JPWO2008099489A1 - 電力増幅器 - Google Patents

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Abstract

エンベロープトラッキング型増幅器において、高効率を維持しつつ、小入力時においても非線形性歪みの発生を低減することができる電力増幅器を開示する。この電力増幅器において、ゲート電圧調整部(130)は、所定の閾値電圧とエンベロープ信号との大小を比較する比較器(131)を有し、比較結果が、エンベロープ信号の振幅が所定の閾値電圧未満の場合、ハイパワーアンプ(150)のゲート端子に電圧V1を印加し、エンベロープ信号の振幅が所定の閾値電圧以上の場合、ハイパワーアンプ(150)のゲート端子に電圧V2(V1>V2)を印加するように切り換える。このとき、電圧V1は、ハイパワーアンプ(150)がAB級動作するようなゲート電圧とし、電圧V2は、ハイパワーアンプ(150)がC級動作するような電圧とする。

Description

本発明は、例えば、エンベロープトラッキング型増幅器に適用される電力増幅器に関する。
移動体通信では、携帯端末を考慮した時、消費電力を出来るだけ小さく抑えるため、電力効率の高い増幅器が望まれる。近年、消費電力を抑える方法として、エンベロープトラッキング(ET:Envelope Tracking)型増幅器が注目されている。
エンベロープトラッキング型増幅器は、振幅変化する変調波信号をそのまま電力増幅器に入力し、変調波のエンベロープに応じて、電力増幅器のドレイン電圧又はコレクタ電圧を変化させることで、電力増幅器を常に飽和に近い状態で動作させて高効率動作を実現する。
このエンベロープトラッキング型増幅器は、電源制御による振幅変調の機能を有しているため、広いダイナミックレンジで線形性の優れた振幅変調性能を得ることは極めて難しく、通常の使用状態では変調増幅信号に変調歪みなどが発生しやすいという課題がある。特に、移動体通信の基地局増幅装置などでは、隣接チャネルの漏洩電力の仕様が厳しくなっているため、変調歪みによる隣接チャネルへのノイズを抑圧することは極めて重要な課題となっており、このような変調歪みの発生は極力抑える必要がある。
特許文献1には、高いドレイン効率を維持しつつ、広いダイナミックレンジを得、かつ隣接チャネルへの漏洩電力を非常に小さくできる増幅器が開示されている。この増幅器では、ドレイン効率が良いことが最大のポイントであり、ドレイン電源に増幅器へのRF入力信号の振幅情報(エンベロープ)で変調をかけて、増幅器を常に飽和動作で使うことにより、高いドレイン効率を維持している。
特開平3−198513号公報
しかしながら、特許文献1に開示される方法では、アイドル電流があまり流れず、増幅器が常にC級動作する場合は、大入力時に高効率化は出来ても小入力時に利得が劣化し非線形性となることから歪みが生じるという問題が発生する。このため、環境変動に弱く、また、歪み補償を行う必要が出てくる。一方、アイドル電流が多く流れ、増幅器が常にAB級もしくはB級動作する場合には、ドレイン効率が低下してしまう。
本発明の目的は、エンベロープトラッキング型増幅器において、高効率を維持しつつ、小入力時においても非線形性歪みの発生を低減することができる電力増幅器を提供することである。
本発明の電力増幅器は、入力信号を増幅するパワーアンプと、前記入力信号のエンベロープを検波する包絡線検出手段と、前記エンベロープの振幅レベルに基づいて、前記パワーアンプの電源端子に印加する電源電圧を形成する電圧変調手段と、前記エンベロープの振幅レベルに基づいて、前記入力信号の電圧レベルを調整する電圧調整手段と、を具備する構成を採る。
この構成によれば、入力信号のエンベロープの振幅レベルが小さいときにのみ、パワーアンプに流れるアイドル電流を増やしてパワーアンプの動作をAB級動作させ、入力信号のエンベロープの振幅レベルが大きいときは、パワーアンプに流れるアイドル電流を絞ってパワーアンプの動作をC級動作させることができるので、パワーアンプがAB級動作することにより電力付加効率が劣化するのを最小限に抑えつつ、小入力時においても線形性を保ち、非線形性による歪みの発生を低減することができる。
本発明によれば、エンベロープトラッキング型増幅器において、高効率を維持しつつ、小入力時においても非線形性歪みの発生を低減することができる。
本発明の実施の形態1に係る電力増幅器の要部構成を示すブロック図 実施の形態1に係るゲート電圧調整部の要部構成を示す回路図 実施の形態1におけるドレイン電圧とゲート電圧との関係を示す図 本発明の実施の形態2に係る電力増幅器の要部構成を示すブロック図 実施の形態2に係るゲート電圧調整部の要部構成を示す回路図 実施の形態2におけるドレイン電圧とゲート電圧との関係を示す図 本発明の実施の形態3に係る電力増幅器の要部構成を示すブロック図 実施の形態3に係るゲート電圧調整部の要部構成を示す回路図 実施の形態3におけるドレイン電圧とゲート電圧との関係を示す図 本発明の実施の形態4に係る電力増幅器の要部構成を示すブロック図 実施の形態4におけるドレイン電圧とゲート電圧との関係を示す図 本発明の実施の形態5に係る電力増幅器の要部構成を示すブロック図 実施の形態5に係るゲート電圧調整部の要部構成を示す回路図 実施の形態5におけるドレイン電圧とゲート電圧との関係を示す図
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1に本実施の形態に係る電力増幅器の要部構成を示す。本実施の形態は、エンベロープトラッキング(ET:Envelope Tracking)型のドレイン制御型増幅器に適用した例である。
図1において、電力増幅器100は、歪補償部110、包絡線検波部120、ドレイン電圧変調部140、ゲート電圧調整部130、及びハイパワーアンプ150を備えて構成される。
歪補償部110は、RF信号を入力し、ハイパワーアンプ150の動作範囲を基に、ハイパワーアンプ150に出力されるRF信号の特性歪みを予め補償する。
包絡線検波部120は、RF信号の包絡線を検波する。包絡線検波部120は、例えば、ダイオード検波によりRF信号の包絡線を検波する。あるいは、包絡線検波部120は、IQベースバンド信号のI成分及びQ成分から振幅成分(√(I+Q))を算出するようにしても良い。包絡線検波部120は、得られたエンベロープ信号をゲート電圧調整部130及びドレイン電圧変調部140に出力する。
ゲート電圧調整部130は、所定の閾値電圧と、エンベロープ信号との大小を比較し、比較結果に応じて、ハイパワーアンプ150のゲート電圧を切り換える。なお、ゲート電圧調整部130の詳細な構成及びゲート電圧の切り換え方については、後述する。
ドレイン電圧変調部140は、エンベロープ信号に基づいて電源電圧を増幅し、増幅後の電源電圧をハイパワーアンプ150のドレイン端子へ印加する。
ハイパワーアンプ150は、FET(Field Effect Transistor:電界効果トランジスタ)型の増幅器であり、ドレイン電圧及びゲート電圧に基づいて、入力信号であるRF信号を増幅する。
図2に、ゲート電圧調整部130の要部構成を示す。図2において、ゲート電圧調整部130は、例えば、オペアンプ132とスイッチ133とを備える比較器131で構成される。比較器131は、所定の閾値電圧とエンベロープ信号との大小を比較し、エンベロープ信号の振幅が所定の閾値電圧未満の場合、ハイパワーアンプ150のゲート端子に電圧V1を印加し、エンベロープ信号の振幅が所定の閾値電圧以上の場合、ハイパワーアンプ150のゲート端子に電圧V2(V1>V2)を印加するように、スイッチ133を切り換える。このとき、電圧V1は、ハイパワーアンプ150がAB級動作するようなゲート電圧とし、電圧V2は、ハイパワーアンプ150がC級動作するような電圧とする。
以下、上述のように構成された電力増幅器100の動作について説明する。
まず、図示せぬベースバンド部及びRF変調部において生成されたRF信号に対し、包絡線検波部120によって包絡線検波が施され、得られたエンベロープ信号は、ゲート電圧調整部130及びドレイン電圧変調部140に出力される。
ゲート電圧調整部130の比較器131では、エンベロープ信号の振幅と所定の閾値電圧との大小比較が行われる。そして、比較結果が、エンベロープ信号の振幅が所定の閾値電圧未満の場合、ハイパワーアンプ150のゲート端子に電圧V1が印加され、エンベロープ信号の振幅が所定の閾値以上の場合、ハイパワーアンプ150のゲート端子に電圧V2(V1>V2)が印加される。このようにして、エンベロープ信号の振幅に応じて、ハイパワーアンプ150のゲート電圧が変化する。換言すると、エンベロープ信号の振幅に応じて、ハイパワーアンプ150のアイドル電流が変化し、ハイパワーアンプ150がAB級動作したり、C級動作したりするようになる。
ドレイン電圧変調部140では、エンベロープ信号の変化に応じて、ハイパワーアンプ150のドレイン端子に印加される電源電圧が同期して増幅される。そして、ハイパワーアンプ150では、ドレイン電圧及びゲート電圧に基づいて、RF信号が増幅される。
図3は、ドレイン電圧とゲート電圧との関係を示す図である。同図において、Vthは、エンベロープ信号の振幅が所定の閾値電圧と等しくなったときのドレイン電圧を示す。また、電圧V1は、ハイパワーアンプ150がAB級動作するようなゲート電圧であり、電圧V2は、ハイパワーアンプ150がC級動作するような電圧である。したがって、エンベロープ信号の振幅が所定の閾値電圧より小さく、ドレイン電圧がVth未満のときには、ゲート電圧に電圧V1が印加されるので、ハイパワーアンプ150に流れるアイドル電流が増加し、ハイパワーアンプ150がAB級動作する。これにより、ハイパワーアンプ150の線形性が確保され利得が改善し、変調歪みを抑圧することができるようになる。
一方、エンベロープ信号の振幅が所定の閾値電圧以上であり、ドレイン電圧がVth以上のときには、ゲート電圧に電圧V2が印加されるので、ハイパワーアンプ150に流れるアイドル電流は少なく、ハイパワーアンプ150はC級動作することになる。この間、ハイパワーアンプ150は高効率で動作する。
このようにすることで、ハイパワーアンプ150は、常にAB級動作するのではなく、エンベロープ信号の振幅が小さいときにのみ瞬時的にAB級動作するので、全電力における効率に対して与える影響を最小限に抑えることができる。
以上のように、本実施の形態によれば、電力増幅器100は、ハイパワーアンプ150の増幅の対象であるRF信号のエンベロープ信号の振幅の大きさに応じて、ハイパワーアンプ150のゲート電圧を切り換えるようにしたので、エンベロープ信号の振幅が所定の閾値電圧以上の場合は、ゲート電圧を下げてアイドル電流が流れないようにしてハイパワーアンプ150をC級動作させることにより、電力増幅器100全体の高効率を維持することができる。一方、エンベロープ信号の振幅が所定の閾値電圧未満の場合は、ゲート電圧を上げてアイドル電流が流れるようにしてハイパワーアンプ150をAB級動作させる。これにより、線形性が確保されるので利得が改善し、変調歪みを抑圧することができる。
なお、上述した説明では、比較器131にオペアンプ132を用いる場合について説明したが、これに限定されるものではない。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2に係る電力増幅器200の要部構成を示すブロック図である。本実施の形態の説明にあたり、図1と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
実施の形態1との相違点は、本実施の形態の電力増幅器200は、ゲート電圧調整部130に代え、ゲート電圧調整部210を備えることにある。
図5に、ゲート電圧調整部210の要部構成を示す。図5において、ゲート電圧調整部210は、反転増幅回路211から成る。
反転増幅回路211は、例えば、オペアンプ212と抵抗R1,R2とを備え、正相(+)入力ピンは所定の閾値電圧に接続され、エンベロープ信号は、抵抗R1を経て逆相(−)入力ピンに印加される。エンベロープ信号が変化すると、その変化が逆極性の電圧となって、ゲート端子に印加される。このようにして、ゲート電圧調整部210は、エンベロープ信号の極性が反転した信号を、ハイパワーアンプ150のゲート端子に印加する。この結果、エンベロープ信号の極性が反転した信号に応じて、ハイパワーアンプ150のゲート電圧が変化する。
図6は、ドレイン電圧とゲート電圧との関係を示す図である。上述したように、ドレイン電圧変調部140では、エンベロープ信号の変化に基づいて、ハイパワーアンプ150のドレイン端子に印加される電源電圧が同期して増幅される。一方、ゲート電圧調整部210は、反転増幅回路211から成り、エンベロープ信号の極性が反転した反転信号が、ハイパワーアンプ150のゲート端子に印加される。したがって、ゲート電圧とドレイン電圧とは、極性が反転するため、図6に示すように、ゲート電圧が大きいほどドレイン電圧が小さく、ゲート電圧が小さいほどドレイン電圧が大きくなる。
ゲート電圧が大きいとアイドル電流は増加する。ただし、本実施の形態では、ゲート電圧が大きいほどドレイン電圧が小さいため、アイドル電流が増加しても、パワーアンプ150の消費電力をある程度抑圧し、効率の劣化を防止することができるようになる。
以上のように、本実施の形態によれば、電力増幅器200は、ハイパワーアンプ150の増幅の対象であるRF信号のエンベロープ信号の極性が反転した信号に基づいて、ハイパワーアンプ150のゲート電圧を変化させるようにしたので、ゲート電圧が大きいほどドレイン電圧が小さくなり、この結果、実施の形態1の効果に加えて、ゲート電圧が大きくアイドル電流が増加しても、ドレイン電圧が小さいので、ハイパワーアンプ150の消費電力をある程度抑圧し、効率の劣化を防止することができる。
なお、上述した説明では、反転増幅回路211にオペアンプ212を用いる場合について説明したが、これに限定されるものではない。
(実施の形態3)
図7は、本発明の実施の形態3に係る電力増幅器300の要部構成を示すブロック図である。本実施の形態の説明にあたり、図1と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
実施の形態1との相違点は、本実施の形態の電力増幅器300は、ゲート電圧調整部130に代え、ゲート電圧調整部310を備えることにある。
図8に、ゲート電圧調整部310の要部構成を示す。なお、図8において、図6と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。図8において、ゲート電圧調整部310は、反転増幅回路211、及びスライス回路311を備える。
スライス回路311は、リミッタ回路であり、反転増幅回路211の出力信号の振幅が所定の閾値電圧V3以上又はV4以下の場合に(V3>V4)、振幅をV3〜V4の間に制限する。
図9は、本実施の形態におけるドレイン電圧とゲート電圧との関係を示す。ドレイン電圧変調部140では、反転増幅回路211の出力信号の変化に基づいて、ハイパワーアンプ150のドレイン端子に印加される電源電圧が同期して増幅される。一方、ゲート電圧調整部310では、スライス回路311によって反転増幅回路211の出力信号の振幅に制限が加わり、制限後の出力信号の極性が反転した反転信号が、ハイパワーアンプ150のゲート端子に印加される。
このようにして、ゲート端子に印加される電源電圧に制限を加え、スライス回路311の所定の閾値電圧V3,V4をハイパワーアンプ150のゲート電圧として最適な値に設定するようにすることで、ハイパワーアンプ150が安定動作するようになる。
以上のように、本実施の形態によれば、電力増幅器300は、ゲート電圧調整部310にスライス回路311を設け、反転増幅回路211の出力信号の振幅に制限を加えるようにしたので、ハイパワーアンプ150のゲート電圧の電圧範囲を制限することができ、ハイパワーアンプ150を安定動作させることができる。
(実施の形態4)
図10は、本発明の実施の形態4に係る電力増幅器400の要部構成を示すブロック図である。本実施の形態の説明にあたり、図1と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
実施の形態1との相違点は、本実施の形態の電力増幅器400は、ゲート電圧調整部130とハイパワーアンプ150のゲート端子との間にフィルタ410を備えることにある。
フィルタ410は、ゲート電圧調整部130の出力信号の信号波形を平滑化する。フィルタ410は、例えば、テーブル式や多項式方式を用いて信号処理で実現したフィルタであってもよいし、通常のLCフィルタや誘電体フィルタなどの物理的フィルタでもよい。
図11に、本実施の形態におけるドレイン電圧とゲート電圧との関係を示す。ハイパワーアンプ150のゲート端子には、フィルタ410を経由したゲート電圧調整部130の出力信号が印加される。フィルタ410によって、ゲート電圧調整部130の出力信号の信号波形が鈍るので、図11に示すように、閾値電圧Vthの前後でドレイン電圧が変化する場合において、ゲート電圧はV1からV2に急激に変化するのではなく、V1からV2になだらかに変化するようになる。
一方、図3に示すように、閾値電圧Vthの前後でドレイン電圧が変化する場合において、ゲート電圧がV1からV2に急激に変化する場合には、ハイパワーアンプ150の線形性が急激に変化し、これにより、歪みが劣化する可能性がある。したがって、ハイパワーアンプ150のゲート電圧が急激に変化しないように、ゲート端子の前段にフィルタ410を設け、ゲート端子に印加される出力波形を鈍らせることにより、歪みが発生するのを防止し、また、ハイパワーアンプ150が発振するのを防止することができるようになる。
以上のように、本実施の形態によれば、電力増幅器400は、ゲート電圧調整部130とハイパワーアンプ150のゲート端子との間にフィルタ410を設け、ハイパワーアンプ150のゲート電圧が急激に変化するのを防止することができるので、ハイパワーアンプ150の線形性の急激な変化による歪みの劣化を回避することができる。
(実施の形態5)
図12は、本発明の実施の形態5に係る電力増幅器500の要部構成を示すブロック図である。本実施の形態の説明にあたり、図1と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
実施の形態1との相違点は、本実施の形態の電力増幅器500は、ゲート電圧調整部130に代え、ゲート電圧調整部510を備えることにある。
図13に、ゲート電圧調整部510の要部構成を示す。図13において、ゲート電圧調整部510は、比較器511から成る。
比較器511は、ヒステリシス幅を有する比較器であり、例えば、オペアンプ212と抵抗R1,R2を備えるシュミット回路から成る。オペアンプ212の正相(+)入力ピンは、所定の閾値電圧V0に接続され、エンベロープ信号は、逆相(−)入力ピンに印加される。エンベロープ信号の振幅が、所定の閾値電圧V0より十分に低い電圧であり、ゲート端子にはV1が印加されているものとする。このとき、R2の両端にはV0+VR2という電圧が発生しているので、V0+VR2が正相(+)入力ピンの電圧となる。この電圧をVhighとすると、エンベロープ信号の振幅が増大してこのVhighを超えなければ、ゲート端子に印加される電圧は、V1からV2に減少しない。
これとは逆に、エンベロープ信号の振幅が正相(+)入力ピンに対し十分に大きな電圧の場合には、ゲート端子には当然V2が印加され、抵抗R2の両端の電圧は−VR2となる。この場合には、正相(+)入力ピンの電圧がV0−VR2になる。この電圧をVlowとすると、Vlowより低い電圧にまでエンベロープ信号の振幅が減少しなければ、ゲート端子に印加される電圧は、V2からV1に増加しない。
図14は、ドレイン電圧とゲート電圧との関係を示す図である。上述したように、ドレイン電圧変調部140では、エンベロープ信号の変化に基づいて、ハイパワーアンプ150のドレイン端子に印加される電源電圧が同期して増幅される。ゲート電圧調整部510は、ヒステリシス幅を有する比較器511から成り、エンベロープ信号の振幅に関し、ゲート電圧はヒステリシスを形成する。つまり、図14に示すように、ドレイン電圧に関し、ゲート電圧はヒステリシスを形成する。図14において、VDhighは、エンベロープ信号の振幅レベルがVhighに等しくなるときのドレイン電圧であり、VDlowは、エンベロープ信号の振幅レベルがVlowに等しくなるときのドレイン電圧である。これにより、雑音等の影響を受け、エンベロープ信号の振幅レベルの変動に応じて、ドレイン電圧が閾値電圧Vthの付近で微小変動するような場合において、エンベロープ信号の振幅レベルの変動量がヒステリシス電圧(Vhigh−Vlow)の範囲内であれば、雑音等の影響がゲート端子に印加されるゲート電圧には現れなくなる。
以上のように、本実施の形態によれば、電力増幅器500は、増幅の対象であるRF信号のエンベロープ信号の大きさを、ヒステリシス幅を有する比較器511を用いて比較した結果に基づいて、ハイパワーアンプ150のゲート端子に印加する電圧の大きさを調整するようにした。これにより、エンベロープ信号の振幅レベルが増加してドレイン電圧が増加する場合に、ゲート電圧をより低い電圧V2に切り換えるときの電圧閾値Vhighと、エンベロープ信号の振幅レベルが減少してドレイン電圧が減少する場合に、ゲート電圧をより高い電圧V1に切り換えるときの電圧閾値Vlowとの間にヒステリシス電圧(Vhigh−Vlow)が発生するので、エンベロープ信号が雑音等の影響を受け微小に変動するような場合においても、変動量がこのヒステリシス電圧の範囲内であれば、雑音等の影響を排除してエンベロープ信号の変動に伴ってゲート電圧が瞬時に変化するのを回避することができる。
なお、上述した説明では、ハイパワーアンプ150に電界効果トランジスタ(FET)型の増幅器を用いる場合について説明したが、FETに限られず、バイポーラ型のトランジスタでもよい。その場合、上述した説明において、ゲート電圧はベース電圧に、ドレイン電圧はコレクタ電圧に対応させればよい。
本発明の電力増幅器の一つの態様は、入力信号を増幅するパワーアンプと、前記入力信号のエンベロープを検波する包絡線検出手段と、前記エンベロープの振幅レベルに基づいて、前記パワーアンプの電源端子に印加する電源電圧を形成する電圧変調手段と、前記エンベロープの振幅レベルに基づいて、前記入力信号の電圧レベルを調整する電圧調整手段と、を具備する構成を採る。
この構成によれば、入力信号のエンベロープの振幅レベルが小さいときにのみ、パワーアンプに流れるアイドル電流を増やしてパワーアンプの動作をAB級動作させ、入力信号のエンベロープの振幅レベルが大きいときは、パワーアンプに流れるアイドル電流を絞ってパワーアンプの動作をC級動作させることができるので、パワーアンプがAB級動作することにより電力付加効率が劣化するのを最小限に抑えつつ、小入力時においても線形性を保ち、非線形性による歪みの発生を低減することができる。
本発明の電力増幅器の一つの態様は、前記電圧調整手段は、前記エンベロープの振幅レベルと所定の閾値とを比較すると共に、その出力側が前記パワーアンプの前記入力信号を入力する信号入力線路に接続された比較器を、具備する構成を採る。
この構成によれば、入力信号のエンベロープの振幅レベルと所定の閾値との比較結果に基づいて、前記入力信号の電圧レベルを調整することにより、パワーアンプに流れるアイドル電流を調整して、パワーアンプをAB級動作させたり、C級動作させたりすることができる。
本発明の電力増幅器の一つの態様は、前記電圧調整手段は、前記比較器の比較結果が、前記入力信号のエンベロープの振幅レベルが前記所定の閾値未満の場合、前記入力信号の電圧レベルを大きくし、前記比較器の比較結果が、前記エンベロープの振幅レベルが前記所定の閾値以上の場合、前記入力信号の電圧レベルを小さくする構成を採る。
この構成によれば、入力信号のエンベロープの振幅レベルが所定の閾値電圧未満の場合、アイドル電流を増やし、入力信号のエンベロープの振幅レベルが所定の閾値電圧以上の場合、アイドル電流が絞ることができるので、入力信号の振幅レベルが小さい場合にのみ、パワーアンプをA級動作させ、必要以外の場合には、パワーアンプがA級動作するのを制限することができるので、パワーアンプがA級動作することにより、電力付加効率が劣化するのを最小限に抑えることができる。
本発明の電力増幅器の一つの態様は、前記電圧調整手段は、前記エンベロープの振幅レベルが大きいほど、前記入力信号の電圧レベルを小さくし、前記エンベロープの振幅レベルが小さいほど、前記入力信号の電圧レベルを大きくする構成を採る。
この構成によれば、エンベロープの振幅レベルが大きく、パワーアンプの電源端子に印加される電源電圧が大きいほど、アイドル電流を絞り、エンベロープの振幅レベルが小さく、パワーアンプの電源端子に印加される電源電圧が小さいほど、アイドル電流を増やすことができるので、パワーアンプの消費電力をある程度抑圧し、効率の劣化を防止することができる。
本発明の電力増幅器の一つの態様は、前記電圧調整手段は、前記エンベロープの振幅レベルが第1の閾値以上の場合、当該振幅レベルを前記第1の閾値にクリッピングし、前記エンベロープの振幅レベルが第2の閾値以下の場合、当該振幅レベルを前記第2の閾値にクリッピングするクリッピング手段を、さらに具備する構成を採る。
この構成によれば、パワーアンプが増幅する入力信号の振幅レベルを、パワーアンプの安定動作範囲内に抑えることができるため、パワーアンプを安定動作させることができる。
本発明の電力増幅器の一つの態様は、前記電圧調整手段は、前記エンベロープを平滑化するフィルタを、さらに具備し、前記比較器は、前記フィルタ通過後の前記エンベロープの振幅レベルと前記所定の閾値とを比較する構成を採る。
この構成によれば、入力信号が雑音等の影響を受けて急激な変動を伴う場合に、フィルタにより、入力信号のエンベロープの振幅レベルの変動を除去し、エンベロープの振幅レベルの変動に基づいて、アイドル電流が急激に変動してパワーアンプの線形特性が急激に変化するのを回避することができので、線形特性の急激な変化に起因して発生する歪みを抑圧することができる。
本発明の電力増幅器の一つの態様は、前記比較器は、第1の閾値と前記第1の閾値より小さい第2の閾値との差分であるヒステリシス幅を有し、前記エンベロープの振幅レベルが前記第1の閾値以上の場合、前記入力信号の電圧レベルを小さくし、前記エンベロープの振幅レベルが前記第2の閾値未満の場合、前記入力信号の電圧レベルを大きくする構成を採る。
この構成によれば、入力信号が雑音等の影響を受けてそのエンベロープが微小に変動するような場合においても、変動量がヒステリシス電圧の範囲内であれば、雑音等の影響を排除してエンベロープの変動に伴ってアイドル電流が瞬時に変動して、パワーアンプの線形特性が変化するのを回避することができるので、線形特性の変化に起因して発生する歪みを抑圧することができる。
本発明の電力増幅器の一つの態様は、前記パワーアンプは、電界効果型のトランジスタ、又は、バイポーラ型のトランジスタであり、前記電圧調整手段は、前記電界効果型のトランジスタのゲート端、又は、前記バイポーラ型のトランジスタのベース端に印加する前記入力信号の電圧レベルを調整する構成を採る。
この構成によれば、入力信号のエンベロープの振幅レベルに基づいて、ゲート電圧、又は、ベース電圧を調整することにより、アイドル電流を調整することができるので、入力信号のエンベロープの振幅レベルが小さいときにのみ、パワーアンプをAB級動作させて、電力付加効率の劣化を最小限に抑えつつ、小入力時においても線形性を保ち、非線形性による歪みの発生を低減することができる。
本発明の電力増幅器は、高効率を維持しつつ、小入力時においても非線形性歪みの発生を低減することができ、例えば、エンベロープトラッキング型増幅器に有用である。
本発明は、例えば、エンベロープトラッキング型増幅器に適用される電力増幅器に関する。
移動体通信では、携帯端末を考慮した時、消費電力を出来るだけ小さく抑えるため、電力効率の高い増幅器が望まれる。近年、消費電力を抑える方法として、エンベロープトラッキング(ET:Envelope Tracking)型増幅器が注目されている。
エンベロープトラッキング型増幅器は、振幅変化する変調波信号をそのまま電力増幅器に入力し、変調波のエンベロープに応じて、電力増幅器のドレイン電圧又はコレクタ電圧を変化させることで、電力増幅器を常に飽和に近い状態で動作させて高効率動作を実現する。
このエンベロープトラッキング型増幅器は、電源制御による振幅変調の機能を有しているため、広いダイナミックレンジで線形性の優れた振幅変調性能を得ることは極めて難しく、通常の使用状態では変調増幅信号に変調歪みなどが発生しやすいという課題がある。特に、移動体通信の基地局増幅装置などでは、隣接チャネルの漏洩電力の仕様が厳しくなっているため、変調歪みによる隣接チャネルへのノイズを抑圧することは極めて重要な課題となっており、このような変調歪みの発生は極力抑える必要がある。
特許文献1には、高いドレイン効率を維持しつつ、広いダイナミックレンジを得、かつ隣接チャネルへの漏洩電力を非常に小さくできる増幅器が開示されている。この増幅器では、ドレイン効率が良いことが最大のポイントであり、ドレイン電源に増幅器へのRF入力信号の振幅情報(エンベロープ)で変調をかけて、増幅器を常に飽和動作で使うことにより、高いドレイン効率を維持している。
特開平3−198513号公報
しかしながら、特許文献1に開示される方法では、アイドル電流があまり流れず、増幅器が常にC級動作する場合は、大入力時に高効率化は出来ても小入力時に利得が劣化し非線形性となることから歪みが生じるという問題が発生する。このため、環境変動に弱く、また、歪み補償を行う必要が出てくる。一方、アイドル電流が多く流れ、増幅器が常にAB級もしくはB級動作する場合には、ドレイン効率が低下してしまう。
本発明の目的は、エンベロープトラッキング型増幅器において、高効率を維持しつつ、小入力時においても非線形性歪みの発生を低減することができる電力増幅器を提供することである。
本発明の電力増幅器は、入力信号を増幅するパワーアンプと、前記入力信号のエンベロープを検波する包絡線検出手段と、前記エンベロープの振幅レベルに基づいて、前記パワーアンプの電源端子に印加する電源電圧を形成する電圧変調手段と、前記エンベロープの振幅レベルに基づいて、前記入力信号の電圧レベルを調整する電圧調整手段と、を具備する構成を採る。
この構成によれば、入力信号のエンベロープの振幅レベルが小さいときにのみ、パワーアンプに流れるアイドル電流を増やしてパワーアンプの動作をAB級動作させ、入力信号のエンベロープの振幅レベルが大きいときは、パワーアンプに流れるアイドル電流を絞ってパワーアンプの動作をC級動作させることができるので、パワーアンプがAB級動作することにより電力付加効率が劣化するのを最小限に抑えつつ、小入力時においても線形性を保ち、非線形性による歪みの発生を低減することができる。
本発明によれば、エンベロープトラッキング型増幅器において、高効率を維持しつつ、小入力時においても非線形性歪みの発生を低減することができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照して詳細に説明する。
(実施の形態1)
図1に本実施の形態に係る電力増幅器の要部構成を示す。本実施の形態は、エンベロープトラッキング(ET:Envelope Tracking)型のドレイン制御型増幅器に適用した例である。
図1において、電力増幅器100は、歪補償部110、包絡線検波部120、ドレイン電圧変調部140、ゲート電圧調整部130、及びハイパワーアンプ150を備えて構成される。
歪補償部110は、RF信号を入力し、ハイパワーアンプ150の動作範囲を基に、ハイパワーアンプ150に出力されるRF信号の特性歪みを予め補償する。
包絡線検波部120は、RF信号の包絡線を検波する。包絡線検波部120は、例えば、ダイオード検波によりRF信号の包絡線を検波する。あるいは、包絡線検波部120は、IQベースバンド信号のI成分及びQ成分から振幅成分(√(I+Q))を算出するようにしても良い。包絡線検波部120は、得られたエンベロープ信号をゲート電圧調整部130及びドレイン電圧変調部140に出力する。
ゲート電圧調整部130は、所定の閾値電圧と、エンベロープ信号との大小を比較し、比較結果に応じて、ハイパワーアンプ150のゲート電圧を切り換える。なお、ゲート電
圧調整部130の詳細な構成及びゲート電圧の切り換え方については、後述する。
ドレイン電圧変調部140は、エンベロープ信号に基づいて電源電圧を増幅し、増幅後の電源電圧をハイパワーアンプ150のドレイン端子へ印加する。
ハイパワーアンプ150は、FET(Field Effect Transistor:電界効果トランジスタ)型の増幅器であり、ドレイン電圧及びゲート電圧に基づいて、入力信号であるRF信号を増幅する。
図2に、ゲート電圧調整部130の要部構成を示す。図2において、ゲート電圧調整部130は、例えば、オペアンプ132とスイッチ133とを備える比較器131で構成される。比較器131は、所定の閾値電圧とエンベロープ信号との大小を比較し、エンベロープ信号の振幅が所定の閾値電圧未満の場合、ハイパワーアンプ150のゲート端子に電圧V1を印加し、エンベロープ信号の振幅が所定の閾値電圧以上の場合、ハイパワーアンプ150のゲート端子に電圧V2(V1>V2)を印加するように、スイッチ133を切り換える。このとき、電圧V1は、ハイパワーアンプ150がAB級動作するようなゲート電圧とし、電圧V2は、ハイパワーアンプ150がC級動作するような電圧とする。
以下、上述のように構成された電力増幅器100の動作について説明する。
まず、図示せぬベースバンド部及びRF変調部において生成されたRF信号に対し、包絡線検波部120によって包絡線検波が施され、得られたエンベロープ信号は、ゲート電圧調整部130及びドレイン電圧変調部140に出力される。
ゲート電圧調整部130の比較器131では、エンベロープ信号の振幅と所定の閾値電圧との大小比較が行われる。そして、比較結果が、エンベロープ信号の振幅が所定の閾値電圧未満の場合、ハイパワーアンプ150のゲート端子に電圧V1が印加され、エンベロープ信号の振幅が所定の閾値以上の場合、ハイパワーアンプ150のゲート端子に電圧V2(V1>V2)が印加される。このようにして、エンベロープ信号の振幅に応じて、ハイパワーアンプ150のゲート電圧が変化する。換言すると、エンベロープ信号の振幅に応じて、ハイパワーアンプ150のアイドル電流が変化し、ハイパワーアンプ150がAB級動作したり、C級動作したりするようになる。
ドレイン電圧変調部140では、エンベロープ信号の変化に応じて、ハイパワーアンプ150のドレイン端子に印加される電源電圧が同期して増幅される。そして、ハイパワーアンプ150では、ドレイン電圧及びゲート電圧に基づいて、RF信号が増幅される。
図3は、ドレイン電圧とゲート電圧との関係を示す図である。同図において、Vthは、エンベロープ信号の振幅が所定の閾値電圧と等しくなったときのドレイン電圧を示す。また、電圧V1は、ハイパワーアンプ150がAB級動作するようなゲート電圧であり、電圧V2は、ハイパワーアンプ150がC級動作するような電圧である。したがって、エンベロープ信号の振幅が所定の閾値電圧より小さく、ドレイン電圧がVth未満のときには、ゲート電圧に電圧V1が印加されるので、ハイパワーアンプ150に流れるアイドル電流が増加し、ハイパワーアンプ150がAB級動作する。これにより、ハイパワーアンプ150の線形性が確保され利得が改善し、変調歪みを抑圧することができるようになる。
一方、エンベロープ信号の振幅が所定の閾値電圧以上であり、ドレイン電圧がVth以上のときには、ゲート電圧に電圧V2が印加されるので、ハイパワーアンプ150に流れるアイドル電流は少なく、ハイパワーアンプ150はC級動作することになる。この間、
ハイパワーアンプ150は高効率で動作する。
このようにすることで、ハイパワーアンプ150は、常にAB級動作するのではなく、エンベロープ信号の振幅が小さいときにのみ瞬時的にAB級動作するので、全電力における効率に対して与える影響を最小限に抑えることができる。
以上のように、本実施の形態によれば、電力増幅器100は、ハイパワーアンプ150の増幅の対象であるRF信号のエンベロープ信号の振幅の大きさに応じて、ハイパワーアンプ150のゲート電圧を切り換えるようにしたので、エンベロープ信号の振幅が所定の閾値電圧以上の場合は、ゲート電圧を下げてアイドル電流が流れないようにしてハイパワーアンプ150をC級動作させることにより、電力増幅器100全体の高効率を維持することができる。一方、エンベロープ信号の振幅が所定の閾値電圧未満の場合は、ゲート電圧を上げてアイドル電流が流れるようにしてハイパワーアンプ150をAB級動作させる。これにより、線形性が確保されるので利得が改善し、変調歪みを抑圧することができる。
なお、上述した説明では、比較器131にオペアンプ132を用いる場合について説明したが、これに限定されるものではない。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2に係る電力増幅器200の要部構成を示すブロック図である。本実施の形態の説明にあたり、図1と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
実施の形態1との相違点は、本実施の形態の電力増幅器200は、ゲート電圧調整部130に代え、ゲート電圧調整部210を備えることにある。
図5に、ゲート電圧調整部210の要部構成を示す。図5において、ゲート電圧調整部210は、反転増幅回路211から成る。
反転増幅回路211は、例えば、オペアンプ212と抵抗R1,R2とを備え、正相(+)入力ピンは所定の閾値電圧に接続され、エンベロープ信号は、抵抗R1を経て逆相(−)入力ピンに印加される。エンベロープ信号が変化すると、その変化が逆極性の電圧となって、ゲート端子に印加される。このようにして、ゲート電圧調整部210は、エンベロープ信号の極性が反転した信号を、ハイパワーアンプ150のゲート端子に印加する。この結果、エンベロープ信号の極性が反転した信号に応じて、ハイパワーアンプ150のゲート電圧が変化する。
図6は、ドレイン電圧とゲート電圧との関係を示す図である。上述したように、ドレイン電圧変調部140では、エンベロープ信号の変化に基づいて、ハイパワーアンプ150のドレイン端子に印加される電源電圧が同期して増幅される。一方、ゲート電圧調整部210は、反転増幅回路211から成り、エンベロープ信号の極性が反転した反転信号が、ハイパワーアンプ150のゲート端子に印加される。したがって、ゲート電圧とドレイン電圧とは、極性が反転するため、図6に示すように、ゲート電圧が大きいほどドレイン電圧が小さく、ゲート電圧が小さいほどドレイン電圧が大きくなる。
ゲート電圧が大きいとアイドル電流は増加する。ただし、本実施の形態では、ゲート電圧が大きいほどドレイン電圧が小さいため、アイドル電流が増加しても、パワーアンプ150の消費電力をある程度抑圧し、効率の劣化を防止することができるようになる。
以上のように、本実施の形態によれば、電力増幅器200は、ハイパワーアンプ150の増幅の対象であるRF信号のエンベロープ信号の極性が反転した信号に基づいて、ハイパワーアンプ150のゲート電圧を変化させるようにしたので、ゲート電圧が大きいほどドレイン電圧が小さくなり、この結果、実施の形態1の効果に加えて、ゲート電圧が大きくアイドル電流が増加しても、ドレイン電圧が小さいので、ハイパワーアンプ150の消費電力をある程度抑圧し、効率の劣化を防止することができる。
なお、上述した説明では、反転増幅回路211にオペアンプ212を用いる場合について説明したが、これに限定されるものではない。
(実施の形態3)
図7は、本発明の実施の形態3に係る電力増幅器300の要部構成を示すブロック図である。本実施の形態の説明にあたり、図1と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
実施の形態1との相違点は、本実施の形態の電力増幅器300は、ゲート電圧調整部130に代え、ゲート電圧調整部310を備えることにある。
図8に、ゲート電圧調整部310の要部構成を示す。なお、図8において、図6と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。図8において、ゲート電圧調整部310は、反転増幅回路211、及びスライス回路311を備える。
スライス回路311は、リミッタ回路であり、反転増幅回路211の出力信号の振幅が所定の閾値電圧V3以上又はV4以下の場合に(V3>V4)、振幅をV3〜V4の間に制限する。
図9は、本実施の形態におけるドレイン電圧とゲート電圧との関係を示す。ドレイン電圧変調部140では、反転増幅回路211の出力信号の変化に基づいて、ハイパワーアンプ150のドレイン端子に印加される電源電圧が同期して増幅される。一方、ゲート電圧調整部310では、スライス回路311によって反転増幅回路211の出力信号の振幅に制限が加わり、制限後の出力信号の極性が反転した反転信号が、ハイパワーアンプ150のゲート端子に印加される。
このようにして、ゲート端子に印加される電源電圧に制限を加え、スライス回路311の所定の閾値電圧V3,V4をハイパワーアンプ150のゲート電圧として最適な値に設定するようにすることで、ハイパワーアンプ150が安定動作するようになる。
以上のように、本実施の形態によれば、電力増幅器300は、ゲート電圧調整部310にスライス回路311を設け、反転増幅回路211の出力信号の振幅に制限を加えるようにしたので、ハイパワーアンプ150のゲート電圧の電圧範囲を制限することができ、ハイパワーアンプ150を安定動作させることができる。
(実施の形態4)
図10は、本発明の実施の形態4に係る電力増幅器400の要部構成を示すブロック図である。本実施の形態の説明にあたり、図1と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
実施の形態1との相違点は、本実施の形態の電力増幅器400は、ゲート電圧調整部130とハイパワーアンプ150のゲート端子との間にフィルタ410を備えることにある。
フィルタ410は、ゲート電圧調整部130の出力信号の信号波形を平滑化する。フィルタ410は、例えば、テーブル式や多項式方式を用いて信号処理で実現したフィルタであってもよいし、通常のLCフィルタや誘電体フィルタなどの物理的フィルタでもよい。
図11に、本実施の形態におけるドレイン電圧とゲート電圧との関係を示す。ハイパワーアンプ150のゲート端子には、フィルタ410を経由したゲート電圧調整部130の出力信号が印加される。フィルタ410によって、ゲート電圧調整部130の出力信号の信号波形が鈍るので、図11に示すように、閾値電圧Vthの前後でドレイン電圧が変化する場合において、ゲート電圧はV1からV2に急激に変化するのではなく、V1からV2になだらかに変化するようになる。
一方、図3に示すように、閾値電圧Vthの前後でドレイン電圧が変化する場合において、ゲート電圧がV1からV2に急激に変化する場合には、ハイパワーアンプ150の線形性が急激に変化し、これにより、歪みが劣化する可能性がある。したがって、ハイパワーアンプ150のゲート電圧が急激に変化しないように、ゲート端子の前段にフィルタ410を設け、ゲート端子に印加される出力波形を鈍らせることにより、歪みが発生するのを防止し、また、ハイパワーアンプ150が発振するのを防止することができるようになる。
以上のように、本実施の形態によれば、電力増幅器400は、ゲート電圧調整部130とハイパワーアンプ150のゲート端子との間にフィルタ410を設け、ハイパワーアンプ150のゲート電圧が急激に変化するのを防止することができるので、ハイパワーアンプ150の線形性の急激な変化による歪みの劣化を回避することができる。
(実施の形態5)
図12は、本発明の実施の形態5に係る電力増幅器500の要部構成を示すブロック図である。本実施の形態の説明にあたり、図1と同一構成部分には同一符号を付して説明を省略する。
実施の形態1との相違点は、本実施の形態の電力増幅器500は、ゲート電圧調整部130に代え、ゲート電圧調整部510を備えることにある。
図13に、ゲート電圧調整部510の要部構成を示す。図13において、ゲート電圧調整部510は、比較器511から成る。
比較器511は、ヒステリシス幅を有する比較器であり、例えば、オペアンプ212と抵抗R1,R2を備えるシュミット回路から成る。オペアンプ212の正相(+)入力ピンは、所定の閾値電圧V0に接続され、エンベロープ信号は、逆相(−)入力ピンに印加される。エンベロープ信号の振幅が、所定の閾値電圧V0より十分に低い電圧であり、ゲート端子にはV1が印加されているものとする。このとき、R2の両端にはV0+VR2という電圧が発生しているので、V0+VR2が正相(+)入力ピンの電圧となる。この電圧をVhighとすると、エンベロープ信号の振幅が増大してこのVhighを超えなければ、ゲート端子に印加される電圧は、V1からV2に減少しない。
これとは逆に、エンベロープ信号の振幅が正相(+)入力ピンに対し十分に大きな電圧の場合には、ゲート端子には当然V2が印加され、抵抗R2の両端の電圧は−VR2となる。この場合には、正相(+)入力ピンの電圧がV0−VR2になる。この電圧をVlowとすると、Vlowより低い電圧にまでエンベロープ信号の振幅が減少しなければ、ゲート端子に印加される電圧は、V2からV1に増加しない。
図14は、ドレイン電圧とゲート電圧との関係を示す図である。上述したように、ドレイン電圧変調部140では、エンベロープ信号の変化に基づいて、ハイパワーアンプ150のドレイン端子に印加される電源電圧が同期して増幅される。ゲート電圧調整部510は、ヒステリシス幅を有する比較器511から成り、エンベロープ信号の振幅に関し、ゲート電圧はヒステリシスを形成する。つまり、図14に示すように、ドレイン電圧に関し、ゲート電圧はヒステリシスを形成する。図14において、VDhighは、エンベロープ信号の振幅レベルがVhighに等しくなるときのドレイン電圧であり、VDlowは、エンベロープ信号の振幅レベルがVlowに等しくなるときのドレイン電圧である。これにより、雑音等の影響を受け、エンベロープ信号の振幅レベルの変動に応じて、ドレイン電圧が閾値電圧Vthの付近で微小変動するような場合において、エンベロープ信号の振幅レベルの変動量がヒステリシス電圧(Vhigh−Vlow)の範囲内であれば、雑音等の影響がゲート端子に印加されるゲート電圧には現れなくなる。
以上のように、本実施の形態によれば、電力増幅器500は、増幅の対象であるRF信号のエンベロープ信号の大きさを、ヒステリシス幅を有する比較器511を用いて比較した結果に基づいて、ハイパワーアンプ150のゲート端子に印加する電圧の大きさを調整するようにした。これにより、エンベロープ信号の振幅レベルが増加してドレイン電圧が増加する場合に、ゲート電圧をより低い電圧V2に切り換えるときの電圧閾値Vhighと、エンベロープ信号の振幅レベルが減少してドレイン電圧が減少する場合に、ゲート電圧をより高い電圧V1に切り換えるときの電圧閾値Vlowとの間にヒステリシス電圧(Vhigh−Vlow)が発生するので、エンベロープ信号が雑音等の影響を受け微小に変動するような場合においても、変動量がこのヒステリシス電圧の範囲内であれば、雑音等の影響を排除してエンベロープ信号の変動に伴ってゲート電圧が瞬時に変化するのを回避することができる。
なお、上述した説明では、ハイパワーアンプ150に電界効果トランジスタ(FET)型の増幅器を用いる場合について説明したが、FETに限られず、バイポーラ型のトランジスタでもよい。その場合、上述した説明において、ゲート電圧はベース電圧に、ドレイン電圧はコレクタ電圧に対応させればよい。
本発明の電力増幅器の一つの態様は、入力信号を増幅するパワーアンプと、前記入力信号のエンベロープを検波する包絡線検出手段と、前記エンベロープの振幅レベルに基づいて、前記パワーアンプの電源端子に印加する電源電圧を形成する電圧変調手段と、前記エンベロープの振幅レベルに基づいて、前記入力信号の電圧レベルを調整する電圧調整手段と、を具備する構成を採る。
この構成によれば、入力信号のエンベロープの振幅レベルが小さいときにのみ、パワーアンプに流れるアイドル電流を増やしてパワーアンプの動作をAB級動作させ、入力信号のエンベロープの振幅レベルが大きいときは、パワーアンプに流れるアイドル電流を絞ってパワーアンプの動作をC級動作させることができるので、パワーアンプがAB級動作することにより電力付加効率が劣化するのを最小限に抑えつつ、小入力時においても線形性を保ち、非線形性による歪みの発生を低減することができる。
本発明の電力増幅器の一つの態様は、前記電圧調整手段は、前記エンベロープの振幅レベルと所定の閾値とを比較すると共に、その出力側が前記パワーアンプの前記入力信号を入力する信号入力線路に接続された比較器を、具備する構成を採る。
この構成によれば、入力信号のエンベロープの振幅レベルと所定の閾値との比較結果に基づいて、前記入力信号の電圧レベルを調整することにより、パワーアンプに流れるアイ
ドル電流を調整して、パワーアンプをAB級動作させたり、C級動作させたりすることができる。
本発明の電力増幅器の一つの態様は、前記電圧調整手段は、前記比較器の比較結果が、前記入力信号のエンベロープの振幅レベルが前記所定の閾値未満の場合、前記入力信号の電圧レベルを大きくし、前記比較器の比較結果が、前記エンベロープの振幅レベルが前記所定の閾値以上の場合、前記入力信号の電圧レベルを小さくする構成を採る。
この構成によれば、入力信号のエンベロープの振幅レベルが所定の閾値電圧未満の場合、アイドル電流を増やし、入力信号のエンベロープの振幅レベルが所定の閾値電圧以上の場合、アイドル電流が絞ることができるので、入力信号の振幅レベルが小さい場合にのみ、パワーアンプをA級動作させ、必要以外の場合には、パワーアンプがA級動作するのを制限することができるので、パワーアンプがA級動作することにより、電力付加効率が劣化するのを最小限に抑えることができる。
本発明の電力増幅器の一つの態様は、前記電圧調整手段は、前記エンベロープの振幅レベルが大きいほど、前記入力信号の電圧レベルを小さくし、前記エンベロープの振幅レベルが小さいほど、前記入力信号の電圧レベルを大きくする構成を採る。
この構成によれば、エンベロープの振幅レベルが大きく、パワーアンプの電源端子に印加される電源電圧が大きいほど、アイドル電流を絞り、エンベロープの振幅レベルが小さく、パワーアンプの電源端子に印加される電源電圧が小さいほど、アイドル電流を増やすことができるので、パワーアンプの消費電力をある程度抑圧し、効率の劣化を防止することができる。
本発明の電力増幅器の一つの態様は、前記電圧調整手段は、前記エンベロープの振幅レベルが第1の閾値以上の場合、当該振幅レベルを前記第1の閾値にクリッピングし、前記エンベロープの振幅レベルが第2の閾値以下の場合、当該振幅レベルを前記第2の閾値にクリッピングするクリッピング手段を、さらに具備する構成を採る。
この構成によれば、パワーアンプが増幅する入力信号の振幅レベルを、パワーアンプの安定動作範囲内に抑えることができるため、パワーアンプを安定動作させることができる。
本発明の電力増幅器の一つの態様は、前記電圧調整手段は、前記エンベロープを平滑化するフィルタを、さらに具備し、前記比較器は、前記フィルタ通過後の前記エンベロープの振幅レベルと前記所定の閾値とを比較する構成を採る。
この構成によれば、入力信号が雑音等の影響を受けて急激な変動を伴う場合に、フィルタにより、入力信号のエンベロープの振幅レベルの変動を除去し、エンベロープの振幅レベルの変動に基づいて、アイドル電流が急激に変動してパワーアンプの線形特性が急激に変化するのを回避することができので、線形特性の急激な変化に起因して発生する歪みを抑圧することができる。
本発明の電力増幅器の一つの態様は、前記比較器は、第1の閾値と前記第1の閾値より小さい第2の閾値との差分であるヒステリシス幅を有し、前記エンベロープの振幅レベルが前記第1の閾値以上の場合、前記入力信号の電圧レベルを小さくし、前記エンベロープの振幅レベルが前記第2の閾値未満の場合、前記入力信号の電圧レベルを大きくする構成を採る。
この構成によれば、入力信号が雑音等の影響を受けてそのエンベロープが微小に変動するような場合においても、変動量がヒステリシス電圧の範囲内であれば、雑音等の影響を排除してエンベロープの変動に伴ってアイドル電流が瞬時に変動して、パワーアンプの線形特性が変化するのを回避することができるので、線形特性の変化に起因して発生する歪みを抑圧することができる。
本発明の電力増幅器の一つの態様は、前記パワーアンプは、電界効果型のトランジスタ、又は、バイポーラ型のトランジスタであり、前記電圧調整手段は、前記電界効果型のトランジスタのゲート端、又は、前記バイポーラ型のトランジスタのベース端に印加する前記入力信号の電圧レベルを調整する構成を採る。
この構成によれば、入力信号のエンベロープの振幅レベルに基づいて、ゲート電圧、又は、ベース電圧を調整することにより、アイドル電流を調整することができるので、入力信号のエンベロープの振幅レベルが小さいときにのみ、パワーアンプをAB級動作させて、電力付加効率の劣化を最小限に抑えつつ、小入力時においても線形性を保ち、非線形性による歪みの発生を低減することができる。
本発明の電力増幅器は、高効率を維持しつつ、小入力時においても非線形性歪みの発生を低減することができ、例えば、エンベロープトラッキング型増幅器に有用である。
本発明の実施の形態1に係る電力増幅器の要部構成を示すブロック図 実施の形態1に係るゲート電圧調整部の要部構成を示す回路図 実施の形態1におけるドレイン電圧とゲート電圧との関係を示す図 本発明の実施の形態2に係る電力増幅器の要部構成を示すブロック図 実施の形態2に係るゲート電圧調整部の要部構成を示す回路図 実施の形態2におけるドレイン電圧とゲート電圧との関係を示す図 本発明の実施の形態3に係る電力増幅器の要部構成を示すブロック図 実施の形態3に係るゲート電圧調整部の要部構成を示す回路図 実施の形態3におけるドレイン電圧とゲート電圧との関係を示す図 本発明の実施の形態4に係る電力増幅器の要部構成を示すブロック図 実施の形態4におけるドレイン電圧とゲート電圧との関係を示す図 本発明の実施の形態5に係る電力増幅器の要部構成を示すブロック図 実施の形態5に係るゲート電圧調整部の要部構成を示す回路図 実施の形態5におけるドレイン電圧とゲート電圧との関係を示す図

Claims (8)

  1. 入力信号を増幅するパワーアンプと、
    前記入力信号のエンベロープを検波する包絡線検出手段と、
    前記エンベロープの振幅レベルに基づいて、前記パワーアンプの電源端子に印加する電源電圧を形成する電圧変調手段と、
    前記エンベロープの振幅レベルに基づいて、前記入力信号の電圧レベルを調整する電圧調整手段と、
    を具備する電力増幅器。
  2. 前記電圧調整手段は、前記エンベロープの振幅レベルと所定の閾値とを比較すると共に、その出力側が前記パワーアンプの前記入力信号を入力する信号入力線路に接続された比較器を、具備する
    請求項1に記載の電力増幅器。
  3. 前記電圧調整手段は、前記比較器の比較結果が、前記エンベロープの振幅レベルが前記所定の閾値未満の場合、前記入力信号の電圧レベルを大きくし、前記比較器の比較結果が、前記エンベロープの振幅レベルが前記所定の閾値以上の場合、前記入力信号の電圧レベルを小さくする
    請求項2に記載の電力増幅器
  4. 前記電圧調整手段は、前記エンベロープの振幅レベルが大きいほど、前記入力信号の電圧レベルを小さくし、前記エンベロープの振幅レベルが小さいほど、前記入力信号の電圧レベルを大きくする
    請求項1に記載の電力増幅器。
  5. 前記電圧調整手段は、前記エンベロープの振幅レベルが第1の閾値以上の場合、当該振幅レベルを前記第1の閾値にクリッピングし、前記エンベロープの振幅レベルが第2の閾値以下の場合、当該振幅レベルを前記第2の閾値にクリッピングするクリッピング手段を、さらに具備する
    請求項2に記載の電力増幅器。
  6. 前記電圧調整手段は、前記エンベロープを平滑化するフィルタを、さらに具備し、
    前記比較器は、前記フィルタ通過後の前記エンベロープの振幅レベルと前記所定の閾値とを比較する
    請求項2に記載の電力増幅器。
  7. 前記比較器は、第1の閾値と前記第1の閾値より小さい第2の閾値との差分であるヒステリシス幅を有し、前記エンベロープの振幅レベルが前記第1の閾値以上の場合、前記入力信号の電圧レベルを小さくし、前記エンベロープの振幅レベルが前記第2の閾値未満の場合、前記入力信号の電圧レベルを大きくする
    請求項2に記載の電力増幅器。
  8. 前記パワーアンプは、電界効果型のトランジスタ、又は、バイポーラ型のトランジスタであり、
    前記電圧調整手段は、前記電界効果型のトランジスタのゲート端、又は、前記バイポーラ型のトランジスタのベース端に印加する前記入力信号の電圧レベルを調整する
    請求項1に記載の電力増幅器。

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