JP2012130987A - ロボット、ロボット用ハンド - Google Patents

ロボット、ロボット用ハンド Download PDF

Info

Publication number
JP2012130987A
JP2012130987A JP2010285076A JP2010285076A JP2012130987A JP 2012130987 A JP2012130987 A JP 2012130987A JP 2010285076 A JP2010285076 A JP 2010285076A JP 2010285076 A JP2010285076 A JP 2010285076A JP 2012130987 A JP2012130987 A JP 2012130987A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
claw
line
base
radius
robot
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP2010285076A
Other languages
English (en)
Inventor
Yukihiro Yamaguchi
如洋 山口
Kazuhiro Kosuge
一弘 小菅
Yasuhisa Hirata
泰久 平田
Kengo Yamaguchi
賢悟 山口
Aya Kaisumi
亜矢 海隅
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Seiko Epson Corp
Original Assignee
Seiko Epson Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Seiko Epson Corp filed Critical Seiko Epson Corp
Priority to JP2010285076A priority Critical patent/JP2012130987A/ja
Priority to EP11194259A priority patent/EP2468465A1/en
Priority to US13/331,041 priority patent/US8622452B2/en
Priority to CN201110433213XA priority patent/CN102554932A/zh
Publication of JP2012130987A publication Critical patent/JP2012130987A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B25HAND TOOLS; PORTABLE POWER-DRIVEN TOOLS; MANIPULATORS
    • B25JMANIPULATORS; CHAMBERS PROVIDED WITH MANIPULATION DEVICES
    • B25J15/00Gripping heads and other end effectors
    • B25J15/0028Gripping heads and other end effectors with movable, e.g. pivoting gripping jaw surfaces

Abstract

【課題】対象物を確実に把持して運搬するロボット、ロボット用ハンドを提供することを課題としている。
【解決手段】2つの爪部を備え、各爪部における他方の爪部との対向面に凹部が形成されて、各爪部が基端を揺動軸として揺動することで凹部にて対象物を把持するロボットであって、各爪部の前記凹部は、爪部の先端部と揺動軸との間に、基端側の面と、先端側の面とを有し、爪部を揺動軸の軸方向に軸視した場合、基端側の面を含む直線と先端側の面を含む直線とが交差する点を基点とし、基点を通る線を基線とし、基端側の面の縁線における揺動方向の内側の端点を通り基線と直交する線を直行線とした場合、基線と先端側の面を含む直線とのなす角の角度αが0度より大きく90度未満であり、直行線と基端側の面を含む直線とのなす角の角度βが0度より大きく90度未満であり、基線における基点から直行線までの長さdが0より大きい。
【選択図】図2

Description

本発明は、ロボット、ロボット用ハンドに関する。
近年、製造現場等では、スカラロボットや多軸ロボット等が、製品の組み立てや検査等に用いられている。製品の組み立てや検査を行うときに物体を運搬する場合、ロボットは、物体を吸着したり、アームにより把持したりする。
このような産業用ロボットにおいては、自動組立その他の作業工程において、不特定で多様な姿勢をとる対象物を所定の姿勢で効率的に掴み取ることが要求されている。例えば、特許文献1のロボットでは、対象物を把持するチャック機構が回転機構によってチャック自身を支持する中心軸周りに正逆回転可能とされ、更に、回転機構自身が首振り機構によって下向きの所定角度範囲内で回動可能とされている。
特開2009−78312号公報
しかしながら、特許文献1に記載の発明では、対象物が例えば小型・軽量であると、カメラを用いて対象物の位置・姿勢を正確に検出することが困難となり、対象物を把持するチャック機構の正確な位置決めを行うことができない場合がある。チャック機構の正確な位置決めを行うことができないと、把持動作時に対象物とチャック機構とが意図しない場所で接触するおそれがある。その場合、対象物が軽量であるため、対象物が意図しない方向に動いてしまい、対象物を所望の位置で保持することができない場合や、対象物が把持空間から飛び出してしまうことがある。
また、特許文献1に記載の発明では、対象物の大きさが大きく異なる部品の場合、部品の大きさに合わせて、チャック機構を付け替える必要がある。
本発明は、上記の課題に鑑みてなされたものであって、対象物を確実に把持するロボット、ロボット用ハンドを提供することを目的としている。
上記目的を達成するため、本発明は、2つの爪部を備え、前記各爪部における他方の爪部との対向面に凹部が形成されて、前記各爪部が基端を揺動軸として揺動することで前記凹部にて対象物を把持するロボットであって、前記各爪部の前記凹部は、前記爪部の先端部と前記揺動軸との間に、基端側の面と、先端側の面とを有し、前記爪部を、前記揺動軸の軸方向に軸視した場合、前記基端側の面を含む直線と、前記先端側の面を含む直線とが交差する点を基点とし、前記基点を通る線を基線とし、前記基端側の面の縁線における揺動方向の内側の端点を通り、前記基線と直交する線を直行線とした場合、前記基線と、前記先端側の面を含む直線とのなす角の角度αが0度より大きく90度未満であり、前記直行線と、前記基端側の面を含む直線とのなす角の角度βが0度より大きく90度未満であり、前記基線における、前記基点から前記直行線までの長さdが0より大きい、ことを特徴としている。
本発明によれば、各爪部の凹部は、基端側面と先端側面とを有し、基線と先端側面の縁線の延線とによって形成される角度αが90度未満であり、直行線と基端側面の縁線の延線とによって形成される角度βが90度未満であり、基線における基点から前記直行線までの長さdを0より大きくするように基端側面と先端側面とが形成されているので、対象物を確実に把持するロボットを提供できる。
上記目的を達成するため、本発明のロボットにおいて、前記爪部を、前記揺動軸の軸方向に軸視した場合、前記凹部は、前記角度αと、前記角度βと、前記長さdとに基づいて、前記対象物の半径rの最小値と最大値との差が最大である関係に前記凹部が形成されているようにしてもよい。
本発明によれば、凹部は、基線と先端側の面の縁線の延線とによって形成される角度αと、直行線と基端側の面の縁線の延線とによって形成される角度βと、基線における基点から前記直行線までの長さdとに基づいて、円柱状の対象物の半径rの変動率が最大となるように設定されているので、対象物を確実に把持するロボットを提供できる。
上記目的を達成するため、本発明のロボットにおいて、前記爪部を、前記揺動軸の軸方向に軸視した場合、前記凹部は、前記揺動軸から、前記基端側の面の前記揺動軸側にある端部までの長さlと、前記各爪部が閉じている場合の前記基線と前記端部を通る直線とのなす角の角度γと、前記各爪部が開いている場合の前記揺動軸から前記端部を通る直線と前記各爪部が閉じている場合の前記揺動軸から前記端部を通る直線とのなす角の角度θと、に基づいて、前記対象物の半径rの最小値と最大値との差が最大である関係に前記凹部が形成されているようにしてもよい。
本発明によれば、前記凹部は、基線と揺動軸から前記爪部の基端側の面の先端側の面と交差しない端点までの長さlと、各爪部が閉じているときの基線とのなす角γと、各爪部が開いているときの揺動軸から端点と各爪部が閉じているときの揺動軸から端点とのなす角θとに基づいて、円柱状の対象物の半径rの変動率が最大となるように設定されているので、対象物を確実に把持するロボットを提供できる。
上記目的を達成するため、本発明のロボットにおいて、前記長さd、及び角度α、βを任意の値に定めた場合に、把持し得る前記対象物の条件として、4点で前記対象物を把持した場合に、前記各爪部の基端側の面と先端側の面に接して把持し得る前記対象物の半径の最小の値rmin1と、前記各爪部で対象物を把持した場合に、前記各爪部の凹部の先端側の面だけに前記対象物が接しても、前記各爪部の揺動によって、前記対象物が、ずれて前記各爪部の基端側の面と先端側の面に接して把持し得る前記対象物の半径の最小の値rmin2と、のうち、いずれか大きい方の半径の値である把持し得る前記対象物の半径の最小の値rminを決定し、前記任意に定めた長さd、及び角度α、βと、前記対象物の半径の最小の値rminとの関係に前記凹部が形成されているようにしてもよい。
本発明によれば、各爪部は、対象物の半径の最小の値が、摩擦把持する条件と、セルフアライメントすることが可能な形状に形成されているので、対象物を確実に把持するロボットを提供できる。
上記目的を達成するため、本発明のロボットにおいて、前記長さd、及び角度α、βを任意の値に定めた場合に、把持し得る前記対象物の条件として、4点で前記対象物を把持したときに、前記各爪部の基端側の面と先端側の面に接して把持し得る前記対象物の半径の最大の値rmax1と、前記各爪部で対象物を把持した場合に、前記対象物が、前記各爪部の凹部の基端側の面と先端側の面とで拘束されずに移動可能で、前記対象物の中心が移動可能な領域が最大である前記対象物の半径の最大の値rmax2と、前記各爪部で対象物を把持した場合に、前記各爪部の凹部の基端側の面だけに前記対象物が接しても、前記各爪部が揺動によって、前記対象物が、ずれて前記各爪部の基端側の面と先端側の面に接して把持し得る前記対象物の半径の最大の値rmax3と、のうち、いずれか小さい方の半径の値である前記対象物の半径の最大の値であり、前記任意に定めた長さd、及び角度α、βと、前記対象物の半径の最大の値rmaxとの関係に前記凹部の形状が形成されているようにしてもよい。
本発明によれば、各爪部は、対象物の半径の最大の値が、摩擦把持する条件と、対象物の中心が自由に動ける条件と、セルフアライメントすることが可能な形状に形成されているので、対象物を確実に把持するロボットを提供できる。
上記目的を達成するため、本発明のロボットにおいて、前記各爪部の基端側の面と先端側の面に接するようにして4点で前記対象物を把持した場合、一方の前記爪部の前記先端側の面と前記対象物との第1接点と、他方の前記爪部の前記先端側の面と前記対象物との第2接点と、を結ぶ第1線と、一方の前記爪部の前記基端側の面と前記対象物との第3接点と、他方の前記爪部の前記基端側の面と前記対象物との第4接点と、を結ぶ第2線と、の間に、前記対象物の中心線がある関係に前記凹部が形成されているようにしてもよい。
本発明によれば、各爪部は、摩擦把持する条件を満たすように形成されているので、把持すべき対象物が爪部から飛び出すことがなく、対象物を確実に把持して運搬するロボットを提供できる。
上記目的を達成するため、本発明のロボットにおいて、前記対象物の中心が移動可能な領域の形状に基づき、前記凹部が形成されているようにしてもよい。
本発明によれば、各爪部は、対象物がケージング可能な形状に形成されているので、対象物を確実に把持して運搬するロボットを提供できる。
上記目的を達成するため、本発明のロボットにおいて、前記各爪部は、前記対象物を組み付ける対象の部品と干渉しないように形成されているようにしてもよい。
本発明によれば、各爪部は、対象物の大きさと、対象物を組み付ける対象の部品の大きさとに基づき、対象物を組み付ける対象の部品と干渉しない形状であるため、対象物を組み付ける対象の部品と干渉せず、対象物を確実に把持して運搬するロボットを提供できる。
上記目的を達成するため、本発明のロボットにおいて、前記対象物の半径の最小の値rmin1と、前記長さd、及び角度α、βとの関係が、下式であり、
前記対象物の半径の最小の値rmin2と、前記長さd、l、及び角度α、β、γ、θとの関係が、下式であり、
ただし、φlimがβより大きいときは前記対象物の半径の最小の値rmin2は0であり、前記対象物の半径の最大の値rmax1と、前記長さd、l、及び角度α、β、γとの関係が、下式か、
または下式のうちの小さい方であり、
ただし、αがπ/2−β以下の場合は、下式であり、
前記対象物の半径の最大の値rmax2と、前記長さd、l、及び角度α、β、γ、θとの関係が、下式であり、
ただし、φlimがβより大きいときは前記対象物の半径の最小の値rmin2は0であり、前記対象物の半径の最大の値rmax3と、前記長さd、及び角度α、βとの関係が、下式であり、
ただし、φlimがπ/2−αより大きいときは0(ただし、φlimはβ+θ)
である関係に前記凹部が形成されているようにしてもよい。
本発明によれば、前記対象物の半径の最小の値rmin1と、前記長さd、及び角度α、βとの関係と、前記対象物の半径の最小の値rmin2と、前記長さd、及び角度α、βとの関係と、前記対象物の半径の最大の値rmax1と、前記長さd、l、及び角度α、β、γとの関係と、前記対象物の半径の最大の値rmax2と、前記長さd、l、及び角度α、β、γ、θとの関係と、前記対象物の半径の最大の値rmax3と、前記長さd、及び角度α、βとの関係が、それぞれ数式のような関係になるように前記凹部の形状が設計されているので、対象物を確実に把持するロボット用ハンドを提供できる。
上記目的を達成するため、本発明のロボットにおいて、前記対象物は、円柱状の形状を含むようにしてもよい。
本発明によれば、対象物として、円柱状の形状を含む部品を確実に把持するロボット用ハンドを提供できる。
上記目的を達成するため、本発明のロボットにおいて、前記対象物は、歯車状の形状を含むようにしてもよい。
本発明によれば、対象物として、平歯車などの歯車状の部品を確実に把持するロボット用ハンドを提供できる。
上記目的を達成するため、本発明は、2つの爪部を備え、前記各爪部における他方の爪部との対向面に凹部が形成されて、前記各爪部が基端を揺動軸として揺動することで前記凹部にて対象物を挟持するロボット用ハンドであって、前記各爪部の前記凹部は、前記爪部の先端部と前記揺動軸との間に、基端側の面と、先端側の面とを有し、前記爪部を、前記揺動軸の軸方向に軸視した場合、前記基端側の面を含む直線と、前記先端側の面を含む直線とが交差する点を基点とし、前記基点を通る線を基線とし、前記基端側の面の縁線における揺動方向の内側の端点を通り、前記基線と直交する線を直行線とした場合、前記基線と、前記先端側の面を含む直線とのなす角の角度αが0度より大きく90度未満であり、前記直行線と、前記基端側の面を含む直線とのなす角の角度βが0度より大きく90度未満であり、前記基線における、前記基点から前記直行線までの長さdが0より大きい、ことを特徴としている。
本発明によれば、各爪部の凹部は、基端側面と先端側面とを有し、基線と先端側面の縁線の延線とによって形成される角度αが90度未満であり、直行線と基端側面の縁線の延線とによって形成される角度βが90度未満であり、基線における基点から前記直行線までの長さdを0より大きくするように基端側面と先端側面とが形成されているので、対象物を確実に把持するロボット用ハンドを提供できる。
本実施形態に係るロボット1の概略構成を示す斜視図である。 同実施形態に係る把持部の構成を示す平面図である。 同実施形態に係る把持爪の開閉機構を説明する図である。 同実施形態に係る把持爪形状のパラメーターα、β、dを算出する手順を説明する図である。 同実施形態に係る把持爪が把持可能な部品を説明する図である。 同実施形態に係る把持可能な最大の大きさと把持爪形状のパラメーターα、β、dとの関係を説明する図である。 同実施形態に係る把持爪の頂点と部品との関係により把持可能な部品の大きさを説明する図である。 同実施形態に係る把持爪の頂点と部品との関係を説明する図である。 本実施形態に係る把持爪を閉じた時に把持可能な部品の大きさを説明する図である。 同実施形態に係る把持爪により把持可能な部品の最小の大きさの算出を説明する図である。 同実施形態に係るケージング領域のパラメーターを説明する図である。 同実施形態に係るケージング領域の形状と各パラメーターを説明する図である。 同実施形態に係るケージング領域のx方向の距離がc21の場合を説明する図である。 同実施形態に係るケージング領域のx方向の距離がc22の場合を説明する図である。 同実施形態に係るケージング領域のx方向の距離がc23の場合を説明する図である。 同実施形態に係るケージング領域のx方向の距離がc24の場合を説明する図である。 同実施形態に係るケージング可能な最大の大きさrmax2と距離c、c、climの関係を説明する図である。 同実施形態に係るセルフアライメントの条件を説明する図である。 同実施形態に係る把持爪から部品に加わる力を説明する図である。 同実施形態に係るrと頂点aの関係を説明する図である。 同実施形態に係る部品Mを取り付ける場合に用いる条件を説明する図である。 同実施形態に係る把持爪先が取り付ける部品M2と干渉している例を説明する図である。 同実施形態に係る部品Mの最小の大きさrminを計算した結果の一例を示す図である。 同実施形態に係る部品Mの最大の大きさrmaxを計算した結果の一例を示す図である。 同実施形態に係るdを4.1mmとした場合のαとβの値の計算結果の一例を示す図である。 同実施形態に係る把持爪の設計例を説明する図である。 同実施形態に係る把持爪の他の設計例を説明する図である。
以下、本発明の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。なお、本発明は斯かる実施形態に限定されず、その技術思想の範囲内で種々の変更が可能である。また、以下の図面においては、各構成をわかりやすくするために、実際の構造と各構造における縮尺や数等が異なっている。
以下の説明においては、図1中に示したXYZ直交座標系を参照しつつ各部材について説明する。XYZ直交座標系は、X軸及びY軸が水平面に対して平行かつ互いに直交する方向に設定され、Z軸がX軸及びY軸のそれぞれと直交する方向(鉛直方向)に設定されている。
図1は、本実施形態に係るロボット1の概略構成を示す斜視図である。図1において、符号W1を付した物体は第1対象物、符号W2を付した物体は第2対象物である。また、符号L1Aを付した物体は第1アーム21Aの回転軸,符号L2Aを付した物体は第2アーム22Aの回転軸、符号L3Aを付した物体は第3アーム23Aの回転軸、符号L4Aを付した物体は把持部10Aの回転軸である。符号L1Bを付した物体は第1アーム21Bの回転軸,符号L2Bを付した物体は第2アーム22Bの回転軸、符号L3Bを付した物体は第3アーム23Bの回転軸、符号L4Bを付した物体は把持部10Bの回転軸である。
ここでは、第1対象物W1として小型・軽量の歯車(平歯車ともいう)を例示して説明する。第2対象物W2として前記歯車を回転可能に支持する支持軸(ピン)を備える電子機器を例示して説明する。なお、第1対象物W1は把持部と接する側に曲面を有する略円柱形状となっている。なお、小型とは、例えば、対象物の直径が10[mm]〜30[mm]である。また、軽量とは、例えば、対象物の重さが数[g]〜数十[g]である。また、第1対象物W1は、略円柱形状の例えばワッシャ、プーリー(滑車)などでもよい。
図1に示すように、本実施形態に係るロボット1は、一対の指部を開閉させて対象物を把持する把持部10A、10Bと、対象物と把持部10A、10Bとをそれぞれ相対的に移動させるアーム(移動装置)20A,20Bと、第1対象物W1を搬送するベルトコンベア33、34と、第1対象物W1を第1ベルトコンベア(移動装置)33に搬入するフィーダー36と、第1対象物W1の受け渡し用の台となるステージ37と、対象物W1,W2を載置するステージ(移動装置)30と、アーム20A、20B、主軸24及びステージ30を支持する基台50と、アーム20A、20Bにそれぞれ取り付けられたカメラ40A、40Bと、ロボット1自身の動作を制御する制御装置60と、制御装置60への入力指示を行う入力装置70と、を備えている。
把持部10Aは、第3アーム23Aの先端部に連結されている。把持部10Aは、第1ベルトコンベア33に置かれた第1対象物W1を把持する。把持部10Aは、把持した第1対象物W1をステージ37に搬送する。把持部10Aは、第1対象物W1を把持する力を検出する検出装置42Aを備えている。検出装置42Aとしては、例えば、圧力センサーを用いたり、モーターのトルクの変化(モーターを流れる電流の変化)を検出するセンサーを用いる。
把持部10Bは、第3アーム23Bの先端部に連結されている。把持部10Bは、ステージ37に置かれた第1対象物W1を把持する。把持部10Bは、把持した第1対象物W1をステージ30に搬送する。把持部10Bは、把持した(またはステージ37に配置された)第1対象物W1を第2対象物W2に搬送する。具体的には、把持部10Bによって、第1対象物W1が第2対象物W2のピンに挿通される。把持部10Bは、第1対象物W1を把持する力を検出する検出装置42Bを備えている。検出装置42Bとしては、例えば、圧力センサーを用いたり、モーターのトルクの変化(モーターを流れる電流の変化)を検出するセンサーを用いる。
アーム20Aは、第1アーム21A、第2アーム22A、第3アーム23Aがこの順に連結されたものである。第1アーム21Aは、Z軸方向に回転軸を有する主軸24及び平面視略矩形の基底部25を介して基台50に接続されている。第1アーム21Aは、主軸24との連結個所において、水平方向(XY平面と平行な方向)に回転軸L1A周りを正逆回転可能に設けられている。第2アーム22Aは、第1アーム21Aとの連結個所において、水平方向に回転軸L2A周りを正逆回転可能に設けられている。第3アーム23Aは、第2アーム22Aとの連結個所において、水平方向に回転軸L3A周りを正逆回転可能であるとともに、垂直方向(Z軸方向)に上下移動可能に設けられている。なお、把持部10Aは、第3アーム23Aとの連結個所において、水平方向に直交する方向に回転軸L4A周りを正逆回転可能に設けられている。
アーム20Bは、第1アーム21B、第2アーム22B、第3アーム23Bがこの順に連結されたものである。第1アーム21Bは、Z軸方向に回転軸を有する主軸24及び平面視略矩形の基底部25を介して基台50に接続されている。第1アーム21Bは、主軸24との連結個所において、水平方向(XY平面と平行な方向)に回転軸L1B周りを正逆回転可能に設けられている。第2アーム22Bは、第1アーム21Bとの連結個所において、水平方向に回転軸L2B周りを正逆回転可能に設けられている。第3アーム23Bは、第2アーム22Bとの連結個所において、水平方向に回転軸L3B周りを正逆回転可能であるとともに、垂直方向(Z軸方向)に上下移動可能に設けられている。なお、把持部10Bは、第3アーム23Bとの連結個所において、水平方向に直交する方向に回転軸L4B周りを正逆回転可能に設けられている。
第1ベルトコンベア33、第2ベルトコンベア34は、アーム20Aが設けられた側からこの順に離間して配置されている。フィーダー36は、第1ベルトコンベア33の上流側(+Y方向側)に配置されている。第2ベルトコンベア34は、第1ベルトコンベア33の下流側(−Y方向側)に突出するよう平面視において第1ベルトコンベア33よりも大きくなっている。第1ベルトコンベア33から落下した第1対象物W1は、第2ベルトコンベア34に搬送されて図示しない傾斜したベルトコンベアによりフィーダー36の開口部36aに投入される。このようにして、把持部10Aに把持されなかった第1対象物W1は、第1ベルトコンベア33、第2ベルトコンベア34、フィーダー36を循環するようになっている。
ステージ30は、対象物を載置する天板31と、天板31を支持するベース部35と、を備えている。ベース部35は、例えば、X方向に天板31を水平移動させる移動機構と、Y方向に天板31を移動させる移動機構と、がそれぞれ独立に収納されており、天板31を水平方向に移動可能に設けられている。
カメラ40Aは、アーム20Aを構成する第2アーム22Aの先端部に取り付けられている。カメラ40Aとしては、例えばCCDカメラを用いる。カメラ40Aは、第1ベルトコンベア33上に載置された第1対象物W1を撮像する。カメラ40Aの撮影画像は、制御装置60に送信される。
カメラ40Bは、アーム20Bを構成する第2アーム22Bの先端部に取り付けられている。カメラ40Bとしては、例えばCCDカメラを用いる。カメラ40Bは、天板31上に載置された第1対象物W1、第2対象物W2を撮像する。カメラ40Bの撮影画像は、制御装置60に送信される。
制御装置60は、メモリー、CPU、電源回路等を内蔵している。制御装置60は、入力装置70から入力されるロボット1の動作内容を規定する動作プログラム等を記憶し、CPUによってメモリーに記憶された各種プログラムを起動しロボット1を統括制御する。
図2は、本実施形態に係る把持爪の構成を示す平面図である。ここでは、把持部10A及び把持部10Bのうち把持部10Aの把持爪41Aを例示して把持爪の構成を説明することとする。把持部10Bの把持爪41Bについては把持部10Aの把持爪41Aと同様の構成であるため、その詳細な説明を省略する。図2(a)は、把持爪の構成を示す平面図であり、図2(b)は、把持爪の形状のパラメーターを説明する図である。
図2(a)に示すように、把持爪(爪部ともいう)41Aは、把持爪101と把持爪102とを備えている。把持爪101と102は、基準線202で線対称の関係である。また、把持爪101と102は、先端から後端(基端もしくは基部ともいう)に向かうにしたがって、互いに離間する方向に漸次傾斜する第1傾斜面(先端側の面ともいう)111と112を有し、互いに近接する方向に漸次傾斜する第2傾斜面(基端側の面もしくは基部側の面もいう)121と122を有している。また、把持爪101と102は、例えば、アルミニウム等の金属(平板)を曲げたり、前記金属(直方体)を切削したりすることによって形成することができる。
このような構成により、第1対象物W1は把持爪101と把持爪102の先端付近で把持されることとなる。このため、把持爪101と102とは、第1対象物W1を把持して搬送するために、ケージング、セルフアライメント、摩擦把持の3つの機能を実現できる。制御装置60は、把持爪101と102に第1対象物W1を4点以上の接触点で把持させるよう制御を行う。
なお、「ケージング」とは、対象物(第1対象物W1)がある位置・姿勢のときに、第1対象物W1が、一対の把持爪101と102とによって閉じられた空間の中にあることをいう。ケージングでは、第1対象物W1の位置あるいは姿勢は、把持爪101と102とに拘束されておらず自由である。
「セルフアライメント」とは、把持爪101と102が第1対象物W1を挟み込む際に、把持爪101と102の形状や、把持爪101と102と第1対象物W1との摩擦力によって、第1対象物W1を前記閉じられた空間の中で所定の位置に移動させることをいう。
「摩擦把持」とは、把持爪101と102が第1対象物W1を4点以上の接触点で接触させて第1対象物W1を拘束し、かつ、摩擦力によって第1対象物W1を第1対象物W1が配置された面33aに対して垂直な方向に拘束して把持することをいう。
図2(b)に示すように、把持爪101の先端は、頂点a、a、aに囲まれた三角形(凹部ともいう)の形状(以下、把持爪形状という)になっている。この把持爪形状を3つのパラメーターα、β、dで表す。符号βは、線分aと線分aとのなす角を表し、符号αは、頂点aから線分aに垂線(基線ともいう)をおろした場合の線分aと垂線とのなす角を表す。また、符号dは、三角形aの底辺aまでの高さ(=acosα)を表す。また、第1傾斜面111と第2傾斜面121との交点である点aを基点ともいう。
把持爪101において、把持爪形状のパラメーターα、β、dが取り得る範囲は、次式(1)のようになる。
以下、この把持爪形状のパラメーターα、β、dを算出する手法について説明する。図3(a)と図3(b)は、本実施形態に係る把持爪の開閉機構を説明する図である。
図3(a)に示すように、制御装置60は、把持爪101と102とを、各々の頂点aとaとを結ぶ辺を延長して交わる点Qを中心として、互いの辺aとを延長した線同士のなす角φを制御することで開閉する。また、把持爪101と102を、把持爪101の開閉における3つのパラメーター(以下、開閉パラメーターという)θ、γ、l(エル)で表す。点Pは回転中心を表し、符号l(エル)は、点Pから把持爪101の三角形aの下端a(点B;基端側の面の端部ともいう)までの距離を表す。符号γは把持部101が閉じている時のBPとx軸がなす角を表し、符号θは、把持部101が閉じている時のBPと把持爪101が開いた状態の時のB’Pがなす角を表す。
次に、把持爪形状のパラメーターα、β、dを算出する手順を、図面を用いて説明する。図4は、本実施形態に係る把持爪形状のパラメーターα、β、dを算出する手順を説明する図である。
まず、図4を用いて把持爪形状のパラメーターα、β、dを算出する手順の概略を説明する。
図示しない把持爪設計装置は、把持爪101と102とが把持可能な範囲を算出する(ステップS1)。なお、本実施形態では、把持爪101と102の把持爪形状のパラメーターα、β、dを、把持爪設計装置が算出する例について説明するが、例えば、これらの算出手順に従って算出を行う演算装置や、把持爪の設計者が行うようにしてもよい。
次に、把持爪設計装置は、後述するケージング条件とセルフアライメント条件を含む制約条件を用いて、把持爪101と102とが把持可能な範囲の絞り込みを行う(ステップS2)。
次に、把持爪設計装置は、制約条件から把持爪101と102の爪先形状の範囲の絞り込みを行う(ステップS3)。
次に、把持爪設計装置は、把持爪101と102の爪先形状を算出、すなわち、把持爪形状のパラメーターα、β、dを算出する(ステップS4)。
[摩擦把持の条件]
次に、ステップS1で行う把持爪101と102とが把持可能な範囲を計算手法について、詳細に説明する。把持爪101と102とが、対象物W1を把持する条件は、把持爪101、102と対象物W1とが、少なくとも3点の接触点を有して接し、拘束していることである(摩擦把持の条件)。
ここで、まず、把持爪設計装置は、把持爪101と102が把持可能な対象物W1(部品)の最大の大きさを求める。
図5は、本実施形態に係る把持爪が把持可能な部品を説明する図である。この図では、把持爪101と102が把持する物体Mの形状は、xy平面から視たとき円形(例えば、円柱状)である。また、以下の説明において、把持爪形状のパラメーターα、β、dを算出するため、前述した把持爪101と102の先端の三角形の形状について説明する。なお、以下の説明では、把持爪形状のパラメーターα、β、dが異なる把持部であっても、共通の符号101と102とを用いて、把持部101と102と称する。また、把持爪101と102が把持する対象物W1は、以下、大きさが異なっても共通の符号Mを用いて、部品Mと称する。また、図5(a)〜図5(c)に示すように、把持爪101の第1傾斜面111と物体Mとの接点を点p、把持爪101の第2傾斜面121と部品Mとの接点を点p、把持爪102の第1傾斜面112と部品Mとの接点を点p、把持爪102の第2傾斜面122と部品Mとの接点を点pと称する。また、物体Mの中心点oは、基準線202上にあり、中心点oを通り、この基準線202に対して垂直な線分を中心線201と称する。
図5(a)は、把持爪101と102とが把持可能な部品を説明する図であり、図5(b)は、把持爪101と102とが把持可能な最大の大きさの部品を説明する図であり、図5(c)は、把持爪101と102とが把持不可能な部品を説明する図である。
図5(a)に示すように、中心線201は、接点pとpを結ぶ線分と、接点pとpを結ぶ線分との間に位置している。このような状態の場合、把持爪101と102とは、4つの接触点により部品Mを囲むように把持できるため、部品Mを摩擦把持により安定して把持している。
図5(c)に示すように、中心線201は、接点pとpを結ぶ線分よりy方向の正方向に位置している。このような状態の場合、把持爪101と102とは、4つの接触点により部品Mを囲むように把持できないため、部品Mを摩擦把持により安定して把持できない場合がある。例えば、物体Mと把持爪101と102の摩擦係数が所定の値より小さい場合、部品Mは、摩擦把持された状態からy方向の正方向へ抜けて飛び出してしまう場合がある。
このため、把持爪101と102が把持する部品Mの最大の大きさは、図5(b)に示すように、中心線201と接点pとpを結ぶ線分と一致する場合である。この把持爪101と102の面(第1傾斜面111と112、第2傾斜面121と122)が把持できる部品Mの最大半径をrmax1(以下、把持可能な最大の大きさという)で表す。
図6は、本実施形態に係る把持可能な最大の大きさと把持爪形状のパラメーターα、β、dとの関係を説明する図である。図6に示すように、部品Mは、4つの接点p〜pで部品Mを囲んでいる。すなわち、全ての接点p〜pと部品Mが、把持爪101と102の面(第1傾斜面111と112、第2傾斜面121と122)にある。このように、4つの接点で部品Mを囲むことができる把持可能な最大の大きさをrmax11で表す。
図7は、本実施形態に係る把持爪の頂点と部品との関係により把持可能な部品の大きさを説明する図である。図8は、本実施形態に係る把持爪の頂点と部品との関係を説明する図である。
図7(a)は、把持可能な場合を説明する図であり、図7(b)は、把持不可能な場合を説明する図である。なお、以下の説明では、部品Mは、把持爪101と102の材質より柔らかい樹脂などの場合について説明する。
図7(a)に示すように、部品Mは、把持爪101の第2傾斜面121と接点pで接触し、および把持爪102の第2傾斜面122と接点pで接触している。そして、部品Mは、把持爪101の第1傾斜面111とは接していず、把持爪101の先端の三角形aの頂点a(接点p)で接触している。接点pにおいて、把持爪101の三角形aの辺aは、部品Mの接線である。このため、把持爪101の頂点aは、部品Mに突き刺さらない。
一方、図7(b)に示すように、図7(a)と同様に、部品Mが、把持爪101の第2傾斜面121と接点pで接触し、および把持爪102の第2傾斜面122と接点pで接触している。しかしながら、把持爪101の頂点aと部品Mは、接点pで接している。この場合、接点pにおいて、把持爪101の三角形aの辺aは、部品Mの接線ではない。このため、把持爪101の頂点aは、部品Mに突き刺ささる。すなわち、把持可能な最大の大きさの条件として、把持爪101の頂点aまたは頂点aが、部品Mに突き刺さらない必要がある。
以下、把持爪101と102の頂点aと、把持爪101と102の頂点aとを爪先と称する。
図8(a)は、把持爪101と102の頂点aが部品Mに突き刺さらない条件を説明する図である。図8(b)は、把持爪101と102の頂点aが部品Mに突き刺さらない条件を説明する図である。図8(a)と図8(b)の場合分けは、把持爪形状のパラメーターαが、π/2−β未満であるか、π/2−β以上であるかである。このように、爪先に突き刺さらない条件を加味した把持可能な最大の大きさをrmax12で表す。
この結果、図6と図8に示すように、把持可能な最大の大きさrmax1は、幾何学的関係から、把持爪形状のパラメーターα、β、dおよび開閉パラメーターθ、γ、l(エル)により、次式(2)〜次式(4)のようになる。
なお、式(2)において、rmax1が、rmax11かrmax12かが選択されるかは、爪先の形状により異なる。また、式(4)において、ifは、場合分けを表し、αがπ/2−β未満の場合は、rmax12=d/cos(α)×tan((π/2−β+α)/2)であり、αがπ/2−β以上の場合は、rmax12=d/sin(β)×tan((π/2−β+α)/2)である。
次に、把持爪101と102を閉じた状態について説明する。図9は、本実施形態に係る把持爪を閉じた時に把持可能な部品の大きさを説明する図である。
図9(b)に示すように、把持爪101と102を閉じた場合、把持爪101と102の第1傾斜面111と112、第2傾斜面121と122のおのおのの面は、部品Mとそれぞれ接点p〜pと接している。この状態の部品Mは、把持爪101と102によって把持可能な最小の大きさrmin1である。
一方、図9(a)に示すように、部品Mが小さい場合、把持爪101と102を閉じた時、部品Mは、4つの接点p〜pすべてと接することができない。このような状態を、把持爪101と102が部品Mを把持できない(把持不可能)とする。
また、図9(c)に示すように、部品Mの後端は、把持爪101と102の第2傾斜面121と122において接点pとpに接している。そして、部品Mの先端と把持爪101と102との接点pとpは、把持爪101と102の先端aである。また、線分aは、部品Mの接線である。このような状態は、図8で説明したように、把持爪101と102が部品Mに突き刺さらない状態であるため、把持可能な状態である。
図10は、本実施形態に係る把持爪により把持可能な部品の最小の大きさの算出を説明する図である。この状態は、図9(b)と同様に、把持爪101と102を閉じた時に、部品Mが把持爪101と102の面(第1傾斜面111と112、第2傾斜面121と122)に4つの接点p〜pで接している状態である。部品Mが円のため、把持爪101と102とが把持可能な部品Mの最小の大きさrmin1は、爪を閉じたときの内接円の半径である。従って、把持可能な部品の最小の大きさ は、図10に示す幾何学的関係から次式(5)のように求められる。
以上で、ステップS1で行う演算の説明を終了する。
次に、ステップS2で行う処理について詳細に説明する。ステップS2では、ケージング条件とセルフアライメント条件を制約条件として用い、把持爪101と102が把持可能な範囲の絞り込みを行う。
図11は、本実施形態に係るケージング領域のパラメーターを説明する図である。図11(a)に示すように、符号rは、部品Mの半径を表す。部品Mの中心点oが自由に動ける空間Sを、x方向の長さをc、y方向の長さをcで表す。また、図11(b)に示すように、符号Hは、ケージング領域Sのy方向の正方向側の頂点を表し、符号Jは、y方向の負方向側の頂点を表す。また、符号Iは、ケージング領域Sの線分HJに対して負方向側のx方向の頂点を表し、符号Kは、線分HJに対して正方向側のx方向の頂点を表す。すなわち、y方向の長さcは、頂点HとJとの間の距離であり、x方向の長さcは、頂点IとKとの間の距離である。
図12は、本実施形態に係るケージング領域の形状と各パラメーターを説明する図である。
まず、符号についての定義を行う。図12(a)、図12(b)に示すように、把持爪101と102の三角形aにおいて、符号l(エル)は、頂点aとaとのy方向の距離を表す。また、図11で説明したy方向の長さcを、ケージング領域の形状に応じて、符号c11、c12で表す。また、図11で説明したx方向の長さcを、ケージング領域の形状に応じて、符号c21、c22、c23、c24で表す。また、符号l(エル)は、三角形aの頂点aを符号Bで表し、点Bと頂点Jとのx方向の距離を表す。
まず、図12(a)と図12(b)に示すように、ケージング領域Sの頂点IJKで囲まれた領域の形状により、y方向の長さc11とc12に場合分けする。左右の把持爪101と102との爪先の先端位置の距離は、部品Mの直径以下となる。すなわち、距離c11の上端は左右の把持爪101と102の爪先の先端位置の中点となる。
図12(a)に示すように、ケージング領域Sの線分は、頂点IとJの間が直線であり且つ頂点JとKとの間が直線である。そして、ケージング領域Sの線分は、頂点HとIの間が直線ではない且つ頂点HとKとの間が直線でない。また、図12(a)に示すように、点Bと頂点Jとの距離はrではない。このような状態のケージング領域Sのy方向の長さをc11とする。
図12(b)に示すように、ケージング領域Sの線分は、頂点IとJの間が直線だけではなく且つ頂点JとKとの間が直線だけではない。すなわち、頂点IとJの間の線分は、図12(b)に示すように、直線と曲線と有している。そして、ケージング領域Sの線分は、頂点HとIの間と、頂点HとKの間とは、各々、直線と曲線と有している。また、図12(b)に示すように、点Bと頂点Jとの距離はrである。このような状態のケージング領域Sのy方向の長さをc12とする。
図12(a)と図12(b)に示すように、ケージング領域Sのy方向の距離cは、次式(6)のように場合分けされる。
図12(a)と図12(b)に示した幾何学的関係から、ケージング領域Sのy方向の長さをc11とc12は、次式(7)〜次式(8)のようになる。
式(7)、式(8)において、距離l(エル)、距離l(エル)は、次式(9)〜次式(10)である。
また、式(7)、式(8)において、角度θは、次式(11)である。
なお、式(11)において、a、b、cは、次式(12)〜次式(14)である。
[ケージング条件]
次に、ケージング領域Sの形状により、図13〜図16に示すように、ケージング領域Sのx方向の距離cをc21〜c24に場合分けする。
図13は、本実施形態に係るケージング領域のx方向の距離がc21の場合を説明する図である。図14は、本実施形態に係るケージング領域のx方向の距離がc22の場合を説明する図である。図15は、本実施形態に係るケージング領域のx方向の距離がc23の場合を説明する図である。図16は、本実施形態に係るケージング領域のx方向の距離がc24の場合を説明する図である。
まず、図13〜図16で用いる符号について定義する。符号Tは、把持爪101の三角形aの頂点aを表し、符号Bは、頂点aを表す。また、符号Cは、ケージング領域Sの頂点Jを表す。符号L1は、ケージング領域Sの頂点Jと頂点Iを結ぶ線分を通る直線を表す。符号Aは、頂点Iと頂点Hとの間の直線範囲の終点を表す。すなわち、図13において、線分IAは直線であり、線分AHは曲線である。直線L2は、ケージング領域Sの頂点Iと頂点Hとの間の直線範囲IAを通る直線である。符号l(エル)は、ケージング領域Sの頂点Jと、把持爪101の三角形aの頂点aとのx方向の距離を表す。また、符号l(エル)は、点A(円弧と直線の境界(上側))と直線L1との距離を表し、符号l(エル)は、点C(円弧と直線の境界(下側))と直線L2との距離を表す。符号l(エル)は、点Aと点B(爪先の先端)の距離、l(エル)は点Cと点T(爪先の先端)の距離を表す。
図13〜図16に示すように、ケージング領域Sの頂点IKの距離cは、次式(15)のように場合分けされる。
式(15)において、例えば、lが0(ゼロ)より大きいとは、ケージング領域Sの頂点Iと頂点Hとの間に直線領域があることを意味している。また、lが0(ゼロ)未満とは、ケージング領域Sの頂点Iと頂点Hとの間に直線領域がない、すなわち曲線領域があることを意味している。lが0(ゼロ)以上とは、ケージング領域Sの頂点Iと頂点Hとの間に直線領域があり、曲線領域を含むことを意味している。
図13に示すように、距離c21を有するケージング領域Sは、頂点Hと頂点Iの区間が直線と曲線で形成され、頂点Iと頂点Jの区間が直線のみで形成されている。図14に示すように、距離c22を有するケージング領域Sは、頂点Hと頂点Iの区間が曲線のみで形成され、頂点Iと頂点Jの区間が直線のみで形成されている。図15に示すように、距離c23を有するケージング領域Sは、頂点Hと頂点Iの区間が直線と曲線で形成され、頂点Iと頂点Jの区間が曲線のみで形成されている。図16に示すように、距離c24を有するケージング領域Sは、頂点Hと頂点Iの区間が曲線のみで形成され、頂点Iと頂点Jの区間が曲線のみで形成されている。
図13〜図16に示した幾何学的関係から、ケージング領域Sのx方向の長さをc21〜c24は、次式(16)〜次式(19)のようになる。
なお、式(16)〜式(19)において、l(エル)〜l(エル)、角度θは、次式(20)〜次式(25)である。
なお、式(25)において、a、b、cは、次式(26)〜次式(28)である。
ケージング領域Sが大きいほど,部品Mの位置誤差に対してロバストな把持が可能となる。また、部品Mが大きいほどケージング領域Sの距離cおよびcの値は小さくなる。そこで許容可能な位置誤差の最小値climを定め、距離cまたはcが最小値climを下回る部品Mの大きさをケージング可能な最大の大きさrmax2とする。把持爪設計装置は、rmax2を式(6)及び式(15)から数値計算により求める。
図17は、本実施形態に係るケージング可能な最大の大きさrmax2と距離c、c、climの関係を説明する図である。図17において、縦軸は、距離c、c、climの長さであり、横軸は部品Mの半径である。図17に示すように、ケージング可能な最大の大きさrmax2は、距離cまたはcの曲線と最小値climの交点のrが小さい値を選択する。例えば、式(6)の場合分けでc12が選択され、式(15)の選択でc21が選択された場合、ケージング可能な最大の大きさrmax2は、距離c12またはc21の曲線と最小値climの交点のrが小さい値を選択する。
また、最小値climは、許容される位置誤差である。許容される位置誤差とは、ケージングが成立する状態で部品Mが自由に動ける範囲(ケージング領域S)の事で、例えば最小値clim=2.0[mm]であれば、距離cまたはcが2.0[mm]となる。
この値は、例えばカメラで対象物を認識して、把持部10Aで物体を把持する場合に、カメラの認識誤差や把持部10Aの位置決め誤差等が、c、cを2.0[mm]で形成する領域Sの範囲内であれば、rmax2の部品Mをケージングが出来る事を意味している。
[セルフアライメント条件]
次に、把持爪設計装置が、セルフアライメントが可能な部品Mの最大の大きさを算出する方法について説明する。
図18は、本実施形態に係るセルフアライメントの条件を説明する図である。図18(a)に示すように、部品Mは、把持爪101と102の第2傾斜面121と122の接点pとp3で接触している。この状態で、把持爪101と102とが互いに近づく方向に移動、すなわち閉じると、部品Mが、y方向の正方向に移動させられる。これにより、セルフアライメントが行われる(上方向のセルフアライメントともいう)。また、図18(a)において、符号φは、把持爪101の線分aと、頂点aを始点としy方向に平行な線分401とのなす角を表す。
また、図18(b)に示すように、部品Mは、把持爪101と102の第1傾斜面111と112の接点pとpで接触している。この状態で、把持爪101と102とが互いに近づく方向に移動、すなわち閉じると、部品Mが、y方向の負方向に移動させられる。これにより、セルフアライメントが行われる(下方向のセルフアライメントともいう)。また、図18(b)において、符号φは、把持爪101の線分aと、頂点aを始点としy方向に平行な線分411とのなす角を表す。
このなす角φは、把持爪101と部品Mの接触角である。
図19は、本実施形態に係る把持爪から部品に加わる力を説明する図である。図19(a)は、図18(a)と同様に上方向のセルフアライメント時の把持爪から部品に加わる力を説明する図である。図19(b)は、図18(b)と同様に上方向のセルフアライメント時の把持爪から部品に加わる力を説明する図である。また、図19(b)において、符号xbは、把持爪101の頂点aから部品Mの中心点oを通る線分421までの距離である。図20は、本実施形態に係るrと頂点aの関係を説明する図である。
図19(a)、図19(b)に示すように、把持爪101と102から部品Mに加わる力Fを、把持爪方向(線分a方向または線分a方向)の力fとx方向の力fに分解すると次式(29)のように表される。
また、部品Mに対して働く摩擦力fは、摩擦係数をμとすると、次式(30)のように表される。
式(29)、式(30)より、把持爪101と102を閉じることによって、部品Mが移動する条件は、次式(31)のように表される。
式(31)において、次式(32)のように置く。
次に、上方向のセルフアライメントの場合のセルフアライメント条件を説明する。図19(b)に示すように、接触角φは、次式(35)のように表される。
式(33)のように、把持爪101と102を閉じるほど、接触角φが小さくなるため、βが(tan−1μ)未満の範囲では、セルフアライメントの途中で部品Mが止まってしまう場合がある。このため、上方向へセルフアライメントが可能な部品Mの最小の大きさrmin2は、図19(a)に示した幾何学的関係から、次式(34)のように表される。
式(34)に、式(33)を代入すると、次式(35)のようになる。
次に、下方向のセルフアライメントの場合のセルフアライメント条件を説明する。図19(b)に示すように、接触角φは、次式(36)のように表される。
式(36)のように、把持爪101と102を閉じるほど、接触角φが大きくなるため、(π/2−α)が(tan−1μ)以上の範囲では、最も把持爪101と102とが開いたときに、セルフアライメントが可能である。このため、下方向へセルフアライメントが可能な部品Mの最大の大きさrmax3は、図19(b)に示した幾何学的関係から、次式(37)のように表される。
式(37)に、式(36)を代入すると、次式(38)のようになる。
以上のように、ステップS2では、把持爪設計装置が、ケージング条件に基づき、ケージング可能な部品Mの最大の大きさrmax2を式(6)と式(15)から算出する。さらに、把持爪設計装置は、セルフアライメント条件に基づき、上方向へセルフアライメントが可能な部品Mの最小の大きさrmin2を式(35)から算出し、下方向へセルフアライメントが可能な部品Mの最大の大きさrmax3を式(38)から算出する。
以上で、ステップS2で行う演算の説明を終了する。
[対象部品組み付け可能な条件]
次に、ステップS3で行う処理について詳細に説明する。ステップS3では、部品Mを取り付ける場合について考慮するときに用いる条件について説明する。
図21は、本実施形態に係る部品Mを取り付ける場合に用いる条件を説明する図である。図21(a)に示すように、把持爪101と102は、把持した部品M1を取り付け先の部品M2の歯車同士が組み合うように取り付ける。つまり、部品M1とM2は、例えば歯車を有するギアである。図21(b)は、把持爪先が、取り付ける部品M2と干渉なく組み付けが可能な条件を説明する図である。また、図22は、本実施形態に係る把持爪先が取り付ける部品M2と干渉している例を説明する図である。
図21(b)において、符号oは部品M1の中心点であり、符号oは、取り付けられる部品M2の中心点である。また、符号l(エル)は、把持爪101の三角形aの頂点a1と部品M1の中心点oとのx方向の距離を表し、符号l(エル)は、把持爪101の頂点a1と頂点aとの距離を表し、符号l(エル)10は、取り付けられる部品M2の中心点oと把持爪101の頂点aとの距離のy成分を表す。
図22に示すように、把持爪101と102が、歯車の部品M1を歯車の部品M2に取り付ける場合、あまり部品M1を包み込むような把持爪先形状であると、もう一方の歯車と爪先が干渉してしまう。すなわち把持爪101と102は、干渉なく組み付けが可能な条件として、次式(39)を満たす必要がある。
なお、式(39)において、距離l(エル)、l(エル)、l(エル)10は、次式(40)〜次式(42)である。
なお、式(42)において、図21(b)に示すように、rは把持対象の歯車の半径を表し、rは組み付けしている相手である歯車の半径を表し、dは歯車の軸間距離を表している。
以上のように、ステップS3では、把持爪設計装置が、部品組み付け可能な条件に基づき、把持爪101と102の条件を式(39)により算出する。
なお、ステップS3は、図21(a)に示したような歯車同士の取り付け時に考慮する必要があるが、例えば、把持された部品Mを軸に取り付ける場合には考慮しないようにしてもよい。この場合、ステップS3の演算処理は行わないようにしてもよい。
なお、本実施形態では、取り付け先の部品M2に干渉しない条件を設定する例を説明したが、把持する部品Mの大きさに応じて、把持爪101と102が取り付け部品M2と干渉する部分を削除するようにしてもよい。この場合においても、前述した摩擦把持する条件、セルフアライメント条件、ケージング条件を満たすようにして、干渉部分を削除する。
以上で、ステップS3で行う演算の説明を終了する。
次に、ステップS4で行う処理について詳細に説明する。ステップS4では、ステップS1〜ステップS3で算出された結果を用いて、把持爪101と102の爪先形状を算出する。
把持爪設計装置は、許容可能な位置誤差clim、摩擦係数μを用いて次式(43)と次式(44)により、爪先形状において把持可能な部品Mの最小の大きさrminと、把持可能な最大の大きさrmaxを算出する。
すなわち、把持爪設計装置は、式(43)により、部品Mの最小の大きさrminとして、摩擦把持可能な部品Mの最小の大きさrmin1と、先端から基端へのセルフアライメントが可能な部品Mの最小の大きさrmin2のうち、大きい値を選択する。また、把持爪設計装置は、式(44)により、部品Mの最大の大きさrmaxとして、摩擦把持可能な部品Mの最大の大きさrmax1と、部品Mの中心が移動可能な領域が最大となる部品Mの最大の大きさrmax2と、先端から基端へのセルフアライメントが可能な部品Mの最大の大きさrmax3と、のうち、最も小さい値を選択する。このようにして選択された部品Mの最小の大きさrminと部品Mの最大の大きさrmaxとが、把持爪101と102とで把持可能な部品Mの大きさの範囲である。
なお、把持爪101、102の先端部は、必ずしも厳密な意味での端部のみを示しているのではなく、例えば、図3(a)のように、点aと点aを通る直線を含む先端の方の側面やそれに類する箇所も含んでいる。同様に、把持爪101、102の基部は、必ずしも厳密な意味での端部のみを示しているのではなく、例えば、図3(a)のように、点aと点aを通る直線を含む後ろ端の方の側面やそれに類する箇所も含んでいる。
また、明細書中の式は対象物が円である前提で示しているが、歯車でも近似的に外接円として扱うことで十分に成り立つものである。
次に、具体的な把持爪101と102の設計例について説明する。
図23は、本実施形態に係る部品Mの最小の大きさrminを計算した結果の一例を示す図である。図23に示すように、把持爪設計装置は、部品Mの最小の大きさrminを、例えば、0≦d≦7の範囲全てのdに対して、dの値毎にαとβの値を、式(43)により式(1)の各値の範囲内(αとβは、各々0<α<90[deg]、0<β<90[deg]の範囲内)で算出する。図23(a)〜図23(d)は、d=1.0[mm]、d=3.0[mm]、d=5.0[mm]、及びd=7.0[mm]の時の、各々のαとβの値の計算結果である。図23(a)〜図23(d)において、横軸はαの角度であり、縦軸はβの角度である。
また、図24は、本実施形態に係る部品Mの最大の大きさrmaxを計算した結果の一例を示す図である。図24に示すように、把持爪設計装置は、部品Mの最大の大きさrmaxを、例えば、0≦d≦7の範囲全てのdに対して、dの値毎にαとβの値を、式(44)により式(1)の各値の範囲内(αとβは、各々0<α<90[deg]、0<β<90[deg]の範囲内)で算出する。図24(a)〜図24(d)は、d=1.0[mm]、d=3.0[mm]、d=5.0[mm]、及びd=7.0[mm]の時の、各々のαとβの値の計算結果である。図24(a)〜図24(d)において、横軸はαの角度であり、縦軸はβの角度である。
ただし、許容可能な位置誤差の最小値clim=2.0[mm]、摩擦係数μ=0.15として計算を行った。
図23(a)〜図23(d)において、グラフの暗い範囲の方がより小さな部品を把持可能な爪先であることを表している。図23(a)〜図23(d)に示したように、dとαの値が小さく、βの値が大きい方がより小さな部品を把持することができることがわかる。また、図24(a)〜図24(d)において、グラフの明るい範囲の方がより大きな部品を把持可能な爪先であることを表している。図24(a)〜図24(d)に示したように、dとαの値が大きく、βの値が小さい方がより小さな部品を把持することができることがわかる。ただしαがπ/2に近い範囲では、部品のセルフアライメントを行うことができない。
図25は、本実施形態に係るdを4.1mmとした場合のαとβの値の計算結果の一例を示す図である。図25(a)は、dを4.1mmとした場合の部品Mの最小の大きさrminの演算結果であり、図25(b)は、dを4.1mmとした場合の部品Mの最大の大きさrmaxの演算結果である。把持爪設計装置は、d=4.1mmに設定し、把持可能な部品の最大の大きさと最小の大きさの演算結果である図25(a)と図25(b)から、α=61.8[deg]、β=18.4[deg]を算出する。
図26は、本実施形態に係る演算結果による把持爪の設計例を説明する図である。
図26(a)は、式(43)と式(44)により算出された把持爪102の例である。上述したように、爪先形状のパラメーターは、d=4.1[mm]、α=61.8[deg]、β=18.4[deg]である。この把持爪の把持可能な部品Mの直径の範囲は、9.3[mm]〜33.5[mm]である。
すなわち、このようなパラメーターの把持爪を備えるロボット1は、部品の直径が9.3[mm]〜33.5[mm]の範囲で把持可能である。
また、図26(b)に示すように、把持爪102’は、図26(a)に示した把持爪102から部品Mを把持する上で不要な部分を削除したものである。このように、把持爪101と102の形状から、部品Mを把持する上で不要な部分を削除するようにしてもよい。
図27は、本実施形態に係る把持爪の他の設計例を説明する図である。図27(a)は、把持爪の斜視図であり、図27(b)は、把持爪の三面図である。
図27に示すように、把持爪102’は、第1傾斜面111に相当する箇所に鍔501、第2傾斜面121に相当する箇所に鍔502を備えている。図27(b)の側面図に示すように、鍔501(リブ)と鍔502(リブ)の高さはd1である。すなわち、鍔501と鍔502は、把持爪102’の面510に対して、高さd1だけ凸状の形状に形成されている。鍔501が、第1傾斜面(先端側面)であり、鍔502が、第2傾斜面(基端側面)である。
このように、把持爪102’は、鍔501と502を備えるようにしたので、図26(a)の爪先形状から部品Mを把持する上で不要な部分を削除しても、部品Mを把持することが可能になる。このように、第1傾斜面(先端側面)と第2傾斜面(基端側面)とが連続していなくてもよい。また、この鍔501と502は、z軸方向(特に正方向)に対して部品Mをケージングする効果も有する。
なお、本実施形態では、把持爪が部品を把持して、搬送あるいは第2対象物に組み付ける例を説明したが、例えば、アームに設けられているカメラで撮像された画像を用いて取り付けるようにしても良い。カメラは、制御装置60の制御によって、部品または第2対象物を撮像し、取り付け位置を撮影した画像に基づき認識するようにしてもよい。そして、認識した結果に基づき、部品を第2対象物の取り付け位置に移動するように制御装置が制御するようにしてもよい。
以上のように、把持爪を設計することで、小型・軽量部品の把持が可能なハンドの把持可能な部品の径の大きさの範囲が最も広くなる形状を求める事が可能となる。また、ロボットがこのように設計された把持爪を備えているため、小型・軽量部品の把持が可能で、さらに把持可能な部品の大きさの範囲が広くすることができる。また、把持可能な部品の大きさの範囲が広いため、ロボットに装着する把持爪を部品毎に取り替える必要がなくなり、ロボットが幅広い大きさの部品を把持することができる。
なお、本実施形態では、把持爪101と102とを備える組み立てロボットに適用する例を説明したが、例えば、本実施形態のロボット1を、搬送装置などに適用してもよい。また、本実施形態では、対象物を把持して搬送、または組み込む例を説明したが、例えば、物体の分解や検査など所定の動作を行うようにしてもよい。
なお、実施形態の図1の制御部、図示しない把持爪設計装置の各部の機能を実現するためのプログラムをコンピューター読み取り可能な記録媒体に記録して、この記録媒体に記録されたプログラムをコンピューターシステムに読み込ませ、実行することにより各部の処理を行ってもよい。なお、ここでいう「コンピューターシステム」とは、OSや周辺機器等のハードウェアを含むものとする。
また、「コンピューターシステム」は、WWWシステムを利用している場合であれば、ホームページ提供環境(あるいは表示環境)も含むものとする。
また、「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、フレキシブルディスク、光磁気ディスク、ROM(Read Only Memory)、CD−ROM等の可搬媒体、USB(Universal Serial Bus) I/F(インタフェース)を介して接続されるUSBメモリー、コンピューターシステムに内蔵されるハードディスク等の記憶装置のことをいう。さらに「コンピューター読み取り可能な記録媒体」とは、サーバーやクライアントとなるコンピューターシステム内部の揮発性メモリーのように、一定時間プログラムを保持しているものも含むものとする。また上記プログラムは、前述した機能の一部を実現するためのものであっても良く、さらに前述した機能をコンピューターシステムにすでに記録されているプログラムとの組み合わせで実現できるものであっても良い。
1・・・ロボット 10A、10B・・・把持部 20A、20Bアーム(移動装置)
W1、M、M1・・・第1対象物(部品) W2、M2・・・第2対象物
30・・・ステージ(移動装置) 33・・・第1ベルトコンベア、34・・・第2ベルトコンベア、37・・・ステージ 50・・・基台 40A、40B・・・カメラ
60・・・制御装置 70・・・入力装置
41A、41B、101、102・・・把持爪(爪部)
42A、42B・・・検出装置
111、112・・・第1傾斜面(先端側面)
121、122・・・第2傾斜面(基端側面)
、a、a・・・把持爪101または把持爪102の三角形aの各頂点
、p、p、p・・・把持爪101と把持爪102と部品Mとの接点
o、o・・・部品Mの中心点
・・・把持対象の部品の半径 r・・・組み付け相手である部品の半径
α・・・頂点aから辺aに垂線をおろした場合の辺aと垂線とのなす角
β・・・辺aと辺aとのなす角
d・・・三角形aの高さ
P・・・把持爪の回転中心
l・・・点Pから把持爪101先の三角形aの下端a1(点B)までの距離
γ・・・把持部101が閉じている時のBPがなす角
θ・・・把持爪101が開いた状態とのなす角γに対するB’Pのなす角
min・・・把持爪101と102とが把持可能な部品Mの最小の大きさ
max・・・把持爪101と102とが把持可能な部品Mの最大の大きさ
min1・・・摩擦把持可能な部品Mの最小の大きさと、
min2・・・先端から基端へのセルフアライメントが可能な部品Mの最小の大きさ
max1・・・摩擦把持可能な部品Mの最大の大きさ
max2・・・部品Mの中心が移動可能な領域が最大となる部品Mの最大の大きさ
max3・・・先端から基端へのセルフアライメントが可能な部品Mの最大の大きさ

Claims (12)

  1. 2つの爪部を備え、前記各爪部における他方の爪部との対向面に凹部が形成されて、前記各爪部が基端を揺動軸として揺動することで前記凹部にて対象物を把持するロボットであって、
    前記各爪部の前記凹部は、前記爪部の先端部と前記揺動軸との間に、基端側の面と、先端側の面とを有し、
    前記爪部を、前記揺動軸の軸方向に軸視した場合、
    前記基端側の面を含む直線と、前記先端側の面を含む直線とが交差する点を基点とし、
    前記基点を通る線を基線とし、
    前記基端側の面の縁線における揺動方向の内側の端点を通り、前記基線と直交する線を直行線とした場合、
    前記基線と、前記先端側の面を含む直線とのなす角の角度αが0度より大きく90度未満であり、
    前記直行線と、前記基端側の面を含む直線とのなす角の角度βが0度より大きく90度未満であり、
    前記基線における、前記基点から前記直行線までの長さdが0より大きい、
    ことを特徴とするロボット。
  2. 前記爪部を、前記揺動軸の軸方向に軸視した場合、
    前記凹部は、前記角度αと、前記角度βと、前記長さdとに基づいて、前記対象物の半径rの最小値と最大値との差が最大である関係に前記凹部が形成されている
    ことを特徴とする請求項1に記載のロボット。
  3. 前記爪部を、前記揺動軸の軸方向に軸視した場合、
    前記凹部は、前記揺動軸から、前記基端側の面の前記揺動軸側にある端部までの長さlと、
    前記各爪部が閉じている場合の前記基線と前記端部を通る直線とのなす角の角度γと、
    前記各爪部が開いている場合の前記揺動軸から前記端部を通る直線と前記各爪部が閉じている場合の前記揺動軸から前記端部を通る直線とのなす角の角度θと、
    に基づいて、前記対象物の半径rの最小値と最大値との差が最大である関係に前記凹部が形成されている
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のロボット。
  4. 前記長さd、及び角度α、βを任意の値に定めた場合に、把持し得る前記対象物の条件として、
    4点で前記対象物を把持した場合に、前記各爪部の基端側の面と先端側の面に接して把持し得る前記対象物の半径の最小の値rmin1と、
    前記各爪部で対象物を把持した場合に、前記各爪部の凹部の先端側の面だけに前記対象物が接しても、前記各爪部の揺動によって、前記対象物が、ずれて前記各爪部の基端側の面と先端側の面に接して把持し得る前記対象物の半径の最小の値rmin2と、のうち、いずれか大きい方の半径の値である把持し得る前記対象物の半径の最小の値rminを決定し、前記任意に定めた長さd、及び角度α、βと、前記対象物の半径の最小の値rminとの関係に前記凹部が形成されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか1項に記載のロボット。
  5. 前記長さd、及び角度α、βを任意の値に定めた場合に、把持し得る前記対象物の条件として、
    4点で前記対象物を把持したときに、前記各爪部の基端側の面と先端側の面に接して把持し得る前記対象物の半径の最大の値rmax1と、
    前記各爪部で対象物を把持した場合に、前記対象物が、前記各爪部の凹部の基端側の面と先端側の面とで拘束されずに移動可能で、前記対象物の中心が移動可能な領域が最大である前記対象物の半径の最大の値rmax2と、
    前記各爪部で対象物を把持した場合に、前記各爪部の凹部の基端側の面だけに前記対象物が接しても、前記各爪部が揺動によって、前記対象物が、ずれて前記各爪部の基端側の面と先端側の面に接して把持し得る前記対象物の半径の最大の値rmax3と、のうち、いずれか小さい方の半径の値である前記対象物の半径の最大の値であり、前記任意に定めた長さd、及び角度α、βと、前記対象物の半径の最大の値rmaxとの関係に前記凹部の形状が形成されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項4のいずれか1項に記載のロボット。
  6. 前記各爪部の基端側の面と先端側の面に接するようにして4点で前記対象物を把持した場合、
    一方の前記爪部の前記先端側の面と前記対象物との第1接点と、他方の前記爪部の前記先端側の面と前記対象物との第2接点と、を結ぶ第1線と、
    一方の前記爪部の前記基端側の面と前記対象物との第3接点と、他方の前記爪部の前記基端側の面と前記対象物との第4接点と、を結ぶ第2線と、の間に、
    前記対象物の中心線がある関係に前記凹部が形成されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項5のいずれか1項に記載のロボット。
  7. 前記対象物の中心が移動可能な領域の形状に基づき、前記凹部が形成されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項6のいずれか1項に記載のロボット。
  8. 前記各爪部は、
    前記対象物を組み付ける対象の部品と干渉しないように形成されている
    ことを特徴とする請求項1から請求項7のいずれか1項に記載のロボット。
  9. 前記対象物の半径の最小の値rmin1と、前記長さd、及び角度α、βとの関係が、下式であり、
    前記対象物の半径の最小の値rmin2と、前記長さd、l、及び角度α、β、γ、θとの関係が、下式であり、
    ただし、φlimがβより大きいときは前記対象物の半径の最小の値rmin2は0であり、
    前記対象物の半径の最大の値rmax1と、前記長さd、l、及び角度α、β、γとの関係が、下式か、
    または下式のうちの小さい方であり、
    ただし、αがπ/2−β以下の場合は、下式であり、
    前記対象物の半径の最大の値rmax2と、前記長さd、l、及び角度α、β、γ、θとの関係が、下式であり、
    ただし、φlimがβより大きいときは前記対象物の半径の最小の値rmin2は0であり、
    前記対象物の半径の最大の値rmax3と、前記長さd、及び角度α、βとの関係が、下式であり、
    ただし、φlimがπ/2−αより大きいときは0(ただし、φlimはβ+θ)
    である関係に前記凹部が形成されている
    ことを特徴とする請求項5から請求項8のいずれか1項に記載のロボット。
  10. 前記対象物は、
    円柱状の形状を含むことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のロボット。
  11. 前記対象物は、
    歯車状の形状を含むことを特徴とする請求項1から請求項9のいずれか1項に記載のロボット。
  12. 2つの爪部を備え、前記各爪部における他方の爪部との対向面に凹部が形成されて、前記各爪部が基端を揺動軸として揺動することで前記凹部にて対象物を挟持するロボット用ハンドであって、
    前記各爪部の前記凹部は、前記爪部の先端部と前記揺動軸との間に、基端側の面と、先端側の面とを有し、
    前記爪部を、前記揺動軸の軸方向に軸視した場合、
    前記基端側の面を含む直線と、前記先端側の面を含む直線とが交差する点を基点とし、
    前記基点を通る線を基線とし、
    前記基端側の面の縁線における揺動方向の内側の端点を通り、前記基線と直交する線を直行線とした場合、
    前記基線と、前記先端側の面を含む直線とのなす角の角度αが0度より大きく90度未満であり、
    前記直行線と、前記基端側の面を含む直線とのなす角の角度βが0度より大きく90度未満であり、
    前記基線における、前記基点から前記直行線までの長さdが0より大きい、
    ことを特徴とするロボット用ハンド。
JP2010285076A 2010-12-21 2010-12-21 ロボット、ロボット用ハンド Withdrawn JP2012130987A (ja)

Priority Applications (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010285076A JP2012130987A (ja) 2010-12-21 2010-12-21 ロボット、ロボット用ハンド
EP11194259A EP2468465A1 (en) 2010-12-21 2011-12-19 Robot and robot hand
US13/331,041 US8622452B2 (en) 2010-12-21 2011-12-20 Robot and robot hand
CN201110433213XA CN102554932A (zh) 2010-12-21 2011-12-21 机器人以及机器人用手

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010285076A JP2012130987A (ja) 2010-12-21 2010-12-21 ロボット、ロボット用ハンド

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2012130987A true JP2012130987A (ja) 2012-07-12

Family

ID=45349424

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010285076A Withdrawn JP2012130987A (ja) 2010-12-21 2010-12-21 ロボット、ロボット用ハンド

Country Status (4)

Country Link
US (1) US8622452B2 (ja)
EP (1) EP2468465A1 (ja)
JP (1) JP2012130987A (ja)
CN (1) CN102554932A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104942804A (zh) * 2014-03-25 2015-09-30 精工爱普生株式会社 机械臂
JP2016536489A (ja) * 2013-10-21 2016-11-24 エスコ・コーポレイションEsco Corporation 摩耗アセンブリ取外しおよび取付け

Families Citing this family (22)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8725443B2 (en) 2011-01-24 2014-05-13 Microsoft Corporation Latency measurement
US8988087B2 (en) 2011-01-24 2015-03-24 Microsoft Technology Licensing, Llc Touchscreen testing
US8982061B2 (en) 2011-02-12 2015-03-17 Microsoft Technology Licensing, Llc Angular contact geometry
US9542092B2 (en) 2011-02-12 2017-01-10 Microsoft Technology Licensing, Llc Prediction-based touch contact tracking
US8913019B2 (en) 2011-07-14 2014-12-16 Microsoft Corporation Multi-finger detection and component resolution
US9785281B2 (en) 2011-11-09 2017-10-10 Microsoft Technology Licensing, Llc. Acoustic touch sensitive testing
US8914254B2 (en) 2012-01-31 2014-12-16 Microsoft Corporation Latency measurement
US9481084B2 (en) * 2012-06-22 2016-11-01 Microsoft Technology Licensing, Llc Touch quality test robot
JP5549716B2 (ja) * 2012-08-31 2014-07-16 株式会社安川電機 ロボットシステムおよび教示方法
US9317147B2 (en) 2012-10-24 2016-04-19 Microsoft Technology Licensing, Llc. Input testing tool
WO2015120083A1 (en) 2014-02-04 2015-08-13 Rehabilitation Institute Of Chicago Modular and lightweight myoelectric prosthesis components and related methods
CN104440930B (zh) * 2014-11-27 2016-08-31 金石机器人常州股份有限公司 一种用于轴类零件的v形摆动机械手
KR101703588B1 (ko) * 2015-03-20 2017-02-07 현대자동차 주식회사 차량 전장품 검사유닛 및 검사방법
US9486927B1 (en) * 2015-05-20 2016-11-08 Google Inc. Robotic gripper with multiple pairs of gripping fingers
JP6393237B2 (ja) * 2015-06-05 2018-09-19 三桜工業株式会社 チャック機構
TWI595963B (zh) * 2015-08-18 2017-08-21 Machvision Inc Automatic feeding device
US9669543B1 (en) * 2015-12-11 2017-06-06 Amazon Technologies, Inc. Validation of robotic item grasping
SE1751548A1 (en) * 2017-12-14 2019-06-15 Tomologic Ab A method and a system for handling beam-cut parts
KR102474383B1 (ko) * 2018-07-10 2022-12-05 현대자동차 주식회사 로봇 그리퍼
WO2020095317A1 (en) * 2018-11-05 2020-05-14 Sahajanand Technologies Private Limited Feeding unit for a gemstone machine
EP4051458A1 (en) * 2019-10-30 2022-09-07 Ronchi Mario S.p.A. Modular apparatus and method for filling and closing articles, plant with at least one modular apparatus
US20230133328A1 (en) * 2020-04-30 2023-05-04 Tao Mining Co., Ltd. Device, body, method and system for health-care

Family Cites Families (17)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4829567U (ja) * 1971-08-16 1973-04-11
JPS5929397B2 (ja) * 1980-08-15 1984-07-20 株式会社山武 ダブルハンドを有するロボツト
JPS57166686U (ja) * 1981-04-08 1982-10-20
DE3123897A1 (de) * 1981-06-16 1983-01-05 Dango & Dienenthal Maschinenbau GmbH, 5900 Siegen Maschinell betaetigte zange zum greifen runder koerper
JPS5930693A (ja) * 1982-08-11 1984-02-18 フアナツク株式会社 ロボツトのダブルハンド
GB8505746D0 (en) * 1985-03-06 1985-04-11 Universal Machine Intelligence Robotic wrist & gripper
US4647100A (en) * 1985-07-25 1987-03-03 Arobotech Systems, Inc. Parallel gripper with roller supported gripper arms
US4819978A (en) * 1986-06-27 1989-04-11 California Institute Of Technology Grasp force sensor for robotic hands
JPH01109800A (ja) * 1987-10-23 1989-04-26 Toshiba Corp 電子部品挿入用チャック装置
US5200679A (en) * 1990-02-22 1993-04-06 Graham Douglas F Artificial hand and digit therefor
JPH0829567B2 (ja) * 1990-08-24 1996-03-27 太陽紙工株式会社 厚紙打抜き用下型の位置合せ方法
SE516113C2 (sv) * 1998-03-20 2001-11-19 Sune Synnelius Griporgan med segmenterade armar
US6234487B1 (en) * 1998-04-15 2001-05-22 Stephen P. Shoemaker, Jr. Crane game claw gauge
JP2000325648A (ja) * 1999-05-24 2000-11-28 Japan Servo Co Ltd 景品取得ゲーム機の景品把持装置
JP2009078312A (ja) 2007-09-25 2009-04-16 Seiko Epson Corp 多関節ロボット用ハンド及びこのハンドを用いた多関節ロボット
JP5682810B2 (ja) 2010-09-15 2015-03-11 セイコーエプソン株式会社 ロボット
JP5895337B2 (ja) 2010-09-15 2016-03-30 セイコーエプソン株式会社 ロボット

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2016536489A (ja) * 2013-10-21 2016-11-24 エスコ・コーポレイションEsco Corporation 摩耗アセンブリ取外しおよび取付け
CN104942804A (zh) * 2014-03-25 2015-09-30 精工爱普生株式会社 机械臂
JP2015182184A (ja) * 2014-03-25 2015-10-22 セイコーエプソン株式会社 ロボット
US9527209B2 (en) 2014-03-25 2016-12-27 Seiko Epson Corporation Robot

Also Published As

Publication number Publication date
CN102554932A (zh) 2012-07-11
US8622452B2 (en) 2014-01-07
EP2468465A1 (en) 2012-06-27
US20120153652A1 (en) 2012-06-21

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2012130987A (ja) ロボット、ロボット用ハンド
US10814476B2 (en) Robot system
US8942845B2 (en) Robot
JP6364856B2 (ja) ロボット
US10589424B2 (en) Robot control device, robot, and robot system
JP5180414B2 (ja) ロボットアームの制御装置及び制御方法、ロボット、ロボットアーム制御プログラム、並びに、集積電子回路
JP3876234B2 (ja) コネクタ把持装置、同装置を備えたコネクタ検査システム及びコネクタ接続システム
CN107000224B (zh) 机械手系统及末端执行器的变形检测方法
US8948904B2 (en) Work picking system
EP2364823A2 (en) Robot system and transfer method
TWI628733B (zh) 基板搬送裝置及基板搬送機器人之教示方法
JP6035892B2 (ja) ロボットハンド及びロボット装置
JP7024579B2 (ja) ロボット制御装置、ロボットシステムおよびロボット制御方法
JP2009269127A (ja) 把持装置及びその制御方法
JP2011073066A (ja) 物体把持制御方法及び装置
JP2019177436A (ja) ロボット制御装置、ロボットの関節の角度を求める方法、プログラム
JP2013180366A (ja) ロボット及びロボットハンド
JP2013193130A (ja) ロボットハンド、ロボット装置及びロボットハンドの駆動方法
JP2017039184A (ja) ロボット
JP5978773B2 (ja) ロボット及びロボットハンド
WO2020012712A1 (ja) 把持姿勢評価装置及び把持姿勢評価プログラム
JP2021146434A (ja) ハンドリング装置、制御装置、およびプログラム
JP2015085499A (ja) ロボット、ロボットシステム、制御装置及び制御方法
Yamaguchi et al. Design of parts handling and gear assembling device
JP2014240121A (ja) ロボットシステム、ロボット及び制御装置

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20131211

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140911

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140924

A761 Written withdrawal of application

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A761

Effective date: 20141022