JP2012138677A - 高周波電力増幅器 - Google Patents
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Abstract
【課題】高出力、高効率および広ダイナミックレンジを有する低歪みな高周波信号を出力する高周波電力増幅器を提供する。
【解決手段】高周波電力増幅器100であって、増幅用トランジスタ3と、増幅用トランジスタ3の後段に配置された増幅用トランジスタ4と、増幅用トランジスタ3のベースにバイアス電流I1を供給するバイアス回路11と、増幅用トランジスタ4のベースにバイアス電流I2を供給するバイアス回路12とを備え、バイアス回路11は、高周波出力信号の出力電力値が第1電力値のとき第1電流値の電流をバイアス電流I1とし、第1電力値よりも大きい第2電力値のとき第1電流値よりも小さい第2電流値の電流をバイアス電流I1とし、バイアス回路12は、高周波出力信号の出力電力値が第1電力値であるとき第3電流値の電流をバイアス電流I2とし、第2電力値であるとき第3電流値よりも大きい第4電流値の電流をバイアス電流I2とする。
【選択図】図1
【解決手段】高周波電力増幅器100であって、増幅用トランジスタ3と、増幅用トランジスタ3の後段に配置された増幅用トランジスタ4と、増幅用トランジスタ3のベースにバイアス電流I1を供給するバイアス回路11と、増幅用トランジスタ4のベースにバイアス電流I2を供給するバイアス回路12とを備え、バイアス回路11は、高周波出力信号の出力電力値が第1電力値のとき第1電流値の電流をバイアス電流I1とし、第1電力値よりも大きい第2電力値のとき第1電流値よりも小さい第2電流値の電流をバイアス電流I1とし、バイアス回路12は、高周波出力信号の出力電力値が第1電力値であるとき第3電流値の電流をバイアス電流I2とし、第2電力値であるとき第3電流値よりも大きい第4電流値の電流をバイアス電流I2とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、移動体通信の送受信に用いられる高周波電力増幅器に関し、特に、低歪みな高周波信号を出力する高周波電力増幅器のバイアス回路に関する。
近年、携帯電話等の移動体通信システムにおいては、伝送レートの大容量、高速化を実現するデジタル変調信号にHSDPA(High Speed Downlink Packet Access)、HSUPA(High Speed Uplink Packet Access)方式が用いられるが、この変調信号においては、ピーク電圧の振幅は増大傾向にある。上記方式が用いられる移動体通信システムの携帯電話において、送信用に用いられる高周波電力増幅器には、高出力かつ低歪みな出力信号特性が強く要求されている。この低歪性を実現するためには、入力信号電力と出力信号電力との間で、利得が一定となるような線形性が要求される。
また、高周波電力増幅器において、高効率と低歪特性とはトレードオフの関係にあるが、デジタル変調信号を増幅する高周波電力増幅器に必要とされる動作は、入力信号の電力に対し、広いダイナミックレンジで一定の利得を確保し、低歪な信号を出力することである。
上記高周波電力増幅器の高出力、高効率を改善する手段として以下に示す技術が開示されている。特許文献1では、高周波電力増幅回路における増幅用トランジスタに供給するベース電流の量を、高出力(高利得)時よりも低出力(低利得)時に少なくなるようにすることが開示されている。これにより、低出力時における上記増幅用トランジスタのコレクタからエミッタに流れる電流が減少し、低出力時における消費電力の低減が図られる。
しかしながら、特許文献1に記載された高周波電力増幅回路は、低出力時には増幅用トランジスタに供給されるベース電流の量が少ない低アイドル電流に、また、高出力時には増幅用トランジスタに供給されるベース電流の量が多い高アイドル電流に変化するように設定される。
そのため、例えば、中出力時に利得が一定となるようアイドル電流が設定された場合、低出力時には小信号領域においてB級またはB級に近いAB級となる低アイドル電流となるため、入力信号電力の増大による出力電流振幅の増大により、コレクタ電流の直流成分が増大し、これにより、電力増幅用トランジスタの最大有能電力利得が上昇する。この動作における電力増幅用トランジスタの利得は、小信号時に最小となり入力信号電力の増大に伴い上昇することとなる。つまり、電力増幅用トランジスタを、小信号領域において最小利得となるようなB級またはB級に近いAB級に設定した場合では、利得が一定とならず、入力信号電力と出力信号電力との線形性が悪化することとなる。
一方、高出力時には、高アイドル電流に設定されるため、電力増幅用トランジスタの利得は、小信号時に最大となり、入力信号の増大に伴い減少することとなる。この場合も、利得が一定とならず、入力信号電力と出力信号電力との線形性が悪化する。このように、各出力段階にわたり広いダイナミックレンジを実現できるような一定の利得が得られず、高出力かつ低歪みな高周波信号を出力する高周波電力増幅器を実現できないといった課題が生じる。
本発明は、上記課題に鑑み、高出力、高効率および広ダイナミックレンジを有する低歪みな高周波信号を出力する高周波電力増幅器を提供することを目的とする。
上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係る高周波電力増幅器は、高周波入力信号を電力増幅して高周波出力信号を出力する高周波電力増幅器であって、第1のトランジスタと、前記第1のトランジスタの後段に配置された第2のトランジスタと、前記第1のトランジスタのベースに第1ベース電流を供給する第1のバイアス回路と、前記第2のトランジスタのベースに第2ベース電流を供給する第2のバイアス回路とを備え、前記第1のバイアス回路は、前記高周波出力信号の出力電力値が第1電力値であるとき、第1電流値の電流を前記第1ベース電流として供給し、前記高周波出力信号の電力値が前記第1電力値よりも大きい第2電力値であるとき、前記第1電流値よりも小さい第2電流値の電流を前記第1ベース電流として供給し、前記第2のバイアス回路は、前記高周波出力信号の出力電力値が前記第1電力値であるとき第3電流値の電流を前記第2ベース電流として供給し、前記高周波出力信号の電力値が前記第2電力値であるとき、前記第3電流値よりも大きい第4電流値の電流を前記第2ベース電流として供給することを特徴とするものである。
上記構成の高周波電力増幅器によれば、高出力時には、第2のバイアス回路が後段に配置された第2のトランジスタに供給するベース電流の量を大きくして高アイドル電流とした場合において、第2のトランジスタの利得は、小信号時に最大利得となり入力信号電力の増加に対し利得が減少する傾向となる。これにより、第2のトランジスタでは、入力電力と出力電力とは、非線形の関係となる。これに対し、前段に配置された第1のトランジスタにベース電流を供給する第1のバイアス回路は、上述した第2のトランジスタにおける非線形を相殺するように、高出力時には、第1のトランジスタのベース電流が小さくなるような低アイドル電流に設定する。これにより、第1のトランジスタの利得は、小信号時に最小となり入力信号電力の増加につれ上昇することとなる。これにより、第1及び第2のトランジスタを有する高周波電力増幅器において、高出力時には、入力信号電力の変化に対して利得を一定にすることができる。
一方、低出力時には、第2のトランジスタは低い電圧振幅となることから、第2のバイアス回路が第2のトランジスタに供給するベース電流の量を少なくして低アイドル電流とした場合において、第2のトランジスタの利得は、小信号時に最小利得となり入力信号電力の増加に対し利得が増加する傾向となる。これにより、第2のトランジスタでは、入力電力と出力電力とは非線形の関係となる。これに対し、第1のトランジスタにベース電流を供給する第1のバイアス回路は、上記非線形を相殺するように、低出力時には、第1のトランジスタのベース電流が大きくなるような高アイドル電流に設定する。これにより、第1のトランジスタの利得は、小信号時に最大となり入力信号電力の増大に対し減少することとなる。これにより、高周波電力増幅器において、低出力時には、入力信号電力の変化に対して利得を一定にすることができる。
また、一般的に、前段のトランジスタより後段のトランジスタの方がはるかに大きな電圧振幅を得る必要が有り、トランジスタのサイズおよびアイドル電流も後段のトランジスタの方が大きく設定されるのが通常である。そのため、高周波電力増幅器として利得の安定性を確保するためには、前段のアイドル電流の増加量は、後段のアイドル電流の減少量よりはるかに小さくて良く、低出力時における前段のアイドル電流の増加が効率を低下させる影響は小さいため、本発明の効果が奏されることとなる。
また、本発明の一態様は、前記第1のバイアス回路は、前記第1のトランジスタに前記第1ベース電流を供給するための第1のエミッタフォロア回路を有し、前記第1のエミッタフォロア回路は、コレクタ、エミッタ及びベースを有する第3のトランジスタと第4のトランジスタとを備え、前記第3のトランジスタのエミッタが前記第1のトランジスタのベースに接続され、前記第3のトランジスタのベースとコレクタには前記第1のバイアス回路を動作させるための駆動用電圧が供給されることにより、前記出力電力値により可変しない第1基本バイアス電流を前記第3のトランジスタのコレクタからエミッタへ流し、前記第4のトランジスタのコレクタが前記第1のトランジスタのベース及び前記第3のトランジスタのエミッタに接続され、前記第4のトランジスタのエミッタが抵抗を介して接地され、前記第4のトランジスタのベースには前記出力電力値に応じた第1制御電圧が供給されることにより、前記第1制御電圧が大きいほど大きくなる第1可変電流を前記第4のトランジスタのコレクタからエミッタへ流し、前記第1ベース電流は、前記第1基本バイアス電流から前記第1可変電流が減じられた値であることが好ましい。
これにより、高出力時には、第2のトランジスタが高アイドル電流に設定された場合、第1のトランジスタを低アイドル電流に設定することが可能となる。また、低出力時には、第2のトランジスタが低アイドル電流に設定された場合、第1のトランジスタを高アイドル電流に設定することが可能となる。
また、本発明の一態様は、前記第2のバイアス回路は、前記第2のトランジスタに前記第2ベース電流を供給するための第2のエミッタフォロア回路を有し、前記第2のエミッタフォロア回路は、コレクタ、エミッタ及びベースを有する第5のトランジスタと第6のトランジスタとを備え、前記第5のトランジスタのエミッタが前記第2のトランジスタのベースに接続され、前記第5のトランジスタのベースとコレクタには前記第2のバイアス回路を動作させるための当該駆動用電圧が供給されることにより、前記出力電力値により可変しない第2基本バイアス電流を前記第5のトランジスタのコレクタからエミッタへ流し、前記第6のトランジスタのエミッタが前記第2のトランジスタのベース及び前記第5のトランジスタのエミッタに接続され、前記第6のトランジスタのベースには前記駆動用電圧が供給され、前記第6のトランジスタのコレクタには前記出力電力に応じた第2制御電圧が供給されることにより、前記第2制御電圧が大きいほど大きくなる第2可変電流を前記第6のトランジスタのコレクタからエミッタへ流し、前記第2ベース電流は、前記第2基本バイアス電流と前記第2可変電流とが加算された値であることが好ましい。
これにより、高出力時には、第2のトランジスタを高アイドル状態に設定でき、低出力時には、第2のトランジスタを低アイドル状態に設定できる。
また、本発明の一態様は、前記第1のバイアス回路は、さらに、コレクタ、エミッタ及びベースを有する第7のトランジスタを備え、前記第7のトランジスタのエミッタが前記第4のトランジスタのベースに接続され、前記第7のトランジスタのベースには前記第1のバイアス回路を動作させるための駆動用電圧が供給され、前記第7のトランジスタのコレクタには前記出力電力値に応じた第2制御電圧が供給されることにより、前記第2制御電圧が大きいほど大きくなる前記第1制御電圧を前記第4のトランジスタのベースへ供給してもよい。
これにより、第1と第2のバイアス回路において、第1及び第2のトランジスタに供給するベース電流のうち出力電力に依存して変化する可変電流成分の変化率の絶対値を同じ値に設定することが可能となる。よって、第1のトランジスタと第2のトランジスタとの利得の差を最大限に相殺することが可能となる。
また、本発明の一態様は、前記第1及び第2のトランジスタのコレクタの少なくとも一方には、前記出力電力値に応じて電圧レベルが可変する第2制御電圧が印加されてもよい。
これにより、出力電力に応じて、増幅用のトランジスタのコレクタ電圧を変化させることが可能となる。
また、本発明の他の態様は、さらに、前記出力電力値に応じて電圧レベルが可変する制御電圧を、前記第1及び前記第2のバイアス回路に出力する電圧制御回路を備えてもよい。
また、本発明の他の態様は、前記電圧制御回路は、DC/DCコンバータであることを特徴とする。
これらにより、出力電力に応じて、第1及び第2のバイアス回路に印加される制御電圧を変化させることが可能となる。
本発明によれば、高出力、高効率および広ダイナミックレンジを有し、低歪み高周波信号を出力する高周波電力増幅器を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の実施の形態に係る高周波電力増幅器の回路構成図である。同図に記載された高周波電力増幅器100は、入力端子1と、出力端子2と、増幅用トランジスタ3および4と、入力整合回路5と、段間整合回路6と、出力整合回路7と、バイアス回路11および12とを備える。バイアス回路11は、トランジスタ111〜115と、抵抗素子R1〜R6とを備えた第1のバイアス回路であり、第1のエミッタフォロア回路を構成している。バイアス回路12は、トランジスタ121〜124と、抵抗素子R7〜R10とを備えた第2のバイアス回路であり、第2のエミッタフォロア回路を構成している。
高周波電力増幅器100は、入力端子1から高周波入力信号Sinを入力し、高周波入力信号Sinを電力増幅して出力端子2から高周波出力信号Soutを出力する。
増幅用トランジスタ3は、入力側の初段に設けられた増幅用の第1のトランジスタである。増幅用トランジスタ3のコレクタは、電源電圧端子8と接続されるとともに、段間整合回路6を介して増幅用トランジスタ4のベースに接続されており、エミッタは接地されており、ベースは、入力整合回路5を介して入力端子1に接続されるとともにバイアス回路11に接続されている。増幅用トランジスタ3のコレクタは、高周波信号の出力電力に応じてコレクタ電圧を変化させるため、電源電圧端子8を介して、DC/DCコンバータ21から変換された制御電圧Vc2の供給を受ける。
増幅用トランジスタ4は、出力側の最終段に設けられた増幅用の第2のトランジスタである。増幅用トランジスタ4のコレクタは、電源電圧端子8と接続されるとともに、出力整合回路7を介して出力端子2と接続されており、エミッタは接地されており、ベースは、段間整合回路6を介して増幅用トランジスタ3のコレクタとに接続されるとともにバイアス回路12に接続されている。増幅用トランジスタ4のコレクタは、出力電力に応じてコレクタ電圧を変化させるため、電源電圧端子8を介して、DC/DCコンバータ21から制御電圧Vc2の供給を受ける。
増幅用トランジスタ3及び4のコレクタが接続されている電源電圧端子8は、DC/DCコンバータ21に接続されている。DC/DCコンバータ21には、電源から、例えば定電圧が供給されている。DC/DCコンバータ21では、供給された定電圧を、高周波出力信号の出力電力に応じて変換し、当該制御電圧Vc2を増幅用トランジスタ3及び4のコレクタに供給している。上記制御電圧Vc2は、上記出力電力の大きさに応じた電圧を供給する。
また、DC/DCコンバータ21は、制御電圧Vc2を、アイドル電流を変化させるための制御電圧として、バイアス回路11および12にも供給する。
増幅用トランジスタ3のベースには、入力整合回路5を介して、高周波入力信号電流Iinが供給されるとともに、バイアス回路11からの第1ベース電流であるバイアス電流I1が供給される。増幅用トランジスタ3は、ベースに印加された入力信号電流Iin及びバイアス電流I1の加算電流に応じた高周波のコレクタ電圧Vc3を段間整合回路6へと出力し、段間整合回路6は入力されたコレクタ電圧Vc3をコレクタ電流Ic3へと変換して増幅用トランジスタ4のベースへと流す。
増幅用トランジスタ4のベースには、段間整合回路6で電流変換されたコレクタ電流Ic3が供給されるとともに、バイアス回路12からの第2ベース電流であるバイアス電流I2が供給される。増幅用トランジスタ4は、ベースに印加されたコレクタ電流Ic3及びバイアス電流I2の加算電流に応じた高周波のコレクタ電圧Vc4を出力整合回路7へと出力し、出力整合回路7は入力されたコレクタ電圧Vc4を出力変換して出力端子2へと流す。
次に、バイアス回路11の機能について説明する。
トランジスタ111は第3のトランジスタであり、増幅用トランジスタ3のバイアス電流I1の基本成分となる第1基本バイアス電流Ib11を供給するエミッタフォロワ回路を構成する、例えば、バイポーラトランジスタである。トランジスタ111はエミッタが増幅用トランジスタ3のベースに接続され、コレクタがバイアス電圧印加端子110に接続され、ベースが、抵抗素子R1及びR2、ならびに、トランジスタ112及び113で構成される第1補償回路に接続されている。これにより、トランジスタ111は第1補償回路により補償されるので、基本バイアス電流Ib11も補償される。つまり、増幅用トランジスタ3も補償される。これにより、第1補償回路は、高周波電力増幅器100が熱暴走するのを防止できる。
第1補償回路は、基準電圧印加端子9からの駆動用電圧により高周波電力増幅器100の動作及び非動作を切り替えるとともに、例えば、トランジスタ111と増幅用トランジスタ3との温度補償を行う。なお、第1補償回路の構成は、図1に示す構成に限らず、ダイオードを用いた構成でもよい。
上記第1基本バイアス電流Ib11を生成する基本バイアス電流生成回路に対して、抵抗素子R3〜R5、トランジスタ114及び115で構成された回路は、抵抗素子R5を介してトランジスタ115のコレクタに印加された制御電圧Vc2が大きいほど、トランジスタ111のエミッタから第4のトランジスタであるトランジスタ114のコレクタへと流れ込む第1可変電流である逆バイアス電流In11が大きくなる。よって、増幅用トランジスタ3のベースへ印加されるバイアス電流I1が、I1=Ib11−In11で表されることから、バイアス電流I1は、制御電圧Vc2が大きいほど減少する。
つまり、バイアス回路11は、エミッタがトランジスタ3のベースに接続され、ベースとコレクタには、それぞれ、基準電圧印加端子9及び電源電圧端子8からバイアス回路11を動作させるための駆動用電圧が供給され、高周波出力信号の出力電力により可変しない第1基本バイアス電流Ib11をコレクタからエミッタへ流すトランジスタ111と、コレクタが増幅用トランジスタ3のベース及びトランジスタ111のエミッタに接続され、エミッタが抵抗を介して接地され、ベースには高周波出力信号の出力電力に応じた第1制御電圧が供給され、当該出力電力が大きいほど大きくなる逆バイアス電流In11をコレクタからエミッタへ流すトランジスタ114とを備え、バイアス電流I1は、第1基本バイアス電流Ib11から逆バイアス電流In11が減じられた値である。
さらに、バイアス回路11は、エミッタがトランジスタ114のベースに接続され、ベースには基準電圧印加端子9からバイアス回路11を動作させるための駆動用電圧が供給され、コレクタには高周波出力信号の出力電力に応じた第2制御電圧である制御電圧Vc2が供給され、当該出力電力が大きいほど大きくなる第1制御電圧をトランジスタ114のベースへ供給するトランジスタ115を備える。トランジスタ115は、第7のトランジスタである。
次に、バイアス回路12の機能について説明する。
トランジスタ121は第5のトランジスタであり、増幅用トランジスタ4のバイアス電流I2の基本成分となる第2基本バイアス電流Ib12を供給するエミッタフォロワ回路を構成する、例えば、バイポーラトランジスタである。トランジスタ121はエミッタが増幅用トランジスタ4のベースに接続され、コレクタがバイアス電圧印加端子120に接続され、ベースが、抵抗素子R7及びR8、ならびに、トランジスタ122及び123で構成される第2補償回路に接続されている。これにより、トランジスタ121は第2補償回路により補償されるので、第2基本バイアス電流Ib12も補償される。つまり、増幅用トランジスタ4も補償される。これにより、第2補償回路は、高周波電力増幅器100が熱暴走するのを防止できる。
第2補償回路は、基準電圧印加端子9からの電圧により高周波電力増幅器100の動作及び非動作を切り替えるとともに、例えば、トランジスタ121と増幅用トランジスタ4との温度補償を行う。なお、補償回路の構成は、図1に示す構成に限らず、ダイオードを用いた構成でもよい。
上記第2基本バイアス電流Ib12を生成する基本バイアス電流生成回路に対して、抵抗素子R9及びR10、ならびにトランジスタ124で構成された回路は、抵抗素子R9を介してトランジスタ124のコレクタに印加された制御電圧Vc2が大きいほど、第6のトランジスタであるトランジスタ124のエミッタ電流である順バイアス電流Ip12が大きくなる。よって、増幅用トランジスタ4のベースへ印加されるバイアス電流I2が、I2=Ib12+Ip12で表されることから、バイアス電流I2は、制御電圧Vc2が大きいほど増加する。
つまり、バイアス回路12は、エミッタが増幅用トランジスタ4のベースに接続され、ベースとコレクタには、それぞれ、基準電圧印加端子9及び電源電圧端子8からバイアス回路11を動作させるための駆動用電圧が供給され、高周波出力信号の出力電力により可変しない第2基本バイアス電流Ib12をコレクタからエミッタへ流すトランジスタ121と、エミッタが増幅用トランジスタ4のベース及びトランジスタ121のエミッタに接続され、ベースには当該駆動用電圧が供給され、コレクタには高周波出力信号の出力電力に応じた制御電圧Vc2が供給され、当該出力電力が大きいほど大きくなる順バイアス電流Ip12をコレクタからエミッタへ流すトランジスタ124とを備え、バイアス電流I2は、第2基本バイアス電流Ib12と順バイアス電流Ip12とが加算された値である。
上記構成によれば、高出力時には大きな電圧振幅を有する出力電力を得るために、増幅用トランジスタ3及び4のコレクタ電圧が高くなるようにDC/DCコンバータ21の制御電圧Vc2は高く設定され、また、低出力時には高効率化を図るために、制御電圧Vc2は低く設定される。
次に、本発明の実施の形態に係る高周波電力増幅器100の比較例を、図2を用いて説明する。
図2は、実施の形態の比較例である高周波電力増幅器の回路構成図である。同図に記載された高周波電力増幅器500は、入力端子1と、出力端子2と、増幅用トランジスタ3および4と、入力整合回路5と、段間整合回路6と、出力整合回路7と、バイアス回路12および13とを備える。同図に記載された高周波電力増幅器500は、図1に記載された高周波電力増幅器100と比較して、バイアス回路11がバイアス回路13に置き換えられている点のみが異なる。以下、高周波電力増幅器100と同じ点は説明を省略し、異なる点のみ説明する。
バイアス回路13は、トランジスタ111〜113及び125と、抵抗素子R1、R2、R11及びR12とを備え、エミッタフォロア回路を構成している。
トランジスタ111は、増幅用トランジスタ3のバイアス電流I3の基本成分となる第3基本バイアス電流Ib13を供給するエミッタフォロワ回路を構成する、例えば、バイポーラトランジスタである。トランジスタ111はエミッタが増幅用トランジスタ3のベースに接続され、コレクタがバイアス電圧印加端子110に接続され、ベースが、抵抗素子R1及びR2、ならびに、トランジスタ112及び113で構成される第1補償回路に接続されている。これにより、トランジスタ111は第1補償回路により補償されるので、第3基本バイアス電流Ib13も補償される。つまり、増幅用トランジスタ3も補償される。これにより、第1補償回路は、高周波電力増幅器500が熱暴走するのを防止できる。
上記第3基本バイアス電流Ib13を生成する基本バイアス電流生成回路に対して、抵抗素子11及びR12、ならびにトランジスタ125で構成された回路は、抵抗素子R11を介してトランジスタ125のコレクタに印加された制御電圧Vc2が大きいほど、トランジスタ125のエミッタ電流である順バイアス電流Ip13が大きくなる。よって、増幅用トランジスタ3のベースへ印加されるバイアス電流I3が、I3=Ib13+Ip13で表されることから、バイアス電流I3は、制御電圧Vc2が大きいほど増加する。
以下、本実施の形態の実施例である高周波電力増幅器100及び比較例である高周波電力増幅器500の高周波増幅特性について、図3及び図4を用いて説明する。
図3は、本発明の実施の形態に係る高周波電力増幅器における制御電圧とアイドル電流との関係を表すグラフである。同図には、本発明の実施例である高周波電力増幅器100、及び、比較例である高周波電力増幅器500における、アイドル電流の制御電圧依存性が示されている。図3に表されたグラフにおいて、横軸は制御電圧Vc2を表し、縦軸は初段アイドル電流及び最終段アイドル電流を表す。また、初段アイドル電流及び最終段アイドル電流は、それぞれ、図1及び図2におけるバイアス電流I1、I2及びI3のことである。
図3に示されるように、実施例及び比較例ともに、制御電圧Vc2が増加するにつれ、最終段の増幅用トランジスタ4のアイドル電流は増加する。これは、バイアス回路12において、制御電圧Vc2が高い状態においては、トランジスタ124が増幅用トランジスタ4へ供給するバイアス電流I2が大きくなり、制御電圧Vc2が低い状態においてはバイアス電流I2が小さくなることによるものである。
また、実施例では、制御電圧Vc2が増加するにつれ、初段の増幅用トランジスタ3のアイドル電流は減少する。これは、バイアス回路11において、制御電圧Vc2が高い状態においては、トランジスタ111が増幅用トランジスタ3へ供給する基本バイアス電流Ib11をトランジスタ114の逆バイアス電流In11が減少させ、Vc2が低い状態では、減少させないよう動作することによるものである。一方、比較例では、制御電圧Vc2が増加するにつれ、初段の増幅用トランジスタ3のアイドル電流は増加する。これは、バイアス回路13において、制御電圧Vc2が高い状態においては、トランジスタ125が増幅用トランジスタ3へ供給するバイアス電流I3が大きくなり、制御電圧Vc2が低い状態においてはバイアス電流I3が小さくなることによるものである。
つまり、バイアス回路11は、高周波出力信号の出力電力が低出力であるときバイアス電流I1の電流値を第1電流値に設定し、高周波出力信号の出力電力が高出力であるときバイアス電流I1の電流値を第1電流値よりも小さい第2電流値に設定して、バイアス電流I1をトランジスタ3のベースに供給する。一方、バイアス回路12は、高周波出力信号の出力電力が低出力であるときバイアス電流I2の電流値を第3電流値に設定し、高周波出力信号の出力電力が高出力であるときバイアス電流I2の電流値を第3電流値よりも大きい第4電流値に設定して、バイアス電流I2をトランジスタ4のベースに供給する。
図4は、本発明の実施の形態に係る高周波電力増幅器における入力信号電力と利得との関係を表すグラフである。同図には、本発明の実施例である高周波電力増幅器100、及び、比較例である高周波電力増幅器500における、利得の入力信号電力依存性が示されている。図4に表されたグラフにおいて、横軸は入力信号電力を表し、縦軸は利得を表す。
実施例に係る高周波電力増幅器100では、バイアス回路12により制御電圧Vc2が高いほど最終段の増幅用トランジスタ4のアイドル電流は増加する。よって、低出力時には、制御電圧Vc2が小さい値(Vc2=1.0V)に設定され、増幅用トランジスタ4における利得が小信号時に最小となり、入力信号電力の増大につれ利得が増加する傾向となる。また、高出力時には、制御電圧Vc2が大きい値(Vc2=3.0V)に設定され、増幅用トランジスタ4における利得が小信号時に最大となり、入力信号電力の増大につれ利得が減少する傾向となる。よって、増幅用トランジスタ4の入力信号電力と出力信号電力との関係は非線形となる。
これに対し、高周波電力増幅器100のバイアス回路11により、制御電圧Vc2が高いほど、初段の増幅用トランジスタ3のアイドル電流は減少する。よって、低出力時には、増幅用トランジスタ3における利得が、小信号時に最大となり、入力信号電力の増大につれ利得が減少する傾向となる。また、高出力時には、増幅用トランジスタ3における利得が小信号時に最小となり、入力信号電力の増大につれ利得が増加する傾向となる。
上述したように、増幅用トランジスタ3は、増幅用トランジスタ4で生じた利得の変化を相殺するように動作し、増幅用トランジスタ3及び4のアイドル状態の制御により、図4に示されるように、低出力、中出力、高出力の全ての範囲において、入力信号電力に対する利得を、広い入力信号電力範囲で一定とすることが可能となる。
これに対し、比較例に係る高周波電力増幅器500では、初段のバイアス回路13が、最終段のバイアス回路12と同様の回路で構成されている。よって、アイドル電流の変化としては、図3の比較例で表されるように、制御電圧Vc2が高いほど増幅用トランジスタ3及び4のアイドル電流はともに増加する。
この場合における利得は、低出力時には小信号から大信号にかけて利得が上昇し、高出力時は小信号から大信号にかけて利得が減少してしまう。よって、図4に示されるように、低出力、中出力、高出力の全ての範囲において、入力信号電力の変化に対して、利得が一定とならない。
以上のように、本発明の実施の形態に係る高周波電力増幅器100によれば、複数段の増幅器による構成において、高出力時に最終段の増幅用トランジスタ4のアイドル電流を増加するように設定した場合においても、低出力状態から高出力状態にかけて、入力信号電力に対する利得を一定にすることが可能となり、高出力、高効率、低歪みな高周波信号を出力する高周波増幅器が実現される。
つまり、上記構成の高周波電力増幅器100によれば、増幅用トランジスタ4は、高出力時には高い電圧振幅を得るため、制御電圧Vc2によりバイアス回路12が増幅用トランジスタ4を高アイドル状態に設定する。この場合において、増幅用トランジスタ4の利得は、小信号時に最大となり入力信号電力の増大とともに利得が減少する。これに対し、増幅用トランジスタ3にベース電流を供給するバイアス回路11は、増幅用トランジスタ4で生じた入出力信号の非線形を相殺するように、高出力時には制御電圧Vc2により、増幅用トランジスタ3を低アイドル状態に設定する。これにより、入力側の増幅用トランジスタ3の利得は、小信号時に最小利得となり入力信号電力の増大に対し上昇することとなり、高周波電力増幅器100は高出力時の利得を一定とすることが可能となる。
また一方で、増幅用トランジスタ4は、低出力時には低い電圧振幅を得ればよいので、制御電圧Vc2によりバイアス回路12が増幅用トランジスタ4を低アイドル状態に設定する。この場合において、増幅用トランジスタ4の利得は、小信号時に最小となり入力信号電力の増加に対し増加する。これに対し、増幅用トランジスタ3にベース電流を供給するバイアス回路11は、増幅用トランジスタ4で生じた入出力信号の非線形を相殺するように、低出力時には制御電圧Vc2により、増幅用トランジスタ3を高アイドル状態に設定する。これにより、入力側の増幅用トランジスタ3の利得は、小信号時に最大となり入力信号電力の増大に対し減少することなり、高周波電力増幅器100は低出力時の利得を一定にすることが可能となる。
また、一般的に、入力段より出力段の方が、はるかに大きな電圧振幅を得る必要が有り、トランジスタのサイズ及びアイドル電流も出力段のトランジスタの方が大きく設定されるのが通常である。このため、制御電圧Vc2による入力段のアイドル電流の増加量は、出力段のアイドル電流の減少量よりはるかに小さくてよい。これにより、低出力時における入力段のアイドル電流の増加が効率を低下させる影響は小さく、本発明の効果が十分に奏されることとなる。
以上、本発明の高周波電力増幅器について、実施の形態に基づいて説明してきたが、本発明に係る高周波電力増幅器は、上記実施の形態に限定されるものではない。実施の形態における任意の構成要素を組み合わせて実現される別の実施の形態や、実施の形態に対して本発明の主旨を逸脱しない範囲で当業者が思いつく各種変形を施して得られる変形例や、本発明に係る高周波電力増幅器を内蔵した各種機器も本発明に含まれる。
本発明の高周波電力増幅器は、高出力、高効率及び低歪な出力信号が要求される無線通信装置に利用が可能であり、産業上有用である。
1 入力端子
2 出力端子
3、4 増幅用トランジスタ
5 入力整合回路
6 段間整合回路
7 出力整合回路
8 電源電圧端子
9 基準電圧印加端子
11、12、13 バイアス回路
21 DC/DCコンバータ
100、500 高周波電力増幅器
110、120 バイアス電圧印加端子
111、112、113、114、115、121、122、123、124、125 トランジスタ
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11、R12 抵抗素子
2 出力端子
3、4 増幅用トランジスタ
5 入力整合回路
6 段間整合回路
7 出力整合回路
8 電源電圧端子
9 基準電圧印加端子
11、12、13 バイアス回路
21 DC/DCコンバータ
100、500 高周波電力増幅器
110、120 バイアス電圧印加端子
111、112、113、114、115、121、122、123、124、125 トランジスタ
R1、R2、R3、R4、R5、R6、R7、R8、R9、R10、R11、R12 抵抗素子
Claims (7)
- 高周波入力信号を電力増幅して高周波出力信号を出力する高周波電力増幅器であって、
第1のトランジスタと、
前記第1のトランジスタの後段に配置された第2のトランジスタと、
前記第1のトランジスタのベースに第1ベース電流を供給する第1のバイアス回路と、
前記第2のトランジスタのベースに第2ベース電流を供給する第2のバイアス回路とを備え、
前記第1のバイアス回路は、前記高周波出力信号の出力電力値が第1電力値であるとき、第1電流値の電流を前記第1ベース電流として供給し、前記高周波出力信号の電力値が前記第1電力値よりも大きい第2電力値であるとき、前記第1電流値よりも小さい第2電流値の電流を前記第1ベース電流として供給し、
前記第2のバイアス回路は、前記高周波出力信号の出力電力値が前記第1電力値であるとき第3電流値の電流を前記第2ベース電流として供給し、前記高周波出力信号の電力値が前記第2電力値であるとき、前記第3電流値よりも大きい第4電流値の電流を前記第2ベース電流として供給する
高周波電力増幅器。 - 前記第1のバイアス回路は、前記第1のトランジスタに前記第1ベース電流を供給するための第1のエミッタフォロア回路を有し、
前記第1のエミッタフォロア回路は、
コレクタ、エミッタ及びベースを有する第3のトランジスタと第4のトランジスタとを備え、
前記第3のトランジスタのエミッタが前記第1のトランジスタのベースに接続され、前記第3のトランジスタのベースとコレクタには前記第1のバイアス回路を動作させるための駆動用電圧が供給されることにより、前記出力電力値により可変しない第1基本バイアス電流を前記第3のトランジスタのコレクタからエミッタへ流し、
前記第4のトランジスタのコレクタが前記第1のトランジスタのベース及び前記第3のトランジスタのエミッタに接続され、前記第4のトランジスタのエミッタが抵抗を介して接地され、前記第4のトランジスタのベースには前記出力電力値に応じた第1制御電圧が供給されることにより、前記第1制御電圧が大きいほど大きくなる第1可変電流を前記第4のトランジスタのコレクタからエミッタへ流し、
前記第1ベース電流は、前記第1基本バイアス電流から前記第1可変電流が減じられた値である
請求項1に記載の高周波電力増幅器。 - 前記第2のバイアス回路は、前記第2のトランジスタに前記第2ベース電流を供給するための第2のエミッタフォロア回路を有し、
前記第2のエミッタフォロア回路は、
コレクタ、エミッタ及びベースを有する第5のトランジスタと第6のトランジスタとを備え、
前記第5のトランジスタのエミッタが前記第2のトランジスタのベースに接続され、前記第5のトランジスタのベースとコレクタには前記第2のバイアス回路を動作させるための当該駆動用電圧が供給されることにより、前記出力電力値により可変しない第2基本バイアス電流を前記第5のトランジスタのコレクタからエミッタへ流し、
前記第6のトランジスタのエミッタが前記第2のトランジスタのベース及び前記第5のトランジスタのエミッタに接続され、前記第6のトランジスタのベースには前記駆動用電圧が供給され、前記第6のトランジスタのコレクタには前記出力電力に応じた第2制御電圧が供給されることにより、前記第2制御電圧が大きいほど大きくなる第2可変電流を前記第6のトランジスタのコレクタからエミッタへ流し、
前記第2ベース電流は、前記第2基本バイアス電流と前記第2可変電流とが加算された値である
請求項1または2に記載の高周波電力増幅器。 - 前記第1のバイアス回路は、さらに、
コレクタ、エミッタ及びベースを有する第7のトランジスタを備え、
前記第7のトランジスタのエミッタが前記第4のトランジスタのベースに接続され、前記第7のトランジスタのベースには前記第1のバイアス回路を動作させるための駆動用電圧が供給され、前記第7のトランジスタのコレクタには前記出力電力値に応じた第2制御電圧が供給されることにより、前記第2制御電圧が大きいほど大きくなる前記第1制御電圧を前記第4のトランジスタのベースへ供給する
請求項2に記載の高周波電力増幅器。 - 前記第1及び第2のトランジスタのコレクタの少なくとも一方には、前記出力電力値に応じて電圧レベルが可変する第2制御電圧が印加される
請求項1〜4のいずれか1項に記載の高周波電力増幅器。 - さらに、
前記出力電力値に応じて電圧レベルが可変する制御電圧を、前記第1及び前記第2のバイアス回路に出力する電圧制御回路を備える
請求項1〜5のいずれか1項に記載の高周波電力増幅器。 - 前記電圧制御回路は、DC/DCコンバータである
請求項6に記載の高周波電力増幅器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010288462A JP2012138677A (ja) | 2010-12-24 | 2010-12-24 | 高周波電力増幅器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010288462A JP2012138677A (ja) | 2010-12-24 | 2010-12-24 | 高周波電力増幅器 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012138677A true JP2012138677A (ja) | 2012-07-19 |
Family
ID=46675788
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010288462A Pending JP2012138677A (ja) | 2010-12-24 | 2010-12-24 | 高周波電力増幅器 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2012138677A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2017175295A1 (ja) * | 2016-04-05 | 2018-07-19 | 三菱電機株式会社 | 増幅器 |
US10892714B2 (en) | 2018-10-12 | 2021-01-12 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Power amplifier circuit |
-
2010
- 2010-12-24 JP JP2010288462A patent/JP2012138677A/ja active Pending
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JPWO2017175295A1 (ja) * | 2016-04-05 | 2018-07-19 | 三菱電機株式会社 | 増幅器 |
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