JP2012129334A - 部品実装装置及び部品実装装置の吸着ツール - Google Patents

部品実装装置及び部品実装装置の吸着ツール Download PDF

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Abstract

【課題】正圧供給によるエアブロー時、吸着ツールが装着ヘッドから外れてしまう事態を防止することができる部品供給装置及び部品供給装置の吸着ツールを提供することを目的とする。
【解決手段】装着ヘッド14の下端のツール保持面14Sと吸着ツール15の上端の被保持面15Sとを接触させた状態で、ツール保持面14Sに設けられたツール保持面側窪部23に負圧を供給して装着ヘッド14の下端に吸着ツール15を保持するとともに、吸着ツール15の被保持面15Sに設けられた誘導溝31及び誘導溝31から下方に延びて設けられた部品吸着孔32に負圧を供給することによって吸着ツール15の下端に部品3を吸着させる部品実装装置1において、吸着ツール15の被保持面15Sに、被保持面15Sがツール保持面14Sと接触した状態でツール保持面側窪部23と連通して被保持面15Sに負圧が作用する領域を増大させる被保持面側窪部33を設ける。
【選択図】図2

Description

本発明は、装着ヘッドにより部品をピックアップして基板に装着する部品実装装置及び部品実装装置の吸着ツールに関するものである。
装着ヘッドにより部品をピックアップして基板に装着する部品実装装置の中には、装着ヘッドの下端に保持した吸着ツールを介して部品を吸着するタイプのものがあり(例えば、特許文献1)、吸着ツールに部品を吸着させるときには吸着ツール内に設けられた部品吸着孔内に負圧(真空圧)を供給して吸着ツールの下端に部品の吸着力を発生させ、吸着ツールに吸着させた部品を基板上に装着するときには部品吸着孔内に正圧を供給して吸着ツールの下端に部品の離脱力を発生させるようになっている(エアブロー)。
このようなタイプの部品実装装置では、装着ヘッドの下端(ツール保持面)に吸着ツールの上端(被保持面)を接触させた状態で吸着ツールを装着ヘッドに保持するが、部品のサイズ等に応じた吸着ツールの交換を容易に行うことができるようにするため、吸着ツールは負圧による吸引で装着ヘッドの下端に保持するようになっている。具体的には、装着ヘッドのツール保持面に開口する窪(くぼみ)部(ツール保持面側窪部)を設け、装着ヘッドのツール保持面に吸着ツールの被保持面が接触した状態でツール保持面側窪部内(ツール保持面側窪部と吸着ツールの保持面とで形成される空気管路内)に負圧を供給する。
このように負圧吸引によって吸着ツールを装着ヘッドに保持する場合、部品を基板に装着する際のエアブロー時には、部品吸着孔内に供給される正圧によって吸着ツールには装着ヘッドから突き放される方向の力(以下、ツール突き放し力と称する)が作用するが、このツール突き放し力は通常、負圧吸引によって吸着ツールを装着ヘッドの下端に保持する力(以下、ツール保持力と称する)よりも小さいため、エアブロー時に吸着ツールが装着ヘッドから外れてしまうことはない。
特開2000−332497号公報
しかしながら、吸着ツールの中には、吸着対象とする部品の上面の中央部に吸着不可な部分があってその吸着不可部分を避けた部品の周辺部を吸着する必要があるため、被保持面にこの被保持面に沿って吸着ツールの中央部から周辺部に水平方向に延びる誘導溝を有し、この誘導溝の端部(吸着ツールの周辺部に位置する側の端部)から部品吸着孔が下方に延びて設けられたものがある。このように被保持面に誘導溝が設けられた吸着ツールでは、エアブロー時の正圧が誘導溝に作用することから、吸着ヘッドに作用するツールを突き放し力はその分増大し、ツール突き放し力がツール保持力を上回って吸着ツールが装着ヘッドの下端から外れてしまう事態が起こり得た。
そこで本発明は、正圧供給によるエアブロー時、吸着ツールが装着ヘッドから外れてしまう事態を防止することができる部品供給装置及び部品供給装置の吸着ツールを提供することを目的とする。
請求項1に記載の部品実装装置は、下端のツール保持面及びこのツール保持面に開口して設けられたツール保持面側窪部を有した装着ヘッドと、上端の被保持面を装着ヘッドの前記ツール保持面に接触させ、前記被保持面に沿って延びて設けられた誘導溝及びこの誘導溝から下方に延びて設けられて下端に開口する部品吸着孔を有した吸着ツールと、装着ヘッドの前記ツール保持面に吸着ツールの前記被保持面が接触した状態で装着ヘッドの前記ツール保持面側窪部内に負圧を供給し、前記被保持面を前記ツール保持面側に引き寄せることによって吸着ツールを装着ヘッドの下端に保持するツール保持手段と、吸着ツールの前記誘導溝から前記部品吸着孔内に負圧を供給することによって吸着ツールの下端に部品の吸着力を発生させ、また前記誘導溝から前記部品吸着孔内に正圧を供給することによって吸着ツールの下端に部品の離脱力を発生させる正圧負圧供給制御手段とを備え、吸着ツールの下端に部品の吸着力を発生させて吸着ツールによる部品のピックアップを行った後、部品を基板に接触させつつ吸着ツールの下端に部品の離脱力を発生させて部品を基板に装着する部品実装装置であって、吸着ツールの前記被保持面に開口し、前記被保持面が装着ヘッドの前記ツール保持面と接触した状態で前記ツール保持面側窪部と連通して前記被保持面に負圧が作用する領域を増大させる被保持面側窪部が設けられた。
請求項2に記載の部品実装装置の吸着ツールは、下端のツール保持面及びこのツール保持面に開口して設けられたツール保持面側窪部を有した装着ヘッドと、上端の被保持面を装着ヘッドの前記ツール保持面に接触させ、前記被保持面に沿って延びて設けられた誘導溝及びこの誘導溝から下方に延びて設けられて下端に開口する部品吸着孔を有した吸着ツールと、装着ヘッドの前記ツール保持面に吸着ツールの前記被保持面が接触した状態で装着ヘッドの前記ツール保持面側窪部内に負圧を供給し、前記被保持面を前記ツール保持面側に引き寄せることによって吸着ツールを装着ヘッドの下端に保持するツール保持手段と、吸着ツールの前記誘導溝から前記部品吸着孔内に負圧を供給することによって吸着ツールの下端に部品の吸着力を発生させ、また前記誘導溝から前記部品吸着孔内に正圧を供給することによって吸着ツールの下端に部品の離脱力を発生させる正圧負圧供給制御手段とを備え、吸着ツールの下端に部品の吸着力を発生させて吸着ツールによる部品のピックアップを行った後、部品を基板に接触させつつ吸着ツールの下端に部品の離脱力を発生させて部品を基板に装着する部品実装装置の吸着ツールであって、前記被保持面に開口し、前記被保持面が装着ヘッドの前記ツール保持面と接触した状態で前記ツール保持面側窪部と連通して前記被保持面に負圧が作用する領域を増大させる被保持面側窪部が設けられた。
本発明では、吸着ツールの被保持面に、被保持面が装着ヘッドのツール保持面と接触した状態でツール保持面側窪部と連通して被保持面に負圧が作用する領域を増大させる被保持面側窪部が設けられているので、その分、吸着ツールを装着ヘッドの下端(ツール保持面)側に引き寄せて装着ヘッドの下端に保持する力(ツール保持力)が増大する。このため、正圧供給によるエアブロー時、吸着ツールが装着ヘッドから外れてしまう事態を防止することができる。
本発明の一実施の形態における部品実装装置の斜視図 (a)本発明の一実施の形態における部品実装装置が備える吸着ツールを保持した状態の装着ヘッド及び吸着ツールの断面図(b)装着ヘッドの下面図(c)吸着ツールの平面図 (a)(b)本発明の一実施の形態における部品実装装置が備える装着ヘッド及び吸着ツールの断面図 (a)(b)本発明の一実施の形態における部品実装装置が備える吸着ツールの平面図
以下、図面を参照して本発明の実施の形態について説明する。図1に示す部品実装装置1は、基板2上の部品装着部位2aに部品(電子部品)3を装着するダイボンダーであり、基板位置決め部11、部品供給部12、撮像カメラ13、装着ヘッド14及び吸着ツール15を備えている。
図1において、基板位置決め部11は、基板2を保持する基板保持部としてのテーブル状の基板保持台11aと基板保持台11aを水平面内方向に移動させる基板保持台移動機構11bから成り、基板2が載置された基板保持台11aを基板保持台移動機構11bにより移動させることによって基板2の位置決めを行う。
図1において、部品供給部12は複数の部品3が収容されたパレット12aと、パレット12aを保持して移動させるパレット保持移動機構12bから成る。本実施の形態では、図1中の拡大図に示すように、部品3の上面の中央部に、吸着ツール15による吸着が不可である吸着不可部分(例えば、部品3が撮像素子である場合には撮像素子部であり、部品3が加速度センサであれば加速度検出部)3aが設けられている。
図1において、撮像カメラ13は基板保持台11aによって保持された基板2の上方への水平面内での進退移動(図1中に示す矢印A)が自在であり、撮像視野を下方に向けた下方撮像部13aによる下方領域の撮像と撮像視野を上方に向けた上方撮像部13bによる上方領域の撮像とが可能である。
装着ヘッド14は水平移動が自在に設けられており、図1に示すように、下部には下方に延びて昇降自在な昇降部14aが設けられている。昇降部14aの下端には、図2(a),(b),(c)に示すように、ヒータHを備えたツール保持部14bが複数の螺子SRによって取り付けられており、吸着ツール15はツール保持部14bの下端に保持されている。ここで、図2(b)は図2(a)における矢視B−Bから見た装着ヘッド14の下面図、図2(c)は図2(a)における矢視C−Cから見た吸着ツール15の平面図である。
図2(a)において、装着ヘッド14の内部の中央には、上下方向に延びた正圧負圧供給管路21が設けられている。この正圧負圧供給管路21は、下端がツール保持部14bの下端のツール保持面14Sの中央部に開口している(図2(b))。また、装着ヘッド14の内部の正圧負圧供給管路21を挟む(或いは取り囲む)位置には、上下方向に延びた複数(本実施の形態では2つ)のツール吸引管路22が設けられている。各ツール吸引管路22の下端は正圧負圧供給管路21の下端開口部を間に挟む位置に開口している(図2(b))。
図2(a),(b)において、ツール保持部14bの下端のツール保持面14Sには、ツール保持面14Sに開口したツール保持面側窪(くぼみ)部23が設けられている。このツール保持面側窪部23は、本実施の形態では、図2(b)に示すように、ツール保持面14Sの中央に設けられた正圧負圧供給管路21を取り囲む周回形状に形成されており、2つのツール吸引管路22それぞれの下端開口部は、ツール保持面側窪部23内に開口している。
吸着ツール15は、上端の被保持面15Sをツール保持部14bの下端のツール保持面14Sに接触させた状態でツール保持部14bに(すなわち装着ヘッド14に)取り付けられている。図2(c)において、吸着ツール15の被保持面15Sには、この被保持面15Sに沿って被保持面15Sの中央部から周辺部に向けて水平方向に広がるように延びた誘導溝31と、この誘導溝31から下方に延びて下端に開口する複数(ここでは6つ)の部品吸着孔32が設けられている。ここで、誘導溝31は、装着ヘッド14の下端のツール保持面14Sと吸着ツール15の上端の被保持面15Sとが接触した状態において、装着ヘッド14のツール保持面14Sに設けられたツール保持面側窪部23と繋がらない領域を延びており、各部品吸着孔32はその端部(吸着ツール15の周辺部に位置する側の端部)から下方に延びて吸着ツール15の下端に開口している。図2(c)には、ツール保持面14Sと被保持面15Sとが接触した状態での被保持面15S上におけるツール保持面側窪部23の位置を一点鎖線で示している。
なお、このように部品吸着孔32が被保持面15Sの中央部からそのまま下方に延びて設けられているのではなく、被保持面15Sの中央部から周辺部に向けて延びた誘導溝31の端部から下方に延びて設けられているのは、前述のように、吸着対象とする部品3の上面の中央部に吸着不可部分3aがあり、この吸着不可部分3aを避けた部品3の周辺部を吸着する必要があるからである。
また、図2(c)において、吸着ツール15の上端の被保持面15Sには、この被保持面15Sが装着ヘッド14のツール保持面14Sと接触した状態でツール保持面側窪部23と連通する複数の被保持面側窪部33が吸着ツール15の被保持面15Sに開口して設けられている。各被保持面側窪部33は被保持面15Sに設けられた誘導溝31と繋がらない領域に配置されている。
図2(a)において、吸着ツール15の上端の被保持面15Sが装着ヘッド14のツール保持面14Sに下方から接触した状態では、ツール保持面14Sに設けられたツール保持面側窪部23と吸着ツール15の被保持面15Sとによって周回状の空気管路が形成される。また、被保持面15Sに設けられた複数の被保持面側窪部33とツール保持面14Sとによって複数の直線状の空気管路が形成される。このため、この状態(吸着ツール15の被保持面15Sが装着ヘッド14のツール保持面14Sに接触した状態)でツール吸引管路22内に負圧が供給されると、吸着ツール15の被保持面15Sのうち、ツール保持面側窪部23と上下に対向する領域に負圧が作用するうえ、各被保持面側窪部33の平面視投影領域にも負圧が作用するので、吸着ツール15はツール保持面14Sに引き寄せられて装着ヘッド14の下端(ツール保持面14S)に吸引保持される。
ここで、吸着ツール15の被保持面15Sに被保持面側窪部33が設けられていない場合であっても、吸着ツール15の被保持面15Sにおけるツール保持面側窪部23と上下に対向する領域にツール吸引管路22に供給された負圧が作用することから、吸着ツール15は装着ヘッド14の側に引き寄せられることになるが、本実施の形態では、吸着ツール15の被保持面15S上に更に複数の被保持面側窪部33が設けられており、各被保持面側窪部33の平面視投影領域にもツール吸引管路22に供給された負圧が作用することにより、吸着ツール15の被保持面15Sに負圧が作用する領域が増大される構成となっている。
基板位置決め部11における基板2の位置決め動作は、部品実装装置1が備える制御装置40(図1)が前述の基板保持台移動機構11bの作動制御を行って基板2を保持した基板保持台11aを移動させることによってなされる。
部品供給部12におけるパレット12aの位置決め動作は、制御装置40が前述のパレット保持移動機構12bの作動制御を行ってパレット12aを移動させることによって行う。
撮像カメラ13の移動動作は、制御装置40が図示しないアクチュエータ等から成る撮像カメラ移動機構41(図1)の作動制御を行うことによってなされ、撮像カメラ13の下方撮像部13aによる下方領域の撮像動作及び上方撮像部13bによる上方領域の撮像動作の制御は制御装置40によってなされる。撮像カメラ13の撮像によって得られた画像データは制御装置40に入力され、制御装置40が備える画像認識部(図示せず)において画像認識される。
ツール吸引管路22内に負圧を供給する動作は、制御装置40が図示しないアクチュエータや配管等から成るツール吸引機構42(図1)の作動制御を行うことによってなされる。
装着ヘッド14のツール保持面14Sに吸着ツール15の被保持面15Sが接触した状態で制御装置40により制御されたツール吸引機構42によってツール吸引管路22内に負圧が供給されると、その負圧が装着ヘッド14のツール保持面側窪部23(ツール保持面側窪部23と吸着ツール15の被保持面15Sとから形成される周回状の空気管路)内に作用し、被保持面15Sがツール保持面14S側に引き寄せられて吸着ツール15が装着ヘッド14の下端に吸引保持される。
すなわち本実施の形態において、ツール吸引機構42は、装着ヘッド14のツール保持面14Sに吸着ツール15の被保持面15Sが接触した状態で装着ヘッド14のツール保持面側窪部23内に負圧を供給し、被保持面15Sをツール保持面14S側に引き寄せることによって吸着ツール15を装着ヘッド14の下端に保持するツール保持手段として機能する。
装着ヘッド14の水平面内方向への移動動作は、制御装置40が図示しないアクチュエータ等の駆動によって作動する装着ヘッド移動ロボット43(図1)の作動制御を行うことによってなされ、装着ヘッド14が備える昇降部14aの昇降動作は、制御装置40が図示しないアクチュエータ等から成る昇降部昇降機構44(図1)の作動制御を行うことによってなされる。
正圧負圧供給管路21内に正圧又は負圧を選択的に供給する動作は、制御装置40が図示しないアクチュエータや配管等から成る吸着・エアブロー機構45(図1)の作動制御を行うことによってなされる。
装着ヘッド14のツール保持面14Sに吸着ツール15の被保持面15Sが接触した状態で制御装置40により制御された吸着・エアブロー機構45によって正圧負圧供給管路21内に負圧が供給されると、その負圧が吸着ツール15の誘導溝31(誘導溝31と装着ヘッド14のツール保持面14Sとから形成される空気管路)内にも供給され、各部品吸着孔32を通じて吸着ツール15の下端に部品3の吸着力が発生する。また、吸着・エアブロー機構45によって正圧負圧供給管路21内に正圧が供給されると、その正圧が吸着ツール15の誘導溝31(誘導溝31と装着ヘッド14のツール保持面14Sとから形成される空気管路)内にも供給され、各部品吸着孔32を通じて吸着ツール15の下端に部品3の離脱力が発生する。
すなわち本実施の形態において、吸着・エアブロー機構45は、吸着ツール15の誘導溝31から部品吸着孔32内に負圧を供給することによって吸着ツール15の下端に部品3の吸着力を発生させ、また誘導溝31から部品吸着孔32内に正圧を供給することによって吸着ツール15の下端に部品3の離脱力を発生させる正圧負圧供給制御手段として機能する。
制御装置40は、基板保持台11aに保持された基板2に対する部品実装作業を行うときは、装着ヘッド14を部品供給部12が備えるパレット12aの上方に移動させた後、装着ヘッド14の昇降部14aを下降させて負圧吸引によってツール保持面14Sに保持した吸着ツール15をパレット12a上の部品3に接触させる。そして、吸着・エアブロー機構45による正圧負圧供給管路21内への負圧供給を行い、吸着ツール15の下端に部品3の吸着力を発生させて、吸着ツール15に部品3を吸着させる。これにより部品3がピックアップされる(ピックアップ工程)。ここでは、部品3は中央部の吸着不可部分3aを避けた位置(部品3の周辺部)に吸着ツール15の部品吸着孔32が接触して部品3が吸着される(図3(a))。
なお、このピックアップ工程では、ツール吸引管路22内に供給される負圧がツール保持面側窪部23及び各被保持面側窪部33から吸着ツール15の被保持面15Sに作用するほか(図3(a)中に示す力F1、F2参照)、正圧負圧供給管路21内に供給される負圧が誘導溝31から吸着ツール15の被保持面15Sに作用するが(図3(a)中に示す力F3参照)、この誘導溝31から吸着ツール15の被保持面15Sに作用する負圧は、吸着ツール15を装着ヘッド14の側に引き付ける力を増大させるものであって、吸着ツール15をツール保持面14Sから脱落させる作用をするものではない。
制御装置40は、部品3をピックアップしたら、装着ヘッド14を基板2の部品装着部位2aの直上に位置させて、部品装着部位2aと部品3の位置合わせを行う(位置合わせ工程)。この位置合わせは、基板2上の部品装着部位2aを撮像カメラ13の下方撮像部13aによって部品装着部位2aの上方から撮像して画像認識するとともに、装着ヘッド14によりピックアップした部品3を撮像カメラ13の上方撮像部13bによって部品3の下方から撮像して画像認識し、得られた両画像中における部品3と部品装着部位2aの位置ずれに基づいて部品3を(装着ヘッド14を)基板2に対して相対移動させることによって行う。
制御装置40は、部品装着部位2aと部品3の位置合わせが終わったら、部品3を部品装着部位2aに装着する(部品装着工程)。この部品装着工程では、制御装置40は、装着ヘッド14の昇降部14aを下降させて部品3を基板2の部品装着部位2aに接触させつつ、吸着・エアブロー機構45による正圧負圧供給管路21内への正圧供給を行い、吸着ツール15の下端に部品3の離脱力を発生させて(エアブロー)、部品3を基板2の部品装着部位2aに装着する。なお、このとき部品3の下面の電極に設けられた半田は、装着ヘッド14のツール保持部14bに設けられたヒータHにより、部品3を介して加熱されて溶融される。
この部品装着工程では、ツール吸引管路22内に供給される負圧がツール保持面側窪部23及び各被保持面側窪部33から吸着ツール15の被保持面15Sに作用する一方で、(図3(b)中に示す力F1、F2参照)、正圧負圧供給管路21から誘導溝31を通じて各部品吸着孔32内に正圧を供給した際、吸着ツール15の被保持面15Sのうち、誘導溝31の平面視投影領域に正圧が作用するので、吸着ツール15にはツール保持面14Sから突き放される方向の下方への力(ツール突き放し力)が作用する(図3(b)中に示す力P3参照)。しかし、前述のように、吸着ツール15の被保持面15Sに複数の被保持面側窪部33が設けられることによって、吸着ツール15の被保持面15Sに負圧が作用する領域が増大されるようになっているので、ツール突き放し力が、負圧吸引によって吸着ツール15を装着ヘッド14の下端のツール保持面14Sに保持する力(ツール保持力)を超えないようにすることができ、これによりエアブロー時に吸着ツール15が装着ヘッド14から外れてしまう事態を防止できる。
制御装置40は装着工程が終了したら、現在、部品3の装着対象となっている基板2に装着すべき部品3を全て装着したかどうかの判断を行い、基板2に装着すべき部品3を全て装着していなかった場合には、パレット12a内の部品3のピックアップを新たに行い、基板2に装着すべき部品3を全て装着していた場合には、その基板2に対する部品実装作業を終了する。
このように本実施の形態における部品実装装置1は、吸着ツール15の被保持面15Sに、被保持面15Sが装着ヘッド14のツール保持面14Sと接触した状態でツール保持面側窪部23と連通して被保持面15Sに負圧が作用する領域を増大させる被保持面側窪部33が設けられたものとなっており、この被保持面側窪部33が設けられている分、吸着ツール15を装着ヘッド14の下端(ツール保持面14S)側に引き寄せて装着ヘッド14の下端に保持する力(ツール保持力)が増大するため、正圧供給によるエアブロー時、吸着ツール15が装着ヘッド14から外れてしまう事態を防止することができる。そして、吸着ツール15を装着ヘッド14の下端に保持するツール保持力を増大させる手段(被保持面側窪部33)が吸着ツール15に設けられるものとすることにより、吸着ツール15における誘導溝31や部品吸着孔32の形状や配置を変えても装着ヘッド14の側の構成に変更はなく、コストの増大を抑えることができる。
なお、吸着ツール15の被保持面15Sに設けられる被保持面側窪部33の形状及び配置は、吸着ツール15に設けられる部品吸着孔32の配置に応じて様々な変形が可能である。例えば、図4(a)に示すように、誘導溝31が被保持面15S上を直線状に延びてその両端部から2つの部品吸着孔32が下方に延びて設けられている場合には、吸着ツール15の被保持面15S上の誘導溝31を挟んで対向する両位置にひとつずつ又は複数ずつ(図4(a)では3つずつ)の被保持面側窪部33を設けることができる。また、図4(b)に示すように、誘導溝31が被保持面15S上を十字形状延びてその4つの端部の各々から計4つの部品吸着孔32が下方に延びて設けられている場合には、隣接する2つの部品吸着孔32の間を延びる位置にひとつずつ又は複数ずつ(図4(b)ではひとつずつ)の被保持面側窪部33を設けることができる。
これまで本発明の実施の形態について説明してきたが、本発明は上述したものに限定されない。例えば、上述の実施の形態では、部品吸着孔32の個数は6つであったが、これは一例であり、部品吸着孔32の個数は特に限定されない。また、上述の実施の形態では、ツール保持面側窪部23の形状は、ツール保持面14Sの中央に設けられた正圧負圧供給管路21を取り囲む周回形状であったが、このツール保持面側窪部23の形状は任意である。
正圧供給によるエアブロー時、吸着ツールが装着ヘッドから外れてしまう事態を防止することができる部品供給装置及び部品供給装置の吸着ツールを提供する。
1 部品実装装置
2 基板
14 装着ヘッド
14S ツール保持面
15 吸着ツール
15S 被保持面
23 ツール保持面側窪部
31 誘導溝
32 部品吸着孔
33 被保持面側窪部
42 ツール吸引機構(ツール保持手段)
45 吸着・エアブロー機構(正圧負圧供給制御手段)

Claims (2)

  1. 下端のツール保持面及びこのツール保持面に開口して設けられたツール保持面側窪部を有した装着ヘッドと、上端の被保持面を装着ヘッドの前記ツール保持面に接触させ、前記被保持面に沿って延びて設けられた誘導溝及びこの誘導溝から下方に延びて設けられて下端に開口する部品吸着孔を有した吸着ツールと、装着ヘッドの前記ツール保持面に吸着ツールの前記被保持面が接触した状態で装着ヘッドの前記ツール保持面側窪部内に負圧を供給し、前記被保持面を前記ツール保持面側に引き寄せることによって吸着ツールを装着ヘッドの下端に保持するツール保持手段と、吸着ツールの前記誘導溝から前記部品吸着孔内に負圧を供給することによって吸着ツールの下端に部品の吸着力を発生させ、また前記誘導溝から前記部品吸着孔内に正圧を供給することによって吸着ツールの下端に部品の離脱力を発生させる正圧負圧供給制御手段とを備え、吸着ツールの下端に部品の吸着力を発生させて吸着ツールによる部品のピックアップを行った後、部品を基板に接触させつつ吸着ツールの下端に部品の離脱力を発生させて部品を基板に装着する部品実装装置であって、
    吸着ツールの前記被保持面に開口し、前記被保持面が装着ヘッドの前記ツール保持面と接触した状態で前記ツール保持面側窪部と連通して前記被保持面に負圧が作用する領域を増大させる被保持面側窪部が設けられたことを特徴とする部品実装装置。
  2. 下端のツール保持面及びこのツール保持面に開口して設けられたツール保持面側窪部を有した装着ヘッドと、上端の被保持面を装着ヘッドの前記ツール保持面に接触させ、前記被保持面に沿って延びて設けられた誘導溝及びこの誘導溝から下方に延びて設けられて下端に開口する部品吸着孔を有した吸着ツールと、装着ヘッドの前記ツール保持面に吸着ツールの前記被保持面が接触した状態で装着ヘッドの前記ツール保持面側窪部内に負圧を供給し、前記被保持面を前記ツール保持面側に引き寄せることによって吸着ツールを装着ヘッドの下端に保持するツール保持手段と、吸着ツールの前記誘導溝から前記部品吸着孔内に負圧を供給することによって吸着ツールの下端に部品の吸着力を発生させ、また前記誘導溝から前記部品吸着孔内に正圧を供給することによって吸着ツールの下端に部品の離脱力を発生させる正圧負圧供給制御手段とを備え、吸着ツールの下端に部品の吸着力を発生させて吸着ツールによる部品のピックアップを行った後、部品を基板に接触させつつ吸着ツールの下端に部品の離脱力を発生させて部品を基板に装着する部品実装装置の吸着ツールであって、
    前記被保持面に開口し、前記被保持面が装着ヘッドの前記ツール保持面と接触した状態で前記ツール保持面側窪部と連通して前記被保持面に負圧が作用する領域を増大させる被保持面側窪部が設けられたことを特徴とする部品実装装置の吸着ツール。
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