JP2012139413A5 - - Google Patents

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CR機や現金機等のパチンコ機に代表される遊技機を設置して営業を行っている遊技場では、業務の効率化や顧客の要望に応じるために、遊技場内の各種情報を管理している。例えば、各遊技機のゲーム回数や大当たり回数といった稼動情報(稼動データ)をホールコンピュータ(管理装置)で集計・管理して、日々の営業に役立てている。特に、打玉(=遊技機に打ち込まれた遊技媒体)、出玉(=遊技機から払い出された遊技媒体)や、大当たりの発生回数、等の、大当たりに関連する稼動情報は、遊技場の営業戦略において重要視されている。例えば、パチンコ機の釘調整は、1回の大当たりの発生期間における出玉、差玉、又は、大当たり発生回数等に基づいて行われる。また、これら管理装置で集計・管理している情報を基に、遊技機やその他の機器の異常の有無またはその可能性を判断している。
そのために管理装置が集計している稼動情報の1つである出玉情報は、遊技機から出力される情報である。例えば、特許文献1に示す発明では、パチンコ機10に、パチンコ機10から払出されたセーフ玉(=出玉)を検出するセーフメータ60が備えられており、セーフメータ60は、10個の出玉を検出するごとに1パルスを出力する。これを管理装置で取得することにより、その遊技機の出玉を算出している。
特開2003−169954号公報
しかしながら、特許文献1に示す発明は、パチンコ機10の遊技機から実際に払い出された遊技媒体を検出して、計数を行い、計数結果をパルスとして出力する構成である。そのため、遊技機の払出手段の異常、セーフメータの検出ミス等により、入賞により払い出しが予定されている出玉数(予定出玉数)とは異なる出玉数が計数結果として出力される場合がある。その場合には、ホールコンピュータは、誤った出玉情報に基づいて、稼動情報を集計し、管理することとなる。また、予定出玉数と計数された出玉数が異なる場合には、遊技機等に何らかの異常が生じている可能性がある。
前記目的を達成するため、請求項1の発明では、遊技機の稼動状況を示す稼動信号を受信して、遊技機の稼動状況を管理する管理システムにおいて、
前記稼動信号は、少なくとも、入賞により遊技機から払い出された遊技媒体数を示す出玉信号と、入賞により遊技機から払い出される予定の遊技媒体数を示す出玉予定信号と、を含み、
前記出玉信号に係る出玉数と前記出玉予定信号に係る予定出玉数とをそれぞれ累積的に記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された累積出玉数と累積予定出玉数とに基づいて、前記累積出玉数と前記累積予定出玉数との比較を行う比較手段と、
前記比較手段による比較の結果、前記累積出玉数と前記累積予定出玉数とが一致するか否かの判定を行う判定手段と、
前記判定手段による判定によって、前記累積出玉数と前記累積予定出玉数とが一致しないと判定された場合、その旨を特定可能な態様で表示可能な表示手段と、を備える、管理システムとした。
請求項2の発明では、遊技機の稼動状況を示す稼動信号を受信して、遊技機の稼動状況を管理する管理システムにおいて、
前記稼動信号は、少なくとも、入賞により遊技機から払い出された遊技媒体数を示す出玉信号と、入賞により遊技機から払い出される予定の遊技媒体数を示す出玉予定信号と、を含み、
前記出玉信号に係る出玉数と前記出玉予定信号に係る予定出玉数とをそれぞれ累積的に記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された累積出玉数と累積予定出玉数とに基づいて、前記累積出玉数と前記累積予定出玉数との比較を行う比較手段と、
前記比較手段による比較の結果、前記累積出玉数と前記累積予定出玉数との差分値が、正常と判定される所定の範囲に含まれるか否かの判定を行う判定手段と、
前記判定手段による判定によって、前記累積出玉数と前記累積予定出玉数との差分値が前記所定の範囲に含まれないと判定された場合、その旨を特定可能な態様で表示可能な表示手段と、を備える、管理システムとした。
請求項3の発明では、遊技機の稼動状況を示す稼動信号を受信して、遊技機の稼動状況を管理する管理システムにおいて、
前記稼動信号は、少なくとも、遊技機に対して補給された遊技媒体数を示す補給玉信号と、入賞により遊技機から払い出される予定の遊技媒体数を示す出玉予定信号と、を含み、
前記補給玉信号に係る補給玉数と、前記出玉予定信号に係る予定出玉数とをそれぞれ累積的に記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された累積補給玉数と累積予定出玉数とに基づいて、前記累積補給玉数と前記累積予定出玉数との比較を行う比較手段と、
前記比較手段による比較の結果、前記累積補給玉数と前記累積予定出玉数とが一致するか否かの判定を行う判定手段と、
前記判定手段による判定によって、前記累積補給玉数と前記累積予定出玉数とが一致しないと判定された場合、その旨を特定可能な態様で表示可能な表示手段と、を備える、管理システムとした。
請求項4の発明では、遊技機の稼動状況を示す稼動信号を受信して、遊技機の稼動状況を管理する管理システムにおいて、
前記稼動信号は、少なくとも、遊技機に対して補給された遊技媒体数を示す補給玉信号と、入賞により遊技機から払い出される予定の遊技媒体数を示す出玉予定信号と、を含み、
前記補給玉信号に係る補給玉数と、前記出玉予定信号に係る予定出玉数とをそれぞれ累積的に記憶する記憶手段と、
前記記憶手段に記憶された累積補給玉数と累積予定出玉数とに基づいて、前記累積補給玉数と前記累積予定出玉数との比較を行う比較手段と、
前記比較手段による比較の結果、前記累積補給玉数と前記累積予定出玉数との差分値が、正常と判定される所定の範囲に含まれるか否かの判定を行う判定手段と、
前記判定手段による判定によって、前記累積補給玉数と前記累積予定出玉数との差分値が前記所定の範囲に含まれないと判定された場合、その旨を特定可能な態様で表示可能な表示手段と、を備える、管理システムとした。
請求項5の発明では、前記記憶手段は、当該記憶手段内に複数の記憶領域が設けられており、
前記出玉信号に係る出玉数又は補給玉信号に係る補給玉数及び前記出玉予定信号に係る予定出玉数を、遊技機毎及び予め設定された所定の時間毎に、当該各記憶領域に累積的に記憶する、請求項1〜4のいずれかに記載の管理システムとした。
請求項6の発明では、前記記憶手段は、当該記憶手段内に複数の記憶領域が設けられており、
前記出玉信号に係る出玉数又は補給玉信号に係る補給玉数及び前記出玉予定信号に係る予定出玉数を、各遊技機の遊技状態毎に、時系列で区分けして、当該各記憶領域に累積的に記憶する、請求項1〜4のいずれかに記載の管理システムとした。
本発明は、遊技機の稼動状況を示す稼動信号を受信して、遊技機の稼動状況を管理する管理システムにおいて、前記稼動信号は、少なくとも、入賞により遊技機から払い出された遊技媒体数を示す出玉信号と、入賞により遊技機から払い出される予定の遊技媒体数を示す出玉予定信号と、を含み、前記出玉信号に係る出玉数と前記出玉予定信号に係る予定出玉数とをそれぞれ累積的に記憶する記憶手段と、前記記憶手段に記憶された累積出玉数と累積予定出玉数とに基づいて、前記累積出玉数と前記累積予定出玉数との比較を行う比較手段と、前記比較手段による比較の結果、前記累積出玉数と前記累積予定出玉数とが一致するか否かの判定を行う判定手段と、前記判定手段による判定によって、前記累積出玉数と前記累積予定出玉数とが一致しないと判定された場合、その旨を特定可能な態様で表示可能な表示手段と、を備える構成とすることにより、遊技機等に何らかの異常が生じていることを、遊技場の従業員等に知らせることができる。
本実施例では、遊技機の稼動情報に係る稼動信号に含まれる出玉信号、出玉予定信号、打玉信号、大当たり信号、確率変動状態信号を受信して、遊技場の各遊技機の累積出玉数と累積予定出玉数との差分を算出する。又は遊技場の各遊技機のあらかじめ設定された時間帯毎の累積出玉数と累積予定出玉数との差分を算出する。又は遊技場の各遊技機の遊技状態毎の累積出玉数と累積予定出玉数との差分を算出するといった複数の機能を有する管理システムAについて説明する。なお、以下の説明では、遊技機をパチンコ機で構成した場合について説明するが、スロットマシン等の他の遊技機にも適用可能であることは明らかである。
管理装置100は、管理システムAの全体を管理し、各遊技機200の大当たり信号、確率変動状態信号、出玉信号、打玉信号、出玉予定信号等の稼動信号を集計し、各遊技機200の出玉数、打玉数、予定出玉数等の稼動情報を管理する情報処理装置である。管理装置100は、例えば、パーソナルコンピュータ(PC)やワークステーション(WS)等で実現される。管理装置100は、遊技場の従業員等から管理装置100への指示入力を受け付ける指示入力装置106や、障害検出等の表示を行うディスプレイ107等の、ユーザインタフェースを備えている。
台管理装置300は、接続された遊技機200から稼動情報に係る稼動信号を取得し、管理装置100、後述する島管理装置400等に送出する情報処理装置であり、本実施例では図1に示すように1台の台管理装置300に2台の遊技機200が接続される構成としている。ただし、他の実施例ではこれに限らず、1台の台管理装置300にさらに多くの遊技機200を接続する構成としても良いし、台管理装置300と遊技機200とを1対1で接続する構成としても良い。
なお、図1に例示した管理システムAの構成は、本実施例に係る構成を説明するための基本的なものである。実際の遊技場において管理システムAを運用する場合は、管理装置100が遊技機200の稼動情報に係る稼動信号を取得できるならば、用途や目的、或いは、機器の配置等の制約条件に基づいて、多様な構成を取ることができる。例えば、図2のように、管理装置100に遊技機200が接続され、管理装置100は遊技機200から直に稼動情報に係る稼動信号を取得するように構成してもよい。
以下、詳しく説明する。CPU110は、あらかじめ、累積一時記憶領域153から、遊技状態毎に区分けして記憶されている各遊技機200の出玉数、予定出玉数、打玉数を呼び出して、これらの出玉数等を比較情報として第4記憶領域157の比較情報記憶領域158に記憶しておく。なお、遊技場の開店直後等で各遊技機200が稼動しておらず、累積一時記憶領域153に比較情報として用いる出玉数等が存在しない場合には、比較情報として用いる出玉数等の各数値は「0(ゼロ)」とする。
遊技機200は、遊技機200の稼動情報に係る信号を外部装置へ送出するためのインタフェース(図示省略)を備える。
稼動情報に係る稼動信号には、遊技機200から払い出された遊技媒体(=出玉)数に係る出玉信号と、入賞の種類毎に予め設定されている、遊技機から払い出される予定の遊技媒体(=予定出玉)数に係る出玉予定信号とが含まれる。これらの信号は、例えば、遊技媒体の払い出しや入賞に応じてパルスを出力するように構成することができる。具体的には、本実施例では遊技機本体210に遊技媒体の払い出しを検知する払出検知手段を設け(図示省略)、払出検知手段は遊技媒体の払い出しを検知すると、その払い出し個数10個につき出玉信号を1パルス出力する。また、遊技機本体210の始動入賞口213、大当たり入賞口214等に入賞を検知する入賞検知手段を設け(図示省略)、入賞検知手段は遊技媒体の通過を検知すると、その入賞口への入賞に応じて予め定められている遊技媒体の払出予定数を演算して、遊技機200内の記憶手段(図示省略)に累積的に記憶しておき、この遊技媒体の払出予定数が10に達するごとに出玉予定信号を1パルス出力する構成としている。このように、出玉信号は実際に遊技機から払い出された遊技媒体の個数を検知して出力されるものであるのに対し、出玉予定信号は遊技機から払い出されるべき遊技媒体の個数を演算して出力されるものであるが、基本的に出玉信号の送出回数と出玉予定信号の送出回数とは一致する。
また、稼動情報に係る稼動信号には、遊技機200が大当たり状態であることを示す大当たり信号と、遊技機200が確率変動状態であることを示す確率変動状態信号とが含まれる。
なお、稼動情報に係る稼動信号(出玉信号、出玉予定信号、大当たり信号、確率変動状態信号を含む)が送出される構成は、これらの信号が管理装置100へ伝達されるならば、図6に例示したものに限られない。また、管理装置100が受信する稼動情報に係る稼動信号は出玉信号、出玉予定信号、大当たり信号、確率変動状態信号に限られない。例えば、図柄が確定したこと等を示す信号や、一般的には遊技機本体210とは別に設けられたアウトボックス(図示省略)から出力される打玉信号(遊技機内に発射された遊技媒体の数に係る信号)が含まれるようにしてもよい。
累積一時記憶領域153の中には、図8に示すように、遊技機200毎に、通常状態、大当たり状態、確率変動状態、確変大当たり状態といった遊技機200の遊技状態毎に区分けされて夫々、記憶領域が設けられている。なお、遊技機200の遊技状態毎に区分けされた各記憶領域の中には、遊技状態を示す遊技状態情報が関連付けて記憶されており、出玉数、予定出玉数、打玉数と区分けされている。そして、累積一時記憶領域153は、出玉信号、出玉予定信号、打玉信号等の稼動信号に基づいて算出した、各遊技機200の出玉数、予定出玉数、打玉数を、通常状態、大当たり状態、確率変動状態、確変大当たり状態といった遊技機200の遊技状態毎に区分けして累積的に記憶する。
具体的には、図12に示す例では、台番号1の遊技機200は、通常状態(=大当たり状態及び確率変動状態が発生していない状態)の時間帯が10時00分(=遊技場の営業開始時)から継続し、この間の累積予定出玉数は120、累積出玉数は120、累積打玉数は630と記憶されており、次の遊技状態である大当たり状態は10時23分から継続し、この間の累積予定出玉数は1690、累積出玉数は1750、打玉数は470、次の遊技状態である確率変動状態は、大当たり状態終了後の10時28分から継続し、この間の累積予定出玉数は270、累積出玉数は270、累積打玉数は270と記憶されている。このように第4記憶領域157には、各遊技機200の各遊技状態の時間帯ごとに、当該遊技状態の時間帯における累積予定出玉数1575、累積出玉数1576、累積打玉数1577が記憶されている。なお、この累積予定出玉数1575、累積出玉数1576、累積打玉数1577は、受信した出玉予定信号、出玉信号及び打玉信号の受信回数を10倍したものを示している。すなわち、上述のように遊技機200から予定出玉数10ごと、出玉数10ごと及び打玉数10ごとに1パルスが出力される構成となっているため、受信した信号の回数を10倍することにより、おおよそ実際の予定出玉数、出玉数及び打玉数としているものである。ただし他の実施例では単に出玉予定信号、出玉信号、打玉信号の受信回数を記憶するものであっても良い。
管理装置100は、図13(a)に示すように、各遊技機200から、出玉信号、出玉予定信号、打玉信号、大当たり信号、確率変動状態信号を含む稼動信号を受信する(ステップS1301)。管理装置100のCPU110は、受信した出玉信号、出玉予定信号、打玉信号から算出した出玉数、予定出玉数、打玉数を、各遊技機200の識別情報に関連付けて、大当たり信号及び確率変動状態信号の受信の有無に基づき、遊技機200の遊技状態毎に区分けして、累積一時記憶領域153に累積的に記憶する(ステップS1302)。次に、管理装置100のCPU110は、累積一時記憶領域153から、各遊技機200の遊技状態毎に区分けして記憶されている出玉数、予定出玉数、打玉数を夫々呼び出して、出玉数、予定出玉数、打玉数毎に加算して、全ての遊技状態を通じた累積出玉数、累積予定出玉数、累積打玉数を算出し、各遊技機200の識別情報に関連付けて、第1記憶領域154に記憶する(ステップS1303)。
そして、図13(b)に示すように、リアルタイムクロック111を参照して、CPU110は、予め設定された一定の時間が経過すると、第1記憶領域154に記憶されている累積予定出玉数から累積出玉数を減算して、差分を算出する(ステップS1304)。具体的に一例を挙げると、図14に示すように、台番号の遊技機200について、累積予定出玉数である35090から累積出玉数である35090を減算すると、その結果は0となる。また、台番号2の遊技機200について、累積予定出玉数である37940から累積出玉数である37270を減算すると、その結果は+(プラス)670となる。また、台番号の遊技機200について、累積予定出玉数である51740から累積出玉数である52270を減算すると、その結果は−(マイナス)530となる。
そしてCPU110は、判定用テーブル152の「総合」欄を参照して、算出した差分が、所定の範囲に含まれるか否かの判定を行う(ステップS1305)。この判定を、各遊技機200について行い、判定結果を遊技機200毎に表示する。具体的には、算出した差分が所定の範囲に含まれる場合は、図14の台番号番台や番台に示すように通常の表示を行う(ステップS1306)。一方、算出した差分が所定の範囲に含まれず、「異常」と判定した遊技機200については、例えば台番号番台や番台に示すように、算出した差分に係る欄をグレー等の特定の色に変え、異常と判定されたことが容易に識別可能となる特定表示を行う(ステップS1307)。
管理装置100は、図15(a)に示すように、各遊技機200から、出玉信号、出玉予定信号、打玉信号、大当たり信号、確率変動状態信号を含む稼動信号を受信する(ステップS1501)。管理装置100のCPU110は、受信した出玉信号、出玉予定信号、打玉信号から算出した出玉数、予定出玉数、打玉数を、各遊技機200の識別情報に関連付けて、大当たり信号及び確率変動状態信号の受信の有無に基づき、遊技機200の遊技状態毎に区分けして、累積一時記憶領域153に累積的に記憶する(ステップS1502)。次に、CPU110は、累積一時記憶領域153から、各遊技機200の遊技状態毎に区分けして記憶されている出玉数、予定出玉数、打玉数を夫々呼び出して、出玉数、予定出玉数、打玉数毎に加算して、全ての遊技状態を通じた累積出玉数、累積予定出玉数、累積打玉数を算出する(ステップS1503)。そしてリアルタイムクロック111で現在時刻を参照して、当該時刻の前に区切られた時間帯情報1552を有する、第2記憶領域155内の記憶領域に記憶されている累積出玉数、累積予定出玉数、累積打玉数を呼び出して、算出した累積出玉数、累積予定出玉数、累積打玉数から夫々減算する(ステップS1504)。それからCPU110は、減算後の累積出玉数、累積予定出玉数、累積打玉数を第2記憶領域155内の当該時刻が含まれる時間帯の記憶領域に記憶させる(ステップS1505)。
そして、図15(b)に示すように、リアルタイムクロック111を参照して、CPU110は、予め設定された一定の時間が経過すると、第2記憶領域155の各記憶領域に記憶されている各時間帯の累積予定出玉数から累積出玉数を減算して、差分を算出する(ステップS1506)。具体的に一例を挙げると、図16に示すように、台番号1の遊技機200について、時間帯1「10:00〜11:00」の累積予定出玉数である9260から累積出玉数である9290を減算すると、その結果は−(マイナス)30となる。また、時間帯2「11:00〜12:00」の累積予定出玉数である9810から累積出玉数である9820を減算すると、その結果は−(マイナス)10となる。また、時間帯12:00〜13:00」の累積予定出玉数である640から累積出玉数である640を減算すると、その結果はとなる。
そしてCPU110は、判定用テーブル152の「総合」を参照して、算出した時間枠毎の差分が、所定の範囲に含まれるか否かの判定を行う(ステップS1507)。この判定を、各遊技機200について行い、判定結果を時間帯毎に表示する。具体的には、算出した差分が所定の範囲に含まれる場合は、図16の時間帯1や時間帯2に示すように通常の表示を行う(ステップS1508)。一方、算出した差分が所定の範囲に含まれず、「異常」と判定した場合には、算出した差分に係る欄をグレー等の特定の色に変え、異常と判定されたことが容易に識別可能となる特定表示を行う(ステップS1509)。
管理装置100は、図17(a)に示す通り、各遊技機200から、出玉信号、出玉予定信号、打玉信号、大当たり信号、確率変動状態信号を含む稼動信号を受信する(ステップS1701)。管理装置100のCPU110は、受信した出玉信号、出玉予定信号、打玉信号から算出した出玉数、予定出玉数、打玉数を、各遊技機200の識別情報に関連付けて、大当たり信号及び確率変動状態信号の受信の有無に基づき、遊技機200の遊技状態毎に区分けして、累積一時記憶領域153に累積的に記憶する。その結果、累積一時記憶領域153内に記憶されている各遊技機200の出玉数、予定出玉数、打玉数が更新されると(ステップS1702)、CPU110は、累積一時記憶領域153から遊技状態毎に区分けして記憶されている各遊技機200の更新後の出玉数、予定出玉数、打玉数を呼び出すとともに、第4記憶領域157の比較情報記憶領域158の中から、遊技状態毎に区分けして記憶されている各遊技機200の出玉数、予定出玉数、打玉数を呼び出して、比較する(ステップS1703)。比較の結果(ステップS1704)、出玉数等が増加している遊技状態が、既に作成されている記憶領域の遊技状態情報と同一の場合には、当該記憶領域に既に記憶されている出玉数、予定出玉数、打玉数に、増加分の出玉数、予定出玉数、打玉数を加算して、加算後の出玉数、予定出玉数、打玉数を、累積出玉数、累積予定出玉数、累積打玉数として、当該記憶領域に上書きして記憶させる(ステップS1705)。一方、出玉数等が増加している遊技状態が、既に作成されている記憶領域の遊技状態情報と異なっている場合には、新たな記憶領域を作成し(ステップS1706)、当該記憶領域に増加分の出玉数等を記憶させる(ステップS1707)。
判定用テーブル182には、各遊技状態における累積予定出玉数と累積補給玉数との差分の許容範囲が記憶されている。具体的には、図23(b)に示すように、判定用テーブル182には、遊技機800の遊技状態ごとに、累積予定出玉数から累積補給玉数を減算して算出した差分と、判定結果との対応関係が記憶されている。すなわち、図23(a)は許容範囲を設定する画面の一例であり、「入賞球誤差」は当該差分を表す語の一例である。また、「通常時」、「大当時」、「確変時」は遊技状態毎の設定を示すものである。このような画面をディスプレイ107に表示させ、遊技場の従業員等が指示入力装置106を用いて数値を入力する。図23(a)の例では、遊技機800の遊技状態が通常状態(図4の(A)に相当)のときは、差分が−10以上10以下の場合は正常と判定し、これ以外の場合は異常と判定するよう設定する。これによって、判定用テーブル182には図23(b)に示すように記憶される。これによると、例えば、算出された差分が、「9」である場合には、「正常」と判定される。原則として「累積予定出玉数=累積補給玉数」となるはずであるが、差分が「−10以上、10以下」の場合は、出玉計数上の誤差等として、「正常」と判定されることとなる。
累積一時記憶領域183の中には、図24に示すように、遊技機800毎に、通常状態、大当たり状態、確率変動状態、確変大当たり状態といった遊技機800の遊技状態毎に区分けされて夫々、記憶領域が設けられている。なお、遊技機800の遊技状態毎に区分けされた各記憶領域の中には、遊技状態を示す遊技状態情報が関連付けて記憶されており、補給玉数、予定出玉数、打玉数と区分けされている。そして、累積一時記憶領域183は、補給玉信号、出玉予定信号、打玉信号等の稼動信号に基づいて算出した、各遊技機800の補給玉数、予定出玉数、打玉数を、通常状態、大当たり状態、確率変動状態、確変大当たり状態といった遊技機800の遊技状態毎に区分けして累積的に記憶する。
具体的には、図28に示す例では、台番号1の遊技機800は、通常状態(=大当たり状態及び確率変動状態が発生していない状態)の時間帯が10時00分(=遊技場の営業開始時)から継続し、この間の累積予定出玉数は120、累積補給玉数は120、累積打玉数は630と記憶されており、次の遊技状態である大当たり状態は10時23分から継続し、この間の累積予定出玉数は1690、累積補給玉数は1750、打玉数は470、次の遊技状態である確率変動状態は、大当たり状態終了後の10時28分から継続し、この間の累積予定出玉数は270、累積補給玉数は270、累積打玉数は270と記憶されている。このように第4記憶領域187には、各遊技機800の各遊技状態の時間帯ごとに、当該遊技状態の時間帯における累積予定出玉数1875、累積補給玉数1876、累積打玉数1877が記憶されている。なお、この累積予定出玉数1875、累積補給玉数1876、累積打玉数1877は、受信した出玉予定信号、補給玉信号及び打玉信号の受信回数を10倍したものを示している。すなわち、上述のように遊技機800から予定出玉数10ごと、補給玉数10ごと及び打玉数10ごとに1パルスが出力される構成となっているため、受信した信号の回数を10倍することにより、おおよそ実際の予定出玉数、補給玉数及び打玉数としているものである。ただし他の実施例では単に出玉予定信号、補給玉信号、打玉信号の受信回数を記憶するものであっても良い。
図29(a)に示すように、管理装置100は、各遊技機800から、補給玉信号、出玉予定信号、打玉信号、大当たり信号、確率変動状態信号を含む稼動信号を受信する(ステップS2901)。管理装置100のCPU190は、受信した補給玉信号、出玉予定信号、打玉信号から算出した補給玉数、予定出玉数、打玉数を、各遊技機800の識別情報に関連付けて、大当たり信号及び確率変動状態信号の受信の有無に基づき、遊技機800の遊技状態毎に区分けして、累積一時記憶領域183に累積的に記憶する(ステップS2902)。次に、管理装置100のCPU190は、累積一時記憶領域183から、各遊技機800の遊技状態毎に区分けして記憶されている補給玉数、予定出玉数、打玉数を夫々呼び出して、補給玉数、予定出玉数、打玉数毎に加算して、全ての遊技状態を通じた累積補給玉数、累積予定出玉数、累積打玉数を算出し、各遊技機800の識別情報に関連付けて、第1記憶領域184に記憶する(ステップS2903)。
そして、図29(b)に示すように、リアルタイムクロック111を参照して、CPU190は、予め設定された一定の時間が経過すると、第1記憶領域184に記憶されている累積予定出玉数から累積補給玉数を減算して、差分を算出する(ステップS2904)。具体的に一例を挙げると、図30に示すように、台番号の遊技機800について、累積予定出玉数である35090から累積補給玉数である35090を減算すると、その結果は0となる。また、台番号2の遊技機800について、累積予定出玉数である37940から累積補給玉数である37270を減算すると、その結果は+(プラス)670となる。また、台番号の遊技機800について、累積予定出玉数である51740から累積補給玉数である52270を減算すると、その結果は−(マイナス)530となる。
そしてCPU190は、判定用テーブル182を参照して、算出した差分が、所定の範囲に含まれるか否かの判定を行う(ステップS2905)。この判定を、各遊技機800について行い、判定結果を遊技機800毎に表示する。具体的には、算出した差分が所定の範囲に含まれる場合は、図30の台番号番台や番台に示すように通常の表示を行う(ステップS2906)。一方、算出した差分が所定の範囲に含まれず、「異常」と判定した遊技機800については、例えば台番号番台や番台に示すように、算出した差分に係る欄をグレー等の特定の色に変え、異常と判定されたことが容易に識別可能となる特定表示を行う(ステップS2907)。

Claims (6)

  1. 遊技機の稼動状況を示す稼動信号を受信して、遊技機の稼動状況を管理する管理システムにおいて、
    前記稼動信号は、少なくとも、入賞により遊技機から払い出された遊技媒体数を示す出玉信号と、入賞により遊技機から払い出される予定の遊技媒体数を示す出玉予定信号と、を含み、
    前記出玉信号に係る出玉数と前記出玉予定信号に係る予定出玉数とをそれぞれ累積的に記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された累積出玉数と累積予定出玉数とに基づいて、前記累積出玉数と前記累積予定出玉数との比較を行う比較手段と、
    前記比較手段による比較の結果、前記累積出玉数と前記累積予定出玉数とが一致するか否かの判定を行う判定手段と、
    前記判定手段による判定によって、前記累積出玉数と前記累積予定出玉数とが一致しないと判定された場合、その旨を特定可能な態様で表示可能な表示手段と、を備えることを特徴とする、管理システム。
  2. 遊技機の稼動状況を示す稼動信号を受信して、遊技機の稼動状況を管理する管理システムにおいて、
    前記稼動信号は、少なくとも、入賞により遊技機から払い出された遊技媒体数を示す出玉信号と、入賞により遊技機から払い出される予定の遊技媒体数を示す出玉予定信号と、を含み、
    前記出玉信号に係る出玉数と前記出玉予定信号に係る予定出玉数とをそれぞれ累積的に記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された累積出玉数と累積予定出玉数とに基づいて、前記累積出玉数と前記累積予定出玉数との比較を行う比較手段と、
    前記比較手段による比較の結果、前記累積出玉数と前記累積予定出玉数との差分値が、正常と判定される所定の範囲に含まれるか否かの判定を行う判定手段と、
    前記判定手段による判定によって、前記累積出玉数と前記累積予定出玉数との差分値が前記所定の範囲に含まれないと判定された場合、その旨を特定可能な態様で表示可能な表示手段と、を備えることを特徴とする、管理システム。
  3. 遊技機の稼動状況を示す稼動信号を受信して、遊技機の稼動状況を管理する管理システムにおいて、
    前記稼動信号は、少なくとも、遊技機に対して補給された遊技媒体数を示す補給玉信号と、入賞により遊技機から払い出される予定の遊技媒体数を示す出玉予定信号と、を含み、
    前記補給玉信号に係る補給玉数と、前記出玉予定信号に係る予定出玉数とをそれぞれ累積的に記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された累積補給玉数と累積予定出玉数とに基づいて、前記累積補給玉数と前記累積予定出玉数との比較を行う比較手段と、
    前記比較手段による比較の結果、前記累積補給玉数と前記累積予定出玉数とが一致するか否かの判定を行う判定手段と、
    前記判定手段による判定によって、前記累積補給玉数と前記累積予定出玉数とが一致しないと判定された場合、その旨を特定可能な態様で表示可能な表示手段と、を備えることを特徴とする、管理システム。
  4. 遊技機の稼動状況を示す稼動信号を受信して、遊技機の稼動状況を管理する管理システムにおいて、
    前記稼動信号は、少なくとも、遊技機に対して補給された遊技媒体数を示す補給玉信号と、入賞により遊技機から払い出される予定の遊技媒体数を示す出玉予定信号と、を含み、
    前記補給玉信号に係る補給玉数と、前記出玉予定信号に係る予定出玉数とをそれぞれ累積的に記憶する記憶手段と、
    前記記憶手段に記憶された累積補給玉数と累積予定出玉数とに基づいて、前記累積補給玉数と前記累積予定出玉数との比較を行う比較手段と、
    前記比較手段による比較の結果、前記累積補給玉数と前記累積予定出玉数との差分値が、正常と判定される所定の範囲に含まれるか否かの判定を行う判定手段と、
    前記判定手段による判定によって、前記累積補給玉数と前記累積予定出玉数との差分値が前記所定の範囲に含まれないと判定された場合、その旨を特定可能な態様で表示可能な表示手段と、を備えることを特徴とする、管理システム。
  5. 前記記憶手段は、当該記憶手段内に複数の記憶領域が設けられており、
    前記出玉信号に係る出玉数又は補給玉信号に係る補給玉数及び前記出玉予定信号に係る予定出玉数を、遊技機毎及び予め設定された所定の時間毎に、当該各記憶領域に累積的に記憶することを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の管理システム。
  6. 前記記憶手段は、当該記憶手段内に複数の記憶領域が設けられており、
    前記出玉信号に係る出玉数又は補給玉信号に係る補給玉数及び前記出玉予定信号に係る予定出玉数を、各遊技機の遊技状態毎に、時系列で区分けして、当該各記憶領域に累積的に記憶することを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載の管理システム。
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