JP2012142677A - デジタル放送受信装置及びデジタル放送受信方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】サービスの選局を実行したときに、静止画表示が開始されてから動画表示が開始されるまでに要する時間を短縮するデジタル放送受信装置及び方法を提供する。
【解決手段】デジタル放送受信装置は、選局していないサービスの映像の参照ピクチャを映像データ記憶部16に記憶し、サービスが選局された際は、選局前に映像データ記憶部16に記憶していた参照ピクチャのデコードを行なってから、選局後に受信したピクチャのデコードを行う。
【選択図】図1
【解決手段】デジタル放送受信装置は、選局していないサービスの映像の参照ピクチャを映像データ記憶部16に記憶し、サービスが選局された際は、選局前に映像データ記憶部16に記憶していた参照ピクチャのデコードを行なってから、選局後に受信したピクチャのデコードを行う。
【選択図】図1
Description
本発明は、デジタル放送受信装置及びデジタル放送受信方法に関するものである。
デジタル放送では、MPEG2(Moving Picture Experts Group 2)−VIDEO又はH.264などの符号化方式が採用されている。このような方式では、ピクチャ間の予測を用いてエンコードが行われており、エンコードされた映像データを任意の位置のピクチャからデコードを開始することができず、特定の位置のピクチャからのみデコードを開始することができる。以後、デコードを開始することができるピクチャを、キーピクチャ(key picture)と呼ぶ。キーピクチャの具体例として、MEG2−VIDEOではIピクチャ(Intraピクチャ)があり、H.264ではIDRピクチャ(Instantaneous Decoder Refreshピクチャ)がある。デジタル放送では、ユーザによるサービスの選局操作が実行されてからキーピクチャを取得するまでの期間は、映像データをデコードすることができないため、サービスの選局操作が実行されてから映像の表示開始までに要する時間が長いという問題がある。
例えば、特許文献1は、サービスの選局操作から映像の表示開始までに要する時間を短縮する技術を開示している。特許文献1に記載されている受信装置は、選択されている一のチャンネルに対応する圧縮動画データを受信する第1受信部と、自己完結型の圧縮静止画データを受信する第2受信部と、第2受信部により受信された複数の自己完結型の圧縮静止画データを記憶する記憶部と、チャンネル切換後のチャンネルに対応する自己完結型の圧縮静止画データを記憶部から取得する取得部と、第1受信部により受信されたチャンネル切換後のチャンネルに対応する圧縮動画データを復号して表示装置に表示するまでに、取得部により取得された自己完結型の圧縮静止画データを復号して表示装置に表示させる表示制御部とを備えている。
しかしながら、特許文献1に記載の受信装置では、選局前に取得して記憶部に記憶するピクチャは、自己完結型のキーピクチャのみであるため、ユーザによる選局操作から最初のキーピクチャを取得するまでの期間は、選局前に取得したキーピクチャの静止画が表示され続け、動画を表示することはできないという問題があった。
そこで、本発明は、上記従来技術の課題を解決するためになされたものであり、その目的は、選局操作後に静止画が表示されている時間を短縮し、動画が表示開始されるまでに要する時間を短縮することができるデジタル放送受信装置及びデジタル放送受信方法を提供することにある。
本発明の一態様に係るデジタル放送受信装置は、選択された物理チャンネルの放送信号を復調し、該復調によって得られたストリームを出力するチューナ部と、前記ストリームに含まれる複数のサービスの映像データを抽出するデマルチプレクス部と、前記複数のサービスの映像データのピクチャタイプを判別し、前記複数のサービスの映像データ及び該映像データのピクチャタイプ情報を出力するピクチャタイプ検出部と、映像データ記憶部と、前記複数のサービスの映像データのいずれかをデコードして出力する映像デコード部と、前記複数のサービスの内の選局中のサービスの映像データと、前記複数のサービスの内の、前記選局中のサービス以外のサービスの映像データの参照ピクチャを、前記映像データ記憶部に記憶させる制御部とを備え、前記制御部は、前記複数のサービスの内の、前記選局中のサービスと異なる新たなサービスの選局が行われた直後に、前記映像デコード部に、前記新たなサービスの選局時の直前に前記映像データ記憶部に記憶された、前記新たなサービスの映像データの参照ピクチャであるキーピクチャを前記映像データ記憶部から抽出及びデコードさせ、その後、前記映像デコード部に、前記新たなサービスの選局時の直前に前記映像データ記憶部に記憶された、前記新たなサービスの映像データのキーピクチャ以外の参照ピクチャを前記映像データ記憶部から抽出及びデコードさせることを特徴としている。
本発明の他の態様に係るデジタル放送受信方法は、複数のサービスの内の選局中のサービスの映像データと、複数のサービスの内の、選局中のサービス以外のサービスの映像データの参照ピクチャを、映像データ記憶部に記憶させるステップと、前記複数のサービスの内の、前記選局中のサービスと異なる新たなサービスの選局が行われた直後に、前記新たなサービスの選局時の直前に前記映像データ記憶部に記憶された、前記新たなサービスの映像データの参照ピクチャであるキーピクチャを前記映像データ記憶部から抽出及びデコードする、その後、前記映像デコード部に、前記新たなサービスの選局時の直前に前記映像データ記憶部に記憶された、前記新たなサービスの映像データのキーピクチャ以外の参照ピクチャを前記映像データ記憶部から抽出及びデコードするステップとを有することを特徴としている。
本発明によれば、選局後に静止画が表示され続ける時間を短縮し、動画の表示の開始を早くすることができるという効果がある。
実施の形態1.
図1は、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置の構成の一例を概略的に示すブロック図である。図1に示されるように、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置は、アンテナ部11と、チューナ部12と、デスクランブル部13と、デマルチプレクス部14と、ピクチャタイプ検出部15と、映像データ記憶部16と、映像デコード部17と、映像出力部18と、音声データ記憶部19と、音声デコード部20と、音声出力部21と、内部時計22と、ユーザ指示受光部23と、制御部24と、チャンネル情報記憶部25とを備えている。ただし、本発明が適用可能なデジタル放送受信装置の構成は、図1の例には限定されない。
図1は、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置の構成の一例を概略的に示すブロック図である。図1に示されるように、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置は、アンテナ部11と、チューナ部12と、デスクランブル部13と、デマルチプレクス部14と、ピクチャタイプ検出部15と、映像データ記憶部16と、映像デコード部17と、映像出力部18と、音声データ記憶部19と、音声デコード部20と、音声出力部21と、内部時計22と、ユーザ指示受光部23と、制御部24と、チャンネル情報記憶部25とを備えている。ただし、本発明が適用可能なデジタル放送受信装置の構成は、図1の例には限定されない。
チューナ部12は、アンテナ部11から与えられるデジタル放送信号を受け取り、受け取ったデジタル放送信号から特定の物理チャンネルの信号を抽出し、抽出された信号の復調及び誤り訂正を行うことによって、ストリームを生成する。チューナ部12が、アンテナ部11から与えられたデジタル放送信号のうちのいずれの物理チャンネルの信号を抽出するかは、制御部24によって制御される。1つの物理チャンネルには、複数のサービスのストリームデータが含まれていることがある。チューナ部12は、1つの物理チャンネルに含まれる複数のサービスのストリームデータを同時に出力することができる。
デスクランブル部13は、チューナ部12から与えられるストリームの暗号を解き、暗号が解かれたストリームを出力する。デスクランブル部13は、暗号化されていないストリームが入力された場合は、ストリームに何も処理を行わずに、そのままストリームを出力する。スクランブルを使用していないデジタル放送規格の場合には、デスクランブル部13を設けずに、チューナ部12の出力をデマルチプレクス部14に直接与えてもよい。なお、デスクランブル部13は、複数のサービスのデータの暗号の解除を同時に行うことができる。
デマルチプレクス部14は、デスクランブル部13から与えられるストリームから映像データと音声データと時刻情報とを抽出して出力する。ここで、時刻情報とは、デジタル放送の送信装置の基準時間を受信装置で再現するための情報であり、具体例として、MPEG2ーTSのPCR(Program Clock Reference)などが挙げられる。また、デジタル放送の送信装置の基準時間を受信装置で再現するための情報がストリームに存在しない場合、代わりの情報を時刻情報として扱ってもよい。例えば、中国における放送方式の一つであるCMMB(China Multimedia Mobile Broadcasting)規格のデジタル放送で用いられているMFS(Multiplex Frame Structure)形式のストリームの場合、MFS形式のストリームの
を時刻情報として扱ってもよい。デマルチプレクス部14は、映像データについて、ストリームに含まれる複数のサービスの映像データを同時に抽出することができる。また、デマルチプレクス部14は、音声データ及び時刻情報のそれぞれについて、1つのサービス分の音声データ及び1つのサービス分の時刻情報を抽出することができる。ストリームに含まれるどの映像データ、音声データ、時刻情報を抽出するかは、制御部24によって制御される。
ピクチャタイプ検出部15は、デマルチプレクス部14から与えられる映像データのピクチャタイプを検出し、映像データ及びピクチャタイプ情報を出力する。ピクチャタイプ検出部15が検出するピクチャタイプは、「参照ピクチャ」と「非参照ピクチャ」とからなる。「参照ピクチャ」は、「キーピクチャ」と、「キーピクチャ以外の参照ピクチャ」とからなる。ここで、「参照ピクチャ」とは、他のピクチャのデコードの際に参照されるピクチャのことであり、具体例として、MPEG2―VIDEOではIピクチャとPピクチャ(Predictiveピクチャ)とが挙げられ、H.264ではnal_def_idc=0ではないピクチャが挙げられる。また、「キーピクチャ以外の参照ピクチャ」の具体例として、MPEG2―VIDEOではPピクチャが挙げられ、H.264ではIDRピクチャではなく、かつnal_def_idc=0ではないピクチャが挙げられる。なお、キーピクチャであれば参照ピクチャである。また、「非参照ピクチャ」とは、他のピクチャのデコードの際に参照されないピクチャのことであり、具体例として、MPEG2―VIDEOではBピクチャ(Bidirectionaly Predictiveピクチャ)が挙げられ、H.264ではnal_def_idc=0であるピクチャが挙げられる。なお、ピクチャタイプ検出部15は、複数のサービスの映像データのピクチャタイプを同時に検出することができる。
映像データ記憶部16は、ピクチャタイプ検出部15から与えられる映像データ及びピクチャタイプを記憶する。映像データ記憶部16のデータ形式の一例を図2に示す。映像データ記憶部16は、映像バッファ16aと、映像バッファ管理情報記憶部16bと、映像デコード情報記憶部16cとから構成される。映像バッファ16aには、サービス毎に映像データを記憶し、選局中のサービスについては参照ピクチャ及び非参照ピクチャを記憶し、選局中のサービス以外については参照ピクチャのみを記憶する。また、映像バッファ管理情報記憶部16bには、サービス毎に映像バッファの先頭アドレスと、映像バッファの書込アドレスと、映像バッファに記憶されている全てのピクチャのピクチャ情報を記憶する。ピクチャ情報には、ピクチャのデータの先頭アドレス、データ長、ピクチャタイプ、表示タイムスタンプ、デコードタイムスタンプ等の情報が含まれる。ここで、表示タイムスタンプとは、ピクチャを表示するタイミングを示す情報のことであり、具体例として、MPEG2 SYSTEMのPES(Packetized Elementary Stream)のPTS(Presentation Time Stamp)や、CMMB規格のデジタル放送で用いられているMFS形式のストリームの
を加算した値が挙げられる。また、デコードタイムスタンプとは、ピクチャをデコードするタイミングを示す情報のことであり、具体例として、MPEG2 SYSTEMのPESのDTS(Decording Time Stamp)が挙げられる。なお、ストリームに表示タイムスタンプのみが含まれていてデコードタイムスタンプが含まれていない場合、デコードタイムスタンプは、表示タイムスタンプと同じ値として扱う。例えば、MFS形式のストリームにはデコードタイムスタンプにあたる情報が含まれていないため、デコードタイムスタンプは表示タイムスタンプと同じ値として扱う。また、映像デコード情報記憶部16cには、選局中のサービスの番号、ピクチャ出力完了フラグ、ピクチャデコード完了フラグを記憶する。
映像デコード部17は、映像データ記憶部16より映像データを取得し、この映像データをデコードする。デコードが正常終了し、かつ出力するピクチャが存在する場合は、ピクチャを出力する。なお、図1の例では、映像デコード部17で同時にデコードできる映像は、1サービス分の映像データである。なお、デコード処理を行うピクチャの順番と、表示を行うピクチャの順番とが異なる場合、映像デコード部17は表示を行うピクチャの順番でピクチャを出力する。
図3は、映像データがMPEG2―VIDEO方式の場合において、映像デコード部17がデコード処理を実行するピクチャの順番と、出力を行うピクチャの順番を表す図である。図3において、ピクチャF101からF109までは、デコード処理を実行する順に並べられたピクチャを表し、ピクチャF110からF118までは、デコードの結果出力される順に並べられたピクチャを表す。また、図3において、ピクチャF101とF107とは、デコード前のキーピクチャを表し、ピクチャF102とF103とF105とF106とF108とF109とは、デコード前の非参照ピクチャを表し、ピクチャF104は、デコード前のキーピクチャ以外の参照ピクチャを表し、ピクチャF110とF111とF113とF114とF116とF117とは、デコードの結果出力される非参照ピクチャを表し、ピクチャF112とF118とは、デコードの結果出力されるキーピクチャを表し、ピクチャF115は、デコードの結果出力されるキーピクチャ以外の参照ピクチャを表す。図3のように、映像データがMPEG2―VIDEO方式の場合、映像デコード部17は、非参照ピクチャについてはデコードした時点でそのピクチャを出力する。一方、参照ピクチャについてはデコードした時点ではそのピクチャを出力せずに、次の参照ピクチャをデコードした時点で出力を行う。
図4は、映像データがH.264の場合において、映像デコード部17がデコード処理を実行するピクチャの順番と、出力を行うピクチャの順番を表す図である。図4において、ピクチャF121からF125までは、デコード処理を実行する順に並べられたピクチャを表し、ピクチャF126からF130までは、デコードの結果出力される順に並べられたピクチャを表す。また、図4において、ピクチャF121は、デコード前のキーピクチャを表し、ピクチャF122とF123とは、デコード前のキーピクチャ以外の参照ピクチャを表し、ピクチャF124とF125とは、デコード前の非参照ピクチャを表し、ピクチャF126は、デコードの結果出力されるキーピクチャを表し、ピクチャF127とF129とは、デコードの結果出力される非参照ピクチャを表し、ピクチャF128とF130とは、デコードの結果出力されるキーピクチャ以外の参照ピクチャを表す。図4のように、映像データがH.264方式の場合、映像デコード部17は、参照ピクチャだけではなく非参照ピクチャについても、デコードするタイミングと出力を行うタイミングとが異なる場合がある。ピクチャの並び替えは、POC(Picture Order Count)に従って行う。
以上のように、デコード処理を実行するピクチャの順番とは異なる順番でピクチャ出力を行うため、デコードが正常終了した場合、その時点でデコードしたピクチャよりも前にデコードしたピクチャが出力されること、及びピクチャが出力されないことが存在する。なお、デコードが正常終了しなかった場合は、ピクチャの出力は行われない。
映像出力部18は、映像デコード部17より出力された映像情報を、図示しない外部のディスプレイが受信できる映像信号の形式に変換し、変換された映像信号を外部のディスプレイに出力する。
音声データ記憶部19は、デマルチプレクス部14から与えられる音声データを記憶する。音声データ記憶部19のデータ形式の一例を図5に示す。音声データ記憶部16は、音声バッファと、音声バッファ管理情報記憶部とから構成される。音声バッファには、1つのサービスの音声データ(音声フレーム)を記憶することができる。また、音声バッファ管理情報記憶部には、音声バッファの先頭アドレスと、音声バッファの書込アドレスと、音声バッファに記憶されている全ての音声フレームのフレーム情報を記憶する。フレーム情報には、音声フレームのデータの先頭アドレス、データ長、表示タイムスタンプ等の情報が含まれる。
音声デコード部20は、音声データ記憶部19より音声データを取得し、この音声データをデコードし、デコードされた音声情報を出力する。なお、図1の例では、音声デコード部20で同時にデコードできる音声は、1サービス分の音声データである。
音声出力部21は、音声デコード部20から出力された音声情報を、図示しない外部のスピーカーが受信できる音声信号の形式に変換し、音声信号を外部のスピーカーに出力する。
時刻管理部22は、デジタル放送受信機の内部時刻を管理する。
ユーザ指示受光部23は、リモコン等の遠隔操作部を用いたユーザからの選局指示(例えば、光信号)を受信し、指示情報を制御部24に通知する。ユーザ指示受光部23は、必ず必要な構成ではなく、デジタル放送受信機の本体に備えられたユーザ指示操作部(図示せず)などの、他の操作部又はユーザ指示受信部であってもよい。
制御部24は、ユーザ指示受光部23から選局指示を受信すると、後述するサービス情報記憶部25よりサービスを選局するために必要な情報を取得し、その情報を元に選局を行う。
実施の形態1に係るデジタル放送受信装置(実施の形態1に係るデジタル放送受信方法を実施することができる装置)は、選択された物理チャンネルの放送信号を復調し、該復調によって得られたストリームを出力するチューナ部12と、ストリームに含まれる複数のサービスの映像データを抽出するデマルチプレクス部14と、複数のサービスの映像データのピクチャタイプを判別し、複数のサービスの映像データ及び該映像データのピクチャタイプ情報を出力するピクチャタイプ検出部15と、映像データ記憶部16と、複数のサービスの映像データのいずれかをデコードして出力する映像デコード部17と、複数のサービスの内の選局中のサービスの映像データと、複数のサービスの内の、選局中のサービス以外のサービスの映像データのキーピクチャとキーピクチャ以外の参照ピクチャとを、映像データ記憶部に記憶させる制御部とを備え、制御部24は、複数のサービスの内の、選局中のサービスと異なる新たなサービスの選局が行われた直後に、映像デコード部17に、新たなサービスの選局時の直前に映像データ記憶部16に記憶された、新たなサービスの映像データのキーピクチャを映像データ記憶部16から抽出及びデコードさせ、その後、映像デコード部17に、新たなサービスの選局時の直前に映像データ記憶部16に記憶された、新たなサービスの映像データのキーピクチャ以外の参照ピクチャを前記映像データ記憶部から抽出及びデコードさせる。
図6は、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置の動作を示すフローチャートである。図6に示される動作は、デジタル放送受信装置の電源がオンになった時点で開始する。ステップS1において、電源オン後にサービスが選局されると、制御部24による処理はステップS2に進む。ステップS1の選局処理の詳細については、後述する図7のフローチャートを用いて説明する。
ステップS2において、制御部24は、ユーザから選局の指示があったか否かを判定する。制御部24は、ユーザからの選局の指示があった場合は、ステップS3に処理を進め、ユーザからの選局の指示がなかった場合は、ステップS2に処理を進める。
ステップS3において、制御部24は、選局処理を停止し、ステップS4に処理を進める。ステップS3の処理の詳細については、後述する図7のフローチャートを用いて説明する。
ステップS4において、制御部24は、ユーザによって指示されたサービスを選局し、ステップS2に処理を進める。選局処理の詳細については、後述する図7のフローチャートを用いて説明する。
図7は、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置の選局処理の一例を示すフローチャートである。図7に示される動作は、図6のステップS1の選局処理、及び図6のステップS4の選局処理が実行された時点で開始する。
ステップS11において、制御部24は、選局するサービスを決定し、選局するサービスの情報をサービス情報記憶部25より取得し、ステップS12に処理を進める。選局するサービスは、例えば、図6のステップS1の電源オン後の最初の選局においては、電源オフの直前に選局していたサービスであり、図6のステップS4のユーザからの選局指示があった場合の選局では、ユーザがリモコンなどの操作部を操作して指示したサービスである。
ステップS12において、制御部24は、チューナ制御の必要があるか否かを判定し、チューナ制御の必要があれば、ステップS13に処理を進め、チューナ制御の必要がなければ、ステップS28に処理を進める。ここで、チューナ制御の必要の有無の判定処理は、例えば、選局前のサービスの物理チャンネルと選局後のサービスの物理チャンネルとを比較し、物理チャンネルが一致しない場合は、チューナ制御の必要ありと判定し、物理チャンネルが一致する場合は、チューナ制御の必要なしと判定する、ことによって行われる。
ステップS13において、制御部24は、映像データ書換処理を停止し、ステップS14に処理を進める。制御部24は、映像データ書換処理では、デマルチプレクス部14が出力した映像データの内、選局中のサービスの映像データについては、参照ピクチャと非参照ピクチャのデータを映像データ記憶部16に記憶させる。また、制御部24は、選局中のサービス以外のサービスの映像データについては、参照ピクチャのデータを映像データ記憶部16に記憶させる。また、制御部24は、選局中のサービス以外のサービスの映像データについては、キーピクチャを受信した場合は、キーピクチャよりも前に受信したピクチャのデータを削除する。映像データ書換処理の詳細については、後述する図9のフローチャートを用いて説明する。
ステップS14において、制御部24は、映像データ記憶部16のデータを消去し、ステップS15に処理を進める。
ステップS15において、制御部24は、音声データ書換処理を停止し、ステップS16に処理を進める。制御部24は、音声データ書換処理では、デマルチプレクス部14が出力した音声データを音声データ記憶部19に記憶させる。音声データ書換処理の詳細については、後述する図11のフローチャートを用いて説明する。
ステップS16において、制御部24は、音声データ記憶部19のデータを消去し、ステップS17に処理を進める。
ステップS17において、制御部24は、時刻情報更新処理を停止し、ステップS18に処理を進める。時刻情報更新処理の詳細については、後述する図15のフローチャートを用いて説明する。
ステップS18において、制御部24は、デマルチプレクス部14の動作を停止し、ステップS19に処理を進める。
ステップS19において、制御部24は、デスクランブル部13の動作を停止し、ステップS20に処理を進める。
ステップS20において、制御部24は、チューナ部12の制御を行い、ステップS21に処理を進める。
ステップS21において、制御部24は、デスクランブル部13の動作を開始し、ステップS22に処理を進める。
ステップS22において、制御部24は、デマルチプレクス部14の動作を開始し、ステップS23に処理を進める。
ステップS23において、制御部24は、時刻情報更新処理を開始し、ステップS24に処理を進める。時刻情報更新処理の詳細については、後述する図15のフローチャートを用いて説明する。
ステップS24において、制御部24は、音声データ書換処理を開始し、ステップS25に処理を進める。音声データ書換処理の詳細については、後述する図11のフローチャートを用いて説明する。
ステップS25において、制御部24は、映像データ書換処理を開始し、ステップS25に処理を進める。映像データ書換処理の詳細については、後述する図9のフローチャートを用いて説明する。
ステップS26において、制御部24は、音声デコード処理を開始し、ステップS27に処理を進める。音声デコード処理の詳細については、後述する図14のフローチャートを用いて説明する。
ステップS27において、制御部24は、映像デコード処理を開始し、処理を終了する。映像デコード処理の詳細については、後述する図12のフローチャートを用いて説明する。
また、ステップS28において、制御部24は、映像データ書換処理の更新要求を発行し、ステップS29に処理を進める。映像データ書換処理の詳細については、後述する図9のフローチャートを用いて説明する。
ステップS29において、制御部24は、音声データ書換処理を停止し、ステップS29に処理を進める。音声データ書換処理の詳細については、後述する図11のフローチャートを用いて説明する。
ステップS30において、制御部24は、音声データ記憶部19のデータを消去し、ステップS31に処理を進める。
ステップS31において、制御部24は、時刻情報更新処理を停止し、ステップS32に処理を進める。時刻情報更新処理の詳細については、後述する図15のフローチャートを用いて説明する。
ステップS32において、制御部24は、デマルチプレクス部14で抽出する音声データ及び時刻情報を、選局されたサービスの音声データ及び時刻情報に変更し、ステップS33に処理を進める。
ステップS33において、制御部24は、時刻情報更新処理を開始し、ステップS34に処理を進める。時刻情報更新処理の詳細については、後述する図15のフローチャートを用いて説明する。
ステップS34において、制御部24は、音声データ書換処理を開始し、ステップS26に処理を進める。音声データ書換処理の詳細については、後述する図11のフローチャートを用いて説明する。
図8は、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置の選局停止処理の一例を示すフローチャートである。図8に示される動作は、図6のステップS3の選局停止処理が実行された時点で開始する。
ステップS51において、制御部24は、映像出力部18からの映像出力をミュートし、ステップS52に処理を進める。
ステップS52において、制御部24は、音声出力部21からの音声出力をミュートし、ステップS53に処理を進める。
ステップS53において、制御部24は、映像デコード処理を停止し、ステップS54に処理を進める。映像デコード処理の詳細については、後述する図12のフローチャートを用いて説明する。
ステップS54において、制御部24は、音声デコード処理を停止し、処理を終了する。音声デコード処理の詳細については、後述する図14のフローチャートを用いて説明する。
図9は、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置の映像データ書換処理の一例を示すフローチャートである。図9に示される動作は、図7に示されるステップS25の映像データ書換処理の開始が実行された時点で開始する。また、図9に示される動作は、図7に示されるステップS13の映像データ書換処理の停止が実行された時点で終了する。
ステップS101において、制御部24は、映像データ記憶部16を初期化し、ステップS102に処理を進める。映像データ記憶部16の初期化では、制御部24は、まずデコード情報の選局中のサービスの番号に選局するサービスの番号を設定し、ピクチャ出力完了フラグをオフに設定し、ピクチャデコード完了カウンタのカウンタ値を「0」に設定する。また、制御部24は、各サービスのサービス情報のリードアドレス、ライトアドレスにデータを記憶する領域の先頭アドレスを指定する。また、制御部24は、全てのピクチャ情報を削除する。
ステップS102において、制御部24は、映像データ書換処理に対して更新要求が発行されているか否かを判定する。制御部24は、更新要求が発行されている場合は、ステップS103に処理を進め、更新要求が発行されていない場合は、ステップS104に処理を進める。ここで、更新要求とは、図7に示されるステップS28の映像データ書換処理の更新要求が該当する。
ステップS103において、制御部24は、映像データ記憶部16のデコード情報を更新し、ステップS104に処理を進める。制御部24は、デコード情報の更新では、選局中のサービスの番号に選局するサービスの番号を設定し、ピクチャ出力完了フラグをオフに設定し、ピクチャデコード完了カウンタのカウンタ値を「0」に設定する。
ステップS104において、制御部24は、デマルチプレクス部14からピクチャタイプ検出部15が映像データを受信しているか否かを判定する。制御部24は、映像データを受信している場合は、ステップS105に処理を進め、映像データを受信していない場合は、ステップS102に処理を進める。
ステップS105において、制御部24は、映像データ受信処理を実行し、ステップS102に処理を進める。映像データ受信処理の詳細については、後述する図10のフローチャートを用いて説明する。
図10は、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置の映像データ受信処理の一例を示すフローチャートである。図10に示される動作は、図9に示されるステップS105の映像データ受信処理の開始が実行された時点で開始する。映像データ受信処理では、最初にキーピクチャを映像データ記憶部16に記憶するようにし、キーピクチャを記憶するまでは、キーピクチャ以外の参照ピクチャ及び非参照ピクチャを記憶しないようにする。また、選局中のサービスの映像データについては、キーピクチャを記憶後、キーピクチャ及びキーピクチャ以外の参照ピクチャ及び非参照ピクチャの全てを記憶するようにする。一方、選局中のサービス以外のサービスの映像データについては、最新のキーピクチャと、最新のキーピクチャよりも後に受信したキーピクチャ以外の参照ピクチャのみを記憶するようにする。
ステップS201において、制御部24は、ピクチャタイプ検出部15に、デマルチプレクス部14より受信した映像データのピクチャタイプを検出させ、ステップS202に処理を進める。
ステップS202において、制御部24は、ステップS201で取得したピクチャタイプから処理分岐を行う。制御部24は、ピクチャタイプがキーピクチャである場合は、ステップS203に処理を進め、ピクチャタイプがキーピクチャ以外の参照ピクチャである場合は、ステップS207に処理を進め、ピクチャタイプが非参照ピクチャである場合は、ステップS209に処理を進める。
ステップS203において、制御部24は、映像データ記憶部16のキーピクチャ受信フラグをオンに設定し、ステップS204に処理を進める。
ステップS204において、制御部24は、映像データの属するサービスを判定する。制御部24は、映像データの属するサービスが選局中のサービス以外であれば、ステップS205に処理を進め、映像データの属するサービスが選局中のサービスであれば、ステップS206に処理を進める。
ステップS205において、制御部24は、映像データ記憶部16に記憶されている映像データの内、受信した映像データのサービスと一致するものを全て削除し、ステップS206に処理を進める。データ削除処理は、例えば、該当するサービスのサービス情報のリードアドレス、ライトアドレスにデータを記憶する領域の先頭アドレスを指定し、該当するサービスのピクチャ情報を全て削除することで実現する。
ステップS206において、制御部24は、受信した映像データを映像データ記憶部16に追加し、処理を終了する。映像データの追加処理は、例えば、該当するサービスのデータ領域にピクチャデータを書き込み、書き込んだピクチャデータのピクチャ情報を追加し、該当するサービスのサービス情報のライトアドレスに書き込んだピクチャデータ長を加算することで実現する。
ステップS207において、制御部24は、映像データ記憶部16のキーピクチャ受信フラグを判定し、キーピクチャ受信フラグがオンである場合は、ステップS208に処理を進め、キーピクチャ受信フラグがオフである場合は、処理を終了する。
ステップS208において、制御部24は、受信した映像データを映像データ記憶部16に追加し、処理を終了する。
ステップS209において、制御部24は、映像データ記憶部16のキーピクチャ受信フラグを判定し、キーピクチャ受信フラグがオンである場合は、ステップS210に処理を進め、キーピクチャ受信フラグがオフである場合は、処理を終了する。
ステップS210において、制御部24は、映像データの属するサービスを判定する。制御部24は、映像データの属するサービスが選局中のサービスであれば、ステップS211に処理を進め、映像データの属するサービスが選局中のサービス以外であれば、処理を終了する。
ステップS211において、制御部24は、受信した映像データを映像データ記憶部16に追加し、処理を終了する。
図11は、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置の音声データ書換処理の一例を示すフローチャートである。図11に示される動作は、図7に示されるステップS24の音声データ書換処理が開始された時点で開始する。また、図11に示される動作は、図7に示されるステップS15及びステップS29の音声データ書換処理が停止された時点で終了する。
ステップS301において、制御部24は、音声データ記憶部19を初期化し、ステップS302に処理を進める。音声データ記憶部19の初期化処理では、また、サービス情報のリードアドレス、ライトアドレスにデータを記憶する領域の先頭アドレスを指定する。また、音声データ記憶部19の初期化処理では、全ての音声フレーム情報を削除する。
ステップS302において、制御部24は、デマルチプレクス部14から音声データを受信しているか否かを判定する。制御部24は、音声データを受信している場合は、ステップS303に処理を進め、音声データを受信していない場合は、ステップS302に処理を進める。
ステップS303において、制御部24は、受信した音声データを音声データ記憶部19に追加し、ステップS302に処理を進める。音声データの追加処理は、音声フレームデータを書き込み、書き込んだ音声フレームデータのフレーム情報を追加し、サービス情報のライトアドレスに書き込んだ音声フレームのデータ長を加算することで実現する。
図12は、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置の映像デコード処理の一例を示すフローチャートである。図12に示される動作は、図7に示されるステップS27の映像デコード処理の開始が実行された時点で開始する。また、図12に示される動作は、図8に示されるステップS53の映像デコード処理の停止が実行された時点で終了する。映像デコード処理では、まず時刻管理部22の時刻情報よりもデコードタイムスタンプが過去(時間的に前)のピクチャが存在する期間は、参照ピクチャのデコードを行う。デコードしたピクチャの表示は、最初にデコードしたキーピクチャのみについてのみ行い、残りのキーピクチャ以外の参照ピクチャについては、行わないようにする。時刻管理部22の時刻情報よりもデコードタイムスタンプが過去のピクチャのデコード完了後、時刻管理部22の時刻情報とピクチャのデコードタイムスタンプが一致するタイミングでデコードを実行し、ピクチャ出力を行うようにする。
ステップS401において、制御部24は、映像データ記憶部16に記憶している映像データの内、デコードタイムスタンプが時刻管理部22の現在時刻よりも過去(時間的に前)のものが存在するか否かを判定する。制御部24は、時刻管理部22の時刻よりも過去のものが存在する場合は、ステップS402に処理を進め、時刻管理部22の時刻よりも過去のものが存在しない場合は、ステップS411に処理を進める。
ステップS402において、制御部24は、ピクチャタイプを判別する。制御部24は、ピクチャタイプが参照ピクチャであれば、ステップS403に処理を進め、ピクチャタイプが非参照ピクチャであれば、ステップS410に処理を進める。
ステップS403において、制御部24は、映像デコード部17に1ピクチャ分の映像データのデコード処理を実行させ、ステップS404に処理を進める。1ピクチャ分の映像データのデコード処理の詳細については、後述する図13のフローチャートを用いて説明する。
ステップS404において、制御部24は、ステップS403のデコードの結果、映像デコード部17からピクチャが出力されたか否かを判定する。制御部24は、映像デコード部17からピクチャが出力された場合はステップS405に処理を進め、ピクチャが出力されなかった場合はステップS401に処理を進める。
ステップS405において、制御部24は、映像データ記憶部16のピクチャ出力完了フラグを判別する。制御部24は、ピクチャ出力完了フラグがオフである場合は、ステップS406に処理を進め、ピクチャ出力完了フラグがオンである場合は、ステップS401に処理を進める。ここで、ピクチャ出力完了フラグは、映像デコード開始時は、オフに設定され、デコードしたピクチャを1枚以上出力した時点でオンに設定される。
ステップS406において、制御部24は、映像出力部18からの映像出力がミュート状態か否かを判別する。制御部24は、映像出力部18からの映像出力がミュート状態の場合はステップS407に処理を進め、映像出力部18からの映像出力がミュート状態ではない場合はステップS408に処理を進める。
ステップS407において、制御部24は、音声出力部18からの映像出力のミュートを解除し、ステップS408に処理を進める。
ステップS408において、制御部24は、映像デコード部17から出力されたピクチャを映像出力部18から出力させ、ステップS409に処理を進める。
ステップS409において、制御部24は、映像データ記憶部16のピクチャ出力完了フラグをオンに設定し、ステップS401に処理を進める。
ステップS410において、制御部24は、1ピクチャ分の映像データを削除し、ステップS401に処理を進める。1ピクチャ分の映像データの削除処理は、例えば、該当するピクチャのピクチャ情報を削除し、サービス情報のリードアドレスにピクチャのデータ長を加算することで実現する。
ステップS411において、制御部24は、映像データ記憶部16に記憶されている映像データの中にピクチャが存在するか否かを判定する。制御部24は、ピクチャが存在する場合は、ステップS412に処理を進め、ピクチャが存在しない場合は、再度ステップS411に処理を進める。
ステップS411において、制御部24は、時刻情報管理部22の時刻とピクチャのデコードタイムスタンプとの差分の時間だけタイマ待ちを行い、ステップS412に処理を進める。
ステップS413において、制御部24は、映像デコード部17に、1ピクチャ分の映像データのデコード処理を実行させ、ステップS414に処理を進める。1ピクチャ分の映像データのデコード処理の詳細については、後述する図13のフローチャートを用いて説明する。
ステップS414において、制御部24は、ステップS413のデコードの結果、映像デコード部17からピクチャが出力されたか否かを判定する。制御部24は、映像デコード部17からピクチャが出力された場合はステップS415に処理を進め、ピクチャが出力されなかった場合はステップS411に処理を進める。
ステップS415において、制御部24は、映像出力部18からの映像出力がミュート状態か否かを判別する。制御部24は、映像出力部18からの映像出力がミュート状態の場合はステップS416に処理を進め、映像出力部18からの映像出力がミュート状態ではない場合はステップS417に処理を進める。
ステップS416において、制御部24は、音声出力部18からの映像出力のミュートを解除し、ステップS417に処理を進める。
ステップS417において、制御部24は、映像デコード部17から出力されたピクチャを映像出力部18から出力させ、ステップS418に処理を進める。
ステップS418において、制御部24は、映像データ記憶部16のピクチャ出力完了フラグをオンに設定し、ステップS411に処理を進める。なお、図12におけるステップS411〜S418の処理を、ステップS430と言う。
図13は、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置の1ピクチャ分の映像データのデコード処理の一例を示すフローチャートである。1ピクチャ分の映像データのデコード処理では、キーピクチャを最初にデコードするようにし、キーピクチャをデコードするまではキーピクチャ以外の参照ピクチャ、及び非参照ピクチャをデコードしないようにする。また、弱電界(受信する放送波の電界強度が弱い)などの影響でデータ誤りが発生し、参照ピクチャのデコードが正常終了しなかった場合、再びキーピクチャをデコードするまで、キーピクチャ以外の参照ピクチャ、及び非参照ピクチャをデコードしないようにする。図13に示される動作は、図12に示されるステップS403及びステップS413の1ピクチャ分の映像データのデコード処理が実行された時点で開始する。
図13に示されるように、ステップS501において、制御部24は、ピクチャタイプを判別する。制御部24は、ピクチャタイプがキーピクチャである場合は、ステップS502に処理を進め、ピクチャタイプがキーピクチャ以外の参照ピクチャである場合は、ステップS506に処理を進め、ピクチャタイプが非参照ピクチャである場合は、ステップS510に処理を進める。
ステップS502において、制御部24は、映像デコード部17に、ピクチャをデコードさせ、ステップS503に処理を進める。制御部24は、デコード完了後、映像データ記憶部16からデコードしたピクチャを削除する。データの削除は、例えば、該当するピクチャのピクチャ情報を削除することで実現する。
ステップS503において、制御部24は、ステップS502のデコードの結果、デコードが正常終了したか否かを判定する。制御部24は、デコードが正常終了した場合はステップS504に処理を進め、デコードが正常終了しなかった場合はステップS505に処理を進める。
ステップS504において、制御部24は、映像データ記憶部16のピクチャデコード完了フラグをオンに設定し、処理を終了する。
ステップS505において、制御部24は、映像データ記憶部16のピクチャデコード完了フラグをオフに設定し、処理を終了する。
ステップS506において、制御部24は、映像データ記憶部16のピクチャデコード完了フラグを判別する。制御部24は、ピクチャデコード完了フラグがオンである場合は、ステップS507に処理を進め、ピクチャデコード完了フラグがオフである場合は、処理を終了する。
ステップS507において、制御部24は、映像デコード部17に、ピクチャをデコードさせ、ステップS508に処理を進める。
ステップS508において、制御部24は、ステップS507のデコードの結果、デコードが正常終了したか否かを判定する。制御部24は、デコードが正常終了した場合は処理を終了し、デコードが正常終了しなかった場合はステップS509に処理を進める。
ステップS509において、制御部24は、映像データ記憶部16のピクチャデコード完了フラグをオフに設定し、処理を終了する。
ステップS510において、制御部24は、映像データ記憶部16のピクチャデコード完了フラグを判定する。制御部24は、ピクチャデコード完了フラグがオンである場合は、ステップS511に処理を進め、ピクチャデコード完了フラグがオフである場合は、処理を終了する。
ステップS511において、制御部24は、映像デコード部17に、ピクチャをデコードさせ、処理を終了する。
図14は、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置の音声デコード処理の一例を示すフローチャートである。図14に示される動作は、図7に示されるステップS26の音声デコード処理の開始が実行された時点で開始する。また、図14に示される動作は、図8に示されるステップS54の音声デコード処理の停止が実行された時点で終了する。
ステップS601において、制御部24は、音声データ記憶部19に音声フレームが存在するか否かを判定する。制御部24は、音声フレームが存在する場合は、ステップS602に処理を進め、音声フレームが存在しない場合は、ステップS601に処理を進める。
ステップS602において、制御部24は、時刻情報管理部22の時刻とフレームのデコードタイムスタンプとの差分の時間だけタイマ待ちを行い、ステップS603に処理を進める。
ステップS603において、制御部24は、音声デコード部20に、1フレーム分の音声データのデコード処理を実行させ、ステップS604に処理を進める。制御部24は、デコード完了後、音声データ記憶部16からデコードした音声フレームを削除する。データの削除は、例えば、該当する音声フレームの音声フレーム情報を削除し、サービス情報のリードアドレスに音声フレームのデータ長を加算することで実現する。
ステップS604において、制御部24は、ステップS603のデコードの結果、デコードした音声フレームを取得できたか否かを判定する。制御部24は、デコードした音声フレームを取得できた場合は、ステップS605に処理を進め、デコードした音声フレームを取得できなかった場合は、ステップS601に処理を進める。
ステップS605において、制御部24は、音声出力部21からの音声出力がミュート状態か否かを判別する。制御部24は、音声出力部21からの音声出力がミュート状態の場合はステップS606に処理を進め、音声出力部21からの音声出力がミュート状態ではない場合はステップS607に処理を進める。
ステップS606において、制御部24は、音声出力部18からの音声出力のミュートを解除し、ステップS607に処理を進める。
ステップS607において、制御部24は、デコードした音声フレームを音声出力部21から出力させ、ステップS601に処理を進める。
図15は、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置の時刻情報更新処理の一例を示すフローチャートである。図15に示される動作は、図7に示されるステップS23及びステップS33の時刻情報更新処理の開始が実行された時点で開始する。また、図15に示される動作は、図7に示されるステップS17及びステップS31の時刻情報更新処理の停止が実行された時点で終了する。
ステップS701において、制御部24は、デマルチプレクス部14から時刻情報を受信したか否かを判別する。制御部24は、時刻情報を受け取っている場合は、ステップS702に処理を進め、時刻情報を受け取っていない場合は、ステップS701に処理を進める。
ステップS702において、制御部24は、時刻情報管理部22の時刻情報の更新を行い、ステップS701に処理を進める。
特許文献1の受信装置と実施の形態1に係るデジタル放送との選局時の映像ピクチャのデコードの違いについて図16を用いて説明する。図16において、ピクチャF61からF64までは、新たなサービスを選局実行した時点前に伝送されたピクチャを表し、ピクチャF65からF69までは、サービス選局後に伝送されたピクチャを表す。また、ピクチャF61及びF69は、キーピクチャを表し、ピクチャF62、F64、F66、F68は、非参照ピクチャを表し、ピクチャF63、F65、F67は、キーピクチャ以外の参照ピクチャを表す。
また、特許文献1の受信装置は、図16のピクチャF61、F62、F63、F64の内、キーピクチャF61のみをサービス選局前に記憶している。そのため、サービス選局後にピクチャF65、F66、F67、F68を受信してもデコードすることはできず、キーピクチャF69を受信するまで、キーピクチャF61の映像を表示し続ける必要がある。そのため、特許文献1の受信装置は、選局後に映像が表示されてから最大でキーピクチャの伝送周期の時間だけ静止画を表示し続け、その期間、動画を表示することができない。
これに対し、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置は、図16のピクチャF61からF64までの内、キーピクチャF61とキーピクチャ以外の参照ピクチャF63とをサービス選局前に記憶している。そのため、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置は、サービス選局後に受信するピクチャF65から映像データのデコードを実行することができる。よって、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置は、特許文献1の受信装置と比較して、サービス選局して静止画が表示されてから動画の表示が開始されるまでに要する時間を、最大でキーピクチャの伝送周期の時間だけ短縮することができる。
実施の形態2.
実施の形態2に係るデジタル放送受信装置は、制御部24による制御内容(各構成の動作)の点において、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置と相違する。具体的に言えば、実施の形態2に係るデジタル放送受信装置は、映像デコード処理の内容の点において、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置と相違する。他の点については、実施の形態2に係るデジタル放送受信装置は、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置と同じである。したがって、実施の形態2に係るデジタル放送受信装置の説明においては、実施の形態1において用いられた図をも参照する。
実施の形態2に係るデジタル放送受信装置は、制御部24による制御内容(各構成の動作)の点において、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置と相違する。具体的に言えば、実施の形態2に係るデジタル放送受信装置は、映像デコード処理の内容の点において、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置と相違する。他の点については、実施の形態2に係るデジタル放送受信装置は、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置と同じである。したがって、実施の形態2に係るデジタル放送受信装置の説明においては、実施の形態1において用いられた図をも参照する。
実施の形態1に係るデジタル放送受信装置では、時刻管理部22の時刻情報よりもデコードタイムスタンプが過去のピクチャのデコードが完了するまでの期間、最初にデコードしたキーピクチャの静止画を表示し続ける。従って、時刻管理部22の時刻情報よりもデコードタイムスタンプが過去のキーピクチャ以外の参照ピクチャが多くの枚数記憶されている場合、これらのピクチャのデコード完了に時間がかかり、動画を直ぐに表示することができないことがある。
実施の形態2に係るデジタル放送受信装置では、時刻管理部22の時刻情報よりもデコードタイムスタンプが過去のピクチャのデコードが完了するまでの期間であっても、動画の表示を行うことで、新たなサービスの選局後に静止画が表示されてから動画の表示が開始されるまでに要する時間を短縮することができる。
図17は、実施の形態2に係るデジタル放送受信装置の映像デコード処理の一例を示すフローチャートである。図17において、図12(実施の形態1)におけるステップと同一又は対応するステップには同じ符号を付す。実施の形態2に係るデジタル放送受信装置の映像デコード処理は、ステップS419の処理が追加されている点において、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置の映像デコード処理と相違する。
図17に示されるように、実施の形態2においては、ステップS405において、制御部24は、映像データ記憶部16のピクチャ出力完了フラグを判別する。制御部24は、ピクチャ出力完了フラグがオフである場合は、ステップS407に処理を進め、ピクチャ出力完了フラグがオンである場合は、ステップS419に処理を進める。
ステップS419において、制御部24は、前のピクチャを出力してから1ピクチャ分の時間(サンプリング周期の時間)が経過したか否かを判定する。制御部24は、前のピクチャを出力してから1ピクチャ分の時間が経過している場合は、ステップS408に処理を進め、前のピクチャを出力してから1ピクチャ分の時間が経過していない場合は、ステップS401に処理を進める。
実施の形態1に係るデジタル放送受信装置では、時刻管理部22の時刻情報よりもデコードタイムスタンプが過去のピクチャのデコードが完了するまでの期間、最初にデコードしたキーピクチャの映像を表示し続ける。
これに対し、実施の形態2に係るデジタル放送受信装置では、時刻管理部22の時刻情報よりもデコードタイムスタンプが過去のピクチャのデコードしている期間に、ステップS419の処理により、前のピクチャを出力してから1ピクチャ分の時間が経過する毎に出力するピクチャを変える。この処理により、時刻管理部22の時刻情報よりもデコードタイムスタンプが過去のピクチャのデコードしている期間も動画を表示することができる。従って、実施の形態2に係るデジタル放送受信装置は、実施の形態1に係るデジタル放送受信装置と比較して、サービスを選局し静止画が表示されてから動画の表示が開始されるまでに要する時間を、最大で、2つのキーピクチャの間に挟まれるキーピクチャ以外の参照ピクチャをデコードするのにかかる時間だけ短縮することができる。
実施の形態3.
実施の形態3に係るデジタル放送受信装置は、制御部24による制御内容(各構成の動作)の点において、実施の形態2に係るデジタル放送受信装置と相違する。具体的に言えば、実施の形態3に係るデジタル放送受信装置は、映像デコード処理の内容の点において、実施の形態2に係るデジタル放送受信装置と相違する。他の点については、実施の形態3に係るデジタル放送受信装置は、実施の形態2に係るデジタル放送受信装置と同じである。したがって、実施の形態3に係るデジタル放送受信装置の説明においては、実施の形態1及び2において用いられた図をも参照する。
実施の形態3に係るデジタル放送受信装置は、制御部24による制御内容(各構成の動作)の点において、実施の形態2に係るデジタル放送受信装置と相違する。具体的に言えば、実施の形態3に係るデジタル放送受信装置は、映像デコード処理の内容の点において、実施の形態2に係るデジタル放送受信装置と相違する。他の点については、実施の形態3に係るデジタル放送受信装置は、実施の形態2に係るデジタル放送受信装置と同じである。したがって、実施の形態3に係るデジタル放送受信装置の説明においては、実施の形態1及び2において用いられた図をも参照する。
実施の形態2に係るデジタル放送受信装置では、選局後にキーピクチャを受信しても時刻管理部22の時刻情報よりもデコードタイムスタンプが過去のピクチャのデコードが残っている場合は、時刻情報よりもデコードタイムスタンプが過去のピクチャのデコードを続ける。従って、時刻情報よりもデコードタイムスタンプが過去のピクチャのデコードが完了するまでの期間、本来表示するべき動画よりも遅れた動画が表示される恐れがある。
実施の形態3に係るデジタル放送受信装置では、選局後にキーピクチャを受信した場合、時刻管理部22の時刻情報よりもデコードタイムスタンプが過去のピクチャのデコードが残っていても、これらのピクチャのデコードは行わずに、選局後に受信したキーピクチャのデコードを行うことで、本来表示するべき映像よりも遅れた映像が表示されることを防ぐ。
図18は、実施の形態3に係るデジタル放送受信装置の映像デコード処理の一例を示すフローチャートである。図18において、図17におけるステップと同一又は対応するステップには同じ符号を付す。実施の形態3に係るデジタル放送受信装置の映像デコード処理は、ステップS420からS422までの処理が追加されている点において、実施の形態2に係るデジタル放送受信装置の映像デコード処理と相違する。
図18に示されるように、ステップS401において、制御部24は、映像データ記憶部16に記憶している映像データの内、デコードタイムスタンプが時刻管理部22の現在時刻よりも過去のものが存在するか否かを判定する。制御部24は、時刻管理部22の時刻よりも過去のものが存在する場合は、ステップS420に処理を進め、時刻管理部22の時刻よりも過去のものが存在しない場合は、ステップS411(ステップS430)に処理を進める。
ステップS420において、制御部24は、選局後にキーピクチャを受信したか否かを判定する。制御部24は、選局後にキーピクチャを受信した場合は、ステップS421に処理を進め、選局後にキーピクチャを受信していない場合は、ステップS402に処理を進める。
ステップS421において、制御部24は、映像データ記憶部16から選局後に受信したキーピクチャよりもデコードタイムスタンプが過去のものを全て削除し、ステップS422に処理を進める。
ステップS422において、制御部24は、映像データ記憶部16のピクチャデコード完了フラグをオフに設定し、ステップS411(ステップS430)に処理を進める。
実施の形態2に係るデジタル放送受信装置では、ユーザによる新たなサービスの選局後に、キーピクチャを受信しても時刻管理部22の時刻情報よりもデコードタイムスタンプが過去のピクチャのデコードが残っている場合は、時刻情報よりもデコードタイムスタンプが過去のピクチャを続ける。従って、時刻情報よりもデコードタイムスタンプが過去のピクチャのデコードが完了するまでの期間、本来表示するべき映像よりも遅れた映像が表示される恐れがある。
これに対し、実施の形態3に係るデジタル放送受信装置では、ステップS420からステップS422の処理により、選局後にキーピクチャを受信した場合は、時刻管理部22の時刻情報よりもデコードタイムスタンプが過去のピクチャのデコードが残っていてもこれらのピクチャのデコードは行わずに、サービスの選局後に受信したキーピクチャのデコードを行うことができる。従って、実施の形態3に係るデジタル放送受信装置は、新たなサービスの選局直後に本来表示するべき動画よりも遅れた動画が表示される期間の発生を無くすることができる。
実施の形態4.
実施の形態4に係るデジタル放送受信装置は、制御部24による制御内容(各構成の動作)の点において、実施の形態1、2、及び3に係るデジタル放送受信装置と相違する。具体的に言えば、実施の形態4に係るデジタル放送受信装置は、映像データ受信処理の動作手順の点において、実施の形態1、2、及び3に係るデジタル放送受信装置と相違する。他の点については、実施の形態4に係るデジタル放送受信装置は、実施の形態1、2、及び3に係るデジタル放送受信装置のいずれかと同じである。したがって、実施の形態4に係るデジタル放送受信装置の説明においては、実施の形態1、2、及び3において用いられた図をも参照する。
実施の形態4に係るデジタル放送受信装置は、制御部24による制御内容(各構成の動作)の点において、実施の形態1、2、及び3に係るデジタル放送受信装置と相違する。具体的に言えば、実施の形態4に係るデジタル放送受信装置は、映像データ受信処理の動作手順の点において、実施の形態1、2、及び3に係るデジタル放送受信装置と相違する。他の点については、実施の形態4に係るデジタル放送受信装置は、実施の形態1、2、及び3に係るデジタル放送受信装置のいずれかと同じである。したがって、実施の形態4に係るデジタル放送受信装置の説明においては、実施の形態1、2、及び3において用いられた図をも参照する。
実施の形態3に係るデジタル放送受信装置では、弱電界の影響(受信する放送波の電界強度が弱い)などのために、映像のピクチャの欠けが発生した場合でもピクチャの欠けを考慮せずにデコードを行うため、乱れた映像が表示される恐れがある。実施の形態3に係るデジタル放送受信装置の問題点について図19を用いて説明する。図19において、ピクチャF81及びF89は、キーピクチャであり、ピクチャF82、F84、F86、及びF88は、非参照ピクチャであり、ピクチャF83、F85、及びF87は、キーピクチャ以外の参照ピクチャである。また、ピクチャF85は、弱電界などの影響でデジタル放送受信装置が受信することのできなかったピクチャ(欠けたピクチャ)である。図19において、非参照ピクチャF86、キーピクチャ以外の参照ピクチャF87、及び非参照ピクチャF88をデコードする際は、映像デコード部は、キーピクチャ以外の参照ピクチャF85を参照する必要がある。そのため、キーピクチャ以外の参照ピクチャF85が欠けた状態で、非参照ピクチャF86とキーピクチャ以外の参照ピクチャF87と非参照ピクチャF88とをデコードする場合、本来参照すべきピクチャとは、別のピクチャを参照してデコードを行うことで乱れた映像が表示される恐れがある。
実施の形態4に係るデジタル放送受信装置では、制御部24は、参照ピクチャを受信した際に、前に受信した参照ピクチャとのデコードタイムスタンプの差を算出し、その最小値を映像データ記憶部16に記憶させる。そして、ピクチャを受信した際に、制御部24は、受信したピクチャのデコードタイムスタンプと非参照ピクチャ以外のピクチャの中で受信したピクチャに最も近い過去のピクチャのデコードタイムスタンプとの差を算出し、このデコードタイムスタンプが、デコードタイムスタンプの差の最小値よりも大きい場合は、前後方ピクチャ以外のピクチャが欠けたと判断し、キーピクチャの受信からやり直す。このような制御により、本来参照すべきピクチャとは、別のピクチャを参照してデコードが行われることを防ぐことができる。
図20及び図21は、実施の形態4に係るデジタル放送受信装置の映像データ受信処理の一例を示すフローチャートである。図20及び図21において、図10におけるステップと同一又は対応するステップには同じ符号を付す。実施の形態4に係るデジタル放送受信装置の映像データ受信処理は、ステップS212からS214まで、ステップS215からS217まで、ステップS218、ステップS219、S220、及びステップS221の処理が追加されている点において、実施の形態1、2、及び3に係るデジタル放送受信装置の映像データ受信処理(図10)と相違する。
ステップS204(図20)において、制御部24は、映像データの属するサービスを判定する。制御部24は、映像データの属するサービスが選局中のサービスであれば、ステップS205に処理を進め、映像データの属するサービスが選局中のサービス以外であれば、ステップS212に処理を進める。
ステップS205(図20)において、制御部24は、映像データ記憶部16に記憶されている映像データの内、受信した映像データのサービスと一致するものを全て削除し、ステップS212に処理を進める。
ステップS212(図20)において、制御部24は、受信したピクチャのデコードタイムスタンプと、非参照ピクチャ以外のピクチャの中で受信したピクチャに最も近い過去のピクチャのデコードタイムスタンプとの差を算出し、ステップS213に処理を進める。
ステップS213(図20)において、制御部24は、ステップS212で算出したデコードタイムスタンプの差と、映像データ記憶部16に記録されているデコードタイムスタンプの差との比較を行う。制御部24は、ステップS212で算出したデコードタイムスタンプの差が映像データ記憶部16に記録されているデコードタイムスタンプの差よりも小さい場合は、ステップS214に処理を進め、算出したデコードタイムスタンプの差が映像データ記憶部16に記録されているデコードタイムスタンプの差に等しい又は大きい場合は、ステップS206に処理を進める。
ステップS214(図20)において、制御部24は、ステップS212で算出したデコードタイムスタンプの差で、映像データ記憶部16に記録されているデコードタイムスタンプの差を更新し、ステップS206に処理を進める。
ステップS206(図20)において、制御部24は、受信した映像データを映像データ記憶部16に追加し、処理を終了する。
ステップS207(図20)において、制御部24は、映像データ記憶部16のキーピクチャ受信フラグを判定し、キーピクチャ受信フラグがオンである場合は、ステップS215に処理を進め、キーピクチャ受信フラグがオフである場合は、処理を終了する。
ステップS215(図20)において、制御部24は、受信したピクチャのデコードタイムスタンプと、非参照ピクチャ以外のピクチャの中で受信したピクチャに最も近い過去のピクチャのデコードタイムスタンプとの差を算出し、ステップS216に処理を進める。
ステップS216(図20)において、制御部24は、ステップS215で算出したデコードタイムスタンプの差と、映像データ記憶部16に記録されているデコードタイムスタンプの差との比較を行う。制御部24は、ステップS216で算出したデコードタイムスタンプの差が映像データ記憶部16に記録されているデコードタイムスタンプのよりも小さい場合は、ステップS217に処理を進め、等しい場合は、ステップS208に処理を進め、大きい場合は、ステップS218に処理を進める。
ステップS217(図20)において、制御部24は、ステップS215で算出したデコードタイムスタンプの差で、映像データ記憶部16に記録されているデコードタイムスタンプの差を更新し、ステップS208に処理を進める。
ステップS208(図20)において、制御部24は、受信した映像データを映像データ記憶部16に追加し、処理を終了する。
ステップS218(図20)において、制御部24は、映像データ記憶部16のキーピクチャ受信フラグをオフに設定し、処理を終了する。
ステップS209(図21)において、制御部24は、映像データ記憶部16のキーピクチャ受信フラグを判定し、キーピクチャ受信フラグがオンである場合は、ステップS210に処理を進め、キーピクチャ受信フラグがオフである場合は、処理を終了する。
ステップS210(図21)において、制御部24は、映像データの属するサービスを判定する。制御部24は、映像データの属するサービスが選局中のサービスであれば、ステップS219に処理を進め、映像データの属するサービスが選局中のサービス以外であれば、処理を終了する。
ステップS219(図21)において、制御部24は、受信したピクチャのデコードタイムスタンプと、非参照ピクチャ以外のピクチャの中で受信したピクチャに最も近い過去のピクチャのデコードタイムスタンプとの差を算出し、ステップS220に処理を進める。
ステップS220(図21)において、制御部24は、ステップS219で算出したタイムスタンプ差と、映像データ記憶部16に記録されているデコードタイムスタンプ差との比較を行う。制御部24は、ステップS219で算出したデコードタイムスタンプの差が映像データ記憶部16に記録されているデコードタイムスタンプの差よりも小さい場合は、ステップS211に処理を進め、等しい又は大きい場合は、ステップS221に処理を進める。
ステップS211(図21)において、制御部24は、受信した映像データを映像データ記憶部16に追加し、処理を終了する。
ステップS221(図21)において、制御部24は、映像データ記憶部16のキーピクチャ受信フラグをオフに設定し、処理を終了する。
実施の形態3に係るデジタル放送受信装置では、弱電界などの影響で映像のピクチャの欠けが発生した場合でもピクチャの欠けを考慮せずにデコードを行うため、乱れた映像が表示される恐れがある。
これに対し、実施の形態4に係るデジタル放送受信装置では、ステップS212とステップS213とステップS214の処理、及びステップS215とステップS216とステップS217の処理により、非参照ピクチャ以外のピクチャ間のデコードタイムスタンプの差を映像データ記憶部16に記憶する。そして、受信したピクチャのデコードタイムスタンプと、受信したピクチャに最も近い過去のピクチャのデコードタイムスタンプとの差を算出し、このデコードタイムスタンプが映像データ記憶部16のデコードタイムスタンプの差よりも大きい場合は、ステップS218とステップS221の処理によりキーピクチャが受信していない状態に戻し、キーピクチャの受信から処理をやり直す。従って、実施の形態4に係るデジタル放送受信装置は、実施の形態1、2、及び3に係るデジタル放送受信装置と比較して、乱れた映像が表示される可能性を低くすることができる。
11 アンテナ部、 12 チューナ部、 13 デスクランブル部、 14 デマルチプレクス部、 15 ピクチャタイプ検出部、 16 映像データ記憶部、 17 映像デコード部、 18 映像出力部、 19 音声データ記憶部、 20 音声デコード部、 21 音声出力部、 22 時刻管理部、 23 ユーザ指示受光部、 24 制御部、 25 サービス情報記憶部。
Claims (8)
- 選択された物理チャンネルの放送信号を復調し、該復調によって得られたストリームを出力するチューナ部と、
前記ストリームに含まれる複数のサービスの映像データを抽出するデマルチプレクス部と、
前記複数のサービスの映像データのピクチャタイプを判別し、前記複数のサービスの映像データ及び該映像データのピクチャタイプ情報を出力するピクチャタイプ検出部と、
映像データ記憶部と、
前記複数のサービスの映像データのいずれかをデコードして出力する映像デコード部と、
前記複数のサービスの内の選局中のサービスの映像データと、前記複数のサービスの内の、前記選局中のサービス以外のサービスの映像データの参照ピクチャを、前記映像データ記憶部に記憶させる制御部と
を備え、
前記制御部は、
前記複数のサービスの内の、前記選局中のサービスと異なる新たなサービスの選局が行われた直後に、
前記映像デコード部に、前記新たなサービスの選局時の直前に前記映像データ記憶部に記憶された、前記新たなサービスの映像データの参照ピクチャであるキーピクチャを前記映像データ記憶部から抽出及びデコードさせ、
その後、前記映像デコード部に、前記新たなサービスの選局時の直前に前記映像データ記憶部に記憶された、前記新たなサービスの映像データのキーピクチャ以外の参照ピクチャを前記映像データ記憶部から抽出及びデコードさせる
ことを特徴とするデジタル放送受信装置。 - 前記映像デコード部でデコードされた映像データを外部に出力する映像出力部をさらに有し、
前記制御部は、前記新たなサービスの選局時に、前記新たなサービスの選局前に記憶していたピクチャをデコードした際、直前のピクチャの出力を行ってから映像のサンプリング周期の時間だけ経過している場合は、前記映像出力部に前記映像デコード部でデコードされたピクチャの出力を行わせる
ことを特徴とする請求項1に記載のデジタル放送受信装置。 - 前記制御部は、新たなサービスの選局後であって、前記新たなサービスの選局前に前記映像データ記憶部に記憶していた全てのピクチャをデコードし終わる前に、キーピクチャを取得した場合は、前記新たなサービスの選局前に前記映像データ記憶部に記憶していたピクチャを削除し、前記映像デコード部に、前記新たなサービスの選局後に取得したキーピクチャをデコードさせる
ことを特徴とする請求項1又は2に記載のデジタル放送受信装置。 - 前記制御部は、
非参照ピクチャ以外のピクチャの間のデコードタイムスタンプの差の最小値を設定し、前記最小値を前記映像データ記憶部に記憶させ、
ピクチャの間のタイムスタンプの差が前記最小値よりも大きい場合は、ピクチャの欠けが発生したと判断し、ピクチャ欠け後、最初に前記映像デコード部がデコードするピクチャをキーピクチャとする
ことを特徴とする請求項1から3までのいずれか1項に記載のデジタル放送受信装置。 - 複数のサービスの内の選局中のサービスの映像データと、複数のサービスの内の、選局中のサービス以外のサービスの映像データの参照ピクチャを、映像データ記憶部に記憶させるステップと、
前記複数のサービスの内の、前記選局中のサービスと異なる新たなサービスの選局が行われた直後に、前記新たなサービスの選局時の直前に前記映像データ記憶部に記憶された、前記新たなサービスの映像データの参照ピクチャであるキーピクチャを前記映像データ記憶部から抽出及びデコードする、その後、前記映像デコード部に、前記新たなサービスの選局時の直前に前記映像データ記憶部に記憶された、前記新たなサービスの映像データのキーピクチャ以外の参照ピクチャを前記映像データ記憶部から抽出及びデコードするステップと
を有することを特徴とするデジタル放送受信方法。 - 前記新たなサービスの選局時に、前記新たなサービスの選局前に記憶していたピクチャをデコードした際、直前のピクチャの出力を行ってから映像のサンプリング周期の時間だけ経過している場合は、映像デコード部でデコードされたピクチャの出力を行うことを特徴とする請求項5に記載のデジタル放送受信方法。
- 前記新たなサービスの選局後であって、前記新たなサービスの選局前に前記映像データ記憶部に記憶していた全てのピクチャをデコードし終わる前に、キーピクチャを取得した場合は、前記新たなサービスの選局前に前記映像データ記憶部に記憶していたピクチャを削除し、前記新たなサービスの選局後に取得したキーピクチャをデコードする
ことを特徴とする請求項5又は6に記載のデジタル放送受信方法。 - 非参照ピクチャ以外のピクチャの間のデコードタイムスタンプの差の最小値を設定し、前記最小値を前記映像データ記憶部に記憶させ、
ピクチャの間のタイムスタンプの差が前記最小値よりも大きい場合は、ピクチャの欠けが発生したと判断し、ピクチャ欠け後、最初にデコードするピクチャをキーピクチャとする
ことを特徴とする請求項5から7までのいずれか1項に記載のデジタル放送受信方法。
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2010
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