合わせには例えばアフィン変換等、公知の画像補正処理方法が用いられる。なお、拍動等により、特徴部位のサイズが異なる場合には、蛍光画像Hのサイズに対して蛍光画像Hのサイズを合わせる処理を行うことも可能である。本実施形態においては、このような特徴部位のサイズの違いも「変位」に含まれるものとする。
S20で位置合わせが行われた複数枚の蛍光画像Hについて、重畳部245はそれらの蛍光画像Hを重畳させて1枚の静止画像を形成する(S21)。そして重畳部245で重畳された蛍光画像が表示部231に表示されることにより、検査者が蛍光画像の観察をすることが可能となる(S22)。
[第1実施形態の作用効果]
本実施形態によれば、レーザー光源101a・101bにより互いに波長の異なる第1のレーザー光と第2のレーザー光とを出射しつつ、第1スキャナー105及び第2スキャナー107により被検眼の眼底において第1のレーザー光及び第2のレーザー光をそれぞれ2次元的に走査することが可能となる。また受光素子2a・3aで第1のレーザー光及び第2のレーザー光の反射光をそれぞれ受光し、画像生成部241が第1画像及び第2画像を生成することが可能となる。更に第1スキャナー105及び第2スキャナー107により並行して走査された第1のレーザー光及び第2のレーザー光に基づく第1画像及び前記第2画像を関連付け部242が関連付けることが可能となる。また変位算出部243が複数の第1画像間の変位を算出する処理を行うことが可能となる。そして位置合わせ部244が関連付け部による処理結果及び変位に基づいて、複数の第2画像間の位置合わせを行い、重畳部245が位置合わせが行われた複数の第2画像を重畳する。従って、表示部231には複数の第2画像を重畳して得られた画像を表示することが可能となる。
特に本実施形態においては、第1のレーザー光として赤外光を用い、第2のレーザー光として励起光を用いている。そして第2画像は、励起光によって発生した蛍光の受光部による受光結果に基づく蛍光画像である。
このように本実施形態によれば、並行して撮影された第1画像と第2画像の関連付けを行うことにより、複数の第1画像間の変位に基づいて、第2画像間の位置合わせを行うことが可能となる。従って血管走行を観察するための蛍光画像のような真っ暗な状態で撮影を開始した場合や微弱な蛍光を複数回撮影した場合であっても、それらの蛍光画像を精度よく重ね合わせることができる。また眼球運動や拍動等の影響を受けることなく、蛍光画像を精度よく重ね合わせることが可能となる。
また本実施形態においては、レーザー光源101a・101bは、第1のレーザー光と第2のレーザー光とを交互に出射する構成となっている。
このように構成することにより、レーザー光源101a・101bを常時発光(或いは連続発光)させるよりも少ないピーク電力量で走査型レーザー検眼装置1を駆動させることができる。更に1つの撮影光学系を時分割で使用できることからハードウェア構成の削減が可能となる。
[第2実施形態]
次に図5、図6を用いて第2実施形態に係る走査型レーザー検眼装置1について説明する。第2実施形態に係る走査型レーザー検眼装置1については第1実施形態と同様の構成も多いため、第1実施形態と異なる点を中心に説明を行う。
フルオレセイン等の蛍光薬剤を用いた蛍光画像撮影においては、被検体に蛍光薬剤を静注した後、被検体の眼底に蛍光薬剤が広がっていく様子を撮影する場合がある。この撮影が行われるタイミングは例えば「前期」、「中期」、「後期」というように分類される。なお、「前期」、「中期」、「後期」には様々な定義があるが、以下では「画像の明るさ」に着目した定義を便宜的に用いている。
「前期」とは、被検体に蛍光薬剤を静注した瞬間から眼底に蛍光薬剤が行き渡るまでの期間をいう。この期間において、蛍光強度は特徴部位(乳頭、血管、血管の分岐部、病変部等)を認識できない程度である。
「中期」とは、眼底に蛍光薬剤が行き渡り、励起光に基づく蛍光画像を得ることができる期間をいう。この期間においては、一般に蛍光強度は特徴部位を十分認識できる程度である。
「後期」とは、蛍光薬剤の蛍光寿命が尽き、励起光によって得られる蛍光が減弱し始める時期から蛍光を発しなくなるまでの期間をいう。この期間において、蛍光強度は特徴部位を認識できない程度である。
このように特に前期及び後期に撮影された蛍光画像は、その画像中に特徴部位を認識することが困難である。つまり前期及び後期においては、赤外画像等、他の画像を用いなければ蛍光画像を精度よく重ね合わせることができない。
一方、中期においては蛍光画像のみでも特徴部位を認識することが可能である。従って、重ね合わせの際に当該特徴部位の変位に基づいて画像の位置合わせを行うことで、他の画像を用いることなく精度よい画像の重ね合わせが可能となる。更に他の画像との関連付け等が不要になることから、画像の重ね合わせの効率化を図ることも可能である。
本実施形態においては、このように蛍光強度の違いに応じて処理を変更することにより、画像の重ね合わせを精度よく、且つ効率よく実現する構成について説明を行う。
[制御系の構成]
図5は第2実施形態に係る走査型レーザー検眼装置の制御系を示す図である。制御系は、制御部210、記憶部220、ユーザインターフェイス(UI)230、及び画像処理部240を含んで構成されている。制御部210、記憶部220、及びユーザインターフェイス(UI)230は、第1実施形態と同様の構成のため説明を省略する。
〔画像処理部〕
画像処理部240は、第1実施形態における画像生成部241、関連付け部242、変位算出部243、位置合わせ部244、重畳部245に加え、判別部246及び管理部247を含んで構成される。
判別部246は、画像生成部241により生成された第2画像の明るさを判別する機能を有している。ここで「第2画像の明るさ」とは、画像生成部241により生成された画像の輝度分布、または画像生成部241により生成された画像の特徴部位における輝度値をいう。判別部246による判別処理の詳細は後述する。
管理部247は、判別部246による判別結果に基づいて関連付け部242、変位算出部243、及び位置合わせ部244のうち少なくともいずれかによる処理の実行の有無を切り換える機能を有している。詳細は後述する。
[第2実施形態の動作]
図6を用いて第2実施形態に係る走査型レーザー検眼装置1の動作説明を行う。なお、本実施形態においては静止画像を表示させる場合について説明を行う。
本実施形態においては、蛍光画像を重畳して表示させる一連の動作について説明を行う。
被検体にフルオレセイン等の蛍光薬剤を静注し、操作部232等からの撮影開始指示がなされると、制御部210は、第1スキャナー105・第2スキャナー107を駆動させ、レーザー光源101aからの赤外光及びレーザー光源101bからの励起光を照射する眼底Efのある一点(P11)に対して位置合わせを行う(S20)。
次に、第1スキャナー105・第2スキャナー107によりレーザー光源101aからの赤外光をP11に対して照射する(S21)。そして受光素子2aは、S21で照射された赤外光の眼底反射光を受光する(S22)。
同様に、第1スキャナー105・第2スキャナー107によりレーザー光源101bからの励起光がS21で赤外光を照射した眼底Efの位置と同じ位置(P11)に対して照射する(S23)。そして受光素子3aは、S23で照射された励起光によって発生する眼底反射光(薬剤蛍光)を受光する(S24)。レーザー光源101a・レーザー光源101bの発光タイミングについては第1実施形態と同様であるため説明を省略する。
S21からS24までの動作は、1枚の画像(赤外画像と蛍光画像それぞれ1枚づつ)を生成するために必要な情報を得ることができるまで(P11からPMNまで。S25:Y)繰り返される。1枚の画像を生成するために必要な情報を得ることができていない場合(S25:N)、制御部210により第1スキャナー105及び第2スキャナー107が駆動(スキャン)され(S20)、先に撮影した位置とは異なる位置においてS21からS24までと同様の動作を実行する。
更に、タイミングA(i=1〜n)及びタイミングB(i=1〜n)で1枚目の画像を生成するために必要な情報を得た後(P11〜PMNまでの走査が完了した後)、2枚目の画像を生成するために必要な情報を取得するため、タイミングA(i=1〜n)及びタイミングB(i=1〜n)で再度P11〜PMNまでの走査を行う(S20〜S25)。この2回目の走査に基づいて得られる眼底反射光を受光することで、画像生成部241は、第1画像G、及び第2画像Hを生成する。この場合には、第1画像Gと第2画像Hが「並行して走査された第1レーザー光及び第2レーザー光に基いて撮影された」画像である。
このようにS21からS24までの動作を繰り返し、ある撮影範囲(P11〜PMN)の撮影が所定の回数完了した場合(S26でYの場合)、画像処理部240が画像処理を実行する。一方、所定の回数の撮影が完了していない場合(S26でNの場合)、制御部210により第1スキャナー105及び第2スキャナー107が駆動され(S20)、P11に戻って撮影が継続される(S21〜S24)。
S26でYの場合、画像生成部241は、受光素子2aで受光した眼底反射光に基づいて赤外画像を複数枚生成する。また画像生成部241は、受光素子3aで受光した眼底反射光(薬剤蛍光)に基づいて蛍光画像を複数枚生成する(S27)。
次に判別部246は、S27で生成された蛍光画像の1枚について、例えばその画像の特徴部位における最大輝度値と所定の閾値と比較する(S28)。所定の閾値は、例えば過去に撮影された一般の臨床データにおける明るさの平均値、又は被検体本人の過去画像における明るさ等を基準に決定することができる。
ここで、S27で生成された蛍光画像の特徴部位における最大輝度値が閾値以下と判断された場合(S28でNの場合)、蛍光画像上で特徴部位を認識することができない可能性が高い(「前期」或いは「後期」の時期にあると考えられる)。この場合には、第1実施形態と同様、赤外画像に基づく蛍光画像の位置合わせを行う必要がある。従って判別部246からの判別結果に基づいて、管理部247は、関連付け部242に対して関連付け処理を実行するように指示を行う。
当該指示に基づき、関連付け部242はS27で生成された赤外画像と蛍光画像との関連付けを行う(S29)。また変位算出部243は、管理部247からの指示に基づいてS27で生成された複数枚の赤外画像間における変位を算出する(S30)。そして位置合わせ部244は、管理部247からの指示に基づいて、S29の処理結果、及びS30で算出された変位に基づいて蛍光画像の位置合わせを行う(S31)。これらのステップにおける具体的な処理方法については第1実施形態と同様であるため詳細な説明を省略する。
一方、S27で生成された蛍光画像の特徴部位における最大輝度値が閾値以上と判断された場合(S28でYの場合)、蛍光画像上で特徴部位を認識することができる可能性が高い(「中期」の時期にあると考えられる)。この場合には、赤外画像の変位に基づかなくとも蛍光画像のみで位置合わせが可能となる。従って判別部246からの判別結果に基づいて、管理部247は、関連付け部242に対して関連付け処理を停止する(実行しない)ように指示を行う。
この場合、変位算出部243は、管理部247からの指示に基づいてS27で生成された複数枚の蛍光画像間における変位を算出する処理を行う(S32)。そして位置合わせ部244は、管理部247からの指示に基づいてS32で算出された変位を用いて蛍光画像間の位置合わせを行う(S33)。
S31又はS33で位置合わせが行われた複数枚の蛍光画像について、重畳部245はそれらの蛍光画像を重畳させて1枚の静止画像を形成する(S34)。そして重畳部245で重畳された蛍光画像が表示部231に表示されることにより、検査者は所望の蛍光画像を観察することが可能となる(S35)。
[第2実施形態の作用効果]
本実施形態によれば、判別部246が第2画像の状態(明るさ)を所定の閾値と比較する。そして判別部246による判別結果に基づいて、管理部247は関連付け部242、変位算出部243、及び位置合わせ部244による処理を開始及び/または停止させる指示を行う。
このように本実施形態によれば、第2画像の状態により関連付け処理を行うか、関連付け処理を省略するかを決めるため、蛍光画像を精度よく重ね合わせることが出来ると共に、蛍光画像の明るさに合わせて画像処理の一部を省略させることから画像を重畳する際の効率化も図ることが可能となる。
[第2実施形態に係る変形例]
「前期」、「中期」、「後期」における各部位の処理を切り換える動作については、例えば、ユーザーが画像を見ながら手入力で切り換え指示を行うことにより管理部247が動作切換を実行することが可能である。或いは、一般的な臨床データや被検者本人の過去データより「前期」から「中期」及び「中期」から「後期」に至る平均時間を算出し、当該平均時間に基づいて管理部247が自動的に動作の切換を行うことも可能である。
また判別部246による判別結果に関わらず、関連付け部242は、関連付け処理を実行し続けることも可能である。このように関連付け処理を実行し続けておくことにより、例えば「中期」において特徴部位を把握できない蛍光画像が取得された場合であっても、赤外画像Gを用いた蛍光画像Hの位置合わせ処理に切り換えることが可能となる。従って、眼底に蛍光薬剤が広がっていく様子をリアルタイムで撮影する場合にそのリアルタイム性を損なうことがない。
[第3実施形態]
次に図7、図8を用いて第3実施形態に係る走査型レーザー検眼装置1について説明する。第3実施形態に係る走査型レーザー検眼装置1については第1、第2実施形態と同様の構成も多いため、第1、第2実施形態と異なる点を中心に説明を行う。
固視微動等の眼球運動を考慮すると、眼底の走査領域が大きくなるほど画像に歪みが生じる可能性が高くなる。特に、走査の開始位置付近の画像と終了位置付近の画像との間には、大きな歪みが生じる恐れがある。
このように歪みのある画像全体をある基準(例えば第1実施形態の特徴部位α)で位置合わせした場合、特徴部位αが観察したい部位から遠いときには観察したい部位の画像の位置合わせ確度が劣化することがある。また複数の特徴部位α1〜αnで位置合わせをすると、これら特徴部位を総合的に位置合わせする(例えば、全特徴部位のずれの合計が最小になるように位置合わせする)ことになり、観察したい部位の画像の位置合わせ確度が劣化することがある。
本実施形態においては、観察したい部位に対応する画像領域に注目して位置合わせを行うことにより、観察したい部位の位置合わせを高確度で行うことができる構成について説明を行う。なお、以下の実施形態において「観察したい部位に対応する画像領域」を「部分領域」という場合がある。
[制御系の構成]
図7は第3実施形態に係る走査型レーザー検眼装置の制御系を示す図である。制御系は、制御部210、記憶部220、ユーザインターフェイス(UI)230、及び画像処理部240を含んで構成されている。制御部210、記憶部220、及びユーザインターフェイス(UI)230は、第1、第2実施形態と同様の構成のため説明を省略する。
〔画像処理部〕
画像処理部240は、第1実施形態における画像生成部241、関連付け部242、変位算出部243、位置合わせ部244、重畳部245に加え、領域抽出部243aを含んで構成される。以下、第1画像の部分領域に基づく場合について説明を行うが、後述するように第2画像や過去画像(カラー眼底像等)を用いる場合も同様である。
本実施形態における変位算出部243は、第1画像における部分領域を特定する機能を有している。また変位算出部243は、複数の第1画像における部分領域内の画像間の変位を算出する機能を有している。部分領域の特定の詳細及び変位算出の詳細については後述する。
領域抽出部243aは、変位算出部243の一部として設けられている。領域抽出部243aは、関連付け部242により関連付けられている第1画像及び第2画像それぞれの部分領域を抽出する機能を有している。具体的には、例えば変位算出部243により特定されたある第1画像の部分領域内の画像の座標値に基づいて、他の第1画像更には第2画像について対応する座標値の画像を抽出する処理を行う。変位算出部243は、領域抽出部243aにより抽出された第1画像における部分領域内の画像間の変位を算出する。
なお、ある第1画像の部分領域に対応する他の第1画像の部分領域を求める場合には、変位算出部243は、他の第1画像に対してある第1画像の部分領域のパターンマッチングを行う。その結果、ある第1画像の部分領域に対応する他の第1画像の部分領域を特定することができる。
本実施形態における位置合わせ部244は、変位算出部243で算出された第1画像における部分領域内の画像間の変位に基づいて、領域抽出部243aで抽出された第2画像における部分領域内の画像の位置合わせを行う機能を有している。位置合わせの詳細については後述する。
[第3実施形態の動作]
図8を用いて第3実施形態に係る走査型レーザー検眼装置1の動作説明を行う。なお、本実施形態においては静止画像を表示させるものとする。
本実施形態においては、蛍光画像を重畳して表示させる一連の動作について説明を行う。被検体には予めフルオレセイン等の蛍光薬剤が静注されているものとする。なお、以下の動作は、自家蛍光の観察にも適用可能である。
走査型レーザー検眼装置1は、眼底Efを複数の走査点Pij(i=1〜M、j=1〜N)で走査し、それぞれの走査点Pijから得られる反射光に基づいて一枚の画像を形成するものである。
まず、操作部232等からの指示に基づき、第1スキャナー105・第2スキャナー107は、レーザー光源101aからの赤外光で眼底Efを走査(Pij(i=1〜M、j=1〜N))し、赤外画像を取得する(S40)。赤外画像の生成は画像生成部241により行われる。赤外画像としてはアライメント時の画像や蛍光撮影前の予備観察の画像を用いることも可能である。更には、走査型レーザー検眼装置1を用いた撮影を行う際の冒頭付近で得られる赤外画像も用いることが可能である。
次に変位算出部243は、S40で取得された赤外画像を解析し、その赤外画像中の特徴部位γ(例えば乳頭や黄斑。或いは血管が密集している等の病変が疑われる部位)に対応する部分領域を特定する(S41)。具体的には、変位算出部243は、赤外画像中の画素の輝度分布と、乳頭や黄斑における一般的な輝度分布とを比較し、輝度分布が一致する部位(特徴部位γ)に対応する座標値を求め、その座標値の範囲を部分領域として特定する。或いは、赤外画像中の画素の輝度分布における特徴的部位(例えば「明るい円形状の部分=乳頭」と判断する)を特徴部位γとし、それに対応する座標値を求め、その座標値の範囲を部分領域として特定することも可能である。
その後、操作部232等からの撮影開始指示に基づき、制御部210は、第1スキャナー105・第2スキャナー107を駆動させ、レーザー光源101aからの赤外光及びレーザー光源101bからの励起光を照射する眼底Efのある一点(P11)に対して位置合わせを行う(S42)。
次に、第1スキャナー105・第2スキャナー107によりレーザー光源101aからの赤外光をP11に対して照射する(S43)。そして受光素子2aは、S43で照射された赤外光の眼底反射光を受光する(S44)。
同様に、第1スキャナー105・第2スキャナー107によりレーザー光源101bからの励起光をS43で赤外光を照射した眼底Efの位置と同じ位置(P11)に対して照射する(S45)。そして受光素子3aは、S45で照射された励起光によって発生する眼底反射光(薬剤蛍光)を受光する(S46)。
S43からS46までの動作は、1枚の画像(赤外画像と蛍光画像それぞれ1枚づつ)を生成するために必要な情報を得ることができるまで(P11からPMNまで。S47:Y)繰り返される。1枚の画像を生成するために必要な情報を得ることができていない場合(S47:N)、制御部210により第1スキャナー105及び第2スキャナー107が駆動(スキャン)され(S42)、先に撮影した位置とは異なる位置においてS43からS46までと同様の動作を実行する。
このようにS43からS46までの動作を走査点Pijを順次変更しながら巡回的に繰り返し、ある撮影範囲(P11〜PMN)の撮影が所定の回数(例えば40回)完了した場合(S48でYの場合)、画像処理部240が画像処理を実行する。一方、所定の回数の撮影が完了していない場合(S48でNの場合)、制御部210により第1スキャナー105及び第2スキャナー107が駆動され(S42)、P11に戻って撮影が継続される(S43〜S46)。
S48でYの場合、画像生成部241は、受光素子2aで受光した眼底反射光に基づいて赤外画像を複数枚生成する。また画像生成部241は、受光素子3aで受光した眼底反射光(薬剤蛍光)に基づいて蛍光画像を複数枚生成する(S49)。
次に関連付け部242は、S49で生成された赤外画像と蛍光画像の関連付けを行う(S50)。例えば関連付け部242は、赤外画像Gと、実質的に同時のタイミングで受光された(つまり「並行して撮影された」)反射光に基づく蛍光画像Hとを対として関連付けを行う。関連付け部242は、これらの関連付けを撮影した画像全てについて行う。それにより、第1画像Gと第2画像Hとが関連付けられる(k=1〜K。Kは画像の枚数を示す)。
変位算出部243は、S49で生成された複数枚の赤外画像間における変位を算出する(S51)。そのために本実施形態では、領域抽出部243aが、S41で特定された部分領域内の画像の座標値に基づいて、S50で関連付けられた赤外画像G及び蛍光画像Hそれぞれの部分領域を抽出する。具体的には、例えば第1画像に対してS41で特定された部分領域のパターンマッチングを行い、第1画像における部分領域(部分領域の座標値)を特定する。次に、この第1画像に関連付けられた第2画像について、この第1画像の部分領域と同一の座標値の画素からなる画像を「部分領域の画像」として抽出する。そして変位算出部243は赤外画像Gのフレーム内の部分領域と、赤外画像G(k≧2)のフレーム内の部分領域とを比較し、その変位を算出する。この処理は、例えば撮影された赤外画像Gを基準として、これに対する赤外画像G〜G各々の変位を求める。
次に位置合わせ部244は、S50の処理結果及びS51で算出された変位に基づいて蛍光画像間の位置合わせを行う(S52)。具体的には、赤外画像Gにおける部分領域に対する赤外画像G(k≧2)における部分領域の変位がδの場合、蛍光画像Hに対する蛍光画像Hの変位もδであると仮定する。この仮定は、関連付け部242により、ほぼ同時に撮影された赤外画像Gと蛍光画像Hとが関連付けられており、且つほぼ同時に撮影された赤外画像Gと蛍光画像Hとが関連付けられていることにより妥当であるといえる。従って位置合わせ部244は、蛍光画像Hに対して蛍光画像Hを変位−δだけずらす処理により位置合わせを行う。
S52で位置合わせが行われた複数枚の蛍光画像Hについて、重畳部245はそれらの蛍光画像Hを重畳させて1枚の静止画像を形成する(S53)。そして重畳部245で重畳された蛍光画像が表示部231に表示されることにより、検査者が蛍光画像の観察をすることが可能となる(S54)。
[第3実施形態の作用効果]
本実施形態によれば、変位算出部243は、第1画像における部分領域内の画像について、部分領域内の画像間の変位を算出する。
また本実施形態によれば、変位算出部243は、第1画像及び第2画像における部分領域を抽出する領域抽出部243aを有する。更に変位算出部243は、領域抽出部243aで抽出された複数の第1画像における部分領域内の画像について、部分領域内の画像間の変位を算出する。また位置合わせ部244は、変位算出部243により算出された変位に基づいて、領域抽出部243aで抽出された第2画像における部分領域内の画像の位置合わせを行う。
更に本実施形態によれば、変位算出部243は、第1画像(赤外画像)を解析してその一部の領域を特定し、一部の領域に対応する第1画像中の領域を部分領域として特定する。
このように本実施形態によれば、注目して観察したい部位(特徴部位)を赤外画像(第1画像)から特定し、その特徴部位に対応する部分領域間の変位に基づいて蛍光画像を重畳させる。従って、観察したい部位に対応する部分領域に注目して位置合わせを行うことにより、観察したい部位の位置合わせを高確度で行うことができる。
[第3実施形態の変形例]
第3実施形態では、変位算出部243で解析される画像が第1画像(赤外画像)の場合について説明を行ったが、これに限られない。
解析される画像として、1つ以上の第2画像(蛍光画像)に基づく画像であってもよい。ここで「1つ以上の第2画像に基づく画像」とは1つの場合には1枚の第2画像を意味し、2つ以上の場合には、それらを重畳した画像を意味する。
重畳した第2画像としては、例えば第3実施形態のS53で既に重畳された蛍光静止画像を用いることができる。この場合、変位算出部243は重畳された蛍光静止画像を解析し、その蛍光静止画像中の特徴部位に対応する部分領域を特定する。また領域抽出部243aは、この特定された部分領域を既に撮影された複数枚の赤外画像(S49で生成された赤外画像)中から「部分領域の画像」として抽出する。そして変位算出部243は、複数枚の赤外画像のフレーム内の部分領域同士を比較し、その変位を算出する。その変位を用いて再度、蛍光画像を重畳させることにより、既に重畳された蛍光静止画像よりも部分領域の観察に適した蛍光静止画像を取得することが可能となる。
或いは解析される対象として、記憶部220に記憶された、眼底カメラ等で撮影されたカラー眼底像等の撮影画像や、眼底のシェーマ等の過去診断結果を用いることも可能である。
過去診断結果を用いる場合の例として、変位算出部243は、その過去診断結果中における文字列等から任意のキーワード(例えば「乳頭」、「黄斑」等の部位や、「緑内障」等の病名など)を検索する。そして変位算出部243は、そのキーワードに対応する部位の一般的な輝度分布を記憶部220から読み出す。その後、変位算出部243は第1画像中においてその輝度分布に対応する輝度分布をもった座標値の画像を部分領域の画像として特定する処理を行う。なお、一般的な輝度分布の代わりに画像の輝度分布における当該部位の特徴(明るさ、形状等)を用いることも可能である。ここで、上記「キーワード」は過去診断結果における「一部の領域」に相当する。
[第4実施形態]
次に図9を用いて第4実施形態に係る走査型レーザー検眼装置1について説明する。なお装置構成は第3実施形態と同様であるため説明を省略する。
第3実施形態では、変位算出部243が第1画像を自動で解析する構成について説明を行ったがこれに限られない。本実施形態では手動で第1画像中の一部の領域を指定する構成について説明を行う。
[第4実施形態の動作]
図9を用いて第4実施形態に係る走査型レーザー検眼装置1の動作説明を行う。なお、本実施形態においては静止画像を表示させるものとする。
本実施形態においては、蛍光画像を重畳して表示させる一連の動作について説明を行う。被検体には予めフルオレセイン等の蛍光薬剤が静注されているものとする。なお、以下の動作は、自家蛍光の観察にも適用可能である。
走査型レーザー検眼装置1は、眼底Efを複数の走査点Pij(i=1〜M、j=1〜N)で走査し、それぞれの走査点Pijから得られる反射光に基づいて一枚の画像を形成するものである。
まず、操作部232等からの指示に基づき、第1スキャナー105・第2スキャナー107は、レーザー光源101aからの赤外光で眼底Efを走査(Pij(i=1〜M、j=1〜N))し、赤外画像を取得する(S60)。赤外画像の生成は画像生成部241により行われる。本実施形態ではS60で取得された画像を表示部231に表示する。
次に検査者等が表示部231に表示された赤外画像を観察し、その赤外画像中で注目して観察したい一部の領域を操作部232により指定する(S61)。
S61における指定に基づいて、変位算出部243は、S60で取得された赤外画像中の一部の領域に対応する部分領域を特定する(S62)。具体的には、変位算出部243は、赤外画像中で指定された領域に対応する特徴部位ε(例えば乳頭や黄斑。或いは血管やその分岐点。更には病変部)の座標値を求め、その座標値の範囲を部分領域として特定する処理を行う。
その後、操作部232等からの撮影開始指示に基づき、制御部210は、第1スキャナー105・第2スキャナー107を駆動させ、レーザー光源101aからの赤外光及びレーザー光源101bからの励起光を照射する眼底Efのある一点(P11)に対して位置合わせを行う(S63)。
次に、第1スキャナー105・第2スキャナー107によりレーザー光源101aからの赤外光をP11に対して照射する(S64)。そして受光素子2aは、S64で照射された赤外光の眼底反射光を受光する(S65)。
同様に、第1スキャナー105・第2スキャナー107によりレーザー光源101bからの励起光をS64で赤外光を照射した眼底Efの位置と同じ位置(P11)に対して照射する(S66)。そして受光素子3aは、S66で照射された励起光によって発生する眼底反射光(薬剤蛍光)を受光する(S67)。
S64からS67までの動作は、1枚の画像(赤外画像と蛍光画像それぞれ1枚づつ)を生成するために必要な情報を得ることができるまで(P11からPMNまで。S68:Y)繰り返される。1枚の画像を生成するために必要な情報を得ることができていない場合(S68:N)、制御部210により第1スキャナー105及び第2スキャナー107が駆動(スキャン)され(S63)、先に撮影した位置とは異なる位置においてS64からS67までと同様の動作を実行する。
このようにS64からS67までの動作を走査点Pijを順次変更しながら巡回的に繰り返し、ある撮影範囲(P11〜PMN)の撮影が所定の回数(例えば40回)完了した場合(S69でYの場合)、画像処理部240が画像処理を実行する。一方、所定の回数の撮影が完了していない場合(S69でNの場合)、制御部210により第1スキャナー105及び第2スキャナー107が駆動され(S63)、P11に戻って撮影が継続される(S64〜S67)。
S69でYの場合、画像生成部241は、受光素子2aで受光した眼底反射光に基づいて赤外画像を複数枚生成する。また画像生成部241は、受光素子3aで受光した眼底反射光(薬剤蛍光)に基づいて蛍光画像を複数枚生成する(S70)。
次に関連付け部242は、S70で生成された赤外画像と蛍光画像の関連付けを行う(S71)。例えば関連付け部242は、赤外画像Gと、実質的に同時のタイミングで受光された反射光に基づく蛍光画像Hとを対として関連付けを行う。関連付け部242は、これらの関連付けを撮影した画像全てについて行う。それにより、第1画像Gと第2画像Hとが関連付けられる(k=1〜K。Kは画像の枚数を示す)。
変位算出部243は、S70で生成された複数枚の赤外画像間における変位を算出する(S72)。そのために本実施形態では、領域抽出部243aが、S62で特定された部分領域内の画像の座標値に基づいて、S71で関連付けられた赤外画像G及び蛍光画像Hそれぞれの部分領域を抽出する。具体的には、例えば第1画像に対してS62で特定された部分領域のパターンマッチングを行い、第1画像における部分領域(部分領域の座標値)を特定する。次に、この第1画像に関連付けられた第2画像について、この第1画像の部分領域と同一の座標値の画素からなる画像を「部分領域の画像」として抽出する。そして変位算出部243は赤外画像Gのフレーム内の部分領域と、赤外画像G(k≧2)のフレーム内の部分領域とを比較し、その変位を算出する。この処理は、例えば撮影された赤外画像Gを基準として、これに対する赤外画像G〜G各々の変位を求める。
次に位置合わせ部244は、S71の処理結果及びS72で算出された変位に基づいて蛍光画像間の位置合わせを行う(S73)。具体的には、赤外画像Gにおける部分領域に対する赤外画像G(k≧2)における部分領域の変位がδの場合、蛍光画像Hに対する蛍光画像Hの変位もδであると仮定する。この仮定は、関連付け部242により、ほぼ同時に撮影された赤外画像Gと蛍光画像Hとが関連付けられており、且つほぼ同時に撮影された赤外画像Gと蛍光画像Hとが関連付けられていることにより妥当であるといえる。従って位置合わせ部244は、蛍光画像Hに対して蛍光画像Hを変位−δだけずらす処理により位置合わせを行う。
S73で位置合わせが行われた複数枚の蛍光画像Hについて、重畳部245はそれらの蛍光画像Hを重畳させて1枚の静止画像を形成する(S74)。そして重畳部245で重畳された蛍光画像が表示部231に表示されることにより、検査者が蛍光画像の観察をすることが可能となる(S75)。
[第4実施形態の作用効果]
本実施形態によれば、表示部231に表示された第1画像に対し、操作部232を用いてその一部の領域を指定できる。変位算出部243は、操作部232を用いて指定された領域を部分領域として特定する。
このような本実施形態によれば、検査者が観察したい部位を画像中に指定することができるため、検査者のニーズに応じた画像の位置合わせを高確度で行うことができる。
[第4実施形態の変形例]
第4実施形態では、操作部232により一部の領域が指定される画像が第1画像(赤外画像)の場合について説明を行ったが、これに限られない。
第3実施形態の変形例と同様、例えば画像として、1つ以上の第2画像(蛍光画像)に基づく画像(重畳した第2画像)であってもよい。或いは指定される対象として、記憶部220に記憶された、眼底カメラ等で撮影されたカラー眼底像等の撮影画像や、眼底のシェーマ等の過去診断結果を用いることも可能である。
重畳した第2画像としては、例えばS73で既に重畳された蛍光静止画像を用いることができる。この場合、当該蛍光静止画像中で注目して観察したい一部の領域を操作部232により指定する。変位算出部243は、当該一部の領域に対応する部分領域を特定する。また領域抽出部243aは、この特定された部分領域を既に撮影された複数枚の赤外画像(S70で生成された赤外画像)中から「部分領域の画像」として抽出する。そして変位算出部243は、複数枚の赤外画像のフレーム内の部分領域同士を比較し、その変位を算出する。その変位を用いて再度、蛍光画像を重畳させることにより、既に重畳された蛍光静止画像よりも部分領域の観察に適した蛍光静止画像を取得することが可能となる。
[第3実施形態及び第4実施形態の変形例1]
第3実施形態及び第4実施形態では、部分領域とそれ以外の領域とで同じタイミングで赤外画像及び蛍光画像を取得する構成について述べたがこれに限られない。
検査者によっては、観察したい部位に対応する部分領域だけを見ることができればよいという場合がありうる。このとき第1のレーザー光及び第2のレーザー光は、変位算出部243により特定された部分領域のみを走査することでよい。
この場合、まず走査型レーザー検眼装置1を用いて1枚の赤外画像を生成するために必要な情報を取得する(例えば第3実施形態におけるS42〜S47までの動作)。その情報に基づき、画像生成部241は1枚の赤外画像を生成する。そして、その赤外画像に対して変位算出部243で特定された部分領域をパターンマッチングさせることにより、変位算出部243は、当該部分領域に対応する赤外画像の部分領域の座標値を求めることができる。
この座標値に基づいて、制御部210が当該座標値の範囲内(部分領域内)のみ第1のレーザー光及び第2のレーザー光が走査されるよう走査部の制御を行うことにより部分領域のみの赤外画像g(k=1〜K)、及び並行して撮影された部分領域のみの蛍光画像h(k=1〜K)を取得することができる。
そして関連付け部242は、走査部により並行して走査された第1のレーザー光及び第2のレーザー光に基づく第1画像及び第2画像の関連付けを行う。また変位算出部243は、複数の赤外画像gについて、画像間の変位を算出する。また位置合わせ部244は、関連付け部242による処理結果及び変位算出部243で算出された変位に基づいて、複数の蛍光画像h間の位置合わせを行う。また重畳部245は、位置合わせが行われた複数の蛍光画像hを重畳する。また表示部231は、複数の蛍光画像hを重畳して得られた画像を表示する。
また制御部210による制御の対象は走査部の駆動タイミングに限られない。
例えば、制御部210が走査部の駆動タイミングを検出し、走査部による走査領域が部分領域にある場合のみ光源部を発光させる制御(光源部の動作制御)を行うことが可能である。
或いは、制御部210が走査部の駆動タイミングを検出し、走査部による走査領域が部分領域ある場合のみ受光部による受光が可能となるよう制御(受光部の動作制御)を行うことが可能である。
更には、操作部232からの指示入力に基づき、制御部210がレーザー走査のタイミング、光源部の発光タイミング、及び受光部の受光タイミングの少なくとも2つ以上の制御を行うことも可能である。
このように本変形例では、部分領域のみの画像を取得し、その画像を重畳させることができる。従って、部分領域の蛍光画像を精度よく重ね合わせることが可能となる。更に観察領域(赤外画像や蛍光画像を取得する領域)全てを同じタイミングで走査する場合と比べ、処理の迅速化を図ることができる。
[第3実施形態及び第4実施形態の変形例2]
検査者によっては、部分領域については明瞭な画像を望み、他の領域については低解像度で表示されればよいという場合もありうる。
この場合、操作部232からの指示入力に基づき、制御部210が部分領域における走査部の駆動タイミングと、それ以外の眼底領域における走査部の駆動タイミングとを切り換える制御(走査部の動作制御)を行うことが可能である。具体的には制御部210は、部分領域では密にレーザー走査を行うよう第1スキャナー105・第2スキャナー107を駆動させると共に、それ以外の眼底領域では粗にレーザー走査を行うよう第1スキャナー105・第2スキャナー107を駆動させる。ここで「密」とは、隣接する走査点の間隔が細かいことをいう。一方、「粗」とは、密に比べ、隣接する走査点の間隔が広い(粗い)ことをいう。
この場合、画像生成部241は、部分領域における第1のレーザー光の反射光に基づく密な画像情報と、それ以外の眼底領域における第1のレーザー光の反射光に基づく粗な画像情報とから第1画像(赤外画像)を生成する。また画像生成部241は、部分領域における第2のレーザー光の反射光に基づく密な画像情報(情報量が多い)と、それ以外の眼底領域における第2のレーザー光の反射光に基づく粗な画像情報(情報量が少ない)とから第2画像(蛍光画像)を生成する。
そして関連付け部242は、走査部により並行して走査された第1のレーザー光及び第2のレーザー光に基づく第1画像及び第2画像の関連付けを行う。また変位算出部243は、複数の第1画像について、画像間の変位を算出する。また位置合わせ部244は、関連付け部242による処理結果及び変位算出部243で算出された変位に基づいて、複数の第2画像間の位置合わせを行う。また重畳部245は、位置合わせが行われた複数の第2画像を重畳する。また表示部231は、複数の第2画像を重畳して得られた画像を表示する。
また制御部210による制御の対象は走査部の駆動タイミングに限られない。
例えば、制御部210が部分領域における光源部の発光タイミングと、それ以外の眼底領域における光源部の発光タイミングとを切り換える制御(光源部の動作制御)を行うことが可能である。具体的には制御部210は、部分領域に対しては、それ以外の眼底領域に対するレーザー光源101a(レーザー光源101b)の発光タイミング(パルス光の発光タイミング)の切換を頻繁に行うようレーザー光源101a(レーザー光源101b)を駆動させる。
或いは、制御部210が部分領域における受光部の受光タイミングと、それ以外の眼底領域における受光部の受光タイミングとを切り換える制御(受光部の動作制御)を行うことが可能である。具体的には制御部210は、部分領域に対しては、それ以外の眼底領域よりも受光素子2a(受光素子3a)による受光タイミングの切換を頻繁に行うよう受光素子2a(受光素子3a)を駆動させる。
更には、操作部232からの指示入力に基づき、制御部210がレーザー走査のタイミング、光源部の発光タイミング、及び受光部の受光タイミングの少なくとも2つ以上を切り換える制御を行うことも可能である。
このように本変形例では、部分領域の画像とそれ以外の眼底領域の画像を異なるタイミング(粗密)で取得し、その画像を重畳させることができる。従って、部分領域の蛍光画像を精度よく重ね合わせることが可能となる。更に観察領域(赤外画像や蛍光画像を取得する領域)全てを同じタイミングで走査する場合と比べ、処理の迅速化を図ることができる。
[第1実施形態から第4実施形態に共通の変形例]
上記実施形態において、画像生成部241により生成された赤外画像は蛍光画像の位置合わせのためだけに用いられているが、これに限られない。例えば変位算出部243で算出された変位に基づいて、位置合わせ部244が赤外画像間の画像ズレを補正(位置合わせ)することにより、赤外画像を蛍光画像と並列で、或いは赤外画像単独で表示部231に表示させることも可能である。なお、赤外画像は約10枚重ねて表示させる場合が多い。
光学系は、第1のレーザー光と第2のレーザー光を交互に照射でき、且つそれらのレーザー光による眼底反射光を交互に受光することができる構成であれば、本実施形態の構成に限られない。例えばハーフミラー104の代わりに偏光ビームスプリッターを配置し、偏光ビームスプリッター103a・103bの代わりにハーフミラーを配置する構成でもよい。
上記実施形態においては、静止画像を表示させる場合について説明を行ったが動画像を表示させることも可能である。具体的には、第1画像Gと第2画像Gが1枚づつ撮影される毎に関連付け処理を行う。また第1画像Gが撮影される毎に第1画像Gとの変位算出処理を行う。また当該変位に基づいて、第2画像Gに対する第2画像Gの位置合わせ処理を行う。そして位置合わせ処理が完了した画像を順次、表示部231に表示させることにより、検査者は第2画像Gを動画像として観察することが可能となる。
上記実施形態においては、レーザー光源101a・レーザー光源101bにより照射する光をパルス光であるとして説明を行ったが、連続光であっても実現可能である。
1 走査型レーザー検眼装置
2、3 撮影装置
2a、3a 受光素子
101a、101b レーザー光源
105 第1スキャナー
107 第2スキャナー
210 制御部
220 記憶部
230 UI
231 表示部
232 操作部
240 画像処理部
241 画像生成部
242 関連付け部
243 変位算出部
244 位置合わせ部
245 重畳部

Claims (14)

  1. 第1のレーザー光と、前記第1のレーザー光と波長が異なる第2のレーザー光とを出射する光源部と、
    被検眼の眼底において、前記第1のレーザー光及び第2のレーザー光をそれぞれ2次元的に走査する走査部と、
    前記走査部によって前記眼底に照射された第1のレーザー光及び第2のレーザー光の反射光をそれぞれ受光する受光部と、
    前記第1のレーザー光の反射光に基づく第1画像、及び前記第2のレーザー光の反射光に基づく第2画像を生成する画像生成部と、
    前記走査部により並行して走査された前記第1のレーザー光及び前記第2のレーザー光に基づく前記第1画像及び前記第2画像を関連付ける関連付け部と、
    複数の前記第1画像について、画像間の変位を算出する変位算出部と、
    前記関連付け部による処理結果及び前記変位に基づいて、複数の前記第2画像間の位置合わせを行う位置合わせ部と、
    前記位置合わせが行われた前記複数の第2画像を重畳する重畳部と、
    前記複数の第2画像を重畳して得られた画像を表示する表示部と、
    を有することを特徴とする走査型レーザー検眼装置。
  2. 前記第1のレーザー光は赤外光であり、前記第2のレーザー光は励起光であり、
    前記第2画像は、前記励起光によって発生した蛍光の前記受光部による受光結果に基づく蛍光画像であることを特徴とする請求項1記載の走査型レーザー検眼装置。
  3. 前記第2画像の明るさを判別する判別部と、
    前記判別部による判別結果に基づいて、前記関連付け部、前記変位算出部、及び前記位置合わせ部のうち少なくともいずれかによる処理の実行の有無を切り換える管理部と、
    を有することを特徴とする請求項1又は2記載の走査型レーザー検眼装置。
  4. 前記変位算出部は、前記変位として、前記第1画像における部分領域内の画像について、前記部分領域内の画像間の変位を算出することを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の走査型レーザー検眼装置。
  5. 前記変位算出部は、前記第1画像及び前記第2画像における部分領域を抽出する領域抽出部を有し、前記領域抽出部で抽出された前記複数の第1画像における部分領域内の画像について、前記部分領域内の画像間の変位を算出し、
    前記位置合わせ部は、前記変位算出部により算出された前記部分領域内の画像間の変位に基づいて、前記領域抽出部で抽出された前記複数の第2画像における部分領域内の画像間の位置合わせを行うことを特徴とする請求項1から3のいずれかに記載の走査型レーザー検眼装置。
  6. 前記変位算出部は、前記第1画像を解析してその一部の領域を特定し、前記一部の領域に対応する前記第1画像中の領域を前記部分領域として特定することを特徴とする請求項4又は5記載の走査型レーザー検眼装置。
  7. 前記表示部に表示された前記第1画像に対してその一部の領域を指定するための操作部を有し、
    前記変位算出部は、前記操作部を用いて指定された領域を前記部分領域として特定することを特徴とする請求項4又は5記載の走査型レーザー検眼装置。
  8. 前記変位算出部は、1つ以上の前記第2画像に基づく画像を解析してその一部の領域を特定し、前記一部の領域に対応する前記第1画像中の領域を前記部分領域として特定することを特徴とする請求項4又は5記載の走査型レーザー検眼装置。
  9. 前記表示部に表示された1つ以上の前記第2画像に基づく画像に対してその一部の領域を指定するための操作部を有し、
    前記変位算出部は、前記操作部を用いて指定された領域に対応する前記第1画像中の領域を前記部分領域として特定することを特徴とする請求項4又は5記載の走査型レーザー検眼装置。
  10. 過去画像または過去診断結果を記憶する記憶部を有し、
    前記変位算出部は、前記過去画像または前記過去診断結果を解析して前記部分領域を特定することを特徴とする請求項4又は5記載の走査型レーザー検眼装置。
  11. 過去画像または過去診断結果を記憶する記憶部を有し、
    前記表示部に表示された過去画像または過去診断結果に対してその一部の領域を指定するための操作部を有し、
    前記変位算出部は、前記操作部を用いて指定された領域を前記部分領域として特定することを特徴とする請求項10記載の走査型レーザー検眼装置。
  12. 前記第1のレーザー光及び前記第2のレーザー光を前記部分領域内のみで走査させるように前記走査部の制御を行う制御部を有することを特徴とする請求項4から11のいずれかに記載の走査型レーザー検眼装置。
  13. 前記第1のレーザー光及び前記第2のレーザー光を前記部分領域では密に走査させ、それ以外の領域では粗に走査させるように前記走査部の制御を行う制御部を有することを特徴とする請求項4から11のいずれかに記載の走査型レーザー検眼装置。
  14. 前記光源部は、前記第1のレーザー光と前記第2のレーザー光とを交互に出射することを特徴とする請求項1から13のいずれかに記載の走査型レーザー検眼装置。
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