JP2012129403A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】金属シリサイド層を利用した電気ヒューズの信頼性を向上する。
【解決手段】半導体装置50は、電気ヒューズ16を有する。電気ヒューズ16は、第1の端子領域16aと、第2の端子領域16bと、第1の端子領域16a及び第2の端子領域16bを接続するヒューズリンク領域16cとを備える。ヒューズリンク領域16cは、第1のシリコン膜12cと、第1のシリコン膜上に形成された第1の金属シリサイド層15cとを有する。平面視において、第1の端子領域16aと第2の端子領域16bとが並ぶ方向に垂直な方向の寸法を幅とするとき、第1のシリコン膜12cの少なくとも一部の幅は、第1の金属シリサイド層15cの幅よりも大きい。
【選択図】図1

Description

本開示は、電気的に切断される電気ヒューズを有する半導体装置及びその製造方法に関する。
半導体装置は大容量化・高集積化の要求から微細化が加速している。パターンの微細化に伴って、異物等による欠陥が発生しやすくなる。そこで、特にメモリ用の半導体装置において、予め救済用の冗長回路を同一半導体基板上に形成すると共にヒューズを形成することが行なわれている。このようにすると、欠陥が発生した場合にも、ヒューズを切断することにより、欠陥が生じた回路を冗長回路に切り替えることができるので、半導体装置の製品歩留りを向上させることができる。
このようなヒューズ素子のうち、電圧を印加することで切断(プログラム)を行うものを電気ヒューズと呼称する。電気ヒューズを形成するには、MIS(Metal Insulator Semiconductor )トランジスタのゲート配線構造と同じような構造を用いる方法がある。
電気ヒューズは、2つの端子と、これらの端子間に接続されたヒューズリンクとにより構成される。両端子及びヒューズリンクは、例えば、ポリシリコン膜とその上に自己整合的に形成されたシリサイド層により構成されている(例えば特許文献1を参照)。
以下、電気ヒューズを有する半導体装置について、図9(a)及び(b)を参照して説明する。図9(a)は半導体装置150を模式的に示す平面図であり、そのIXb-IXb'線による断面が図9(b)に示されている。但し、図9(a)において、一部の構成要素の図示は省略している。
図9(a)及び(b)に示す通り、半導体装置150は、シリコン基板100を用いて形成されている。シリコン基板100上部には埋め込み素子分離(Shallow Trench Isolation;STI)法により素子分離領域101が形成され、その上に電気ヒューズ105が形成されている。
電気ヒューズ105は、第1の端子領域105a及び第2の端子領域105bと、これらを接続するヒューズリンク領域105cとにより構成されている。第1の端子領域105aは、ポリシリコン膜102aとその上に形成された金属シリサイド層104aからなる。第2の端子領域105bは、ポリシリコン膜102bとその上に形成された金属シリサイド層104bからなる。ヒューズリンク領域105cは、ポリシリコン膜102cとその上に形成された金属シリサイド層104cからなる。第1の端子領域105aと第2の端子領域105bとは同じ面積を有する。また、ヒューズリンク領域105cの幅は、両端子領域の幅よりも小さい。尚、平面視において、第1の端子領域105aと第2の端子領域105bとの接続方向に垂直な方向の寸法を幅と考える。
ここで、金属シリサイド層104(104a、104b及び104c)は、ポリシリコン膜102(102a、102b及び102c)上に金属膜を堆積した後に熱処理を行なうことにより、自己整合的に形成される。従って、金属シリサイド層104は、ポリシリコン膜102と同じ平面形状であり、且つ、実質的に同一の面積を有する。
電気ヒューズ105の側壁には、サイドウォールスペーサー103が形成されている。また、シリコン基板100のうち素子分離領域101以外の部分の上には、金属シリサイド層104xが形成されている。
電気ヒューズ105を覆うように、シリコン基板100上には層間絶縁膜106が形成されている。層間絶縁膜106を貫通して、第1の端子領域105aに達するコンタクトプラグ107aと、第2の端子領域105bに達するコンタクトプラグ107bとが形成されている。図示は省略するが、これらのコンタクトプラグには配線が接続される。
以上のような電気ヒューズ105のプログラムは、例えば、第1の端子領域105aを陽極端子、第2の端子領域105bを陰極端子として、コンタクトプラグ107a及び107bを通じて電圧を印加することにより行なう。つまり、ヒューズリンク領域105cに電流ストレスを印加し、ヒューズリンク領域105cにおける金属シリサイド層104cを溶断することによってプログラムされる。
特許文献1の場合、ヒューズリンク領域105cを構成するポリシリコン膜102cをノンドープにしている。このようにすると、電圧印加によってヒューズリンク領域105cに流れる電流を金属シリサイド層104cに集中させて、これにより発生するジュール熱によってポリシリコン膜102cを融解させる。融解した状態において、金属シリサイド層104c中の金属がプラスイオン化し、比較的短時間のうちに、陰極端子となる第2の端子領域105b側に偏在するようになる。その後、電圧印加を停止することによりプログラムが完了する。
特開2005−244101号公報
前記のような電気ヒューズを有する半導体装置では、下記のような不具合があった。
ヒューズリンク領域におけるポリシリコン膜を融解させて電気ヒューズの切断を加速する前記の方法は、消費電力の低減及びプログラム時間の低減のためには有効である。
しかしながら、ポリシリコン膜を融解するためには、ヒューズリンク領域の金属シリサイド層に通電して約1400℃に到達させることが必要である。このためには、電気ヒューズに3V程度の電圧を印加する必要がある。
これに対し、現在、半導体装置を構成する基本的なトランジスタは1.2V程度の電圧により動作させることが主流である。また、動作電圧は、世代が進むに連れて消費電力低減の観点から更に低下する方向にある。従って、前記のような電気ヒューズ及びそのプログラミング用の回路は、救済対象であるメモリ等とは動作電圧が大きく異なってしまい、電源配線の配置等の都合から半導体基板上に自由にレイアウトすることができない。結果として設計に制限が生じ、チップサイズの縮小を妨げる要因となるので、コストが高くなる。
また、本願出願人は、一旦切断した電気ヒューズが、チップの実装後に再び低抵抗化している場合があることを見出している。このようなことが起ると、半導体装置の信頼性が低下する。
以上に鑑みて、本開示の目的は、信頼性の高い電気ヒューズを備える半導体装置とその製造方法を低コストに提供することである。
本願発明者は、一旦切断した電気ヒューズの再度の低抵抗化は、金属シリサイド層中の金属を偏在させる方法(エレクトロマイグレーションによる方法、溶融させたポリシリコン層において電界ドリフトにより金属元素を偏在させる方法等)及びプログラム直後の放熱方法には関係なく、チップ実装時等に生じることを見出した。
前記の通り、プログラムのための電圧印加により、電気ヒューズのヒューズリンク領域における金属シリサイド層中の金属は、一方の端子領域側に偏在するようになる。その後、チップを実装する際には300℃程度の温度を必要とするので、当該温度において、偏在化した金属元素がポリシリコン膜中を再拡散する。この結果低抵抗化した領域が両端子領域を再度接続してしまい、端子領域間が電気的に接続されてしまう。尚、チップ実装以外にも、プログラミング後に熱処理を行なうと、同様の低抵抗化が生じ得る。
このような本願発明者の得た知見に基づき、本開示の半導体装置は、電気ヒューズを有しており、電気ヒューズは、第1の端子領域と、第2の端子領域と、第1の端子領域及び第2の端子領域を接続するヒューズリンク領域とを備え、ヒューズリンク領域は、第1のシリコン膜と、第1のシリコン膜上に形成された第1の金属シリサイド層とを有し、平面視において、第1の端子領域と第2の端子領域とが並ぶ方向に垂直な方向の寸法を幅とするとき、第1のシリコン膜の少なくとも一部の幅は、第1の金属シリサイド層の幅よりも大きい。
このような半導体装置において、第1及び第2の端子領域に所定の電圧を印加すると、ヒューズリンク領域の第1の金属シリサイド層への通電によりジュール熱が生じる。当該ジュール熱により、第1の金属シリサイド層中の金属元素が一方の端子領域側に偏在化するので、ヒューズリンク領域において第1の金属シリサイド層が断線する。
また、第1のシリコン膜の幅が少なくとも一部において第1の金属シリサイド層よりも大きいので、実装時等の熱処理により金属元素が再拡散したとしても、他方の端子領域にまで達するのを避けることができる。つまり、第1のシリコン膜の幅方向にも金属元素が拡散するので、他方の端子領域の側への拡散距離が小さくなり、端子領域同士が金属シリサイド層によって再度接続されるのを避けることができる。従って、半導体装置の信頼性が向上する。
尚、第1のシリコン膜上に保護膜が形成され、保護膜は、第1のシリコン膜の一部を露出させる開口部を有し、第1の金属シリサイド層は、第1のシリコン膜上における第1の開口部内に形成されていても良い。
このような保護膜を設けることにより、第1のシリコン膜よりも幅の狭い第1の金属シリサイド層を容易に形成することができる。
また、第1の端子領域は、第2のシリコン膜上に第2の金属シリサイド層が積層された構造を有し、第2の端子領域は、第3のシリコン膜上に第3の金属シリサイド層が積層された構造を有し、第2のシリコン膜及び第3のシリコン膜は、第1のシリコン膜を介して連続して一体に形成され、第2の金属シリサイド層及び第3の金属シリサイド層は、第1の金属シリサイド層を介して連続して一体に形成されていても良い。
つまり、電気ヒューズは、連続して一体に形成されたシリコン膜と、その上に連続して一体に形成された金属シリサイド層とを含む積層構造として形成されていても良い。
また、第2のシリコン膜の幅は、第2の金属シリサイド層の幅と同じであり、第3のシリコン膜の幅は、第3の金属シリサイド層の幅と同じであっても良い。
第2のシリコン膜上に第2の金属シリサイド層、第3のシリコン膜上に第3の金属シリサイド層を自己整合的に形成することにより、このような構成が実現する。
また、第1のシリコン膜の幅は、第2のシリコン膜の幅よりも小さく、第1の金属シリサイド層の幅は、第2の金属シリサイド層の幅よりも小さくても良い。
このようにすると、ヒューズリンク領域における金属シリサイド層の幅が端子領域における金属シリサイド層の幅より小さくなる。従って、電圧を印加した際に、ヒューズリンク領域において、電流密度が高くなって切断が行なわれる。
また、第1のシリコン膜の比抵抗は、第1の金属シリサイド層の比抵抗の10倍以上であっても良い。
また、第1のシリコン膜は、ノンドープのシリコンからなっていても良い。
このようにすると、第1及び第2の端子領域間に電圧を印加した際に、電流は主に第1の金属シリサイド層を通ることになる。従って、第1の金属シリサイド層において十分なジュール熱を発生させるために要する電圧(電気ヒューズの切断に要する電圧)を小さくすることができる。
また、第1の金属シリサイド層は、白金を含んでいても良い。
このようにすると、第1の金属シリサイド層の異常成長を抑制し、異常成長に起因する第1の金属シリサイド層の断線についても抑制することができる。これにより、より幅の狭い第1の金属シリサイド層を用いることができるので、電気ヒューズの切断に要する電圧を低減することができる。
電気ヒューズの切断に要する電圧が低減され、トランジスタ等と同じ電源体系を用いてプログラム可能になると、レイアウトの自由度が向上する。結果として、チップサイズの縮小及び低コスト化が実現する。
また、電気ヒューズは、半導体基板上に設けられた素子分離領域上に形成されていても良い。
電気ヒューズは、第1の端子領域と第2の端子領域との間に2V以下の電圧を印加することにより切断されても良い。
このような電圧により切断が可能であれば、トランジスタ等と同じ電源体系を用いてプログラムすることも可能となる。
また、第1のシリコン膜は、第1の端子領域側から第2の端子領域側までの全体について、同じ幅であっても良い。
また、第1のシリコン膜は、第1の端子領域側において第1の端子領域と同じ幅を有すると共に、第2の端子領域側において第1の端子領域よりも小さい幅を有しており、第1のシリコン膜の第2の端子領域側における幅は、第1の金属シリサイド層の幅と同じであっても良い。
つまり、電気ヒューズを切断した際に金属元素が偏在する端子領域の側において、第1の金属シリサイド層の幅よりも第1のシリコン膜の幅が大きい部分が有ると、実装時に金属元素が再拡散して両端子間を接続するのを抑制することができる。
また、第1の端子領域は、陽極端子であり、第2の端子領域は、陰極端子であっても良い。
次に、本開示の半導体装置の製造方法について説明する。つまり、第1の端子領域と、第2の端子領域と、第1の端子領域及び第2の端子領域を接続するヒューズリンク領域とを有する電気ヒューズを備えた半導体装置の製造方法において、ヒューズリンク領域を形成する工程は、第1のシリコン膜を形成する工程と、第1のシリコン膜上に第1の金属シリサイド層を形成する工程とを含み、平面視において、第1の端子領域と第2の端子領域とが並ぶ方向に垂直な方向の寸法を幅とするとき、第1の金属シリサイド層の少なくとも一部の幅を、第1のシリコン膜の幅よりも小さくする。
このようにすると、前記のように信頼性の向上した半導体装置を製造することができる。
以上に説明した半導体装置によると、両端子間に対する電圧の印加により電気ヒューズを容易に切断することができると共に、プログラミング後の熱処理によって端子間が再度低抵抗化されるのを避けることができ、信頼性を向上させることができる。
図1(a)〜(c)は、本開示の第1の実施形態の例示的半導体装置を模式的に示す図であり、平面図を図1(a)、そのIb-Ib'線及びIc-Ic'線による断面図を図1(b)及び(c)に示している。 図2(a)及び(b)は、図1(a)〜(c)の半導体装置について、プログラミング後に金属シリサイド層が切断された状態を示す平面図及びそのIIb-IIb'線による断面図である。 図3(a)及び(b)は、図1(a)〜(c)の半導体装置について、プログラミング後に熱処理によって金属シリサイド層の金属元素が拡散した状態を示す平面図及びそのIIIb-IIIb'線による断面図である。 図4(a)及び(b)は、図1(a)〜(c)の半導体装置の製造工程を示す平面図及びそのIVb-IVb'線による断面図である。 図5(a)及び(b)は、図1(a)〜(c)の半導体装置の製造工程を示す平面図及びそのVb-Vb'線による断面図である。 図6(a)及び(b)は、図1(a)〜(c)の半導体装置の製造工程を示す平面図及びそのVIb-VIb'線による断面図である。 図7(a)及び(b)は、図1(a)〜(c)の半導体装置の製造工程を示す平面図及びそのVIIb-VIIb'線による断面図である。 図8(a)〜(d)は、本開示の第2の実施形態の例示的半導体装置を模式的に示す図であり、平面図を図8(a)、そのVIIIb-VIIIb'線、VIIIc-VIIIc'線及びVIIId-VIIId'線による断面図を図8(b)、(c)及び(d)に示している。 図9(a)及び(b)は、背景技術の半導体装置について示す図であり、平面図を図9(a)に、そのIXb-IXb'線による断面を図9(b)に示している。
(第1の実施形態)
以下、本開示の第1の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1(a)〜(c)は、電気ヒューズを有する本実施形態の例示的半導体装置50について模式的に示す図であり、図1(a)に平面構成、そのIb-Ib'線及びIc-Ic'線による断面をそれぞれ図1(b)及び図1(c)に示している。尚、実施形態中の平面図(図1(a)、図3(a)等)において、構成を分りやすく示すために、一部の構成要素(保護絶縁膜14、層間絶縁膜17、配線19a及び19b等)については図示していない場合がある。
図1(a)〜(c)に示すように、半導体装置50は、例えばシリコンからなる半導体基板10を用いて形成されている。半導体基板10の上部に素子分離領域11が形成され、その上に、第1の端子領域16a及び第2の端子領域16bと、これらを接続するヒューズリンク領域16cとからなる電気ヒューズ部16が形成されている。電気ヒューズ部16の側面上には絶縁性サイドウォールスペーサ13が形成されている。ヒューズリンク領域16cの一部及び絶縁性サイドウォールスペーサ13を覆うように、保護膜14が形成されている。電気ヒューズ部16上には層間絶縁膜17が形成され、当該層間絶縁膜17を貫通して、第1の端子領域16a及び第2の端子領域16bにそれぞれ接続する複数のコンタクトプラグ18a及びコンタクトプラグ18bが形成されている。層間絶縁膜17上には、それぞれコンタクトプラグ18a及びコンタクトプラグ18bに接続する配線19a及び配線19bが形成されている。
第1の端子領域16aは、シリコン膜12aと、その上に形成された金属シリサイド層15aとを有し、本実施形態の例では陽極端子となる。第2の端子領域16bは、シリコン膜12bと、その上に形成された金属シリサイド層15bとを有し、本実施形態の例では陰極端子となる。ヒューズリンク領域16cは、シリコン膜12cと、その上に形成された金属シリサイド層15cとを有する。
シリコン膜12a及びシリコン膜12bと、これらを接続するシリコン膜12cとは連続して一体に形成されており、例えばノンドープシリコンからなる。金属シリサイド層15a及び金属シリサイド層15bと、これらを接続する金属シリサイド層15cとは連続して一体に形成されており、例えば白金(Pt)を含有するニッケル(Ni)シリサイド(PtNiシリサイド)からなる。また、電気ヒューズ部16は、半導体装置50が備えるトランジスタ(図示省略)のゲート電極と同じ材料によって構成されている。
金属シリサイド層15a、15b及び15cの形状は、シリコン膜12a、12b及び12cと、これらの上に開口部を有する保護膜14によって決定される。例えば、第1の端子領域16a及び第2の端子領域16bにおいて、シリコン膜12a及び12bの全上面が露出するように、それぞれ保護膜14に開口部14a及び14bが設けられている。従って、シリコン膜12a及び12bの全上面に金属シリサイド層15a及び15bが形成されており、シリコン膜12aと金属シリサイド層15a、シリコン膜12bと金属シリサイド層15bについて、それぞれ平面形状、寸法(幅等)が実質的に同じである。
この一方、ヒューズリンク領域16cにおいては、図1(a)及び(c)に示す通り、シリコン膜12cの上面のうち、幅方向について中央付近の一部が露出するように保護膜14の開口部14cが設けられている。また、開口部14cは、第1の端子領域16aから第2の端子領域16bまで途切れることなく繋がっている。従って、シリコン膜12cの上面のうち、保護膜14に覆われていない開口部14cのみに金属シリサイド層15cが形成されており、その幅W1は、シリコン膜12cの幅W2に比べて小さくなっている。
尚、図1(a)のような平面視において、第1の端子領域16aと第2の端子領域16bとを接続する方向(接続方向)に垂直な方向を幅方向と考える。ヒューズリンク領域16cに限らず、第1の端子領域16a、第2の端子領域16b等についても、同じ方向を幅と考える。
また、素子分離領域11は、例えば、基板10に形成されたトレンチ内にシリコン酸化膜が埋め込まれた構造を有する。絶縁性サイドウォールスペーサ13は、例えば、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜又はこれらの積層膜からなる。コンタクトプラグ18a及び18bは例えばタングステンからなる。配線19a及び19bは例えば銅(Cu)からなる。
次に、半導体装置50における電気ヒューズのプログラミングに関し、図2(a)及び(b)と、図3(a)及び(b)とを参照して説明する。
図2(a)及び(b)には、プログラミング後の状態を示している。図2(a)は平面図、そのIIb-IIb'線による断面が図2(b)である。
図1(a)〜(c)に示す半導体装置50において、第1の端子領域16a(陽極端子)と第2の端子領域16b(陰極端子)との間に電圧を印加すると、ヒューズリンク領域16cにおける金属シリサイド層15c(PtNiシリサイド層)に通電され、ジュール熱が発生する。該ジュール熱によりエレクトロマイグレーションが発生する温度となり、金属シリサイド層15c中の金属(Ni)が第1の端子領域16a側に偏在化して金属シリサイド層15cxが形成される。尚、図2(a)において、偏在化が起る前の金属シリサイド層15cの形状を破線によって示している。同様に、図2(b)においても、偏在化が起る前の金属シリサイド層15cの形状の図示を残している。当該部分には、シリコンが残っている。
この結果、ヒューズリンク領域16cにおける金属シリサイド層15cが溶断された状態となるので、第1の端子領域16aと第2の端子領域16bとの間が高抵抗(シリコン膜12cによる抵抗)となり、プログラミングされる。
図3(a)及び(b)には、プログラミング後の熱処理により金属(Ni)が再拡散した状態を示す。図3(a)は平面図、そのIIIb-IIIb'線による断面が図3(b)である。つまり、図2(a)及び(b)に示す状態の半導体装置50に対して、例えば、検査工程において300℃以上の熱処理が行なわれたとする。これにより、第1の端子領域16a側に偏在化した金属シリサイド層15cx中のNiがシリコン膜12c中に拡散され、金属シリサイド層15cyが形成される。尚、図3(a)においても、偏在化が起る前の金属シリサイド層15cの形状を破線によって示している。
この際、金属シリサイド層15cの幅W1よりもシリコン膜12cの幅W2の方が大きいことから、Niは、当初の金属シリサイド層15cが形成されていた部分(保護膜14の開口部内)のシリコン膜12c(以下、シリコン膜12c1)に加えて、保護膜14に覆われている部分のシリコン膜12c(以下、シリコン膜12c2)にも拡散する。
ここで、通電により金属が偏在化して形成された金属シリサイド層15cxについては金属が拡散しやすくなっている。このことから、金属シリサイド層15cxの金属が拡散する場合にも、第2の端子領域16bにおける金属シリサイド層15b中のNiがシリコン膜12c中に拡散されることはほとんど無い。
この結果、金属シリサイド層15cxから拡散したNiは、第2の端子領域16bにまで達しない。従って、熱処理後においても、金属シリサイド層15cyが金属シリサイド層15bと離間した状態(断線した状態)となり、電気ヒューズ部16の高抵抗状態を保つことができる。
尚、図9(a)及び(b)に示した構造の場合、ヒューズリンク領域におけるシリコン膜102cの幅と金属シリサイド層105cの幅とが同じであり、半導体装置50のシリコン膜12c2に対応する部分は存在しない。このことから、熱処理によって拡散するNiは、半導体装置50のシリコン膜12c1に対応する部分のみに拡散し、第2の端子領域106bにまで達する。結果として、第1の端子領域106aと第2の端子領域106bとが拡散したNiを含む金属シリサイド層によって接続され、低抵抗化してしまう。本実施形態の半導体装置50において、これを解消している。
また、半導体装置50において、ヒューズリンク領域16cにおける金属シリサイド層15cとしては、Ptを含有するNiシリサイド(PtNiシリサイド)を用いている。このことにより、Ptを含有していない通常のNiシリサイドに比べて、異常成長の発生を抑制することができ、金属シリサイド層の断線確率を低下させることができる。このようなPtNiシリサイドを利用すると、通常のNiシリサイドを用いる場合に比べ、金属シリサイド層15cの幅W1を小さくすることができる。
更に、金属シリサイド層15cはノンドープのシリコン膜12c上に形成されている。ノンドープのシリコン膜12cの比抵抗は金属シリサイド層15cの比抵抗に比べて一桁以上高いので、第1の端子領域16aと第2の端子領域16bとの間に電圧を印加した場合、電流は金属シリサイド層15cに集中する。このことから、金属シリサイド層15cを効率良く切断することができる。
以上から、本実施形態の半導体装置50によると、電気ヒューズをプログラミングするための印加電圧を低く抑えることができ、例えば2V以下とすることも可能である。従って、従来、メモリ等を構成するトランジスタ用の電源とは別のそれよりも高電圧の電気ヒューズ用の電源が必要であったのに対し、本実施形態の半導体装置50では不要となっている。
この結果、面積の大きな高耐圧駆動トランジスタ等が不要となると共に、電気ヒューズをチップ上の任意の位置に配置でき且つ高圧電源からの配線の引き回しも不要となる。従って、面積ロスの削減と設計の自由度の向上によりチップ面積が縮小され、且つ、電気ヒューズの動作による消費電力も低減できる。
――半導体装置の製造方法――
以下、半導体装置50の製造方法について、各工程の平面図及び断面図である図4(a)及び(b)、図5(a)及び(b)、図6(a)及び(b)、図7(a)及び(b)を参照して説明する。図4(a)のIVb-IVb'線、図5(a)のVb-Vb'線、図6(a)のVIb-VIb'線、図7(a)のVIIb-VIIb'線による断面が、それぞれ図4(b)、図5(b)、図6(b)、図7(b)に対応する。尚、以下の説明は望ましい例を示すものであり、記載の内容に発明を限定するものではない。発明の趣旨を変えない範囲で変更・修正されてもよい。
図4(a)及び(b)に示す工程から説明する。まず、例えばシリコンからなる半導体基板10の上部に、素子分離領域11を選択的に形成する。例えば、STI法を用いて、深さ300nmのトレンチ内にシリコン酸化膜を埋め込むことにより形成する。
次に、素子分離領域11上を含む半導体基板10上に、ノンドープポリシリコンからなる厚さが例えば100nmのシリコン膜を堆積した後、電気ヒューズの形状に対応するレジストパターンをマスクとして形成し、異方性エッチングを行なう。これにより、素子分離領域11上に、電気ヒューズの形状を有するシリコン膜12を形成する。
シリコン膜12は、それぞれ第1の端子領域16a、第2の端子領域16b及びヒューズリンク領域16cの一部となるシリコン膜12a、シリコン膜12b及びシリコン膜12cを含む。また、シリコン膜12cの幅W2は、シリコン膜12a及びシリコン膜12bの幅W3に比べて小さい。例として、シリコン膜12cの幅W2を400nm、シリコン膜12a及び12bの幅W3を600nmとする。
シリコン膜12の厚さ(この例では100nm)は、同時に形成されるMISトランジスタ(図示省略)のゲート電極におけるシリコン膜の厚さによって決まる。前記の効果は、シリコン膜12の厚さに関わらず発揮される。
続いて、シリコン膜12の側面上に、例えば幅40nmの絶縁性サイドウォールスペーサ13を形成する。絶縁性サイドウォールスペーサ13は、例えばシリコン酸化膜、シリコン窒化膜又はこれらの積層膜からなる。また、絶縁性サイドウォールスペーサ13は、同時に形成されるMISトランジスタの製造方法によっては、後の工程において一部又は全部が除去されることもある。このことは、半導体装置50の効果に特別の影響は与えない。
次に、図5(a)及び(b)の工程を行なう。まず、シリコン膜12上を含む半導体基板10上の全面に、例えば厚さ20nmのシリコン酸化膜からなる保護膜14を堆積する。続いて、保護膜14上にフォトレジスト(図示せず)を形成した後、該フォトレジストをマスクとして保護膜14に対するウェットエッチングを行ない、シリコン膜12上に開口部14xを形成する。開口部14xは、シリコン膜12a上の開口部14aと、シリコン膜12b上の開口部14bと、シリコン膜12c上の開口部14cとからなる。
開口部14a及び開口部14bは、シリコン膜12a及びシリコン膜12bの上面全体を露出させるように、シリコン膜12a及びシリコン膜12bと同じ大きさを有している。従って、開口部14a及び14bの幅W4は、シリコン膜12a及び12bの幅W3(図4(a)を参照)と実質的に同じである。
これに対し、開口部14cは、シリコン膜12cの上面の一部を露出させるように、その幅W1が、シリコン膜12cの幅W2よりも小さくなっている。例えば、開口部14cの幅W1を80nmとする。
但し、開口部14a及び14bの幅W4は、シリコン膜12a及び12bの幅W3と等しくすることは必須ではない。例えば、幅W4がシリコン膜12a及び12bの幅W3よりも大きくても良い。また、幅W4がシリコン膜12a及び12bの幅W3よりも小さく、且つ、後の工程にて形成されるコンタクトプラグの形成領域よりも大きくなっていても良い。但し、いずれの場合にも、開口部14a及び14bが開口部14cと連続している形状とすることは必要である。
尚、図5(a)では保護膜14を図示しているが、図が煩雑になるのを避けるために、図6(a)及び図7(a)において保護膜14の図示は省略する。
次に、図6(a)及び(b)の工程を行なう。まず、例えば、Ptを含むNiターゲットを用いるスパッタリング法により、半導体基板10上の全面に、厚さ15nmのPt含有Ni層を形成する。その後、例えば280℃で且つ10秒の熱処理を行ない、シリコン膜12のうち、開口部14x内に表面が露出する部分に、PtNiシリサイドからなる金属シリサイド層15を自己整合的に形成する。その後、未反応の部分のPt含有Ni層をウェットエッチング等により除去する。
このようにしてシリコン膜12上に形成された金属シリサイド層15は、シリコン膜12a及び12b上に位置し、幅W4が例えば400nmである金属シリサイド層15a及び15bと、シリコン膜12c上に位置し、幅W1が例えば80nmである金属シリサイド層15cとを含む。
このようにして、シリコン膜12a及び金属シリサイド層15aからなる第1の端子領域16aと、シリコン膜12b及び金属シリサイド層15bからなる第2の端子領域16bと、シリコン膜12c及び金属シリサイド層15cからなるヒューズリンク領域16cとが一体に形成された電気ヒューズ部16が形成される。
従って、電気ヒューズ部16は、幅W2が400nmの金属シリサイド層15c上に幅W1が80nmの金属シリサイド層15cが形成されたヒューズリンク領域16cによって、第1の端子領域16aと第2の端子領域16bとが電気的に接続された構成を有する。
ここで、シリコン膜12cの幅W2は、電気ヒューズ部16が大きくならない範囲、つまり、シリコン膜12a及びシリコン膜12bの幅W3よりも大きくならない範囲において、なるべく大きい方が好ましい(幅W2と幅W3とが同じであっても良い)。
また、保護膜14にける開口部14cの幅W1、つまり金属シリサイド層15cの幅W1については、保護膜14を開口する際の加工限界及び金属シリサイド層15cのプログラム前の断線確率が十分小さい範囲において、なるべく小さい方が良い。
次に、図7(a)及び(b)の工程を行なう。まず、半導体基板10上の全面に、層間絶縁膜17(図7(a)では図示せず)を形成する。続いて、層間絶縁膜17を貫通して第1の端子領域16aの金属シリサイド層15a及び第2の端子領域16bの金属シリサイド層15bにそれぞれ達するコンタクトプラグ18a及びコンタクトプラグ18bを形成する。更に、層間絶縁膜17上に、コンタクトプラグ18a及び18bにそれぞれ接続する配線19a及び配線19b(図1(b)を参照)を形成する。
これにより、電気ヒューズ部16は、配線19a及び19bを通じて電気ヒューズを動作させるための駆動トランジスタ(図示せず)に電気的に接続される。このようにして、本実施形態の半導体装置50が製造される。
尚、ここまでの各工程は、全て、MISトランジスタ及び非シリサイドの抵抗素子を含む一般的な半導体装置の製造工程に含まれる工程を利用して同時に行なうことができる。よって、本実施形態の電気ヒューズ部16を形成するために新たな工程を追加することは必要ない。
また、本実施形態では、金属シリサイド層15をノンドープのシリコン膜12上に形成している。これは、ヒューズリンク領域16cにおける金属シリサイド層15cを低い電圧(2V以下等)の電圧印加により切断するために、シリコン膜12cの比抵抗を金属シリサイド層15cの比抵抗よりも十分に小さくする手段の1つである。つまり、金属シリサイド層15cを2V以下等の低い電圧にて切断できるのであれば、シリコン膜12をノンドープとする必要はなく、例えばn型不純物又はp型不純物がドープされていても良い。例えば、シリコン膜12の比抵抗が、金属シリサイド層15の比抵抗の10倍以上になっていれば良い。
また、金属シリサイド層を形成するための金属として、Ptを含有するNiを用いた。これにより、金属シリサイド層の異常成長の発生を抑制して断線確率を低下させることができる。しかしながら、これについても、低電圧にて電気ヒューズのプログラミングが可能であれば、必須ではない。更に、金属シリサイド層を形成するための金属として、Niに換えて、Co(コバルト)、W(タングステン)、Ti(チタン)等を用いることも可能である。
(第2の実施形態)
以下、本開示の第2の実施形態について、図面を参照しながら説明する。図8(a)〜(d)は、電気ヒューズを有する本実施形態の例示的半導体装置50aについて模式的に示す図である。図8(a)は平面構成であり、そのVIIIb-VIIIb'線、VIIIc-VIIIc'線及びVIIId-VIIId'線による断面をそれぞれ図8(b)、図8(c)及び図8(d)に示している。尚、図8(a)において、構成を分りやすく示すために、一部の構成要素(保護絶縁膜14、層間絶縁膜17、配線19a及び19b等)については図示していない。また、図8(a)〜(d)において、図1(a)〜(c)に示す第1の実施形態の半導体装置50と共通する構成要素を有するので、そのような構成要素については同じ符号を付している。以下では、相違点を主に説明する。
本実施形態の半導体装置50aを、図1(a)〜(c)の半導体装置50と比較すると、ヒューズリンク領域16cにおけるシリコン膜の形状が異なっている。また、絶縁性サイドウォールスペーサ13について、前記ヒューズリンク領域16cにおけるシリコン膜の形状に合わせて平面的な形状が異なっているが、シリコン酸化膜、シリコン窒化膜等からなる構成は同じである。
具体的に、半導体装置50aにおけるヒューズリンク領域16cのシリコン膜12dは、第1の端子領域16a(陽極端子)側の幅が図1(a)の半導体装置50におけるシリコン膜12cの幅W2と同じであるのに対し、第2の端子領域16b(陰極端子)側の幅は金属シリサイド層15cの幅W1と同じである(図8(a)では、第2の端子領域16b側のシリコン膜12dは金属シリサイド層15cに隠されている)。つまり、ヒューズリンク領域16cにおけるシリコン膜12dは、第2の端子領域16b側の幅が、第1の端子領域16a側の幅に比べて小さくなっている。
このような構成においても、第1の実施形態の半導体装置50と同様の機能を発揮する。つまり、プログラミング後に熱処理が行なわれ、第1の端子領域16a側に偏在化されていたNiがシリコン膜12d中を拡散したとしても、第2の端子領域16b側にまで達することはなく、且つ、第2の端子領域16b側からのNiの拡散はほとんど起らない。この結果、Niの拡散によって第1の端子領域16aと第2の端子領域16bとの間が再び低抵抗化するのを抑制できる。
本開示の半導体装置及びその製造方法は、信頼性の向上及びチップサイズの縮小を実現し、電気ヒューズを有する半導体装置等に有用である。
10 半導体基板
11 素子分離領域
12 シリコン膜
12a シリコン膜
12b シリコン膜
12c シリコン膜
12c1 シリコン膜
12c2 シリコン膜
12d シリコン膜
13 絶縁性サイドウォールスペーサ
14 保護絶縁膜
14 保護膜
14a 開口部
14b 開口部
14c 開口部
14x 開口部
15 金属シリサイド層
15a 金属シリサイド層
15b 金属シリサイド層
15c 金属シリサイド層
15cx 金属シリサイド層
15cy 金属シリサイド層
16 電気ヒューズ部
16a 第1の端子領域
16b 第2の端子領域
16c ヒューズリンク領域
17 層間絶縁膜
18a コンタクトプラグ
18b コンタクトプラグ
19a 配線
19b 配線
50 半導体装置
50a 半導体装置

Claims (14)

  1. 電気ヒューズを有する半導体装置において、
    前記電気ヒューズは、第1の端子領域と、第2の端子領域と、前記第1の端子領域及び前記第2の端子領域を接続するヒューズリンク領域とを備え、
    前記ヒューズリンク領域は、第1のシリコン膜と、前記第1のシリコン膜上に形成された第1の金属シリサイド層とを有し、
    平面視において、前記第1の端子領域と前記第2の端子領域とが並ぶ方向に垂直な方向の寸法を幅とするとき、
    前記第1のシリコン膜の少なくとも一部の幅は、前記第1の金属シリサイド層の幅よりも大きいことを特徴とする半導体装置。
  2. 請求項1に記載の半導体装置において、
    前記第1のシリコン膜上に保護膜が形成され、
    前記保護膜は、前記第1のシリコン膜の一部を露出させる開口部を有し、
    前記第1の金属シリサイド層は、前記第1のシリコン膜上における前記第1の開口部内に形成されていることを特徴とする半導体装置。
  3. 請求項1又は2に記載の半導体装置において、
    前記第1の端子領域は、第2のシリコン膜上に第2の金属シリサイド層が積層された構造を有し、
    前記第2の端子領域は、第3のシリコン膜上に第3の金属シリサイド層が積層された構造を有し、
    前記第2のシリコン膜及び前記第3のシリコン膜は、前記第1のシリコン膜を介して連続して一体に形成され、
    前記第2の金属シリサイド層及び前記第3の金属シリサイド層は、前記第1の金属シリサイド層を介して連続して一体に形成されていることを特徴とする半導体装置。
  4. 請求項3に記載の半導体装置において、
    前記第2のシリコン膜の幅は、前記第2の金属シリサイド層の幅と同じであり、
    前記第3のシリコン膜の幅は、前記第3の金属シリサイド層の幅と同じであることを特徴とする半導体装置。
  5. 請求項4に記載の半導体装置において、
    前記第1のシリコン膜の幅は、前記第2のシリコン膜の幅よりも小さく、
    前記第1の金属シリサイド層の幅は、前記第2の金属シリサイド層の幅よりも小さいことを特徴とする半導体装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1つに記載の半導体装置において、
    前記第1のシリコン膜の比抵抗は、前記第1の金属シリサイド層の比抵抗の10倍以上であることを特徴とする半導体装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか1つに記載の半導体装置において、
    前記第1のシリコン膜は、ノンドープのシリコンからなることを特徴とする半導体装置。
  8. 請求項1〜7のいずれか1つに記載の半導体装置において、
    前記第1の金属シリサイド層は、白金を含むことを特徴とする半導体装置。
  9. 請求項1〜8のいずれか1つに記載の半導体装置において、
    前記電気ヒューズは、半導体基板上に設けられた素子分離領域上に形成されていることを特徴とする半導体装置。
  10. 請求項1〜9のいずれか1つに記載の半導体装置において、
    前記電気ヒューズは、前記第1の端子領域と前記第2の端子領域との間に2V以下の電圧を印加することにより切断されることを特徴とする半導体装置。
  11. 請求項1〜10のいずれか1つに記載の半導体装置において、
    前記第1のシリコン膜は、前記第1の端子領域側から前記第2の端子領域側までの全体について、同じ幅であることを特徴とする半導体装置。
  12. 請求項1〜10のいずれか1つに記載の半導体装置において、
    前記第1のシリコン膜は、前記第1の端子領域側において前記第1の端子領域と同じ幅を有すると共に、前記第2の端子領域側において前記第1の端子領域よりも小さい幅を有しており、
    前記第1のシリコン膜の前記第2の端子領域側における幅は、前記第1の金属シリサイド層の幅と同じであることを特徴とする半導体装置。
  13. 請求項1〜12のいずれか1つに記載の半導体装置において、
    前記第1の端子領域は、陽極端子であり、
    前記第2の端子領域は、陰極端子であることを特徴とする半導体装置。
  14. 第1の端子領域と、第2の端子領域と、前記第1の端子領域及び前記第2の端子領域を接続するヒューズリンク領域とを有する電気ヒューズを備えた半導体装置の製造方法において、
    前記ヒューズリンク領域を形成する工程は、第1のシリコン膜を形成する工程と、前記第1のシリコン膜上に第1の金属シリサイド層を形成する工程とを含み、
    平面視において、前記第1の端子領域と前記第2の端子領域とが並ぶ方向に垂直な方向の寸法を幅とするとき、
    前記第1の金属シリサイド層の少なくとも一部の幅を、前記第1のシリコン膜の幅よりも小さくすることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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