JP2012135067A - 電動機の駆動装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】本発明の目的は、高電圧を分圧するための大型,大電力の抵抗器の数量を低減することにある。
【解決手段】昇圧型の力率改善回路の電圧制御を行うための出力電圧を分圧する抵抗器と、ブリッジインバータ回路の位置検出器が位置検出を行うためのブリッジインバータ回路の入力電圧分圧する抵抗器のうち、高電圧側に接続される抵抗器を共通にして、低電圧側の昇圧型の力率改善回路の電圧制御を行うための出力電圧を分圧する抵抗器とブリッジインバータ回路の位置検出器が位置検出を行うためのブリッジインバータ回路の入力電圧分圧する抵抗器の抵抗値の比を略10:1として、高電圧を分圧するための大型,大電力の抵抗器の数量を低減し、その設置に要する実装面積を縮小することにより同一基板上に昇圧型の力率改善回路とブリッジインバータ回路とを搭載する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、昇圧型の力率改善回路とブリッジインバータ回路とを組み合わせた電動機の駆動装置に関する。
本技術分野の背景技術として、特開2000−14187号公報(特許文献1)がある。電動機の駆動装置は無刷子電動機の巻線の通電相を切り替えるブリッジインバータ回路と、無刷子電動機の回転子位置を検出する位置検出器とから構成される。この構成の場合、ブリッジインバータ回路を駆動する信号にPWM(Pulse Width Modulation)制御を用いることにより、無刷子電動機の回転速度制御を行っている。
また、特開2001−268938号公報(特許文献2)にあるように、近年、電動機の駆動装置の電源回路に昇圧型の力率改善回路を適用して、PAM(Pulse Amplitude Modulation)制御を適用した電動機の駆動装置が用いられるようになった。PAM制御は、昇圧型の力率改善回路を用いて電動機への印加電圧を昇圧させ、昇圧幅により電動機の回転数を制御するものである。PAM制御を用いる利点として次の2点が挙げられる。
まず、第1点目は、電動機への印加電圧を昇圧させて、より高速の回転速度で運転できるようにしたことである。高速の回転速度により、出力特性が改善する。第2点目は、昇圧型の力率改善回路の作用により、入力電流が正弦波に近似するように制御することで電源の力率が向上し、入力電力を最大限に利用することが可能になる。また、入力電流が正弦波に近似することにより高調波電流が抑制され規制値を満足することが容易となる。
無刷子電動機の端子電圧を抵抗器により分圧して得られた電圧と、ブリッジインバータ回路の入力電圧を抵抗器により分圧して得られた電圧と比較して電動機の回転子位置を検出する位置検出器の構成については、特開2000−14187号公報に詳細に記載されている。ブリッジインバータ回路の入力電圧を分圧する抵抗器は、高電圧を分圧するため大型,大電力の抵抗器が必要である。
昇圧型の力率改善回路の電圧制御を行うための出力電圧を分圧する抵抗器の構成については、特開2002−176768号公報(特許文献3)に詳細に記載されている。出力電圧を抵抗器により分圧して基準電圧との電圧誤差増幅器に入力する。電圧誤差増幅器の出力は掛算器により電源電圧より作成された正弦波と掛算処理され、正弦波状の電流基準信号となる。入力電流の瞬時値と比較され、その出力は鋸歯状波と比較して昇圧型の力率改善回路のスイッチング素子のドライブ信号となる。このような回路により、入力電流は正弦波近似され、かつ、力率改善回路の出力電圧を所定の電圧にすることができる。昇圧型の力率改善回路の出力電圧を分圧する抵抗器は、高電圧を分圧するため大型,大電力の抵抗器が必要である。
特開2000−14187号公報 特開2001−268938号公報 特開2002−176768号公報
従来技術によると、出力電圧を抵抗器により分圧,検出して電圧制御を行う昇圧型の力率改善回路と、電動機の端子電圧を抵抗器により分圧して、ブリッジインバータ回路の入力電圧を抵抗器により分圧して得られた電圧と比較して電動機の回転子位置を検出する位置検出器を具備するブリッジインバータ回路を組み合わせて電動機の駆動装置を構成する場合、昇圧型の力率改善回路の出力電圧、すなわち、ブリッジインバータ回路の入力電圧を、昇圧型の力率改善回路の電圧制御を行うための出力電圧を分圧する抵抗器と、ブリッジインバータ回路の位置検出器が位置検出を行うためのブリッジインバータ回路の入力電圧を分圧する抵抗器とを、それぞれ設けなければならないという課題がある。
本発明の目的は、高電圧を分圧するための大型,大電力の抵抗器の数量を低減することにある。
上記目的を達成するために本発明は、昇圧型の力率改善回路の電圧制御を行うための出力電圧を分圧する抵抗器と、ブリッジインバータ回路の位置検出器が位置検出を行うためのブリッジインバータ回路の入力電圧分圧する抵抗器のうち、高電圧側に接続される抵抗器を共通にして、低電圧側の昇圧型の力率改善回路の電圧制御を行うための出力電圧を分圧する抵抗器とブリッジインバータ回路の位置検出器が位置検出を行うためのブリッジインバータ回路の入力電圧分圧する抵抗器の抵抗値の比を略10:1とする。
より詳細には、本発明の目的は、以下の電動機の駆動装置によって達成される。
昇圧型の力率改善回路内の逆素子ダイオードの下流であって、ブリッジインバータの上アームのコレクタ側である高電圧側に、一端を接続した第1抵抗器を備え
前記第1抵抗器は、
前記力率改善回路の電圧制御を行うための出力電圧を分圧する機能と、
前記ブリッジインバータ回路の位置検出器が位置検出を行うための前記ブリッジインバータ回路の入力電圧分圧する機能と、を有し、
前記高電圧側に対して低電圧側である前記第1抵抗器の他端に、
前記力率改善回路の電圧制御を行うための出力電圧を分圧する第2抵抗器を接続するとともに、
前記ブリッジインバータ回路の位置検出器が位置検出を行うための前記ブリッジインバータ回路の入力電圧分圧する抵抗器であって、前記第2抵抗器の抵抗値に比して抵抗値が略0.1倍の第3抵抗器を接続した電動機の駆動装置。
本発明によれば、高電圧を分圧するための大型,大電力の抵抗器の数量を低減することが可能である。
本発明による電動機の駆動装置の全体構成図である。 従来技術による電動機の駆動装置の全体構成図である。 抵抗値の比を略10:1とした電圧比較器の入力電圧の動作説明図である。 抵抗値の比を略等しくした電圧比較器の入力電圧の動作説明図である。 従来技術による昇圧回路の動作説明図である。 従来技術による別体型の電動機の駆動装置の構造説明図である。 本発明による一体型の電動機の駆動装置の構造説明図である。
以下、実施例を図面を用いて説明する。
図1は、本発明の実施例の電動機の駆動装置の全体構成図の例である。1は電動機の駆動装置に電力を供給する交流電源である。2は交流電源を直流に整流するブリッジ接続された整流ダイオード、3はインダクタンスの作用によりエネルギーの蓄積解放を行うリアクタ、4はリアクタを介して交流電源を短絡する半導体スイッチング素子、5はリアクタとスイッチング素子の接続点に接続されリアクタから蓄積解放されたエネルギーを伝達する逆阻止ダイオード、6は整流ダイオードで整流された電圧およびリアクタから蓄積解放されたエネルギーを平滑する平滑キャパシタ、7は電流検出抵抗であり、以上で昇圧型の力率改善回路の主回路を構成している。8は夫々に還流ダイオードが逆接続された6個の半導体スイッチング素子をブリッジ接続したブリッジインバータ回路、9は電流検出抵抗であり、以上でブリッジインバータ回路の主回路を構成している。10は永久磁石を有する回転子と三相巻線を有する固定子からなる無刷子電動機である。
101および102は交流電源1の全波整流波形を分圧する抵抗器、103は後述の電圧指令をPWM信号に変換するPWM作成器、104は昇圧型の力率改善回路の出力電圧を分圧する抵抗器(第2抵抗器)、105は分圧された出力電圧と基準電圧から電圧誤差を求め電流基準信号を作成する電圧誤差増幅器、106は基準電圧、107は交流電源1の全波整流波形と電流基準信号を掛算して正弦波状の電流指令を作成する掛算器、108は入力電流の瞬時値と正弦波状の電流指令との誤差を演算する電流誤差演算器、109は半導体スイッチング素子4を駆動するドライブ信号作成器であり、以上で昇圧型の力率改善回路の制御回路を構成している。
201および202は昇圧型の力率改善回路の出力電圧である平滑キャパシタ6の電圧、すなわち、ブリッジインバータ回路8の入力電圧を分圧する抵抗器、203は端子電圧を分圧する抵抗器と電圧比較器より構成されたブリッジインバータ回路8の入力電圧と無刷子電動機10の端子電圧を比較する比較器、204はブリッジインバータ回路8の入力電圧の2分の1の電圧(中性点電圧と呼ぶ)と無刷子電動機10の端子電圧の比較結果から無刷子電動機10の回転子の磁極位置を求める位置検出器、205は位置検出器204の位置検出信号から回転子の回転速度を求める回転速度検出器、206は回転速度指令を発生する回転速度指令発生器、207は無刷子電動機10の回転子の回転速度と回転速度指令を比較して回転速度偏差を求める回転速度比較器、208は回転速度偏差から電圧指令を発生する電圧指令発生器、209は回転子の磁極位置信号から転流信号を発生させる転流信号発生器、210はブリッジインバータ回路8のドライブ信号発生器であり、以上でブリッジインバータ回路8の制御回路を構成している。
図2は従来技術により構成した電動機の駆動装置の全体構成図の例である。平滑キャパシタ6の電圧、すなわち、ブリッジインバータ回路8の入力電圧を、昇圧型の力率改善回路の制御回路においては抵抗器110と抵抗器104により分圧する。同様に、ブリッジインバータ回路8の制御回路においては抵抗器201と抵抗器202により分圧する。このように従来技術により構成した昇圧型の力率改善回路を具備した電動機の駆動装置においては、分圧のために大型,大電力の抵抗器を昇圧型の力率改善回路とブリッジインバータ回路のそれぞれに設けなければならなかった。
引き続き、図2を用いて電動機の駆動装置の動作について説明する。
はじめに昇圧型の力率改善回路の動作について説明する。電圧誤差増幅器105は非反転入力に基準電圧106を接続し、反転入力に平滑キャパシタ6の電圧を抵抗器110と抵抗器104により分圧した電圧を接続している。この分圧した電圧が基準電圧106に一致するように昇圧型の力率改善回路の制御回路は動作する。換言すれば、抵抗器110と抵抗器104による分圧比を変えることにより出力電圧を調整することができる。基準電圧106は通常1.5ボルト程度に設定されているので、電圧誤差増幅器105の反転入力に接続される平滑キャパシタ6の電圧は図示のように2つの抵抗器で更に分圧されて反転入力に入力される。
電圧指令発生器208の電圧指令によりPWM作成器103で作成されたPWMの作用により抵抗器110と抵抗器104による分圧比を変えることによって、昇圧型の力率改善回路の出力電圧を所定の値に調整している。電圧誤差増幅器105の出力は電流基準信号であり掛算器107の第1の入力に接続されている。掛算器107の第2の入力は、抵抗器101および抵抗器102により分圧された交流電源1の全波整流波形が接続されている。掛算器107の出力は電流誤差演算器108の反転入力に接続されている。電流誤差演算器108の非反転入力は電流検出抵抗7に接続されている。ドライブ信号作成器109は、内部に三角波発生回路を有していて電流誤差演算器108の出力と比較することによりPWM信号を作成し、半導体スイッチング素子4を駆動する。以上の動作により、入力電流を正弦波に近似し、かつ、出力電圧を所定の電圧にすることができる。
次にブリッジインバータ回路による無刷子電動機の駆動方法について説明する。ドライブ信号発生器210はブリッジインバータ回路8の何れか2相に通電するドライブ信号を発生する。通電相の巻線の端子電圧は通電状態に応じた電圧に固定される。例えば、平滑キャパシタ6の高電圧側に接続された半導体スイッチング素子(上アームと呼ぶ)が導通していれば平滑キャパシタ6の電圧に固定され、グランド側に接続された半導体スイッチング素子(下アームと呼ぶ)が導通していればグランドの電圧に固定される。
一方、通電されていない相(非通電相と呼ぶ)の巻線の端子電圧は、回転子磁石による逆起電力が発生するため回転子の位置情報を含んだ電圧波形となる。非通電相の端子電圧は、中性点電圧を中心とした波形であり、電圧比較器203で中性点電圧と比較することにより無刷子電動機10の回転子位置を求めることができる。通常、平滑キャパシタ6の電圧は300ボルト程度であり、電圧比較器203に直接入力することはできない。このため、平滑キャパシタ6の電圧については抵抗器201および抵抗器202で分圧している。
端子電圧については電圧比較器203の図中に示した抵抗器により分圧している。無刷子電動機10の回転子が回転するにつれて電圧比較器203の出力が変化する。電圧比較器203の出力は一定の組み合わせを順次出力する信号となる。位置検出器204は電圧比較器203の出力から無刷子電動機10の回転子位置を推定する。転流信号発生器209は回転子位置から求められるブリッジインバータ回路8の通電相のドライブ信号を決定する転流信号発生する。ドライブ信号発生器210は転流信号発生器の出力に応じたドライブ信号を発生してブリッジインバータ回路8に出力して通電相を切り替える。以上の動作を繰り返すことにより、無刷子電動機10を駆動する。
昇圧型の力率改善回路の電圧制御を行うための出力電圧を分圧する抵抗器と、ブリッジインバータ回路の位置検出器が位置検出を行うためのブリッジインバータ回路の入力電圧分圧する抵抗器のうち、高電圧側に接続される抵抗器を共通にした場合、昇圧型の力率改善回路の出力電圧を所定の値に調整するために分圧比を変更すると、無刷子電動機10の磁極位置検出を行うために固定子巻線の電圧を抵抗器で分圧して入力する電圧比較器203の基準電圧であるブリッジインバータ回路8の入力電圧を分圧した電圧が変動してしまうという問題が発生する。例えば、低電圧側に接続される昇圧型の力率改善回路の電圧制御を行うための出力電圧を分圧する抵抗器とブリッジインバータ回路の位置検出器が位置検出を行うためのブリッジインバータ回路の入力電圧分圧する抵抗器の抵抗値の比が略等しい場合は、図4に示すように無刷子電動機10の磁極位置検出に支障をきたす程度の変動が発生してしまう。
一方、本発明の実施例に係る図1の構成によれば、低電圧側に接続される昇圧型の力率改善回路の電圧制御を行うための出力電圧を分圧する抵抗器104(第2抵抗器)と、ブリッジインバータ回路の位置検出器が位置検出を行うためのブリッジインバータ回路の入力電圧分圧する抵抗器202(第3抵抗器)の抵抗値の比を略10:1とすることにより、図3に示すように上記の誤差を実用上問題のない程度に小さくすることが可能である。
本実施例において、昇圧型の力率改善回路の出力電圧を制御するための分圧抵抗と、無刷子電動機の回転子磁極位置を検出するためのブリッジインバータ回路の分圧抵抗を共通として同一の分圧抵抗とすることにより、昇圧型の力率改善回路の出力電圧である高電圧を分圧するための大型,大電力の抵抗器の数量を低減し、その設置に要する実装面積を縮小することにより同一基板上に昇圧型の力率改善回路とブリッジインバータ回路を搭載することが可能になる。
図5は従来技術における昇圧型の力率改善回路の動作説明図である。電圧誤差増幅器105は検出した昇圧型の力率改善回路の出力電圧と電圧指令V*との誤差を検出して出力する。掛算器107は電圧誤差増幅器105が出力した結果と電源電圧検出値(瞬時値)VSとの掛け算結果を出力する。電流誤差演算器108は、掛算器107の出力結果を瞬時電流指令として電源電流検出値ISと比較し誤差を検出し出力する。ドライブ信号作成器109は、内部に三角波発生回路を有していて電流誤差演算器108の出力と比較することによりPWM信号を作成し、半導体スイッチング素子4を駆動する。このような回路により、電源電流ISを正弦波近似し、かつ昇圧回路の出力電圧である直流電圧Vdを目的の値V*に制御できる。
上述のように、従来技術における昇圧型の力率改善回路においては、昇圧型の力率改善回路の出力電圧を直接に電圧誤差増幅器105に入力している。電圧誤差増幅器105をはじめとする制御回路は通常10ボルト〜20ボルト程度で動作するものであり、従来技術の説明図にあるように昇圧型の力率改善回路の出力電圧を直接に電圧誤差増幅器105に入力することは不可能である。このように、従来技術による昇圧型の力率改善回路の説明図においては、昇圧型の力率改善回路の出力電圧を検出して電圧誤差増幅器105に入力する場合の分圧抵抗についての考察および記述がなく、大型,大電力の分圧用の抵抗器が必要となることに言及されていない。
従って、従来技術の実施例において昇圧回路モジュールをパワーモジュールに一体化することが可能であると書かれているが、大型,大電力の分圧用の抵抗器が必要となることに考慮がされていないため実用上困難であることが考えられる。
具体的には、大型,大電力の分圧用の抵抗器を具備するために基板面積が大きくなり、図6に示すように一体化は困難であり別体による2つのモジュールによる構成になってしまう。図6はアルミ板の表面に薄い絶縁層を貼り付け絶縁層の上に配線パターンを印刷形成したアルミ絶縁基板を用いたパワーモジュールの例である。昇圧型の力率改善回路においては、半導体スイッチング素子4および逆阻止ダイオード5等はアルミ絶縁基板上に搭載されている。電圧誤差増幅器105等は小型のプリント基板に実装され、該プリント基板はアルミ絶縁基板上に搭載される。出力電圧を分圧する抵抗器は大型,大電力の抵抗器であるため、通常はアルミ絶縁基板上に搭載する。
一方、ブリッジインバータ回路においては、ブリッジインバータ回路8がアルミ絶縁基板上に搭載され、ドライブ信号発生器210等は小型のプリント基板に実装され、該プリント基板はアルミ絶縁基板上に搭載される。位置検出回路の基準電圧を作成する抵抗器は大型,大電力の抵抗器であるため、やはりアルミ絶縁基板上に搭載する。このように、従来技術による電動機の駆動装置は、昇圧型の力率改善回路とブリッジインバータ回路とを別体構造にしたものとなる。
図7は本発明による実施例の昇圧型の力率改善回路とブリッジインバータ回路を一体化した電動機の駆動装置の例である。昇圧型の力率改善回路の出力電圧を制御するための出力電圧を分圧する抵抗器と、ブリッジインバータ回路の位置検出回路の基準電圧を作成する抵抗とを共用として、大型,大電力の抵抗器の数量を低減してその設置面積を小さくすることが可能である。制御回路を搭載したプリント基板は別体構造のときは片面実装であるものを両面実装にすることによりプリント基板の大きさはあまり大きくすることなく実装が可能である。この結果、昇圧型の力率改善回路とブリッジインバータ回路よりなる電動機の駆動装置を一体化したパワーモジュールとして実現することが可能となる。
なお、図6および図7は内部の構造が判り易いように周囲外郭のケース部分や接続端子部分を省略して書き表している。
以上のように、昇圧型の力率改善回路の出力電圧を制御するための出力電圧を分圧する抵抗器と、ブリッジインバータ回路の位置検出回路の基準電圧を作成する抵抗とを共用とすることが可能であり、更に、大型,大電力の抵抗器の数量を低減してその設置面積を小さくすることができる。延いては、昇圧型の力率改善回路とブリッジインバータ回路を一体化した電動機の駆動装置を構成することが可能である。
1 交流電源
2 整流ダイオード
3 リアクタ
4 半導体スイッチング素子
5 逆阻止ダイオード
6 平滑キャパシタ
7,9 電流検出抵抗
8 ブリッジインバータ回路
10 無刷子電動機
101,102,104,201,202 抵抗器
103 PWM作成器
105 電圧誤差増幅器
106 基準電圧
107 掛算器
108 電流誤差演算器
109 ドライブ信号作成器
203 電圧比較器
204 位置検出器
205 回転速度検出器
206 回転速度指令発生器
207 回転速度比較器
208 電圧指令発生器
209 転流信号発生器
210 ドライブ信号発生器

Claims (4)

  1. 昇圧型の力率改善回路内の逆素子ダイオードの下流であって、ブリッジインバータの上アームのコレクタ側である高電圧側に、一端を接続した第1抵抗器を備え、
    前記第1抵抗器は、
    前記力率改善回路の電圧制御を行うための出力電圧を分圧する機能と、
    前記ブリッジインバータ回路の位置検出器が位置検出を行うための前記ブリッジインバータ回路の入力電圧分圧する機能と、を有し、
    前記高電圧側に対して低電圧側である前記第1抵抗器の他端に、
    前記力率改善回路の電圧制御を行うための出力電圧を分圧する第2抵抗器を接続するとともに、
    前記ブリッジインバータ回路の位置検出器が位置検出を行うための前記ブリッジインバータ回路の入力電圧分圧する抵抗器であって、前記第2抵抗器の抵抗値に比して抵抗値が略0.1倍の第3抵抗器を接続した電動機の駆動装置。
  2. 交流電源を直流に整流するブリッジ接続された整流ダイオードと、インダクタンスの作用によりエネルギーの蓄積解放を行うリアクタと、リアクタを介して交流電源を短絡する半導体スイッチング素子と、リアクタとスイッチング素子の接続点に接続されリアクタから蓄積解放されたエネルギーを伝達する逆阻止ダイオードと、整流ダイオードで整流された電圧およびリアクタから蓄積解放されたエネルギーを平滑する平滑キャパシタより主回路を構成する昇圧型の力率改善回路と、永久磁石を有する回転子と三相巻線を有する固定子からなる無刷子電動機を駆動するブリッジ接続した夫々に還流ダイオードが逆接続された6個の半導体スイッチング素子を主回路とするブリッジインバータ回路で構成された電動機の駆動装置で、
    昇圧型の力率改善回路は出力電圧である平滑キャパシタの両端の電圧を複数個の抵抗器で分圧して、基準電圧を具備した電圧誤差増幅器において基準電圧との偏差を演算し、電源電圧より作成された正弦波と掛算器において掛算処理して正弦波状の電流基準信号を作成し、入力電流の瞬時値との誤差を演算して、その出力と鋸歯状波と比較して昇圧型の力率改善回路の半導体スイッチング素子のドライブ信号を作成することにより、入力電流を正弦波に近似し、かつ、出力電圧を所定の電圧に設定し、
    ブリッジインバータ回路は、ブリッジインバータ回路の入力電圧を複数個の抵抗器で分圧して無刷子電動機の回転子磁極位置検出回路の基準電圧を作成し、無刷子電動機の固定子巻線の電圧を複数個の抵抗器で分圧して前記基準電圧と比較して回転子磁極位置を求める位置検出回路と、回転子磁極位置よりブリッジインバータ回路のドライブ信号を作成するドライブ信号作成器と、回転子磁極位置信号から無刷子電動機の回転速度を求める回転速度検出器と、回転速度指令発生器と、回転速度と回転速度指令を比較する回転速度比較器と、回転速度の比較結果から電圧指令を作成する電圧指令作成器からなり、
    キャパシタの電圧を分圧するために一組の直列接続した複数個の抵抗器のキャパシタ端と逆側端に、昇圧型の力率改善回路の電圧検出抵抗と、ブリッジインバータ回路の位置検出回路の基準電圧を作成する抵抗を接続し、それらの抵抗値の比を略10:1として、
    昇圧型の力率改善回路の出力電圧を制御するための分圧抵抗と、無刷子電動機の回転子磁極位置を検出するためのブリッジインバータ回路の分圧抵抗を共通として同一の分圧抵抗とすることにより、昇圧型の力率改善回路の出力電圧である高電圧を分圧するための大型、大電力の抵抗器の数量を低減し、その設置に要する実装面積を縮小することにより同一基板上に昇圧型の力率改善回路とブリッジインバータ回路とを搭載したことを特徴とする電動機の駆動装置。
  3. 請求項1または2記載の電動機の駆動装置よりなるパワーモジュール。
  4. 請求項1または2記載の電動機の駆動装置を搭載した空気調和機。
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