JP2016089665A - パッケージ形水潤滑式スクリュ圧縮機 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】インバータIと始動器Sを独立して収容しこれらを独立に冷却するインバータ冷却風路22を備える。インバータIに搭載された自冷ファンにより、第1吸気口24aから導入した冷却空気を、始動器S、インバータIの正面側、の順で下降させ、インバータIの下方で反転させ、インバータIの冷却フィンIf、仕切り板24cの背面側、の順で上昇させ、第1排気口24bから外部に排気する。
【選択図】図2
Description
水潤滑式スクリュ圧縮機は、圧縮機Cで発生する熱を空冷クーラQCで放熱する。そのため、空冷クーラQCにおける循環水の最高温度(例えば60〜65℃)を低く抑える必要がある。
前記筐体内において、前記インバータと前記始動器を前記空冷クーラとは独立して収容し、前記インバータ及び前記始動器を前記空冷クーラとは独立に冷却するインバータ冷却風路を備える、パッケージ形水潤滑式スクリュ圧縮機が提供される。
前記始動器は、前記仕切り板の前記第1吸気口に対向する正面側に設けられ、
前記インバータは、前記仕切り板の下方に設けられ、
インバータの冷却フィンが前記仕切り板の背面側に位置している。
主モータは、前記第2吸気口と前記第2排気口の中間に位置しており、
主モータに搭載された自冷ファンにより、前記第2吸気口から導入した冷却空気を、前記第2排気口から外部に排気する。
該クーラ冷却風路は、前記筐体の側面に設けられた第3吸気口と、前記筐体の上面に設けられた主排気口と、を有し、
前記ファン・モータにより、前記第3吸気口から導入した冷却空気を、前記主排気口から外部に排気する。
前記空冷クーラは、ファン・モータの下流側かつ前記主排気口の近傍に設けられ、
前記第3吸気口から導入した冷却空気を、ファン・モータにより、昇圧して空冷クーラに供給する。
前記空冷クーラは、前記ファン・モータの上流側に設けられ、
冷却空気を、ファン・モータにより、吸引して空冷クーラに供給する。
前記筐体に収容された空冷クーラと、
前記筐体に収容されたインバータと、
前記筐体に収容された始動器と、
前記筐体内に設けられ、前記空冷クーラとは独立に前記インバータ及び前記始動器を冷却するインバータ冷却風路と、を有するパッケージ形水潤滑式スクリュ圧縮機が提供される。
従って、周囲温度が高温の場合であっても、空冷クーラとファン・モータを大型化することなく、空冷クーラにおける循環水の最高温度を低く(例えば60〜65℃に)抑えることができる。
この構成により、発熱量の大きいインバータの最高温度を自冷ファンにより、その許容温度内に維持するとともに、始動器の最高温度をその許容温度(例えば50℃)以下に容易に保つことができる。
さらに、冷却効率の向上により、従来よりも高温環境下での圧縮機運転が可能となり、運用の幅が広がる。
この図において、1は自動給水ライン、2a,2bは水循環ライン、3aは自動排水ライン、3bは手動排水ライン、4は内部空気ライン、5a,5bは外部空気ライン、6a,6bはドレン回収ライン、7はリリーフ弁、8は逆止弁、9a,9bは自動給水ライン1に設けられた電磁弁である。
圧縮機11内部のスクリュロータはモータ12により回転し、吸入フィルタ16を通してインレットバルブ15の先端部(空気吸入口)に空気が導入される。これにより、スクリュロータ間で圧縮された圧縮空気が吐出口から内部空気ライン4を介して水タンク13に供給される。
水タンク13を出る圧縮空気の温度は、例えば外気温度+20℃程度であり、水分を含んでいる。そのためドライヤ14bでは、加圧空気を一旦外気温度以下に下げて内部の水分を凝縮除去し、次いで再加熱して外気温度以上に戻すようになっている。従って、水分のほとんどない乾燥した圧縮空気を供給することができる。
水潤滑式スクリュ圧縮機10を構成する主要機器は、圧縮機C、主モータM、水タンク13、ドライヤD、ファン・モータFM、空冷クーラQCである。
この図において、(A)は正面図、(B)は右側面図である。
本発明のパッケージ形空冷圧縮機20は、単一の筐体21内に、圧縮機C、主モータM、ドライヤD、ファン・モータFM、空冷クーラQC、インバータI、及び始動器Sが収容されている。
なおこれらの値は、一例であり、本発明はこれらの値に限定されない。
インバータ冷却風路22は、この例では筐体21の正面側右側面に第1隔壁23で仕切られた鉛直に延びる矩形空間である。なお、本実施の形態では、インバータIと始動機Sは、空冷クーラに加え、ファン・モータや圧縮機C等のその他の構成要素とも独立して収容されている。
第1吸気口24aは、筐体21の側面上部(図の右側面)に設けられ、冷却空気を外部から導入する。
第1排気口24bは、筐体21の上面に設けられ、内部を冷却して昇温した冷却空気を外部に排気する。
仕切り板24cは、筐体21の上部に第1吸気口24aに対向して鉛直に延び、筐体21の上部を第1吸気口24aに対向する正面側とその反対側の背面側とに2分する。仕切り板24cの下方には、インバータIを収容するスペースとインバータIの下方で冷却空気が反転(下降から上昇に)するスペースが設けられている。
インバータIは、その冷却フィンIfが仕切り板24cの背面側に位置するように、仕切り板24cの下方に設けられている。
補助吸気口25bは、この例において、筐体21の左側面に設けられ、冷却空気を外部から導入する。
主排気口25cは、筐体21の上面に設けられ、インバータ冷却風路22を除く筐体21の内部を冷却して昇温した冷却空気を外部に排気する。
主ダクト25dは、ファン・モータFMを囲んで、筐体21の内部を仕切り、圧縮機Cと主モータMを冷却した冷却空気を加圧して空冷クーラQCに送風する。
ファン・モータFMは、この例では、ターボファンとファン用モータの組み合わせであり、主ダクト25dの内部圧力を高めて(例えば400〜600Paまで)、空冷クーラQCの冷却効率を高めるようになっている。
なおこの場合、インバータ冷却風路22、および、主ダクト25d内部を除く筐体21の内部圧力は負圧(例えば−100〜−200Pa)となる。
従って、インバータ冷却風路22にファンを追加する必要はない。
この構成により、ファンを追加することなく、発熱量の大きいインバータIを自冷ファンにより許容温度内に維持するとともに、始動器Sの最高温度をその許容温度(例えば50℃)以下に容易に保つことができる。
従って、周囲温度が高温の場合であっても、空冷クーラQCとファン・モータFMを大型化することなく、空冷クーラQCにおける循環水の最高温度を低く(例えば60〜65℃に)抑えることができる。
この図において、(A)は正面図、(B)は右側面図である。
この構成により、設置床面付近のより低温の冷却空気をインバータ用吸気口24dから導入することができる。
さらに、始動器Sとインバータ前面の放熱量が十分小さい場合は、第1吸気口24aを削除し、筐体21側面にインバータ用吸気口24dのみを設けても良い。
また、同時にインバータ用吸気口24dから導入した冷却空気を、インバータIの冷却フィンIf、仕切り板24cの背面側、の順で上昇させ、第1排気口24bから外部に排気することができる。
この構成により、合流後の冷却空気は合流前に比べて低温であり、かつ流量が増加するので、ファンを追加することなく、発熱量の大きいインバータIを自冷ファンにより許容温度内に維持するとともに、始動器Sの最高温度をその許容温度(例えば50℃)以下に容易に保つことができる。
従って、周囲温度が高温の場合であっても、空冷クーラQCとファン・モータFMを大型化することなく、空冷クーラQCにおける循環水の最高温度を低く(例えば60〜65℃に)抑えることができる。
この図において、(A)は正面図、(B)は右側面図である。なお、(A)では、上述したインバータI、始動器S及びインバータ冷却風路22の図示を省略している。
この例において、本発明のパッケージ形空冷圧縮機20は、主モータMを独立して収容し、これを独立に冷却する主モータ冷却風路26を備える。
主モータ冷却風路26は、この例では筐体21の背面側右下部に第2隔壁27で仕切られた水平に延びる矩形空間である。
第2吸気口27aは、筐体21の側面下部(図の右側面)に設けられ、冷却空気を外部から導入する。
第2排気口27bは、筐体21の背面下部に設けられ、内部を冷却して昇温した冷却空気を外部に排気する。
主モータMは、第2吸気口27aと第2排気口27bの中間に位置する。
従って、主モータ冷却風路26にファンを追加する必要はない。
この構成により、ファンを追加することなく、発熱量の大きい主モータMを自冷ファンにより許容温度内に維持するとともに、主モータMの最高温度をその許容温度(例えば50℃)以下に容易に保つことができる。
従って、周囲温度が高温の場合であっても、空冷クーラQCとファン・モータFMを大型化することなく、空冷クーラQCにおける循環水の最高温度を低く(例えば60〜65℃に)抑えることができる。
なおこの場合、インバータ冷却風路22を併用することが好ましいが、これを省略することもできる。
この図において、(A)は正面図、(B)は右側面図である。なお、(A)では、上述したインバータI、始動器S及びインバータ冷却風路22の図示を省略している。
この例において、本発明のパッケージ形空冷圧縮機20は、ファン・モータFMと空冷クーラQCを独立して収容し、これらを独立に冷却するクーラ冷却風路28を備える。
クーラ冷却風路28は、この例では筐体21の上部に第3隔壁29で仕切られた矩形空間である。
なお、この例において、上述したインバータ冷却風路22を省略してもよい。
すなわち、この構成によれば、空冷クーラQCを独立して冷却するクーラ冷却風路28を備えるので、空冷クーラQCに供給する冷却空気の温度上昇を低減することができる。
従って、ファン・モータFMの発熱量(例えば約2.2kW)以外の影響を受けないので、周囲温度が高温の場合であっても、空冷クーラQCとファン・モータFMを大型化することなく、空冷クーラQCにおける循環水の最高温度を低く(例えば60〜65℃に)抑えることができる。
この図において、(A)は正面図、(B)は右側面図である。
この例では、上述したクーラ冷却風路28はなく、ファン・モータFMは、主排気口25cの近傍に設けられている。また、空冷クーラQCは、ファン・モータFMの上流側に設けられている。この構成により、冷却空気を、ファン・モータFMにより、吸引して空冷クーラQCに供給する。その他の構成は、第1実施形態と同様である。
なお、この例において、上述したインバータ冷却風路22を省略してもよい。
この図において、(A)は正面図、(B)は右側面図である。なお、(A)では、上述したインバータI、始動器S及びインバータ冷却風路22の図示を省略している。
この例では、上述したクーラ冷却風路28を備える。また、空冷クーラQCは、クーラ冷却風路28の上流側に設けられ、ファン・モータFMは、空冷クーラQCの下流側かつ主排気口25cの近傍に設けられている。この構成により、第3吸気口30aから導入した冷却空気を、ファン・モータFMにより、吸引して空冷クーラQCに供給する。その他の構成は、第4実施形態と同様である。
なお、この例において、上述したインバータ冷却風路22を省略してもよい。
またこの構成により、空冷クーラQCの下流にファン・モータFMが配置されることで、ファン・モータFMによる発熱量(例えば約2.2kW)が加わらないため、空冷クーラQCに供給される冷却空気の温度上昇を抑制することができる。
従って、この構成では、発熱するすべての主要機器の影響を受けないので、周囲温度が高温の場合であっても、空冷クーラQCとファン・モータFMを大型化することなく、空冷クーラQCにおける循環水の最高温度を低く(例えば60〜65℃に)抑えることができる。
FM ファン・モータ、QC 空冷クーラ、I インバータ、
If 冷却フィン、S 始動器、1 自動給水ライン、
2a,2b 水循環ライン、3a 自動排水ライン、
3b 手動排水ライン、4 内部空気ライン、5a,5b 外部空気ライン、
6a,6b ドレン回収ライン、7 リリーフ弁、8 逆止弁、
9a,9b 電磁弁、10 水潤滑式スクリュ圧縮機、11 圧縮機、
12 モータ、13 水タンク、13a 水供給弁、13b 水排出弁、
14a 逆止弁付保圧弁、14b ドライヤ(除湿機)、
15 インレットバルブ、16 吸入フィルタ、17 ファン・モータ、
18 水クーラ、19a ドレントラップ、19b 水フィルタ、
20 パッケージ形水潤滑式スクリュ圧縮機(パッケージ形空冷圧縮機)、
21 筐体、22 インバータ冷却風路、23 第1隔壁、
24a 第1吸気口、24b 第1排気口、24c 仕切り板、
24d インバータ用吸気口、25a 主吸気口、25b 補助吸気口、
25c 主排気口、25d 主ダクト、26 主モータ冷却風路、
27 第2隔壁、27a 第2吸気口、27b 第2排気口、
28 クーラ冷却風路、29 第3隔壁、30a 第3吸気口、
30b 補助排気口
Claims (14)
- 筐体内に少なくとも空冷クーラ、インバータ、及び始動器を含むパッケージ形水潤滑式スクリュ圧縮機であって、
前記筐体内において、前記インバータと前記始動器を前記空冷クーラとは独立して収容し、前記インバータ及び前記始動器を前記空冷クーラとは独立に冷却するインバータ冷却風路を備える、パッケージ形水潤滑式スクリュ圧縮機。 - 前記インバータ冷却風路は、前記筐体の側面上部に設けられた第1吸気口と、前記筐体の上面に設けられた第1排気口と、前記筐体の上部に前記第1吸気口に対向して鉛直に延びる仕切り板と、を有し、
前記始動器は、前記仕切り板の前記第1吸気口に対向する正面側に設けられ、
前記インバータは、前記仕切り板の下方に設けられ、
インバータの冷却フィンが前記仕切り板の背面側に位置している、請求項1に記載のパッケージ形水潤滑式スクリュ圧縮機。 - 前記インバータに搭載された自冷ファンにより、前記第1吸気口から導入した冷却空気を、前記始動器、インバータの正面側、の順で下降させ、インバータの下方で反転させ、インバータの冷却フィン、前記仕切り板の背面側、の順で上昇させ、前記第1排気口から外部に排気する、請求項2に記載のパッケージ形水潤滑式スクリュ圧縮機。
- 前記インバータ冷却風路は、さらに、前記筐体の側面下部で、前記インバータの自冷ファンの上流側に設けられたインバータ用吸気口を有する、請求項2に記載のパッケージ形水潤滑式スクリュ圧縮機。
- 前記インバータ用吸気口から導入した冷却空気を、インバータの前記冷却フィン、前記仕切り板の背面側、の順で上昇させ、前記第1排気口から外部に排気する、請求項4に記載のパッケージ形水潤滑式スクリュ圧縮機。
- 前記筐体内に主モータを前記空冷クーラとは独立に収容し、前記空冷クーラとは独立に前記主モータを冷却する主モータ冷却風路を備える、請求項1に記載のパッケージ形水潤滑式スクリュ圧縮機。
- 前記主モータ冷却風路は、前記筐体の側面に設けられた第2吸気口と第2排気口とを有し、
主モータは、前記第2吸気口と前記第2排気口の中間に位置しており、
主モータに搭載された自冷ファンにより、前記第2吸気口から導入した冷却空気を、前記第2排気口から外部に排気する、請求項6に記載のパッケージ形水潤滑式スクリュ圧縮機。 - 前記筐体内に含まれるファン・モータと前記空冷クーラを前記インバータ及び前記始動器とは独立して収容し、前記ファン・モータと前記空冷クーラを独立に冷却するクーラ冷却風路を備え、
該クーラ冷却風路は、前記筐体の側面に設けられた第3吸気口と、前記筐体の上面に設けられた主排気口と、を有し、
前記ファン・モータにより、前記第3吸気口から導入した冷却空気を、前記主排気口から外部に排気する、ことを特徴とする請求項1に記載のパッケージ形水潤滑式スクリュ圧縮機。 - 前記ファン・モータは、前記クーラ冷却風路の上流側に設けられ、
前記空冷クーラは、ファン・モータの下流側かつ前記主排気口の近傍に設けられ、
前記第3吸気口から導入した冷却空気を、ファン・モータにより、昇圧して空冷クーラに供給する、ことを特徴とする請求項8に記載のパッケージ形水潤滑式スクリュ圧縮機。 - 前記ファン・モータは、前記筐体の上面に設けられた主排気口の近傍に設けられ、
前記空冷クーラは、前記ファン・モータの上流側に設けられ、
冷却空気を、ファン・モータにより、吸引して空冷クーラに供給する、ことを特徴とする請求項8に記載のパッケージ形水潤滑式スクリュ圧縮機。 - 圧縮機と主モータを通過した冷却空気を排気する補助ファン及び補助排気口を備える、ことを特徴とする請求項8に記載のパッケージ形水潤滑式スクリュ圧縮機。
- 筐体と、
前記筐体に収容された空冷クーラと、
前記筐体に収容されたインバータと、
前記筐体に収容された始動器と、
前記筐体内に設けられ、前記空冷クーラとは独立に前記インバータ及び前記始動器を冷却するインバータ冷却風路と、を有するパッケージ形水潤滑式スクリュ圧縮機。 - 前記インバータ冷却風路は、前記筐体に設けられた吸気口及び排気口を有する、請求項12に記載のパッケージ形水潤滑式スクリュ圧縮機。
- 前記インバータ冷却風路は、前記空冷クーラを含む空間と前記インバータ及び前記始動器を分離する隔壁を有する、請求項12に記載のパッケージ形水潤滑式スクリュ圧縮機。
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JP2014222347A JP2016089665A (ja) | 2014-10-31 | 2014-10-31 | パッケージ形水潤滑式スクリュ圧縮機 |
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