JP2012137724A - 現像装置、プロセスカートリッジ及び画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】供給路搬送部材304が配置された供給路から回収路搬送部材305が配置された回収路に、第二連通部330を介して現像剤が移動するようになっている。第二連通部330の上方にトナー補給口310が設けられ、トナー補給口310は、供給路搬送部材304の回転中心を通る垂直線Xを基準として、供給路搬送部材304の回転方向が上から下向きとなる側に位置するように設けられている。
【選択図】図1
Description
現像スリーブ501から離れて配置された第1スクリュー502では、その搬送方向上流側(第二連通部)で、トナーを補給し、トナーとキャリアを混合しながら搬送して、第1スクリュー502の下流側で、現像スリーブ501に近く配置された第2スクリュー503に現像剤を受け渡す。
第2スクリュー503は現像スリーブ501への現像剤の供給、現像スリーブ501からの現像剤の回収を行いながら、現像剤を搬送し、その下流側で、第1スクリュー502に現像剤を受け渡す。
第2スクリュー503に対向する部分では現像スリーブ501に対する現像剤の汲み上げと、現像を終了した現像剤を切り離す作用を行うことが必要であり、マグネットローラにはその機能を果たすように磁極が設けられている。
昨今、電子写真方式を用いた画像形成装置ではカラー化が進んでいるが、その生産性を向上させるためには、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色毎に、4個の筒状をした感光体を用いて画像を形成するタンデム方式を採用することが効果的である。
タンデム方式では4個の感光体を横方向に並べて、各感光体に帯電装置等の作像装置を設けることになり、現像装置も各感光体に対して設ける。画像形成装置を小さくするためには、各感光体の間隔を狭める必要があるがその為には現像装置も水平方向(横方向)の大きさを小さくする必要があり、図25で示した2本のスクリューを水平方向に並べる方式の現像装置では省スペース化に限界がある。
しかしながら、横方向への省スペース化は図られたものの、補給されたトナーの撹拌性(分散性)を向上させるという問題が残っていた。
特許文献2には、第2の搬送手段(下スクリュー)に直接トナー補給することにより混合効率を向上させる構成が開示されている。
しかしながら、下スクリューに直接補給するためのトナー補給管が必要であるため、コストアップおよび現像装置の煩雑化、大型化を避けられない。
特許文献3には、第2の搬送手段(下スクリュー)への補給トナーの拡散手段としてメッシュ状のふるいやそのふるいに摺接するプレート状の撹拌手段を用いる構成が開示されている。
しかしながら、部品追加によるコストアップや現像剤にストレスを与えることによる現像剤劣化、または圧力と熱による凝集体の発生を伴ってしまうという問題があった。
また、図25で示した2本のスクリューを水平方向に並べる方式(以下、「2軸横配置方式」という)の現像装置では、上記のように現像スリーブから離れて配置された第1スクリューの搬送方向上流側でトナーを補給する構成となっているが、補給されたトナーの撹拌性(分散性)の向上が望まれていた。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載の現像装置において、前記回収路搬送部材の回転方向が前記供給路搬送部材の回転方向とは逆向きであることを特徴とする。
請求項4に記載の発明は、請求項2又は3に記載の現像装置において、前記供給路搬送部材の第二連通部における部分が、回転軸のみからなる構成を有していることを特徴とする。
請求項5に記載の発明は、請求項2又は3に記載の現像装置において、前記供給路搬送部材の第二連通部における部分が、回転軸と、該回転軸の外周面から径方向に突出したフィンとからなる構成を有していることを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、請求項2又は3に記載の現像装置において、前記供給路搬送部材の第二連通部における部分が、回転軸と、該回転軸の外周面から径方向に突出したブラシとからなる構成を有していることを特徴とする。
請求項8に記載の発明は、プロセスカートリッジにおいて、請求項1〜7の何れか1つに記載の現像装置を具備したことを特徴とする。
請求項9に記載の発明は、画像形成装置において、請求項1〜7の何れか1つに記載の現像装置又は請求項8に記載のプロセスカートリッジを具備したことを特徴とする。
請求項10に記載の発明は、請求項9に記載の画像形成装置において、前記現像装置又はプロセスカートリッジを複数具備したことを特徴とする。
トナー帯電が十分行われるので、濃度ムラのない均一な画像を作成することができ、トナー補給の不具合に起因する異常画像の発生を防止することができる。
また、トナー補給口でのトナー飛散を効果的に抑制することができる。
まず、図1乃至図8に基づいて第1の実施形態を説明する。
[1]画像形成の概要
図2は、像担持体としての感光体1を用いた画像形成装置に、本発明の現像装置3を用いたときの感光体1まわりの概略を示した各部材配置構成図である。感光体1は矢印で示すように時計まわりの向きに回転される。感光体1の上部、時計の文字盤で表現すれば略12時の位置には帯電装置2が配置されている。帯電装置2は本例では感光体と同速度で回転される回転体からなるが、回転体に限らずコロナ放電タイプでもよい。
帯電装置2により感光体1の表面は暗中で一様に帯電された後、図示省略の書き込み手段からの露光用の光Lの照射を受けて静電潜像が形成される。この静電潜像は感光体1の回転と共に下流側に移動し現像装置3に至る。現像装置3は感光体1の右横に配置されている。
現像ローラ302は感光体1の2時と3時の間の位置(2時半の位置)で対向させることで現像ニップ領域Aを構成するようにして近接配置されている。この感光体1との対向部位に相当するケーシング301の部位は現像ローラ302を露出させるため開口している。
現像ローラ302によりケーシング301内の現像剤320は現像ニップ領域Aへ搬送されるようになっている。現像ニップ領域Aで感光体1の表面に形成されている静電潜像に現像剤320中のトナーが付着してトナー像として顕像化される。
感光体1上のトナー像は転写領域Bにおいて転写紙8に転写され転写紙8上の画像となる。なお感光体上のトナーを中間転写体(中間転写ベルトなど)に一旦転写し、その後多色トナーを一括して転写紙に転写する中間転写ベルト方式にも適用は可能であり、その場合は転写領域Bで感光体上のトナーを中間転写体(中間転写ベルト)に転写することになる。
転写後の感光体1は感光体1の回転と共に下流側へ移動してクリーニング装置6に至る。
クリーニング装置6は10時の位置に配置されている。クリーニング装置6は、転写紙に転写し切れずに感光体1の表面に残ったトナーを、クリーニングブレード601により除去する。クリーニング装置6を通過した感光体1の表面は、その後、帯電装置2により表面を一様に帯電され、次の画像形成工程を繰り返す。
現像装置3は、ケーシング301の内部に現像剤担持体としての現像ローラ302、供給路搬送部材304、回収路搬送部材305、現像剤規制部材303を有し、現像剤320を撹拌搬送して循環させている。
なお、本実施形態では攪拌部材は螺旋形状のスクリューを用いており、スクリュー羽根の外径を直径16mm以下のものを用いている。
図3に示すように、現像ローラ302は、円周方向に複数の磁石MG(図の煩雑化防止のため1個についてのみ符号で示す。)を配置したマグネットローラ302dを内部に有し、その周囲を円筒状のスリーブ302cが回転軸302eと一体的に回転する構成となっている。
現像ローラ302は現像器小型化のために直径14mm以下のものを使用している。
スリーブ302cはアルミ等の非磁性の金属で形成されている。マグネットローラ302dは、各磁石MGが所定の方向を向くように不動部材、例えば、ケーシング301に固定されており、その周囲をスリーブ302cが回転して、磁石MGによって引き付けた現像剤320を搬送していく。
現像ローラ302の構造を示した図4において、現像ローラ302は主として不動部材ケーシング301に固定されている固定軸302a及びこの固定軸302aと一体の円柱状をしたマグネットローラ302dと、マグネットローラ302dのまわりにギャップを介して覆っているスリーブ302c及びこのスリーブ302cと一体的な回転軸302e等からなる。
固定軸302aに対して回転軸302eは軸受302fを介して回転自在であり、回転軸302eは図示省略の回転駆動手段から動力を伝達されて回転駆動される。
マグネットローラ302dの外周部には、図4に示すように所定の間隔をおいて複数の磁石MGが固定されている。これらの磁石MGの周囲をスリーブ302cが回転されるわけである。
マグネットローラの構成は多々あるが、まず図3に示すように、スリーブ302cの内部に5つの磁石MGを有し、5つの磁極(磁力分布)が生じるマグネットローラの構成を説明する。現像ローラ302の中心O―1と感光体の中心O―2を結ぶ線上で対向する部分(現像ニップ領域Aに相当する領域)の磁極をP1極と称し、以下反時計まわりの向きで示す現像ローラ302の回転方向順に、各磁極をP2、P3、P4、P5極と称する。
極性はP1極から、N、S、N、N、S極としているが、これらは各極が反対の極性であっても構わない。現像ローラ302上で、各極はその中心が、P1極は時計文字盤の8時、P2極は同7時、P3極は同5時、P4極は同1時の各位置に略位置している。
現像ローラ302上において、現像剤320を穂立ちさせ、現像剤320を感光体1に接触させることで、感光体1表面の静電潜像にトナーを付着させて顕像化する。
現像装置3では、図3に示すように、固定軸302aには接地されたバイアス用の電源VPが接続されている。固定軸302aに接続された電源VPの電圧は、図4に示していない導電性の軸受、導電性の回転軸302eを経てスリーブ302cに印加される。一方、図3において、感光体100を構成する最下層の導電性支持体31は接地されている。
こうして、現像ニップ領域Aには、キャリアから離脱したトナーを感光体1側へ移動させる電界を形成しておき、スリーブ302cと感光体1の表面に形成された静電潜像との電位差によりトナーを感光体1側に向けて移動させることに供している。
現像後、P2極は現像ローラ302上に担持された現像後の現像剤320を現像ローラ302の回転と共に下流側に搬送し、ケーシング301内に引き入れる。
P2極の下流側に位置するP3、P4極は同極性としてあり、P3〜P4極間では穂立ちさせる磁力がなく穂が寝た状態となり、それまで現像ローラ302周囲に引き寄せていた現像剤320を現像ローラ302から引き離す「剤離し」の作用が働く。この穂が寝た状態となる現像ローラ上のP3〜P4極対応部(磁力分布曲線の山形のピークが他と比べて極めて低い領域)は現像ローラ302から現像剤320を離す、剤離し領域(図2に符号9で示す)を形成している。
これを防止するため、本例では、現像後の剤離し領域9で、現像ローラ302から現像剤を離す。現像ローラ302から離した現像剤はその後、狙いのトナー濃度、トナー帯電量になるように、ケーシング301内で十分に撹拌混合する。
こうして、狙いのトナー濃度、帯電量にされた現像剤を現像ローラ302に汲み上げるのがP4極であり、現像ローラ上のP4極対応部である剤汲み上げ領域(図2に符号10で示す)で、現像ローラ302に現像剤が汲み上げられる。
以下、必要に応じて、現像装置の内部の構成を組み立て状態で示した図5及び分解状態で示した図6等をも参照しつつ、各部材の配置構成などを説明する。図2、図3に示したように、供給路搬送部材304は現像ローラ302のまわりの位置であって現像ローラ302の2時の方向上で、剤汲み上げ領域10の近傍に配置されている。
つまり、供給路搬送部材304は回転軸の回転により現像剤をその軸方向、奥側から手前側に向けて搬送する。
回収路搬送部材305は現像ローラ302のまわりの位置であって現像ローラ302の4時の方向上で、剤離し領域9の近傍に配置されている。
つまり、回収路搬送部材305は回転軸の回転により現像剤を供給路搬送部材304による搬送方向と逆向きの手前側から奥側に向けて搬送する。
供給路搬送部材304に対して回収路搬送部材305は下方に積層状態に位置する関係となっており、ケーシング301内で供給路搬送部材304周囲の空間と回収路搬送部材305周囲の空間とは隣接している。
現像剤規制部材303は現像ローラ302の長さに合わせて設置されている。
供給路搬送部材304と回収路搬送部材305の間であって、現像ローラ302の長手方向両端部を除く中央部で、供給路搬送部材304周囲の空間と回収路搬送部材305周囲の空間とを遮蔽する仕切り板306がケーシング301の現像ローラ302から離れる側の内壁と一体に片持ち支持状に形成されている。
図6に示すように、回収路搬送部材305で矢印12の向きに搬送された現像剤はその搬送方向端部でケーシング301の側壁で進路を絶たれるため該側壁に沿って盛り上がり、矢印13に沿って供給路搬送部材304により該供給路搬送部材304に沿う供給路としての上搬送路を移動する。
仕切り板306はその長手方向については、現像ローラ302の長手方向両端部を除く中央部に位置するようにしたのは、その長手方向の端部での矢印13、14の現像剤の流れを可能にして、全体として矢印11、14、12、13に沿う循環搬送路を形成するためである。
なお、図示の例では、仕切り板306はその奥側の端部近傍に第一連通部としての開口307を設けていて、この開口307を介して下搬送路から上搬送路への現像剤の持ち上げを行うようにしているので、現像ローラ302の長手方向奥側端部まで仕切り板306が及ぶ構成とすることもできるが、小型化のために開口部307は一部現像ローラにかかっている。
図5、6に示したように、回収路搬送部材305は現像ローラ302から離された現像剤320を撹拌しながら現像装置の奥側に矢印12の向きに搬送する。回収路搬送部材305の現像剤搬送方向下流側、現像装置の奥側の端部では、図6、図7に示すように仕切り板306の一部に開口307が設けてあり、回収路搬送部材305により搬送された現像剤320が、上方に位置する供給路搬送部材304に沿う上搬送路へと矢印13の向きに移動していく。
この上方への移動は、回収路搬送部材305により搬送された現像剤320が奥側でケーシング301の側壁にぶつかって溜り、上方に盛り上がった部分を、供給路搬送部材304のスクリューで掻き取りながら、供給路搬送部材304の搬送経路に載せて行っている。
これにより、上下の撹拌搬送部材間での現像剤の持ち上げが促進されるので、現像剤の上方へ盛り上がりに頼るだけの場合よりも、現像剤の循環がスムーズになる。
羽根車308は回収路搬送部材305の軸部305Jについて軸心(中心線O−305a)から法線方向に板状に延びる複数枚の羽根状部材を設けた構成であり、その回転に伴って現像剤320を上方に跳ね上げる機能を有する。
なお現像剤持ち上げ部は羽根車を用いた構成としているが、スクリュー羽根を伸ばした構成でも現像剤持ち上げは可能であり、本発明でも適用が可能である。
この残りの仕切り板部により、開口307を通って下から上に移動した現像剤は再び下方に落下することなく現像ローラ302に引き寄せられ、現像ローラ302によって回収路搬送部材305に搬送されるか、または、供給路搬送部材304により搬送されていくので、効率の良い現像剤循環を行うことができる。
現像装置3内の現像剤320は、現像動作を繰り返す内にトナーが消費されていくので、現像装置外部から装置内の現像剤に対してトナーを補給する必要がある。
本例では、現像ローラ302から現像剤320が離される剤離し領域9の近傍に配置した回収路搬送部材305による下搬送路の上流側端部、即ち、現像装置の手前側の端部近傍に設けた現像剤の補給部より外部などからトナーの補給を行う。この部位での補給では、補給されたトナーが直ちに現像に供されることはなく、回収路搬送部材305で撹拌され安定した所定のトナー濃度で現像に供される。
この補給部は、仕切り板306が無い手前側の端部上方のケーシング301に形成した補給用開口310を以って構成される。補給用開口310から補給されたトナーは、現像ローラ302から外れた供給路搬送部材304の下流側端部を経て降下し、回収路搬送部材305により下搬送路を搬送される。
補給トナーは現像ローラ302から離れたトナー濃度の低下した現像剤320中で撹拌混合されながら、現像装置3の奥側まで搬送されるまでにトナー濃度が正常化され、羽根車308などの作用により供給路搬送部材304による上搬送路まで持ち上げられ、供給路搬送部材304により手前側に搬送されながら現像ローラ302に供給され現像に使用される。
以上が本発明の一般的な説明となるが、トナー補給口の特徴的な部分に関しては後述することとする。
図2のユニット下部に図示しないトナー濃度センサ設けられている。このセンサは透磁率を測定するセンサであり、現像剤のキャリア濃度(=100−トナー濃度)を検知することができる。さらに検知したキャリア濃度からセンサ上にあるトナー濃度が適正か不足しているかを判断し、補給するトナーの量を決めている。
このトナー濃度センサは回収路搬送部材305の搬送方向下流側で、かつ現像剤持ち上げ部よりも上流側に配置している。
図5、6等で矢印11、14、12、13で説明した通りであるが、供給路搬送部材304により手前側まで搬送される前に、現像に使用されることから、回収路搬送部材305により奥側へ戻される現像剤が多くなり、現像剤320が奥側に溜まる傾向にある。そのため上記トナー濃度センサを回収路搬送部材305の下流側に配置することで、センサ上方には現像剤が常に充填しており、安定したキャリア濃度検知が可能となる。
この様な構成にすることで、低コストで省スペースを実現した現像器を作ることができる。
図8により、均一に帯電された像担持体に光書き込み手段から光を照射して静電潜像を形成し、この静電潜像を前記した本発明にかかる現像装置で可視像化しさらに記録媒体に転写して記録画像を得る画像形成装置の一例としてカラー画像形成装置の例を説明する。
このカラー画像形成装置は、転写紙8を搬送する搬送ベルト15に沿って該搬送ベルトの移動方向(搬送方向)上流側から順に、複数の画像形成部17K、17M、17Y、17Cが配列された、所謂タンデムタイプといわれるものである。なお色の順序はこの限りではない。たとえば黒を最下流に配置し、MCYKの順に作像することも可能である。
これらの画像形成部はそれぞれが複数部材の組み合わせからなり画像形成を行う。
必ずしもユニットとして構成されている必要はない。画像形成部17Kは黒、画像形成部17Mはマゼンタ、画像形成部17Yはイエロー、画像形成部17Cはシアン、の各画像を形成するもので、これら各画像形成部は形成する画像の色が異なるだけで、内部構成は各画像形成部とも共通である。
搬送ベルト15は、その一方が駆動回転させられる駆動ローラと、他方が従動回転させられる従動ローラである搬送ローラ18、19によって回動可能に支持されたエンドレスベルトからなり、これら搬送ローラの回転と共に、矢印の向きに回転させられるようになっている。
搬送ベルト15の下方には転写紙8が収納された給紙トレイ20、21、22が備えられている。
例えば、給紙トレイ20に収納された転写紙8のうち、最上位置にある転写紙8は、画像形成時に送り出されてレジストローラ23で一旦待機させられ、画像形成部17Kにおける画像形成とタイミングを合わせて送り出され、静電吸着により搬送ベルト15に吸着される。こうして搬送ベルト15に吸着された転写紙8は最初の画像形成部17Kに搬送され、ここで黒の画像が転写される。
カラー画像の画像形成に際し、画像形成部17Kでは、感光体1Kの周面が暗中にて帯電装置2Kにより一様に帯電された後、光走査装置16Kからの黒画像に対応した露光用の光Lにより露光され、静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像装置3Kにおいて黒トナーにより可視像化され、感光体1K上に黒のトナー像が形成される。
転写を終えた感光体1Kは該感光体1Kの周面に残留した不要なトナーがクリーニング装置6Kにより除去され、次の画像形成に備えられる。
このようにして、画像形成部17Kで単色(黒)を転写された転写紙8は、搬送ベルト15によって次の画像形成部17Mに搬送される。画像形成部17Mでは、前記画像形成部17Kにおけると同様のプロセスにより感光体1M上に形成されたマゼンタのトナー像が前記転写紙8上の黒のトナー像に重ね転写される。
転写紙8はさらに次の画像形成部17Yに搬送され、同様にして感光体1Y上に形成されたイエローのトナー像が転写紙8上に既に形成されている黒及びマゼンタのトナー像に重ね転写される。同様にしてさらに、次の画像形成部17Cでは、シアンのトナー像が重ね転写されて、フルカラーのカラー画像が得られる。
本例のように、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色毎に、感光体を横方向に並べて各感光体に帯電装置や現像装置等を設けて静電潜像を形成し、可視像化してから転写紙に順次転写してフルカラー画像を得るタンデム方式のカラー画像形成装置では、横方向に並べた感光体1K、1M、1Y、1Cに対してそれぞれ現像装置3K、3M、3Y、3Cが設けられているので、画像形成装置を小さくするためには、各感光体の間隔を狭める必要があるがその為には各現像装置も水平方向(横方向)の大きさを小さくする必要がある。
しかも、これらの現像装置3K、3M、3Y、3Cは前記したように、剤離し領域、剤汲み上げ領域、供給路搬送部材、回収路搬送部材、仕切り板などを具備した構成としているので、狙いの帯電量を持ったトナーが現像に用いられることとなり、高画質を得ることができる。
また、トナーの劣化を抑制できるので、現像剤の性能を長期にわたり安定して維持することが可能で、高寿命、高耐久な現像装置を提供することができる。このような利益はタンデム式のフルカラー画像形成装置に特有のもとではなく、単色の画像形成装置においても得ることができることはもちろんである。
以降の説明では上記説明において開口部307と表していたものを第一連通部307と称し、供給路から回収路に現像剤が移動する部分を新たに第二連通部330と称することとする。
トナー補給口310から補給されたトナーは、矢印Tのごとく、供給路搬送部材304の回転軸心Xから現像ローラ302の長手方向(軸方向)と直交する水平方向にWずれた位置であって、供給路搬送部材304の回転方向が上から下向きとなる側に位置するように設けられている。
すなわち、補給されたトナーの落下方向と供給路搬送部材304の回転方向とが略同一となる位置に設けられている。
換言すれば、供給路搬送部材304の回転方向が補給トナーの落下方向に対して順方向(逆方向の反対)となる側に補給トナーを落下させるように配置されている。
かかる構成により、補給されたトナーは供給路搬送部材304の回転により妨害あるいは逆流することなくスムーズに回収路搬送部材305側に補給される。
むしろ補給されたトナーは、供給路搬送部材304がトナーを巻き込む方向へ回転している位置への補給になるので、より効率的に回収路搬送部材305側に補給されるようになったとも言える。仮に、補給トナーが供給路搬送部材304の中心上方から落下した場合、供給路搬送部材304の回転力によりトナー補給口310へ戻す作用があるので、トナー飛散が予想されるとともに、供給路搬送部材304による回収路搬送部材305への補給トナーの供給が阻害される。
・現像剤トナー濃度を常に適切に保つことができる。
・トナー帯電が十分行われる。
・濃度ムラのない均一な画像を作成することができる。
・トナー補給の不具合に起因する異常画像の発生がない。
・トナー補給口でのトナー飛散がなくなる。
なお、上記実施形態と同一部分は同一符号で示し、特に必要がない限り既にした構成上及び機能上の説明は省略して要部のみ説明する(以下の他の実施形態において同じ)。
本実施形態では、供給路搬送部材304の第二連通部330における部分を、供給路搬送部材304の回転軸331のみとしている。
このようにすることによって、トナー補給口310からのトナーの補給について供給路搬送部材304は障害とはならず、回収路搬送部材305へのスムーズなトナー補給を行うことができる。
但し、この場合には上記実施形態に比べてスクリューによりトナーを巻き込む方向への力および分散する力は働かない。
本実施形態では、供給路搬送部材304の第二連通部330における部分に、フィン332を設けたことを特徴としている。
フィン332は供給路搬送部材304の長手方向に細長い平板状をなし、供給路搬送部材304の回転軸に径方向に対向する位置を持って一対設けられている。
フィン332を設けることによって、補給されたトナーがフィン332により拡散され、より効率的な分散性を得ることができる。
フィン332の数は1個でも多数個でも構わない。加えてフィン332の向きも軸に平行に限定される必要はなく、斜めに配置されていても構わない。
本実施形態では、供給路搬送部材304の第二連通部330における部分に、パドル333を設けたことを特徴としている。
補給されたトナーはパドル333により拡散され、より効率的な分散性を得ることができる。
本実施形態では、供給路搬送部材304の第二連通部330における部分に、ブラシローラ334を設けたことを特徴としている。
ブラシローラ334を設けることによって、補給されたトナーはブラシローラ334により拡散され、より効率的な分散性を得ることができる。
すなわち、図25で示した2軸横配置方式において、第1スクリュー502の搬送方向上流側においてその上方からトナーを補給する場合では補給されたトナーは第1スクリュー502でのみ撹拌されることになるが、本発明を適用すれば、補給トナーの補給位置を第2スクリュー503の下流側にすることにより第2スクリュー503の回転力により、現像を終えた現像剤と混ぜられた後に第1スクリュー502に渡されるので、撹拌性が高められる。但し、第2の実施形態における「軸のみ」の構成は除かれる。
換言すれば、上下2軸にこだわらず平行2軸でも3軸でも、撹拌搬送部材の本数には拘らない。すなわち、トナー補給口の配置位置が重要であり、トナー補給口直下に撹拌搬送部材がある場合は有効である。
また、回収路搬送部材305の回転方向は上記実施形態に限定されない。
現像剤に関しては、一成分でも二成分でも構わない。
302 現像剤担持体としての現像ローラ
304 供給路搬送部材
305 回収路搬送部材
307 第一連通部としての開口
310 トナー補給口
320 現像剤
330 第二連通部
Claims (10)
- 像担持体上にトナー像を形成するための現像剤を担持し、回転駆動される現像剤担持体と、
前記現像剤担持体の長手方向に沿って延びる供給路と、
前記供給路内の現像剤を前記長手方向に搬送しながら前記現像剤担持体に現像剤を供給する供給路搬送部材と、
前記現像剤担持体の長手方向に沿って延び、前記像担持体に現像剤を付与する現像領域を通過した前記現像剤担持体上の現像剤を回収する回収路と、
前記回収路内の現像剤を搬送する回収路搬送部材と、
前記回収路から前記供給路に現像剤が移動する第一連通部と、
前記供給路から前記回収路に現像剤が移動する第二連通部と、
を有する現像装置において、
第二連通部の上方にトナー補給口が設けられ、
前記トナー補給口は、前記供給路搬送部材の回転中心を通る垂直線を基準として、前記供給路搬送部材の回転方向が上から下向きとなる側に位置するように設けられていることを特徴とする現像装置。 - 請求項1に記載の現像装置において、
前記回収路及び前記回収路搬送部材が、前記供給路及び前記供給路搬送部材の下方に積層状態に配置されていることを特徴とする現像装置。 - 請求項2に記載の現像装置において、
前記回収路搬送部材の回転方向が前記供給路搬送部材の回転方向とは逆向きであることを特徴とする現像装置。 - 請求項2又は3に記載の現像装置において、
前記供給路搬送部材の第二連通部における部分が、回転軸のみからなる構成を有していることを特徴とする現像装置。 - 請求項2又は3に記載の現像装置において、
前記供給路搬送部材の第二連通部における部分が、回転軸と、該回転軸の外周面から径方向に突出したフィンとからなる構成を有していることを特徴とする現像装置。 - 請求項2又は3に記載の現像装置において、
前記供給路搬送部材の第二連通部における部分が、パドル構成を有していることを特徴とする現像装置。 - 請求項2又は3に記載の現像装置において、
前記供給路搬送部材の第二連通部における部分が、回転軸と、該回転軸の外周面から径方向に突出したブラシとからなる構成を有していることを特徴とする現像装置。 - 請求項1〜7の何れか1つに記載の現像装置を具備したことを特徴とするプロセスカートリッジ。
- 請求項1〜7の何れか1つに記載の現像装置又は請求項8に記載のプロセスカートリッジを具備したことを特徴とする画像形成装置。
- 請求項9に記載の画像形成装置において、
前記現像装置又はプロセスカートリッジを複数具備したことを特徴とする画像形成装置。
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