JP2012142974A - メサ型圧電振動片、メサ型圧電振動デバイス、発振器、及び電子機器 - Google Patents

メサ型圧電振動片、メサ型圧電振動デバイス、発振器、及び電子機器 Download PDF

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Abstract

【課題】周波数可変感度を高くするとともに、不要な振動を抑圧したメサ型振動片およびこれを用いたメサ型振動デバイスを提供する。
【解決手段】メサ型振動片10は、肉厚部14および肉薄部16を有している。励振電極22は、肉厚部14の主面と、メサ型振動片10に励起される主振動の変位方向に肉厚部14から延設した方向にある肉薄部16の主面とに設けてある。そして主振動の変位方向における励振電極22の一方の端部、肉厚部14の一方の端部、肉厚部14の他方の端部、および励振電極22の他方の端部は、不要振動の腹の位置に配設してある。そして隣り合う端部同士では、不要振動の腹の向きが互い違いになっている。
【選択図】図1

Description

本発明は、振動エネルギーの閉じ込め効果を有するメサ型振動片およびこれを用いたメサ型振動デバイスに関するものである。
メサ型の振動片は、肉厚部および肉薄部が一体に形成された素板を有している。肉厚部は振動エネルギーを閉じ込める箇所となっており、この主面に励振電極が設けてある。また肉薄部は、肉厚部の周囲に設けてあり、この肉薄部の外形を形成する短辺の両端にそれぞれマウント電極が設けてある。そして励振電極とマウント電極は1対1に導通している。
ところで特許文献1に開示されたメサ型の振動片は、べべリングやコンベックス形状の振動片に比べて容量比γが低下するので、この容量比γの低下を防止するために、振動部の主面よりも面積の広い励振電極を設けている。すなわち文献1に記載されたメサ型の圧電振動片は、振動部および周辺部を有しており、振動部の主面および振動部に隣接した周辺部の主面の一部に励振電極を設けている。
また特許文献2に開示されたメサ型の水晶振動片は、基本波振動での容量比γ(容量比γ=並列容量C0/等価直列容量C1)を大きくすることを目的にしたものである。この水晶振動片は、振動部とその周囲に設けた周辺部を有しており、この振動部の主面と振動部に隣接した周辺部の主面とに励振電極を設けている。特許文献2では、このような構成にすると並列容量C0を増加できるのに対し、励振電極の対向面積が一定なので、等価直列容量C1に変化はなく一定に維持されて、基本波振動での容量比γを大きくできるとしている。
また特許文献3に開示されたメサ型水晶振動片は、振動部の主面よりも小さな励振電極を、この励振電極の主面に設けている。そしてメサ型水晶振動片では、スプリアスを低減するために、不要振動である屈曲振動を抑圧している。この屈曲振動は、振動部の長辺の寸法と励振電極の長辺の寸法とを所定の値に設定することにより抑圧している。
特開2005−94410号公報 特開2006−108949号公報 特開2006−340023号公報
本願の発明者は、振動部の主面よりも小さな励振電極を設けたメサ型振動片と、振動部の主面よりも大きな励振電極を設けたメサ型振動片とを作製し、2つのメサ型振動片を用いて容量比γの測定を行った。前述した特許文献1,2では、励振電極の面積を大きくすることにより容量比γを大きくしたとしている。ところが測定結果は、励振電極の面積を大きくして並列容量C0を大きくすると、これに伴って等価直列容量C1も大きくなり、容量比γが各メサ型振動片で同じになった。すなわち励振電極が振動部の主面よりも小さい場合と大きい場合とのいずれにおいても、容量比γは同じであった。このような測定結果から、特許文献1,2の記載に基づいてメサ型振動片を作製しても、特許文献1,2に記載されるような容量比γの大きなメサ型振動片を得ることができなかった。
またメサ型振動片を発振させるには、容量比γが小さい方が良い。すなわちメサ型振動片は、コルピッツ発振回路を用いて発振させる場合が多く、このときメサ型振動片の誘導性領域を使用している。ところがメサ型振動片が誘導性となる周波数範囲は共振周波数に対して極めて狭く、容量比γによってほぼ決まる。このため容量比γの大きいメサ型振動片は、極めて狭い周波数範囲の中でインダクタンスが急激に変わるので、発振させ難くなってしまう。なお容量比γの小さいメサ型振動片では周波数範囲が広がるので、インダクタンスが緩やかに変わり、発振させ易くなる。
また負荷容量変化の増加分に対する周波数変化の増加分として定義される周波数可変感度は、メサ型振動片の等価定数、すなわち等価直列容量C1と容量比γに依存している。そして周波数可変感度は、等価直列容量C1に比例し、容量比γに反比例している。したがって容量比γの大きいメサ型振動片は周波数可変感度が低くなるので、負荷容量に対する周波数変化の幅が小さくなってしまう。
また前述した特許文献3は、振動部の主面よりも小さな励振電極を設けた場合において、振動部および励振電極の長辺寸法を所定の値に設定して屈曲振動を抑圧したものであり、振動部の主面よりも大きな励振電極を設けた場合について開示したものでない。
本発明は、周波数可変感度を高くするとともに、不要な振動を抑圧したメサ型振動片を提供することを目的とする。また本発明は、このメサ型振動片を用いたメサ型振動デバイスを提供することを目的とする。
本発明に係るメサ型振動片は、肉厚部と、この肉厚部に隣接して設けた肉薄部とを備えた素板を有し、肉厚部の主面と、素板に励振される主振動の変位方向に沿って肉厚部の主面から延長した方向の肉薄部の主面とに励振電極を設け、主振動の変位方向における励振電極の一方の端部と、肉厚部の一方の端部と、肉厚部の他方の端部と、励振電極の他方の端部とをそれぞれ不要振動の腹となる位置に配設し、励振電極の一方の端部に不要振動の一方の方向に凸となる腹を配設し、肉厚部の一方の端部に不要振動の他方の方向に凸となる腹を配設し、肉厚部の他方の端部に不要振動の一方の方向に凸となる腹を配設し、励振電極の他方の端部に不要振動の他方の方向に凸となる腹を配設したことを特徴としている。メサ型振動片は、励振電極が大きくなるのに伴って等価直列容量C1も大きくなるので、等価直列容量C1に比例する周波数可変感度を高くできる。これによりメサ型振動片を発振させ易くでき、負荷容量に対する周波数変化の幅を広くできる。また隣り合う端部同士では、不要振動の腹の向きが互い違いになっている。これによりメサ型振動片は、不要な振動を抑圧できる。
また本発明に係るメサ型振動片は、肉厚部と、この肉厚部に隣接して設けた肉薄部とを備えた素板を有し、肉厚部の主面と、素板に励振される主振動の変位方向に沿って肉厚部の主面から延長した方向の肉薄部の主面とに励振電極を設け、主振動の変位方向における励振電極の一方の端部と、肉厚部の一方の端部と、肉厚部の他方の端部と、励振電極の他方の端部とをこの順に素板に配設し、励振電極の一方の端部と肉厚部の一方の端部との間の距離をL4とし、肉厚部の他方の端部と励振電極の他方の端部との間の距離をL5とし、不要振動の波長をλとすると、
L4=(mλ/2)±0.05λ (mは正の整数)
L5=(pλ/2)±0.05λ (pは正の整数)
L4−L5=q×λ (qは整数)
の各関係を満たしていることを特徴としている。メサ型振動片は、励振電極が大きくなるのに伴って等価直列容量C1も大きくなるので、等価直列容量C1に比例する周波数可変感度を高くできる。これによりメサ型振動片を発振させ易くでき、負荷容量に対する周波数変化の幅を広くできる。また隣り合う端部同士では、不要振動の腹の向きが互い違いになっている。これによりメサ型振動片は、不要な振動を抑圧できる。
また本発明に係るメサ型振動片は、肉厚部の一方の端部と他方の端部との間の距離をL1とすると、
L1=(n+1/2)λ (nは正の整数)
の関係を満たしていることを特徴としている。これにより主振動の変位方向における肉厚部の端部同士では、不要振動の腹の凸になる方向が異なる。よってメサ型振動片は、不要な振動を抑圧できる。
また本発明に係るメサ型振動片は、励振電極における一方の端部と他方の端部との距離をL2とし、肉厚部の厚さをtとすると、このL2とtは、L2/t≦11の関係を満たすことを特徴としている。このL2/t≦11の関係を満たす範囲で励振電極を広げれば、容量比γを小さくでき、この容量比γに反比例する周波数可変感度を高くできる。これによりメサ型振動片を発振させ易くでき、負荷容量に対する周波数変化の幅を広くできる。またL2/t≦11の関係を満たせば、このメサ型振動片を支持しているマウント部によって、メサ型振動片に生じる主振動に損失が増えることを防止できる。
そして前述した素板は、水晶結晶から切り出されたATカット水晶素板であり、肉薄部は、肉厚部の周囲に設けてあり、主振動は、水晶結晶のX軸方向に変位する厚み滑り振動であり、不要振動は屈曲振動であることを特徴としている。これによりATカット水晶素板を用いたメサ型振動片は、主振動である厚み滑り振動に対して不要振動である屈曲振動を抑圧できる。
また本発明に係るメサ型振動デバイスは、前述したメサ型振動片をパッケージに収容したことを特徴としている。これによりメサ型振動片を安定して発振させることができ、またメサ型振動片を電子機器に搭載できる。
以下に、本発明に係るメサ型振動片およびメサ型振動デバイスの実施形態について説明する。図1はメサ型振動片の説明図である。ここで図1(A)はメサ型振動片の平面図であり、図1(B)は側面図である。メサ型振動片10は、素板12を有している。この素板12は、肉厚部14と、この肉厚部14よりも薄くなった肉薄部16とを有している。肉薄部16は、肉厚部14に隣接して、且つ、肉厚部14の高さ方向の中央部に設けてある。
そして図1に例示するメサ型振動片10は、素板12としてATカットされた水晶素板を用いている。この図1に示すメサ型振動片10は、素板12の長辺が水晶結晶のX軸に、短辺が水晶結晶のZ’軸に、高さが水晶結晶のY’軸にそれぞれ沿っている。ここでZ’軸およびY’軸は、水晶結晶のZ軸およびY軸をX軸回りにそれぞれ約35°回転させた軸である。このようなメサ型振動片10では、主振動として、X軸に沿った方向に変位する厚み滑り振動が生じる。なお素板12には、水晶素板を用いるばかりでなく、他の圧電材料で形成した素板12を用いることもできる。メサ型振動片10は、圧電材料で形成した圧電素板を用いると、メサ型圧電振動片と呼ばれることがある。そして圧電材料として水晶を用いた場合では、メサ型振動片10はメサ型水晶振動片と呼ばれることがある。このような素板12、すなわち肉厚部14およびこれの周囲に設けた肉薄部16は、フォトリソグラフィおよびエッチングを用いた加工により形成できる。
またメサ型振動片10は、素板12の表面に電極パターン20を有している。電極パターン20は、励振電極22、マウント電極24および接続電極26を有している。励振電極22は、肉厚部14の主面に設けるとともに、肉厚部14からX軸に沿った方向の肉厚部14の側面および肉薄部16の主面の一部にまで延設してある。すなわち励振電極22は、肉厚部14と、この肉厚部14に隣接している肉薄部16の主面とに設けてある。このため励振電極22は、肉厚部14の主面の面積よりも広くなっている。またマウント電極24は、肉薄部16の角部に設けてあり、メサ型振動片10における1つの短辺の両端に設けてある。すなわちマウント電極24は、メサ型振動片10の基端側30の両角部にそれぞれ設けてある。このマウント電極24は、各角部において、肉薄部16の両主面(上面および下面)と側面に設けてある。そして2つあるマウント電極24のうちの一方は、接続電極26を介して、素板12の上面に設けた励振電極22と導通している。また他方のマウント電極24は、接続電極26を介して、素板12の下面に設けた励振電極22と導通している。
なお電極パターン20は、素板12の表面に金属膜を設けることで形成できる。すなわち電極パターン20は、素板12の表面にマスクを被せておき、蒸着やスパッタ等の成膜法により、前記マスクの開口部に露出した素板12の上に電極材料(金属)を成膜することにより形成できる。この金属としては、例えば金を用いることができる。この場合、金と素板12の密着性を向上させる下地金属を設けることができ、例えば下地金属としてクロムやニッケルを用いることができる。したがって電極パターン20が表面金属膜/下地金属膜/素板の積層構成になるときは、例えば金/クロム/素板の形態になったり、金/ニッケル/素板の形態になったりする。
そしてメサ型振動片10は、主振動以外の不要な振動を抑圧するために、肉厚部14の寸法および励振電極22の寸法を所定の値に設定している。なお不要振動は、X軸方向に伝搬する屈曲振動である。図2はメサ型振動片の寸法を説明する図である。ここで図2に示す波線は、屈曲振動の振動様態を示している。メサ型振動片10には、X軸方向における励振電極22の一方の端部22a(破線Aで示す位置)、肉厚部14の一方の端部14a(破線Bで示す位置)、肉厚部14の他方の端部14b(破線Cで示す位置)および励振電極22の他方の端部22b(破線Dで示す位置)がこれらの順に、メサ型振動片10の基端側30から先端側32に向けてX軸方向に沿って配設してある。そしてメサ型振動片10は、屈曲振動が生じるならば、この屈曲振動の腹と各端部とを合わせるように、X軸方向の肉厚部14および励振電極22の寸法を設定している。
具体的には、図2に示す場合、破線Aで示す位置にある励振電極22の一方の端部22aは、屈曲振動における上に凸になった腹と重なっている。また破線Bで示す位置にある肉厚部14の一方の端部14aは、屈曲振動における下に凸になった腹と重なっている。また破線Cで示す位置にある肉厚部14の他方の端部14bは、屈曲振動における上に凸になった腹と重なっている。また破線Dで示す位置にある励振電極22の他方の端部22bは、屈曲振動における下に凸になった腹と重なっている。なお屈曲振動における腹の凸になる方向は、前述したものと逆の場合もある。
この事について換言すると、以下のようになる。まず肉厚部14の一方の端部14aから他方の端部14bまでの距離をL1、励振電極22の一方の端部22aから他方の端部22bまでの距離をL2、素板12のX軸方向の寸法をL3、励振電極22の一方の端部22aから肉厚部14の一方の端部14aまでの距離をL4、肉厚部14の他方の端部14bから励振電極22の他方の端部22bまでの距離をL5とする。そして励振電極22の一方の端部22aと肉厚部14の一方の端部14aとの間の関係、および肉厚部14の他方の端部14bと励振電極22の他方の端部22bとの間の関係は、下式(1)を満たすようになっている。
L2−L1=nλ±0.1λ ・・・(1)
ここでnは正の整数、λは屈曲振動の波長である。このλは、λ=2.6/F(Fはメサ型振動片10に生じる厚み滑り振動の共振周波数)の関係を満たすようになっている。
また式(1)に示す関係は、好ましくは、下式(2)に示すL4、下式(3)に示すL5および下式(4)を同時に満たすようにすればよい。
L4=(mλ/2)±0.05λ ・・・(2)
L5=(pλ/2)±0.05λ ・・・(3)
L4−L5=q×λ ・・・・・・・・(4)
ここでm,pは正の整数であり、qは整数である。
このような関係を満たすように、励振電極22の一方の端部22aと肉厚部14の一方の端部14aとの間の寸法L4、および肉厚部14の他方の端部14bと励振電極22の他方の端部22bとの間の寸法L5を設定すると、これらの間L4,L5が屈曲振動の半波長を奇数倍した寸法を有することとなる。
また肉厚部14の一方の端部14aと他方の端部14bとの間の寸法L1も、屈曲振動の半波長を奇数倍した寸法を有していればよい。すなわち肉厚部14の一方の端部14aと他方の端部14bとの間の寸法L1は、下式(5)の関係を満たしていればよい。
L1=(n+1/2)λ ・・・(5)
ここでnは正の整数である。
このような前述した関係を満たすように、肉厚部14の寸法および励振電極22の寸法を設定することにより、屈曲振動を抑圧している。
そして、このようなメサ型振動片10を実際に作製するとともに、従来技術で説明したメサ型の振動片も実際に作製して、各振動片の並列容量C0、等価直列容量C1、容量比γおよび周波数可変感度を測定し、これらを比較した。図3は本実施形態に係るメサ型振動片と従来技術に係るメサ型の振動片とを比較した測定結果を示す表である。ここで図3(A)は各振動片の寸法を示した表であり、図3(B)は各振動片の測定結果を示した表である。
本実施形態で説明しているメサ型振動片10(本発明)は、X軸方向における肉厚部14の寸法(メサ寸法)が励振電極22の寸法(電極寸法)よりも小さくなっている。そして本発明に示すメサ型振動片10は、図3(A)のように、X軸方向における素板12の寸法(振動片長辺寸法)L3が1.5[mm]、肉厚部14の寸法L1が0.80[mm]、励振電極22の寸法L2が0.96[mm]、肉厚部14の厚みtが100[μm]、肉薄部16の厚みt’が80[μm]、片側当たりの励振電極22の膜厚が表面金属膜(金(Au))で0.2[μm]、下地金属膜(クロム(Cr))で0.005[μm]になっている。このときのメサ型振動片10の共振周波数が16[MHz]になっている。
これに対し、従来技術に係るメサ型の振動片(従来)は、X軸方向における肉厚部14の寸法(メサ寸法)が励振電極の寸法(電極寸法)よりも大きくなっている。そして従来に示す振動片は、図3(A)のように、肉厚部の寸法L1が0.96[mm]、励振電極の寸法L2が0.80[mm]になっている。また従来に示す振動片は、振動片長辺寸法L3、肉厚部の厚みt、肉薄部の厚みt’、片側当たりの励振電極の膜厚および共振周波数は、本発明に示すメサ型振動片10と同じになっている。したがって本発明に示すメサ型振動片10と、従来のメサ型の振動片とは、肉厚部の寸法L1と励振電極の寸法L2を入れ換えた形態になっている。
このような寸法にして作製した各振動片の並列容量C0、等価直列容量C1、容量比γおよび周波数可変感度は、図3(B)に示す測定結果になった。すなわち本発明に示すメサ型振動片10は、並列容量C0が0.75[pF]、等価直列容量C1が1.75[fF]、容量比γが428、周波数可変感度が11.42[ppm/pF](負荷容量CL=8[pF]近傍において)となった。これに対し、従来に示す振動片は、並列容量C0が0.66[pF]、等価直列容量C1が1.54[fF]、容量比γが428、周波数可変感度が10.26[ppm/pF](負荷容量CL=8[pF]近傍において)となった。このような図3(B)に示す測定結果から分かるように、励振電極22の面積を大きくして並列容量C0が大きくなるのに伴って、等価直列容量C1も大きくなり、容量比γが一定となった。そして励振電極22の面積が大きくなると、周波数可変感度も高くなった。
そして測定結果より、容量比γと励振電極22の寸法L2との関係は図4に示すようになる。図4は容量比γと励振電極の寸法L2との関係を示すグラフである。この図4から分かるように、励振電極22の寸法L2が大きくなると、ある寸法αまでは容量比γが減少していき(領域1)、この寸法αを超えると容量比γが大きくなる(領域2)。これは励振電極22を大きくしていくと並列容量C0は増加していくのに対し、等価直列容量C1は最初に並列容量C0よりも大きな割合で増加していくが、その後に飽和するので、図4に示すように容量比γが下に凸になるグラフとなる。そして容量比γが単調減少の傾向にある領域1においては、励振電極22の寸法L2と肉厚部14の寸法L1をL1<L2にすること、すなわち図1,2を用いて説明した励振電極22と肉厚部14の関係にすることにより、従来のメサ型の振動片のようにメサ寸法>電極寸法とした場合に比べて、等価直列容量C1を大きくできる。したがって周波数可変感度もその分大きくする事が可能となる。なお領域2は、振動漏れにより特性が悪化するので、設計としては好ましくない。
メサ型振動片10が図4に示す領域1の状態になるには、X軸方向における関係が次のようになっていればよい。すなわち前述した図3に示す本発明の場合(共振周波数Fが16[MHz])では、まず素板12のX軸方向の寸法L3(1.5[mm])からマウント部の寸法を引く。このマウント部は、メサ型振動片10を後述するパッケージに搭載したときに、メサ型振動片10を支持する部分である。したがって、まずマウント電極24に接合する導電性接着剤のX軸方向の寸法(マウント部寸法:一般的に0.2〜0.3[mm])を素板寸法L3から引けばよい。さらに、この引いた後の寸法から、マウント電極24の端部24a(図1(A)参照)と励振電極22の一方の端部22aとの間、および励振電極22の他方の端部22bと素板12の先端側32との間の合計寸法計0.2[mm]を引く。このようにして得た寸法が、励振電極22の寸法L2の最大値となればよい。つまりマウント寸法を0.2[mm]とすると、励振電極22の寸法L2が、L2≦1.1[mm]となれば、メサ型振動片10が領域1の状態になる。そして、この関係を肉厚部14の厚みtで基準化するとL2/t≦11になる。なお、この場合、X軸方向における励振電極22の中央部と肉厚部14の中央部とを一致または略一致させておく。これにより前記導電性接着剤でメサ型振動片10を支持している部分(前記マウント部)の影響が見え難くなり、また前記の不等式で決まる範囲で励振電極22の寸法L2を大きくすると、容量比γが小さくなる。
以上説明したように、メサ型振動片10は、肉厚部14の主面から肉薄部16の主面の一部に励振電極22を延設した。このためメサ型振動片10は、この励振電極22の面積を大きくしたのに伴って等価直列容量C1も大きくなるので、等価直列容量C1に比例する周波数可変感度を高くできる。また励振電極22を大きくしていくと、容量比γが変動する。したがってL2/t≦11の関係を満たす範囲で励振電極22を広げれば、容量比γを小さくでき、この容量比γに反比例する周波数可変感度を高くできる。これによりメサ型振動片10を発振させ易くでき、負荷容量に対する周波数変化の幅を広くできる。またL2/t≦11の関係を満たせば、このメサ型振動片10を支持している前記マウント部によって、メサ型振動片10に生じる主振動に損失が増えることを防止できる。
またメサ型振動片10は、肉厚部14の端部14a,14bおよび励振電極22の端部22a,22bを屈曲振動の腹の位置に合わせており、且つ、隣り合う端部同士で腹の凸になる方向が異なっている。すなわちメサ型振動片10は、隣り合う端部同士の間が屈曲振動の半波長に相当する分(半波長の奇数倍)だけ離れている。したがってメサ型振動片10は、不要な振動である屈曲振動を抑圧できる。そしてシミュレーションを行った結果、一例としては、屈曲振動のエネルギーが厚み滑り主振動のエネルギーに対して5%以下にまで抑圧できた。
なお前述した実施形態では、肉厚部14および励振電極22の平面形状が矩形になっている形態について説明した。しかし本発明は、この形態に限定されることはなく、肉厚部14および励振電極22の平面形状が円形や楕円形、台形になっている形態であってもよい。
また図1等を用いて説明したメサ型振動片10は、素板12の両主面に肉厚部14を設けた形態である。しかし本発明は、この形態に限定されることはなく、素板12のいずれか一方の主面に肉厚部14を設けたプラノメサ型振動片であってもよい。
また図1等を用いて説明したメサ型振動片10は、肉厚部14の主面よりもX軸方向に大きくなった励振電極22を備えた形態である。しかし本発明では、肉厚部14の主面よりもZ’軸方向にも大きくなった励振電極22を備えた形態であってもよい。
次に、メサ型振動デバイスについて説明する。図5はメサ型振動デバイスの断面図である。この図5では、メサ型振動片10に設けた電極パターンの記載を省略している。メサ型振動デバイス40は、前述したメサ型振動片10をパッケージ42に収容している。具体的には、メサ型振動デバイス40は、パッケージ42を有している。このパッケージ42は、パッケージベース44および蓋体54を有している。パッケージベース44は、上方に向けて開口した凹陥部46を備えており、この凹陥部46の底面に一対のパッケージ側マウント電極48を備えている。またパッケージベース44の裏面には外部端子50が設けてあり、パッケージ側マウント電極48と1対1に導通している。パッケージ側マウント電極48の上には導電性接着剤52が塗布してあり、この導電性接着剤52の上にメサ型振動片10の前記マウント部36を配設している。このときパッケージ側マウント電極48とメサ型振動片10のマウント電極24とが、導電性接着剤52を介して1対1に接続している。そしてパッケージベース44の上面に蓋体54が接合して、凹陥部46を気密封止している。
このようなメサ型振動デバイス40により、メサ型振動片10を電子機器に搭載することができる。なおメサ型振動デバイス40は、前述したようなメサ型振動子の形態ばかりでなく、メサ型振動片10とともに発振回路等をパッケージ42内に収容したメサ型発振器の形態にすることもできる。
メサ型振動片の説明図である。 メサ型振動片の寸法を説明する図である。 本実施形態に係るメサ型振動片と従来技術に係るメサ型の振動片とを比較した測定結果を示す表である。 容量比γと励振電極の寸法L2との関係を示すグラフである。 メサ型振動デバイスの断面図である。
10………メサ型振動片、12………素板、14………肉厚部、16………肉薄部、20………電極パターン、22………励振電極、24………マウント電極、40………メサ型振動デバイス、42………パッケージ。
本発明は、振動エネルギーの閉じ込め効果を有するメサ型圧電振動片、メサ型圧電振動デバイス、発振器、及び電子機器に関するものである。
上記目的を達成するための本発明のある実施形態に係るメサ型振動片は、厚み滑り振動を主振動として励振する肉厚部と、前記肉厚部の厚みよりも厚みが薄く少なくとも前記主振動の変位方向に沿って配置されている肉薄部と、を含む素板と、前記肉厚部の主面と前記肉薄部の主面に設けられている励振電極と、を含み、前記主振動の変位方向に沿って前記素板に生じる屈曲振動の腹となる位置に、前記主振動の変位方向における前記励振電極の一方の端部と、前記肉厚部の一方の端部と、前記肉厚部の他方の端部と、前記励振電極の他方の端部とが、それぞれ配置されており、前記主振動の変位方向に沿って隣り合う前記端部同士は前記屈曲振動の腹の向きが互い違いになり、前記肉厚部の外形は、平面視で、矩形、円形、楕円形及び台形の少なくとも何れかであることを特徴としている。
本発明の別のある実施形態に係るメサ型圧電振動片は、厚み滑り振動を主振動として励振する肉厚部と、前記肉厚部の厚みよりも厚みが薄く、少なくとも前記主振動の変位方向に沿って配置されている肉薄部と、を含む素板と、前記肉厚部の主面と前記肉薄部の主面に設けられている励振電極と、を含み、前記主振動の変位方向における前記励振電極の一方の端部と、前記肉厚部の一方の端部と、前記肉厚部の他方の端部と、前記励振電極の他方の端部とが、順に前記素板に配置されており、前記励振電極の前記一方の端部と前記肉厚部の前記一方の端部との間の距離をL4とし、前記肉厚部の前記他方の端部と前記励振電極の前記他方の端部との間の距離をL5とし、前記主振動の変位方向に沿って前記素板に生じる屈曲振動の波長をλとしたとき、(mλ/2)−0.05λ≦L4≦(mλ/2)+0.05λ、但し、mは正の整数、(pλ/2)−0.05λ≦L5≦(pλ/2)+0.05λ、但し、pは正の整数、L4−L5=q×λ、但し、qは整数、を満たし、前記肉厚部の外形は、平面視で、矩形、円形、楕円形及び台形の少なくとも何れかであることを特徴としている。
本発明の別のある実施形態に係るメサ型圧電振動片は、前記励振電極は、前記肉厚部の主面と、前記肉厚部を基点として、前記主振動の変位方向に沿った方向及び前記主振動の変位方向に対して直交する方向の肉薄部の主面と、に設けられていることを特徴としている。
本発明の別のある実施形態に係るメサ型圧電振動片は、前記肉厚部の前記一方の端部と前記他方の端部との間の距離をL1としたとき、L1=(n+1/2)λ、但し、nは正の整数、を満たしていることを特徴としている。
本発明の別のある実施形態に係るメサ型圧電振動片は、前記励振電極における前記一方の端部と前記他方の端部との距離をL2とし、前記肉厚部の厚さをtとしたとき、L2/t≦11を満たしていることを特徴としている。
本発明の別のある実施形態に係るメサ型圧電振動片は、前記素板は水晶素板であることを特徴としている。
本発明の別のある実施形態に係るメサ型圧電振動片は、前記水晶素板はATカット水晶素板であることを特徴としている。
本発明の別のある実施形態に係るメサ型圧電振動片は、前記主振動の変位方向は、水晶結晶のX軸方向であることを特徴としている。
本発明のある実施形態に係るメサ型圧電振動デバイスは、前記メサ型圧電振動片と、前記メサ型圧電振動片を収容するパッケージと、を含むことを特徴としている。
本発明のある実施形態に係る発振器は、前記メサ型圧電振動片と、発振回路と、を備えていることを特徴としている。
本発明のある実施形態に係る電子機器は、前記メサ型圧電振動片を備えていることを特徴としている。
[適用例1]適用例1に係るメサ型振動片は、肉厚部と、この肉厚部に隣接して設けた肉薄部とを備えた素板を有し、肉厚部の主面と、素板に励振される主振動の変位方向に沿って肉厚部の主面から延長した方向の肉薄部の主面とに励振電極を設け、主振動の変位方向における励振電極の一方の端部と、肉厚部の一方の端部と、肉厚部の他方の端部と、励振電極の他方の端部とをそれぞれ不要振動の腹となる位置に配設し、励振電極の一方の端部に不要振動の一方の方向に凸となる腹を配設し、肉厚部の一方の端部に不要振動の他方の方向に凸となる腹を配設し、肉厚部の他方の端部に不要振動の一方の方向に凸となる腹を配設し、励振電極の他方の端部に不要振動の他方の方向に凸となる腹を配設したことを特徴としている。メサ型振動片は、励振電極が大きくなるのに伴って等価直列容量C1も大きくなるので、等価直列容量C1に比例する周波数可変感度を高くできる。これによりメサ型振動片を発振させ易くでき、負荷容量に対する周波数変化の幅を広くできる。また隣り合う端部同士では、不要振動の腹の向きが互い違いになっている。これによりメサ型振動片は、不要な振動を抑圧できる。
[適用例2]適用例2に係るメサ型振動片は、肉厚部と、この肉厚部に隣接して設けた肉薄部とを備えた素板を有し、肉厚部の主面と、素板に励振される主振動の変位方向に沿って肉厚部の主面から延長した方向の肉薄部の主面とに励振電極を設け、主振動の変位方向における励振電極の一方の端部と、肉厚部の一方の端部と、肉厚部の他方の端部と、励振電極の他方の端部とをこの順に素板に配設し、励振電極の一方の端部と肉厚部の一方の端部との間の距離をL4とし、肉厚部の他方の端部と励振電極の他方の端部との間の距離をL5とし、不要振動の波長をλとすると、
L4=(mλ/2)±0.05λ (mは正の整数)
L5=(pλ/2)±0.05λ (pは正の整数)
L4−L5=q×λ (qは整数)
の各関係を満たしていることを特徴としている。メサ型振動片は、励振電極が大きくなるのに伴って等価直列容量C1も大きくなるので、等価直列容量C1に比例する周波数可変感度を高くできる。これによりメサ型振動片を発振させ易くでき、負荷容量に対する周波数変化の幅を広くできる。また隣り合う端部同士では、不要振動の腹の向きが互い違いになっている。これによりメサ型振動片は、不要な振動を抑圧できる。
[適用例3]適用例3に係るメサ型振動片は、肉厚部の一方の端部と他方の端部との間の距離をL1とすると、
L1=(n+1/2)λ (nは正の整数)
の関係を満たしていることを特徴としている。これにより主振動の変位方向における肉厚部の端部同士では、不要振動の腹の凸になる方向が異なる。よってメサ型振動片は、不要な振動を抑圧できる。
[適用例4]適用例4に係るメサ型振動片は、励振電極における一方の端部と他方の端部との距離をL2とし、肉厚部の厚さをtとすると、このL2とtは、L2/t≦11の関係を満たすことを特徴としている。このL2/t≦11の関係を満たす範囲で励振電極を広げれば、容量比γを小さくでき、この容量比γに反比例する周波数可変感度を高くできる。これによりメサ型振動片を発振させ易くでき、負荷容量に対する周波数変化の幅を広くできる。またL2/t≦11の関係を満たせば、このメサ型振動片を支持しているマウント部によって、メサ型振動片に生じる主振動に損失が増えることを防止できる。
[適用例5]適用例5に係るメサ型振動片は、前述した素板は、水晶結晶から切り出されたATカット水晶素板であり、肉薄部は、肉厚部の周囲に設けてあり、主振動は、水晶結晶のX軸方向に変位する厚み滑り振動であり、不要振動は屈曲振動であることを特徴としている。これによりATカット水晶素板を用いたメサ型振動片は、主振動である厚み滑り振動に対して不要振動である屈曲振動を抑圧できる。
[適用例6]適用例6に係るメサ型振動デバイスは、前述したメサ型振動片をパッケージに収容したことを特徴としている。これによりメサ型振動片を安定して発振させることができ、またメサ型振動片を電子機器に搭載できる。
以下に、本発明に係るメサ型圧電振動片、メサ型圧電振動デバイス、発振器、及び電子機器の実施形態について説明する。図1はメサ型振動片の説明図である。ここで図1(A)はメサ型振動片の平面図であり、図1(B)は側面図である。メサ型振動片10は、素板12を有している。この素板12は、肉厚部14と、この肉厚部14よりも薄くなった肉薄部16とを有している。肉薄部16は、肉厚部14に隣接して、且つ、肉厚部14の高さ方向の中央部に設けてある。

Claims (6)

  1. 肉厚部と、前記肉厚部に隣接して設けた肉薄部とを備えた素板を有し、
    前記肉厚部の主面と、前記素板に励振される主振動の変位方向に沿って前記肉厚部の主面から延長した方向の前記肉薄部の主面とに励振電極を設け、
    前記主振動の変位方向における前記励振電極の一方の端部と、前記肉厚部の一方の端部と、前記肉厚部の他方の端部と、前記励振電極の他方の端部とをそれぞれ不要振動の腹となる位置に配設し、
    前記励振電極の前記一方の端部に前記不要振動の一方の方向に凸となる腹を配設し、前記肉厚部の前記一方の端部に前記不要振動の他方の方向に凸となる腹を配設し、前記肉厚部の前記他方の端部に前記不要振動の一方の方向に凸となる腹を配設し、前記励振電極の前記他方の端部に前記不要振動の他方の方向に凸となる腹を配設した、
    ことを特徴とするメサ型振動片。
  2. 肉厚部と、前記肉厚部に隣接して設けた肉薄部とを備えた素板を有し、
    前記肉厚部の主面と、前記素板に励振される主振動の変位方向に沿って前記肉厚部の主面から延長した方向の前記肉薄部の主面とに励振電極を設け、
    前記主振動の変位方向における前記励振電極の一方の端部と、前記肉厚部の一方の端部と、前記肉厚部の他方の端部と、前記励振電極の他方の端部とをこの順に前記素板に配設し、
    前記励振電極の前記一方の端部と前記肉厚部の前記一方の端部との間の距離をL4とし、前記肉厚部の前記他方の端部と前記励振電極の前記他方の端部との間の距離をL5とし、不要振動の波長をλとすると、
    L4=(mλ/2)±0.05λ (mは正の整数)
    L5=(pλ/2)±0.05λ (pは正の整数)
    L4−L5=q×λ (qは整数)
    の各関係を満たしていることを特徴とするメサ型振動片。
  3. 前記肉厚部の前記一方の端部と前記他方の端部との間の距離をL1とすると、
    L1=(n+1/2)λ (nは正の整数)
    の関係を満たしていることを特徴とする請求項2に記載のメサ型振動片。
  4. 前記励振電極における前記一方の端部と前記他方の端部との距離をL2とし、前記肉厚部の厚さをtとすると、前記L2と前記tは、
    L2/t≦11
    の関係を満たすことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載のメサ型振動片。
  5. 前記素板は、水晶結晶から切り出されたATカット水晶素板であり、
    前記肉薄部は、前記肉厚部の周囲に設けてあり、
    前記主振動は、前記水晶結晶のX軸方向に変位する厚み滑り振動であり、
    前記不要振動は屈曲振動である、
    ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のメサ型振動片。
  6. 請求項1ないし5のいずれかに記載のメサ型振動片をパッケージに収容したことを特徴とするメサ型振動デバイス。
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