JP2012132541A - デファレンシャル装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】ピニオン・シャフトの切り欠きによらずに左右差込係合部の軸方向長さを確保することを可能とする。
【解決手段】デフ・ケース3と、ピニオン・シャフト5と、ピニオン・ギヤ7,9と、一対のサイド・ギヤ11,13と、ギヤ側環状部69と、ケース側環状部55と、Xリング75を支持したシール支持部73と、密封形成され粘性流体が封入された作動室89と、第1,第2のプレート組とを備え、一方のサイド・ギヤ11のインナー・スプライン63を一方のサイド・ギヤ111に対して別体の差込環状部77に形成し、この差込環状部77を一方のサイド・ギヤ11に対して後付けで一体回転可能に結合したことを特徴とする。
【選択図】図1
【解決手段】デフ・ケース3と、ピニオン・シャフト5と、ピニオン・ギヤ7,9と、一対のサイド・ギヤ11,13と、ギヤ側環状部69と、ケース側環状部55と、Xリング75を支持したシール支持部73と、密封形成され粘性流体が封入された作動室89と、第1,第2のプレート組とを備え、一方のサイド・ギヤ11のインナー・スプライン63を一方のサイド・ギヤ111に対して別体の差込環状部77に形成し、この差込環状部77を一方のサイド・ギヤ11に対して後付けで一体回転可能に結合したことを特徴とする。
【選択図】図1
Description
本発明は、自動車等のデファレンシャル装置に関する。
従来、特許文献1のように、ビスカス部を備えたデファレンシャル装置がある。このデファレンシャル装置は、ビスカス部により差動制限トルクを得る構造となっている。
このため、一方のサイド・ギヤの背面には、ビスカス部の作動室を形成するためのギヤ側環状部が形成され、その内周に形成した凹状のシール支持部にシールを支持している。ギヤ側環状部は、デフ・ケース側のケース側環状部の外周に嵌合し、シールがケース側環状部に密接する。
各サイド・ギヤには、差込係合部としてインナー・スプラインが形成され、このインナー・スプラインに左右のドライブ・シャフトのスプラインが差し込まれて係合している。
そして、左右ドライブ・シャフトの差動回転が許容されると共にビスカス部により差動制限を行わせることができる。
かかる構造では、シールの支持凹部を内径側から切削加工する関係から、一方のサイド・ギヤのインナー・スプラインをギヤ側環状部の内周側に延長形成することができず、そのままでは一方のサイド・ギヤのインナー・スプラインの軸方向長さが短くなる。
これを防止するため、左右ドライブ・シャフト間のデフ中心を元の位置から他方のサイド・ギヤ側へオフセットし、左右サイド・ギヤのインナー・スプラインの軸方向長さを等しくしている。
しかし、このようなオフセットは、ピニオン・シャフトに切り欠きを形成し、この切り欠きにより他方のドライブ・シャフト側端部とピニオン・シャフトとの干渉を避けて行うため、ピニオン・シャフトの強度不足を招き易く、その対策のために大型化に頼らざるを得ない等の問題がある。
解決しようとする問題点は、左右伝達軸間のデフ中心を元の位置から他方の伝達ギヤ側へオフセットして左右差込係合部の軸方向長さを確保する場合は、ピニオン・シャフトの切り欠き形成により強度不足を招き易かった点である。
本発明は、ピニオン・シャフトの切り欠きによらず、左右差込係合部の軸方向長さを確保するために、回転可能に支持されるデフ・ケースと、このデフ・ケースに支持されたピニオン・シャフトと、このピニオン・シャフトに自転可能に支持され前記デフ・ケースの回転軸線周りに公転可能なピニオン・ギヤと、このピニオン・ギヤに噛合い前記デフ・ケースの回転軸線上で回転可能に配置され内径部に前記回転軸線上の伝達軸の差込係合部を備えた一対の伝達ギヤと、この伝達ギヤの一方の背面に形成されたギヤ側環状部と、前記デフ・ケースに形成され前記ギヤ側環状部の内周側に嵌合するケース側環状部と、前記ギヤ側環状部の内周面に形成され前記ケース側環状部の外周面に密接させるシールを支持したシール支持部と、前記ギヤ側環状部を含めて前記一方の伝達ギヤ及びデフ・ケース側間に密封形成され粘性流体が封入された作動室と、この作動室内に交互に配置され前記デフ・ケース側に回転方向に係合する第1のプレート組及び前記ギヤ側環状部に回転方向に係合する第2のプレート組とを備え、前記一方の伝達ギヤの差込係合部又は前記ギヤ側環状部の少なくとも一方を前記一方の伝達ギヤに対して別体に形成し、この差込係合部又はギヤ側環状部を前記一方の伝達ギヤに対して後付けで一体回転可能に結合したことを特徴とする。
本発明のデファレンシャル装置は、上記構成であるから、ギヤ側環状部のシール支持部を問題なく加工することができ、差込係合部をギヤ側環状部の内周側に突出形成することができる。
このため、左右伝達軸間のデフ中心をオフセットさせずに左右差込係合部の軸方向長さを確保し、ピニオン・シャフトの強度維持もできる。
ピニオン・シャフトの切り欠きによらずに左右差込係合部の軸方向長さを確保するという目的を、差込係合部又はギヤ側環状部の一方の伝達ギヤに対する後付けにより実現した。
[デファレンシャル装置]
図1は、デファレンシャル装置の断面図、図2は、嵌合係合部及び嵌合係止部の断面図である。
図1は、デファレンシャル装置の断面図、図2は、嵌合係合部及び嵌合係止部の断面図である。
図1のように、デファレンシャル装置1は、デフ・ケース3とピニオン・シャフト5とピニオン・ギヤ7,9と、一対の伝達ギヤであるサイド・ギヤ11,13と、ビスカス部14とを備えている。このデファレンシャル装置1は、ピニオン・シャフト5に2個のピニオン・ギヤ7,9が配置された2ピニオン・タイプである。
デフ・ケース3は、本体部15とカバー部17とからなり、両者が例えばボルト・ナットにより締結結合されている。このデフ・ケース3の一側外周には、フランジ部19が形成され、図示しないリング・ギヤを固定できるようになっている。
本体部15及びカバー部17には、軸方向端部のボス部21,23にベアリング受け部25,27が形成されている。ボス部21,23の内周面には潤滑用の螺旋溝29,31が形成さている。
本体部15には、ピニオン・シャフト支持孔29a,29bが貫通形成され、一方のピニオン・シャフト支持孔29aにピン支持孔31が形成されている。本体部15の内部には、ピニオン・ギヤ7,9を受ける球面座33,35が形成されている。
球面座33,35の一側に、サイド・ギヤ嵌合面37が形成され、このサイド・ギヤ嵌合面37にシール支持部39が、凹状で周回状に形成されている。シール支持部39には、シールとして高温、高圧に耐えるXリング41が収容されている。
本体部15のカバー側端面には、オーリング収容凹部43が周回状に形成され、このオーリング収容凹部43に収容されたオーリング45がカバー部17の端面に密接している。オーリング45よりも内周側に、ビスカス部14用の作動室凹部47が周回状に形成されている。作動室凹部47の内周には、インナー・スプライン47aが形成されている。
カバー部17には、作動室凹部47に連通する注入孔49が形成され、ボール51の圧入で閉じられている。カバー部17の本体部側端面には、突当凹部53が周回状に形成されている。
カバー部17には、突当凹部53の内周側に、ケース側環状部55が本体部側に突設され、ビスカス部14の内周側に位置している。
ピニオン・シャフト5は、ピニオン・シャフト支持孔29a,29bに支持され、ピン支持孔31に取り付けられたスプリング・ピン57により抜け止めが行われている。
ピニオン・ギヤ7,9は、ピニオン・シャフト5に自転可能に支持され、球面座33,35に球面ワッシャ59,61を介して受けられ、デフ・ケース3の回転軸線周りに公転可能となっている。
一対のサイド・ギヤ11,13は、ピニオン・ギヤ7,9に噛合い、デフ・ケース3の回転軸線上で回転可能に配置されている。このサイド・ギヤ11,13の内径部にインナー・スプライン63,65を備えている。インナー・スプライン63,65は、回転軸線上の伝達軸であるドライブ・シャフトの差込係合部である。
一方のサイド・ギヤ11には、回転嵌合部67が形成され、本体部15のサイド・ギヤ嵌合面37に回転自在に嵌合支持され、この回転嵌合部67の外周面にXリング41が密接している。
サイド・ギヤ11の背面には、ギヤ側環状部69が一体に形成されている。ギヤ側環状部69の端面と突当凹部53の面との間に、ワッシャ71が介設されている。
ギヤ側環状部69の外周面には、作動室凹部47内のインナー・スプライン47aに対向するスプライン69aが形成され、同内周面には、シール支持部73が、凹状で周回状に形成されている。シール支持部73には、シールとして高温、高圧に耐えるXリング75が収容されている。
このギヤ側環状部69の内周側にケース側環状部55が嵌合し、Xリング75がケース側環状部55の外周面に密接している。
一方のサイド・ギヤ11のインナー・スプライン63は、サイド・ギヤ11に対して別体に形成された差込環状部77に形成されている。この差込環状部77は、一方のサイド・ギヤ11に対して後付けで一体回転可能に結合されている。
サイド・ギヤ11の内周部には、嵌合係止部79がギヤ側環状部69に対し段付き状に周回形成され、嵌合係止部79に隣接して嵌合部81が段付き状に形成されている。
差込環状部77には、軸方向の中央外周部に回転方向に係合する嵌合係合部83が周回状に形成され、この嵌合係合部83が嵌合係止部79に嵌合係止され、一体回転可能に結合されている。差込環状部77には、嵌合係合部83の軸方向両側に筒状の突出部85,87が形成され、突出部85は、サイド・ギヤ11の嵌合部81に嵌合支持され、突出部87は、ケース側環状部55内周に外周が嵌合している。突出部87には、内周にインナー・スプライン63の一部が延長して形成され、突出部85,87間に渡るインナー・スプライン63が幅Hで形成されている。このインナー・スプライン63の幅Hは、他方のサイド・ギヤ13のインナー・スプライン65の幅Hと一致している。
しかも、インナー・スプライン63,65にスプライン係合するドライブ・シャフト間のデフ中心Cは、ビスカス部14を備えないコンベンショナル・デファレンシャル装置に比較してもオフセットせずに配置されている。
ビスカス部14は、ギヤ側環状部69を含めて一方のサイド・ギヤ11及びデフ・ケース3側間にXリング41,75及びボール51で密封形成されシリコーン・オイルなどの粘性流体が封入された作動室89を備えている。
この作動室89内に第1、第2のプレート組が交互に配置されデフ・ケース側のインナー・スプライン47aに第1のプレート組が回転方向に係合し、第2のプレート組がギヤ側環状部69のスプライン69aに回転方向に係合している。
図2は、嵌合係合部及び嵌合係止部の断面図である。
図2のように、嵌合係止部79には、例えば周方向120°配置で係止面79aが形成され、嵌合係合部83には、対応して係合面83aが形成されている。
したがって、嵌合係合部83が嵌合係止部79に嵌合すると、係合面83aが係止面79aに係止されて一体回転可能となる。
[製造]
サイド・ギヤ11に対し、差込環状部77は別体に形成される。したがって、サイド・ギヤ11にギヤ側環状部69及びギヤ側環状部69のスプライン69a及びシール支持部73を無理なく形成することができる。差込環状部77には、嵌合係合部83、突出部85,87及びインナー・スプライン63が形成される。
[製造]
サイド・ギヤ11に対し、差込環状部77は別体に形成される。したがって、サイド・ギヤ11にギヤ側環状部69及びギヤ側環状部69のスプライン69a及びシール支持部73を無理なく形成することができる。差込環状部77には、嵌合係合部83、突出部85,87及びインナー・スプライン63が形成される。
組付けに際しては、サイド・ギヤ11単体の状態で差込環状部77をギヤ側環状部69側から挿入し、嵌合係合部83を嵌合係止部79に嵌合係止させる。
[差動及び差動制限]
デフ・ケース3が駆動入力を受けると、ピニオン・シャフト5を介してピニオン・ギヤ7,9がデフ・ケース3の回転軸線上で公転する。ピニオン・ギヤ7,9の公転によりピニオン・ギヤ7,9と噛み合うサイド・ギヤ11,13が回転駆動される。
[差動及び差動制限]
デフ・ケース3が駆動入力を受けると、ピニオン・シャフト5を介してピニオン・ギヤ7,9がデフ・ケース3の回転軸線上で公転する。ピニオン・ギヤ7,9の公転によりピニオン・ギヤ7,9と噛み合うサイド・ギヤ11,13が回転駆動される。
このサイド・ギヤ11,13の駆動力は、スプライン係合を介してドライブ・シャフトに出力され、車軸に伝達される。
左右の車軸に差動回転が起こると、サイド・ギヤ11,13の差動回転によりピニオン・ギヤ7,9がピニオン・シャフト5に対して自転する。
このピニオン・ギヤ7,9の自転により差動回転が許容され、デフ・ケース3への駆動入力が、ピニオン・ギヤ7,9、サイド・ギヤ11,13を介して差動回転を許容しながら左右のドライブ・シャフトを介して車軸側へ分配出力される。
サイド・ギヤ11,13が差動回転すると、ビスカス部14の第1,第2のプレートが相対回転し、シリコーン・オイルの粘性抵抗が働き、差動が制限される。
[実施例1の効果]
本発明実施例1のデファレンシャル装置1では、回転可能に支持されるデフ・ケース3と、このデフ・ケース3に支持されたピニオン・シャフト5と、このピニオン・シャフト5に自転可能に支持されデフ・ケース3の回転軸線周りに公転可能なピニオン・ギヤ7,9と、このピニオン・ギヤ7,9に噛合いデフ・ケース3の回転軸線上で回転可能に配置され内径部に回転軸線上のドライブ・シャフトのインナー・スプラインを備えた一対のサイド・ギヤ11,13と、このサイド・ギヤ11,13の一方の背面に形成されたギヤ側環状部69と、デフ・ケース3に形成されギヤ側環状部69の内周側に嵌合するケース側環状部55と、ギヤ側環状部69の内周面に形成されケース側環状部55の外周面に密接させるXリング75を支持したシール支持部73と、ギヤ側環状部69を含めて一方のサイド・ギヤ11及びデフ・ケース3側間に密封形成され粘性流体が封入された作動室89と、この作動室89内に交互に配置されデフ・ケース3側に回転方向に係合する第1のプレート組及びギヤ側環状部69に回転方向に係合する第2のプレート組とを備え、一方のサイド・ギヤ11のインナー・スプライン63を一方のサイド・ギヤ111に対して別体の差込環状部77に形成し、この差込環状部77を一方のサイド・ギヤ11に対して後付けで一体回転可能に結合した。
[実施例1の効果]
本発明実施例1のデファレンシャル装置1では、回転可能に支持されるデフ・ケース3と、このデフ・ケース3に支持されたピニオン・シャフト5と、このピニオン・シャフト5に自転可能に支持されデフ・ケース3の回転軸線周りに公転可能なピニオン・ギヤ7,9と、このピニオン・ギヤ7,9に噛合いデフ・ケース3の回転軸線上で回転可能に配置され内径部に回転軸線上のドライブ・シャフトのインナー・スプラインを備えた一対のサイド・ギヤ11,13と、このサイド・ギヤ11,13の一方の背面に形成されたギヤ側環状部69と、デフ・ケース3に形成されギヤ側環状部69の内周側に嵌合するケース側環状部55と、ギヤ側環状部69の内周面に形成されケース側環状部55の外周面に密接させるXリング75を支持したシール支持部73と、ギヤ側環状部69を含めて一方のサイド・ギヤ11及びデフ・ケース3側間に密封形成され粘性流体が封入された作動室89と、この作動室89内に交互に配置されデフ・ケース3側に回転方向に係合する第1のプレート組及びギヤ側環状部69に回転方向に係合する第2のプレート組とを備え、一方のサイド・ギヤ11のインナー・スプライン63を一方のサイド・ギヤ111に対して別体の差込環状部77に形成し、この差込環状部77を一方のサイド・ギヤ11に対して後付けで一体回転可能に結合した。
このため、ギヤ側環状部69のシール支持部73を問題なく加工することができ、インナー・スプライン63をギヤ側環状部69の内周側に突出形成することができる。
したがって、左右ドライブ・シャフト間のデフ中心Cをオフセットさせずに左右インナー・スプライン63,65の軸方向長さを確保し、ピニオン・シャフト5の強度維持もできる。
突出部85,87間に渡るインナー・スプライン63が、他方のインナー・スプライン65と同幅Hで形成することができ、ビスカス部14を備えないコンベンショナル・デファレンシャル装置のドライブ・シャフトをそのまま適用することができる。
図3は、本発明の実施例2に係り、デファレンシャル装置の断面図である。なお、基本的な構成は実施例1と同様であり、同一構成部分には同符号を付し、対応する構成部分には、同符号にAを付し、重複した説明は省略する。
図3のように、本実施例のデファレンシャル装置1Aは、ギヤ側環状部69Aが、一方のサイド・ギヤ11Aに対して別体に形成されて溶接部91によりサイド・ギヤ11Aに対する後付けの結合を行わせている。
サイド・ギヤ11Aは、背面に結合凹部93が形成され、ギヤ側環状部69Aには、結合フランジ95が形成されている。溶接部91は、結合凹部93に対する結合フランジ95の嵌合間で行われ、開先は作動室89に向いている。
一方のサイド・ギヤ11Aには、ケース側環状部55の内周に外周が嵌合し内周にインナー・スプライン63の一部が形成された突出部87Aを一体に備えた。
したがって、ギヤ側環状部69Aを後付けで結合することで、ギヤ側環状部69Aのシール支持部73を問題なく加工することができ、インナー・スプライン63をギヤ側環状部69の内周側に延長形成することができる。
このため、本実施例でも、実施例1と同様な作用効果を奏することができる。
図4は、実施例2の変形例に係り、デファレンシャル装置の断面図である。
図4のように、本実施例のデファレンシャル装置1Aは、溶接部97を外周側に配置した。
サイド・ギヤ11Aは、背面に嵌合凹部99が形成され、ギヤ側環状部69Aには、嵌合突部101及び結合フランジ103が周回状に形成されている。嵌合突部101が嵌合凹部99に嵌合し、結合フランジ103がサイド・ギヤ11Aの背面に突き合わされ、溶接部97は、サイド・ギヤ11Aの背面に対する結合フランジ103の突き合わせ外周間で行われ、開先はサイド・ギヤ嵌合面37に向いている。
したがって、ギヤ側環状部69Aを後付けで結合することで、ギヤ側環状部69Aのシール支持部73を問題なく加工することができ、インナー・スプライン63をギヤ側環状部69の内周側に突出形成することができる
このため、本実施例でも、実施例1と同様な作用効果を奏することができる。
このため、本実施例でも、実施例1と同様な作用効果を奏することができる。
1,1A デファレンシャル装置
3 デフ・ケース
5 ピニオン・シャフト
7,9 ピニオン・ギヤ
11,11A,13 サイド・ギヤ(伝達ギヤ)
55 ケース側環状部
69 ギヤ側環状部
73 シール支持部
75 Xリング(シール)
77 差込環状部
89 作動室
91,97 溶接部
3 デフ・ケース
5 ピニオン・シャフト
7,9 ピニオン・ギヤ
11,11A,13 サイド・ギヤ(伝達ギヤ)
55 ケース側環状部
69 ギヤ側環状部
73 シール支持部
75 Xリング(シール)
77 差込環状部
89 作動室
91,97 溶接部
Claims (3)
- 回転可能に支持されるデフ・ケースと、このデフ・ケースに支持されたピニオン・シャフトと、このピニオン・シャフトに自転可能に支持され前記デフ・ケースの回転軸線周りに公転可能なピニオン・ギヤと、このピニオン・ギヤに噛合い前記デフ・ケースの回転軸線上で回転可能に配置され内径部に前記回転軸線上の伝達軸の差込係合部を備えた一対の伝達ギヤと、この伝達ギヤの一方の背面に形成されたギヤ側環状部と、前記デフ・ケースに形成され前記ギヤ側環状部の内周側に嵌合するケース側環状部と、前記ギヤ側環状部の内周面に形成され前記ケース側環状部の外周面に密接させるシールを支持したシール支持部と、前記ギヤ側環状部を含めて前記一方の伝達ギヤ及びデフ・ケース側間に密封形成され粘性流体が封入された作動室と、この作動室内に交互に配置され前記デフ・ケース側に回転方向に係合する第1のプレート組及び前記ギヤ側環状部に回転方向に係合する第2のプレート組とを備え、
前記一方の伝達ギヤの差込係合部又は前記ギヤ側環状部の少なくとも一方を前記一方の伝達ギヤに対して別体に形成し、
この差込係合部又はギヤ側環状部を前記一方の伝達ギヤに対して後付けで一体回転可能に結合した、
ことを特徴とするデファレンシャル装置。 - 請求項1記載のデファレンシャル装置であって、
前記差込係合部は、前記一方の伝達ギヤに対して別体に形成された差込環状部に形成され、
この差込環状部は、外周部に回転方向に係合する嵌合係合部を備えると共に前記ケース側環状部の内周に外周が嵌合し内周に前記差込係合部の一部が形成された突出部を備え、
前記一方の伝達ギヤの内周部に、前記嵌合係合部を嵌合係止して一体回転可能とする嵌合係止部を備えて前記結合を行わせ、
前記一方の伝達ギヤに、前記ギヤ側環状部を一体に備えた、
ことを特徴とするデファレンシャル装置。 - 請求項1記載のデファレンシャル装置であって、
前記ギヤ側環状部は、前記一方の伝達ギヤに対して別体に形成されて溶接部により前記結合を行わせ、
前記一方の伝達ギヤに、前記ケース側環状部の内周に外周が嵌合し内周に前記差込係合部の一部が形成された突出部を一体に備えた、
ことを特徴とするデファレンシャル装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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Publication Number | Publication Date |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109139876A (zh) * | 2018-08-20 | 2019-01-04 | 杭州杰途传动部件有限公司 | 一种混动汽车差速器 |
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2010
- 2010-12-24 JP JP2010287284A patent/JP2012132541A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN109139876A (zh) * | 2018-08-20 | 2019-01-04 | 杭州杰途传动部件有限公司 | 一种混动汽车差速器 |
CN109139876B (zh) * | 2018-08-20 | 2024-02-09 | 杭州杰途传动部件有限公司 | 一种混动汽车差速器 |
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