JP2012037754A - 現像装置、プロセスカートリッジおよび画像形成装置 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】回転駆動伝達部材330により回転力を与えられる回転体302を有する現像装置において、回転駆動伝達部材330は回転体302の軸302eとを一体に形成し、かつ回転駆動伝達部材330の外径は、回転体302の軸302eの外径と同じまたはそれ以下となるようにして画像形成装置内の他のモジュールとの干渉が生じないようにした。
【選択図】図8
Description
現像剤を撹拌混合し、現像スリーブに供給する現像剤撹拌部の構成は、従来様々な構成が考案されているが、図15に示すように、感光体1の横に配置された現像スリーブ501の横方向あるいは下方に、トナーとキャリアからなる現像剤320の撹拌搬送のため、第1スクリュー502と第2スクリュー503を水平方向に2本配置し、これら部材をケーシング504で覆った構成が主流である。
このような構成の現像装置500では、2本のスクリューの間に仕切板504aを設け、2本のスクリューは紙面を貫く方向での互いに反対の方向に現像剤320を搬送し、仕切板504aのない両端部分で現像剤の受け渡しを行なうことで、現像剤320を循環させている。
第2スクリュー503は現像スリーブ501への現像剤の供給、現像スリーブ501からの現像剤の回収を行ないながら、現像剤を搬送し、その下流側で、第1スクリュー502に現像剤を受け渡す。
現像スリーブ501は、複数の磁極を配置したマグネットローラを内部に有し、固定されたマグネットローラの周囲を円筒状のスリーブが回転する構成となっている。第2スクリュー503に対向する部分では現像スリーブ501に対する現像剤の汲み上げと、現像を終了した現像剤を切り離す作用を行なうことが必要であり、マグネットローラにはその機能を果たすように磁極が設けられている。
このような構成の現像装置では現像スリーブ501及び第1、第2スクリュー2本が横方向に並んでいるために縦方向の大きさは小さくできるが、横方向の大きさは小さくすることが難しい。
タンデム方式では4個の感光体を横方向に並べて、各感光体に帯電装置等の作像装置を設けることになり、現像装置も各感光体に対して設ける。画像形成装置を小さくするためには、各感光体の間隔を狭める必要があるがその為には現像装置も水平方向(横方向)の大きさを小さくする必要があり、上述した図15におけるような2本のスクリューを水平方向に並べる方式の現像装置では省スペース化に限界がある。
そこで特許文献1のように、撹拌搬送スクリューを上下に2本並べた構成の現像装置が提案され、横方向への省スペース化が図られている。
現在、本出願人は、かかるギヤ配置の問題に関しては、現像装置の長手方向の小型化を考えて特願2009−025834(特許文献2)を出願している。
これは、現像ローラーギヤを現像ローラ外径より小さくすることによって、対向する感光体の長手方向の領域に入り込んでも干渉しないようにしたものである。
しかしながら、特許文献2に記載の技術は、小型化に関しては効果があるものの、現像装置の更なる小型化やギヤを使用する際の強度及びコストの問題、また小さくなったギヤの組立性等の問題が残っていた。
本発明はこのような不具合を解消し、小型化をした場合でも組立性の容易化、高精度化、コストダウン及び耐久性向上を図ることが出来る現像装置、プロセスカートリッジまたは画像形成装置を提供することを目的とする。
また、請求項2の発明は、一体に形成された前記回転駆動伝達部材と前記回転体の軸の材質が金属である請求項1に記載の現像装置を特徴とする。
また、請求項3の発明は、一体に形成された前記回転駆動伝達部材と前記回転体の軸の材質が樹脂である請求項1に記載の現像装置を特徴とする。
また、請求項4の発明は、前記回転体が潜像担持体に現像剤を供給する現像剤担持体である請求項1乃至3の何れか一項に記載の現像装置を特徴とする。
また、請求項5の発明は、前記回転体が現像剤を撹拌搬送する搬送部材である請求項1乃至3の何れか一項に記載の現像装置を特徴とする。
また、請求項6の発明は、請求項1乃至5の何れか一項に記載の現像装置を具備したプロセスカートリッジを特徴とする。
また、請求項7の発明は、請求項1乃至5の何れか一項に記載の現像装置、または請求項6に記載のプロセスカートリッジを具備した画像形成装置を特徴とする。
図1は、感光体を用いた画像形成装置に、本発明の現像装置を用いたときの感光体まわりの概略を示した各部材配置構成図である。
図1において、感光体1は矢印で示すように時計まわりの向きに回転される。この感光体1の上部、時計の文字盤で表現すれば略12時の位置には帯電装置2が配置されている。
帯電装置2は本実施例では感光体と同速度で回転される回転体からなるが、回転体に限らずコロナ放電タイプでもよい。
この帯電装置2により感光体1の表面は暗中で一様に帯電された後、図示しない書き込み手段からの露光用の光Lの照射を受けて静電潜像が形成される。この静電潜像は感光体1の回転と共に下流側に移動し現像装置3に至る。現像装置3は感光体1の右横に配置されている。
現像ローラ302は感光体1の2時と3時の間の位置(2時半の位置)で対向させることで現像ニップ領域Aを構成するようにして近接配置されている。この感光体1との対向部位に相当するケーシング301の部位は現像ローラ302を露出させるため開口している。
現像ローラ302によりケーシング301内の現像剤320は現像ニップ領域Aへ搬送されるようになっている。現像ニップ領域Aで感光体1の表面に形成されている静電潜像に現像剤320中のトナーが付着してトナー像として顕像化される。
感光体1上のトナー像は転写領域Bにおいて転写紙8に転写され転写紙8上の画像となる。なお感光体上のトナーを中間転写体(中間転写ベルトなど)にいったん転写し、その後多色トナーを一括して転写紙に転写する中間転写ベルト方式にも適用は可能であり、その場合は転写領域Bで感光体上のトナーを中間転写体(中間転写ベルト)に転写することになる。
転写後の感光体1は感光体1の回転と共に下流側へ移動してクリーニング装置6に至る。
現像装置3は、ケーシング301の内部に現像ローラ302、供給室搬送部材304、回収室搬送部材305、現像剤規制部材303を有し、現像剤320を撹拌搬送して循環させている。
なお本実施例では攪拌部材は螺旋形状のスクリューを用いており、スクリュー羽根の外径が例えば直径16mm以下のものを用いている。
図2に示すように、現像ローラ302は、円周方向に複数の磁石MG(図の煩雑化防止のため1個についてのみ符号で示す)を配置したマグネットローラ302dを内部に有し、その周囲を円筒状のスリーブ302cが回転軸302eと一体的に回転する構成となっている。
この現像ローラ302は、現像器の小型化のために本実施例では例えば直径14mm以下のものを使用している。
スリーブ302cはアルミ等の非磁性の金属で形成されている。マグネットローラ302dは、各磁石MGが所定の方向を向くように不動部材、例えば、ケーシング301に固定されており、その周囲をスリーブ302cが回転して、磁石MGによって引き付けた現像剤320を搬送していく。
現像ローラ上の現像剤は磁石MGによりひきつけられるため、現像ローラはある程度の硬度を持たせる必要があり、硬度が足りない場合は現像ローラがひずむ場合がある。
図3において、現像ローラ302は主として不動部材ケーシング301(図1、図2)に固定されている固定軸302a及びこの固定軸302aと一体の円柱状をしたマグネットローラ302dと、マグネットローラ302dのまわりにギャップを介して覆っているスリーブ302c及びこのスリーブ302cと一体的な回転軸302e等からなる。
固定軸302aに対して回転軸302eは軸受302fを介して回転自在であり、回転軸302eは図示省略の回転駆動手段から動力を伝達されて回転駆動される。
マグネットローラ302dの外周部には、図3に示すように所定の間隔をおいて複数の磁石MGが固定されている。これらの磁石MGの周囲をスリーブ302cが回転される。
これらの磁石MGは、スリーブ302cの周表面に現像剤を穂立ちさせ、また穂切りなどさせるように、図2に示す磁界を形成するためのものである。これらの磁石MGから発せられる法線方向磁力線に沿うように、磁性のキャリアが集合して磁気ブラシが形成される。
図2に示すように、現像ローラ302の中心O―1と感光体の中心O―2を結ぶ線上で対向する部分(現像ニップ領域Aに相当する領域)の磁極をP1極と称し、以下反時計まわりの向きで示す現像ローラ302の回転方向順に、各磁極をP2、P3、P4、P5極と称する。
極性はP1極から、N、S、N、N、S極としているが、これらは各極が反対の極性であっても構わない。現像ローラ302上で、各極はその中心が、P1極は時計文字盤の8時、P2極は同7時、P3極は同5時、P4極は同1時、P5極は同10時の各位置に略位置している。
現像ローラ302上において、現像剤320を穂立ちさせ、現像剤320を感光体1に接触させることで、感光体1表面の静電潜像にトナーを付着させて顕像化する。
この現像装置3では、図2に示すように、固定軸302aには接地されたバイアス用の電源VPが接続されている。固定軸302aに接続された電源VPの電圧は、図3に示していない導電性の軸受、導電性の回転軸302eを経てスリーブ302cに印加される。一方、図2において、感光体1を構成する最下層の導電性支持体31は接地されている。
なお、本実施例の現像装置は露光用の光Lで書き込む方式の画像形成装置と組み合わせた例としている。帯電装置2により感光体1上に一様に負極性の電荷を乗せ、書込量を少なくするために画像部を露光用の光Lで露光することで、低下した電位の画像部(静電潜像)に負極性のトナーで現像する所謂反転現像方式を採用している。これは一例であり、本発明の現像方式の中で、感光体1に乗せる帯電電荷の極性は大きな問題ではない。
P2極の下流側に位置するP3、P4極は同極性としてあり、P3〜P4極間では穂立ちさせる磁力がなく穂が寝た状態となり、それまで現像ローラ302周囲に引き寄せていた現像剤320を現像ローラ302から引き離す“剤離し”の作用が働く。
この穂が寝た状態となる現像ローラ上のP3〜P4極対応部(磁力分布曲線の山形のピークが他と比べて極めて低い領域)は現像ローラ302から現像剤320を離す、剤離し領域9(図5に表示)を形成している。
これを防止するため、本実施例では、現像後の剤離し領域9で、現像ローラ302から現像剤を離す。現像ローラ302から離した現像剤はその後、狙いのトナー濃度、トナー帯電量になるように、ケーシング301内で十分に撹拌混合する。
こうして、狙いのトナー濃度、帯電量にされた現像剤を現像ローラ302に汲上げるのがP4極であり、現像ローラ上のP4極対応部である剤汲み上げ領域(図1に符号10で示す)で、現像ローラ302に現像剤が汲み上げられる。
P4極の磁力により現像ローラ302に引き付けられ、所謂汲み上げられた現像剤はP4極のピーク位置の直近下流部に位置する現像剤規制部材303を通過することにより、所定の厚さに整えられて、磁気ブラシを形成しながら現像ニップ領域Aに搬送される。P4極とP1極との間に位置するP5極は現像剤規制部材303を通過後、P1極までの間で現像剤を搬送する搬送極の機能を担っている。
以下、必要に応じて、現像装置の内部の構成を組み立て状態で示した図4及び分解状態で示した図5等をも参照しつつ、各部材の配置構成などを説明する。図1、図2に示したように、供給室搬送部材304は現像ローラ302のまわりの位置であって現像ローラ302の2時の方向上で、剤汲み上げ領域10の近傍に配置されている。この位置は現像剤規制部材303の上流側でもある。
図4、5に示すように、供給室搬送部材304は回転軸の回りにスパイラルを設けたスクリュー形状をしており、現像ローラ302の中心O―302を通る中心線O―302aと平行な中心線O−304aを中心に矢印で示す時計まわりの向きに回転し、中心線O−304aの長手方向奥側から手前側に向けて矢印11で示すように現像剤を撹拌しながら搬送する。つまり、供給室搬送部材304は回転軸の回転により現像剤をその軸方向、奥側から手前側に向けて搬送する。
回収室搬送部材305は現像ローラ302のまわりの位置であって現像ローラ302の4時の方向上で、剤離し領域9の近傍に配置されている(図6)。
供給室搬送部材304に対して回収室搬送部材305は下方に位置する関係となっており、ケーシング301内で供給室搬送部材304周囲の空間と回収室搬送部材305周囲の空間とは隣接している。
供給室搬送部材304と回収室搬送部材305の間であって、現像ローラ302の長手方向両端部を除く中央部で、供給室搬送部材304周囲の空間と回収室搬送部材305周囲の空間とを遮蔽する仕切板306がケーシング301の現像ローラ302から離れる側の内壁と一体に片持ち支持状に形成されている。
回収室搬送部材305で矢印12の向きに搬送された現像剤はその搬送方向端部でケーシング301の側壁で進路を絶たれるため側壁に沿って盛り上がり、矢印13に沿って供給室搬送部材304により供給室搬送部材304に沿う上搬送路を移動する。
同様に、供給室搬送部材304で矢印11の向きに搬送された現像剤はその搬送方向端部でケーシング301の側壁で進路を絶たれるために側壁に沿って降下し、矢印14に沿って回収室搬送部材305により回収室搬送部材305よる下搬送路に移動する。
仕切板306はその長手方向については、現像ローラ302の長手方向両端部を除く中央部に位置するようにしたのは、その長手方向の端部での矢印13、14の現像剤の流れを可能にして、全体として矢印11、14、12、13に沿う循環搬送路を形成するためである。
なお、図示の例では、仕切板306はその奥側の端部近傍に開口307を設けていて、この開口307を介して下搬送路から上搬送路への現像剤の持ち上げを行なうようにしているので、現像ローラ302の長手方向奥側端部まで仕切板306が及ぶ構成とすることもできるが、小型化のために開口307は一部現像ローラにかかっている。
この上方への移動は、回収室搬送部材305により搬送された現像剤320が奥側でケーシング301の側壁にぶつかって溜り、上方に盛り上がった部分を、供給室搬送部材304のスクリューで掻き取りながら、供給室搬送部材304の搬送経路に載せて行っている。
これにより、上下の撹拌搬送部材間での現像剤の持ち上げが促進されるので、現像剤の上方へ盛り上がりに頼るだけの場合よりも、現像剤の循環がスムーズになる。
この羽根車308は回収室搬送部材305の軸部305Jについて軸心(中心線O−305a)から法線方向に板状に延びる複数枚の羽根状部材を設けた構成であり、その回転に伴って現像剤320を上方に跳ね上げる機能を有する。
なお現像剤持ち上げ部は羽根車を用いた構成としているが、スクリュー羽根を伸ばした構成でも現像剤持ち上げは可能であり、本実施例でも適用が可能である。
つまり、開口307は仕切板306の一部に穴を開けた如き状態で形成されているので、回収室搬送部材305から供給室搬送部材304へ現像剤を持ち上げる部分には上下の空間をつなげる開口307があるが、この開口307に対応する現像ローラ側の部位には、現像ローラ軸方向中央部と同様に仕切板が存在する。
この残りの仕切板部により、開口307を通って下から上に移動した現像剤は再び下方に落下することなく現像ローラ302に引き寄せられ、現像ローラ302によって回収室搬送部材305に搬送されるか、または、供給室搬送部材304により搬送されていくので、効率の良い現像剤循環を行うことができる。
この補給部は、仕切板306が無い手前側の端部上方のケーシング301に形成した補給用開口310を以って構成される。補給用開口310から補給されたトナーは、現像ローラ302から外れた供給室搬送部材304の下流側端部を経て降下し、回収室搬送部材305により下搬送路を搬送される。
この補給トナーは現像ローラ302から離れたトナー濃度の低下した現像剤320中で撹拌混合されながら、現像装置3の奥側まで搬送されるまでにトナー濃度が正常化され、羽根車308などの作用により供給室搬送部材304による上搬送路まで持ち上げられ、供給室搬送部材304により手前側に搬送されながら現像ローラ302に供給され現像に使用される。
このトナー濃度センサ50は回収室搬送部材305の搬送方向下流側で、かつ現像剤持ち上げ部よりも上流側に配置している。
図4、5等で矢印11、14、12、13で説明した通りであるが、供給室搬送部材304により手前側まで搬送される前に、現像に使用されることから、回収室搬送部材305により奥側へ戻される現像剤が多くなり、現像剤320が奥側に溜まる傾向にある。そのためトナー濃度センサ50を回収室搬送部材305の下流側に配置することで、センサ上方には現像剤が常に充填しており、安定したキャリア濃度検知が可能となる。
また開口307の下方にある現像剤には第二攪拌搬送部材が加える圧縮力を効率よく移動する力にかえるために、スクリューもしくはパドルが多数取り付けられているため正確なキャリア濃度を測定することが難しい。そのためトナー濃度検知センサは回収室搬送部材の下流側でかつ開口部よりも上流に配置されている。
この様な構成にすることで、低コストで省スペースを実現した現像器を作ることができる。
なお、実施形態や変形例等に亘り、同一の機能および形状等を有する部材や構成部品等の構成要素については、同一符号を付すことにより一度説明した後ではその説明を省略する。図および説明の簡明化を図るため、図に表されるべき構成要素であっても、その図において特別に説明する必要がないものは適宜断わりなく省略することがある。
図7は、本発明の現像装置3の斜視図である。
図7は現像装置3内の回転駆動伝達部材(ギヤ)が回転体の軸(芯金)と一体に形成されていることを示している(図8乃至13にて詳述する)。
より詳しくは、図7には、回転体としての現像ローラ302の軸と一体に形成された回転駆動伝達部材としての現像ギア330、回転体としての供給室搬送部材304、回収室搬送部材305の軸にそれぞれ一体に形成された回転駆動伝達部材である供給室搬送部材ギヤ331、回収室搬送部材ギヤ332が示されている。
なおこの時、回転駆動伝達部材(ギヤ)の外径(歯先円外径)は回転体の軸(芯金)の外径と同じ、またはそれ以下で形成されている。
この様に形成することにより、他のモジュール(他のユニット)と干渉しない為、現像装置を小型化することが出来る。
また、組立後のガタ(隙間)が無くなるので精度的にも向上する。
さらに、セットを省略することにより抜け止等のEリングも不要となるのでコストダウンにも貢献出来る。
以上より、現像装置の小型化、組立性の向上、高精度化及びコストダウンを図ることが出来る。
この様に材質を金属にすることで、強度及び耐摩耗性が向上し耐久性が上がることにより、現像装置3の高寿命化を図ることが出来る。
他の材質として現像装置3内で一体に形成されている回転駆動伝達部材(ギヤ)と回転体の軸(芯金)の材質を樹脂としてもよい。
この様に、材質を樹脂にすることで樹脂成型(金型成型)が可能となり大量生産が行えるため、現像装置3の更なるコストダウンを図ることが出来る。
なお、図7では、説明を分かり易くするために、アイドラギヤ等の他のギヤを省略している(この図の状態ではギヤが噛み合っていないので駆動伝達を行えない)。
また図7では現像装置3内の全ての回転体のギヤを、回転体の軸と一体に形成して記載しているが、必ずしも全てでなくてもよく、一つの回転体だけでも複数の回転体でも構わない。
但しここで重要なのは、アイドラギヤや外径の大きなギヤを使用する際にも現像装置の小型化を考慮し、現像装置の外形よりはみ出ないようにすべきである。
よって、片面(図のギヤがある側)だけでの配置が困難な場合は、反対の面を使用するなど、工夫が必要である。
また回転体の軸と一体に形成するギヤの形成方法に関しても規制はなく、軸を含めて切削、鍛造、焼結、金型成型等どのような方法によっても構わない。
図8は、現像装置3内の回転体である現像ローラ302の斜視図である。
図9は、現像ローラ302を駆動する駆動ギヤである現像ギヤ330の拡大図である。
図8及び図9は、現像装置3内の現像ギヤ330が現像ローラ302の回転軸302eと一体に形成されていることを示している。
なお、この時、現像ギヤ330の外径(歯先円外径)は回転軸302eの外径と同じ、またはそれ以下で形成されている。
この様に形成することにより、他のモジュール(他のユニット)と干渉しない為、現像装置を小型化することが出来る。
また、組立後のガタ(隙間)が無くなるので精度的にも向上する。
さらに、セットを省略することにより抜け止等のEリングも不要となるのでコストダウンにも貢献出来る。
以上より、現像装置の小型化、組立性の向上、高精度化及びコストダウンを図ることが出来る。
図10において、符号304が供給室搬送部材、符号305が回収室搬送部材であり、現像装置3内の供給室搬送部材ギヤ331が供給室搬送部材304の軸と、回収室搬送部材ギヤ332が回収室搬送部材305の軸と、それぞれ一体に形成されていることを示している。
また符号335がシール部材を、符号336が軸受部材を示しており、ギヤを軸に一体に形成しても組立て可能なことを示している。
この様に形成することにより、他のモジュール(他のユニット)と干渉しない為、現像装置を小型化することが出来る。
また、ギヤのセットを省略し、またギヤ外径を芯金外径以下とすることでギヤがあっても軸受やシールを組立てることが出来る。
また、組立後のガタ(隙間)が無くなるので精度的にも向上する。
さらに、セットを省略することにより抜け止等のEリングも不要となるのでコストダウンにも貢献出来る。
以上より、現像装置の小型化、組立性の向上、高精度化及びコストダウンを図ることが出来る。
実施例として搬送部材ギヤ333を供給室搬送部材304の軸の端部ではなく、軸の途中に設けている。
搬送部材ギヤ333を軸の途中に設けることにより、ギヤ配列の自由度が増えるというメリットが考えられる。
今回は供給室搬送部材304を用いて説明しているが、回転体としては現像ローラ302でも回収室搬送部材305でも他の回転体でも何でも構わない。
次に、プロセスカートリッジ、画像形成装置、カラー画像形成装置に関してであるが、これらについては上記の内容より十分判断出来るので詳細な説明(図による説明)は省略し、作用効果として上記の効果が得られるプロセスカートリッジ、画像形成装置、カラー画像形成装置を提供することが出来ることを記載するに留めておく。
最後に本発明の現像装置に関しては、今回の実施例の内容のみは限定されず、例えば、現像剤の撹拌搬送部材に関しては、上下2軸にこだわらず平行2軸でも3軸でも構わないし、現像剤に関しては、一成分でも二成分でも構わない(一成分系の回転体は例えば補給ローラ、アジテータ等が考えられる。)。また、回転体であれば何でも構わない。
図14により、均一に帯電された像担持体に光書き込み手段から光を照射して静電潜像を形成し、この静電潜像を前記した本発明にかかる現像装置で可視像化しさらに記録媒体に転写して記録画像を得る画像形成装置の一例としてカラー画像形成装置の例を説明する。このカラー画像形成装置は、転写紙8を搬送する搬送ベルト15に沿って搬送ベルトの移動方向(搬送方向)上流側から順に、複数の画像形成部17K、17M、17Y、17Cが配列された、所謂タンデムタイプといわれるものである。なお色の順序はこの限りではない。たとえば黒を最下流に配置し、MCYKの順に作像することも可能である。
これらの画像形成部はそれぞれが複数部材の組み合わせからなり画像形成を行なう。必ずしもユニットとして構成されている必要はない。画像形成部17Kは黒、画像形成部17Mはマゼンタ、画像形成部17Yはイエロー、画像形成部17Cはシアン、の各画像を形成するもので、これら各画像形成部は形成する画像の色が異なるだけで、内部構成は各画像形成部とも共通である。よって、以下の説明では、画像形成部17Kについて概要を説明し、他の画像形成部については、画像形成部17Kにおける各部材の符号末尾に付したKを、画像形成部17MについてはM、画像形成部17YについてはY、画像形成部17CについてはCにそれぞれ置き換えて示すにとどめ、説明は省略する。
例えば、給紙トレイ20に収納された転写紙8のうち、最上位置にある転写紙8は、画像形成時に送り出されてレジストローラ23で一旦待機させられ、画像形成部17Kにおける画像形成とタイミングを合わせて送り出され、静電吸着により搬送ベルト15に吸着される。こうして搬送ベルト15に吸着された転写紙8は最初の画像形成部17Kに搬送され、ここで黒の画像が転写される。
カラー画像の画像形成に際し、画像形成部17Kでは、感光体1Kの周面が暗中にて帯電装置2Kにより一様に帯電された後、光走査装置(書込手段)16Kからの黒画像に対応した露光用の光Lにより露光され、静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像装置3Kにおいて黒トナーにより可視像化され、感光体1K上に黒のトナー像が形成される。
このトナー像は感光体1Kと搬送ベルト15上の転写紙8とが接する位置、所謂転写位置で転写紙8と合致して転写装置5Kの働きにより転写紙8上に転写され、転写紙8上に単色(黒)の画像が形成される。転写を終えた感光体1Kは感光体1Kの周面に残留した不要なトナーがクリーニング装置6Kにより除去され、次の画像形成に備えられる。
このようにして、画像形成部17Kで単色(黒)を転写された転写紙8は、搬送ベルト15によって次の画像形成部17Mに搬送される。画像形成部17Mでは、前記画像形成部17Kにおけると同様のプロセスにより感光体1M上に形成されたマゼンタのトナー像が前記転写紙8上の黒のトナー像に重ね転写される。
こうしてフルカラーの重ね画像が形成された転写紙8は、画像形成部17Cを通過した後、搬送ベルト15から剥離されてから定着部24で一対の定着ローラ間を通過する間に定着された後、排紙トレイ25へ排紙される。
各現像装置として本発明の構成のものを使用することにより、各現像装置の横寸法が図8に示した従来のものよりも小さくできるので、画像形成装置の小型化を図ることができる。しかも、これらの現像装置3K、3M、3Y、3Cは前記したように、剤離し領域、剤汲み上げ領域、供給室搬送部材、回収室搬送部材、仕切板などを具備した構成としているので、狙いの帯電量を持ったトナーが現像に用いられることとなり、高画質を得ることができる。また、トナーの劣化を抑制できるので、現像剤の性能を長期にわたり安定して維持することが可能で、高寿命、高耐久な現像装置を提供することができる。このような利益はタンデム式のフルカラー画像形成装置に特有のものではなく、単色の画像形成装置においても得ることができることはもちろんである。
P2極の下流側に位置するP3、P4極は同極性としてあり、P3〜P4極間では穂立ちさせる磁力がなく穂が寝た状態となり、それまで現像ローラ302周囲に引き寄せていた現像剤320を現像ローラ302から引き離す“剤離し”の作用が働く。
この穂が寝た状態となる現像ローラ上のP3〜P4極対応部(磁力分布曲線の山形のピークが他と比べて極めて低い領域)は現像ローラ302から現像剤320を離す、剤離し領域9(図6に表示)を形成している。
カラー画像の画像形成に際し、画像形成部17Kでは、感光体1Kの周面が暗中にて帯電装置2Kにより一様に帯電された後、光走査装置(書込手段)16Kからの黒画像に対応した露光用の光Lにより露光され、静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像装置3Kにおいて黒トナーにより可視像化され、感光体1K上に黒のトナー像が形成される。
このトナー像は感光体1Kと搬送ベルト15上の転写紙8とが接する位置、所謂転写位置で転写紙8と合致して転写装置5Kの働きにより転写紙8上に転写され、転写紙8上に単色(黒)の画像が形成される。転写を終えた感光体1Kは感光体1Kの周面に残留した不要なトナーがクリーニング装置6Kにより除去され、次の画像形成に備えられる。
このようにして、画像形成部17Kで単色(黒)を転写された転写紙8は、搬送ベルト15によって次の画像形成部17Mに搬送される。画像形成部17Mでは、前記画像形成部17Kにおけると同様のプロセスにより感光体1M上に形成されたマゼンタのトナー像が前記転写紙8上の黒のトナー像に重ね転写される。
各現像装置として本発明の構成のものを使用することにより、各現像装置の横寸法が図15に示した従来のものよりも小さくできるので、画像形成装置の小型化を図ることができる。しかも、これらの現像装置3K、3M、3Y、3Cは前記したように、剤離し領域、剤汲み上げ領域、供給室搬送部材、回収室搬送部材、仕切板などを具備した構成としているので、狙いの帯電量を持ったトナーが現像に用いられることとなり、高画質を得ることができる。また、トナーの劣化を抑制できるので、現像剤の性能を長期にわたり安定して維持することが可能で、高寿命、高耐久な現像装置を提供することができる。このような利益はタンデム式のフルカラー画像形成装置に特有のものではなく、単色の画像形成装置においても得ることができることはもちろんである。
Claims (7)
- 回転駆動伝達部材により回転力を与えられる回転体を有する現像装置において、
前記回転駆動伝達部材は前記回転体の軸と一体に形成され、かつ前記回転駆動伝達部材の外径は、前記回転体の軸の外径と同じまたはそれ以下であることを特徴とする現像装置。 - 一体に形成された前記回転駆動伝達部材と前記回転体の軸の材質が金属であることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
- 一体に形成された前記回転駆動伝達部材と前記回転体の軸の材質が樹脂であることを特徴とする請求項1に記載の現像装置。
- 前記回転体が潜像担持体に現像剤を供給する現像剤担持体であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の現像装置。
- 前記回転体が現像剤を撹拌搬送する搬送部材であることを特徴とする請求項1乃至3の何れか一項に記載の現像装置。
- 請求項1乃至5の何れか一項に記載の現像装置を具備したことを特徴とするプロセスカートリッジ。
- 請求項1乃至5の何れか一項に記載の現像装置、または請求項6に記載のプロセスカートリッジを具備したことを特徴とする画像形成装置。
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