JP2009152821A - 地上デジタル放送受信装置 - Google Patents

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JP2009152821A JP2007328333A JP2007328333A JP2009152821A JP 2009152821 A JP2009152821 A JP 2009152821A JP 2007328333 A JP2007328333 A JP 2007328333A JP 2007328333 A JP2007328333 A JP 2007328333A JP 2009152821 A JP2009152821 A JP 2009152821A
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Abstract

【課題】12セグメント放送と1セグメント放送とをスムーズに切り替えることができ、更に消費電力の少ない地上デジタル放送受信装置を提供すること。
【解決手段】外部アンテナを介して1セグメント放送と、12セグメント放送とが受信される。時差検出部300は、1セグDemux部104から出力される画像データと、12セグDemux部204から出力される画像データに基づいて再生時刻の時差を検出する。そして、検出された時差にもとづいて、復号タイミング制御部302は、1セグメント放送と、12セグメント放送との再生タイミングの同期を行う。
【選択図】図2

Description

この発明は、1セグメント放送と、12セグメント放送と含む地上デジタル放送の放送波を受信する受信手段と、前記受信手段により受信された放送波から画像信号及び音声信号を復調する復調手段と、前記受信手段により受信された放送波の受信状態に応じて前記1セグメント放送と、前記12セグメント放送とを選択して出力する選択出力手段と、を備えた地上デジタル放送受信装置に関する。
2003年よりわが国において地上デジタル放送が開始され、当該地上デジタル放送を受信する地上デジタル放送受信装置が知られている。地上デジタル放送は、12セグメント放送(12セグ)を使用したハイビジョン放送が可能であり、高画質な映像が提供可能である。しかし、高画質な映像を提供するために、伝送するビットレートが高く、受信に必要な受信レベルや所要CNが高いため、固定用の受信が中心であり、移動端末の受信には向いていない。特に携帯電話搭載のアンテナでは、受信可能な視聴エリアが非常に狭くなってしまう。
そこで、携帯電話等の移動端末での受信に特化したデジタル放送として、デジタル放送のうち、1セグメント放送を利用するいわゆる1セグ放送が2006年に開始された。この1セグ放送は、現在、固定用地上デジタル放送と同じ時間に同じ番組を放送するサイマル放送を行なっている。
1セグ放送は移動端末での受信を前提としているため、映像・音声ともビットレートや解像度が低く、それゆえ伝送レートが低い場合でも受信・視聴が可能となる。したがって、通常のデジタル放送と比較して、視聴エリアが広くなる。しかしながら、そのため通常の12セグを利用するデジタル放送と比較して、画質が悪く、またフレームレートが低いためこま落ちするなどの欠点がある。
現在では、これら2つの放送の特長を生かし、受信レベルが十分な場所では固定用の12セグ放送を受信し、12セグ放送が受信できないような受信レベルが低い場所では1セグ放送に切り替えて受信を行なう受信端末も市販されており、カーナビゲーション等において適用されている。
しかし、12セグ放送と1セグ放送ではタイムラグがあり、およそ2秒ほど1セグ放送が遅れてしまう。これらのタイムラグは、アナログ放送と地上デジタル放送のサイマル放送でも同様である。
したがって、放送を切り替えた場合のタイムラグによる違和感を解消するために、例えば、2つの放送の再生された映像音声信号の相関を取ることで2つの放送受信を同期させ、切り替えた時に情報内容の欠損や重複が無い方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−295662号公報
しかしながら、特許文献1に記載された方法では、2つの放送を両方再生する必要があり、地上デジタル放送とワンセグ放送のサイマル受信に適用した場合は、両方の放送を常にデコード処理する必要がある。両方の放送を常にデコード処理することは、処理の負荷がかかるため、携帯電話等の処理端末の能力が制約されている場合には、実現することができなかった。
さらに、携帯電話等の移動端末は、電源に制約があるため、両方の放送を常にデコード処理を行った場合、消費電力が大きくなり、視聴時間が極端に短くなってしまうといった問題点があった。
上述した課題に鑑み、本発明が目的とするところは、12セグメント放送と1セグメント放送とをスムーズに切り替えることができ、更に消費電力の少ない地上デジタル放送受信装置を提供することである。
上記課題を解決するために、本発明における地上デジタル放送受信装置は、1セグメント放送と、12セグメント放送とを含む地上デジタル放送の放送波を受信する受信手段と、前記受信手段により受信された放送波から画像信号及び音声信号を復号する復号手段と、前記受信手段により受信された放送波の受信状態に応じて前記1セグメント放送と、前記12セグメント放送とを選択して出力する選択出力手段と、を備えた地上デジタル放送受信装置において、前記受信手段により受信された1セグメント放送と、前記12セグメント放送との再生時刻の時差を検出する再生時差検出手段と、前記再生時差検出手段により検出された再生時刻の時差に基づいて、1セグメント放送と、12セグメント放送との再生タイミングを同期する再生タイミング同期手段と、を有し、前記復号手段は、前記再生タイミング同期手段により同期された再生タイミングに基づいて前記放送波から画像信号及び音声信号を復号することを特徴とする。
また、本発明における地上デジタル放送受信装置において、前記再生時差検出手段は、前記放送波に含まれるIフレームを検出し、Iフレームの周期を決定する周期決定手段と、前記周期決定手段により決定された周期以外のタイミングにて検出されるIフレームの再生時刻を検出する再生時刻検出手段と、を有し、前記再生時刻検出手段により1セグメント放送における再生時刻と、12セグメント放送における再生時刻とを検出し、1セグメント放送における再生時刻と、12セグメント放送における再生時刻との時差を検出手段であることを特徴とする。
また、本発明における地上デジタル放送受信装置において、前記選択出力手段は、前記受信手段により受信された地上デジタル放送の受信信号のCN、受信レベル又は誤り率に応じて一の放送を選択して出力する手段であることを特徴とする。
また、本発明における地上デジタル放送受信装置において、前記再生タイミング同期手段は、1セグメント放送及び12セグメント放送において、前記再生時刻の時差に基づいて再生時刻を決定し、1セグメント放送と12セグメント放送との同期を行うことを特徴とする。
また、本発明における地上デジタル放送受信装置において、前記復号手段は、前記選択出力手段により選択されている放送波のみを復号することを特徴とする。
本発明によれば、1セグメント放送と、12セグメント放送を受信し、1セグメント放送と、12セグメント放送との再生時刻の時差を検出する。そして、検出された再生時刻の時差に基づいて、1セグメント放送と、12セグメント放送との再生タイミングを同期し、同期された再生タイミングに基づいて放送波が復号される。したがって、1セグメント放送と、12セグメント放送とを切り替えて出力した場合であっても、再生するタイミングが同期されていることから、違和感なく放送を切り替えて選択することができる。
また、1セグメント放送と、12セグメント放送との再生時刻の時差を検出する場合に、地上波に含まれるIフレーム(すなわち、1セグメント放送及び12セグメント放送の画像データに含まれるIフレーム)に基づいて検出することができる。したがって、受信された放送波を総て復号することなく、再生時刻の時差を検出することが可能となる。
また、受信手段による受信された地上デジタル放送の受信信号のCN、受信レベル又は誤り率に応じて位置の放送が選択される。例えば、受信レベルが所定のレベル以上の場合は、12セグメント放送が受信可能であるから、高画質な12セグメント放送を選択する。他方、受信レベルが所定のレベル以下になった場合には、1セグメント放送を選択することにより受信エリアを広くすることが可能となる。
また、1セグメント放送及び12セグメント放送において、再生時刻の時差に基づいて再生時刻を決定して同期を行うことができるようになる。
また、選択されている放送波のみ復号することにより、選択されていない放送波の復号は行わないようにすることができる。したがって、復号を行わないことにより、消費電力を抑えることが可能となる。
つづいて、本発明における地上デジタル放送受信装置を、携帯電話に適用した場合における実施形態について、図を用いて説明する。
[全体構成]
図1は、本実施形態における携帯電話1の機能構成を説明するための図である。携帯電話1は、デジタル放送受信部20と、電話制御部30と、入力部40と、スピーカ部50と、LCD部60とがバスを介して制御部10に接続されている。
制御部10は、携帯電話1を制御する機能部であり、携帯電話1に記憶されているプログラムを実行することにより各処理を実現する機能部である。
デジタル放送受信部20は、外部アンテナを介して受信した地上デジタル放送波をデコードして画像データをLCD60に、音声データをスピーカ部50に出力する機能部である。なお、デジタル放送受信部20の詳細な機能は、後述する。
電話制御部30は、外部アンテナを介して電話基地局(不図示)と通信を行うことにより、各電話機能を提供する機能部である。なお、本発明と電話機能は直接関係がないため、その詳細な説明を省略する。
スピーカ部50は、デジタル放送受信部20から入力された音声信号を出力するための機能部である。本実施形態では、スピーカとして説明するが、例えばイヤフォン等の音声が出力可能な他の装置を利用しても良いことは勿論である。
LCD部60は、携帯電話1における各種状態等を表示するための表示部である。また、デジタル放送受信部20から入力された画像信号を表示するための機能部である。なお、本実施形態においてはLCDとして説明したが、例えば有機EL等の他の映像表示装置を利用しても良いことは勿論である。
[デジタル放送受信部の構成]
つづいて、デジタル放送受信部20について図2を用いて説明する。図2に示すように、デジタル放送受信部20は、1セグメント放送(1セグ放送)を受信し、復調するための1セグ受信部(1セグチューナ部100、1セグデジタル復調部102、1セグDemux部104、1セグ音声復号部106及び1セグ画像復号部108)と、12セグメント放送(12セグ放送)を受信し、復調するための12セグ受信部(12セグチューナ部200、12セグデジタル復調部202、12セグDemux部204、12セグ音声復号部206及び12セグ画像復号部208)と、時差検出部300と、復号タイミング制御部302と、音声出力切替部304と、画像出力切替部306とを備えて構成されている。
1セグチューナ部100は、接続されているアンテナを介して受信された地上デジタル放送波から、ユーザが所望する1セグ放送を抽出し、受信信号として1セグデジタル復調部102に出力する機能部である。なお、受信時に、受信信号のCNや受信レベルを制御部10に出力する。
1セグデジタル復調部102は、1セグチューナ部100から入力された受信信号をデジタルデータに復調し、1セグDemux部104に出力する機能部である。1セグデジタル復調部102は、受信信号を復調すると同時に、誤り率を制御部10に出力する。
1セグDemux部104は、1セグデジタル復調部102から入力されたデジタルデータを、画像データと、音声データとに多重分離して出力する。ここで、音声データは、1セグ音声復号部106に、画像データは、1セグ画像復号部108に出力される。また、画像データは、時差検出部300にも出力されることとなる。
1セグ音声復号部106は、1セグDemux部104から入力された音声データから音声信号を復号し、音声出力切替部304に出力する機能部である。ここで、1セグ音声復号部106は、復号タイミング制御部302から出力されるタイミング信号に基づいて、音声データを復号することとなる。なお、タイミング信号により復号が開始されるまでの間は、1セグ音声復号部106に含まれるバッファ領域に、音声データが一時的に記憶されることとなる。
1セグ画像復号部108は、1セグDemux部104から入力された画像データから画像信号を復号し、画像出力切替部306に出力する機能部である。ここで、1セグ画像復号部108は、復号タイミング制御部302から出力されるタイミング信号(復号する為の同期信号)に基づいて、画像データを復号することとなる。なお、タイミング信号により復号が開始されるまでの間は、1セグ画像復号部108に含まれるバッファ領域に、画像データが一時的に記憶されることとなる。
12セグチューナ部200は、接続されているアンテナを介して受信された放送波から、ユーザが所望する12セグ放送を抽出し、受信信号として12セグデジタル復調部202に出力する機能部である。なお、受信時に、受信信号のCNや受信レベルを制御部10に出力する。
12セグデジタル復調部202は、12セグチューナ部200から入力された受信信号をデジタルデータに復調し、12セグDemux部204に出力する機能部である。12セグデジタル復調部202は、受信信号を復調すると同時に、誤り率を制御部10に出力する。
12セグDemux部204は、12セグデジタル復調部202から入力されたデジタルデータを、画像データと、音声データとに多重分離して出力する。ここで、音声データは、12セグ音声復号部206に、画像データは、12セグ画像復号部208に出力される。また、画像データは、時差検出部300にも出力されることとなる。
12セグ音声復号部206は、12セグDemux部204から入力された音声データから音声信号を復号し、音声出力切替部304に出力する機能部である。ここで、12セグ音声復号部206は、復号タイミング制御部302から出力されるタイミング信号に基づいて、音声データを復号することとなる。なお、タイミング信号により復号が開始されるまでの間は、12セグ音声復号部206に含まれるバッファ領域に、音声データが一時的に記憶されることとなる。
12セグ画像復号部208は、12セグDemux部204から入力された画像データから画像信号を復号し、画像出力切替部306に出力する機能部である。ここで、12セグ画像復号部208は、復号タイミング制御部302から出力されるタイミング信号に基づいて、画像データを復号することとなる。なお、タイミング信号により復号が開始されるまでの間は、12セグ画像復号部208に含まれるバッファ領域に、画像データが一時的に記憶されることとなる。
時差検出部300は、1セグDemux部104から入力された画像データと、12セグDemux部204から入力された画像データとにおける時差(ずれ)を検出する機能部である。詳細は後述するが、各画像データに含まれるIフレームのうち、シーンチェンジとなるIフレームの位置を比較することにより、12セグと1セグとの画像データとの時差を検出する。この検出された時差は、時差データとして復号タイミング制御部302に出力される。
ここで、シーンチェンジとなるIフレームは、今までの画像データと明らかに場面(シーン)が異なるIフレームであり、通常周期的に挿入されるIフレームの間隔とは異なる間隔で挿入されるIフレームである。
復号タイミング制御部302は、時差検出部300から入力された時差データに基づいて、各画像復号部及び各音声復号部の復号タイミングを制御する機能部である。時差データにもとづいて、タイミング信号を生成し、1セグ音声復号部106と、1セグ画像復号部108と、12セグ音声復号部206と、12セグ画像復号部208とに出力される。
音声出力切替部304は、1セグ音声復号部106と、12セグ音声復号部206とから、画像信号が入力される。音声出力切替部304は、制御部10の指示に従い、選択された復号部から入力された音声信号をスピーカ部50に出力する。また、画像出力切替部306は、1セグ画像復号部108と、12セグ画像復号部208とから、画像信号が入力される。画像出力切替部306は、制御部10の指示に従い、選択された復号部から入力された画像信号をLCD部60に出力する。
ここで、音声出力切替部304及び画像出力切替部306における切替制御は、制御部10により行われる。すなわち、制御部10は、1セグチューナ部100及び12セグチューナ部200から入力される受信信号のCNや受信レベル、1セグデジタル復調部102及び12セグデジタル復調部202から入力される誤り率等に基づいて切替制御を実行する。12セグ放送の受信に問題が無い場合(視聴者が適切に視聴できる場合)は、12セグ放送を出力する(12セグ音声復号部206から出力される音声信号及び12セグ画像復号部208から出力される画像信号を選択する)。また、12セグ放送の受信が適切に行われない場合は、1セグ放送を出力する(1セグ音声復号部106から出力される音声信号及び1セグ画像復号部108から出力される画像信号を選択する)。
一例として、放送波の受信レベル(または受信信号の受信レベル)において判定される。所定の受信レベル以上の場合は、高画質な放送を受信可能と判定し、12セグ放送を出力する。他方、所定の受信レベル未満の場合は、より受信範囲を広くするために、1セグ放送を出力する。
また、制御部10は、音声出力切替部304及び画像出力切替部306が選択してない復号部について動作を停止する制御を実行する。例えば、12セグ放送が選択されている場合には、1セグ音声復号部106及び1セグ画像復号部108の動作を停止させる。これにより、消費電力を抑えることが可能となる。
[動作処理]
つづいて、携帯電話1における12セグ放送及び1セグ放送の同期処理について、図を用いて説明する。本処理により、12セグ放送及び1セグ放送の同期が確立することにより、再生タイミングが同じとなる。したがって、放送波の受信状態に応じて制御部10が12セグ放送と1セグ放送を切り替えた場合であっても、時差がなく再生できることとなる。
そのため、受信レベルやCN、誤り率に応じて弱電界では誤りが少なく受信エリアが広い1セグ放送を受信し、強電界では音声や画像が高品質な12セグ放送を受信、再生するよう切り替えても放送の過不足がなく違和感ない切替が可能となる。
また、受信状態が悪くなった場合に、再生の不具合についてユーザが違和感を覚えやすい「音声」を1セグ放送の音声信号を出力し、違和感を覚えにくい画像については高品位な12セグ画像を再生するといったことも可能となる。
まず、デジタル放送のフレームについて図3を用いて説明する。図3は、デジタル放送において利用されるMPEG2やH.264のフレームの構造について模式的に説明した図である。MPEG2等のフレームは、Iピクチャ、Pピクチャ、Bピクチャと呼ばれるピクチャが、並んだ構造で伝送されている。ここで、Iピクチャはフレーム内符号化によって得られる画像であり、Pピクチャはフレーム間順方向予測符号化によって得られる画像であり、Bピクチャは双方向予測符号化によって得られる画像である。
また、図3は横軸に時間をとっており、図3(a)と(b)とは連続している図である。即ち、図3(a)のIピクチャ(P14)と、図3(b)のIピクチャ(P14)は同一フレームのピクチャである。
ここで、PピクチャやBピクチャは、他のピクチャとの予測符号化されているのに対し、Iピクチャは他のピクチャと関連させないで符号化されており、それまでのピクチャに関係なく再生できる。これらは周期的に並んだ構造をとっており、Iピクチャは周期的に挿入されることとなる。また、画像が全面的に変わる、いわゆるシーンチェンジ(場面転換)の場合も、Iピクチャが挿入されることとなる。
つづいて、時差検出部300が時差を算出する動作について、図4の動作フローを利用して説明する。ここでは、ステップS10からステップS22まで、1セグDemux部104から出力される画像データに基づいて処理を実行する(1セグ放送について実行する)例を説明するが、12セグDemux部204から出力される画像データ(12セグ放送)についても、同様に併せて実行されることとなる。
まず、1セグDemux部104から出力される画像データよりピクチャを読み込む(ステップS10)。ここで、読み込まれたピクチャがIピクチャであると検出された場合は(ステップS12;Yes)、1個前のIピクチャに対応するPTS(Presentation Time Stamp)と、現在のIピクチャに対応するPTSとの差分から、周期を算出し記録する(ステップS14)。
ここで、PTS(Presentation Time Stamp)とは、表示時刻情報であり、各ピクチャを再生すべき時間を記録している情報である。画像や音声を出力する場合に、PTSに記録されている時刻に画像や音声が出力されることとなる。
したがって、Iピクチャに対応するPTSをそれぞれ読み出し、差分をとることにより、Iピクチャ間の周期を求めることができる。
つづいて、周期単位でIピクチャの個数を記録する(ステップS16)。例えば、ステップS14において周期がt1と算出された場合、周期t1となるIピクチャが1個あると記録する。次に検出されたIピクチャまでの間隔が周期t1である場合には、周期t1となるIピクチャは2個と記録される。次に検出されたIピクチャまでの間隔が周期t2の場合には、周期t1となるIピクチャが2個、周期t2となるIピクチャが1個と記録される。これらの処理を、各周期毎のIピクチャの個数が閾値nを超えるまで繰り返し実行される(ステップS18;Yes→ステップS10)。
そして、記録された周期毎のIピクチャの個数が閾値nを超えた場合(ステップS18;Yes)、個数が最も多い周期がIピクチャの周期として決定される(ステップS20)。そして、ステップS20において決定された周期以外のIピクチャのPTSを、シーンが変わったIピクチャと決定し、当該IピクチャのPTS(以下、「変化PTS」という。)として記録される(ステップS22)。
上述したステップS10〜ステップS22まで、放送波(画像データ)の変化PTSを記録する処理は、1セグ放送だけでなく、12セグ放送についても同様に実行されることとなる。
ここで、ステップS10〜ステップS22までの処理について、図3を用いて具体的に説明する。まず、Iピクチャ(P10)と、Iピクチャ(P12)とのPTSの差から、周期t1と判定される(図4のステップS14)。周期t1で出現するIピクチャが1こと判定され、記録される(図4のステップS16)。
つづいて、Iピクチャ(P14)と、Iピクチャ(P12)とのPTSの差から、周期t1と判定される(図4のステップS14)。周期t1で出現するIピクチャが2個と記録される。
つづいて、Iピクチャ(P16)と、Iピクチャ(P14)とのPTSの差から、周期t2と判定される。周期t1で出現するIピクチャが2個、周期t2で出現するIピクチャが1個と記録される。
つづいて、Iピクチャ(P18)と、Iピクチャ(P16)とのPTSの差から、周期t1と判定される。周期t1で出現するIピクチャが3個、周期t2で出現するIピクチャが1個と記録される。
ここで、閾値nが「2」の場合、閾値を超えたこととなり(図4のステップS18;Yes)、最も個数の多い周期t1がIピクチャの周期として決定される(図4のステップS20)。そして、決定された周期t1以外の周期で出現したIピクチャ(P16)のPTSが、変化PTSとして記録される(図4のステップS22)。
つづいて、12セグ放送の変化PTSに対応する1セグ放送の変化PTSを検出する(ステップS24)。例えば、通常12セグ放送と、1セグ放送とは2秒間の時間差が生じている。したがって、まず12セグ放送のPTSに2秒間加算し、その2秒間加算されたPTSから所定の時間範囲内のPTSを検出する。そして、検出された1セグのPTSと、現在の12セグのPTSとの差から、1セグ放送と12セグ放送との時差を検出する(ステップS26)。
これにより、時差検出部300は、12セグ放送と1セグ放送との時差を検出することができる。
検出された時差に基づいて、復号タイミング制御部302は、タイミングを制御する。すなわち、検出された時差に基づいて新たなPTSをオフセット(再設定)する。新たなPTSがオフセットされることにより、1セグ放送及び12セグ放送の画像の再生タイミングが一致し、同期が確立されることとなる。また、音声信号に関しても同様に処理を実行することができる。
このように、画像及び音声を同期させた状態で、制御部10は、画像出力切替部306及び音声出力切替部304を、CNや受信レベル、誤り率等の放送波の受信状態に応じて、ユーザがより視聴しやすくなるように選択することなる。
以上説明したように、本実施形態によれば、12セグ放送と1セグ放送の両方のデコードを行なうことなく、サイマル放送を切替ながらの受信や、1セグの音声と12セグ放送の映像を組み合わせた番組視聴が、1セグ、12セグの両方をデコードせずに可能となる。したがって、高品質・高画質の放送を、低い消費電力にて提供することが可能となる。
[変形例]
本実施形態は、地上デジタル放送受信装置の一例として携帯電話に適用した場合について説明したが、例えばPDA(Personal Digital Assistant)や、移動用コンピュータ、カーナビゲーションシステム等各種電子機器に適用可能なことは勿論である。
また、上述した実施形態においては、Iピクチャの位置の比較のみで1セグと12セグの同期を行なう方法を述べたが、別な方法として最初に両方の画像や音声をデコードしアナログ画像又は音声の相関を取って時差の検出を行い、その後の同期の維持のみをIピクチャの位置で行なう方法も考えられる。この場合、図2のデジタル放送受信部20の代わりに図5のデジタル放送受信部25を適用する。
図5のデジタル放送受信部25は、図1と同一の構成要素には同一の符号を付している。図1と異なるのは1セグ画像復号部108及び12セグ画像復号部208からそれぞれ画像信号がアナログ相関器310に出力されている。アナログ相関器310は、2つの放送の例えばデコード後のアナログ画像を比較し、同一のアナログ画像が表示されるタイミングの差を検出する。そして、検出された時差は時差検出部300に送られる。
時差検出部300では、この時差にしたがってオフセットした画像データを比較し、周期的なIフレームを取り除き一致するIフレームを検出する。この場合、同期させるまではアナログ画像で、その後の同期の維持をIフレームの比較で行うことになる。この場合、Iピクチャの周期を検出する必要がないので、上述した実施形態より、短時間で同期させることが可能である。
本実施形態における携帯電話の機能構成図である。 本実施形態におけるデジタル放送受信部の機能構成図である。 本実施形態における地上デジタル放送のピクチャーについて説明するための図である。 本実施形態における動作の処理について説明するための図である。 本実施形態における変形例について説明するための機能構成図である。
符号の説明
1 携帯電話
10 制御部
20 デジタル放送受信部
100 1セグチューナ部
102 1セグデジタル復調部
104 1セグDemux部
106 1セグ音声復号部
108 1セグ画像復号部
200 12セグチューナ部
202 12セグデジタル復調部
204 12セグDemux部
206 12セグ音声復号部
208 12セグ画像復号部
300 時差検出部
302 復号タイミング制御部
304 音声出力切替部
306 画像出力切替部
30 電話制御部
40 入力部
50 スピーカ部
60 LCD部

Claims (5)

  1. 1セグメント放送と、12セグメント放送とを含む地上デジタル放送の放送波を受信する受信手段と、
    前記受信手段により受信された放送波から画像信号及び音声信号を復号する復号手段と、
    前記受信手段により受信された放送波の受信状態に応じて前記1セグメント放送と、前記12セグメント放送とを選択して出力する選択出力手段と、
    を備えた地上デジタル放送受信装置において、
    前記受信手段により受信された1セグメント放送と、前記12セグメント放送との再生時刻の時差を検出する再生時差検出手段と、
    前記再生時差検出手段により検出された再生時刻の時差に基づいて、1セグメント放送と、12セグメント放送との再生タイミングを同期する再生タイミング同期手段と、
    を有し、
    前記復号手段は、前記再生タイミング同期手段により同期された再生タイミングに基づいて前記放送波から画像信号及び音声信号を復号することを特徴とする地上デジタル放送受信装置。
  2. 前記再生時差検出手段は、
    前記放送波に含まれるIフレームを検出し、Iフレームの周期を決定する周期決定手段と、
    前記周期決定手段により決定された周期以外のタイミングにて検出されるIフレームの再生時刻を検出する再生時刻検出手段と、
    を有し、
    前記再生時刻検出手段により1セグメント放送における再生時刻と、12セグメント放送における再生時刻とを検出し、1セグメント放送における再生時刻と、12セグメント放送における再生時刻との時差を検出手段であることを特徴とする請求項1に記載の地上デジタル放送受信装置。
  3. 前記選択出力手段は、前記受信手段により受信された地上デジタル放送の受信信号のCN、受信レベル又は誤り率に応じて一の放送を選択して出力する手段であることを特徴とする請求項1又は2に記載の地上デジタル放送受信装置。
  4. 前記再生タイミング同期手段は、1セグメント放送及び12セグメント放送において、前記再生時刻の時差に基づいて再生時刻を決定し、1セグメント放送と12セグメント放送との同期を行うことを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の地上デジタル放送受信装置。
  5. 前記復号手段は、前記選択出力手段により選択されている放送波のみを復号することを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の地上デジタル放送受信装置。
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