JP2012139099A - 超電導モータ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】電機子側回転子と、該電機子側回転子の外周に配置される界磁側固定子を備え、前記界磁側固定子は、帯状の超電導線が巻回されて形成されたパンケーキコイルまたはソレノイドコイルからなる円筒形状の界磁コイルと、前記界磁コイルの軸線方向の両端に配置される第1ヨークおよび第2ヨークと、前記第1ヨークの内周から突設したN極の誘導子と、第2ヨークの内周から突設したS極の誘導子とを備え、前記N極誘導子とS極誘導子とを前記超電導の界磁コイルの内周と前記電機子側回転子の間に、周方向に間隔をあけて配置して磁路を設けている。
【選択図】図2
Description
例えば、この種のモータが特開昭53−55703号公報(特許文献1)において提供されている。特許文献1で提供されているモータでは、図17に示すように、帯状の導体1をエッジ方向に巻いて(所謂エッジワイズ巻き)複数のコイル2を形成し、該コイル2を固定子ハウジング3の内周面に周方向に間隔をあけて配置して界磁コイルとしている。
また、帯状の導体が超電導線からなる場合には、超電導線を無理にエッジワイズ巻きすることにより超電導線が損傷して超電導特性が劣化するおそれがある。
前記界磁側固定子は、
帯状の超電導線が巻回されて形成されたパンケーキコイルまたはソレノイドコイルからなる円環形状の界磁コイルと、
前記界磁コイルの軸線方向の両端に配置される第1ヨークおよび第2ヨークと、
前記第1ヨークの内周から突設したN極の誘導子と、第2ヨークの内周から突設したS極の誘導子とを備え、
前記N極誘導子とS極誘導子とを前記界磁コイルの内周と前記電機子側回転子の間に、周方向に間隔をあけて配置して磁路を設けていることを特徴とする超電導モータを提供している。
このように、界磁を形成する超電導コイルを、帯状の超電導線を巻回して円環形状に形成したパンケーキコイルあるいはソレノイドコイルで形成しているため、従来例のように帯状の導体をエッジワイズ巻きしたコイルを設ける必要がない。
また、前記従来例では、磁極数と同数のコイルを設けているため、コイルの個数が多くなり非常に複雑な構造となるが、本発明では誘導子により磁極を形成しているため、1つの界磁コイルで複数の磁極を形成することができ、磁極数に対して界磁コイルの個数を大幅に少なくすることができる。これにより、超電導モータを小型化することができると共に容易に製造することができる。
また、帯状の超電導線をエッジワイズ巻きしないため、超電導線を損傷させることがない。よって、超電導特性を劣化させることなく、十分な性能を発揮してモータの高出力が可能となる。
さらに、超電導線に大電流を流すことにより、第1、第2ヨークを磁束が飽和した状態で用いることができ、電機子の磁場の変化が第1、第2ヨークに影響しにくく、第1、第2ヨークに渦電流が生じにくくなって、第1、第2ヨークにおける鉄損を低減して発熱を抑えることができる。
このように、所要個数のパンケーキコイルを軸線方向に並設した積層コイルとした場合も軸線方向に長い円環形状のコイルとすることができ、モータの要求電流量に対応した界磁コイルを簡単に形成できる。
さらに、回転子の軸線方向の寸法に応じて、前記積層コイルと第1、第2ヨークとを組み合わせた界磁側固定子を、軸線方向に間隔をあけて複数組設けることが好ましい。
超電導線をソレノイド巻きしたソレノイドコイルの場合も軸線方向の長さを任意に設定でき、円筒形状を保持できる。
このように、積層コイルの軸線方向の両端に位置する超電導線の端末に接続する第一、第二端子のリード線接続部を近接位置に配置すると、後述するように、第一、第二端子のリード線接続を1つの冷媒用配管内に挿通させて、冷媒タンク側へと引き出すことができる。
前記第一端子と第二端子を屈曲させてリード線接続部を近接配置してもよいし、接続する超電導線の端末を延在させてもよい。
前記冷却容器は、内周壁と、外周壁と、該内外周壁の軸線方向の両端に夫々連結する円環状の端面壁を有し、前記外周壁に冷媒通路となる配管の一端を取り付け、該配管の他端を前記界磁コイルを超電導温度に冷却する冷媒を貯留した冷媒タンクと連結している。
かつ、前記従来例ではコイル数が多くなり、各コイルをそれぞれ冷却容器に収容すると冷却容器の個数が多くなり、非常に複雑な構造となる。これに対して、本発明では界磁コイルの個数を大幅に少なくすることができるため、冷却容器の構造も簡素化することができる。
前記第1、第2ヨークの外周壁部の先端面を突き合わせると共に、これら外周壁の外面に軸線方向に設けた挿通溝に締結材を嵌合し、該締結材の両端を第1、第2ヨークにネジ締め固定して前記第1、第2ヨークとを締結固定し、かつ、
前記第1、第2ヨークの外周壁部の先端の突き合わせ部の先端に前記配管を貫通させる切欠を設け、あるいは/および前記外周壁部に前記配管を貫通させる貫通穴を設けている。
前記第1、第2ヨークに設ける切欠等は異なるヨーク側の誘導子と対向する位置の外周壁部に設けてもよい。
より好ましくは、冷却容器の外周壁と前記界磁コイルの外周面との間の距離を前記界磁コイルの径方向の幅の2.5倍〜3倍としていることが好ましい。
液体窒素等からなる冷媒が気化して発生した気泡が冷却容器内に溜まり、この溜まった気泡が超電導コイルからなる界磁コイルと長時間接触し続けると、該接触部分が冷媒により冷却されず、局所的に界磁コイルの冷却が低下する。
しかし、前記構成によれば、冷却容器の外周壁と界磁コイルの外周面との間に大きな隙間を設けて、発生した気泡が界磁コイルと接触しにくくしているため、該気泡が界磁コイルと長時間接触し続けるのを防止することができ、界磁コイルを局所的に冷却できない状態が生じるのを防止することができる。
あるいは、前記冷却容器の外周壁に、その軸線方向の略全長に開口する配管接続口を設け、該配管接続口の内寸と同一内寸を有する配管を接続してもよい。
例えば、界磁コイルの軸線方向を水平方向とした状態で配置し、冷却容器の上端に配管が接続されている本発明の超電導モータを自動車等の駆動用モータとして使用した場合、車体が傾いて超電導モータの軸線方向が傾斜したとき、配管が冷却容器の配管接続口より小さいと、該配管接続口の部分に気泡が滞留しやすい。この滞留した気泡が超電導コイルからなる界磁コイルに長時間接触し続けると、界磁コイルを局所的に冷却することができなくなるおそれがある。
しかしながら、前記のように冷却容器の配管接続口と連通する部位の配管の内寸を大きくすると、超電導モータが傾いても気泡を滞留させることなく配管を通して排出することができる。
特に、複数のシングルあるいはダブルパンケーキコイルを軸線方向に並設した積層型の界磁コイルとした場合、これらパンケーキコイルの超電導を順次接続して連続させた超電導線とした両端末が離れた位置となる。よって、前記のように、該超電導線の両側端末に接続した第一、第二端子を屈曲してリード線接続部を、これらリード線接続部を近接位置に配置すると、これら第一、第二端子のリード線接続部を1つの冷媒流通用の配管内に挿通させることができ、第一、第二端子の冷却を効率良く行うことができる。
前記構成によれば、複数設けた配管によって冷媒が気化して発生した気泡を効率良く冷却容器から排出することができ、かつ、これら配管を冷却容器の外周壁の周方向に間隔をあけて配置しているため、超電導モータが周方向に回転してもいずれかの配管により気泡を排出することができる。
即ち、冷却容器と界磁コイルの内外周面は隙間をあけるため、界磁コイルの軸方向の両端面をスペーサを介して冷却容器内に位置決め固定している。
前記界磁コイルとスペーサとが当接する位置では、界磁コイルに冷媒が直接接触しないが、該スペーサを金属により形成しているため、該スペーサによって伝導された冷熱により界磁コイルのスペーサとの当接部も効率良く冷却することができる。
前記スペーサを形成する金属としては、熱伝導率の良い銅、黄銅等が好ましい。
前記配管は前記冷却容器の内槽と前記冷媒タンクの内槽を連結する内管と、前記冷却容器の外槽と前記冷媒タンクの外槽を連結すると共に前記内管を真空断熱層を介して囲む外管を備え、これら内管および/または外管に蛇腹形状部を設けていることが好ましい。
また、配管の内管および/または外管に蛇腹形状部を設けると、冷媒に直接接触する内管と冷媒に接触しない外管との熱収縮の差を前記蛇腹形状部で吸収して、熱収縮による歪みで配管が破損するのを防止することができる。
また、配管の内管および/または外管に蛇腹形状部を設けて弾性を付与しているため、これら内管と外管の前記冷却容器や冷媒タンクとの接続位置における高い精度が要求されることがなく、かつ、接続作業も容易にすることができる。
また、帯状の超電導線をエッジワイズ巻きしないため、超電導特性を劣化させることなく十分な性能を発揮することができる。
図1乃至図7に、本発明の第1実施形態の超電導モータを示し、該超電導モータは自動車用の駆動モータ等として用いられるものである。
超電導モータ10は、超電導コイルを備えた界磁側固定子(以下、固定子と称する)20の中空部に電機子側回転子(以下、回転子と称する)40を回転自在に貫通し、前記固定子20はクローポールと称される誘導子を備えたものとし、クローポール型のモータとしている。
前記各第1、第2ヨーク23、24の内周側に磁極を形成する誘導子23c、24cを突設すると共に、該誘導子23c、24cで囲まれる中空部に隙間をあけて回転子40を回転自在に貫通し、該回転子40の外周に周方向に等間隔をあけて誘導子23cと24cとを交互に配置している。
前記界磁コイル21を収容した冷却容器22に、図1、2に示すように、冷媒流通用の配管60の一端を取り付け、他端を、界磁コイル21を超電導温度に冷却する冷媒を貯留した冷媒タンク50に連結している。
前記各一対の誘導子23c、24cを界磁コイル21の内周側に90度間隔をあけて突出させ、図2(B)に示すように、界磁コイル21の内周側と電機子側回転子40の外周の間に、N極となる誘導子23cとS極となる誘導子24cとを周方向に90度間隔をあけて配置している。
なお、誘導子23c、24cは説明を簡略化するため、一対づつとしているが、例えば、12個づつ突設して、N極誘導子とS極誘導子とを15度間隔で密に配置してもよい。
なお、本実施形態では、ダブルパンケーキコイルの超電導線を順次連結して直列に接続しているが、各ダブルパンケーキコイルを電源にそれぞれ接続して並列接続としてもよい。また、パンケーキコイルは1層のコイル部からなるシングルパンケーキコイルとしてもよい。
外周壁28bの図中上端位置に軸線方向の一端から他端にかけて延在するスリット28dを設けて配管接続口とし、該スリット28dの縁部に後述する配管60の内管61の下端縁に設けた基壁部28eを溶接により取り付けている。これにより、基壁部28eが外周壁28bの一部を構成すると共に外周壁28bの上端から内管61を外方に向けて突出させており、該内管61に界磁コイル21に接続した第一端子27A、第二端子27Bのリード線接続部27cを挿通させている。
外周壁29bの上端位置にもスリット29dを設け該スリット29dの縁部に後述する配管60の外管62の下端縁に設けた基壁部29eを溶接により取り付けて、基壁部29eが外周壁29bの一部を構成すると共に外周壁29bの上端から外管62を上方に向けて突出させており、該外管62に内管61を隙間をあけて挿通させている。
なお、図7に示すように、突起部31cを設けていない位置では、環状スペーサ31を内槽28に接触させていないため、内槽28と環状スペーサ31の接触面積を最小限にして、環状スペーサ31を伝って外部の熱が内槽28側へ進入しないようにしている。
前記冷媒タンク50の真空断熱層Sおよび配管60の真空断熱層Sにもアルミニウムからなる多層断熱シートを収容している。
よって、冷却容器22、配管60及び冷媒タンク50に液体窒素からなる冷媒が貯留されており、超電導モータ10の界磁コイル21を冷却することにより気化した窒素は上方へ浮上し、冷却容器22から上方の配管60を通って冷媒タンク50へ放出される。
また、本実施形態では、内管61の径を内槽28の軸線方向の幅よりも小とすると共に、内管61を内槽28の外周壁28bの軸線方向の中心位置から突出させ、超電導モータ10の軸線が水平方向に対して15度傾斜した状態で、図6(B)に示すように、内槽28と内管61の境界位置の配管接続口の上端位置Y1が界磁コイル21の上端位置Y2よりも上方に配置されるようにしている。これにより、超電導モータ10を15度傾斜させた状態であっても、冷媒が気化して発生した気泡を界磁コイル21に接触させることなく内管61を通して確実に排出することができる。
これら第1ヨーク23と第2ヨーク24は、図3及び図4に示すように、界磁コイル21の軸線方向の両端面と対向する位置に配置される円環平板状の側端壁部23a、24aと、側端壁部23a、24aの外周縁より突出すると共に界磁コイル21の外周側を囲む外周壁部23b、24bとを備え、前記側端壁部23a、24aの内周縁より爪状の前記誘導子23c、24cを突出させている。
該誘導子23c、24cは先端から基端にかけて幅を大きくした台形形状とし、周方向に湾曲させて界磁コイル21の内周面と、回転子40の外周面の間に配置し、回転子40の外周面に隙間をあけて沿う形状としている。
前記のように、第1ヨーク23の誘導子23cは左右対向位置に2つ突設する一方、第2ヨーク24の誘導子24cは上下対向位置に2つ突設して、第1、第2ヨーク23、24を冷却容器22に軸線方向両側から外嵌したときに、図2(B)に示すように、第1ヨーク23の誘導子23aと第2ヨーク24の誘導子24aが周方向に90度間隔をあけて交互に配置されるようにしている。
また、第1ヨーク23の誘導子23cと対向する側方位置に連結固定用のボルト穴23e、24eを有する軸線方向の挿通溝23f、24fを凹設している。
第1ヨーク23と第2ヨーク24とは、冷却容器22を軸線方向の両側から挟み込んで外嵌した状態で互いの外周壁部23b、24bの先端面を付き合わせ、挿通溝23f、24fに締結片32を嵌め込んでボルト締めにより連結固定している。
なお、第1、第2ヨーク23、24は磁性を有するステンレスにより形成してもよい。
また、回転子40の軸部40aに冷却ファンを構成する羽根部40bを突設し、該羽根部40bを超電導モータ10内に配置している。
前記回転子40には銅線からなる電機子コイル(図示せず)を設けると共に、支持材41にブラシ(図示せず)を固定し、回転子40の軸部に固定した整流子(図示せず)が接触して、回転子40の電機子コイルに電流が流れる構成としている。
回転子40が回転すると、軸部40aに設けた羽根部40bも回転し、超電導モータ10を駆動させることにより発生した熱を効率良く外部へ放熱することができる。
なお、本実施形態では、銅線(常電導線)で電機子コイルを形成しているが、電機子コイルも超電導線により形成してもよい。
また、帯状の超電導線をエッジワイズ巻きしないため、またコイルの曲げも大きくとれて超電導特性を劣化させることなく十分な性能を発揮することができる。
よって、本実施形態の超電導モータ10は配置状態が安定しない自動車用の駆動モータとして好適に用いることができる。
さらに、界磁コイル21を冷却容器22の内槽28内に位置決めするためのスペーサ30を熱伝導性の良い銅により形成しているため、該スペーサ30によって伝導された冷熱により界磁コイル21のスペーサ30との当接部も効率良く冷却することができる。
さらに、配管60の内管61と外管62に蛇腹形状部61a、62aを設けて弾性を付与しているため、これら内管61と外管62の冷却容器22や冷媒タンク50との接続位置における高い精度が要求されることがなく、かつ、接続作業も容易にすることができる。
第2実施形態では、配管60の内管61の径を冷却容器22の内槽28の外周壁28bの軸線方向の幅および配管接続口Hの軸線方向の内寸L3よりも小とし、内管61側から内槽28側にかけてテーパ状に拡径する拡径連結部33で内管61と内槽28とを連結している。
同様に、配管60の外管62の径を冷却容器22の外槽29の外周壁29bの軸線方向の幅よりも小とし、外管62側から外槽29側にかけてテーパ状に拡径する拡径連結部34で外管62と外槽29とを連結している。
なお、本実施形態では拡径連結部33、34を冷却容器22の軸線方向にのみ拡径しているが冷却容器22の周方向にも拡径させてもよい。
他の構成及び作用効果は第1実施形態と同様のため、同一の符号を付して説明を省略する。
本変形例では、配管60の内管61と冷却容器22の内槽28とを連結する拡径連結部33を内管61側から内槽28側にかけて円弧状に拡径させている。
同様に、外管62と冷却容器22の外槽29とを連結する拡径連結部34も外管62側から外槽29側にかけて円弧状に拡径させている。
なお、本変形例でも拡径連結部33、34を冷却容器22の軸線方向にのみ拡径しているが冷却容器22の周方向にも拡径させてもよい。
他の構成及び作用効果は第1実施形態と同様のため、同一の符号を付して説明を省略する。
本変形例では、冷却容器22の内槽28の外周壁28bに、軸線方向Xの全長に開口する配管接続口Hを設け、該配管接続口Hの軸線方向Xの内寸L3と同一内径を有する配管61を接続している。
同様に、外管62の径を外槽29の外周壁29bの軸線方向の幅と同一としている。
なお、本変形例では配管60を真円筒形状としているが、軸線方向を長軸方向とした楕円筒形状としてもよい。
他の構成及び作用効果は第1実施形態と同様のため、同一の符号を付して説明を省略する。
本変形例では、配管60の冷却容器22と接続される基部側の径を冷却容器22の軸線方向の幅と同一とする一方、先端側の径を冷却容器22の軸線方向の幅よりも小径とし、基部側と先端側の間に段差部60aを設けている。配管60の内管61と外管62を共に基部側と先端側の間に段差部を設けて形状としている。
なお、他の構成及び作用効果は第1実施形態と同様のため、同一の符号を付して説明を省略する。
第3実施形態では、冷却容器22と冷媒タンク50を複数の配管60で連結している。 詳細には、第1実施形態と同様の配管60Aを冷却容器22の上端位置に設け、該配管60Aの周方向両側にそれぞれ配管60B、60Cを設けている。配管60B、60Cは、配管60Aと同様、内管61と外管62とからなる。また、配管60A、60B、60Cと冷却容器22との連結位置の配管接続口が周方向に15度の間隔をあけて設けられるように設定している。
なお、配管60A〜60Cはそれぞれ個別に冷媒タンク50と接続してもよいし、配管60A〜60Cを途中で結合させて1ヶ所で冷媒タンク50と接続してもよい。
また、第2実施形態の配管を第3実施形態に適用してもよい。
他の構成及び作用効果は第1実施形態と同様のため、同一の符号を付して説明を省略する。
第4実施形態では、冷却容器22の内槽28と外槽29とを位置決めするスペーサを第1実施形態と相違させている。
内槽28の内周壁28aと外槽29の内周壁29aとの間にFRPからなるU字状の板バネ状スペーサ35を配置して、内槽28を外槽29内に弾性保持している。該板バネ状スペーサ35は、冷却容器22の軸線方向の両側で、かつ周方向に間隔をあけて配置している。
また、板バネ状スペーサ35は内槽28および外槽29との接触面積が小さいため、外部の熱が内槽28側へ熱伝導するのを抑えることができる。
なお、図14に示すように、板状のスペーサ36に六角形の貫通穴36aを並設したハニカム構造として、該スペーサ36を内槽28の内周壁28aと外槽29の内周壁29aの間に配置する構成としてもよい。該スペーサ36は冷却容器22の全周に亙って配置してもよいし、周方向に間隔をあけて配置してもよい。これにより、スペーサ36と内槽28および外槽29との接触面積を小さくして熱伝導を小さくすることができ、かつ、これによりスペーサを軽量化することができる。スペーサに設ける貫通穴は六角形に限らず、円形や他の多角形としてもよい。
他の構成及び作用効果は第1実施形態と同様のため、同一の符号を付して説明を省略する。
第5実施形態では、冷媒タンク50の内槽51とモータ本体の内部とを別の配管64で接続しており、冷媒である液体窒素が気化することにより冷媒タンク50に戻された窒素を配管64を介してモータ本体内に供給して、該窒素によりブラシや電機子コイル等の発熱部材を冷却できるようにしている。
なお、他の構成及び作用効果は第1実施形態と同様のため、同一の符号を付して説明を省略する。
第6実施形態では、界磁コイル21’をパンケーキコイルに替えて、1本の帯状の超電導線21cを円筒状の支持枠21bに軸線方向Xの一端から他端にかけて螺旋状に巻回したソレノイドコイルとしている。
図16に示すソレノイドコイルからなる界磁コイル21を第1実施形態と同様の冷却容器22に収容し、該冷却容器22に第1、第2ヨーク23、24を外嵌して、界磁側組立体25とし、超電導モータ10の界磁側固定子として用いている。
なお、他の構成及び作用効果は第1実施形態と同様のため、同一の符号を付して説明を省略する。
20 界磁側固定子
21 界磁コイル
22 冷却容器
23 第1ヨーク
23a 端面壁部
23b 外周壁部
23c 誘導子
23d 切欠
23e ボルト穴
24 第2ヨーク
24a 端面壁部
24b 外周壁部
24c 誘導子
24d 切欠
24e ボルト穴
28 内槽
29 外槽
30 柱状スペーサ
33、34 拡径連結部
40 電機子側回転子
50 冷媒タンク
51 内槽
52 外槽
60 配管
61 内管
61a 蛇腹形状部
62 外管
62a 蛇腹形状部
S 真空断熱層
Claims (10)
- 電機子側回転子と、該電機子側回転子の外周に配置される界磁側固定子を備え、
前記界磁側固定子は、
帯状の超電導線が巻回されて形成されたパンケーキコイルまたはソレノイドコイルからなる円環形状の界磁コイルと、
前記界磁コイルの軸線方向の両端に配置される第1ヨークおよび第2ヨークと、
前記第1ヨークの内周から突設したN極の誘導子と、第2ヨークの内周から突設したS極の誘導子とを備え、
前記N極誘導子とS極誘導子とを前記界磁コイルの内周と前記電機子側回転子の間に、周方向に間隔をあけて配置して磁路を設けていることを特徴とする超電導モータ。 - 前記界磁コイルは、前記複数のシングルパンケーキコイルあるいはダブルパンケーキコイルを軸線方向に並設して円筒状とした積層コイルとし、該積層コイルの軸線方向の両端のパンケーキコイルの外方に前記第1、第2ヨークの円環状の側端壁部を配置し、これら側端壁部の外周縁より突設する外周壁部で前記積層コイルの外周を囲むと共に、内周縁より前記誘導子を突設し、かつ、
前記積層コイルと第1、第2ヨークとを組み合わせた界磁側固定子を軸線方向に間隔をあけて複数組設けている請求項1に記載の超電導モータ。 - 前記軸線方向にパンケーキコイルを並列した積層コイルは、隣接するパンケーキコイルの超電導線を順次連結し、該連結した超電導線の両端末に第一、第二端子を接続し、該第一、第二端子は長尺細幅のリード線接続部を有する端子とし、これら第一端子あるいは/及び第二端子のリード線接続部を近接位置に配置している請求項2に記載の超電導モータ。
- 前記円環形状の界磁コイルは、略相似形状の内面を有する円環状筒型とした冷却容器に収容しており、
前記冷却容器は、内周壁と、外周壁と、該内外周壁の軸線方向の両端に夫々連結する円環状の端面壁を有し、前記外周壁に冷媒通路となる配管の一端を取り付け、該配管の他端を前記界磁コイルを超電導温度に冷却する冷媒を貯留した冷媒タンクと連結している請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載の超電導モータ。 - 前記界磁コイルを収容した冷却容器の前記両側の端面壁を前記第1、第2ヨークの円環状の側端壁部で覆うと共に、該冷却容器の外周壁を前記第1、第2ヨークの側端壁部の外周縁より突設する外周壁部で囲み、
前記第1、第2ヨークの外周壁の先端面を突き合わせると共に、これら外周壁の外面に軸線方向に設けた挿通溝に締結材を嵌合し、該締結材の両端を第1、第2ヨークにネジ締め固定して前記第1、第2ヨークとを締結固定し、かつ、
前記第1、第2ヨークの外周壁部先端の突き合わせ部の先端に前記配管を貫通させる切欠を設け、あるいは/および前記外周壁部に前記配管を貫通させる貫通穴を設けている請求項4に記載の超電導モータ。 - 前記配管を貫通させる前記切欠、貫通穴、あるいは/および前記第1、第2ヨークの挿通溝は、前記第1、第2ヨークの内周より突設する前記誘導子と対向する外周位置に設けている請求項5に記載の超電導モータ。
- 前記配管に、前記界磁コイルの超電導線の両側端末に接続した前記第一、第二端子のリード線接続部を挿通して前記冷媒タンク側へと突出している請求項4乃至請求項6のいずれか1項に記載の超電導モータ。
- 前記冷却容器の外周壁に周方向に間隔をあけて複数本の前記配管を取り付けている請求項4乃至請求項6のいずれか1項に記載の超電導モータ。
- 前記界磁コイルの軸線方向の両端面と前記冷却容器の両側の端面壁との間に隙間を設け、該隙間に金属からなるスペーサを介設し、該スペーサで界磁コイルを軸線方向に位置決めしている請求項4乃至請求項8のいずれか1項に記載の超電導モータ。
- 前記冷却容器は、前記界磁コイルと冷媒が収容される内槽と、該内槽が真空断熱層を介して収容される外槽を備え、
前記冷媒タンクは前記冷媒が貯蔵される内槽と、該内槽が真空断熱層を介して収容される外槽を備え、かつ、
前記配管は前記冷却容器の内槽と前記冷媒タンクの内槽を連結する内管と、前記冷却容器の外槽と前記冷媒タンクの外槽を連結すると共に前記内管を真空断熱層を介して囲む外管を備え、これら内管および/または外管に蛇腹形状部を設けている請求項4乃至請求項9のいずれか1項に記載の超電導モータ。
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