JP2012124825A - 整合回路及びこれを備えた電力増幅回路 - Google Patents

整合回路及びこれを備えた電力増幅回路 Download PDF

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Abstract

【課題】小型化を図ることができる整合回路を提供する。
【解決手段】半導体装置1のインピーダンス整合を取るための整合回路であって、半導体装置1上に設けられた第1のボンディングパッド1A及び第2のボンディングパッド1Bと、半導体装置1の外部に設けられた外部電極1と、第1のボンディングパッド1Aと外部電極2とを接続する第1のワイヤ4Aと、第2のボンディングパッド1Bと外部電極2とを接続する第2のワイヤ4Bとによって形成されるインダクタを少なくとも1つ備える整合回路。
【選択図】図3

Description

本発明は、インピーダンス整合を取るための整合回路及びこれを備えた電力増幅回路に関する。
携帯電話や無線通信では、デジタル変調方式として、QPSK(4元位相変移変調)やQAM(4元振幅変調)等が一般に用いられている。これらのデジタル変調方式では、信号の振幅と位相の両方に情報を乗せるため、信号の波形の忠実な増幅が必要であり、電力増幅回路には低い歪みでの動作が要求される。
また、長距離転送、高速転送を可能とするブロードバンドコミニュケーションシステムとして、WiMAX、LTE等が挙げられる。これらのシステムで使用される電力増幅回路には、当該システムが長距離転送、高速転送を目的とすることから、WLAN等で使用される電力増幅回路に比べて高出力が要求される。また、これらのシステムで使用される電力増幅回路は、携帯端末などのモバイル機器に搭載するため小型モジュールとして組み込まれる場合が多く、小型化も要求される。
ここで、一般的な電力増幅回路の一例を図11に示す。図11に示す電力増幅回路は、入力端子T1と、出力端子T2と、電圧供給端子T3及びT4と、NPNバイポーラトランジスタQ1及びQ2と、整合回路11〜13とを備える。
図11に示す電力増幅回路では、高周波信号が、入力端子T1から整合回路11を経由して、エミッタ接地のNPNバイポーラトランジスタQ1のベースに入力され、NPNバイポーラトランジスタQ1によって増幅される。その増幅された高周波信号が、整合回路12を経由して、エミッタ接地のNPNバイポーラトランジスタQ2のベースに入力され、NPNバイポーラトランジスタQ2によってさらに増幅される。そのさらに増幅された高周波信号が、整合回路13を経由して出力端子T2から出力される。電圧供給端子T3に印加される電圧は、ベースバイアス電圧として、NPNバイポーラトランジスタQ1のベースに供給される。同様に、電圧供給端子T4に印加される電圧は、ベースバイアス電圧として、NPNバイポーラトランジスタQ2のベースに供給される。
整合回路11は、入力端子T1とNPNバイポーラトランジスタQ1のベースとのインピーダンスを整合する回路である。整合回路12は、NPNバイポーラトランジスタQ1のコレクタ出力負荷をNPNバイポーラトランジスタQ1の必要な利得と出力にあわせて整合する回路である。整合回路13は、NPNバイポーラトランジスタQ2のコレクタ出力負荷をNPNバイポーラトランジスタQ2の必要な利得と出力に合わせて整合をする回路である。従来、これらの整合回路11〜13は、NPNバイポーラトランジスタQ1及びQ2が設けられる半導体基板上にインダクタとキャパシタを組み合わせて作成されていた。
整合回路11の従来例を図12に示す。図12に示す整合回路は、キャパシタC1と、インダクタL1と、接続端子CT1及びCT2とによって構成されるLC型のL型回路である。接続端子CT1は入力端子T1(図11参照)に接続され、接続端子CT2はNPNバイポーラトランジスタQ1(図11参照)のベースに接続される。キャパシタC1は、続端子CT1と続端子CT2の間の信号経路に直列に接続され、インダクタL1は、当該信号経路に並列に接続されグランドに接続される。図12に示す整合回路では、キャパシタC1のキャパシタンス値とインダクタL1のインダクタンス値を調整して、必要な整合をとることができる。
また、整合回路は、例えば、図13に示すように、図12におけるキャパシタC1とインダクタL1とを入れ替えた構成(CL型のL型回路)にすることもできる。さらに、整合をとるために必要に応じて、複数のキャパシタとインダクタを用いて整合回路を構成する場合もある。整合回路は、幅広い周波数で整合をとろうとすると、複数のキャパシタとインダクタを用いる必要がある。しかしながら、複数のキャパシタとインダクタンスを使用すると、回路規模が大きくなり、半導体基板上に占める割合も大きくなる。
WiMAX、LTE等の通信方式では、電力増幅回路に幅広い周波数に対応することを要求される場合もあり、また、複数の通信方式に対応した電力増幅回路を作る場合には、対応する複数の通信方式全ての周波数で整合をとっておく必要がある。したがって、対応する通信方式が増えるほど、整合回路は、複雑になり、回路規模自体も大きくなる。
特開平5−206762号公報 特開平5−226354号公報
半導体基板上にインダクタンスとキャパシタで構成される従来の整合回路では、半導体基板上にある程度の搭載面積を必要とする。また、幅広い周波数に対応しようとすると、上述の通り複数のインダクタンスとキャパシタを用いて回路を構成する必要があり、多段にすることで、非常に大きなインダクタンスが必要になる場合もある。このため、回路規模が大きくなり、それに伴い半導体基板上での搭載面積も大きくなる。これらのことから、従来の整合回路では、半導体基板上での搭載面積を減らして、小型化を図ることが困難であった。
また、整合回路においては、特許文献1や特許文献2に開示されているようにインダクタにワイヤを用いる場合もある。しかしながら、特許文献1や特許文献2に開示されている技術では、1本のワイヤが1つのインダクタに相当しているため、インダクタのインダクタンス値を所望の値に設定することが困難であった。さらに、インダクタンス値の大きいインダクタを1本のワイヤで実現する場合、1本の非常に長いワイヤが必要となるが、非常に長いワイヤをボンディングすることは困難であり、ボンディングのばらつきが大きくなってしまうという問題、及び、非常に長いワイヤのワイヤ長にあわせて半導体装置上に設けられたボンディングと前記半導体装置の外部に設けられた外部電極との距離を長くしなければならないので小型化が妨げられるという問題が生じる。
本発明は、上記の状況に鑑み、小型化を図ることができる整合回路及びこれを備えた電力増幅回路を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために本発明に係る整合回路は、半導体装置のインピーダンス整合を取るための整合回路であって、前記半導体装置上に設けられた第1のボンディングパッド及び第2のボンディングパッドと、前記半導体装置の外部に設けられた外部電極と、前記第1のボンディングパッドと前記外部電極とを接続する第1のワイヤと、前記第2のボンディングパッドと前記外部電極とを接続する第2のワイヤとによって形成されるインダクタを少なくとも1つ備える構成とする。
また、前記半導体装置の周囲に複数の電極が配置され、前記複数の電極それぞれは前記第1のボンディングパッドからの距離が異なっており、前記外部電極は前記複数の電極のいずれかであることが好ましい。
また、信号経路に直列に設けられるインダクタと、前記信号経路に直列に設けられるインダクタよりも前記信号経路の下流側に配置され前記信号経路に並列に設けられるキャパシタとによって構成されるL型回路を複数直列接続した回路であってもよい。この場合、前記信号経路に直列に設けられるインダクタの内の前記信号経路の最上流に配置されるインダクタが、前記半導体装置上に設けられた第1のボンディングパッド及び第2のボンディングパッドと、前記半導体装置の外部に設けられた外部電極と、前記第1のボンディングパッドと前記外部電極とを接続する第1のワイヤと、前記第2のボンディングパッドと前記外部電極とを接続する第2のワイヤとによって形成されるインダクタではないようにしてもよい。
また、信号経路に直列に設けられるキャパシタと、前記信号経路に直列に設けられるキャパシタよりも前記信号経路の下流側に配置され前記信号経路に並列に設けられるインダクタとによって構成されるL型回路を複数直列接続した回路であってもよい。
また、前記半導体装置の出力端子と外部回路との整合を取るための整合回路、前記半導体装置の入力端子と外部回路との整合を取るための整合回路、前記半導体装置の内部に設けられた回路間の整合を取る整合回路のいずれであってもよい。
上記目的を達成するために本発明に係る整合回路は、上記いずれかの構成の整合回路を備えるようにする。
本発明によると、インダクタをワイヤで実現することで、ワイヤで実現したインダクタの半導体装置上での搭載面積がボンディングパッドの面積のみになるので、当該搭載面積を大幅に削減することができる。これにより、小型化を図ることができる。
また、複数のワイヤで1つのインダクタを実現しているため、インダクタのインダクタンス値を所望の値に設定することが容易である。さらに、複数のワイヤで実現するインダクタをインダクタンス値の大きいインダクタにする場合、非常に長いワイヤを必要としないので、ボンディングのばらつきが大きくなってしまうという問題、及び、小型化が妨げられるという問題が生じない。
また、ワイヤで実現したインダクタは、従来から用いられているスパイラルインダクタや伝送線路によるインダクタに比べて損失を小さくすることが容易であるため、整合回路の損失を従来よりも小さくすることができる。これにより、従来よりも効率を良くすることが容易である。
本発明の第1実施形態に係る電力増幅回路の模式図である。 本発明の第1実施形態に係る電力増幅回路の変形例を示す模式図である。 本発明の第1実施形態における整合回路の一例を示す図である。 本発明の第1実施形態における整合回路の他の例を示す図である。 本発明の第2実施形態に係る電力増幅回路の模式図である。 本発明の第2実施形態における整合回路の一例を示す図である。 本発明の第2実施形態における整合回路の他の例を示す図である。 本発明の第3実施形態に係る電力増幅回路の模式図である。 本発明の第3実施形態における整合回路の一例を示す図である。 通信装置の一構成例を示す図である。 一般的な電力増幅回路の一例を示す図である。 整合回路の従来例を示す図である。 整合回路の他の従来例を示す図である。
本発明の実施形態について図面を参照して以下に説明する。
<<第1実施形態>>
まず、本発明の第1実施形態について説明する。電力増幅回路等の半導体回路は、製品化する際には、樹脂パッケージに実装された形態となる場合がある。本発明の第1実施形態に係る電力増幅回路は、半導体装置の外部に設けられる外部電極として、例えば、半導体装置とともに樹脂パッケージに実装される電極を用いる。
図1は本発明の第1実施形態に係る電力増幅回路の模式図である。本発明の第1実施形態に係る電力増幅回路の回路構成は図11と同一である。半導体装置1及び複数の外部電極2が樹脂パッケージ3に実装されている。半導体装置1は樹脂パッケージ3の半導体装置実装領域3Aに実装されている。半導体装置実装領域3Aは外部電極の機能も兼ねており、電力増幅回路のグランド端子となる。
半導体装置1は、ボンディングパッド1A(第1のボンディングパッド)及びボンディングパッド1B(第2のボンディングパッド)を備える。ボンディングパッド1Bはグランド端子(半導体装置実装領域3A)に電気的に接続される。
ボンディングパッド1Aと外部電極2の中から選択される一つとがワイヤ4A(第1のワイヤ)で接続され、ワイヤ4Aが接続されている外部電極2とボンディングパッド1Bとがワイヤ4B(第2のワイヤ)で接続される。このようなワイヤ接続により、ボンディングパッド1A及び1Bと、ワイヤ4A及び4Bと、ワイヤ4A及び4Bが接続されている外部電極2とからなるインダクタが形成される。このようなインダクタは1つのみ形成されても複数形成されてもよい。図1においては便宜上1つのみ形成されている場合を図示している。
本発明の第1実施形態に係る電力増幅回路では、ボンディングパッド1Bがグランド端子(半導体装置実装領域3A)に電気的に接続されているので、ボンディングパッド1A及び1Bと、ワイヤ4A及び4Bと、ワイヤ4A及び4Bが接続されている外部電極2とからなるインダクタを、電力増幅回路の整合回路における信号経路に並列に接続されるインダクタとして利用する。なお、ワイヤ4A及び4Bが接続される外部電極2の選択を変更することにより、ワイヤ4A及び4Bの長さが変わるので(図1中の点線で図示しているワイヤ参照)、ボンディングパッド1A及び1Bと、ワイヤ4A及び4Bと、ワイヤ4A及び4Bが接続されている外部電極2とからなるインダクタのインダクタンス値を変更することができる。
本発明の第1実施形態に係る電力増幅回路では、インダクタをワイヤで実現することで、ワイヤで実現したインダクタの半導体装置上での搭載面積がボンディングパッドの面積のみになるので、当該搭載面積を大幅に削減することができる。これにより、小型化を図ることができる。
また、複数のワイヤで1つのインダクタを実現しているため、インダクタのインダクタンス値を所望の値に設定することが容易である。さらに、複数のワイヤで実現するインダクタをインダクタンス値の大きいインダクタにする場合、非常に長いワイヤを必要としないので、ボンディングのばらつきが大きくなってしまうという問題、及び、小型化が妨げられるという問題が生じない。
また、ワイヤで実現したインダクタは、従来から用いられているスパイラルインダクタや伝送線路によるインダクタに比べて損失を小さくすることが容易であるため、整合回路の損失を従来よりも小さくすることができる。これにより、効率が良くなる。
<変形例>
また、より大きなインダクタンス値のインダクタを得るために、ボンディングパッド1A及び1Bと、ワイヤ4A及び4Bと、ワイヤ4A及び4Bが接続されている外部電極2とからなるインダクタの代わりに、3個以上のボンディングパッドと、3本以上のワイヤと、複数の外部電極とからなるインダクタを用いてもよい。
このような変形の一例を図2に示す。なお、図2において図1と同一の部分には同一の符号を付し、詳細な説明を省略する。
図2に示す構成では、半導体装置1は、ボンディングパッド1A、1C、及び1Dを備える。ボンディングパッド1Cはグランド端子(半導体装置実装領域3A)に電気的に接続される。そして、ボンディングパッド1Aと外部電極2の中から選択される一つとがワイヤ4Aで接続され、ワイヤ4Aが接続されている外部電極2とボンディングパッド1Dとがワイヤ4Bで接続され、ボンディングパッド1Cと外部電極2の中から選択される他の一つとがワイヤ4Cで接続され、ワイヤ4Cが接続されている外部電極2とボンディングパッド1Dとがワイヤ4Dで接続される。このような構成により、ボンディングパッド1A、1C、及び1Dと、ワイヤ4A〜4Dと、ワイヤ4A及び4Bが接続されている外部電極2と、ワイヤ4C及び4Dが接続されている外部電極2とからなるインダクタが形成される。
また、外部電極として、半導体装置とともに樹脂パッケージに実装される電極を用いるのではなく、半導体装置を実装する基板上に独立して設けられる電極を用いるようにしてもよい。
<整合回路の一例>
図1に示す本発明の第1実施形態に係る電力増幅回路が備える整合回路の一例を図3に示す。なお、図3において図1と同一の部分には同一の符号を付し詳細な説明を省略する。また、外部電極2は、半導体装置1とともに樹脂パッケージに実装される電極を用いるのではなく、半導体装置1を実装する基板上に独立して設けられる電極を用いるようにしてもよい。
図3に示す整合回路は、電力増幅回路の入力整合回路、すなわち図11中の整合回路11と同一の機能を有する整合回路であって、キャパシタC1と、ボンディングパッド1A及び1Bと、ワイヤ4A及び4Bと、ワイヤ4A及び4Bが接続されている外部電極2と、接続端子CT1及びCT2とによって構成されるLC型のL型回路である。
接続端子CT1は電力増幅回路の入力端子T1(図11参照)に接続され、接続端子CT2はNPNバイポーラトランジスタQ1(図11参照)のベースに接続される。キャパシタC1は、続端子CT1と続端子CT2の間の信号経路に直列に接続される。ボンディングパッド1Aが続端子CT1と続端子CT2の間の信号経路に直列に接続されることで、ボンディングパッド1A及び1Bと、ワイヤ4A及び4Bと、ワイヤ4A及び4Bが接続されている外部電極2とからなるインダクタが、当該信号経路に並列に接続されグランドに接続される。
なお、既に図1において説明済みであるが、ワイヤ4A及び4Bが接続される外部電極2の選択を変更することにより、ワイヤ4A及び4Bの長さが変わるので(図3中の点線で図示しているワイヤ参照)、ボンディングパッド1A及び1Bと、ワイヤ4A及び4Bと、ワイヤ4A及び4Bが接続されている外部電極2とからなるインダクタのインダクタンス値を変更することができる。
<整合回路の他の例>
図1に示す本発明の第1実施形態に係る電力増幅回路が備える整合回路の他の例を図4に示す。なお、図4において図1と同一の部分には同一の符号を付し詳細な説明を省略する。また、外部電極2は、半導体装置1とともに樹脂パッケージに実装される電極を用いるのではなく、半導体装置1を実装する基板上に独立して設けられる電極を用いるようにしてもよい。
図4に示す整合回路は、電力増幅回路の段間整合回路、すなわち図11中の整合回路12と同一の機能を有する整合回路であって、キャパシタC1及びC2と、ボンディングパッド1A、1A’、1B、及び1B’と、ワイヤ4A、4A’、4B、及び4B’と、ワイヤ4A及び4Bが接続されている外部電極2と、ワイヤ4A’及び4B’が接続されている外部電極2と、接続端子CT1及びCT2とによって構成される。図4に示す整合回路は、LC型のL型回路を2個直列に接続した回路構成である。
接続端子CT1はNPNバイポーラトランジスタQ1(図11参照)のコレクタに接続され、接続端子CT2はNPNバイポーラトランジスタQ2(図11参照)のベースに接続される。キャパシタC1及びC2は、続端子CT1と続端子CT2の間の信号経路に直列に接続される。ボンディングパッド1Aが続端子CT1とキャパシタC1の間の信号経路に直列に接続されることで、ボンディングパッド1A及び1Bと、ワイヤ4A及び4Bと、ワイヤ4A及び4Bが接続されている外部電極2とからなるインダクタが、当該信号経路に並列に接続されグランドに接続される。同様に、ボンディングパッド1A’がキャパシタC1とキャパシタC2の間の信号経路に直列に接続されることで、ボンディングパッド1A’及び1B’と、ワイヤ4A’及び4B’と、ワイヤ4A’及び4B’が接続されている外部電極2とからなるインダクタが、当該信号経路に並列に接続されグランドに接続される。
<<第2実施形態>>
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本発明の第2実施形態に係る電力増幅回路の模式図を図5に示す。なお、図5において図1と同一の部分には同一の符号を付し詳細な説明を省略する。
図5に示す本発明の第2実施形態に係る電力増幅回路と図1に示す本発明の第1実施形態に係る電力増幅回路との相違点は、図1に示す本発明の第1実施形態に係る電力増幅回路ではボンディングパッド1Bがグランド端子(半導体装置実装領域3A)に電気的に接続されているのに対して、図5に示す本発明の第2実施形態に係る電力増幅回路ではボンディングパッド1Bがグランド端子(半導体装置実装領域3A)に電気的に接続されていない点である。
本発明の第2実施形態に係る電力増幅回路では、上記の相違点のようにボンディングパッド1Bがグランド端子(半導体装置実装領域3A)に電気的に接続されていないので、ボンディングパッド1A及び1Bと、ワイヤ4A及び4Bと、ワイヤ4A及び4Bが接続されている外部電極2とからなるインダクタを、電力増幅回路の整合回路における信号経路に直列に接続されるインダクタとして利用する。
本発明の第2実施形態に係る電力増幅回路は本発明の第1実施形態に係る電力増幅回路と同様の効果を奏する。また、本発明の第1実施形態に係る電力増幅回路に対して行うことができる変形と同様の変形を、本発明の第2実施形態に係る電力増幅回路に対しても行うことができる。
<整合回路の一例>
図5に示す本発明の第2実施形態に係る電力増幅回路が備える整合回路の一例を図6に示す。なお、図6において図1と同一の部分には同一の符号を付し詳細な説明を省略する。また、外部電極2は、半導体装置1とともに樹脂パッケージに実装される電極を用いるのではなく、半導体装置1を実装する基板上に独立して設けられる電極を用いるようにしてもよい。
図6に示す整合回路は、電力増幅回路の出力整合回路、すなわち図11中の整合回路13と同一の機能を有する整合回路であって、キャパシタC1及びC2と、ボンディングパッド1A、1A’、1B、及び1B’と、ワイヤ4A、4A’、4B、及び4B’と、ワイヤ4A及び4Bが接続されている外部電極2と、ワイヤ4A’及び4B’が接続されている外部電極2と、接続端子CT1及びCT2とによって構成される。図6に示す整合回路は、LC型のL型回路を2個直列に接続した回路構成である。
接続端子CT1はNPNバイポーラトランジスタQ2のコレクタ(図11参照)に接続され、接続端子CT2は電力増幅回路の出力端子T2(図11参照)に接続される。接続端子CT1とボンディングパッド1Aとが接続され、ボンディングパッド1B’と接続端子CT2とが接続される。キャパシタC1は、ボンディングパッド1Bとボンディングパッド1A’の間の信号経路に並列に接続されグランドに接続される。同様に、キャパシタC2は、ボンディングパッド1B’と接続端子CT2の間の信号経路に並列に接続されグランドに接続される。
<整合回路の他の例>
図5に示す本発明の第2実施形態に係る電力増幅回路が備える整合回路の他の例を図7に示す。なお、図7において図1と同一の部分には同一の符号を付し詳細な説明を省略する。また、外部電極2は、半導体装置1とともに樹脂パッケージに実装される電極を用いるのではなく、半導体装置1を実装する基板上に独立して設けられる電極を用いるようにしてもよい。
図7に示す整合回路は、電力増幅回路の出力整合回路、すなわち図11中の整合回路13と同一の機能を有する整合回路であって、キャパシタC1〜C3と、ボンディングパッド1A、1A’、1A’’、1B、1B’、及び1B’’と、ワイヤ4A、4A’、4A’’、4B、4B’、及び4B’’と、ワイヤ4A及び4Bが接続されている外部電極2と、ワイヤ4A’及び4B’が接続されている外部電極2と、ワイヤ4A’’及び4B’’が接続されている外部電極2と、接続端子CT1及びCT2とによって構成される。図7に示す整合回路は、LC型のL型回路を3個直列に接続した回路構成である。
接続端子CT1はNPNバイポーラトランジスタQ2のコレクタ(図11参照)に接続され、接続端子CT2は電力増幅回路の出力端子T2(図11参照)に接続される。接続端子CT1とボンディングパッド1Aとが接続され、ボンディングパッド1B’’と接続端子CT2とが接続される。キャパシタC1は、ボンディングパッド1Bとボンディングパッド1A’の間の信号経路に並列に接続されグランドに接続される。同様に、キャパシタC2は、ボンディングパッド1B’とボンディングパッド1A’’の間の信号経路に並列に接続されグランドに接続される。また、同様に、キャパシタC3は、ボンディングパッド1B’’と接続端子CT2の間の信号経路に並列に接続されグランドに接続される。
<整合回路の変形例>
図6や図7に示すようなLC型のL型回路である整合回路では、回路形式や回路のレイアウトによって、一部のインダクタを従来から用いられているスパイラルインダクタや伝送線路によるインダクタで構成してもよい。例えば、信号経路に直列に複数のインダクタを設ける構成の出力整合回路では、信号経路に直列に設けられるインダクタの内の信号経路の最上流に配置されるインダクタのインダクタンス値が小さくなる傾向にあり、信号経路に直列に設けられるインダクタの内の信号経路の最上流に配置されるインダクタをワイヤで実現するよりも従来から用いられているスパイラルインダクタや伝送線路によるインダクタにする方が実装面積を小さくできる場合がある。したがって、このような場合には、信号経路に直列に設けられるインダクタの内の信号経路の最上流に配置されるインダクタをワイヤで実現しない構成にすることが望ましい。
<<第3実施形態>>
次に、本発明の第3実施形態について説明する。本発明の第3実施形態に係る電力増幅回路の模式図を図8に示す。なお、図8において図1と同一の部分には同一の符号を付し詳細な説明を省略する。
図8に示す本発明の第2実施形態に係る電力増幅回路は、図1に示す本発明の第1実施形態に係る電力増幅回路と図4に示す本発明の第2実施形態に係る電力増幅回路とを組み合わせた構成である。
本発明の第3実施形態に係る電力増幅回路では、ボンディングパッド1Bがグランド端子(半導体装置実装領域3A)に電気的に接続されているので、ボンディングパッド1A及び1Bと、ワイヤ4A及び4Bと、ワイヤ4A及び4Bが接続されている外部電極2とからなるインダクタを、電力増幅回路の整合回路における信号経路に並列に接続されるインダクタとして利用する。また、本発明の第3実施形態に係る電力増幅回路では、ボンディングパッド1B’がグランド端子(半導体装置実装領域3A)に電気的に接続されていないので、ボンディングパッド1A’及び1B’と、ワイヤ4A’及び4B’と、ワイヤ4A’及び4B’が接続されている外部電極2とからなるインダクタを、電力増幅回路の整合回路における信号経路に直列に接続されるインダクタとして利用する。
本発明の第3実施形態に係る電力増幅回路は本発明の第1実施形態に係る電力増幅回路及び本発明の第2実施形態に係る電力増幅回路と同様の効果を奏する。また、本発明の第1実施形態に係る電力増幅回路及び本発明の第2実施形態に係る電力増幅回路に対して行うことができる変形と同様の変形を、本発明の第3実施形態に係る電力増幅回路に対しても行うことができる。
<整合回路の一例>
図8に示す本発明の第3実施形態に係る電力増幅回路が備える整合回路の一例を図9に示す。なお、図9において図1と同一の部分には同一の符号を付し詳細な説明を省略する。また、外部電極2は、半導体装置1とともに樹脂パッケージに実装される電極を用いるのではなく、半導体装置1を実装する基板上に独立して設けられる電極を用いるようにしてもよい。
図9に示す整合回路は、電力増幅回路の段間整合回路、すなわち図11中の整合回路12と同一の機能を有する整合回路であって、キャパシタC1及びC2と、ボンディングパッド1A、1A’、1B、及び1B’と、ワイヤ4A、4A’、4B、及び4B’と、ワイヤ4A及び4Bが接続されている外部電極2と、ワイヤ4A’及び4B’が接続されている外部電極2と、接続端子CT1及びCT2とによって構成される。図9に示す整合回路は、LC型のL型回路とCL型のL型回路とを直列に接続した回路構成である。
接続端子CT1はNPNバイポーラトランジスタQ1のコレクタ(図11参照)に接続され、接続端子CT2はNPNバイポーラトランジスタQ2(図11参照)のベースに接続される。接続端子CT1とボンディングパッド1Aとが接続され、ボンディングパッド1B’と接続端子CT2とが接続される。キャパシタC1は、ボンディングパッド1Aとボンディングパッド1A’の間の信号経路に直列に接続される。キャパシタC2は、キャパシタC1とボンディングパッド1A’の間の信号経路に並列に接続されグランドに接続される。
<<通信装置>>
最後に、通信装置について説明する。通信装置の一構成例を図10に示す。図10に示す通信装置は、信号処理回路101と、変調器102と、局部発振器103と、ドライバ増幅器104と、送信電力増幅器105と、送受信切換スイッチ106と、アンテナ107と、電源回路108とを備える。
電源回路108は、信号処理回路101と、局部発振器103と、送信電力増幅器105とに電力を供給する。信号処理回路101で処理された信号は、変調器102で局部発振器103からのキャリア信号を変調する。変調器102から出力される変調信号はドライバ増幅器104によって増幅され、送信電力増幅器105によってさらに増幅される。この送信電力増幅器105から出力される送信信号は、送受信切換スイッチ106を介してアンテナ107から送信される。
送信電力増幅器105を、上述した本発明に係る電力増幅回路を含む構成にすることで、小型で効率の良い通信装置を実現することができる。
1 半導体装置
1A〜1D、1A’、1B’、1A’’、1B’’ ボンディングパッド
2 外部電極
3 樹脂パッケージ
3A 半導体装置実装領域
4A〜4D、4A’、4B’、4A’’、4B’’ ワイヤ
11〜13 整合回路
101 信号処理回路
102 変調器
103 局部発振器
104 ドライバ増幅器
105 送信電力増幅器
106 送受信切換スイッチ
107 アンテナ
108 電源回路
C1、C2 キャパシタ
CT1、CT2 接続端子
L1 インダクタ
Q1、Q2 NPNバイポーラトランジスタ
T1 入力端子
T2 出力端子
T3、T4 電圧供給端子

Claims (9)

  1. 半導体装置のインピーダンス整合を取るための整合回路であって、
    前記半導体装置上に設けられた第1のボンディングパッド及び第2のボンディングパッドと、前記半導体装置の外部に設けられた外部電極と、前記第1のボンディングパッドと前記外部電極とを接続する第1のワイヤと、前記第2のボンディングパッドと前記外部電極とを接続する第2のワイヤとによって形成されるインダクタを少なくとも1つ備えることを特徴とする整合回路。
  2. 前記半導体装置の周囲に複数の電極が配置され、
    前記複数の電極それぞれは前記第1のボンディングパッドからの距離が異なっており、
    前記外部電極は前記複数の電極のいずれかであることを特徴とする請求項1に記載の整合回路。
  3. 信号経路に直列に設けられるインダクタと、
    前記信号経路に直列に設けられるインダクタよりも前記信号経路の下流側に配置され前記信号経路に並列に設けられるキャパシタとによって構成されるL型回路を複数直列接続した回路であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の整合回路。
  4. 前記信号経路に直列に設けられるインダクタの内の前記信号経路の最上流に配置されるインダクタが、
    前記半導体装置上に設けられた第1のボンディングパッド及び第2のボンディングパッドと、前記半導体装置の外部に設けられた外部電極と、前記第1のボンディングパッドと前記外部電極とを接続する第1のワイヤと、前記第2のボンディングパッドと前記外部電極とを接続する第2のワイヤとによって形成されるインダクタではないことを特徴とする請求項3に記載の整合回路。
  5. 信号経路に直列に設けられるキャパシタと、
    前記信号経路に直列に設けられるキャパシタよりも前記信号経路の下流側に配置され前記信号経路に並列に設けられるインダクタとによって構成されるL型回路を複数直列接続した回路であることを特徴とする請求項1または請求項2に記載の整合回路。
  6. 前記半導体装置の出力端子と外部回路との整合を取るための整合回路であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の整合回路。
  7. 前記半導体装置の入力端子と外部回路との整合を取るための整合回路であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の整合回路。
  8. 前記半導体装置の内部に設けられた回路間の整合を取る整合回路であることを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の整合回路。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の整合回路を備えることを特徴とする電力増幅回路。
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