JP2012140916A - パッケージ型の真空ポンプユニット - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電動モータ20によってシリンダ内のロータが非接触状態で回転運動される構造の真空ポンプ10と、その真空ポンプ10による真空出力を制御するためのインバータ30と、出力真空圧を計測する真空圧センサ40と、インバータ30を制御するコントローラ60と、真空ポンプ10やインバータ30を収納する収納ボックス80と、収納ボックス80内に設置されて、真空ポンプ10やインバータ30を冷却するように冷却空気を流通させる冷却ファン装置90とを具備する。
【選択図】図3
Description
そこで本発明の目的は、より低い設定真空圧についても、インバータ制御によって適切に省エネルギー運転ができるパッケージ型の真空ポンプユニットを提供することにある。
本発明に係るパッケージ型の真空ポンプユニットの一形態によれば、電動モータの駆動力によってシリンダ内のロータが非接触状態で回転運動される構造の真空ポンプと、該真空ポンプによる真空出力の制御ができるように前記電動モータに供給する電力の周波数を調整できるインバータと、前記真空ポンプの真空出力側の流路における出力真空圧を計測する真空圧センサと、前記真空圧センサによって計測された前記出力真空圧と設定真空圧とを比較して前記インバータによって前記ロータの回転数を調整することで前記出力真空圧が前記設定真空圧になるように制御するコントローラと、前記真空ポンプや前記インバータを収納する収納ボックスと、該収納ボックス内に設置されて、前記真空ポンプや前記インバータを冷却するように冷却空気を流通させる冷却ファン装置とを具備する。
本発明に係るパッケージ型の真空ポンプユニットは、電動モータ20の駆動力によってシリンダ内のロータが非接触状態で回転運動される構造の真空ポンプ10において発生される真空出力を、電動モータ20に供給する電力の周波数を調整できるインバータ30によって制御ができるという機能をベースにしている。なお、シリンダとは、気体が吸入されて排気される空間を形成しているものであり、ロータとは、軸回転する回転体であって、例えば、クロー形、ルーツ形、スクリュウ形などの形態が挙げられる。
この圧力調整弁50としては、電磁開閉弁を用いることができる。これによれば、簡単な構成によって安価に、低い真空度の真空圧を出力するための制御の自動化が可能になる。さらに、この圧力調整弁50としては、電磁比例制御弁を用いることもできる。これによれば、低い真空度の真空圧を出力するための制御の自動化が可能になると共に、より精密な制御が可能になる。
そして、低圧力域(要求される真空度が低い場合の出力真空圧の範囲)では、圧力調整弁50を動作させて調圧を行なうように構成されている。これによれば、真空ポンプユニットにおいて、より幅の広い出力真空圧の範囲での調圧が可能になり、使用者のニーズに幅広く対応できる。
なお、本形態例では、二台の真空ポンプ10が収納されているが、一台のみを収納するようにしてもよいし、三台以上の複数台を収納するように構成してもよい。
なお、収納ボックス80内に水冷式の冷却器などの冷却装置を設置すれば、冷却空気を循環させることも可能になる。
このように冷却空気を下側から吸引して上側へ吐出するように設けられているため、各真空ポンプ10によって加熱された空気の上昇気流といっしょに、下から上への一方向の冷却空気の流れを好適に発生させることができる。つまり、対流現象と冷却ファン装置90による空気の流れを一致させて、効率良く送風することができる。
例えば、使用者による要求流量が一台の真空ポンプ10の定格量より少ないときは、一台の真空ポンプ10のみを稼働させればよく、要求される真空出力の増大に応じて二台目以降の真空ポンプ10を稼働させればよい。
なお、台数制御で運転中の真空ポンプ10の停止は、空気の流れがなく圧力を維持している場合に行なえばよい。また、空気が流れ、圧力が低下した場合には、まず運転中の真空ポンプ10の回転数を上げて圧力を上げ、それで十分でない場合に次の一台の真空ポンプ10を起動させるように制御すればよい。
なお、定速の真空ポンプ10が一台と、インバータ制御による真空ポンプ10の組み合わせでは、定速の真空ポンプ10のフル運転と+α流量での運転の場合、+αの部分はインバータ周波数下限の圧力調整弁による制御を加えた運転となる可能性があるため、動力の無駄が生じる恐れがある。これに対して、インバータ制御による真空ポンプ10のみでの構成の場合は、上記のような無駄が生じないため、省エネルギー化を実現するためには有利である。
先ず、使用者が圧力の設定によって設定真空圧値がコントローラ60に入力され、運転スイッチ(SW)がONされる。
次に、真空ポンプ10の真空出力側の流路における出力真空圧(測定圧力)と設定真空圧(設定圧力)とを比較して、PID制御が開始され、インバータ30によって真空ポンプ10のロータの回転数を調整することで測定圧力が設定圧力になるように制御する。
PID制御の結果、測定圧力が設定圧力と等しくなった場合には、モータ周波数の決定がなされてポンプ運転がされ、外乱がない状態で運転が継続される。
なお、測定圧力が設定圧力の上限を超えた場合には、「安全弁動作」によって安全弁70が開くように設定されている。
10a シリンダ
11 真空出力側の流路
20 電動モータ
21 サイレンサ
30 インバータ
40 真空圧センサ
50 圧力調整弁
60 コントローラ
70 安全弁
80 収納ボックス
81 載置台部
82 開口部
90 冷却ファン装置
Claims (5)
- 電動モータの駆動力によってシリンダ内のロータが非接触状態で回転運動される構造の真空ポンプと、
該真空ポンプによる真空出力の制御ができるように前記電動モータに供給する電力の周波数を調整できるインバータと、
前記真空ポンプの真空出力側の流路における出力真空圧を計測する真空圧センサと、
前記真空圧センサによって計測された前記出力真空圧と設定真空圧とを比較して前記インバータによって前記ロータの回転数を調整することで前記出力真空圧が前記設定真空圧になるように制御するコントローラと、
前記真空ポンプや前記インバータを収納する収納ボックスと、
該収納ボックス内に設置されて、前記真空ポンプや前記インバータを冷却するように冷却空気を流通させる冷却ファン装置とを具備することを特徴とするパッケージ型の真空ポンプユニット。 - 前記冷却ファン装置が、収納ボックスの上部に配置され、冷却空気が下方から上方へ流れるように設けられていることを特徴とする請求項1記載のパッケージ型の真空ポンプユニット。
- 前記真空ポンプの真空出力側の流路において外気が吸気されるように開口を生じさせることで前記出力真空圧の真空度を低下させるように作動する圧力調整弁を備え、
前記コントローラが、前記ロータの回転数が前記インバータの制御による下限になっていて前記出力真空圧が前記設定真空圧よりも高い真空度の場合には前記圧力調整弁を作動させて前記出力真空圧の真空度を低下させることで前記設定真空圧になるように制御することを特徴とする請求項1又は2記載のパッケージ型の真空ポンプユニット。 - 前記真空ポンプの真空出力側の流路において前記出力真空圧が上限の前記設定真空圧よりも高くなった場合に外気が吸気されるように開口を生じさせることで前記出力真空圧の真空度を低下させるように作動する安全弁を備えることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のパッケージ型の真空ポンプユニット。
- 複数台の前記真空ポンプが前記収納ボックスに収納され、該真空ポンプの少なくとも一台について前記インバータによって回転数が調整できるように設けられ、前記コントローラが少なくとも一台の前記インバータに接続されて制御できることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載のパッケージ型の真空ポンプユニット。
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JP2011000357A JP5633061B2 (ja) | 2011-01-05 | 2011-01-05 | パッケージ型の真空ポンプユニット |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2014051945A (ja) * | 2012-09-10 | 2014-03-20 | Orion Mach Co Ltd | パッケージ型の回転ポンプ装置ユニット |
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-
2011
- 2011-01-05 JP JP2011000357A patent/JP5633061B2/ja active Active
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