JP2012137021A - 冷却対象物の冷却構造 - Google Patents

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Abstract

【課題】供給源からの冷却水の供給流量を増大させることなく、冷却性能を高める。
【解決手段】冷却対象物(燃料噴射器)40を冷却水によって冷却する冷却構造10であって、収容部11と冷却水路14と供給路21とを備える。収容部11は、冷却対象物40を収容する収容空間12を内側に区画する。冷却水路14は、収容部11に形成され、両端に冷却水の流入部16と流出部17とを有し、且つ収容部11の内周面の周囲に沿って少なくともほぼ1周巡回する巡回路18を有する。供給路21は、流入部16に連通し、冷却水路14に冷却水を供給する。巡回路18は、供給路21よりも小さい断面積を有する。
【選択図】図3

Description

本発明は、冷却水を用いて冷却対象物を冷却する冷却構造に関する。
特開2010−19239号公報には、排気浄化装置が記載されている。この装置では、排気管に固定された装着部材の装着孔に、排気管内に還元剤を噴射するインジェクタが装着されている。装着部材には、装着孔の周囲に環状の冷却水路が設けられている。冷却水路には、冷却水を供給するための供給路と冷却水を排出するための排出路とが接続されている。冷却水路と供給路との接続部近傍には、冷却水路の周方向における側壁の一部が突出した突出部によって水路の幅が狭められた狭窄部が設けられている。
また、特開2009−243277号公報には、車両用エンジンに備えられたターボチャージャーのタービンハウジング冷却システムが記載されている。このシステムでは、冷却通路における冷却水の流量を増減させる電子制御ユニットが設けられている。電子制御ユニットは、冷却水が高温のときは冷却水の流量を増加させ、低温のときは流量を低減させるようにポンプを制御する。
特開2010−19239号公報 特開2009−243277号公報
特許文献1に記載の排気浄化装置では、冷却水の供給路の断面積に対して、冷却水路の断面積が大きいことから、供給路から冷却水が冷却水路に流入する際に、冷却水の流速は減速する。また、狭窄部を冷却水路の周方向における側壁の一部にのみ設けているので、冷却水の流速は、狭窄部通過時にはある程度は増速するが、冷却水が狭窄部を通過した後冷却対象物の周囲を周回するうちに減速するので、高い冷却効果が得られない可能性がある。
また、特許文献2に記載の冷却システムでは、冷却水が高温のとき、供給源であるポンプからの冷却水の供給流量を増加させなければならず、供給源からの冷却水の供給流量を増大せずにタービンハウジングの温度上昇を抑制することが難しい。このため、例えば、タービンハウジングの温度が短時間に上昇した場合などには、ポンプからの冷却水の供給流量を急増させなければならず、ポンプに掛かる負荷が増大する。ポンプの負荷の増大は、ポンプの故障の一因となり、耐久性の低下を招く。また、冷却性能を高めるためには、ポンプの大型化や高性能化が必要になる。
そこで、本発明は、供給源からの冷却水の供給流量を増大させることなく、冷却水の流速を増速させ、冷却性能を高めることが可能な冷却構造を提供することを目的とする。
上記目的を達成すべく、本発明は冷却対象物を冷却水で冷却する冷却構造であって、収容部と、冷却水路と、供給路とを備える。
収容部は、内部に冷却対象物を収容する収容空間を区画する。冷却水路は、収容部に形成され、両端に冷却水の流入部と流出部とを有し、且つ流入部から収容部の内周面の周囲に沿って少なくともほぼ1周巡回する巡回路を有する。供給路は、流入部に連通し、冷却水路に冷却水を供給する。巡回路の断面積は、供給路の断面積よりも小さい。
なお、巡回路とは、流入部から流出部へ向かって、冷却水が複数の経路に分かれずに流通する領域である。少なくともほぼ1周巡回する巡回路には、流入部から流出部へ向かって、冷却水が複数の経路に分かれずに1周以上巡回する場合の巡回路を含み、また、冷却水が1周直前で複数の経路に分かれる場合の巡回路を含む。また、供給路の断面積に対する巡回路の断面積の割合は、90%以下が好適である。
上記構成では、冷却水路を流通する冷却水が収容部を冷却し、収容部が冷却対象物を冷却する。この冷却において、巡回路が流入部から収容部の内周面の周囲に沿って少なくともほぼ1周巡回し、且つ巡回路の断面積が供給路の断面積よりも小さいので、冷却水は、供給路から流入部を介して巡回路に流入する際に増速されて巡回路を円滑に流通する。これによって、供給源からの冷却水の供給流量を増大させることなく、冷却水の流速を増速させ、冷却性能を高めることができる。
また、収容部のうち冷却水路の一端側の方が他端側よりも高温である場合、流入部を冷却水路の一端に設けることが好適である。
上記構成では、冷却対象物の近傍に熱源が存在するなどの理由によって、収容部のうち冷却水路の一端側の方が他端側よりも高温となる場合に、冷却水路の両端のうち高温側である一端から冷却水が流入するので、高温である収容部の一端側を、常時低温の冷却水によって冷却することができ、冷却性能を更に高めることができる。
本発明によれば、供給源からの冷却水の供給流量を増大させることなく、冷却水の流速を増速させ、冷却性能を高めることができる。
本発明の第1の実施形態にかかる冷却構造を備えた排気管を示す外観斜視図である。 燃料噴射機が収容された図1の排気管の要部断面図である。 燃料噴射機が収容された図1の排気管の要部一部断面図である。 燃料噴射機が収容された本発明の第2の実施形態にかかる冷却構造を備えた排気管の要部一部断面図である。 図4の排気管の(a)は下室を上方から視た断面図、(b)は上室を上方から視た断面図である。
以下、本発明の第1の実施形態について図1乃至3を参照して詳細に説明する。本実施形態の冷却構造は車両に搭載されるエンジンの排気管に一体的に形成され、排気管内に燃料(軽油)を噴射する燃料噴射器を冷却する。なお、以下の説明中の上下方向は、図1〜図3の上下方向に対応している。
本実施形態の車両は、排気中に含まれる粒子状物質を減少させるシステムとしてDPD(Diesel Particulate Defuser)を採用している。
図1〜3に示すように排気管1は、略円筒状であり、その一端部付近に略L状に折曲する折曲部を有する。排気管1の内周面は、エンジンから排出された排気が流通する排気通路2を区画形成する。排気管1の一端部には、フランジ3が一体的に形成されており、フランジ3は、排気上流側(エンジン側)に配置される配管の一端部に形成されたフランジ(図示省略)とボルトで固定される。排気管1の他端部には、フランジ4が一体的に形成されており、DPDを有する配管の一端部に形成されたフランジ(図示省略)とボルトで固定される。排気管1の他端部側の外周面には、冷却構造10が一体的に形成されている。排気管1の他端部側の内周面には、後述する冷却構造10の収容空間12と連通し、収容空間12に収容される燃料噴射器40の噴射口43を露出する露出孔5が設けられている。
冷却構造10は、排気管1から略直交する方向に突出して延びる略円筒状の収容部11と、収容部11の下部の側壁15からそれぞれ一体的に延びる略円筒状の供給路形成部20及び排出路形成部30とを有する。
収容部11は、燃料噴射器40を収容する略円柱状の収容空間12を内側に区画する。収容空間12には、燃料噴射器40が上方から進入し収容される。収容空間の上下方向の略中央部から下端部までの領域は、ガイド孔13を構成する。ガイド孔13の内径は、収容空間の上下方向の略中央部から上端部までの内径よりも小さく(細く)設定されており、ガイド孔13の下端部は、露出孔5と連通する。収容部11の上端面には、燃料噴射器40をボルトで固定するための4箇所のボルト孔19が設けられている。
供給路形成部20は、収容部11の側壁15の下端部から斜め上に傾斜するように突出している。供給路形成部20の略中央部から一端部(下方の端部)までの内側には、断面略円形状の供給路21が形成されている。供給路形成部20の略中央部から他端部までの領域は、供給管係合部22を構成する。供給管係合部22の断面積は、供給路21の断面積よりも大きく設定されている。
排出路形成部30は、ガイド孔13を挟んで供給路形成部20と対峙するように側壁15の略中央部(供給路形成部20の形成位置よりも上側)から突出している。排出路形成部30の内部には、断面略円形状の排出路31が形成されている。排出路形成部30の一端部には排出管係合部32が設けられている。排出管係合部32の断面積は、排出路31の断面積よりも大きく設定されている。
収容部11の側壁15の内部には、冷却水路14が形成されている。
冷却水路14は、断面略円形状に形成され、冷却水路14の一端部には、供給路21の一端部と連通し、供給路21から冷却水が流入する流入部16が設けられている。冷却水路14の他端部には、排出路31の一端部と連通し、冷却水路14から冷却水を流出する流出部17が設けられている。流入部16は、収容部11の下端側に設けられ、流出部17は、ガイド孔13を挟んで流入部16と対峙し、収容部11の略中央側に設けられている。また、冷却水路14は、ガイド孔13を形成する収容部11の内周面の周囲に沿って、流入部16から流出部17に亘って渦巻き状に約1周半巡回する巡回路18を有している。巡回路18は、流入部16から流出部17まで連続して斜め上方へ傾斜する。巡回路18は、供給路21よりも小さい断面積を有し、供給路21に対する巡回路18の断面積の割合は、90%以下の所定の割合に設定されている。以上のように、収容部11に形成された冷却水路14は、両端の冷却水の流入部16及び流出部17と、流入部16から収容部11の内周面の周囲に沿って少なくともほぼ1周巡回する巡回路18を有する冷却水路を構成する。なお、排出路31の断面積は、巡回路18の断面積以上の大きさに設定されている。
供給管(図示省略)は、供給チューブと、供給管連結部とを備える。供給管連結部の一端部の外周面は、供給管係合部22の内周面に係合する。供給管連結部の他端部は、供給チューブの一端部と連結する。供給チューブの他端部は、図示しないポンプとウォータージャケットとサーモスタットとに接続されている。ウォータージャケットは、エンジン内に配置され、ウォータージャケット内には、ポンプにより加圧された冷却水が流通している。サーモスタットは、ウォータージャケット内を流通する冷却水を分岐し、供給チューブ及び供給管連結部を介して供給路21へ供給する。
排出管(図示省略)は、排出チューブと排出管連結部とを備える。排出管連結部の一端部の外周面は、排出管係合部32の内周面に係合する。排出管連結部の他端部は、排出チューブの一端部と連結する。排出チューブの他端部は、ウォータージャケットに接続され、排出路31から排出された冷却水は、排出チューブによって回収されてウォータージャケットに戻る。
燃料噴射器40は、インジェクタ41とインジェクタホルダ(図示省略)とを備えている。インジェクタ41は下端部に噴射口を有するインジェクタ本体42と、導体(図示省略)とを備える。インジェクタ本体42は、その内部に、図示しない先端部付近に設けられた弁部と、弁部に連結されたロッド部と、電磁コイルとを備える。導体は、燃料噴射器40に電力を供給する。導体は、その基端部が電磁コイルと一体的に連結され、延出端部がバッテリ電源(図示省略)からの電力を供給するプラグに接続され、コントローラによって通電、非通電が制御される。導体が通電されると電磁コイルが励磁し、磁力を発生させる。この磁力によって、ロッド部が移動し、ロッド部に連結された弁部が開き、噴射口43から燃料が噴射される。
インジェクタホルダは、収容部11に下端側が収容されたインジェクタ本体42の上端側と嵌合し、冷却構造10の収容部の11の上端面に設けられたボルト孔19に螺合するボルト(図示省略)によって、冷却構造10に固定されている。また、インジェクタホルダは、燃料タンク(図示省略)に接続された燃料供給管を有しており、燃料供給管を介して、インジェクタ本体42に燃料を供給する。
次に、第1の実施形態における冷却構造10による冷却作用について説明する。
エンジンが始動し、エンジンから排出された排気が排気管1の排気通路2を流通すると、コントローラは燃料噴射器40を制御し、燃料噴射器40は噴射口43から排気通路2内に露出孔5を介して燃料を噴出する。燃料噴射器40の噴射口43は、露出孔5から露出しているので、高温の排気ガスに晒される。そのため、噴射口43が形成された燃料噴射器40の下端部は、その上端部や中央部に比べて比較的高温となる。したがって、燃料噴射器40を収容する収容部11の燃料噴射器40の下端部に近接する下端側(冷却水路14の流入部16が設けられた一端側)は、収容部11の略中央側(冷却水路14の流出部17が設けられた他端側)と比べて高温になる。
サーモスタットはウォータージャケットから冷却水を分岐させ、供給チューブに冷却水を流入する。供給チューブに流入した冷却水は、供給管連結部を介して、供給路21に流入する。供給路21に流入した冷却水は、流入部16を介して、冷却水路14の巡回路18に流入する。巡回路18の断面積は供給路21の断面積よりも小さく、すわなち、供給路21の断面積に対する巡回路18の断面積の割合は90%以下の所定の割合に設定されているので、冷却水が流入部16を介して巡回路18に流入する際、冷却水の流速が増速される。冷却水は、渦巻き状の巡回路18を下方から上方へ流通して、収容部11の下端側から略中央側を順次冷却する。収容部11の冷却によって、収容部11に収容されている燃料噴射器40が冷却される。冷却水路14の巡回路18内を流通した冷却水は、流出部17を介して、排出路31に流出される。排出路31に流出された冷却水は、排出管連結部を介して、排出チューブの内部に流入する。排出チューブの内部に流入した冷却水は、ウォータージャケットに戻される。
本実施形態の冷却構造10によれば、冷却水路14の巡回路18を流通する冷却水が収容部11を冷却し、収容部11が燃料噴射器40を冷却する。この冷却に際し、巡回路18の断面積が供給路21の断面積よりも小さいので、冷却水が供給路21から流入部16を介して巡回路18に流入する際に冷却水の流速は増速され、冷却水は巡回路18を円滑に流通するので、ポンプからの冷却水の供給流量を増大させることなく冷却性能を高めることができる。
また、冷却水路14の巡回路18の断面積は、流入部16から流出部17に亘って、供給路21の断面積よりも小さく設定されており、また、冷却水は流入部16から流出部17に亘り、巡回路18内を同一方向で流通するため、増速された冷却水の流速が減速することを防止し、冷却性能を更に高めることができる。
また、冷却水は、渦巻き状の巡回路18を下方から上方へ流通することで、収容部11の下端側から略中央側を順次冷却する。これによって、収容部11の中央側よりも比較的高温である収容部11の下端側を、巡回路18を流通することで昇温してしまう前の低温の冷却水によって常時冷却することができる。そのため、収容部11の下端側に近接する燃料噴射器40の比較的高温である下端部を効率的に冷却することができるので、冷却性能を更に高めることができる。
次に、本発明の第2の実施形態を図4及び図5を用いて説明する。以下の説明中の上下方向は、図4の上下方向に対応する。また、図5に示す矢印は、冷却水の流れる方向を示す。なお、第1の実施形態と同様の構成については、同一の符号を付して説明を省略する。
収容部11の下部の側壁15の内部には、上下方向の略中央側に、ガイド孔13に対して略直交し、収容部11の下部の側壁15の内部を上室50と下室51とに分割する仕切り板52が設けられている。下室51の下側には、仕切り板52と略平行の下室下面57が設けられている。また、下室51には、仕切り板52と下室仮面57との間に不連続の環状の下室冷却水路53が形成されている。下室冷却水路53の一端部には、供給路21と連通する流入部16が設けられている。下室冷却水路53は、供給路21よりも小さい断面積を有し、供給路21に対する下室冷却水路53の断面積の割合は、90%以下の所定の割合に設定されている。下室冷却水路53の他端部には、ガイド壁54が設けられている。ガイド壁54は、流入部16付近の下室下面57から斜め上方に延びる傾斜部と、傾斜部の端部から折曲し略垂直方向に上方へ延びる垂直部とを備える。上室50には、環状の上室冷却水路55が形成されている。上室冷却水路55の一端部には、排出路31と連通する流出部17が設けられている。流出部17は、ガイド孔13を挟んで下室51の流入部16と対峙する位置に設けられている。仕切り板52には、上室50と下室51とを連通する連通孔56が形成されている。連通孔56を区画する縁部の一端部は、ガイド壁54の垂直部の上端縁部と一体的に形成される。上室冷却水路55と連通孔56の断面積は、下室冷却水路53の断面積に等しい、すなわち供給路21の断面積に対する上室冷却水路55の断面積及び連通孔56の断面積の割合は、90%以下の所定の割合に設定されている。上室冷却水路55の他端部と下室冷却水路53の他端部とは、連通孔56を介して連通し、冷却水路58を形成する。冷却水路58における下室冷却水路53は、流入部から流出部へ向かって、冷却水が複数の経路に分かれずに流通する領域である巡回路59を有する。巡回路59は、流入部16からガイド壁54が形成された他端部まで収容部11の内周面の周囲に沿って少なくともほぼ1周巡回する。以上のように、冷却水路58は、収容部11に形成され、両端に冷却水の流入部16と流出部17とを有し、且つ流入部16から収容部11の内周面の周囲に沿って少なくともほぼ1周巡回する巡回路59を有する冷却水路を構成する。
次に、第2の実施形態における冷却構造10による冷却作用について説明する。
供給路21に流入した冷却水は、流入部16を介して、冷却水路58の下室冷却水路53の巡回路59に流入する。巡回路59の断面積は供給路21の断面積よりも小さく、すわなち、供給路21の断面積に対する巡回路59の断面積の割合は90%以下の所定の割合に設定されているので、冷却水が流入部16を介して巡回路59に流入する際、冷却水の流速が増速される。流入した冷却水は、下室冷却水路53の巡回路59を周回し、収容部11の下端側を冷却する。収容部11の下端側を冷却した冷却水は、ガイド壁54によって上方へガイドされ、冷却水路58の上室冷却水路55に流入する。上室冷却水路55に流入した冷却水の大部分は、下室51における冷却水の周回方向と同方向に周回する主流(順流)となる。一方、冷却水の一部は、下室51における冷却水の周回方向と逆方向に周回する逆流となる。冷却水の主流と逆流は、それぞれ冷却水路58内を周回し、収容部11の略中央側を冷却し、流出部17付近で合流し、流出部17から排出路31に流出する。
本実施形態の冷却構造10によれば、冷却水路58を流通する冷却水が収容部11を冷却し、収容部11が燃料噴射器40を冷却する。この冷却に際し、冷却水路58の下室冷却水路53の巡回路59の断面積が供給路21の断面積よりも小さいので、冷却水の流速は供給路21から流入部16を介して巡回路59に流入する際に増速され、冷却水は巡回路59を円滑に流通するので、ポンプからの冷却水の供給流量を増大させることなく冷却性能を高めることができる。
また、冷却水路58に流入した冷却水路は、まず下室冷却水路53の巡回路59を周回し、その後、ガイド壁54によって上方へガイドされ、上室冷却水路55を周回することで、収容部11の下端側から略中央側を順次冷却する。これによって、収容部11の中央側よりも比較的高温である収容部11の下端側を、冷却水路58を流通することで昇温してしまう前の低温の冷却水によって常時冷却することができる。そのため、収容部11の下端側に近接する燃料噴射器40の比較的高温である下端部を効率的に冷却することができるので、冷却性能を更に高めることができる。
また、不連続の環状の下室冷却水路53が収容部11の下端側の内周面のほぼ全域を包囲し、また、環状の上室冷却水路55が収容部11の中央側の内周面の全域を包囲するため、冷却水路58を流通する冷却水によって、収容部11を広い範囲で冷却するので、冷却性能を更に高めることができる。
以上、本発明者によってなされた発明を適用した実施形態について説明したが、本実施形態による発明の開示の一部をなす論述及び図面により本発明は限定されることはない。
例えば、上記第1及び第2の実施形態における排気管1は、その一端部付近に略L状に折曲する折曲部を有しているが、折曲部を有さない排気管に本発明の冷却構造を用いてもよい。
また、上記第1及び第2の実施形態では、排気中に含まれる粒子状物質を減少させるシステムとしてDPDを採用している車両における排気管1に燃料を噴射する燃料噴射器40を冷却するための冷却構造について説明したが、排気の浄化システムとして尿素SCR(Selective Catalytic Reduction)システムを採用する車両において、尿素を噴射する尿素噴射機を冷却するために本発明の冷却構造を用いてもよい。
また、巡回路18,59の断面積は、冷却水の供給流量、冷却水路14,58が形成される場所や形状及び要求される冷却効果などに応じて、供給路21よりも小さい範囲で任意に設定可能である。
また、排出チューブに温度センサを設け、排出チューブの内部を流れる冷却水の温度に応じてコントローラがポンプの冷却水の吸引力を調整することによって、冷却水の供給流量を増減させ、冷却水路14,58の巡回路18,59内を流れる冷却水の流速を調整してもよい。例えば、排出チューブの内部を流れる冷却水が所定温度以上の場合に温度センサは高温検出信号をコントローラに送信し、高温検出信号を受信したコントローラは、ポンプの吸引力を高め、供給流量が増大するように制御する。これによって、供給流量が増大し、供給路21に供給される冷却水の流速が増速される。更に、冷却水は巡回路18,59に流入する際に、流速が加速されることから、冷却効果をより一層高めることができる。
また、本発明の冷却構造を、ターボチャージャーのガスタービンを冷却するために、タービンハウジングの側壁内に冷却水路を形成する場合に用いてもよい。
本発明は、冷却水を用いて冷却対象物を冷却する冷却構造に広く適用可能である。
1:排気管
2:排気通路
5:露出孔
10:冷却構造
11:収容部
12:収容空間
13:ガイド孔
14,58:冷却水路
15:側壁
16:流入部
17:流出部
18,59:巡回路
20:供給路形成部
21:供給路
30:排出路形成部
31:排出路
40:燃料噴射器
41:インジェクタ
43:噴射口
50:上室
51:下室
52:仕切り壁
53:下室冷却水路
54:ガイド壁
55:上室冷却水路
56:連通孔
57:下室下面

Claims (2)

  1. 冷却対象物を冷却水によって冷却する冷却構造であって、
    内側に前記冷却対象物を収容する収容空間を区画する収容部と、
    前記収容部に形成され、両端に冷却水の流入部と流出部とを有し、且つ前記流入部から前記収容部の内周面の周囲に沿って少なくともほぼ1周巡回する巡回路を有する冷却水路と、
    前記流入部に連通し、前記冷却水路に冷却水を供給する供給路と、を備え、
    前記巡回路の断面積は、供給路の断面積よりも小さい
    ことを特徴とする冷却対象物の冷却構造。
  2. 請求項1に記載の冷却対象物の冷却構造であって、
    前記収容部は、前記冷却水路の一端側の方が他端側よりも高温であり、
    前記流入部は、前記冷却水路の一端に設けられている
    ことを特徴とする冷却対象物の冷却構造。
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